JP2001307784A - 組電池 - Google Patents

組電池

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JP2001307784A
JP2001307784A JP2000119216A JP2000119216A JP2001307784A JP 2001307784 A JP2001307784 A JP 2001307784A JP 2000119216 A JP2000119216 A JP 2000119216A JP 2000119216 A JP2000119216 A JP 2000119216A JP 2001307784 A JP2001307784 A JP 2001307784A
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Hideki Masuda
英樹 増田
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Japan Storage Battery Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単電池1からの放熱を効率よく行うと共に、
雨水等の浸入を確実に阻止でき、設置スペースも縮小で
きる組電池を提供する。 【解決手段】 各単電池1の側面1aを高熱伝導性シリ
コン樹脂層2で覆うと共に、これらの単電池1を複数個
並べて周囲をアルミニウム外郭枠3で覆った構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の単電池を
並べて一体化すると共に、これらの単電池の端子間の接
続を行うことによりモジュール化した組電池に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電気自動車等の動力電源にリチウ
ムイオン二次電池を用いる場合、図3に示すような単電
池1を複数セル(図では6セル)並べてモジュール化し
組電池として使用している。ここで用いられる単電池1
は、長円筒形の側面1aとこの側面の奥側の端面を塞ぐ
底面とを備えた電池ケースの内部に図示しない長円筒形
の巻回型の電池エレメントを収納し、手前側の開口端に
長円形の蓋板1bを嵌めて封止した大型のリチウムイオ
ン二次電池である。また、この蓋板1bには、正負極の
端子1c,1dが突設されると共に、これらの間に安全
弁1eが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記組電池に用いる大
型のリチウムイオン二次電池の単電池1は、充放電時の
発熱が極めて大きいので、使用時に冷却を行う必要があ
る。そこで、これらの単電池1をそれぞれ間隔を開けて
配置し、その間に外気を冷却風として流せば、空冷によ
る冷却を行うことができる。しかし、屋外で使用する電
気自動車や電動二輪車等にこの組電池を搭載する場合に
は、各単電池1が外気と共に雨水や泥水等の水分に直接
晒されることになり、小石等が各単電池1の電池ケース
に衝突することもあるので、電池ケースの腐食や破損等
によりリークが発生するおそれがあるという問題を生じ
る。しかも、各単電池1を間隔を開けて配置するため
に、組電池の設置スペースが大きくなるという問題も生
じる。
【0004】また、雨水や小石等を避けるために、これ
らの単電池1をモジュールケース内に収納した場合に
は、外気からこのモジュールケースの内部に冷却風だけ
を導入し排出するための通気路を設ける必要があるの
で、さらに大きな設置スペースを占有することになると
いう問題が生じる。
【0005】本発明は、かかる事情に対処するためにな
されたものであり、各単電池の表面を高熱伝導性絶縁性
内側被覆材で覆うと共に、これらの単電池の並びの周囲
を金属製等の外郭枠で覆うことにより、各単電池を水分
等から確実に保護し放熱も効率よく行うことができる組
電池を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
個の単電池を並べてモジュール化した組電池において、
各単電池の表面の全部又は一部をそれぞれ高熱伝導性絶
縁性内側被覆材で覆い、これら複数の単電池の並びの周
囲の全部又は一部であって、少なくとも各単電池の表面
