JP2001305147A - 分注装置 - Google Patents

分注装置

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JP2001305147A
JP2001305147A JP2000118349A JP2000118349A JP2001305147A JP 2001305147 A JP2001305147 A JP 2001305147A JP 2000118349 A JP2000118349 A JP 2000118349A JP 2000118349 A JP2000118349 A JP 2000118349A JP 2001305147 A JP2001305147 A JP 2001305147A
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Japan
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tip
nozzles
chip
nozzle
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JP2000118349A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Narisawa
一洋 成澤
Toshiaki Yokobayashi
敏昭 横林
Yoshiaki Igarashi
義章 五十嵐
Mikio Komata
幹夫 小又
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のノズルに取り付けられたチップの取り外
し作業を短時間で行える分注装置を提供することにあ
る。 【解決手段】ヘッド部10には、液体の吸引及び吐出を
行う複数のノズル20が一体的に取り付けられている。
ノズル20の先端にそれぞれチップ30が取り付けられ
る。チップ外し部材40の水平部42には、チップ30
と係合するとともに、複数のチップに対して異なるタイ
ミングで係合する複数の段差部42Sが設けられてい
る。モーター68が回転すると、段差部42Sは、ノズ
ル20の延在する方向に移動して、ノズルの先端に取り
付けられたチップに順次係合して加圧して取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検査液等の液体
を採取し、採取した液体を容器内に吐出する分注装置に
係り、特に、複数のノズルの先端に着脱自在なチップを
取り付けて用いるに好適な分注装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の分注装置では、検査液等の液体が
収容された試料容器内からノズル等を用いて液体を採取
し、採取した液体を反応容器内に供給している。このよ
うな分注装置としては、複数のノズルを並列的に配置
し、複数の液体を同時に分注できるものが知られてい
る。また、検査液間のコンタミネーションの影響を防止
するため、液体の吸引及び吐出毎に、ノズル先端のチッ
プを交換するものも知られている。ここで、複数のノズ
ルの先端にそれぞれチップを取付け・取り外すタイプの
分注装置においては、複数のチップが載置されたラック
等の上に複数のノズルを同時に下降して、複数のノズル
を同時に取り付けるようにしている。しかしながら、チ
ップの取り外しを同時に行うためには、チップ取り外し
機構の駆動源の駆動力を大きくする必要がある。
【0003】そこで、従来の分注装置においては、例え
ば、特開平9−119936号公報に記載のように、複
数のノズルを、チップの廃棄位置に移動すると共に、複
数のノズルのそれぞれに取り付けられたチップ取り外し
機構を、チップ離脱用ローラーによって順次動作させる
ことによって、チップを一つづつ取り外すようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−119936号公報に記載のように、複数のノズル
に取り付けられたチップを、順次取り外すものでは、チ
ップ取り外し作業に時間を要するという問題があった。
【0005】本発明の目的は、複数のノズルに取り付け
られたチップの取り外し作業を短時間で行える分注装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、液体の吸引及び吐出を行う複数の
ノズルと、この複数のノズルを一体的に取り付けるヘッ
ド部と、上記複数のノズルの先端にそれぞれ取り付けら
れるチップと、上記ノズルから上記チップを取り外すチ
ップ取り外し手段とを有する分注装置において、上記チ
ップ取り外し手段は、上記チップと係合するとともに、
複数のチップに対して異なるタイミングで係合する複数
の段差部と、上記複数の段差部の内の一つの段差部が上
記複数のチップの内の少なくとも一つのチップと係合し
た状態で、段差部若しくはヘッド部をノズルの延在する
方向に移動して、上記ノズルの先端に取り付けられたチ
