JP2001303742A - 物品支持装置および物品支持装置に係る荷重支持具 - Google Patents

物品支持装置および物品支持装置に係る荷重支持具

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JP2001303742A JP2000159424A JP2000159424A JP2001303742A JP 2001303742 A JP2001303742 A JP 2001303742A JP 2000159424 A JP2000159424 A JP 2000159424A JP 2000159424 A JP2000159424 A JP 2000159424A JP 2001303742 A JP2001303742 A JP 2001303742A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅方向の任意の位置に設置できる荷重支持具
を固定具に対して横滑りすることなく確実に係止できる
物品指示装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 水平設置面22を有する荷重受け部21
と、荷重受け部23に連設し断面四角の直柱状に形成さ
れ水平面から所定角度の傾斜係止部24とにて成る荷重
支持具21、壁板に固定され、荷重支持具21の傾斜係
止部24が挿通可能に、断面の高さは傾斜係止部24の
断面より微小寸法大きく、断面の幅は荷重支持具21の
設置想定範囲に相当する十分長い寸法を有する形状にて
形成され、水平面から所定角度傾斜した傾斜状溝28
と、傾斜状溝28の水平方向に延在して所望距離形成さ
れ荷重受け部23の水平設置面22に当接する水平支持
面29と、水平支持面29の上部に荷重支持具21の水
平設置面22および傾斜係止部24が連続して挿入可能
となる所望空間30を有する固定具25を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室内の壁面など
に陳列棚やハンガーパイプを支持する荷重支持具と、こ
の荷重支持具を、壁面の横方向の任意の位置に係止でき
る溝を有する固定具を備えた物品支持装置に関し、特に
美観を損ねることなく、強固に荷重支持具を係止するこ
とができるものである。
【0002】
【従来の技術】図16は例えば特開昭59−28915
号公報に示された従来の物品支持装置の構成を示す断面
図、図17は図16に示したハンガー(荷重支持具)の
構成を示す斜視図である。図において、1、2は側面部
材で、取付部材3、4を介して被取付面5に配設され
る。取付部材3、4は、壁面部材1、2の裏面に沿わせ
る段壁3a、4aを介して段違い平行状をなしかつそれ
ぞれの基端側にフランジ3b、4bを一体曲成してな
る。取付部材3、4は、ぞれぞれのフランジ3b、4b
を介して取付面5にビス止めで固定される。
【0003】そして取付部材3、4は相互間で横方向に
伸びる長溝6を形成する。この長溝6は、幅広奥溝部6
aと幅狭開口溝部6bとからなる蟻溝状にて形成され
る。そして、取付部材3、4の止着時には幅広奥溝部6
aに装飾要素7が嵌設される。装飾要素7は、その装飾
面7aを長溝6の幅狭開口溝部6bに対向させて幅広奥
溝部6aに嵌込まれるため、取付部材3、4相互のスペ
ーサを兼ねる。
【0004】また、装飾要素7は取付部材3、4の段壁
3a、4aから離間させ、各取付部材3、4に対して一
体的に結合されている。その離間幅は、ハンガー10の
基端係止片10bの肉厚に対応した幅に設定される。そ
して、装飾要素7は各取付部材3、4のそれぞれの段壁
3a、4aとの間でハンガー係合溝8、9を構成してい
る。ハンガー10は、長溝6の幅狭開口溝部6b内にて
回動させ得るよう断面四角形状に形成されたハンガー軸
10aと、軸基端に一体形成して直交方向に延出させた
長方形状の係止片10bと、ハンガー軸10aの先端に
一体形成した上向突出片10cとからなる。
【0005】次に上記の従来のハンガー10の長溝6へ
の取り付け方法は、まず、係止片10bを長溝6に沿わ
せた横向き状態にして長溝6に差し込む。係止片10b
が装飾要素7の前面に突き当たると、ハンガー軸10a
を上方突出片10cが上向きとなるよう90°回動させ
る。この回動によって、図16に示したように、幅広奥
溝部6a内の係止片10bが縦向きに変化し、係止片1
0bは係合溝8、9内に介入してロック状態となる。
【0006】従来の物品支持装置は上記のように構成さ
れているため、長溝6の長手方向の任意の位置にハンガ
ー10が係止することができる。しかし、長溝6の高さ
より大きい高さにて成り、かつ、長溝6の高さより小さ
い幅にて成る係止片10bを形成し、それを、長溝6の
係合溝8、9に挿入して回転させることにより、ハンガ
ー10をロック状態としているため、係止片10bがあ
る程度の面積および厚みを有していないと、ロック状態
が弱くなり荷重の大きいものをハンガー軸10aに掛け
ることができない。
【0007】よって、ロック状態を強く保とうとする
と、長溝6の幅狭開口溝部6bの高さが大きくなり壁面
の穴が大きくなり美観が悪くなる。また、幅狭開口溝部
6bの高さを小さくすると、ロック状態が弱くなり所望
のものをハンガー軸10aに掛けることができないとい
う問題点があった。
【0008】また、回転させることによりロック状態と
しているため、ハンガー軸10aの断面の対角線の長さ
は長溝6の高さ以上の長さにて形成することができない
という制約があり、例えば、ハンガー軸が板状(長四角
状)にて形成すると、回転してロックさせることができ
ないため、荷重支持具として長溝6に直接取り付けるこ
とができないという問題点があった。
【0009】また他の従来装置として、壁面の横方向の
任意の位置には支持できないものの、壁面の定められた
位置で荷重支持具を固定具に強固に係止させることので
きるものを、本願出願人は特許第2911831号に示
すように発明している。この物品支持装置を利用し、固
定具の幅方向の任意の位置に荷重支持具を係止できるよ
うに、固定具の溝の幅方向の長さを長く形成する例を考
