JP2001306858A - 鋼材等の商取引方法及びそれに用いる情報処理装置 - Google Patents

鋼材等の商取引方法及びそれに用いる情報処理装置

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JP2001306858A
JP2001306858A JP2000120126A JP2000120126A JP2001306858A JP 2001306858 A JP2001306858 A JP 2001306858A JP 2000120126 A JP2000120126 A JP 2000120126A JP 2000120126 A JP2000120126 A JP 2000120126A JP 2001306858 A JP2001306858 A JP 2001306858A
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Masaki Iwaoka
正毅 岩岡
Nobuyuki Kajiyama
信幸 梶山
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Kouzaicom Ltd
NS Solutions Corp
Nittetsu Shoji Co Ltd
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KOUZAI COM Ltd
Kouzaicom Ltd
NS Solutions Corp
Nittetsu Shoji Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼材等の商取引において、適正価格のもとで
迅速に商取引を行い、かつ、多大な事務処理を軽減す
る。 【解決手段】 バイヤー、サプライヤー、加工事業主及
び運送事業主、適宜、保管事業主のそれぞれと鋼材情報
センターとを、通信ネットワークで適宜結び、鋼材情報
センターでは、サプライヤー、加工事業主及び運送事業
主が提示する商取引能力情報を蓄積し、バイヤー、サプ
ライヤー、加工事業主及び/または運送事業主が提示す
る商取引要請情報を蓄積するとともに、該情報に応答す
る商取引能力情報を検索する。その応答情報を、商取引
可能情報として蓄積するとともに、バイヤー、サプライ
ヤー、加工事業主及び/または運送事業主に提示し、こ
れらの二者または三者以上の間で、適正価格のもとで迅
速に鋼材等の商取引を成約せしめる鋼材等の商取引方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼材、及び、鋼材
の加工、運送及び/または保管(以下「鋼材等」とい
う。)に係る商取引(以下「鋼材等の商取引」という)
を行う際、鋼材等に関する全ての情報を入手し、活用す
ることができる状況のなかで、鋼材等の商取引を求める
需要者が、需要者に対し必要な鋼材等に係る業務を提供
することができる複数の供給者と、直接、同時に交渉を
もつことができ、その結果、適正価格のもとで迅速に、
商取引を成約させることができ、もって、鋼材等の円滑
な流通に資するとともに、これまで契約とその完遂に至
るまでに要していた多大な事務処理量を大幅に軽減でき
る鋼材等の商取引方法と、それに用いる情報処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼材等の商取引は、多くの場合、
バイヤー(買い手)もしくはサプライヤー(売り手)
が、特定の取引先と、対面で交渉したり、ファックスや
電話等の通信手段で交渉したりして、価格、数量、納期
等を決定して行われている。鋼材等の商取引において
は、通常、取引金額が大きく、しかも、手形取引が一般
的であるので、結局は、与信のある特定の取引先と取引
するか、もしくは、長年、取引を続けてきた取引先と継
続して取引することになるが、交渉で決定される取引価
格には、必ずしも、市場原理が働かず、一物多価の現象
が生じたり、地域価格差が生じたりする。
【0003】また、特定の取引先との取引、もしくは、
取引歴の長い取引先との取引で、所望の鋼材を、所望の
数量確保できなければ、他のサプライヤーと取引するこ
とになるが、この場合、取引価格と当初の取引価格との
間に差が生じる場合もある。また、鋼材のメーカーから
エンドユーザーに至る流通過程においては、流通業者
(商社、特約店等)が、数次にわたり介在しているが、
これら流通業者が、同じ在庫機能を有し、しかも、通
常、在庫を抱えていても、在庫数を明示しないので、鋼
材の在庫数を正確に把握することができない。
【0004】しかも、バイヤーが鋼材を購入しようとす
る場合、どの流通業者が所望の鋼材を在庫として保有し
ているのか不明な場合が多く、バイヤーは、所望の鋼材
を一定の量保有していそうな流通業者に、所望の鋼材の
存在及び在庫数を確認することから始めなければならな
いが、流通業者が多数存在するから、上記確認だけで
も、多大な手間と時間を費やすことになる。
【0005】また、所望の鋼材の購入予定量が、一流通
業者の在庫数では不足の場合、バイヤーは、当然に、他
の流通業者とも商取引をなすことになるが、このような
場合、往々にして、取引価格に差が生じるのが現状であ
る。一方、従来から、鋼材は多様な用途に供せられ、使
用されているが、その過程においては、多様な用途に応
じるため、鋼材には、様々な加工を施すことが要求され
る。しかも、その加工の手法も、溶接、切断、穴あけ、
曲げ、塗装等、多岐にわたるものであり、エンドユーザ
ーの要求を満たすには、往々にして、これら加工を、加
工業者に委託しなければならないのが実情である。この
ような場合、バイヤーまたはサプライヤーは、別途、加
工業者を探し、交渉しなければならないことになる。
【0006】また、鋼材は重量物であるため、運送に
は、特別な運送手段(専用のトラック、トレーラー、船
等)と運送ノウハウ(積込み方、結束のし方、荷の卸し
方等)が必要とされる。出荷、入荷にはクレーン等を使
用するので、鋼材の運送には、時間指定がある場合もあ
る。さらに、鋼材等の商取引の成約時に設定した納期は
予定納期であり、実際に鋼材を納入する時には、再度、
出荷・納入指示や、打ち合わせが必要となる。
【0007】このように、鋼材を運送し、所定の期日に
納入する際においては、多くの手間と時間を要するのが
現状である。さらに、契約に伴う、見積書、注文書、納
品書、請求書等の帳票類の作成の事務についてみると、
鋼材の規格、サイズ、スペック等が極めて多様化してい
ることから、一取引における明細が多くなり、多大な事
務処理が必要となっている。
【0008】そのうえ、加工業者の手配、運送業者の手
配、運送業者への出荷・納入指示等も含めると、鋼材等
の商取引を成約し、それを完遂するのには、多大な手間
と時間がかかるのが実情である。このように、現在の鋼
材等の商取引においては、必ずしも、需要・供給に見合
った適正価格で商取引がなされているとはいえないこと
に加え、商取引者が、加工業、運送業等の関連する事業
主にまで及び、かつ、これら事業主との契約を含めて、
鋼材等の一商取引を成約し、それを完遂するのに、多大
な事務処理を要しているのが実情である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記鋼材等
の商取引における実情に鑑み、鋼材等の商取引を、鋼材
等に関する全ての情報を入手し、活用することができる
状況のなかで、鋼材等の商取引を求める需要者が、需要
者に対し必要な鋼材等に係る業務を提供することができ
る複数の供給者と、直接、同時に交渉をもつことがで
き、その結果、適正価格のもとで迅速に、商取引を成約
させることができ、もって、鋼材等の円滑な流通に資す
るとともに、これまで契約とその完遂に至るまでに要し
ていた多大な事務処理量を大幅に軽減できる鋼材等の商
取引方法と、それに用いる情報処理装置を提供すること
を課題(目的)とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、鋼材情報センターを中心にして、鋼材情
報センターと、鋼材を購入し、購入した鋼材の加工及び
/または運送、必要に応じ、保管を必要とするバイヤ
ー、鋼材を販売・供給するサプライヤー、鋼材を加工す
る加工事業主、及び、鋼材を運送する運送事業主、さら
に、鋼材を所定の期間保管する保管事業主のそれぞれ
を、通信ネットワークを介して結び、鋼材情報センター
においては、鋼材等に関する全ての情報を蓄積し、鋼材
等の商取引を求める需要者が、需要者に対し必要な鋼材
等に係る業務を提供することができる複数の供給者と、
直接、同時に交渉をもつ場を提供することが、適正価格
のもとで迅速に、商取引を成約させるうえで、極めて重
要であり、かつ、また、通信ネットワークを介して商取
引を交渉し、成約することにより、これまで要していた
多大な事務処理量を大幅に軽減することができるとの知
見に至り、本発明をなしたものである。
【0011】そして、本発明の鋼材等の商取引方法の要
旨は、以下の(1)〜(12)のとおりである。 (1)鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売するサプラ
イヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼材を運送
する運送事業主のそれぞれと鋼材情報センターとを、通
信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情報センタ
ーにおいて、サプライヤーが提示する売情報、加工事業
主が提示する加工能力情報、及び、運送事業主が提示す
る運送能力情報を、商取引能力情報として蓄積し、バイ
ヤー、サプライヤー、及び、加工事業主のいずれか一者
または二者以上が提示する、買情報、加工要請情報、及
び、運送要請情報のいずれか一または二以上を、商取引
要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請情報に
応答する商取引能力情報を検索し、該応答する商取引能
力情報を、商取引可能情報として蓄積するとともに、該
商取引可能情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事業
主、及び、運送事業主のうち、商取引を成約し得るいず
れか二者または三者以上に提示し、該商取引を成約し得
るいずれか二者または三者以上の間で、適正価格のもと
で迅速に商取引を成約せしめることを特徴とする鋼材等
の商取引方法。 (2)鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売するサプラ
イヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼材を運送
する運送事業主のそれぞれと鋼材情報センターとを、通
信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情報センタ
ーにおいて、サプライヤーが提示する売情報、加工事業
主が提示する加工能力情報、及び、運送事業主が提示す
る運送能力情報を、商取引能力情報として蓄積し、バイ
ヤー、サプライヤー、及び、加工事業主のいずれか一者
または二者以上が提示する、買情報、加工要請情報、及
び、運送要請情報のいずれか一または二以上を、商取引
要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請情報に
応答する商取引能力情報を検索し、該応答する商取引能
力情報を、商取引可能情報として蓄積するとともに、該
商取引可能情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事業
主、及び、運送事業主のうち、商取引を成約し得るいず
れか二者または三者以上に提示し、該商取引を成約し得
るいずれか二者または三者以上の間で、適正価格のもと
で迅速に商取引を成約せしめるとともに、成約した商取
引に係る情報を、商取引成約情報として蓄積し、該商取
引成約情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事業主、
及び、運送事業主のいずれか一者または二者以上からの
要求に応じて提供し、バイヤー、サプライヤー、加工事
業主、及び、運送事業主のいずれか二者または三者以上
の間における商取引の成約を促進することを特徴とする
鋼材等の商取引方法。 (3)鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売するサプラ
イヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼材を運送
する運送事業主のそれぞれと鋼材情報センターとを、通
信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情報センタ
ーにおいて、サプライヤーが提示する売情報、加工事業
主が提示する加工能力情報、及び、運送事業主が提示す
る運送能力情報を、商取引能力情報として蓄積し、バイ
ヤー、サプライヤー、及び、加工事業主のいずれか一者
または二者以上が提示する、買情報、加工要請情報、及
び、運送要請情報のいずれか一または二以上を、商取引
要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請情報に
応答する商取引能力情報を検索し、該応答する商取引能
力情報を、商取引可能情報として蓄積するとともに、該
商取引可能情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事業
主、及び、運送事業主のうち、商取引を成約し得るいず
れか二者または三者以上に提示し、該商取引を成約し得
るいずれか二者または三者以上の間で、適正価格のもと
で迅速に商取引を成約せしめるとともに、成約した商取
引に係る情報を、商取引成約情報として蓄積し、該商取
引成約情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事業主、
及び、運送事業主のいずれか一者または二者以上からの
要求に応じて提供し、商取引に係る財務・会計処理を支
援することを特徴とする鋼材等の商取引方法。 (4)鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売するサプラ
イヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼材を運送
する運送事業主のそれぞれと鋼材情報センターとを、通
信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情報センタ
ーにおいて、サプライヤーが提示する売情報、加工事業
主が提示する加工能力情報、及び、運送事業主が提示す
る運送能力情報を、商取引能力情報として蓄積し、バイ
ヤー、サプライヤー、及び、加工事業主のいずれか一者
または二者以上が提示する、買情報、加工要請情報、及
び、運送要請情報のいずれか一または二以上を、商取引
要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請情報に
応答する商取引能力情報を検索し、該応答する商取引能
力情報を、商取引可能情報として、バイヤー、サプライ
ヤー、加工事業主、及び、運送事業主のうち、商取引を
成約し得るいずれか二者または三者以上に提示し、該商
取引を成約し得るいずれか二者または三者以上の間で、
適正価格のもとで迅速に商取引を成約せしめるととも
に、成約した商取引に係る情報を、商取引成約情報とし
て蓄積し、蓄積した商取引要請情報、商取引能力情報、
商取引可能情報、及び、商取引成約情報に基づき、商取
引における動向を分析して、その結果を、商取引動向情
報として蓄積し、該商取引動向情報を、バイヤー、サプ
ライヤー、加工事業主、及び、運送事業主のいずれか一
者または二者以上からの要求に応じて提供し、鋼材等に
係る売買及び事業の促進を図ることを特徴とする鋼材等
の商取引方法。 (5)鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売するサプラ
イヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼材を運送
する運送事業主のそれぞれと鋼材情報センターとを、通
信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情報センタ
ーにおいて、サプライヤーが提示する売情報、加工事業
主が提示する加工能力情報、及び、運送事業主が提示す
る運送能力情報を、商取引能力情報として蓄積し、バイ
ヤー、サプライヤー、及び、加工事業主のいずれか一者
または二者以上が提示する、買情報、加工要請情報、及
び、運送要請情報のいずれか一または二以上を、商取引
要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請情報に
応答する商取引能力情報を検索し、該応答する商取引能
力情報を、商取引可能情報として、バイヤー、サプライ
ヤー、加工事業主、及び、運送事業主のうち、商取引を
成約し得るいずれか二者または三者以上に提示し、該商
取引を成約し得るいずれか二者または三者以上の間で、
適正価格のもとで迅速に商取引を成約せしめるととも
に、成約した商取引に係る情報を、商取引成約情報とし
て蓄積し、該商取引成約情報を、バイヤー、サプライヤ
ー、加工事業主、及び、運送事業主のいずれか一者また
は二者以上からの要求に応じ提供し、商取引に係る財務
・会計処理を支援するほか、さらに、蓄積した商取引要
請情報、商取引能力情報、商取引可能情報、及び、商取
引成約情報に基づき、商取引における動向を分析して、
その結果を、商取引動向情報として蓄積し、該商取引動
向情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及
び、運送事業主のいずれか一者または二者以上からの要
求に応じて提供し、鋼材等に係る売買及び事業の促進を
図ることを特徴とする鋼材等の商取引方法。 (6)前記(1)、(2)、(3)、(4)または
(5)記載の鋼材等の商取引方法において、鋼材等の商
取引の成約後、さらに、鋼材情報センターを介し、所要
の情報を交換し、該商取引を完遂することを特徴とする
鋼材等の商取引方法。 (7)鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売するサプラ
イヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼材を運送
する運送事業主、さらに、鋼材を所定の期間保管する保
管事業主のそれぞれと鋼材情報センターとを、通信ネッ
トワークを介して、適宜結び、該鋼材情報センターにお
いて、サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提
示する加工能力情報、運送事業主が提示する運送能力情
報、及び、保管事業主が提示する保管能力情報を、商取
引能力情報として蓄積し、バイヤー、サプライヤー、加
工事業主、及び、運送事業主のいずれか一者または二者
以上が提示する、買情報、加工要請情報、運送要請情
報、及び、保管要請情報のいずれか一または二以上を、
商取引要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請
情報に応答する商取引能力情報を検索し、該応答する商
取引能力情報を、商取引可能情報として、バイヤー、サ
プライヤー、加工事業主、運送事業主、及び、保管事業
主のうち、商取引を成約し得るいずれか二者または三者
以上に提示し、該商取引を成約し得るいずれか二者また
は三者以上の間で、適正価格のもとで迅速に商取引を成
約せしめることを特徴とする鋼材等の商取引方法。 (8)鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売するサプラ
イヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼材を運送
する運送事業主、さらに、鋼材を所定の期間保管する保
管事業主のそれぞれと鋼材情報センターとを、通信ネッ
トワークを介して、適宜結び、該鋼材情報センターにお
いて、サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提
示する加工能力情報、運送事業主が提示する運送能力情
報、及び、保管事業主が提示する保管能力情報を、商取
引能力情報として蓄積し、バイヤー、サプライヤー、加
工事業主、及び、運送事業主のいずれか一者または二者
以上が提示する、買情報、加工要請情報、運送要請情
報、及び、保管要請情報のいずれか一または二以上を、
商取引要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請
情報に応答する商取引能力情報を検索し、該応答する商
取引能力情報を、商取引可能情報として、バイヤー、サ
プライヤー、加工事業主、運送事業主、及び、保管事業
主のうち、商取引を成約し得るいずれか二者または三者
以上に提示し、該商取引を成約し得るいずれか二者また
は三者以上の間で、適正価格のもとで迅速に商取引を成
約せしめるとともに、成約した商取引に係る情報を、商
取引成約情報として蓄積し、該商取引成約情報を、バイ
ヤー、サプライヤー、加工事業主、運送事業主、及び、
保管事業主のいずれか一者または二者以上からの要求に
応じて提供し、バイヤー、サプライヤー、加工事業主、
運送事業主、及び、保管事業主のいずれか二者または三
者以上の間における商取引の成約を促進することを特徴
とする鋼材等の商取引方法。 (9)鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売するサプラ
イヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼材を運送
する運送事業主、さらに、鋼材を所定の期間保管する保
管事業主のそれぞれと鋼材情報センターとを、通信ネッ
トワークを介して、適宜結び、該鋼材情報センターにお
いて、サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提
示する加工能力情報、運送事業主が提示する運送能力情
報、及び、保管事業主が提示する保管能力情報を商取引
能力情報として蓄積し、バイヤー、サプライヤー、加工
事業主、及び、運送事業主のいずれか一者または二者以
上が提示する、買情報、加工要請情報、運送要請情報、
及び、保管要請情報のいずれか一または二以上を、商取
引要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請情報
に応答する商取引能力情報を検索し、該応答する商取引
能力情報を、商取引可能情報として、バイヤー、サプラ
イヤー、加工事業主、運送事業主、及び、保管事業主の
うち、商取引を成約し得るいずれか二者または三者以上
に提示し、該商取引を成約し得るいずれか二者または三
者以上の間で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せ
しめるとともに、成約した商取引に係る情報を、商取引
成約情報として蓄積し、該商取引成約情報を、バイヤ
ー、サプライヤー、加工事業主、運送事業主、及び、保
管事業主のいずれか一者または二者以上からの要求に応
じて提供し、商取引に係る財務・会計処理を支援するこ
とを特徴とする鋼材等の商取引方法。 (10)鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売するサプラ
イヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼材を運送
する運送事業主、さらに、鋼材を所定の期間保管する保
管事業主のそれぞれと鋼材情報センターとを、通信ネッ
トワークを介して、適宜結び、該鋼材情報センターにお
いて、サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提
示する加工能力情報、運送事業主が提示する運送能力情
報、及び、保管事業主が提示する保管能力情報を、商取
引能力情報として蓄積し、バイヤー、サプライヤー、加
工事業主、及び、運送事業主のいずれか一者または二者
以上が提示する、買情報、加工要請情報、運送要請情
報、及び、保管要請情報のいずれか一または二以上を、
商取引要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請
情報に応答する商取引能力情報を検索し、該応答する商
取引能力情報を、商取引可能情報として、バイヤー、サ
プライヤー、加工事業主、運送事業主、及び、保管事業
主のうち、商取引を成約し得るいずれか二者または三者
以上に提示し、該商取引を成約し得るいずれか二者また
は三者以上の間で、適正価格のもとで迅速に商取引を成
約せしめるとともに、成約した商取引に係る情報を、商
取引成約情報として蓄積し、蓄積した商取引要請情報、
商取引能力情報、商取引可能情報、及び、商取引成約情
報に基づき、商取引における動向を分析して、その結果
を、商取引動向情報として蓄積し、該商取引動向情報
を、バイヤー、サプライヤー、加工事業主、運送事業
主、及び、保管事業主のいずれか一者または二者以上か
らの要求に応じて提供し、鋼材等に係る売買及び事業の
促進を図ることを特徴とする鋼材等の商取引方法。 (11)鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売するサプラ
イヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼材を運送
する運送事業主、さらに、鋼材を所定の期間保管する保
管事業主のそれぞれと鋼材情報センターとを、通信ネッ
トワークを介して、適宜結び、該鋼材情報センターにお
いて、サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提
示する加工能力情報、運送事業主が提示する運送能力情
報、及び、保管事業主が提示する保管能力情報を、商取
引能力情報として蓄積し、バイヤー、サプライヤー、加
工事業主、及び、運送事業主のいずれか一者または二者
以上が提示する、買情報、加工要請情報、運送要請情
報、及び、保管要請情報のいずれか一または二以上を、
商取引要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請
情報に応答する商取引能力情報を検索し、該応答する商
取引能力情報を、商取引可能情報として、バイヤー、サ
プライヤー、加工事業主、運送事業主、及び、保管事業
主のうち、商取引を成約し得るいずれか二者または三者
以上に提示し、該商取引を成約し得るいずれか二者また
は三者以上の間で、適正価格のもとで迅速に商取引を成
約せしめるとともに、成約した商取引に係る情報を、商
取引成約情報として蓄積し、該商取引成約情報を、バイ
ヤー、サプライヤー、加工事業主、運送事業主、及び、
保管事業主のいずれか一者または二者以上からの要求に
応じて提供し、商取引に係る財務・会計処理を支援する
ほか、さらに、蓄積した商取引要請情報、商取引能力情
報、商取引可能情報、及び、商取引成約情報に基づき、
商取引における動向を分析して、その結果を、商取引動
向情報として蓄積し、該商取引動向情報を、バイヤー、
サプライヤー、加工事業主、運送事業主、及び、保管事
業主のいずれか一者または二者以上からの要求に応じて
提供し、鋼材等に係る売買及び事業の促進を図ることを
特徴とする鋼材等の商取引方法。 (12)前記(7)、(8)、(9)、(10)または(1
1)記載の鋼材等の商取引方法において、鋼材等の商取
引の成約後、さらに、鋼材情報センターを介し、所要の
情報を交換し、該商取引を完遂することを特徴とする鋼
材等の商取引方法。
【0012】また、本発明の鋼材等の商取引方法に用い
る本発明の情報処理装置の要旨は、以下の(13)〜(1
7)のとおりである。 (13)鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売するサプラ
イヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼材を運送
する運送事業主のそれぞれの情報処理装置と、通信ネッ
トワークを介して、適宜結ぶ鋼材情報センターの情報処
理装置であって、(a)サプライヤーが送信する売情
報、加工事業主が送信する加工能力情報、及び、運送事
業主が送信する運送能力情報を受信して、商取引能力情
