JP2001306082A - 音楽配信システム及び音楽配信プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無名なミュージシャンであっても従来のよう
な苦労をすることなく、自作の曲を売り込むことができ
るとともに、その曲を販売する管理者も、少ない費用で
販路を獲得できるようにする。 【解決手段】 曲サーバー１は、通信回線４を介して接
続されたＰＣ端末３から曲データの販売委託の登録要求
を受信した場合には、登録条件情報をそのＰＣ端末３に
送信し、それを承認したＰＣ端末３から送信された曲デ
ータを登録し、他のＰＣ端末３から指定された曲データ
の購入要求を受信した場合には、曲データに対する販売
価格情報をそのＰＣ端末３に送信して、課金サーバー２
によって購入要求者からの入金の確認がされた場合に
は、通信回線４を介して購入要求のＰＣ端末３に対して
指定された曲データをダウンロードする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、音楽配信システム
及び音楽配信プログラムを記憶した記憶媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、レコード会社等で扱っている曲を
配信するものとして、通信カラオケシステムがある。こ
れは、曲を配信するサーバー側に予め用意された著名な
曲を一般電話回線等の通信回線を介して有料でダウンロ
ードするものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】一方、近年において
は、楽器や作曲ソフトの普及に伴い、自作した曲を売り
込みたいという願望を持つ人や、プロのミュージシャン
として有名になりたいという願望を持つ人が多くなって
きている。しかしながら、マスコミやレコード会社等で
は、このような無名なミュージシャンの自作曲は相手に
されない場合がほとんどである。また、自費で数百枚の
ＣＤを作成して販売している人もいるが、制作費が高い
上、販売店に置いてくれる保証もない。このため、この
ような願望を持つ人々は、街頭に出て演奏を行うか又は
コンテストに参加して演奏するしか広く世間一般に自作
の曲をアッピールする方法がなかった。

【０００４】しかしながら、このようなやり方では、無
名のミュージシャンに多大の労苦を強いるだけで全く利
益にはならない。このため才能のあるミュージシャンが
世間に認められることなく、途中で挫折して音楽活動を
断念してしまうことが多い。一方、マスコミやレコード
会社等には、このような才能のあるミュージシャンを発
掘したいという要求はあるものの、本当にものになるか
どうか見極めることはその道の専門家でも困難である
し、発掘した後に利益をもたらすまで育成する費用や売
り出しのキャンペーンコストも大変な額に昇る。このた
め、無名なミュージシャンが発掘される機会はほとんど
ないのが実情であった。

【０００５】本発明の課題は、無名なミュージシャンで
あっても従来のような苦労をすることなく、自作の曲を
売り込むことができるとともに、その曲を販売する管理
者も、少ない費用で販路を獲得できるようにすることで
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の音楽配信
システムは、通信回線を介して接続された任意の情報端
末（実施形態においては、図１のＰＣ端末３に対応す
る）から曲データの販売委託の登録要求を受信した場合
には、登録条件情報を当該販売委託要求の情報端末に送
信する登録条件提示手段（実施形態においては、図１の
曲サーバー１の機能に対応する）と、前記登録条件情報
に対する前記販売委託要求の情報端末からの承認情報に
基づいて、前記販売委託要求の情報端末から送信された
端末識別情報及び曲データを承認された登録条件情報と
ともに登録する情報登録手段（実施形態においては、図
１の曲サーバー１の機能に対応する）と、通信回線を介
して接続された任意の情報端末から指定された曲データ
の購入要求を受信した場合には、曲データに対する販売
価格情報を当該購入要求の情報端末に送信する価格情報
提示手段（実施形態においては、図１の曲サーバー１の
機能に対応する）と、購入要求者からの入金の確認を行
う入金確認手段（実施形態においては、図１の曲サーバ
ー１の機能に対応する）と、この入金確認手段によって
前記入金の確認がされた場合には、前記通信回線を介し
て前記購入要求の情報端末に対して前記指定された曲デ
ータをダウンロードする曲データ配信手段（実施形態に
おいては、図１の曲サーバー１の機能に対応する）と、
を備えた構成になっている。

【０００７】請求項１記載の発明によれば、任意の情報
端末から曲データの販売委託の登録要求を受信した場合
には、登録条件情報をその販売委託要求の情報端末に送
信し、登録条件情報に対する販売委託要求の情報端末か
らの承認情報に基づいて、販売委託要求の情報端末から
送信された端末識別情報及び曲データを承認された登録
条件情報とともに登録し、任意の情報端末から指定され
た曲データの購入要求を受信した場合には、曲データに
対する販売価格情報をその購入要求の情報端末に送信し
て、購入要求者からの入金の確認がされた場合には、指
定された曲データをその情報端末にダウンロードする。

【０００８】請求項１記載の構成において、請求項２に
記載のように、前記曲データ配信手段は、前記購入要求
の情報端末から試聴要求がされた場合には、前記入金確
認手段によって前記入金の確認がされなくとも、当該試
聴要求に係る曲データを録音禁止状態にして前記購入要
求の情報端末にダウンロードするようにしてもよい。

【０００９】また、請求項１記載の構成において、請求
項３に記載のように、前記登録条件提示手段は、前記販
売委託要求の情報端末によって登録されている曲データ
の配信に際して前記購入要求の情報端末から入金された
金額に対し、前記販売委託要求の情報端末への分配金額
の条件を含む登録条件情報を前記販売委託要求の情報端
末に送信するようにしてもよい。

