JP6626652B2 - 水路用ゲート装置及びその設置方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水路用ゲート装置及びその設置方法に関する。
樋門及び樋管は、堤防を横断して設置される函渠(管渠を含む)構造物であり、堤内側から河川への通水を確保する役割を果たすものである。そして、樋門及び樋管の堤外側には、津波、高潮、ゲリラ豪雨などの緊急増水時の堤内側への河川水の逆流を防止する目的で、扉体(ゲート)が設けられている(図7)。
ゲート管理者は、緊急増水時にはゲート操作を行う必要があるが、委託を受けた操作員の高齢化や、緊急増水時の操作員の安全確保の観点から、河川の水位や流量に応じて水圧によって自動開閉するゲートが求められるようになってきた。
特許文献1には、水路の開口端に内外水圧差により揺動する扉体を備えるフラップゲートにおいて、ゲート全体のモーメントのバランスを微調整でき、扉体が開口端との間に十分な隙間を持つように支持され、低水位の状態でも水位の変動への反応の良好なフラップゲートが開示されている。
特開2012−57322号公報
しかしながら、特許文献1のフラップゲートでは、冬期間の結氷時には水路の底に氷雪が一定の高さまで溜まるため、ゲートが持ち上げられて開いたままの状態となる場合があった。この場合、緊急増水時には、ゲート孔の側方の開口部(隙間)から堤内側に大量の河川水が流れ込むため、止水効果の点で課題を残していた。また、特許文献1のフラップゲートを設置するためには、ゲート本体だけでなく、巻上機器等の周辺設備の整備も同時に必要となり、また、大型のゲートをクレーン操作によって設置する必要があるため、設置コストが高くなるとともに、工期が長くなることが難点であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、結氷時の堤外側からの浸水を低減させることができ、簡便に設置することのできる水路用ゲート装置及びその設置方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る水路用ゲート装置は、
水路に設けられた戸溝に設置される水路用ゲート装置であって、
流水孔が設けられた枠体と、該枠体に取り付けられ該流水孔を塞ぐフラップと、を備えるゲート体を備え、
前記フラップは、堤外側方向に開き、堤内側方向に閉じ、
前記ゲート体は、前記枠体が鉛直方向に連結されるように複数設けられ、
前記フラップを係止させることで水路を堰き止める、
ことを特徴とする。
例えば、前記フラップは、前記枠体の堤外側に開閉可能に設けられている。
本発明の第2の観点に係る水路用ゲート装置の設置方法は、
水路に設けられた戸溝内に、流水孔が設けられた枠体と、堤外側方向に開き、堤内側方向に閉じる、該枠体に取り付けられ該流水孔を塞ぐフラップと、を備えるゲート体を嵌め込む工程と、
前記枠体が鉛直方向に連結されるように前記ゲート体を複数設ける工程と、
を含む。
例えば、前記フラップは、前記枠体の堤外側に開閉可能に設けられている。
本発明によれば、結氷時の堤外側からの浸水を低減させることができ、簡便に設置することのできる水路用ゲート装置及びその設置方法を提供することができる。
本発明の一実施形態である水路用ゲート装置を堤外側から見た模式図である。(a)は上段フラップ、中段フラップ及び下段フラップが閉じた状態を表す模式図であり、(b)は上段フラップ、中段フラップ及び下段フラップが開いた状態を表す模式図である。 本発明の一実施形態である水路用ゲート装置の下段フラップ近傍の模式的断面図である。(a)は下段フラップが閉じた状態を表す模式的断面図であり、(b)は下段フラップが開いた状態を表す模式的断面図である。 本発明の一実施形態である水路用ゲート装置の模式的平面図である。 本発明の一実施形態である水路用ゲート装置を水路に設置した状態を模式的に表す図である。(a)は平常時の状態を模式的に表す図であり、(b)は津波、高潮、ゲリラ豪雨などの緊急増水時の状態を模式的に表す図である。 本発明の一実施形態である水路用ゲート装置の結氷時の状態を模式的に表す図である。 従来のフラップゲートの結氷時の状態を模式的に表す図である。 従来のフラップゲートを本体ゲートの堤外側に設けた状態を模式的に表す図である。
(1.水路用ゲート装置)
