JP2001302972A - 着色膜形成用塗布液 - Google Patents

着色膜形成用塗布液

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JP2001302972A
JP2001302972A JP2000116216A JP2000116216A JP2001302972A JP 2001302972 A JP2001302972 A JP 2001302972A JP 2000116216 A JP2000116216 A JP 2000116216A JP 2000116216 A JP2000116216 A JP 2000116216A JP 2001302972 A JP2001302972 A JP 2001302972A
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colored film
forming
colored
glass
film
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JP2000116216A
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Yukihiro Ogiya
幸宏 扇谷
Masato Tao
正人 田尾
Katsuhiko Ogaki
克彦 大柿
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Siアルコキシドと金属塩を溶媒中に溶解させ
た塗布液を用いて、ゾルゲル法で表面抵抗が高い着色膜
をガラス板表面に得る。 【解決手段】Siアルコキシドに加えて、着色源である
金属塩および/またはその水和物を2種類以上用いて、
スピネル結晶の化学量論比で各金属塩を加え、ジカルボ
ン酸および/またはヒドロキシ酸を加え、更に多価アル
コールを加えて調整した塗布液をガラス板に塗布し塗布
膜とした後、加熱硬化させて着色膜を得、該着色膜中に
導電性の低いスピネル結晶を形成する。得られた膜の表
面抵抗は50MΩ以上あり、膜上にアンテナパターンを
形成した際にアンテナ性能を阻害しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AMアンテナ、F
Mアンテナ、TVアンテナおよび/または電話アンテナ
等を有した、即ちアンテナパターンを有した車両用また
は建造物用の窓ガラスに用いる着色コーティングガラ
ス、その着色膜形成用塗布液および着色膜の形成方法に
関する。特に着色コーティングされ、更にアンテナパタ
ーンを有した自動車のリアウィンドおよびサイドウィン
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の建造物用窓ガラスおよび車両用ウ
ィンドガラス、特に、自動車用のリアウィンド、サイド
ウィンドには冷暖房負荷の低減、眩しさ防止および内装
材の退色防止のために、日射光、即ち、赤外光、可視光
および紫外光の透過を適度に抑制し、快適な室内環境を
保持するグリーンまたはグレー等に着色された着色ガラ
スが広く使用されるようになってきている。更に、着色
ガラスを自動車ガラスに用いると車内が見えにくく、プ
ライバシー保護の効果があるととも自動車に装飾性を付
与できる。
【0003】また、昨今の車両用ウィンドガラス、特
に、自動車用のリアウィンド、サイドウィンドの室内側
表面には、AM、FM、TVおよび/または電話アンテ
ナ等のアンテナパターンが形成されたアンテナガラスが
使用されているが、アンテナパターンを形成する際に下
地の表面抵抗が50MΩ以上なければ、アンテナの性能
が悪くなり、受信が困難となる。
【0004】ガラス自体に色のあるバルクガラスである
着色ガラスの表面抵抗は100MΩ以上あり、ガラス表
面にアンテナパターンを形成してもアンテナ性能に何ら
問題はない。ところが、バルクガラスによる着色ガラス
は、例えば、フロート法で製造するとすれば、フロート
