JP2001311734A - 癌細胞の増殖能力を検査する方法 - Google Patents

癌細胞の増殖能力を検査する方法

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JP2001311734A
JP2001311734A JP2000131270A JP2000131270A JP2001311734A JP 2001311734 A JP2001311734 A JP 2001311734A JP 2000131270 A JP2000131270 A JP 2000131270A JP 2000131270 A JP2000131270 A JP 2000131270A JP 2001311734 A JP2001311734 A JP 2001311734A
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cancer
cancer cells
cell
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隆史 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は新規の癌の検査方法及び新規の抗癌
剤のスクリーニング方法の提供を目的とする。 【解決手段】 本発明はヒトパルブリン14(以下「h
Par14」)を検出することにより、癌細胞の増殖能
力を検査する方法、更には抗癌剤をスクリーニングする
方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒトパルブリン14
(以下「hPar14」)を検出することにより、癌細
胞の増殖能力を検査する方法、更には抗癌剤をスクリー
ニングする方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
細胞周期を調節する可能性のある新しいタイプの酵素が
大いに注目されている(実験医学 Vol.17 N
o.5(増刊),103−105(1999))。それ
は、リン酸化されたセリン/スレオニン残基とその隣の
プロリン残基との間のペプチド結合を180度回転させ
る新しいタイプのペプチジルプロリルシス/トランスイ
ソメラーゼ(PPIase)である(Hunter,
T.らCell,92,141−143(199
5))。PPIase活性をもつ酵素は、すでに10年
以上前に発見されているが、PPIaseそのものの生
理学的な機能よりも、それと結合するラパマイシン、サ
イクロスポリンAなどの免疫抑制剤の方が注目され、そ
の作用機構にかかわる分子としてのみPPIaseは認
知されていた。しかし、これらの薬剤のPPIase阻
害活性と免疫抑制活性とに直接的な関連が認められなか
ったこともあって、これらの分子の生理学的な活性につ
いてはまだ謎が多い。PPIase酵素群の生理学的機
能は多岐にわたっているので、その阻害剤にも、予測で
きない薬効があらわれることが期待できる。
【0003】hPar14は我々が発見した分子量1
3,676Daのタンパク質であり、生体内での基質は
不明であるが、一部の合成ペプチドに対して弱いPPI
ase活性を示した(Uchida,T.ら、(199
9)FEBS Lett.446,278−282,1
999年3月発行)。そのアミノ酸配列及びそのコード
核酸配列(配列番号1)を図1に示す。hPar14は
PPIaseのなかでも最も注目されている第3のPP
Iaseファミリーに属するパルブリンというグループ
に属する。パルブリンは最初、大腸菌(Escheri
chia coli)で発見されたが(Rahfel
d,J.U.ら(1994)FEBS Lett.34
3,65−69)、92のアミノ酸からなるタンパク質
で、ラテン語の非常に小さいという意味であるparv
ulusからパルブリンと命名された。パルブリンはバ
チルス・スブチリス(Bacillus subtil
is)のPrsA、大腸菌のSurA、ラクトコッカス
・ラクチス(Lactococcus Lactis
のPrtM、サッカロマイセス・セレビシエ(Sacc
haromyces cerevisiae)のEss
1、ショウジョウバエ(Dorosophila)のd
odo、そしてヒトのPin1(Lu K.P.ら(1
996)Nature 380,544−547)と相
同性がある。しかし、サッカロマイセス・セレビシエの
