JP2001308162A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2001308162A
JP2001308162A JP2000127282A JP2000127282A JP2001308162A JP 2001308162 A JP2001308162 A JP 2001308162A JP 2000127282 A JP2000127282 A JP 2000127282A JP 2000127282 A JP2000127282 A JP 2000127282A JP 2001308162 A JP2001308162 A JP 2001308162A
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良幸 中川
Hiromi Murayama
博美 村山
Takaaki Yanagida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板を破損することなく回転処理できる基板処
理装置を提供する。 【解決手段】基板Wを湾曲した状態で支持する回転支持
板31に上部回転板32を着脱自在に連結する。基板W
の周縁に係合する駆動ピン33は上部回転板32の支持
機構を兼ねている。回転支持板31は可撓性又は弾性変
形可能であるため、例えばステンレス鋼板で薄く構成さ
れる。また、その外周端は回転中心P側に折り曲げ加工
された絞り込み部31dを有する。基板Wの振動による
応力が駆動ピン33に働いても、回転支持板31が形状
を保ったまた湾曲することで基板Wの破損を防止する。
基板Wが無くなると元の形に戻り、引き続き処理を続行
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示器用のガ
ラス基板や半導体ウェハなどの基板を水平面内で回転さ
せながら洗浄処理や乾燥処理などの所要の処理を施す基
板処理装置に係り、特にサイズの大きな基板を処理する
のに適した基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の基板処理装置として、例
えが特開平9−330904号公報に開示された装置を
図7を参照して説明する。この基板処理装置は、半導体
ウェハなどの基板Wを水平面内で回転させながら、基板
Wの表裏面に薬液処理、洗浄処理、乾燥処理をその順に
施す装置である。この基板処理装置は、基板Wを水平姿
勢で保持する回転支持板1を備えている。回転支持板1
は平面視で円形状の平板であって、その上面に基板Wの
外周縁に係合して基板Wを支持する複数個の駆動ピン2
が立設されている。この駆動ピン2は、基板Wを支える
大径の円柱状のピン下部2aと小径のピン上部2bが一
体に連結した段付き構造となっている。
【0003】回転支持板1の回転中心部に開口1aがあ
り、この開口1aに筒軸3が連結固定されている。この
筒軸3はベルト機構4を介してモータ5に連結されてい
る。筒軸3の中心に沿って液ノズル6が配設されてお
り、この液ノズル6の先端が基板Wの下面中心部に臨ん
でいる。液ノズル6は薬液供給源および洗浄液供給源に
選択的に接続されるようになっている。また、筒軸3と
液ノズル6との間隙は窒素ガスなどの不活性ガス供給源
に連通接続されている。
【0004】基板Wを挟んで回転支持板1に平行に対向
するように上部回転板7が配設されている。この上部回
転板7も回転支持板1と同様に平面視で円形状の平板で
ある。回転支持板1と同様に、上部回転板7の回転中心
部に開口7aがあり、この開口7aに筒軸8が連結固定
されている。この筒軸8はモータ9の出力軸に連結され
ている。筒軸8の中心に沿って液ノズル10が配設され
ており、この液ノズル10の先端が基板Wの上面中心部
に臨んでいる。液ノズル6の場合と同様に、液ノズル1
0も薬液供給源および洗浄液供給源に選択的に接続され
ており、また、筒軸8と液ノズル10との間隙は不活性
ガス供給源に連通接続されている。
【0005】そして、上下に平行に配置された回転支持
板1と上部回転板7を囲むようにカップ11が配設され
ており、このカップ11の底部に排気管12が連通接続
されている。
【0006】以上のように構成された基板処理装置にお
いては、次にように基板処理が行われる。まず、上部回
転板7が上方に退避した状態で、回転支持板1に基板W
が載置される。この基板Wは駆動ピン2によって支持さ
れる。続いて、上部回転板7が回転支持板1に対向する
位置(図7の状態)にまで下降する。この状態でモータ
5および9が始動して、回転支持板1および上部回転板
7をそれぞれ同期して回転する。回転支持板1の回転に
伴って、その回転力が駆動ピン2を介して基板Wに伝達
され、基板Wも回転支持板1および上部回転板7と同期
して回転する。基板Wの回転数が所定値に達すると、上
下の開口1a、7aから不活性ガスを導入しながら、上
下の液ノズル6、10から薬液および洗浄液をその順に
供給して、基板Wの表裏面の処理を行う。基板Wの薬液
処理および洗浄処理が終わると、基板Wを回転させなが
ら不活性ガスだけを導入して、基板Wの乾燥処理を行
う。
【0007】このように薬液処理から乾燥処理までの
間、回転支持板1と上部回転板7とで区画された偏平な