えた。以下にその構成を示す。
【0010】図18は上記発明を利用した物品支持装置
の構成を示す断面図、図19は図18に示した物品支持
装置の使用例を示す斜視図である。図において、11、
12は側面部材、13は被取付部、14はこの被取付部
13に固定される固定具で、この固定具14の取付部1
5が被取付部13に例えばビス止めされて取り付けられ
ている。
【0011】16は固定具14に形成されている中空溝
で、側面部材11と側面部材12との間にその上方端の
開口が配設するように形成され、後述する荷重支持具1
7を中空溝16の幅方向の任意の位置に設置できるよう
に、荷重支持具17の断面幅方向の長さより幅方向が長
くなる、断面長四角の溝形状にて形成されている。
【0012】17は荷重支持具で、荷重受け部18と、
この荷重受け部18の後端に中空溝16に挿通可能なよ
うに所定の傾斜角度を有して成る係止部19とにて構成
される。20は荷重受け部18に掛けられたハンガーで
ある。
【0013】上記のように構成された物品支持装置は、
被取付部13に固定具14を固定し、荷重支持具17の
係止部19側から固定具14の中空溝16に差し込む。
そして、係止部19が中空溝16に差し込まれると、荷
重支持具17の自重により係止部19の先端上縁と、付
け根部下縁との2箇所を固定具14の中空溝16面に接
触保持させることができ、荷重支持具17を固定具14
に対して係止できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の物品支持装置は
上記のように構成され、荷重支持具を中空溝の任意の位
置に挿入できるようにするために、荷重支持具の幅方向
の長さが中空溝の幅方向の長さより短く形成されてい
る。よって、荷重支持具を固定具に係止した際、荷重支
持具の幅方向面が溝に当接しないため、中空溝の幅方向
に対して荷重支持具がすべり(以下、横滑りと称す)、
荷重支持具が固定具からずれるという問題点があった。
【0015】この発明は上記のような問題点を解消する
ためなされたもので、溝の高さを最小限にとどめ、か
つ、溝内にて荷重支持具が横滑りすることなく、かつ、
所望の荷重に耐えることができる物品支持装置および物
品支持装置の荷重支持具を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
の物品支持装置は、一端端部の下面に水平設置面を有す
る荷重受け部と、荷重受け部の一端に連設し断面四角の
直柱状に形成され水平面から所定の角度を有する傾斜係
止部とにて成る荷重支持具、および略垂直な壁板に固定
され、荷重支持具の傾斜係止部が挿通可能なように、そ
の断面の高さは傾斜係止部の断面より微小寸法大きく、
かつ、断面の幅は傾斜係止部の断面より大きくなる形状
に形成され、水平面から所定の傾斜角度をもつ傾斜状溝
と、傾斜状溝の下面上端から水平方向に延在して所望距
離形成され荷重受け部の水平設置面に当接する水平支持
面とを有するとともに、水平支持面の上部に荷重支持具
の水平設置面および傾斜係止部が連続して挿入可能とな
る所望空間を有する固定具を備え、傾斜係止部を固定具
の水平支持面の上部の所望空間から抜き差し可能に直線
的に挿入した後、荷重支持具の自重により傾斜係止部の
上面を傾斜状溝の上面に、かつ、水平設置面を水平支持
面にそれぞれ接触保持させて、荷重支持具を固定具に対
して係止させるようにしたものである。
【0017】また、この発明に係る請求項2の物品支持
装置は、請求項1において、荷重支持具の傾斜係止部
は、水平支持面を介して傾斜状溝に挿入したとき傾斜係
止部の先端(後部)面が固定具に当接するように形成さ
れたものである。
【0018】また、この発明に係る請求項3の物品支持
装置は、請求項1において、荷重支持具の傾斜係止部
は、水平支持面を介して傾斜状溝に挿入したとき傾斜係
止部の先端(後部)面が固定具に当接しないように、傾
斜状溝を貫通形状のものにするか傾斜係止部の長さを傾
斜状溝の深さ寸法より短いものとしたものである。
【0019】また、この発明に係る請求項4の物品支持
装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、
荷重支持具の荷重受け部の下面に形成され、荷重支持具
を固定具に対して係止させた際に、互いに当接する、固
定具の水平支持面と荷重受け部の水平設置面との離反を
防止することができる挟持部を備え、挟持部は水平支持
面の終端面と接触しないものである。
【0020】また、この発明に係る請求項5の物品支持
装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、
荷重支持具の傾斜係止部は、荷重受け部の一端に連設し
水平面から所定の角度を有し、先端(後部)が左右直角
方向にそれぞれ分岐する略T字状に成り断面四角の直柱
状に形成されたものである。
【0021】また、この発明に係る請求項6の物品支持
装置は、請求項1ないし請求項5のいずれかにおいて、
固定具に水平支持面と対向する対向面を備え、当該対向
面は傾斜状溝の上面上端から傾斜状溝の傾斜角度と同一
角度方向にて所定距離延在して形成した傾斜面と、傾斜
面の上端から水平方向に延在した水平面とにて形成され
たものである。
【0022】また、この発明に係る請求項7の物品支持
装置は、請求項1ないし請求項6のいずれかにおいて、
固定具の傾斜状溝の軸と水平線とのなす傾斜角を約20
度に、荷重支持具の傾斜係止部の軸と荷重受け部の軸と
のなす角度を約161度にそれぞれ設定したものであ
る。
【0023】また、この発明に係る請求項8の物品支持
装置は、請求項1ないし請求項7のいずれかにおいて、
固定具の水平支持面の終端面が略垂直の壁板に設けられ
た挿入溝に挿通して終端面と壁板表面とがほぼ同一面と
なるように取り付けられたものである。
【0024】また、この発明に係る請求項9の荷重支持
具は、一端端部の下面に水平設置面を有する荷重受け部
と、荷重受け部の一端に連設し断面四角の直柱状に形成
され水平面から所定の角度を有する傾斜係止部とにて成
る荷重支持具、および略垂直な壁板に固定され、荷重支
持具の傾斜係止部が挿通可能なように、その断面の高さ
