JP2001307563A - 信号ワイヤおよびその製造方法 - Google Patents

信号ワイヤおよびその製造方法

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政郎 蔡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易で、かつ多彩な美しい色を表現す
る信号ワイヤおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 １本以上のワイヤ２１から形成されるワ
イヤ本体２０を備える。ワイヤ本体２０には彩色ワイヤ
３が均一に巻回され、彩色ワイヤ本体が形成される。ワ
イヤ本体２０に巻回された彩色ワイヤ３には射出成形に
より透明の可塑性被覆皮４が被覆される。彩色ワイヤ本
体は絶縁性の材料で形成され一定の間隔で設置されてい
る。可塑性被覆皮４は透明な材質であるので、ワイヤの
色、ワイヤの数および巻き線の方式を調整することによ
り、信号ワイヤは多様な色彩を表現可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号ワイヤおよび
その製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、電流の伝送用の電源線を含む
信号線は、導電材料で形成されたワイヤに、不透明の可
塑性材料が射出方式により被覆成形されている。信号線
の色を変更したいときは可塑性材料に染料を添加しなけ
ればならない。また、近年、透明の可塑性材料がワイヤ
に直接成形されている。可塑性材料に染料が添加され、
信号線の光通過色が変化させられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造技術で製造
された信号線は、単調で規則的な色彩の変化が不可能
で、透明で美しい色彩変化が不可能であるという問題が
あった。また、透明の可塑性材料がワイヤに直接成形さ
れている場合は、信号線は透明で美しい色彩を有する
が、多様な色彩を発現できないという問題があった。し
たがって、本発明の目的は、製造が容易で、かつ多彩な
美しい色を表現する信号ワイヤおよびその製造方法を提
供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の信号ワイヤによ
ると、ワイヤ本体の円周表面部には彩色ワイヤが均一に
巻回され、彩色ワイヤ本体が形成される。ワイヤ本体に
は射出成形により透明の可塑性被覆皮が形成されてい
る。彩色ワイヤ本体は絶縁性の材料で形成され一定の間
隔で設置されている。ワイヤの色、ワイヤの数および巻
き線の方式が調整されることにより、信号ワイヤは多様
な色彩が発現可能で、色彩は透明の可塑性被覆皮を通し
て発現することができる。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図１および図２に示すように、本発明
の一実施例による信号ワイヤは、少なくとも１本以上の
ワイヤ２１からワイヤ本体２０が形成されている。巻き
線または編み織り式で、ワイヤ本体２０の円周表面部に
１本以上の偏平状断面の帯状体を含む彩色ワイヤ３が均
一に巻回されている。高温でも安定した形を保持するよ
う彩色ワイヤ３はワイヤ本体２０の円周表面部に巻回さ
れている。ワイヤ本体３０とワイヤ本体２０に巻回され
た彩色ワイヤ３とにより彩色ワイヤ本体が構成されてい
る。
【０００６】彩色ワイヤ３射出成形により透明の可塑性
材料が彩色ワイヤ３に被覆成形され、透明の可塑性被覆
皮４が形成される。このため、彩色ワイヤ３の内部の色
彩が透明の可塑性被覆皮４を通して表現される。
【０００７】図１に示すように、信号線の透明の可塑性
被覆皮４に被覆された彩色ワイヤ本体は必要性に応じ
て、少なくとも１セット以上用いられる。彩色ワイヤ本
体は絶縁性であり、一定の間隔で設置されている。この
ため、彩色ワイヤ本体は隣接するワイヤ２１と相互に干
渉することなく正常に電流および信号を伝送することが
できる。また、ワイヤ本体２０は電気の導電性の材料で
形成されたワイヤ２１により形成され、必要性に応じて
１本あるいは１本以上の糸ワイヤが使用される。
【０００８】図２には上記と異なる実施例を示してい
る。図２に示すように、位置決定用の糸ワイヤ１に６本
のワイヤが巻かれ、ワイヤ本体２０が形成されている。
彩色ワイヤ３は単一色のワイヤ３または１本以上の異な
る糸ワイヤから形成されている。このため、彩色ワイヤ
３の色、ワイヤ数および巻き線を調整することにより信
号ワイヤは多様な色彩を発現可能で、色彩は透明の可塑
性被覆皮４を通して表現される。
【０００９】図３に示すように、ワイヤ本体２０は巻き
線機構６０の中空シャフト６３の軸孔の内部に設置され
る。ワイヤ本体２０は長手軸方向に沿って所定の速度で
移動する。シャフト６３には、少なくとも一つ以上のベ
アリングが取付けられ、ベルトプーリ６１、巻き線スプ
ール６４およびフライホイール６５が順に設置されてい
る。ベルトプーリ６１はシャフト６３の端部に設置さ
れ、伝動ベルト６２および駆動機構に連結されている。
ベルトプーリ６１はシャフト６３と同期して回転する。
巻き線スプール６４もシャフト６３に設置されている。
少なくとも１本以上の彩色ワイヤ３が巻き線スプール６
４に巻かれて設置されている。フライホイール６５は貫
通孔６５２を介して回転するようにシャフト６３に配設