窯への原料投入時に着色源である金属および/または金
属化合物を投入しなければならず、他の板ガラスとの製
造の切り替えの際、色調を変えるために前段取り、後処
理の時間がかかり高価となる。
【0005】それに比較し、フロート法で作製した透明
板ガラスに後工程で着色コーティングを施す、即ち、透
明ガラス表面に着色膜を形成する方が容易であり、製造
時間もかからず安価である。また、着色コーティングに
は容易にハーフミラー状の着色コーティングガラスを得
やすいという利点もあり、赤外線反膜機能および/また
は紫外線反膜機能を得やすく、日射を効果的に遮り快適
な内部環境を与えるとともに、室内または車内を見えに
くくし、プライバシーを保護することが可能となる。
【0006】ガラス表面に着色膜を形成する方法とし
て、顔料分散法、ゾルゲル法を用いた湿式塗布法等が挙
げられる。
【0007】ガラス表面に着色膜を顔料分散法で形成す
る際に、導電性のない顔料、例えば、有機顔料等を使う
ことによって、着色膜の表面抵抗を100MΩ以上にす
ることが可能であるが、着色膜形成用塗布液の作製時に
顔料分散装置からの着色膜形成用塗布液の回収に時間が
掛かるとともに、作業が複雑となりコスト高に繋がる。
更に、無機顔料分散による着色膜形成用塗布液を用い
てガラス表面に形成した着色膜は、耐擦傷性が悪く、保
護コートをする必要がある。
【0008】ガラス表面に耐擦傷性に優れた着色膜を安
価に形成する方法に、ゾルゲル法を用いた湿式塗布法が
ある。Siアルコキシドを使用したゾルゲル法は、Si
アルコキシドを、少量の水を加えたアルコール中等に分
散または溶解させた後、Siアルコキシドを加水分解さ
せてSiOH基を生成させ、塗布液にガラス基板等を浸
漬させた後に引き上げる、例えば、ディッピング法等に
よってガラス基板表面に薄膜を形成する方法である。薄
膜を乾燥させて溶媒を揮発させSiアルコキシドより発
生したSiOH基同士および/またはSiOH基と、ガ
ラス基板上のOH基とが水素結合した後に加熱し高温に
して脱水縮合反応を起こし、Si−O−Si、即ち、シ
ロキサン結合を生成し、緻密で硬質な酸化ケイ素からな
る薄膜をガラス板上に形成させる。
【0009】ゾルゲル法でガラス表面に着色膜を形成さ
せるには、Siアルコキシド溶液に着色源として金属塩
を加え溶解させた後、Siアルコキシドを加水分解させ
てSiOH基を発生させ着色膜形成用塗布液となし、着
色膜形成用塗布液をガラス表面に塗布後、加熱して脱水
縮合させて硬質な着色膜を形成させている。着色源であ
る金属は、通常は、金属酸化物として酸化ケイ素からな
る膜中に分散している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】自動車のリアウィン
ド、サイドウィンド等に着色コーティングガラスを使用
し、更に、着色コーティングガラスにアンテナパターン
を形成する際に、通常、耐久性のため、着色膜もアンテ
ナパターンもウィンドガラスの室内側表面に形成する。
自動車のリアウィンド、サイドウィンド等の室内側表面
にAMアンテナ、FMアンテナ、TVアンテナおよび/
または電話アンテナ等のアンテナパターンを形成する際
に、下地の表面抵抗が50MΩ以上なければアンテナの
性能が悪くなり、受信が困難となる。
【0011】ゾルゲル法を用いた着色コーティングガラ
スの製造において、着色膜の表面に形成したアンテナの
性能を高める、即ち、膜の表面抵抗を上げるために、着
色成分である金属塩の濃度を減らし、Siアルコキシド
の濃度を上げると、Siアルコキシドに比べて金属塩の
濃度が低くなり、吸光度が低下し、例えば、自動車のウ
ィンドガラスに用いた場合、車内を見えにくくするプラ
イバシーガラスとしての低い可視光線透過率を得ること
ができなかった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶解させる金
属塩、その水和物および/または金属アルコキシドの種
類および量を、スピネル結晶の化学量論比となる様に調