は傾斜係止部の断面より微小寸法大きく、かつ、断面の
幅は傾斜係止部の断面より大きくなる形状に形成され、
水平面から所定の傾斜角度をもつ傾斜状溝と、傾斜状溝
の下面上端から水平方向に延在して所望距離形成され荷
重受け部の水平設置面に当接する水平支持面とを有する
とともに、水平支持面の上部に荷重支持具の水平設置面
および傾斜係止部が連続して挿入可能となる所望空間を
有する固定具を備える物品支持装置に係る荷重支持具で
あり、傾斜係止部を固定具の水平支持面の上部の所望空
間から抜き差し可能に直線的に挿入した後、荷重支持具
の自重により傾斜係止部の上面を傾斜状溝の上面に、か
つ、水平設置面を水平支持面にそれぞれ接触保持させ
て、荷重支持具を固定具に対して係止させるようにした
ものである。
【0025】また、この発明に係る請求項10の荷重支
持具は、請求項9において、荷重支持具の傾斜係止部
は、水平支持面を介して傾斜状溝に挿入したとき傾斜係
止部の先端(後部)面が固定具に当接するように形成さ
れたものである。
【0026】また、この発明に係る請求項11の荷重支
持具は、請求項10において、荷重支持具の傾斜係止部
は、水平支持面を介して傾斜状溝に挿入したとき傾斜係
止部の先端(後部)面が固定具に当接しないように、傾
斜状溝を貫通形状のものにするか傾斜係止部の長さを傾
斜状溝の深さ寸法より短いものとしたものである。
【0027】また、この発明に係る請求項12の荷重支
持具は、請求項9ないし請求項11のいずれかにおい
て、荷重支持具の荷重受け部の下面に形成され、荷重支
持具を固定具に対して係止させた際に、互いに当接す
る、固定具の水平支持面と荷重受け部の水平設置面との
離反を防止することができる挟持部を備え、挟持部は水
平支持面の終端面と接触しないものである。
【0028】また、この発明に係る請求項13の荷重支
持具は、請求項9ないし請求項12のいずれかにおい
て、荷重支持具の傾斜係止部は、荷重受け部の一端に連
設し水平面から所定の角度を有し、先端(後部)が左右
直角方向にそれぞれ分岐する略T字状に成り断面四角の
直柱状に形成されたものである。
【0029】また、この発明に係る請求項14の荷重支
持具は、請求項9ないし請求項13のいずれかにおい
て、固定具の傾斜状溝の軸と水平線とのなす傾斜角を約
20度に、荷重支持具の傾斜係止部の軸と荷重受け部の
軸とのなす角度を約161度にそれぞれ設定したもので
ある。
【0030】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の
形態1の物品支持装置の構成を示す断面図、図2は図1
に示した物品支持装置の荷重支持具の構成を示す斜視
図、図3は図1に示した物品支持装置の使用状態の構成
を示す斜視図である。21は荷重支持具で、一端端部の
下面に水平設置面22を有する荷重受け部23、荷重受
け部23の一端に連設し断面四角の直柱状に形成され水
平面から所定の角度を有する傾斜係止部24とにて成
る。そして、傾斜係止部24の軸と荷重受け部23の軸
とのなす角度は約161度に設定されている。
【0031】25は固定具で、略垂直な壁板26に支持
部27を介して例えばビス止めされて固定される。そし
て固定具25は以下の部分を備えている。28は荷重支
持具21の傾斜係止部24が挿通可能なように、その断
面の高さは傾斜係止部24の断面より微小寸法大きく、
かつ、断面の幅は傾斜係止部24が幅方向の任意の位置
に設置できるように、当該設置想定範囲に相当する十分
長い寸法を有する形状に形成され、水平面から所定の傾
斜角度をもつ傾斜状溝である。尚、図3では、この傾斜
状溝28の幅方向両端は開放されているが、両端を閉塞
した形状としてもよい。
【0032】ここでは、傾斜状溝28の軸と水平線との
なす傾斜角は約20度に設定されている。また、傾斜係
止部24を後段で説明する水平支持面29を介して挿入
したとき傾斜係止部24の先端面24aが固定具25に
当接しないように、傾斜状溝28の深さ寸法は傾斜係止
部24の長さをより長く形成されている。尚、他の構成
例としては、傾斜係止部24の先端面24aが固定具2
5に当接しないように傾斜状溝を貫通形状にて形成する
ことも考えられる。
【0033】229は傾斜状溝28の下面上端から水平
方向に延在して所望距離形成され荷重受け部21の水平
設置面22に当接する水平支持面29を備えた支持部、
30は水平支持面29と後述する対向面33とから形成
される所望空間で、水平支持面29の上部に荷重支持具
21の水平設置面22および傾斜係止部24が連続して
挿入可能となるような空間にて形成されている。この対
向面33は傾斜状溝28の上面上端から傾斜状溝28の
傾斜角度と同一角度方向にて所定距離延在して形成した
傾斜面33aと、傾斜面33aの上端から水平方向に延
在した水平面33bとにて形成されている。333は上
記対向面33を備えた支持部である。
【0034】そして、傾斜係止部24を固定具25の水
平支持面29の上部の所望空間30から抜き差し可能に
直線的に挿入した後、荷重支持具21の自重により傾斜
係止部24の上面24bを傾斜状溝28の上面28a
に、かつ、水平設置面22を水平支持面29にそれぞれ
接触保持させて、荷重支持具21を固定具25に対して
係止させている。
【0035】さらに、荷重支持具21の荷重受け部23
の下面23aに、固定具25の水平支持面22と荷重受
け部23の水平設置面22との離反を防止することがで
きる挟持部31を備える。そして、この挟持部31は、
荷重支持具21が固定具25に対して係止された際に、
水平支持面29の終端面29aと接触しないように形成
されている。
【0036】32は固定具25の支持部229および3
33が挿入可能なように挿入溝32aが形成された壁板
としての化粧板で、支持部229の終端面29aと化粧
板32の表面とがほぼ同一面となるように、挿入溝32
aに支持部229、333が挿入されている。そして化
粧板32はこれら支持部229、333および支持部3
4、35とにより支持されている。36は荷重支持具2
1の荷重受け部23にかけられたハンガーである。
【0037】次に上記のように構成された実施の形態1
