JP2001304071A - 高圧サプライポンプ - Google Patents

高圧サプライポンプ

Info

Publication number
JP2001304071A
JP2001304071A JP2000117600A JP2000117600A JP2001304071A JP 2001304071 A JP2001304071 A JP 2001304071A JP 2000117600 A JP2000117600 A JP 2000117600A JP 2000117600 A JP2000117600 A JP 2000117600A JP 2001304071 A JP2001304071 A JP 2001304071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
fuel
plate member
passage
solenoid valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000117600A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadatsugu Inaguma
禎次 稲熊
Hiroshi Inoue
宏史 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2000117600A priority Critical patent/JP2001304071A/ja
Publication of JP2001304071A publication Critical patent/JP2001304071A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 体格を小型にし、小さい電磁吸引力で弁閉応
答性が向上する高圧サプライポンプを提供する。 【解決手段】 電磁弁の弁開時に弁部材50の先端部5
2の一部がプレート部材70の燃料通路71の開口部と
重なるオーバーラップ部75が略中心部に対して点対称
に4箇所配置されるので、燃料加圧圧送時の電磁弁の弁
閉行程中において、プレート部材70の燃料通路71か
ら弁座部17へ流出する燃料により、オーバーラップ部
75を弁閉方向に押す流体力が発生する。さらに、電磁
弁の弁開時における弁部材50の先端部52とプレート
部材70との接触面積が低減し、密着力が低減する。し
たがって、弁閉に要する期間を短縮して弁閉応答期間が
低減し、電磁吸引力を増大させることなく弁閉応答性を
向上させることができ、電磁弁の体格を小型にすること
ができる。この結果、搭載スペースを確保することが容
易になり、製造コストが低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下
「内燃機関」をエンジンという)に用いられる高圧サプ
ライポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電磁弁の弁開時にプランジャ
が下降することにより燃料加圧室に燃料を吸入し、電磁
弁の弁閉時にプランジャが上昇することにより燃料を加
圧する高圧サプライポンプとして、例えば特開平8−1
4140号公報に開示される高圧サプライポンプが知ら
れている。
【0003】このような高圧サプライポンプにより数M
paから数10Mpaの高圧に加圧された燃料は、高圧
サプライポンプに設けられたデリバリバルブから吐出ポ
ートを経由してコモンレールに吐出される。コモンレー
ルに蓄圧された高圧燃料は、分岐通路を介してエンジン
各気筒に設けられたインジュクタに供給される。そして
インジェクタから高圧燃料が直接気筒内の燃焼室に噴射
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−14140号公報に開示される高圧サプライポンプ
においては、エンジン排気量の増大またはエンジン出力
の向上を図るために燃料の吐出流量を増大した場合、電
磁弁の弁座部による燃料絞りにより燃料加圧室への燃料
吸入不良が発生する恐れがある。この燃料吸入不良を防
止するためには、バルブリフト量を増大させる必要があ
るが、しかし、バルブリフト量の増大により弁閉応答期
間の増加する傾向にある。この弁閉応答期間の増加を防
止するためには、電磁吸引力を増大させる必要があり、
電磁弁の体格が大型になるという問題がある。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、体格を小型にし、小さい電磁吸
引力で弁閉応答性が向上する高圧サプライポンプを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
高圧サプライポンプによると、シリンダの摺動孔の開口
端部側に設けられ燃料通路を有するプレート部材と、燃
料の吸入通路から燃料通路を経由してシリンダの内壁、
