JP2001310655A - トロリ線の支持装置 - Google Patents

トロリ線の支持装置

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JP2001310655A
JP2001310655A JP2000130819A JP2000130819A JP2001310655A JP 2001310655 A JP2001310655 A JP 2001310655A JP 2000130819 A JP2000130819 A JP 2000130819A JP 2000130819 A JP2000130819 A JP 2000130819A JP 2001310655 A JP2001310655 A JP 2001310655A
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trolley wire
ear
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supporting
wire
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JP2000130819A
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Takeo Morikawa
武雄 森川
Masatoshi Shimizu
政利 清水
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Railway Technical Research Institute
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Railway Technical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持点付近で発生するトロリ線応力を低減す
ることができるトロリ線の支持装置を提供する。 【解決手段】 イヤー51はトロリ線1を支持点Sで固
定し、イヤー取付金具52はイヤー51を連結手段53
に取り付ける。連結手段53は、支持アーム54の軸線
回りにイヤー51が回転可能なように、イヤー取付金具
52と支持アーム54とを連結する。スラスト軸受53
cは、支持装置5が曲線引金具や振止金具として使用さ
れたときに、支持アーム54の長さ方向に発生する引張
力を回転自在に支持する。電気車の集電装置がトロリ線
1を押し上げながら支持点Sに近づいてくると、曲げモ
ーメントがトロリ線1に作用する。イヤー51は、この
曲げモーメントの方向と同じ方向にスラスト軸受53c
によって回転する。その結果、トロリ線1に作用する曲
げ応力が大きくなるのを抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トロリ線を支持
するトロリ線の支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のトロリ線の支持装置の外
観図である。従来の支持装置105は、図6に示すよう
に、トロリ線101を固定するイヤー151と、イヤー
151を支持するイヤー取付金具152と、イヤー取付
金具152にイヤー151を連結するイヤー結合ピン1
53aと、イヤー結合ピン153aをイヤー151に固
定するかしめピン153bと、イヤー取付金具152を
支持する支持アーム154と、支持アーム154を支持
する引手金具155とから構成されている。
【0003】従来の支持装置105では、イヤー15
1、イヤー取付金具152及びイヤー結合ピン153a
がヒンジ継手を構成しており、イヤー取付金具152に
対してイヤー151が水平面内で回転可能に連結されて
いる。このために、従来の支持装置105では、気温の
上昇や電流熱によってトロリ線101が伸びたときに、
ヒンジ継手部分によってトロリ線101の長さ方向の偏
位に対処していた。
【0004】また、従来の支持装置105では、支持ア
ーム154の貫通孔154a及びピン155aが組合せ
継手を構成しており、イヤー151及び支持アーム15
4などが引手金具155に対して鉛直面内で回転可能に
連結されている。このために、従来の支持装置105で
は、電気車の集電装置(パンタグラフ)がトロリ線10
1と接触移動してトロリ線101が振動したときに、組
合せ継手部分によってトロリ線101の鉛直方向の移動
に対処していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7は、従来のトロリ
線の支持装置によってトロリ線を支持した状態を示す図
であり、図7(A)は集電装置が支持点に近づいてくる
ときのトロリ線の状態を示す図であり、図7(B)は集