【００１０】さらに、請求項３記載の構成において、請
求項４に記載のように、前記登録条件提示手段は複数の
選択肢からなる分配金額の条件を含む登録条件情報を前
記販売委託要求の情報端末に送信し、前記情報登録手段
は当該情報端末によって選択された分配金額の条件を含
む登録条件情報を登録するようにしてもよい。

【００１１】また、請求項４記載の構成において、請求
項５に記載のように、前記複数の選択肢は、前記購入要
求の情報端末から入金された金額に対し一定の分配率、
配信した曲数に応じて変化する分配率、及び登録された
日付からの経過時間によって変化する分配率からなる分
配金額の条件にしてもよい。

【００１２】また、請求項３乃至５の構成において、請
求項６に記載のように、前記分配金額は、前記販売委託
要求の情報端末の端末識別情報における指定金融機関の
指定口座に入金される構成にしてもよい。

【００１３】請求項７記載の記憶媒体は、通信回線によ
って音楽配信を行う管理装置に前記通信回線を介して接
続される情報端末において使用する記憶媒体であって、
前記通信回線を介して接続した前記管理装置に対して曲
データの販売委託の登録要求を送信する手順と、当該登
録要求に応じて前記管理装置から送信された登録条件情
報を表示する手順と、表示された前記登録条件情報にお
ける承認決定に基づいて自己の端末識別情報及び登録要
求に係る曲データを入力操作に応じて送信する手順と、
を実行する音楽配信プログラムを記憶している。

【００１４】請求項７記載の発明によれば、音楽配信を
行う管理装置に通信回線を介して接続される情報端末
は、記憶媒体に記憶された音楽配信プログラムを読み出
して実行し、接続した管理装置に対して曲データの販売
委託の登録要求を送信し、当該登録要求に応じて管理装
置から送信された登録条件情報を表示し、表示された登
録条件情報における承認決定に基づいて自己の端末識別
情報及び登録要求に係る曲データを入力操作に応じて送
信する。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明による 音楽配信シ
ステムの第１及び第２実施形態について図を参照して説
明する。図１は、各実施形態における音楽配信システム
の構成を示している。図１において、曲サーバー１は、
記憶している多数の曲データを管理し、購入要求に応じ
て曲データの配信を有料で行う管理装置である。課金サ
ーバー２は、曲データの配信に伴う課金情報を管理する
とともに、曲サーバー１と銀行等の金融機関とを接続
し、課金情報を送受信する。複数のＰＣ端末（情報端
末）３（端末Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ）はそれぞれ曲サーバー１
と接続して情報の授受を行うパソコンである。図には示
さないが、各ＰＣ端末３内には、音楽配信プログラムが
格納されたＲＯＭ等のメモリ、及びそのプログラムを実
行するＣＰＵ等の制御手段が搭載されている。通信回線
４は、有線又は無線の一般電話回線、インターネット、
プロバイダ等を含む通信手段であり、曲サーバー１とＰ
Ｃ端末３との間の情報の伝送を行う。

【００１６】次に、第１実施形態の動作について、ＰＣ
端末３のフローチャート及びＰＣ端末３の表示画面、曲
サーバー１のフローチャート、並びに課金サーバー２の
フローチャートに基づいて説明する。図１はＰＣ端末３
のメインフローであり、所定のイニシャライズ処理（ス
テップＡ１）の後、曲サーバー１のホームページに接続
するための接続操作がされたか否かを判別し（ステップ
Ａ２）、接続操作がされたときは接続処理を行う（ステ
ップＡ３）。そして、曲サーバー１から初期メニュー画
面を受信したか否かを判別する（ステップＡ４）。初期
メニュー画面を受信したときは、そのメニュー画面を表
示する（ステップＡ５）。初期メニュー画面には、図３
に示すように、「登録」、「購入設定」、「終了」のア
イコンスイッチが表示される。

【００１７】次に、アイコンスイッチがオンされたか否
かを判別し（ステップＡ６）、オンされたときはそのア
イコンスイッチが登録アイコンスイッチであるか否かを
判別する（ステップＡ７）。このアイコンスイッチがオ
ンされたときは、登録処理を実行する（ステップＡ
８）。オンされたのが登録アイコンスイッチでない場合
には、購入設定アイコンスイッチがオンされたか否かを
判別する（ステップＡ９）。このアイコンスイッチがオ
ンされたときは、購入設定処理を実行する（ステップＡ
１０）。オンされたのが購入設定アイコンスイッチでな
い場合には、終了アイコンスイッチがオンされた場合で
あるので、曲サーバー１との接続を切断する（ステップ
Ａ１１）。

【００１８】ステップＡ８における登録処理の後又はス
テップＡ１０における購入設定処理の後は、ステップＡ
５に移行して再びメニュー画面を表示する。ステップＡ
２において接続操作がされない場合には、他の処理を実
行する（ステップＡ１２）。ステップＡ１１における切
断処理の後、又はステップＡ１２におけるその他の処理
の後は、再びステップＡ２に移行して接続操作の有無を
判別する。

【００１９】図４及び図５は、図２におけるステップＡ
８の登録処理のフローである。まず、曲サーバー１に登
録要求を送信して（ステップＢ１）、登録条件提示画面
を受信したか否かを判別する（ステップＢ２）。受信し
たときはその登録条件提示画面を表示する（ステップＢ
３）。この登録条件提示画面のデータは、曲サーバー１
から送信される登録条件情報に含まれている。登録条件
提示画面には、図６に示すように、曲の価格に対する分
配金額の比率を提示するメッセージと、これを承認する
「ＯＫ」アイコンスイッチ、否認する「ＮＯ」アイコン
スイッチが表示される。

