JP2001308590A - 電気部品供給装置 - Google Patents

電気部品供給装置

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JP2001308590A
JP2001308590A JP2000128028A JP2000128028A JP2001308590A JP 2001308590 A JP2001308590 A JP 2001308590A JP 2000128028 A JP2000128028 A JP 2000128028A JP 2000128028 A JP2000128028 A JP 2000128028A JP 2001308590 A JP2001308590 A JP 2001308590A
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magnet
electric component
magnet shaft
guide
shaft
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JP2000128028A
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Akihiro Udagawa
明博 宇田川
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Fuji Corp
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Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホッパに収容した磁性部を有する電気部品を1
個ずつ整列供給する。 【解決手段】電気部品フィーダ12に、フィーダ本体7
0の後部に設けたホッパ82と前部の搬送路86との間
にシュート80を設ける。ホッパ82は、両端に電極を
有する電気部品84を多数バルク状に収容する。ホッパ
82の底部にはマグネット軸166を上記前部側が高く
なるように傾斜して設ける。ホッパ82の底面の傾斜に
よりマグネット軸166に向かって移動した電気部品8
4を、マグネット軸166を覆うガイド筒192のガイ
ド溝204に収容し、マグネット軸166の磁石部22
0により吸引し、ガイド溝204の底面236において
支持する。マグネット軸166が、往復運動部材26
0,ベルト276,プーリ240,242,一方向クラ
ッチ246,248を含むマグネット軸駆動装置の駆動
により回転すれば、電気部品84がガイド溝204に沿
って移動し、シュート80に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホッパ内にばら積
み状態で収納された電気部品を整列させて1個ずつ供給
する電気部品供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電気部品供給装置は、例えば、
電気部品をプリント配線板に装着してプリント回路板を
組み立てる電気部品装着装置に、電気部品を1個ずつ供
給するために使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】この種の電気部品供給装置に関しては既に多くの提
案がなされているが、本発明は、それらとは異なる新し
い電気部品供給装置を提供することを課題としてなされ
たものである。本発明によって、下記各態様の電気部品
供給装置が得られる。各態様は請求項と同様に、項に区
分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を
引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の
理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的
特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載のもの
に限定されると解釈されるべきではない。また、一つの
項に複数の事項が記載されている場合、それら複数の事
項を常に一緒に採用しなければならないわけではない。
一部の事項のみを選択して採用することも可能なのであ
る。
【0004】(1)磁性材料から成る磁性部を有する電
気部品を収容するホッパと、回転軸線まわりに回転する
ローラであって、その回転軸線を中心線とする螺旋状の
磁石部を備え、その磁石部の少なくとも一部が前記ホッ
パの内部空間に臨む状態で配設されたマグネット軸と、
そのマグネット軸を前記回転軸線まわりに回転させるマ
グネット軸駆動装置と、前記マグネット軸の磁石部に近
接するとともに前記回転軸線に平行な方向の成分を有す
る案内方向に延び、磁石部の磁力によりマグネット軸に
向かって吸引された電気部品を、マグネット軸の回転に
伴って前記案内方向に案内する非磁性材製のガイドとを
含む電気部品供給装置(請求項1)。マグネット軸はホ
ッパの内部空間に少なくとも一部が臨む状態で配設され
ているため、ホッパ内の電気部品の磁性部が、マグネッ
ト軸の磁石部に吸引される。磁石部が露出している場合
には、電気部品が磁石部に直接吸着され、磁石部が被覆
材により覆われている場合には、被覆材を介して間接的
に吸着される。被覆材は、マグネット軸に固定された被
覆層とされてもよく、マグネット軸から独立した被覆板
(例えば、後述のパイプ状部材の一部)とされてもよ
い。電気部品が磁石部に直接または間接に吸着された状
態でマグネット軸駆動装置によりマグネット軸が回転さ
せられれば、磁石部の任意の1点に吸着されている電気
部品がその一点と共にマグネット軸の周方向に移動しよ
うとする。しかし、本発明に係る電気部品供給装置にお
いては、マグネット軸の磁石部に近接するとともに前記
回転軸線に平行な方向の成分を有する案内方向に延びる
非磁性材製のガイドが配設されているため、電気部品は
ガイドに沿って移動させられる。例えば、ガイドが回転
軸線に平行な方向に延びるものである場合には、電気部
品の周方向の移動はガイドによって阻止される。ただ
し、それのみではなく、マグネット軸の磁石部は、マグ
ネット軸の回転に伴って見かけ上ガイドの長手方向に相
対移動するため、その磁石部の相対移動に伴って電気部
品もガイドの長手方向に移動することとなる。ガイドの
この作用が案内作用であり、ガイドの長手方向が案内方
向なのである。ガイドがマグネット軸の回転軸線まわり
の螺旋に沿って形成されたガイド溝を有するものである
場合にも、磁石部に直接または間接的に吸着された電気
部品はガイド溝に沿って移動させられる。このように、
本発明によれば、マグネット軸の回転に基づいて、電気
