JP2001311130A - ゲート - Google Patents
ゲートInfo
- Publication number
- JP2001311130A JP2001311130A JP2000132766A JP2000132766A JP2001311130A JP 2001311130 A JP2001311130 A JP 2001311130A JP 2000132766 A JP2000132766 A JP 2000132766A JP 2000132766 A JP2000132766 A JP 2000132766A JP 2001311130 A JP2001311130 A JP 2001311130A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door body
- opening
- gate
- underground waterway
- closed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Barrages (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 施工費用が低減され、増水時にも破損しにく
く、また周囲の景観を良好に保つことができるゲートを
提供する。 【解決手段】 地下水路3内で、一端を支点Cとして、
地下水路3の延在方向に略平行な鉛直面に沿って回転可
能にして設けられるアーム6と、アーム6の他端7が描
く軌道に沿った略円弧板形状をなし、アーム6によって
開口部4を閉塞する位置から支点Cの上方にかけて円弧
軌道上を移動可能にして支持される扉体8と、扉体8
を、前記軌道に沿って、開口部4を閉塞する位置と支点
Cの上方との間で移動させる移動手段9とを設ける。扉
体8に、開口部4を閉塞する位置において、扉体8の全
周と地下水路3の内壁面との間を水密に封止する封止材
を設ける。
く、また周囲の景観を良好に保つことができるゲートを
提供する。 【解決手段】 地下水路3内で、一端を支点Cとして、
地下水路3の延在方向に略平行な鉛直面に沿って回転可
能にして設けられるアーム6と、アーム6の他端7が描
く軌道に沿った略円弧板形状をなし、アーム6によって
開口部4を閉塞する位置から支点Cの上方にかけて円弧
軌道上を移動可能にして支持される扉体8と、扉体8
を、前記軌道に沿って、開口部4を閉塞する位置と支点
Cの上方との間で移動させる移動手段9とを設ける。扉
体8に、開口部4を閉塞する位置において、扉体8の全
周と地下水路3の内壁面との間を水密に封止する封止材
を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川の提体内を通
じて前記河川に接続される地下水路に設けられて、地下
水路の河川に通じる開口部を開閉するゲートに関する。
じて前記河川に接続される地下水路に設けられて、地下
水路の河川に通じる開口部を開閉するゲートに関する。
【0002】
【従来の技術】河川と他の河川や用水路等との合流点に
おいては、例えば図5及び図6に示すように、本流とな
る河川31の提体32内に地下水路33を形成し、この
地下水路33を通じて他の河川や用水路等を本流となる
河川31に接続している。このような地下水路33に
は、河川31に通じる開口部34を開閉するゲート36
が設けられている。このゲート36は、平常時には開か
れて地下水路33から河川31への放流を許容し、本流
となる河川31が増水した際には、河川31から地下水
路33内に水流が逆流しないように閉じられるものであ
る。このようなゲート36としては、河川31の河床3
7において、開口部34の両側方にそれぞれ支柱38
(コンクリートピアー)を略垂直に立設し、これら支柱
38において互いに対向する面に、略鉛直方向に沿って
ガイド溝39を形成し、この支柱38間に、ガイド溝3
9によって両側部を案内されて、ガイド溝39に沿って
昇降される平板状の扉体40を設け、この扉体40を昇
降させることで開口部34の開閉を行うものが知られて
いる。
おいては、例えば図5及び図6に示すように、本流とな
る河川31の提体32内に地下水路33を形成し、この
地下水路33を通じて他の河川や用水路等を本流となる
河川31に接続している。このような地下水路33に
は、河川31に通じる開口部34を開閉するゲート36
が設けられている。このゲート36は、平常時には開か
れて地下水路33から河川31への放流を許容し、本流
となる河川31が増水した際には、河川31から地下水
路33内に水流が逆流しないように閉じられるものであ
る。このようなゲート36としては、河川31の河床3
7において、開口部34の両側方にそれぞれ支柱38
(コンクリートピアー)を略垂直に立設し、これら支柱
38において互いに対向する面に、略鉛直方向に沿って
ガイド溝39を形成し、この支柱38間に、ガイド溝3
9によって両側部を案内されて、ガイド溝39に沿って
昇降される平板状の扉体40を設け、この扉体40を昇
降させることで開口部34の開閉を行うものが知られて
いる。
【0003】この支柱38の上端には、両支柱38間を
接続する桁部41が設けられており、この桁部41に
は、扉体40を昇降させる昇降装置42が設けられてい
る。昇降装置42は、例えば一端が扉体40に接続され
るワイヤロープを巻き上げ機によって巻回または送り出
すことで扉体40を昇降させるものや、一端が扉体40
に接続されるスクリューシャフトと、桁部41に固定的
に設けられた状態でスクリューシャフトに螺合されるナ
ット部を有し、このナット部をスクリューシャフトに対
して相対的に回転させることで、スクリューシャフトを
その軸線方向に移動させて、スクリューシャフトごと扉
体40を昇降させるものなどが知られている。このよう
なゲート36は、桁部41上に設けられた昇降装置42
を作業員が操作することで扉体40を昇降させるもので
あるので、提体32と桁部41との間には、作業員の通
