JP2001305817A - 多色画像形成装置及び印刷方法 - Google Patents

多色画像形成装置及び印刷方法

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JP2001305817A JP2000120216A JP2000120216A JP2001305817A JP 2001305817 A JP2001305817 A JP 2001305817A JP 2000120216 A JP2000120216 A JP 2000120216A JP 2000120216 A JP2000120216 A JP 2000120216A JP 2001305817 A JP2001305817 A JP 2001305817A
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義彦 道辻
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 所定温度以上で色が変わるトナーを用いて印
刷媒体1上に第1のトナー像を作成し、高温定着部4で
この所定温度以上で定着することによりトナーを変色さ
せて第1の画像を形成し、これを印刷部に一端戻し、再
度同じトナーを用いて印刷媒体1上に第2のトナー像を
作成し、低温定着部3でこの所定温度以下で定着するこ
とにより変色させずに定着を行う。 【効果】 1種類のトナーで複数色の画像を選択的に形
成することができ、印刷色以下の数の印刷部でカラー印
刷が可能となり、小型、低価格の画像形成装置を提供で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の多
色画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、コピー機などに代表される電
子写真方式の多色画像形成装置には、タンデム方式、中
間転写体方式、一括多重現像方式、転写ドラム方式など
があるが、いずれにしても、Y(黄色)、M(マゼン
ダ:赤),C(シアン:青)、及びK(黒)の4色のト
ナーにより順次印刷するため、それぞれの色のトナーカ
ートリッジ及びそれぞれの色の現像装置を持っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様に電子写真方式の多色画像形成装置はそれぞれのトナ
ー色に対応するトナーカートリッジ及び現像装置を必要
とするため、装置が大きくなると共に、部品が多く高価
なものとなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、所定の温度以下に加熱した状態では
第1の色であり、該所定の温度以上に加熱した状態では
第2の色であるトナーによる第1の画像を現像し、前記
現像したトナー像を前記所定の温度以上に温度にさらし
て変色させ、前記トナーによる第2の画像を現像するも
のである。本発明はこのように構成することにより、第
1の画像を形成すると共に変色させ、その上に同じトナ
ーであるが異なる色の画像を形成することにより1種類
のトナーで選択的に多色画像を形成することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態の構成)図1
は本発明にかかる多色画像形成装置における第1の実施
の形態を説明するためのタンデム型電子写真カラープリ
ンタの断面図である。
【0006】本実施例におけるカラープリンタは、所定
の温度以下で第1の色、それ以上の温度で第2の色に発
色するトナーを用いることにより、1種類のトナーで2
色の画像を形成する。そして、2種類のトナーで4色の
画像を得ることによりフルカラーの印刷を行うことを可
能とするものである。
【0007】図1において、プリンタは、第1の印刷部
10と第2の印刷部20とから構成される。
【0008】第1の印刷部は、感光体11と、感光体1
1を帯電させる帯電装置12と、帯電した感光体11に
制御部からの信号により静電潜像を発生させる露光装置
13と、トナー14が収納されるトナーカートリッジ1
5が接続され、感光体11の静電潜像を現像する現像装
置16と、感光体11の現像を印刷媒体1に転写する転
写装置17と、この印刷媒体を搬送する搬送ローラ18
−1及び18−2と、印刷媒体1の用紙端を検出するセ
ンサ19とから構成される。
【0009】第2の印刷部20も第1の印刷部10と同
様に、感光体21と、帯電装置22と、露光装置23
と、トナー24が収納されるトナーカートリッジ25、
現像装置26、転写装置27、搬送ローラ28−1及び
28−2、センサ29とから構成される。
【0010】これら第1の印刷部、及び第2の印刷部で
転写された印刷媒体1は、搬送切り替え低温定着部3又
は高温定着部4で定着される。
【0011】トナー14は、所定温度(150℃)以下
で赤色であり、それ温度以上で黒色に変色するトナーを