ップを取り外す移動手段とから構成するようにしたもの
である。かかる構成により、段差部によって順次チップ
を取り外すようにすることから、チップ取り外し機構の
駆動源を小形にできるとともに、上記段差部を用いて、
ヘッド部若しくは段差部をノズルの延在する方向に移動
してチップを取り外すようにしているので短時間でチッ
プを取り外し得るものとなる。
【0007】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記チップ取り外し手段の上記段差部は、上記ヘッド部
に対して摺動可能に保持され、上記移動手段は、上記段
差部をノズルの延在する方向に移動して、上記ノズルの
先端に取り付けられたチップを取り外すようにしたもの
である。
【0008】(3)上記(1)において、好ましくは、
上記複数の段差部は、上記ノズルの本数と等しい個数だ
け備えるようにしたものである。
【0009】(4)上記(1)において、好ましくは、
上記複数の段差部は、2本若しくは3本のノズル毎に一
個づつ備えるようにしたものである。
【0010】(5)上記(1)において、好ましくは、
上記段差部は、上記複数のノズルがそれぞれ挿入可能な
溝を有する部材に取り付けられ、上記移動手段は、上記
複数のノズルを上記溝内に挿入した後、上記ヘッド部を
ノズルの延在する方向に移動して、上記ノズルの先端に
取り付けられたチップを取り外すようにしたものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を用いて、本発
明の第1の実施形態による分注装置の構成について説明
する。最初に、図1を用いて、本実施形態による分注装
置の全体構成について説明する。図1は、本発明の第1
の実施形態による分注装置の全体構成を示す側面図であ
る。
【0012】分注装置のヘッド部10には、鉛直方向に
延在するノズル20が固定されている。なお、図2以降
を用いて後述するように、ヘッド部10には、紙面に垂
直方向に、複数のノズル20が並列的に取り付けられて
いる。ノズル20の先端には、チップ30が取り付けら
れている。ヘッド部10は、チップ外し部材40を摺動
可能に保持している。チップ外し部材40は、断面形状
がL字形である。L字形のチップ外し部材の水平部42
は、ノズル20が貫通する開口が形成されている。水平
部42は、ヘッド部10の下方であって、チップ30が
取り付けられる部分の上方の位置において、開口内にノ
ズル20を摺動自在に保持している。水平部42の下面
には、複数の段差部42Sが設けられているが、この段
差部42Sの構成及び動作については、図2以降を用い
て後述する。ヘッド部10とチップ外し部材40の水平
部42の間には、スプリング50が取り付けられてお
り、チップ外し部材40を上方(図中、矢印X1方向)
に付勢している。
【0013】チップ外し部材40の垂直部44の上方に
は、押し部材60が係合している。押し部材60は、ベ
ルト62に連結されている。ベルト62は、2つのプー
リー64,66の間に懸架されている。プーリー64
は、モータ68によって回転駆動される。モータ68
は、例えば、ステッピングモーターであり、供給される
パルス数によって、プーリー64の回転量を制御するこ
とができる。モータ68が回転して、例えば、プーリー
64が矢印R1方向に回転すると、押し部材60は、下
方(矢印Z2方向)に移動して、チップ外し部材40を
下方(矢印Z3方向)に押し下げる。すると、チップ外
し部材40の水平部42に設けられた段差部42Sが、
チップ30の頂部を下方向に加圧して、ノズル20の先
端とチップ30の係合を解いて、チップ30は自重によ
って落下して、その下に位置するチップ廃棄ケース80
内に廃棄される。このとき、上述した段差部42Sの作
用によって、複数のノズルのそれぞれの先端に取り付け
られた複数のチップは、時間差を設けて、順次取り外さ
れるようになっており、この点については、図2以降を
用いて詳述する。
【0014】ヘッド部10及びこのヘッド部10に保持
されているノズル20,チップ取り外し部材40及び押
し部材60は、図中X方向及びZ方向に、一体的に移動
可能である。従って、ヘッド部10がX方向に移動し
て、チップ載置部の上に位置づけられた後、ヘッド部1
0がZ方向に下降して、ノズル20の先端にチップ30
を取り付ける。次に、ヘッド部10がZ方向に上昇した
後、X方向に移動して、試料容器の上に位置づけられた
後、Z方向に下降して、試料容器内に保持された試料を
ノズル20の先端に取り付けられたチップ30を介して
吸引される。次に、ヘッド部10がZ方向に上昇した
後、X方向に移動して、反応容器の上に位置づけられた
後、Z方向に下降して、反応容器内に吸引した試料を吐
出する。次に、ヘッド部10がZ方向に上昇した後、X
方向に移動して、チップ廃棄ケース80の上に位置づけ
られた後、Z方向に下降し、さらに、モーター68が駆
動され、押し部材60がチップ外し部材40を押し下げ
ることにより、チップ30がチップ廃棄ケース80内に
廃棄される。なお、ヘッド部10の移動方向は、X方向
