JP3002709U - 自動分注装置 - Google Patents

自動分注装置

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JP3002709U
JP3002709U JP1994003288U JP328894U JP3002709U JP 3002709 U JP3002709 U JP 3002709U JP 1994003288 U JP1994003288 U JP 1994003288U JP 328894 U JP328894 U JP 328894U JP 3002709 U JP3002709 U JP 3002709U
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雄樹 押久保
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株式会社ニチリョー
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複数のピペットの取付け作業が容易になりか
つ分注精度を向上した自動分注装置を提供する。 【構成】 本装置は、テーブル2上に配置したチップ保
持ラック15及びサンプルプレート22と、ピペットシ
リンダ41にプランジャ42を上下動自在に嵌入したピ
ペット34を複数組分ピペット支持部材35に設けたピ
ペットユニット4、5とを具備する。ピペットユニット
4、5及びテーブル2の何れか一方が垂直方向へ往復移
動、水平移動することにより、適宜分注を行う。ピペッ
トシリンダ42は支持部材35に対して垂直方向へ所定
距離移動自在に取付けられ、引張ばねにより、下方へ付
勢され支持部材35に当接し位置決めされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、複数のピペットシリンダをピペットシリンダ支持部材に対して夫々 引張ばねにより付勢して取付けることにより、部品点数の低減、ばねの組付け取 外し作業の容易化、及び分注精度の向上を図り得る自動分注装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動分注装置としては、例えば特公平5−79944号(液溜め穴列相 互における液体サンプルの自動移動方法およびその装置)に見られる如く、担持 テーブル10が水平移動して、上下動可能のピペット組立ヘッド12の12列の ピペット群36の下方にチップトレイ56が対応する。次に、ピペット群36が 下動して各ピペットシリンダ39の先端を夫々チップ62内に圧入させて該チッ プを保持して取り上げる。しかる後にテーブル10が再び水平移動してピペット シリンダ39がサンプルトレイ54の凹部に対応した後上下動してシリンダ先端 のチップ62により所定の分注を行う。
【0003】 この場合、各ピペットシリンダ39は、該シリンダ上端と該シリンダを取付け たブロック37の上端に固設したばね押え板との間にプランジャ棒40に嵌装さ れて配した個別のコイルバネ45により常時下方へ付勢されている。従って、前 記ピペット群36が下動して複数のピペットシリンダ39の先端に複数のチップ 62を夫々取付ける際に、各ピペットシリンダ39は対応チップ62に対して適 量圧入された後は絶対系では停止するが、ピペット組立ヘッド12は更に下動す るので、相対系ではコイルバネ45に抗して該ヘッド12に対して上方向へスラ イドする。これにより、上記適量圧入のタイミングがピペットシリンダどうしで 互にずれたとしても上記上方向への相対スライドの間にこれらのずれを吸収して 、全てのチップを同一の良好な条件で取付けることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかるに上記従来例によれば、次に示す欠点があった。
【0005】 ピペットシリンダ39を付勢するコイルバネ45は圧縮ばねであるから、 コイルバネ45のピペットシリンダ39とは反対側のばね上端を押さえるための ばね押え板を設けることが必須であり、その分だけ部品点数が多大になる。
