JP2001305953A - 地図情報作成装置、および、これを用いた地図情報表示装置 - Google Patents

地図情報作成装置、および、これを用いた地図情報表示装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次元地図情報に基づき、立体交差や地下道
などの道路を3次元的に表示するためには、高さ情報を
付加し、水平座標を修正する必要がある。 【解決手段】 外部記憶装置43には、リンクおよびノ
ードを用いて表現される道路の位置情報と属性情報とを
含んだ2次元地図情報が格納されている。CPU41
は、まず、外部記憶装置43から2次元地図情報を読み
出す(S11)。次に、CPU41は、属性情報の一部
に基づき高さ情報を生成し、地図情報に付加する(S1
2)。次に、CPU41は、道路の勾配を算出し、付加
した高さ情報を修正する(S13)。次に、CPU41
は、道路の道幅を算出し、道幅を付けた道路の位置関係
に基づき、地図情報の水平座標を修正する(S14)。
最後に、CPU41は、求めた3次元地図情報を外部記
憶装置43に記録する(S15)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2次元表示用の地
図情報に基づき3次元表示用の地図情報を作成する地図
情報作成装置および地図情報作成方法に関し、より特定
的には、2次元表示用の地図情報に含まれる道路網情報
に対して高さ情報を付加し、水平座標を修正することに
より、3次元表示用の地図情報を作成する地図情報作成
装置および地図情報作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ナビゲーション装置は、CD−R
OMなどの記録媒体に格納された地図情報を画面に表示
することにより、利用者に行先案内情報を提供する。従
来の車両用ナビゲーション装置の多くは、平面的に地図
情報を画面に表示する2次元表示を採用する。2次元表
示を採用した車両用ナビゲーション装置は、立体交差や
地下道などのように上下関係を有する道路を表示する場
合でも、上下関係を考慮することなく、単に道路の重ね
描きを行う。このため、利用者は表示された画面を見て
も道路が立体交差や地下道であることを認識できないと
いう問題点があった。
【0003】この問題点を解決するため、車両用ナビゲ
ーション装置では、高さ情報を付けて道路を表示するこ
とが必要とされる。しかし、高さ情報のみを付加して道
路を表示すると、利用者は、かえって道路の形状を認識
しにくくなる。一方、道路の3次元形状を忠実に再現し
た地図情報に基づき道路を3次元的に表示する方法は、
地図情報を作成することが極めて困難であるため、現実
的な方法ではない。
【0004】そこで、既存の2次元表示用の地図情報に
高さ情報を付加し、ポリゴンを用いて道路を3次元的に
表示する方法(以下、「3次元表示」という)を考える
ことができる。この方法によっても、利用者は立体交差
や地下道などを容易に認識できるので、車両用ナビゲー
ション装置の利便性を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この3
次元表示にも、以下のような問題点がある。第1の問題
点は、利用者にとって道路の高さを認識しやすい表示を
行う必要があることである。車両用ナビゲーション装置
における表示装置の表示領域は小さい。このため、利用
者が表示内容を瞬時に判断するには、道路の高さを認識
しやすい表示を行う必要がある。
【0006】第2の問題点は、3次元表示用に新たな地
図情報を作成する必要があることである。2次元表示用
には、従来公知のように、ノードとリンクの組み合わせ
によって表現された道路網情報が、既に存在する。3次
元表示用の地図情報(以下、「3次元地図情報」とい
う)を作成するには、2次元表示用の地図情報(以下、
「2次元地図情報」という)に基づき、道路網情報に対
して高さ情報や道幅情報を付加する必要がある。この場
合、地図情報は膨大な量に及ぶので、既存の2次元地図
情報を用いて効率的に3次元地図情報を作成する必要が
ある。
【0007】第3の問題点は、2次元地図情報に基づき
3次元地図情報を作成する場合、道路網情報に含まれる
水平座標を修正する必要が生じることである。2次元地
図情報に含まれる道路網情報は、道幅を考慮せずに作成
されている。このため、単に道路に道幅を付けて表示し
ただけでは、実際には2本ある道路が、リンク間の距離
が近すぎるために重なって表示され、1本の道路に見え
ることがある。逆に、実際には1本しかない道路が、距
離の離れた2本のリンクで表現されているために、2本
の道路であるかのように離れた位置に表示されることも
ある。このような不自然な道路を表示することは、正確
な行先案内情報を提供することを目的とする車両用ナビ
ゲーション装置にとって大きな問題である。
【0008】第4の問題点は、現実には運転者には見え
ない道路が表示されることである。例えば、山を貫くト
ンネル内を走る道路と山肌を走る道路とが存在する場
合、前者の道路上を進行する運転者には後者の道路を見
ることはできず、後者の道路上を進行する運転者には前
者の道路を見ることはできないので、2本の道路が同時
に表示されることは不自然である。このような不自然な
道路が表示されることも、車両用ナビゲーション装置に
とって問題となっている。
【0009】それ故に、本発明の第1の目的は、2次元
道路網情報に基づき、利用者が道路の構造や高さや現在
地を認識しやすい3次元道路網情報を作成する地図情報
作成装置および地図情報作成方法を提供することであ
る。また、本発明の第2の目的は、利用者が道路の構造
や高さや現在地を認識しやすい3次元表示を行う地図情
報表示装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、リンクおよびノードを用いて表現される2次元
道路網情報に基づき、3次元道路網情報を作成する地図
情報作成装置であって、少なくともリンクおよびノード
の位置情報と、それらの属性情報とを含む2次元道路網
情報を格納する地図情報格納手段と、属性情報の一部を
用いて高さ情報を生成し、生成した高さ情報を道路網情
報に対して新たな属性情報として付加する高さ情報付加
手段と、高さ情報を付加した道路網情報を格納する修正
地図情報格納手段とを備える。
【0011】このような第1の発明によれば、2次元道
路網情報に含まれる属性情報の一部を用いて高さ情報が
生成されるので、各道路ごとに個別に高さ情報を指定す
ることなく、道路に一括して高さ情報を付加することが
できる。
【0012】第2の発明は、第1の発明において、位置
情報を用いて、高さ情報を修正する高さ情報修正手段を
さらに備える。
【0013】このような第2の発明によれば、生成した
高さ情報は道路の位置情報を用いて修正されるので、得
られた道路網情報を3次元的に表示した場合に、立体交
差や地下道などの道路を自然な高さで表示することがで
きる。これにより、利用者は、道路の構造や高さや現在
地を容易に認識することができる。
【0014】第3の発明は、第2の発明において、高さ
情報修正手段は、位置情報と高さ情報とに基づき道路網
情報に含まれる各道路の勾配を算出し、算出した勾配が
所定の範囲内に入るように、高さ情報を修正することを
特徴とする。
【0015】このような第3の発明によれば、生成した
高さ情報は道路の勾配を用いて修正されるので、得られ
た道路網情報を3次元的に表示した場合に、自然な勾配
を持たせて道路を表示することができる。
【0016】第4の発明は、第3の発明において、高さ
情報修正手段は、算出した勾配が所定の範囲内に入るよ
うに、新たなノードを生成して道路網情報に追加するこ
とを特徴とする。
【0017】このような第4の発明によれば、必要に応
じて新たなノードが道路網情報に追加されるので、大き
な自由度を持って高さ情報を修正することができる。こ
のため、得られた道路網情報を3次元的に表示した場合
に、勾配を好ましい値に設定して道路を表示することが
できる。
【0018】第5の発明は、第2の発明において、属性
情報に基づき道路網情報に含まれる各道路の道幅を算出
し、道幅を付けた道路の位置関係によって、道路網情報
に含まれる水平座標を修正する水平座標修正手段をさら
に備える。
【0019】このような第5の発明によれば、道幅を付
けた道路の位置関係を考慮して、道路の水平座標が修正
される。これにより、道路を道幅を付けて3次元的に表
示した場合に、道路が重ねて表示されるなどの不具合が
解消される。よって、利用者は、道路の構造や高さや現
在地を容易に認識することができる。
【0020】第6の発明は、第5の発明において、水平
座標修正手段は、道路網情報に含まれる各道路につい
て、他の道路との距離を算出し、算出した距離が属性情
報に基づく許容範囲内に入るように、道路網情報に含ま
れる水平座標を修正することを特徴とする。
【0021】このような第6の発明によれば、道路を道
幅を付けて3次元的に表示した場合に、道路間の距離が
許容範囲に入るように表示される。このため、道路が重
ねて、あるいは、離れて表示される不具合が解消され
る。
【0022】第7の発明は、第5の発明において、水平
座標修正手段は、道路網情報に含まれる各交差点につい
て、道路の交差領域を算出し、算出した交差領域の大き
さが属性情報に基づく許容範囲内に入るように、新たな
ノードを生成して道路網情報に追加することを特徴とす
る。
【0023】このような第7の発明によれば、道路を道
幅を付けて3次元的に表示した場合に、道路の交差領域
の大きさが許容範囲に入るように表示される。このた
め、交差点において道路が長い範囲に亘って重ねて表示
される不具合が解消される。
【0024】第8の発明は、第5の発明において、水平
座標修正手段は、高さ情報に基づき、道路網情報に含ま
れる水平座標を修正するか否かを切り替えることを特徴
とする。
【0025】このような第8の発明によれば、道路の高
さが異なる時には、道路の水平座標だけでは水平座標を
修正する必要があると判断される場合でも、水平座標の
修正は行われない。これにより、3次元的に表示した場
合に不具合を生じる道路についてのみ水平座標を修正
し、できるだけ元の位置を保って道路を表示することが
できる。
【0026】第9の発明は、第1の発明において、高さ
情報付加手段は、リンクの高さを示す属性情報に基づ
き、高さ情報を生成することを特徴とする。
【0027】このような第9の発明によれば、リンクの
高さ情報に基づき、道路網情報に付加する高さ情報を容