整し溶解させたSiアルコキシド溶液に、ジカルボン酸
化合物および/またはヒドロキシ酸化合物を加えた着色
膜形成用塗布液、該塗布液を用いたゾルゲル法により得
られた表面抵抗が50MΩ以上である着色膜を有した着
色コーティングガラス、および着色膜の形成方法であ
り、着色源である金属結晶をスピネル結晶としたことで
可視光透過率を低く、ガラス自体が着色されたバルクガ
ラスによる着色ガラス同様に、着色膜の表面抵抗を高く
して、着色膜上にアンテナパターンを形成してもアンテ
ナ性能を阻害しない着色コーティングガラスを提供する
ものである。
【0013】本発明は、Fe、Cu、Mn、Ni、C
o、Cr、Zn、Alの金属塩および/またはその水和
物のうち少なくとも2種類以上と、Siアルコキシド
と、ジカルボン酸、ヒドロキシ酸のうち少なくとも1種
類以上の酸とを有機溶剤に溶解させたことを特徴とする
着色膜形成用塗布液である。
【0014】更に、本発明は、ジカルボン酸またはヒド
ロキシ酸が、シュウ酸、コハク酸、マレイン酸、クエン
酸、酒石酸、グリセリン酸であることを特徴とする上記
の着色膜形成用塗布液である。
【0015】更に、本発明は、少なくとも1種類以上の
多価アルコールを加えたことを特徴とする上記の着色膜
形成用塗布液である。
【0016】更に、本発明は、多価アルコールが、エチ
レングリコール、グリセリン、グルシトール、1.3−
プロパンジオール、1.4−ブタンジオール、1.5−
ペンタンジオールであることを特徴とする上記の着色膜
形成用塗布液である。
【0017】更に、本発明は、ジカルボン酸および/ま
たはヒドロキシ酸の容量モル濃度と多価アルコールの容
量モル濃度との比が0.05:1〜5:1であることを
特徴とする上記の着色膜形成用塗布液である。
【0018】更に、本発明は、Al、Ti、Zr、T
a、Ceアルコキシドのうち少なくとも1種類以上の金
属アルコキシドを溶解させたことを特徴とする上記の着
色膜形成用塗布液である。
【0019】更に、本発明は、上記の着色膜形成用塗布
液をガラス表面に塗布してなる表面抵抗が50MΩ以上
であるスピネル結晶からなる着色膜を有することを特徴
とする着色コーティングガラスである。
【0020】更に、本発明は、着色膜の上にアンテナパ
ターンを形成したことを特徴とする上記の着色コーティ
ングガラスである。
【0021】更に、本発明は、上記の着色膜形成用塗布
液をガラス表面に塗布した後、塗布膜を室温以上、40
0℃以下で乾燥させて、次いで、400℃以上、800
℃以下で加熱硬化させて形成することを特徴とする着色
膜の形成方法である。
【0022】通常、ゾルゲル法による着色膜の形成にお
いて、Siアルコキシドを少量の水を加えたアルコール
等の溶媒中に溶解または分散させた後、加水分解させて
SiOH基を生成させた塗布液中に、着色源として金属
塩を加えた着色膜形成用塗布液を使用し、該塗布液をガ
ラス基板上に湿式塗布して塗布膜を形成する。
【0023】ゾルゲル法において、Siアルコキシドの
分解により発生したSiOH基同士および/またはSi
アルコキシドの分解により発生したSiOH基とガラス
基板上のOH基が水素結合した後に、加熱により高温に
て脱水縮合反応を起こしSi−O−Si、即ち、シロキ
サン結合を生成し緻密で硬質な酸化ケイ素からなる薄膜
をガラス基板上に得、得られた膜中に着色源である金属
塩より生成した金属酸化物が分散した着色膜を得てい
る。
【0024】スピネル結晶は、AB24の形に書き表せ
る無機化合物に見られる結晶構造である。Aは2価の金
属イオンで、Bは3価の金属イオンで、XはO2-、S2-
等の陰イオンである。本発明で使用するスピネル結晶
は、AB24である。Bは異なる2種類の金属イオンで
あっても構わない。スピネル結晶の結晶構造は、酸素の
立法の密なパッキングからなり、八面体型6配位の隙間
と四面体型配位の隙間とに金属原子が入っているもので
ある。立方晶系に属するスピネル結晶は、例えば、Xが
酸素イオンであるとすると単位格子中に酸素を多数含む
ことによって自由電子の動きが妨げられる。よって、着
