JP2001304191A - 送風機 - Google Patents

送風機

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JP2001304191A
JP2001304191A JP2000116980A JP2000116980A JP2001304191A JP 2001304191 A JP2001304191 A JP 2001304191A JP 2000116980 A JP2000116980 A JP 2000116980A JP 2000116980 A JP2000116980 A JP 2000116980A JP 2001304191 A JP2001304191 A JP 2001304191A
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fluid
port
discharge port
blower
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JP2000116980A
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Kenji Tanaka
謙次 田中
Hidetoshi Terasaka
英俊 寺坂
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】羽根車へ流入する流れの流速分布を流路断面で
均一にする送風機を提供する。 【解決手段】動翼1を有する羽根車2が回転することに
より流体6が流入する外筒4のベルマウス形の流入口4
aの内周面に、吸込ケーシング30の吐出口30aから
吐出された流体6を羽根車2に案内する第一の流体ガイ
ド61を設ける。これにより、流体6に羽根車2と同じ
回転方向の周方向速度成分を与えることができ、羽根車
2と逆の回転方向の周方向速度成分を打ち消し、羽根車
2へ流入する流体6の流速分布を流路断面で均一にする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送風機に関し、特
に流体の吸込口が羽根車の回転軸方向に対し垂直な方向
を向いている送風機のケーシングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】火力発電や産業用の送風目的のために大
型のファン(送風機)が用いられる。遠心、混流、軸流
等の形式のファンがあり、仕様風量・圧力、効率、設備
費、維持費等それぞれにより多少の相違があるが、本質
的な目的は、いかに損失が少なく、効率の良い送風を送
るかということであり、同じである。
【0003】従来の技術として、特開平9−26899
6号公報の図8に記載される2段の軸流ファンの例を、
図5に示す。
【0004】図5に示すように、動翼1B,1Aを取り
付けた羽根車2B,2Aが主軸3Aに取り付けられてお
り、主軸3は直結又はカップリング19等の伝達要素を
介して電動機等の動力源の軸に取り付けられている。主
軸3Aを含む回転部の荷重及び主軸方向の荷重は、軸受
支持台21上の軸受20で受けている。軸受20及び主
軸3Aは、内筒5Aに内包されている。内筒5Aは、ス
テーによって支えられ外筒4Aに取り付けられている。
【0005】動力源の駆動力により、主軸3が回転し、
それに伴い動翼1B,1Aを取り付けた羽根車2B,2A
が回転する。動翼1B,1Aの回転により流体6に仕事
が与えられ、流体6は速度をもって下流へ移動する。
【0006】図5のような形状の軸流ファンの場合、流
体6の動きは、吸込ケーシング30の入口から鉛直方向
に入り吸込ケーシング30内で水平方向に向きを変えて
1段目の動翼1Bに向かう。普通、流路断面内でなるべ
く均一な流速にするために動翼1Bの上流側の外筒4A
はベルマウス形状にしており、内筒5の上流側も流路が
滑らかに縮小するような曲面にしている。
【0007】動翼1Bによって仕事を与えられた流体6
は、2段目の動翼1Aに向かう。2段目の動翼1Aに向
かう位置での流体6は、一般的に1段目の動翼1Bに向
かう位置での流体6よりも流路断面内での流速分布がよ
り均一に近い。2段目の動翼1Aで仕事を与えられた流
体6は、下流のディフューザケーシングへ向かう。
【0008】また、特開平8−159099号公報に
は、吸込ケーシングの羽根車側の壁面に突起を設け、流
れの剥離を抑制して流体性能の低下及び騒音の発生を防
止する送風機が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平9−268
996号公報記載のファン(送風機)は、図5に示すよ
うに、設備空間の制約上ファンの1段目の羽根車への流
入部の近くにファンの主軸方向に垂直な面の吸込口を持