路となる管理橋43が設置されている。
接続する桁部41が設けられており、この桁部41に
は、扉体40を昇降させる昇降装置42が設けられてい
る。昇降装置42は、例えば一端が扉体40に接続され
るワイヤロープを巻き上げ機によって巻回または送り出
すことで扉体40を昇降させるものや、一端が扉体40
に接続されるスクリューシャフトと、桁部41に固定的
に設けられた状態でスクリューシャフトに螺合されるナ
ット部を有し、このナット部をスクリューシャフトに対
して相対的に回転させることで、スクリューシャフトを
その軸線方向に移動させて、スクリューシャフトごと扉
体40を昇降させるものなどが知られている。このよう
なゲート36は、桁部41上に設けられた昇降装置42
を作業員が操作することで扉体40を昇降させるもので
あるので、提体32と桁部41との間には、作業員の通
路となる管理橋43が設置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のゲート36で
は、支柱38及び扉体40は、水圧を受け止めるだけの
強度をもたせるために、例えば肉厚を大きくとるなどし
ており、その重量がかさむ。このため、ゲート36を設
置する際には、河床37がゲート設備全体の重量を支え
られるように、例えば基礎杭の設置数を多くするなど、
大掛かりな基礎工事を施す必要があり、施工費用がかさ
んでしまう。また、河川31の増水時には、支柱38や
管理橋43に漂流物、例えば流木等がぶつかって破損す
ることがあった。加えて、水面から上方に支柱38を突
出させる必要があり、また支柱38間に設けられる桁部
41と提体32との間に管理橋43を掛け渡す必要があ
るが、これらを設置することによって周囲の景観が損な
われてしまう。
は、支柱38及び扉体40は、水圧を受け止めるだけの
強度をもたせるために、例えば肉厚を大きくとるなどし
ており、その重量がかさむ。このため、ゲート36を設
置する際には、河床37がゲート設備全体の重量を支え
られるように、例えば基礎杭の設置数を多くするなど、
大掛かりな基礎工事を施す必要があり、施工費用がかさ
んでしまう。また、河川31の増水時には、支柱38や
管理橋43に漂流物、例えば流木等がぶつかって破損す
ることがあった。加えて、水面から上方に支柱38を突
出させる必要があり、また支柱38間に設けられる桁部
41と提体32との間に管理橋43を掛け渡す必要があ
るが、これらを設置することによって周囲の景観が損な
われてしまう。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、施工費用が低減され、増水時にも破損しにく
く、また周囲の景観を良好に保つことができるゲートを
提供することを目的とする。
もので、施工費用が低減され、増水時にも破損しにく
く、また周囲の景観を良好に保つことができるゲートを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のゲートにおいて
は、河川の提体内を通じて前記河川に接続される地下水
路に設けられて、該地下水路の前記河川に通じる開口部
を開閉するゲートであって、前記地下水路内で、一端を
支点として、前記地下水路の延在方向に略平行な鉛直平
面に沿って回転可能にして設けられるアームと、該アー
ムの他端が描く軌道に沿った略円弧板形状をなし、前記
アームによって前記開口部を閉塞する位置から前記支点
の上方にかけて円弧軌道上を移動可能にして支持される
扉体と、該扉体を、前記軌道に沿って、前記開口部を閉
塞する位置と前記支点の上方との間で移動させる移動手
段とを有し、前記扉体には、前記開口部を閉塞する位置
において、前記扉体の全周と前記地下水路の内壁面との
間を水密に封止する封止材が設けられていることを特徴
とする。
は、河川の提体内を通じて前記河川に接続される地下水
路に設けられて、該地下水路の前記河川に通じる開口部
を開閉するゲートであって、前記地下水路内で、一端を
支点として、前記地下水路の延在方向に略平行な鉛直平
面に沿って回転可能にして設けられるアームと、該アー
ムの他端が描く軌道に沿った略円弧板形状をなし、前記
アームによって前記開口部を閉塞する位置から前記支点
の上方にかけて円弧軌道上を移動可能にして支持される
扉体と、該扉体を、前記軌道に沿って、前記開口部を閉
塞する位置と前記支点の上方との間で移動させる移動手
段とを有し、前記扉体には、前記開口部を閉塞する位置
において、前記扉体の全周と前記地下水路の内壁面との
間を水密に封止する封止材が設けられていることを特徴
とする。
【0007】このように構成されるゲートにおいては、
扉体は、地下水路内に設けられるアームによって、地下
水路の開口部を閉塞する位置からアームの支点の上方に
かかる円弧軌道上を移動可能にして支持されている。こ
の扉体を、移動手段によって前記軌道上に沿って支点の
上方に移動させることで、開口部が開放され、前記軌道
に沿って開口部を閉塞する位置に移動させることで、扉
体に設けた封止材が扉体の全周と地下水路の内壁面との
間を水密に封止し、開口部が閉塞される。このゲートで
は、扉体はアームによって支持されており、従来のゲー
トとは異なり、支柱及び管理橋が不要なので、ゲート設
備全体の重量を低減することができる。また、扉体は、
略円弧板形状をなしており、河川から地下水路内に向け
て加わる水圧をアーチ構造によって受けることになるの
で、従来のように平板形状に形成される扉体に比べて強
度を落とさずに軽量化することができ、ゲート設備全体
の重量を低減することができる。そして、このように支
柱及び管理橋をなくすことができるので、河川の増水時
に損傷しやすい構造物をなくすことができる。また、周
囲の景観を良好に保つことができる。また、構造が単純
であるため、故障が少なく、封止材が劣化、損傷した場
合にも容易に交換することができる。
扉体は、地下水路内に設けられるアームによって、地下
水路の開口部を閉塞する位置からアームの支点の上方に