【0006】 特公平5−79944号の第1図及び第3図から見て前記ばね押え板は1 枚板部材であるから、該ばね押え板の取付け時にはこの1枚板を例えば12個の コイルバネ45の合計付勢力に抗して押下げて前記取付けブロック37に当接さ せ、この状態でボルト止め固着させる必要がある。しかるに、上記コイルバネ4 5単体のばね力は略2.5Kg位と比較的大きいゆえ、全体のばね力は2.5K g×12=30Kg程度と非常に大きくなり、この押え板をばねに抗して押下げ る作業自体が大変であると共に、押え板を押さえつつこの板のボルト止めを行わ なければならないので、この板が圧縮ばねの押上げ力の影響により浮き上がり気 味になってボルト止め作業も難しいという欠点があり、現実の作業上は大きな問 題となっていた。
【0007】 なお、上記コイルバネ45のばね力を小さくするとばね押え板の取付け作業は 容易になるが、結果的にピペットシリンダ39のチップ保持力が弱くなって一旦 取り上げたチップを途中で取り落としてしまう不都合があるから、採用できない 。
【0008】 また、前記1枚のばね押え板を12枚に分割して1枚ずつボルトにより取付け るようにすれば、ばね力は個別(2.5Kg)になって小さくなるが、取付けボ ルト以外に多数の押え板を必要とすることになるので、部品点数が一層多大にな ると共に、取付け工数も多大になるという欠点を生ずる。
【0009】 テーブル上でチップを保持しているチップ保持ラックは金型内で作製した 成型品であるからチップ保持孔のピッチに僅かの誤差を有しているので、通常は 実際には、取付けブロック37の孔に挿通されたピペットシリンダ39は該孔の 内径に対して若干の隙間を有して先端が僅かに揺動することにより全てのチップ に良好に対応して上記誤差を吸収するよう構成する。
【0010】 しかるに、後述する如く、チップはリザーバ又はサンプルプレートの凹部で液 体を吸入した直後に僅かに水平移動して該凹部の側壁に当接させてチップ先端外 側に付着した液を切るいわゆるチップタッチ液切れを行うが、このときに上記隙 間の存在に起因して12個のチップ先端が1ライン上に正確に整列せずに食い違 っており、12個全てのチップについて前記チップタッチ液切れを正確に行うこ とができないという欠点があった。
【0011】 またこの場合、圧縮ばね45を1個のみ使用するときその性質上ピペット軸心 と同軸にしか配置できないので、この圧縮ばねにより後述する本考案の如く複数 のチップ先端を1ライン上に整列させるべくピペットシリンダに回転力を与える (図8参照)のは困難である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記従来例の欠点を解決するものであり、その構成は、テーブル(2 )上に配置したチップ保持ラック(15)及びサンプルプレート(22)と、ピ ペットシリンダ(41)にプランジャ(42)を上下動自在に嵌入してなるピペ ット(34)を複数組分ピペット支持部材(35)に設けてなるピペットユニッ ト(4、5)とを具備してなる自動分注装置であって、 前記ピペットユニット(4、5)及びテーブル(2)の何れか一方が垂直方向 へ往復移動することにより、複数のピペットシリンダ(41)が夫々その先端に 該ラック上の複数のチップ(14)を同時に保持して取り上げ、しかる後ピペッ トユニット(4、5)及びテーブル(2)の何れか一方が水平方向へ移動するこ とにより、前記取り上げられた複数のチップ(14)が夫々少なくともサンプル プレートの複数のサンプル用凹部(22a)に対応された後に適宜分注を行う前 記自動分注装置において、 前記ピペットシリンダ(42)は前記支持部材(35)に対して垂直方向へ所 定距離移動自在に取付けられ、しかも該ピペットシリンダ(42)は、支持部材 (35)との間に張設した引張ばね(48)により、垂直方向の下方へ付勢され て該支持部材(35)に当接し位置決めされている前記装置である。
【0013】 また、本考案の第2の構成では、前記ピペットシリンダ(41)及び前記支持 部材(35)には夫々ばね係止部材(46、47)が固着されており、前記引張 ばね(48)は、該両ばね係止部材(46、47)間に張設される。
