JP2001310733A - 自動運行車両 - Google Patents

自動運行車両

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JP2001310733A
JP2001310733A JP2000130453A JP2000130453A JP2001310733A JP 2001310733 A JP2001310733 A JP 2001310733A JP 2000130453 A JP2000130453 A JP 2000130453A JP 2000130453 A JP2000130453 A JP 2000130453A JP 2001310733 A JP2001310733 A JP 2001310733A
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track
obstacle
guided
road surface
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Yukio Minowa
行雄 箕輪
Koji Morikawa
弘二 森川
Kazuma Arai
一真 荒井
Shinichi Shirohata
新一 白旗
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Fuji Heavy Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/24Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle not vehicle-mounted
    • B62D1/26Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle not vehicle-mounted mechanical, e.g. by a non-load-bearing guide
    • B62D1/265Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle not vehicle-mounted mechanical, e.g. by a non-load-bearing guide especially adapted for guiding road vehicles carrying loads or passengers, e.g. in urban networks for public transportation

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Steering Controls (AREA)
  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】地上のインフラ設備を最小限とし、現存交通と
の共存を図ることのできる自動運行車両を提供する。 【解決手段】路面上に一条の溝状の軌道2を敷設し、軌
道2に係入する案内筒16を車両1の進行方向前位と後
位とに各々配設したステアリングリンクユニット8に連
設する。車両1は予め設定された運行スケジュールに沿
った路線を自動設定し、画像認識手段、音声認識手段、
レーザレーダ探知手段等による多重系で構成された障害
検知手段により、進行方向前方及び周囲の物体を監視
し、障害物を検知しながら自律走行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面に設けた一条
の軌道に案内されて自律走行可能な自動運行車両に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、既存都市に新たに導入設置する中
量輸送システムとしては、鉄道が一般的であるが、レー
ルを地表に設置するのはスペースを確保する上で用地買
収が必要で手間と時間がかかるため、地下鉄や高架鉄道
のようなものにならざるを得ない。また、地上に設ける
場合には、従来、モノレールや側壁を有する軌道案内方
式の新交通システムが一般的であった。
【0003】一方、最近では、比較的建設コストの安
い、LRT(Light RailTransit)、