かかる円弧軌道上を移動可能にして支持されている。こ
の扉体を、移動手段によって前記軌道上に沿って支点の
上方に移動させることで、開口部が開放され、前記軌道
に沿って開口部を閉塞する位置に移動させることで、扉
体に設けた封止材が扉体の全周と地下水路の内壁面との
間を水密に封止し、開口部が閉塞される。このゲートで
は、扉体はアームによって支持されており、従来のゲー
トとは異なり、支柱及び管理橋が不要なので、ゲート設
備全体の重量を低減することができる。また、扉体は、
略円弧板形状をなしており、河川から地下水路内に向け
て加わる水圧をアーチ構造によって受けることになるの
で、従来のように平板形状に形成される扉体に比べて強
度を落とさずに軽量化することができ、ゲート設備全体
の重量を低減することができる。そして、このように支
柱及び管理橋をなくすことができるので、河川の増水時
に損傷しやすい構造物をなくすことができる。また、周
囲の景観を良好に保つことができる。また、構造が単純
であるため、故障が少なく、封止材が劣化、損傷した場
合にも容易に交換することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のゲートの一実施形
態について、図1から図4を用いて説明する。図1は、
本実施の形態のゲートの全体構成及び設置形態を示す側
断面図、図2はゲートの要部を示す側断面図、図3はゲ
ートの要部を示す平断面図、図4はゲートによる地下水
路の開口部の封止構造を示す図である。図1に示すよう
に、ゲート1は、河川31の提体32内を通じて河川3
1に接続される地下水路3に設けられて、地下水路3の
河川31に通じる開口部4を開閉するものである。ここ
で、開口部4は、正面から見て正方形または角形に形成
されるものである。本実施の形態では、提体32の設計
水深が5mである河川31において、地下水路3の底面
5を河床37と略同じ高さにして設けており、この場合
には、開口部4の幅及び高さは、例えば1〜3m程度と
されている(地下水路3の底面5は河床37よりも上方
に設けてもよい)。
態について、図1から図4を用いて説明する。図1は、
本実施の形態のゲートの全体構成及び設置形態を示す側
断面図、図2はゲートの要部を示す側断面図、図3はゲ
ートの要部を示す平断面図、図4はゲートによる地下水
路の開口部の封止構造を示す図である。図1に示すよう
に、ゲート1は、河川31の提体32内を通じて河川3
1に接続される地下水路3に設けられて、地下水路3の
河川31に通じる開口部4を開閉するものである。ここ
で、開口部4は、正面から見て正方形または角形に形成
されるものである。本実施の形態では、提体32の設計
水深が5mである河川31において、地下水路3の底面
5を河床37と略同じ高さにして設けており、この場合
には、開口部4の幅及び高さは、例えば1〜3m程度と
されている(地下水路3の底面5は河床37よりも上方
に設けてもよい)。
【0009】ゲート1は、地下水路3内で、一端を支点
Cとして、地下水路3の延在方向に略平行な鉛直面に沿
って回転可能にして設けられるアーム6と、アーム6の
他端7が描く軌道に沿った略円弧板形状をなし、アーム
6によって開口部4を閉塞する位置から支点Cの上方に
かけて円弧軌道上を移動可能にして支持される扉体8
と、扉体8を、前記軌道に沿って、開口部4を閉塞する
位置と支点Cの上方との間で移動させる移動手段9とを
有している。また、扉体8には、開口部4を閉塞する位
置において、扉体8の全周と地下水路3の内壁面との間
を水密に封止する封止材11が設けられている。
Cとして、地下水路3の延在方向に略平行な鉛直面に沿
って回転可能にして設けられるアーム6と、アーム6の
他端7が描く軌道に沿った略円弧板形状をなし、アーム
6によって開口部4を閉塞する位置から支点Cの上方に
かけて円弧軌道上を移動可能にして支持される扉体8
と、扉体8を、前記軌道に沿って、開口部4を閉塞する
位置と支点Cの上方との間で移動させる移動手段9とを
有している。また、扉体8には、開口部4を閉塞する位
置において、扉体8の全周と地下水路3の内壁面との間
を水密に封止する封止材11が設けられている。
【0010】ここで、地下水路3は、その出口部分が本
流となる河川31内に突出して設けられている。地下水
路3の天井部12において、開口部4近傍の部分(この
部分を突出部12aとする)は、支点Cを中心とする円
弧状に形成されており、また地下水路3の側壁13は、
その内面が底面5及び天井部12に対して略垂直に立設
されている。突出部12aは、このように円弧状に形成
されることで、河川31から地下水路3内に向けて加わ
る水圧をアーチ構造によって受けてその強度を確保する
とともに、その内面側での扉体8の前記軌道に沿った移
動を許容している。また、突出部12aの内面のうち、
開口部4の上縁側には、図4に示すように、一方の側壁
13から他方の側壁13までにわたって、支点C側に向
けて突出する段部14が形成されている。また、突出部
12aのうち、少なくとも段部14は、耐蝕性を有する
素材、例えばステンレス鋼からなる板材によって被覆さ
れており、これによって扉体8に設けた封止材11を密
着させてその水密性を向上させるように図っている。ま
た、図2に示すように、地下水路3の底面5のうち、扉
体8の下端が当接され得る部分にも平面5aが設けられ
ており、これによって扉体8に設けた封止材11を密着
させてその水密性を向上させるように図っている。本実
施の形態では、底面5に一側面を露出させてH型鋼を埋
設し、その一側面によって平面5aを形成している。
流となる河川31内に突出して設けられている。地下水
路3の天井部12において、開口部4近傍の部分(この
部分を突出部12aとする)は、支点Cを中心とする円
弧状に形成されており、また地下水路3の側壁13は、
その内面が底面5及び天井部12に対して略垂直に立設
されている。突出部12aは、このように円弧状に形成