処理空間S内で基板Wが処理される。基板Wに供給され
た薬液や洗浄液は不活性ガスとともに、回転支持板1お
よび上部回転板7の回転による遠心力によって外方に追
いやられて処理空間Sの外周端から排出され、カップ1
1の底部に連通する排気管12から排出される。このと
き基板Wから振り切られた薬液や洗浄液がカップ11の
内面に当たって飛散したとしても、基板Wの上下は回転
支持板1と上部回転板7に覆われているので、薬液や洗
浄液のミストで基板Wが汚染されることがない。また、
処理空間Sからは不活性ガスが絶えず噴出しているの
で、ミストが処理空間S内に侵入して基板Wを汚染する
こともない。
【0008】即ち、液処理の場合は、処理中の基板Wの
端縁から振り切られた液滴がカップ11などで跳ね返っ
ても、上下の板部材で遮断されて基板Wに再付着するの
が防止でき、周囲に浮遊している処理液のミストなども
遮断されて基板Wに再付着するのが防止できる。また、
乾燥処理の場合は、処理中の基板Wと周囲の雰囲気とが
遮蔽され、基板Wへの周囲の雰囲気の影響を防止でき
る。このように基板Wの表面と裏面にそれぞれ近接配置
させた2つの板部材は基板Wを支持すると共に遮蔽部材
として機能する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。近年の半導体ウェハなどの基板の大径化に伴い、
回転支持板1や上部回転板7が大型化している。そのた
め回転支持板1や上部回転板7の重量が飛躍的に重くな
り、大きな駆動力を必要とするようになった。
【0010】一方、液晶表示器用の矩形状のガラス基板
の場合には、その外形が850mm×1000mmにも
及ぶので、このような角形基板は大形化に伴い、大きく
波打って湾曲する問題を引き起こしている。この湾曲は
基板Wを搬送・支持する上で配慮が必要なもので、図7
の従来装置においては、特に駆動ピン2における基板W
の浮き上がりとして顕在化してきている。
【0011】基板Wの浮き上がりに関して図7の従来例
で説明する。駆動ピン2に挟持されている状態の基板W
の重心は、必ずしも回転支持板1の中心軸上に位置して
いるとは限らず、中心軸に対して偏心している場合があ
る。すなわち、処理装置の組立て精度上、基板Wの重心
を回転支持板1の中心軸に位置させるのは難しく、基板
Wの重心は回転支持板1の中心軸に位置しない。一方、
処理中においては基板Wは高速回転しているから、基板
Wには遠心力が作用している。したがって、処理中の基
板Wには偏心力が作用しており、処理中の基板Wは不安
定な状態となっている。
【0012】また、基板Wの下方の液ノズル6から吐出
される処理液の噴射力が、基板Wの上方の液ノズル10
よりも大きい場合は、基板Wが浮き上がる可能性があ
る。すなわち、基板Wの下方の液ノズル6から基板Wの
下面に処理液が吐出される限り、基板Wの少なくとも一
部分が浮き上がることになる。これらの場合、基板Wは
駆動ピン2から離脱し、損傷するおそれがある。これら
の状況に対して別途、駆動ピン2の上部に押え部材を配
置して基板Wの浮き上がりを防止することが考えられ
る。
【0013】しかしながら、大型基板はその浮き上がり
による端部の移動量が大きく、駆動ピンや押え部材との
当接により破損してしまう問題があった。即ち、剛性の
ある回転支持板1で基板Wを保持すると、基板Wが駆動
ピンに当接することに対する追従性、言い換えると当接
力を吸収する機能がないので、破損してしまうという問
題があった。
【0014】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、基板を回転させて処理を行う基板処理
装置において、基板を破損することがない基板処理装置
を提供することを主たる目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために、本発明は、基板を回転させな
がら基板に所望の処理を行う基板処理装置であって、基
板と同等以上の大きさで平板状の回転支持板と、前記回
転支持板に立設され、基板の外周端縁に係合して前記基
板の水平位置を規制するとともに基板に回転力を伝える
複数個の駆動部材と、前記駆動部材で基板を水平姿勢に
支持した状態で前記回転支持板を回転する駆動手段と、
を備え、前記回転支持板は、可撓性又は弾性変形可能な
金属薄板より形成されたことを特徴とする基板処理装置
である。
【0016】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
基板処理装置において、前記回転支持板は、ステンレス
鋼板であることを特徴とする。
【0017】請求項3に係る発明は、基板を回転させな
がら基板に所望の処理を行う基板処理装置であって、基
板と同等以上の大きさで平板状の回転支持板と、前記回
転支持板に立設され、基板の外周端縁に係合して前記基
板の水平位置を規制するとともに基板に回転力を伝える
複数個の駆動部材と、前記駆動部材で基板を水平姿勢に
支持した状態で前記回転支持板を回転する駆動手段と、
を備え、前記回転支持板は、外周端を回転中心側に折り
曲げ加工された絞り込み部を有することを特徴とする基
板処理装置である。
【0018】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
