JP2001302132A - エレベータの電源異常検出装置 - Google Patents

エレベータの電源異常検出装置

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JP2001302132A JP2000119338A JP2000119338A JP2001302132A JP 2001302132 A JP2001302132 A JP 2001302132A JP 2000119338 A JP2000119338 A JP 2000119338A JP 2000119338 A JP2000119338 A JP 2000119338A JP 2001302132 A JP2001302132 A JP 2001302132A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータの運転に支障がない範囲の電源異
常を検出することなく、安定した電源異常の検出を実現
することができる。 【解決手段】 コンパレータ12の出力側に接続され、
かつ異常信号を所定のストレッチ時間引き伸ばすパルス
ストレッチ回路19を設け、このパルスストレッチ回路
19から出力される異常信号をパルスストレッチ回路1
9でストレッチするように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの電源
異常検出装置に係り、詳しくは、エレベータの運転に支
障がない範囲の電源異常を検出することなく、安定した
電源異常検出を実現することができるエレベータの電源
異常検出装置に関するものである。
【従来の技術】従来、エレベータの電源異常検出装置に
おいて、安価で簡単な構成で電源異常を検出する方法と
しては、例えば特開昭62−7333号公報や特開平6
−165364号公報での従来技術に示されたものが挙
げられる。これらの公報では、入力三相交流電源を三相
全波整流器で整流することにより各相の電圧を一括して
監視し、その直流電圧が予め定められた値以下になる
と、欠相及び電源低下等の電源異常であると判断すると
いう一般的な電源異常検出方法が記述されている。
【0002】従来、入力三相交流電源の各相毎に電源の
有無を検出する方法も挙げられるが、この電源有無検出
方法では、回路が複雑で、高価であり、特に欠相と電源
低下を分けて検出する必要がない場合は、上記公報によ
る方法が最も簡単に、かつ安価な方法として挙げられ
る。ここで、以下に、従来の代表的なエレベータの電源
異常検出装置について、図面を参照して説明する。
【0003】図5は従来におけるエレベータの電源異常
検出装置の構成を示す回路図である。図5において、1
01は商用交流電源を直流電圧に変換するコンバータで
あり、102はコンバータ101の出力直流電圧を平滑
する平滑コンデンサであり、103は平滑コンデンサ1
02の直流電圧を可変電圧、可変周波数の交流電圧に変
換するインバータである。104はインバータ103の
出力に接続され、かつエレベータのかごを上下させるた
めのモータであり、105はエレベータの電源異常を検
出する電源異常検出装置である。
【0004】この電源異常検出装置105は、ダイオー
ド整流器106と、ダイオード整流器6の出力電圧を分
圧する抵抗107、108と、抵抗110及びコンデン
サ111から構成されたローパスフィルタ109と、ロ
ーパスフィルタ109の出力電圧と基準電圧Vrefを
比較するコンパレータ112と、コンパレータ112の
出力信号を絶縁するためのフォトカプラ113と、制御
電源114と、制限抵抗115と、ロジック回路用制御
電源116と、プルアップ抵抗117と、フォトカプラ
113の出力信号を保持するラッチ回路118とから構
成されている。
【0005】図6は図5に示す電源異常検出装置の動作
を示す波形である。ここで、三相電源の内、一相の電源
が欠相または断線した場合に、その欠相または断線した
電源の異常を正しく検出するためには、ローパスフィル
タ109のフィルタ定数を小さく設定する必要がある。
図6中、(イ)で示す波形がローパスフィルタ109の
フィルタ定数を小さく設定した場合である。
【0006】図6Aの(A1)に示す如く三相電源の
内、T相が欠相した場合には、図5のa点におけるロー
パスフィルタ109の出力電位は、図6Bの(イ)に示
す如く、単相全波の波形となり、図5のb点におけるフ
ォトカプラ113の出力電位は、図6Cの(イ)に示す
ようなパルス状の波形となる。
【0007】そして、このフォトカプラ113の出力信
