JP2001302028A - 記録媒体供給機構及びその供給機構を備えた画像形成装置 - Google Patents

記録媒体供給機構及びその供給機構を備えた画像形成装置

Info

Publication number
JP2001302028A
JP2001302028A JP2000124580A JP2000124580A JP2001302028A JP 2001302028 A JP2001302028 A JP 2001302028A JP 2000124580 A JP2000124580 A JP 2000124580A JP 2000124580 A JP2000124580 A JP 2000124580A JP 2001302028 A JP2001302028 A JP 2001302028A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide member
recording medium
guide
recording paper
tray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000124580A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Matsushita
真規 松下
Ryosuke Sugiyama
良介 杉山
Shigeru Yoshida
茂 吉田
Shunichi Hayashiyama
俊一 林山
Tatsuya Ogawa
達也 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000124580A priority Critical patent/JP2001302028A/ja
Publication of JP2001302028A publication Critical patent/JP2001302028A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manual Feeding Of Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレイ本体上で記録用紙を位置規制するガイ
ド部材を備えた手差しトレイに対し、給紙時のスキュー
の発生を確実に阻止することができ、且つスライド操作
を容易に行うことができるガイド部材を実現する。 【解決手段】 トレイ本体7における用紙搬送方向上流
側の端縁部分にガイド部材8を組み付ける。トレイ本体
7の端縁とガイド部材8との間に板バネ部材9を縮装す
る。トレイ本体7にガイドリブ75を設け、このガイド
リブ75を、ガイド部材8に形成されたガイド部82a
に対して上記離脱方向側に位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインクジェ
ットプリンタの給紙部分等に適用される記録媒体供給機
構及びその供給機構を備えた画像形成装置に係る。特
に、本発明は、記録媒体の供給姿勢を規制するガイド部
材を備えたものにおいて、記録媒体の供給動作を安定し
て行うための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンタや複写機等の画像形
成装置は、画像形成部へ供給される記録用紙を載置する
ための給紙機構を備えている。また、この給紙機構とし
て、例えば特開昭58−89536号公報に開示されて
いるように、葉書や封筒等の特殊用紙を載置するための
手差しトレイを備えたものも知られている。
【0003】この手差しトレイには、トレイ本体上に載
置された用紙の側端縁に当接して用紙の供給姿勢を規制
するガイド部材が設けられている。このガイド部材は、
用紙搬送方向に対して直交する水平方向にスライド自在
となっており、このガイド部材を手動操作によって用紙
の側端縁に当接する位置までスライドさせることにより
用紙の側端縁位置を規制し、用紙が供給される際のスキ
ュー(搬送方向に対して用紙が傾斜してしまう状態)の
発生を防止している。このスキューの発生原因は、用紙
を複数の搬送ローラで挟持搬送する際に、搬送ローラに
よる挟持位置が用紙の一方側に偏っていることにより用
紙の負荷バランスが崩れてしまうことが挙げられる。