されることで、河川31から地下水路3内に向けて加わ
る水圧をアーチ構造によって受けてその強度を確保する
とともに、その内面側での扉体8の前記軌道に沿った移
動を許容している。また、突出部12aの内面のうち、
開口部4の上縁側には、図4に示すように、一方の側壁
13から他方の側壁13までにわたって、支点C側に向
けて突出する段部14が形成されている。また、突出部
12aのうち、少なくとも段部14は、耐蝕性を有する
素材、例えばステンレス鋼からなる板材によって被覆さ
れており、これによって扉体8に設けた封止材11を密
着させてその水密性を向上させるように図っている。ま
た、図2に示すように、地下水路3の底面5のうち、扉
体8の下端が当接され得る部分にも平面5aが設けられ
ており、これによって扉体8に設けた封止材11を密着
させてその水密性を向上させるように図っている。本実
施の形態では、底面5に一側面を露出させてH型鋼を埋
設し、その一側面によって平面5aを形成している。
【0011】そして、提体32には、天井部12におい
て、アーム6の支点Cよりも上流側に位置する部分か
ら、提体32上まで通じるワイヤ通路15が形成されて
いる。このワイヤ通路15は、例えば提体32内にパイ
プを埋設することによって形成されるものであって、そ
の内部に移動手段9のワイヤロープ26(後述)が挿通
されるようになっている。また、ワイヤ通路15内に
は、ワイヤロープ26が懸架されて、ワイヤロープ26
をワイヤ通路15の内面から離間した位置で案内するガ
イドローラ16が設けられている。ここで、ワイヤ通路
15は、提体32において川面に面する傾斜面に沿って
形成されるものである。提体32には、ワイヤ通路15
内に通じる開口部32aが形成されており、これによっ
てゲート1の施工時にワイヤ通路15内へのガイドロー
ラ16の設置作業、及びガイドローラ16にワイヤロー
プ26を懸架させる作業を可能にしている。この開口部
32aは、ゲート1の施工後には蓋をされて閉じられる
ものである。
て、アーム6の支点Cよりも上流側に位置する部分か
ら、提体32上まで通じるワイヤ通路15が形成されて
いる。このワイヤ通路15は、例えば提体32内にパイ
プを埋設することによって形成されるものであって、そ
の内部に移動手段9のワイヤロープ26(後述)が挿通
されるようになっている。また、ワイヤ通路15内に
は、ワイヤロープ26が懸架されて、ワイヤロープ26
をワイヤ通路15の内面から離間した位置で案内するガ
イドローラ16が設けられている。ここで、ワイヤ通路
15は、提体32において川面に面する傾斜面に沿って
形成されるものである。提体32には、ワイヤ通路15
内に通じる開口部32aが形成されており、これによっ
てゲート1の施工時にワイヤ通路15内へのガイドロー
ラ16の設置作業、及びガイドローラ16にワイヤロー
プ26を懸架させる作業を可能にしている。この開口部
32aは、ゲート1の施工後には蓋をされて閉じられる
ものである。
【0012】アーム6は、図3に示すように、地下水路
4の内壁のうち、両側壁13にそれぞれ支点Cとなる側
の端部を支持されるものであって、これらアーム6の他
端7はそれぞれ扉体8の側端部(扉体8において地下水
路4の両側壁13に対向する端部)を支持している。ア
ーム6は、図2に示すように、略円弧板形状をなす扉体
8に加わる水圧(河川31から地下水路3内に向けて加
わる水圧)をを効果的に受けることができるように、そ
の他端7で扉体8の円弧方向の複数箇所を支持するよう
になっている。本実施の形態では、アーム6は、扉体8
の円弧方向に離間した二点を支持するようにそれぞれ支
点Cから扉体8まで掛け渡される二本の支柱17と、こ
の支柱17間を接続する梁18とからなるトラス構造と
されている。また、アーム6の可動範囲は、扉体8が開
口部4を閉塞する位置から、前記軌道に沿って、扉体8
及びアーム6の重心が、支点Cよりも下流側に位置する
範囲内とされている。すなわち、扉体8及びアーム6
は、常にその自重によって開口部4を閉塞する位置に向
けて移動する方向の力を受けるようになっている。
4の内壁のうち、両側壁13にそれぞれ支点Cとなる側
の端部を支持されるものであって、これらアーム6の他
端7はそれぞれ扉体8の側端部(扉体8において地下水
路4の両側壁13に対向する端部)を支持している。ア
ーム6は、図2に示すように、略円弧板形状をなす扉体
8に加わる水圧(河川31から地下水路3内に向けて加
わる水圧)をを効果的に受けることができるように、そ
の他端7で扉体8の円弧方向の複数箇所を支持するよう
になっている。本実施の形態では、アーム6は、扉体8
の円弧方向に離間した二点を支持するようにそれぞれ支
点Cから扉体8まで掛け渡される二本の支柱17と、こ
の支柱17間を接続する梁18とからなるトラス構造と
されている。また、アーム6の可動範囲は、扉体8が開
口部4を閉塞する位置から、前記軌道に沿って、扉体8
及びアーム6の重心が、支点Cよりも下流側に位置する
範囲内とされている。すなわち、扉体8及びアーム6
は、常にその自重によって開口部4を閉塞する位置に向
けて移動する方向の力を受けるようになっている。
【0013】扉体8は、平面視略四角形をなし、かつア
ーム6の他端7の描く軌道に沿った曲面状に形成される
プレート21と、プレート21の内周面に取り付けられ
て、プレート21を補強するフレーム22とを有してい
る。フレーム22は、例えば鉄骨をプレート21の形状
に沿った格子状に組むことで構成されるものである。プ
レート21及びフレーム22には、強度と耐蝕性を兼ね
備えた素材、例えばステンレス鋼等が用いられる。
ーム6の他端7の描く軌道に沿った曲面状に形成される
プレート21と、プレート21の内周面に取り付けられ
て、プレート21を補強するフレーム22とを有してい
る。フレーム22は、例えば鉄骨をプレート21の形状
に沿った格子状に組むことで構成されるものである。プ
レート21及びフレーム22には、強度と耐蝕性を兼ね