Ess1、ショウジョウバエのdodo、ヒトのPin
1はパルブリンと相同性がある領域だけでなく、そのN
末端にWWドメインという別のドメインがあるので、正
確には大腸菌のパルブリンの相同分子とは言えない。h
Par14は大きさからも構造からも、大腸菌のパルブ
リン相同分子と言える。
【0004】パルブリンは生体内でタンパク質のフォー
ルディングや活性化に関与している。例えば、SurA
は大腸菌のペリプラズマに存在して、外膜にあるタンパ
ク質の成熟化に必須であり、SurAが変異をおこすと
ペリプラズマ内でのタンパク質のミスフォールディング
が引き起こされることが知られている。従って、ヒトの
パルブリンであるhPar14もヒト細胞膜で何らかの
機能を担っている可能性がある。また、ヒトのパルブリ
ングループとして最初に発見されたPin1は細胞周期
M期への進行に必須であることがわかっているので、h
Par14も細胞周期の進行、すなわち細胞増殖や分化
に関与している可能性があるが、実際にどのようにして
関与しているかは不明であった。
【0005】我々はこれらの仮説に基づき、鋭意研究の
結果、hPar14が細胞増殖に関与していることを解
明した。そして驚くべきことに、本発明者は、hPar
14をコードする核酸配列の発現を阻害するアンチセン
スオリゴヌクレオチドで細胞を処理し、hPar14の
発現を阻害すると、その癌細胞増殖が阻害されることを
見出し、従って、hPar14が癌細胞の増殖に必要で
あることがわかった。そして、本発明者はこのような発
見に基づき、癌細胞のhPar14の検出が様々な臨床
学的意義を有することに着目した。
【0006】更に、我々は癌細胞に抗癌剤を作用させる
とhPar14の発現が増強され、hPar14の発現
が癌細胞の抗癌剤耐性化に関与していることを見い出し
た。そして、癌細胞が抗癌剤に対して耐性化すると、耐
性化前の癌細胞と比べ、hPar14の発現が有意に増
強することが確認できた。その結果、癌細胞のhPar
14の検出が、癌細胞の抗癌剤耐性化の検査にも役立つ
ことが見い出された。
【0007】
【課題を解決するための手段】第一の観点に従うと、本
発明は癌細胞のhPar14を検出することにより、癌
細胞の増殖能力を検査する方法を提供する。
【0008】一般に、腫瘍細胞は良性腫瘍細胞と悪性腫
瘍細胞とに分類され、前者は異型性に乏しく、増殖は緩
慢で膨張性であり、転移を起こさず、全身への影響は少
ない。それに対し、悪性腫瘍は一般に癌と称され、異型
性が強く、増殖は早く、周囲組織に破壊性に浸潤し、転
移をおこし、宿主を死に至らしめる。従って、腫瘍細胞
が良性であるか又は癌細胞、即ち、強い増殖能力を有す
る腫瘍細胞であるかの判定は、癌の検査、癌の進行状況
の検査、癌治療後の患者の予後追跡等、臨床学的見地に
おいて極めて重要である。一般にかかる判定は腫瘍の形
態学的構造、発育形式、発育速度、転移性、遺伝子変異
の程度、全身への影響等を基準に行われているが、その
正確な区別は通常困難であり、また時間及び労力を要す
る。
【0009】従って、当業界においては、腫瘍細胞が良
性腫瘍細胞であるか癌細胞であるか、即ち、強い増殖能
力を有する癌細胞であるか否かを判定する簡単且つ正確
な判断手法のニーズがある。そして、本発明はかかるニ
ーズを満足せしめる方法を提供する。
【0010】第二の観点に従うと、本発明は、癌細胞が
抗癌剤耐性化するとhPar14の発現が増強されると
いう発見から、癌細胞のhPar14を検出することに
より、癌細胞の抗癌剤耐性化を検査する方法を提供す
る。かかる方法は、被検癌細胞のhPar14を検出
し、それを好ましくは抗癌剤耐性でない癌細胞のhPa
r14の発現性と比較することで、かかる被検癌細胞の
抗癌剤耐性化を判定することを含んで成る。
【0011】更に、本発明者は、hPar14が癌細胞
の増殖に必要であるという発見から、hPar14の発
現を阻害する物質が癌細胞の増殖を阻害する、換言すれ
ば「抗癌剤」となり得ることに着目した。従って、別の
観点において、本発明は抗癌剤をスクリーニングする方
法を提供する。かかるスクリーニング方法は、抗癌剤の
候補となる物質を癌細胞に作用させ、かかる癌細胞のh
Par14の検出を介して当該候補物質の癌細胞の増殖
を阻害する能力を同定することを特徴とする。その結
果、本発明は抗癌剤を簡単且つ正確にスクリーニングす
る方法を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第一の態様はhPar1
