JP2001304850A - 傾斜角計測手法 - Google Patents
傾斜角計測手法Info
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Abstract
除し、傾斜角を正確に計測する。 【解決手段】基板3上に形成された傾斜面4の傾斜角2
の計測手法において、基板3上の2次元領域5と傾斜面
4上の2次元領域6とを走査プローブ顕微鏡のプローブ
により走査し、2つの2次元領域5と6のなす角を算出
する。
Description
鏡を用いて基板上に形成された傾斜面の傾斜角を計測す
る手法に関する。
の高密度化が急速に進展している。特に、光ディスク媒
体の微細化は目覚ましく、DVD等ではトラックピッ
チ、ビットピッチ共にサブミクロン領域になっており、
ピット等の記憶構造体の大きさもこれに伴い微細化され
ており、将来的には100nmオーダーまで微細化され
るという見通しもある。
には、その形状の管理が非常に重要である。特に、構造
体の大きさ、側壁部の角度(基板上に形成された傾斜面
の傾斜角)は非常に重要な項目である。大きさについて
は、既存の各種の計測技術が適用可能であるが、側壁部
の傾斜角の計測手法は非常に限られた手法しか適用する
ことができない。
顕微鏡がある。走査プローブ顕微鏡は微細なプローブ
(探針)で被計測構造体の表面形状を計測する装置であ
り、上記のような目的には最適である。しかしながら、
比較的新しく開発された装置であるため、各種の定量的
な計測手法が確立されておらず、特に、構造体の傾斜角
の計測に関しては、客観的な手法がほとんどない。
の任意の断面を指定して、その断面プロファイル内の任
意の2点間を結ぶ直線が水平面とのなす角度を求めて、
構造体形状の角度とするのが一般的である。この手法で
は、人為的な任意性が多く入るため、その計測精度は高
くない。
測手法を示す図で、(a)は傾斜角を計測する構造体の
概略斜視図、(b)、(c)はそれぞれ計測線による計
測角を示す図である。
斜角、53、54は計測線、(b)、(c)において、
55、58は計測点、56、59は角度基準線、57、
60は計測角である。
2を計測する場合、構造体51に正確に直交する計測線
53を指定し、かつ画像全体を基準面に対して水平にす
ることができれば、正確な計測が可能である。しかし、
実際上は、計測線54のようにミスアラインメントな計
測を行ってしまう場合もある。
析データ上の水平線)59は、別途行う画像の水平出し
に依存して決まってしまうため、角度基準線59が実効
的な基準面上にあるかどうかは確認することができな
い。
での傾斜角計測の具体的な課題は以下の3点である。
0が、3次元的な構造体51の傾斜角52を表すとは限
らない。つまり、断面プロファイルを決める計測線54
の方向により、計測角60の値が変化する。また、角度
の基準となる角度基準線59も水平が確保されていると
は限らない。
めに選択した2点、すなわち、計測点58の位置に任意
性がある。このため、選択する2点の場所により計測し
た計測角60が変化する。
基準線59の選択による画像の水平出し、計測線54の
選択による断面プロファイルの指定、2点の計測点58
の指定はいずれも手動で行なうため、人為的な任意性が
多くなり、傾斜角52の正確な計測ができない。
よる歪みがあり、実際の構造体51の形状とは一致して
いない部分がある。この部分を目視で分離するのは不可
能であり、像歪みの影響で傾斜角52の正しい計測がで
きない。
ローブの先端形状は頂角が数十度の半径概ね10nm前
後である。このようなプローブを用いて構造体51を計
測した場合、プローブ形状に由来する像歪みが、像上に
現れる。この像歪みを目視で分離することは不可能であ
り、傾斜角52の計測精度に影響を与える。特に、構造
体51が微細になり、プローブ先端半径と同じオーダー
の大きさ(100nm級)になった場合、その影響は大
きい。
ブ形状による歪みを排除し、傾斜角を正確に計測できる
傾斜角計測手法を提供することにある。
に本発明の傾斜角計測手法は、基板上に形成された傾斜
面の傾斜角計測手法において、前記基板上の2次元領域
と前記傾斜面上の2次元領域とを走査プローブ顕微鏡の
プローブにより走査し、前記2つの2次元領域のなす角
を算出することを特徴とする。
斜面上の2次元領域とを計測することにより、人為的な
任意性を排除し、傾斜角を正確に計測することができ
る。
形状が依存しない領域であることを特徴とする。
範囲により限定することを特徴とする。
の形状が依存しない領域を選択することにより、プロー
ブ形状による歪みを排除し、傾斜角を正確に計測するこ