部品をガイドに沿って整列させ、マグネット軸の回転軸
線に平行な方向の成分を有する方向に移動させて所望の
位置へ供給することができる。 (2)前記マグネット軸が、非磁性材料から成り、前記
磁石部の外周面と共同して一円筒面を形成する非磁性部
を備えた (1)項に記載の電気部品供給装置。マグネット
軸は、雄ねじ部材のねじ山が磁石によって形成されたか
のように、磁石部が円筒面から盛り上がった状態に形成
されてもよいが、非磁性材料により形成されたローラの
外周面にらせん状に埋設されてもよい。前者の場合に
は、マグネット軸が被覆部材により覆われることが望ま
しいが、後者の場合には、マグネット軸は被覆部材によ
り覆われても覆われなくてもよい。 (3)前記マグネット軸が、円柱の外周面にN極とS極
とが互いに平行にかつ螺旋状に形成された (1)項に記載
の電気部品供給装置。マグネット軸の外周面全体を磁石
部とすることも可能であり、電気部品の搬送能力を増す
ことができる。 (4)前記ガイドが、前記マグネット軸の外側に嵌合さ
れたパイプ状部材であって、前記回転軸線に平行な方向
の成分を有する方向に延びるガイド溝を有するガイド筒
を含む (1)項ないし (3)項のいずれか1つに記載の電気
部品供給装置。 (5)前記ガイド溝が前記回転軸線に平行である (4)項
に記載の電気部品供給装置(請求項2)。 (6)前記ガイド溝が、前記パイプ状部材の外周面に形
成された底付きの溝である (4)項または (5)項に記載の
電気部品供給装置(請求項3)。 (7)前記ガイド溝が、前記パイプ状部材の周壁を厚さ
方向に貫通して形成された底無しの溝である (4)項また
は (5)項に記載の電気部品供給装置。 (8)前記磁石部のリード角が、前記マグネット軸の終
端側において始端側におけるより小さい (1)項ないし
(7)項のいずれか1つに記載の電気部品供給装置。この
ように、磁石部のリード角が終端側において始端側にお
けるより小さくされれば、ガイドに案内されて1列に整
列して移動してきた電気部品同士の間隔が狭くなる。必
要に応じて、互いに密着した状態とすることも可能なの
である。 (9)前記ガイドの終端に対向して開口し、ガイドによ
り案内された電気部品を案内するシュートを含む (1)項
ないし (8)項のいずれか1つに記載の電気部品供給装
置。 (10)前記シュートの終端に近接して設けられ、ほぼ
水平に延びる搬送路と、その搬送路内で電気部品を移動
させる移動装置と、前記搬送路の終端位置において、電
気部品を1個ずつ位置決めする位置決め装置とを含む
(9)項に記載の電気部品供給装置。 (11)前記移動装置が、少なくとも2個のプーリに巻
き掛けられ、一部が前記搬送路の路面を形成する搬送ベ
ルトと、前記少なくとも2個のプーリの1つを回転させ
るプーリ駆動装置とを含む(10)項に記載の電気部品供給
装置。移動装置は、前記搬送路の始端側から終端側へ向
かう空気の流れを生じさせ、その空気の流れと共に電気
部品を移動させる空気流発生装置とすることも可能であ
るが、本項におけるように搬送ベルトを備えたものの方
が確実に電気部品を搬送し得る。なお、上記空気流発生
装置としては、例えば、本出願人の出願である特開平9
−323820号公報に記載のものが使用可能である。 (12)前記マグネット軸駆動装置が、正逆両方向に往
復運動する往復運動部材と、その往復運動部材の往復運
動を前記マグネット軸の一方向の回転に変換する運動変
換装置とを含む (1)項ないし(11)項のいずれか1つに記
載の電気部品供給装置。往復運動部材は、直線に沿って
往復運動するものでも、円周に沿って往復運動するもの
でもよい。 (13)前記運動変換装置が、前記マグネット軸に一方
向クラッチを介して相対回転可能に取り付られ、外周面
に歯を備えた歯付き回転体と、前記往復運動部材の往復
移動方向に沿って設けられ、前記歯付き回転体の歯と噛
み合う往復歯とを含む(12)項に記載の電気部品供給装
置。 (14)前記一方向クラッチおよび前記歯付き回転体が
2個、互いに180度位相を異にしかつ互いに独立に回
転可能に前記マグネット軸に取り付けられ、前記往復歯
が互いに平行に設けられて前記2個の歯付き回転体の各
々に噛み合わされた(13)項に記載の電気部品供給装置。 (15)前記往復運動部材が一直線に沿って往復運動す
る直線往復運動部材であり、前記往復歯が、その直線往
復運動部材の往復運動方向に互いに隔たってかつ互いに
平行に配設された一対の支持軸に周回不能に巻き掛けら
れ、内周面に歯を有する歯付きベルトであり、前記2個
の歯付き回転体が、互いに同一の円周の一部ずつに歯を
有して前記歯付きベルトの互いに対向して平行に延びる
2部分にそれぞれ噛み合わされた(14)項に記載の電気部
品供給装置。上記支持軸として、歯付きプーリを使用す
ることも可能である。歯付きベルトを歯付きプーリに巻
き掛け、歯付きプーリを直線往復運動部材に回転不能に
固定すれば、歯付きプーリを周回不能とすることができ
るのである。この場合、歯付きプーリおよび歯付きベル
トを市販のものとすれば、安価に目的を達し得る。 (16)当該電気部品供給装置の本体部材に、正逆両方
向に往復移動可能に設けられ、外部の駆動装置により駆
動される被駆動部材と、その被駆動部材の往復運動を前
記往復運動部材に伝達する運動伝達装置とを含む(12)項
ないし(15)項に記載の電気部品供給装置。例えば、本発
明に係る電気部品供給装置を、電気部品装着装置に電気
部品を供給するために使用する場合に、電気部品装着装
置側に設けられた駆動装置により被駆動部材が駆動され
るようにすれば、電気部品装着装置と同期して電気部品
供給装置を作動させることが容易となる。電気部品装着
装置に複数の電気部品供給装置が設けられる場合には、
それら複数の電気部品供給装置に対して駆動装置を共通
とすることが可能となり、電気部品装着システム全体の
製造コストを低減し得る。 (17)前記シュートの終端に近接して設けられ、ほぼ
水平に延びる搬送路と、その搬送路内で電気部品を移動
させる移動装置と、前記搬送路の終端位置において、電
気部品を1個ずつ位置決めする位置決め装置と、前記被
駆動部材の往復運動に基づいて前記移動装置を作動させ
る移動装置駆動装置とを含む(16)項に記載の電気部品供
給装置。移動装置が前記(11)項に記載のものであれば、
移動装置駆動装置は、被駆動部材の往復運動を前記少な
くとも2個のプーリの1個の回転運動に変換する運動変
換装置とされ、移動装置が前記空気流形成装置であれ
ば、被駆動部材の往復運動を、正圧を発生させるエアポ
ンプや負圧を発生させるバキュームポンプの運動に変換
する運動変換装置とされる。本態様によれば、電気部品
供給装置の製造コストを低減し得、電気部品装着システ
ム全体の製造コストを一層低減し得る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1において10は、電気部