及びZ方向の2軸方向として説明したが、さらに、Y方
向の3軸方向に移動するようにしてもよいものである。
【0015】次に、図2〜図4を用いて、本実施形態に
よる分注装置の構成及び動作について説明する。図2,
図3,図4は、本発明の第1の実施形態による分注装置
の構成及び動作を説明するための正面図である。
【0016】図2に示すように、ヘッド部10には、複
数のノズル20,図示する例では、3本のノズル20
A,20B,20Cが、鉛直方向に並列的に保持されて
いる。ノズル20A,20B,20Cの先端には、それ
ぞれ、チップ30A,30B,30Cが取り付けられて
いる。また、ヘッド部10とノズル20A,20B,2
0Cの間には、チップ外し部材の水平部42が勘合して
いる。水平部42の下面には、段差部42Sが設けられ
ており、それぞれの段差部42SA,42SB,42S
Cは、垂直方向の高さが異なっている。例えば、一番高
い段差部42SBに対して、段差部42SAは、高さH
1だけ低くなっている。また、段差部42SBに対し
て、段差部42SCは、高さH2だけ低くなっている。
ここで、高さH1は、例えば、1mmであり、高さH2
は、例えば、2mmである。即ち、段差部42SBに対
して、段差部42SA,42SCは、順次、1mmずつ
低くなっている。また、図2に示す状態では、チップ外
し部材の水平部42は、図1に示したスプリング50に
よって上方に付勢されており、水平部42の上面は、ヘ
ッド部10の下面に接触している。この状態において、
段差部42SBの下面と、ノズル20に取り付けられた
チップ30の間の距離は、H3である。距離H3は、例
えば、10mmである。
【0017】図2に示すように、ヘッド部10が、チッ
プ廃棄ケース80の上方に位置した状態で、図1に示し
たモータ68が駆動され、プーリー64がR1方向に回
転すると、押し部材60が下方に移動して、図2に示し
たチップ外し部材の水平部42が矢印Z3方向(下方)
に押し下げられる。水平部42が距離H3だけ移動する
と、段差部42SBの下面が、チップ30Bの上面と接
触する。
【0018】さらに、図3に示すように、水平部42が
押し下げられると、チップ30Bを下方向に加圧して、
ノズル20Bとチップ30Bの係合を解除して、チップ
30Bは、自重によって落下して、チップ廃棄ケース8
0内に廃棄される。
【0019】さらに、チップ外し部材の水平部42が矢
印Z3方向(下方)に押し下げられ、図2に示した状態
から水平部42が距離(H3+H1)だけ移動すると、
段差部42SAの下面が、チップ30Aの上面と接触す
る。そして、図4に示すように、水平部42が押し下げ
られると、チップ30Aを下方向に加圧して、ノズル2
0Aとチップ30Aの係合を解除して、チップ30A
は、自重によって落下して、チップ廃棄ケース80内に
廃棄される。
【0020】同様にして、チップ外し部材の水平部42
が矢印Z3方向(下方)にさらに押し下げられ、図2に
示した状態から水平部42が距離(H3+H2)だけ移
動すると、段差部42SCの下面が、チップ30Cの上
面と接触する。そして、水平部42が押し下げられる
と、チップ30Cを下方向に加圧して、ノズル20Cと
チップ30Cの係合を解除して、チップ30Cは、自重
によって落下して、チップ廃棄ケース80内に廃棄され
る。
【0021】上述したように、本実施形態においては、
チップ外し部材40は、その水平部42に段差部42S
A,42SB,42SCを有しており、異なる段差を有
する段差部42SA,42SB,42SCによって、複
数のチップ30A,30B,30Cを順次取り外すよう
にしているので、駆動源であるモータ68の駆動力は、
3つのチップを同時に外す場合と比較して、1/3で済
むため、チップ取り外し機構を小形にすることができ
る。
【0022】また、3つのチップを取り外すため、チッ
プ取り外し部材40の移動距離は、(H1+H3)とな
り、上述の例では、12mmである。一方、特開平9−
119936号公報に記載されたものでは、チップ外し
用ローラーの下を、水平方向にヘッド部が移動すること
によって、順次、チップを取り外す構成である。ここ
で、例えば、隣接するノズル間の距離を、例えば、40
mmとして、チップ外し用ローラーの半径を25mmと
すると、3つのチップを外すためには、ヘッド部は、1
05mm(=40mm+40mm+25mm)移動する
必要がある。従って、本実施形態では、チップを取り外
すための移動機構の移動距離を、約1/4(=25mm
/105mm)とすることができる。
【0023】また、本実施形態では、チップを取り外す
ためにモータによって駆動されるのは、ベルト62,押
し部材60,チップ外し部材40と軽量であるのに対し
て、特開平9−119936号公報に記載されたもので
は、複数のノズルやヘッド部全体の重量物を移動するた
め、その移動速度をそれほど早くできないものである。
【0024】その結果、本実施形態では、3つのチップ
を外すのに要する時間は、約3秒と短縮できる。ちなみ