易に生成することができる。
【0028】第10の発明は、第1の発明において、高
さ情報付加手段は、リンクの高さを示す属性情報とリン
クの上下関係を示す属性情報とに基づき、高さ情報を生
成することを特徴とする。
【0029】このような第10の発明によれば、リンク
が交点にノードを持たずに交わる場合を含めて、適切な
値を有する高さ情報を生成することができる。
【0030】第11の発明は、第2の発明において、地
図情報格納手段は、地図上の標高を表す標高情報をさら
に格納し、高さ情報修正手段は、位置情報と標高情報と
を用いて、高さ情報を修正することを特徴とする。
【0031】このような第11の発明によれば、高さ情
報は、地図上の標高を表す標高情報と位置情報とを用い
て修正される。このため、得られた道路網情報を3次元
的に表示した場合に、地形の変化を反映して道路を表示
することができる。
【0032】第12の発明は、第11の発明において、
高さ情報修正手段は、標高情報に基づき算出した各地点
の標高値を加算することにより、高さ情報を修正するこ
とを特徴とする。
【0033】このような第12の発明によれば、高さ情
報には地表の標高値が加算されるので、得られた道路網
情報を3次元的に表示したときに、地形の変化を反映し
て道路を表示することができる。
【0034】第13の発明は、第12の発明において、
高さ情報修正手段は、属性情報に基づき道路が所定の属
性を有すると判断したときには、標高値をそのまま高さ
情報に設定することを特徴とする。
【0035】このような第13の発明によれば、山を貫
くトンネルや谷を渡る橋などのように道路が所定の属性
を有する場合には、標高値が高さ情報として用いられ
る。このため、得られた道路網情報を3次元的に表示し
たときに、地形の変化を反映し、かつ、自然な勾配を持
った道路を表示することができる。
【0036】第14の発明は、第11の発明において、
標高情報は、地図上の複数の地点における標高値を含
み、高さ情報修正手段は、標高情報に基づき、任意の地
点における標高値を算出することを特徴とする。
【0037】このような第14の発明によれば、地図上
のすべての地点における標高値を保持しなくても、任意
の地点における標高値を算出することができるので、標
高情報のデータ量を削減することができる。
【0038】第15の発明は、第1の発明において、修
正地図情報格納手段に格納された道路網情報に基づき、
多角形を用いて道路を3次元的に表示する地図表示手段
をさらに備える。
【0039】このような第15の発明によれば、修正さ
れた高さ情報を付加した道路網情報に基づき、立体交差
や地下道などの道路が多角形を用いて3次元的に表示さ
れる。修正地図情報格納手段に格納された道路網情報
は、修正された高さ情報を付加されているので、利用者
は、道路の構造や高さや現在地を容易に認識することが
できる。
【0040】第16の発明は、第15の発明において、
地図表示手段は、地表面からの高低を表す表示付属物を
追加して、道路を3次元的に表示することを特徴とす
る。
【0041】このような第16の発明によれば、利用者
は、道路と同時に表示された表示付属物により、表示さ
れた道路の高さを容易に認識することができる。
【0042】第17の発明は、第15または第16の発
明の地図情報作成装置を備えたナビゲーション装置であ
る。
【0043】このような第17の発明によれば、道路を
3次元的に表示するナビゲーション装置において、利用
者は、道路の構造や高さや現在地を容易に認識すること
ができる。
【0044】第18の発明は、リンクおよびノードを用
いて表現される2次元道路網情報に基づき、3次元道路
網情報を作成する地図情報作成方法であって、少なくと
もリンクおよびノードの位置情報と、それらの属性情報
とを含む2次元道路網情報の供給を受け、属性情報の一
部を用いて高さ情報を生成する高さ情報生成ステップ
と、生成した高さ情報を道路網情報に対して新たな属性
情報として付加する高さ情報付加ステップとを備える。
【0045】このような第18の発明によれば、2次元
道路網情報に含まれる属性情報の一部を用いて高さ情報
が生成されるので、各道路ごとに個別に高さ情報を指定
することなく、道路に一括して高さ情報を付加すること
ができる。
【0046】第19の発明は、第18の発明において、
位置情報を用いて、高さ情報を修正する高さ情報修正ス
テップをさらに備える。
【0047】このような第19の発明によれば、生成し
た高さ情報は道路の位置情報を用いて修正されるので、
得られた道路網情報を3次元的に表示した場合に、立体
交差や地下道などの道路を自然な高さで表示することが
できる。これにより、利用者は、道路の構造や高さや現
在地を容易に認識することができる。
【0048】第20の発明は、第19の発明において、
高さ情報修正ステップは、位置情報と高さ情報とに基づ
き道路網情報に含まれる各道路の勾配を算出し、算出し
た勾配が所定の範囲内に入るように、高さ情報を修正す
ることを特徴とする。
【0049】このような第20の発明によれば、生成し
た高さ情報は道路の勾配を用いて修正されるので、得ら
れた道路網情報を3次元的に表示した場合に、自然な勾
配を持たせて道路を表示することができる。
【0050】第21の発明は、第20の発明において、
高さ情報修正ステップは、算出した勾配が所定の範囲内
に入るように、新たなノードを生成して道路網情報に追
加することを特徴とする。
【0051】このような第21の発明によれば、必要に
応じて新たなノードが道路網情報に追加されるので、大
きな自由度を持って高さ情報を修正することができる。
このため、得られた道路網情報を3次元的に表示した場
合に、勾配を好ましい値に設定して道路を表示すること
ができる。
【0052】第22の発明は、第19の発明において、
属性情報に基づき道路網情報に含まれる各道路の道幅を
算出し、道幅を付けた道路の位置関係によって、道路網
情報に含まれる水平座標を修正する水平座標修正ステッ
プをさらに備える。
【0053】このような第22の発明によれば、道幅を
付けた道路の位置関係を考慮して、道路の水平座標が修
正される。これにより、道路を道幅を付けて3次元的に
表示した場合に、道路が重ねて表示されるなどの不具合
が解消される。よって、利用者は、道路の構造や高さや
現在地を容易に認識することができる。
【0054】第23の発明は、第22の発明において、
水平座標修正ステップは、道路網情報に含まれる各道路
について、他の道路との距離を算出し、算出した距離が
属性情報に基づく許容範囲内に入るように、道路網情報
に含まれる水平座標を修正することを特徴とする。
【0055】このような第23の発明によれば、道路を
道幅を付けて3次元的に表示した場合に、道路間の距離
が許容範囲に入るように表示される。このため、道路が
重ねて、あるいは、離れて表示される不具合が解消され
る。
【0056】第24の発明は、第22の発明において、
水平座標修正ステップは、道路網情報に含まれる各交差
点について、道路の交差領域を算出し、算出した交差領
域の大きさが属性情報に基づく許容範囲内に入るよう
に、新たなノードを生成して道路網情報に追加すること
を特徴とする。
【0057】このような第24の発明によれば、道路を
道幅を付けて3次元的に表示した場合に、道路の交差領
域の大きさが許容範囲に入るように表示される。このた
め、交差点において道路が長い範囲に亘って重ねて表示
される不具合が解消される。
【0058】第25の発明は、第22の発明において、
水平座標修正ステップは、高さ情報に基づき、道路網情
報に含まれる水平座標を修正するか否かを切り替えるこ
とを特徴とする。
【0059】このような第25の発明によれば、道路の
高さが異なる時には、道路の水平座標だけでは水平座標
を修正する必要があると判断される場合でも、水平座標
の修正は行われない。これにより、3次元的に表示した
場合に不具合を生じる道路についてのみ水平座標を修正
し、できるだけ元の位置を保って道路を表示することが
できる。
【0060】第26の発明は、第18の発明において、
高さ情報生成ステップは、リンクの高さを示す属性情報
に基づき、高さ情報を生成することを特徴とする。
【0061】このような第26の発明によれば、リンク
の高さ情報に基づき、道路網情報に付加する高さ情報を
容易に生成することができる。
【0062】第27の発明は、第18の発明において、
高さ情報生成ステップは、リンクの高さを示す属性情報
とリンクの上下関係を示す属性情報とに基づき、高さ情
報を生成することを特徴とする。
【0063】このような第27の発明によれば、リンク
が交点にノードを持たずに交わる場合を含めて、適切な
値を有する高さ情報を生成することができる。
【0064】第28の発明は、第19の発明において、
2次元地図情報に加えて、地図上の標高を表す標高情報
の供給を受け、高さ情報修正ステップは、位置情報と標
高情報とを用いて、高さ情報を修正することを特徴とす
る。
【0065】このような第28の発明によれば、高さ情
報は、地図上の標高を表す標高情報と位置情報とを用い
て修正される。このため、得られた道路網情報を3次元
的に表示した場合に、地形の変化を反映して道路を表示
することができる。
【0066】第29の発明は、第28の発明において、
高さ情報修正ステップは、標高情報に基づき算出した各
地点の標高値を加算することにより、高さ情報を修正す
ることを特徴とする。
【0067】このような第29の発明によれば、高さ情
報には地表の標高値が加算されるので、得られた道路網
情報を3次元的に表示したときに、地形の変化を反映し
て道路を表示することができる。
【0068】第30の発明は、第29の発明において、
高さ情報修正ステップは、属性情報に基づき道路が所定
の属性を有すると判断したときには、標高値をそのまま
高さ情報に設定することを特徴とする。
【0069】このような第30の発明によれば、山を貫
くトンネルや谷を渡る橋などのように道路が所定の属性
を有する場合には、標高値が高さ情報として用いられ
る。このため、得られた道路網情報を3次元的に表示し
たときに、地形の変化を反映し、かつ、自然な勾配を持
った道路を表示することができる。
【0070】第31の発明は、第28の発明において、
標高情報は、地図上の複数の地点における標高値を含
み、高さ情報修正ステップは、標高情報に基づき、任意
の地点における標高値を算出することと特徴とする。
【0071】このような第31の発明によれば、地図上
のすべての地点における標高値を保持しなくても、任意
