JP3726025B2 - 暗渠用ゲートポンプシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、雨水等の排水用暗渠に設置されるゲートポンプシステムに関する。更に詳しくは、ゲートポンプ(登録商標)により強制的に排水が可能で、メンテナンスのし易い構成の暗渠用ゲートポンプシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
排水路上で、内水排除施設を構築するものとしてゲートポンプがあるが、これらは、オープン水路に設置する場合や水路上面を開放するものを対象にしており、ゲートを昇降させ開閉を行うため門柱や開閉装置を排水路の上方部に設けられている。または、上下方向へゲートを開閉する方式でなく回転式としたものもあるが、水中ポンプの取り付け位置が限定されたものであったり、ポンプの最大揚程に応じた吐出水槽を設け、更に、ゲートポンプの工事やメンテナンスのためにポンプ設置位置の樋管上部を開口させているなど、ゲートポンプを暗渠型排水路に設置するには問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ゲートポンプにおいて、特に水中ポンプの点検は欠かせないので、安全でメンテナンスのし易い構成が望まれている。本発明は前述のような背景のもとに創案されたもので、以下の目的を達する。
本発明の目的は、強制排水可能なゲートポンプを暗渠に設置し、排水の確実性を図った暗渠用ゲートポンプシステムの提供にある。
本発明の他の目的は、止水性を向上させ、設備コストを低減させた暗渠用ゲートポンプシステムの提供にある。
本発明の更に他の目的は、ゲートポンプのメンテナンスのし易い暗渠用ゲートポンプシステムの提供にある。
本発明の更に他の目的は、地表面に設備が張り出すことのない都市環境に適合した暗渠用ゲートポンプシステムの提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記のような解決手段により前記課題を解決する。即ち、本発明1の暗渠用ゲートポンプシステムは、内水側から外水側へ排水するための暗渠型水路において、暗渠を構成する樋管体と、この樋管体の水路内に設けられ、垂直軸を支点に水平方向に回転し水路を遮断または開放させるゲートと、前記樋管体に設けられ前記ゲートを開閉させる開閉装置と、前記ゲートに一体的に搭載され排水機能を有する水中ポンプと、前記樋管体のゲート近傍上部に空間部を構成して設けられた開口部と、前記ゲート及び前記水中ポンプの上部に配置された、地表面から人間が保守、点検のために前記樋管体に出入りするための第1保守・点検蓋と、前記樋管体の内水側に設けられた塵芥処理装置と、前記塵芥処理装置の上部に配置され、地表面から人間が保守、点検のために前記樋管体に出入りするための第2保守・点検蓋とからなることを特徴とする。
【0005】
本発明2の暗渠用ゲートポンプシステムは、内水側から外水側へ排水するための暗渠型水路において、暗渠を構成する樋管体と、この樋管体の水路内に設けられ、水平軸を支点に上下方向に回転し水路を遮断または開放させるゲートと、前記樋管体に設けられ前記ゲートを開閉させる開閉装置と、前記ゲートに一体的に搭載され排水機能を有する水中ポンプと、前記樋管体のゲート近傍上部に空間部を構成して設けられた開口部と、前記ゲート及び前記水中ポンプの上部に配置された、地表面から人間が保守、点検のために前記樋管体に出入りするための第1保守・点検蓋と、前記樋管体の内水側に設けられた塵芥処理装置と、前記塵芥処理装置の上部に配置され、地表面から人間が保守、点検のために前記樋管体に出入りするための第2保守・点検蓋とからなることを特徴とする。
【0006】
また、前記水中ポンプの吐出側に逆止弁を設けたものであっても良い。更に、前記樋管体の外水側の排水口に排水ゲートを設けたものであっても良い。更に、前記樋管体内にあって前記ゲートと前記排水ゲートとの間に、前記排水ゲートにトラブルが発生したときに作動させる第2の排水ゲートを設けたものでも良い。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の暗渠用ゲートポンプシステムの全体構成を示した断面図で、図2はその平面図である。水は図の左の内水側イから右の外水側ロに向かって矢印のように樋管内を流れる。このゲートポンプシステムは、下水道事業や都市部における排水のための暗渠用設備であって、内水側の地表面に建物等の施設が構築されていて、そこから生活排水や雨水等が吐き出され、地下に埋設されている暗渠に導かれてくるのを受けて、排水処理を行う設備である。