の物品支持装置の壁板への取付方法について説明する。
まず、壁板26に固定具25の支持部27をビス止めし
て固定する。次に、化粧板32の挿入溝32aに固定具
25の支持部229、333を挿入させ、これら支持部
229、333と、支持部34、35にて支持し化粧板
32を設置する。次に、固定具25の所望空間30に、
荷重支持具21の先端面24a側から荷重支持具21を
挿入していき、傾斜状溝29に傾斜係止部24を係止さ
せる。そして、荷重支持具21の荷重受け部23は支持
部229上に載置される。
【0038】さらに、挟持部31と荷重支持具21の水
平設置面22とにて水平支持面29を備えた支持部22
9を挟持する。このように係止すると、荷重支持具21
の自重により傾斜係止部24の上面24bが傾斜状溝2
8の上面28aに、かつ、水平設置面22が水平支持面
29にそれぞれ接触保持される。このようにして、荷重
支持具21は固定具25に対して強固に係止される。
【0039】上記のように固定具25に荷重支持具21
が係止され固定される場合と、従来の場合とを比較し
て、本願発明で横滑りが減少する原理を、図4を用いて
説明する。図4において、(a)は従来の物品支持装置
の構成の主要部のみを示した側面図、(b)は(a)に
示した物品支持装置の上面図、(c)はこの発明の実施
の形態1の物品支持装置の構成の主要部のみを示した側
面図、(d)は(c)に示した物品支持装置の上面図で
ある。
【0040】図4において、F1は荷重がかかる箇所に
換算した従来における横滑りを抑制する力、F2は荷重
がかかる箇所に換算した実施の形態1における横滑りを
抑制する力、fは荷重支持具の横滑りを抑制する力(荷
重Wがかかったことで、荷重支持具の傾斜係止部の上面
と傾斜状溝の上面とが当接することにより働く力を指
し、従来の場合と実施の形態とは同一の値とする)を示
す。従来の場合のF1は以下の式(1)にて示すことが
できる。
【0041】f×l=F1×L F1=f×(l/L) ・・・(1) ここで、lは荷重支持具の横滑りを想定したときの、支
点位置と力fの働く位置との距離で、ここでは傾斜状溝
の深さの1/2としている。また、Lは上記支点位置と
力F1の働く位置との距離である。
【0042】そして、本願発明の場合のF2は以下の式
(2)にて示すことができる。 f×(l+x)=F2×(L−x) F2=f×((l+x)/(L−x)) ・・・(2) ただし、xは、水平支持面の寸法が相当する。以上の式
(1)、(2)から明らかなように、F2>F1とな
り、本願発明の方が横滑りの抑制力が大きいことがわか
る。これは従来の場合に比較し、支点の位置が、水平支
持面の寸法(x)分だけ荷重(W)位置に近づくからで
ある。
【0043】以上のように、本願発明は水平設置面22
および水平支持面29が存在することにより、従来の場
合より明らかに、横滑りを抑制することができる。しか
し本願発明においては、さらに横滑りを抑制するため
に、挟持部31を備えている。これは固定具25に荷重
支持具21を係止させた際に、この挟持部31と荷重支
持具21の水平設置面22とにて水平支持面29を備え
た支持部229を挟持することで、互いに当接する水平
設置面22と水平支持面29との離反を確実に防止し、
横滑りを一層確実に抑制するものである。またこの際、
挟持部31が支持部229の終端面29aと接触しない
ようにしているため、傾斜状溝28と傾斜係止部24と
で決まる係止状態を妨げることはない。
【0044】また、対向面33は荷重支持具21を挿入
する際のガイドとなり、荷重支持具21の傾斜状溝28
への挿入を容易に行うことができる。また、化粧板32
の表面と、固定具25の支持部229の終端面29aと
がほぼ同一面となるように形成しているため、美観に優
れた物品支持装置を得ることができる。また、固定具2
5の傾斜状溝28の傾斜角、荷重支持具21の傾斜係止
部24の傾斜角を所望の値にて形成したので、固定具2
5と荷重支持具21との係止を確実にすることができ
る。
【0045】上記示した以外の他の使用例について以下
図を用いて説明する。図5は物品支持装置の構成を示す
斜視図で、2本の荷重支持具21(ここでは2本の荷重
支持具21を示すがこれに限られることはなく、3本以
上の荷重支持具21で行うことができることはいうまで
もない。)を固定具25の傾斜状溝28の異なる箇所に
それぞれ係止させ、その荷重支持具21の荷重受け部2
3上に例えば幅広のガラス板42を載置して棚として使
用する方法がある。
【0046】また、図6は他の物品支持装置の構成を示
す斜視図である。図において、37は荷重支持具で、上
記実施の形態1にて示したように、水平設置面、傾斜係
止部、および挟持部等の主要部は同様に形成され、荷重
受け部38の後端側(前部)は円柱状にて形成されてい
る。そして、これら1対の荷重受け部38の後端側を一
体に固定するハンガーパイプ39を備えて形成されてい
る。このように形成し、ハンガーパイプ39にハンガー
等をかけて使用することができる。
【0047】また、上記各例では荷重支持具の幅方向の
長さが、固定具の溝の高さと略同一となる大きさのもの
の例を示したが、これに限られることはなく、例えば図
7に示すように、幅方向の長さが固定具の傾斜状溝の幅
よりは小さいものの、傾斜状溝の高さより極めて大きく
なる幅広の荷重支持具40を形成する。また、上記実施
の形態にて示したように、水平設置面、傾斜係止部、お
よび挟持部等の主要部は同様に形成され、荷重受け部4
1が棚のような役割を果たすこととなる。この荷重支持
具40を固定具25に上記実施の形態と同様に挿入して
係止させると、図8に示すようになり、荷重支持具40
自体を棚として利用することができる。
【0048】実施の形態2.上記実施の形態1において
は、荷重支持具の傾斜係止部の先端面が固定具の傾斜状
溝に当接しない例を示したが、この発明の実施の形態2
においては、傾斜係止部の先端部が固定具に当接する例
について説明する。図9はこの発明の実施の形態2の物
品支持装置の構成を示す断面図、図10は図9に示した
物品支持装置の荷重支持具の構成を示す斜視図、図11
は図9に示した物品支持装置の使用状態の構成を示す斜