【0014】 更に、本考案の第3の構成では、前記ピペットシリンダ(41)の軸心と引張 ばね(48)の軸心とがオフセットされていることにより、ピペットシリンダは 該引張ばねの力によりその一端が該引張ばねに近接しかつその他端が引張ばねか ら離間する方向へ微小に回転し、該支持部材の該ピペットシリンダが挿通される 孔又は溝は、前記ピペットシリンダの微小回転後において該ピペットシリンダの 軸心が垂直方向を向くように予じめ該垂直方向から微小に傾斜して形成されてい る。
【0015】
【作用】
上記最初の構成によれば、従来例の圧縮ばねの代わりに引張ばねを使用してい るので、従来例の圧縮ばねに特有として必要であったばね押え板が不要となり 、またばねは個別に取付けるゆえ取付けに要する力は小さい上にばね係止ボル トはばね力の影響の無い状態で取付け可能であり、また引張ばねはその性質上 その軸心をピペット軸心と容易にオフセットさせることができ、これによりピペ ットシリンダに回転力を与えて支持部材のシリンダ挿通孔又は溝の一方に押し当 てて全てのピペットを1ライン上に整列させることができ、全てのチップについ てチップタッチ液切れを同時に行わせ得る。
【0016】 上記第2の構成によれば、引張ばねを係止するためには、単にボルト等の1対 のばね係止部材を設けるのみでよく構成が簡単化する。
【0017】 上記第3の構成によれば、ピペットシリンダは引張ばねにより微小に回転され た後はその軸心が正確に垂直方向を向いているから、該シリンダ及びチップの各 軸心が垂直方向に正確に一致するので、シリンダ先端にチップを保持する作業を 正確に行え、作業精度を向上し得る。
【0018】
【実施例】
図1、図2及び図3中、本装置において、ベッド1上にスライドテーブル2が 前後方向スライド可能に設けられる。またベッド1に固着された1対の側柱3a 間に架設固定した垂直プレート3bに第1のキャリジ4が上下方向スライド可能 に取付けられ、この第1のキャリジ4に更に第2のキャリジ5が上下方向スライ ド可能に取付けられている。
【0019】 ベッド1は、図1〜図3に示す如く、ベッド基台6に、ベッド長手方向の1対 のガイドシャフト7、2相式ステッピングモータ8(これは後述する如く第3の モータ8となる)、1対のタイミングプーリ9、10、及びこのタイミングプー リ間に張設されたタイミングベルト11を具備する。タイミングプーリ9はモー タ8の出力軸と同軸一体であり、またタイミングベルト11の所定部分がスライ ドテーブル2に固着されている。スライドテーブル2はその1対のガイド孔(図 示せず)が1対のガイドシャフト7に嵌合されており、これにより、第3のモー タ8の動作時に、タイミングベルト11が回転走行することにより、テーブル2 は前後方向にスライド駆動される。
【0020】 スライドテーブル2上には、図1〜図3及び図9に示す如く、2枚のセットプ レート12、13がボルト止め固着される。一方のセットプレート12には、複 数のチップ14を保持する樹脂製チップ保持ラック15と樹脂製リザーバ21と が並列載置され、かつ他方のセットプレート13にはサンプルプレート22が載 置されかつ必要時にサンプルプレート22を振動させてサンプルを撹拌させるた めの振動用モータ23(図3参照)が取付けられている。この場合、チップ保持 ラック15は、左右方向12列、前後方向8列ゆえ12×8=96個のチップ1 4を保持し、またサンプルプレート22は同じく12列×8列の96個のサンプ ル液貯溜凹部22aを有する。このサンプルプレート22は、いわゆるMTP( マイクロタイタープレート)でも又はSMT(サンプルマルチチューブ)でもよ い。
【0021】 また、リザーバ21は、夫々左右方向へ伸びる断面略V字形の例えば4個の試 料液体貯溜凹部21aを有し、各貯溜凹部21aの後部壁は傾斜壁21bとなっ ており、後述する如くチップ14が貯溜凹部21a内へ下降して試料を吸入した 後上昇して若干水平移動してチップ14先端が傾斜壁21bに軽く当接してチッ プタッチ液切れを行う。
【0022】 上記固定プレート3bは、第1のキャリッジ4のために、1対の第1の上下方 向ガイドシャフト24、第1ボールネジシャフト25、第1のステッピングモー タ26を夫々固着されている。