用いる。また、トナー24は所定の温度以下(150
℃)で黄色であり、それ以上で青となるトナーを用い
る。
【0012】まず、第1の印刷部を用いて赤色と黒色の
2色の印刷を行う方法を説明する。黒色と赤色の2色画
像を形成する際は、まず黒色の画像を形成し、しかる後
に赤色の画像を形成することになる。
【0013】プリンタが、黒色の画像の印刷データを受
信し印刷指令を受けると図1に示すように第1の印刷部
10では、帯電装置12、露光装置13,現像装置16
及び転写装置17を用いて、周知の電子写真プロセスと
同様に帯電、露光、現像、及び転写が行われ、紙などの
印刷媒体1上にトナー14による画像が形成される。ト
ナー14は上述のように所定温度以下で赤色のため、黒
色の画像が要求された場合は最初赤色のトナー画像が形
成される。この赤色のトナー画像は後述するように所定
温度以上で定着による熱処理を行うことで黒色のトナー
画像に変化する。
【0014】これに用いられるトナーは、例えば、温度
によって変色しない赤色の色素の樹脂を混入したコアの
周囲に透明から黒色に発色する色素(染料前駆体)を混
入したシェルを配したカプセルトナーが好ましい。この
黒色の染料前駆体としては3−ジ−n−アミルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−(2,6−ジメチルアニリノ)
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
(2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、2,4−ジ
メチル−6−(4−ジメチルアミノアニリノ)フルオラ
ン等を用いることができる。また、発色剤として、4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4′−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′
−イソプロポキシジフェニルスルホン、およびビス(3
−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホンを用いる
ことができる。
【0015】また、これらカプセルトナーのコア、又は
シェルに用いる樹脂としてはビニル樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリエステル樹脂などの熱可塑性樹脂を用いること
ができる。
【0016】この転写工程では、印刷媒体のトナー画像
を乱さないために搬送ローラ18−1、18−2の上ロ
ーラは下ローラから離間し印刷媒体表面に接触しないよ
うになっている。
【0017】この赤色の画像が転写された印刷媒体1は
印刷媒体の切替ガイド2が下がった状態で送られること
により、高温定着部4に搬送され、180℃の高温で定
着される。この定着工程により赤色のコアが見えていた
カプセルトナーは黒色に発色したシェルに覆われること
により、赤色のトナーは黒色に変色し黒色の画像の印刷
データ通りの黒色の画像が発生する。
【0018】ここで、高温定着部4は定着のため印刷媒
体1を送っていくが、センサ5−2が用紙後端を検出す
ると逆に回転し印刷媒体1を逆送させる。逆戻りの際は
搬送ローラ18−1及び18−2の上下のローラは密着
し、印刷媒体1を逆方向に搬送するように駆動する。一
方転写装置17は下方向に退避し印刷媒体1と感光体1
1との摩擦が発生しないようにする。
【0019】次に、印刷媒体1の先端がセンサ19で検
出できない位置まで戻ると、赤色の印刷を行う。
【0020】プリンタが、赤色の画像の印刷データを受
信し印刷指令を受けると同様に第1の印刷部10では、
帯電、露光、現像、及び転写が行われ、戻された印刷媒
体1上にトナー14による画像が形成される。トナー1
4は上述のように赤色のため、赤色のトナー画像として
印刷媒体上に発生する。
【0021】この赤色の画像が転写された印刷媒体1は
印刷媒体の切替ガイド2が上がった状態で送られること
により、低温定着部3に搬送され、120℃の低温で定
着される。この定着工程により赤色のトナーは黒色に変
化することなく黄色の画像のまま定着される。
【0022】尚、トナーの黒色のシェルの更に外層には
ガラス転移温度が100℃程度の定着層を有し、トナー
が紙などの印刷媒体に溶着するように構成されている。
【0023】定着された印刷媒体1は図示しない排出ロ
ーラにより排出される。
【0024】以上のように、最初にトナーの変色温度以
上の高温定着、次にトナーの変色温度以下の低温定着を
行うため、異なる2種類の画像を1種類のトナーにより
発生することができる。
【0025】尚、テキスト文字の印刷など、黒色1色の
印刷の場合は印刷媒体1を逆送させることなく排出する
ことにより、高速に印刷することが可能である。
【0026】同様にして、第1の印刷部に加え第2の印
刷部を同時に用いて、Y,M,C,Kの異なる4色から
