JP2001308341A - 多結晶薄膜およびそれを用いた半導体素子 - Google Patents

多結晶薄膜およびそれを用いた半導体素子

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JP2001308341A JP2001038152A JP2001038152A JP2001308341A JP 2001308341 A JP2001308341 A JP 2001308341A JP 2001038152 A JP2001038152 A JP 2001038152A JP 2001038152 A JP2001038152 A JP 2001038152A JP 2001308341 A JP2001308341 A JP 2001308341A
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Shinichi Yamamoto
伸一 山本
Masanori Miura
正範 三浦
Mutsumi Yamamoto
睦 山本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性シリコン層が改良されたOFF電流(リ
ーク電流)が小さくかつON電流が大きい薄膜トランジ
スタを提供する。 【解決手段】多結晶薄膜を用いた半導体素子のリーク電
流を低減するための改良を開示する。本発明の半導体素
子には、表面の中心線平均粗さが小さく、好ましくは5
nm以下であるシリコン多結晶薄膜が用いられる。ま
た、中心線平均粗さが小さくかつそれと膜厚、グレイン
サイズ等との比を所定の範囲内とすることで、半導体素
子の信頼性および特性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置のス
イッチング素子に用いる薄膜トランジスタ等の半導体素
子に関し、より詳しくはそれに用いる多結晶薄膜の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタは、例えばアクティブ
マトリクス型液晶表示パネルや各種センサの駆動素子と
して使用されている。
【0003】従来、薄膜トランジスタの半導体層にはア
モルファスシリコンが用いられていたが、近年では、ア
モルファスシリコンよりもはるかに移動度が大きい多結
晶シリコンを半導体層とする薄膜トランジスタの開発が
盛んである。薄膜トランジスタの特性の向上、とりわけ
リーク電流を小さくするために、薄膜トランジスタの改
良について様々な提案がなされている。
【0004】たとえば、「ポリシリコンTFTのリーク
電流の伝導機構」(信学技報Vol.92 No.11
9、第35〜40頁 1992年6月29日社団法人電
子情報通信学会発行)には、多結晶シリコン薄膜のドレ
イン−ゲート間にオフセット領域を設けたいわゆるLD
D(lightly doped drain-source)構造が提案されてい
る。しかし、この提案によっても薄膜トランジスタのリ
ーク電流の抑制は満足すべきものではなく、さらに低下
することが要望されていた。
【0005】特開平8−111379号公報には、多結
晶薄膜の他の改良が提案されている。同公報によると、
レーザ光照射により多結晶化された平均膜厚が150〜
800Åで、表面に高低差が100〜700Åの凹凸を
有するシリコン膜は結晶性が高く、それを用いることで
特性の優れた薄膜トランジスタが得られるとしている。
また、同公報は、好ましい凹凸の高低差は、平均膜厚の
50〜100%であるとしている。
【0006】しかしながら、膜表面に凹凸が発生する主
な原因は、加熱後の膜の収縮であって、結晶性と凹凸の
高低差は一義的に関連付けられるものではないと考えら
れる。むしろ、凹凸はかえって電界集中による影響を及
ぼす要因になる。したがって、同公報の提案によっても
満足できる特性を有する薄膜トランジスタを得ることは
できない。そこで、より効果的にリーク電流を抑制する
ための多結晶薄膜の改良が求められていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、活性シリコ
ン層が改良されたOFF電流(リーク電流)が小さくか
つON電流が大きい薄膜トランジスタを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、活性シリコン
層としての多結晶薄膜において、主に粒界に発生する薄
膜表面の凹凸がトランジスタのOFF電流やON電流に
悪影響を及ぼすという新たな知見に基づいたものであ
る。
【0009】一般に、薄膜トランジスタの活性層となる
多結晶シリコン膜は、あらかじめ形成されたアモルファ