とができる。
の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する
図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
法を示す図である。
基板3上に形成された傾斜面4の傾斜角、5は基板3上
の2次元領域(基準領域)、6は傾斜面4上の2次元領
域、7は2次元領域5の法線、8は2次元領域6の法
線、9は計測角である。
対象部位を面、つまり、2次元領域5、6として捉えて
計測を行う。このとき、基準になる平面、つまり、基板
3上の2次元領域5を別途設定し、面と面とのなす角
度、つまり、2次元領域5と2次元領域6とのなす角度
を計算して求めることにより角度の任意性を無くすこと
ができる。
面4上の2次元領域6とを走査プローブ顕微鏡のプロー
ブにより走査し、これにより得られた画像上の2つの2
次元領域6、7の例えば法線7、8のなす角を計算し、
計測角9とする。
測画像上で構造体1の向きが一定でなくても正確に傾斜
角2の計測ができる。また、基準面として、基板3上の
2次元領域5を別途設定することにより、画像全体の傾
きを事前に補正する必要が無くなるという利点と、その
傾き補正時に生ずる角度誤差を低減することができる。
さらに、実際の構造体1には完全に平坦な面は存在しな
いため、傾斜面4をある程度の広がりを持った面、つま
り、2次元領域6として捉える方が、1部分の断面形状
から傾斜を評価するよりも実際的である。
よる歪みの特性を考慮に入れて対処することにより解決
が可能である。走査プローブ顕微鏡における像歪みは、
プローブ先端が計測対象である構造体1に比較して無視
できない有限な大きさを持つことと、原理的にはプロー
ブの1点で試料と接触していることから生じる、という
特性がある。このため、像歪みは平坦ではない部分では
必ず生じることになる。したがって、このことは、凹凸
のある構造体1を計測する場合、必ず考慮に入れなけれ
ばならない要素である。
を持つプローブ形状によって生じる像歪みは、走査電子
顕微鏡等で見られるビーム形状の影響による像ぼけとは
原理が異なり、その歪み量が、構造体1の傾斜角2に依
存するという特徴がある。すなわち、走査プローブ顕微
鏡においては、プローブ最先端点と実際の構造体1との
接触点のずれが像歪みとして現れる。このため、構造体
1の局所的な角度が像歪み量を決めることとなり、その
角度が変化するような構造体1では歪みの量がそれに対
応して一定ではなく、このような領域では構造体1の正
確な情報は得られないという課題がある。これを解決す
る手法として、その歪みを画像から除去する手法も知ら
れているが、手法が煩雑であり、実用的ではない。実際
上は、プローブの形状が依存する歪みの大きな領域を、
計測領域から外す手法がよい。
解決手法からほぼ明らかなように、計測対象である2次
元領域5、6として、歪みの少ない領域を選択すること
で、任意性および精度劣化要因を排除することができ
る。ただし、単に、歪みの小さい領域という限定だけで
は、実際的ではない。実際の構造体1上には微小な凹凸
があり、歪みの量のみで領域を限定した場合、その形状
は不定形になり、例えば、多数の試料を計測するような
場合には不都合である。そこで、実効的な計測領域の設
定に対しては、歪み量が少ない領域を、例えば高さ範囲
の形で指定(限定)する。この高さ範囲は、計測対象で
ある構造体1の概略が規定されていれば、該構造体1お
よびプローブ形状から決定される。
加えて、計測領域を、プローブの形状が依存しない領
域、例えば特定の2つの高さで規定することにより、よ
り正確に傾斜角を決定する。ここで、特定の2つの高さ
は、構造体およびプローブの形状から決定される。走査
プローブ顕微鏡で通常用いられるプローブの先端半径は
概ね10nm前後で、構造体1が微細化した場合、その
影響を無視することはできない。構造体1の平滑な部分
(傾いていてもよい)では、その影響は傾斜角2の計測
に関しては無視できるが、プローブの先端半径と同程度
(数倍まで)の距離の間に局所的に傾きが変化するよう
な場合には影響を受けるため、このような領域は解析範
囲から取り除くのが好ましい。大まかに見れば各種の面
で構成されているような構造体1の場合、各面が交差す
る角部ではプローブとの接触角度が変化するため、像上
で歪みが発生する。このような歪みの影響を受けている
領域は、別途既存の手法を適用することにより画像から
読み取ることが可能であるので除去する。よほど複雑な
形状でない限り、その影響範囲は、適当な基準面からの
高さで規定されるため、これを別途規定することにより