報として蓄積する手段、(b)バイヤー、サプライヤ
ー、及び、加工事業主のいずれか一者または二者以上が
送信する、買情報、加工要請情報、及び、運送要請情報
のいずれか一または二以上を受信し、商取引要請情報と
して蓄積する手段、(c)該商取引要請情報に応答する
商取引能力情報を検索する手段、(d)該応答する商取
引能力情報を、商取引可能情報として蓄積する手段、
(e)該商取引可能情報を、バイヤー、サプライヤー、
加工事業主、及び、運送事業主のうち、商取引を成約し
得るいずれかの二者または三者以上に送信する手段、及
び、(f)該商取引を成約し得るいずれかの二者または
三者以上の間で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約
せしめる手段、を備えることを特徴とする鋼材等の商取
引に用いる情報処理装置。 (14)鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売するサプラ
イヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼材を運送
する運送事業主のそれぞれの情報処理装置と、通信ネッ
トワークを介して、適宜結ぶ鋼材情報センターの情報処
理装置であって、(a)サプライヤーが送信する売情
報、加工事業主が送信する加工能力情報、及び、運送事
業主が送信する運送能力情報を受信して、商取引能力情
報として蓄積する手段、(b)バイヤー、サプライヤ
ー、及び、加工事業主のいずれか一者または二者以上が
送信する、買情報、加工要請情報、及び、運送要請情報
のいずれか一または二以上を受信して、商取引要請情報
として蓄積する手段、(c)該商取引要請情報に 応答
する商取引能力情報を検索する手段、(d)該応答する
商取引能力情報を、商取引可能情報として蓄積する手
段、(e)該商取引可能情報を、バイヤー、サプライヤ
ー、加工事業主、及び、運送事業主のうち、商取引を成
約し得るいずれかの二者または三者以上に送信する手
段、(f)該商取引を成約し得るいずれかの二者または
三者以上の間で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約
せしめる手段、(g)該成約した商取引に係る情報を,
商取引成約情報として蓄積する手段、及び、(h)該商
取引成約情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事業
主、及び、運送事業主のいずれか一者または二者以上か
らの要求に応じて送信する手段、を備え、さらに、
(i)上記商取引成約情報を、商取引に係る財務・会計
処理を支援する情報として、該財務・会計処理を行う関
連事業主に送信する手段、及び/または、(j)商取引
能力情報、商取引要請情報、商取引可能情報、及び、商
取引成約情報に基づき、商取引における動向を分析し
て、その結果を、商取引動向情報として蓄積する手段、
及び、該商取引動向情報を、バイヤー、サプライヤー、
加工事業主、及び、運送事業主のいずれか一者または二
者以上からの要求に応じて送信する手段からなる一連の
手段、を備えることを特徴とする鋼材等の商取引に用い
る情報処理装置。 (15)鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売するサプラ
イヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼材を運送
する運送事業主、さらに、鋼材を所定の期間保管する保
管事業主のそれぞれの情報処理装置と、通信ネットワー
クを介して、適宜結ぶ鋼材情報センターの情報処理装置
であって、(a)サプライヤーが送信する売情報、加工
事業主が送信する加工能力情報、運送事業主が送信する
運送能力情報、及び、保管事業主が送信する保管能力情
報を受信して、商取引能力情報として蓄積する手段、
(b)バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、運
送事業主のいずれか一者または二者以上が送信する、買
情報、加工要請情報、運送要請情報、及び、保管要請情
報のいずれか一または二以上を受信して、商取引要請情
報として蓄積する手段、(c)該商取引要請情報に応答
する商取引能力情報を検索する手段、(d)該応答する
商取引能力情報を、商取引可能情報として蓄積する手
段、(e)該商取引可能情報を、バイヤー、サプライヤ
ー、加工事業主、運送事業主、及び、保管事業主のう
ち、商取引を成約し得るいずれかの二者または三者以上
に送信する手段、及び、(f)該商取引を成約し得るい
ずれかの二者または三者以上の間で、適正価格のもとで
迅速に商取引を成約せしめる手段、を備えることを特徴
とする鋼材等の商取引に用いる情報処理装置。 (16)鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売するサプラ
イヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼材を運送
する運送事業主、さらに、鋼材を所定の期間保管する保
管事業主のそれぞれの情報処理装置と、通信ネットワー
クを介して、適宜結ぶ鋼材情報センターの情報処理装置
であって、(a)サプライヤーが送信する売情報、加工
事業主が送信する加工能力情報、運送事業主が送信する
運送能力情報、及び、保管事業主が送信する保管能力情
報を受信して、商取引能力情報として蓄積する手段、
(b)バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、保
管事業主のいずれか一者または二者以上が送信する、買
情報、加工要請情報、運送要請情報、及び、保管要請情
報のいずれか一または二以上を受信して、商取引要請情
報として蓄積する手段、(c)該商取引要請情報に応答
する商取引能力情報を検索する手段、(d)該応答する
商取引能力情報を、商取引可能情報として蓄積する手
段、(e)該商取引可能情報を、バイヤー、サプライヤ
ー、加工事業主、運送事業主、及び、保管事業主のう
ち、商取引を成約し得るいずれかの二者または三者以上
に送信する手段、(f)該商取引を成約し得るいずれか
の二者または三者以上の間で、適正価格のもとで迅速に
商取引を成約せしめる手段、(g)該成約した商取引に
係る情報を,商取引成約情報として蓄積する手段、及
び、(h)該商取引成約情報を、バイヤー、サプライヤ
ー、加工事業主、運送事業主、及び、保管事業主のいず
れか一者または二者以上からの要求に応じて送信する手
段、を備え、さらに、(i)上記商取引成約情報を、商
取引に係る財務・会計処理を支援する情報として、該財
務・会計処理を行う関連事業主に送信する手段、及び/
または、(j)商取引能力情報、商取引要請情報、商取
引可能情報、及び、商取引成約情報に基づき、商取引に
おける動向を分析して、その結果を、商取引動向情報と
して蓄積する手段、及び、該商取引動向情報を、バイヤ
ー、サプライヤー、加工事業主、運送事業主、及び、保
管事業主のいずれか一者または二者以上からの要求に応
じて送信する手段からなる一連の手段、を備えることを
特徴とする鋼材等の商取引に用いる情報処理装置。 (17)前記(13)、(14)、(15)または(16)記載の
鋼材等の商取引に用いる情報処理装置において、さら
に、鋼材等の商取引の成約後、所要の情報を送・受信
し、該商取引を完遂せしめる手段を備えることを特徴と
する鋼材等の商取引に用いる情報処理装置。
【0013】
【発明の実施の形態】1)先ず、図1に基づき、本発明
の実施の形態を詳細に説明する。 (1)図1において、複数のバイヤー2(B1…Bn)、複
数のサプライヤー3(S1…Sn)、複数の加工事業主4
(W1…Wn)、及び、複数の運送事業主5(T1…Tn)のそ
れぞれが、通信ネットワークを介して、適宜、鋼材情報
センター1に結ばれている。
【0014】本発明においては、これらバイヤー2、サ
プライヤー3、加工事業主4、及び、運送事業主5のう
ち、いずれか、もしくは、いくつかが、さらに、全部
が、一事業主(バイヤー、サプライヤーを含む)から構
成(例えば、サプライヤーは、サプライヤー3(S1)だ
けであるような構成)されていてもよいが、商取引にお
いて、適正な競争原理が働くことを図る本発明において
は、バイヤー2、サプライヤー3、加工事業主4、及
び、運送事業主5のそれぞれは、複数であることが好ま
しい。
【0015】本発明において、バイヤー2(B1…Bn)、
サプライヤー3(S1…Sn)、加工事業主4(W1…Wn)、
及び、運送事業主5(T1…Tn)は、所要の登録要件を満
たすものであればよい。バイヤー2(B1…Bn)は、主と
して、鋼材を購入する者であるが、本発明において、バ
イヤー2(B1…Bn)は、鋼材を購入するだけでなく、購
入鋼材及び/または手持ち鋼材に係る加工及び/または
運送を、加工事業主及び/または運送事業主に発注でき
る。
【0016】サプライヤー3(S1…Sn)は、主として、
鋼材を販売する者であるが、各種の鋼材を販売する者で
あっても、特定鋼種の鋼材を販売する者であってもよ
い。本発明において、サプライヤー3(S1…Sn)は、鋼
材を販売するだけでなく、販売する鋼材に係る加工業務
及び/または運送業務を、加工事業主4及び/または運
送事業主5に発注できる。
【0017】本発明において、バイヤー2とサプライヤ
ー3は、単に、鋼材を購入するか、鋼材を販売するかだ
けの違いである。即ち、本発明において、本発明に従い
商取引を行う者は、その者が、商取引の局面、局面で行
う商取引の対象・内容(鋼材の売買関係でいえば、鋼材
を購入するのか、鋼材を販売するのか)を前提にして位
置づけられている。
【0018】したがって、本発明に従い商取引を行う者
は、商取引において、商取引の対象・内容次第で、どの
ような立場にも立ち商取引をなし得るのである。この点
が、先ず、本発明における最大の特徴である。例えば、
バイヤー2(B1)が、ある局面ではサプライヤーとして
行動し、他のバイヤー2(B2…Bn)と商取引を行うこと
ができるし、また、サプライヤー3(S1)が、ある局面
ではバイヤーとして行動し、他のサプライヤー3(S2…
Sn)と商取引することもできる。
【0019】実際に、例えば、商社や特約店は、商取引
の局面、局面に応じ、バイヤーであり、サプライヤーで
もあるが、本発明の鋼材等の商取引においては、商社や
特約店のように、商取引の局面に応じ立場を違える者も
参加し得ることは当然のことである。加工事業主4(W1
…Wn)は、バイヤー2及び/またはサプライヤー3か
ら、各種の加工(例えば、溶接、切断、穴あけ、曲げ、
研磨、塗装等)業務を受注し、鋼材に所要の加工を施す
事業を行う者であるが、本発明では、単に加工業務を受
注するだけでなく、自己の加工技能・技術を、鋼材情報
センターを通して、常時提示し、バイヤー2及び/また
はサプライヤー3から、自己の加工技能・技術に見合う
加工業務を、継続的に受注することができる。
【0020】本発明において、加工事業主4は、先の需
要を見越し、予め鋼材を購入することができるし、ま
た、これに所要の加工を施した鋼材、または、手持ちと
なった鋼材を販売することができる。即ち、本発明にお
いて、例えば、加工事業主4(W1)は、ある局面ではバ
イヤーとして、また、ある局面ではサプライヤーとして
商取引を行うことができる。
【0021】また、加工事業主4(W1…Wn)は、鋼材の
運送につき、運送事業主5(T1…Tn)と商取引できるこ
とは勿論のこと、鋼材の加工について、他の加工事業主
4と商取引ができる。例えば、加工事業主4(W1)は、
鋼材の加工について、他の加工事業主4(W2…Wn)と商
取引ができる。このように、本発明においては、バイヤ
ー2(B1…Bn)、サプライヤー3(S1…Sn)、及び、加
工事業主4(W1…Wn)は、それぞれの立場に捕らわれ
ず、局面に応じて商取引の対象を選択し、所望の商取引
を行うことができる。
【0022】運送事業主5(T1…Tn)は、バイヤー2、
サプライヤー3、及び/または、加工事業主4から、鋼
材の運送業務を受注し、各種鋼材を指定の場所(積込
先)から指定の場所(配送先)へ運送する事業を行う者
であるが、本発明では、単に運送業務を受注するだけで
なく、自己の運送能力(運送手段〔車両、船舶等〕、運
送ノウハウ〔積込み、結束、荷卸し〕等)を、鋼材情報
センターを通して常時提示し、バイヤー2、サプライヤ
ー3、及び/または、加工事業主4から、自己の運送能
力に見合う運送業務を、継続的に受注することができ
る。
【0023】また、本発明においては、運送事業主5、
例えば、運送事業主5(T1)は、運送業務につき、他の
運送事業主5(T2…Tn)と商取引をすることができる。
以上説明したように、本発明においては、所要の登録要
件を満たし、上記事業を営むバイヤー2(B1…Bn)、サ
プライヤー3(S1…Sn)、加工事業主4(W1…Wn)、及
び、運送事業主5(T1…Tn)の4事業主が、鋼材情報セ
ンター1を中心として、適宜、通信ネットワークで結ば
れ、個々のバイヤー、サプライヤー、及び、加工事業主
は、何を商取引の対象とするかで、その立場を自由に選
択して、商取引を行うことができるのである。この点
が、前述したように、本発明における最大の特徴であ
る。
【0024】本発明において、バイヤー2(B1…Bn)、
サプライヤー3(S1…Sn)、加工事業主4(W1…Wn)、
及び、運送事業主5(T1…Tn)のそれぞれを、適宜、鋼
材情報センター1に結ぶ通信ネットワークは、専用回線
によるネットワークでもよいし、移動体情報通信ネット
ワーク、通信衛星を中継する情報通信ネットワーク、そ
の他の情報通信ネットワーク等を含む既存の情報通信ネ
ットワークでもよい。
【0025】例えば、インターネットを用いるのが好ま
しいが、これに限られるものではない。要は、本発明に
おいて、通信ネットワークは、バイヤー2(B1…Bn)、
サプライヤー3(S1…Sn)、加工事業主4(W1…Wn)、
及び、運送事業主5(T1…Tn)のそれぞれを、適宜、鋼
材情報センター1に、送・受信可能なように結ぶ手段で
あり、何らかの情報通信手段により構成されていればど
のような形態のものでもよい。
【0026】鋼材情報センター1には、(a)サプライ
ヤーが送信する売情報、加工事業主が送信する加工能力
情報、及び、運送事業主が送信する運送能力情報を受信