スシリコン層をマキシマレーザの照射等によりアニール
して結晶化させることにより得られる。この結晶化にお
いて、アニール後の膜の収縮に起因して主に結晶粒間の
境界部分が隆起して、膜の表面に凹凸が形成される。凸
部には電界集中による静電破壊が起こりやすいことか
ら、この薄膜表面に形成された凹凸は膜の耐性を低下さ
せる。表面が平滑な薄膜を用いると上層を介して表面に
均一に電圧が印加されるため、信頼性に優れさらに耐性
等の諸特性にも優れた半導体素子が得られる。
【0010】以下の式(1)に示す中心線平均粗さRa
が、この平滑性の指標に用いられる。中心線平均粗さ
は、日本工業規格等で規定されている。ここで、ya
y(x)の平均値であって、Lは測定範囲の長さであ
る。
【0011】
【数1】
【0012】たとえば、走査トンネル顕微鏡、原子間力
顕微鏡等で測定した膜表面の断面曲線y(x)を用いて
aが算出される。中心線平均粗さRaの値はより小さい
ことが好ましく、それが10nm以下であると平滑化の
効果が膜の特性や半導体素子の特性により顕著に現れ
る。
【0013】表面の平滑性は、結晶粒径に依存する。レ
ーザアニールによると、結晶粒は主にレーザが照射され
た表面で成長する。したがって、結晶粒径が大きくなる
と、凸な結晶粒の境界領域の占める割合が小さくなるこ
とから、膜の表面はより平滑になる。粒径の増大は、移
動度の向上にも寄与する。したがって、ON電流の増大
にも効果がある。粒成長が不充分であると、凸な境界領
域の占める割合が大きいことから、中心線平均粗さの値
は大きくなる。また、過度のレーザ照射は、膜を構成す
るシリコンを昇華させて膜表面の凹凸を増大させる。し
たがって、アニール処理において、表面の中心線平均粗
さの値は、結晶化の進行とともに低下したのち、過度の
処理に及ぶと逆に上昇する。また、照射されるレーザ光
の強度が過度であると、結晶化の進行中にも膜表面のシ
リコンが昇華して中心線平均粗さの値は大きくなる。
【0014】さらに、結晶粒径のばらつきが小さいほ
ど、中心線平均粗さは小さい。結晶粒の径が均一である
と、電界集中が起こりにくいことから、信頼性の高い多
結晶薄膜が得られる。アニール中における膜表面の形状
変化の程度は、膜の厚さにも依存する。厚い膜は、薄い
膜と比べて中心線平均粗さの値および結晶化の進行に伴
うその変動幅が大きい。また、結晶化により大きなエネ
ルギーが必要とされるため、アニール中にシリコンが昇
華して表面が荒れやすい。したがって、膜の耐圧が低下
する。より特性に優れた半導体素子を得るためには、表
面の平滑性と膜の耐圧性の双方に優れた多結晶薄膜を用
いる必要がある。そこで、本発明の半導体素子には、シ
リコンを主体とし、厚さを1としたときの表面の中心線
平均粗さRaの比率、すなわち以下の式(2)に示すA
の値が0.5以下である多結晶薄膜が用いられる。
【0015】 A = Ra/t ≦ 0.5 (t:膜厚) (2)
【0016】なお、比率Aの値は、より小さいことが望
ましい。適正なレーザの強度および照射時間によって
は、実用的な厚さが20〜100nmの多結晶薄膜にお
いて、比率Aの極小値を0.2以下にすることができ
る。
【0017】膜の特性は結晶粒径にも依存する。粒径が
大きくなると、結晶性が向上することから移動度は大き
くなる。しかしながら、その一方でリーク電流も大きく
なる。そこで、本発明の他の半導体素子には、大きな移
動度と小さなリーク電流を示すために、その活性層とし
て結晶の平均粒径φを1としたときの表面の中心線平均
粗さRaの比率、すなわち以下の式(3)に示すBの値
が0.2以下である多結晶薄膜が用いられる。
【0018】 B = Ra/φ ≦ 0.2 (3)
【0019】より好ましくは、以下の式(4)に示す上
記の比率Aをシリコン結晶の平均粒径φで除した値Cを
6.8×10-3nm-1以下にする。
【0020】 C=A/φ=(Ra/t)/φ≦6.8×10-3nm-1 (4)
【0021】中心線平均粗さRaで示す表面の平滑性
は、結晶粒の径にも依存する。すなわち、結晶粒径が大
きくなると、凸な境界領域の占める割合が小さくなるこ
とから、膜の表面はより平滑になる。そこで、本発明の
さらに他の半導体素子においては、シリコンを主体とし
厚さtと結晶粒径φとの比率すなわち以下の式(5)に
示すDが1.2以下である多結晶薄膜が用いられる。
【0022】 D = t/φ ≦ 1.2 (5)
【0023】なお、上記のいずれにおいても、多結晶薄
膜の厚さは、好ましくは20〜100nmである。膜の
厚さがこの範囲より小さいと、結晶性が低いことから移
動度は小さい。一方、厚さがこの範囲より大きいと、か
えってリーク電流が大きくなってしまう。
【0024】また、その上に多結晶薄膜を形成しようと
する基体の表面の平滑性が得られる多結晶薄膜の表面の