品供給装置である。電気部品供給装置10は複数個の電
気部品フィーダ12(図1には1個のみ図示されてい
る。なお、以下、フィーダ12と略称する)を有してお
り、それら複数個のフィーダ12のうちの1個が電気部
品取出装置の一種である電気部品装着装置14に電気部
品を供給し、電気部品装着装置14はプリント配線板位
置決め支持装置16により位置決め支持されたプリント
配線板18に電気部品を装着する。これら電気部品供給
装置10,電気部品装着装置14およびプリント配線板
位置決め支持装置16が電気部品装着システムを構成し
ている。
【0006】電気部品装着装置14は、垂直軸線まわり
に間欠回転するインデックステーブル20を備えてい
る。インデックステーブル20は、複数個、例えば12
個の部品保持具たる部品吸着ヘッド22(図1には2個
のみ図示されている)を有し、図示しないカム,カムフ
ォロワ,回転軸24およびカムを回転させるインデック
ス用サーボモータ26等により構成される間欠回転装置
により間欠回転させられ、12個の部品吸着ヘッド22
が順次部品吸着位置,部品姿勢検出位置,部品姿勢修正
位置,部品装着位置等へ移動させられ、停止させられ
る。これら部品吸着ヘッド22は、インデックステーブ
ル20に昇降可能に設けられており、部品吸着位置およ
び部品装着位置にはそれぞれ、部品吸着ヘッド22を昇
降させる昇降装置(図示省略)が設けられている。イン
デックス用サーボモータ26の回転が図示しないカム,
カムフォロワ等により構成される運動変換装置により昇
降部材(図示省略)の昇降運動に変換され、昇降部材の
昇降に基づいて部品吸着ヘッド22が昇降させられる。
【0007】プリント配線板位置決め支持装置16は、
プリント配線板18を位置決めし、支持する基板支持台
30を備えている。基板支持台30は、水平面内におい
て互いに直交するX軸方向(図1においては紙面に直角
な方向)およびY軸方向(図1においては左右方向)に
移動するXYテーブル(図示省略)上に設けられてお
り、XYテーブルの移動によりプリント配線板18は水
平面内の任意の位置に移動させられる。プリント配線板
18は、図示しない搬入コンベヤおよび搬出コンベヤに
よりX軸方向に平行な方向に搬送され、基板支持台30
上に搬入され、搬出される。電気部品の装着時には、プ
リント配線板18はXYテーブルにより移動させられ、
部品装着箇所が、部品装着位置に位置する部品吸着ヘッ
ド22の真下に位置させられ、電気部品が装着される。
【0008】電気部品供給装置10を説明する。電気部
品供給装置10の基台40上には、一対の案内部材たる
ガイドレール42がX軸方向に平行に設けられて案内装
置を構成するとともに、テーブルの一種であるX軸テー
ブル44が移動可能に嵌合されている。X軸テーブル4
4上には、前記複数個のフィーダ12が、部品搬送方向
がY軸方向に平行となり、かつ、各部品供給部が一線、
本実施形態においてはX軸方向に平行な一直線に沿って
並ぶ状態で配列されている。部品供給部は、電気部品装
着装置14に電気部品を供給する部分であり、電気部品
がフィーダ12から取り出される部品取出部でもある。
【0009】X軸テーブル44にはナット46が固定さ
れるとともに、基台40上に軸方向に移動不能かつ回転
可能に設けられたねじ軸48に螺合されており、ねじ軸
48がX軸サーボモータ50によってX軸方向に平行な
回転軸線まわりに回転させられることにより、X軸テー
ブル44がX軸方向に移動させられ、複数個のフィーダ
12の各部品供給部が予め定められた部品供給位置、す
なわち部品吸着位置に位置決めされた部品吸着ヘッド2
2の真下に位置する位置に選択的に位置決めされる。ナ
ット46,ねじ軸48,X軸サーボモータ50がテーブ
ル駆動装置52を構成している。X軸サーボモータ50
および前記インデックス用サーボモータ26は、駆動源
の一種である回転角度および回転速度の精度の良い制御
が可能な電動モータであり、サーボモータに代えてステ
ップモータを用いてもよい。
【0010】フィーダ12を説明する。フィーダ12の
フィーダ本体70は、図2に示すように、制作の都合
上、第1,第2部材72,74等、複数の部材が互いに
組み付けられて成る。これら第1,第2部材72,74
等は、組付け後は一体のフィーダ本体70として機能す
る。第1部材72は、概して細長い板状を為し、その長
手方向がY軸方向に平行となり、部品搬送方向および高
さ方向と直角な幅方向がX軸方向と平行となるととも
に、前述のように、各フィーダ12の部品供給部がX軸
方向に平行な一直線に沿って並ぶ状態でX軸テーブル4
4上に垂直に立てて設置されている。第1部材72は、
図示しない位置決め装置により、X軸テーブル44に対
して幅方向および長手方向に位置決めされるとともに、
図示しない係合装置により、浮上がり不能にX軸テーブ
ル44に取り付けられている。フィーダ12は、係合装
置による第1部材72のX軸テーブル44への係合を解
いて、X軸テーブル44から取り外すことができる。
【0011】フィーダ本体70には、シュート80が設
けられている。シュート80は、両端が開口し、全周が
閉じられた四角形断面の筒状を成し、フィーダ本体70
の後部、すなわちフィーダ12がX軸テーブル44に取
り付けられた状態において電気部品装着装置14から遠
い側の部分に着脱可能に固定されたホッパ82と、前
部、すなわち電気部品装着装置14側の部分に設けられ
た搬送路86との間に設けられている。ホッパ82は、
本実施形態においては合成樹脂製とされている。ホッパ
82内には、電気部品の一種であり、リード線を有しな
いチップ状のリードレス電気部品84(以下、電気部品
84と略称する)が多数、バルク状に収容されており、
ホッパ82内の電気部品84は、シュート80を通って
フィーダ12の前部へ供給される。電気部品84は、レ
ジスタチップの一例であり、横断面形状が長方形をな
し、非磁性材料製の本体とその両端に設けられた磁性を
有する金属製の電極とを有している。シュート80のホ
ッパ82側の部分が始端部、フィーダ本体70の前部側
の部分が終端部であり、シュート80の終端部は、フィ
ーダ本体70の長手方向に平行に延び、水平に延びる搬
送路86につながれている。搬送路86の終端には、図
3および図4に示すように、上向きに開口した部品取出
口88が形成されている。部品取出口88は、フィーダ
本体70の、フィーダ12が部品供給位置に位置決めさ
れたとき、部品吸着位置に位置する部品吸着ヘッド22
の真下に位置する部分に設けられている。
【0012】搬送路86内を移動させられる電気部品8
4は、部品搬送方向に直角なストッパ面90に当接して
停止する。ストッパ面90は、部品取出口88の部品移
動方向に隔たった2側面のうち、電気部品84の移動方