【0004】また、ガイド部材の他の例として、図11
((a)は平面図、(b)は(a)におけるB−B線に
沿った断面図)に示すように、左右一対のガイド部材
a,bを組み合わせると共に、これらガイド部材a,b
同士をラックアンドピニオン機構cによって連結したも
のも知られている。この構成では、一方のガイド部材a
を手動操作(図11(a)に矢印で示す方向への操作)
することで、各ガイド部材a,bを互いに反対方向へ移
動自在とし、載置される用紙幅に合わせてガイド部材
a,bを所定位置まで手動操作できるようになってい
る。
【0005】また、上述した各ガイド部材は、僅かな操
作力でスライド移動が可能となるように、スライド抵抗
が小さくなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
スライド抵抗を小さくした場合、用紙の給紙時にスキュ
ーが発生した際には、このスキューをガイド部材で阻止
することができない可能性がある。つまり、スキューの
発生時には、搬送方向に対して直交する方向に用紙がガ
イド部材を押圧することになり、このガイド部材は、ス
ライド抵抗が少ないため、この押圧力が大きい場合に
は、容易にスライドしてしまう。つまり、ガイド部材に
よる用紙の搬送姿勢を規制することができなくなってし
まう。
【0007】このような状況では、画像形成部に対して
適切な姿勢で用紙を供給することができず、印字不良や
用紙ジャムを招く虞がある。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、給紙時のスキューの
発生を確実に阻止することができ、且つスライド操作を
容易に行うことができるガイド部材を実現することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、トレイ本体に
対するガイド部材のスライド移動に対して抵抗を与える
ための手段を採用し、しかも、この手段を、ガイド部材
がトレイ本体に固定保持されるものとはしないことによ
り、手動操作によってガイド部材のスライド移動させる
際の操作性を良好に確保できるようにした。
【0010】−解決手段− 具体的には、記録媒体を載置する供給トレイ本体と、こ
の供給トレイ本体に対してスライド移動可能に組み付け
られていると共に供給トレイ本体上における記録媒体の
位置を規制するガイド部材とを備えた記録媒体供給機構
を前提とする。この記録媒体供給機構に対し、供給トレ
イ本体とガイド部材との間に、この両者間に付勢力を付
与し、この付勢力によってこの両者の相対移動を規制す
る付勢手段を設けている。
【0011】この特定事項により、ガイド部材によって
記録媒体の位置を規制しながらこの記録媒体を供給する
際、この記録媒体にスキューが発生する力が作用した場
合、この記録用紙は、ガイド部材をスライドさせる方向
へ押圧する。ところが、ガイド部材には、付勢手段によ
る付勢力によりスライド移動の抵抗が掛かっているた
め、容易に移動することはない。このため、記録媒体の
搬送姿勢を規制した状態を維持できる。
【0012】ガイド部材の具体的な構成としては以下の
ものが挙げられる。つまり、ガイド部材を、供給トレイ
本体における記録媒体供給方向上流側端縁を覆うように
断面略コ字状に形成する。また、このガイド部材に、付
勢手段の付勢力の作用により、供給トレイ本体に形成さ
れたガイドリブに当接する当接部を備えさせている。
【0013】この特定事項により、記録媒体の供給時に
は、付勢手段の付勢力によりガイド部材の当接部が供給
トレイ本体のガイドリブに当接している。この当接力は
ガイド部材のスライド移動方向の抵抗として作用するた
め、記録媒体搬送時にガイド部材は容易に移動してしま
うことはない。
【0014】付勢手段の具体構成として以下のものが挙
げられる。つまり、付勢手段を略コ字状に屈曲された板
バネにより構成する。また、この板バネを、供給トレイ
本体とガイド部材との間に縮装し、ガイド部材に対して
供給トレイ本体から離脱する方向への付勢力を与えるよ
うにしている。更に、上記供給トレイ本体のガイドリブ
を、ガイド部材の当接部に対して上記離脱方向側に位置
させている。
【0015】この特定事項により、板バネの付勢力によ
りガイド部材に対して供給トレイ本体から離脱する方向
への付勢力が与えられた際、このガイド部材の当接部が