【0023】 上記第1のキャリッジ4は、後述する如く第1ボールネジナット27、上下プ レート28、29、1対の第2ガイドシャフト30、第2のモータ32、第2ボ ールネジシャフト31、支持ブロック35、ピペットシリンダ41を保持し、図 2に示す如く、該第1ボールネジナット27が第1ネジシャフト25に螺合され 、かつその1対の嵌合孔4aが1対の第1ガイドシャフト24に夫々嵌合され、 これにより、第1のキャリッジ4は第1のモータ26によりネジシャフト25が 回転駆動される際に、上昇又は下降する。
【0024】 また第1のキャリッジ4は、上下1対の固定プレート28、29(図1、2、 4参照)間に、第2のキャリッジ5のための1対の第2の上下方向ガイドシャフ ト30、第2のボールネジシャフト31を設けられ、更に上方固定プレート28 に第2のステッピングモータ32が固着される。
【0025】 上記第2のキャリッジ5は、後述する如く第2ボールネジナット33、前方プ レート51、L型板52、プランジャ42を保持し、図1〜図3中梨地模様を付 して示されており、該第2ボールネジナット33が第2ネジシャフト31に螺合 され、かつその1対の嵌合孔5aが1対の第2ガイドシャフト30に嵌合され、 これにより第2のキャリッジ5は第2のモータ32によりネジシャフト31が回 転駆動される際に第1のキャリッジ4に対して相対的に上昇又は下降する。
【0026】 34は例えば12組のピペットで、図4に示す如く、第1のキャリッジ4の下 方固定プレート29(前方凹部29a、第2ネジシャフト31用の孔29b、第 2ガイドシャフト30用の孔29cを有する)に固着した前方ピペット支持ブロ ック35(後方凹部35aを有する)に設けられ、各組のピペット34は略、ピ ペットシリンダ41と、プランジャ42とを具備する。プレート29及びブロッ ク35は、1対のノックピン43により位置決めされかつ1対のボルト44によ り互いに固着され、その間に互いの凹部29a、35aからなる中間スペース4 5が形成される。
【0027】 各ピペットシリンダ41は、ピペット支持ブロック35の12個の孔35bに 夫々上方より下方へ挿通突出され、ピペットシリンダ41のネジ孔41bに螺合 したボルト46と支持ブロック35の各ねじ孔35cに螺合したボルト47との 間にコイルバネ48が引張ばねとして張設される。これにより、ピペットシリン ダ41はコイルバネ48により下方へ付勢されて突出し、その段部41cが支持 ブロック35の上面に当接する。なお、合計12個のコイルバネ48は上記スペ ース45内に収納され図7に示す如く並列されている。なお、上記孔35bは孔 でなく溝でもよい。
【0028】 図8には、ピペットシリンダ41の取付け状態が更に詳しく示されているが、 これによれば、コイルバネ48は引張ばねであるからその性質上該バネ48の軸 心はピペットシリンダ41の軸心とはオフセットして設けられている。従って、 シリンダ41はコイルバネ48のばね力により図8中矢印で示す如く時計方向へ 回転する力を付与され、これが都合良く特有の効果を生ずる。即ち、各シリンダ 41の下部が支持ブロック35の孔35bの下端前部に圧接するので、全てのシ リンダ41の下部引いてはチップ14の先端が1つのライン上に容易に正確に整 列する。かくして、後述する図10のステップ010又は017等のチップタッ チ工程において、全てのチップ14が同時にかつ良好に凹部21a、22aの側 壁にタッチして良好なチップタッチ液切れを行うことができ、その結果分注精度 を向上し得る。
【0029】 なお特に、図8の構成では、孔35bの軸心m−mが垂直(又は鉛直)方向ラ インn−nから予じめ角度θだけ傾けて形成され、しかも上記の如くピペットシ リンダ41が時計方向へ同じく角度θだけ回転した後の該シリンダ41の軸心が 垂直方向ラインn−nに一致するよう予じめ設定されている。このため、第1の キャリッジ4の駆動によりシリンダ41が上下動してチップ14を装脱する際に 全てのシリンダ41は正確に垂直方向へ向いているので、その分チップ装脱作業 を円滑に行い得る。もち論、チップ保持ラック15上のチップ14の姿勢にばら つきがあるときはこれに合わせて各シリンダ41は個別に僅少角度揺動し得る。