号をラッチ回路118でラッチすると、図5のc点にお
けるラッチ回路118の出力電位は、図6Dの(イ)に
示すようなステップ状の波形となる。このラッチ回路1
18の出力信号が、インバータ103に送られてインバ
ータ103を停止(ゲート遮断)して、エレベータを停
止させる。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のエレベータの電源異常検出装置では、ロ
ーパスフィルタ109のフィルタ定数が、電源異常検出
の検出感度を決定するものであるが、この電源異常の検
出感度を上げることを考慮してローパスフィルタ109
のフィルタ定数を小さくすると、エレベータの運転に支
障がない範囲の、瞬時的な停電や電圧低下及び電源歪み
などが発生した場合にも、電源異常を検出してエレベー
タを停止してしまうため、サービスを低下させてしまう
という問題があった。
【0008】また、このエレベータの運転に支障がない
範囲における電源異常を検出してエレベータを停止させ
てしまうという問題を回避するために、電源異常の検出
感度を下げることを考慮してローパスフィルタ109の
フィルタ定数を大きすると、図6Bの(ロ)に示すよう
に、図5のa点におけるローパスフィルタ109の出力
電位が、鈍った波形となり、常に基準電圧Vrefを上
回り、その結果、欠相を検出できなくなるという問題が
発生する。
【0009】この欠相を検出できなくなるという問題
は、電圧変動により電源電圧が上昇した場合に、より発
生し易くなる。なお、ローパスフィルタ109のフィル
タ定数を変更することで、上記問題が起こらないような
最適な検出感度を設定すればよいと考えられるが、ロー
パスフィルタ109のフィルタ定数を変更することによ
り最適な検出感度を設定することは非常に難しい。この
ため、ローパスフィルタ109のフィルタ定数を変更し
て検出感度を上げようとすると、その結果として、検出
感度の高過ぎる電源異常検出装置となってしまい、結
局、エレベータの運転に支障がない範囲の電源異常まで
検出してしまうことがあった。
【0010】そこで、本発明は、上記課題を解消するた
めになされたもので、最適な電源異常の検出感度を容易
に設定することにより、エレベータの運転に支障がない
範囲の電源異常を検出することなく、安定した電源異常
検出を実現することができるエレベータの電源異常検出
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力三相交流
電源を三相全波整流して、その直流電圧をコンパレータ
にて比較した結果に基づいて電源異常と判断するエレベ
ータの電源異常検出装置において、前記コンパレータ出
力側に接続され、かつ異常信号を所定のストレッチ時間
引き延ばすパルスストレッチ回路と、このパルスストレ
ッチ回路の出力信号に基づいて電源異常と判断する電源
異常判断手段とを有するものである。
【0012】また、エレベータの電源異常検出装置にお
いて、前記電源異常判断手段は、前記パルスストレッチ
回路の出力信号が、前記ストレッチ時間よりも所定の時
間長く継続して出力されたときのみ電源異常と判断する
ものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明における実施の形
態を、図面を参照して説明する。 実施の形態1.図1は本発明に係る実施の形態1におけ
るエレベータの電源異常検出装置の構成を示す回路図で
ある。図1において、1は商用交流電源を直流電圧に変
換するコンバータであり、2はコンバータ1の出力直流
電圧を平滑する平滑コンデンサであり、3は平滑コンデ
ンサ2の直流電圧を可変電圧、可変周波数の交流電圧に
変換するインバータである。4はインバータ3の出力に
接続され、かつエレベータのかごを上下させるためのモ
ータであり、5aはエレベータの電源異常を検出する電
源異常検出装置である。
【0014】この電源異常検出装置5aは、ダイオード
整流器6と、ダイオード整流器6の出力電圧を分圧する
抵抗7、8と、抵抗10a及びコンデンサ11aから構
成されたローパスフィルタ9aと、ローパスフィルタ9
aの出力電圧と基準電圧Vrefを比較するコンパレー
タ12と、コンパレータ12の出力信号を絶縁するため
のフォトカプラ13と、制御電源14と、制限抵抗15
と、ロジック回路用制御電源16と、プルアップ抵抗1
7と、フォトカプラ13の出力信号を保持するラッチ回
路18と、フォトカプラ13の出力に接続され、かつ信
号のストレッチ時間(異常論理)を引き伸ばすパルスス