向において下流側の側面と同一平面内に位置し、ストッ
パ面90に当接した電気部品84は部品取出口88内に
位置することとなる。ストッパ面90が位置決め装置を
構成しているのである。部品取出口88を形成する部分
が部品取出部であり、電気部品84を供給する部品供給
部である。
【0013】電気部品84は、搬送路86内を移動装置
により移動させられる。本実施形態における移動装置
は、搬送ベルトを備えるものであり、特開平11−20
933号公報に記載のものと同様な構成であるため、詳
細な図示は省略し、以下に簡単に説明する。第1部材7
2の前部と後部とにはそれぞれ、図2に示すように、駆
動プーリ100と従動プーリ102とが、支持軸10
4,106により、第1部材72の幅方向に平行な軸線
まわりに回転可能に取り付けられている。これら駆動プ
ーリ100および従動プーリ102はいずれもタイミン
グプーリであり、搬送ベルトの一種であるタイミングベ
ルト108(以下、ベルト108と略称する)が巻き掛
けられている。110はテンションプーリである。ベル
ト108は無端の環状をなしている。ベルト108の外
周面のうち、ベルト108の直線的に延びる直線部の上
面が電気部品84を搬送する部品搬送面を構成してい
る。なお、図示は省略するが、ベルト108の部品搬送
面とは反対側の面はフィーダ本体70に設けられた底付
きのガイド溝の底面に支持され、ベルト108の両側面
は、そのガイド溝の両側面により案内される。部品搬送
面上に整列した電気部品84は、搬送路86を構成する
幅方向に隔たった両側面により、搬送方向に平行な両側
面を案内される。
【0014】前記駆動プーリ100は、ラチェットホイ
ール120と一体的にかつ同心に構成されており、ラチ
ェットホイール120は、駆動プーリ100を回転可能
に支持する支持軸104に回転可能に嵌合されている。
支持軸104にはまた、第1回動部材122が回動可能
に嵌合されている。第1回動部材122は、ラチェット
ホイール120の回転軸線のまわりに、ラチェットホイ
ール120に対して回動可能なのである。
【0015】第1回動部材122には、駆動爪124が
ピン126により、ラチェットホイール120の回転軸
線に平行な回動軸線のまわりに回動可能に取り付けられ
ている。駆動爪124は、ラチェットホイール120
に、第1回動部材122の回動軸線を軸線とする正方向
の回動時にはラチェットホイール120の歯128を乗
り越えず、逆方向の回動時には乗り越える状態で係合す
るものであり、付勢手段の一種である弾性部材としての
ばね部材130により、ラチェットホイール120に係
合する向きに付勢されている。ラチェットホイール12
0の正方向への回転時における回転停止位置は、駆動爪
124が図示しないストッパに当接することにより規定
される。第1回動部材122の逆方向の回動端も規定さ
れる。
【0016】フィーダ本体70には、位置決め爪136
が取り付けられている。フィーダ本体70には、第2回
動部材138が支持軸140により、ラチェットホイー
ル120の回転軸線と平行な回動軸線のまわりに回動可
能に取り付けられており、この第2回動部材138の先
端部が位置決め爪136とされているのである。第2回
動部材138は、付勢手段の一種である弾性部材として
のばね部材142により、位置決め爪136がラチェッ
トホイール120に係合する向きに付勢されている。
【0017】位置決め爪136は、ラチェットホイール
120の歯128に、ラチェットホイール120の正回
転は許容するが、逆回転は許容しない状態で係合すると
ともに、駆動爪124が前記ストッパから離れる方向に
回動させられた状態では、隣接する2個の歯128に係
合してラチェットホイール120を位置決めする。位置
決め爪136の取付位置は、ラチェットホイール120
の回転停止位置から小角度逆方向に回転した状態におい
て、隣接する2個の歯128に係合してラチェットホイ
ール120を停止させる位置に設定されているのであ
る。
【0018】第1回動部材122が正方向(図2におい
ては反時計方向)へ回動させられれば、駆動爪124が
ラチェットホイール120の歯128に係合したまま正
方向へ回動し、ラチェットホイール120を正方向に回
転させる。それにより駆動プーリ100が回転させら
れ、ベルト108が部品搬送方向(正方向)に駆動され
て部品搬送面が正方向に移動させられ、搬送路86内の
電気部品84が搬送路86の終端部へ、すなわち部品供
給部に向かって移動させられる。部品搬送面の正方向へ
の移動量は、電気部品84の部品搬送方向に平行な方向
の寸法より大きくされており、先頭の電気部品84は確
実にストッパ面90に当接させられる。また、2番目以
降の電気部品84間に隙間があっても、その隙間が詰め
られる。部品搬送面の余分な移動量は、ベルト108が
電気部品84に対して滑ることにより許容される。ラチ
ェットホイール120が正回転させられる間は、歯12
8により位置決め爪136がばね部材142の付勢力に
抗して押し戻され、歯128を乗り越える。
【0019】第1回動部材122が駆動爪124がスト
ッパに当接するまで回動させられ、ラチェットホイール
120の回転停止位置へ回転させられた状態では、位置
決め爪136は歯128により、位置決め位置からばね
部材142の付勢力に抗して微小角度押し戻された状態
にある。そして、第1回動部材122が逆方向(図2に
おいては時計方向)へ回動させられ、駆動爪124が逆
方向へ回動し、駆動爪124によるラチェットホイール
120の拘束が解かれれば、位置決め爪136がばね部
材142の付勢力によりラチェットホイール120を微
小角度だけ逆方向に回転させる。それにより部品搬送面
が僅かに逆方向に移動させられ、先頭の電気部品84が
ストッパ面90から僅かに離間させられる。第1回動部
材122が逆方向に回動させられるにつれて、駆動爪1
24は歯128を乗り越えつつ逆方向へ回動し、再び部
品搬送面を移動させるための準備が行われる。この際、
位置決め爪136は位置決め位置を保ち、ラチェットホ
イール120が逆方向へ回転することを防止する。
【0020】第1回動部材122には、リンク146の
一端部が第1回動部材122の回動軸線と平行な軸線の
まわりに回動可能に取り付けられている。リンク146
の他端部は、第1回動部材122から後方へ延び出させ
られ、駆動レバー150の一方のアームに回動可能に連
結されている。駆動レバー150の他方のアームには、
昇降リンク152の下端部が回動可能に連結されてい
る。昇降リンク152の上端部は、フィーダ本体70に
回動可能に取り付けられたリンク154に回動可能に連
結されている。昇降リンク152は、駆動レバー150
およびリンク154により、フィーダ本体70に移動可
能に、本実施形態においては昇降可能に取り付けられて