電装置が支持点に位置するときのトロリ線の状態を示す
図であり、図7(C)は集電装置が支持点から遠ざかっ
たときのトロリ線の状態を示す図である。
【0006】図7(A)に示すように、集電装置106
がトロリ線101を押し上げ力Fで押し上げながら支持
点Sに近づいてくると、イヤー151及び支持アーム1
54がトロリ線101とともに上方に移動する。イヤー
151及び支持アーム154がトロリ線101を支持点
Sで固定支持するために、支持点S付近のトロリ線10
1には曲げモーメントM11が作用して、トロリ線101
の上側(凹側)には圧縮力が作用し、トロリ線101の
下側(凸側)には引張力が作用する。
【0007】図7(B)に示すように、集電装置106
が支持点Sに位置すると、この支持点Sの両側のトロリ
線101に互いに逆向きの曲げモーメントM12,M12
発生してトロリ線101が大きく撓む。その結果、トロ
リ線101の上側(凸側)に引張力が作用し、トロリ線
101の下側(凹側)に圧縮力が作用する。
【0008】図7(C)に示すように、集電装置106
がトロリ線101を押し上げ力Fで押し上げながら支持
点Sから遠ざかっていくと、イヤー151及び支持アー
ム154がトロリ線101とともに下方に移動する。こ
のときに、支持点S付近のトロリ線101には曲げモー
メントM13が作用して、トロリ線101の上側(凹側)
には圧縮力が作用し、トロリ線101の下側(凸側)に
は引張力が作用する。
【0009】このように、集電装置106が通過する
と、トロリ線101に曲げ応力(以下、トロリ線応力と
いう)が発生し、このトロリ線応力は通常60MPaま
で許容されている。従来の支持装置105では、図6に
示す貫通孔154aとピン155aとの間に間隙部(が
た)を形成し、支持アーム154を根元部分で軸線回り
に回転させてトロリ線応力に対処していた。しかし、支
持アーム154の根元部分には支持アーム154の自重
が加わるために、電気車の速度が高くなると応答性が低
下して、支持点S付近のトロリ線応力が急激に大きくな
ることがあった。特に、速度200〜350km/hで
走行する新幹線などの集電装置106が支持点Sを高速
で通過すると、支持点S付近のトロリ線101に圧縮応
力と引張応力とが繰り返し作用して、トロリ線101が
疲労する可能性があった。
【0010】この発明の課題は、支持点付近で発生する
トロリ線応力を低減することができるトロリ線の支持装
置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、以下に記載
するような解決手段により、前記課題を解決する。な
お、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明す
るが、これに限定するものではない。請求項1の発明
は、トロリ線(1)を支持するトロリ線の支持装置であ
って、前記トロリ線を支持点(S)で固定するための固
定部材(51,52)と、前記固定部材を支持する支持
アーム(54)と、前記支持アームの軸線回りに前記固
定部材が回転可能なように、前記固定部材と前記支持ア
ームとを連結する連結手段(53)とを含むトロリ線の
支持装置(5)である。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載のトロ
リ線の支持装置において、前記連結手段は、前記支持ア
ームの軸線方向に作用する荷重を支持するスラスト軸受
(53c)を備えることを特徴とするトロリ線の支持装
置である。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のトロリ線の支持装置において、前記連結手段
は、前記トロリ線を含む鉛直面内(V)で前記固定部材
が回転可能なように、前記固定部材と前記支持アームと
を連結することを特徴とするトロリ線の支持装置であ
る。
【0014】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載のトロリ線の支持装置におい
て、前記トロリ線は、速度200〜350km/hで走
行する電気車の集電装置(6)が接触移動することを特
徴とするトロリ線の支持装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態についてさらに詳しく説明する。この実施形
態では、速度200〜350km/hで走行する新幹線
などの集電装置が接触移動するトロリ線の支持装置を例
に挙げて説明する。図1は、この発明の実施形態に係る
トロリ線の支持装置の設置状態を示す図である。図2
は、この発明の実施形態に係るトロリ線の支持装置の正
面図である。図3は、図2の III部分を一部破断して示
す拡大図である。
【0016】トロリ線1は、電気機関車や電車などの電