4を検出することにより、癌細胞の増殖能力を検査する
方法を提供する。好適な態様において、かかる検出はh
Par14に対して特異的な抗体を使用する免疫学的測
定方法である。かかる抗体は、ポリクローナル抗体であ
っても、モノクローナル抗体であってもよい。
【0013】免疫学的測定法は当業者に周知である。か
かる免疫学的測定法の一例としてウェスタンブロット法
が挙げられる。ウェスタンブロット法による場合、本発
明に従い、hPar14の検出は、限定することなく下
記の工程を含んで成る方法により実施できる: 1)hPar14に対して特異的な抗体を適当な標識手
段で標識する; 2)それとは別に、被検細胞の細胞抽出物等を例えば適
当な電気泳動媒体、例えばSDSポリアクリルアミドゲ
ルで電気泳動し、電気泳動させた細胞抽出物を適当なフ
ィルター、例えばニトロセルロース膜に転移させる;そ
して、 3)前述の標識抗体をかかるフィルターに作用させるこ
とで細胞抽出物に含まれるとするなら存在するhPar
14に特異的に結合させ、次いでそのフィルターを適当
な洗浄液で洗浄して非特異的に結合した標識抗体を除去
し、しかる後hPar14に特異的に結合した標識抗体
の標識を検出する。その結果、hPar14が検出され
ない又はその検出量が減少しているならかかる細胞の増
殖能力は消失又は衰弱しているものと判定され、hPa
r14が検出されたらその細胞には増殖能力が備わって
いるものと判定される。
【0014】好ましくは、かかる免疫学的測定法におい
ては、癌細胞のhPar14の検出を定量的又は少なく
とも半定量的に実施するため、コントロール細胞のhP
ar14を検出するコントロール試験も併せて実施す
る。コントロール細胞としては、好ましくは被検細胞と
同系の細胞であって、細胞増殖能力の失ったもしくは抑
制されたもの(即ち、陰性コントロール細胞)、又は細
胞増殖能力を保持するもの(即ち、陽性コントロール細
胞)を使用する。コントロール細胞のhPar14の検
出は、被検細胞のhPar14の検出と同時に実施して
も、又はその前後に実施してもよい。コントロール試験
においては陽性コントロール細胞又は陰性コントロール
細胞のいずれか一方を使用する場合であっても、両方を
使用してもよい。
【0015】その他の免疫学的測定法としては、例えば
放射性物質を利用するRIA法、酵素を使用するEIA
法、抗体と抗原との反応で生ずる濁りの吸光度変化から
抗原量を測定する免疫比濁法、抗原と抗体感作ラッテク
ス粒子もしくは抗体感作赤血球との反応によって起きる
凝集反応の度合いから抗原量を測定するラテックス凝集
法や血球凝集法等、様々な方法が挙げられる。そのアッ
セイ方式には、競合法やサンドイッチ法が挙げられる。
【0016】被検細胞は身体を構成する様々な組織、体
液、例えば血液、尿、リンパ液等、様々な起源に由来し
得る。標識手段としては、例えば放射性物質又は酵素、
例えばアルカリホスファターゼもしくは西洋ワサビペル
オキシダーゼ等が挙げられる。放射性物質を使用する場
合、その標識は例えばシンチレーションカウンター等の
放射線検出器を利用することで検出し得る。酵素を使用
する場合、その酵素の特異的基質を作用させ、酵素作用
による基質の発色や蛍光を吸光度計や蛍光測定器等で測
定することで検出される。
【0017】本発明に従って増殖能力の判定される癌細
胞には様々な癌細胞が挙げられる。かかる癌細胞は好ま
しくはヒト癌細胞であるが、その他の哺乳動物細胞であ
ってもよい。このような細胞には哺乳動物、特にヒトの
身体を構成する様々な細胞、例えば組織細胞、血液細
胞、リンパ球細胞の癌細胞が挙げられる。特に、このよ
うな癌細胞はヒト子宮頸癌、膵臓癌、大腸癌等に由来す
る癌細胞である。
【0018】前述の通り、本発明において使用できる抗
体は、ポリクローナル抗体であっても、モノクローナル
抗体であってもよい。ポリクローナル抗体は、例えばヒ
ト細胞から単離抽出した天然の、又は化学合成もしくは
遺伝子組み換えにより製造したhPar14抗原を適当
な動物に投与して免疫した後、抗血清を採取し、そのま
ま使用するか、好適には当該抗血清からhPar14に
対して特異的な抗体を例えばアフィニティークロマトグ
ラフィー等の各種精製手段により精製単離することで調
製できる。かかる抗原は、全長hPar14であって
も、hPar14を特異的に認識する抗体が作成される
限りにおいて、hPar14の断片であってもよい。免
疫に使用される動物には、一般的にウサギ、ヤギ、ニワ