本発明の一実施形態による水路用ゲート装置100について詳細に説明する。
本発明の一実施形態による水路用ゲート装置100は、図1に示すように、上段ゲート体122と、中段ゲート体132と、下段ゲート体142と、を備え、これら3つのゲート体は、鉛直方向に連結して設けられている。
本発明の一実施形態による水路用ゲート装置100は、樋門及び樋管に設けられた水路(函渠(管渠を含む))に設置されるものであり、図4に示すように、樋門及び樋管の本体ゲート60よりも堤内側の水路に用いられるものである。より具体的には、水路用ゲート装置100は、図3に示すように、水路の両側壁20に設けられた角落し用の戸溝10に設置されるものである。水路用ゲート装置100は、平常時には、堤内側から堤外側に水を流し込み(図4(a))、津波、高潮、ゲリラ豪雨などの緊急増水時には、上段フラップ120、中段フラップ130及び下段フラップ140を係止させることで、堤外側から堤内側に流れ込む河川水を堰き止める役割を果たす(図4(b))。このように、水路用ゲート装置100は、河川の水位や流量に応じて水圧で自動開閉するフラップゲートの機能を有しているため、従来のフラップゲート50(図6、図7)の代替品として用いることができる。
図1に示すように、上段ゲート体122は、上段枠体125と、上段枠体125に4つの蝶番150を介して取り付けられた上段フラップ120と、を備え、上段フラップ120は、上段枠体125に設けられた上段流水孔112を塞ぐように取り付けられている(図1(b))。同様に、中段ゲート体132は、中段枠体135と、中段枠体135に4つの蝶番150を介して取り付けられた中段フラップ130と、を備え、中段フラップ130は、中段枠体135に設けられた中段流水孔114を塞ぐように取り付けられている(図1(b))。また同様に、下段ゲート体142は、下段枠体145と、下段枠体145に4つの蝶番150を介して取り付けられた下段フラップ140と、を備え、下段フラップ140は、下段枠体145に設けられた下段流水孔116を塞ぐように取り付けられている(図1(b))。なお、上段流水孔112、中段流水孔114及び下段流水孔116の縁(各々、上段枠体125、中段枠体135及び下段枠体145の堤外側の面)には各々、止水ゴム127、137、147が貼設されている(図1(b))。止水ゴム127、137、147は、上段フラップ120、中段フラップ130及び下段フラップ140が閉じられた場合に、上段流水孔112、中段流水孔114及び下段流水孔116の縁に、上段フラップ120、中段フラップ130及び下段フラップ140を、各々密着させ、漏水を防止する役割を果たす。
上段フラップ120、中段フラップ130及び下段フラップ140は、堤外側から堤内側に流れ込む河川水を堰き止める役割を果たす。上段フラップ120、中段フラップ130及び下段フラップ140は各々、図2−4に示すように、上段枠体125、中段枠体135及び下段枠体145の堤外側の面に開閉可能に取り付けられている。
上段フラップ120、中段フラップ130及び下段フラップ140の開閉動作の詳細について、下段フラップ140を例に挙げて説明する。下段フラップ140は、図2(a)に示すように、下段枠体145の堤外側の面に取り付けられた蝶番150に溶接されており、図2(b)に示すように堤外側方向に開き、下段流水孔116を塞ぐように堤内側方向に閉じることができる。下段フラップ140が閉じた状態では(図2(a))、下段枠体145に貼設された止水ゴム147に下段フラップ140の堤内側の面が接触し、係止されている。堤内側から水が流れ込んでくると、下段フラップ140が水流を受けて水圧によって自動的に堤外側に開く(図2(b))。緊急増水時には、堤外側からの水の流れを受けて、下段フラップ140が水圧によって自動的に閉じ(図2(a))、堤外側から堤内側に流れ込む河川水を堰き止める。上記については、上段フラップ120及び中段フラップ130についても同様である。