【0030】 また特に、1例としては、上記θ=0.5°のときはピペットシリンダ41の 下部後部と孔35bの下端後部との間の隙間距離δ=0.3mmであり、またθ =0.7°のときは上記距離δ=0.5mm程度になるように選定する。
【0031】 図4中、49はピペットシリンダ41内のOリング50を押さえるOリング押 さえである。各プランジャ42は、図6に示す如く第2キャリッジ5の前方プレ ート51にL型押圧板52を介して固着されかつその下端がピペットシリンダ4 1内に嵌入されており、後述する如く、第2キャリッジ5と共にピペットシリン ダ41に対して相対的に上下動する。
【0032】 以上の構成により、第1のモータ26の駆動時には第1ネジシャフト25が回 転して第1及び第2のキャリッジ4、5がピペット34全体を支持するピペット ユニットとして略一体的に上下動することにより、ピペット34が上下動してチ ップ14の装脱又はリザーバ21若しくはサンプルプレート22への接離を行う 。また、第2のモータ32の駆動時には第2ネジシャフト31が回転して第2の キャリッジ5のみが上下動することにより、各プランジャ42が各ピペットシリ ンダ41に対して相対的に上下動してチップ14内への液体の吸入又は排出等を 行う。
【0033】 53は後述するエジェクタプレート54のストップ部材となる1対のストッパ で、図4、図7に示す如く夫々前記支持ブロック35の下面にねじ込み固着され る。
【0034】 54はエジェクタプレートで、各ピペットシリンダ41の下端が挿通される合 計12個の孔54aを有し、該プレート54に固着した1対のガイドシャフト5 4bが支持ブロック35の下方側から1対の貫通ガイド孔35dに挿通突出され て上記L型板52に離間対向する。55は1対のガイドボルトで夫々、コイルバ ネ61及びエジェクタプレート54の両側の孔54cを順次挿通してストッパ5 3の下部にねじ込み固着される。
【0035】 かくして、エジェクタプレート54はコイルバネ61により常時上方へ付勢さ れてストッパ53に付勢当接している。しかるに、後述する如く複数のチップ1 4を一斉にエジェクトするときは、第2のキャリッジ5が静止中の第1のキャリ ッジ4に対して相対的に下動して、L型板52がエジェクタプレート54のガイ ドシャフト54b上端に当接してこれをコイルバネ61に抗して押し下げる。こ れによりエジェクタプレート54は下方へ移動されて、全てのチップ14に同時 に当接してこれらを下方へ押下げてピペットシリンダ41から下方へエジェクト させる。
【0036】 次に、本考案装置は種々の動作モードを有するが、その代表的な1つのモード であるいわゆる血清の希釈分注について説明する。この場合、図10に示す如く 、リザーバ21には予じめ血清62が貯溜され、かつサンプルプレート22の第 1列の凹部22aには例えば75マイクロリットルの血清希釈用液63が貯溜されかつ第 2列〜第8列の各凹部22aには夫々例えば25マイクロリットルの血清希釈用液63が 貯溜されている。
【0037】 なお、図10及び図11中、X1〜X6、Y1〜Y3はスライドテーブル12の移 動距離を示し、またP1〜P13はピペット34全体(即ち、第2のキャリッジ5 は停止のまま第1のキャリッジ4のみ移動)の上下動距離を示し、Q1〜Q14は ピペット34のプランジャ42(即ち第2のキャリッジ5)のみの上下動距離を 示す。更に、プランジャ42の上下動距離Qは3つの段階に分かれており、上方 から下方へ順に、液体の所定量吸入及び排出のための計量ストロークa、チップ 14に残存した液体をエア圧力で排出するためのエアギャップストロークb、チ ップ14をエジェクトさせるためのエジェクトストロークc(a、b、cについ ては図10のステップ002を参照)となっている。