の地点における標高値を算出することができるので、標
高情報のデータ量を削減することができる。
【0072】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態に係る3次元地図作成装置および3次元地図表
示装置について説明する。
【0073】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る3次元地図作成装置のハードウェア構
成を示すブロック図である。3次元地図作成装置は、C
PU41、メモリ42、外部記憶装置43、キーボード
44、ディスプレイ45、および、通信部46を備えた
コンピュータシステムである。3次元地図作成装置は、
2次元地図情報に対して高さ情報の付加と水平座標の修
正とを行い、3次元地図情報を作成する。
【0074】外部記憶装置43は、2次元地図情報と3
次元地図作成プログラムとを予め格納している。CPU
41は、外部記憶装置43から2次元地図情報と3次元
地図作成プログラムとをメモリ42に読み出し、3次元
地図作成プログラムを実行する。CPU41は、求めた
3次元地図情報を外部記憶装置43に記録する。CPU
41は、通信部46を用いて、インターネットなどを介
して接続された遠隔地の記憶装置から2次元地図情報を
読み出してもよい。キーボード44は、3次元地図作成
プログラムにコマンドを入力する入力装置として使用さ
れる。ディスプレイ45は、3次元地図作成プログラム
の実行状況や実行結果を表示する出力装置として使用さ
れる。
【0075】3次元地図作成装置の詳細を説明するに先
立ち、この装置によって処理される地図情報について説
明する。2次元地図情報には、従来公知のごとくノード
とリンクとの組み合わせにより表現された所定範囲の道
路網、交差点、鉄道交通網などの情報や、ランドマーク
や境界線の位置情報や属性情報などが含まれる。地図情
報を格納するためには、任意の記録媒体、例えば、カセ
ットテープ、CD−ROM、DAT、DVD、半導体メ
モリ、あるいは、ICメモリなどが使用される。また、
この地図情報には、利用者の便宜のために、1/12,500、
1/25,000、1/100,000、1/400,000などの各種縮尺の地図
情報が含まれていてもよい。
【0076】2次元地図情報に含まれる道路網情報は、
図2に示すように、リンクとノードとの組み合わせによ
り表現される。図2(a)において、黒丸は各交差点に
対応したノードを表し、線分は交差点間を接続する道路
に対応したリンクを表す。なお、図2(a)では、図面
の簡略化のために、一部のリンクのみが描かれている。
また、交差点間の細かな道路の形状を表現するために、
図2(b)に示すように、交差点a、b以外の箇所に屈
曲点pないしwが挿入される場合がある。本実施形態で
は、屈曲点は、すべてノードと同様に扱われる。
【0077】道路網情報には、少なくともリンクおよび
ノードの位置情報と、リンクおよびノードの属性情報と
が含まれる。リンクの属性情報には、リンクが高架や地
下であることを示す絶対的高さ属性が含まれる。絶対的
高さ属性は、例えば、「地表」、「第1層めの高架」、
「第1層めの地下」、「第2層めの高架」などの値をと
る。以下では特に示さない限り、「第1層めの高架」を
「高架」、「第1層めの地下」を「地下」という。
【0078】また、道路網情報では、図3に示すリンク
bcとfgとのように、2本のリンクが交点にノードを
持たずに交差する場合がある。以下では、このようなリ
ンクの対を「交差リンク対」という。交差リンク対に属
するリンクの属性情報には、いずれのリンクが上側にあ
るかを示す相対的高さ属性が含まれる。上側にあるリン
クの相対的高さ属性の値は「オーバーパス」となり、下
側にあるリンクの相対的高さ属性の値は「アンダーパ
ス」となる。なお、絶対的高さ属性と相対的高さ属性と
は独立した属性であるので、交差リンク対に属するリン
クの属性情報には、絶対的高さ属性と相対的高さ属性と
の両方が含まれることになる。
【0079】図4は、2次元地図情報のフォーマットの
例を示す図である。2次元地図情報には、ノード数n、
リンク数m、第1から第nのノード情報、および、第1
から第mのリンク情報などが含まれる。ノード数および
リンク数は、それぞれ、2次元地図情報に含まれるノー
ドおよびリンクの個数を表す。各ノード情報には、ノー
ド番号と2次元座標とノード属性情報とが含まれる。各
リンク情報には、始点ノード番号と終点ノード番号とリ
ンク属性情報とが含まれる。ノード番号は、各ノードに
割り当てられた番号を表す。2次元座標は、ノードの2
次元位置を緯度と経度とを用いて表したものである。始
点ノード番号および終点ノード番号は、リンクに接続さ
れたノードのノード番号を表す。リンクの位置情報は、
ノードの2次元座標と始点ノード番号と終点ノード番号
とを用いて求めることができる。
【0080】ノード属性情報には、ノード高さ属性やノ
ード種別などが含まれる。リンク属性情報には、リンク
高さ属性、リンク種別、車線数および道路幅などが含ま
れる。ノード高さ属性とリンク高さ属性は、いずれも、
絶対的高さ属性と相対的高さ属性とからなる。ノード種
別とリンク種別とは、「交差点」、「高速道路」、「国
道」などの値を取る。車線数はリンクの車線数を表し、
道路幅は道路の幅を表す。ノード属性情報とリンク属性
情報とは、ノードまたはリンクがその属性を有すること
が知られている場合にのみ付加されるので、これらの属
性値が未定義である場合もある。この場合、例えば、絶
対的高さ属性や相対的高さ属性の値は「高さ属性なし」
となり、車線数や道幅は「未調査」となる。
【0081】図5は、本実施形態に係る3次元地図作成
装置の動作を示すメインフローチャートである。CPU
41は、まず、外部記憶装置43などに格納された2次
元地図情報を読み出す(ステップS11)。次に、CP
U41は、高さ情報付加処理(ステップS12)におい
て、2次元地図情報に含まれる道路網情報の属性情報の
一部を用いて高さ情報を生成し、生成した高さ情報を道
路網情報に対して新たな属性情報として付加する。次
に、CPU41は、高さ情報修正処理(ステップS1
3)において、道路網情報に含まれる位置情報を用い
て、高さ情報付加処理によって付加された高さ情報を修
正する。次に、CPU41は、水平座標修正処理(ステ
ップS14)において、道路網情報に含まれる道路の道
幅を算出し、道路網情報に含まれる水平座標を修正す
る。これら3つの処理の詳細は後述する。
【0082】2次元地図情報に対して上記3つの処理を
適用した結果、図6に示す3次元地図情報が求められ
る。この3次元地図情報は、ノード情報に3次元座標が
含まれる点で、ノード情報に2次元座標が含まれる2次
元地図情報と相違する。3次元座標は、2次元座標に地
表面からの高さを表す「高さ情報」を追加したものであ
る。3次元地図情報は元の2次元地図情報よりも多くの
ノードとリンクを含むため、ノード数Nおよびリンク数
Mは、2次元地図情報のノード数nおよびリンク数mよ
りも大きな値を取る。
【0083】CPU41は、求めた3次元地図情報を外
部記憶装置43などに記録する(ステップS15)。地
図情報を記録するためには、任意の記録媒体、例えば、
カセットテープ、CD−ROM、DAT、DVD、半導
体メモリ、あるいは、ICメモリなどが使用される。ま
た、3次元地図作成装置は、インターネットなどに接続
された遠隔の記憶媒体にアクセスしてもよい。
【0084】このようにして得られた3次元地図情報
は、3次元表示を採用した車両用ナビゲーション装置な
どの地図情報表示装置における地図情報として使用され
る。図7は、図6に示す3次元地図情報を使用する車両
用ナビゲーションシステムのハードウェア構成を示すブ
ロック図である。このシステムは、CPU51、メモリ
52、記録媒体制御装置53、コマンド入力部54、デ
ィスプレイ55、および、現在地検出部56を備える。
記録媒体制御装置53には、3次元地図情報を記録した
記録媒体57が挿入される。CPU51は、コマンド入
力部54から入力されたコマンドと現在地検出部56か
ら受け取った現在地情報とに従って、記録媒体57から
3次元地図情報を読み出し、ディスプレイ55に3次元
表示画面を表示させる。
【0085】この3次元地図情報に含まれる道路網情報
には、高さ情報付加処理により生成された高さ情報が付
加されている。また、この道路網情報に付加された高さ
情報は、高さ情報修正処理により3次元表示に適した高
さに修正されている。さらに、この道路網情報に含まれ
る水平座標は、水平座標修正処理により3次元表示に適
した位置に修正されている。このため、この3次元地図
情報を使用する車両用ナビゲーション装置などは、利用
者にとって道路の構造や高さや現在地を認識しやすい3
次元表示を行うことができる。
【0086】図8ないし図16を参照して、高さ情報付
加処理(ステップS12)の詳細を説明する。高さ情報
付加処理では、図8に示すように、リンク高さ属性生成
処理(ステップS121)、ノード高さ属性生成処理
(ステップS122)、ノード挿入処理(ステップS1
23)、および、ノード高さ情報生成処理(ステップS
124)が順に実行される。これにより、リンクの絶対
的高さ属性に基づき、ノードの高さ情報が生成される。
【0087】図9に示すリンク高さ属性生成処理(ステ
ップS121)では、与えられたリンクの絶対的高さ属
性に基づき、すべてのリンクの絶対的高さ属性が求めら
れる。CPU41は、絶対的高さ属性が「高さ属性な
し」であるリンクの絶対的高さ属性の値を「地表属性」
に設定する(ステップS1211)。次に、CPU41
は、2次元地図情報から未処理の交差リンク対を取り出
す(ステップS1212)。次に、CPU41は、2つ
のリンクの絶対的高さ属性値が一致し(ステップS12
13)、かつ、相対的高さ属性値が一致しない場合には
(ステップS1214)、高さ属性修正処理(ステップ
S1215)を行う。CPU41は、すべての交差リン
ク対について、ステップS1212からS1215まで
の処理を行う(ステップS1216)。
【0088】高さ属性修正処理(ステップS1215)
では、図10に示すテーブルからリンクの絶対的高さ属
性と相対的高さ属性との値に基づき選択した処理が行わ
れる。例えば、2つのリンクの絶対的高さ属性がいずれ
も「地下」で、リンク1の相対的高さ属性が「高さ属性
なし」で、かつ、リンク2の相対的高さ属性が「アンダ
ーパス」である場合には、リンク2はリンク1よりも下
にあると判断される。このため、リンク2の絶対的高さ
