JP2001303323A - 着脱簡易衣類 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後身頃の裄および脇に係止具の雄や雌を付
けた病人用の上着であり、片方では肩、脇の係止具に接
着面テープを使用した使い捨てアンダーウェアーであっ
て、いずれも上衣を脱いで着脱しなければならなかっ
た。本発明は上衣を着用したままで、下の衣服を着脱で
きることを目的とするものである。 【解決手段】 前身頃と後身頃は別体に形成され、か
つ、着脱可能に装着された複数の衣類を、上下方向に連
結するための上部衣類の下端に、下部衣類の上端を着脱
自在に装着し得る係止具を、それぞれに設けている着脱
簡易衣類である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】前身頃と後身頃は別体に形成
させ、かつ着脱可能に装着された複数の衣類を上下方向
に連結するための上部衣類の下端に、下部衣類の上端を
着脱自在に装着し得る係止具をそれぞれに設けた衣類に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、前身頃の裄および脇縁部に係止具
の雌を付け、後身頃の裄および脇縁部に係止具の雄を付
けた病人用の上着であり、片方では肩と脇縁部に接着面
テープを使用した使い捨てアンダーウェアがあった。

【０００３】

【発明が解決しようする課題】従来品には次のような欠
点があった。前身頃の裄および脇に係止具に接着面テー
プを使用した使い捨てアンダーウェアであって、いずれ
も上衣を脱いで着脱しなければならなかった。本発明は
上衣を着用したままで下の衣服を着脱できることを目的
とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前身頃と後身頃は別体に
形成され、かつ着脱可能に装着された複数の衣類を上下
方向に連結するための上部衣類の下端に下部衣類の上端
を着脱自在に装着し得る係止具をそれぞれに設けている
着脱簡易衣類である。

【０００５】

【発明の実施の形態】図１は着衣の前身頃Ａに連接させ
る衣服の前身頃Ｃを連設させる説明図である。裾に係止
具１を設け、連接させる衣服の前身頃Ｃの両肩に係止具
２を設け、着替えの際に着衣の裾と連接される衣服の肩
の係合具によって連結する。図２は図１の場合と同様に
後身頃Ｂの裾と連接する衣服Ｄの肩を連設する。上記の
着衣は前身頃および後身頃の裾にそれぞれ連接衣類の両
肩が連接されているので、上方に引き上げると下方に連
接した着衣のＣと着衣Ｄが着衣の状態になる。この時、
連接衣服の前後の肩の係止具をとめかえると通常の着衣
状態になる。上記の係合具はホック、釦、または面ファ
スナーあるいはボタンホールと釦など適宜の手段を用い
る。図面ではホックを用いた場合を例示しているので、
ホックの雄１雌２を係合しやすいように考慮しておく。

【０００６】実施例のものは、両脇も解放した場合を例
示している。着衣の前身頃Ａと着衣の後身頃Ｂを係合具
で着脱自在にしており連結衣服の前身頃Ｃと後身頃Ｄも
係合具により着脱自在にしている。従って両脇の係合具
をはずして解放すると、上方に衣服を引き上げやすいと
いう効果が得られる。

【０００７】図３は前身頃のほぼ中央部にポケットＥを
設けたものである。前身表面にファスナー３を取り付け
た開口部４を設け、さらにポケット底５縁より上方裏側
にファスナー６を取り付けた開口部７を設けている。使
用方法は表面のファスナー３により取り出すようにして
おくと上着を着たままで取り出しやすいと共に、旅行の
際または病院などで使用するときは軽い貴重品入れにも
なり、安全性が得られブラジャーなしで着衣の場合は代
用になる。また裏側ファスナー６を設けたので表面ファ
スナー３から入れた物品を衣服の裾から内側に手を入れ
て取り出すこともできる。あるいは夏など、汗をかいた
場合に表裏を反転して着衣した時、表側のポケット口と
して使用できる。

【０００８】

【発明の効果】裾に係止具を使用したことにより上着を
取らず、少しのスペースの場所で時間短縮および方向自
在に着脱を可能とし、汗取りおよび中着としても（薄地
ベスト）最適で、かつ前身のみ或いは後身の取り替えも
自在である。

【０００９】着脱自在の係止具を係合使用において着脱
態勢に無理を与えず、取り替えては心の活性化へ、乾き
の悪い時期でも前後別体にできるので、洗濯も乾燥もは
やくたたんで収納するのも簡単で便利である。これによ
って看護される方の体にかかる負担が軽少され経済的に
もプラスとなる。

【００１０】すべての係止具をはづせば前身および後身
はそれぞれ平らな１枚となり、たたんでもシワはよりに
くく嵩はコンパクト化されて持ち歩きも楽になる。また
使用する生地によっては係止具の部分をさけるとウエス
としてそく、切り屑もださずに使えて塵芥も半減する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す前身頃の使用説明図であ
る。

【図２】本説明の実施例を示す後身頃の使用説明図であ
る。

【図３】本発明のポケットを設けた場合を例示した平面
図である。

【記号の説明】

Ａ・・・着衣の前身頃 Ｂ・・・着衣の後身頃 Ｃ・・・連接される衣服の前身頃 Ｄ・・・連接される衣服の後身頃 Ｅ・・・ポケット １・・・係止具、雄 ２・・・係止具、雌 ３・・・前身ファスナー ４・・・開口部 ５・・・ポケット底 ６・・・前身裏側ファスナー ７・・・開口部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の衣料を上下方向に連結するため
   の、上部衣類の下端に下部衣類の上端を、着脱自在に装
   着し得る係止具を、それぞれに設けたことを特徴とする
   着脱簡易衣類。
2. 【請求項２】 前身頃と後身頃は別体に形成され、かつ
   着脱可能に装着されている請求頃１記載の着脱簡易衣
   類。
3. 【請求項３】 前身頃を横切る開口部を有するポケット
   を設け、ポケット底よりやや上方を横切り、ファスナー
   を開閉自在にした開口部を有する請求項１、請求項２記
   載の着脱簡易衣類。