水路用ゲート装置100は、前述の通り、上段ゲート体122、中段ゲート体132及び下段ゲート体142が、鉛直方向に三段連結されており(図1)、この状態で水路の戸溝10に嵌め込んで用いられる。より具体的には、図3に示すように、鉛直方向に重なっている上段ゲート体122、中段ゲート体132及び下段ゲート体142の両側端を、戸溝10内に嵌め込み、下段ゲート体142の下端面が水路の底面に接するようにして、水路の戸溝10に設置される。なお、上段ゲート体122、中段ゲート体132及び下段ゲート体142の両側端部を戸溝10内に密着させて堤外側から堤内側への漏水を防ぐために、上段枠体125、中段枠体135及び下段枠体145の両側端部の堤内側の面には各々、止水ゴム128が貼設されている(図3)。
上段枠体125、中段枠体135及び下段枠体145の下端面には、各々、止水ゴム(図示せず)が貼設されている。これによって、上段ゲート体122の下端面が中段ゲート体132の上端面に密着し、中段ゲート体132の下端面が下段ゲート体142の上端面に密着し、下段ゲート体142の下端面が水路の底面に密着して、堤外側から堤内側への漏水を防ぐことができる。
下段フラップ140では、図1に示すように、水路の底面に形成されたハンチ部の形状に合わせて、下部両端に面取り部140aが形成されている。また、水路用ゲート装置100の各部材(止水ゴムを除く)には、防錆処理が施されている。
本発明の一実施形態による水路用ゲート装置100の、平常時、緊急増水時及び結氷時の状態について説明する。
平常時には、水路内を堤内側から堤外側に水が流れている。図4(a)に示すように、堤内側からの水流を受けて、中段フラップ130及び下段フラップ140が堤外側方向に水圧によって自動的に開き、水が中段流水孔114及び下段流水孔116を通って、堤外側に流れていく。なお、堤内側から流れる水が少ない場合には、下段フラップ140のみが開き、水が下段流水孔116のみを通って堤外側に流れていく。また、堤内側から流れる水が多い場合には、上段フラップ120、中段フラップ130及び下段フラップ140のすべてが開き、水が上段流水孔112、中段流水孔114及び下段流水孔116を通って、堤外側に流れていく。
津波、高潮、ゲリラ豪雨などの緊急増水時には、図4(b)に示すように、堤外側からの水の流れを受けて、上段フラップ120、中段フラップ130及び下段フラップ140が堤内側方向に水圧によって自動的に閉じ、堤外側からの水を堰き止める。
結氷時には、図5に示すように、水路の底に氷雪が結氷高Hの高さまで溜まり、下段フラップ140が持ち上げられて氷雪と一体となって開いたままの状態となる。図6に示すように、従来のフラップゲート50では、水路の底に氷雪が結氷高Hの高さまで溜まり、フラップゲート50が持ち上げられて氷雪と一体となって開いたままの状態となった場合、ゲート孔52の側方の開口部(隙間)が大きいため、緊急増水時に堤外側から堤内側に多量の水が流れ込んでいた。本発明の一実施形態による水路用ゲート装置100では、図5に示すように、結氷時、つまり、水路の底に氷雪が結氷高Hの高さまで溜まった場合、持ち上げられて開いたままの状態となるのは下段フラップ140のみである。このように下段フラップ140が開いたままの状態となった場合、緊急増水時には下段流水孔116から堤内側に水が流れ込むが、下段流水孔116の側方の開口部分は小さく、閉じた状態の上段フラップ120及び中段フラップ130が確実に水を堰き止めるため、下段流水孔116の小さな開口部分を通って堤内側へ少量の水が流れ込むにとどまる。このように、水路用ゲート装置100では、結氷時の開口部が小さいため、緊急増水時の堤外側からの浸水のリスクを低減させることができる。
(2.水路用ゲート装置の設置方法)
本発明の一実施形態による水路用ゲート装置100の設置方法は、
(a)水路に設けられた戸溝内に、ゲート体を嵌め込む工程と、
(b)ゲート体を鉛直方向に複数設ける工程と、
を含む。
上記工程(a)で用いられるゲート体は、例えば、前述の下段ゲート体142であり、下段ゲート体142は、前述同様、下段流水孔116が設けられた下段枠体145と、堤外側方向に開き、堤内側方向に閉じる、下段枠体145に取り付けられ下段流水孔116を塞ぐ下段フラップ140と、を備える。下段フラップ140は、前述同様、下段枠体145の堤外側に開閉可能に設けられている。
上記工程(b)では、例えば、前述の下段ゲート体142の上に、中段ゲート体132(前述同様)を載置し、さらに中段ゲート体132の上に、上段ゲート体122(前述同様)を載置することで、ゲート体を鉛直方向に複数設ける。
水路用ゲート装置100の設置方法の一例について説明する。