平滑性に影響を及ぼすことから、平滑な表面を有する多
結晶薄膜を得るためには、表面の中心線粗さが3nm以
下の基体上に多結晶薄膜を形成することが望ましい。多
結晶薄膜の絶縁性を確保するためには、その上に多結晶
薄膜を形成する基体の表面には厚さが100nm以上の
酸化ケイ素等の絶縁体層が設けられることが望ましい。
【0025】本発明の半導体素子は、たとえば、アクテ
ィブマトリクス型液晶表示パネル、有機エレクトロルミ
ネッセンス表示パネル等、表示パネルの画素の駆動に用
いられる。本発明は、多結晶薄膜の結晶化プロセスの違
いによらず適用できることから、その上に半導体素子を
形成する基板には、石英、ガラス、プラスチック等様々
な種類の基板が用いられる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面を用い
て説明する。薄膜トランジスタは、たとえば以下のよう
にして製造される。まず、図1(a)に示すように、石
英等からなる基板1上にSiO2からなる絶縁層2を形
成する。次いで、図1(b)に示すように、絶縁層2上
にアモルファスシリコン層3aを形成する。
【0027】このように形成されたアモルファスシリコ
ン層3a、またはさらにファーネスアニール等が施され
た層3aに、図1(c)に示すようにエキシマレーザを
照射してアモルファスシリコン層3aを多結晶化して多
結晶シリコン層3bに転化させる。得られた多結晶シリ
コン層3bを所定の形状に加工した後、図2(a)に示
すように層3bを覆うように絶縁層4aを形成し、さら
に図2(b)に示すように絶縁層4aを介して多結晶シ
リコン層3bに不純物をドープしてソース領域3cおよ
びドレイン領域3dを形成する。
【0028】図2(c)に示すように、絶縁層4の上面
にゲート電極5を形成したのち、ゲート電極をレジスト
に用いたドーピングによってソース領域3cおよびドレ
イン領域3dにそれぞれオフセット領域3eおよび3f
を形成する。次いで、基板1の表面を被覆するように絶
縁層7を形成した後、コンタクトホール6a、6bおよ
び6cを形成する。さらに電極8a、ソース電極8bお
よびドレイン電極8cを形成して図3に示すような薄膜
トランジスタが得られる。
【0029】ここで、アニールの条件が、得られる多結
晶薄膜表面の平滑性に大きな影響を及ぼす。アモルファ
スシリコンは結晶化により収縮することから、薄膜内部
に応力が生じる。この膜内で発生した応力により薄膜の
表面に凹凸が発生する。本発明では、この薄膜表面に発
生する凹凸が薄膜の特性、とりわけ薄膜トランジスタの
特性に大きな影響を及ぼすという新たな知見に基づいた
ものである。
【0030】以下、本発明の具体例を説明する。石英か
らなる基板1上に絶縁層2として、以下の条件の常圧C
VD法によって厚さが600ÅのSiO2層を形成し
た。
【0031】
【表1】
【0032】さらにその上面に厚さ500Åのアモルフ
ァスシリコン層3を以下の条件の減圧CVD法により形
成した。
【0033】
【表2】
【0034】ついで、基板1を600℃のN2雰囲気下で
10〜48時間アニールしてその表面に形成されたアモ
ルファスシリコン層3aを固相成長させ、さらにエキシ
マレーザを照射して多結晶化した。
【0035】320mJ/cm2、390mJ/cm2
440mJ/cm2のエネルギーでアニールして得られ
た多結晶薄膜の表面を原子間力顕微鏡により観察した。
探針の先端曲率半径が30nmのSi製カンチレバーを
用いて、幅が5μmの領域においてタッピングモードで
測定した。なお、探針の先端曲率半径は50nm以下で
あることが望ましい。アニール後の薄膜の断面曲線を図
4の(a)、(b)および(c)に示す。
【0036】320mJ/cm2でのアニールでは、薄
膜表面の起伏が激しく、結晶化の進行が不充分であると
推測される。390mJ/cm2でのアニールでは、ノ
イズを考慮すると薄膜表面はほぼ平坦であり、結晶化が
充分に進行したことが推測される。レーザアニールによ
ると、結晶粒は主にレーザが照射された表面で成長す
る。したがって、結晶粒径が大きくなると、凸な境界領
域の占める割合が小さくなることから、膜の表面はより
平滑になる。440mJ/cm2でのアニールでは、薄
膜表面の起伏が激しい。充分な結晶化に必要なエネルギ
ーは与えられていることから、この起伏はシリコンの昇
華によるものであると推測される。
【0037】得られた断面曲線より任意の10点を抽出
し、以下の式(1)で示す中心線平均粗さRaを算出し
た。
【0038】
【数1】
【0039】ここで、yaは平均値であって、Lは測定範
囲の長さである。図5に示すように、アニール処理にお
いて照射するレーザのエネルギーにより薄膜表面の中心