気車の集電装置が接触移動する電線である。トロリ線1
は、集電装置が摺動することによって電気車に負荷電流
を供給する。トロリ線1は、通常、材質が硬銅又は銅合
金などからなり、断面形状が溝付き円形で、東海道新幹
線では断面積が110mm2 であり、山陽新幹線などで
は断面積が170mm2 である。トロリ線1は、支持点
S間の距離(径間)が10m〜60m程度になるように
支持されており、図示しないハンガ(架線金具)によっ
て補助ちょう架線2に吊り下げられている。
【0017】補助ちょう架線2は、トロリ線1を支持す
る線条である。補助ちょう架線2は、通常、硬銅より線
などが使用される。補助ちょう架線2は、図示しないド
ロッパ(架線金具)によってちょう架線に吊り下げられ
支持されている。トロリ線1、補助ちょう架線2、図示
しないちょう架線、ハンガ及びドロッパは、新幹線など
の高速運転区間で適用されるコンパウンドカテナリちょ
う架方式の架線や、同じく高速運転区間で適用され、線
径の太い電線を使用したヘビーコンパウンドカテナリち
ょう架方式の架線を構成する。
【0018】振止パイプ3は、支持装置4,5を取り付
けるための部材である。振止パイプ3は、架線を支持す
る可動ブラケットの一部を構成している。支持装置4
は、補助ちょう架線2を支持する装置である。支持装置
4は、補助ちょう架線2を固定するクリップ4aと、こ
のクリップ4aを先端部で支持する補助アーム4bとか
ら構成されている。
【0019】支持装置5は、トロリ線1を支持する装置
である。支持装置5は、曲線区間においてトロリ線1を
曲線外側に引っ張る曲線引金具や、直線区間において風
圧によるトロリ線1の振動を抑えたり、トロリ線1にジ
グザグ偏位を付与する振止金具である。支持装置5は、
図1及び図2に示すように、イヤー51と、イヤー取付
金具52と、連結手段53と、支持アーム54と、引手
金具55とを備えている。
【0020】イヤー51は、トロリ線1を支持点Sで固
定するための固定部材である。イヤー51は、図3に示
すように、トロリ線1の長さ方向に沿って形成された溝
1a,1bを締め付ける爪部51a,51bと、爪部5
1a,51bの締付力を調節するくさび51cと、くさ
び51cを固定するためのかしめピン51dとを備えて
いる。
【0021】イヤー取付金具52は、イヤー51を連結
手段53に取り付けるための金具である。イヤー取付金
具52の先端部には、イヤー51を取り付けるための取
付部52aが形成されている。イヤー取付金具52の後
端部には、回転軸52b及びこの回転軸52bよりも小
径の回転軸52cが形成されている。
【0022】連結手段53は、支持アーム54の軸線回
りにイヤー51が回転可能なように、イヤー取付金具5
2と支持アーム54とを連結する装置である。連結手段
53は、図1及び図2に示すように、トロリ線1を含む
鉛直面内Vでイヤー51が回転可能なように、イヤー取
付金具52と支持アーム54とを連結する。連結手段5
3は、図3に示すように、ケーシング53aと、貫通孔
53bと、スラスト軸受53cと、固定板53d,53
fと、ボルト53eと、フランジ部53gとを備えてい
る。
【0023】ケーシング53aは、スラスト軸受53c
及び固定板53dなどを収納する収納部である。貫通孔
53bは、回転軸52bを挿入するための孔であり、ケ
ーシング53aの先端部に形成されている。スラスト軸
受53cは、支持アーム54の軸線方向(長さ方向)に
作用する荷重(スラスト荷重)を支持する軸受である。
スラスト軸受53cは、支持装置5を曲線引金具や振止
金具として使用したときに、支持アーム54の長さ方向
に発生する引張力を回転自在に支持する。固定板53d
は、ケーシング53aの先端側内面との間でスラスト軸
受53cを挟み込む部材である。ボルト53eは、固定
板53dが回転軸52cと一体となって回転可能なよう
に、固定板53dを回転軸52cの端部に固定する部材
である。固定板53fは、イヤー取付金具52がスライ
ドしないように、ケーシング53a及びスラスト軸受5
3cを固定板53dとの間で挟み込むストッパである。
固定板53fは、回転軸52bと一体となって回転可能
なように、図示しない止めねじなどによって回転軸52
bに固定されている。フランジ部53gは、支持アーム
54の先端部にケーシング53aを固定するための部分
であり、ケーシング53aの後端部に形成されている。
【0024】支持アーム54は、イヤー51、イヤー取
付金具52及び連結手段53を支持する部材である。支
持アーム54は、図1に示すように、トロリ線1が押し
上げ力を受けたときに容易に撓むように、引手金具55
側が湾曲しており外観形状が略弓形である。図2及び図
3に示すように、支持アーム54の先端部には、フラン
ジ部53gと接合するフランジ部54aが形成されてお
り、図2に示すように、支持アーム54の後端部には支