なる画像を組み合わせフルカラーの印刷を行うことがで
きる。
【0027】フルカラーの印刷方法を次に説明する。ま
ず、制御部から青色の画像データと黒色の画像データを
受信し印刷指令を受けると第2の印刷部20では青色の
画像データにより上記と同様に、帯電、露光、現像、及
び転写が行われ、印刷媒体1上にトナー24による黄色
の画像が形成される。そのまま印刷媒体1は第1の印刷
部10に送られ、センサ19により印刷媒体の先端位置
を検出すると、第1の印刷部1は、黒色の画像データに
より上記の様に、帯電、露光、現像、及び転写が行わ
れ、印刷媒体1の黄色のトナー画像の上に重ね合わせて
トナー14による赤色のトナー画像が形成される。
【0028】第2の印刷部20で形成された黄色のトナ
ー画像は後述するように高温で定着による熱処理を行う
ことで青色のトナー画像に変化する。
【0029】これに用いられるトナーは、例えば、温度
によって変色しない黄色の色素を混入した樹脂からなる
コアの周囲に透明から青色に発色する色素(染料前駆
体)を混入した樹脂からなる比較的厚め(体積比でコ
ア:シェル=1:1が好ましい)のシェルを配したカプ
セルトナーが好ましい。この黒色の染料前駆体としては
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2
−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(1−エチル
−2−メチルインドール−3−イル)−3−(4−ジエ
チルアミノフェニル)フタリド、3−(1−エチル−2
−メチルインドール−3−イル)−3−(2−メチル−
4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3
−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−
3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−
4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルイン
ドール−3−イル)−3−(2−n−ヘキシルオキシ−
4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、お
よび3−ジフェニルアミノ−6−ジフェニルアミノフル
オランを5%〜20%wt樹脂層に混入して用いること
ができる。また、発色剤、及び樹脂としては上記黒の発
色剤として説明したものと同じものを用いることができ
るを用いることができる。
【0030】この黄色と赤色のトナー画像は上記センサ
19により印刷媒体1の先端位置を検出することにより
黄色と赤色のトナー画像形成タイミングの調整が行わ
れ、元の画像データである青色の画像データと黒色の画
像データの重なり通り位置合わせして重ねられる。
【0031】この黄色のトナー画像上に赤色のトナー画
像が転写された印刷媒体1は印刷媒体の切替ガイド2が
下がった状態で送られることにより、高温定着部4に搬
送され、180℃の高温で定着される。この定着工程に
より黄色のトナー14は青色に変色し、赤色のトナー2
4は黒色に変色することにより青色と黒色からなる画像
が形成される。
【0032】高温定着部4は定着のため印刷媒体1を送
っていき、センサ5−2が用紙後端を検出すると逆に回
転し印刷媒体1をセンサ29が印刷媒体1の先端を検出
するまで逆戻りさせる。
【0033】次に、制御部から黄色の画像データと赤色
の画像データを受信し印刷指令を受けるとことにより、
同様に印刷媒体1上に同様に黄色のトナー画像と赤色の
トナー画像が転写され、印刷媒体1の青色と黒色のトナ
ー画像の上に更に黄色と赤色のトナー画像が形成され
る。
【0034】この黄色と赤色のトナー画像が転写された
印刷媒体1は印刷媒体の切替ガイド2が上がった状態で
送られることにより、低温定着部3に搬送され、100
℃の低温で定着される。この定着工程により黄色のトナ
ー24及び、赤色のトナー14は青色や黒色に変色こと
なく、4色のトナーによるフルカラー画像が形成され
る。
【0035】このようにして定着された印刷媒体1は図
示しない排出ローラにより排出される。
【0036】次にこのような制御を行うための制御部を
説明する。
【0037】図2は、本発明の第1の実施例の制御ブロ
ック図である。
【0038】図2に示すようにプリンタ制御部から色毎
の画像データ31を印刷データ入力部32が受信する
と、印刷色判定部33により印刷色が判定され、印刷色
が黄色又は黒色である場合には黄,黒画像形成部34に
画像データを送り、印刷色が赤色又は青色である場合に
は赤,青画像形成部35に画像データを送る。
【0039】黄,黒画像形成部34は入力した画像デー
タをビットデータからなる印刷データに変換し印刷制御
部36に送り、この印刷データによりヘッド駆動部37
が駆動され図1の露光装置13により印刷がなされる。