色膜の着色源である金属酸化物をスピネル結晶とするこ
とで着色膜の表面抵抗を高くすることができる。
【0025】本発明のスピネル結晶を着色源とした着色
膜形成用塗布液は、スピネル型構造を取る金属イオンを
もたらす鉄、即ち、Fe、銅、即ち、Cu、マンガン、
即ち、Mn、ニッケル、即ち、Ni、コバルト、即ち、
Co、クロム、即ち、Cr、亜鉛、即ち、Zn、アルミ
ニウム、即ち、Alの金属塩および/またはその水和物
うち少なくとも2種類以上を含み、得られた着色膜はF
e、Cu、Mn、Ni、Co、Cr、Zn、Alのうち
少なくとも2種類以上の金属を含む。
【0026】本発明に使用するスピネル結晶をもたらす
金属塩および/またはその水和物は、塗布液の溶媒に可
溶であればよく種類は問わないが、例えば、硝酸塩、塩
化物または硫酸塩等が挙げられ、エタノール等の低級ア
ルコールに溶解させやすいので、硝酸塩およびその水和
物を用いることが好ましい。
【0027】本発明の着色膜の着色源であるスピネル結
晶は、CuMnFeO4、CuMnCrO4、CuMnC
oO4、CoAlCrO4、NiCoCrO4、FeAl2
4、ZnAl24、ZnFe24、FeCr24等が
挙げられるが、本発明において、装飾性の点で着色源と
して色調が濃色グレーであるCuMnFeO4、CuM
nCrO4、CuMnCoO4、色調がグリーンであるC
oAlCrO4、色調がブラウンであるNiCoCrO4
を用いることが好ましい。
【0028】着色源であるスピネル結晶の化学量論比に
できるだけ近い状態で各種の金属塩を調合した着色膜形
成用塗布液を作製することによって、得られた着色膜の
表面抵抗を高くすることができる。また、化学量論比か
らずれるとスピネル結晶に酸素欠陥ができる、または着
色膜中にスピネル結晶以外の金属酸化物が発生し導電性
を示すようになる。
【0029】金属イオンおよびスピネル結晶以外の単な
る金属酸化物が分散した状態では、着色膜は導電性とな
るために、着色膜上にアンテナパターンを形成した場
合、アンテナ性能が阻害され受信が甚だ困難になる。
【0030】よって、本発明者らは、鋭意検討した結
果、Siアルコキシド溶液に溶解させる金属塩および/
またはその水和物をスピネル結晶の化学量論比となるよ
うに調整して着色膜形成用塗布液とし、塗布後加熱する
ことで、得られる金属酸化物の結晶構造をスピネル結晶
構造とし、着色膜の表面抵抗を高くして、着色膜上にア
ンテナパターンを形成してもアンテナ性能を阻害しない
可視光線透過率が低い着色膜が得られることが判った。
【0031】更に、本発明者らは、ジカルボン酸化合物
および/またはヒドロキシ酸化合物を該着色膜形成用塗
布液に加えることによって、板ガラス表面に塗布し加熱
して得られる着色膜中のスピネル結晶の生成を促進し、
スピネル結晶以外の金属結晶および金属イオンの発生を
極力抑えることによって、極めて高抵抗の着色膜をガラ
ス表面に形成することができることが判った。ジカルボ
ン酸化合物および/またはヒドロキシ酸化合物の添加に
より金属塩のキレート化が促進され、成膜直後の金属イ
オンの移動がキレ−ト効果によって阻害される、その結
果、酸素欠陥がないスピネル結晶が得られるため、導電
性が現れず優れたアンテナ性能が得られると考えられ
る。
【0032】添加するカルボン酸および/またはヒドロ
キシ酸としては、シュウ酸、コハク酸、マレイン酸、ク
エン酸、酒石酸、グリセリン酸等が挙げられる。
【0033】ジカルボン酸および/またはヒドロキシ酸
に加えて更に多価アルコールを添加すると、金属塩が、
ジカルバン酸またはヒドロキシ酸によりキレート化した
キレート化合物のカルボキシル基と、多価アルコールの
水酸基が反応してエステル結合となり、ポリマー金属錯
体となる。
【0034】安定なポリマー金属錯体が得られたこと
で、本発明のジカルボン酸および/またはヒドロキシ
酸、多価アルコールを用いた着色膜形成用塗布液を使用
することで、着色膜中の着色源であるスピネル結晶の含
有率を高めた、即ち、導電性を示す金属イオン、および