プランジャの端面およびプレート部材の端面で区画形成
される燃料加圧室に吸入される燃料を遮断または流通さ
せる電磁弁との接続部に設けられる期間伸縮手段は、燃
料加圧室内の燃料の流体力により電磁弁の弁閉動作期間
を伸縮する。このため、特別な装置を付加することなく
弁閉に要する期間を短縮して弁閉応答期間が低減し、電
磁吸引力を増大させることなく弁閉応答性を向上させる
ことができる。したがって、電磁弁の体格を小型にする
ことができ、搭載スペースを確保することが容易にな
り、製造コストを低減することができる。
【0007】本発明の請求項2記載の高圧サプライポン
プによると、期間伸縮手段は、電磁弁の弁開時に弁部材
のプレート部材側端部の一部がプレート部材の燃料通路
の開口部と重なるオーバーラップ部を有しているので、
燃料加圧圧送時の電磁弁の弁閉行程中において、プレー
ト部材の燃料通路から弁座部へ流出する燃料により、オ
ーバーラップ部を弁閉方向に押す流体力が発生する。し
たがって、小さい電磁吸引力で弁閉応答性を向上させる
ことができる。
【0008】さらに、電磁弁の弁開時における弁部材の
プレート部材側端部とプレート部材との接触面積を低減
することができるので、上記の接触面に発生する密着力
を低減することができる。したがって、小さい電磁吸引
力で弁閉応答性をさらに向上することができる。
【0009】本発明の請求項3記載の高圧サプライポン
プによると、オーバーラップ部は、プレート部材の略中
心部に対して点対称に設けられているので、燃料加圧圧
送時の電磁弁の弁閉行程中において、オーバーラップ部
を弁閉方向に押す流体力は弁部材に対して均等に作用す
る。したがって、電磁弁の弁閉動作が確実、かつ円滑に
行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を示す複数の
実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例による高圧サプライ
ポンプを図1および図2に示す。
【0011】図2に示すように、高圧サプライポンプ1
00は、図示しない吸入通路が形成された図示しない吸
入口と、電磁弁10と、デリバリバルブ20と、シリン
ダ30を収容しているポンプハウジング40の上部をエ
ンジンハウジングの一部である図示しないヘッドカバー
に固定されている。ヘッドカバーに収容されている高圧
サプライポンプ100のその他の部分は、円筒状のタペ
ットガイド41に囲われてヘッドカバー内に収容されて
いる。タペットガイド41はポンプハウジング40と一
体に形成されているが、本発明では、タペットガイドと
ポンプハウジングとを別体に形成してもよいし、シリン
ダとポンプハウジングとを一体に形成してもよい。
【0012】タペットガイド41の内壁に摺動可能に支
持されるタペット80は有底円筒状に形成され、底面8
0aに図示しないポンプカムが当接している。このポン
プカムは、図示しない吸排気バルブを開閉駆動する図示
しないバルブカムシャフトに取付けられ、高圧サプライ
ポンプ100の後述するプランジャ60を往復駆動す
る。
【0013】前述の吸入口に形成された吸入通路には図
示しない低圧燃料ポンプから燃料が供給される。この吸
入通路は燃料ギャラリ42と連通している。燃料ギャラ
リ42は、電磁弁10の周囲のポンプハウジング40の
内壁に環状に形成され、吸入通路と連通路11とに連通
している。また燃料ギャラリ42は、ポンプハウジング
40に形成されるリターン通路39および31に連通し
ている。
【0014】電磁弁10は、ポンプハウジング40に形
成された収容孔43に鉛直下向きに嵌挿されている。電
磁弁10は、リテーニングナット12によりフランジ部
13を係止されながらポンプハウジング40に押圧され
て取り付けられている。電磁弁10のソレノイド45に
はコネクタ14に設けられたターミナル44を介して制
御信号が供給される。
【0015】電磁弁10のバルブボディ15には、後述
する弁部材50の当接部51が当接座可能な弁座部17
と、燃料ギャラリ42に連通し、後述するプレート部材
70の燃料通路71に連通可能な連通路11とが形成さ
れている。弁部材50は、弁座17に対して着座および
離座可能にバルブボディ15に配設され、圧縮コイルス
プリング19によって弁開方向に付勢されている。圧縮
コイルスプリング19の付勢力は、プランジャ60が図
2の矢印+Z方向へ移動するときの燃料流れにより発生
する流体力が弁部材50の後述する先端部52を図2の
矢印+Z方向へ押す力よりも大きく設定されている。
【0016】図1(A)に示すように、弁部材50は、
円錐斜面に形成される当接部51と、プレート部材70
側の端部に円環状に形成される先端部52とを有してい
る。図2に示すソレノイド45に通電されたとき、当接
部51は弁座部17と当接する。また、図2に示すソレ
ノイド45への通電が遮断されたとき、先端部52はプ