トリ、マウス、ラット、等が使用されるが、それらに限
定されない。免疫方法は一般的な手法に従って行うこと
ができる。例えば、hPar14抗原を通常の緩衝液や
生理食塩水に溶解もしくは懸濁させたもの、又はフロイ
ントインコンプリートアジュバント及び/もしくはフロ
イントコンプリートアジュバント等の補液との混合物
を、動物の皮下、皮内、腹腔等に投与して刺激後、必要
に応じて同様の操作を繰り返し行う。抗原の投与量は投
与ルート、動物種等に応じて適宜決定されるが、1回当
たり10μg〜10mg程度とするのが適当であろう。
【0019】モノクローナル抗体の作成も、通常の方法
に従って実施できる。一般には、前述のhPar14抗
原をポリクローナル抗体の作成と同様にして適当な動
物、例えばマウス、ラットに投与して免疫した後、抗体
生産細胞として好適な脾臓細胞を取り出す。かかる抗体
生産細胞を例えばミエローマ細胞の如き不死化細胞と細
胞融合させ、モノクローナル抗体を生産するハイブリド
ーマを得る。細胞融合はポリエチレングリコール、セン
ダイウィルス等を使用する通常の方法で実施することが
できる。ハイブリドーマの選択は、例えばHAT培地等
を使用する慣用の方法で実施できる。
【0020】hPar14の検出方法は、他にhPar
14をコードする核酸配列の増幅により実施してもよ
い。かかる方法においては、癌細胞のRNAを抽出し、
それからcDNAを合成し、適当なプライマーを用いて
増幅させることを包含する。かかる細胞においてhPa
r14をコードする核酸配列が有効に存在していればそ
れは増幅され、検出し得る。増幅工程はポリメラーゼ連
鎖反応法(PCR法)が好ましいが、リガーゼ連鎖反応
法でもよい。好ましくは、hPar14の定量又は判定
量的分析のため、hPar14を発現する及び発現しな
いコントロール細胞で同様の増幅工程を実施する。
【0021】本発明は更に、癌細胞の抗癌剤耐性を検査
する方法を提供する。かかる方法は、被検癌細胞のhP
ar14を、上述のいずれかのhPar14を検出する
方法、例えば免疫学的測定方法又はhPar14をコー
ドする核酸配列の増幅方法により検出し、同一条件で検
出する抗癌剤耐性でないことが既知な癌細胞のhPar
14の発現性と比較することを含んで成る。その結果、
被検癌細胞のhPar14の発現性が抗癌剤耐性ではな
い癌細胞と比べて増強されているなら、かかる被検癌細
胞が抗癌剤耐性となっているものと判定でき得る。
【0022】検査できるかかる抗癌剤耐性癌細胞には、
様々な抗癌剤に対して耐性を示す癌細胞が挙げられる。
抗癌剤の例としては、アルキル化剤、代謝拮抗物質、植
物アルカロイド、ポルフィリン類、その他の合成又は天
然の抗癌剤が挙げられる。かかる抗癌剤耐性癌細胞は一
つの抗癌剤に対して耐性である場合でも、多数の抗癌剤
に対して耐性であってもよい。抗癌剤の好ましい例とし
ては、モファロテロン(Mofarotene)やエク
テイナスシジン(Ecteinascidin)が挙げ
られる。
【0023】本発明は更に、抗癌剤をスクリーニングす
る方法であって、抗癌剤の候補となる物質を癌細胞に作
用させ、hPar14を検出することを介して当該物質
が癌細胞増殖を阻害するか否かを同定することを特徴と
する方法を提供する。かかるスクリーニング方法により
抗癌剤として同定される物質は、hPar14の発現を
阻害するものであればどのようなものであってもよく、
有機系及び/または無機系の様々な化合物、例えばタン
パク質、ペプチド、アミノ酸、核酸、ホルモン、脂質、
糖類、各種薬剤、等であり得る。かかる抗癌剤は、例え
ばhPar14をコードする核酸配列の転写、翻訳、修
飾、等の機構を阻害する物質であり得る。
【0024】かかるスクリーニング方法は、例えば下記
の通りに実施できる: 1)抗癌剤の候補となる物質を選定し; 2)かかる物質を癌細胞に作用させ; 3)この癌細胞のhPar14の検出を上述のいずれか
の方法により実施し;その結果 4)hPar14が検出されない又はその検出量が減少
している場合は当該物質に癌細胞増殖阻害活性が備わっ
ており、hPar14が検出される場合は当該物質に癌
細胞増殖阻害活性が備わっていないものと判定される。
【0025】かかる判定において、抗癌剤の癌細胞増殖
阻害活性を定量的又は半定量的に分析するため、適当な
コントロール物質を上記の方法と同様に癌細胞に作用さ
せてhPar14を検出するコントロール試験を実施す
ることが好ましい。コントロール物質には、hPar1