して、商取引能力情報として蓄積する手段、(b)バイ
ヤー、サプライヤー、及び、加工事業主のいずれか一者
または二者以上が送信する、買情報、加工要請情報、及
び、運送要請情報のいずれか一または二以上を受信し
て、商取引要請情報として蓄積する手段、(c)該商取
引要請情報に応答する商取引能力情報を検索する手段、
(d)該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報と
して蓄積する手段、(e)該商取引可能情報を、バイヤ
ー、サプライヤー、加工事業主、及び、運送事業主のう
ち、商取引を成約し得るいずれかの二者または三者以上
に送信する手段、及び、(f)該商取引を成約し得るい
ずれかの二者または三者以上の間で、適正価格のもとで
迅速に商取引を成約せしめる手段、を備える情報処理装
置が配置されている。
【0027】また、上記情報処理装置は、さらに、
(g)成約した商取引に係る情報を、商取引成約情報と
して蓄積する手段、及び、(h)該商取引成約情報を、
バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、運送事業
主のいずれかの一者または二者以上からの要求に応じて
送信する手段、を備え、さらに、(i)上記商取引成約
情報を、商取引に係る財務・会計処理を支援する情報と
して、該財務・会計処理を行う関連事業主に送信する手
段、及び/または、(j)商取引能力情報、商取引要請
情報、商取引可能情報、及び、商取引成約情報に基づ
き、商取引における動向を分析して、その結果を、商取
引動向情報として蓄積する手段、及び、該商取引動向情
報を、バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、運
送事業主のいずれかの一者または二者以上からの要求に
応じて送信する手段からなる一連の手段、を備えるもの
である。
【0028】また、上記情報処理装置は、さらに、鋼材
等の商取引の成約後、所要の情報を送・受信し、該商取
引を完遂せしめる手段を備えるものである。ここで、バ
イヤー2(B1…Bn)、サプライヤー3(S1…Sn)、加工
事業主4(W1…Wn)、及び、運送事業主5(T1…Tn)
が、それぞれ、鋼材情報センター1の情報処理装置とや
り取りする各種情報、及び、該情報処理装置における各
種情報の処理について説明する。
【0029】売情報は、サプライヤー3(S1…Sn)が、
鋼材を販売する時に、受注・販売可能な範囲を明確にし
て提示する情報であり、具体的には、鋼種、規格、形
状、サイズ、スペック等に係る鋼材限定情報、鋼材の販
売可能数量・価格等に係る在庫情報、及び、鋼材の所在
地、納入可能時期、その他、鋼材の販売に必要な情報を
含む情報である。
【0030】加工能力情報は、加工事業主4(W1…Wn)
が、自己の加工技能・技術に見合う加工作業を、継続的
に受注するため、自己の加工技能・技術の他、具体的
に、受注可能数量、受注可能時期、納期、価格、その他
必要な条件を明確に表示して、バイヤー2及び/または
サプライヤー3に、時には、他の加工事業主4に、常時
または適時提示する情報である。
【0031】運送能力情報は、運送事業主5(T1…Tn)
が、自己の運送能力(運送手段〔車両、船舶等〕、運送
ノウハウ〔積込み、結束、荷卸し〕等)に見合った運送
業務を、継続的に受注するため、自己の運送能力(運送
手段、運送ノウハウ)の他、具体的な運送条件(運送可
能鋼種、運送可能数量、運送可能時期、運送可能区間
〔配送先と積込先〕、価格等)を明確に表示して、バイ
ヤー2、サプライヤー3及び/または加工事業主4に、
時には、他の運送事業主5に、常時または適時提示する
情報である。
【0032】本発明では、鋼材情報センター1の情報処
理装置(以下「本発明の情報処理装置」ということがあ
る。)に送信されてくる売情報、加工能力情報、及び、
運送能力情報を、商取引能力情報として蓄積する。買情
報は、バイヤー2(B1…Bn)が、鋼材を購入する時に提
示する情報であり、具体的には、鋼種、規格、形状、サ
イズ、スペック等に係る鋼材限定情報と、購入数量及び
価格、購入鋼材の納入時期と場所、その他、鋼材の購入
に必要な情報等を含む注文申込情報である。
【0033】加工要請情報は、バイヤー2(B1…Bn)及
び/またはサプライヤー3(S1…Sn)が、購入鋼材や手
持ち鋼材、及び/または、販売予定鋼材に、所要の加工
を施す必要が生じた時に、加工の態様を明確に表示し
て、該加工が可能な加工事業主を求める情報であり、具
体的には、加工条件(鋼種、規格、形状、サイズ、スペ
ック、数量、場所、価格等)、加工方法及び/または加
工時期、その他、加工注文に必要な条件に関する情報で
ある。
【0034】運送要請情報は、バイヤー2(B1…Bn)、
サプライヤー3(S1…Sn)、及び/または、加工事業主
4(W1…Wn)が、購入鋼材や手持ち鋼材、販売予定鋼
材、及び/または、加工済鋼材を、指定の場所(現場、
鋼材置場、倉庫等の配送先)に運送する必要が生じた時
に、鋼材とその鋼材に求める運送の形態を明確に表示し
て、該運送が可能な運送事業主を求める情報であり、具
体的には、鋼材条件(鋼種、形状、サイズ、数量等)、
運送条件(運送手段、積込先、配送先、配送時期、価格
等)、その他、鋼材の運送に必要な条件に関する情報で
ある。
【0035】本発明では、本発明の情報処理装置に送信
されてくる買情報、加工要請情報、及び、運送要請情報
を、商取引要請情報として蓄積する。そして、本発明の
情報処理装置においては、商取引要請情報に応答する商
取引能力情報を検索する。所定の商取引要請情報に応答
する商取引能力情報があれば、これら情報の発信者間で
商取引が成立する可能性があるので、該商取引能力情報
を、商取引可能情報として蓄積するとともに、商取引要
請情報または商取引能力情報の発信者であるバイヤー
と、サプライヤー、加工事業主、及び/または、運送事
業主に送信する。 (2)ここで、本発明において、鋼材等の商取引が成約
に至る過程について説明する。理解を容易にするため、
次の(ア)及び(イ)の場合を例にとって説明する。 (ア)バイヤー2(B1)が買情報(商取引要請情報)
を、本発明の情報処理装置に送信した場合。
【0036】この場合、バイヤー2(B1)は、商取引の
対象者であるサプライヤー3(S1…Sn)を特定のサプラ
イヤー(例えば、サプライヤー3(S1…S9))に限定す
ることができる。本発明の情報処理装置が、バイヤー2
(B1)からの買情報(具体的には、鋼材限定情報、注文
申込情報)を受信すると、該買情報を蓄積するととも
に、既に蓄積されている商取引能力情報(売情報)の中
から、上記買情報に応答する商取引能力情報を検索す
る。
【0037】上記応答する情報が存在しなければ、その
旨がバイヤー2(B1)に送信され、バイヤー2(B1)
は、商取引条件を変えて、再度、買情報を送信すること
ができる。上記検索の結果、バイヤー2(B1)の買情報
に応答する商取引能力情報が、一または複数存在すれ
ば、その応答情報が、商取引可能情報として、バイヤー
2(B1)へ送信されるとともに、該応答する商取引能力
情報の提示者のサプライヤー、例えば、サプライヤー3
(S1…S4)へも送信される。
【0038】上記商取引可能情報を受信したバイヤー2
(B1)は、ここで、求める鋼材等の商取引に対し、成約
に先立ち必要な見積もりを、複数のサプライヤー3(S1
…S4)から得たことになる。また、上記商取引可能情報
を受信したサプライヤー3(S1…S4)は、本発明の情報
処理装置において、該情報処理装置に蓄積されている売
情報(商取引能力情報)に基づいて、バイヤー2(B1)
が求める商取引に対して見積もりがなされ、該見積もり
がバイヤー2(B1)に提示されたことを知ることにな
る。
【0039】この場合、サプライヤー3(S1…S4)は、
送信されてきた商取引可能情報(見積もり)を修正し、
本発明の情報処理装置を通じて、再度、商取引可能情報
を、バイヤー2(B1)に提示することができる。即ち、
本発明の情報処理装置は、バイヤー2(B1)が求める商
取引に対し、サプライヤー3(S1…Sn)が提示し、該情
報処理装置が蓄積する商取引能力情報(売情報)に基づ
き、同時に、複数の見積もりをし、それらを商取引可能
情報として、バイヤー2(B1)及びサプライヤー3(S1
…S4)に提示したことになる。
【0040】そして、バイヤー2(B1)が、例えば、サ
プライヤー3(S1)と契約する旨の信号を、本発明の情
報処理装置へ送信すると、該信号は、該情報処理装置か
らサプライヤー3(S1)へ送信される。サプライヤー3
(S1)が、契約する旨の信号を上記情報処理装置へ送信
すれば、バイヤー2(B1)が求める鋼材等の商取引につ
き、バイヤー2(B1)とサプライヤー3(S1)の間で契
約が成立する。
【0041】成約に至った商取引に係る情報は、商取引
成約情報として、本発明の情報処理装置に蓄積される。
このようにして、本発明においては、鋼材情報センター
の情報処理装置を介して、バイヤーが求める商取引につ
き、サプライヤーとの間で契約が成立することになる。
【0042】ただし、商取引の成約後、実際に、鋼材が
サプライヤーからバイヤーへ引き渡される際には、打合
わせや、出荷・納入指示が必要になる場合があるが、こ
のような場合においても、該打合わせや、出荷・納入指
示を、本発明の情報処理装置を介して行うことができる
ので、成約した鋼材等の商取引を、速やかに完遂するこ
とができる。 (イ)バイヤー2(B1)が、買情報、加工要請情報、及
び、運送要請情報(商取引要請情報)を、本発明の情報
処理装置に送信した場合。
【0043】この場合も、バイヤー2(B1)は、商取引
の対象者であるサプライヤー3(S1…Sn)、加工事業主
4(W1…Wn)、及び/または、運送事業主5(T1…Tn)
を、それぞれ特定の事業主(サプライヤーを含む)に限
定する(例えば、サプライヤー3(S1…S9)、加工事業
主4(W1…W5)、運送事業主5(T1…T5)に限定する)
ことができる。
【0044】本発明の情報処理装置が、バイヤー2(B
1)から買情報、加工要請情報、及び、運送要請情報
(商取引要請情報)を受信すると、これら情報を商取引
要請情報として蓄積するとともに、既に蓄積されている
商取引能力情報(売情報、加工能力情報、及び、運送能
力情報)の中から、上記三つの情報に、それぞれ応答す
る商取引能力情報を検索する。
【0045】いずれかの商取引要請情報に応答する商取
引能力情報が存在しなければ、その旨がバイヤー2(B
1)に送信され、バイヤー2(B1)は、商取引条件を変
えて、再度、買情報、加工要請情報、または、運送要請
情報を送信することができる。上記検索の結果、バイヤ
ー2(B1)の買情報、加工要請情報、及び、運送要請情
報のそれぞれに応答する商取引能力情報が、一または複
数存在すれば、それらの応答情報が、商取引可能情報と
して、バイヤー2(B1)へ送信されるとともに、該応答
する商取引能力情報の提示者、即ち、一または複数のサ
プライヤー(例えば、サプライヤー3(S1…S4))、一
または複数の加工事業主(例えば、加工事業主4(W1…
W4))、及び、一または複数の運送事業主(例えば、運
送事業主5(T1…T4))へも送信される。
【0046】上記商取引可能情報を受信したバイヤー2
(B1)は、ここで、求める鋼材等の商取引に対し、成約
に先立ち必要な見積もりを、一または複数のサプライヤ
ー(例えば、サプライヤー3(S1…S4))、一または複
数の加工事業主(例えば、加工事業主4(W1…W4))、
及び、一または複数の運送事業主(例えば、運送事業主
5(T1…T4))から得たことになる。
【0047】また、上記商取引可能情報を受信したサプ
ライヤー3(S1…S4)、加工事業主4(W1…W4)、及
び、運送事業主5(T1…T4)のそれぞれは、本発明の情
報処理装置において、該情報処理装置に蓄積されている
商取引能力情報(売情報、加工能力情報、及び、運送能
力情報)に基づいて、バイヤー2(B1)が求める商取引
に対して見積もりがなされ、該見積もりがバイヤー2
(B1)に提示されたことを知ることになる。
【0048】この場合、例えば、サプライヤー3(S1…
S4)、加工事業主4(W1…W4)、及び/または、運送事
業主5(T1…T4)は、送信されてきた商取引可能情報
(見積もり)を修正し、本発明の情報処理装置を通じ
て、再度、商取引可能情報を、バイヤー2(B1)に提示
することができる。即ち、本発明の情報処理装置は、バ
イヤー2(B1)が求める鋼材等(購入、加工、運送)の
商取引に対し、サプライヤー3(S1…Sn)、加工事業主
4(W1…Wn)、及び、運送事業主5(T1…Tn)が提示
し、該情報処理装置が蓄積する商取引能力情報(売情
報、加工能力情報、運送能力情報)に基づき、同時に、
複数の見積もりをし、それらを商取引可能情報として、
バイヤー2(B1)と、サプライヤー3(S1…S4)、加工
事業主4(W1…W4)、及び、運送事業主5(T1…T4)に
提示したことになる。
【0049】そして、バイヤー2(B1)が、例えば、サ
プライヤー3(S1)、加工事業主4(W1)、及び、運送
事業主5(T1)と契約する旨の信号を、本発明の情報処
理装置へ送信すると、該信号は、それぞれ、該情報処理
装置からサプライヤー3(S1)、加工事業主4(W1)、
及び、運送事業主5(T1)へ送信される。サプライヤー
3(S1)、加工事業主4(W1)、及び/または、運送事
業主5(T1)が、バイヤー2(B1)と契約する旨の信号
を本発明の情報処理装置へ送信すれば、バイヤー2(B
1)が求める鋼材等の商取引につき、バイヤー2(B1)
と、サプライヤー3(S1)、加工事業主4(W1)、及び
/または、運送事業主5(T1)のそれぞれとの間で契約
が成立する。
【0050】このようにして、本発明においては、鋼材
情報センターの情報処理装置を介して、バイヤーが求め
る商取引につき、サプライヤー、加工事業主、及び、運
送事業主のそれぞれとの間で契約を成立せしめることに
なる。成約に至った商取引に係る情報は、商取引成約情
報として、本発明の情報処理装置に蓄積される。
【0051】ただし、商取引の成約後、実際に、鋼材が
サプライヤーからバイヤーへ、あるいは、サプライヤー
から加工事業主へ引き渡される際には、打合わせや、出
荷・納入指示が必要になる場合があるが、このような場