レート部材70と当接し、図1(B)に示すように、プ
レート部材70に形成された燃料通路71の開口部と一
部が重なる。
【0017】プレート部材70は、バルブボディ15と
シリンダ30との間に軸方向に挟持されており、弁部材
50の図2に示す矢印−Z方向への移動を規制してい
る。プレート部材70には、オリフィス72および燃料
通路71が形成されている。オリフィス72は、弁部材
50の先端部52がプレート部材70と当接したときの
弁部材50とプレート部材70との密着力を低減するた
めのものであり、プレート部材70の略中心部に形成さ
れている。燃料通路71は、図1(B)に示すように、
オリフィス72を中心に点対称に4箇所形成されてお
り、弁部材50の先端部52がプレート部材70と当接
したとき、開口部が先端部52の一部と重なるオーバー
ラップ部75が略中心部に対して点対称に4箇所配置さ
れる。すなわち燃料通路71は、プレート部材70の中
心部側の内壁71aが弁部材50の先端部52の外壁よ
りも径方向内側に形成され、プレート部材70の外周側
の内壁71bが弁部材50の先端部52の外壁よりも径
方向外側に形成されている。
【0018】バルブボディ15とプレート部材70とは
軸方向において互いに面接触し、プレート部材70とシ
リンダ30とは軸方向において互いに面接触しており、
リテーニングナット12の締付け力により後述する燃料
加圧室46の燃料が燃料ギャラリ42に漏れないように
している。
【0019】シリンダ30はポンプハウジング40に形
成されたシリンダ孔32に嵌挿されている。シリンダ3
0には大径孔33と摺動孔34が形成されている。大径
孔33の内壁36とプランジャ60の外壁とプレート部
材70の端面とによって燃料加圧室46が区画形成され
る。摺動孔34の内壁37に吐出通路35およびリター
ン通路38が形成されている。吐出通路35はポンプハ
ウジング40に形成されている吐出通路24と連通し、
リターン通路38はポンプハウジング40に形成されて
いるリターン通路31と連通している。内壁37と内壁
36との間、および内壁37のタペット80側にそれぞ
れテーパ壁36aおよび37aが形成されている。
【0020】プランジャ60は、摺動孔34に往復移動
自在に収容され、内壁37に軸方向に摺動可能に支持さ
れている。プランジャ60は、テーパ部61、大径部6
2、小径部63およびヘッド部64からなる。大径部6
2の外壁と摺動孔の内壁37との間には微小隙間が形成
されている。大径部62の外壁にリーク溝65および6
6が周方向に形成されている。リーク溝65および66
は、シリンダ30の燃料加圧室46側から大径部62の
外壁と摺動孔の内壁37との間の微小隙間にリークする
燃料をリターン通路38および31に移送する。
【0021】スプリングシート81は圧縮コイルスプリ
ング82により図2の−Z方向に付勢され、タペット8
0の内底面に当接している。プランジャ60のヘッド部
64は、タペット80の内底面とスプリングシート81
との間に挟持されている。
【0022】デリバリバルブ20はポンプハウジング4
0とねじ結合し、吐出弁体21は圧縮コイルスプリング
22により弁座23に付勢されている。プランジャ60
の往復移動により大径孔33内の圧力が所定圧以上、例
えば10数MPa以上に加圧されると、圧縮コイルスプ
リング22の付勢力に抗して吐出弁体21がリフトし、
吐出通路24と吐出口25とが連通する。デリバリバル
ブ20は図示しない燃料鋼管により図示しないコモンレ
ールと接続されている。
【0023】次に、上記構成の高圧サプライポンプ10
0の作動について、(1) 燃料の吸入行程、(2) 燃料の加
圧圧送行程に分けて説明する。 (1) 燃料の吸入行程 バルブカムシャフトの回転に伴いポンプカムが回転し、
タペット80およびスプリングシート81とともにプラ
ンジャ60が往復動する。プランジャ60が上死点であ
る図2の+Z方向の最大位置に位置すると、電磁弁10
のソレノイド45への通電が遮断される。すると、圧縮
コイルスプリング19の付勢力により弁部材50の当接
部51が弁座部17から離間し電磁弁10は弁開状態と
なる。このとき、弁部材50の先端部52はプレート部
材70と当接し、図1(B)に示すように、プレート部
材70の燃料通路71の開口部と一部が重なり、オーバ
ーラップ部75が略中心部に対して点対称に4箇所配置
される。そして、プランジャ60が図2の−Z方向に移
動することにより、燃料ポンプから吐出された低圧燃料
が、吸入通路、燃料ギャラリ42、連通路11および燃
料通路71を経由して燃料加圧室46に流入される。そ
の後、プランジャ60が下死点である図2の−Z方向の
最大位置に位置するとき、燃料加圧室46内には最大量
の低圧燃料が流入する。
【0024】(2) 燃料の加圧圧送行程 プランジャ60が図2の+Z軸方向に移動する行程にお
いて、所望の燃料吐出量に対応した位置にプランジャ6