に、特開平9−119936号公報に記載されたもので
は、3つのチップを外すのに、約2〜3分要するもので
ある。
【0025】なお、以上の説明では、ヘッド部に取り付
けられているノズルの本数を3本としているが、3本に
限定されるものでなく、6本,12本等に増加した場合
でもよく、この場合には、チップ外し時間を従来よりも
さらに短縮することができる。即ち、ノズルが6本の場
合には、段差部を6種類とする必要があり、段差部の最
大距離は5mmであり、距離H3を加味しても、チップ
外し部の移動距離は、15mmでよいものである。それ
に対して、特開平9−119936号公報に記載された
ものでは、6つのチップを外すためには、ヘッド部は、
225mm(=40mm×5+25mm)移動する必要
がある。従って、チップの取り外しに要する時間をさら
に短縮することができる。
【0026】以上のようにして、本実施形態によれば、
チップ取り外しに要する時間を短縮することができる。
【0027】次に、図5を用いて、本発明の第2の実施
形態による分注装置の構成及び動作について説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態による分注装置の構成
及び動作を説明するための正面図である。
【0028】本実施形態による分注装置は、ヘッド部
に、6本のノズルが取り付けられている構成である。本
実施形態による分注装置の側面から見た構成は、図1に
示したものと同様である。
【0029】図5に示すように、ヘッド部10’には、
複数のノズル20,図示する例では、3本のノズル20
A,20B,20C,20D,20E,20Fが、鉛直
方向に並列的に保持されている。ノズル20A,…,2
0Fの先端には、それぞれ、チップ30A,30B,3
0C,30D,30E,30Fが取り付けられている。
また、ヘッド部10’とノズル20A,…,20Fの間
には、チップ外し部材の水平部42’が勘合している。
水平部42の下面には、段差部42S’が設けられてお
り、それぞれの段差部42SA’,42SB’,42S
C’は、垂直方向の高さが異なっている。しかも、各段
差部42SA’,42SB’,42SC’は、2本のノ
ズル毎に設けられている。例えば、段差部42SA’
は、ノズル20A,20Bに対して等しい高さを有する
段差部であり、段差部42SB’は、ノズル20C,2
0Dに対して等しい高さを有する段差部であり、段差部
42SC’は、ノズル20E,20Fに対して等しい高
さを有する段差部である。そして、例えば、一番高い段
差部42SBに対して、段差部42SAは、高さH1だ
け低くなっている。また、段差部42SBに対して、段
差部42SCは、高さH2だけ低くなっている。ここ
で、高さH1は、例えば、1mmであり、高さH2は、
例えば、2mmである。即ち、段差部42SBに対し
て、段差部42SA,42SCは、順次、1mmずつ低
くなっている。また、図2に示す状態では、チップ外し
部材の水平部42は、図1に示したスプリング50によ
って上方に付勢されており、水平部42の上面は、ヘッ
ド部10’の下面に接触している。この状態において、
段差部42SBの下面と、ノズル20に取り付けられた
チップ30の間の距離は、H3である。距離H3は、例
えば、10mmである。
【0030】図5に示すように、ヘッド部10が、チッ
プ廃棄ケース80の上方に位置した状態で、図1に示し
たモータ68が駆動され、プーリー64がR1方向に回
転すると、押し部材60が下方に移動して、図5に示し
たチップ外し部材の水平部42’が矢印Z3方向(下
方)に押し下げられる。水平部42’が距離H3だけ移
動すると、段差部42SB’の下面が、チップ30C,
30Dの上面と接触する。さらに、水平部42’が押し
下げられると、チップ30C,30Dを下方向に加圧し
て、ノズル20Cとチップ30Cの係合及びノズル20
Dとチップ30Dの係合を解除して、チップ30C,3
0Dは、自重によって落下して、チップ廃棄ケース80
内に廃棄される。同様にして、段差部42SA’によっ
て、チップ30A,30Bが取り外され、段差部42S
C’によって、チップ30E,30Fが取り外される。
【0031】本実施形態では、一度に、2つのチップを
取り外すようにしているため、駆動源であるモータの駆
動力は、図2に示した例に比べて大きいものとする必要
がある。しかしながら、図2に示した例に比べてノズル
の本数が倍になっても、チップ取り外しに要する時間は
等しく、即ち、短縮することができる。
【0032】次に、図6〜図8を用いて、本発明の第3
の実施形態による分注装置の構成及び動作について説明
する。上述した各実施形態においては、ノズル取り外し
部材を下方向に移動することによってノズルの先端に取
り付けられたチップを順次取り外すようにしていた。そ
れに対して、本実施形態では、ノズル自体を上方に引き
上げることによって、ノズルの先端に取り付けられたチ
ップを取り外すようにしている。
【0033】最初に、図6を用いて、本実施形態による
分注装置の構成について説明する。図6(A)は、本発