基板処理装置において、前記回転支持板は、絞り込み部
をへら絞り加工にて形成されたことを特徴とする。
【0019】請求項5に係る発明は、請求項3または請
求項4に記載の基板処理装置において、前記回転支持板
は、回転中心側から半径方向外側に向けてせり上がった
傾斜部を備えていることを特徴とする。
【0020】本発明の作用は次のとおりである。請求項
1に係る発明の基板処理装置においては、基板を破損せ
ずに処理することができる。即ち、前記回転支持板が可
撓性又は弾性変形可能な金属薄板で形成されている。即
ち、金属とすることで基板を支持する強度を維持するこ
とができる。それと共に、可撓性又は弾性変形可能であ
るため、基板の動きに駆動部材を介して追従し変形して
も、その当接力が無くなると元の形に戻り、引き続き処
理を続行できる。言い換えると、基板が振動や浮き上が
りでその端部が駆動部材に当接しても、その応力を駆動
部材を介して回転支持板で吸収することで基板の破損を
防止できる。
【0021】請求項2記載の発明は、前記回転支持板を
ステンレス鋼板で形成する。即ち、これにより回転支持
板は良好な可撓性を有し、また弾性変形可能となる。そ
して、変形しても元の形状に戻って次の基板を受け入れ
ることが可能となる。
【0022】請求項3記載の発明は、回転支持板の外周
端を回転中心側に折り曲げ加工された絞り込み部を有す
る。それにより、回転支持板は形状が変形しないよう強
度を有する事となる。仮に、回転支持板を薄板にて形成
したとしても、回転支持板の外周端で撓むのを防止でき
る。よって、回転支持板を薄く形成し局所的には柔軟性
を有しても、形状的に剛性が大きくなるので形状が極度
に変形することが防止できる。即ち、回転支持板を薄く
軽量化できるので、駆動手段に大きな負荷がかからな
い。
【0023】請求項4記載の発明によれば、前記回転支
持板の絞り込み部はへら絞り加工にて形成される。この
ことにより薄板であったとして外形が極度に変形するこ
とがなく所望の形状に形成できる。その結果、回転支持
板の板厚を薄く形成し局所的には柔軟性を有しても、回
転支持板の外周端で撓むのを防止できる。
【0024】請求項5記載の発明によれば、前記回転支
持板が回転中心側から半径方向外側に向けてせり上がっ
た傾斜部を備えているので、比較的に板厚の薄い回転支
持板であっても剛性が大きくなり、回転支持板が撓みに
くくなる。また、回転支持板を薄くして軽量化すること
ができるので、駆動手段の負荷を一層軽減することがで
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。ここでは、液晶表示器用のガラス基板
の乾燥処理に用いられる基板処理装置を例に採って説明
する。ただし、本発明は、ガラス基板の処理に限らず、
半導体ウェハなどの各種の基板の処理にも適用すること
ができる。また、本発明が適用できる基板処理は、乾燥
処理に限らず、薬液処理や洗浄処理なども含む。さら
に、本発明装置は、単一の処理を行うものだけに限ら
ず、薬液処理、洗浄処理、および乾燥処理を同じ装置内
で連続して行うものや、洗浄処理と乾燥処理を同じ装置
内で連続して行うものなどにも適用可能である。
【0026】図1は本発明に係る基板処理装置の一実施
例の概略構成を示した縦断面図、図2は回転支持板に基
板が載置された状態を示した平面図である。この基板処
理装置100は、矩形状のガラス基板(以下、単に「基
板」という)Wを保持する回転支持板31を備えてい
る。この基板Wは、例えば縦横長さが850mm×10
00mmで、厚みが0.7mmの大形で薄い基板であ
る。
【0027】回転支持板31には、基板Wを下面から支
える複数本、本実施例では図2に示すように12本の支
持ピン34と8本の駆動ピン33が立設されている。支
持ピン34は回転中心P側に回転中心Pの周りに円形状
(図2中に鎖線で示す)に4本、基板W周縁側に8本が
配置される。駆動ピン33は基板Wの4角部に対応して
2個ずつ配置される。
【0028】これらの駆動ピン33および支持ピン34
は、基板Wの中心部が低く、かつ基板Wが滑らかに湾曲
した状態で支えられるように、各々の高さが調節されて
いる。本実施例では基板Wの中心部が外周縁部に比べて
4mm程度低くなっている。因みに、大形の薄い角形基
板Wを完全に水平に支持するには多数の支持ピン34が
必要であり、また、精度上の限界から困難を伴い、基板
Wが局所的に波打った状態で支持されやすい。このよう
な状態で基板Wを高速回転させると基板Wが振動すると
いう不都合が生じる。本実施例では、上記のように基板
Wを滑らかに湾曲した状態で支持することにより、基板
Wの局所的な波打ち(凹凸)を無くし、基板Wを高速回
転させたときの基板Wの振動を抑制している。
【0029】図1に示すように、回転支持板31の回転
中心部には開口(気体噴出口)35が設けられている。
この開口35に連通するように、回転支持板31の下面
に筒軸36が連結接続されている。この筒軸36はベル
ト機構37を介してモータ38に連結されている。この
モータ38は本発明における駆動手段に相当する。筒軸
36の中心に沿って液ノズル39が配設されており、こ
の液ノズル39の先端が基板Wの下面中心部に臨んでい
る。液ノズル39は開閉弁40を介して純水などの洗浄
液を供給する洗浄液供給源に接続されている。また、筒