4の発現を阻害する陽性コントロール及びhPar14
の発現を阻害しない陰性コントロールが使用できる。前
者の例はhPar14をコードする核酸配列に対して特
異的にハイブリダイズしてhPar14の発現を阻害す
ることができるアンチセンスオリゴヌクレオチドであ
り、後者の例はhPar14をコードする核酸配列に対
して特異的にハイブリダイズできない無関係なオリゴヌ
クレオチドである。コントロール試験においては陽性コ
ントロール又は陰性コントロールのいずれか一方を使用
する場合であっても、両方を使用してもよい。かかるコ
ントロール試験は、スクリーニング手順と同時に、又は
その前後に実施してよい。
【0026】かかるスクリーニングの結果、抗癌剤とし
て同定された化合物は、癌細胞の増殖を阻害する医薬組
成物として使用できる。抗癌剤は単独で用いてもよい
が、適当な医薬的に許容される担体と組み合わせるのが
好ましい。更に、標的細胞に確実に導入し、生体内にお
ける分解を防ぐため、正電荷を有する高分子、リポソー
ム、マイクロスフィア等の医薬的に許容される担体と組
み合わせた組成物として使用することもできる。
【0027】本発明を以下の実施例により更に詳細に説
明する。
【0028】
【実施例】実施例1 hPar14と子宮頸癌細胞株H
eLa細胞の増殖との関係 アンチセンスオリゴDNA No.1,2,3を合成し
た。No.1,2はhPar14に対するアンチセンス
オリゴDNAであり、No.3はコントロールDNA配
列である。各々の配列は順に: No.1: 5’−GCTTGTTGTTGAACGCTGAACC
−3’(配列番号2); No.2: 5’−GGCTTTATCTTCACTATACTGT
GC−3’(配列番号3); No.3: 5’−CCAAGTCGCAAGTTGTTGTTCG
−3’(配列番号4) とした。HeLa細胞を96穴プレートに5,000細
胞/穴の密度でまいた。一晩培養した後、培地を無血清
のダルベッコモディファイドイーグル培地(DMEM)
に変えた。終濃度1μMから5μMのオリゴDNA N
o.1,2,3となるように、2μlのプラス試薬(ラ
イフテクノロジー社)と25μlの無血清DMEMを加
えて混合し、25℃に15分間おいた。あらかじめ1μ
lのリポフェクタミンと25μlの無血清のDMEM液
を加えて25℃に15分間放置したものを用意してお
き、両者を混ぜ合わせて25℃に更に15分間おいた。
これを無血清状態の細胞に添加して、3時間培養した。
20%の血清を含むDMEMを等量加えて(最終血清濃
度10%)、一晩培養した。培地を新しい培地(10%
の血清を含むDMEM)に変えて、4日間培養したの
ち、生存している細胞数をXTT(ナトリウム 3’−
〔1−(フェニルアミノ−カルボニル)−3,4−テト
ラゾリウム〕−ビス(4−メトキシ−6−ニトロ)ベン
ゼンスルホン酸水和物;シグマ社)呈色アッセイで定量
的に計数した。即ち、培養液100μlに50μlの
0.3mg/mlのXTTを加えて6時間37℃で培養
し、490nmの吸収をマイクロプレートリーダー(B
iorad社)で測定した。
【0029】添付の図2(a)(b)に示すようにアン
チセンスオリゴDNAでhPar14の発現を阻害する
と、癌細胞の増殖が抑制されることが見出された。従っ
て、癌細胞の増殖にはhPar14が関与し、且つ必要
であることが示された。その結果、癌細胞のhPar1
4を検出することで、かかる癌細胞が増殖能力を有する
か否かを決定することができることがわかった。
【0030】実施例2 hPar14と大腸癌細胞株H
CT116及びSW480細胞の増殖との関係 実施例1とは別の株、大腸癌細胞株HCT116及びS
W480細胞を実施例1で示したアンチセンスオリゴD
NA No.1及び2で処理した。図3に示すように、
実施例1と同様、アンチセンスオリゴDNAで処理する
ことによってHCT116及びSW480細胞の増殖も
阻害されるようになった。従って、細胞の起源や細胞株
に関係なく、癌細胞のhPar14を測定することで、
かかる癌細胞が増殖能力を有するか否かを決定すること
ができることがわかった。
【0031】実施例3 hPar14に対するウサギポ
リクローナル抗体の作成 hPar14塩基配列(GenBank No.AB0
09690)より、hPar14タンパク質の翻訳開始
コドンから停止コドンまでをコードする領域を抽出し、
これに対するPCRプライマーを設計した。PCRプラ
イマーの末端にはタンパク質発現ベクターへ組み込むた