合においても、該打合わせや、出荷・納入指示を、本発
明の情報処理装置を介して行うことができるので、成約
した鋼材等の商取引を、速やかに完遂することができ
る。
【0052】以上、(ア)及び(イ)の場合を例にあ
げ、本発明において、鋼材等の商取引が成約に至る過程
について説明したが、本発明における鋼材等の商取引に
おいては、この様な商取引態様に限られず、様々な商取
引態様があることはいうまでもない。例えば、サプライ
ヤー3やバイヤー2は、手持ちの鋼材の加工及び/また
は運送に係る商取引を、加工事業主及び/または運送事
業主に求めることができる。
【0053】また、本発明においては、サプライヤー3
が、バイヤーとして商取引を行うことができ、また、そ
の逆に、バイヤー2が、サプライヤーとして商取引を行
うことができることは、前述したとおりであるが、さら
に、加工事業主4も、加工能力情報を提示して、加工業
務を受注するだけでなく、適時、鋼材の売情報または買
情報を提示して、サプライヤーまたはバイヤーとして、
鋼材等の商取引を行うことができる。
【0054】さらに、加工事業主4は、自己の加工能力
との兼ね合いで、加工要請情報を、本発明の情報処理装
置を介して、他の加工事業主4に提示して、加工業務に
係る商取引を求めることができる。運送事業主5も、加
工事業主4と同様に、他の運送事業主5に対して、運送
業務に係る商取引を求めることができるし、時には、鋼
材の売情報または買情報を提示して、サプライヤーまた
はバイヤーとして、鋼材等の商取引を行うことができる
ことは、本発明の特徴からして当然のことである。
【0055】このように、本発明においては、サプライ
ヤー、バイヤー、加工事業主、及び、運送事業主は、立
場を変えて鋼材等の商取引を行うことができるととも
に、サプライヤー、バイヤー、及び、加工事業主、それ
に加え、運送事業主の間でなされる鋼材等の商取引も、
その対象が多岐に渡るのである。前述したが、この点が
本発明における最大の特徴である。
【0056】そして、本発明の情報処理装置は、成約し
た商取引に係る情報を、商取引成約情報として蓄積する
手段を備えていて、鋼材等の商取引が成約に至る毎に、
該商取引に係る情報を、商取引成約情報として蓄積す
る。この蓄積された商取引成約情報は、バイヤー、サプ
ライヤー、加工事業主、及び、運送事業主のために活用
されるものであるが、これについては後で説明する。 (3)本発明において、加工事業主4(W1…W4)は、自
己の加工能力情報(加工技能・技術、受注可能数量、受
注可能時期、納期、価格等)を、鋼材情報センターを介
し、バイヤー及び/またはサプライヤーに、常時または
適時提示し、鋼材等の商取引を求めることができること
は勿論のことであるが、さらに、例えば、バイヤー2の
何れか(例えば、バイヤー2(B1))と契約をなした加
工事業主4(例えば4(W1))は、該契約に係る加工業
務に関する加工能力情報(例えば、加工態様、受注可能
鋼種、受注可能数量、受注可能時期、納期、価格等)
を、本発明の情報処理装置を介し、他のバイヤー2(B2
…Bn)、サプライヤー3(S1…Sn)、及び/または、他
の加工事業主4(W2…W4)に対し提示し、上記契約に係
る加工業務と関連する加工業務に係る商取引を求めるこ
とができる。
【0057】上記加工事業主4(W1)が、バイヤー2
(B1)との契約に係る加工業務と同じ加工業務、もしく
は、類似の加工業務につき、サプライヤー3(S1…Sn)
のいずれか、他のバイヤー2(B2…Bn)のいずれか、及
び/または、他の加工事業主4(W2…W4)のいずれかと
商取引をなすことができれば、上記加工事業主4(W1)
は、自己の加工設備を高い稼働率で稼働することがで
き、加工業務に要するコストを低減することができる。
【0058】また、本発明において、ある運送事業主、
例えば、運送事業主5(T1)は、自己の運送能力情報
(運送手段〔車両、船舶等〕、運送ノウハウ〔積込み、
結束、荷卸し〕、運送可能鋼種、運送可能数量、運送可
能時期、運送可能区間〔配送先と積込先〕、価格等)
を、鋼材情報センターを介し、バイヤー2(B1…Bn)、
サプライヤー3(S1…Sn)、及び/または、加工事業主
4(W1…W4)に、さらには、他の運送事業主5(T2…T
4)に、常時または適時提示し商取引を求めることがで
きることは勿論のことであるが、さらに、例えば、バイ
ヤー2(B1)と契約をなした際、運送事業主5(T1)
は、該契約に係る運送業務に関連する運送能力情報を、
本発明の情報処理装置を介して、他のバイヤー2(B2…
Bn)、サプライヤー3(S1…Sn)、及び、加工事業主4
(W1…W4)に、さらには、他の運送事業主5(T2…T4)
に提示して、上記バイヤー2(B1)との契約に係る運送
業務に関連する運送業務に係る商取引を求めることがで
きる。
【0059】上記運送事業主5(T1)が、上記バイヤー
2(B1)との契約に係る運送業務に関連する運送業務に
つき、他のバイヤー2(B2…Bn)のいずれか、サプライ
ヤー3(S1…Sn)のいずれか、及び/または、加工事業
主4(W1…W4)のいずれか、さらには、他の運送事業主
5(T2…T4)のいずれと商取引なすことができれば、上
記運送事業主5(T1)は、運送手段〔車両、船舶等〕を
効率よく運用することができ、上記契約に係る運用業務
に要するコストを低減することができる。
【0060】さらに、本発明において、バイヤー2(B1
…Bn)のいずれかと契約をした、サプライヤー、例え
ば、サプライヤー3(S1)は、該契約に係る鋼材の売情
報(鋼種、規格、形状、サイズ、スペック等に係る鋼材
限定情報、鋼材の販売可能数量・価格等に係る在庫情
報、及び、鋼材の所在地、納入可能時期、その他、鋼材
の販売に必要な情報)を更新して、鋼材情報センターを
介して、バイヤー2(B1…Bn)に提示して、上記契約に
係る鋼材の販売を促進することができる。
【0061】このように、本発明は、需要者と供給者と
の間で、適正な競争原理のもとで迅速に、鋼材等の商取
引を成約せしめることができるだけでなく、該商取引を
基に、さらに関連する鋼材等の商取引を、需要者と供給
者との間に促進することができるものである。この点
が、さらに、本発明における最大の特徴である。 (4)本発明の情報処理装置は、成約した鋼材等の商取
引に係る情報を、商取引成約情報として蓄積する手段を
備えていて、鋼材等の商取引が成約に至る毎に、該商取
引に係る情報を、商取引成約情報として蓄積する。この
蓄積された商取引成約情報は、バイヤー、サプライヤ
ー、加工事業主、及び、運送事業主のために活用する情
報である。このことについて説明する。
【0062】本発明の情報処理装置は、商取引成約情報
を、バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、運送
事業主のいずれか一者または二者以上からの要求に応じ
て送信する手段を備えているので、要求があれば、バイ
ヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、運送事業主の
いずれか一者または二者以上に、自己の商取引成約情報
を送信することができる。
【0063】自己の商取引成約情報を得たバイヤー、サ
プライヤー、加工事業主、及び/または、運送事業主
は、該商取引成約情報に基づいて、例えば、買情報、売
情報、加工能力情報、及び/または、運送能力情報を、
適宜更新して、鋼材等の商取引の推進を図ることができ
る。また、バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び
/または、運送事業主は、商取引成約情報を、商取引に
係る財務・会計処理に役立てることもできる。
【0064】また、本発明の情報処理装置は、商取引成
約情報を、商取引に係る財務・会計処理を支援する情報
として、該財務・会計処理を行う銀行等の関連事業主に
送信する手段を含んでいるので、バイヤー、サプライヤ
ー、加工事業主、及び/または、運送事業主の商取引に
係る決済等の財務・会計処理を支援することができる。
【0065】上記銀行等の関連事業主は、商取引成約情
報に基づいて、上記商取引に係る決済の他、必要な場
合、例えば、融資、もしくは、融資の支援をも行う。こ
のように、本発明においては、商取引成約情報を、バイ
ヤー、サプライヤー、加工事業主、及び/または、運送
事業主の商取引に係る決済、必要なら融資をも含む財務
・会計処理を支援する情報として活用することができ
る。この点も、本発明における特徴の一つである。
【0066】なお、本発明の情報処理装置は、電子決済
処理手段を備え、バイヤー、サプライヤー、加工業者、
及び、運送業者間の決済を、商取引成約情報に基づいて
決済処理することもできる。さらに、また、本発明の情
報処理装置は、蓄積した商取引要請情報、商取引能力情
報、商取引可能情報、及び、商取引成約情報に基づき、
鋼材等の商取引における動向を分析し、その結果を、商
取引動向情報として蓄積する手段を備えているので、本
発明においては、定期的に、または、必要に応じ上記情
報を分析し、鋼材等の商取引における商取引動向を把握
することができる。
【0067】そして、本発明の情報処理装置は、商取引
動向情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及
び、運送事業主のいずれか一者または二者以上からの要
求に応じて送信する手段を備えているので、要求に応
じ、バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、運送
事業主のいずれか一者または二者以上に、商取引動向情
報を提供する。
【0068】商取引動向情報を得たバイヤー、サプライ
ヤー、加工事業主、及び/または、運送事業主は、商取
引動向情報に基づき、鋼材等の商取引に係る短期的及び
長期的な動向を把握することができるので、短期的及び
長期的な鋼材等の売買及び事業の促進を図ることができ
る。この点も、本発明における大きな特徴の一つであ
る。 2)次に、図2に基づき、本発明の他の実施の形態につ
いて詳細に説明する。 (1)図2において、複数のバイヤー2(B1…Bn)、複
数のサプライヤー3(S1…Sn)、複数の加工事業主4
(W1…Wn)、複数の運送事業主5(T1…Tn)、及び、複
数の保管事業主6(H1…Hn)のそれぞれが、通信ネット
ワークを介して、適宜、鋼材情報センター1の情報処理
装置に結ばれる。
【0069】即ち、図2は、図1に示す鋼材等の商取引
の態様に、さらに、複数の保管事業主6(H1…Hn)が参
加したものである。本発明において、保管事業主6(H1
…Hn)は、バイヤー2(B1…Bn)、サプライヤー3(S1
…Sn)、加工事業主4(W1…Wn)、運送事業主5(T1…
Tn)と同様に、所要の登録要件を満たすもので、かつ、
複数であることが好ましい。
【0070】なお、バイヤー2(B1…Bn)、サプライヤ
ー3(S1…Sn)、加工事業主4(W1…Wn)、及び、運送
事業主5(T1…Tn)については、前述したとおりであ
る。保管事業主6(H1…Hn)は、バイヤー2(B1…B
n)、サプライヤー3(S1…Sn)、加工事業主4(W1…W
n)、及び/または、運送事業主5(T1…Tn)から、各
種鋼材を所定の期間保管する業務を受注し、該鋼材を、
所定の期間保管する事業主であるが、本発明において、
保管事業主6(H1…Hn)は、鋼材情報センターを通し
て、単に保管業務を受注するだけでなく、保管場所、保
管手段〔倉庫、野外置場等〕、保管可能鋼種、保管可能
数量、保管可能期間、価格等(以下「保管能力」とい
う)を、常時または適時提示し、バイヤー2(B1…B
n)、サプライヤー3(S1…Sn)、加工事業主4(W1…W
n)、及び/または、運送事業主5(T1…Tn)から、自
己の保管能力に見合う保管業務を、継続的に受注するこ
とができる。
【0071】通信ネットワークについては前述したとお
りであるが、図2に示す鋼材等の商取引の態様におい
て、鋼材情報センター1には、(a)サプライヤーが送
信する売情報、加工事業主が送信する加工能力情報、運
送事業主が送信する運送能力情報、及び、保管事業主が
送信する保管能力情報を受信して、商取引能力情報とし
て蓄積する手段、(b)バイヤー、サプライヤー、加工
事業主、及び、運送事業主のいずれか一者または二者以
上が送信する、買情報、加工要請情報、運送要請情報、
及び、保管要請情報にいずれか一または二以上を受信し
て、商取引要請情報として蓄積する手段、(c)該商取
引要請情報に応答する商取引能力情報を検索する手段、
(d)該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報と
して蓄積する手段、(e)該商取引可能情報を、バイヤ
ー、サプライヤー、加工事業主、運送事業主、及び、保
管事業主のうち、商取引を成約し得るいずれかの二者ま
たは三者以上に送信する手段、(f)該商取引を成約し
得るいずれかの二者または三者以上の間で、適正価格の
もとで迅速に商取引を成約せしめる手段、(g)該成約
した商取引に係る情報を、商取引成約情報として蓄積す
る手段、及び、(h)該商取引成約情報を、バイヤー、
サプライヤー、加工事業主、運送事業主、及び、保管事
業主のいずれか一者または二者以上からの要求に応じて
送信する手段、を備える情報処理装置が配置されてい
る。
【0072】上記情報処理装置は、さらに、(i)上記
商取引成約情報を、商取引に係る財務・会計処理を支援
する情報として、該財務・会計処理を行う関連事業主に
送信する手段、及び/または(j)商取引能力情報、商
取引要請情報、商取引可能情報、及び、商取引成約情報
に基づき、商取引における動向を分析して、その結果
を、商取引動向情報として蓄積する手段、及び、該商取
引動向情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事業主、
運送事業主、及び、保管事業主のいずれか一者または二
者以上からの要求に応じて送信する手段からなる一連の
手段、を備えるものである。
【0073】また、上記情報処理装置は、さらに、鋼材
等の商取引の成約後、所要の情報を送・受信し、該商取
引を完遂せしめる手段を備えるものである。売情報、加
工能力情報、及び、運送能力情報、また、買情報、加工
要請情報、及び、運送要請情報については、前述したと
おりである。保管能力情報は、保管事業主が、自己の保
管能力に見合う保管業務を、継続的に受注するため、自