軸36と液ノズル39との間隙は図示しない流量調整弁
を介して大気圧雰囲気に開放されるよう構成されてい
る。
【0030】図3に示すように、筒軸36は回転支持板
31の開口35に臨んで延在し、回転支持板31より上
側に位置する側面にエアーを排出するための排出口36
aが開口される。また、筒軸36の上面は液ノズル39
が延出するように設けられ、この液ノズル39の側面と
筒軸36の間隙である排出口36bからも大気圧雰囲気
からのエアーが吐出される。そして、液ノズル39の先
端部には、中央部が開口した傘状部材42が嵌め付け固
定されている。この傘状部材42によって排出口36b
が覆われている。
【0031】この構成により、回転支持板31が回転す
るとその遠心力で排出され、回転中心Pに近いほど低圧
状態となる。そのため、大気圧雰囲気に開放されている
筒軸36と液ノズル39との間隙からポンプ効果により
エアーを吸入する。このエアーは、前述の排出口36
a、36bより排出される。
【0032】さらに、傘状部材42を覆うように、中央
が開口した円錐台状のカバー部材44が傘状部材42に
近接して配備されている。カバー部材44は筒軸36の
上面に支持されて、筒軸36と一体回転するようになっ
ている。カバー部材44の基部周面には、排出口36b
から噴出したエアーを流通させるための流通孔44aが
開けられている。
【0033】基板Wを挟んで回転支持板31に対向する
ように上部回転板32が配設されている。この上部回転
板32は基板Wの周縁領域を覆うリング状を呈してお
り、中央部に直径が約600mm程度の大きな開口32
aが開けられている。この開口32aには中央に円形の
開口320が設けられた、いわゆるパンチングプレート
よりなる流路抵抗部材321が設置してある。そして開
口32aの周囲は仕切壁322が立設されている。
【0034】さらに上部回転板32の上面には、上方に
張り出したT字状の係合部46が設置され、係合部46
の上部鍔部46aに昇降駆動部47が連結されている。
この昇降駆動部47はシリンダー47aのロッド47b
が伸縮することでアームバー47cが昇降する。アーム
バー47cの下面には上述の係合部46に対向して門形
アーム47dが配置され、係合部46の上部鍔部46a
が係合される。この構成で門形アーム47dが上部鍔部
46aに当接して上下動することにより、回転支持板3
1に支持される処理位置と、基板Wの搬入・搬出を許容
する上方の退避位置とにわたって上部回転板32が移動
するようになっている。尚、図1では、2つの昇降駆動
部47が開示されているが、上部回転板32の上面に等
間隔に4つの係合部46が配置され、それに対応して4
つの昇降駆動部47が配置される。そして上部回転板3
2の回転停止位置の制御により、係合部46と門形アー
ム47dが係合される。
【0035】上部回転板32の上側に、上部回転板32
とは別体の流路抵抗部材48が配設されている。この流
路抵抗部材48は、例えばステンレス鋼板に多数の小孔
を開けた、いわゆるパンチングプレートであって、ドー
ナツ状に形成される。そしてその内側縁には仕切壁48
aが、外側縁には仕切壁48bが下方に延在して構成さ
れる。仕切壁48aは仕切壁322の外周面に近接して
おり、仕切壁48bはその下端が後述する排気カップ5
0の上端に当接される。そして仕切壁48bの内面には
昇降駆動部47のアームバー47cが連結される。また
仕切壁48bの外面には装置100の枠体101に形成
された搬入口101aが臨むように構成される。
【0036】この構成により、昇降駆動部47の昇降す
ると流路抵抗部材48は上部回転板32との位置関係を
保ちながら上下動する。それに伴い仕切壁48bの下端
が排気カップ50から離間して、その部位が枠体101
の搬入口101aに臨むことにより装置100に基板W
を外部から搬入する搬入口として機能することとなる。
即ち、仕切壁48bの下端と排気カップ50上端の間隔
が搬入口であり、搬入口101aの蓋として仕切壁48
bが機能する。
【0037】装置100の上部を略閉塞するよう配設さ
れ流路抵抗部材48、321は、後述する排気構造を介
した排気に伴う負圧に応じて、上部回転板32の上方か
ら引き込まれるエアー(気流)の流れに抵抗を与えて、
処理空間S内に供給されるエアーの流量を制限する役目
を担っている。流路抵抗部材48、321は本実施例の
ようなパンチングプレートに限らず、例えば複数枚の板
材を鉛直方向に傾斜させて近接配置したものであっても
よく、好ましくは、このような板材の傾斜角度を変える
ことにより、流路抵抗を可変するようにしてもよい。
【0038】そして、流路抵抗部材321の開口320
には、開口320を介して処理空間S内に挿入されて基
板Wの上面に純水などの洗浄液を供給する液ノズル49
が上下移動自在に設けられている。
【0039】次に本実施例装置100の排気構造につい
て説明する。回転支持板31と上部回転板32との間隙
の外周端である排出口45に臨んで開口したリング状の
排気カップ50が配設されている。この排気カップ50
は、回転支持板31の下方で回転支持板31の回転半径
方向内側へ絞り込まれて、回転支持板31の回転軸(本
実施例では筒軸36)と平行して配置される排気管51
に繋がり、この排気管51を介して装置外の排気手段に
