JP2001310204A - 溝入れ用のスローアウェイチップ及びバイトホルダ - Google Patents

溝入れ用のスローアウェイチップ及びバイトホルダ

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JP2001310204A
JP2001310204A JP2000123808A JP2000123808A JP2001310204A JP 2001310204 A JP2001310204 A JP 2001310204A JP 2000123808 A JP2000123808 A JP 2000123808A JP 2000123808 A JP2000123808 A JP 2000123808A JP 2001310204 A JP2001310204 A JP 2001310204A
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JP
Japan
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tip
lower surfaces
throw
angle
cutting edge
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JP2000123808A
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English (en)
Inventor
Shigeru Takeda
茂 武田
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Tungaloy Corp
Original Assignee
Toshiba Tungaloy Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ当たりの使用できる切れ刃数増やすと
ともに、すくい角が正角の溝入れ用のチップを提供す
る。 【解決手段】 三角形平板状を成すスローアウェイチッ
プ1の一側面に、凸部を等ピッチに形成するとともに、
当該側面と上下面2、3との交差稜線に鋸歯状の切れ刃
4を形成する。また、当該上下面2、3を、それぞれの
切れ刃4から遠ざかるに従い角度αで降下する傾斜面を
成すようにする。さらに、当該上下面2、3の略中央部
には切れ刃4に平行なV溝7を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押え金クランプ方
式のバイトホルダに組み込まれて使用される溝加工用の
スローアウェイチップ(以下、「チップ」という。)及
びバイトホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】滑車、ベルト車等のプーリー外周面の溝
加工は、総型のチップにより加工が行われており、切れ
刃は、凹状の溝に合致した切れ刃形状を呈するように形
成されている。このような加工に使用されるチップ及び
バイトホルダの一例を、図8及び図9に例示する。図8
は、逃げ角の付いているチップが装着されたバイトホル
ダを示す。図9は、逃げ角の付いていないチップが装着
されたバイトホルダを示す。各図において、角棒状のホ
ルダ本体20の先端部には、底面と壁面とからなるチッ
プ取付座21が形成され、その後方には、チップ22を
押圧固定するための押え金23が備わっている。押え金
23は、その先端24がフック状を成し、押え金23の
中央取付孔に貫挿される締付ボルト25を旋回すること
により、上下移動できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、以下に従来技
術の問題点を記述する。図8及び図9に示すチップは、
プーリー外周面の溝加工に使用されるチップであり、長
軸方向の端部をチップ取付座の後方壁面に押し当てて装
着されるものであるため、凸状の切れ刃を長軸方向の両
端部に形成することができないものである。これは、両
端部に切れ刃を形成すると、チップ取付座壁面とチップ
側面とが点接触又は線接触となり、切削加工時にチップ
のズレやガタツキ等の不具合を生ずることがあるからで
ある。したがって、図8の前記第1の従来技術に示すチ
ップ22は、逃げ角の付いているポジティブタイプのチ
ップであるため、チップ当たり1つの切れ刃しか使用す
ることができず、経済的でないという課題がある。
【0004】次に、図9に示す前記第2の従来技術は、
上面と下面とを反転させて、2つの切れ刃を使用するこ
とのできる、いわゆるネガティブタイプのチップに関す
るものである。しかし、すくい角が負角となるため、切
削抵抗が高く、ビビリ等を生ずるという課題がある。
【0005】このようなことから、本発明は、チップ当
たりの使用できる切れ刃数を増やすために、上下面を反
転して使用することができるようにするとともに、この
ような場合にもすくい角が正角となる溝入れ用チップを
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の如き
課題に鑑みなされたもので、角棒状を成すバイトホルダ
の上面先端部のチップ取付座に載置され、押え金を利用
して着脱自在にクランプされる溝入れ用のスローアウェ
イチップにおいて、前記スローアウェイチップは、三角
形平板状を成し、当該三角形状の一側面には、凸部が等
ピッチに形成されて上下面との交差稜線に鋸歯状の切れ
刃が形成されており、また、当該上下面は、それぞれ切
れ刃から遠ざかるに従い角度αで降下する傾斜面を成す
とともに、上下面の略中央部には切れ刃に平行なV溝が
配設されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図を参照しながら説明する。