トレッチ回路19と、CPU、入出力回路及びメモリな
どから構成され、かつパルスストレッチ回路19の出力
をS/Wなどで検出するエレベータ制御回路20とから
構成されている。
【0015】但し、抵抗10aとコンデンサ11aから
構成されるローパスフィルタ9aのフィルタ定数は、イ
ンバータ3のスイッチングノイズを十分除去できる程度
の小さな値に設定しておくことが望ましい。本実施の形
態では、フォトカプラ13の出力側に信号の異常論理側
を引き伸ばすパルスストレッチ回路19を設け、そのパ
ルスストレッチ回路19の出力をCPU、入出力回路、
メモリ等で構成されたエレベータ制御回路20により、
S/Wなどで検出する構成としている。
【0016】次に、図2は図1に示すパルスストレッチ
回路の一例を示す回路図である。パルスストレッチ回路
19は、波形を整形するためのシュミットゲート21、
26と、シュミットゲート21の出力信号におけるL→
Hの立ち上がり時定数を決定する抵抗22と、コンデン
サ25と、シュミットゲート21のH→Lの立ち下がり
時定数を決定する抵抗23と、逆電流阻止用ダイオード
24とから構成されている。
【0017】ここで、抵抗22、23の抵抗値をそれぞ
れR22、R23とし、コンデンサ25の静電容量をC
25すると、立ち上がり時定数TL→Hは、TL→H=
R22×C25となり、立ち下がり時定数TH→Lは、
TH→L=R23×C25となる。但し、ダイオード2
4の抵抗分は無視する。ここで、異常論理側をパルスス
トレッチするために、立ち上がり時定数TL→Hは、立
ち下がり時定数TH→Lよりも十分大きく設定されてい
る。
【0018】次に、図1、2に示す電源異常検出装置の
動作について、図3、4の動作波形を用いて説明する。
図3は瞬時的な停電、即ち瞬停が発生した場合の図1、
2に示す電源異常検出装置における各部の動作波形を示
す図であり、図4は欠相が生じた場合の図1、2に示す
電源異常検出装置における各部の動作波形を示す図であ
る。まず、三相電源が正常な場合は、ダイオード整流器
6、分圧抵抗7、8及びローパスフィルタ9aを通過し
た図1のa点におけるローパスフィルタ9aの出力電位
が、図3Bの(イ)に示す如く、基準電圧Vrefを常
に上回っているため、コンパレータ12の出力は正常を
示し、電源異常を検出することなく、エレベータは正常
に運転できる。
【0019】ここで、図3Aの(ロ)に示す如く、瞬時
的な停電が発生すると、図1のa点におけるローパスフ
ィルタ9aの出力電位は、図3Bの(ハ)に示す如く、
停電が発生している期間、基準電圧Vrefを下回る。
よって、図1のb点におけるフォトカプラ13の出力電
位は、図3Cの(ニ)に示す波形となる。このフォトカ
プラ13の出力信号がパルスストレッチ回路19に送ら
れると、図2のd点におけるそのパルスストレッチ回路
19の内部信号の電位は、前述した立ち下がり時定数T
H→L及び立ち上がり時定数TL→Hで、図3Dの
(ホ)に示す如く変化する。
【0020】立ち下がり時定数TH→Lは、小さく設定
されているので、図1のe点におけるパルスストレッチ
回路19の出力電位は、図3Eに示す如く、わずかな時
間遅れで出力論理が変化する。しかしながら、立ち上が
り時定数TL→Hは、大きく設定されているので、シュ
ミットゲート26のスレッシュレベルまで到達するのに
時間を要し、図3Eの(ヘ)に示す如く出力が変化する
までにTの時間差を生ずる。
【0021】以上のように、パルスストレッチ回路19
が動作する。エレベータ制御回路20内のCPUは、こ
のパルスストレッチ回路19の出力信号を、ある決まっ
たリードサイクルtで取り込む。この取り込んだパルス
ストレッチ回路19の出力信号が、シュミットゲート2
6のスレッシュレベルまで到達するのに要する時間T
(ストレッチ時間、引き延ばし時間)よりも十分長いあ
る所定の時間継続して出力されたときのみ、エレベータ
制御回路20のCPUが電源異常と認識する。エレベー
タ制御回路20が電源の異常を認識した場合は、このエ
レベータ制御回路20の出力信号により、インバータ3
は、停止(ゲート遮断)してモータ4への給電を停止さ
せることによりエレベータを停止させる。
【0022】図3では、2サイクル連続してパルススト
レッチ回路19の出力信号が出力された場合に電源異常
と認識するようにしている。瞬時的な停電の場合、図示
の如く、2サイクル以上連続して異常検出することはな
いので、図1のf点におけるエレベータ制御回路20の
出力電位は、図3Fの(ト)に示す如く変化しない。即