【0038】 まず図10中、ステップ001において、第3のモータ8の作動によりスライ ドテーブル12が前方(矢印X方向)へ距離X1スライドすることにより、チッ プラック13の第1列のチップ14が夫々ピペット34のピペットシリンダ41 の下方に対応する。次に、ステップ002において、第2のモータ32の駆動に よりピペット34のプランジャ42のみが距離Q1(=計量ストロークa+エア ギャップストロークb)下動した後に距離Q2(=b)上動して停止する。なお 、このプランジャ42の合計距離Q1−Q2分の下動は後のステップ008で距離 Q5(=Q1−Q2)上動して血清を吸入させるためのものである。この下動は通 常はチップ14保持後の後述するステップ004において行うのであるが、チッ プ14を繰り返し使用する場合には、ステップ004でプランジャ42を下動さ せるとチップ14の先端に残留していた液体が押し出されて風船状に膨らんだ後 に破裂して飛び散って他のチップを汚染してしまう。それゆえ、上記の如くステ ップ002でプランジャ42を下動させておけばその飛散のおそれを防止し得る 。
【0039】 続いて、ステップ003で、第1のモータ26の駆動によりピペット34全体 が距離P1下動して、ピペットシリンダ41の下端がチップ14の上端開口内に 圧入され、これによりチップ14がピペットシリンダ41下端に取付けられる。 次に、ステップ004において、ピペット34は距離P2上動する。
【0040】 続いて、ステップ005で、スライドテーブル12が後方(矢印Y方向)へ距 離Y1スライドして、血清リザーバ21がピペット34に対応する。次に、ステ ップ006において、ピペット34が距離P3下動してチップ14の下端が凹部 21a内の血清62内に浸される。
【0041】 続いて、ステップ007で、プランジャ42が距離Q3上動及び距離Q4下動( Q3=Q4)するいわゆる往復動を数回繰り返すことにより、リザーバ21内の血 清62を撹拌してその内容物の分布を均一にせしめ、最後にステップ008にお いてプランジャ42が距離Q5上動して所定量(25マイクロリットル)の血清を吸入し、 次いでステップ009においてピペット34が微小距離P4上動する。
【0042】 次いで、リザーバ21が前方へ距離X2移動することにより、チップ14の下 端がリザーバ21の傾斜壁21bに接触し、これによりチップの下端外側に付着 していた余分な液体が傾斜壁21bを伝わって凹部21a内へ戻され、いわゆる チップタッチ液切れがなされる。この余分な液体が付着したままであると、後の ステップ013においてサンプルプレート22の凹部22a内の希釈用液63に 対して余分な量としてプラスされて希釈割合の微妙な誤差を生じさせてしまう。 続いて、ステップ011において、ピペット34は距離P5上動し、更にステッ プ012で、スライドプレート12が後方へ距離Y2移動してサンプルプレート 22の第1列の凹部22aがピペット34に対応する。
【0043】 次いで、ステップ013で、ピペット34が距離P6下動してチップ14の下 端が凹部22a内の希釈用液63に浸される。次いで、ステップ014で、プラ ンジャ42が距離Q6上動及び距離Q7下動(Q6=Q7)するいわゆる往復動を数 回繰り返すことにより、凹部22内の希釈用液63にチップ14内の血清62を 加えつつ撹拌してその内容物の分布を均一にせしめ、最後にステップ015にお いてプランジャ42が距離Q8上動して例えば25マイクロリットルの希釈血清溶液を吸 入し、次いでステップ016においてピペット34が微小距離P7上動してチッ プ14は液面63から離間する。この希釈血清溶液の血清濃度は当初の血清(2 5マイクロリットル)濃度の1/4である。
【0044】 次いで、ステップ017において、凹部22aが前方へ距離X3移動すること により、チップ14の下端が凹部22aの側壁部に接触し、これによりチップの 下端外側に付着していた余分な液体が側壁部を伝わって凹部22a内へ戻されて チップタッチ液切れがなされる。次いで、ステップ018で、ピペット34は距 離P8上動してチップ14は凹部22aから離間する。
【0045】 次いで、図11に示す如く、ステップ019で、第1列の凹部22aが後方へ 距離Y3移動することにより、今度は第2列の凹部22aがピペット34に対応 する。
【0046】 続いて、第2列〜第7列の凹部22aに対して、上記ステップ013〜019 と同様の血清希釈工程が順次繰り返して行われる。そして、最終列の第8列の凹 部22aに対して上記ステップ013〜018(ステップ019は不要)が行わ れて希釈作業が終了する。この間の血清の希釈は毎回血清濃度が1/2になるか ら、最終的に希釈血清溶液の血清濃度は、1/4×1/2×・・・1/2=1/ 512となる。