っている。そのため、吸込口からの流体の流れが羽根車
への流入部で直角に曲げられることにより、ファンの主
軸中心を通る水平な子午面の上下の流速分布が非対称性
になってしまうという問題があった。
【0010】また一方、吸込口やベルマウス部ではファ
ンの主軸中心を通る鉛直に切った子午面の左右の対称な
流れとなっていると考えられてきた。しかし、図6に示
す軸流ファン試験装置による吸込ケーシングの壁面静圧
の測定結果より、吸込ケーシングの静圧分布がファンの
主軸中心を通る鉛直に切った子午面でも対称でない傾向
があることがわかった。
【0011】この原因として、吸込ケーシングの流速分
布が、ファンの主軸中心を通る鉛直に切った子午面の左
右に非対称であることが考えられる。この非対称性を与
える要因としてまず考えられるのは、吸込ケーシングの
幾何形状の非対称性であるが、もしこれが原因ならば製
作するたびにファンの主軸中心を通る鉛直に切った子午
面の左右の吸込ケーシングの壁面静圧の偏りはまちまち
な結果が出る筈である。
【0012】しかし、これまでの実機での測定結果にお
いては、試験装置と同じ傾向が得られた。これにより、
吸込ケーシングの幾何形状の非対称性は直接の原因では
ないと考えられる。
【0013】他に考えられる原因は、下流のファンの羽
根車の回転による影響で、流速に羽根車の回転に対し逆
方向の周方向の成分を持つことでファンの軸中心を通る
鉛直に切った子午面の左右の非対称性が現れることであ
った。動翼の少し上流側での流速分布を測定した結果、
少なくとも部分的な周方向位置に羽根車の回転に対し逆
方向の周方向の流速成分があることがわかった。
【0014】このような吸込ケーシングの流速分布の非
対称性は、これより下流のベルマウス内の流れの非対称
性をもたらし、ひいては動翼に向かう流速分布が流路断
面で均一でなくなる原因となる。
【0015】動翼が与える仕事は、実際の動翼の上流の
流体が設計時に想定した流体の速度の方向に向いている
ことで、設計通りの値を得ることができる。このため、
羽根車へ流入する流れの流速分布を流路断面で均一にす
ることは、流体の動翼への流入方向を特定でき、動翼に
最大限の仕事をさせる設計を行う上で非常に重要であ
る。
【0016】また、上記特開平8−159099号公報
記載の送風機は、2個一組の突起で壁面に沿う流れを減
速させて流れの剥離を抑制はするが、羽根車に最大限の
仕事をさせるのに必要な流速分布については何ら開示さ
れてない。
【0017】本発明の目的は、羽根車へ流入する流れの
流速分布を流路断面で均一にする送風機を提供すること
にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における送風機の特徴とするところは、動翼
を有する羽根車が回転することにより流体が流入する外
筒のベルマウス形の流入口の内周面に、吸込ケーシング
の吐出口から吐出された流体を羽根車に案内する第一の
流体ガイドを設けることにある。
【0019】具体的には本発明は次に掲げる送風機を提
供する。本発明は、動翼を有する羽根車と、該羽根車が
取り付けられた回転軸と、前記羽根車を内包し前記羽根
車が回転することにより流体が流入する流入口がベルマ
ウス形状に形成された外筒と、該外筒に接続し吸込口か
ら吸い込んだ流体を前記流入口に吐出する吐出口を有す
る吸込ケーシングとを有する送風機において、前記流入
口の内周面に前記吐出口から吐出された流体を前記羽根
車に案内する第一の流体ガイドを設けることを特徴とす
る送風機を提供する。
【0020】また、本発明は、動翼を有する羽根車と、
該羽根車が取り付けられた回転軸と、前記羽根車を内包
し前記羽根車が回転することにより流体が流入する流入
口がベルマウス形状に形成された外筒と、該外筒に接続
し吸込口から吸い込んだ流体を前記流入口に吐出する吐
出口を有する吸込ケーシングとを有する送風機におい
て、前記吐出口の上部壁面に前記吸込口から吸い込んだ
流体を前記流入口に案内する第二の流体ガイドを設ける
ことを特徴とする送風機を提供する。
【0021】また、本発明は、動翼を有する羽根車と、
該羽根車が取り付けられた回転軸と、前記羽根車を内包
し前記羽根車が回転することにより流体が流入する流入
口がベルマウス形状に形成された外筒と、該外筒に接続
し吸込口から吸い込んだ流体を前記流入口に吐出する吐
出口を有する吸込ケーシングとを有する送風機におい
て、前記流入口の内周面に前記吐出口から吐出された流
体を前記羽根車に案内する第一の流体ガイドを設け、か
つ前記吐出口の上部壁面に前記吸込口から吸い込んだ流
体を前記流入口に案内する第二の流体ガイドを設けるこ
とを特徴とする送風機を提供する。
【0022】好ましくは、前記第一の流体ガイドは前記
流入口の内周面より突起した複数の突起部材で構成さ
れ、前記各突起部材は前記羽根車に向かって各突起部材