線平均粗さRaの値は変動する。図より明らかなよう
に、Raは、約390mJ/cm2に達するまでは、照射
するレーザのエネルギーが大きくなるにつれて小さくな
るが、その後は逆に大きくなる。すなわち、Raは、結
晶化の進行とともに低下したのち、過度の処理に及ぶと
逆に上昇する。なお、照射されるレーザの強度が大きい
と、シリコンの昇華によりRaは大きくなる。
【0040】アニール処理により多結晶化したシリコン
層3bの移動度を測定した。その結果を図6に示す。図
より明らかなように、約390mJ/cm2に達するま
では、照射するレーザのエネルギーが大きくなるにつれ
移動度は大きくなるが、その後は逆に小さくなる。中心
線平均粗さRaと移動度の関係を図7に示す。Raが大き
いほど、移動度は小さい。また、中心線平均粗さRa
耐圧との関係を図8に示す。Raが小さいほど高い耐圧
を示す。これらの結果から、中心線平均粗さRaが小さ
いほどより結晶性が高い多結晶薄膜が得られることがわ
かる。
【0041】X線分析によりアニールされた膜の結晶性
について評価した。膜内の結晶粒は(111)面が膜表
面と平行に配向していることが確認された。アニール条
件と得られた膜の111反射の強度の関係を図9に示
す。図より明らかなように、照射エネルギーが約420
mJ/cm2において、最も強い反射が確認された。す
なわち、結晶化は照射エネルギーが約390mJ/cm
2に達した以降も進行するものの、シリコンの昇華によ
り膜の平滑性等が低下するものと考えられる。
【0042】多結晶シリコン層3bを所定の形状に加工
した後、層3bを覆うように基板1の表面にプラズマC
VD法によって絶縁層4として厚さが900ÅのSiO
2膜を形成した。次いで、この絶縁層4aを介して多結
晶シリコン層3bにリンを1×1015atoms/cm
2ドープしてソース領域3cおよびドレイン領域3dを
形成した。その後、絶縁層4を覆うように、絶縁層4b
としてさらに厚さが2,000ÅのSiO2膜を同様に
形成し、さらにその上面にモリブデン−タングステン合
金からなるゲート電極5を形成した。
【0043】これらを覆うように基板1の表面にリンガ
ラスからなる絶縁層7を形成した後、コンタクトホール
6a、6bおよび6cを形成した。スパッタリングによ
り基板1の表面にアルミニウム層を形成し、さらにこの
アルミニウム層を所定のパターンに加工してゲート電極
5の引き出し電極8a、ソース電極8bおよびドレイン
電極8cを形成し、図3に示す薄膜トランジスタを得
た。なお、この薄膜トランジスタのゲート長は4μmと
し、ゲート幅は10μmとした。
【0044】Raが1nm、8nmまたは40nmであ
る多結晶薄膜を用いた薄膜トランジスタの特性をそれぞ
れ評価した。なお、いずれの多結晶薄膜も厚さが約60
nmである。ソース・ドレイン電圧VDSを10Vとし、
ソース・ドレイン電圧VDSを10Vで一定とし、ゲート
電圧Vgを変化させたときのドレイン電流Idを図10に
示す。図より明らかなように、シリコン層のRaが小さ
くなるにつれ、OFF電流(リーク電流)は小さくな
り、ON電流は大きくなる。特にシリコン層のRaが1
nmである薄膜トランジスタは、Raが15nmである
薄膜トランジスタに比べてもVg=−10Vでのリーク
電流が約2桁大きくなる。すなわち、表面の中心線平均
粗さRaが小さい多結晶シリコン薄膜を用いることによ
り、OFF電流IOFFが非常に小さい薄膜トランジスタ
を得ることができる。
【0045】ここで、膜の結晶化に要する照射レーザの
エネルギーは、膜の厚さに依存する。アニール中におけ
る膜表面の形状変化の程度もまた膜の厚さに依存する。
薄膜の厚さと、その膜のアニール後のRaが最小になっ
たときの照射レーザのエネルギーの関係、およびこのと
きの薄膜の厚さとRaとの関係を図11に示す。図より
明らかなように、得られた半導体膜の中心線平均粗さR
aは膜厚が大きくなるにつれて大きくなる。すなわち、
厚い膜は、薄い膜と比べて結晶化の進行に伴う中心線平
均粗さの値およびその変動幅が大きい。また、結晶化に
より大きなエネルギーが必要とされるため、アニール中
にシリコンが昇華して表面が荒れて膜の耐圧が低下しや
すい。
【0046】中心線平均粗さRaを膜厚tで除した値
と、膜の耐圧との関係を図12に示す。図より明らかな
ように、Ra/tの値が0.2以下であれば高い値でほ
ぼ一定となる。値が0.5を超えると膜の耐圧は大きく
低下する。膜の特性は結晶粒径にも依存する。粒径が大
きくなると、結晶性が向上することから移動度は大きく
なる。しかしながら、その一方でOFF電流も大きくな
る。中心線平均粗さRaを結晶の粒径φで除した値と膜
の耐圧との関係、およびその値と膜の移動度の関係を図
13に示す。ここで、結晶粒径は、たとえばインターセ