また、赤,青画像形成部35は入力した画像データをビ
ットデータからなる印刷データに変換し印刷制御部38
に送り、この印刷データによりヘッド駆動部39が駆動
され、図1の露光装置23により印刷がなされる。
【0040】このときに、印刷制御部36,38は、セ
ンサ19及び29により検出した印刷媒体1の先端位置
を考慮して露光を開始し、露光装置13,23を駆動す
る。搬送制御部40は、露光装置13、23と同期して
搬送制御を行い搬送ローラ18及び28を動作させて印
刷媒体1に赤色と黄色の画像を転写しつつ印刷媒体1を
搬送する。
【0041】このときに、切替ガイド駆動部41は印刷
色判定部33の判定信号により切替ガイド2を下がった
状態に維持し、印刷媒体1を高温定着部4に導く。
【0042】印刷媒体1が高温定着部4で定着され、セ
ンサ5−2が印刷媒体1の後端を検出すると、検出信号
は搬送制御部に出力され、搬送系を逆転させる。このと
きに図示しない転写装置制御部により感光体11、21
と転写装置17、27の間を離間させ、印刷媒体の逆送
を妨げないようにする。
【0043】印刷媒体1が逆送されセンサ29が後端を
検知すると、逆送は止められ上記と同様にして次の赤色
及び黄色の印刷工程が行われる。
【0044】(第1の実施の形態の効果)本実施例によ
れば、温度により色が変わるトナーを用い、第1回目の
定着時に高温で定着、第2回目の定着時に低温で定着す
ることにより1種類のトナーで複数色の画像を選択的に
得ることができ、現像装置及びトナーカートリッジの数
を減らすことができ、小型で低価格のカラープリンタが
得られる。また、2種類のトナーで黄色、黒色、赤色及
び青色のトナー像を形成すること崖着るので2種類のト
ナーでフルカラーの印刷を行うことができる。
【0045】尚、上記実施例ではトナーとしてコアの色
は変化せずシェルの色のみ変化する例を説明した。これ
は、上記所定温度で急激に発色する様にトナーを生成す
るのは高い技術力を必要とするため、ある幅を持って発
色が行われても確実に複数色の発色をできるようにした
ものである。
【0046】従って、染料前駆体あるいは発色剤の選択
及び樹脂中への固定が確実にすることにより、室温から
80℃まではコア及びシェルとも透明であり80℃から
150℃の間では第1の色、に変化するコアと150℃
以上で第2の色に変化するシェルを持つトナーを用いる
のが好ましい。また、室温から150℃までは第1の色
であるが150℃を越えた際に透明に変化するコアと、
室温から150℃までは透明であるが150℃を越えた
際に第2の色に変化するシェルからなるトナーを用いる
と更によい。
【0047】(第2の実施の形態の構成)次に第2の実
施の形態を説明する。図3は本発明の第2の実施の形態
を説明するためのタンデム型電子写真カラープリンタの
断面図である。
【0048】図3に示すプリンタにおいて、第1の実施
例と異なる部分は、印刷媒体搬1の送路上に低温定着部
3と高温定着部4とが順に並んだことと、印刷媒体1を
逆送されることなく第2の印刷部20に搬送するための
印刷媒体ガイド8−1、8−2及び搬送ローラ9−1、
9−2、9−3、9−4を有することである。
【0049】図3において、印刷媒体1に黒色を印刷す
る際は、実施例1で説明したように第1の印刷部10で
赤色のトナー像を印刷媒体1上に形成する。このとき、
第1ガイド及び第2ガイドを下げておくことにより印刷
媒体1は低温定着部3、高温定着部4を経由して印刷媒
体ガイド8−1方向に搬送される。
【0050】このときに印刷媒体1は低温定着部3で室
温からいったん120℃に加熱され、高温印刷部4で1
80℃にほぼ正確に加熱される。すなわち、印刷媒体1
は、低温定着部3を経由することにより高温定着部と温
度と室温の中間の温度に加熱されているため高温定着部
4では奪われる熱量が減り安定した変色を行うことがで
きる。従って、印刷媒体1の先端温度も後端温度もほぼ
180℃を維持することができ、高温定着部においてむ
らなくトナーの変色を行うことができるようになる。ま
た、高速で定着を行うことができるようになる。
【0051】トナー像が黒色に変色した印刷媒体は1、
印刷媒体ガイド8−1、搬送ローラ9−1、9−2、9
−39−4及び印刷媒体ガイド8−2を経由して第2の
印刷部20に戻される。
【0052】次に、再度第1の印刷部で赤色の印刷デー
タによるトナー画像を形成し低温定着部3に搬送する。
このときは、第1ガイド6は上がっており上方向に印刷
媒体をガイドし図示しない排出ローラにより排出され
る。
【0053】また、黒色の一色の印刷が行われる場合
は、第2ガイド7を上げておき、印刷媒体1を高温定着
部4で定着したあと図示しない排出ローラにより排出す
ればよい。
【0054】ここで、ガイド8及び搬送ローラ9は以下
のように構成するのが好ましい。すなわち、ガイド8は
金属などの熱の吸収、放熱が行われやすいもので形成す
るとよい。また、搬送ローラ9のうち少なくとも一組は