【0008】
暗渠の本体を示す樋管1はコンクリートで構成されており、その水路断面は略四角形をなしている。本実施の形態においては、略四角形としているが円管状のものであってもよく、その形状に限定されることはない。この樋管1の排水口近傍に強制排水を行う排水設備として暗渠用のゲートポンプ2が設けられている。樋管1内の中央部(図において)にゲートポンプ2が設けられ、本実施の形態でいうゲートポンプ2はゲート3に横軸水中ポンプ4が取り付けられた構成のものである。ゲート3、又は横軸水中ポンプ4の逆止弁5が開閉するようになっている。
【0009】
図に示すゲートポンプ2は、樋管1のサイドに垂直方向に樋管1に支持された軸体6が設けられ、この軸体6にゲート3が設けられて軸体6とともに水平方向にスイングしてゲート3を開閉させるようになっている。またゲートポンプ2の横軸水中ポンプ4は吸い込み口側がゲート3に取り付けられており、吐出口側が外水側に相対し逆止弁5が取り付けられている。この逆止弁5は内水側から外水側への自然流の場合には開放され、外水側からの逆流があったとき水圧で閉じる構成になっている。
【0010】
従って、この横軸水中ポンプ4を設置していることで、自然排水とともに強制排水が可能な構成になっている。横軸水中ポンプ4の詳細な構造については公知であるので、ここでは詳細説明は省略する。ゲート3の開閉装置7は樋管1の一部の凹み部8に設けられている。ゲート3の取り付けられている樋管1の部分は開閉装置7設置のための凹み部8を含め地表面9にまで延長して構築されており、ゲート部分は据え付け、及び点検用の開口部10として空間室を構成している。ゲートポンプ2は常時水中に没していることが多いので、腐食等のおそれがあり、ときどき点検する必要がある。この開口部10はそのために点検のし易い空間として設けたものである。
【0011】
この開口部10の地表面9に保守・点検蓋11、即ち、開閉扉または取り外し可能の蓋が設けられており、点検等の必要が生じたときこの保守・点検蓋11を開け、開口部10に人が入って作業を行う。この開閉扉は、前述のようにヒンジを有する開閉扉の形態をとってもよく、取り外しが可能な蓋形状にしてもよい。どちらの形状においても水密構造を有しており、閉じた状態のときは、たとえ樋管1内の水路の水があふれる状態になっても地表面9に水がしみ出ることがないようになっている。また、開口部10の上部には、水位が上昇したときの空気を逃がすための空気抜き弁10aが設けられている。
【0012】
一般的には、この開口部は、外水の計画水位以上の高さを有する必要があり、ポンプの吐出圧の脈動を樋管1に直接作用させず緩衝させる目的で、吐出水槽と称するピットを形成している。従って、計画水位によっては、ピットを高くし地上部に張り出さざるをえない場合が生じ、障害となり問題を残すことになる。
【0013】
本発明の構成は、ゲートポンプ2設備を暗渠内に収め地表面9に張り出さない状態にして、前述の問題点を解消している。ゲートポンプ2は水中に没しているが、ゲート3を開閉させるための開閉装置7は凹み部8に設けられ、水面から離れた樋管1の上部位置に取り付けられている。
【0014】
図1のA−A断面である図3に基づきこの開閉装置7を詳述すると、樋管1の上下の壁12で支持された軸体6にゲート3が上下の壁12に挟まれて固定され、ゲート3は軸体6とともに回動するようになっている。一方軸体6の上部には、アーム13が固定されていて、このアーム13先端にピン部材14を介して軸体6に直角方向に油圧シリンダー15が設けられている。
【0015】
油圧シリンダー15のボデイは樋管1の凹み部8の壁面に固定されており、油圧シリンダー15のロッド16がアーム13にピン部材14を介して相対的に回動自在に連結されている。図示していないが、この油圧シリンダー15の端部には支点となる支持体が設けられ、この支持体が凹み部8の壁面に固定されている。従って、この油圧シリンダー15は、ロッド16の進退に伴って油圧シリンダー15のボデイが支持体を支点にして若干揺動する。
【0016】
油圧シリンダー15のロッド16が油圧駆動により進退すると、アーム13が回動しそれに伴って軸体6が回動する。軸体6が回動すると、ゲート3は水平方向に90度開閉する。図の状態はゲート3が閉じた状態を示しているが、ゲート3が開放されると図2に示す鎖線位置となる。本実施の形態においては、駆動源として油圧シリンダー15を使用したが、このゲート3の開閉方法はこれに限定されるものではない。