明の第3の実施形態による分注装置の構成及び動作を説
明するための正面図であり、図6(B)は、本発明の第
3の実施形態による分注装置の構成及び動作を説明する
ための側面図であり、図6(C)は、本発明の第3の実
施形態による分注装置の要部の平面図である。
【0034】図6(A)に示すように、分注装置のヘッ
ド部10Hには、鉛直方向に延在するノズル20J,2
0Kが並列的に固定されている。ノズル20J,20K
の先端には、それぞれ、チップ30J,30Kが取り付
けられている。ヘッド部10は、移動手段90によっ
て、図示の矢印Z方向と、X方向,Y方向に移動可能で
ある。一方、ヘッド部10H等とは独立して、チップ取
り外し器具100が設けられている。チップ取り外し器
具100の下面には、それぞれ、段差部102SJ,1
02SKが設けられている。段差部102SJの高さH
5は、例えば、1mmであり、段差部102SKの高さ
H6は、例えば、2mmである。図6(C)に示すよう
に、チップ取り外し器具100は、U字形の溝100
J,100Kを備えている。溝100J,100Kは、
ノズル20J,20Kの幅よりも広く、ノズル20J,
20Kが挿入可能な形状を有している。しかしながら、
溝100J,100Kは、チップ30J,30Kよりも
狭い形状となっている。
【0035】次に、本実施形態の分注装置の動作につい
て説明する。移動手段90は、ヘッド部10Hを移動し
て、チップ載置部の上に位置づけられた後、ヘッド部1
0HがZ方向に下降して、ノズル20の先端にチップ3
0を取り付ける。次に、ヘッド部10HがZ方向に上昇
した後、X方向に移動して、試料容器の上に位置づけら
れた後、Z方向に下降して、試料容器内に保持された試
料をノズル20の先端に取り付けられたチップ30を介
して吸引される。次に、ヘッド部10HがZ方向に上昇
した後、X方向に移動して、反応容器の上に位置づけら
れた後、Z方向に下降して、反応容器内に吸引した試料
を吐出する。次に、ヘッド部10がZ方向に上昇した
後、X方向に移動して、チップ廃棄ケースの上に位置づ
けられた後、チップ30がチップ廃棄ケース80内に廃
棄される。
【0036】次に、チップ取り外し動作について説明す
る。チップ30の取り外し時には、移動手段90は、ヘ
ッド部10Hを、チップ取り外し器具100の近傍に移
動する。このときのヘッド部10Hとチップ取り外し器
具100との位置関係について、図6を用いて説明す
る。図6(A)に示すように、チップ30J,30K
は、チップ取り外し器具100の上方に位置する。ま
た、ノズル20J,20Kの中心軸線は、チップ取り外
し器具100のU字形の溝100J,100Kの中心と
ほぼ一致している。また、図6(B)に示すように、ノ
ズル20Jとチップ取り外し器具100は、Y方向にず
れた位置となっている。従って、図6(B)に示す状態
から、ノズル20Jを下方向(Z1方向)に移動して
も、チップ30Jは、チップ取り外し器具100に接触
することはないものである。
【0037】図6に示す状態において、移動手段90
は、ヘッド部10Hを下方向(Z1方向)に移動して、
チップ30Jの上面がチップ取り外し器具100の段差
部102SJ,102SKの下面よりも下に位置するま
で移動する。
【0038】次に、移動手段90は、ヘッド部10H
を、上述した位置から、Y方向に移動して、図7
(A),(B)に示すように、ノズル20J,20Kを
チップ取り外し器具100の溝100J,100K内に
挿入する。次に、移動手段90は、ヘッド部10Hを、
Z2方向に移動すると、段差部102SKの下面が、チ
ップ30Kの上面と接触する。
【0039】さらに、図8(A),(B)に示すよう
に、ヘッド部10HがZ2方向に上昇すると、チップ3
0Kを下方向に加圧して、ノズル20Kとチップ30K
の係合を解除して、チップ30Kは、自重によって落下
して、チップ廃棄ケース内に廃棄される。
【0040】さらに、ヘッド部10Hが上昇して、距離
(H6−H5)だけ移動すると、段差部102SJの下
面が、チップ30Jの上面と接触する。そして、チップ
30Jを下方向に加圧して、ノズル20Jとチップ30
Jの係合を解除して、チップ30Jは、自重によって落
下して、チップ廃棄ケース内に廃棄される。
【0041】上述したように、本実施形態においては、
チップ取り外し器具100は、段差部102SJ,10
2SJを有しており、異なる段差を有する段差部102
SJ,102SKによって、複数のチップ30J,30
Kを順次取り外すようにしているので、駆動源である移
動手段の駆動力は、3つのチップを同時に外す場合と比
較して、1/3で済むため、チップ取り外し機構を小形
にすることができる。
【0042】なお、以上の説明では、ヘッド部に取り付
けられているノズルの本数を2本としているが、2本に
限定されるものでなく、さらに増加した場合でもよいも
のである。
【0043】以上のようにして、本実施形態によれば、
チップ取り外しに要する時間を短縮することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、複数のノズルに取り付