まず、下段ゲート体142を、下段フラップ140が取り付けられた面を堤外側にして戸溝10の上部から落とし込むことで、戸溝10内に嵌め込み、水路の底面に載置する。次に、中段ゲート体132を同様に、中段フラップ130が取り付けられた面を堤外側にして戸溝10内に嵌め込み、下段ゲート体142上に載置する。最後に、上段ゲート体122を同様に、上段フラップ120が取り付けられた面を堤外側にして戸溝10内に嵌め込み、中段ゲート体132上に載置する。このように、水路用ゲート装置100は、クレーン車などの大がかりな工機を要すること無く、簡便に設置することが可能である。
以上に述べたように、本発明の一実施形態に係る水路用ゲート装置100では、結氷時に堤外側からの浸水を著しく低減させることができる。つまり、従来のフラップゲート50では、結氷時にフラップゲート50が持ち上げられて開いたままの状態となった場合、ゲート孔52の側方の開口部(隙間)が大きいため、緊急増水時に堤外側から堤内側に多量の水が流れ込んでいた(図6)。一方、本発明の一実施形態に係る水路用ゲート装置100では、結氷時に持ち上げられて開いたままの状態となるのは下段フラップ140のみであり、緊急増水時でも、上段フラップ120及び中段フラップ130が確実に水を堰き止めるため、下段流水孔116の小さな開口部分を通って堤内側へ少量の水が流れ込むにとどまり、堤外側からの浸水を最小限に抑えることができる(図5)。このように、本発明の一実施形態に係る水路用ゲート装置100では、結氷時の開口部が小さいため、緊急増水時の堤外側からの浸水のリスクを低減させることができる。なお、本実施形態による水路用ゲート装置の設置方法についても同様である。
また、本発明の一実施形態に係る水路用ゲート装置100は、緊急増水時には、上段フラップ120、中段フラップ130及び下段フラップ140を係止させることで、堤外側から堤内側に流れ込む河川水を堰き止めることができ、河川の水位や流量に応じて水圧で自動開閉するフラップゲートの機能を有しているため、従来のフラップゲート50(図6、図7)の代替品として用いることができる。なお、本実施形態による水路用ゲート装置の設置方法についても同様である。
また、従来のフラップゲート50では、結氷時には、緊急増水時に備えて又は緊急増水時に、水路の底に溜まった氷雪を取り除き、フラップゲート50を強制的に閉じる作業が必要であったが、本発明の一実施形態に係る水路用ゲート装置100では、前述の通り、結氷時に堤外側からの浸水を著しく低減させることができるため、冬期間のゲートの維持管理作業を軽減させることができる。なお、本実施形態による水路用ゲート装置の設置方法についても同様である。
また、本発明の一実施形態に係る水路用ゲート装置100は、既設の堤内側の戸溝に設置可能であり、かつ、水路の側壁に設けられたあらゆる形状及びサイズの戸溝において設置可能であるため、工期を短くすることができるとともに、設置コストを抑えることができる。なお、本実施形態による水路用ゲート装置の設置方法についても同様である。
また、上段ゲート体122、中段ゲート体132及び下段ゲート体142が鉛直方向に連結された本発明の一実施形態に係る水路用ゲート装置100では、ゲート体が三段に分かれており、各ゲート体を分離して設置現場まで持ち運ぶことができる。また、従来品の一枚板のフラップゲート50では、クレーン車といった大がかりな工機を用いて設置する必要があったが、本発明の一実施形態に係る水路用ゲート装置100では、各ゲート体を順に戸溝10内に嵌め込むことで設置できるため、簡便に設置できるとともに、設置工期を短くすることができる。また、従来のフラップゲート50を設置するためには、ゲート本体だけでなく、巻上機器等の周辺設備の整備も同時に必要であったが、本発明の一実施形態に係る水路用ゲート装置100では、このような周辺設備は不要であるため、簡便かつ短期間に設置することが可能である。なお、本実施形態による水路用ゲート装置の設置方法についても同様である。
なお、この発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。例
えば、本実施形態においては、図1に示すように、上段ゲート体122、中段ゲート体132及び下段ゲート体142が鉛直方向に三段連結された形態について説明したが、ゲート体の数は水路の高さに応じて2又は4以上とされてもよく、ゲート体が鉛直方向に複数設けられていれば特に限定はされない。