属性の値は、リンク1の絶対的高さ属性の値より1つ下
の地下属性に修正される。
【0089】図11に示すノード高さ属性生成処理(ス
テップS122)では、リンクの絶対的高さ属性に基づ
き、すべてのノードの絶対的高さ属性が求められる。C
PU41は、2次元地図情報から未処理のノードを取り
出す(ステップS1221)。次に、CPU41は、取
り出したノードの絶対的高さ属性が「高さ属性なし」で
ある場合には(ステップS1222)、そのノードに接
続されたすべてのリンクの絶対的高さ属性を求め(ステ
ップS1223)、求めた値の最頻値をノードの絶対的
高さ属性に設定する(ステップS1224)。CPU4
1は、すべてのノードについて、ステップS1221か
らS1224までの処理を行う(ステップS122
5)。なお、ステップS1224において、絶対的高さ
属性の再頻値が2つ以上ある場合には、CPU41は、
例えば、そのうちで地表面に最も近い絶対的高さ属性を
設定する。
【0090】図12に示すノード挿入処理(ステップS
123)では、不自然な絶対的高さ属性を有するリンク
上に、新たなノードが挿入される。上述したリンク高さ
属性生成処理とノード高さ属性生成処理とは互いに独立
して行われるので、リンクに対して不自然な絶対的高さ
属性が付加される場合がある。例えば、図13(a)に
示すように、リンクの絶対的高さ属性が「高架」である
のに、そのリンクに接続された2つのノードの絶対的高
さ属性が「地表」および「地下」である場合がある。こ
のような不自然なリンクの存在を解消するため、ノード
挿入処理では、図13(b)に示すように、リンクと同
じ絶対的高さ属性を有する2つのノードが、リンク上に
新たに挿入される。
【0091】図12に示すように、CPU41は、2次
元地図情報から未処理のリンクを取り出す(ステップS
1231)。次に、CPU41は、取り出したリンクの
絶対的高さ属性がそのリンクに接続されたノードの絶対
的高さ属性のいずれとも一致しない場合には(ステップ
S1232)、リンク上の所定の位置に2つのノードを
新たに挿入する(ステップS1233)。ノードの挿入
位置は、リンク上の任意の位置でよく、例えば、リンク
上で2つのノードからそれぞれ所定の距離だけ離れた位
置としてもよい。新たなノードの2次元座標は、元のノ
ードの2次元座標を用いて容易に求めることができる。
次に、CPU41は、挿入した2つのノードの絶対的高
さ属性をリンクの絶対的高さ属性と同じ値に設定する
(ステップS1234)。CPU41は、すべてのリン
クについて、ステップS1231からステップS123
4までの処理を行う(ステップS1235)。
【0092】ノード高さ情報生成処理(ステップS12
4)では、図14に示すテーブルを参照して、すべての
ノードの絶対的高さ属性が、高さ情報に変換される。例
えば、絶対的高さ属性が「高架」であるノードの高さ情
報は、7mとなる。
【0093】図15および図16は、ノード高さ情報生
成処理の実行例を説明する図である。ここでは、リンク
bc以外のリンクおよびすべてのノードの絶対的高さ属
性は、2次元地図情報ではいずれも「高さ属性なし」で
あったと仮定する。図15に示す例において、リンクb
cの絶対的高さ属性が「高さ属性なし」である場合に
は、ノードbおよびcには、0mの高さ情報が付加され
る(図15(a))。リンクbcの絶対的高さ属性が
「高架」である場合には、ノードbおよびcには、7m
の高さ情報が付加される(図15(b))。リンクbc
の絶対的高さ属性が「地下」である場合には、ノードb
およびcには、−7mの高さ情報が付加される(図15
(c))。
【0094】また、図16に示す例において、リンクb
cの絶対的高さ属性が「高架」である場合、リンクbc
およびリンクfgの絶対的高さ情報は、それぞれ「高
架」および「地表」となる。このため、ノードbとcと
には7m、ノードfとgとには0mの高さ情報が、それ
ぞれ付加される。このように道路網情報に対して高さ情
報を付加することにより、図16に示すように、2つの
道路が立体交差することを3次元的に表現することがで
きる。
【0095】なお、図10に示す高さ属性修正処理で
は、例えば、2つのリンクの絶対的高さ属性がいずれも
「高架」で、リンク2がリンク1の上にある場合には、
リンク2の絶対的高さ属性は、「第2層めの高架」に修
正される。このため、リンク1に接続された2つのノー
ドには、7mの高さ情報が付加され、リンク2に接続さ
れた2つのノードには、14mの高さ情報が付加され
る。このように、高さ情報付加処理において付加される
高さ情報は、1階層分の高さだけでなく、複数階層分の
高架または地下の高さとなる場合がある。また、ノード
の高さ情報が0mである場合には、ノードに対して0m
の高さ情報を付加するかわりに、ノードに対して高さ情
報を付加しないこととしてもよい。
【0096】図17ないし図19を参照して、高さ情報
修正処理(ステップS13)の詳細を説明する。高さ情
報修正処理が必要とされる理由は、次のとおりである。
高さ情報が付加された道路網情報において、図18
(a)に示すリンクefのように、一端のノードのみに
7mの高さ情報が付加された短いリンクが生じた場合を
考える。この道路を3次元的に表示すると、不自然に急
な勾配を持った道路として表示される。逆に、図19
(a)に示すリンクabのように、一端のノードのみに
7mの高さ情報が付加された長いリンクが生じた場合を
考える。この道路を3次元的に表示した場合には、道路
の勾配が緩すぎるために、利用者が、道路の勾配を認識
しにくくなる。そこで、高さ情報修正処理では、道路網
情報に含まれる位置情報を用いて、高さ情報付加処理に
よって付加された高さ情報が修正される。より具体的に
は、高さ情報は、道路の勾配が所定の範囲内に入るよう
に修正される。
【0097】図17に示すように、CPU41は、道路
網情報から未処理の傾斜したリンクを取り出す(ステッ
プS131)。次に、CPU41は、リンクに接続され
た2つのノードの3次元座標を用いて、リンクの勾配を
求める(ステップS132)。リンクの勾配は、地図上
の両ノード間の距離と、高さ情報付加処理により付加さ
れた2つのノードの高さ情報を用いて算出される。次
に、CPU41は、リンクの勾配によって場合分けを行
う(ステップS133)。CPU41は、リンクの勾配
が第1の所定の値以上(例えば、4度以上)であるとき
には高さ変化範囲拡大処理を行い(ステップS13
4)、リンクの勾配が第2の所定の値未満(例えば、2
度未満)であるときには高さ変化範囲制限処理を行う
(ステップS135)。CPU41は、すべての傾斜し
たリンクについて、ステップS131からスS135ま
での処理を行う(ステップS136)。
【0098】高さ変化範囲拡大処理では、高さ情報を付
加する範囲が拡大され、新たに適切な高さ情報がノード
に付加される。例えば、図18(a)に示す例におい
て、リンクefの長さが5mであり、ノードeには0
m、ノードfには7mの高さ情報が付加されているとす
る。この場合、リンクefの勾配が急であると判断さ
れ、高さ情報を付加する範囲が、図18(b)に示すよ
うに、ノードbとfとの間にまでに拡大される。この
際、ノードbとfとの間にある各ノードには、ノードb
からの距離に応じた適切な高さ情報が付加される。
【0099】高さ変化範囲制限処理では、リンク上に新
たなノードが設けられ、高さ情報を付加する範囲が縮め
られる。例えば、図19(a)に示す例において、リン
クabの長さが1000mであり、ノードaには0m、
ノードbには7mの高さ情報が付加されているとする。
この場合、リンクabの勾配が緩いと判断され、図19
(b)に示すように、0mの高さ情報を有する新たなノ
ードcが、リンクabの途中でリンクの勾配が適切な値
となる位置に追加される。
【0100】なお、高さ情報修正処理では、リンクの勾
配が第2の所定の値より小さい場合に、複数のノードを
追加することとしてもよい。また、リンクやノードの海
抜などの属性情報を用いて、地形変化に合わせて高さ情
報を修正することとしてもよい。
【0101】図20ないし図26を参照して、水平座標
修正処理(ステップS14)の詳細を説明する。高さ情
報修正処理によって求めた3次元地図情報を道幅をつけ
て表示すると、不自然な3次元表示画面が得られる場合
がある。水平座標修正処理では、図20に示すように、
交差点付近のノード挿入処理(ステップS141)、道
路間の距離を狭める処理(ステップS142)、およ
び、道路間の距離を広げる処理(ステップS143)が
順に実行される。このように3次元地図情報に含まれる
水平座標を修正することにより、3次元表示画面の不自
然さが解消される。なお、道路間の距離を狭める処理
(ステップS142)と道路間の距離を広げる処理(ス
テップS143)との実行順序を逆にしても、3次元表
示画面の不自然さは同様に解消される。
【0102】道路網情報に含まれる各道路の道幅は、次
のようにして算出される。リンク属性情報の車線数に値
が与えられている場合には、道幅は、車線数に1車線あ
たりの幅を乗じて算出される。車線数に値が与えられて
いない場合には、道幅は、他のリンク属性情報を用い
て、例えば、高速道路は2車線、私道は1車線として、
その値に1車線あたりの幅を乗じて算出される。
【0103】図21に示す交差点付近のノード挿入処理
(ステップS141)では、交差点付近での道路の重な
りを解消するために、道路網情報に新たなノードが追加
される。例えば、図22(a)に示すように、道路が小
さな角度で交差する交差点を道幅を付けて表示した場
合、交差点付近の道路は、図22(b)に示すように、
長い距離に亘って重ねて表示される。このため、利用者
は、交差点を認識しににくなる。この場合、図22
(c)に示すように、新たにノードpとqとを追加する
ことにより、交差点付近での道路の重なりを解消するこ
とができる。
【0104】以下では、1つのノードに接続されたリン
クの集合から2本のリンクを選択したときに、2本のリ
ンクがなす角の間に他のリンクが存在しないときに、そ
のリンクの対を「隣接リンク対」という。例えば、図2
2に示す例では、リンクbcとリンクbdとは隣接リン
ク対であるが、リンクbcとリンクbeは隣接リンク対
ではない。
【0105】図21に示すように、CPU41は、道路
網情報から未処理の隣接リンク対を取り出す(ステップ
S1411)。次に、CPU41は、隣接リンク対を道
幅を付けて表示した場合に2本の道路が重なる領域を求
める(ステップS1412)。例えば、図21に示した
例では、隣接リンク対bcおよびbdについて、斜線を