視図である。図において、上記実施の形態1と同様の部
分は同一符号を付して説明を省略する。
【0049】521は荷重支持具で、幅方向の長さが固
定具25の傾斜状溝28の幅よりは小さいものの、傾斜
状溝28の高さよりは十分長くなるよう幅広にて形成さ
れ、一端端部の下面に水平設置面522を有する荷重受
け部523と、荷重受け部523の一端に連設し断面四
角の直柱状に形成され水平面から所定の角度を有する傾
斜係止部524とにて成る。
【0050】そして、傾斜係止部524の軸と荷重受け
部523の軸とのなす角度は約161度に設定されてい
る。そして、傾斜係止部524を水平支持面29を介し
て挿入したとき傾斜係止部524の先端面524aが固
定具25の傾斜状溝28の底面28cに当接するよう
に、傾斜係止部524の長さと傾斜状溝28の深さ寸法
とが調整されている。
【0051】そして、傾斜係止部524を固定具25の
水平支持面29の上部の所望空間30から抜き差し可能
に直線的に挿入した後、荷重支持具521の自重により
傾斜係止部524の上面524bを傾斜状溝28の上面
28aに、かつ、水平設置面522を水平支持面29に
接触保持されるとともに、荷重支持具521の先端面5
24aを固定具25に当接して、荷重支持具521を固
定具25に対して係止させている。
【0052】次に上記のように構成された実施の形態2
の物品支持装置の壁板への取付方法について説明する。
まず、上記実施の形態1と同様に、壁板26に固定具2
5の支持部27をビス止めして固定する。次に、化粧板
32の挿入溝32aに固定具25の支持部229、33
3を挿入させ、これら支持部229、333と、支持部
34、35にて支持し化粧板32を設置する。
【0053】次に、固定具25の所望空間30に、荷重
支持具521の先端面524a側から荷重支持具521
を挿入していき、荷重支持具521の先端面524aは
傾斜状溝28の底面28cに当接して、傾斜状溝28に
傾斜係止部524を係止させる。そして、荷重支持具5
21の荷重受け部523は支持部229上に載置され
る。
【0054】このように係止すると、荷重支持具521
の自重により傾斜係止部524の上面524bが傾斜状
溝28の上面28aに、かつ、水平設置面522が水平
支持面29にそれぞれ接触保持されるとともに、荷重支
持具521の先端面524aは傾斜状溝28の底面28
cに当接される。このようにして、荷重支持具521は
固定具25に対して強固に係止される。
【0055】上記実施の形態2にように荷重支持具52
1の傾斜係止部524の幅方向をある程度の長さを有す
るように形成する場合、その荷重支持具521の先端面
524aが固定具25の傾斜状溝28の底面28cに当
接するように形成すれば、上記実施の形態1の際に示し
たような挟持部を備えていなくとも、傾斜係止部524
の上面524bを傾斜状溝28の上面28aに、かつ、
水平設置面522を水平支持面29に接触保持されると
ともに、荷重支持具521の先端面524aを傾斜状溝
28の底面28cに当接させるため、荷重支持具521
を固定具25に確実に係止させることができる。
【0056】上記示したように荷重支持具の先端面を固
定具に当接させる、他の例について以下図を用いて説明
する。図12は物品支持装置の荷重支持具の構成を示す
斜視図で、上記実施の形態2にて示したような、荷重受
け部623の幅方向の長さが短く、その幅方向を固定具
の溝の高さと略同一となる荷重支持具621を形成す
る。荷重受け部623が棒状に形成され、傾斜係止部5
24は荷重受け部623の一端に連設し水平面から所定
の角度を有し、先端(後部)が左右直角方向にそれぞれ
分岐する略T字状部524c、524dにて成り断面四
角の直柱状に形成され、傾斜係止部524の先端面52
4aが固定具に当接するように形成されている。他の箇
所は上記実施の形態2と同様に形成されている。
【0057】このように構成すると、上記実施の形態2
と同様に、荷重支持具621は固定具に係止される。こ
れは、荷重支持具621の傾斜係止部524の先端に略
T字状部524c、524dを形成し、幅方向にある程
度の長さを有するように形成し、上記実施の形態2と同
様に、その荷重支持具621の先端面524aが固定具
25の傾斜状溝の底面に当接させているためであり、上
記実施の形態1の際に示したような挟持部を備えていな
くとも、傾斜係止部524の上面524bを傾斜状溝2
8の上面28aに、かつ、水平設置面522を水平支持
面29に接触保持させるとともに、荷重支持具621の
先端面524aを傾斜状溝28の底面28cに当接させ
るため、荷重支持具621を固定具25に確実に係止さ
せることができる。
【0058】また、他の例としては図13に示すよう
に、荷重支持具721の荷重受け部723が円柱状に形
成され、その荷重受け部723上の複数箇所に溝723
aが形成され、例えば、この溝723aにハンガーなど
をかけて利用することができる。また、他の例としては
図14に示すように、荷重支持具821の荷重受け部8
23が円柱状に形成され、荷重支持具821の後端側
(前部)にハンガーパイプ839を備えている。これら
荷重支持具721、821の固定具の係止は上記に示し
た荷重支持具621と同様に確実に行うことができる。
【0059】また、他の例としては図15に示すよう
に、幅方向に複数の(図においては両端に各1個の)傾
斜係止部524を有し、これら傾斜係止部524と一体
に形成されたハンガーパイプユニット939を備えた荷
重支持具921を形成することができる。この場合、ハ
ンガーパイプユニット939にハンガー等をかけて使用
することができる。このように、個々の傾斜係止部52
4の幅方向は比較的小さい値とし、それを複数個連結す
ることにより、上記実施の形態2と同様に、荷重支持具
921を固定具に確実に係止することができる。
【0060】尚、荷重支持具の荷重受け部の形状は様々
な例が考えられ、上記示した以外にも存在することはい
うまでもない。すなわち、固定具の傾斜状溝および水平
支持面と、これらとそれぞれ係合・当接する、荷重支持
具の傾斜係止部および水平設置面を上述したと同様に形
成すれば、荷重支持具の後端側(前部)の形状はいずれ