けられたチップの取り外し作業を短時間で行えるものと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による分注装置の全体
構成を示す側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による分注装置の構成
及び動作を説明するための正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による分注装置の構成
及び動作を説明するための正面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による分注装置の構成
及び動作を説明するための正面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による分注装置の構成
及び動作を説明するための正面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態による分注装置の構成
及び動作を説明するための図である。
【図7】本発明の第3の実施形態による分注装置の構成
及び動作を説明するための図である。
【図8】本発明の第3の実施形態による分注装置の構成
及び動作を説明するための図である。
【符号の説明】
10…ヘッド部 20…ノズル 30…チップ 40…チップ外し部材 42,102…段差部 50…スプリング 68…モーター 80…チップ廃棄ケース 90…移動手段 100…チップ取り外し器具
フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 義章 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器グループ内 (72)発明者 小又 幹夫 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器グループ内 Fターム(参考) 2G058 ED02 ED16 ED36 4G068 AA03 AB11 AC17 AD16 AD36 AF40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体の吸引及び吐出を行う複数のノズル
    と、この複数のノズルを一体的に取り付けるヘッド部
    と、上記複数のノズルの先端にそれぞれ取り付けられる
    チップと、上記ノズルから上記チップを取り外すチップ
    取り外し手段とを有する分注装置において、 上記チップ取り外し手段は、 上記チップと係合するとともに、複数のチップに対して
    異なるタイミングで係合する複数の段差部と、 上記複数の段差部の内の一つの段差部が上記複数のチッ
    プの内の少なくとも一つのチップと係合した状態で、段
    差部若しくはヘッド部をノズルの延在する方向に移動し
    て、上記ノズルの先端に取り付けられたチップを取り外
    す移動手段とから構成されることを特徴とする分注装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の分注装置において、 上記チップ取り外し手段の上記段差部は、上記ヘッド部
    に対して摺動可能に保持され、 上記移動手段は、上記段差部をノズルの延在する方向に
    移動して、上記ノズルの先端に取り付けられたチップを
    取り外すことを特徴とする分注装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の分注装置において、 上記複数の段差部は、上記ノズルの本数と等しい個数だ
    け備えられていることを特徴とする分注装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の分注装置において、 上記複数の段差部は、2本若しくは3本のノズル毎に一
    個づつ備えられていることを特徴とする分注装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の分注装置において、 上記段差部は、上記複数のノズルがそれぞれ挿入可能な
    溝を有する部材に取り付けられ、 上記移動手段は、上記複数のノズルを上記溝内に挿入し
    た後、上記ヘッド部をノズルの延在する方向に移動し
    て、上記ノズルの先端に取り付けられたチップを取り外
    すことを特徴とする分注装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022018434A1 (en) * 2020-07-24 2022-01-27 The Francis Crick Institute Limited Tip ejector block and multi-channel laboratory tool

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