JP2001302482A - デオドラント剤 - Google Patents

デオドラント剤

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JP2001302482A
JP2001302482A JP2000121005A JP2000121005A JP2001302482A JP 2001302482 A JP2001302482 A JP 2001302482A JP 2000121005 A JP2000121005 A JP 2000121005A JP 2000121005 A JP2000121005 A JP 2000121005A JP 2001302482 A JP2001302482 A JP 2001302482A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 乾燥速度が30秒以下で、動摩擦抵抗比
が50%以下で、粘度が1000〜30000mPa・
sである殺菌剤又は制汗剤を含有するデオドラント剤。 【効果】 肌上での乾燥が速く、さらさらした感触を肌
に付与し、肌のドライ感触が良好で、手からこぼれず、
取り扱いが容易なデオドラント剤が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾燥が速く、さら
さらした感触を肌に付与し肌のドライ感触が良好なデオ
ドラント剤に関する。
【0002】
【従来の技術】汗臭、腋臭、足臭などの体臭は、エクリ
ン腺、アポクリン腺の汗腺より分泌される汗に含まれる
アミノ酸、中性脂肪、脂肪酸、コレステロール等が皮膚
常在菌によって臭気物質に分解して発生する。体臭を防
ぐ方法として、皮膚タンパク収斂作用のある発汗抑制剤
(制汗剤)を使用する方法、皮膚常在菌の増殖抑制のた
めに殺菌剤を使用する方法、腋臭や足臭の原因物質の1
つと考えられている低級脂肪酸を金属塩に変える方法、
香水やオーデコロンを用いマスキングする方法等のデオ
ドラント剤が一般的に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】デオドラント剤の剤型
には、液状、スプレー、ロールオン、エアゾール、固型
状、粉末状等の剤型があるが、デオドラント効果として
は、スプレーよりも液状のような剤型の方が意図する量
を無駄なく塗布できるという点で優れているが、夏場の
肌は湿っており、液状のデオドラント剤を適用しても乾
燥し難く、すぐにさっぱりとした感触を得られなかっ
た。また、塗布時に手からこぼれ、床や服を汚すという
問題もあった。
【0004】本発明の目的は、肌のドライな感触が優
れ、取り扱いが容易な、デオドラント剤を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、デオドラ
ント剤を肌に適用したときの動摩擦抵抗値を下げ、乾燥
速度を速くし更にその粘度を特定範囲にすることによ
り、肌が湿った状態でも、すぐにさらさらした感触が得
られ、使用勝手のよいデオドラント効果の優れたデオド
ラント剤が得られることを見い出した。
【0006】すなわち、本発明は、乾燥速度が30秒以
下で、動摩擦抵抗比が50%以下で、粘度が1000〜
30000mPa・sである殺菌剤又は制汗剤を含有す
るデオドラント剤を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のデオドラント剤に使用さ
れる殺菌剤又は制汗剤は併用する場合もあるが、殺菌剤
が好ましい。殺菌剤としては、3,4,4−トリクロロ
カルバニリド(TCC)、レゾルシン、フェノール、ヘ
キサクロロフェン、トリクロサン、イソプロピルメチル
フェノール等のノニオン系殺菌剤、塩化ベンザルコニウ
ム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアン
モニウム、ジンクピリチオン等のカチオン系殺菌剤、ソ
ルビン酸、サリチル酸等のアニオン系殺菌剤が挙げられ
る。また、制汗剤としては、アルミニウムヒドロキシク
ロリド、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩基性
臭化アルミニウム、アルミニウムフェノールスルホン
酸、タンニン酸、アルミニウムナフタリンスルホン酸、
塩基性ヨウ化アルミニウム、ジルコニウム塩、アルミニ
ウム−ジルコニウム複合塩、p−フェノールスルホン酸
亜鉛等が挙げられる。殺菌剤は全組成中に0.01〜
5.0重量%(以下、単に%と記載する)、特に0.0
5〜3.0%含有するのが好ましく、制汗剤は全組成中
に0.1〜30%、特に1.0〜15.0%含有するの
が好ましい。
【0008】本発明のデオドラント剤の乾燥速度は、3
0秒以下であり、このとき下限は通常3秒以上又は5秒
以上である。乾燥速度は、好ましくは25秒以下であ
り、このとき下限は通常3秒以上又は5秒以上である。