己の保管能力を示す条件を具体的に表示して、本発明の
情報処理装置を介し、バイヤー2(B1…Bn)、サプライ
ヤー3(S1…Sn)、加工事業主4(W1…Wn)、及び/ま
たは、運送事業主5(T1…Tn)に、常時または適時提示
する情報である。
【0074】本発明では、本発明の情報処理装置に送信
されてくる売情報、加工能力情報、運送能力情報、及
び、保管能力情報を、商取引能力情報として蓄積する。
保管要請情報は、バイヤー2(B1…Bn)、サプライヤー
3(S1…Sn)、加工事業主4(W1…Wn)、及び/また
は、運送事業主5(T1…Tn)が、購入鋼材や手持ち鋼
材、販売予定鋼材、加工済鋼材、加工予定鋼材、運送後
鋼材、及び/または、運送予定鋼材を、所定の期間、保
管する必要が生じた時に、鋼材とその鋼材に要する保管
の形態を明確に表示して、該保管が可能な保管事業主を
求める情報であり、具体的には、鋼材条件(鋼種、形
状、サイズ、数量等)、保管条件(保管場所、保管手段
〔倉庫、野外置場等〕、保管期間等)、その他、鋼材の
保管に必要な条件に関する情報である。
【0075】本発明では、本発明の情報処理装置に送信
されてくる買情報、加工要請情報、運送要請情報、及
び、保管要請情報を、商取引要請情報として蓄積する。
そして、本発明の情報処理装置においては、商取引要請
情報に応答する商取引能力情報を検索する。所定の商取
引要請情報に応答する商取引能力情報があれば、これら
情報の発信者間で商取引が成立する可能性があるので、
該商取引能力情報を、商取引可能情報として蓄積すると
ともに、商取引要請情報または商取引能力情報の発信者
であるバイヤーと、サプライヤー、加工事業主、運送事
業主、及び/または、保管事業主に送信する。 (2)ここで、図2に基づいて、鋼材等の商取引が成約
に至る過程について説明する。実態的には、図1に示す
鋼材等の商取引の態様に、保管事業主が参加したもので
あり、上記過程は、前「1)(2)」項で説明した
(イ)の場合と基本的に同じであるので、以下、簡単に
説明する。
【0076】例えば、バイヤー2(B1)が、鋼材等の商
取引を求めて、買情報、加工要請情報、運送要請情報、
及び、保管要請情報を、本発明の情報処理装置に送信す
る。上記情報処理装置は、バイヤー2(B1)からの上記
四つの商取引要請情報を受信すると、これら情報を蓄積
するとともに、既に蓄積されている商取引能力情報(売
情報、加工能力情報、運送能力情報、及び、保管能力情
報)の中から、上記四つの情報にそれぞれ応答する商取
引能力情報を検索する。
【0077】上記検索の結果、バイヤー2(B1)が送信
する商取引要請情報に応答する商取引能力情報が存在す
れば、その応答する商取引能力情報が、商取引可能情報
として、バイヤー2(B1)へ送信されるとともに、上記
応答する商取引能力情報を提示するサプライヤー3、例
えば、サプライヤー3(S1…S4)、同じく加工事業主4
(W1…W4)、運送事業主5(T1…T4)、及び/または、
保管事業主6(H1…H4)のそれぞれへ送信される。
【0078】即ち、鋼材情報センター1の情報処理装置
は、バイヤー2(B1)が買情報、加工要請情報、運送要
請情報、及び、保管要請情報を提示して契約を求める鋼
材等の商取引に対し、上記四つの商取引要請情報のそれ
ぞれに対し、サプライヤー3(S1…Sn)、加工事業主4
(W1…Wn)、運送事業主5(T1…Tn)、及び/または、
保管事業主6(H1…Hn)のそれぞれが提示し、本発明の
情報処理装置に蓄積されている商取引能力情報に基づ
き、同時に、複数の見積もりをし、それらを、商取引可
能情報として、バイヤー2(B1)、サプライヤー3(S1
…S4)、加工事業主4(W1…W4)、運送事業主5(T1…
T4)、及び、保管事業主6(H1…H4)のそれぞれに提示
したことになる。
【0079】そして、バイヤー2(B1)が、例えば、サ
プライヤー3(S1)、加工事業主4(W1)、運送事業主
5(T1)、及び/または、保管事業主6(H1)と契約す
る旨の信号を、本発明の情報処理装置へ送信すると、該
信号は、それぞれ、該情報処理装置からサプライヤー3
(S1)、加工事業主4(W1)、運送事業主5(T1)、及
び/または、保管事業主6(H1)へ送信される。
【0080】サプライヤー3(S1)、加工事業主4(W
1)、運送事業主5(T1)、及び/または、保管事業主
6(H1)が、バイヤー2(B1)と契約する旨の信号を本
発明の情報処理装置へ送信すれば、バイヤー2(B1)が
求める鋼材等の商取引につき、バイヤー2(B1)と、サ
プライヤー3(S1)、加工事業主4(W1)、運送事業主
5(T1)、及び/または、保管事業主6(H1)のそれぞ
れとの間で契約が成立する。
【0081】このようにして、本発明においては、保管
事業主が参加しても、同様に、鋼材情報センターの情報
処理装置を介して、バイヤーが求める商取引につき、サ
プライヤー、加工事業主、運送事業主、及び、保管事業
主のそれぞれとの間で契約を成立せしめることになる。
そして、成約に至った商取引に係る情報は、商取引成約
情報として、本発明の情報処理装置に蓄積される。
【0082】商取引の成約後、実際に、鋼材がサプライ
ヤーからバイヤーへ、あるいは、サプライヤーから加工
事業主へ引き渡される際には、打合わせや、出荷・納入
指示が必要になる場合があるが、保管事業主が参加する
ことで、鋼材等の商取引の際、鋼材の運送と保管を一体
とし扱うことができ、かつ、該打合わせや、出荷・納入
指示を、本発明の情報処理装置を介して行うことができ
るので、成約した鋼材等の商取引を、速やかに完遂する
ことができる。
【0083】以上、保管事業主が加わった本発明におい
て、鋼材等の商取引が成約に至る過程について説明した
が、本発明における鋼材等の商取引態様には、これらの
場合の態様に限られず、様々な態様があることは、前述
のとおりである。また、保管事業主の他、鋼材の流通を
促進する観点から、他の事業主、例えば、鋼材メーカー
自身が、本発明に従う鋼材等の商取引に参加し、設備の
稼働状況及び/または稼働計画を、本発明の情報処理装
置を介して、バイヤーや、サプライヤーに提示してもよ
い。この場合、鋼材メーカーは、いわば、サプライヤー
の一として位置づけられる。
【0084】また、本発明に従う鋼材等の商取引に、ス
クラップを回収して再利用する事業主(スクラップ事業
主)が参加してもよい。この場合、スクラップ事業主
は、バイヤーまたはサプライヤーとして位置づけられ
る。さらに、本発明に従う鋼材等の商取引に、鋼材の熱
処理を事業とする事業主や、鋼材の表面処理を事業とす
る事業主が参加してもよい。この場合、これら事業主
は、加工事業主の一として位置づけられる。
【0085】また、鋼材の梱包を事業とする事業主(梱
包事業主)が、本発明に従う鋼材等の商取引に参加して
もよいことは勿論である。このように、本発明において
は、事業主体を、一応、バイヤー、サプライヤー、加工
事業主、及び、運送事業主、さらに、保管事業主と区分
しているが、この区分は、本発明に従う鋼材等の商取引
に参加できる事業主を、なんら制限するものではない。
【0086】鋼材に係る各種業務を提供する事業主は、
鋼材の円滑な流通に資する限り、本発明における事業主
(バイヤー、サプライヤーを含む)の概念に包含され
る。次に、本発明の実施例について説明するが、本発明
は、本実施例に限定されるものではない。
【0087】
【実施例】バイヤーが、サイズ:150×150×7×
10、長さ:9MのH形鋼を購入する場合について説明
する。バイヤーの情報処理装置から、上記H形鋼の買情
報を、鋼材情報センターの情報処理装置に送信し、所定
の信号処理と画面操作を行うと、バイヤーの情報処理装
置に、図3に示す画面(条鋼カタログ)が現れる。
【0088】この画面には、サプライヤー:○○(株)
が販売し得る「品種:H形鋼、規格:SS400、種
別:W広巾」に係る「サイズと長さのマトリックス」が
表示されている。このマトリックス中、サイズ:150
×150×7×10、長さ:9Mの位置(×印)をクリ
ックすると、図4に示す画面となる。この画面におい
て、上記マトリックスの下には、“員数”及び“単価”
が空白の表が示されているが、この“員数”と“単価”
の欄に、バイヤーが、希望員数と希望単価を入力し、画
面右下の「見積依頼に追加」をクリックする。
【0089】次に、見積依頼の画面が表示される。バイ
ヤーは、画面上の内容を確認し、以下、所定の画面操作
を行い、H形鋼に係る売買契約が成立する。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、鋼材等の商取引を求め
る需要者が、需要者に対し必要な鋼材等に係る業務を提
供することができる複数の供給者と、直接、同時に交渉
をもつことができ、その結果、適正価格のもとで迅速
に、商取引を成約させることができる。したがって、本
発明は、鋼材等の円滑な流通に資するとともに、かつ、
これまで契約とその完遂に至るまでに要していた多大な
事務処理量を大幅に軽減することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における鋼材等の商取引の態様を示す図
である。
【図2】本発明における鋼材等の商取引の別の態様を示
す図である。
【図3】H形鋼に係る商取引を行う過程の一画面を示す
図である。
【図4】図3に示す画面の次の画面を示す図である。
【符号の説明】
1…鋼材情報センター 2…バイヤー 3…サプライヤー 4…加工事業主 5…運送事業主 6…保管事業主
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 306 G06F 17/60 306 (72)発明者 梶山 信幸 大阪府東大阪市岸田堂西2−7−19−4F Fターム(参考) 5B049 AA01 AA02 BB07 BB11 BB31 CC05 CC08 DD01 DD05 EE00 EE05 FF03 FF09 GG04 GG07

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売す
    るサプライヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼
    材を運送する運送事業主のそれぞれと鋼材情報センター
    とを、通信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情
    報センターにおいて、 サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提示する
    加工能力情報、及び、運送事業主が提示する運送能力情
    報を、商取引能力情報として蓄積し、 バイヤー、サプライヤー、及び、加工事業主のいずれか
    一者または二者以上が提示する、買情報、加工要請情
    報、及び、運送要請情報のいずれか一または二以上を、
    商取引要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請
    情報に応答する商取引能力情報を検索し、 該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報として蓄
    積するとともに、該商取引可能情報を、バイヤー、サプ
    ライヤー、加工事業主、及び、運送事業主のうち、商取
    引を成約し得るいずれか二者または三者以上に提示し、 該商取引を成約し得るいずれか二者または三者以上の間
    で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せしめること
    を特徴とする鋼材等の商取引方法。
  2. 【請求項2】 鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売す
    るサプライヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼
    材を運送する運送事業主のそれぞれと鋼材情報センター
    とを、通信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情
    報センターにおいて、 サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提示する
    加工能力情報、及び、運送事業主が提示する運送能力情
    報を、商取引能力情報として蓄積し、 バイヤー、サプライヤー、及び、加工事業主のいずれか
    一者または二者以上が提示する、買情報、加工要請情
    報、及び、運送要請情報のいずれか一または二以上を、
    商取引要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請
    情報に応答する商取引能力情報を検索し、 該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報として蓄
    積するとともに、該商取引可能情報を、バイヤー、サプ
    ライヤー、加工事業主、及び、運送事業主のうち、商取
    引を成約し得るいずれか二者または三者以上に提示し、 該商取引を成約し得るいずれか二者または三者以上の間
    で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せしめるとと
    もに、成約した商取引に係る情報を、商取引成約情報と
    して蓄積し、 該商取引成約情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事
    業主、及び、運送事業主のいずれか一者または二者以上
    からの要求に応じて提供し、バイヤー、サプライヤー、
    加工事業主、及び、運送事業主のいずれか二者または三
    者以上の間における商取引の成約を促進することを特徴
    とする鋼材等の商取引方法。
  3. 【請求項3】 鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売す
    るサプライヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼
    材を運送する運送事業主のそれぞれと鋼材情報センター