いるのである。また、駆動レバー150は、付勢装置の
一種である弾性部材としてのばね部材である引張コイル
スプリング156(以下、スプリング156と略称す
る)により、昇降リンク154が上昇する向きに付勢さ
れている。スプリング156の付勢による駆動レバー1
50の回動は、フィーダ本体70に設けられたストッパ
(図示省略)に当接することにより規定される。駆動レ
バー150が上記ストッパに当接した状態における昇降
リンク154の位置が、昇降リンク154の上昇端位置
であり、スプリング156は常には、昇降リンク152
を上昇端位置に保つ。
【0021】昇降リンク152は、部品供給位置に設け
られた昇降部材160により駆動される。昇降部材16
0は、部品供給部が部品供給位置に位置決めされたフィ
ーダ12の昇降リンク152の上方の位置に設けられて
いる。昇降部材160はフィーダ12の外部に設けられ
ているのである。昇降部材160には、前記インデック
ス用サーボモータ26の回転が図示しないカム,カムフ
ォロワ等により構成される運動変換装置により昇降運動
に変換されて伝達され、部品吸着ヘッド22による電気
部品84の取出しと連動して昇降させられる。昇降部材
160が下降させられれば、昇降リンク152に係合
し、昇降リンク152を下降させる。昇降リンク152
の下降端位置は、昇降部材160の下降端により規定さ
れる。なお、図示は省略するが、フィーダ本体70に
は、部品取出口88の開口を閉塞,開放する可動カバー
が設けられている。可動カバーは、昇降リンク152に
接続された開閉機構により、部品取出口88を閉塞する
作用位置と開放する退避位置とに移動させられる。
【0022】前記ホッパ82の底部にはマグネット軸1
66が配設されている。マグネット軸166は、フィー
ダ本体70の前部側ほど高くなるように傾斜させて配設
されており、ホッパ82の底面はマグネット軸166に
向かって傾斜させられている。ホッパ82の後壁面16
8から、マグネット軸166の後端に向かって傾斜した
傾斜面174と、図5に示すように両側壁からマグネッ
ト軸166に向かって傾斜した傾斜面176,178と
が形成されているのである。ホッパ82の内部空間に
は、複数の電気部品84が収容されて電気部品層180
をなし、このホッパ82内の電気部品84は底面の傾斜
に案内されてマグネット軸166に向かって移動する。
なお、案内面としての傾斜面174,176,178
を、断面形状が上に凸または下に凸に湾曲した曲面とす
ることも可能である。
【0023】上記マグネット軸166は、傾斜面17
4,176,178の下端縁により画定された開口に臨
む状態で配設され、ガイド筒192により覆われてい
る。ガイド筒192は、図6に示すように、ステンレス
鋼,合成樹脂等の非磁性材料からなる円筒状をなし、そ
のガイド筒192の内周面に外周面が近接する状態で、
マグネット軸166が同軸にかつ回転軸線まわりに相対
回転可能に配設されている。ガイド筒192は、ホッパ
82の内部空間に連通させられた嵌合穴194に嵌合さ
れている。嵌合穴194の両端開口はそれぞれ閉塞部材
198,200により閉塞され、ガイド筒192が回転
位相が決められた状態で、それら閉塞部材198,20
0に挟まれて固定されている。ガイド筒192の外周面
の上記開口に対向する部分には、図7に示すように、ガ
イド筒192の軸方向に延びる底付きのガイド溝204
が形成されている。ホッパ82の傾斜面174,17
6,178に案内されて下方に移動した電気部品84
は、このガイド溝204に受容される。本実施形態にお
いて、電気部品84は、その長手方向がガイド筒192
の軸線に直角となり、かつ、両端面がガイド溝204の
両側面206,207に対向する姿勢でガイド溝204
に収容されるものである。したがって、ガイド溝204
は、上記姿勢で電気部品84を収容可能な幅を有し、か
つ、上記姿勢における電気部品84の高さより僅かに大
きい深さを有している。図6に示すように、ガイド溝2
04の始端部側の開口は、上記閉塞部材200により覆
われ、終端部側の開口は、閉塞部材198を貫通して設
けられたシュート80の始端部に対向させられている。
シュート80の始端部は、途中で湾曲させられて下方に
延びており、この湾曲部およびその隣接部分が一対の支
持部材210,212(図8参照)に支持されている。
一対の支持部材210,212は、マグネット軸166
の軸線を含む平面において合わされて固定されることに
より一体のものとして機能し、内部にシュート80の始
端部を収容可能な収容穴214を形成する。
【0024】マグネット軸166は、概して円柱状をな
し、非磁性材料からなるローラの外周面に磁石部220
がマグネット軸166の軸線を中心線とする螺旋に沿っ
て埋設されている。その結果、磁石部220と非磁性部
222とにより滑らかな円筒面が形成されている。磁石
部220は、図10に理解を容易にするために誇張して
示すように、互いに反対側の側縁部がN極とS極とされ
る帯状のマグネットプレートにより構成され、そのマグ
ネットプレートが非磁性部222の外周部に埋設される
ことにより、マグネット軸166が形成されている。な
お、図10においては、マグネットプレートはガイド溝
204の始端部側がS極、終端部側がN極となるように
埋設されているが、逆でもよい。したがって、マグネッ
ト軸166の外周面には、マグネット軸166の軸線に
平行な方向において磁石部220と非磁性部222とが
交互に配置されることとなる。なお、磁石部220は、
ガイド筒192の終端部近傍部においてリード角が小さ
くされている。上記マグネットプレートの幅は、電気部
品84の長手方向に直角な方向の寸法よりやや大きくさ
れている。マグネット軸166の上記終端部側の小径部
226がベアリング228を介して前記閉塞部材198
に相対回転可能に支持され、他方の小径部230がベア
リング232を介して前記閉塞部材200に相対回転可
能に支持されるとともに、小径部230が閉塞部材20
0を貫通して外部に延び出している。マグネット軸16
6は、その磁石部220の一部が、ガイド溝204の底
壁を介してホッパ82の内部空間に臨まされていること
になり、したがって、傾斜面174,176,178に
案内されて下方に移動した電気部品84は、両端部の電
極において磁石部220により吸引され、ガイド溝20
4の底面236に支持される。
【0025】上記マグネット軸166の小径部230に
は、一対のプーリ240,242がマグネット軸166
の軸方向に直列に取り付けられている。これらプーリ2
40,242は、同じ径を有し、外周部の一部のみに歯
244を備えるものであり、マグネット軸166の軸線
まわりにそれぞれ独立に回転可能である。これらプーリ
240,242と小径部230との間には、それぞれ一