【００２０】次に、アイコンスイッチがオンされたか否
かを判別する（ステップＢ４）。オンされたときは、そ
のアイコンスイッチがＯＫアイコンスイッチであるか否
かを判別する（ステップＢ５）。オンされたのがＯＫア
イコンスイッチでなくＮＯアイコンスイッチである場合
には、提示された登録条件が否認された場合であるの
で、このフローを終了して図２のメインフローに戻る。

【００２１】図４のステップＢ５において、オンされた
のがＯＫアイコンスイッチである場合には、曲サーバー
１に対してＯＫ信号すなわち承諾情報を送信する（ステ
ップＢ６）。次に、この承諾情報に応答した曲サーバー
１から登録画面を受信したかか否かを判別する（ステッ
プＢ７）。受信したときは、その登録画面を表示する
（ステップＢ８）。登録画面には、図７に示すように、
創作者の名前、住所、電子メールアドレス、バンクアカ
ウント（金融機関の預金口座番号又はクレジットカード
番号）からなる端末識別情報を表示するためのデータ入
力エリア、「送信」アイコンスイッチ、「中止」アイコ
ンスイッチが表示される。

【００２２】次に、操作部からデータ入力があるか否か
を判別する（ステップＢ９）。データ入力があったとき
は、その入力データをメモリにストアするとともに、画
面の対応するエリアに表示する（ステップＢ１０）。こ
の後は図５のフローにおいて、アイコンスイッチがオン
されたか否かを判別する（ステップＢ１１）。アイコン
スイッチがオンされない場合には、ステップＢ９に移行
してデータ入力の有無を判別する。アイコンスイッチが
オンされたときは、そのアイコンスイッチが送信アイコ
ンスイッチであるか否かを判別する（ステップＢ１
２）。オンされたのが送信アイコンスイッチでなく、中
止アイコンスイッチである場合には、表示されている入
力データをクリアし（ステップＢ１３）、このフローを
終了して図２のメインフローに戻る。

【００２３】図５のステップＢ１２において、オンされ
たのが送信アイコンスイッチである場合には、メモリに
ストアした入力データを曲サーバー１に送信する（ステ
ップＢ１４）。次に、入力データに応答した曲サーバー
１からの曲データ転送画面を受信したか否かを判別する
（ステップＢ１５）。受信したときは、その曲データ転
送画面を表示する（ステップＢ１６）。曲データ転送画
面には、図８に示すように、曲名及びファイル指定のデ
ータ入力エリア、「送信」アイコンスイッチが表示され
る。

【００２４】次に、操作部からデータ入力があるか否か
を判別し（ステップＢ１７）、データ入力があったとき
はその入力データをメモリにストアするとともに、画面
の対応するエリアに表示する（ステップＢ１８）。次
に、送信アイコンスイッチがオンされたか否かを判別す
る（ステップＢ１９）。このアイコンスイッチがオンさ
れない場合には、ステップＢ１７に移行してデータ入力
の有無を判別する。送信アイコンスイッチがオンされた
ときは、対応する曲データファイルを曲サーバー１に送
信する（ステップＢ２０）。そして、曲サーバー１から
の受信終了通知の受信を待ち（ステップＢ２１）、受信
終了通知を受信したときは、このフローを終了して図２
のメインフローに戻る。なお、データを入力した段階で
登録を止める場合もあるので、図８の画面に「中止」ア
イコンスイッチを表示するようにしてもよい。

【００２５】図９は、メインフローにおけるステップＡ
１０の登録設定処理のフローである。まず、購入設定要
求を曲サーバー１に送信する（ステップＣ１）。そし
て、この送信に応答した曲サーバー１からの曲リスト画
面を受信したか否かを判別する（ステップＣ２）。受信
したときは、その曲リスト画面を表示する（ステップＣ
３）。曲リスト画面には、図１０に示すように、複数の
曲名、創作者、及び価格が番号で表示されるとともに、
「試聴」アイコンスイッチ、「購入」アイコンスイッ
チ、「終了」アイコンスイッチが表示される。

【００２６】次に、曲名の指定があるか否かを判別する
（ステップＣ４）。曲名の指定があったときは、その曲
名（曲名の番号）をレジスタＮにセットする（ステップ
Ｃ５）。次に、アイコンスイッチがオンされたか否かを
判別する（ステップＣ６）。オンされたときは、そのア
イコンスイッチが試聴アイコンスイッチであるか否かを
判別する（ステップＣ７）。このアイコンスイッチがオ
ンされた場合には、試聴処理を実行する（ステップＣ
８）。オンされたのが試聴アイコンスイッチでない場合
には、購入アイコンがオンされたか否かを判別する（ス
テップＣ９）。このアイコンスイッチがオンされたとき
は、購入処理を実行する（ステップＣ１０）。試聴アイ
コンスイッチも購入アイコンスイッチもオンでない場
合、すなわち終了アイコンスイッチがオンである場合に
は、このフローを終了して図２のメインフローに戻る。