或いはLRV(Light Rail Vehicl
e)や、普通の路線バスを区間を限って側壁案内式とす
るガイドウエイバス(デュアルモードバス)のような、
より簡易な交通システムが注目されている。
【0004】しかし、LRT、LRVの電力供給設備の
設置は費用や用地確保の面で問題が大きく、また、ガイ
ドウエイバスは都市中心内では、そのガイドウエイが他
の交通の邪魔になるので地表に設けることができず、高
架線となるため費用が嵩んでしまう問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、LRT、
LRVやガイドウエイバスは、いずれも建設コストが鉄
道ほどでないにしてもまだまだ高く、大都市ほどの交通
需要を持たない地方都市にとって建設及び運用の費用負
担が大き過ぎる。
【0006】しかし、地方都市でもその中心部の特に朝
夕の通勤時等の交通渋滞は激しく、例えば、都市周辺に
多数の大きな工業団地を有し、通勤時には都市中心部を
通過して相互に行き来するような交通形態の場合には、
各個人の乗用車(自動車)の使用が渋滞を招いている。
【0007】従って、各拠点を直接結ぶ中量輸送形態の
交通機関の設置が望まれているが、既存の都市内に専用
の軌道設備を設けるのは容易ではない。
【0008】そこで、本発明は、上記事情に鑑み、地上
(インフラ)の建設が極小で、或程度の大きさの車両を
数両連結してワンマン運転或いは自動運転可能で、しか
も現在の自動車交通との共存を図ることの可能な自動運
行車両を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による第1の自動運行車両は、路面に設けた
一条の溝状の軌道に案内され、搭載した障害物検知手段
により障害物を検知して走行手段を制御し自律走行する
ことを特徴とする。
【0010】このような構成では、車両は、路面に設け
た一条の溝状の軌道に案内され、搭載されている障害物
検知手段により障害物を検知しながら走行手段を制御す
ることで自律走行する。
【0011】第2の自動運行車両は、路面に設けた一条
の溝状の軌道に案内され、搭載した発電手段で発電され
た電気により駆動され、搭載した障害物検知手段により
障害物を検知して走行手段を制御し自律走行することを
特徴とする。
【0012】このような構成では、車両は、搭載されて
いる発電手段で発電した電気により駆動し、路面に設け
た一条の溝状の軌道に案内され、搭載されている障害物
検知手段により障害物を検知しながら走行手段を制御す
ることで自律走行する。
【0013】第3の自動運行車両は、第1或いは第2の
自動運行車両において、上記軌道に、車両の底部に設け
られているステアリングリンクユニットに連設する被案
内部材が係入されていることを特徴とする。
【0014】このような構成では、軌道に係入されてい
る被案内部材が車両の底部に設けられているステアリン
グリンクユニットを動作させて車両を自律走行させる。
【0015】第4の自動運行車両は、第3の自動運行車
両において、上記被案内部材には、上記軌道が分岐点に
差し掛かったとき該被案内部材を該軌道の一側へ押圧す
る付勢手段が連設されていることを特徴とする。
【0016】このような構成では、軌道が分岐点に差し
掛かったとき、軌道に係入されている被案内部材を付勢
手段により軌道の一方の壁面へ押圧して、分岐されてい
る軌道に対して被案内部材の進行方向を選択する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1、図2に自動運行車両の側
面斜視図、及び上面斜視図を示す。
【0018】本実施の形態で採用する自動運行車両(以
下、単に「車両」と称する)1は、低床式バスに近似し
ており、一般道路面をタイヤで走行する、しかし、基本
的に、運転者はステアリング操作を行わず、路面に突出
しないように設けられている一条の溝状の軌道2に沿っ
て自律走行する。
【0019】この車両1は、図においては2両編成を示
しているが、1両、或いは3両以上の編成であっても良
い。1両の場合は車体の前後位に運転台が配設されてお
り、2両編成以上の場合は、1両毎の連結としても良い
が、先頭車両と最後尾車両の最前位と最後位に運転台を
配設し、各車両の連結部分を貫通路とすることで、乗客