0が到達したとき、電子制御ユニットにより電磁弁10
のソレノイド45に通電される。これにより、弁部材5
0は図2の+Z軸方向に移動し、当接部51が弁座部1
7に当接する。すなわち、電磁弁10は弁閉状態とな
る。上記の弁閉行程中において、弁閉開始時にプレート
部材70の燃料通路71から弁座部17へ流出する燃料
により、オーバーラップ部75を図2の+Z軸方向、す
なわち弁閉方向に押す流体力が発生する。このため、弁
閉に要する期間を短縮することができ、小さい電磁吸引
力で弁閉応答性を向上することができる。
【0025】その後、プランジャ60がさらに図2の+
Z軸方向に移動すると、燃料加圧室46内の燃料は高圧
となり、吐出通路35および24、弁座23と吐出弁体
21との隙間、吐出口25を経由して高圧燃料がデリバ
リバルブ20から図示しないコモンレールに吐出され
る。このとき、燃料加圧室46内の高圧燃料の一部がプ
ランジャ60とシリンダ30との摺動部に流れ込むこと
がある。この流れ込んだ燃料は、大径部62のリーク溝
65および66に溜まり、リターン通路38および31
を通して最終的に燃料タンクへリターンされるので、燃
料がエンジンオイルに混入することはない。リターン通
路31内の圧力は大気圧と等しい。
【0026】次に、図1(A)および(B)に示す第1
実施例の弁部材50の先端部52が弁閉状態においても
プレート部材70の燃料通路71の開口部と重ならない
構成の比較例について、図4(A)および(B)を用い
て説明する。第1実施例と同一構成部分に同一符号を付
す。
【0027】図4(A)および(B)に示すように、比
較例においては、プレート部材170にオリフィス17
2および燃料通路171が形成されている。燃料通路1
71は、オリフィス172を中心に点対称に4箇所形成
されており、弁部材50の先端部52がプレート部材1
70と当接したとき、開口部が先端部52と重ならな
い。すなわち燃料通路171は、プレート部材170の
中心部側の内壁171aおよび外周側の内壁171bが
ともに弁部材50の先端部52の外壁よりも径方向外側
に形成されている。このため、燃料加圧圧送時の電磁弁
の弁閉行程中において、プレート部材170の燃料通路
171から弁座部17へ流出する燃料によって弁部材5
0を弁閉方向に押す流体力は発生しない。したがって、
弁閉に要する期間を短縮することができず弁閉応答期間
が増大し、弁閉応答性を向上するためには電磁吸引力を
増大させる必要があり、電磁弁の体格が大型になるとい
う問題がある。この結果、搭載スペースを確保すること
が困難になり、製造コストが増大するという問題があ
る。
【0028】一方、第1実施例においては、電磁弁10
の弁開時に弁部材50の先端部52の一部がプレート部
材70の燃料通路71の開口部と重なっているので、燃
料加圧圧送時の電磁弁10の弁閉行程中において、プレ
ート部材70の燃料通路71から弁座部17へ流出する
燃料により、オーバーラップ部75を弁閉方向に押す流
体力が発生する。したがって、弁閉に要する期間を短縮
して弁閉応答期間が低減し、電磁吸引力を増大させるこ
となく弁閉応答性を向上させることができ、電磁弁10
の体格を小型にすることができる。この結果、搭載スペ
ースを確保することが容易になり、製造コストが低減す
る。
【0029】さらに、第1実施例においては、電磁弁1
0の弁開時における弁部材50の先端部52とプレート
部材70との接触面積を比較例に比べて低減することが
できる。このため、上記の接触面に発生する密着力を比
較例よりも低減することができ、小さい電磁吸引力で弁
閉応答性をさらに向上することができる。
【0030】さらにまた、第1実施例においては、オー
バーラップ部75は、プレート部材70の略中心部に対
して点対称に設けられているので、燃料加圧圧送時の電
磁弁10の弁閉行程中において、オーバーラップ部75
を弁閉方向に押す流体力は弁部材50に対して均等に作
用する。したがって、電磁弁10の弁閉動作が確実、か
つ円滑に行われる。
【0031】(第2実施例)図1(A)および(B)に
示す第1実施例のプレート部材70にオリフィス72を
形成していない構成の第2実施例を図3(A)および
(B)に示す。第1実施例と同一構成部分に同一符号を
付す。
【0032】図3(A)および(B)に示すように、第
2実施例においては、プレート部材90に燃料通路91
が形成されている。燃料通路91は、図3(B)に示す
ように、プレート部材90の略中心部に対して点対称に
4箇所形成されており、弁部材50の先端部52がプレ
ート部材90と当接したとき、開口部の一部が先端部5
2と重なるオーバーラップ部95が略中心部に対して点
対称に4箇所配置される。すなわち燃料通路91は、プ
レート部材90の中心部側の内壁91aが弁部材50の
先端部52の外壁よりも径方向内側に形成され、プレー
ト部材90の外周側の内壁91bが弁部材50の先端部
52の外壁よりも径方向外側に形成されている。このた