    とを、通信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情
    報センターにおいて、 サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提示する
    加工能力情報、及び、運送事業主が提示する運送能力情
    報を、商取引能力情報として蓄積し、 バイヤー、サプライヤー、及び、加工事業主のいずれか
    一者または二者以上が提示する、買情報、加工要請情
    報、及び、運送要請情報のいずれか一または二以上を、
    商取引要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請
    情報に応答する商取引能力情報を検索し、 該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報として蓄
    積するとともに、該商取引可能情報を、バイヤー、サプ
    ライヤー、加工事業主、及び、運送事業主のうち、商取
    引を成約し得るいずれか二者または三者以上に提示し、 該商取引を成約し得るいずれか二者または三者以上の間
    で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せしめるとと
    もに、成約した商取引に係る情報を、商取引成約情報と
    して蓄積し、 該商取引成約情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事
    業主、及び、運送事業主のいずれか一者または二者以上
    からの要求に応じて提供し、商取引に係る財務・会計処
    理を支援することを特徴とする鋼材等の商取引方法。
  4. 【請求項4】 鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売す
    るサプライヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼
    材を運送する運送事業主のそれぞれと鋼材情報センター
    とを、通信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情
    報センターにおいて、 サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提示する
    加工能力情報、及び、運送事業主が提示する運送能力情
    報を、商取引能力情報として蓄積し、 バイヤー、サプライヤー、及び、加工事業主のいずれか
    一者または二者以上が提示する、買情報、加工要請情
    報、及び、運送要請情報のいずれか一または二以上を、
    商取引要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請
    情報に応答する商取引能力情報を検索し、 該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報として、
    バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、運送事業
    主のうち、商取引を成約し得るいずれか二者または三者
    以上に提示し、 該商取引を成約し得るいずれか二者または三者以上の間
    で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せしめるとと
    もに、成約した商取引に係る情報を、商取引成約情報と
    して蓄積し、 蓄積した商取引要請情報、商取引能力情報、商取引可能
    情報、及び、商取引成約情報に基づき、商取引における
    動向を分析して、その結果を、商取引動向情報として蓄
    積し、 該商取引動向情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事
    業主、及び、運送事業主のいずれか一者または二者以上
    からの要求に応じて提供し、鋼材等に係る売買及び事業
    の促進を図ることを特徴とする鋼材等の商取引方法。
  5. 【請求項5】 鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売す
    るサプライヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼
    材を運送する運送事業主のそれぞれと鋼材情報センター
    とを、通信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情
    報センターにおいて、 サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提示する
    加工能力情報、及び、運送事業主が提示する運送能力情
    報を、商取引能力情報として蓄積し、 バイヤー、サプライヤー、及び、加工事業主のいずれか
    一者または二者以上が提示する、買情報、加工要請情
    報、及び、運送要請情報のいずれか一または二以上を、
    商取引要請情報として蓄積するとともに、該商取引要請
    情報に応答する商取引能力情報を検索し、 該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報として、
    バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、運送事業
    主のうち、商取引を成約し得るいずれか二者または三者
    以上に提示し、 該商取引を成約し得るいずれか二者または三者以上の間
    で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せしめるとと
    もに、成約した商取引に係る情報を、商取引成約情報と
    して蓄積し、 該商取引成約情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事
    業主、及び、運送事業主のいずれか一者または二者以上
    からの要求に応じ提供し、商取引に係る財務・会計処理
    を支援するほか、さらに、 蓄積した商取引要請情報、商取引能力情報、商取引可能
    情報、及び、商取引成約情報に基づき、商取引における
    動向を分析して、その結果を、商取引動向情報として蓄
    積し、 該商取引動向情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事
    業主、及び、運送事業主のいずれか一者または二者以上
    からの要求に応じて提供し、鋼材等に係る売買及び事業
    の促進を図ることを特徴とする鋼材等の商取引方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載の鋼
    材等の商取引方法において、鋼材等の商取引の成約後、
    さらに、鋼材情報センターを介し、所要の情報を交換
    し、該商取引を完遂することを特徴とする鋼材等の商取
    引方法。
  7. 【請求項7】 鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売す
    るサプライヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼
    材を運送する運送事業主、さらに、鋼材を所定の期間保
    管する保管事業主のそれぞれと鋼材情報センターとを、
    通信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情報セン
    ターにおいて、 サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提示する
    加工能力情報、運送事業主が提示する運送能力情報、及
    び、保管事業主が提示する保管能力情報を、商取引能力
    情報として蓄積し、 バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、運送事業
    主のいずれか一者または二者以上が提示する、買情報、
    加工要請情報、運送要請情報、及び、保管要請情報のい
    ずれか一または二以上を、商取引要請情報として蓄積す
    るとともに、該商取引要請情報に応答する商取引能力情
    報を検索し、 該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報として、
    バイヤー、サプライヤー、加工事業主、運送事業主、及
    び、保管事業主のうち、商取引を成約し得るいずれか二
    者または三者以上に提示し、 該商取引を成約し得るいずれか二者または三者以上の間
    で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せしめること
    を特徴とする鋼材等の商取引方法。
  8. 【請求項8】 鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売す
    るサプライヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼
    材を運送する運送事業主、さらに、鋼材を所定の期間保
    管する保管事業主のそれぞれと鋼材情報センターとを、
    通信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情報セン
    ターにおいて、 サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提示する
    加工能力情報、運送事業主が提示する運送能力情報、及
    び、保管事業主が提示する保管能力情報を、商取引能力
    情報として蓄積し、 バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、運送事業
    主のいずれか一者または二者以上が提示する、買情報、
    加工要請情報、運送要請情報、及び、保管要請情報のい
    ずれか一または二以上を、商取引要請情報として蓄積す
    るとともに、該商取引要請情報に応答する商取引能力情
    報を検索し、 該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報として、
    バイヤー、サプライヤー、加工事業主、運送事業主、及
    び、保管事業主のうち、商取引を成約し得るいずれか二
    者または三者以上に提示し、 該商取引を成約し得るいずれか二者または三者以上の間
    で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せしめるとと
    もに、成約した商取引に係る情報を、商取引成約情報と
    して蓄積し、 該商取引成約情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事
    業主、運送事業主、及び、保管事業主のいずれか一者ま
    たは二者以上からの要求に応じて提供し、 バイヤー、サプライヤー、加工事業主、運送事業主、及
    び、保管事業主のいずれか二者または三者以上の間にお
    ける商取引の成約を促進することを特徴とする鋼材等の
    商取引方法。
  9. 【請求項9】 鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売す
    るサプライヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、鋼
    材を運送する運送事業主、さらに、鋼材を所定の期間保
    管する保管事業主のそれぞれと鋼材情報センターとを、
    通信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情報セン
    ターにおいて、 サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提示する
    加工能力情報、運送事業主が提示する運送能力情報、及
    び、保管事業主が提示する保管能力情報を商取引能力情
    報として蓄積し、 バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、運送事業
    主のいずれか一者または二者以上が提示する、買情報、
    加工要請情報、運送要請情報、及び、保管要請情報のい
    ずれか一または二以上を、商取引要請情報として蓄積す
    るとともに、該商取引要請情報に応答する商取引能力情
    報を検索し、 該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報として、
    バイヤー、サプライヤー、加工事業主、運送事業主、及
    び、保管事業主のうち、商取引を成約し得るいずれか二
    者または三者以上に提示し、 該商取引を成約し得るいずれか二者または三者以上の間
    で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せしめるとと
    もに、成約した商取引に係る情報を、商取引成約情報と
    して蓄積し、 該商取引成約情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事
    業主、運送事業主、及び、保管事業主のいずれか一者ま
    たは二者以上からの要求に応じて提供し、商取引に係る
    財務・会計処理を支援することを特徴とする鋼材等の商
    取引方法。
  10. 【請求項10】 鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売
    するサプライヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、
    鋼材を運送する運送事業主、さらに、鋼材を所定の期間
    保管する保管事業主のそれぞれと鋼材情報センターと