スピネル結晶以外の形で着色膜中に存在する金属が殆ど
無く、ガラス自体が着色されたバルクガラスの表面抵抗
と同等に、表面抵抗が極めて高い着色膜が得られる。
【0035】また、スピネル結晶の着色源をポリマー金
属錯体とした効果により着色源である金属結晶がより小
さくなり、得られた着色膜がより緻密になる。多価アル
コール類を添加しないと、得られる着色膜は緻密になら
ないので、人間の指紋等が付着しても着色膜にしみ込み
跡が残る。
【0036】よって、本発明の着色膜形成用塗布液に、
金属塩およびその水和物を用いる際は、カルボン酸及び
またはヒドロキシ酸に加え多価アルコールを添加するこ
とが好ましい。
【0037】添加する多価アルコール類は、例えばエチ
レングリコール、グリセリン、グルシトール、1.3−
プロパンジオール、1.4−ブタンジオール、1.5−
ペンタンジオール等が挙げられる。
【0038】本発明の着色膜形成用塗布液において、ジ
カルボン酸および/またはヒドロキシ酸の容量モル濃度
と多価アルコールの容量モル濃度との比は、0.05:
1〜5:1の範囲である。ジカルボン酸とヒドロキシ酸
を加えた容量モル濃度の比が0.05より小さい、また
は、5より大きいとポリマー金属錯体が生成されず、ス
ピネル結晶の含有率の高い高抵抗な着色膜ができない。
【0039】本発明の着色膜は、ゾルゲル法によって生
成するシロキサン結合を有する硬質な酸化ケイ素膜中
に、着色源であるスピネル結晶が分散したものである。
【0040】よって、着色膜を形成する着色膜形成用塗
布液中のSi濃度が低いと、着色膜が形成できなくな
り、Si濃度が高いと、着色膜形成用塗布液中のSiア
ルコキシドの安定性が悪くなり経時により固形物を生成
する。更には、塗布液自体がゲル化を起こしてしまうこ
ともありえる。よって、本発明の着色膜形成用塗布液中
のSi濃度は着色膜形成のために0.01mol/kg
以上、着色膜形成用塗布液中のSiアルコキシドの安定
のために1.5mol/kg以下であることが好まし
い。
【0041】本発明の着色膜形成用塗布液に使用するS
iアルコキシドは、テトラメトキシシラン、テトラエト
キシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシ
シラン等の単量体や縮合体、更に、アルコキシ基の一部
がアルキル基に置換されたアルキルアルコキシシラン等
の単量体や縮合体等の、通常、ゾルゲル法で使用するS
iアルコキシドを使用することができる。
【0042】本発明の着色膜形成用塗布液に使用する溶
媒は、Siアルコキシド、着色源としての金属塩および
/またはその水和物を溶解し液中で安定な状態に保てば
よく、メタノール、エタノール、ノルマルプロパノー
ル、イソプロパノール等の低級アルコール、エチレング
リコール、プロピレングリコール等のジオール類、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル等のセロソルブ類、セロソルブ
アセテート類、または水、これらの混合液体等が挙げら
れる。
【0043】また、紫外線透過率および/または紫外線
反射率の調整、屈折率の調整、膜硬度の調整等を行い、
着色膜に所望の膜特性を得るために、本発明の着色膜形
成用塗布液にSiアルコキシド以外の金属アルコキシド
を加えることが可能である。例えば、他の金属アルコキ
シドとしてチタンアルコキシド、即ち、Tiアルコキシ
ド、アルミニウムアルコキシド、即ち、Alアルコキシ
ド、ジルコニウムアルコキシド、即ち、Zrアルコキシ
ド、タンタルアルコキシド、即ち、Taアルコキシド、
およびセリウムアルコキシド、即ち、Ceアルコキシド
等が挙げられる。
【0044】本発明の着色膜はTiアルコキシドとして
はチタンテトラエトキシド、チタンテトラブトキシド、
チタンイソプロポキサイド、チタンメトキシド等が挙げ
られる。Alアルコキシド、Zrアルコキシド、Taア
ルコキシド、Ceアルコキシド等も同様のアルコキシド
が挙げられる。
【0045】本発明の着色膜形成用塗布液を用いること