め、燃料加圧圧送時の電磁弁の弁閉行程中において、プ
レート部材90の燃料通路91から弁座部17へ流出す
る燃料により、オーバーラップ部95を弁閉方向に押す
流体力が発生する。したがって、弁閉に要する期間を短
縮して弁閉応答期間が低減し、電磁吸引力を増大させる
ことなく弁閉応答性を向上させることができ、電磁弁の
体格を小型にすることができる。この結果、搭載スペー
スを確保することが容易になり、製造コストが低減す
る。
【0033】さらに、第2実施例においては、プレート
部材90にオリフィスを形成していないので、オリフィ
ス形成のための座繰り加工を施す必要がなく、加工が容
易で加工工数を低減することができる。したがって、簡
単な構成で製造コストを低減することができる。
【0034】さらにまた、第2実施例においては、オー
バーラップ部95は、プレート部材90の略中心部に対
して点対称に設けられているので、燃料加圧圧送時の電
磁弁の弁閉行程中において、オーバーラップ部95を弁
閉方向に押す流体力は弁部材50に対して均等に作用す
る。したがって、電磁弁の弁閉動作が確実、かつ円滑に
行われる。
【0035】以上説明した本発明の複数の実施例では、
プレート部材に燃料通路を4箇所形成したが、燃料通路
の個数はこれに限定されない。また、弁開時に弁部材5
0の先端部52の一部とプレート部材の燃料通路の開口
部とが重なるオーバーラップ部は、プレート部材の略中
心部に対して点対称に配置されていればよく、すべての
燃料通路の開口部にオーバーラップ部が配置される必要
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の第1実施例による高圧サプ
ライポンプの主要部を示す図2の拡大図であり、(B)
は(A)のB−B線断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による高圧サプライポンプ
を示す縦断面図である。
【図3】(A)は、本発明の第2実施例による高圧サプ
ライポンプの主要部を示す縦断面図であり、(B)は
(A)のB−B線断面図である。
【図4】(A)は、比較例による高圧サプライポンプの
主要部を示す縦断面図であり、(B)は(A)のB−B
線断面図である。
【符号の説明】
10 電磁弁 17 弁座部 30 シリンダ 50 弁部材 51 当接部 52 先端部(プレート部材側端部) 60 プランジャ 70、90 プレート部材 71、91 燃料通路 75、95 オーバーラップ部 100 高圧サプライポンプ
フロントページの続き (72)発明者 井上 宏史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G066 AC01 AC09 BA19 BA61 BA67 CA04U CA08 CA09 CA20U CE22 3H106 DA07 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC02 DD02 EE04 EE34 GB15 KK18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料の吐出通路および摺動孔を有するシ
    リンダと、 前記摺動孔に往復移動可能に収容されるプランジャと、 前記摺動孔の開口端部側に設けられ、燃料通路を有する
    プレート部材と、 前記プレート部材の反シリンダ側に設けられ、燃料の吸
    入通路を有する電磁弁であって、前記吸入通路から前記
    燃料通路を経由して前記シリンダの内壁、前記プランジ
    ャの端面および前記プレート部材の端面で区画形成され
    る燃料加圧室に吸入される燃料を遮断または流通させる
    電磁弁と、 前記プレート部材と前記電磁弁との接続部に設けられ、
    前記燃料加圧室内の燃料の流体力により前記電磁弁の弁
    閉動作期間を伸縮する期間伸縮手段と、 を備えることを特徴とする高圧サプライポンプ。
  2. 【請求項2】 前記電磁弁は、前記吸入通路の内壁を形
    成する弁座部と、前記弁座部に対して当接および離間可
    能に設けられる弁部材とを有し、前記期間伸縮手段は、
    前記電磁弁の弁開時に前記弁部材の前記プレート部材側
    端部の一部が前記燃料通路の開口部と重なるオーバーラ
    ップ部を有することを特徴とする請求項1記載の高圧サ
    プライポンプ。
  3. 【請求項3】 前記オーバーラップ部は、前記プレート
    部材の略中心部に対して点対称に設けられていることを
    特徴とする請求項2記載の高圧サプライポンプ。