連通している。また、排気カップ50の底部外周側に
は、エアーとともに排出された洗浄液を排出するための
排液管52が連通接続されている。
【0040】次に、以上の構成による基板処理装置10
0の処理空間Sを形成する構成について、図4及び図5
(a)、(b)を参照して詳細に説明する。回転支持板
31は、基板Wと同等以上の大きさを有する平面視で円
形の平板材で形成されている。具体的には、回転支持板
31の直径は基板Wの対角長さよりも長くなっており、
本実施例ではその直径が約1500mmである。回転支
持板31は円形状のものに限らず、角形の基板Wに合わ
せた矩形状であってもよいが、基板Wから飛散した洗浄
液のミストが回転中の回転支持板31などに再付着する
のを防止する上で、円形状が好ましい。
【0041】回転支持板31は、その重量を軽くすると
共に可撓性を有する、または弾性変形可能とするため
に、厚さが1mm程度の薄い金属薄板、具体的にはステ
ンレス鋼板で形成されている。ステンレス鋼板の表面に
は撥水性を良くするためにフッ素樹脂によるテフロン
(登録商標)コーティングが施される。尚、金属薄板と
しては、鉄板にテフロンコーティングしたものを使用し
ても良い。そして、大形の基板Wと後述する上部回転板
32が載置されたときに、回転支持板31が鉛直方向に
撓まないようにするために、以下のような形状に形成さ
れる。
【0042】回転支持板31は、回転中心P側から開口
35に続いて半径方向外側に向けてせりあがった傾斜部
31aを備えている。このような傾斜部31aを備える
ことにより、回転支持板31を厚い板材で形成すること
なく、その撓み剛性を簡単に向上させることができる。
そして、その傾斜部31aの外側がリング状の平坦部3
1bになっており、この平坦部31bに、基板Wの周縁
に係合して回転力を基板Wに伝える8個の駆動ピン33
が立設されている。さらに平坦部31bの外側の外周部
31cは下向きに傾斜している。外周部31cに続いて
外周端までに折り曲げ加工が施され、回転中心Pに向っ
て絞り込み部31dが形成され、回転支持板31が鉛直
方向に撓まないようにしている。絞り込み部31dは端
部をわずか内側に折り曲げることで形成され、こうする
ことで外周端の剛性が増し、撓みを防止する。
【0043】上部回転板32も回転支持板31と同様
に、その重量を軽くすると共に可撓性を有する、または
弾性変形可能とするために、厚さが1mm程度の薄い金
属薄板、具体的にはステンレス鋼板で形成され表面に撥
水性を有するようにフッ素樹脂によるテフロンコーティ
ングが施されている。上部回転板32は半径方向外側に
向けて下り傾斜となった傾斜部32bを備え、この傾斜
部32bのさらに外側の外周部32cが下方に屈曲して
回転支持板31の外周部31cに対向している。回転支
持板31の外周部31cと上部回転板32の外周部32
cとの間隙は半径方向外側に向けて狭くなっており、そ
の間隙の外周縁であるリング状の排出口45からエアー
や基板Wから振り切られた洗浄液が排出されるようにな
っている。
【0044】回転支持板31と上部回転板32はどちら
もへら絞り加工により形成されており、この加工方法に
より回転支持板31と上部回転板32とも薄板であって
も上述のような形状に加工され、可撓性を有する、また
は弾性変形可能とされる。
【0045】上述したような上部回転板32は駆動ピン
33により支持され回転支持板31とで挟まれた処理空
間Sを構成している。駆動ピン33は、基板Wの周縁に
係合して回転支持板31の回転力を基板Wに伝える。図
2に示すように、本実施例装置100は、回転支持板3
1の回転中心Pの周りに円形状(図2中に鎖線で示す)
に配置された8個の駆動ピン33を備えている。8個の
駆動ピン33はそれぞれ対になって基板Wの4つの角部
周縁に係合する。
【0046】図5に示すように、駆動ピン33は押えピ
ン60とで上下に分離可能に構成されている。駆動ピン
33は、錘台状のピン支持部331とピン保持部332
とが連結した、いわゆる茸形状を呈し、回転支持板31
上面に固定して取り付けられている。ピン保持部332
は断面略菱形の円盤状に形成された保持部333と、そ
の上面の中心に係合突起334を設けてなる。
【0047】保持部333の傾斜上面335には凹部3
36と、これに連なる突起337とが形成されており、
基板Wの下面周縁を突起337で支持するようになって
いる。また、凹部336は、基板Wの側面周縁を突起3
38で当接し規制するようになっている。これら突起3
37、338は凸状の曲面に形成され、基板Wの周縁に
対して点接触することで基板Wにかかる応力が不均一に
なることを防止している。尚、突起337は傾斜上面3
33を削ることによる曲率を持った縁部で形成されてい
る。ここで、この曲面を出来る限り大きい半径でもって
形成するとで、必要以上の応力が一個所に集中すること
を防止するうえで効果がある。
【0048】ピン支持部331は円盤状のフランジ部3
40と、その上面にフランジ部340と保持部333の
中心を連結し保持部333を支持する支柱部341を設
けてなる。フランジ部340はその下面全体が回転支持
板31の上面に当接して配置される。そのため基板Wと
駆動ピン33の重みをそのフランジ部340で分散して