の高熱伝導性絶縁性内側被覆材で覆われた部分を含む領
域を高熱伝導性の外郭枠で覆ったことを特徴とする。
【0007】請求項1の発明によれば、各単電池で発生
した熱は、表面を覆う高熱伝導性絶縁性内側被覆材を介
して効率よく高熱伝導性の外郭枠に伝わり容易に外気に
放熱されるようになる。しかも、各単電池の表面を高熱
伝導性絶縁性内側被覆材で覆うことにより、これらの単
電池を密接して配置した場合にも、単電池間に熱が籠も
ることなく比較的円滑に外郭枠に伝えることができるよ
うになるので、組電池の占有スペースを小さくすること
もできる。また、組電池が雨水等に晒されたり小石等が
衝突しても、外郭枠や高熱伝導性絶縁性内側被覆材が保
護するので、各単電池の電池ケースが腐食したり破損す
るようなおそれもなくなる。
【0008】請求項2の発明は、いずれか一方又は双方
に正負の端子が設けられたほぼ平坦な天面と底面とを有
し、これら天面と底面との間を側面で覆った複数個の単
電池を、天面と底面とを揃えて並べモジュール化した組
電池において、各単電池の側面の全部又は一部を高熱伝
導性絶縁性内側被覆材で覆い、これら複数の単電池の並
びの周囲であって、各単電池の側面の高熱伝導性絶縁性
内側被覆材で覆われた部分を高熱伝導性の外郭枠で覆
い、これらの単電池の天面部と底面部とを、外郭枠の両
端部と共に、それぞれ挟持板の向かい合う面の凹部に嵌
め込んで、これら2枚の挟持板で挟持したことを特徴と
する。
【0009】請求項2の発明によれば、各単電池で発生
した熱は、側面を覆う高熱伝導性絶縁性内側被覆材を介
して効率よく高熱伝導性の外郭枠に伝わり容易に外気に
放熱されるようになる。しかも、各単電池の側面を高熱
伝導性絶縁性内側被覆材で覆うことにより、これらの単
電池の側面を密接して配置した場合にも、単電池間に熱
が籠もることなく比較的円滑に外郭枠に伝えることがで
きるようになるので、組電池の占有スペースを小さくす
ることもできる。また、組電池が雨水等に晒されたり小
石等が衝突しても、単電池の側面は外郭枠や高熱伝導性
絶縁性内側被覆材が保護し、天面と底面は挟持板が保護
するので、各単電池の電池ケースが腐食したり破損する
ようなおそれもなくなる。なお、天面や底面に設けられ
た端子が挟持板を貫通して外側の面で接続されるような
場合には、この挟持板の接続部をさらにモジュールガイ
ド等で覆い保護するようにしてもよい。
【0010】請求項3の発明は、前記各単電池の表面と
高熱伝導性絶縁性内側被覆材との間、及び/又はこの高
熱伝導性絶縁性内側被覆材と外郭枠との間の少なくとも
一部に高熱伝導性グリースが充填されたことを特徴とす
る。
【0011】請求項3の発明によれば、単電池と高熱伝
導性絶縁性内側被覆材との間の隙間やこの高熱伝導性絶
縁性内側被覆材と外郭枠との間の隙間に高熱伝導性グリ
ースが充填されるので、熱を円滑に伝えることができる
ようになる。高熱伝導性絶縁性内側被覆材は、樹脂材料
やガラス材の場合にはコーティング技術を用いたり、樹
脂材料の場合にはシート状のものをテンションを加えて
巻き付けたりすることにより、比較的容易に単電池の表
面に密着させることができる。しかし、単電池の表面に
は実際には極めて微細な凹凸があるので、このようなミ
クロの凹凸の隙間にまで高熱伝導性絶縁性内側被覆材を
確実に密着させるのは必ずしも容易ではない。また、外
郭枠の内側面にも実際には極めて微細な凹凸があり、し
かも、通常は予め成形された外郭枠を高熱伝導性絶縁性
内側被覆材の周囲に嵌め込むことになるので、これらの
間の隙間を完全になくすことは困難である。そして、こ
のような隙間があると、この隙間の空気層が熱伝導を阻
害する要因となるので、ここに高熱伝導性グリースを充
填すれば、単電池の表面からの熱を高熱伝導性絶縁性内
側被覆材を介して外郭枠へ円滑に伝えることができるよ
うになる。
【0012】なお、単電池の並びの周囲であっても、単
電池の側面の半円筒形の部分同士が隣り合う境界では、
外郭枠との間にクサビ状の大きな隙間が生じることがあ
る。そして、このような大きな隙間にまで高熱伝導性グ
リースを充填すると、組電池の重量増加の原因となるお
それがあるので、高熱伝導性絶縁性内側被覆材と外郭枠
との間に高熱伝導性グリースを充填する際には、この高
熱伝導性絶縁性内側被覆材と外郭枠が本来接触する筈の