【0047】 次いで、ステップ020で、スライドテーブル12が前方へ距離X4移動する ことにより、チップ14がリザーバ21の最初の血清貯溜凹部21aとは異なる 液廃棄用凹部21aに対応する。次いで、ステップ021で、ピペット34が距 離P9下動してチップ14下端が凹部22bに近接し、続いてステップ022で 、プランジャ42が距離Q9下動することにより、希釈液はチップ14からリザ ーバ21の凹部21aへ排出される。
【0048】 次いで、ステップ023で、リザーバ21が前方へ距離X5移動することによ り、チップ14の下端がリザーバ21の傾斜壁21bに接触し、チップタッチ液 切れがなされる。同時にプランジャ42がエアギャプストロークbである距離Q10 下動し、これによりチップ14の下端内側に付着していた液もチップ外方へ押 し出され、上記液切れが完全になされる。続いて、ステップ024で、ピペット 34は距離P10上動し、かつプランジャ42は距離Q11(Q10=Q11)上動して チップ外側下端になお残存付着した希釈溶液を飛散しないよう吸入する。
【0049】 次いで、ステップ025で、スライドプレート12が前方へ距離X6移動して チップ保持ラック15のチップ第1列がピペット34に対応する。続いて、ステ ップ026で、ピペット34は距離P11下動して、各チップ14がチップ保持ラ ック15の各第1列のチップ保持孔に緩く挿入される。続いてステップ027で 、エジェクタプレート54がプランジャ42と共に距離Q12下動してチップ14 をエジェクトさせチップ保持ラック15の第1列チップ保持孔に嵌入収納復帰さ せる。
【0050】 次いで、ステップ028で、エジェクタプレート54がプランジャ42と共に 距離Q13上動して初期位置に復帰する。最後にステップ029で、ピペットシリ ンダ41が距離P13上動してピペットシリンダ初期位置に復帰して、全てがステ ップ001の状態に戻る。以下、チップ保持ラック15の第2列以下の各列のチ ップ14に対して上記と同様のステップが繰り返される。
【0051】 上記実施例においては、テーブル2が水平方向へ移動しかつピペット34(つ まり、ピペットシリンダ41)が垂直方向へ移動しているが、逆にテーブル2が 垂直方向へ移動しかつピペット34が水平方向へ移動してよいことはもち論であ る。或いは、テーブル2が水平及び垂直の両方向へ移動してもよく、逆にピペッ ト34が水平及び垂直の両方向へ移動してもよい。
【0052】 またコイルバネ48はスペース45内に収納するようにしているが、支持ブロ ック35の前面に設けても良い。
【0053】
【考案の効果】
上述の如く、請求項1記載の考案によれば次に示す効果がある。
【0054】 ピペットシリンダ41を付勢するコイルバネ48を引張ばねとしているか ら、従来技術の圧縮ばねの如くピペットシリンダの反対側にコイルバネ押さえ用 の板を設けることが不要であり、その分部品点数を低減し得る。
【0055】 引張ばねとしてのコイルバネ48は本来的に容易に個別に取付けられるの で、ばね力は個別(2.5Kg)になって小さくなりその取付け及び取外し作業 は容易になる。
【0056】 また引張ばねの係止部材(ボルト46、47)もコイルバネ48の取付け前に 何らばね力の影響なく取付けらるのでその取付け作業も容易である。
【0057】 コイルバネ48が引張ばねであることによりその性質上プランジャの軸心 とはオフセットして配されるが、これによればピペットシリンダ41に対して回 転力を与えて支持部材35のプランジャ挿通孔35bの一方に押し当てて複数の シリンダを1ライン上に正確に整列させることができ、全てのチップについてい わゆるチップタッチ液切れを同時にかつ良好に行うことができ、分注精度を向上 し得る。
【0058】 また、請求項2記載の考案によれば、引張ばねを係止するために単にボルト等 の1対のばね係止部材を設けるのみでよく、構成の簡単化及び組付け作業の簡易 化を図れる。
【0059】 また、請求項3記載の考案によれば、ピペットシリンダは引張ばねにより微小 に回転された後にその軸心が垂直方向を向いているから、該シリンダ及びチップ の各軸心が垂直方向に一致するので、シリンダ先端にチップを保持する作業を正 確に行え、作業精度を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の自動分注装置の全体斜視図である。