方向クラッチ246,248が設けられている。一方向
クラッチ246,248は、プーリ240,242の一
方向の相対回転(本実施形態の場合、図9に矢印で示す
方向)を阻止し、逆方向の相対回転を許容することによ
って、マグネット軸166に一方向の回転のみを伝達す
るものである。
【0026】プーリ240,242に近接して、マグネ
ット軸166の軸線に直交する方向に往復直線運動可能
な往復運動部材260が設けられている。往復運動部材
260は、本体部262の一方の面に被案内部材として
のガイドレール264が一体的に設けられ、このガイド
レール264において、第2部材74に固定の案内部材
としてのスライド268の案内溝に移動可能に嵌合され
ている。したがって、往復運動部材260はスライド2
68の案内溝に案内されて上記軸線に直交する方向に往
復移動させられる。これらガイドレール264,スライ
ド268が案内装置を構成している。
【0027】本体部262の他方(マグネット軸166
の小径部230に対向する側)の面には、往復運動部材
260の移動方向に隔たった2箇所に支持軸270,2
72が設けられている。これら支持軸270,272に
は、タイミングベルト276(以下ベルト276と略称
する)が周回不能に巻き掛けられている。ベルト276
は、内周面に歯280を有する歯付きベルトであり、図
9に示すように、ベルト276の互いに対向して平行に
延びる2つの部分の歯280にプーリ240,242の
歯244がそれぞれ噛み合わされている。
【0028】本体部262の一端部には、図2に示すよ
うに、ピン284が突設され、駆動レバー290の一端
部に形成されたU字形の切欠292に係合させられてい
る。駆動レバー290は、フィーダ12の幅方向に平行
な水平軸線まわりに回動可能に第2部材74に取り付け
られ、その他端部に形成されたU字形の切欠294が前
記昇降リンク152に突設されたピン296に係合させ
られている。なお、ピン296は、昇降リンク152の
駆動レバー150が連結された側とはフィーダ12の幅
方向反対側に突設され、そのピン296に駆動レバー2
90の切欠294が係合させられている。したがって、
図2に二点鎖線で示すように、昇降リンク152の下降
により、駆動レバー290が回動させられれば、往復運
動部材260が一方向(上方)に直線移動させられ、そ
れに伴い、ベルト276の歯280に係合させられたプ
ーリ240,242が互いに逆方向に回転させられる
が、一方向クラッチ246,248により、そのうちの
一方のプーリ(本実施形態の場合プーリ240)のみの
回転がマグネット軸166に伝達されることになり、マ
グネット軸166が一方向に回転させられる。本実施形
態においては、非作動時にプーリ240,242の一方
の端に位置する歯244がベルト276,278の歯2
80に噛み合わされた状態から、往復運動部材260の
一方向の移動により、プーリ240,242が設定角度
回転させられ、図7に示すように、他方の端に位置する
歯244が噛み合わされる状態となる。往復運動部材2
60の逆方向(下方)への移動の際には、他方のプーリ
(プーリ242)の回転がマグネット軸166に伝達さ
れることになる。往復歯として機能するベルト276,
278の直線部、歯付き回転体としてのプーリ240,
242、および一方向クラッチ246,248が往復運
動部材260の往復直線運動をマグネット軸166の一
方向の回転運動に変換する運動変換装置を構成してい
る。この運動変換装置と往復運動部材260とがマグネ
ット軸駆動装置を構成している。また、駆動レバー29
0とピン284とが、昇降リンク152の往復運動を往
復運動部材260に伝達する運動伝達装置を構成してい
る。
【0029】上述のようにしてマグネット軸166が回
転させられれば、電気部品84がガイド溝204に沿っ
て移動させられる。マグネット軸166の回転に伴っ
て、磁石部220に吸引されている電気部品84がマグ
ネット軸166の周方向に移動しようとするが、その移
動はガイド溝204の側面206によって阻止される。
しかし、それのみではなく、その移動を阻止されている
電気部品84に対して、磁石部220が見かけ上マグネ
ット軸166の回転軸線に平行な方向に移動するため、
その磁石部220の移動につれて電気部品84がガイド
溝204に沿って移動させられることとなるのである。
この際、磁石部220の吸引力が、電気部品84とガイ
ド筒192との間の摩擦抵抗に打ち勝つ必要があるた
め、少なくともガイド溝204の側面206および底面
236は、金属より摩擦係数の低い低摩擦材により形成
されることが望ましい。例えば、ガイド筒192全体を
ポリテトラフルオロエチレンで形成し、あるいはガイド
溝204の少なくとも側面206および底面236にポ
リテトラフルオロエチレンからなる摩擦軽減層で覆うの
である。
【0030】前記ホッパ82の、ガイド溝204の終端
部近傍部には、規制部300が設けられている。図10
に拡大して示すように、規制部300は、ホッパ82の
前壁面302の下端から延びる円弧状の湾曲面304
と、前記嵌合穴194の内周面とに画定された楔状の部
分である。規制部300は、電気部品84の搬送時に、
正規の姿勢あるいは位置にない電気部品84をガイド溝
204から離脱させたり、姿勢を変更してガイド溝20
4に収容させたりする。例えば、ガイド溝204に案内
された電気部品84の上に重なった状態で別の電気部品
84が共に移動させられる場合、規制部300に到達し
たとき、その重なった電気部品84が湾曲面304に乗
り上げ、ガイド溝204から離脱させられる。また、電
気部品84がガイド溝204からはみ出した状態、例え
ば、立ち上がった姿勢で搬送されれば、その電気部品8
4が規制部300によって正規の姿勢に変更されるか、
あるいは、ガイド溝204から離脱させられる。したが
って、電気部品84は正規の姿勢で一列に整列した状態
でシュート80に供給される。
【0031】本実施形態の電気部品装着システムは、制
御装置310(図1参照)により制御される。制御装置
310はコンピュータを主体として構成されており、前
記インデックス用サーボモータ26,X軸サーボモータ
50等、電気部品供給装置10,電気部品装着装置14
およびプリント基板位置決め装置16の全てのアクチュ
エータを制御する。
【0032】以上のように構成された電気部品装着シス
テムにおいて電気部品84のプリント配線板18への装
着時には、X軸テーブル44が移動させられ、複数のフ
ィーダ12の各部品供給部が順次部品供給位置に位置決
めされ、電気部品装着装置14に電気部品84を供給す
る。フィーダ12は、部品吸着ヘッド22による電気部
品84の取出しに備えて待機する状態では、先頭の電気
部品84が部品取出部に送られてストッパ面90に当接
し、部品取出口88内に位置している。また、前記可動