で、表面抵抗が50MΩ以上である着色膜を有する着色
コーティングガラスが得られる。
【0046】本発明の着色膜形成用塗布液をガラス表面
に湿式塗布した後、得られた塗布膜を加熱硬化させる、
着色膜形成用塗布液中の金属塩および/またはその水和
物から加熱によりスピネル結晶を得る際は、塗布膜を室
温以上、400℃以下で乾燥させて、次いで、400℃
以上、800℃以下で加熱する。
【0047】塗布膜を最初から高温で加熱すると、塗布
膜中の溶媒が急速に蒸発することにより、膜が多孔化し
緻密な膜が得られない恐れがあり、更に、Siアルコキ
シドが脱水縮合し加熱硬化する際に、膜にクラックが入
る恐れがある。よって、高温で加熱する前に、乾燥させ
ることが好ましい。乾燥させる温度は、室温以上、好ま
しくは溶媒の揮発する温度以上に加熱することが望まし
い。高沸点の溶媒を用いた場合、低温の状態では溶媒が
揮発せず、いつまでも乾燥した膜が得られない。また、
加熱時間は塗膜に異物等が付かないように短いことが好
ましいが、溶媒が完全に揮発しないほど短いことは好ま
しくないことは言うまでもない。また、乾燥させる温度
は400℃以下である。400℃以上ではSiアルコキ
シドが脱水縮合する硬化反応が急速に進むため、塗布膜
にクラックが入る恐れがある。
【0048】次いで、Siアルコキシドが脱水縮合する
硬化反応が急速に進む400℃以上で、塗布膜を加熱硬
化させて、ガラス表面に着色膜を得る。温度の上限は、
ガラスの耐熱温度まで上げることができ、800℃程度
まで通常のソーダライムガラスであれば加熱できる。
【0049】また、スピネル結晶を生成する温度および
加熱時間はスピネル結晶の種類により異なる。CuMn
FeO4、CuMnCrO4、CuMnCoO4、CoA
lCrO4、NiCoCrO4等のスピネル結晶を得るこ
とができる好ましい加熱温度は450℃以上である。加
熱温度が高く、加熱温度が長い程、より緻密な膜ができ
るがガラスの軟化温度以上に加熱することは好ましくな
い。
【0050】本発明の着色膜形成用薬液のガラス表面へ
の塗布方法は、湿式法、即ちフローコート法、スプレー
コート法、ロールコート法、スピンコート法、ディップ
コート法、またはスクリーン印刷、フレキソ印刷等の印
刷法等が考えられるが、ガラス基板上に所定の膜厚で均
一な膜が得られれば、どの方法を用いても構わない。
【0051】本発明の着色膜形成用塗布液を用いて作製
した着色コーティングガラスは、着色膜の表面抵抗が高
く、容易にアンテナ性能を阻害することのない50MΩ
以上の表面抵抗を持つ着色膜が得られ、得られた着色膜
上にアンテナパターンを形成してもアンテナ性能を阻害
することがなく、例えばAM、FM、TVおよび/また
は電話用等のアンテナパターンを有した、自動車のサイ
ドウィンド、リアウィンド等のアンテナガラスに使用で
きる。
【0052】本発明で得られた着色膜は、耐擦傷性に優
れている。
【0053】また、本発明の着色コーティングガラス
は、可視光ばかりでなく、紫外光の透過率をも低く抑え
ることができる。従って、車両用、建築用の窓に使用す
るとプライバシーの保護ばかりでなく車内または建築物
内の物品の紫外光による紫外光やけを防ぐことができ
る。
【0054】本発明で得られた着色コーティングガラス
は、加熱しても退色することなく、ガラスの軟化温度ま
で充分に着色を維持するので、加熱による曲げ、および
/または加熱冷却による強化を行うことが可能である。
【0055】また、本発明の着色膜形成用塗布液を、板
ガラス表面に塗布し塗布膜とした後、金属アルコキシド
の脱水縮合による加熱硬化、および加熱により所望の色
調に発色させて着色膜を形成すると同時に、板ガラスの
曲げ、および/又は強化を行うこともできる。
【0056】本発明に用いる板ガラスとしては、ソーダ
石灰系ガラス、アルミノ珪酸系ガラス、ホウ珪酸系ガラ
ス等の各種板ガラスが使用できる。板ガラスは、透明性
が有れば、着色、無着色は問わないが、作製した着色コ
ーティングガラスに、所望の色調を得るためには、無色