持孔54bが形成されている。
【0025】図1に示す引手金具55は、支持装置4,
5を支持する金具である。引手金具55は、振止パイプ
3に固定されており、支持軸55a,55bと、ばね5
5cとを備えている。支持軸55aは、補助アーム4b
の後端部を上下方向に回転可能に支持する部材であり、
支持軸55bは、支持アーム54の後端部を上下方向に
回転可能に支持する部材である。支持軸55bは、図2
に示す支持孔54bの内径よりも外径が小さく形成され
ており、トロリ線1の長さ方向の偏位や上下動に対して
支持アーム54が追従可能なように、支持孔54bに挿
入されている。ばね55cは、トロリ線1の振動を抑え
るための部材であり、支持アーム54と引手金具55と
を連結している。
【0026】次に、この発明の実施形態に係るトロリ線
の支持装置の動作を説明する。図4は、この発明の実施
形態に係るトロリ線の支持装置によってトロリ線を支持
した状態を示す図であり、図4(A)は集電装置が支持
点に近づくときのトロリ線の状態を示す図であり、図4
(B)は集電装置が支持点に位置するときのトロリ線の
状態を示す図であり、図4(C)は集電装置が支持点か
ら遠ざかったときのトロリ線の状態を示す図である。
【0027】図4(A)に示すように、集電装置6がト
ロリ線1を押し上げ力Fで押し上げながら支持点Sに近
づいてくると、支持点S付近のトロリ線1には曲げモー
メントM1 が作用する。しかし、図3に示すスラスト軸
受53cによって、図4(A)に示す曲げモーメントM
1 の方向と同じ方向にイヤー51が回転するために、ト
ロリ線応力が大きくなるのを抑えることができる。
【0028】図4(B)に示すように、集電装置6が支
持点Sに位置すると、この支持点Sの両側のトロリ線1
に互いに逆向きの曲げモーメントM2 ,M2 が作用する
ために、イヤー51が回転を停止する。図4(C)に示
すように、集電装置6がトロリ線1を押し上げ力Fで押
し上げながら支持点Sから遠ざかっていくと、支持点S
付近のトロリ線1には曲げモーメントM3 が作用する。
しかし、図3に示すスラスト軸受53cによって、図4
(C)に示す曲げモーメントM3 の方向と同じ方向にイ
ヤー51が回転するために、トロリ線応力が大きくなる
のを抑えることができる。
【0029】図5は、この発明の実施形態に係るトロリ
線の支持装置と従来のトロリ線の支持装置とに作用する
トロリ線応力の時間変化を示すシミュレーション結果で
あり、図5(A)はこの発明の実施形態に係るトロリ線
の支持装置のシミュレーション結果であり、図5(B)
は従来のトロリ線の支持装置のシミュレーション結果で
ある。
【0030】図5に示す縦軸はトロリ線応力σであり、
横軸は経過時間tである。このシミュレーション結果
は、押し上げ力をゼロに設定したときの支持点Sにおけ
るトロリ線応力σの変化を示すものである。図5(A)
に示すように、この実施形態では、支持点S付近で発生
するトロリ線応力σは一方向に作用する応力であり、発
生時間が短く数値も小さい。一方、図5(B)に示すよ
うに、従来の支持装置では、トロリ線応力σが経過時間
tとともに徐々に大きくなり、トロリ線応力σの大きさ
と方向が短時間の間で急激に逆向きに変化した後に、ト
ロリ線応力σが徐々に小さくなる。このために、支持点
S付近では繰り返し荷重が発生している。
【0031】この発明の実施形態に係るトロリ線の支持
装置には、以下に記載するような効果がある。 (1) この実施形態では、イヤー51及びイヤー取付
金具52が支持アーム54の軸線回りに回転可能なよう
に、イヤー取付金具52と支持アーム54とを連結手段
53が連結する。その結果、集電装置6が通過して支持
点S付近のトロリ線1に曲げモーメントM1 ,M3 が発
生しても、この曲げモーメントM1 ,M3の方向と同じ
方向にイヤー51が回転して、支持点Sで発生するトロ
リ線応力の大きさを緩和することができる。
【0032】(2) この実施形態では、支持アーム5
4の軸線方向に作用する荷重をスラスト軸受53cが支
持する。その結果、支持アーム54の軸線方向に作用す
る荷重が大きくなったり、電気車の速度が高くなってト
ロリ線応力が急激に大きくなっても、イヤー51を高速
かつスムーズに回転させることができる。また、支持ア
ーム53の根元部分でトロリ線応力に対処する場合に比
べて、イヤー51の近くにスラスト軸受53cを配置す
ることで、トロリ線応力の急激な変化に迅速に応答する
ことができる。
【0033】この発明は、以上説明した実施形態に限定
するものではなく、以下に記載するように種々の変形又
は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内であ
る。例えば、この実施形態では、スラスト玉軸受を例に
挙げて説明したが、ラジアル荷重も支持可能なスラスト