印刷媒体1と同じ幅を持ち、印刷媒体1に全面で接触す
るように構成する。これにより、印刷媒体1は容易に冷
却され、印刷部10、20に戻って次のトナー像が形成
されてもこのトナー像を変色させることがなくなる。こ
れらガイド、搬送ローラは図示しないファンなどで冷却
すると更によい。
【0055】更に、感光体11にはクリーニング部51
及び52を設け、第2の印刷部20と第1の印刷部10
のトナーの混色を防止すると更によい。
【0056】(第2の実施の形態の効果)上記の様に高
温定着部4を経由することにより高温に加熱された印刷
媒体1は、印刷媒体ガイド8及び搬送ローラ9を経由す
るうちに冷却されるので、この上にトナー画像をすぐに
形成しても変色するおそれはない。従って、高速かつ連
続的に印刷を行うことが可能となる。
【0057】また、印刷媒体1を逆送させる必要がない
ので、搬送ローラあるいは定着装置を上下させるなどの
構成が不要となる。
【0058】(第3の実施の形態の構成)図4を用いて
第3の実施の形態を説明する。図4は中間転写型電子写
真カラープリンタの断面図である。
【0059】図4において、中間転写型電子写真カラー
プリンタは、第1の実施例と同様に、感光体11、帯電
装置12,露光装置13,トナーカートリッジ15、現
像装置16,を持つ第1の印刷部と、同様な構成の第2
の印刷部と、中間転写媒体53と、中間転写媒体53に
感光体11、21からトナー像を転写する転写装置1
7,27と中間転写媒体53を加熱するヒータ54と、
中間転写媒体53からトナー像を印刷媒体1に転写する
印刷媒体転写装置55と、定着装置56とを有する。こ
こで、中間転写媒体53は、ポリイミド樹脂などの耐熱
性樹脂の表面にフッ素系樹脂を表面コーティングしたも
のを用いることによりトナー像がこの中間転写媒体53
から離れやすくなり、中間転写媒体53から印刷媒体1
にトナー像を効率的に転写することができる。
【0060】このような中間転写型電子写真カラープリ
ンタによる多色印刷を、第1の印刷部1を用いて説明す
ると、以下のように行うことができる。
【0061】まず、黒色の画像を得るには、第1の実施
例と同様なトナーを用いて、感光体11上に赤色のトナ
ー像を現像し、転写装置17を用いて中間転写媒体53
に赤色のトナー像を形成する。このトナー像は、中間転
写媒体53ごと反時計回りに送られ、キセノンランプな
どを用いたヒータ54により所定温度150℃以上の1
80℃に加熱され、赤色から黒色に変化する。この黒色
に変色したトナー像が転写装置17に送られるまでの
間、転写装置55は中間転写トナー像を乱さないように
転写条件のバイアスと逆のバイアスを印加しておく。黒
色に変色したトナー像が転写部17に戻るのにタイミン
グを合わせて赤色のトナー像が感光体11上に現像さ
れ、中間転写媒体53上の黒色のトナー画像上に転写さ
れる。中間転写媒体53上で重ねられた赤色のトナー画
像は同様に反時計回りに送られるが今度はヒータ54に
よる加熱を行わないので変色することはない。
【0062】このトナー像は更に送られ、転写装置55
により印刷媒体1に転写され、定着装置56で120℃
で定着される。
【0063】(第3の実施の形態の効果)上記の様に、
オンオフ自在のヒータを用い、1回目に所定温度以上で
加熱し、2回目は加熱しないようにすることで、第1又
は第2の実施例のように定着温度によらずトナー像を変
色させることができるので、中間転写媒体上で多色画像
を形成することができる。従って、中間転写方式の電子
写真画像形成装置であっても、少ない印刷部でカラー画
像を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、温
度により色が変わるトナーを用い、第1回目の画像形成
後にトナー像を色が変化する以上の高温にさらし、第2
回目の画像形成後には色が変化する温度にさらさないよ
うにすることで1種類のトナーで複数色の画像を選択的
に得ることができ、現像装置及びトナーカートリッジの
数を減らすことができ、小型で低価格の多色画像形成装
置が得られる。また、2種類のトナーで黄色、黒色、赤
色及び青色のトナー像を形成すること崖着るので2種類
のトナーでフルカラーの印刷を行うことができる。
【0065】尚、以上の実施例では1回だけ色の変わる
トナーを用いた例で説明したが、定着温度を順次下げて
いくことにより、複数回色の変わるトナーにあっても同
様に選択的に色の異なる画像を形成することができる。
【0066】更に、以上の実施例では、温度により色相
が異なる色に変化する例を用いて説明したが、温度によ
り濃度が変化するトナーを用いることができる。この場
合、従来のように4色のトナーを用いての印刷に加え更
に濃度の薄いトナーによる印刷を重ねることにより、よ
り階調変化に富んだ高画質の印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるプリンタの
断面図である。