乾燥速度は、より好ましくは20秒以下であり、このと
き下限は通常3秒以上又は5秒以上である。乾燥速度と
は、20℃、60%RHの恒温恒湿室に10分間入室
後、デオドラント剤0.3gを評価者の前腕内側部に1
000cm2(5×20cm)にわたって一様に塗布し、人
差指と中指で塗布された範囲を長尺方向に15往復/1
0秒の速度で、肌に対して出来るだけ押し圧を加えない
ようにしてこすり、引っかかり抵抗が感じられなくなる
迄の時間をいう。
【0009】本発明のデオドラント剤は、動摩擦抵抗比
が50%以下であり、このとき下限は通常3%以上又は
5%以上である。動摩擦抵抗比は、好ましくは40%以
下であり、このとき下限は通常3%以上又は5%以上で
ある。動摩擦抵抗比は、より好ましくは30%以下であ
り、このとき下限は通常3%以上又は5%以上である。
動摩擦抵抗比とは、肌上に塗布したデオドラント剤を塗
布する前と塗布した後の肌のさらさらした感触の実効感
に相当する値であって次の方法にて測定される動摩擦抵
抗の比で表わされる。
【0010】動摩擦抵抗測定 5×12cmのアクリルニトリルブタジエンゴム(以下N
BR)マット(例えば、JIS K6380に適用され
るクレシード(クレハエラストマー(株)製、型番MB
265N、厚さ1mm))の表面をエタノールで洗浄した
後、両面テープで測定台上に固定する。デオドラント剤
0.1gを一様に塗布する。表面性試験機(新東科学
(株)製、HEIDON−14D型)の上部アームに、
エタノールで清浄した3×3cmのNBRマットを取りつ
け、荷重200gをかけて水平方向移動距離7cm、移動
速度5cm/秒の条件で測定台上に固定したNBRマット
面との間の動摩擦抵抗(A)を測定する。デオドラント
剤を塗布し、充分に乾燥させた後同様に動摩擦抵抗
(B)を測定し、次式により動摩擦抵抗比を求める。
【0011】動摩擦抵抗比(%)=(B/A)×100
【0012】本発明のデオドラント剤は、25℃におけ
る粘度は、B型粘度計で12rpm60秒で測定したとき
上限は、30000mPa・s以下、好ましくは200
00mPa・s以下、特に10000mPa・s以下
で、下限は1000mPa・s以上、好ましくは150
0mPa・s以上、特に2000mPa・s以上とする
のがよい。粘度は1000〜30000mPa・s、好
ましくは1500〜20000mPa・s、特に好まし
くは2000〜10000mPa・sの範囲にあるのが
好ましい。粘度を上記範囲にすることにより、塗布時の
垂れが低減される等の効果が得られる。
【0013】デオドラント剤の上記粘度は、増粘剤を含
有させることにより得られる。増粘剤としては、ポリ
(メタ)アクリル酸及び架橋ポリ(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキル(炭
素数1〜30)共重合体及び架橋(メタ)アクリル酸・
(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜30)共重合
体、並びにカチオン性架橋共重合体の他、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、キサンタンガム、カラギーナ
ン、ゼラチン、メチルセルロース、エチルセルロース、
ポリビニルアルコール及びこれらの誘導体、カチオン性
架橋共重合体等が挙げられ、ポリ(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキル共重
合体、架橋ポリ(メタ)アクリル酸、架橋(メタ)アク
リル酸・(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、及びカ
チオン性架橋共重合体が好ましい。
【0014】カチオン性架橋共重合体は、分子中にカチ
オン性基と架橋構造とを有する物質であって、例えば、
カチオン性基含有ビニル単量体(以下、単量体
(a1))の少なくとも1種と、アミド基含有ビニル単
量体(以下、単量体(a2))の少なくとも1種と、2
個以上のビニル基を分子中に有する架橋性ビニル単量体
(以下、単量体(a3))の少なくとも1種を必須構成
単量体として含有するカチオン性架橋重合体(以下、共
重合体(A))が挙げられる。
【0015】共重合体(A)には、構成単量体として、
更に(メタ)アクリロイル基含有ビニル単量体等の他種
ビニル単量体を含有していても良い。
【0016】単量体(a1)の好ましい具体例として
は、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリルアミドの酸中和物又は4級化剤
で4級化した4級アンモニウム塩、あるいはジメチルジ
アリルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0017】単量体(a2)の好ましい具体例として
は、例えば、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,