付した領域が求められる。次に、CPU41は、求めた
領域内で交差点から最も遠い点と交差点との間の距離を
求める(ステップS1413)。上述した例では、交差
点bと点gとの間の距離が求められる。求めた距離が所
定の値を越えている場合には(ステップS1414)、
CPU41は、隣接リンク対の一方のリンク上の所定の
位置に新たなノードを挿入する(ステップS141
5)。ノードの挿入位置は、例えば、リンク上で交差点
から所定の距離となる位置とする。次に、CPU41
は、挿入したノードと他方のリンクとの距離Lが2本の
道路の道幅の和(W1 +W2 )より大きくなる位置に、
挿入したノードを移動させる(ステップS1416)。
CPU41は、すべての隣接リンク対について、ステッ
プS1411からステップS1416までの処理を行う
(ステップS1417)。
【0106】図23に示す道路間の距離を狭める処理
(ステップS142)では、リンク属性情報に基づき近
くに位置すべきリンクの組が求められ、道路間の距離が
狭められる。例えば、高架道路と高架下道路とは本来近
くに位置すべきであるが、2本のリンクが離れた位置に
置かれる場合がある。道路間の距離を狭める処理では、
このような道路間の距離が狭められる。
【0107】CPU41は、リンク属性情報などを用い
て、近くに位置すべきリンクの対の集合を求める(ステ
ップS1421)。次に、CPU41は、求めた集合か
ら未処理のリンクの対を取り出す(ステップS142
2)。次に、CPU41は、2本のリンク間の距離が所
定の値以下となるように、各リンクに接続されたノード
の水平座標を修正する(ステップS1423)。例え
ば、図24(a)に示すように、2本のリンクabとc
dとの距離がL1 であり、リンクabとリンクcdの道
路の道幅が、それぞれW1 、W2 であるとする。ステッ
プS1423では、2本のリンク間の距離が(W1 +W
2 +α)以下になるように、リンクabおよびリンクc
dの水平座標が修正される(図24(b)を参照)。C
PU41は、ステップS1421で求めたすべてのリン
クの組について、ステップS1422およびS1423
の処理を行う(ステップS1424)。
【0108】図25に示す道路間の距離を広げる処理
(ステップS143)では、道路の重なり表示を解消す
るため、道路間の距離が広げられる。CPU41は、リ
ンクの水平座標を用いて、重なっているリンクの対の集
合を求める(ステップS1431)。次に、CPU41
は、求めた集合から未処理のリンクの対を取り出す(ス
テップS1432)。次に、CPU41は、2本のリン
ク間の距離が所定の値以上となるように、各リンクに接
続されたノードの水平座標を修正する(ステップS14
33)。例えば、図26(a)に示すように、2本のリ
ンクabとcdとの距離がL1 であり、リンクabとリ
ンクcdの道路の道幅が、それぞれW1 、W2 であると
する。ステップS1433では、2本のリンク間の距離
が(W1 +W2 +β)以上になるように、リンクabお
よびリンクcdの水平座標が修正される(図26(b)
を参照)。CPU41は、ステップS1431で求めた
すべてのリンクの組について、ステップS1432およ
びS1433の処理を行う(ステップS1434)。
【0109】水平座標修正処理における上記の3つの処
理では、高さ情報を用いて、これらの処理を行うか否か
を切り替えることとしてよい。例えば、図26に示す例
において、リンクabにより表現される道路が高架道路
で、リンクcdにより表現される道路が地表面上の道路
である場合に、CPU41は、道路の高さが異なるので
水平座標を修正する必要がないと判断してもよい。これ
により、3次元表示した場合に不具合を生じる道路につ
いてのみ水平座標を修正し、できるだけ元の位置を保っ
て道路を表示することができる。
【0110】以上に示すように、本実施形態によれば、
高さ情報が、2次元道路網情報の属性情報の一部を用い
て生成され、道路の勾配を用いて修正された後に、道路
網情報に付加される。このように属性情報に基づき高さ
情報が生成されるので、各道路ごとに個別に高さ情報を
指定することなく、道路に一括して高さ情報を付加する
ことができる。また、道路の勾配が所定の範囲内に入る
ように高さ情報が修正されるので、得られた道路網情報
に基づき、立体交差や地下道などの道路を自然な勾配を
持たせて3次元的に表示することができる。
【0111】また、本実施形態によれば、属性情報に基
づき道路の道幅が算出され、道幅を付けた道路の位置情
報を用いて、道路網情報に含まれる水平座標が修正され
る。これにより、得られた道路網情報に基づき道路を道
幅を付けて3次元的に表示した場合に、道路が重ねて表
示されるなどの不具合が解消される。
【0112】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係る3次元地図情報作成装置は、第1の実施形態と
同様に図1に示すハードウエア構成を備え、標高情報を
含んだ3次元地図情報を作成することを特徴とする。標
高情報とは、各地点の標高を海抜で表現したものいい、
高さ情報とは、第1の実施形態と同様に、各地点におけ
る地表面からの高さをいう。
【0113】図27は、本実施形態に係る3次元地図作
成装置の動作を示すメインフローチャートである。CP
U41は、2次元地図情報と地形情報とを読み出した後
に(ステップS21、S22)、屈曲点追加処理(ステ
ップS23)、高さ情報付加処理(ステップS24)、
高さ情報修正処理(ステップS25)、標高算出処理
(ステップS26)、標高/高さ合成処理(ステップS
27)、水平座標修正処理(ステップS28)を順次行
い、求めた3次元地図情報を記録する(ステップS2
9)。このフローチャートは、図5に示したフローチャ
ートに、地形情報読み出し処理、屈曲点追加処理、標高
算出処理、および、標高/高さ合成処理を追加したもの
である。これら4つ以外の処理は、第1の実施形態と同
一であるので、説明を省略する。
【0114】図1に示す外部記憶装置43には、2次元
地図情報に加えて、所定の地点の標高値を含んだ地形情
報が予め格納されている。地形情報読み出し処理(ステ
ップS22)では、CPU41は、外部記憶装置43に
格納された地形情報を読み出す。地形情報の表現方法は
任意であるが、本実施形態に係る地形情報は、図28
(a)に示すように、地図のX軸方向とY軸方向とにそ
れぞれ等間隔に設けた格子点の標高値を有しているもの
とする。以下では、各格子点を接続して得られる矩形領
域を「正方形領域」といい、その辺を「境界線」とい
う。この地形情報を用いれば、図28(b)に示すよう
に、地形を3次元的に表示することができる。
【0115】図29は、本実施形態に係る3次元地図作
成装置によって作成される3次元地図情報のフォーマッ
トの例を示す図である。この3次元地図情報は、ノード
の3次元座標に新たな要素を含んでいる点で、図6に示
した3次元地図情報と相違する。このフォーマットにお
けるノードのZ座標は、高さ情報、第2の高さ情報、標
高情報、および、合成結果からなる。標高情報は、この
ノードの標高を海抜で表したものである。高さ情報は、
第1の実施形態に係る高さ情報と同じである。第2の高
さ情報は、標高/高さ合成処理により求めた高さ情報で
ある。合成結果は、標高情報と第2の高さ情報との和で
ある。
【0116】図30を参照して、屈曲点追加処理(ステ
ップS23)の詳細を説明する。屈曲点追加処理では、
リンクと正方形領域の境界線とが交わる点に新たな屈曲
点が追加される。例えば、図30(a)に示すように、
道路網情報に正方形領域にまたがるリンクabが含まれ
ている場合、リンクabと正方形領域の境界線とが交わ
る点pに屈曲点が追加される。この処理を行った道路網
情報を3次元的に表示すると、リンクは、図30(b)
に示すように、地形の折れ曲がり部分で地形に沿って曲
げて表示される。追加された屈曲点には、ノードと同じ
処理が適用される。
【0117】CPU41は、屈曲点を追加した2次元地
図情報に対して、第1の実施形態と同じく、高さ情報付
加処理(ステップS24)と高さ情報修正処理(ステッ
プS25)とを行い、3次元地図情報を求める。
【0118】図31ないし図34を参照して、標高算出
処理(ステップS26)の詳細を説明する。標高算出処
理では、読み出した地形情報を用いて、ノードの標高情
報が算出される。図31に示すように、CPU41は、
道路網情報から未処理のノードを取り出し(ステップS
261)、そのノードに接続されたすべてのリンクのリ
ンク属性情報を求める(ステップS262)。次に、C
PU41は、求めたリンク属性情報に基づき、そのノー
ドがトンネル内または橋の上にあるか否かを判断する
(ステップS263、S264)。例えば、CPU41
は、すべてのリンク種別が「トンネル」であれば、ノー
ドはトンネル内にあると判断し、すべてのリンク種別が
「橋」であれば、ノードは橋の上にあると判断する。次
に、CPU41は、ノードがトンネル内または橋の上に
あると判断したときは第2の算出方法で(ステップS2
66)、それ以外のときは第1の算出方法で(ステップ
S265)、そのノードの標高値を求める。CPU41
は、すべてのノードについて、ステップS261からS
266までの処理を行う(ステップS267)。
【0119】第1の算出方法を用いてノードaの標高情
報を求める場合、CPU41は、まずノードaを含む正
方形領域を求める(図32を参照)。このためには、ノ
ードaのX座標およびY座標をそれぞれ格子点の間隔w
で除算すればよい。求めた正方形領域の格子点の1つを
原点としたとき、正方形領域の4つの格子点の座標はg
1 (0、0)、g2 (w、0)、g3 (w、w)および
4 (0、w)と表すことができる。正方形領域の対角
線の交点をg0 とする。
【0120】次に、CPU41は、正方形領域を対角線
によって4つの三角形領域に分割し、ノードaを含む三
角形領域を求める。次に、CPU41は、求めた三角形
領域の各頂点にそれぞれ標高値を与えることにより、3
次元三角形領域を求める。例えば、ノードaが三角形領
域g023 に含まれる場合、3次元三角形領域G 0
23 の各頂点の座標は、 G0 :(w/2、w/2、h0 ) G2 :(w、0、h2 ) G3 :(w、w、h3 ) となる。ここで、hi (i=1〜4)は地形情報に含ま
れる各格子点gi の標高値であり、h0 はhi (i=1
〜4)の平均値である。
【0121】ノードaを通りZ軸に平行な直線と求めた
3次元三角形領域との交点をAとしたとき、CPU41