のスムーズな移動が可能となる。
【0020】この車両1が走行中は、他の自動車や歩行
者、交通信号機の信号等に対応して、画像認識装置や各
種センサによる停車、発進、走行速度等が予め設定され
たプログラムによって自動的に制御される。尚、この場
合、発進、停車は運転者が操作するようにしても良い。
【0021】この車両1の車体屋根内には収納部1aが
設けられており、この収納部1aに駆動源3が収納され
ている。この駆動源3は、本実施の形態では小形エンジ
ン3aとこの小形エンジン3aにより駆動される発電機
3bとで構成されているが、水素等の燃料と水素電池等
であっても良い。
【0022】又、収納部1aは、アクセスドア1bを開
放することで露呈され、外部から点検することができ
る。駆動源3を屋根上に搭載したことにより、車室をよ
り低床とすることができる。
【0023】この車両1は燃料を搭載して走行するた
め、地上からのエネルギー供給は不要で、地上側インフ
ラ設備としては路面に一条の軌道2を設けるだけでよ
い。
【0024】図3に自動運行車両の底面図を示す。図に
おいては、1両のみの車両1を示すが、2両編成以上の
車両1であっても、各車両のステアリングは同一構成で
ある。
【0025】車両1の進行方向前後位に配設されている
一対のゴムタイヤなどの各車輪5a,5b(6a,6
b)にはホイールインモータ(ハブモータ)6が直結さ
れており、発電機3bで発電され、図示しないバッテリ
に充電されている電力により駆動される。
【0026】各車輪5a,5b(6a,6b)に、走行
手段の一例であるホイールインモータ7を直結したこと
により、個々のモータ形状を小型化することができ、室
内の腰掛け等の下に収納することで、ホイールインモー
タ7が車内通路側に突出せず、その分、車内通路の段差
を少なくすることができる。
【0027】左右に配設されている各一対の車輪5a,
5b(6a,6b)は、車両1の底部に配設されている
ステアリングリンクユニット8を介して、それぞれ連設
されている。この各車輪5a,5b(6a,6b)間と
連設する各ステアリングリンクユニット8は同一構成部
品を前後を逆にした状態で取付けたものであるため、部
品の共用化が図られている。
【0028】ステアリングリンクユニット8を共用化す
ることにより、部品種類の低減を図ることができ、部品
管理が容易になると共に、同一のステアリングリンクユ
ニット8を前後を逆にした状態で取付けることで、車両
1がどちら向きに運行しても同じ特性を得ることができ
る。
【0029】ステアリングリンクユニット8は、各車輪
5a,5b(6a,6b)を転舵自在に支持するナック
ルアーム9と、このナックルアーム9間を連設するコネ
クティングロッド10と、一方のナックルアーム9から
延出するステアリングアーム11と、このステアリング
アーム11にタイロッド11aを介して連設する前後位
切換え装置12とで構成されている。
【0030】図4に示すように前後位切換え装置12
は、ラック・ピニオン機構を採用しており、車両1に固
定されている枠体13と、ピニオン14と、このピニオ
ン14に噛合すると共に、ピニオン14を挟んで相対す
る第1、第2の各ラック15a,15bとを備え、両ラ
ック15a,15bが枠体13に対して、車幅方向へス
ライド自在に支持されていると共に、第1のラック15
aの一端がステアリングアーム11に連設されている。
更に、第2のラック15bの中央に、軌道2に係入され
る被案内部材の一例である案内筒16が支持軸17を介
して回転自在に支持されている。
【0031】図4(a)に示すように、車両1の進行方
向前位のステアリングリンクユニット8に配設されてい
る前後位切換え装置12では、ピニオン14の回転が規
制されており、両ラック15a,15b間に固設され
て、車幅方向へ一体移動自在にされている。一方、同図
(b)に示すように、車両1の進行方向後位のステアリ
ングリンクユニット8に配設されている前後位切換え装
置12のピニオン14は枠体13に回転自在に支持され
ており、ピニオン14の回転により両ラック15a,1
5bは逆方向へ相対移動する。
【0032】すなわち、図3に示すように、車両1の進
行方向前位と後位とでは、軌道2上の曲線路を通過する
際に、一対の車輪5a,5b(6a,6b)に対する走