また、本実施形態においては、図2−4に示すように、上段フラップ120、中段フラップ130及び下段フラップ140を水路用ゲート装置100の堤外側に開閉可能に設けた形態について説明したが、平常時には堤内側から堤外側に水を流すことができ、緊急増水時には堤外側からの河川水を堰き止めることができる限り、フラップは、堤内側に設けられていてもよい。
また、本実施形態においては、図3に示すように、対向する一組の戸溝10に水路用ゲート装置100を設置した形態について説明したが、水路が二手に分かれて対向する戸溝10が二組設けられている場合には、水路用ゲート装置100を水平方向に2列並べて(横並びに)設置してもよい。
また、本実施形態においては、図1、2に示すように、各ゲート体に蝶番150を介して各フラップを取り付けた形態について説明したが、フラップが水圧によって開閉可能であれば特に限定はされず、例えば、上段ゲート体122の場合、上段流水孔112の上部に回転軸を取付け、回転軸に上段フラップ120の上端部を溶接することで、上段フラップ120を開閉可能に設けてもよい。
また、本実施形態においては、水路用ゲート装置100の各部材(止水ゴムを除く)として防錆処理が施されている部材を用いる形態について説明したが、例えば、フラップについては、例えば木製、アルミ製であってもよく、また、明かり取りの観点からアクリル等の透明板であってもよい。
また、本実施形態においては、図1に示すように、下段フラップ140の下部両端に面取り部140aを形成させた形態について説明したが、下段フラップ140の下部の形状は、水路の底面の形状に合わせて適宜変更することが可能である。
また、本実施形態においては、各ゲート体を戸溝10内に嵌め込み、ゲート体上に順に載置していく設置方法の形態について説明したが、戸溝10内に嵌め込んだ後に、例えば、上段ゲート体122の下部と中段ゲート体132の上部とを連結部材で繋ぎ止めて固定し、中段ゲート体132の下部と下段ゲート体142の上部とを連結部材で繋ぎ止めて固定することで、ゲート体同士を連結固定してもよい。
また、本実施形態においては、一体成型された枠体を用いた形態について説明したが、枠体は、例えば、水平方向部材と鉛直方向部材とから構成されるものであってもよい。
10 戸溝
20 側壁
50 フラップゲート
52 ゲート孔
60 本体ゲート
100 水路用ゲート装置
112 上段流水孔
114 中段流水孔
116 下段流水孔
120 上段フラップ
122 上段ゲート体
125 上段枠体
127 止水ゴム
128 止水ゴム
130 中段フラップ
132 中段ゲート体
135 中段枠体
137 止水ゴム
140 下段フラップ
142 下段ゲート体
145 下段枠体
147 止水ゴム
140a 面取り部
150 蝶番

Claims (4)

  1. 水路に設けられた戸溝に設置される水路用ゲート装置であって、
    流水孔が設けられた枠体と、該枠体に取り付けられ該流水孔を塞ぐフラップと、を備えるゲート体を備え、
    前記フラップは、堤外側方向に開き、堤内側方向に閉じ、
    前記ゲート体は、前記枠体が鉛直方向に連結されるように複数設けられ、
    前記フラップを係止させることで水路を堰き止める、
    ことを特徴とする水路用ゲート装置。
  2. 前記フラップは、前記枠体の堤外側に開閉可能に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の水路用ゲート装置。
  3. 水路に設けられた戸溝内に、流水孔が設けられた枠体と、堤外側方向に開き、堤内側方向に閉じる、該枠体に取り付けられ該流水孔を塞ぐフラップと、を備えるゲート体を嵌め込む工程と、
    前記枠体が鉛直方向に連結されるように前記ゲート体を複数設ける工程と、
    を含む水路用ゲート装置の設置方法。
  4. 前記フラップは、前記枠体の堤外側に開閉可能に設けられている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の水路用ゲート装置の設置方法。
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