は、点AのZ座標ha をノードaの標高情報に設定す
る。この第1の算出方法によれば、任意の地点の標高情
報を求めることができる。
【0122】一方、トンネル内や橋の上では道路の勾配
はほぼ一定であるので、CPU41は、トンネル内また
は橋の上にあるノードについては、第1の算出方法とは
異なる第2の算出方法で標高情報を求める。仮に第1の
算出方法で標高情報を求めると、トンネル内や橋の上で
道路の勾配が大きく変化し、道路の表示が不自然となる
からである。
【0123】トンネルまたは橋の両端に位置するノード
をp0 およびpn 、トンネル内または橋の上に位置する
ノードをp1 〜pn-1 とし、第1の算出方法で求めたノ
ードp0 とノードpn の標高情報をそれぞれh0 とhn
とする。CPU41は、ノードpi (i=1〜n−1)
の標高情報hi を hi =(hn −h0 )×Li /Ln +h0 により求める。ここで、Li (i=1〜n)は、 Li =Σ|pj −pj-1 | (ただし、j=1〜i) によって定義される、ノードp0 からノードpi までに
至るリンクの距離の和である。
【0124】図33および図34は、それぞれ、ノード
aからノードcに至るトンネルおよび橋を3次元的に表
した図である。ノードbの標高情報は第2の算出方法で
求められるので、トンネル内や橋の上で道路の勾配が大
きく変化することなく、自然な道路表示を行うことがで
きる。
【0125】図35ないし図40を参照して、標高/高
さ合成処理(ステップS27)の詳細を説明する。標高
/高さ合成処理では、標高情報と高さ情報とに基づき、
ノードの3次元座標に含まれる第2の高さ情報と合成結
果とが求められる。この処理を行う前の時点では、ノー
ドの高さ情報と標高情報とは、それぞれ、高さ情報生成
処理(ステップS24)と標高算出処理(ステップS2
6)とによって算出されている。図35(a)および
(b)は、それぞれ、高さ情報および標高情報を有する
ノードを3次元的に表した図である。CPU41は、標
高/高さ合成処理では、多くの場合、第2の高さ情報に
高さ情報の値を設定し、高さ情報と標高情報との和を合
成結果に設定する。図35(c)は、合成結果を有する
ノードを3次元的に表した図である。このように、標高
情報と高さ情報との和を用いて道路を3次元的に表示す
ることにより、より現実感のある表示を行うことができ
る。
【0126】図36は、標高/高さ合成処理のフローチ
ャートである。CPU41は、道路網情報から未処理の
ノードを取り出し(ステップS271)、そのノードに
接続されたすべてのリンクのリンク属性情報を求める
(ステップS272)。次に、CPU41は、求めたリ
ンク属性情報に基づき、ノードがトンネル内にあると判
断したときにはステップS275へ、ノードが橋の上に
あると判断したときにはステップS276へ、それ以外
のときはステップS277へ進む(ステップS273、
S274)。
【0127】次に、CPU41は、ノードが「山を貫く
トンネル」内または「谷を渡る橋」の上に位置すると判
断したときはステップS278へ進み、それ以外のとき
はステップS277へ進む(ステップS275、S27
6)。CPU41は、ステップS277では、高さ情報
を第2の高さ情報に設定し、標高情報と高さ情報との和
を合成結果に設定する。また、CPU41は、ステップ
S278では、第2の高さ情報を値0に設定し、標高情
報をそのまま合成結果に設定する。CPU41は、すべ
てのノードについて、ステップS271からS278ま
での処理を行う(ステップS279)。
【0128】ノードが「山を貫くトンネル」内に位置す
る場合に異なる処理を行う理由は、次のとおりである。
ノードが「山を貫くトンネル」内に位置しない場合、地
表面は、図37(a)に示すように、ほぼ水平であると
考えられる。このため、合成結果として標高情報と高さ
情報との和を用いても、道路の3次元表示に支障を与え
ない。これに対し、ノードが「山を貫くトンネル」内に
位置する場合、地表面は、図37(b)に示すように、
水平ではないと考えられる。このため、合成結果として
標高情報と高さ情報との和を用いると、トンネル内で不
自然な勾配を有するリンクが発生する可能性がある。例
えば、図37(b)において、リンクabおよびbcの
リンク種別が「トンネル」であるとし、合成結果として
標高情報と高さ情報との和を用いると、4本のリンクA
1 、P11 、B11 およびQ1 Cが表示され、リ
ンクQ1 Cの勾配はトンネル内の勾配として不自然な値
となる。したがって、CPU41は、ノードが「山を貫
くトンネル」内に位置する場合には、標高情報をそのま
ま合成結果とする。このように処理すれば、リンクAB
2 およびB2 Cが表示されるので、不自然な勾配を有す
る道路が表示されることがなくなる。
【0129】CPU41は、ステップS275では、2
次元地図情報に含まれる属性情報に基づき、ノードが
「山を貫くトンネル」内に位置するか否かを判断する。
また、属性情報が与えられていない場合には、CPU4
1は、図38に示す2つの面積S1 およびS2 を求め、
1 がS2 より小さい場合にノードが「山を貫くトンネ
ル」内に位置すると判断してもよい。面積S1 およびS
2 は、次のように定義される。2次元地図上をトンネル
の一端から他端まで点Xが移動するときに、点Xの真上
を3つの点が移動すると考える。第1の点X1 は標高情
報と高さ情報との和を与えたリンク上を、第2の点X2
は標高情報のみを与えたリンク上を、第3の点X3 は地
表面に沿ってそれぞれ移動するとしたとき、線分X1
2 が掃く面積を面積S1 と、線分X23 が掃く面積を
面積S2 と定義する。
【0130】ノードが「谷を渡る橋」の上に位置する場
合も、ノードが「山を貫くトンネル」内に位置する場合
と同様に、異なる処理が必要とされるが、その説明は同
じであるので省略する。図39および図40は、それぞ
れ、図37および図38に対応した図である。なお、図
面の簡略化のため、図37および図39では、ステップ
S23で追加した屈曲点は、省略されている。
【0131】以上に示すように、本実施形態によれば、
地表面に対する高さ情報と標高情報とを反映した3次地
図情報を作成することができる。このため、得られた3
次元地図情報を3次元的に表示した場合に、地形の変化
を反映して道路を表示することができる。また、山を貫
くトンネル内や谷を渡る橋の上に位置するノードの高さ
情報にはその地点の標高情報が用いられるので、自然な
勾配を持った道路を表示することができる。
【0132】なお、第1の実施形態に係る水平座標修正
処理(ステップS14)で、高さ情報を用いて3つの処
理を行うか否かを切り替えてもよいとしたのと同様に、
本実施形態に係る水平座標修正処理(ステップS28)
でも、高さ情報と標高情報とを用いて3つの処理を行う
か否かを切り替えてもよい。具体的には、標高/高さ合
成処理(ステップS27)によって求めた合成結果を用
いて、3つの処理を行うか否かを切り替えることとして
もよい。
【0133】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態に係る3次元地図表示装置は、図7に示すハードウェ
ア構成を備え、2次元地図情報に対して高さ情報の追加
と水平座標の修正とを行って3次元地図情報を作成し、
作成した3次元地図情報を画面に表示する。この装置
は、車両用ナビゲーションシステムとして使用される。
【0134】図41は、本実施形態に係る3次元地図表
示装置の動作を示すメインフローチャートである。記録
媒体57には、図42に示す2次元地図情報が予め記録
されている。この2次元地図情報は、図4に示した2次
元地図情報に、表示付属物数Lと第1から第Lの表示付
属物情報とを追加したものである。各表示付属物情報に
は、表示付属物種別と2次元座標とが含まれる。表示付
属物種別は、「信号機」、「街灯」、「街路樹」、「ラ
ンドマーク」など表示付属物の種類を表す。2次元座標
は、表示付属物の平面上の位置を緯度と経度とを用いて
表したものである。
【0135】CPU51は、コマンド入力部54から入
力されたコマンドと現在地検出部56から受け取った現
在地情報とに従って、記録媒体57から2次元地図情報
を読み出す(ステップS31)。その後、CPU51
は、第1の実施形態と同様に、高さ情報付加処理(ステ
ップS32)、高さ情報修正処理(ステップS33)、
および、水平座標修正処理(ステップS34)を順次行
う。この際、表示付属物情報の3次元座標も算出され
る。
【0136】2次元地図情報に対して上記3つの処理を
適用した結果、図43に示す3次元地図情報が求められ
る。この3次元地図情報は、ノード情報と表示付属物情
報とに3次元座標が含まれる点で、元の2次元地図情報
と相違する。3次元座標は、元の2次元座標に地表面か
らの高さを示す「高さ情報」を追加したものである。C
PU51は、求めた3次元地図情報をメモリ52に格納
する(ステップS35)。
【0137】次に、CPU51は、道幅情報付加処理
(ステップS36)において、メモリ52に格納した3
次元地図情報に対して、さらに道路の道幅情報を追加す
る。図44は、道幅情報付加処理の説明図である。例え
ば、記録媒体57に、図44(a)に示す2次元地図情
報が予め記録されていた場合、道幅情報付加処理を行う
前の時点でメモリ52には、図44(b)に示す3次元
地図情報が格納されている。CPU51は、道幅情報付
加処理を行うことにより、図44(c)に示す3次元地
図情報を求める。
【0138】次に、CPU51は、表示画面作成処理
(ステップS37)において、道幅情報付加処理を行っ
た3次元地図情報に基づき、3次元表示画面を作成す
る。この際、CPU51は、より良い3次元表示を行う
ために、各種の表示付属物を追加して表示する。表示付
属物とは、3次元地図情報を表示した際に利用者が道路
の高低を容易に認識できるように、地表面からの高さを
示すものである。表示付属物には、例えば、高架柱、信
号機、街路樹、街灯、高架影、地下道表現、案内板、ガ
ードレール、路肩、防音壁、ビル、家屋、ランドマー
ク、トンネル、橋、橋脚、歩道橋、料金所、ETC(E
lectronic Toll Collectio
n;自動料金収受)レーン、あるいは、ITS(Int
elligentTransport System
s:高度道路交通システム)設備などがある。
【0139】次に、CPU51は、作成した3次元表示
画面をディスプレイ55に対して出力する(ステップS
38)。ディスプレイ55は、CRT、液晶モニタ、プ