行の向きが逆になるため、前位用と後位用とでは案内筒
16の移動方向に対する一対の車輪5a,5b(6a,
6b)の操舵方向を逆にする必要がある。そのため、ス
テアリングリンクユニット8中に前後位切換え装置12
が組み込まれている。
【0033】尚、終点などで、車両1の進行方向が、図
3の左方向から右方向へ切換えるときは、図面左側のス
テアリングリンクユニット8に設けられているピニオン
14を枠体13に回転自在に固定させ、一方図面右側の
ステアリングリンクユニット8に設けられているピニオ
ン14は、その回転を規制すると共に、枠体13との固
定を解放して両ラック15a,15bと一体とし、車幅
方向へスライド自在にする。この場合、路面には、車両
1の各車輪5a,5b(6a,6b)が完全に直進状態
となるような案内設備が設けられていることが望まし
い。
【0034】又、図5に示すように、軌道2は路面に金
属製の案内溝18を埋設した構成となっており、第2の
ラック15bの底面から下方へ突出されている支持軸1
7に回転自在に支持されている案内筒16が、この案内
溝18にガイドされる。
【0035】又、図6に示すように、車両1には、車両
の運転状態を集中的に監視し、走行状態を制御する制御
装置20が搭載されている。この制御装置20には、車
両1周囲の物体を監視し、障害物を検知する障害物検知
手段が備えられており、この障害物検知手段は、本実施
の形態では、画像認識手段、音声認識手段、レーザレー
ダ探知手段等による多重系で構成されている。
【0036】画像認識手段は、一対のCCDカメラ等で
構成されたステレオ光学系21を備え、このステレオ光
学系21で撮像した進行方向前方の画像を画像処理装置
22で信号処理し、この処理された画像信号に基づき、
物体までの距離、大きさ等を認識する。尚、画像認識手
段については、例えば特開平5−265547号公報に
詳述されている。
【0037】音声認識手段は、マイクロフォンなどの音
波受信装置23を備え、この音波受信装置23で受信し
た外部音声を、信号処理装置24で信号処理し、この処
理された音波に基づき、緊急車両、交差点等から発せら
れている警報音を識別する。
【0038】レーザレーダ探知手段は、レーザレーダ送
受信装置25を備え、このレーザレーダ送受信装置25
によって放射状に出射されたレーザビームの反射光を受
光して光電変換し、この変換された信号を信号処理装置
24で処理し、この処理された反射光に基づき、進行方
向前方、或いは周囲の立体障害物を検知する。尚、レー
ザレーダ探知手段については、例えば特開平8−313
632号公報に開示されている。
【0039】制御装置20では、交差点や一般道路を横
断しようとする歩行者の動きを画像認識手段やレーザレ
ーダ探知手段により認識し、その動きから行動未来を予
測し、必要な場合には危険回避制御を実行する。又、交
通信号機や停車駅に近づくと、交通信号機の表示や駅表
示を認識し、徐行運転及び停車に必要な制御を実行す
る。
【0040】尚、交通信号機から信号灯の表示を示す信
号が発信されている場合は、電波受信装置26により受
信し、信号処理装置24で信号処理した信号に基づいて
信号灯が赤色、黄色、青色の何れであるかを識別し、黄
色、赤色の場合には徐行運転及び停車に必要な制御を実
行する。
【0041】又、電波受信装置26は中央指令室からの
運行指令を受信し、制御装置20では、受信した運行指
令に従い、予めプログラムされている運行スケジュール
を選択し、対応する路線を自動設定する。
【0042】更に、制御装置20には、車内の各所に配
設されている自動停車ボタン、ドア付近に配設されてい
る乗車完了ボタン等を備える発進停車信号発生装置27
が接続されており、自動停車ボタンがONされると、発
進停車信号発生装置27から緊急停車信号が出力され、
車両1を急停車させる。一方ドア付近に配設されている
乗車完了ボタンを最後の乗客がONすると、発信停車信
号発生装置27から発進信号が出力され、発車に必要な
制御が実行される。
【0043】尚、符号28は車速を検出する車速セン
サ、29は各ホイールインモータ7を駆動させる駆動装
置、30は各ホイールに配設されている摩擦式ブレーキ
を動作させると共に、ホイールインモータ7を回生動作
させる制動装置、31は車内に配設されたスピーカに対