ち、この時、エレベータは、正常に運転を継続させるこ
とができる。
【0023】次に、三相電源の一相が欠相若しくは断線
した場合の動作を、図4を用いて説明する。図4Aの
(イ)に示す如く、例えば、三相電源の一相のT相に欠
相(若しくは断線)が発生すると、図1のb点における
フォトカプラ13の出力電位は、図4Cの(イ)に示す
如く、パルス状の波形となる。その結果、図2のd点に
おけるパルスストレッチ回路19内部の電位は、立ち下
がり時定数TH→L及び立ち上がり時定数TL→Hで、
図4Dの(ロ)に示す如く変化する。なお、電源周波数
は、一般的に50ヘルツ若しくは60ヘルツである。
【0024】このため、一相が欠相(若しくは断線)し
た場合は、図1のa点におけるローパスフィルタ9aの
出力電位は、図4Bの(ハ)に示す如く、単相全波状態
となり、図1のb点におけるフォトカプラ13の出力電
位は、図4Cの(イ)に示す如く、100ヘルツ若しく
は120ヘルツの繰り返し信号によるパルス状の波形と
なる。この時、一周期は、10ms若しくは8.3ms
となる。
【0025】従って、パルスストレッチ回路19のスト
レッチ時間Tを10ms以上となるように設定しておけ
ば、図2のd点におけるパルスストレッチ回路19内部
の電位は、図4Dの(ロ)に示す如く、一相が欠相(若
しくは断線)した後、シュミットゲート26のスレッシ
ュレベルを越えることはない。これにより、図1のe点
におけるパルスストレッチ回路19の出力電位は、図4
Eの(ニ)に示すように、パルス状の波形ではなく、ス
テップ状の波形となり、異常状態を継続して出力する。
【0026】エレベータ制御回路20内のCPUは、S
/Wなどを用い、図1のe点におけるパルスストレッチ
回路19の出力信号を、リードサイクルtで繰り返し読
み、ストレッチ時間Tよりも所定の時間長く継続して検
出した場合のみ、電源異常と認識する。図4Fは、2サ
イクル連続してパルスストレッチ回路19の出力信号が
出力された場合に電源異常と認識するようにした場合で
ある。エレベータ制御回路20が電源の異常を認識した
場合は、このエレベータ制御回路20の出力信号によ
り、インバータ3は、停止(ゲート遮断)してモータ4
への給電を停止することによりエレベータを停止させ
る。
【0027】このように、本実施の形態では、コンパレ
ータ12の出力側に接続され、かつ異常信号を所定のス
トレッチ時間引き伸ばすパルスストレッチ回路19を設
け、このパルスストレッチ回路19で異常信号をストレ
ッチするよう構成したたため、欠相時、連続して異常信
号が継続させることができる。このため、エレベータ制
御回路20内のCPUでS/Wなどによる検出を行うこ
とができるので、安定したエレベータの電源異常検出を
実現することができる。
【0028】なお、このとき、エレベータ制御装置20
のCPUのリードサイクルは、大きくしても構わない。
即ち、高速演算処理の必要はない。なぜならば、一般に
コンバータ1の出力には、十分に容量の大きい平滑コン
デンサ2が接続されているので、欠相が発生し、急峻に
コンバータ電圧が低下して、エレベータが走行不能とな
ることはまず考えられないし、また、図示せずも、平滑
コンデンサ2の電圧をモニターし、エレベータの走行が
不可能な電圧にまで低下した場合は、エレベータを停止
させる回路を備えているのが一般的であるため、欠相を
瞬時に検出して、エレベータを停止させる必要はない。
乗客へのサービスの低下を損なわないように、可能な限
り継続してエレベータを走行させるべきである。
【0029】本実施の形態の電源異常検出装置によれ
ば、欠相や断線、電源低下などの電源異常が発生して
も、その電源異常を確実に検出することができるととも
に、エレベータが運転可能な瞬時的な停電、電圧降下、
電源歪みなどが生じた場合には、電源異常と検出せず
に、エレベータの走行を継続させることができる。ま
た、その検出時間は、S/Wによりリードサイクルや異
常判別時限を適宜変更することで任意に設定することが
できる。このため、エレベータシステム全体から見て、
最適な検出感度に任意に、かつ容易に設定することがで
きるので、誤動作に大変強い電源異常検出装置を実現す
ることができる。
【0030】また、上記で述べたように、パルスストレ
ッチ回路19によるストレッチ時間は、T=10ms以
上の時限を確保していることが望ましく、非常にラフな
設定であってもよい。パルスストレッチ回路19として
は、例えば、図2で示したような単純で、しかも安価な
回路構成で実現することができる。