【図2】上記装置の正面図である。
【図3】上記装置の側面図である。
【図4】上記装置のピペット取付け部分の分解斜視図で
ある。
【図5】上記ピペット取付け部分の拡大側面図である。
【図6】上記ピペット取付け部分の拡大縦断図である。
【図7】図6中、7−7線に沿う縦断矢視図である。
【図8】上記ピペットの取付け状態を更に拡大して示す
縦断図である。
【図9】上記装置のベッド及びスライドテーブルの平面
図である。
【図10】上記装置の1つのモードのステップの前半部
分を示す図である。
【図11】上記装置の1つのモードのステップの後半部
分を示す図である。
【符号の説明】
1 ベッド 2 スライドテー
ブル 3a 側柱 4 第1のキャリ
ッジ 5 第2のキャリッジ 7、24、30、54b ガイドシャフト 8 第3のステッピングモータ 11 タイミングプ
ーリ 14 チップ 15 チップ保持
ラック 21 リザーバ 21a、22a
凹部 22 サンプルプレート 23 振動用モー
タ 25、31 ボールネジシャフト 26 第1のステ
ッピングモータ 27 ボールネジナット 32 第2のステ
ッピングモータ 34 ピペット 35 ピペット支
持ブロック 41 ピペットシリンダ 42 プランジャ 45 中間スペース 48 コイルバネ 54 エジェクタプレート 62 血清 63 希釈用液

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル(2)上に配置したチップ保持
    ラック(15)及びサンプルプレート(22)と、ピペ
    ットシリンダ(41)にプランジャ(42)を上下動自
    在に嵌入してなるピペット(34)を複数組分ピペット
    支持部材(35)に設けてなるピペットユニット(4、
    5)とを具備してなる自動分注装置であって、 前記ピペットユニット(4、5)及びテーブル(2)の
    何れか一方が垂直方向へ往復移動することにより、複数
    のピペットシリンダ(41)が夫々その先端に該ラック
    上の複数のチップ(14)を同時に保持して取り上げ、
    しかる後ピペットユニット(4、5)及びテーブル
    (2)の何れか一方が水平方向へ移動することにより、
    前記取り上げられた複数のチップ(14)が夫々少なく
    ともサンプルプレート(22)の複数のサンプル用凹部
    (22a)に対応された後に適宜分注を行う前記自動分
    注装置において、 前記ピペットシリンダ(41)は前記支持部材(35)
    に対して垂直方向へ所定距離移動自在に取付けられ、し
    かも該ピペットシリンダ(41)は、支持部材(35)
    との間に張設した引張ばね(48)により、垂直方向の
    下方へ付勢されて該支持部材(35)に当接し位置決め
    されている前記装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記ピペットシリンダ(41)及び前記支持部材(3
    5)には夫々ばね係止部材(46、47)が固着されて
    おり、前記引張ばね(48)は、該両ばね係止部材(4
    6、47)間に張設される前記装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の装置において、 前記ピペットシリンダ(41)の軸心と引張ばね(4
    8)の軸心とがオフセットされていることにより、ピペ
    ットシリンダは該引張ばねの力によりその一端が該引張
    ばねに近接しかつその他端が引張ばねから離間する方向
    へ微小に回転し、 該支持部材の該ピペットシリンダが挿通される孔又は溝
    は、前記ピペットシリンダの微小回転後において該ピペ
    ットシリンダの軸心が垂直方向を向くように予じめ該垂
    直方向から微小に傾斜して形成されている前記装置。
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