して合成音声を出力すると共に、車外に配設された警音
器などに対して警報信号を出力する警報装置である。
【0044】次に、上記構成による本実施の形態の作用
について説明する。車両1は、路面に設けられた一条の
軌道2に沿って走行するもので、この軌道2に、車両1
の底部進行方向前後位に配設されているステアリングリ
ンクユニット8から下方へ、支持軸17を介して突出さ
れている案内筒16が係入されている。
【0045】各車輪5a,5b(6a,6b)に連設さ
れているホイールインモータ7を駆動させて、車両1を
走行させたとき、軌道2が直線路から曲線路へ移行し、
進行後方前位に配設されているステアリングリンクユニ
ット8に設けられている案内筒16が軌道2の曲線路に
進入すると、この案内筒16が軌道2に沿って曲線路の
内方(中心より)へ移動する。
【0046】進行方向前位の前後位切換え装置12に設
けられている一対のラック15a,15bはピニオン1
6を挟んで車幅方向へ一体移動自在に固定されているた
め、前後位切換え装置12は案内筒16と一体に移動
し、第1のラック15aにタイロッド11aを介して連
設されているステアリングアーム11が、このステアリ
ングアーム11を固設するナックルアーム9に支持され
ている一方の車輪5bと、このナックルアーム9にコネ
クティングロッド10を介して連設されている他方のナ
ックルアーム9に支持されている他方の車輪5bとを、
曲線路の曲率に倣った方向(内方)へ転舵させる。
【0047】その後、進行方向後位に配設されている車
輪6a,6bが曲線路に進入すると、この時点で進行方
向前位の車輪5a,5bは既に曲線路の内方へ転舵され
ているので、後位の各車輪6a,6bは、一般の車両と
同様に内輪差を持って曲線路の内方へ進入して来る。
【0048】この状態を車両1側からみると、後位の車
輪6a,6b側の案内筒16は曲線路の外側へ移動した
ことになる。従って、この案内筒16と一体の第2のラ
ック15bも曲線路の外側へ移動し、この第2のラック
15bに噛合するピニオン14は、車両1に固定されて
いる枠体13に回転自在に支持されており、相対する両
ラック15a,15bがピニオン14を挟んで反対方向
へ移動自在に配設されているため、この第1のラック1
5aは曲線路の内方へ移動する。
【0049】その結果、この第1のラック15aにタイ
ロッド11a、ステアリングアーム11を介して連設す
るナックルアーム9に支持されている一方の車輪6a
と、このナックルアーム9にコネクティングロッド10
を介して連設されている他方のナックルアーム9に支持
されている他方の車輪6bとが、上述した進行方向前位
の車輪5a,5bとは逆に、外方へ転舵された状態で曲
線路に進入するため、車両1の内輪差がキャンセルされ
る。
【0050】そして、車両1の進行に伴いやがて、進行
方向後位の車輪6a,6bの外方への転舵により、車両
1の進行方向後位が曲線路に対して外方へ膨らむように
移動すると、軌道2に係入されている進行方向後位の案
内筒16が車両1の内方へ相対移動するため、第2のラ
ック15bと逆方向へスライドする第1のラック15a
に連設する車輪6a,6bは転舵角がやや戻され、多少
の振動を伴って落ち着くような動作で、曲線路をトレー
スしながら走行するようになる。
【0051】尚、転舵時の車両1に作用する車幅方向へ
の振動(動揺)は、ステアリングアーム11のてこ比を
適正に設定することで防止することができる。又、各車
輪5a,5b(6a,6b)は、個々のホイールインモ
ータ7により独立駆動されているため、各ホイールイン
モータ7を車輪の転舵角に対応した回転数で制御するこ
とで、曲線路をスムーズに通過コントロールすることが
可能となる。
【0052】そして、終点駅に到着した後、折り返し運
転を行う際には、先ず、車両1を案内設備へ導き、ここ
で車両1を完全な直進状態とした後、運転台に設けられ
ている進行方向切換スイッチを操作することで、今度の
進行方向前位のステアリングリンクユニット8に設けら
れている前後位切換え装置12をロックし、且つピニオ
ン14のスライドを許容することで一体動作させ、又、
進行方向後位のステアリングリンクユニット8に設けら
れている前後位切換え装置12のピニオン14を枠体1
3に回動自在に支持させると共に、両ラック15a,1