【0017】
例えば、ゲート支持軸に直接油圧モータを取り付けて行う方法、ラックとピニオンによる駆動方法、チェーン等を使用する方法等種々の方法がある。設置条件などを考慮して選定すればよい。また、図示していないが、ゲートの形態として、水路の両サイドに上下方向に2つの回転軸を設け、2つの扉が観音開きになるようないわゆるマイタ型のゲートであってもよい。
【0018】
ゲート3は桁と板の組み合わせた構成の四角の板状の形状をなし、閉じるときゲート3面が、樋管1を横切る平面で外水側に向いている樋管壁面に、油圧シリンダー15の押し付け力により押圧される。また、このゲート3面と樋管1壁面との間には、図示していないが水密装置が設けられていて止水されるようになっている。
【0019】
一方、この樋管1の内水側にはスクリーン17が設置され塵芥類を捕捉するようになっている。このスクリーン17には樋管1上部壁面に支持体18が設けられ、スクリーン17がこの支持体18を支点に上下方向に揺動自在となっている。また、下部のスクリーン17一端に固定具19が設けられワイヤ20が取り付けられている。このワイヤ20は樋管1上部に設けられた滑車部材21に巻き掛けられていて、ワイヤ20の先端部は樋管1上部に設けられたスクリーン引き上げ装置22に連結されている。使用されている索道体はワイヤ20以外にチェーンであってもよい。
【0020】
スクリーン引き上げ装置22は手動または電動機等の駆動体でワイヤ20を巻き上げる装置である。スクリーン引き上げ装置22の上方は、点検及び塵芥類を取り出すための扉体11aが配置されている。保守・点検蓋11は、蝶番、又はマンホールの蓋のように引き上げ式に構成されている。
【0021】
塵芥類がこのスクリーン17に絡みついた場合に、このスクリーン引き上げ装置22を駆動させると、ワイヤ20が巻き取られスクリーン17は支持体18を支点にして上方に揺動しスクリーン17が引き上げられ塵芥類を回収すると同時にメンテナンスで点検することができる。上方に持ち上げられた塵芥類は図示していないが、回収箱あるいは網部材にかき集められ処置される。また、他の形態として、スクリーン17が水中に没している状態で、レーキがスクリーン17の上下に亘って回動し、水中の塵芥類をスクリーン17上方に回収し除塵するようにしてもよい。
【0022】
一方、樋管1の外水側の排水口には排水ゲートが設けられている。この排水ゲートは外水側からの逆流を防止するためのゲートで、自然流により開閉できる構成のフラップゲート23となっている。このフラップゲート23は樋管1上部壁面に設けられたゲート支持体24により揺動自在に支持されている。フラップゲート23の構造は公知のものである。フラップゲートは、桁と板により構成し、水圧差により開閉させるタイプのものである。
【0023】
自然流で水が内水側から外水側へ流れる場合は、フラップゲート23は内水側の水圧によりゲート支持体24を支点に上方へ揺動し開く。また、逆流の場合は外水側からの水圧を受けてフラップゲート23は排水口側に押圧され排水口を閉じる。この水圧でフラップゲート23は排水口に押圧され水密状態を維持し止水する。この水密状態はフラップゲート23と排水口の周囲に設けられたゴム等の水密装置による。
【0024】
このように、外水側に逆流遮断のためのフラップゲート23を設けることにより、横軸水中ポンプ4等に異常が発生したとき、水の流れを止めることになるので、凹み部8または開口部10の保守・点検蓋11を開けて点検することが可能である。図示はしていないが、ゲートポンプ2のゲート3内水側に制水扉を設け、ゲート3が閉じたときこの制水扉を閉じるようにすれば、横軸水中ポンプ4への水流を防止することができる。
【0025】
従って、ゲートポンプ2とフラップゲート23との間の水を可搬式ポンプなどで汲み上げた後、ゲートポンプ2を点検することも可能である。また、点検に際し、どうしても排水を継続しなければならないときは、迂回のための排水路(ホース等でも可能)を設けておき、点検のとき等のみ一時的にこの排水路へ流し外水側に導けばよい。排水ゲートはフラップゲート23として説明したが、上下方向にスライドして開閉する制水扉として構成してもよい。
【0026】
この場合、制水扉の開閉は強制的に行われるので、コストは高くなるが開閉の確実性は保証される。また、ゲートポンプ2の設置位置から外水側までの距離が長い場合、必要に応じ、保守用の第2のフラップゲート23を適宜設けてもよい。この場合のフラップゲート23の構造は、樋管1横の側壁および底部との間を水密構成にしてもよい。