され、シャフト６３との摩擦力により巻き線スプール６
４より低いスピードで回転する。このため、彩色ワイヤ
３の巻き線の安定性は維持され、巻き線スプール６４の
彩色ワイヤ３はフライホイール６５の両端に設けられた
ワイヤ孔６５１の一つのを通過し、均一にワイヤ本体２
０の円周表面部に巻かれ、彩色ワイヤ本体５が形成され
る。
【００１０】彩色ワイヤ本体５の製造前に、彩色ワイヤ
３は液体に浸され、隣接のワイヤ３またはワイヤ本体２
０の接触粘着性が向上させされ、彩色ワイヤ３は均一
に、確実にワイヤ本体２０の円周表面部に巻かれて設置
される。
【００１１】図３に示すように、彩色ワイヤ本体５が温
度制御装置８０を通過するため、ワイヤ本体２０の表面
に巻かれた彩色ワイヤ３は温度制御装置８０の高温に加
熱され定形され、ワイヤ本体２０の表面に弛むことなく
被覆される。図４に示すように、彩色ワイヤ本体５は射
出成形機７０で透明の可塑性材料と結合される。射出成
形機７０の金型７２に対応した成形孔７２１により透明
の可塑性材料が彩色ワイヤ本体５に被覆成形され、透明
の可塑性被覆皮４が形成される。彩色ワイヤ本体５は絶
縁性であるため相互の間に一定の間隔距離が保持され、
正常に電流および信号を伝送することができる。
【００１２】したがって、製造された信号ワイヤ３の色
彩は透明の可塑性被覆皮４を通して発現される。彩色ワ
イヤの色が調整され、図４に示すように巻き線機構６０
がワイヤ本体２０に巻かれるとき１本以上の異なるワイ
ヤ３０および３０１がワイヤ本体２０の円周表面部に巻
かれ、信号線の色が調整される。図５に示すように、１
台以上の巻き線機構６０が直列して設置される。１本以
上の異なるワイヤ３０および３０１が異なるスピードで
ワイヤ本体２０の円周表面部に巻かれる。図６に示すよ
うに、彩色ワイヤ３は１本以上の糸ワイヤから形成され
る。このため、信号ワイヤは多様な色彩を発現可能で、
異なる色彩により、信号ワイヤの規格および用途を識別
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例による信号ワイヤを示す斜視
図である。
【図２】本発明の一実施例である信号ワイヤを示す斜視
図である。
【図３】本発明の一実施例による信号ワイヤの製造方法
を示す斜視図である
【図４】本発明の一実施例による信号ワイヤの製造方法
を示す斜視図である
【図５】本発明の一実施例による信号ワイヤの彩色ワイ
ヤを示す斜視図である
【図６】本発明の一実施例による信号ワイヤの彩色ワイ
ヤを示す斜視図である。
【符号の説明】
１ 糸ワイヤ ３ 彩色ワイヤ ４ 可塑性被覆皮 ５ 彩色ワイヤ本体 ２０ ワイヤ本体 ２１ ワイヤ ３０ ワイヤ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 所定の間隔で配置され、電力または信号
    を伝送可能な少なくとも１本以上のワイヤから形成され
    ているワイヤ本体、ならびに前記ワイヤ本体の周囲に均
    一に巻回されている少なくとも１本の彩色ワイヤを有す
    る彩色ワイヤ本体と、 前記彩色ワイヤ本体を被覆するように射出成形され、可
    塑性材料からなる可塑性被覆皮と、 を備えることを特徴とする信号ワイヤ。
  2. 【請求項２】 前記ワイヤは、位置決定用の糸ワイヤを
    中心に巻回されていることを特徴とする請求項１記載の
    信号ワイヤ。
  3. 【請求項３】 前記彩色ワイヤ本体は、前記糸ワイヤを
    １本以上有することを特徴とする請求項１記載の信号ワ
    イヤ。
  4. 【請求項４】 １本以上のワイヤから形成されているワ
    イヤ本体の周囲に彩色ワイヤが均一に巻回されている彩
    色ワイヤ本体を形成する工程と、 前記彩色ワイヤ本体を射出成形機へ導入する工程と、 前記射出成形機に導入された前記彩色ワイヤ本体が所定
    の間隔を保持するように定位し、前記彩色ワイヤ本体を
    被覆するように透明な可塑性材料を射出成形する工程
    と、 を含むことを特徴とする信号ワイヤの製造方法。
  5. 【請求項５】 前記彩色ワイヤは、加熱されることによ
    り収縮し前記ワイヤ本体を被覆することを特徴とする請
    求項４記載の信号ワイヤの製造方法。
  6. 【請求項６】 前記彩色ワイヤが形成される工程の前
    に、前記彩色ワイヤは隣接する該彩色ワイヤおよび前記
    ワイヤ本体との密着性を高めるために所定の液体に浸さ
    れることを特徴とする請求項４記載の信号ワイヤの製造
    方法。
  7. 【請求項７】 前記ワイヤ本体に巻回される前記ワイヤ
    は、複数のワイヤが同時に巻回されることを特徴とする
    請求項４記載の信号ワイヤの製造方法。
  8. 【請求項８】 前記ワイヤ本体に巻回される前記ワイヤ
    は、１本ずつ巻回されることを特徴とする請求項４記載
    の信号ワイヤの製造方法。
  9. 【請求項９】 前記彩色ワイヤは、前記ワイヤが巻回さ
    れる複数の糸ワイヤから形成されることを特徴とする請
    求項４記載の信号ワイヤの製造方法。
  10. 【請求項１０】 前記ワイヤ本体は、１本以上の前記ワ
    イヤから形成されることを特徴とする請求項４記載の信
    号ワイヤの製造方法。
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