の形状であっても上記各実施の形態と同様の効果を奏す
ることはいうまでもない。
【0061】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、一端端部の下面に水平設置面を有する荷重受け部
と、荷重受け部の一端に連設し断面四角の直柱状に形成
され水平面から所定の角度を有する傾斜係止部とにて成
る荷重支持具、および略垂直な壁板に固定され、荷重支
持具の傾斜係止部が挿通可能なように、その断面の高さ
は傾斜係止部の断面より微小寸法大きく、かつ、断面の
幅は傾斜係止部の断面より大きくなる形状に形成され、
水平面から所定の傾斜角度をもつ傾斜状溝と、傾斜状溝
の下面上端から水平方向に延在して所望距離形成され荷
重受け部の水平設置面に当接する水平支持面とを有する
とともに、水平支持面の上部に荷重支持具の水平設置面
および傾斜係止部が連続して挿入可能となる所望空間を
有する固定具を備え、傾斜係止部を固定具の水平支持面
の上部の所望空間から抜き差し可能に直線的に挿入した
後、荷重支持具の自重により傾斜係止部の上面を傾斜状
溝の上面に、かつ、水平設置面を水平支持面にそれぞれ
接触保持させて、荷重支持具を固定具に対して係止させ
るようにしたので、傾斜係止部の上面と傾斜状溝の上面
との、および水平設置面と水平支持面との接触により荷
重支持具を固定具に確実に係止させることができる物品
支持装置を提供することが可能となる。
【0062】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、荷重支持具の傾斜係止部は、水平支持面
を介して傾斜状溝に挿入したとき傾斜係止部の先端(後
部)面が固定具に当接するように形成されているので、
荷重支持具の傾斜係止部の先端と固定具の傾斜状溝との
当接により荷重支持具を固定具に確実に係止させること
ができる物品支持装置を提供することが可能となる。
【0063】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1において、荷重支持具の傾斜係止部は、水平支持面
を介して傾斜状溝に挿入したとき傾斜係止部の先端(後
部)面が固定具に当接しないように、傾斜状溝を貫通形
状のものにするか傾斜係止部の長さを傾斜状溝の深さ寸
法より短いものとしたので、傾斜係止部の上面と傾斜状
溝の上面との、および水平設置面と水平支持面との確実
な接触により荷重支持具を固定具に確実に係止させるこ
とができる物品支持装置を提供することが可能となる。
【0064】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1ないし請求項3のいずれかにおいて、荷重支持具の
荷重受け部の下面に形成され、荷重支持具を固定具に対
して係止させた際に、互いに当接する、固定具の水平支
持面と荷重受け部の水平設置面との離反を防止すること
ができる挟持部を備え、挟持部は水平支持面の終端面と
接触しないので、荷重支持具の固定具に対する横滑りが
極めて小さくなり、荷重支持具を固定具に確実に係止し
て設置することができる物品支持装置を提供することが
可能となる。
【0065】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1ないし請求項4のいずれかにおいて、荷重支持具の
傾斜係止部は、荷重受け部の一端に連設し水平面から所
定の角度を有し、先端(後部)が左右直角方向にそれぞ
れ分岐する略T字状に成り断面四角の直柱状に形成され
たので、傾斜係止部の先端の左右直角方向の分岐の略T
字部分により傾斜係止部の上面と傾斜状溝の上面との接
触部分が大きくなり、荷重支持具を固定具に確実に係止
して設置することができる物品支持装置を提供すること
が可能となる。
【0066】また、この発明の請求項6によれば、請求
項1ないし請求項5のいずれかにおいて、固定具に水平
支持面と対向する対向面を備え、当該対向面は傾斜状溝
の上面上端から傾斜状溝の傾斜角度と同一角度方向にて
所定距離延在して形成した傾斜面と、傾斜面の上端から
水平方向に延在した水平面とにて形成されているので、
固定具への荷重支持具の挿入が容易となる物品支持装置
を提供することが可能となる。
【0067】また、この発明の請求項7によれば、請求
項1ないし請求項6のいずれかにおいて、固定具の傾斜
状溝の軸と水平線とのなす傾斜角を約20度に、荷重支
持具の傾斜係止部の軸と荷重受け部の軸とのなす角度を
約161度にそれぞれ設定したので、傾斜係止部の上面
と傾斜状溝の上面との、および水平設置面と水平支持面
との接触が確実に得られ、荷重支持具を固定具により一
層確実に係止させることができる物品支持装置を提供す
ることが可能となる。
【0068】また、この発明の請求項8によれば、請求
項1ないし請求項7のいずれかにおいて、固定具の水平
支持面の終端面が略垂直の壁板に設けられた挿入溝に挿
通して終端面と壁板表面とがほぼ同一面となるように取
り付けられたので、美観に優れた物品支持装置を提供す
ることが可能となる。
【0069】また、この発明の請求項9によれば、一端
端部の下面に水平設置面を有する荷重受け部と、荷重受
け部の一端に連設し断面四角の直柱状に形成され水平面
から所定の角度を有する傾斜係止部とにて成る荷重支持
具、および略垂直な壁板に固定され、荷重支持具の傾斜
係止部が挿通可能なように、その断面の高さは傾斜係止
部の断面より微小寸法大きく、かつ、断面の幅は傾斜係
止部の断面より大きくなる形状に形成され、水平面から
所定の傾斜角度をもつ傾斜状溝と、傾斜状溝の下面上端
から水平方向に延在して所望距離形成され荷重受け部の
水平設置面に当接する水平支持面とを有するとともに、
水平支持面の上部に荷重支持具の水平設置面および傾斜
係止部が連続して挿入可能となる所望空間を有する固定
具を備える物品支持装置に係る荷重支持具であり、傾斜
係止部を固定具の水平支持面の上部の所望空間から抜き
差し可能に直線的に挿入した後、荷重支持具の自重によ
り傾斜係止部の上面を傾斜状溝の上面に、かつ、水平設
置面を水平支持面にそれぞれ接触保持させて、荷重支持
具を固定具に対して係止させるようにしたので、傾斜係