N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)
アクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−
(メタ)アクリロイルモルホリン、N−ビニルピペリド
ン、N−ビニルピロリドン等が挙げられる。これらのう
ち、N,N−ジ置換アクリルアミドを用いた場合に使用
感が好ましく、更にはN,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド等
が、特に好ましい。
【0018】単量体(a3)としては、多価アルコール
又は不飽和アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、
アクリルアミド、ジビニル化合物、ポリアリル化合物等
が挙げられる。これらのうち、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールのアリルエー
テル化体、ビニル(メタ)アクリレート、アリル(メ
タ)アクリレート等が、特に好ましい。
【0019】カチオン性架橋共重合体としては、各単量
体の好ましい例示のものを1種以上使用した共重合体が
好ましいが、特にジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート/N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド/ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレートがデオド
ラント効果の点で好ましい。
【0020】単量体(a3)の割合は、単量体全量に対
して0.002〜5%が好ましく、特に0.002〜3
%、更に0.002〜1%が特に好ましい。単量体(a
3)の割合が上記範囲であれば、共重合体(A)から形
成されるハイドロゲルの感触は柔らかく、すべりの良い
ものとなる。
【0021】共重合体(A)は、必須構成単位である前
記の3種類のビニル単量体のそれぞれ1種以上の他に、
一般式(1)
【0022】
【化1】
【0023】(式中、R1は水素原子又はメチル基を示
し、Aは酸素原子又は−NH−基を示し、R2は炭素数
1〜17の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基又は一般
式(2)
【0024】
【化2】
【0025】(式中、nは1〜4の整数、mは1〜25
の整数を示す。)で表わされる基を示し、R3は水素原
子又はメチル基を示す。)で表わされる(メタ)アクリロ
イル基含有ビニル単量体を構成単位として含有しても良
い。
【0026】また、他のビニル単量体、例えばアクリル
酸、メタアクリル酸等のアニオン性基含有単量体;N−
(3−スルホプロピル)−N−アクリロイルオキシエチ
ル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン、N−カル
ボキシメチル−N−メタクリロイルオキシエチル−N,
N−ジメチルアンモニウムベタイン等のベタイン類など
を構成単位として含有しても良い。
【0027】共重合体(A)は、常法により、例えばラ
ジカル重合することによって得られ、水溶液重合法、逆
相懸濁重合法、沈澱重合法などを用いて製造できる。
【0028】ポリ(メタ)アクリル酸は、(メタ)アク
リル酸(単量体(b1))の重合体、(メタ)アクリル
酸・(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜30)共
重合体は、単量体(b1)の少なくとも1種と(メタ)
アクリル酸アルキル(炭素数1〜30)(単量体
(b2))の少なくとも1種とを必須構成単量体として
含有する共重合体である。架橋ポリ(メタ)アクリル酸
は、単量体(b1)と単量体(a3)の少なくとも1種を
必須構成単量体として含有するもので、(メタ)アクリ
ル酸・(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜30)
共重合体は、単量体(b1)の少なくとも1種と単量体
(b2)の少なくとも1種と単量体(a3)の少なくとも
1種とを必須構成単量体として含有する共重合体であ
る。この場合単量体(a3)は、単量体全量に対して
0.00001〜5%、好ましくは0.00002〜3
%、更に0.00005〜1%が特に好ましい。
【0029】増粘剤は、2種以上用いることもでき、デ
オドラント剤の粘度を、25℃で1000〜30000
mPa・sにする量、即ち全組成中に0.01〜10
%、特に0.05〜5%含有するのが好ましい。
【0030】本発明のデオドラント剤の粘度は、更に揮
発性溶剤を含有させることにより調整することができ
る。揮発性溶剤としては、水、炭素数1〜4の低級アル