備えた素材、例えばステンレス鋼等が用いられる。
【0014】また、扉体8には、前述したようにその全
周にわたって封止材11が設けられている。封止材11
は、プレート21の縁部に沿って取り付けられる板状の
部材であって、その素材としては、例えば合成ゴム等が
用いられる。封止材11のうち、扉体8の側端部に設け
られる封止材11aは、プレート21の外面側に突出
し、かつそれぞれ側面を地下水路3の側壁13に当接し
た状態で設けられている。封止材11aは、側壁13に
対して摺動可能とされつつ、側壁13とプレート21の
側端部との間を水密に封止するようになっている。図4
に示すように、封止材11のうち、扉体8の上端部(扉
体8が開口部4を閉塞する位置にある際に上方に位置す
る側の端部)に設けられる封止材11bは、プレート2
1の外面側に突出させて設けられており、扉体8が開口
部4を閉塞する位置にあるときに、地下水路3の突出部
12aに設けられた段部14と当接してこれらの間を水
密に封止するようになっている。また封止材11bにお
いてその長手方向の端部は、それぞれ地下水路3の両側
壁13に対して摺動可能とされつつ、これらの間を水密
に封止するようになっている。ここで、封止材11b
は、地下水路3の段部14との接触部分近傍以外の部分
をステー11cによって保持されており、これによって
封止材11bの変形が抑えられて段部14との間の水密
性が確保されている。また、封止材11aは、封止材1
1bよりもプレート21の外周側への突出量を抑えられ
ており、これによって扉体8が前記軌道に沿って移動す
る際に、封止材11aが段部14に当接しないようにな
っている。封止材11のうち、扉体8の下端部に設けら
れる封止材11dは、扉体8の軌道に沿って突出させて
設けられており、扉体8が開口部4を閉塞する位置にあ
る際に、地下水路3の底面5と当接してこれらの間を水
密に封止するようになっている。
周にわたって封止材11が設けられている。封止材11
は、プレート21の縁部に沿って取り付けられる板状の
部材であって、その素材としては、例えば合成ゴム等が
用いられる。封止材11のうち、扉体8の側端部に設け
られる封止材11aは、プレート21の外面側に突出
し、かつそれぞれ側面を地下水路3の側壁13に当接し
た状態で設けられている。封止材11aは、側壁13に
対して摺動可能とされつつ、側壁13とプレート21の
側端部との間を水密に封止するようになっている。図4
に示すように、封止材11のうち、扉体8の上端部(扉
体8が開口部4を閉塞する位置にある際に上方に位置す
る側の端部)に設けられる封止材11bは、プレート2
1の外面側に突出させて設けられており、扉体8が開口
部4を閉塞する位置にあるときに、地下水路3の突出部
12aに設けられた段部14と当接してこれらの間を水
密に封止するようになっている。また封止材11bにお
いてその長手方向の端部は、それぞれ地下水路3の両側
壁13に対して摺動可能とされつつ、これらの間を水密
に封止するようになっている。ここで、封止材11b
は、地下水路3の段部14との接触部分近傍以外の部分
をステー11cによって保持されており、これによって
封止材11bの変形が抑えられて段部14との間の水密
性が確保されている。また、封止材11aは、封止材1
1bよりもプレート21の外周側への突出量を抑えられ
ており、これによって扉体8が前記軌道に沿って移動す
る際に、封止材11aが段部14に当接しないようにな
っている。封止材11のうち、扉体8の下端部に設けら
れる封止材11dは、扉体8の軌道に沿って突出させて
設けられており、扉体8が開口部4を閉塞する位置にあ
る際に、地下水路3の底面5と当接してこれらの間を水
密に封止するようになっている。
【0015】また、フレーム22の地下水路3の出口側
の端部には、ウェイト23が取り付けられており、フレ
ーム22の他端側には、移動手段9のケーブルワイヤー
26の一端を保持するワイヤ保持部材24が取り付けら
れている。ウェイト23は、扉体8及びアーム6の重心
を、地下水路3の出口側に移動させるとともに、扉体8
が開口部4を閉塞する位置にある場合に、扉体8の下端
を地下水路3の底面5に押し付ける重しとして作用する
ものである。
の端部には、ウェイト23が取り付けられており、フレ
ーム22の他端側には、移動手段9のケーブルワイヤー
26の一端を保持するワイヤ保持部材24が取り付けら
れている。ウェイト23は、扉体8及びアーム6の重心
を、地下水路3の出口側に移動させるとともに、扉体8
が開口部4を閉塞する位置にある場合に、扉体8の下端
を地下水路3の底面5に押し付ける重しとして作用する
ものである。
【0016】移動手段9は、図1に示すように、一端が
扉体8に設けられるワイヤ保持部材24に接続され、他
端がワイヤ通路15を通じて提体32上に導かれるワイ
ヤロープ26と、提体32上に設けられて、このワイヤ
ロープ26を巻回することで扉体8を牽引する巻き上げ
機27とを有している。また、地下水路3の天井部12
において、ワイヤ通路15の開口部の下流側には、ワイ
ヤロープ26が巻き回されて、ワイヤロープ26をワイ
ヤ通路15の開口部及び天井部12から離間させた位置
で案内するガイドシーブ28が設けられている。巻き上
げ機27は、手動であっても、またモータ等の駆動装置
によって動作するものとしてもよい。そして、巻き上げ
機27を駆動装置によって動作させる構成とした場合に
は、駆動装置の動作を河川31の水位に連動させて、河
川31の水位に応じてゲート1を自動的に開閉させるよ
うにしてもよい。
扉体8に設けられるワイヤ保持部材24に接続され、他
端がワイヤ通路15を通じて提体32上に導かれるワイ
ヤロープ26と、提体32上に設けられて、このワイヤ
ロープ26を巻回することで扉体8を牽引する巻き上げ
機27とを有している。また、地下水路3の天井部12
において、ワイヤ通路15の開口部の下流側には、ワイ
ヤロープ26が巻き回されて、ワイヤロープ26をワイ