部分だけに止めることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0014】図1〜図2は本発明の一実施形態を示すも
のであって、図1は組電池の組み立て斜視図、図2は組
電池にモジュールガイドを取り付ける際の組み立て斜視
図である。なお、図3に示した従来例と同様の機能を有
する構成部材には同じ番号を付記する。
【0015】本実施形態は、従来例と同様に、電気自動
車や電動二輪車等の動力電源に用いられる大型のリチウ
ムイオン二次電池の組電池について説明する。この組電
池は、図3に示したものと同じ単電池1を6セル使用す
る。これらの各単電池1は、図1に示すように、長円筒
形の側面1aにおける蓋板1b側の端部と底面側の端部
を除いた全面が高熱伝導性シリコン樹脂層2で覆われて
いる。高熱伝導性シリコン樹脂層2は、シリコン樹脂を
主体とした熱伝導性が良く絶縁性も高い高熱伝導性絶縁
性内側被覆材で形成された層であり、例えば単電池1の
側面1aにシート状の樹脂材料を巻き付けて密着させた
り、この単電池1の側面1aにコーティング技術によっ
てほぼ一定の厚さの被膜として形成する。なお、単電池
1の側面1aにシート状の樹脂材料を巻き付ける場合に
は、予めこの側面1aに熱伝導性シリコングリースを塗
布しておいて界面の密着性と熱伝導性を高めるようにし
てもよい。
【0016】上記6セルの単電池1は、各単電池1の蓋
板1bと底面がそれぞれほぼ同一平面上に位置するよう
に両端を揃えると共に、側面1aの半円筒形の部分が隣
り合うように3セルを横並びにし、これをさらに上下2
段に配置する。また、この際、各単電池1は、側面1a
の高熱伝導性シリコン樹脂層2が互いに密着するように
密接して配置する。
【0017】上記6セルの単電池1には、アルミニウム
外郭枠3が外嵌される。アルミニウム外郭枠3は、アル
ミニウム板による筒体であるが、6セルの単電池1の並
びによって外周側に現れる各単電池1の側面1aの形状
に沿った横断面形状を有する。また、このアルミニウム
外郭枠3の筒体は、各単電池1の側面1aにおける高熱
伝導性シリコン樹脂層2で覆われた部分とほぼ同じ長さ
を有する。従って、このアルミニウム外郭枠3を6セル
の単電池1に外嵌すると、これらの各単電池1の側面1
aにおける高熱伝導性シリコン樹脂層2の周囲がアルミ
ニウム外郭枠3で覆われることになる。なお、このアル
ミニウム外郭枠3と各単電池1の側面1aの高熱伝導性
シリコン樹脂層2との間は、できるだけ密着しているこ
とが好ましく、これらの間に隙間が生じる場合には、熱
伝導性シリコングリースを充填することもできる。
【0018】上記6セルの単電池1は、前挟持板4と後
挟持板5との間に挟持される。前挟持板4は、後挟持板
5と向かい合う面に、アルミニウム外郭枠3の端部が嵌
まり込むような横長の凹部4aが形成されると共に、こ
の凹部4aの底面に6セルの各単電池1の蓋板1b側の
端部がそれぞれ嵌まり込むような単電池凹部4bが6箇
所形成された枠板である。各単電池凹部4bには、ここ
に嵌まり込んだ単電池1の蓋板1bから突設された正負
極の端子1c,1dがそれぞれ嵌入する端子孔4cが2
箇所ずつ形成されると共に、これらの端子孔4cの間に
1箇所ずつガス抜き孔4dが形成され、蓋板1bに形成
された安全弁1eが非常時に開いた場合に、ここからガ
スを外部に放出できるようになっている。後挟持板5
も、前挟持板4と向かい合う面に、アルミニウム外郭枠
3の端部が嵌まり込むような横長の凹部5aが形成され
ると共に、この凹部5aの底面に6セルの各単電池1の
底面側の端部がそれぞれ嵌まり込むような単電池凹部5
bが6箇所形成された枠板である。そして、これらの前
挟持板4と後挟持板5の各単電池凹部4b,5bに6セ
ルの単電池1の蓋板1b側の端部と底面側の端部とを嵌
め込むと共に、凹部4a,5aにアルミニウム外郭枠3
の両端部を嵌め込むことにより、6セルの単電池を一体
化する。
【0019】このようにしてアルミニウム外郭枠3に覆
われ前挟持板4と後挟持板5とによって挟持されること
により一体化した6セルの単電池1は、図2に示すよう
に、前挟持板4の端子孔4cに嵌入した単電池1の各端
子1c,1dに手前側から止めネジ6で接続バー7を固
定することにより互いに接続され、モジュール化した組
電池となる。そして、この前挟持板4を前モジュールガ