コール、重合数4〜5の環状ジアルキルシリコーン(特
に環状ジメチルシリコーン(例えば「シリコーンSH−
344」東レ・ダウコーニング社))、重合数2〜5の
鎖状ジアルキルシリコーン(特に鎖状ジメチルシリコー
ン(例えば「シリコーンKF−96L(2cs)」信越化
学工業社))、軽質パラフィン(例えば「日石アイソゾ
ール300」日本石油化学社))等が挙げられるが、水
及び水溶性溶剤が好ましく、特に水及び低級アルコール
を重量比で水/低級アルコール=1/99〜50/5
0、好ましくは10/90〜50/50、特に好ましく
は20/80〜45/55の混合割合で含有する。水/
低級アルコール比を上記範囲にすることにより、速乾性
が向上する他、例えば粉体との組み合わせによってさら
さらした感触がより出しやすくなる等の効果が得られ
る。低級アルコールとしては、エタノール、イソプロパ
ノールが好ましく、特にエタノールが好ましい。揮発性
溶剤は、デオドラント剤中に通常40〜99%、好まし
くは60〜99%、特に80〜99%含有するのが好ま
しい。。
【0031】本発明のデオドラント剤には、水不溶性粉
体を併用することにより肌のさらさらなドライ感触が一
層良好なデオドラント剤とすることができる。粉体とし
ては、例えば片末端にラジカル重合性基を有するポリシ
ロキサン化合物を分散剤として、溶媒中でビニルモノマ
ーの分散重合を行うことにより得られたポリマー微粒子
(以下、ポリマービーズSという)、シリコーン樹脂
(KMP−590(信越化学社製)、トスパール14
5、トスパール2000B(以上、東芝シリコーン社
製)、トレフィル(東レ社製)等)や、ナイロン樹脂
(SP−500(東レ社製)等)、ポリスチレン系樹脂
(ファインパール(住友化学工業社製)、テクポリマー
SB(積水化成品工業社製)、ファインパウダーSGP
(綜研化学社製)等)、ポリエチレン樹脂(フロービー
ズ(住友精化社製)等)、ポリメクタリル酸メチル系樹
脂(マツモトマイクロスフェアーM(松本油脂製薬社
製)、テクポリマーMB(積水化成品工業社製)、ファ
インパウダーMP(綜研化学社製)等)、ジビニルベン
ゼン系樹脂、合成シリカビーズ、ポリウレタン系樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂、フェノール系樹
脂、フッ素系樹脂等の有機粉体;タルク、セリサイト、
マイカ、カオリン、ベンガラ、クレー、ベントナイト、
無水ケイ酸、雲母等の無機粉体等が挙げられる。
【0032】粉体の形状は球状、柱状、板状、針状等い
ずれでもよいが、球状であるのが、すべり易さの点で好
ましい。粉体の真球度は特に制限されないが、真球度が
増すにつれて動摩擦係数が下がり肌の滑り感が高まるの
で、なるべく真球に近い粉体を用いるのが好ましい。
【0033】また、粉体の平均粒径(レーザー回折/散
乱法)は0.05〜50μm、特に0.5〜50μmが
好ましい。
【0034】これらの粉体は、常法により、シリコーン
処理、フッ素処理、金属石鹸処理、脂肪酸処理などの疎
水化処理を行ったものでもよい。
【0035】粉体は、2種以上用いることもでき、全組
成中に0.1〜40%、特に1〜20%、更に2〜8%
含有するのが、十分な効果が得られるとともに、塗布後
に白っぽくならないので好ましい。
【0036】本発明のデオドラント剤には、油性成分を
併用することにより動摩擦抵抗比の調節が可能となり所
望のさらさら感が得られる。更に粉体を加えることによ
り優れた効果が得られる。
【0037】油性成分としては、ジメチルポリシロキサ
ン、メチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキ
サン、メチルハイドロジェンポリシロキサンなどのシリ
コンオイル;固体状あるいは液状パラフィン、クリスタ
ルオイル、セレシン、オゾケライト、モンタンろうなど
の炭化水素類;オリーブ、地ろう、カルナウバろう、ラ
ノリン、鯨ろうなどの植物性もしくは動物性油脂やろ
う;更にステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、グ
リセリンモノステアリン酸、グリセリンジステアリン
酸、グリセリンモノオレイン酸、イソプロピルミリスチ
ン酸、イソプロピルステアリン酸、ブチルステアリン
酸、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の脂肪酸及
びそのエステル類;セチルアルコール、ステアリルアル
コール、パルミチルアルコール、ヘキシルドデシルアル
コール等の高級アルコール類などが挙げられる。好まし
くは、イソプロピルミリスチン酸が挙げられる。
【0038】油性成分を使用する場合は、デオドラント
剤中に0.05〜10%、好ましくは0.1〜5%含有
するのが好ましい。
【0039】上記成分を適宜組み合わせることにより、
所望の物性値を有する本発明のデオドラント剤を得るこ
とができる。例えば、乾燥速度は、通常より揮発性の高