ヤ通路15の開口部及び天井部12から離間させた位置
で案内するガイドシーブ28が設けられている。巻き上
げ機27は、手動であっても、またモータ等の駆動装置
によって動作するものとしてもよい。そして、巻き上げ
機27を駆動装置によって動作させる構成とした場合に
は、駆動装置の動作を河川31の水位に連動させて、河
川31の水位に応じてゲート1を自動的に開閉させるよ
うにしてもよい。
【0017】このように構成されるゲート1による開口
部4の開閉動作について説明する。扉体8は、地下水路
3内に設けられるアーム6によって、地下水路3の開口
部4を閉塞する位置からアーム6の支点Cの上方にかか
る円弧軌道上を移動可能にして支持されている。扉体8
は、その自重によって開口部4を閉塞する位置に向けて
移動するようになっている。開口部4を開放する際に
は、移動手段9の巻き上げ機27によってワイヤロープ
26を巻回し、ワイヤ通路15を通じてワイヤロープ2
6に接続される扉体8を、重力に逆らって、前記軌道上
に沿って支点Cの上方に移動させ、開口部4を開放す
る。
部4の開閉動作について説明する。扉体8は、地下水路
3内に設けられるアーム6によって、地下水路3の開口
部4を閉塞する位置からアーム6の支点Cの上方にかか
る円弧軌道上を移動可能にして支持されている。扉体8
は、その自重によって開口部4を閉塞する位置に向けて
移動するようになっている。開口部4を開放する際に
は、移動手段9の巻き上げ機27によってワイヤロープ
26を巻回し、ワイヤ通路15を通じてワイヤロープ2
6に接続される扉体8を、重力に逆らって、前記軌道上
に沿って支点Cの上方に移動させ、開口部4を開放す
る。
【0018】そして、開口部4を閉塞する際には、移動
手段9の巻き上げ機27によって巻回したワイヤロープ
26をワイヤ通路15内に送り出して、扉体8及びアー
ム6をその自重によって開口部4を閉じる方向に移動さ
せ、開口部4を閉塞する。ここで、扉体8に設けた封止
材11のうち、扉体8の側端部に設けられる封止材11
aは、地下水路4の側壁13に対して常に密着した状態
で摺動する。そして、扉体8の上端部に設けられる封止
材11bは、扉体8が開口部4を閉塞する位置及びその
近傍に移動した際に、地下水路4の突出部12aに形成
される段部14に密着し、扉体8の下端部に設けた封止
材11dは、扉体8が開口部4を閉塞する位置に移動し
た際に、地下水路4の底面5に形成される平面5aに密
着し、これによって扉体8が開口部4を閉塞した位置で
は扉体8の全周と地下水路3の内壁面との間が水密に封
止される。そして、扉体8が開口部4を閉塞する位置に
移動した際には、扉体8、アーム6及びウェイト23の
重さによって扉体8の下端が地下水路3の底面5の平面
5aに押し付けられて、扉体8の下端と底面5との間が
水密に封止される。
手段9の巻き上げ機27によって巻回したワイヤロープ
26をワイヤ通路15内に送り出して、扉体8及びアー
ム6をその自重によって開口部4を閉じる方向に移動さ
せ、開口部4を閉塞する。ここで、扉体8に設けた封止
材11のうち、扉体8の側端部に設けられる封止材11
aは、地下水路4の側壁13に対して常に密着した状態
で摺動する。そして、扉体8の上端部に設けられる封止
材11bは、扉体8が開口部4を閉塞する位置及びその
近傍に移動した際に、地下水路4の突出部12aに形成
される段部14に密着し、扉体8の下端部に設けた封止
材11dは、扉体8が開口部4を閉塞する位置に移動し
た際に、地下水路4の底面5に形成される平面5aに密
着し、これによって扉体8が開口部4を閉塞した位置で
は扉体8の全周と地下水路3の内壁面との間が水密に封
止される。そして、扉体8が開口部4を閉塞する位置に
移動した際には、扉体8、アーム6及びウェイト23の
重さによって扉体8の下端が地下水路3の底面5の平面
5aに押し付けられて、扉体8の下端と底面5との間が
水密に封止される。
【0019】このように構成されるゲート1では、扉体
8はアーム6によって支持されており、従来のゲートと
は異なり、支柱及び管理橋が不要なので、ゲート1の設
備全体の重量を低減することができる。また、扉体8
は、略円弧板形状をなしており、水圧をアーチ構造によ
って受けることになるので、従来のように平板形状に形
成される扉体に比べて強度を落とさずに軽量化すること
ができ、ゲート設備全体の重量を低減することができ
る。そして、このように支柱及び管理橋をなくすことが
できるので、河川の増水時に損傷しやすい構造物をなく
すことができる。また、周囲の景観を良好に保つことが
できる。また、このゲート1では、扉体8において地下
水路3の開口部4の周囲の全周にわたって封止材11を
設けており、ゲート1を閉じた際には、ゲート1の全周
にわたって封止が行われるので、地下水路3への逆流を
効果的に防ぐことができる。また、構造が単純であるた
め、故障が少なく、封止材11が劣化、損傷した場合に
も容易に交換することができる。
8はアーム6によって支持されており、従来のゲートと
は異なり、支柱及び管理橋が不要なので、ゲート1の設
備全体の重量を低減することができる。また、扉体8
は、略円弧板形状をなしており、水圧をアーチ構造によ
って受けることになるので、従来のように平板形状に形
成される扉体に比べて強度を落とさずに軽量化すること
ができ、ゲート設備全体の重量を低減することができ
る。そして、このように支柱及び管理橋をなくすことが
できるので、河川の増水時に損傷しやすい構造物をなく
すことができる。また、周囲の景観を良好に保つことが
できる。また、このゲート1では、扉体8において地下
水路3の開口部4の周囲の全周にわたって封止材11を
設けており、ゲート1を閉じた際には、ゲート1の全周
にわたって封止が行われるので、地下水路3への逆流を
効果的に防ぐことができる。また、構造が単純であるた
め、故障が少なく、封止材11が劣化、損傷した場合に
も容易に交換することができる。
【0020】ここで、上記実施の形態では、一つの地下