プト法により求める。また、所定の長さの直線上に存在
する結晶粒の数をその長さで除した値を用いることもで
きる。膜の耐圧および移動度はともにRa/φが0.2
以下であれば良好な値を示し、それ以上になると急激に
低下する。
【0047】また、上記のRa/tをさらに粒径φで除
した値と膜の耐圧との関係、およびその値と膜の移動度
の関係を図14に示す。図より明らかなように、膜の耐
圧および移動度はともにRa/(t・φ)が6.8×1
-3nm-1以下であれば良好な値を示し、それ以上にな
ると急激に低下する。
【0048】結晶粒径φを膜厚で除した値と膜の移動度
との関係、およびその値とその膜を用いたトランジスタ
のリーク電流の関係を図15に示す。図より明らかなよ
うに、移動度およびリーク電流はともにφ/tが1.2
以下であれば良好な値を示し、それ以上になると急激に
低下する。
【0049】本発明によると、図3に示すようなnチャ
ネルのMOS型多結晶シリコンTFTにおいて移動度μ
nを200cm2/V・S以上に、pチャネルのMOS型
多結晶シリコンTFTにおいて移動度μpを150cm2
/V・S以上にすることができる。このような高性能T
FTにあっては、例えば、NTSCテレビ信号表示用L
CDパネルに要求される移動度(μn=50cm2/V・
S、μp=20cm2/V・S)を充分に満たすことがで
きる。また、nチャネルのしきい値電圧が2Vであっ
て、pチャネルのしきい値電圧が−5Vであって、S値
(Sub-threshold swing)が0.2V/decadeであっ
て、オン・オフ比が1×107である優れた特性を得る
ことができる。
【0050】また、薄膜が高移動度を有することから、
薄膜トランジスタのサイズを小さくすることができる。
本発明によると、トランジスタのサイズを、たとえばを
用いた幅が34μmで長さが10μmである非晶質シリ
コントランジスタに比べて、1/8以下の幅が8μmで
長さが5μmまで縮小することができる。更には、トラ
ンジスタOFF時のリーク電流が小さい能動層を得るこ
とができるため、液晶表示パネルにおいては、補助容量
の面積を1/3以下に縮小することができる。具体的に
は、対角2.4インチのパネルで、画素ピッチを50.
0μm×1,500μmとし、画素数を23万ドット
(320×3色×240)と、従来型のパネルに比べて
画素密度を3倍以上にしながらも、開口率を従来の1.
5倍である55%にすることができる。したがって、高
輝度化が実現される。
【0051】例えばモノシランガスを用いた減圧CVD
法によって580℃で非晶質シリコン膜を形成し、固相
成長法により多結晶化すると、得られる多結晶シリコン
膜内の結晶粒径は小さいために膜の移動度は若干低い
が、多結晶シリコン膜を短時間で形成することができ
る。
【0052】なお、多結晶薄膜の結晶粒径をゲートのチ
ャネル長の1/100〜1/4倍にすると高移動度の膜
を安定して得ることができる。上記の縦方向に320画
素、水平方向に240画素を有する対角2.4インチの
パネルでは、画素のサイズは250μm2程度となる。
このような画素に用いられるゲートのチャネル(4μm
×4μm)に適した結晶粒径の多結晶シリコン膜を得る
ことができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によると、半導体素子に適した高
移動度、高耐圧なシリコン多結晶薄膜を提供することが
できる。したがって、半導体素子およびそれを用いた表
示パネル等の性能や信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)および(c)は、薄膜トランジ
スタの製造工程の各段階におけるシリコン膜の状態を示
す概略した縦断面図である。
【図2】(a)、(b)および(c)は、薄膜トランジ
スタの製造工程の各段階におけるシリコン膜の状態を示
す概略した縦断面図である。
【図3】本実施例の薄膜トランジスタの概略した縦断面
図である。
【図4】(a)、(b)および(c)は、それぞれ原子
間力顕微鏡を用いて得られたアニール後の多結晶シリコ
ン膜表面の粗さ曲線である。
【図5】アニール時に照射したエキシマレーザのエネル
ギーとアニール後の多結晶シリコン膜表面の中心線平均
粗さの関係を示す特性図である。
【図6】アニール時に照射したエキシマレーザのエネル
ギーとアニール後の多結晶シリコン膜の移動度の関係を
示す特性図である。
【図7】アニール後の多結晶シリコン膜表面の中心線平
均粗さと同膜の移動度の関係を示す特性図である。
【図8】アニール後の多結晶シリコン膜表面の中心線平
均粗さと同膜の耐圧の関係を示す特性図である。
【図9】アニール時に照射したエキシマレーザのエネル