    を、通信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情報
    センターにおいて、 サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提示する
    加工能力情報、運送事業主が提示する運送能力情報、及
    び、保管事業主が提示する保管能力情報を、商取引能力
    情報として蓄積し、 バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、運送事業
    主のいずれか一者または二者以上が提示する、買情報、
    加工要請情報、運送要請情報、及び、保管要請情報のい
    ずれか一または二以上を、商取引要請情報として蓄積す
    るとともに、該商取引要請情報に応答する商取引能力情
    報を検索し、 該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報として、
    バイヤー、サプライヤー、加工事業主、運送事業主、及
    び、保管事業主のうち、商取引を成約し得るいずれか二
    者または三者以上に提示し、 該商取引を成約し得るいずれか二者または三者以上の間
    で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せしめるとと
    もに、成約した商取引に係る情報を、商取引成約情報と
    して蓄積し、 蓄積した商取引要請情報、商取引能力情報、商取引可能
    情報、及び、商取引成約情報に基づき、商取引における
    動向を分析して、その結果を、商取引動向情報として蓄
    積し、 該商取引動向情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事
    業主、運送事業主、及び、保管事業主のいずれか一者ま
    たは二者以上からの要求に応じて提供し、鋼材等に係る
    売買及び事業の促進を図ることを特徴とする鋼材等の商
    取引方法。
  11. 【請求項11】 鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売
    するサプライヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、
    鋼材を運送する運送事業主、さらに、鋼材を所定の期間
    保管する保管事業主のそれぞれと鋼材情報センターと
    を、通信ネットワークを介して、適宜結び、該鋼材情報
    センターにおいて、 サプライヤーが提示する売情報、加工事業主が提示する
    加工能力情報、運送事業主が提示する運送能力情報、及
    び、保管事業主が提示する保管能力情報を、商取引能力
    情報として蓄積し、 バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、運送事業
    主のいずれか一者または二者以上が提示する、買情報、
    加工要請情報、運送要請情報、及び、保管要請情報のい
    ずれか一または二以上を、商取引要請情報として蓄積す
    るとともに、該商取引要請情報に応答する商取引能力情
    報を検索し、 該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報として、
    バイヤー、サプライヤー、加工事業主、運送事業主、及
    び、保管事業主のうち、商取引を成約し得るいずれか二
    者または三者以上に提示し、 該商取引を成約し得るいずれか二者または三者以上の間
    で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せしめるとと
    もに、成約した商取引に係る情報を、商取引成約情報と
    して蓄積し、 該商取引成約情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事
    業主、運送事業主、及び、保管事業主のいずれか一者ま
    たは二者以上からの要求に応じて提供し、商取引に係る
    財務・会計処理を支援するほか、さらに、 蓄積した商取引要請情報、商取引能力情報、商取引可能
    情報、及び、商取引成約情報に基づき、商取引における
    動向を分析して、その結果を、商取引動向情報として蓄
    積し、 該商取引動向情報を、バイヤー、サプライヤー、加工事
    業主、運送事業主、及び、保管事業主のいずれか一者ま
    たは二者以上からの要求に応じて提供し、鋼材等に係る
    売買及び事業の促進を図ることを特徴とする鋼材等の商
    取引方法。
  12. 【請求項12】 請求項7、8、9、10または11記載の
    鋼材等の商取引方法において、鋼材等の商取引の成約
    後、さらに、鋼材情報センターを介し、所要の情報を交
    換し、該商取引を完遂することを特徴とする鋼材等の商
    取引方法。
  13. 【請求項13】 鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売
    するサプライヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、
    鋼材を運送する運送事業主のそれぞれの情報処理装置
    と、通信ネットワークを介して、適宜結ぶ鋼材情報セン
    ターの情報処理装置であって、 (a)サプライヤーが送信する売情報、加工事業主が送
    信する加工能力情報、及び、運送事業主が送信する運送
    能力情報を受信して、商取引能力情報として蓄積する手
    段、 (b)バイヤー、サプライヤー、及び、加工事業主のい
    ずれか一者または二者以上が送信する、買情報、加工要
    請情報、及び、運送要請情報のいずれか一または二以上
    を受信して、商取引要請情報として蓄積する手段、 (c)該商取引要請情報に 応答する商取引能力情報を
    検索する手段、 (d)該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報と
    して蓄積する手段、 (e)該商取引可能情報を、バイヤー、サプライヤー、
    加工事業主、及び、運送事業主のうち、商取引を成約し
    得るいずれかの二者または三者以上に送信する手段、及
    び、 (f)該商取引を成約し得るいずれかの二者または三者
    以上の間で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せし
    める手段、を備えることを特徴とする鋼材等の商取引に
    用いる情報処理装置。
  14. 【請求項14】 鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売
    するサプライヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、
    鋼材を運送する運送事業主のそれぞれの情報処理装置
    と、通信ネットワークを介して、適宜結ぶ鋼材情報セン
    ターの情報処理装置であって、 (a)サプライヤーが送信する売情報、加工事業主が送
    信する加工能力情報、及び、運送事業主が送信する運送
    能力情報を受信して、商取引能力情報として蓄積する手
    段、 (b)バイヤー、サプライヤー、及び、加工事業主のい
    ずれか一者または二者以上が送信する、買情報、加工要
    請情報、及び、運送要請情報のいずれか一または二以上
    を受信して、商取引要請情報として蓄積する手段、 (c)該商取引要請情報に 応答する商取引能力情報を
    検索する手段、 (d)該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報と
    して蓄積する手段、 (e)該商取引可能情報を、バイヤー、サプライヤー、
    加工事業主、及び、運送事業主のうち、商取引を成約し
    得るいずれかの二者または三者以上に送信する手段、 (f)該商取引を成約し得るいずれかの二者または三者
    以上の間で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せし
    める手段、 (g)該成約した商取引に係る情報を,商取引成約情報
    として蓄積する手段、及び、 (h)該商取引成約情報を、バイヤー、サプライヤー、
    加工事業主、及び、運送事業主のいずれか一者または二
    者以上からの要求に応じて送信する手段、を備え、さら
    に、 (i)上記商取引成約情報を、商取引に係る財務・会計
    処理を支援する情報として、該財務・会計処理を行う関
    連事業主に送信する手段、及び/または、 (j)商取引能力情報、商取引要請情報、商取引可能情
    報、及び、商取引成約情報に基づき、商取引における動
    向を分析して、その結果を、商取引動向情報として蓄積
    する手段、及び、該商取引動向情報を、バイヤー、サプ
    ライヤー、加工事業主、及び、運送事業主のいずれか一
    者または二者以上からの要求に応じて送信する手段から
    なる一連の手段、を備えることを特徴とする鋼材等の商
    取引に用いる情報処理装置。
  15. 【請求項15】 鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売
    するサプライヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、
    鋼材を運送する運送事業主、さらに、鋼材を所定の期間
    保管する保管事業主のそれぞれの情報処理装置と、通信
    ネットワークを介して、適宜結ぶ鋼材情報センターの情
    報処理装置であって、 (a)サプライヤーが送信する売情報、加工事業主が送
    信する加工能力情報、運送事業主が送信する運送能力情
    報、及び、保管事業主が送信する保管能力情報を受信し
    て、商取引能力情報として蓄積する手段、 (b)バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、運
    送事業主のいずれか一者または二者以上が送信する、買
    情報、加工要請情報、運送要請情報、及び、保管要請情
    報のいずれか一または二以上を受信して、商取引要請情
    報として蓄積する手段、 (c)該商取引要請情報に応答する商取引能力情報を検
    索する手段、 (d)該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報と
    して蓄積する手段、 (e)該商取引可能情報を、バイヤー、サプライヤー、
    加工事業主、運送事業主、及び、保管事業主のうち、商
    取引を成約し得るいずれかの二者または三者以上に送信
    する手段、及び、 (f)該商取引を成約し得るいずれかの二者または三者
    以上の間で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せし
    める手段、を備えることを特徴とする鋼材等の商取引に
    用いる情報処理装置。
  16. 【請求項16】 鋼材を購入するバイヤー、鋼材を販売
    するサプライヤー、鋼材を加工する加工事業主、及び、
    鋼材を運送する運送事業主、さらに、鋼材を所定の期間
    保管する保管事業主のそれぞれの情報処理装置と、通信
    ネットワークを介して、適宜結ぶ鋼材情報センターの情
    報処理装置であって、 (a)サプライヤーが送信する売情報、加工事業主が送
    信する加工能力情報、運送事業主が送信する運送能力情
    報、及び、保管事業主が送信する保管能力情報を受信し
    て、商取引能力情報として蓄積する手段、 (b)バイヤー、サプライヤー、加工事業主、及び、保
    管事業主のいずれか一者または二者以上が送信する、買
    情報、加工要請情報、運送要請情報、及び、保管要請情
    報のいずれか一または二以上を受信して、商取引要請情
    報として蓄積する手段、 (c)該商取引要請情報に応答する商取引能力情報を検
    索する手段、 (d)該応答する商取引能力情報を、商取引可能情報と
    して蓄積する手段、 (e)該商取引可能情報を、バイヤー、サプライヤー、
    加工事業主、運送事業主、及び、保管事業主のうち、商
    取引を成約し得るいずれかの二者または三者以上に提示
    する手段、 (f)該商取引を成約し得るいずれかの二者または三者
    以上の間で、適正価格のもとで迅速に商取引を成約せし
    める手段、 (g)該成約した商取引に係る情報を,商取引成約情報
    として蓄積する手段、及び、 (h)該商取引成約情報を、バイヤー、サプライヤー、
    加工事業主、運送事業主、及び、保管事業主のいずれか
    一者または二者以上からの要求に応じて送信する手段、
    を備え、さらに、 (i)上記商取引成約情報を、商取引に係る財務・会計
    処理を支援する情報として、該財務・会計処理を行う関
    連事業主に送信する手段、及び/または、 (j)商取引能力情報、商取引要請情報、商取引可能情
    報、及び、商取引成約情報に基づき、商取引における動
    向を分析して、その結果を、商取引動向情報として蓄積
    する手段、及び、該商取引動向情報を、バイヤー、サプ
    ライヤー、加工事業主、運送事業主、及び、保管事業主
    のいずれか一者または二者以上からの要求に応じて送信
    する手段からなる一連の手段、を備えることを特徴とす
    る鋼材等の商取引に用いる情報処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項13、14、15または16記載の鋼材
    等の商取引に用いる情報処理装置において、さらに、鋼
    材等の商取引の成約後、所要の情報を送・受信し、該商
    取引を完遂せしめる手段を備えることを特徴とする鋼材
    等の商取引に用いる情報処理装置。
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