供給トレイ本体のガイドリブに押圧される。つまり、こ
の当接部がガイドリブに押し付けられることによって、
この両者の相対移動が規制される。本構成の場合、比較
的簡単な構成の付勢手段を採用することが可能になり、
また、この付勢手段の装着作業も容易である。
【0016】上述した記録媒体供給機構を備えた画像形
成装置の構成としては、記録媒体供給機構から供給され
た記録媒体に対して画像形成を行う画像形成手段を備え
ている。
【0017】この特定事項により、記録媒体の搬送姿勢
をガイド部材によって規制しながら、この記録媒体を安
定して搬送することができ、画像形成手段に対して適切
な姿勢で記録媒体を供給することができて、印字不良や
ジャムの発生を回避することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本形態では、画像形成装置として
カラーインクジェットプリンタを採用し、このカラーイ
ンクジェットプリンタの手差しトレイに本発明に係る記
録媒体供給機構を適用した場合について説明する。
【0019】−カラーインクジェットプリンタの構成説
明− 先ず、本実施形態に係るカラーインクジェットプリンタ
1の構成を図1及び図2に基づいて説明する。図1はカ
ラーインクジェットプリンタ1の外観を示す斜視図であ
る。図2はカラーインクジェットプリンタ1の内部構造
を示す概略図である。
【0020】本カラーインクジェットプリンタ1は、キ
ャビネット2の前面側(図2における右側の面)に給紙
カセット3が備えられ、また、この前面側における給紙
カセット3の上方に排紙トレイ4が備えられている。
【0021】一方、図2に示すように、キャビネット2
の内部には、給紙カセット3から排紙トレイ4に亘っ
て、図示しないピックアップローラ、給送ローラ11、
搬送ローラ対12、図示しないPSローラ、インクジェ
ット機構5及び排出機構15が順に設けられている。排
出機構15は、記録媒体としての記録用紙Pの下面に接
触するゴムローラ15aと、記録用紙Pの上面(画像形
成面)に接触するスターローラ15bとを備えており、
この両ローラ15a,15b間で記録用紙Pを挟持して
搬送することにより、記録用紙Pを排紙トレイ4に向か
って排出するようになっている。
【0022】上記インクジェット機構5は、図2の紙面
に対して直交する方向に延びる一対のインクヘッドキャ
リッジ保持シャフト51,51(図3参照)と、これら
インクヘッドキャリッジ保持シャフト51,51によっ
て保持されたインクヘッドキャリッジ52と、各インク
ヘッドキャリッジ保持シャフト51,51に沿ってイン
クヘッドキャリッジ52と共に往復走査されるインクヘ
ッド53(図4参照)とを有している。また、インクヘ
ッドキャリッジ52にはインクタンク54a〜54d及
び希釈液タンク54eが搭載されている。具体的には、
図3に示すように、インクヘッドキャリッジ52には、
Bk(ブラック),C(シアン),M(マゼンタ),Y
(イエロー)の各インクを個別に収容した4個のインク
タンク54a〜54dと、これらインクを希釈するため
の希釈液を収容した1個の希釈液タンク54eとが主走
査方向(図中の矢印I,IIに示すインクヘッドキャリッ
ジ52の往復移動方向)に順に並べられて搭載されてい
る。
【0023】また、インクヘッド53には、これらタン
ク54a〜54eに図示しない供給路を経て個別に繋が
る複数のノズル(このノズルの配置状態については後述
する)が設けられている。
【0024】また、本カラーインクジェットプリンタ1
は各部を制御する図示しない制御装置を有している。
尚、以下に説明するカラーインクジェットプリンタ1で
の処理および動作は、特に断らない限り制御装置が制御
するものとする。
【0025】−各ノズルの配置状態の説明− 次に、各ノズルの配置状態について説明する。図4は、
インクヘッド53を上から見たとき(インクヘッド53
から記録用紙Pに向かう方向に見たとき)の各ノズル5
3a〜53eの配置状態を示す図である。この図4では
X方向がインクヘッド53の往復移動方向であり、Y方
向が記録用紙Pの搬送方向である。
【0026】インクヘッド53は、ブラックヘッド・ブ
ロック53A及びカラーヘッド・ブロック53Bから構
成されている。ブラックヘッド・ブロック53Aには3
個のブラックヘッド53A1,53A2,53A3が設