ギーとX線回折における多結晶薄膜の111反射の強度
の関係を示す特性図である。
【図10】本発明の実施例の薄膜トランジスタの動作特
性を示す特性図である。
【図11】シリコン膜の厚さ、同膜のアニールのための
エキシマレーザのエネルギーの最適値および同膜の表面
の中心線平均粗さの関係を示す特性図である。
【図12】アニール後の多結晶シリコン膜表面の中心線
平均粗さおよび同膜の厚さと、同膜の耐圧との関係を示
す特性図である。
【図13】アニール後の多結晶シリコン膜表面の中心線
平均粗さおよび同膜の結晶粒径の比と同膜の移動度の関
係、並びに同比と同膜の耐圧との関係を示す特性図であ
る。
【図14】アニール後の多結晶シリコン膜表面の中心線
平均粗さ、結晶粒径および同膜の厚さと、同膜の耐圧と
の関係を示す特性図である。
【図15】アニール後の多結晶シリコン膜の結晶粒径お
よび同膜の厚さの比と、同膜の耐圧との関係、並びに同
比と同膜を用いた薄膜トランジスタのリーク電流との関
係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 基板 2、4、4b、7 絶縁層 3a アモルファスシリコン層 3b 多結晶シリコン層 3c ソース領域 3d ドレイン領域 3e、3f オフセット領域 5 ゲート電極 6a、6b、6c コンタクトホール 8a 引き出し電極 8b ソース電極 8c ドレイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/22

Claims (68)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンを主体とし厚さを1としたとき
    の表面の中心線平均粗さの比率が0.5以下である多結
    晶薄膜。
  2. 【請求項2】 前記比率が0.2以下である請求項1記
    載の多結晶薄膜。
  3. 【請求項3】 前記比率をシリコン結晶の平均粒径で除
    した値が6.8×10-3nm-1以下である請求項2記載
    の多結晶薄膜。
  4. 【請求項4】 前記中心線平均粗さが10nm以下であ
    る請求項1記載の多結晶薄膜。
  5. 【請求項5】 厚さが20〜100nmである請求項1
    記載の多結晶薄膜。
  6. 【請求項6】 厚さが100nm以上で表面の中心線粗
    さが3nm以下の絶縁体の表面に形成された請求項1記
    載の多結晶薄膜。
  7. 【請求項7】 シリコンを主体とし表面の中心線平均粗
    さが10nm以下である多結晶薄膜。
  8. 【請求項8】 厚さが20〜100nmである請求項7
    記載の多結晶薄膜。
  9. 【請求項9】 厚さが100nm以上で表面の中心線粗
    さが3nm以下の絶縁体の表面に形成された請求項7記
    載の多結晶薄膜。
  10. 【請求項10】 シリコンを主体とし結晶の平均粒径を
    1としたときの表面の中心線平均粗さの比率が0.2以
    下である多結晶薄膜。
  11. 【請求項11】 厚さが20〜100nmである請求項
    10記載の多結晶薄膜。
  12. 【請求項12】 厚さが100nm以上で表面の中心線
    粗さが3nm以下の絶縁体の表面に形成された請求項1
    0記載の多結晶薄膜。
  13. 【請求項13】 シリコンを主体とし厚さを1としたと
    きの結晶の平均粒径の比率が1.2以下である多結晶薄
    膜。
  14. 【請求項14】 厚さが20〜100nmである請求項
    13記載の多結晶薄膜。
  15. 【請求項15】 厚さが100nm以上で表面の中心線
    粗さが3nm以下の絶縁体の表面に形成された請求項1
    3記載の多結晶薄膜。
  16. 【請求項16】 シリコンを主体とし厚さを1としたと
    きの表面の中心線平均粗さの比率が0.5以下である多
    結晶薄膜を具備する半導体素子。
  17. 【請求項17】 前記比率が0.2以下である請求項1
    6記載の半導体素子。
  18. 【請求項18】 前記比率をシリコン結晶の平均粒径で
    除した値が6.8×10-3nm-1以下である請求項17
    記載の半導体素子。
  19. 【請求項19】 前記中心線平均粗さが10nm以下で
    ある請求項16記載の半導体素子。
  20. 【請求項20】 前記多結晶薄膜の厚さが20〜100
    nmである請求項16記載の半導体素子。
  21. 【請求項21】 前記多結晶薄膜が、厚さが100nm
    以上で表面の中心線粗さが3nm以下の絶縁体の表面に
    形成された請求項16記載の半導体素子。
  22. 【請求項22】 シリコンを主体とし表面の中心線平均