めの制限酵素配列も合わせて付加してある。その配列は
それぞれ順に、hPar14−1:5’−TTT GG
A TCC ATG CCG CCC AAA GGA
AAA AGT GGT TCT GG−3’(配列
番号5)及びhPar14−6:5’−TTT GAA
TTC TCA TTA TTT TCT TCC T
TC GAC CATAAT AAT ATG ATA
TCC−3’(配列番号6)である。PCRは各々の
プライマーを終濃度50pmol,MgCl2 濃度を2
mM、dNTP濃度を200μM、鋳型DNAとしてG
enBank No.AB009690cDNAを10
0ng、KOD DNAポリメラーゼ(東洋紡社)を
2.5ユニット、KODバッファー#1は終濃度1倍液
になるように加え、滅菌水で100μlとして以下の条
件で行った。PCR条件:98℃の熱変性1分の後、3
0サイクルのPCR反応(98℃の熱変性15秒、65
℃のアニーリング15秒、74℃の伸長反応30秒)を
行い、最終伸長反応を74℃で10分間行った(パーキ
ンエルマー社、GeneAmp system 960
0)。以上のPCRを遂行することで得られた増幅DN
Aを制限酵素BamHIとEcoRI(タカラ社)とで
消化し、あらかじめ同様の酵素で消化し、5’末端の脱
リン酸化処理をしたpGEX−4T−1(ファルマシア
バイオテック社)とのライゲーション反応によりDNA
を環状化した(pGEX−hPAR14)。このプラス
ミドをDH5α、大腸菌宿主菌に形質転換させ、以下の
タンパク質の発現を行った。
【0032】pGEX−hPAR14が導入されたDH
5αを2xYT培地(16g/lのペプトン、10g/
lの酵母エキス、5g/lのNaCl)にて16時間培
養した菌体を別の2xYT、1lに対し20ml植菌
し、A260 =0.8になるまで220rpm、37℃で
培養した。菌体は4℃にて5,000xg、5分の遠心
分離により回収した。回収した菌体はSTEバッファー
(100mMのNaCl、10mMのTris−HCl
pH8.0、1mMのEDTA)で2回洗浄し、その
後PBS−Tバッファー(10mMのDTT、1mMの
PMSF、0.05%のTween−20、PBS)に
て溶解した。溶解菌体は超音波破砕機(トミー社、UD
−201)のハイレベル設定で5分処理し、可溶化画分
を30,000xg、30分間の遠心分離をすることで
回収した。回収した可溶化画分にあらかじめPBS洗浄
を行った50%スラリーのグルタチオン−セファロース
4B(ファルマシアバイオテック社)を600μg/1
l培養となるように加え、4℃にて16時間ローテーシ
ョンしながら結合させた。GSTフュージョンhPar
14タンパク質と結合したグルタチオン−セファロース
4Bは50mlのPBS−Tバッファーで10回洗浄
し、トロンビン(ファルマシアバイオテック社)をGS
TフュージョンhPar14タンパク質10μg当たり
1ユニット使用して、22℃で16時間消化した。この
ようにしてトロンビン切断したhPar14タンパク質
を抗原液として用いた。
【0033】抗体の作成には抗原としてhPar14タ
ンパク質をウサギ1匹あたり2mgもちいて免疫した。
初回免疫はフロイントインコンプリートアジュバントと
抗原を1.5mg背部皮下注射し、14日後にフロイン
トコンプリートアジュバントと抗原を2.67mg背部
皮下注射した。初回免役後28日目、42日目にもフロ
イントコンプリートアジュバントと抗原を2.67mg
背部皮下注射した。初回免役後49日目に1.0mgの
抗原液を耳介注射し初回免疫後56日目にも1mgの耳
介注射を行った。初回免疫から65日目に全採血を行い
血清を得た。
【0034】実施例4 hPar14に対するウサギポ
リクローナル抗体を含む抗血清によるhPar14の同
定 実施例3で得られた血清を用いて、HeLa細胞抽出液
のウェスタンブロットを行ったところ、hPar14が
特異的に染色されることが確認された(図3)。
【0035】実施例5 抗癌剤処理された癌細胞のhP
ar14の発現の増強 抗癌剤モファロテン処理によって、膵臓癌細胞株AsP
C−1の増殖が抑制されること(Uchidaら In
t.J.Cancer,58,891−987(199
4))、細胞周期をG1で停止させていることが報告さ
れている(Kawaら Int.J.Cancer,7
2,906−922(1997))。我々は、抗癌剤が
効かなくなっている機構にhPar14の発現が関与し