5bの相対移動を許容し、折り返し運転を可能にする。
【0053】尚、前後位切換え装置12は、ラック・ピ
ニオン機構に限らず、リンクを用いたものや、電気或い
は油圧により動作するアクチュエータを用いたものであ
っても良いが、車両1の前後位で部品が共用できるもの
が望ましい。
【0054】又、車両1には、進行方向前位、或いは進
行方向前後位に運転設備及び運転室を設け、床下のステ
アリングリンクユニット8と連動するステアリングハン
ドルを取付けて、車両1を人為的に操作できるようにす
ることも可能である。
【0055】この場合、車両1のレイアウトは前面及び
後面に貫通路を有する片運転台タイプとし、一両ずつ切
り離してバスのような運転を可能とし、数両編成で運行
する場合には、各車両を貫通路を介して連通させること
で乗客の行き来を可能とする。
【0056】そして、運転士が車両1を運転する場合
は、運転台に設けられている切換えスイッチを操作し、
軌道2に係入されている案内筒16を、電磁力、油圧な
どを用いたアクチュエータを動作させて引き上げる。同
時に、後輪側のステアリングリンクユニット8をロック
し、通常のバスと同様、ワンマン運転を可能とする。
【0057】この場合、各車輪5a,5b(6a,6
b)は、独立駆動されるためデファレンシャル装置は不
要であり、ステアリングハンドルの切り角等に応じて、
進行方向後位の車輪6a,6b、或いは全輪5a,5
b,6a,6bを駆動するホイールインモータ7の回転
数を制御することで、自由な走行軌跡(走行特性)を選
択することができる。
【0058】車両1を運転士が運転する場合は、1両毎
に分離して運転しても良く、又、2両或いは3両を1ユ
ニットとした車両編成単位とすることもできる(但し、
3両編成の場合、中間車両は短いものとする)。或い
は、交通の端末部では、車両1を1両毎に切り離し、個
々に運転士を乗務させて路線バスのように運行させて、
ターミナルへ戻り、ここで各車両を連結し、軌道2上を
自動運行させるようにしても良い。この場合、ターミナ
ルの軌道2は通常よりも比較的幅広く形成しておき、案
内筒16の係入を容易にする。
【0059】このように、本実施の形態によれば、一条
の軌道2により車両1を自動的に運行させるようにした
ので、地上(インフラ)の建設コストを最小限とするこ
とができ、或程度の大きさの車両を数両連結してワンマ
ン運転或いは自動運転が可能となり、しかも自動車等、
現存交通との共存が可能となる。
【0060】又、図7に本発明の第2実施の形態を示
す。軌道2に分岐路2aが接続されている場合、予め設
定した路線に従い、車両1(図3参照)を本軌道2に沿
って走行させる場合は、分岐点の手前で、付勢手段の一
例であるばね19の引張力(或いは反発力)により、支
持軸17を介して案内筒16を本軌道2に連続する側の
壁面に押圧する。
【0061】又、車両1を分岐路2aに沿って走行させ
る場合は、ばね19を反転させ、分岐点の手前で支持軸
17を介して案内筒16を分岐路2aに連続する側の壁
面に押圧する。
【0062】このように、本実施の形態によれば、支持
軸17をばね19などの付勢手段により、軌道2の左右
いずれかの壁面側へ押圧することで、車両1の進行方向
を簡単に選択することができる。従って、軌道2の分岐
点に分岐器などを設ける必要がなく、軌道2の敷設費を
最小限とすることができる。
【0063】又、図8に本発明の第3実施の形態を示
す。一般に、路面に配設した案内溝18に滞留する雨水
やゴミ類は、車両1の走行により案内筒16が溝内を移
動する際に掻き出されるが、同図に示すように、案内溝
18に、排水路やゴミ集積・排除路等の側溝32を併設
することで、案内溝18に滞留する雨水やゴミなどをよ
り積極的に排出することができる。尚、符号18aは、
側溝32を閉塞する蓋体である。
【0064】又、図9に本発明の第4実施の形態を示
す。本実施の形態では、軌道2を形成する案内溝18に
係入されている案内筒16の進行方向前方に、支持軸1
に支持されている排障器33を配設し、案内溝18内の
雨水やゴミ類を、車両1の走行中に、排障器33で掻き
出すようにしたものであり、雨水やゴミ類を案内溝18
からより積極的に排除することができる。
【0065】又、図10に本発明の第5実施の形態を示
す。本実施の形態では、軌道2を形成する案内溝18に