    粗さが10nm以下である多結晶薄膜を具備する半導体
    素子。
  23. 【請求項23】 前記多結晶薄膜の厚さが20〜100
    nmである請求項22記載の半導体素子。
  24. 【請求項24】 前記多結晶薄膜が、厚さが100nm
    以上で表面の中心線粗さが3nm以下の絶縁体の表面に
    形成された請求項22記載の半導体素子。
  25. 【請求項25】 シリコンを主体とし結晶の平均粒径を
    1としたときの表面の中心線平均粗さの比率が0.2以
    下である多結晶薄膜を具備する半導体素子。
  26. 【請求項26】 前記多結晶薄膜の厚さが20〜100
    nmである請求項25記載の半導体素子。
  27. 【請求項27】 前記多結晶薄膜が、厚さが100nm
    以上で表面の中心線粗さが3nm以下の絶縁体の表面に
    形成された請求項25記載の半導体素子。
  28. 【請求項28】 シリコンを主体とし厚さを1としたと
    きの結晶の平均粒径の比率が1.2以下である多結晶薄
    膜を具備する半導体素子。
  29. 【請求項29】 前記多結晶薄膜の厚さが20〜100
    nmである請求項28記載の半導体素子。
  30. 【請求項30】 前記多結晶薄膜が、厚さが100nm
    以上で表面の中心線粗さが3nm以下の絶縁体の表面に
    形成された請求項28記載の半導体素子。
  31. 【請求項31】 基板と、前記基板上の画素となる領域
    のそれぞれに配された前記画素を制御するための半導体
    素子の複数を具備し、前記半導体素子は、シリコンを主
    体とし厚さを1としたときの表面の中心線平均粗さの比
    率が0.5以下であるアレイ基板。
  32. 【請求項32】 前記比率が0.2以下である請求項3
    1記載のアレイ基板。
  33. 【請求項33】 前記比率をシリコン結晶の平均粒径で
    除した値が6.8×10-3nm-1以下である請求項32
    記載のアレイ基板。
  34. 【請求項34】 前記中心線平均粗さが10nm以下で
    ある請求項31記載のアレイ基板。
  35. 【請求項35】 前記多結晶薄膜の厚さが20〜100
    nmである請求項31記載のアレイ基板。
  36. 【請求項36】 前記多結晶薄膜が、厚さが100nm
    以上で表面の中心線粗さが3nm以下の絶縁体の表面に
    形成された請求項31記載のアレイ基板。
  37. 【請求項37】 基板と、前記基板上の画素となる領域
    のそれぞれに配された前記画素を制御するための半導体
    素子の複数を具備し、前記半導体素子は、シリコンを主
    体とし表面の中心線平均粗さが10nm以下であるアレ
    イ基板。
  38. 【請求項38】 前記多結晶薄膜の厚さが20〜100
    nmである請求項37記載のアレイ基板。
  39. 【請求項39】 前記多結晶薄膜が、厚さが100nm
    以上で表面の中心線粗さが3nm以下の絶縁体の表面に
    形成された請求項37記載のアレイ基板。
  40. 【請求項40】 基板と、前記基板上の画素となる領域
    のそれぞれに配された前記画素を制御するための半導体
    素子の複数を具備し、前記半導体素子は、シリコンを主
    体とし結晶の平均粒径を1としたときの表面の中心線平
    均粗さの比率が0.2以下である多結晶薄膜を有するア
    レイ基板。
  41. 【請求項41】 前記多結晶薄膜の厚さが20〜100
    nmである請求項40記載のアレイ基板。
  42. 【請求項42】 前記多結晶薄膜が、厚さが100nm
    以上で表面の中心線粗さが3nm以下の絶縁体の表面に
    形成された請求項C3記載のアレイ基板。
  43. 【請求項43】 基板と、前記基板上の画素となる領域
    のそれぞれに配された前記画素を制御するための半導体
    素子の複数を具備し、前記半導体素子は、シリコンを主
    体とし厚さを1としたときの結晶の平均粒径の比率が
    1.2以下である多結晶薄膜を有するアレイ基板。
  44. 【請求項44】 前記多結晶薄膜の厚さが20〜100
    nmである請求項43記載のアレイ基板。
  45. 【請求項45】 前記多結晶薄膜が、厚さが100nm
    以上で表面の中心線粗さが3nm以下の絶縁体の表面に
    形成された請求項43記載のアレイ基板。
  46. 【請求項46】 画素を制御するための半導体素子を具
    備し、前記半導体素子は、シリコンを主体とし厚さを1
    としたときの表面の中心線平均粗さの比率が0.5以下
    である表示パネル。
  47. 【請求項47】 前記比率が0.2以下である請求項4