【図2】プリンタの制御ブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかるプリンタの
断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態にかかるプリンタの
断面図である。
【符号の説明】
1:印刷媒体 2,6,7:ガイド 8:印刷媒体ガイド 9:搬送ローラ 10:第1の印刷部 11:感光体 12:帯電装置 13:露光装置 14:トナー 16:現像装置 17:転写装置 18:搬送ローラ 19:センサ 20:第2の印刷部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 9/08 391 G03G 9/08 391 9/09 15/20 101 15/20 101 9/08 392 Fターム(参考) 2H005 AA11 AA21 AA25 AA27 CA21 FB01 2H030 AB02 AD01 AD04 AD05 BB42 BB44 2H033 BA01 BA02 BB00 BC00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の温度以下では第1の色であり、該
    所定の温度以上では第2の色であるトナーを収納する現
    像装置と、 印刷媒体に前記現像装置で現像した第1のトナー像を転
    写する転写装置と、 該第1のトナー像を転写した印刷媒体を前記所定の温度
    以上で定着する第1の定着部と、 該定着部から前記転写装置に前記第1のトナー像を定着
    後の前記印刷媒体を戻す搬送手段と、 前記転写装置により第2のトナー像が転写された前記印
    刷媒体を前記所定の温度以下で定着する第2の定着部と
    を有する多色画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多色画像形成装置におい
    て、前記搬送手段は、前記印刷媒体が前記高温定着部に
    より定着後した後、逆戻りして前記転写装置に戻す多色
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の多色画像形成装置におい
    て、前記低温定着部と高温定着部は前記用紙の搬送路上
    に並んで配置され、高温定着時に低温定着部を経由して
    印刷媒体が定着される多色画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の多色画像形成装置におい
    て、前記印刷媒体を冷却する冷却ローラを有し、該冷却
    ローラを経由して該印刷媒体が前記転写装置に戻される
    多色画像形成装置。
  5. 【請求項5】 所定の温度以下では第1の色であり、該
    所定の温度以上では第2の色であるトナーを収納する現
    像装置と、 中間転写媒体に前記現像装置で現像した第1のトナー像
    を転写する転写装置と、 該第1のトナー像を転写した中間転写媒体を前記所定の
    温度以上にさらし変色させる変色部と、 該変色部から前記転写装置に前記中間転写媒体の前記第
    1のトナー像部分を送る搬送手段と、 前記転写装置により第2のトナー像が転写された該中間
    転写媒体から印刷媒体にトナー像を転写する第2の転写
    装置と、 該印刷媒体を前記所定の温度以下で定着する定着部とを
    有する多色画像形成装置。
  6. 【請求項6】 所定の温度以下でかつ室温より高い温度
    に加熱した状態では第1の色であり、該所定の温度以上
    に加熱した状態では第2の色であるトナーによる第1の
    画像を現像する第1の現像ステップと、 前記現像したトナー像を前記所定の温度以上に温度にさ
    らす変色ステップと、 前記トナーによる第2の画像を現像する第2の現像ステ
    ップとを有する多色画像印刷方法。
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Cited By (4)

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US7856927B2 (en) * 2007-01-30 2010-12-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Digital offset printing method, electrophotographic machine and software for causing an electrophotographic machine to carry out such a method
JP2011033984A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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