I型のレール34を敷設し、このレール34に、被案内
部材としての案内輪35を転動自在に係合させ、この案
内輪35を支持軸36、ブラケット37を介して前後位
切換え装置12に設けられている第2のラック15b
(図4参照)の中央部に支持させたものである。
【0066】本実施の形態によれば、案内輪35がレー
ル34に沿って正確に移動するため、この案内輪35に
連設する前後位切換え装置12を介してステアリングリ
ンクユニット8が進行方向前後位の各車両5a,5b
(6a,6b)をスムーズに転舵させることができる。
【0067】この場合、本軌道に分岐路が接続されてい
る場合は、分岐点に、レール34を分岐路側へ転換させ
る分岐器を設ける。
【0068】尚、本実施の形態は上述した各実施の形態
に限るものではなく、例えば、ナックルアーム9及びス
テアリングアーム11は、ホイールインモータ7のモー
タケースと一体形成されていても良い。
【0069】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
地上(インフラ)の建設コストを最小限に抑えることが
でき、或程度の大きさの車両を数両連結してワンマン運
転或いは自動運転することが可能で、しかも自動車等、
現存交通との共存が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態による自動運行車両の側面斜視
【図2】同、自動運行車両の上面斜視図
【図3】同、自動運行車両の底面図
【図4】同、進行方向前位と後位とに配設した前後位切
換え装置の平面図
【図5】同、軌道と被案内部材との断面図
【図6】同、自動運行車両の制御系を示す構成図
【図7】第2実施の形態による軌道と被案内部材との概
略図
【図8】第3実施の形態による軌道に側溝を設けた状態
の説明図
【図9】第4実施の形態による被案内部材に排障器を併
設した状態の説明図
【図10】第5実施の形態による軌道に被案内部材をガ
イドするレールを敷設した状態の説明図
【符号の説明】
1 自動運行車両 2 軌道 3b 発電機(発電手段) 7 ホイールインモータ(走行手段) 8 ステアリングリンクユニット 16 案内筒(被案内部材) 19 付勢手段 21 ステレオ光学系(障害物検知手段) 23 音波受信装置(障害物検知手段) 25 レーザレーダ送受信装置(障害物検知手段) 35 案内輪(被案内部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G05D 1/02 G05D 1/02 S (72)発明者 荒井 一真 東京都三鷹市大沢3丁目9番6号 株式会 社スバル研究所内 (72)発明者 白旗 新一 東京都三鷹市大沢3丁目9番6号 株式会 社スバル研究所内 Fターム(参考) 3D030 EA13 EA28 EA36 EA44 5H161 AA02 MM05 MM12 NN10 NN12 NN15 5H301 AA03 AA09 BB20 CC02 DD07 DD17 EE02 GG08 GG09 HH13 LL01 LL02 LL03 LL08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面に設けた一条の溝状の軌道に案内さ
    れ、 搭載した障害物検知手段により障害物を検知して走行手
    段を制御し自律走行することを特徴とする自動運行車
    両。
  2. 【請求項2】 路面に設けた一条の溝状の軌道に案内さ
    れ、 搭載した発電手段で発電された電気により駆動され、 搭載して障害物検知手段により障害物を検知して走行手
    段を制御し自律走行することを特徴とする自動運行車
    両。
  3. 【請求項3】 上記軌道に、車両の底部に設けられてい
    るステアリングリンクユニットに連設する被案内部材が
    係入されていることを特徴とする請求項1或いは2記載
    の自動運行車両。
  4. 【請求項4】 上記被案内部材には、上記軌道が分岐点
    に差し掛かったとき該被案内部材を該軌道の一側へ押圧
    する付勢手段が連設されていることを特徴とする請求項
    3記載の自動運行車両。
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