ラズマディスプレイなどの表示装置である。ディスプレ
イ55には、3次元地図情報が表示付属物とともに表示
される。この際、道路は、多角形を用いて3次元的に表
示される。
【0140】図45ないし図48は、道路と表示付属物
とを同時に表示した画面の例を示す図である。図45に
おいて、高架道路20は、表示付属物である高架柱21
と高架影22と街路樹23とを伴って表示される。これ
により、利用者は、道路が高架であることを認識するこ
とができる。図46において、道路24は、表示付属物
である路肩25を伴って表示される。これにより、利用
者は、道路が地表面上にあることを認識することができ
る。図47において、道路26は、表示付属物である防
音壁27と街灯28とを伴って表示される。これによ
り、利用者は、防音壁27や街灯28の高さと道路の勾
配とを比較して、道路の勾配を認識することができる。
図48において、地下道29は、表示付属物である地下
道表現30を伴って表示される。これにより、利用者
は、道路が地下道であることを認識することができる。
【0141】以上に示すように、本実施形態によれば、
2次元地図情報に基づき作成された3次元地図情報に基
づき、道路が、多角形を用いて3次元的に表示される。
これにより、利用者は、道路の構造や高さや現在地を容
易に認識することができる。特に、道路が地表面からの
高さを示す表示付属物を伴って表示されるので、利用者
は、道路の高さを容易に認識することができる。本実施
形態に係る地図情報表示装置は、上記の特徴を備えるの
で、車両用ナビゲーション装置として使用された場合に
有効な効果を奏する。また、本実施形態においても、第
2の実施形態と同様に、地表面に対する高さ情報と標高
情報とを反映した3次元地図情報を作成し、作成した3
次元地図情報に基づき道路を3次元的に表示してもよ
い。
【0142】なお、第1ないし第3の実施形態では、い
ずれも、道路網情報に付加された高さ情報と道路網情報
に含まれる水平座標とは、それぞれ、高さ情報修正処理
と水平座標修正処理とにより修正されるものとした。し
かしながら、本発明はこれに限るものでなく、高さ情報
付加処理を行い、高さ情報修正処理および水平座標修正
処理の両方または一方を行わないこととしてもよい。こ
のような地図情報作成装置または地図情報表示装置であ
っても、道路表示の一部に不自然な箇所が発生するもの
の、道路ごとに個別に高さ情報を指定することなく、道
路に一括して高さ情報を付加することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る3次元地図作成
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置にお
ける道路網情報を示す図である。
【図3】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置にお
ける立体交差する道路を表す道路網情報を示す図であ
る。
【図4】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置にお
ける2次元地図情報のフォーマットの例を示す図であ
る。
【図5】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置の動
作を示すメインフローチャートである。
【図6】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置にお
ける3次元地図情報のフォーマットの例を示す図であ
る。
【図7】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置によ
って作成された3次元地図情報を用いる車両用ナビゲー
ションシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置にお
ける高さ情報付加処理のフローチャートである。
【図9】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置にお
けるリンク高さ属性生成処理のフローチャートである。
【図10】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける高さ属性修正処理の内容を示すテーブルである。
【図11】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おけるノード高さ属性生成処理のフローチャートであ
る。
【図12】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おけるノード挿入処理のフローチャートである。
【図13】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おけるノード挿入処理の説明図である。
【図14】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おけるノードの高さ情報を求めるためのテーブルであ
る。
【図15】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
より、高さ情報が付加される様子を示す図である。
【図16】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
より、立体交差する道路に高さ情報が付加される様子を
示す図である。
【図17】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける高さ情報修正処理のフローチャートである。
【図18】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける高さ変化範囲拡大処理の説明図である。
【図19】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける高さ変化範囲制限処理の説明図である。
【図20】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける水平座標修正処理のフローチャートである。
【図21】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける交差点付近のノード挿入処理のフローチャートで
ある。
【図22】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける交差点付近のノード挿入処理の説明図である。
【図23】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける道路間の距離を狭める処理のフローチャートであ
る。
【図24】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける道路間の距離を狭める処理の説明図である。
【図25】第1の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける道路間の距離を広げる処理のフローチャートであ
る。
【図26】第1に実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける道路間の距離を広げる処理の説明図である。
【図27】本発明の第2の実施形態に係る3次元地図作
成装置の動作を示すメインフローチャートである。
【図28】第2の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける地形情報を示す図である。
【図29】第2の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける3次元地図情報のフォーマットの例を示す図であ
る。
【図30】第2の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける屈曲点追加処理の説明図である。
【図31】第2の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける標高算出処理のフローチャートである。
【図32】第2の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける第1の標高算出方法の説明図である。
【図33】第2の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける、トンネル内のノードに対する第2の標高算出方
法の説明図である。
【図34】第2の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける、橋の上のノードに対する第2の標高算出方法の
説明図である。
【図35】第2の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける標高/高さ合成処理の説明図である。
【図36】第2の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける標高/高さ合成処理のフローチャートである。
【図37】第2の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける、山を貫くトンネルに対する標高/高さ合成処理
の説明図である。
【図38】第2の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける、山を貫くトンネルの判断方法の説明図である。
【図39】第2の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける、谷を渡る橋に対する標高/高さ合成処理の説明
図である。
【図40】第2の実施形態に係る3次元地図作成装置に
おける、谷を渡る橋の判断方法の説明図である。
【図41】本発明の第3の実施形態に係る3次元地図表
示装置の動作を示すフローチャートである。
【図42】第3の実施形態に係る3次元地図表示装置に
おける2次元地図情報のフォーマットの例を示す図であ
る。
【図43】第3の実施形態に係る3次元地図表示装置に
おける3次元地図情報のフォーマットの例を示す図であ
る。
【図44】第3の実施形態に係る3次元地図表示装置に
おける道幅付加処理の説明図である。
【図45】第3の実施形態に係る3次元地図表示装置に
よる、高架道路、高架橋、高架影および街路樹の表示例
を示す図である。