正確な傾斜角2の計測が可能となる。
計測アルゴリズムとして、法線ベクトルのなす角度等の
面のなす角度を計測するため、走査プローブ顕微鏡を用
いて構造体の部分的な傾斜角を高精度に計測できる。つ
まり、基板3上の2次元領域5と傾斜面4上の2次元領
域6とを計測することにより、人為的な任意性を排除
し、傾斜角を正確に計測することができる。また、走査
ブロープ顕微鏡においては原理的に不可避であるプロー
ブによる像歪みの影響が少ない領域を計測領域として選
択することにより、客観的で高精度な計測が可能とな
る。つまり、2次元領域5、6として、プローブの形状
が依存しない領域を選択することにより、プローブ形状
による歪みを排除し、傾斜角を正確に計測することがで
きる。
(a)は傾斜角を計測する構造体の概略斜視図、(b)
は走査プローブ顕微鏡像を示す図である。
板、24は傾斜面、22は基板23上に形成された傾斜
面24の傾斜角、(b)において、25は基板23上の
2次元領域(基準領域)、26は傾斜面24上の2次元
領域、27は2次元領域25の法線、28は2次元領域
26の法線、29は計測角、64は角部の丸みである。
体21として、傾斜角22が結晶面23、24のなす角
で決定される場合を示す。
0〉方向の細線状の開口を有するエッチングマスタパタ
ーンを形成する。
く知られているKOHを用いて、50nm程度の深さの
エッチングを行う。これにより、細線構造の両方の傾斜
面(側壁部)24は、図2(a)に示すように、(11
1)結晶面で特徴づけられる平坦面で構成されることに
なる。
KOHではエッチングされにくいSi酸化膜を用いるこ
とにより、角部の丸み64を半径換算で5〜10nm程
度と小さくすることが可能で、正確に(111)面とな
った傾斜面24を得ることができる。
結晶学的に既知(arccos(1/√3))で約54.7度で
あり、この角度を正確に計測することができれば、計測
手法としても正しいことが実証できる。
に示す構造体21の基板23上の2次元領域と傾斜面2
4上の2次元領域とをプローブにより走査し、図2
(b)に示すような走査プローブ顕微鏡像を得る。
る、基板23上の適当な一部分の2次元領域25、およ
び傾斜面24上の適当な一部分の2次元領域26を選択
して、それぞれの2次元領域25、26について平均的
な面を算出する。このとき、簡単化のため、面を特徴付
ける法線ベクトルだけを計算しても差し支えない。その
後、算出した2つの面、つまり、2次元領域25、26
のなす角を計算し、測定対象である構造体21の傾斜角
22の計測角29を得ることができる。
像の水平出し、計測断面領域決めのための領域設定とい
った手順が不要となる上に、より高精度な計測結果が得
られる。
法を示したが、高精度な水平出しが別途可能であれば、
これを行った後、基準面としては水平面を規定して被測
定面の指定のみを行ってもよい。
既知の構造体21に対して、本発明の傾斜角計測手法を
適用すれば、原理的に高精度な角度計測を行うことがで
きるため、その結果を用いて装置の正確な校正が可能で
ある。
(a)はモデル化試料構造を示す図、(b)は走査プロ
ーブ顕微鏡像を示す図、(c)は歪み分布を示す図、
(d)は歪み微分量分布(絶対値)を示す図である。
ローブ30の先端半径、31はモデル化された構造体、
32は断面構造プロファイル、33は基板、34は傾斜
面、35、36は角部の丸み、37は傾斜面34上の2
次元領域(計測領域)、(b)において、38は走査プ
ローブ顕微鏡像プロファイル、39、40は見かけの角
部の丸みである。角部の丸み35の半径はR1、角部の
丸み36の半径はR2、見かけの角部の丸み39の半径
はR’1、見かけの角部の丸み40の半径はR’2であ
る。
平坦面であるため、その領域を指定することは比較的容
易であるが、一般的な構造体はより複雑な形状の一部で
あるため、その領域の指定は容易ではない場合もある。
特に、計測対象の構造体の大きさ(高さ、幅等)が10
0nm程度の場合、プローブ形状に由来する像歪みが無
視できないほど入るため、目視ではこれを区別し、計測
領域を決めることはできない。
の構造体31で、傾斜面34を持ち、角部に丸み35、
36がある場合には、像上での平坦部と丸み35、36
のある部分とはなめらかに接続しており、目視での切り
分けは困難で、正確な計測ができない。しかも構造体3
1が微細になればプローブ30の形状の影響により、図
3(b)に示すように変形を受けてしまい、画像上の目
視では平坦部の切り分けが困難となる。
的には可能であるが、その作業は非常に煩雑なものとな
る。ただし、画像上での歪みの量を算出することは比較