間に間隔を有して配設され、かつ前記各突起部材に前記
羽根車と同じ回転方向に角度をもたせる。
【0023】好ましくは、前記第二の流体ガイドは前記
吐出口の上部壁面より突起した複数の突起部材で構成さ
れ、前記各突起部材は前記吐出口と前記流入口との付け
根から前記吸込口に向け放射状にかつ各板間に間隔を有
して前記壁面上に配設され、かつ前記各突起部材に前記
羽根車と同じ回転方向に角度をもたせる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例に係
る送風機を、図を用いて説明する。
【0025】図1は、本発明の第1の実施の形態例に係
る軸流送風機のケーシングの構成図である。動翼1を取
り付けた羽根車2が主軸3に取り付けられており、主軸
3は直結又はカップリング19等の伝達要素を介して動
力源の軸に取り付けられている。
【0026】主軸3を含む回転部の荷重及び主軸方向の
荷重は、軸受支持台21上の軸受20で受けている。軸
受20及び主軸3は、内筒5に内包されている。内筒5
は、ステー11によって支えられ外筒4に取り付けられ
ている。
【0027】ステー11は、動翼1に向かう流体6に後
流をもたらし、動翼1が十分な仕事を与えるのを妨げ
る。よって後流を小さくするため、ステー11は内筒を
支えるに十分な強度を持つ限りなるべく寸法を小さく
し、また後流の渦による振動をもたらさないような形状
とする。
【0028】吸込ケーシング30の吐出口30aから流
体6が流入する外筒4の流入口4aは、ベルマウス形状
に形成されている。動力源の駆動力により主軸3が回転
され動翼1を取り付けた羽根車2が回転する。動翼1の
回転により流体6に仕事が与えられ流体6は速度をもっ
て動翼1の下流へ移動する。動翼1の上流では、流体6
は、吸込ケーシング入口33から主軸3に対し鉛直方向
に吸い込まれ、吸込ケーシング30内で水平方向に向き
を変え、吐出口30aから外筒4の流入口4aを通って
動翼1に向かう。
【0029】図2は、図1の軸流送風機のケーシングの
ベルマウス形状に形成された流入口4aの正面図であ
る。図2に示すように、第一の流体ガイドであるガイド
板61を流入口4aの内周面より突起させて複数枚取り
付ける。各ガイド板61は、羽根車2に向かって各板間
に間隔を有して配設させ、各ガイド板61に羽根車2の
回転方向と同じ回転方向に角度をもたせる。
【0030】また、各ガイド板61の高さHは、主軸方
向の位置によらず一定で、各ガイド板61が取り付けら
れている外筒4の内周面と内筒5の外周面との間に形成
される流路幅の1/10以下とするか、あるいは主軸方
向の位置によって変化させてもよい。また、各ガイド板
61の形状は、主軸方向に向けて連続的なものでもよ
く、あるいは断続的なものでも良い。
【0031】ガイド板61の主軸方向に対する角度は、
流体6の流れの条件によって選ばねばならず、モデル実
験あるいは実機による実験により最適な値を決める。こ
のガイド板61の形状は、直線形状のみならず、円弧形
状、対数らせん形状、翼形状等から選択しても良い。
【0032】ガイド板61の主軸方向の取付位置は、流
入口4aの入口端部から、動翼1の前縁から流路幅の1
/2±1/10上流までとし、ガイド板61の枚数は、
6〜8枚程度を目安とする。また、ガイド板61どうし
の周方向の間隔は、等間隔または、流入口4aでの主軸
中心を通る水平な子午面の上下の流速分布の非対称性の
度合いに応じて不等間隔にする。
【0033】流入口4aを通過する流体6がガイド板6
1によって羽根車2の回転方向と同じ回転方向の周方向
速度成分を持つことになり、下流からの羽根車2に対す
る逆の回転方向の周方向速度成分を打ち消す作用をす
る。
【0034】次に、ガイド板61の高さHを、流路幅の
1/10以下にする主な理由を説明する。動翼1の向か
う流れの羽根車2の回転方向と逆の回転方向の周方向速
度成分は外筒4の流路面から流路幅の20%程度の範囲
で大きい値をとるため、外筒4の流路面から流路幅の1
/10以下の範囲にガイド板61が存在することで動翼
1の向かう流れの羽根車2の回転方向と逆の回転方向の
周方向速度成分を打ち消す効果は十分である。
【0035】ガイド板61の高さHが流路幅と同じか、
あるいは流路の大半を占めるようにすると、流体6の流
れの幅全域に羽根車2の回転方向と同じ回転方向の周方
向速度成分を過剰に付けてしまい、かえって流体6が動
翼1に向かう位置で羽根車2と同じ回転方向の周方向速
度成分が残ることになる。
【0036】さらに、ガイド板61の後流が動翼1に向
かう位置まで衰えず流路幅全体で残り、動翼1が流体6
に与える仕事に悪影響を及ぼす。また流入口4a内の圧
力損失も増えることになる。
【0037】ガイド板61の高さHが流路幅の1/10
以下であれば、流体6に羽根車2と同じ回転方向の周方