回転支持板31と共に受けることとなる。そこで平面視
でその大きさが少なくとも支柱部341の投影面積より
大きく、好ましくは保持部333の投影面積より大きく
形成される。そして回転支持板31が薄板で湾曲しやす
くとも、このフランジ部340で回転支持板31の湾曲
を防ぐこととなる。尚、駆動ピン33が本発明における
駆動部材に相当する。
【0049】一方、押えピン60も、錘台状のピン支持
部600とピン押え部601とが連結した、いわゆる逆
茸形状を呈し、上部回転板32下面に固定して取り付け
られている。ピン押え部601は断面略菱形の円盤状に
形成された押え部602と、その下面の中心に嵌合孔6
03を設けてなる。ピン支持部600は上部のフランジ
部604と支柱部605で構成され、フランジ部604
で上部回転板32に配設される。ここで、フランジ部6
04はフランジ部340と同様の目的で形成されてい
る。
【0050】そして、駆動ピン33は回転支持板31
に、押えピン60は上部回転板32に、それぞれ板34
2、606とともにネジにより締結され固定されてい
る。そして上部回転板32がアームバー47cによって
処理位置まで下降移動されたときに、駆動ピン33の係
合突起334が押えピン60の嵌合孔603に嵌合する
ことにより、上部回転板32が回転支持板31と一体回
転可能に回転支持板31に支持されるようになってい
る。つまり、駆動ピン33は、上部回転板32を回転支
持板31に着脱自在に支持する支持機構を兼ねている。
また、この押えピン60の押え部602が基板Wの浮き
上がりを防止する。
【0051】尚、駆動ピン33と押えピン60のピン支
持部331、600はステンレス鋼、保持部333と押
え部602とはPEEKにて形成されている。
【0052】上記構成の駆動ピン33と押えピン60で
あれば、基板Wの回転処理のときに基板Wの周縁部を支
持して上下に円盤形の保持部333と押え部602で構
成しているので、処理空間Sから排出される洗浄液やエ
アーの流通を妨げず、基板Wの下面周縁の乾燥を促進さ
せる。また、保持部333と押え部602にそれぞれ形
成されている錘状部位の傾斜面は、基板Wの回転処理の
ときに駆動ピン33に当たるエアーを凹部336に案内
して基板Wの周縁に導くことにより、基板Wの周縁の乾
燥を促進させる。
【0053】また、上記構成の駆動ピン33と押えピン
60であれば、保持部333と押え部602は細い支柱
部341、605で支持しているので、処理空間Sから
排出される洗浄液や、エアーやミストの流通に対して大
きな抵抗とならない。
【0054】さらに、図2に示すように駆動ピン33と
押えピン60を同じ円形のラインに沿って配置すること
により、回転支持板31が回転したときに、それぞれの
駆動ピン33と押えピン60が同じ円形軌道を移動する
ので、各ピンの移動に起因した気流の乱れが少なくな
り、それだけ基板Wの処理を安定して行うことができ
る。
【0055】次に上述した構成を備えた実施例装置の動
作を順に説明する。乾燥処理の対象である角形基板Wが
本実施例装置に搬入されるとき、上部回転板32および
液ノズル49は上方の退避位置にある。上部回転板32
が退避位置にある状態で、駆動ピン33と押えピン60
は上下に分離されており、回転支持板31上には駆動ピ
ン33だけがある。仕切壁48bも退避位置にあり搬入
口101aを介して図示しない基板搬送ロボットで搬送
されてきた基板Wは、駆動ピン33のピン保持部332
の保持部333によって受け持ち支持される。基板Wが
搬入されると、退避位置にあった上部回転板32および
液ノズル49が処理位置にまで下降移動する。上部回転
板32が下降移動することにより、上部回転板32の押
えピン60が回転支持板31の駆動ピン33に嵌合連結
される(図1の状態)。この状態で、基板Wは回転中心
部が低くなるように滑らかに湾曲した状態で支持され
る。
【0056】次にモータ38が始動して回転支持板31
が回転する。回転支持板31の回転力が駆動ピン33を
介して基板Wに伝達されて、基板Wが回転支持板31と
ともに回転する。さらに、回転支持板31の回転力は押
えピン60を介して上部回転板32に伝達され、上部回
転板32も回転支持板31とともに回転する。このと
き、回転支持板31側の液ノズル39から純水などの洗
浄液が、エアーが排出口36a、36bから、それぞれ
噴出される。
【0057】また、排気管51、51に連通する装置外
の排気手段が作動して排気カップ50が排気されること
により、上部回転板32の上方からエアーが流路抵抗部
材48、321を介して処理空間S内へ引き込まれる。
上下の液ノズル49、39から予め決められた短い時間
だけ洗浄液を噴出すると、後は洗浄液の供給が停止され
て、処理空間Sにはエアーだけが供給される。このよう
に本実施例では、乾燥処理の初めの短い時間だけ洗浄液
を基板Wに供給して基板Wの表裏面を洗浄液で再度濡ら
すことにより、基板Wの搬入時に既に付着している洗浄
液によって基板Wにウォーターマークが形成されないよ
うにしている。
【0058】この基板Wの回転処理中に装置100全体
に衝撃があり、基板Wが振動したとしても、基板Wの振
動に伴い駆動ピン33に基板Wの周縁の当接力は、駆動
ピン33を介して回転支持板31が吸収する。すなわ
ち、回転支持板31がその可撓性により外形形状を変形