的容易で、特に、プローブ30の形状が明確である場合
には、さほどの困難性はない。例えば、プローブ30の
先端形状が、半径rの球で表すことができる場合、歪み
ベクトル→D(3次元ベクトル表示)は、構造体像上の
規格化法線ベクトル→Sと基準面の規格化法線ベクトル
→S0とから、以下のように表すことができる(プロー
ブ30の形状として球を仮定しなくても歪みの定量化は
可能であるが、表式が複雑になる)。
により求めることが可能であるので、図3(c)に示す
ように、像歪みの分布も画像化することが可能である。
傾斜角計測を行う場合、走査プローブ顕微鏡の像原理の
特徴から像歪みが一定ならば、計測精度には影響しな
い。したがって、画像上で像歪みが一定となる領域を用
いて2次元領域(計測領域)37とすればよい。
するため、完全に歪みの値が一定となる領域は存在しな
い。そこで実際的には、図3(d)に示すように、歪み
像の微分像を求め、その微分値が一定値以下の領域を2
次元領域37とすればよい。
利用して、画像上からプローブ30の形状が依存しな
い、つまり、領域プローブ30の形状歪みが小さい2次
元領域37を選択することにより、傾斜角測定を高精度
に行うことが可能である。
ァイルを表示しているが、実際上は3次元の画像データ
について上記手法を適用することはいうまでもない。
(a)は傾斜角を計測する構造体の走査プローブ顕微鏡
像を示す図(3次元表示)、(b)は計測領域の選択を
示す図である。
板、44、61は傾斜面、42は基板43上に形成され
た傾斜面44の傾斜角、50は計測高さ範囲、62、6
3は角部の丸み、(b)において、47は指定領域、4
5、48は基板43上の2次元領域、46、49はそれ
ぞれ傾斜面44、60上の2次元領域である。
みを求め、その知見を元に傾斜面34上の2次元領域3
7を決定した。この手法が原理的には最も正確な計測を
行うことができる手法ではあるが、計算量が多くなり、
実際上の問題として、多数の同じような形状を計測する
場合には適する手法ではない。特に、個別の形状の多少
の違いにより2次元領域37が変化してしまい、統計的
取り扱いを行う場合には不適当である。
造体である場合、平均的な形状が存在する。その平均的
形状は、一般的にはモデル化が可能である、このような
場合には、実施例2のように、像上の歪み量をすべて計
算する必要はなく、あらかじめ歪みの変動が小さくなる
部分を予測することが可能である。
ーブの先端径を、別途、既存の技術(例えばJpn. J. Ap
pl. Phys.35(1996)4166参照)で計測ある
いは仮定し、像上で歪みが一定となる部分を予測し、そ
の部分を傾斜面上の2次元領域として用いればよい。
高さが100nmで構造体41の角部の丸み62、63
の半径R1、R2がともに40nm、プローブの先端半
径rが20nm、傾斜面44、61の傾きが60度の形
状を仮定すれば、角部の丸み62、63のみかけの角部
の丸みの半径R’1、R’2はそれぞれ、60nm(R
1+r)、20nm(R2−r)と仮定でき、走査プロ
ーブ顕微鏡像上で歪みの少ない傾斜面44上の2次元領
域46は、高さ範囲が10〜70nmの領域と推定でき
る(実際の構造体41では20〜80nmの範囲)。そ
こで、この特定の高さ範囲の構造体41の部位を、2次
元領域46、49として指定し、上記実施例1に示した
手法で傾斜角計測を行えば、高精度に傾斜角計測を行う
ことができる。走査ブロープ顕微鏡は、高さ方向の分解
能が非常に高いため、高さ範囲の指定でも十分精度が確
保されることが特徴である。
さ範囲により、その傾斜面上の2次元領域を規定するこ
とが可能である、また、このような高さ範囲でも、形状
が理想的なものであれば、図3の実施例2と同様な領域
を選択することが可能である。ただし、かなり複雑な歪
み量を実際に計算する必要がある実施例2に比べ、形状
を仮定することにより、高さ範囲の指定のみですむた
め、簡便に計測が可能である。
指定の例を図4を用いて説明する。まず、別途、高さ範
囲の見積もりを行う。構造体41の形状の特徴、および
使用するプローブの形状から、高さ範囲の決定を行う。
測定した走査プローブ顕微鏡像中の所望の傾斜面44、
61上の2次元領域46、49を指定し、さらに基準面
となる基板43上の2次元領域45、48の指定を行え
ば、容易に高精度な傾斜角計測を行うことができる。例
えば、図4では凸状の対象構造であるので、基板43上
の2次元領域45、48の平均面を基準面として、傾斜
面44、61上の2次元領域46、49の各々の計測角
を知ることができる。
いて既知の手法により、プローブの形状の影響、つま
り、構造体41の角部の丸み62、63を計測して算出