止部の上面と傾斜状溝の上面との、および水平設置面と
水平支持面との接触により固定具により確実に係止させ
ることができる荷重支持具を提供することが可能とな
る。
【0070】また、この発明の請求項10によれば、請
求項9において、荷重支持具の傾斜係止部は、水平支持
面を介して傾斜状溝に挿入したとき傾斜係止部の先端
(後部)面が固定具に当接するように形成されたので、
荷重支持具の傾斜係止部の先端が固定具の傾斜状溝に当
接することにより、固定具に確実に係止させることがで
きる荷重支持具を提供することが可能となる。
【0071】また、この発明の請求項11によれば、請
求項10において、荷重支持具の傾斜係止部は、水平支
持面を介して傾斜状溝に挿入したとき傾斜係止部の先端
(後部)面が固定具に当接しないように、傾斜状溝を貫
通形状のものにするか傾斜係止部の長さを傾斜状溝の深
さ寸法より短いものとしたので、傾斜係止部の上面と傾
斜状溝の上面との、および水平設置面と水平支持面との
確実な接触により、固定具に確実に係止させることがで
きる荷重支持具を提供することが可能となる。
【0072】また、この発明の請求項12によれば、請
求項9ないし請求項11のいずれかにおいて、荷重支持
具の荷重受け部の下面に形成され、荷重支持具を固定具
に対して係止させた際に、互いに当接する、固定具の水
平支持面と荷重受け部の水平設置面との離反を防止する
ことができる挟持部を備え、挟持部は水平支持面の終端
面と接触しないので、荷重支持具の固定具に対する横滑
りが極めて小さくなり、固定具に確実に係止して設置す
ることができる荷重支持具を提供することが可能とな
る。
【0073】また、この発明の請求項13によれば、請
求項9ないし請求項12のいずれかにおいて、荷重支持
具の傾斜係止部は、荷重受け部の一端に連設し水平面か
ら所定の角度を有し、先端(後部)が左右直角方向にそ
れぞれ分岐する略T字状に成り断面四角の直柱状に形成
されているので、傾斜係止部の先端の左右直角方向の分
岐の略T字部分により傾斜係止部の上面と傾斜状溝の上
面との接触部分が大きくなり、固定具に確実に係止でき
る荷重支持具を提供することが可能となる
【0074】また、この発明の請求項14によれば、請
求項9ないし請求項13のいずれかにおいて、固定具の
傾斜状溝の軸と水平線とのなす傾斜角を約20度に、荷
重支持具の傾斜係止部の軸と荷重受け部の軸とのなす角
度を約161度にそれぞれ設定したので、傾斜係止部の
上面と傾斜状溝の上面との、および水平設置面と水平支
持面との接触が確実となり、固定具により一層確実に係
止させることができる荷重支持具を提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による物品支持装置
の構成を示す断面図である。
【図2】 図1に示した物品支持装置の荷重支持具の構
成を示す斜視図である。
【図3】 図1に示した物品支持装置の構成を示す斜視
図である。
【図4】 発明の横滑り抑制効果を従来例と比較して説
明をするための図である。
【図5】 図1に示した物品支持装置の他の使用例を示
す斜視図である。
【図6】 図1に示した物品支持装置の他の使用例を示
す斜視図である。
【図7】 本願発明の物品支持装置の荷重支持具の他の
構成を示す斜視図である。
【図8】 図7に示した物品支持装置の荷重支持具を使
用した際の構成を示す斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態2による物品支持装置
の構成を示す断面図である。
【図10】 図9に示した物品支持装置の荷重支持具の
構成を示す斜視図である。
【図11】 図9に示した物品支持装置の構成を示す斜
視図である。
【図12】 本願発明の物品支持装置の荷重支持具の他
の構成を示す斜視図である。
【図13】 本願発明の物品支持装置の荷重支持具の他
の構成を示す斜視図である。
【図14】 本願発明の物品支持装置の荷重支持具の他
の構成を示す斜視図である。
【図15】 本願発明の物品支持装置の荷重支持具の他
の構成を示す斜視図である。
【図16】 従来の物品支持装置の構成を示す断面図で
ある。
【図17】 図16に示した物品支持装置の荷重支持具
の構成を示す斜視図である。
【図18】 従来の他の物品支持装置の構成を示す断面
図である。
【図19】 図18に示した物品支持装置の構成を示す
斜視図である。
【符号の説明】
21,37,40,521,621,721,821,
921 荷重支持具、22,522 水平設置面、2
3,38,41,523,623,723,823,9
23 荷重受け部、24,524 傾斜係止部、24
b,524b 先端面、25 固定具、26 壁板、2
8 傾斜状溝、29 水平支持面、30 所望空間、3
1 挟持部、32 化粧板、32a 挿入溝、33 対
向面、33a 傾斜面、33b 水平面、524c,5
24d 略T字状部。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端端部の下面に水平設置面を有する荷
    重受け部と、上記荷重受け部の一端に連設し断面四角の
    直柱状に形成され水平面から所定の角度を有する傾斜係
    止部とにて成る荷重支持具、および略垂直な壁板に固定
    され、上記荷重支持具の傾斜係止部が挿通可能なよう
    に、その断面の高さは上記傾斜係止部の断面より微小寸
    法大きく、かつ、断面の幅は上記傾斜係止部の断面より
    大きくなる形状に形成され、水平面から所定の傾斜角度
    をもつ傾斜状溝と、上記傾斜状溝の下面上端から水平方
    向に延在して所望距離形成され上記荷重受け部の水平設
    置面に当接する水平支持面とを有するとともに、上記水
    平支持面の上部に上記荷重支持具の水平設置面および傾
    斜係止部が連続して挿入可能となる所望空間を有する固
    定具を備え、上記傾斜係止部を上記固定具の水平支持面
    の上部の所望空間から抜き差し可能に直線的に挿入した
    後、上記荷重支持具の自重により上記傾斜係止部の上面
    を上記傾斜状溝の上面に、かつ、上記水平設置面を上記
    水平支持面にそれぞれ接触保持させて、上記荷重支持具