向速度成分を比較的弱く付けることで動翼1に向かう位
置では羽根車2の回転方向と逆の回転方向の周方向速度
成分によって打ち消され、流体6の流れは主軸方向の流
速成分しか持たないか、あるいは羽根車2の回転方向と
同じまたは逆の回転方向の周方向速度成分が極めて弱く
残ることになる。
【0038】この結果、残った流体6の周方向速度成分
は、上流に強く影響を及ぼすまでに至らず、吸込ケーシ
ング入口33のスパン方向断面の流速分布を偏らせるこ
とはなくなる。
【0039】また、ガイド板61の後流の流路幅に占め
る割合が小さく、また十分にガイド板61は動翼1から
離れているため、動翼1に向かう位置では、後流は十分
に衰えて動翼1がする仕事に悪影響を及ぼさない。ま
た、流入口4a内の圧力損失もガイド板61を取り付け
ない場合とほとんど変わらない。
【0040】図3は、本発明の第2の実施の形態例に係
る軸流送風機のケーシングの構成図であり、図4は、図
3のA矢視図である。第二の流体ガイドであるガイド板
62が、羽根車側の壁面31の上半部、すなわち吐出口
30aと流入口4aとの付け根から吸込ケーシング入口
33に向け放射状にかつ各板間に間隔を有して壁面31
上に配設され、かつ各ガイド板62に羽根車2と同じ回
転方向に角度を付けて取り付けられている。
【0041】各ガイド板62の高さhは、取り付け位置
によらず一定で、吸込ケーシング30の入口幅の1/1
0以下とするか、あるいは取り付け位置によって変化さ
せても良い。また、各ガイド板62の形状は、吐出口3
0aに向けて連続的なものでもよく、あるいは断続的な
ものでも良い。
【0042】ガイド板62の取付角度は、流体6の流れ
の条件によって選ばねばならず、モデル実験あるいは実
機による実験により最適な値を決める。ガイド板62の
形状は、直線形状のみならず、円弧形状、対数らせん形
状、翼形状等から選択しても良い。
【0043】ガイド板62の流れ方向の寸法Sは、目安
として流入口4aの入口径の1/4±1/10が望まし
く、場合によっては他の適切な寸法を選択する。ガイド
板62の枚数は、吸込ケーシング入口33のスパン方向
幅によって適切に選択し、流入口径と同心円の接線方向
のガイド板62どうしの間隔は、等間隔または、吸込ケ
ーシング30内での主軸中心を通る鉛直な子午面の左右
の流速分布の非対称性の度合いに応じて不等間隔にす
る。
【0044】吸込ケーシング30を通過する流体6が、
ガイド板62によって羽根車2の回転方向と同じ回転方
向に向けられて、下流からの羽根車2の回転方向と逆の
回転方向の周方向速度成分を打ち消す作用をする。
【0045】次に、ガイド板62の高さhを、流路幅の
1/10以下にする主な理由を説明する。吸込ケーシン
グ入口33から入る流体6の流れは、羽根車側の壁面3
1側の方が動力源側の壁面32の側に比べ非常に速く、
壁面31の側の流量の割合が大きい。よってガイド板6
2が流体6に与える効果は十分である。
【0046】また、ガイド板62の後流の吸込ケーシン
グ入口33の幅に占める割合が小さいため、流入口4a
内の後流は十分に衰えて不均一にすることはない。ま
た、吸込ケーシング30内の圧力の損失もガイド板62
を取り付けない場合とほとんど変わらない。
【0047】もし、ガイド板62の取付け幅を吸込ケー
シング入口33のスパン方向の幅と同じか、あるいは入
口の幅の大半を占めるようにすると、流体6の流れの幅
全域に羽根車2と同じ回転方向の周方向速度成分を過剰
に付けてしまい、かえって吸込ケーシング30内の主軸
中心を通る鉛直に切った子午面の左右の流速分布を、ガ
イド板62を取り付けない場合の逆の非対称性にしてし
まうことになる。
【0048】さらに、流入口4aに流入する流体6にガ
イド板62の後流が大きく流れ込むことになり、流入口
4a部内の流れを不均一にすることになる。また、吸込
ケーシング30内の圧力損失も増えることになる。
【0049】ガイド板62を吸込ケーシング30の吐出
口30a上半のみに付ける理由は、吸込ケーシング30
の羽根車側壁面31に沿う流量の割合が下半に比べ上半
の方がはるかに大きいためである。
【0050】以上、説明したように、第1の実施の形態
例を適用した送風機、あるいは第2の実施の形態例を適
用した送風機は、共に、動翼へ流入する流れの上流にあ
たる吸込ケーシング内の主軸中心を通る鉛直に切った子
午面の左右の流速分布を均一にすることができる。
【0051】また、第1の実施の形態例および第2の実
施の形態例を同時に適用した送風機も同様に、動翼へ流
入する流れの上流にあたる吸込ケーシング内の主軸中心
を通る鉛直に切った子午面の左右の流速分布を均一にす
ることができる。
【0052】本発明は、軸流送風機を実施の形態例とし
て取り上げたが、本実施の形態例と同様に、吸込口が送
風機の軸方向に垂直な方向を向いている送風機であれば