【００２７】図１１は、図９の購入設定処理におけるス
テップＣ８の試聴処理のフローである。まず、レジスタ
Ｎにセットされている曲名Ｎを曲サーバー１に送信する
（ステップＤ１）。そして、曲名Ｎの試聴データの受信
を待つ（ステップＤ２）。試聴データを受信したとき
は、その試聴データを再生する（ステップＤ３）。そし
て、再生が終了したか否かを判別する（ステップＤ
４）。再生が終了したときは、試聴データの最後に付加
されている破壊プログラムにしたがって自動的に試聴デ
ータを破壊して（ステップＤ５）、録音を禁止する。そ
して、このフローを終了して図９のフローに戻る。すな
わち、試聴データは曲データを録音禁止状態にしたもの
である。なお、曲サーバー１側で破壊プログラムを付加
しないで、１回の再生で次の再生ができないようなデー
タ構成にしてもよい。要は、ＤＡＴの場合のように試聴
データの録音を禁止するデータ構成にする。

【００２８】図１２は、図９の購入設定処理におけるス
テップＣ１０の購入処理のフローである。曲サーバー１
に対して購入要求信号を送信し（ステップＥ１）、課金
手続画面を受信したか否かを判別する（ステップＥ
２）。受信したときは課金手続画面を表示する（ステッ
プＥ３）。この課金手続画面には、図１３に示すよう
に、購入者の名前、住所、電子メールアドレス、バンク
アカウント（金融機関の口座番号又はクレジットカード
番号）のデータ入力エリア、「送信」アイコンスイッ
チ、「中止」アイコンスイッチが表示される。

【００２９】次に、曲サーバー１の動作について図１４
乃至図１９に示す曲サーバー１のフローチャートを参照
して説明する。図１４乃至図１６は、曲サーバー１のメ
インフローである。このフローでは、ＰＣ端末３から送
信される信号に応じた処理を実行する。図１４のフロー
において、任意のユーザのＰＣ端末３から接続要求信号
を受信したか否かを判別し（ステップＦ１）、この信号
を受信したときは図３に示した初期メニュー画面をＰＣ
端末３に送信する（ステップＦ２）。そして、ＰＣ端末
３から登録要求信号を受信したか否かを判別し（ステッ
プＦ３）、この信号を受信したときは図６に示した登録
要求提示画面を送信する（ステップＦ４）。また、登録
を承認するＯＫ信号を受信したか否かを判別し（ステッ
プＦ５）、この信号を受信したときは図７に示した登録
画面を送信する（ステップＦ６）。また、ＰＣ端末３か
ら登録データを受信したか否かを判別し（ステップＦ
７）、このデータを受信したときは登録処理を実行し
（ステップＦ８）、図８に示した曲データ転送画面を送
信する（ステップＦ９）。図１５のフローにおいて、曲
ファイルを受信したか否かを判別し（ステップＦ１
０）、受信したときは曲登録処理を実行する（ステップ
Ｆ１１）。

【００３０】一方、曲を購入するユーザのＰＣ端末３か
ら購入設定要求信号を受信したか否かを判別し（ステッ
プＦ１２）、受信したときは、登録されている曲データ
から曲リスト画面を作成して（ステップＦ１３）、図１
０に示した曲リスト画面を送信する（ステップＦ１
４）。そして、曲名Ｎを指定した試聴要求データを受信
したか否かを判別し（ステップＦ１５）、受信したとき
は曲名Ｎのデータを検索し（ステップＦ１６）、検索さ
れた曲データに基づき録音を禁止した試聴データを作成
する（ステップＦ１７）。そして、作成した試聴データ
を送信する（ステップＦ１８）。ステップＦ１１の曲登
録処理の後、ステップＦ１４の曲リスト送信処理の後、
又はステップＦ１８の試聴データ送信処理の後は、図１
４のステップＦ１に移行して、いずれかのＰＣ端末３か
らの接続要求信号を待つ。

【００３１】図１６のフローにおいて、ＰＣ端末３から
曲の購入を決定した旨の購入要求信号を受信したか否か
を判別し（ステップＦ１９）、受信したときは図１３に
示した課金手続画面を送信する（ステップＦ２０）。そ
して、その購入希望のユーザの名前やバンクアカウント
等を含む課金手続データを受信したか否かを判別し（ス
テップＦ２１）、受信したときはそのユーザの口座から
購入金額を送金する旨の課金手続を課金サーバー２に対
して依頼する課金手続処理を実行する（ステップＦ２
２）。そして、課金サーバー２から課金手続終了信号を
受信したか否かを判別し（ステップＦ２３）、受信した
ときは曲名Ｎの曲データを購入希望のユーザのＰＣ端末
３に送信する（ステップＦ２４）。この曲データ送信処
理の後、又はステップＦ２０の課金手続画面送信の後、
若しくはステップＦ２２の課金手続依頼処理の後は、図
１５のステップＦ１０に移行して、次の購入要求の曲フ
ァイルの受信を待つ。

【００３２】図１７は、図１４の曲サーバー１のメイン
フローにおけるステップＦ５の登録処理のフローであ
る。ＰＣ端末３からの登録データに応じて、メモリの創
作者エリアにデータエリアを確保し（ステップＧ１）、
その創作者エリアに創作者の名前やバンクアカウント等
を含む創作者データからなる端末識別情報をストアする
（ステップＧ２）。そしてこのフローを終了してメイン
フローに戻る。

【００３３】図１８は、メインフローにおけるステップ
Ｆ１１の曲登録処理のフローである。ＰＣ端末３からの
曲データに応じて、メモリの曲データエリアにエリアを
確保し（ステップＨ１）、確保したエリアに創作者、曲
名、曲データをストアする（ステップＨ２）。そしてこ
のフローを終了してメインフローに戻る。