ている可能性を考えて、検討した。AsPC−1(AT
CCより購入)を、10%ウシ胎仔血清を含むRPMI
−1640培地(ライフテクノロジー社)で、5%CO
2環境下で培養した。集密になった細胞をRPMI−1
640培地で2回洗浄して、トリプシン処理し、24穴
プレートに2×103 になるようにまいた。18時間
後、抗癌剤モファロテンを10-6Mになるように培地に
添加して、5日間培養した。細胞からRNAを調製し
て、cDNAを合成した。次にプライマーとして、5’
−GAGTGACAGTGCTGACAAGAAGGC
−3’(配列番号7)と5’−ACCGGTGGGTC
TGTAAACACAGGA−3’(配列番号8)を用
いたPCRによってhPar14を増幅させて検出し
た。
【0036】添付の図5に示すように、モファロテン処
理したAsPC−1細胞で、hPar14の発現が増強
した。従って、hPar14が癌細胞の抗癌剤耐性に関
与している可能性が確認された。
【0037】実施例6 薬剤耐性細胞におけるhPar
14の発現 大腸癌細胞株HCT116及びSW480細胞をそれぞ
れアルキル化剤エクテイナスシジン743で継続的に処
理して、耐性細胞株ER5及びSW480−5nを樹立
した(Takebayashi Yら)。hPar14
の発現レベルを親株とかかる薬剤耐性細胞とで比較し
た。発現レベルは実施例5に示したRTPCR法で行っ
た。図6に示すように薬剤耐性細胞で親株よりも高いh
Par14の発現レベルが認められた。即ち、癌細胞が
薬剤耐性化すると、hPar14の発現レベルが高まる
ことがわかった。従って、hPar14を検出すること
で、癌細胞が薬剤耐性化しているか否かを検査すること
ができる。
【0038】
【発明の効果】本発明に従うと、癌細胞のhPar14
を検出するだけで癌細胞の増殖能力を検査することがで
きる簡単な方法が提供される。
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Yuichi Mori <120> Cell Growth Inhibitor <130> 1003606 <160> 6 <210> 1 <211> 1034 <212> DNA <213> human <223> Nucleotide sequence of human parvulin (hPar14) <400> 1 gcggttcagc gttcaacaac aagcttccaa gatgccgccc aaaggaaaaa gtggttctgg 60 aaaagcgggg aaagggggag cagcctctgg gagtgacagt gctgacaaga aggctcaagg 120 tcccaaaggt ggtggcaatg cagtaaaggt cagacacatt ctatgtgaaa aacatggcaa 180 aatcatggaa gccatggaaa agttaaagtc tgggatgaga ttcaatgaag tggccgcaca 240 gtatagtgaa gataaagcca ggcaaggggg tgacttgggt tggatgacca gagggtccat 300 ggtgggacca tttcaagaag cagcatttgc cttgcctgta agtgggatgg ataagcctgt 360 gtttacagac ccaccggtta agacaaaatt tggatatcat attatgatgg tcgaaggaag 420 aaaataaaat catatgaaag actgaataag ttttatacat tttgtttctt taaaaggtat 480 tacatattct tttgagctgg agctgcaagg aaatacaaaa atttttaaaa agaaaagata 540 ttggatgctc cttgtattcg ttgaaagctc taagattggg tttgtaggtg taagagaggg 600 tggggctaag tgaatgtcaa ctgtagtagg tattcagtca gtctttctca aagagaagtc 660 aagcagactc cctttaacct gtattctctt tcctcccaga actatttcta gctctcagtc 720 tgtcccataa attaattcag aaaccatctt caggggaagc agatatcaac tcacactatt 780 cacacaactg aaaatattgg