水路3の開口部4にゲート1を一つだけ設けた例を示し
たが、これに限られることなく、一つの地下水路3の開
口部4に、ゲート1を横方向に複数並列に設けても構わ
ない。また、移動手段9として、扉体8に接続されるワ
イヤロープ26を巻回する巻き上げ機27を用いたが、
これに限られることなく、扉体8を支点Cまわりに回転
させることができるものであれば、その構成は任意とす
ることができ、例えば扉体8(またはアーム6)を、支
点Cまわりにギア駆動または油圧駆動によって回転させ
る構成としてもよく、移動手段9は、手動または駆動装
置のいずれによって駆動される構成としてもよい。移動
手段9をこのような構成とした場合、扉体8は移動手段
9によって前記軌道に沿って開口部4を閉塞する向きに
移動され、また、開口部4を閉塞する位置に移動した際
には、移動手段9の駆動力によって扉体8の下端が地下
水路3の底面5の平面5aに押し付けられて、扉体8の
下端と底面5との間が水密に封止されるので、扉体8に
はウェイト23を設ける必要はない。
水路3の開口部4にゲート1を一つだけ設けた例を示し
たが、これに限られることなく、一つの地下水路3の開
口部4に、ゲート1を横方向に複数並列に設けても構わ
ない。また、移動手段9として、扉体8に接続されるワ
イヤロープ26を巻回する巻き上げ機27を用いたが、
これに限られることなく、扉体8を支点Cまわりに回転
させることができるものであれば、その構成は任意とす
ることができ、例えば扉体8(またはアーム6)を、支
点Cまわりにギア駆動または油圧駆動によって回転させ
る構成としてもよく、移動手段9は、手動または駆動装
置のいずれによって駆動される構成としてもよい。移動
手段9をこのような構成とした場合、扉体8は移動手段
9によって前記軌道に沿って開口部4を閉塞する向きに
移動され、また、開口部4を閉塞する位置に移動した際
には、移動手段9の駆動力によって扉体8の下端が地下
水路3の底面5の平面5aに押し付けられて、扉体8の
下端と底面5との間が水密に封止されるので、扉体8に
はウェイト23を設ける必要はない。
【0021】
【発明の効果】本発明のゲートによれば、ゲート設備全
体の重量を低減することができるので、基礎工事の規模
を縮小して、施工費用を低減することができる。そし
て、支柱や管理橋等、河川の増水時に損傷しやすい構造
物をなくすことができる。また、このように支柱や管理
橋をなくすことができるので、周囲の景観を良好に保つ
ことができる。また、ゲートを閉じた際には、ゲートの
全周にわたって封止が行われるので、地下水路への逆流
を効果的に防ぐことができる。また、構造が単純である
ため、故障が少なく、封止材が劣化、損傷した場合にも
容易に交換することができる。
体の重量を低減することができるので、基礎工事の規模
を縮小して、施工費用を低減することができる。そし
て、支柱や管理橋等、河川の増水時に損傷しやすい構造
物をなくすことができる。また、このように支柱や管理
橋をなくすことができるので、周囲の景観を良好に保つ
ことができる。また、ゲートを閉じた際には、ゲートの
全周にわたって封止が行われるので、地下水路への逆流
を効果的に防ぐことができる。また、構造が単純である
ため、故障が少なく、封止材が劣化、損傷した場合にも
容易に交換することができる。
【図1】 本発明の一実施形態であるゲートの全体構成
と設置状態を示す側断面図である。
と設置状態を示す側断面図である。
【図2】 本実施の形態におけるゲートの構造を示す側
断面図である。
断面図である。
【図3】 本実施の形態におけるゲートの構造を示す平
断面図である。
断面図である。
【図4】 本実施の形態におけるゲートによる地下水路
の開口部の封止構造を示す図である。
の開口部の封止構造を示す図である。
【図5】 従来のゲートの全体構成と設置状態を示す側
断面図である。
断面図である。
【図6】 従来のゲートの構造を示す平断面図である。
1 ゲート 3 地下水路 4 開口部 6 アーム 7 他端 8 扉体 9 移動手段 11 封止材 31 河川 C 支点
Claims (1)
- 【請求項1】 河川の提体内を通じて前記河川に接続さ
れる地下水路に設けられて、該地下水路の前記河川に通
じる開口部を開閉するゲートであって、 前記地下水路内で、一端を支点として、前記地下水路の
延在方向に略平行な鉛直平面に沿って回転可能にして設
けられるアームと、 該アームの他端が描く軌道に沿った略円弧板形状をな
し、前記アームによって前記開口部を閉塞する位置から
前記支点の上方にかけて円弧軌道上を移動可能にして支
持される扉体と、 該扉体を、前記軌道に沿って、前記開口部を閉塞する位
置と前記支点の上方との間で移動させる移動手段とを有
し、 前記扉体には、前記開口部を閉塞する位置において、前
記扉体の全周と前記地下水路の内壁面との間を水密に封
止する封止材が設けられていることを特徴とするゲー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132766A JP2001311130A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | ゲート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132766A JP2001311130A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | ゲート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001311130A true JP2001311130A (ja) | 2001-11-09 |
Family