軸流送風機以外の遠心送風機、混流送風機、その他の送
風機であっても同様の効果を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、動翼へ流入する流れの
上流にあたる吸込ケーシング内の主軸中心を通る鉛直に
切った子午面の左右の流速分布を均一にすることによ
り、下流の流入口内の流れを対称にし、動翼に向かう流
速分布を流路断面で均一にすることができ、動翼に設計
通りの最大限の仕事をさせることができる。これによ
り、損失の少ない高効率な送風機を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例に係る軸流送風機
のケーシングの構成図である。
【図2】図1の軸流送風機のケーシングのベルマウス形
状に形成された流入口の正面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態例に係る軸流送風機
のケーシングの構成図である。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】従来の軸流送風機の構成図である。
【図6】吸込ケーシング壁面静圧分布を示す図である。
【符号の説明】
1…動翼、1A…2段目動翼、1B…1段目動翼、2…
羽根車、2A…2段目羽根車、2B…1段目羽根車、
3,3A…主軸、4,4A…外筒、4a…流入口、5,5
A…内筒、6…流体、7…静翼、11…ステー、19…
カップリング、20…軸受、21…軸受支持台、30…
吸込ケーシング、30a…吐出口、31…吸込ケーシン
グの羽根車側壁面、32…吸込ケーシングの動力源側壁
面、33…吸込ケーシング入口、61,62…ガイド板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動翼を有する羽根車と、該羽根車が取り付
    けられた回転軸と、前記羽根車を内包し前記羽根車が回
    転することにより流体が流入する流入口がベルマウス形
    状に形成された外筒と、該外筒に接続し吸込口から吸い
    込んだ流体を前記流入口に吐出する吐出口を有する吸込
    ケーシングとを有する送風機において、 前記流入口の内周面に前記吐出口から吐出された流体を
    前記羽根車に案内する第一の流体ガイドを設けることを
    特徴とする送風機。
  2. 【請求項2】動翼を有する羽根車と、該羽根車が取り付
    けられた回転軸と、前記羽根車を内包し前記羽根車が回
    転することにより流体が流入する流入口がベルマウス形
    状に形成された外筒と、該外筒に接続し吸込口から吸い
    込んだ流体を前記流入口に吐出する吐出口を有する吸込
    ケーシングとを有する送風機において、 前記吐出口の上部壁面に前記吸込口から吸い込んだ流体
    を前記流入口に案内する第二の流体ガイドを設けること
    を特徴とする送風機。
  3. 【請求項3】動翼を有する羽根車と、該羽根車が取り付
    けられた回転軸と、前記羽根車を内包し前記羽根車が回
    転することにより流体が流入する流入口がベルマウス形
    状に形成された外筒と、該外筒に接続し吸込口から吸い
    込んだ流体を前記流入口に吐出する吐出口を有する吸込
    ケーシングとを有する送風機において、 前記流入口の内周面に前記吐出口から吐出された流体を
    前記羽根車に案内する第一の流体ガイドを設け、かつ前
    記吐出口の上部壁面に前記吸込口から吸い込んだ流体を
    前記流入口に案内する第二の流体ガイドを設けることを
    特徴とする送風機。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    おいて、前記第一の流体ガイドは前記流入口の内周面よ
    り突起した複数の突起部材で構成され、前記各突起部材
    は前記羽根車に向かって各突起部材間に間隔を有して配
    設され、かつ前記各突起部材に前記羽根車と同じ回転方
    向に角度をもたせることを特徴とする送風機。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    おいて、前記第二の流体ガイドは前記吐出口の上部壁面
    より突起した複数の突起部材で構成され、前記各突起部
    材は前記吐出口と前記流入口との付け根から前記吸込口
    に向け放射状にかつ各板間に間隔を有して前記壁面上に
    配設され、かつ前記各突起部材に前記羽根車と同じ回転
    方向に角度をもたせることを特徴とする送風機。
JP2000116980A 2000-04-18 2000-04-18 送風機 Pending JP2001304191A (ja)

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