イド8に嵌め込むと共に、後挟持板5を後モジュールガ
イド9に嵌め込み、これら前モジュールガイド8と後モ
ジュールガイド9をモジュール固定バー10を介して固
定することにより、前挟持板4の手前側の面に露出する
接続バー7等を保護するようにしている。
【0020】上記構成の組電池は、前モジュールガイド
8や後モジュールガイド9を電気自動車や電動二輪車等
のフレーム等に取り付け、接続バー7によって互いに接
続された単電池1の端の端子1c,1dに配線を行うこ
とにより動力電源等として使用される。このようにして
使用される組電池の各単電池1で発生する熱は、電池ケ
ースの側面1aから高熱伝導性シリコン樹脂層2を介し
てアルミニウム外郭枠3に伝導する。この際、高熱伝導
性シリコン樹脂層2とアルミニウム外郭枠3は、いずれ
も熱伝導性がよく、しかも、互いに密着しているか、又
は、これらの間に熱伝導性のよい熱伝導性シリコングリ
ースが充填されているので、単電池1で発生した熱を効
率よくアルミニウム外郭枠3に伝えることができる。そ
して、このアルミニウム外郭枠3から外気への放熱が行
われて、各単電池1の温度上昇を抑制することができ
る。アルミニウム外郭枠3は、電気自動車等の停車時に
も外気が対流することによって放熱が行われるが、自然
の風や特に走行時に生じる風が冷却風として吹き付ける
ことにより、効果的な放熱を行うことができる。
【0021】また、上記組電池は、各単電池1が高熱伝
導性シリコン樹脂層2同士を密着させて配置されている
ので、これらの単電池1を間隔を開けて配置した場合の
ように、広い搭載スペースが必要になるということもな
い。各単電池1の間が密接している場合、従来であれ
ば、ここに熱が籠もって電池ケースが高熱になる場合が
ある。しかし、本実施形態の場合には、各単電池1が高
熱伝導性シリコン樹脂層2を介して密着しているので、
単電池1間の熱が側面1aに沿い、電池ケースだけでな
く高熱伝導性シリコン樹脂層2をも介してアルミニウム
外郭枠3に伝わるので、この単電池1の間に熱が籠もる
ようなことがなくなる。ただし、各単電池1の間は、必
ず高熱伝導性シリコン樹脂層2を介して密着させなけれ
ばならないことはなく、適宜間隔を開けて配置してもよ
い。もっとも、この場合には、単電池1間の間隙に熱伝
導性のよい金属板等を挿入したり、熱伝導性シリコング
リース等を充填することが好ましい。
【0022】上記組電池を屋外で使用する電気自動車や
電動二輪車等に搭載した場合には、雨水や泥水等に直接
晒せれることになり、タイヤがはね上げた小石等が当た
る場合もある。しかし、各単電池1の側面1aは、耐食
性や可撓性のある高熱伝導性シリコン樹脂層2と耐水性
や剛性のあるアルミニウム外郭枠3に覆われているの
で、雨水等の水分の浸入を阻止すると共に、小石等の衝
突から各単電池1を守ることができる。また、各単電池
1の蓋板1b側の端部や底面側の端部は、挟持板4,5
やモジュールガイド8,9によって保護される。
【0023】なお、上記実施形態では、単電池1の側面
1aを高熱伝導性シリコン樹脂を主体とした高熱伝導性
シリコン樹脂層2で覆う場合について説明したが、高熱
伝導性を有し絶縁性を有する被覆材である高熱伝導性絶
縁性内側被覆材であれば、必ずしもこのようなものには
限定されず、例えば高熱伝導性の粒子を絶縁性の樹脂又
はガラス等に分散させたものを用いることもできる。ま
た、上記実施形態では、単電池1の高熱伝導性シリコン
樹脂層2の周囲をアルミニウム外郭枠3で覆う場合につ
いて説明したが、高熱伝導性を有し外郭を覆う枠体とし
ての剛性のあるものであれば、アルミニウム以外の金属
を用いることもでき、金属以外の高熱伝導性樹脂やカー
ボン等を主体とした材料を用いることもできる。ただ
し、現実には、軽量であって加工性がよいことが好まし
く、ある程度の耐食性は必要であるため、アルミニウム
以外には、チタン合金やマグネシウム合金等が有力な候
補となる。これら高熱伝導性絶縁性内側被覆材や外郭枠
の熱伝導性は、伝導率が1W・m-1・K-1以上であるこ
とが好ましく、これらが樹脂製の場合には、伝導率が1
〜3W・m-1・K-1であることが好ましい。
【0024】また、このアルミニウム外郭枠3の形状
は、上記実施形態のような板材を筒体としたものに限ら
ず、複数の単電池1を挿入する孔が形成されたブロック