ID=18641399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000132766A Pending JP2001311130A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | ゲート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001311130A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104099907A (zh) * | 2014-07-17 | 2014-10-15 | 黄河勘测规划设计有限公司 | 闸墩扇形钢筋穿弧门拉杆支铰座的施工方法 |
CN104929083A (zh) * | 2015-06-23 | 2015-09-23 | 中国水利水电第五工程局有限公司 | 一种用于液压启闭的潜孔式双吊点弧形闸门的吊装方法 |
CN106052611A (zh) * | 2016-05-24 | 2016-10-26 | 国家电网公司 | 一种闸门开度监测仪及其控制方法 |
JP6184564B1 (ja) * | 2016-08-03 | 2017-08-23 | 豊国工業株式会社 | 水門装置 |
CN112064597A (zh) * | 2020-09-01 | 2020-12-11 | 中电建十一局工程有限公司 | 以中支臂投影线垂面布置三叉斜支臂后端板的方法 |
CN113585194A (zh) * | 2021-09-03 | 2021-11-02 | 王伟光 | 一种自动监测及自动泄洪一体式水闸 |
-
2000
- 2000-05-01 JP JP2000132766A patent/JP2001311130A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104099907A (zh) * | 2014-07-17 | 2014-10-15 | 黄河勘测规划设计有限公司 | 闸墩扇形钢筋穿弧门拉杆支铰座的施工方法 |
CN104929083A (zh) * | 2015-06-23 | 2015-09-23 | 中国水利水电第五工程局有限公司 | 一种用于液压启闭的潜孔式双吊点弧形闸门的吊装方法 |
CN104929083B (zh) * | 2015-06-23 | 2016-11-09 | 中国水利水电第五工程局有限公司 | 一种用于液压启闭的潜孔式双吊点弧形闸门的吊装方法 |
CN106052611A (zh) * | 2016-05-24 | 2016-10-26 | 国家电网公司 | 一种闸门开度监测仪及其控制方法 |
JP6184564B1 (ja) * | 2016-08-03 | 2017-08-23 | 豊国工業株式会社 | 水門装置 |
JP2018021368A (ja) * | 2016-08-03 | 2018-02-08 | 豊国工業株式会社 | 水門装置 |
CN112064597A (zh) * | 2020-09-01 | 2020-12-11 | 中电建十一局工程有限公司 | 以中支臂投影线垂面布置三叉斜支臂后端板的方法 |
CN112064597B (zh) * | 2020-09-01 | 2021-10-08 | 中电建十一局工程有限公司 | 以中支臂投影线垂面布置三叉斜支臂后端板的方法 |
CN113585194A (zh) * | 2021-09-03 | 2021-11-02 | 王伟光 | 一种自动监测及自动泄洪一体式水闸 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4289971A (en) | Electric power generation equipment incorporating bulb turbine-generator | |
US8066449B2 (en) | Method for dry isolation of a water passage of a dam | |
JP2001311130A (ja) | ゲート | |
JP2000319857A (ja) | 防潮装置 | |
KR100754965B1 (ko) | 무동력 가동보 | |
GB2386144A (en) | Buoyant flood prevention apparatus | |
KR200355906Y1 (ko) | 수문의 구조 | |
CN111088780A (zh) | 一种浮箱式横移挡潮闸闸门结构 | |
KR101563886B1 (ko) | 상부 돌출높이 최소화를 고려한 지하터널용 수문 시스템 | |
KR100514954B1 (ko) | 하향식 가동보 | |
CN212641385U (zh) | 用于城市市政排水的灵活启闭双向控制闸门 | |
CN211571644U (zh) | 一种浮箱式横移挡潮闸闸门结构 | |
JP2007205212A (ja) | 発電装置付きゲート | |
JPS6029448Y2 (ja) | 可動水路橋 | |
JP4486765B2 (ja) | 排水路の排水設備 | |
KR102704916B1 (ko) | 하강 압하력이 있는 와이어 인양식 펌프게이트 시스템 | |
JP2005171691A (ja) | ピアレス型ゲート | |
KR101544838B1 (ko) | 전도식 가동보 | |
CN221822859U (zh) | 一种淤地坝排水结构 | |
CN221480726U (zh) | 一种用于海陆交接处的地下引水双孔管涵临时止水闸门装置 | |
JP4046517B2 (ja) | 段階的開閉式ゲートポンプ設備 | |
JP3726025B2 (ja) | 暗渠用ゲートポンプシステム | |
JP2001159125A (ja) | 回転式ゲート | |
JPH07216855A (ja) | 堰、水門用仮締切装置 | |
JP2957065B2 (ja) | 可動式防波堤の据え付け方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030701 |