してもよい。
面44、61上の2次元領域46、49は、1つずつで
も構わないことは言うまでもない。また、基板43上の
2次元領域45、48を指定せずに画像の水平面を基準
面としても構わない。
れるものではない。例えば、計測高さ範囲を変化させ
て、傾斜を良く表現する領域を探すことも可能である。
また、高さ範囲を分割して、傾斜角変化プロファイルを
計測しても差し支えない。実際上の構造体41は図4
(a)に示したように単純な構造ではなく、また、表面
に微細な凹凸があるため、その状況に応じて計測範囲は
変化させる必要がある。要は、構造体41の一部を面と
して捉えて、基準面とのなす傾斜角を算出すれば計測領
域指定の手法はどのようなものでも構わない。
1の形状、およびプローブ形状をあらかじめ考慮に入れ
ることにより、像上の高さ範囲を規定してブロープ顕微
鏡像上に現れるプローブによる像歪の影響を低減するこ
とにより、簡便に高精度測定を行うことができる。
明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可
能であることは勿論である。
基板上の2次元領域と前記傾斜面上の2次元領域とを計
測することにより、人為的な任意性を排除し、傾斜角を
正確に計測することができる。また、2次元領域とし
て、プローブの形状が依存しない領域を選択することに
より、プローブ形状による歪みを排除し、傾斜角を正確
に計測することができる。
である。
で、(a)は傾斜角を計測する構造体の概略斜視図、
(b)は走査プローブ顕微鏡像を示す図である。
で、(a)はモデル化試料構造を示す図、(b)は走査
プローブ顕微鏡像を示す図、(c)は歪み分布を示す
図、(d)は歪み微分量分布(絶対値)を示す図であ
る。
で、(a)は傾斜角を計測する構造体の走査プローブ顕
微鏡像を示す図(3次元表示)、(b)は計測領域の選
択を示す図である。
斜角を計測する構造体の概略斜視図、(b)、(c)は
それぞれ計測線による計測角を示す図である。
基板上の2次元領域(基準領域)、6…傾斜面上の2次
元領域、7、8…法線、9…計測角、21…構造体、2
2…傾斜角、23…基板、24…傾斜面、25…基板上
の2次元領域(基準領域)、26…傾斜面上の2次元領
域、27、28…法線、29…計測角、64…角部の丸
み、30…プローブ、31…モデル化された構造体、3
2…断面構造プロファイル、33…基板、34…傾斜
面、35、36…角部の丸み、37…傾斜面上の2次元
領域(計測領域)、38…走査プローブ顕微鏡像プロフ
ァイル、39、40…見かけの角部の丸み、r…プロー
ブの先端半径、41…構造体、42…傾斜角、43…基
板、44、61…傾斜面、45、48…基板上の2次元
領域、46、49…傾斜面上の2次元領域、47…指定
領域、50…計測高さ範囲、62、63…角部の丸み、
51…構造体、52…傾斜角、53、54…計測線、5
5、58…計測点、56、59…角度基準線、57、6
0…計測角。
Claims (3)
- 【請求項1】基板上に形成された傾斜面の傾斜角計測手
法において、前記基板上の2次元領域と前記傾斜面上の
2次元領域とを走査プローブ顕微鏡のプローブにより走
査し、前記2つの2次元領域のなす角を算出することを
特徴とする傾斜角計測手法。 - 【請求項2】前記2次元領域は、前記プローブの形状が
依存しない領域であることを特徴とする請求項1記載の
傾斜角計測手法。 - 【請求項3】前記傾斜面上の2次元領域を、高さ範囲に
より限定することを特徴とする請求項1記載の傾斜角計
測手法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011089985A (ja) * | 2009-10-19 | 2011-05-06 | Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives | 原子間力顕微鏡の探針を特徴づけるための方法および構造 |
-
2000
- 2000-04-24 JP JP2000122003A patent/JP3621329B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011089985A (ja) * | 2009-10-19 | 2011-05-06 | Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives | 原子間力顕微鏡の探針を特徴づけるための方法および構造 |
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