【００３４】図１９は、曲サーバー１のメインフローに
おけるステップＦ２２の課金手続依頼処理のフローであ
る。まず、曲サーバー管理者の分配金額のレジスタＭ１
に１曲分の金額の３０％をセットし、創作者側の分配金
額のレジスタＭ２に１曲分の７０％をセットする（ステ
ップＪ１）。次に、購入者、創作者のデータを課金サー
バー２に送信する（ステップＪ２）。そしてこのフロー
を終了してメインフローに戻る。

【００３５】図２０は、課金サーバー２のメインフロー
である。まず、曲サーバー１から課金依頼信号を受信し
たか否かを判別する（ステップＫ１）。受信したとき
は、さらにその課金依頼に対応する課金の分配金額や口
座番号等のデータを受信したか否かを判別する（ステッ
プＫ２）。データを受信したときは、金融機関に対して
購入者の口座より金額Ｍ１をサーバー管理者の口座に振
替を依頼し（ステップＫ３）、購入者の口座より金額Ｍ
２を創作者の口座に振替を依頼する（ステップＫ４）。
そして、課金依頼終了信号を曲サーバー１に送信する
（ステップＫ５）。この後は、ステップＫ１に移行して
曲サーバー１からの次の課金依頼信号を待つ。

【００３６】以上のように、上記実施形態１によれば、
通信回線４を介して接続された任意のＰＣ端末３から、
曲データの販売委託の登録要求を受信した場合には、分
配金額の比率すなわち取り分を明示した登録条件提示画
面を送信する。その提示した条件に対する販売委託要求
のＰＣ端末３からの承認に基づいて、そのＰＣ端末３か
ら送信されたユーザの名前や金融機関の口座番号等から
なる端末識別情報及び曲データを、承認された登録条件
とともに登録する。そして、任意のＰＣ端末３から指定
された曲データの購入要求を受信した場合には、曲デー
タに対する販売価格情報を送信して、購入要求のＰＣ端
末３からの入金の確認がされた場合には、指定された曲
データをそのＰＣ端末３にダウンロードする。

【００３７】したがって、無名なミュージシャンであっ
ても従来のような苦労をすることなく、自作の曲をネッ
トワークを通して広く売り込むことができる。一方、そ
の曲を委託販売する曲サーバー管理者も、曲の登録及び
販売のホームページを提供するだけでよく、売り出しの
ためのキャンペーンコスト等を著しく低減できるので、
少ない費用で販路を獲得することができる。このため、
双方にとって有益な音楽配信のビジネスを展開できると
いう効果がある。

【００３８】この場合において、曲サーバー１は、曲デ
ータの購入（配信）を希望する購入要求のＰＣ端末３か
ら試聴要求がされたときは、入金がされない場合でもそ
の曲データを録音禁止状態にした試聴データを送信す
る。したがって購入予定者は、購入する曲をあらかじめ
試聴した上で、気に入った場合にその曲を購入すること
ができる。

【００３９】また、曲を売り込むユーザのＰＣ端末３に
対して、曲の購入者から入金された金額に対し、創作者
への分配金額の条件を含む登録条件情報をその創作者の
ＰＣ端末３に送信する。したがって、創作者は、曲デー
タを登録する前に、曲が売れた場合の取り分を前もって
知ることができ、その登録条件によって曲データを登録
して販売を委託するかどうかを決定できるので、曲が売
れた後でのトラブルが発生しない。

【００４０】さらに、上記実施形態１においては、分配
金額は、販売委託要求のＰＣ端末３の端末識別情報にお
ける指定金融機関の指定口座に入金される。したがっ
て、曲を売り込む創作者は、曲の販売に応じて自動的に
分配金額を得ることができるので、煩雑な集金業務から
解放されるだけでなく、自分の曲が売れたことを実感で
き、さらなる創作意欲が湧いてくる。一方、委託販売を
する管理者においても、購入者から入金があった場合に
創作者に分配金額を支払うので、いわゆる買掛金のリス
クを負わなくてよい。

【００４１】次に、第２実施形態の動作について、ＰＣ
端末３のフローチャート及びＰＣ端末３の表示画面、曲
サーバー１のフローチャート、課金サーバー２のフロー
チャート、並びに、曲サーバー１のメモリエリアのデー
タに基づいて説明する。ただし、第１実施形態と重複す
る部分についてはその説明を省略するとともに、第１実
施形態の図面を援用して、異なる部分を中心に説明す
る。

【００４２】図２１は、曲サーバー１から創作者のユー
ザのＰＣ端末３に送信される登録条件提示画面である。
図に示すように、曲の販売委託をする創作者は、曲が売
れた場合の取り分である金額配分を複数の条件の中から
選択できる。Ａ条件は、第１実施形態と同様に、販売価
格の７０％の金額配分であり、この比率は常に一律であ
る。Ｂ条件は、売れた曲数に応じて金額配分の比率を７
０％からアップする条件である。Ｃ条件は、時間経過に
応じて金額配分の比率を７０％からダウンするとともに
管理料もダウンする条件である。

【００４３】図２２乃至図２４は、図２に示したＰＣ端
末３のメインフローにおけるステップＡ８の登録処理の
フローである。曲サーバー１に対して登録要求信号を送
信し（ステップＬ１）、登録条件提示画面を受信したか
否かを判別する（ステップＬ２）。受信したときは図２
１に示した登録条件提示画面を表示する（ステップＬ
３）。登録条件提示画面には、上記した曲の価格に対す
る分配金額の選択肢であるＡ条件、Ｂ条件、Ｃ条件のア
イコンスイッチ、及びいずれの選択肢をも否認する「Ｎ
Ｏ」アイコンスイッチが表示される。