    6記載の表示パネル。
  48. 【請求項48】 前記比率をシリコン結晶の平均粒径で
    除した値が6.8×10-3nm-1以下である請求項47
    記載の表示パネル。
  49. 【請求項49】 前記中心線平均粗さが10nm以下で
    ある請求項46記載の表示パネル。
  50. 【請求項50】 前記多結晶薄膜の厚さが20〜100
    nmである請求項46記載の表示パネル。
  51. 【請求項51】 前記多結晶薄膜が、厚さが100nm
    以上で表面の中心線粗さが3nm以下の絶縁体の表面に
    形成された請求項46記載の表示パネル。
  52. 【請求項52】 液晶層および前記液晶に電圧を印加す
    るための画素電極をさらに具備し、前記半導体素子は、
    前記画素電極が対応する領域の前記液晶層に印加する電
    圧を制御する請求項46記載の表示パネル。
  53. 【請求項53】 電圧の印加により発光する有機エレク
    トロルミネッセンス素子をさらに具備し、前記半導体素
    子は前記有機エレクトロルミネッセンス素子に印加する
    電圧を制御する請求項46記載の表示パネル。
  54. 【請求項54】 画素を制御するための半導体素子を具
    備し、前記半導体素子は、シリコンを主体とし表面の中
    心線平均粗さが10nm以下である表示パネル。
  55. 【請求項55】 前記多結晶薄膜の厚さが20〜100
    nmである請求項54記載の表示パネル。
  56. 【請求項56】 前記多結晶薄膜が、厚さが100nm
    以上で表面の中心線粗さが3nm以下の絶縁体の表面に
    形成された請求項54記載の表示パネル。
  57. 【請求項57】 液晶層および前記液晶に電圧を印加す
    るための画素電極をさらに具備し、前記半導体素子は、
    前記画素電極が対応する領域の前記液晶層に印加する電
    圧を制御する請求項54記載の表示パネル。
  58. 【請求項58】 電圧の印加により発光する有機エレク
    トロルミネッセンス素子をさらに具備し、前記半導体素
    子は前記有機エレクトロルミネッセンス素子に印加する
    電圧を制御する請求項54記載の表示パネル。
  59. 【請求項59】 画素を制御するための半導体素子を具
    備し、前記半導体素子は、シリコンを主体とし結晶の平
    均粒径を1としたときの表面の中心線平均粗さの比率が
    0.2以下である多結晶薄膜を有する表示パネル。
  60. 【請求項60】 前記多結晶薄膜の厚さが20〜100
    nmである請求項59記載の表示パネル。
  61. 【請求項61】 前記多結晶薄膜が、厚さが100nm
    以上で表面の中心線粗さが3nm以下の絶縁体の表面に
    形成された請求項59記載の表示パネル。
  62. 【請求項62】 液晶層および前記液晶に電圧を印加す
    るための画素電極をさらに具備し、前記半導体素子は、
    前記画素電極が対応する領域の前記液晶層に印加する電
    圧を制御する請求項59記載の表示パネル。
  63. 【請求項63】 電圧の印加により発光する有機エレク
    トロルミネッセンス素子をさらに具備し、前記半導体素
    子は前記有機エレクトロルミネッセンス素子に印加する
    電圧を制御する請求項59記載の表示パネル。
  64. 【請求項64】 画素を制御するための半導体素子を具
    備し、前記半導体素子は、シリコンを主体とし厚さを1
    としたときの結晶の平均粒径の比率が1.2以下である
    多結晶薄膜を有する表示パネル。
  65. 【請求項65】 前記多結晶薄膜の厚さが20〜100
    nmである請求項64記載の表示パネル。
  66. 【請求項66】 前記多結晶薄膜が、厚さが100nm
    以上で表面の中心線粗さが3nm以下の絶縁体の表面に
    形成された請求項64記載の表示パネル。
  67. 【請求項67】 液晶層および前記液晶に電圧を印加す
    るための画素電極をさらに具備し、前記半導体素子は、
    前記画素電極が対応する領域の前記液晶層に印加する電
    圧を制御する請求項64記載の表示パネル。
  68. 【請求項68】 電圧の印加により発光する有機エレク
    トロルミネッセンス素子をさらに具備し、前記半導体素
    子は前記有機エレクトロルミネッセンス素子に印加する
    電圧を制御する請求項64記載の表示パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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