カバーが作用位置にあって、部品取出口88の開口を閉
塞している。部品吸着ヘッド22が下降させられ、フィ
ーダ12から電気部品84を取り出すとき、部品吸着ヘ
ッド22の下降と並行して昇降部材160が下降させら
れ、昇降リンク152に係合し、昇降リンク152を下
降させる。
【0033】昇降リンク152の下降により、駆動レバ
ー150がスプリング156の付勢力に抗して回動させ
られ、図2に二点鎖線で示すように、リンク146が前
進させられる。リンク146の前進により、第1回動部
材122が逆方向へ回動させられ、駆動爪124の逆方
向の回動により駆動爪124によるラチェットホイール
120の拘束が解かれれば、位置決め爪136がばね部
材142の付勢力によりラチェットホイール120を微
小角度だけ逆方向に回転させ、隣接する2個の歯128
に係合する状態となり、ラチェットホイール120,駆
動プーリ100およびベルト108を介して電気部品8
4を、ストッパ面90から微小距離離れた位置に位置決
めする。また、前記可動カバーが退避位置へ移動させら
れて部品取出口88を開放し、電気部品84の取出しを
許容する。
【0034】また、昇降リンク152が下降させられれ
ば、前記マグネット軸駆動装置によりマグネット軸16
6が回転させられ、磁石部220に吸引された電気部品
84はマグネット軸166の回転につれてガイド溝20
4に案内されて一列に整列して搬送され、シュート80
に供給される。マグネット軸166の磁石部220のリ
ード角は、搬送方向下流側ほど小さくされており、ガイ
ド溝204の終端部側ほど電気部品84同士の間隔が狭
くなる。電気部品84がガイド溝204に沿って搬送さ
れ、正規の姿勢でガイド溝204内に収容されていない
電気部品84はシュート80に供給される直前に規制部
300によって規制される。電気部品84が正規の姿勢
で正規の位置にあればそのまま規制部300を通過する
が、姿勢あるいは位置が正規でなければ、規制部300
によりガイド溝204から離脱させられるか、あるいは
姿勢が変更される。電気部品84は、規制部300を通
った後、シュート80の始端に至り、シュート80から
搬送路86へ導かれる。
【0035】部品吸着ヘッド22が電気部品84を吸着
し、上昇させられてフィーダ12から取り出した後、昇
降部材160が上昇させられ、スプリング156の付勢
による駆動レバー150の回動により、昇降リンク15
2が昇降部材160に追従して上昇させられる。それに
よりリンク146が後退させられ、第1回動部材122
が正方向へ回動させられるとともに、駆動爪124がラ
チェットホイール120の歯128に係合したまま正方
向へ回動し、ラチェットホイール120を正方向に回転
させ、部品搬送面が正方向に移動させられて搬送路86
内の電気部品84が搬送路86の終端部、すなわち部品
供給部に向かって移動させられる。部品吸着ヘッド22
により取り出された電気部品84の次の電気部品84が
ストッパ面90に当接して停止し、部品取出口88内に
位置させられる。また、前記可動カバーが前進させら
れ、作用位置へ移動させられて部品取出口88を覆う。
マグネット軸166は、昇降リンク152の上昇によっ
て回転させられ、電気部品84がシュート80に投入さ
れる。マグネット軸166は、昇降リンク152の下降
時にも上昇時にも回転させられ、電気部品84は、部品
吸着ヘッド22による1回の部品取出動作(部品吸着ヘ
ッド22の昇降)に対して、2個ずつがシュート80に
投入される。ただし、シュート80が一杯である場合に
は、電気部品84の列は前進することができず、マグネ
ット軸166の磁石部220のみが前進させられる。
【0036】昇降部材160が駆動部材を構成し、前記
運動変換装置とともにインデックス用サーボモータ26
を駆動源とする外部の駆動装置を構成している。フィー
ダ本体70が本体部材を構成し、昇降部材160により
駆動される昇降リンク152が被駆動部材を構成してい
る。また、駆動プーリ100,従動プーリ102,タイ
ミングベルト108が移動装置を構成し、駆動レバー1
50,第1回動部材122およびリンク146が、昇降
リンク152の上昇端位置と下降端位置との間の往復運
動を、駆動プーリ100の回転運動に変換する運動変換
装置、あるいは移動装置駆動装置ないしプーリ駆動装置
を構成している。
【0037】本実施形態における電気部品供給装置10
は、本発明の電気部品供給装置の一形態であり、電気部
品84のように、電気部品の長手方向の両端部に電極を
備えるレジスタチップを磁力により安定的に吸着搬送
し、供給するのに好適である。また、本実施形態におい
ては、マグネット軸166はガイド筒192を介して間
接的に電気部品84を吸着するため、電気部品84の電
極の半田メッキによってマグネット軸166およびその
周辺部が汚れることが回避され、マグネット軸166等
のメンテナンスが容易となり、電気部品84を長期間に
わたって安定的に供給することができる。さらに、マグ
ネット軸166と駆動プーリ100とを駆動するための
外部の駆動装置を共通とし、しかも、部品吸着ヘッド2
2の部品取出動作に連動して駆動することができ、装置
コストを低減することができる。さらにまた、2つのプ
ーリ240,242にベルト276を共通のものとして
使用でき、前記マグネット軸駆動装置の構成を単純化で
きる。
【0038】ガイド筒192のガイド溝204は、電気
部品84の移動を案内するガイドの一例であり、電気部
品84がこのガイド筒192を介さずにマグネット軸1
66に直接吸着される構成とすることも可能である。例
えば、ガイド筒に形成されるガイド溝を、周壁を貫通し
た貫通溝とすることにより、マグネット軸166の外周
面を直接ホッパ82の内部空間に対向させたり、ガイド
筒192を省略したりすることができるのである。後者
の場合には、ホッパ82の底部に形成された溝の側面が
ガイドとして機能することとなる。本実施形態のよう
に、マグネット軸166の非磁性部222の外周面と磁
石部220の外周面とが共同して一円筒面を形成し、電
気部品の円滑な摺動が保証されるのであれば、電気部品
をマグネット軸の外周面上を直接移動させることもでき
るのである。
【0039】ガイド筒192のガイド溝204以外の部
分をもホッパ82の内部空間に臨ませることも可能であ
る。例えば、ガイド筒192の、マグネット軸166の
回転方向における上流側の一定中心角に対応する部分を
ホッパ82の内部空間に臨ませるのであり、それによっ
て、磁石部220の周方向の移動につれて電気部品84
がガイド筒192の外周面に沿って移動し、ガイド溝2
04に落ち込むようにすることができる。
【0040】図11に示すように、マグネット軸350
を、前記マグネットプレートと同様に構成されたマグネ