【００４４】次に、アイコンスイッチがオンされたか否
かを判別する（ステップＬ４）。オンされたときは、そ
のオンされたアイコンスイッチに応じた処理を実行す
る。すなわち、オンされたのがＡ条件アイコンスイッチ
であるか否かを判別し（ステップＬ５）、このアイコン
スイッチである場合には、レジスタｇにＡをセットする
（ステップＬ６）。オンされたのがＢ条件アイコンスイ
ッチであるか否かを判別し（ステップＬ７）、このアイ
コンスイッチである場合には、レジスタｇにＢをセット
する（ステップＬ８）。オンされたのがＣ条件アイコン
スイッチであるか否かを判別し（ステップＬ９）、この
アイコンスイッチである場合には、レジスタｇにＣをセ
ットする（ステップＬ１０）。オンされたのがＡ乃至Ｃ
条件のアイコンスイッチでない場合、すなわち、ＮＯア
イコンスイッチである場合には、提示された登録条件が
否認された場合であるので、このフローを終了して図２
のメインフローに戻る。

【００４５】レジスタｇにＡ、Ｂ、又はＣをセットした
後は、図２３のフローにおいて、曲サーバー１に対して
ＯＫ信号すなわち承諾情報を送信する（ステップＬ１
２）。次に、この承諾情報に応答した曲サーバー１から
登録画面を受信したか否かを判別する（ステップＬ１
３）。受信したときは、その登録画面を表示する（ステ
ップＬ１４）。登録画面には、図７に示したように、創
作者の名前、住所、電子メールアドレス、バンクアカウ
ント（金融機関の預金口座番号又はクレジットカード番
号）を表示するデータ入力エリア、「送信」アイコンス
イッチ、「中止」アイコンスイッチが表示される。

【００４６】次に、操作部からデータ入力があるか否か
を判別する（ステップＬ１５）。データ入力があったと
きは、その入力データをメモリにストアするとともに、
画面の対応するエリアに表示する（ステップＬ１６）。
この後は図２４のフローにおいて、アイコンスイッチが
オンされたか否かを判別する（ステップＬ１７）。アイ
コンスイッチがオンされない場合には、ステップＬ１５
に移行してデータ入力の有無を判別する。アイコンスイ
ッチがオンされたときは、そのアイコンスイッチが送信
アイコンスイッチであるか否かを判別する（ステップＬ
１８）。オンされたのが送信アイコンスイッチでなく、
中止アイコンスイッチである場合には、表示されている
入力データをクリアし（ステップＬ１９）、このフロー
を終了して図２のメインフローに戻る。

【００４７】図２４のステップＬ１８において、オンさ
れたのが送信アイコンスイッチである場合には、メモリ
にストアした入力データを曲サーバー１に送信する（ス
テップＬ２０）。次に、入力データに応答した曲サーバ
ー１からの曲データ転送画面を受信したか否かを判別す
る（ステップＬ２１）。受信したときは、その曲データ
転送画面を表示する（ステップＬ２２）。曲データ転送
画面には、図８に示したように、曲名及びファイル指定
のデータ入力エリア、「送信」アイコンスイッチが表示
される。

【００４８】次に、操作部から曲データファイルの入力
があるか否かを判別し（ステップＬ２３）、データ入力
があったときはそのファイル名をメモリにストアすると
ともに、画面の対応するエリアに表示する（ステップＬ
２４）。次に、送信アイコンスイッチがオンされたか否
かを判別する（ステップＬ２５）。このアイコンスイッ
チがオンされない場合には、レジスタｇの内容である選
択条件及び曲データファイルを曲サーバー１に送信する
（ステップＬ２６）。そして、曲サーバー１からの受信
終了通知の受信を待ち（ステップＬ２７）、受信終了通
知を受信したときは、このフローを終了して図２のメイ
ンフローに戻る。

【００４９】図２５は、図１５に示した曲サーバー１の
メインフローにおけるステップＦ１１の曲登録処理のフ
ローである。ＰＣ端末３からの曲データに応じて、メモ
リの曲データエリアにエリアを確保し（ステップＭ
１）、確保したエリアに創作者、曲名、曲データをスト
アする（ステップＭ２）。次に、ダウンロード回数すな
わち曲の配信回数のエリアをメモリ内に確保して、初期
値である「０」をストアする（ステップＭ３）。次に、
売り上げエリアをメモリ内に確保して、初期値「０」を
ストアする（ステップＭ４）。次に、登録日付エリアを
メモリ内に確保して、現在日付をストアする（ステップ
Ｍ５）。さらに、課金形態エリアをメモリ内に確保し
て、レジスタｇの内容をストアする（ステップＭ６）。
そしてこのフローを終了して図１５のメインフローに戻
る。

【００５０】図２６乃至図２９は、図１６に示した曲サ
ーバー１のメインフローにおけるステップＦ２２の課金
手続依頼処理のフローであり、図３０は、曲データエリ
アのデータフォーマットである。曲の購入者のＰＣ端末
３から課金手続のデータを受信すると、この課金手続依
頼処理を開始して、図３０に示す曲データエリアの曲名
Ｎのダウンロード回数をインクリメントする（ステップ
Ｎ１）。次に、曲データエリアの売り上げ額に１曲分の
金額を加算する（ステップＮ２）。そして、レジスタｇ
の内容がＡ、Ｂ、又はＣのいずれであるかを判別する
（ステップＮ３）。