ころ軸受についても、この発明を適用することができ
る。また、この実施形態では、新幹線などで使用される
コンパウンドカテナリちょう架方式の架線や、ヘビーコ
ンパウンドカテナリちょう架方式の架線に適用する場合
を例に挙げて説明したが、在来線などの高速運転区間で
使用されるシンプルカテナリちょう架方式の架線などに
ついても、この発明を適用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による
と、トロリ線を支持点で固定するための固定部材がこの
固定部材を支持する支持アームの軸線回りに回転可能な
ように、この固定部材とこの支持アームとが連結されて
いるので、支持点付近で発生するトロリ線応力を低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るトロリ線の支持装置
の設置状態を示す図である。
【図2】この発明の実施形態に係るトロリ線の支持装置
の正面図である。
【図3】図2の III部分を一部破断して示す拡大図であ
る。
【図4】この発明の実施形態に係るトロリ線の支持装置
によってトロリ線を支持した状態を示す図であり、
(A)は集電装置が支持点に近づいてくるときのトロリ
線の状態を示す図であり、(B)は集電装置が支持点に
位置するときのトロリ線の状態を示す図であり、(C)
は集電装置が支持点から遠ざかったときのトロリ線の状
態を示す図である。
【図5】この発明の実施形態に係るトロリ線の支持装置
と従来のトロリ線の支持装置とに作用するトロリ線応力
の時間変化を示すシミュレーション結果であり、(A)
はこの発明の実施形態に係るトロリ線の支持装置のシミ
ュレーション結果であり、(B)は従来のトロリ線の支
持装置のシミュレーション結果である。
【図6】従来のトロリ線の支持装置の外観図である。
【図7】従来のトロリ線の支持装置によってトロリ線が
支持された状態を示す図であり、(A)は集電装置が支
持点に近づいてくるときのトロリ線の状態を示す図であ
り、(B)は集電装置が支持点に位置するときのトロリ
線の状態を示す図であり、(C)は集電装置が支持点か
ら遠ざかったときのトロリ線の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 トロリ線 5 支持装置 51 イヤー 52 イヤー取付金具 53 連結手段 53c スラスト軸受 54 支持アーム 6 集電装置 S 支持点 V 鉛直面内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トロリ線を支持するトロリ線の支持装置
    であって、 前記トロリ線を支持点で固定するための固定部材と、 前記固定部材を支持する支持アームと、 前記支持アームの軸線回りに前記固定部材が回転可能な
    ように、前記固定部材と前記支持アームとを連結する連
    結手段と、 を含むトロリ線の支持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のトロリ線の支持装置に
    おいて、 前記連結手段は、前記支持アームの軸線方向に作用する
    荷重を支持するスラスト軸受を備えること、 を特徴とするトロリ線の支持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のトロリ線
    の支持装置において、 前記連結手段は、前記トロリ線を含む鉛直面内で前記固
    定部材が回転可能なように、前記固定部材と前記支持ア
    ームとを連結すること、 を特徴とするトロリ線の支持装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載のトロリ線の支持装置において、 前記トロリ線は、速度200〜350km/hで走行す
    る電気車の集電装置が接触移動すること、 を特徴とするトロリ線の支持装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100731291B1 (ko) 2005-11-16 2007-06-27 경신공업 주식회사 회전 자유형 클립
JP2008062785A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 East Japan Railway Co 架線の絶縁曲線引金具
KR100889503B1 (ko) * 2002-11-29 2009-03-19 주식회사 포스코 트롤리 가설선 공간 조정장치
CN107161035A (zh) * 2017-06-02 2017-09-15 成都素寺图科技有限公司 一种监控接触网补偿坠坨高度变化的方法及系统

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