させない範囲で変形することで、基板Wからの応力を拡
散させ基板Wの破損を防止する。この際、回転支持板3
1の外周端は遊端であるので振動による影響を受けやす
いが、絞り込み部31dを有することで大きく撓むこと
を防止する。
【0059】洗浄液の供給が停止された後は、回転支持
板31が高速回転駆動されることにより、基板Wに付着
した洗浄液が振り切られる。基板Wから振り切られた洗
浄液のミストはエアーの流れに乗って処理空間S内を半
径方向外側に流動し、回転支持板31と上部回転板32
の間隙の外周縁である排出口45から排出される。排出
された洗浄液のミストを含むエアーは排気カップ50お
よび排気管51、51を介して装置100外へ排出され
る。
【0060】また、回転支持板31と上部回転板32と
の間隙(処理空間S)は外周端側で絞られて、その上下
の間隔が回転中心側のそれよりも狭くなっているので、
排出口45からのエアーの排出量が規制される。これに
合わせて、回転支持板31側から処理空間S内へ供給さ
れるエアーの量も図示しない流量調整弁によって調整さ
れ、また、上部回転板32側から処理空間S内へ供給さ
れるエアーの量は流路抵抗部材48、321によって規
制されるので、エアーの消費量を低減することができ
る。処理空間S内へ供給されるエアーの量が少なくて
も、処理空間Sが外周端側で絞り込まれているので、エ
アーは処理空間Sの外周側で流速が速くなり、排出口4
5から勢いよく排出される。したがって、排出口45か
ら排出された洗浄液のミストが排出口45から侵入して
基板Wを汚染することもない。
【0061】この際、駆動ピン33と押えピン60は排
出されるミストに対して抵抗となるが、その主体となる
部位が断面略菱形の円盤状であるためミストの流通を妨
げることがなく、良好なミストの排出が行われる。
【0062】基板Wの乾燥処理が終わると、上部回転板
32および液ノズル49が退避位置に戻されて、図示し
ない基板搬送ロボットによって処理済の基板Wが装置外
へ搬出される。以下、上述したと同様に未処理の基板W
が搬入されて処理が繰り返し行われる。この際、ステン
レス鋼板は可撓性又は弾性変形可能なので回転支持板3
1は元の形状に戻り、新たな基板Wを支持することとな
る。よって、処理を繰り返し行ってもなんら問題が無
い。
【0063】なお、本実施例の流路抵抗部材48は次の
ような効果も奏する。仮に流路抵抗部材48が配設され
ておらず、上部回転板32の中心部の開口32aに対向
して開放されていると、基板Wの上面に大気圧が作用す
る。一方、回転支持板31の高速回転に伴って基板Wの
下方の処理空間Sは負圧になる。その結果、基板Wの上
下面の差圧に相当する圧力が基板Wの上面に作用する。
基板Wは大形の薄いガラス基板であるので、この圧力に
よって破損されるおそれがある。これに対して、本実施
例によれば上部回転板32の開口32aに対向して流路
抵抗部材321を介在させることにより、処理空間Sへ
流入するエアーの量を規制している。その結果、基板W
の上方の処理空間Sも負圧になり、基板Wの上下面の差
圧が小さくなる。したがって、基板Wの破損を防止する
ことができる。
【0064】傘状部材42を覆うカバー部材44は次の
ような効果を奏する。すなわち、傘状部材42はカバー
部材44で覆われているので、液ノズル39から噴出さ
れた洗浄液の一部が落下しても、そのほとんどがカバー
部材44に付着する。傘状部材42は回転しないのに対
して、カバー部材44は筒軸36と一体に回転する。し
たがって、カバー部材44は付着した洗浄液は即座に振
り切られ、カバー部材44に長く残留しないので、カバ
ー部材44に付着した洗浄液が基板Wに再付着すること
もない。また、傘状部材42とカバー部材44との間隙
に洗浄液が侵入したとしても、排出口36bから噴出し
たエアーがカバー部材44の基部にある流通孔44aを
通過流通する際に、前記間隙に侵入した洗浄液を引き込
んで即座に排出する。したがって、傘状部材42とカバ
ー部材44との間隙に侵入した洗浄液もそこに長く滞在
することがないので、残留洗浄液による基板Wの汚染を
防止することができる。
【0065】以上、上記実施例によれば、回転支持板3
1に基板Wのうねりに柔軟に対応できるよう、柔軟性を
持たせる工夫がなされている。これが基板Wの振動に沿
って変形することで応力を拡散して、基板Wの破損を防
止する。
【0066】本発明は上述した実施例に限らず次のよう
に変形実施することができる。 (1)上記実施例では駆動ピン33が上部回転板32の
支持機構を兼ねたが、上部回転板32の支持機構を駆動
ピン33とは個別に設けるようにしてもよい。
【0067】(2)さらに、上記実施例では駆動ピン3
3は、図2に示すように回転支持板31の回転中心Pの
周りに円形状(図2中に鎖線で示す)に8個の駆動ピン
33を配置したが、これらの駆動ピン33よりも回転中
心側で基板Wの周縁に係合する駆動ピンを備えるように
してもよい。
【0068】(3)さらに、上記実施例では処理空間S
を大気雰囲気に開放してエアーが流入するように構成し
たが、窒素ガス等の不活性ガスを供給するように構成し
てもよい。こうすることにより基板Wの洗浄処理後の乾
燥処理においてウォーターマークの発生を一層防止する
ことができる。
【0069】(4)さらに、上記実施例では回転支持板