【0027】
また、前述の排水ゲートは、フラップゲート23に代えて、前述のスイング型あるいはマイタ型のゲートであってもよい。ゲートポンプ2の構成は、本実施の形態においては、水平に開閉するスイング型のゲートとして説明しているが、図4は、同スイング型ゲートの他の形態を示したもので、樋管1の側壁および底板との間で水密状態を維持する内接型の水密方式のものである。
【0028】
樋管1の側壁には、ゲートの水密を保ちながらスムースに摺動できるように押し当て金具25が埋設されていて、ゲート3が閉じるとき、水流方向の樋管壁面に沿ってゲート3は摺動して水路に直角方向にこのゲート3が位置したとき、止水するようになっている。ゲートは外水圧により水密を高める方向に移動し、樋管底部に段差がないため、流水中の土砂堆積など不都合な点が少ない構造となっている。
【0029】
[実施の形態2]
次に、ゲートポンプをフラップ型にした場合の形態について説明する。図5に全体構成の断面図を、図6に図5のB−B断面図を示している。ゲート26を支持する軸体27が樋管1の側壁に対し、水路を横切る水平位置に設けられ、ゲート26はこの軸体27を支点に上下方向に揺動自在である。ゲート26は水流方向に対しやや傾斜させて設置されているが、横軸水中ポンプ4はゲート26が閉じたとき、流れ方向に略水平状態になるように設置されている。また、この横軸水中ポンプ4の吐出側には逆止弁が設けられている。
【0030】
このゲート26上部の樋管1部分は、前述と同様に開口部28として空間部が設けられていて、この開口部28の地表面9上部には、扉体29が取り付けられている。この開口部28の機能は実施の形態1と同様であるので説明は省略する。この開口部28に隣接している樋管1の凹み部には、前述同様ゲート26を開閉させるための開閉装置30が設けられていて、油圧シリンダー31が樋管1の側壁に固定されている。
【0031】
ゲート26を支持し回動する軸体27にはアーム32が固定されていて、このアーム32にピンを介して油圧シリンダー31のロッドが連結している。この駆動形態については、軸体27の向きが異なるだけで他は実施の形態1と同様である。油圧シリンダー31の駆動により、ゲート26は上下方向に揺動し、開放されたゲート26は樋管1の上方に持ち上げられ収納される状態となる。樋管1上部にはそのための空間33が確保されている。
【0032】
フラップ型のこのゲートポンプは、閉じるとき樋管1の水路に沿った壁面に押圧して水密状態を維持する。樋管1壁面には、前述同様に戸当たり金具が埋設されている。その他の構成、即ち、スクリーン、排水ゲート等については、前述の実施の形態1の場合と全く同様であるので説明は省略する。
【0033】
このフラップ型のゲートポンプの特徴は、横軸水中ポンプ4を水面上に露出させることができるので、水流があってもメンテナンスができることである。また、この形態の場合は、通常の排水時にゲートを水没させることなく水面上に露出させ収納することになるので、ゲートポンプを保護するのに効果がある。
【0034】
[実施の形態3]
図7は、ゲートポンプの設置位置から外水側の排水口までの距離が長い場合に、第2のフラップゲートをその間に設けた形態の例である。樋管1の一部を堰34の構成にし、強制的に開閉動作の行えるフラップゲート35を設けている。堰34の上部に固定されているフラップゲート開閉装置36により、ワイヤまたはチェーンを介してフラップゲート35を揺動させ開閉する。このフラップゲート開閉装置36は、モータ等の駆動手段を有するものである。
【0035】
フラップゲート35を開くときにフラップゲート開閉装置36を駆動させ、フラップゲート35を閉じるときはフラップゲート35の自重による。詳細は図示していないが、このフラップゲート35が閉じるときは、水密装置により止水される。この水密装置は前述同様の構成で、ゴム等の水密装置で排水口周囲を水密するものである。
【0036】
この第2のフラップゲート35を設けたことにより、外水側のフラップゲート23にトラブルが発生し逆流を防止出来ないときには、この第2のフラップゲート35が逆流を防止し安全弁の働きをする。通常の場合には、このフラップゲート35は開放状態となっている。また、堰34の上部地表面9には、前述同様の密封式の扉体37が設けられている。また、図の鎖線のピット38位置は、本発明との構成比較のために従来の場合の高さ位置を示したもので、本発明の構成とは関係ない。
【0037】