状のものでもよく、このアルミニウム外郭枠3の外周面
に放熱フィンを設けることもできる。さらに、上記実施
形態では、6セルの単電池1の側面1aの高熱伝導性シ
リコン樹脂層2のうちで外周側に現れる部分をアルミニ
ウム外郭枠3が覆う場合について説明したが、高熱伝導
性シリコン樹脂層2では覆われていない部分までアルミ
ニウム外郭枠3で覆うようにしてもよい。さらに、上記
実施形態では、高熱伝導性シリコン樹脂層2とアルミニ
ウム外郭枠3の間に熱伝導性シリコングリースを充填す
る例を示したが、熱伝導性のよいものであれば、シリコ
ン系のグリースに限らず、グリース以外のものを充填す
ることもできる。この場合、充填後に硬化するようなも
のであってもよい。
【0025】さらに、上記実施形態では、単電池1を挟
持板4,5で挟持したり、これをさらにモジュールガイ
ド8,9で挟持する場合について説明したが、単電池1
の支持方法は任意であり、これらの構成には限定されな
い。
【0026】さらに、上記実施形態では、長円筒型の単
電池1を用いる場合について説明したが、円筒型や角型
等の任意の形状の単電池を用いることもできる。また、
高熱伝導性シリコン樹脂層2は、この単電池1の側面1
aだけを覆う必要はなく、側面1a以外の表面を覆うよ
うにしてもよい。
【0027】さらに、上記実施形態では、リチウムイオ
ン二次電池の単電池1を用いる場合について説明した
が、電池の種類は限定されず、組電池として使用する単
電池のセル数も限定されない。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の組電池によれば、各単電池で発生した熱が表面を覆う
高熱伝導性絶縁性内側被覆材を介して効率よく高熱伝導
性の外郭枠に伝わるので、これらの単電池の温度上昇を
抑制することができる。しかも、各単電池を密接して配
置できるので、組電池の設置スペースを小さくすること
もできる。また、各単電池を雨水等や小石等から保護す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、組電
池の組み立て斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、組電
池にモジュールガイドを取り付ける際の組み立て斜視図
である。
【図3】組電池を構成する単電池の斜視図である。
【符号の説明】
1 単電池 1a 側面 1b 蓋板 1c 正極端子 1d 負極端子 2 高熱伝導性シリコン樹脂層 3 アルミニウム外郭枠 4 前挟持板 5 後挟持板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の単電池を並べてモジュール化し
    た組電池において、 各単電池の表面の全部又は一部をそれぞれ高熱伝導性絶
    縁性内側被覆材で覆い、これら複数の単電池の並びの周
    囲の全部又は一部であって、少なくとも各単電池の表面
    の高熱伝導性絶縁性内側被覆材で覆われた部分を含む領
    域を高熱伝導性の外郭枠で覆ったことを特徴とする組電
    池。
  2. 【請求項2】 いずれか一方又は双方に正負の端子が設
    けられたほぼ平坦な天面と底面とを有し、これら天面と
    底面との間を側面で覆った複数個の単電池を、天面と底
    面とを揃えて並べモジュール化した組電池において、 各単電池の側面の全部又は一部を高熱伝導性絶縁性内側
    被覆材で覆い、 これら複数の単電池の並びの周囲であって、各単電池の
    側面の高熱伝導性絶縁性内側被覆材で覆われた部分を高
    熱伝導性の外郭枠で覆い、 これらの単電池の天面部と底面部とを、外郭枠の両端部
    と共に、それぞれ挟持板の向かい合う面の凹部に嵌め込
    んで、これら2枚の挟持板で挟持したことを特徴とする
    組電池。
  3. 【請求項3】 前記各単電池の表面と高熱伝導性絶縁性
    内側被覆材との間、及び/又はこの高熱伝導性絶縁性内
    側被覆材と外郭枠との間の少なくとも一部に高熱伝導性
    グリースが充填されたことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の組電池。
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