い溶剤をより多量に使用することによって速くなるが、
他の成分によっても影響される。すなわち、粉体を多量
に使用した場合、有効表面積の増加によって乾燥速度が
速くなる傾向がある。また、他の条件が同じであれば、
より多量の増粘剤を使用することで乾燥速度が遅くなる
傾向がある。動摩擦抵抗比は、通常粉体(その一部又は
全部を油性成分で代替し得る)をより多量に使用するこ
とによって低減されるが、他の成分、例えば増粘剤の種
類及び量によっても影響されることがある。粘度は、増
粘剤をより多量に使用することによって増大するが、他
の成分の選択、例えば揮発性溶剤として増粘剤に対する
良溶媒を使用することでも増大させることができる。こ
れらの要因を制御することによって、本発明の範囲内で
例えば、乾燥速度の速さによるドライ感を重視した処
方、あるいは高粘度による取り扱い易さを重視した処方
など、種々の処方が可能となる。
【0040】
【実施例】製造例1 反応容器中に、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリ
ル酸ジエチル硫酸塩(MOEDES:日東化学工業社製80%
水溶液)50.6g、N,N−ジメチルアクリルアミド
51.55g、ポリオキシエチレン(14)グリコール
ジメタクリレート(NK-14G:新中村化学社製)0.09
6g、イオン交換水350gからなる予め窒素置換した
単量体水溶液を入れ、20分間更に窒素を吹き込み、反
応系内を窒素置換しながら55℃まで昇温した。次い
で、重合開始剤(2,2′−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)2塩酸塩)を0.19g添加した。30分〜1
時間後に重合し始め、全体が柔らかいゲル状となった。
そのまま攪拌を続け、重合開始剤添加4時間後、重合を
停止させた。餅状の内容物を取り出し、5Lのエタノー
ル中で10分攪拌洗浄し、乾燥させた。その後、コーヒ
ーミル又はジェットミルで粉砕し、粉砕粒子をハイボル
ターで分級し、共重合体(A)を得た。
【0041】実施例1 表1に記載するデオドラント剤を調製し、さらさら感、
ドライ感を次の基準によって測定した結果を示す。
【0042】ドライ感及びさらさら感の測定 パネル10名に上腕部に塗布し、ドライな感触とさらさ
ら感を下記基準に従い評価した。 評価スコア ドライ感 4:ドライ感を非常に早く感じる 3:ドライ感を早く感じる 2:ドライ感をあまり感じない 1:ドライ感を感じない さらさら感 4:非常にさらさらに感じる 3:さらさらに感じる 2:余りさらさらに感じない 1:さらさらに感じない 平均評価スコア 3.5〜4.0 ◎ 2.5〜3.4 ○ 1.5〜2.4 △ 1.0〜1.4 ×
【0043】
【表1】
【0044】実施例2 次のデオドラント剤を調製した。肌上での乾燥が速く、
さらさら感でドライ感に優れ、塗布時に手からこぼれず
扱いが容易なデオドラント剤であった。 トリクロサン 0.2% ナイロンパウダー3) 20.0 エタノール 40.0 架橋ポリ(メタ)アクリル酸4) 0.3 トリエタノールアミン 0.3 精製水 バランス(全体で100) 3)ナイロンパウダー SP−500(東レ(株)社
製) 4)カーボポール940(B. F, Goodrich社製)
【0045】
【発明の効果】肌上での乾燥が速く、さらさらした感触
を肌に付与し、肌のドライ感触の良好な、手からこぼれ
ず取り扱いが容易なデオドラント剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB051 AB052 AB132 AC101 AC102 AC352 AC472 AC542 AC812 AD072 AD092 AD152 BB14 BB21 BB48 CC17 EE06 EE18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥速度が30秒以下で、動摩擦抵抗比
    が50%以下で、粘度が1000〜30000mPa・
    sである、殺菌剤又は制汗剤を含有するデオドラント
    剤。
  2. 【請求項2】 更に、揮発性溶剤を含有する請求項1記
    載のデオドラント剤。
  3. 【請求項3】 揮発性溶剤が水溶性である請求項2記載
    のデオドラント剤。
  4. 【請求項4】 揮発性溶剤が水/低級アルコール(重量
    比)=1/99〜50/50の混合溶剤である請求項2
    又は3記載のデオドラント剤。
  5. 【請求項5】 更に、粉体を含有する請求項1〜4いず
    れか1項記載のデオドラント剤。
JP2000121005A 2000-03-31 2000-04-21 デオドラント剤 Expired - Lifetime JP3555935B2 (ja)

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