【0031】仮に、停電検出等において、瞬時に電源異
常を検出する必要がある場合には、従来の構成と同様
に、フォトカプラ13の出力信号をラッチ回路18でラ
ッチし、このラッチ回路18の出力信号を停電検出や電
源バックアップシステムに使用するように構成してもよ
い。このラッチ回路18からの停電検出信号で、ロジッ
ク回路用制御電源16をバッテリー電源に瞬時に切り替
えるように構成すれば、更に信頼性の高いエレベータシ
ステムを実現することができる。この場合、特に、雷の
多い地域や電源事情の悪い地域等において、有効であ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、コンパレータの出力側
に接続され、かつ異常信号を所定のストレッチ時間引き
伸ばすパルスストレッチ回路を設け、このパルスストレ
ッチ回路で異常信号をストレッチするように構成するこ
とにより、例えば、欠相時、異常信号を継続(連続)さ
せて出力させることができるため、エレベータ制御回路
内のCPUでS/Wなどによる検出を行うことができ、
安定したエレベータの電源異常検出を実現することがで
きる。また、例えば、任意の検出時間を設定することが
できるため、誤動作に対する耐量を向上させることがで
きる。
【0033】また、エレベータの電源異常検出装置にお
いては、パルスストレッチ回路の出力信号を、ストレッ
チ時間よりも所定の時間長く継続して出力されたときの
み電源異常と判断するように構成することにより、例え
ば、瞬時停電、瞬時電圧低下、瞬時電源歪み等のエレベ
ータ動作に支障のない範囲の電源異常について、継続し
て運転を行うことができるため、サービスを向上させる
ことができ、しかも、誤動作に対する耐量も向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1におけるエレベー
タの電源異常検出装置の構成を示す回路図である。
【図2】 図1に示すパルスストレッチ回路の一例を示
す回路図である。
【図3】 瞬停が発生した場合の図1、2に示す電源異
常検出装置における各部の動作波形を示す図である。
【図4】 欠相が生じた場合の図1、2に示す電源異常
検出装置における各部の動作波形を示す図である。
【図5】 従来例におけるエレベータの電源異常検出装
置の構成を示す回路図である。
【図6】 図5に示す電源異常検出装置の動作を示す波
形である。
【符号の説明】
1 コンバータ、2 平滑コンデンサ、3 インバー
タ、4 モータ、5a 電源異常検出装置、6 ダイオ
ード整流器、7、8、10a、22、23 抵抗、9a
ローパスフィルタ、11a、25 コンデンサ、12
コンパレータ、13 フォトカプラ、14 制御電
源、15 制限抵抗、16 ロジック回路用制御電源、
17 プルアップ抵抗、18 ラッチ回路、19 パル
スストレッチ回路、20 エレベータ制御回路、21、
26 シュミットゲート、24 逆電流阻止用ダイオー
ド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F002 EA08 GA03 3F304 EA00 5G004 AA02 AA05 AB02 BA05 BA06 BA08 CA04 DC01 DC04 DC09 DC14 EA01 5G044 AA03 AC02 AD03 CA05 CA10 CA14 CE02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力三相交流電源を三相全波整流して、
    その直流電圧をコンパレータにて比較した結果に基づい
    て電源異常と判断するエレベータの電源異常検出装置に
    おいて、前記コンパレータ出力側に接続され、かつ異常
    信号を所定のストレッチ時間引き延ばすパルスストレッ
    チ回路と、このパルスストレッチ回路の出力信号に基づ
    いて電源異常と判断する電源異常判断手段とを有するこ
    とを特徴とするエレベータの電源異常検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエレベータの電源異常
    検出装置において、前記電源異常判断手段は、前記パル
    スストレッチ回路の出力信号が、前記ストレッチ時間よ
    りも所定の時間長く継続して出力されたときのみ電源異
    常と判断することを特徴とするエレベータの電源異常検
    出装置。
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