けられている。カラーヘッド・ブロック53Bには、シ
アン(C) 、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色に
それぞれ対応するシアンヘッド53C、マゼンタヘッド
53M及びイエローヘッド53Yが設けられ、また、希
釈液に対応する希釈液ヘッド53Dも設けられている。
【0027】ブラックヘッド53A1,53A2,53
A3にはブラックタンク54aに繋がるブラックノズル
53a,53a,…が、シアンヘッド53Cにはシアン
タンク54bに繋がるシアンノズル53bが、マゼンタ
ヘッド53Mにはマゼンタタンク54cに繋がるマゼン
タノズル53cが、イエローヘッド53Yにはイエロー
タンク54dに繋がるイエローノズル53dが、希釈液
ヘッド53Dには希釈液タンク54eに繋がる希釈液ノ
ズル53eがそれぞれ備えられている。尚、この希釈液
ノズル53eは、他のノズル53a,53b,53c,
53dのそれぞれに隣接して配置してもよい。
【0028】これら各ノズル53a〜53eはそれぞれ
複数箇所に設けられており、図中Y方向に沿って、同色
のインクを吐出するためのノズルが一直線上に配置され
ている。また、希釈液を吐出するためのノズルも一直線
上に配置されている。各ノズル列は、それぞれ例えば6
4個のノズルから構成されており、600dpiの解像
度となっている。
【0029】−プリント動作の説明− 本カラーインクジェットプリンタ1のプリント動作が開
始されると、先ず、給紙カセット3に収容されている記
録用紙Pの1枚が、ピックアップローラにより取り出さ
れ、給送ローラ11及び搬送ローラ対12により搬送さ
れる。その後、この記録用紙Pは、PSローラによって
画像情報に対して用紙先端が位置合わせされて、インク
ヘッド53に対向する画像形成位置16に搬送される。
そして、記録用紙Pが画像形成位置16を通過する際
に、記録用紙Pの位置及び画像情報に基づいてインクヘ
ッド53に備えられた各ノズル53a〜53eから各色
のインク滴及び希釈液滴が個別に吐出されることによ
り、記録用紙Pの上面に対して画像形成が行われる。
【0030】この画像形成動作を具体的に説明すると、
記録用紙Pが画像形成位置16まで搬送されると、イン
クヘッドキャリッジ52が図3の矢印I方向(主走査方
向)に移動しながら、各ノズル53a〜53eから記録
用紙Pに向かってインク及び希釈液が吐出され、これに
よって記録用紙Pへの画像形成を行っていく。インクヘ
ッドキャリッジ52が記録用紙Pの一端部まで移動する
と、記録用紙Pを所定量だけ移動(搬送)させた後(図
3に矢印IIIで示す副走査方向に移動させた後)、停止
させる。そして、インクヘッドキャリッジ52が図3の
矢印II方向(主走査方向)に移動しながら画像形成が行
われる。このようにして、インクヘッドキャリッジ52
の往復移動による画像形成動作と、記録用紙Pの送り動
作とが交互に行われて記録用紙P全体への画像形成が行
われる。
【0031】表面の略全域に画像が形成された記録用紙
Pは、排出機構15によって排紙トレイ4に向かって排
出される。これにより、所定の画像形成が行われた記録
用紙Pが排紙トレイ4にフェースアップ状態(画像形成
面が上向きの状態)で排出される。
【0032】−手差しトレイの説明− 以下、本形態の特徴部分である手差しトレイについて説
明する。図2及び図5に示すように、この手差しトレイ
6は、キャビネット2の背面側(図2における左側の
面)に着脱自在または回動(格納)自在に取り付けられ
ている。尚、手差しトレイ6の配設位置としては、キャ
ビネット2の背面に限らず、キャビネット2の前面や上
面であってもよく、また、上記給紙カセット3に置き換
えられるものであってもよい。
【0033】この手差しトレイ6は、トレイ本体7と、
このトレイ本体7に組み付けられたガイド部材8とを備
えて構成されている。以下、各部材について説明する。
【0034】トレイ本体7は、用紙が載置される載置面
71と、この載置面71の左右両側から鉛直上方に延び
るガイド壁72,73とを備えている。各ガイド壁7
2,73のうち図5において手前側に位置するガイド壁
72は、載置面71上に載置された記録用紙P(図中仮
想線で示す)の一方の側縁に当接し、この側縁を位置規
制するものである。また、このトレイ本体7における用