以上の実施の形態において、水中ポンプは横軸水中ポンプとして説明したが、立軸の水中ポンプであってもよい。この場合は水流を横切る方向、例えば水路底部から水を汲み上げるような形態になる。この第2のゲートをフラップゲートとすることは、ゲート設置のため樋管1の一部を拡幅する等の必要がないので、樋管1の構造はシンプルなものとなる。以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の対象はこれに限定されないことはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の暗渠用ゲートポンプシステムは、設備が地表にはみ出ることなくシンプルになり、設備が簡素化された。水密装置により止水性が向上し、排水が確実な構成のものとなった。更に、メンテナンスのし易い構成となって、能率の良い作業が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ゲートを水平回転させるスイング型ゲートポンプを基にした本発明のシステム全体を示す正面図である。
【図2】図2は、図1の平面図である。
【図3】図3は、ゲートポンプの開閉装置を示す部分断面図である。
【図4】図4は、ゲートを水平回転させるスイング型ゲートポンプの他の例を基にした部分図である。
【図5】図5は、水平軸を中心にゲートを回転させるスイング型ゲートポンプを基にした本発明のシステム全体を示す正面図である。
【図6】図6は、図5の平面図である。
【図7】図7は、第2の排水ゲートを設けたことを示すスイング型ゲートポンプを基にした本発明のシステム全体正面図である。
【符号の説明】
1…樋管
2…ゲートポンプ
3、26…ゲート
4…横軸水中ポンプ
7…開閉装置
9…地表面
10…開口部
11…保守・点検蓋
15、31…シリンダー
17…スクリーン
23、35…フラップゲート

Claims (5)

  1. 内水側から外水側へ排水するための暗渠型水路において、
    暗渠を構成する樋管体と、
    この樋管体の水路内に設けられ、垂直軸を支点に水平方向に回転し水路を遮断または開放させるゲートと、
    前記樋管体に設けられ前記ゲートを開閉させる開閉装置と、
    前記ゲートに一体的に搭載され排水機能を有する水中ポンプと、
    前記樋管体のゲート近傍上部に空間部を構成して設けられた開口部と、
    前記ゲート及び前記水中ポンプの上部に配置された、地表面から人間が保守、点検のために前記樋管体に出入りするための第1保守・点検蓋と、
    前記樋管体の内水側に設けられた塵芥処理装置と、
    前記塵芥処理装置の上部に配置され、地表面から人間が保守、点検のために前記樋管体に出入りするための第2保守・点検蓋と
    からなることを特徴とする暗渠用ゲートポンプシステム。
  2. 内水側から外水側へ排水するための暗渠型水路において、
    暗渠を構成する樋管体と、
    この樋管体の水路内に設けられ、水平軸を支点に上下方向に回転し水路を遮断または開放させるゲートと、
    前記樋管体に設けられ前記ゲートを開閉させる開閉装置と、
    前記ゲートに一体的に搭載され排水機能を有する水中ポンプと、
    前記樋管体のゲート近傍上部に空間部を構成して設けられた開口部と、
    前記ゲート及び前記水中ポンプの上部に配置された、地表面から人間が保守、点検のために前記樋管体に出入りするための第1保守・点検蓋と、
    前記樋管体の内水側に設けられた塵芥処理装置と、
    前記塵芥処理装置の上部に配置され、地表面から人間が保守、点検のために前記樋管体に出入りするための第2保守・点検蓋と
    からなることを特徴とする暗渠用ゲートポンプシステム。
  3. 請求項1又は2の暗渠用ゲートポンプシステムにおいて、
    前記水中ポンプの吐出側に逆止弁を設けたことを特徴とする暗渠用ゲートポンプシステム。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の暗渠用ゲートポンプシステムにおいて、
    前記樋管体の外水側の排水口に排水ゲートを設けたことを特徴とする暗渠用ゲートポンプシステム。
  5. 請求項に記載の暗渠用ゲートポンプシステムにおいて、
    前記樋管体内にあって前記ゲートと前記排水ゲートとの間に、前記排水ゲートにトラブルが発生したときに作動させる第2の排水ゲートを設けたことを特徴とする暗渠用ゲートポンプシステム。
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