【0008】本発明のチップ1は、超硬合金その他の硬
質材料から構成されている。チップ1は、図1に示すよ
うに、三角形平板状に形成されており、上面2と下面3
とが対称にあらわれている。上面2と下面3とを対称形
状としたのは、チップ当たりの切れ刃数を増やすためで
あり、これにより、一方の切れ刃4の切れ味が悪くなっ
た場合やチッピング等が生じた場合には、上面2と下面
3とを反転させることにより他方の切れ刃4を割出し、
2度の使い回しができるようになっている。チップ1の
一側面には、凸部が等ピッチに形成されていて、上下面
2、3との交差稜線部には、鋸歯状の切れ刃稜線が形成
されている。凸部を連ねたのは、プーリー等の外周面に
複数の溝を同時に加工できるようにするためである。
【0009】チップ1の上面2及び下面3は、切れ刃4
から遠ざかるに従い角度αで漸次降下するように形成さ
れている。この角度αは、チップ1をホルダ本体10に
取付けた際に逃げ角β及びすくい角γを構成するもので
ある。この角度αを大きく設定した場合は、すくい角γ
が大きくなるため切れ味が良くなり、一方、小さく設定
した場合は、切れ刃強度が高くなる利益が得られる。本
発明では、切れ味と切れ刃強度とのバランスを考慮し
て、α=6°〜11°に設定されている。これにより、
逃げ角βを6°に設定した場合、すくい角γを0°≦γ
≦5°にすることができ、切削抵抗の低い軽快な切削を
行うことができる。また、上面2と下面3とが、厚さ方
向に対称にあらわれているため、上面2と下面3を反転
させた場合にも同じすくい角γが得られる。なお、具体
的な設定角度は、加工条件、加工材、工具材料等との組
合せにより決定される。また、上面2の中央部には、細
長いV溝7が形成されている。このV溝7は、チップ1
が前方にすべり落ちないようにするためである。V溝7
の内壁面は、傾斜面を成しており、押え金15の先端で
押圧することにより、チップ1をチップ取付座11の後
方に引き込むことができるようにもなっている。チップ
1の側面のうち切れ刃4を含む側面は、逃げ面5とさ
れ、他方の隣接する2つの側面は、チップ取付座11の
壁面12に対する拘束面として機能している。
【0010】ここで、図1及び図2のチップの諸寸法を
示すと、内接円直径D=φ15.875mm、切れ刃先
端部のチップ厚さt=9mm、傾斜角度α=6°であ
る。図3により刃先の詳細を示すと、隣接する凸部5の
ピッチp=3.56mm、凸部の山数n=4、山の高さ
H=3.5mm、凸部先端の円弧半径R=0.4mmで
ある。
【0011】次に、本発明のチップが装着されるバイト
ホルダを図4〜図7に示す。ホルダ本体10の一端に設
けられたチップ取付座11内には、チップ1が載置さ
れ、押え金15を利用して押圧固定されている。チップ
取付座11は、傾斜した底面13とV字状に立設する壁
面12とから形成されている。底面13を傾斜面とした
のは、チップ1の上面2と下面3とが、傾斜面を成して
いるからである。壁面12をV字状としたのは、隣接す
る2つの側面をチップ取付座11の壁面12に拘束させ
て、切れ刃4の位置決め精度を良くし、また、着座の安
定性を高めるためである。これにより、切削抵抗の大き
い場合にもガタツキ等を生ずることなく安定した切削を
行うことができる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、チップ当たり2度の使
い回しでき、経済的である。また、すくい角が正角に設
定されるため、切削抵抗の低い加工を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すスローアウェイチッ
プの平面図である。
【図2】図1に示すスローアウェイチップの正面図であ
る。
【図3】図1に示すスローアウェイチップの刃先詳細図
である。
【図4】図1に示すスローアウェイチップが組み込まれ
て使用されるバイトホルダの平面図である。
【図5】図4に示すバイトホルダの正面図である。
【図6】図5に示すバイトホルダの左側面図である。
【図7】図4に示すバイトホルダ本体の平面図である。
【図8】従来の一例を示すバイトホルダ及び溝入れチッ
プの正面図である。
【図9】従来の他の一例を示すバイトホルダ及び溝入れ
チップの正面図である。
【符号の説明】
1 チップ 2 上面 4 切れ刃 5 凸部 10 ホルダ本体 11 チップ取付座 α チップの傾斜角度 β 逃げ角 γ すくい角

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角棒状を成すバイトホルダの上面先端部
    のチップ取付座に載置され、押え金を利用して着脱自在
    にクランプされる溝入れ用のスローアウェイチップにお
    いて、前記スローアウェイチップは、三角形平板状を成
    し、当該三角形状の一側面には、凸部が等ピッチに形成
    されて上下面との交差稜線に鋸歯状の切れ刃が形成され
    ており、また、当該上下面は、それぞれ切れ刃から遠ざ
    かるに従い角度αで降下する傾斜面を成すとともに、上
    下面の略中央部には切れ刃に平行なV溝が配設されてい
    ることを特徴とする溝入れ用のスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスローアウェイチップ
    の上下面の一方をすくい面とするとともに、当該すくい
    面は、すくい角γが0°≦γ≦5°なる正角に配置さ
    れ、前記V溝の傾斜面を押え金の先端にて押圧すること
    によりクランプすることを特徴とするバイトホルダ。
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