紙搬送方向上流側の端縁には水平方向に延びる鉛直面で
成る摺接面74が形成されている。(図5に斜線を付し
た部分)。
【0035】ガイド部材8は、上記トレイ本体7におけ
る用紙搬送方向上流側の端縁部分に組み付けられ、図5
に矢印で示す方向(記録用紙Pの給紙方向に対して直交
する水平方向)にスライド移動可能となっている。詳し
くは、このガイド部材8は、図6(図5におけるVI-VI
線に沿った断面図)及び図7に示すように、トレイ本体
7の載置面71の上方に位置する上片部81、トレイ本
体7の下面の下方に位置する下片部82、これら上片部
81と下片部82とを連結すると共に上記摺接面74に
対向する連結部83を備えている。
【0036】上記上片部81は断面L型であって、トレ
イ本体7の載置面71に対して平行に延びる水平部81
aと、この水平部81aの一側端から鉛直上方に延びる
ガイド壁部81bとを備えている。つまり、このガイド
壁部81bが、上記トレイ本体7のガイド壁72と所定
間隔を存して対向し、この両者81b,72間で記録用
紙Pの各側端縁を位置規制しながら記録用紙Pの搬送姿
勢を規制するようになっている。また、図6の如く、こ
の上片部81の下面には部分的に突起81c,81cが
形成されている。この突起81c,81cのみがトレイ
本体7の載置面71に当接することにより、上片部81
とトレイ本体7との接触面積を小さくして、ガイド部材
8をスライド操作する際のスライド抵抗を小さくするよ
うになっている。
【0037】下片部82は、ガイド部材スライド方向
(図6において紙面に直交する方向)の長さ寸法が、上
記上片部81の同方向の長さ寸法よりも大きく設定され
ている。また、この下片部82は当接部としてのガイド
部82aを備えている。このガイド部82aは、下方に
開放する断面コ字状であって、下片部82におけるガイ
ド部材スライド方向(記録用紙Pの搬送方向に対して直
交する水平方向)の一端から他端に亘って形成されてい
る。このガイド部82aの延長方向と上記ガイド壁部8
1bの延長方向とは直交している。このため、ガイド部
82aが記録用紙Pの搬送方向に対して直交する方向に
延びる場合、ガイド壁部81bは記録用紙Pの搬送方向
と平行に延びることになる。
【0038】また、トレイ本体7の下面において、この
ガイド部82aに対応する位置には、記録用紙Pの搬送
方向に対して直交する水平方向に延びる一対のガイドリ
ブ75,76が突設されている。この一対のガイドリブ
75,76間の空間にガイド部82aが嵌り込むことに
より、下片部82の位置規制がなされ、ガイド部材8
は、上記スライド方向への移動のみが許容された状態で
トレイ本体7に組み付けられている。
【0039】連結部83は、上述した如くトレイ本体7
の摺接面74に対向している。また、この連結部83と
摺接面74との間には僅かな隙間が形成されており、こ
の隙間には、付勢手段としての板バネ部材9が介在され
ている。
【0040】この板バネ部材9は、図8に示すように、
金属製板材の複数箇所が折り曲げられて成り、互いに対
向する第1及び第2の板バネ部91,92、これら第1
板バネ部91と第2板バネ部92とを連結する第3板バ
ネ部93から成っている。第1板バネ部91と第2板バ
ネ部92との間隔寸法(図8における寸法t1)は、上
記ガイド部材8の連結部83とトレイ本体7の摺接面7
4との間に形成されている隙間の寸法(図7における寸
法t2)よりも僅かに大きく設定されている。また、こ
の板バネ部材9の配設状態としては、図9((a)はガ
イド部材8の平面図、(b)は(a)のB矢視図、
(c)は(b)のC−C線に沿った断面図、(d)は
(a)のD−D線に沿った断面図)に示すように、上記
第1板バネ部91がガイド部材8の連結部83に固定さ
れている一方、第2板バネ部92がトレイ本体7の摺接
面74に当接している。第1板バネ部91の連結部83
への固定構造としては、この連結部83の内面に、第2
板バネ部92の先端を差し込む溝83aと、この内面か
ら突出された突起83bとが設けられており、第2板バ
ネ部92の先端が溝83aに差し込まれると共に、第2
板バネ部92に形成された孔に突起8が挿入される構成
が採用されている。
【0041】上述したように、第1板バネ部91と第2
板バネ部92との間隔寸法t1は、上記ガイド部材8の
連結部83とトレイ本体7の摺接面74との間に形成さ