【図46】第3の実施形態に係る3次元地図表示装置に
よる、路肩の表示例を示す図である。
【図47】第3の実施形態に係る3次元地図表示装置に
よる、街灯と防音壁との表示例を示す図である。
【図48】第3の実施形態に係る3次元地図表示装置に
よる、地下道の表示例を示す図である。
【符号の説明】
41、51…CPU 42、52…メモリ 43…外部記憶装置 44…キーボード 45、55…ディスプレイ 46…通信部 53…記録媒体制御装置 54…コマンド入力部 56…現在地検出部 57…記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 敦士 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 濱田 浩行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C032 HB02 HB05 HB31 HC23 2F029 AA02 AC03 5B050 BA17 EA05 EA28 GA06 5H180 AA01 FF23 FF27 FF32 FF40

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンクおよびノードを用いて表現される
    2次元道路網情報に基づき、3次元道路網情報を作成す
    る地図情報作成装置であって、 少なくともリンクおよびノードの位置情報と、それらの
    属性情報とを含む2次元道路網情報を格納する地図情報
    格納手段と、 前記属性情報の一部を用いて高さ情報を生成し、生成し
    た高さ情報を前記道路網情報に対して新たな属性情報と
    して付加する高さ情報付加手段と、 前記高さ情報を付加した道路網情報を格納する修正地図
    情報格納手段とを備えた、地図情報作成装置。
  2. 【請求項2】 前記位置情報を用いて、前記高さ情報を
    修正する高さ情報修正手段をさらに備えた、請求項1に
    記載の地図情報作成装置。
  3. 【請求項3】 前記高さ情報修正手段は、前記位置情報
    と前記高さ情報とに基づき前記道路網情報に含まれる各
    道路の勾配を算出し、算出した勾配が所定の範囲内に入
    るように、前記高さ情報を修正することを特徴とする、
    請求項2に記載の地図情報作成装置。
  4. 【請求項4】 前記高さ情報修正手段は、算出した勾配
    が所定の範囲内に入るように、新たなノードを生成して
    前記道路網情報に追加することを特徴とする、請求項3
    に記載の地図情報作成装置。
  5. 【請求項5】 前記属性情報に基づき前記道路網情報に
    含まれる各道路の道幅を算出し、道幅を付けた道路の位
    置関係によって、前記道路網情報に含まれる水平座標を
    修正する水平座標修正手段をさらに備えた、請求項2に
    記載の地図情報作成装置。
  6. 【請求項6】 前記水平座標修正手段は、前記道路網情
    報に含まれる各道路について、他の道路との距離を算出
    し、算出した距離が前記属性情報に基づく許容範囲内に
    入るように、前記道路網情報に含まれる水平座標を修正
    することを特徴とする、請求項5に記載の地図情報作成
    装置。
  7. 【請求項7】 前記水平座標修正手段は、前記道路網情
    報に含まれる各交差点について、道路の交差領域を算出
    し、算出した交差領域の大きさが前記属性情報に基づく
    許容範囲内に入るように、新たなノードを生成して前記
    道路網情報に追加することを特徴とする、請求項5に記
    載の地図情報作成装置。
  8. 【請求項8】 前記水平座標修正手段は、前記高さ情報
    に基づき、前記道路網情報に含まれる水平座標を修正す
    るか否かを切り替えることを特徴とする、請求項5に記
    載の地図情報作成装置。
  9. 【請求項9】 前記高さ情報付加手段は、リンクの高さ
    を示す属性情報に基づき、前記高さ情報を生成すること
    を特徴とする、請求項1に記載の地図情報作成装置。
  10. 【請求項10】 前記高さ情報付加手段は、リンクの高
    さを示す属性情報とリンクの上下関係を示す属性情報と
    に基づき、前記高さ情報を生成することを特徴とする、
    請求項1に記載の地図情報作成装置。
  11. 【請求項11】 前記地図情報格納手段は、地図上の標
    高を表す標高情報をさらに格納し、 前記高さ情報修正手段は、前記位置情報と前記標高情報
    とを用いて、前記高さ情報を修正することを特徴とす
    る、請求項2に記載の地図情報作成装置。
  12. 【請求項12】 前記高さ情報修正手段は、前記標高情
    報に基づき算出した各地点の標高値を加算することによ
    り、前記高さ情報を修正することを特徴とする、請求項
    11に記載の地図情報作成装置。
  13. 【請求項13】 前記高さ情報修正手段は、前記属性情
    報に基づき道路が所定の属性を有すると判断したときに
    は、前記標高値をそのまま前記高さ情報に設定すること
    を特徴とする、請求項12に記載の地図情報作成装置。
  14. 【請求項14】 前記標高情報は、地図上の複数の地点
    における標高値を含み、 前記高さ情報修正手段は、前記標高情報に基づき、任意
    の地点における標高値を算出することを特徴とする、請
    求項11に記載の地図情報作成装置。
  15. 【請求項15】 前記修正地図情報格納手段に格納され
    た道路網情報に基づき、多角形を用いて道路を3次元的
    に表示する地図表示手段をさらに備えた、請求項1に記
    載の地図情報作成装置。
  16. 【請求項16】 前記地図表示手段は、地表面からの高
    低を表す表示付属物を追加して、道路を3次元的に表示
    することを特徴とする、請求項15に記載の地図情報作
    成装置。
  17. 【請求項17】 請求項15または16に記載の地図情
    報作成装置を備えたナビゲーション装置。
  18. 【請求項18】 リンクおよびノードを用いて表現され
    る2次元道路網情報に基づき、3次元道路網情報を作成
    する地図情報作成方法であって、 少なくともリンクおよびノードの位置情報と、それらの
    属性情報とを含む2次元道路網情報の供給を受け、 前記属性情報の一部を用いて高さ情報を生成する高さ情
    報生成ステップと、 生成した前記高さ情報を前記道路網情報に対して新たな
    属性情報として付加する高さ情報付加ステップとを備え
    た、地図情報作成方法。
  19. 【請求項19】 前記位置情報を用いて、前記高さ情報
    を修正する高さ情報修正ステップをさらに備えた、請求
    項18に記載の地図情報作成方法。
  20. 【請求項20】 前記高さ情報修正ステップは、前記位
    置情報と前記高さ情報とに基づき前記道路網情報に含ま
    れる各道路の勾配を算出し、算出した勾配が所定の範囲
    内に入るように、前記高さ情報を修正することを特徴と
    する、請求項19に記載の地図情報作成方法。
  21. 【請求項21】 前記高さ情報修正ステップは、算出し
    た勾配が所定の範囲内に入るように、新たなノードを生
    成して前記道路網情報に追加することを特徴とする、請
    求項20に記載の地図情報作成方法。
  22. 【請求項22】 前記属性情報に基づき前記道路網情報
    に含まれる各道路の道幅を算出し、道幅を付けた道路の
    位置関係によって、前記道路網情報に含まれる水平座標
    を修正する水平座標修正ステップをさらに備えた、請求
    項19に記載の地図情報作成方法。
  23. 【請求項23】 前記水平座標修正ステップは、前記道
    路網情報に含まれる各道路について、他の道路との距離
    を算出し、算出した距離が前記属性情報に基づく許容範
    囲内に入るように、前記道路網情報に含まれる水平座標
    を修正することを特徴とする、請求項22に記載の地図
    情報作成方法。
  24. 【請求項24】 前記水平座標修正ステップは、前記道
    路網情報に含まれる各交差点について、道路の交差領域
    を算出し、算出した交差領域の大きさが前記属性情報に
    基づく許容範囲内に入るように、新たなノードを生成し
    て前記道路網情報に追加することを特徴とする、請求項
    22に記載の地図情報作成方法。
  25. 【請求項25】 前記水平座標修正ステップは、前記高
    さ情報に基づき、前記道路網情報に含まれる水平座標を
    修正するか否かを切り替えることを特徴とする、請求項
    22に記載の地図情報作成方法。
  26. 【請求項26】 前記高さ情報生成ステップは、リンク
    の高さを示す属性情報に基づき、前記高さ情報を生成す
    ることを特徴とする、請求項18に記載の地図情報作成
    方法。
  27. 【請求項27】 前記高さ情報生成ステップは、リンク
    の高さを示す属性情報とリンクの上下関係を示す属性情
    報とに基づき、前記高さ情報を生成することを特徴とす
    る、請求項18に記載の地図情報作成方法。
  28. 【請求項28】 前記2次元地図情報に加えて、地図上
    の標高を表す標高情報の供給を受け、 前記高さ情報修正ステップは、前記位置情報と前記標高
    情報とを用いて、前記高さ情報を修正することを特徴と
    する、請求項19に記載の地図情報作成方法。
  29. 【請求項29】 前記高さ情報修正ステップは、前記標
    高情報に基づき算出した各地点の標高値を加算すること
    により、前記高さ情報を修正することを特徴とする、請
    求項28に記載の地図情報作成方法。
  30. 【請求項30】 前記高さ情報修正ステップは、前記属
    性情報に基づき道路が所定の属性を有すると判断したと
    きには、前記標高値をそのまま前記高さ情報に設定する
    ことを特徴とする、請求項29に記載の地図情報作成方
    法。
  31. 【請求項31】 前記標高情報は、地図上の複数の地点
    における標高値を含み、 前記高さ情報修正ステップは、前記標高情報に基づき、
    任意の地点における標高値を算出することと特徴とす
    る、請求項28に記載の地図情報作成方法。
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