gcatcaaata gattagtgtg tgagaatcat aaaataagtt 840 cctagacaac atttgtttta catgttagtc aactgtgatc ttccaggaca ggtggattta 900 gctccactgt cttaacatag aacgtggcac gttatgcctt tcagtgttaa ctcctttctt 960 tttaaataaa tgtttattgg aggaaaaaag caaaaaaaaa aaaaaaaaaa aaaaaaaaaa 1020 aaaaaaaaaa aaaa 1034 <210> 2 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <223> Antisense Oligonucleotide <400> 2 gcttgttgtt gaacgctgaa cc 22 <210> 3 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <223> Antisense Oligonucleotide <400> 3 ggctttatct tcactatact gtgc 24 <210> 4 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <223> Control Oligonucleotide <400> 4 ccaagtcgca agttgttgtt cg 22 <210> 5 <211> 38 <212> DNA <213> Artificial Sequence <223> Primer DNA <400> 5 tttggatcca tgccgcccaa aggaaaaagt ggttctgg 38 <210> 6 <211> 48 <212> DNA <213> Artificial Sequence <223> Primer DNA <400> 6 tttgaattct cattattttc ttccttcgac cataataata tgatatcc 48 <210> 7 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <223> Primer DNA <400> 7 gagtgacagt gctgacaaga aggc 24 <210> 8 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <223> Primer DNA <400> 8 accggtgggt ctgtaaacac agga 24
【図面の簡単な説明】
【図1】hPar14のアミノ酸配列及びそれをコード
する核酸配列。
【図2】hPar14とHeLa細胞の増殖との関係を
示すグラフ図。
【図3】hPar14とHCT116及びSW480細
胞の増殖HeLa細胞の増殖との関係を示すグラフ図。
【図4】hPar14に対するウサギポリクローナル抗
体を含む抗血清をもちいたウェスタンブロットによるh
Par14の同定。
【図5】コントロールAsPC−1細胞との対比におけ
る、抗癌剤モファロテンにより処理されたAsPC−1
細胞のhPar14の発現。
【図6】薬剤耐性細胞及び親株のhPar14の発現レ
ベルの比較。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 A61P 35/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 癌細胞のヒトパルブリン14(hPar
    14)を検出することにより、癌細胞の増殖能力を検査
    する方法。
  2. 【請求項2】 前記検出が、hPar14に特異的な抗
    体を利用する免疫学的測定方法であることを特徴とす
    る、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 癌細胞のhPar14を検出することに
    より、癌細胞の薬剤耐性を検査する方法。
  4. 【請求項4】 抗癌剤をスクリーニングする方法であっ
    て、抗癌剤の候補となる物質を癌細胞に作用させ、かか
    る癌細胞のhPar14の検出を介して、当該候補物質
    の癌細胞の増殖を阻害する能力を同定することを特徴と
    する方法。
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