れている隙間の寸法t2よりも僅かに大きく設定されて
いるため、上述の如く配設された板バネ部材9は、縮装
された状態にある。つまり、この板バネ部材9はトレイ
本体7の摺接面74に対して所定の圧力で押圧されてお
り、これがガイド部材8をスライド移動させる際の抵抗
して作用する。また、図6に矢印で示すように、ガイド
部材8をトレイ本体7に対して離脱させる方向の付勢力
が板バネ部材9に生じていることになる。ところが、こ
のガイド部材8は、下片部82のガイド部82aがトレ
イ本体7のガイドリブ75,76間に嵌り込んでいるた
め、トレイ本体7から離脱することはなく、図6に示す
ように、上記付勢力によりガイド部82aが一方のガイ
ドリブ75に押圧された状態となっている。つまり、こ
の押圧力も、トレイ本体7に対するガイド部材8のスラ
イド移動に対する抵抗力となる。
【0042】また、上述した如くガイドリブ75は記録
用紙Pの搬送方向に対して直交する水平方向に延びてい
るため、このようにガイド部82aが一方のガイドリブ
75に押圧された状態では、ガイド部材8のガイド部8
2aも記録用紙Pの搬送方向に対して直交する水平方向
に延びていることになる。その結果、ガイド部材8のガ
イド壁部81bは記録用紙Pの搬送方向と平行に延びる
ことになり、このガイド壁部81bにより記録用紙Pの
側端縁位置が良好に規制されるようになっている。
【0043】−ガイド部材の位置調整操作の説明− 次に、上述の如く構成された手差トレイ6を使用した記
録用紙Pの給紙時の操作について説明する。
【0044】手差トレイ6のトレイ本体7上に記録用紙
Pを載置する際、ガイド部材8を手動操作により移動さ
せて、トレイ本体7上に記録用紙P載置用のエリアを確
保する。具体的には、ガイド部材8を図10における左
方向に移動させる。この移動操作の際には、ユーザがガ
イド部材8を把持し、板バネ部材9の付勢力によるスラ
イド抵抗に抗してこのガイド部材8をスライドさせる。
この際、板バネ部材9の第2バネ部92がトレイ本体7
の摺接面74に摺接しながらガイド部材8は移動する。
【0045】図10に実線で示す位置までガイド部材8
を移動させて、トレイ本体7上に記録用紙載置用のエリ
アを確保した後、この載置エリアに記録用紙Pを載置す
る。
【0046】この記録用紙Pの載置後、再び手動操作に
よりガイド部材8を、図10に仮想線で示す位置までス
ライド移動させて、この記録用紙Pの各端縁をトレイ本
体7のガイド壁72及びガイド部材8のガイド壁部81
bに当接させ、これらの間で記録用紙Pを挟持させる。
このガイド部材8の手動操作においても上述の場合と同
様に、ユーザがガイド部材8を把持し、板バネ部材9の
付勢力によるスライド抵抗に抗して図10における右方
向にガイド部材8をスライドさせる。この際、板バネ部
材9の第2バネ部92がトレイ本体7の摺接面74に摺
接しながらガイド部材8は移動する。
【0047】このようにしてガイド部材8を移動させた
後、ユーザによるガイド部材8の把持状態を解除する
と、板バネ部材9の付勢力により、この板バネ部材9が
トレイ本体7の摺接面74を所定の圧力で押圧し、これ
がガイド部材8をスライド移動させる際の抵抗となる。
また、図6に示すように、板バネ部材9の付勢力によっ
てガイド部材8のガイド部82aが一方のガイドリブ7
5に押圧された状態となり、この押圧力も、トレイ本体
7に対するガイド部材8のスライド移動に対する抵抗力
となる。この状態では、上述した如く、ガイド部材8の
ガイド壁部81bは記録用紙Pの搬送方向と平行に延び
ることになり、このガイド壁部81bにより記録用紙P
の側端縁位置が良好に規制されている。言い換えると、
ユーザの手動操作によりガイド部材8をスライド移動さ
せている途中にあっては、ガイド部材8は図10に矢印
で示す方向に傾く(こじれ方向の傾き)する場合がある
が、ユーザの把持状態を解除すると、板バネ部材9の付
勢力により、この傾き姿勢は解消され、ガイド壁部81
bが記録用紙Pの搬送方向と平行に延びる姿勢となる。
【0048】その後、記録用紙Pの給紙動作に移る。こ
の際、記録用紙Pにスキューが発生する力が作用する
と、この記録用紙Pがガイド部材8をスライドさせるよ
うに押圧する。ところが、ガイド部材8は、上記抵抗力
が作用しているため、この記録用紙Pからの押圧力によ