JP2000117600A 2000-04-19 2000-04-19 高圧サプライポンプ Pending JP2001304071A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000117600A JP2001304071A (ja) 2000-04-19 2000-04-19 高圧サプライポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000117600A JP2001304071A (ja) 2000-04-19 2000-04-19 高圧サプライポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001304071A true JP2001304071A (ja) 2001-10-31

Family

ID=18628895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000117600A Pending JP2001304071A (ja) 2000-04-19 2000-04-19 高圧サプライポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001304071A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7198033B2 (en) 2004-03-26 2007-04-03 Denso Corporation Fuel supply system of internal combustion engine
JP2010156260A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Denso Corp 高圧ポンプ
JP2014105618A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Toyota Motor Corp 高圧燃料ポンプ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7198033B2 (en) 2004-03-26 2007-04-03 Denso Corporation Fuel supply system of internal combustion engine
JP2010156260A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Denso Corp 高圧ポンプ
JP2014105618A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Toyota Motor Corp 高圧燃料ポンプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8070462B2 (en) High-pressure fuel pump
KR20010042456A (ko) 연료를 가압하기 위한 차동 피스톤을 갖는 연료 인젝터
JPH11514419A (ja) ソレノイド作動制御弁を有する燃料噴射ポンプ
JP5187255B2 (ja) 高圧ポンプ
JP2001295727A (ja) 高圧ポンプ
US11719208B2 (en) High-pressure pump
US20150300338A1 (en) Pump for Supplying High-Pressure Fuel
EP3653867B1 (en) High-pressure fuel pump
WO2021054006A1 (ja) 電磁吸入弁及び高圧燃料供給ポンプ
JP2001304071A (ja) 高圧サプライポンプ
EP4332367A1 (en) Fuel pump
JP7178504B2 (ja) 燃料ポンプ
JP5768723B2 (ja) 高圧ポンプ
JP5703893B2 (ja) 高圧ポンプ
JP2009209838A (ja) 高圧燃料ポンプ
CN112867861B (zh) 高压燃料泵
JP2020045891A (ja) 流体ポンプ
JP4045382B2 (ja) 燃料供給装置
JP4367395B2 (ja) 燃料供給装置
EP4332366A1 (en) Fuel pump
EP4394219A1 (en) Electromagnetic suction valve and fuel supply pump
WO2023058287A1 (ja) 電磁吸入弁機構及び燃料ポンプ
EP4286718A1 (en) Fuel pump
JP3750696B2 (ja) 燃料噴射装置
JP4160232B2 (ja) チェック弁及びそれを用いた高圧サプライポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060511

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071005

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080214