【００５１】ｇ＝Ａの場合には、Ａ処理を実行する。Ａ
処理のフローを図２７に示す。曲データエリアのＭ１の
エリアに１曲分の金額の３０％に対応する金額をストア
し（ステップＰ１）、Ｍ２のエリアに１曲分の金額の７
０％に対応する金額をストアする（ステップＰ２）。ｇ
＝Ｂの場合には、Ｂ処理を実行する。Ｂ処理のフローを
図２８に示す。まず、曲名Ｎのダウンロード回数に対応
したテーブルを参照して、その参照値を曲データエリア
のＰ（ただし、０＜Ｐ＜１）にセットする（ステップＱ
１）。次に、曲データエリアのＭ１のエリアに１曲分の
金額に（１−Ｐ）の値を乗算した金額をストアし（ステ
ップＱ２）、Ｍ２のエリアに１曲分の金額にＰの値を乗
算した金額をストアする（ステップＱ３）。ｇ＝Ｃの場
合には、Ｃ処理を実行する。Ｃ処理のフローを図２９に
示す。まず、曲名Ｎの登録日付と現在日付の差分を検出
する（ステップＲ１）。次に、その差分に対応するテー
ブルを参照して、その参照値を曲データエリアのＰ（た
だし、０＜Ｐ＜１）にセットする（ステップＲ２）。次
に、曲データエリアのＭ１のエリアに１曲分の金額に
（１−Ｐ）の値を乗算した金額をストアし（ステップＲ
３）、Ｍ２のエリアに１曲分の金額にＰの値を乗算した
金額をストアする（ステップＲ４）。

【００５２】以上のように、上記第２実施形態によれ
ば、分配金額の条件の選択肢（Ａ条件、Ｂ条件、Ｃ条
件）を含む登録条件情報を曲サーバー１から販売委託要
求のＰＣ端末３に送信し、そのＰＣ端末３によって選択
された分配金額の条件を含む登録条件情報を登録する。
したがって、曲を売り込む創作者は、自分の力量、曲の
出来の良し悪し、曲の購入者の傾向等を考慮した上で、
最適な条件を選択することができる。一方、管理者にと
っても負担やリスクの大きい条件を提示しなくてもよい
利点がある。

【００５３】この場合において、創作者は、購入者から
入金された金額に対し、一定の分配率、ダウンロードし
た曲数に応じて変化する分配率、及び登録された日付か
らの経過時間によって変化する分配率からなる複数の選
択肢のうち、いずれか１つの分配率を選択する。したが
って、創作者の希望する分配率を選択できるとともに、
曲の配信を委託された管理者にとっても負担やリスクが
少なくなるので、無理のない音楽配信のビジネスを展開
することが可能になる。例えば、創作者は売れそうな曲
の場合には、Ｂ条件を選択して、ダウンロード回数が増
加してその曲の人気が高い場合には、高い分配金額を得
ることができる。また、時間が経過してもなかなか売れ
そうにない曲については、Ｃ条件を選択して、分配金額
はダウンするが管理料もダウンすることで、市場の反応
に応じた販売委託をすることができる。

【００５４】なお、上記各実施形態においては、各ＰＣ
端末３内に、音楽配信プログラムが格納されたＲＯＭ等
のメモリを搭載した構成にしたが、汎用のＣＤ等の記憶
媒体に音楽配信プログラムを記憶し、ＰＣ端末３によっ
てそのプログラムを読み出して実行させるようにしても
よい。この場合において、例えば、音楽関係の雑誌に音
楽配信プログラムを記憶した記憶媒体を付録として付け
るようにする。

【００５５】この場合には、通信回線を介して接続した
前記管理装置に対して曲データの販売委託の登録要求を
送信する手順と、当該登録要求に応じて管理装置から送
信された登録条件情報を表示する手順と、表示された前
記登録条件情報における承認決定に基づいて自己の端末
識別情報及び登録要求に係る曲データを入力操作に応じ
て送信する手順と、を実行する音楽配信プログラムを記
憶した記憶媒体の発明を提供する。あるいは、この音楽
配信プログラム自体を曲サーバー１のホームページにア
クセスしたＰＣ端末に対して、曲サーバー１からダウン
ロードする構成にしてもよい。

【００５６】

【発明の効果】この発明によれば、無名なミュージシャ
ンであっても従来のような苦労をすることなく、自作の
曲を売り込むことができるとともに、その曲を販売する
管理者も、売り出しのためのキャンペーンコスト等を著
しく低減できるので、少ない費用で販路を獲得すること
ができるので、双方にとって有益な音楽配信のビジネス
を展開できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１及び第２実施形態における音楽
配信システムを示すブロック図。