透明の板ガラスを用いることが好ましい。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。本発明は、以下、実施例に限定される
ものではない。
【0058】
【実施例】実施例1 溶媒としてエタノールを用いて、エタノール中に硝酸
銅、0.24mol/L、硝酸マンガン、0.24mo
l/L、硝酸クロム、0.12mol/Lおよびテトラ
エトキシシラン0.4mol/Lを溶解させ、更に、ク
エン酸0.84mol/Lおよびエチレングリコール
3.36mol/Lを加えて攪拌し、着色膜形成用塗布
液とした。該塗布液中の、クエン酸とエチレングリコー
ルの容量モル比は、0.25:1である。
【0059】湿度45%、室温22℃の環境で、洗浄し
たガラス基板に該塗布液を所定量垂らした後、回転さ
せ、スピンコート法で塗布液をガラス基板に塗布した。
【0060】次いで、ガラス基板を暫く清浄な環境に室
温にて静置し、塗布膜中のエタノールを揮発させた後、
350℃で10分間加熱した。その後、750℃で3分
間加熱し塗布膜を加熱硬化させ、ガラス基板上に着色膜
を得た。
【0061】得られた着色膜の色は濃色グレーであり、
可視光線透過率は21.2%であった。膜厚は270n
mで、その表面抵抗をメガレスターで測定したところ、
88GΩであった。該ガラス基板の着色膜上に、FM波
を受信するためのアンテナパターンを作製し、FMラジ
オにつないでFM電波を受信したところ、受信状態は良
好であった。
【0062】得られた着色コーティングガラスの可視光
透過率は、分光光度計(340型自記、日立製作所製)
で波長340〜1800nmの間の透過率を測定し、J
ISZ 8722およびJIS R 3106またはJ
IS Z 8701に準拠して求めた。またガラス表面
の着色膜の膜厚は表面形状測定機(スローン社製DEK
TAK3030)を用い、膜の一部をカッターで削り取
り、その段差部分に針を接触走査させることで測定し
た。表面抵抗はメガレスター(Shishdo ele
ctrostatic LTD社製 model H0
709)によって測定した。
【0063】以下、実施例2または比較例1についても
同じ測定方法で測定した。 実施例2 溶媒としてエタノールを用いて、エタノール中に硝酸
銅、0.24mol/L、硝酸マンガン、0.24mo
l/L、硝酸クロム、0.12mol/Lおよびテトラ
エトキシシラン0.4mol/Lを溶解させ、更に、ク
エン酸、0.66mol/Lおよびグリセリン、2.6
4mol/Lを加えて攪拌し、着色膜形成用塗布液とし
た。該塗布液中の、クエン酸とグリセリンの容量モル比
は、0.25:1である。
【0064】湿度45%、室温22℃の環境で、洗浄し
たガラス基板に該塗布液を所定量垂らした後、回転さ
せ、スピンコート法で塗布液をガラス基板に塗布した。
【0065】次いで、ガラス基板を暫く清浄な環境に室
温にて静置し、塗布膜中のエタノールを揮発させた後、
350℃で10分間加熱した。その後、750℃で3分
間加熱し塗布膜を加熱硬化させ、ガラス基板上に着色膜
を得た。
【0066】得られた着色膜の色は濃色グレーであり、
可視光線透過率は22.7%であった。膜厚は260n
mで、その表面抵抗をメガレスターで測定したところ、
51GΩであった。該ガラス基板の着色膜上に、FM波
を受信するためのアンテナパターンを作製し、FMラジ
オにつないでFM電波を受信したところ、受信状態は良
好であった。 比較例1 実施例1の塗布液の組成物からクエン酸を除き、他の組
成物は実施例1と同量として、実施例1と同様に調製し
た塗布液を、同条件でスピンコート法でガラス基板上に
塗布し加熱して得られた着色膜の色は濃色グレーであ
り、膜厚は240nmでその表面抵抗をメガレスターで
測定したところ、2.4MΩであった。本ガラス基板の
着色膜上に、FM波を受信するためのアンテナパターン
を作製し、FMラジオにつないでFM電波を受信しよう
としたところ、FM波を受信できなかった。 比較例2 実施例1の塗布液の組成物からエチレングリコールを除