    を上記固定具に対して係止させるようにしたことを特徴
    とする物品支持装置。
  2. 【請求項2】 荷重支持具の傾斜係止部は、水平支持面
    を介して傾斜状溝に挿入したとき上記傾斜係止部の先端
    (後部)面が上記固定具に当接するように形成されたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の物品支持装置。
  3. 【請求項3】 荷重支持具の傾斜係止部は、水平支持面
    を介して傾斜状溝に挿入したとき上記傾斜係止部の先端
    (後部)面が上記固定具に当接しないように、上記傾斜
    状溝を貫通形状のものにするか上記傾斜係止部の長さを
    上記傾斜状溝の深さ寸法より短いものとしたことを特徴
    とする請求項1に記載の物品支持装置。
  4. 【請求項4】 荷重支持具の荷重受け部の下面に形成さ
    れ、上記荷重支持具を固定具に対して係止させた際に、
    互いに当接する、上記固定具の水平支持面と上記荷重受
    け部の水平設置面との離反を防止することができる挟持
    部を備え、上記挟持部は上記水平支持面の終端面と接触
    しないことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載の物品支持装置。
  5. 【請求項5】 荷重支持具の傾斜係止部は、荷重受け部
    の一端に連設し水平面から所定の角度を有し、先端(後
    部)が左右直角方向にそれぞれ分岐する略T字状に成り
    断面四角の直柱状に形成されたことを特徴とする請求項
    1ないし請求項4のいずれかに記載の物品支持装置。
  6. 【請求項6】 固定具に水平支持面と対向する対向面を
    備え、当該対向面は傾斜状溝の上面上端から上記傾斜状
    溝の傾斜角度と同一角度方向にて所定距離延在して形成
    した傾斜面と、上記傾斜面の上端から水平方向に延在し
    た水平面とにて形成されたことを特徴とする請求項1な
    いし請求項5のいずれかに記載の物品支持装置。
  7. 【請求項7】 固定具の傾斜状溝の軸と水平線とのなす
    傾斜角を約20度に、荷重支持具の傾斜係止部の軸と荷
    重受け部の軸とのなす角度を約161度にそれぞれ設定
    したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれ
    かに記載の物品支持装置。
  8. 【請求項8】 固定具の水平支持面の終端面が略垂直の
    壁板に設けられた挿入溝に挿通して上記終端面と上記壁
    板表面とがほぼ同一面となるように取り付けられたこと
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載
    の物品支持装置。
  9. 【請求項9】 一端端部の下面に水平設置面を有する荷
    重受け部と、上記荷重受け部の一端に連設し断面四角の
    直柱状に形成され水平面から所定の角度を有する傾斜係
    止部とにて成る荷重支持具、および略垂直な壁板に固定
    され、上記荷重支持具の傾斜係止部が挿通可能なよう
    に、その断面の高さは上記傾斜係止部の断面より微小寸
    法大きく、かつ、断面の幅は上記傾斜係止部の断面より
    大きくなる形状に形成され、水平面から所定の傾斜角度
    をもつ傾斜状溝と、上記傾斜状溝の下面上端から水平方
    向に延在して所望距離形成され上記荷重受け部の水平設
    置面に当接する水平支持面とを有するとともに、上記水
    平支持面の上部に上記荷重支持具の水平設置面および傾
    斜係止部が連続して挿入可能となる所望空間を有する固
    定具を備える物品支持装置に係る荷重支持具であり、上
    記傾斜係止部を上記固定具の水平支持面の上部の所望空
    間から抜き差し可能に直線的に挿入した後、上記荷重支
    持具の自重により上記傾斜係止部の上面を上記傾斜状溝
    の上面に、かつ、上記水平設置面を上記水平支持面にそ
    れぞれ接触保持させて、上記荷重支持具を上記固定具に
    対して係止させるようにしたことを特徴とする荷重支持
    具。
  10. 【請求項10】 荷重支持具の傾斜係止部は、水平支持
    面を介して傾斜状溝に挿入したとき上記傾斜係止部の先
    端(後部)面が上記固定具に当接するように形成された
    ことを特徴とする請求項9に記載の荷重支持具。
  11. 【請求項11】 荷重支持具の傾斜係止部は、水平支持
    面を介して傾斜状溝に挿入したとき上記傾斜係止部の先
    端(後部)面が上記固定具に当接しないように、上記傾
    斜状溝を貫通形状のものにするか上記傾斜係止部の長さ
    を上記傾斜状溝の深さ寸法より短いものとしたことを特
    徴とする請求項9に記載の荷重支持具。
  12. 【請求項12】 荷重支持具の荷重受け部の下面に形成
    され、上記荷重支持具を固定具に対して係止させた際
    に、互いに当接する、上記固定具の水平支持面と上記荷
    重受け部の水平設置面との離反を防止することができる
    挟持部を備え、上記挟持部は上記水平支持面の終端面と
    接触しないことを特徴とする請求項9ないし請求項11
    のいずれかに記載の荷重支持具。
  13. 【請求項13】 荷重支持具の傾斜係止部は、荷重受け
    部の一端に連設し水平面から所定の角度を有し、先端
    (後部)が左右直角方向にそれぞれ分岐する略T字状に
    成り断面四角の直柱状に形成されたことを特徴とする請
    求項9ないし請求項12のいずれかに記載の荷重支持
    具。
  14. 【請求項14】 固定具の傾斜状溝の軸と水平線とのな
    す傾斜角を約20度に、荷重支持具の傾斜係止部の軸と
    荷重受け部の軸とのなす角度を約161度にそれぞれ設
    定したことを特徴とする請求項9ないし請求項13のい
    ずれかに記載の荷重支持具。
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