31に傾斜部31aを有するように構成したが、図6に
示すように構成してもよい。回転支持板70は中心部の
開口71から続く部位をまっすぐな平坦部70aとし、
この平坦部70aの下面に円形状で外周端が上方に立設
した支持板72を配置する。こうすることにより回転支
持板31の撓みは支持板72で防止し、回転支持板31
と基板Wとの隙間を小さくする。よって、回転支持板3
1と基板Wの隙間で遠心力で排出されるエアーが渦巻く
ような気流の発生を防止することができる。また、絞り
込み部70dも外周部70cから鋭角に回転中心方向に
折り曲げるのではなく、丸みをもって折り曲げてもよ
い。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板を保持して良好に処理することができる基板処理装
置が提供される。即ち、金属とすることで基板を支持す
る強度を維持することができる。それと共に、可撓性又
は弾性変形可能であるため、基板の動きに駆動部材を介
して追従し変形しても、その当接力が無くなると元の形
に戻り、引き続き処理を続行できる。また、回転支持板
の外周端を回転中心側に折り曲げ加工された絞り込み部
を有する。それにより、回転支持板は形状が変形しない
よう強度を有する事となる。仮に、回転支持板を薄板に
て形成したとしても、回転支持板の外周端で撓むのを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板処理装置の一実施例の概略構
成を示した縦断面図である。
【図2】回転支持板に基板を支持した状態を示す平面図
である。
【図3】回転支持板側の液ノズルの周辺構成を示した拡
大断面図である。
【図4】処理空間の周辺構成を示した拡大断面図であ
る。
【図5】駆動ピンと押えピンの構成を示し、(a)は断
面図、(b)は駆動ピンを示した斜視図である。
【図6】回転支持板の他の実施形態を示す断面図であ
る。
【図7】従来装置の概略構成を示した縦断面図である。
【符号の説明】 W 基板 S 処理空間 100 基板処理装置 1、31、70 回転支持板 2、33 駆動ピン 7、32 上部回転板 5、38 モータ 31a、32b 傾斜部 31d 絞り込み部 34 支持ピン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 651 B05C 13/02 5F046 21/306 H01L 21/30 569C // B05C 13/02 21/306 J (72)発明者 村山 博美 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 柳田 隆明 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA17 FA21 FA24 FA30 MA20 2H090 JB02 JB04 JC06 JC19 4F042 AA07 DF21 DF32 EB00 EB09 EB11 5F031 CA02 CA05 HA02 HA08 HA09 HA24 HA48 HA59 KA03 LA13 MA23 PA18 5F043 AA40 EE07 EE08 5F046 LA05 LA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を回転させながら基板に所望の処理
    を行う基板処理装置であって、 基板と同等以上の大きさで平板状の回転支持板と、 前記回転支持板に立設され、基板の外周端縁に係合して
    前記基板の水平位置を規制するとともに基板に回転力を
    伝える複数個の駆動部材と、 前記駆動部材で基板を水平姿勢に支持した状態で前記回
    転支持板を回転する駆動手段と、を備え、 前記回転支持板は、可撓性又は弾性変形可能な金属薄板
    より形成されたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記回転支持板は、ステンレス鋼板である基板処理装
    置。
  3. 【請求項3】 基板を回転させながら基板に所望の処理
    を行う基板処理装置であって、 基板と同等以上の大きさで平板状の回転支持板と、 前記回転支持板に立設され、基板の外周端縁に係合して
    前記基板の水平位置を規制するとともに基板に回転力を
    伝える複数個の駆動部材と、 前記駆動部材で基板を水平姿勢に支持した状態で前記回
    転支持板を回転する駆動手段と、を備え、 前記回転支持板は、外周端を回転中心側に折り曲げ加工
    された絞り込み部を有することを特徴とする基板処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の基板処理装置におい
    て、 前記回転支持板は、絞り込み部をへら絞り加工にて形成
    されたことを特徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の基板処
    理装置において、 前記回転支持板は、回転中心側から半径方向外側に向け
    てせり上がった傾斜部を備えていることを特徴とする基
    板処理装置。
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