き、他の組成物は実施例1と同量として、実施例1と同
様に塗布液を調合し攪拌しようとしたところ、緑灰色の
沈殿が生じた。この沈殿は溶媒に不溶であり、攪拌して
も溶解しなかった。よって、塗布液の調整ができなかっ
た。
【0067】
【発明の効果】本発明の着色膜形成用塗布液を用いて作
製した着色コーティングガラスは、着色膜の表面抵抗
が、着色膜を形成しない未処理のガラス基板表面と同等
に高抵抗であるので、着色膜上にアンテナパターンを形
成してもアンテナ性能を阻害することがなく、例えばA
M、FM、TVおよび/または電話用アンテナ等を有し
た、自動車のリアウィンド、サイドウィンド等に着色ア
ンテナガラスとして使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大柿 克彦 三重県松阪市大口町1510番地 セントラル 硝子株式会社硝子研究所内 Fターム(参考) 3D020 BA13 BC10 BD05 4G059 AA01 AB11 AC08 EA05 EA07 EB07 4J038 DL031 DM001 JA20 JA21 JA39 KA06 NA19 PA17 PB07 PB08 PC03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Fe、Cu、Mn、Ni、Co、Cr、Z
    n、Alの金属塩および/またはその水和物のうち少な
    くとも2種類以上と、Siアルコキシドと、ジカルボン
    酸および/またはヒドロキシ酸のうち少なくとも1種類
    以上の酸とを有機溶剤に溶解させたことを特徴とする着
    色膜形成用塗布液。
  2. 【請求項2】ジカルボン酸またはヒドロキシ酸が、シュ
    ウ酸、コハク酸、マレイン酸、クエン酸、酒石酸、グリ
    セリン酸であることを特徴とする請求項1に記載の着色
    膜形成用塗布液。
  3. 【請求項3】少なくとも1種類以上の多価アルコールを
    加えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の着色膜形成用塗布液。
  4. 【請求項4】多価アルコールが、エチレングリコール、
    グリセリン、グルシトール、1.3−プロパンジオー
    ル、1.4−ブタンジオール、1.5−ペンタンジオー
    ルであることを特徴とする請求項3に記載の着色膜形成
    用塗布液。
  5. 【請求項5】ジカルボン酸および/またはヒドロキシ酸
    の容量モル濃度と多価アルコールの容量モル濃度との比
    が0.05:1〜5:1であることを特徴とする請求項
    3乃至請求項4に記載の着色膜形成用塗布液。
  6. 【請求項6】Al、Ti、Zr、Ta、Ceアルコキシ
    ドのうち少なくとも1種類以上の金属アルコキシドを溶
    解させたことを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載
    の着色膜形成用塗布液。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6に記載の着色膜形成
    用塗布液をガラス表面に塗布してなる表面抵抗が50M
    Ω以上であるスピネル結晶からなる着色膜を有すること
    を特徴とする着色コーティングガラス。
  8. 【請求項8】着色膜の上にアンテナパターンを形成した
    ことを特徴とする請求項7に記載の着色コーティングガ
    ラス。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項6記載の着色膜形成用
    塗布液をガラス表面に塗布した後、塗布膜を室温以上、
    400℃以下で乾燥させて、次いで、400℃以上、8
    00℃以下で加熱硬化させて形成することを特徴とする
    着色膜の形成方法。
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