ットプレートを、ローラ352の外周面に螺旋状に配設
することにより形成してもよい。この場合、上記マグネ
ットプレートにより構成される磁石部354がローラ3
52の外周面から盛り上がった状態で形成される。ロー
ラ352は、鉄等の金属を含む磁性材料製としてもよい
し、非磁性材料製としてもよい。本実施形態における電
気部品360は、コンデンサチップの一例であり、横断
面形状が正方形をなし、磁性材料製の箔が絶縁層を挟ん
で多重に巻かれて成るために磁性を有する本体と、その
両端に設けられた磁性を有する金属製の電極とを有す
る。電気部品360は、その長手方向がマグネット軸3
50の軸線に平行となる姿勢で磁石部354に吸引さ
れ、前記実施形態と同様、マグネット軸350の回転に
より、ガイド溝204に案内されて搬送される。
【0041】また、上記各実施形態以外にも、例えば、
図12に示すマグネット軸400のように、非磁性材料
製のローラ402の外周面に、小形の円形断面のマグネ
ット404が多数、N極とS極とが交互に一螺旋上に並
ぶ状態で配設されて磁石部406が形成される形態とし
てもよい。本実施形態においても、磁石部406とロー
ラ402の非磁性部とがマグネット軸400の軸線に平
行な方向に交互に配置され、また、磁石部406のリー
ド角がガイド筒192の終端部近傍部において小さくさ
れている。あるいは、ローラの外周面にN極部とS極部
とがそれぞれ螺旋状に延び、かつ、それらN極部とS極
部とが互いに隣接する状態で形成されてもよい。例え
ば、磁石材料から成るローラの表面をそのように磁化さ
せるのである。磁石部のリード角をガイド筒の終端部近
傍部ほど小さくすることは不可欠ではなく、磁石部を一
定のリード角で螺旋状に形成してもよい。また、磁石部
の大きさと電気部品の大きさとの相対関係は、上記実施
形態に限らず適宜設定可能である。
【0042】また、支持軸270,272に2本のベル
トが周回不能に巻き掛けられ、それらベルトの内周歯に
プーリ240,242がそれぞれ噛み合わされる構成と
してもよい。
【0043】昇降リンク152を駆動する駆動装置は、
インデックス用サーボモータ26とは別の専用の駆動源
を有する駆動装置とすることも可能である。この専用の
駆動源を有する駆動装置は、昇降部材160のように、
昇降により昇降リンク152を駆動する駆動部材を備え
たものとしてもよく、その他にも、例えば、限られた角
度範囲の往復回動あるいは連続した回転運動により昇降
リンク152を駆動する駆動部材を備えたものとしても
よく、複数のフィーダに共通に設けてもよく、フィーダ
毎に個々に設けてもよい。
【0044】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電気部品供給装置を
備えた電気部品装着システムを概略的に示す正面図であ
る。
【図2】上記電気部品供給装置の要部である電気部品フ
ィーダを示す正面図(一部断面)である。
【図3】上記電気部品フィーダの搬送路の終端部を示す
正面断面図である。
【図4】上記電気部品フィーダの搬送路の終端部を示す
平面図である。
【図5】上記電気部品フィーダのホッパの下部を示す側
面断面図である。
【図6】上記電気部品フィーダのマグネット軸,ガイド
筒およびマグネット軸駆動装置を示す正面断面図であ
る。
【図7】上記マグネット軸およびガイド筒の一部を示す
斜視図である。
【図8】図2におけるA矢視図である。
【図9】図2におけるB−B断面図である。
【図10】前記電気部品フィーダのガイド筒の終端部を
拡大して示す正面断面図である。
【図11】本発明の別の実施形態である電気部品供給装
置の要部である電気部品フィーダのマグネット軸および
ガイド筒の一部を示す正面断面図である。
【図12】本発明のさらに別の実施形態である電気部品
供給装置の要部である電気部品フィーダのホッパ,マグ
ネット軸およびガイド筒を示す正面断面図である。
【符号の説明】
10:電気部品供給装置 12:電気部品フィーダ
14:電気部品装着装置 22:部品吸着ヘッド
70:フィーダ本体 72:第1部材 74:第
2部材 80:シュート 82:ホッパ 84:
リードレス電気部品 86:搬送路 90:ストッ
パ面 100:駆動プーリ 102:従動プーリ
108:タイミングベルト 120:ラチェットホ
イール122:第1回動部材 124:駆動爪 1
30:ばね部材 136:位置決め爪 142:ば
ね部材 146:リンク 150:駆動レバー15
2:昇降リンク 154:リンク 156:引張コ
イルスプリング160:昇降部材 166:マグネッ
ト軸 192:ガイド筒 204:ガイド溝 2
20:磁石部 222:非磁性部 240,24
2:プーリ244:歯 246,248:一方向クラ
ッチ 260:往復運動部材270,272:支持軸
276:タイミングベルト 280:歯290:
駆動レバー 350:マグネット軸 352:ロー
ラ 354:磁石部 360:電気部品 40
0:マグネット軸 402:ローラ404:マグネッ
ト 406:磁石部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料から成る磁性部を有する電気部
    品を収容するホッパと、 回転軸線まわりに回転するローラであって、その回転軸
    線を中心線とする螺旋状の磁石部を備え、その磁石部の
    少なくとも一部が前記ホッパの内部空間に臨む状態で配
    設されたマグネット軸と、 そのマグネット軸を前記回転軸線まわりに回転させるマ
    グネット軸駆動装置と、 前記マグネット軸の磁石部に近接するとともに前記回転
    軸線に平行な方向の成分を有する案内方向に延び、磁石
    部の磁力によりマグネット軸に向かって吸引された電気
    部品を、マグネット軸の回転に伴って前記案内方向に案
    内する非磁性材製のガイドとを含む電気部品供給装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイドが、前記マグネット軸の外側
    に嵌合されたパイプ状部材であって、前記回転軸線に平
    行な方向に延びるガイド溝を有するガイド筒を含む請求
    項1に記載の電気部品供給装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド溝が、前記パイプ状部材の外
    周面に形成された底付きの溝である請求項2に記載の電
    気部品供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114670153A (zh) * 2022-04-29 2022-06-28 安庆安帝技益精机有限公司 一种衬环分料组装装置

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