【図２】図１のＰＣ端末のメインフローチャート。

【図３】図１のＰＣ端末に表示される初期メニュー画面
を示す図。

【図４】図２における登録処理のフローチャート。

【図５】図４に続く登録処理のフローチャート。

【図６】図１のＰＣ端末に表示される第１実施形態にお
ける登録条件提示画面を示す図。

【図７】図１のＰＣ端末に表示される登録画面を示す
図。

【図８】図１のＰＣ端末に表示される曲データ転送画面
を示す図。

【図９】図２における購入設定処理のフローチャート。

【図１０】図１のＰＣ端末に表示される曲リスト画面を
示す図。

【図１１】図９における試聴処理のフローチャート。

【図１２】図９における購入処理のフローチャート。

【図１３】図１のＰＣ端末に表示される課金手続画面を
示す図。

【図１４】図１における曲サーバーのメインフローチャ
ート。

【図１５】図１４に続く曲サーバーのメインフローチャ
ート。

【図１６】図１５に続く曲サーバーのメインフローチャ
ート。

【図１７】図１４における第１実施形態の登録処理のフ
ローチャート。

【図１８】図１５における第１実施形態の曲登録処理の
フローチャート。

【図１９】図１６における第１実施形態の課金手続依頼
処理のフローチャート。

【図２０】図１における課金サーバーのメインフローチ
ャート。

【図２１】図１のＰＣ端末に表示される第２実施形態に
おける登録条件提示画面を示す図。

【図２２】図１のＰＣ端末の第２実施形態における登録
処理のフローチャート。

【図２３】図２２に続く登録処理のフローチャート。

【図２４】図２３に続く登録処理のフローチャート。

【図２５】図１の曲サーバーの第２実施形態における曲
登録処理のフローチャート。

【図２６】図１の曲サーバーの第２実施形態における課
金手続依頼処理のフローチャート。

【図２７】図２６におけるＡ処理のフローチャート。

【図２８】図２６におけるＢ処理のフローチャート。

【図２９】図２６におけるＣ処理のフローチャート。

【図３０】第２実施形態における曲サーバーのメモリフ
ォーマットを示す図。

【符号の説明】

１ 曲サーバー ２ 課金サーバー ３ ＰＣ端末 ４ 通信回線

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信回線を介して接続された任意の情報
   端末から曲データの販売委託の登録要求を受信した場合
   には、登録条件情報を当該販売委託要求の情報端末に送
   信する登録条件提示手段と、 前記登録条件情報に対する前記販売委託要求の情報端末
   からの承認情報に基づいて、前記販売委託要求の情報端
   末から送信された端末識別情報及び曲データを承認され
   た登録条件情報とともに登録する情報登録手段と、 通信回線を介して接続された任意の情報端末から指定さ
   れた曲データの購入要求を受信した場合には、曲データ
   に対する販売価格情報を当該購入要求の情報端末に送信
   する価格情報提示手段と、 購入要求者からの入金の確認を行う入金確認手段と、 この入金確認手段によって前記入金の確認がされた場合
   には、前記通信回線を介して前記購入要求の情報端末に
   対して前記指定された曲データをダウンロードする曲デ
   ータ配信手段と、 を備えた音楽配信システム。
2. 【請求項２】 前記曲データ配信手段は、前記購入要求
   の情報端末から試聴要求がされた場合には、前記入金確
   認手段によって前記入金の確認がされなくとも、当該試
   聴要求に係る曲データを録音禁止状態にして前記購入要
   求の情報端末にダウンロードすることを特徴とする請求
   項１記載の音楽配信システム。
3. 【請求項３】 前記登録条件提示手段は、前記販売委託
   要求の情報端末によって登録されている曲データの配信
   に際して前記購入要求の情報端末から入金された金額に
   対し、前記販売委託要求の情報端末への分配金額の条件
   を含む登録条件情報を前記販売委託要求の情報端末に送
   信することを特徴とする請求項１記載の音楽配信システ
   ム。
4. 【請求項４】 前記登録条件提示手段は複数の選択肢か
   らなる分配金額の条件を含む登録条件情報を前記販売委
   託要求の情報端末に送信し、前記情報登録手段は当該情
   報端末によって選択された分配金額の条件を含む登録条
   件情報を登録することを特徴とする請求項３記載の音楽
   配信システム。
5. 【請求項５】 前記複数の選択肢は、前記購入要求の情
   報端末から入金された金額に対し一定の分配率、ダウン
   ロードした曲数に応じて変化する分配率、及び登録され
   た日付からの経過時間によって変化する分配率からなる
   分配率の条件であることを特徴とする請求項４記載の音
   楽配信システム。
6. 【請求項６】 前記分配金額は、前記販売委託要求の情
   報端末の端末識別情報における指定金融機関の指定口座
   に入金されることを特徴とする請求項３乃至５のいずれ
   かに記載の音楽配信システム。
7. 【請求項７】 通信回線によって音楽配信を行う管理装
   置に前記通信回線を介して接続される情報端末において
   使用する記憶媒体であって、 前記通信回線を介して接続した前記管理装置に対して曲
   データの販売委託の登録要求を送信する手順と、 当該登録要求に応じて前記管理装置から送信された登録
   条件情報を表示する手順と、 表示された前記登録条件情報における承認決定に基づい
   て自己の端末識別情報及び登録要求に係る曲データを入
   力操作に応じて送信する手順と、 を実行する音楽配信プログラムを記憶した記憶媒体。
8. 【請求項８】 前記登録条件情報には、登録された曲デ
   ータの配信に応じた支払の複数の選択肢からなる分配金
   額の条件が含まれ、選択された分配金額の条件が前記端
   末識別情報及び登録要求に係る曲データとともに前記管
   理装置に送信されることを特徴とする請求項７記載の記
   憶媒体。
9. 【請求項９】 前記複数の選択肢は、前記登録された曲
   データの配信先から支払われる金額に対し、一定の分配
   率、配信した曲数に応じて変化する分配率、及び登録さ
   れた日付からの経過時間によって変化する分配率からな
   る分配金額の条件であることを特徴とする請求項８記載
   の記憶媒体。