って容易に移動してしまうことはない。つまり、ガイド
部材8による記録用紙Pの搬送姿勢を規制した状態を維
持できる。
【0049】−実施形態の効果− 以上説明したように、本例では、板バネ部材9の付勢力
を利用することで、トレイ本体7に対するガイド部材8
のスライド移動に対して抵抗が与えられている。このた
め、記録用紙Pの搬送姿勢を規制した状態を維持するこ
とができ、記録用紙Pのスキューの発生を回避すること
ができる。その結果、インクジェット機構5に対して適
切な姿勢で記録用紙Pを供給することができて、印字不
良や用紙ジャムの発生を回避することができる。また、
ガイド部材8をトレイ本体7に固定保持することによっ
てスライドを阻止するものではないので、記録用紙Pの
サイズに合わせてガイド部材8をスライド移動させる際
の操作性も良好に維持することができる。
【0050】−その他の実施形態− 上述した実施形態では、カラーインクジェットプリンタ
1の手差しトレイ6に本発明に係る記録媒体供給機構を
適用した場合について説明した。本発明に係る記録媒体
供給機構は、これに限らず、その他のプリンタや複写機
等の画像形成装置の給紙部分に適用することが可能であ
る。
【0051】また、上記実施形態では、ガイド部材8の
配設個数を1個とし、トレイ本体7のガイド壁72とガ
イド部材8のガイド壁部81bとの間で記録用紙Pを挟
持するようにしていた。つまり、記録用紙Pをトレイ本
体7の載置面71上の一端部を基準にして記録用紙Pを
載置する所謂端部基準とした載置状態のものを採用し
た。本発明は、これに限らず、記録用紙Pをトレイ本体
7の載置面71上の中央部に位置させる所謂センタ基準
とした載置状態のものに対しても採用することが可能で
ある。この場合、ガイド部材8は記録用紙Pの一端側縁
を規制するものと他端側縁を規制するものとの一対が必
要になる。
【0052】更に、ガイド部材8をトレイ本体7に押圧
するための付勢手段は板バネに限らず、コイルスプリン
グ等種々の付勢手段が採用可能である。また、板バネ部
材9を採用した場合の形状は上述したものに限らず、例
えば、第1バネ部91と第2バネ部92との長さ寸法を
異ならせたり、第3バネ部93を備えさせないようにす
るなど種々の形状が採用可能である。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明では、供給トレイ
本体上における記録媒体の位置を規制するガイド部材を
備えた記録媒体供給機構に対し、ガイド部材と供給トレ
イ本体との相対移動を規制する付勢手段を設けている。
つまり、供給トレイ本体に対するガイド部材のスライド
移動に対して抵抗を与えるための手段を採用し、しか
も、この手段を、ガイド部材が供給トレイ本体に固定保
持されるものとはしないようにしている。このため、記
録媒体の搬送姿勢を規制した状態を維持することがで
き、記録媒体のスキューの発生を回避することができ
て、安定した記録媒体の供給動作を得ることができる。
また、記録媒体のサイズに合わせてガイド部材をスライ
ド移動させる際の操作性も良好に維持することができ
る。
【0054】また、ガイド部材に当接部を、供給トレイ
本体にガイドリブをそれぞれ設け、この両者間に、付勢
手段としての板バネを縮装した場合には、比較的簡単な
構成の付勢手段を採用することが可能になり、また、こ
の付勢手段の装着作業も容易になるため、記録媒体供給
機構の実用性の向上を図ることができる。
【0055】本発明に係る記録媒体供給機構を画像形成
装置に備えさせた場合には、画像形成手段に対して適切
な姿勢で記録媒体を供給することができて、印字不良や
ジャムの発生を回避することができ、信頼性の高い画像
形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るカラーインクジェットプリンタ
の外観を示す斜視図である。
【図2】カラーインクジェットプリンタの内部構造を示
す概略図である。
【図3】インクキャリッジ及びその周辺部分を示す斜視
図である。
【図4】インクヘッドから記録用紙に向かう方向を見た
際のノズルの配置状態を示す図である。
【図5】手差しトレイ周辺部分の斜視図である。
【図6】図5におけるVI-VI線に沿った断面図である。
【図7】ガイド部材の斜視図である。
【図8】板バネ部材の斜視図である。
【図9】(a)はガイド部材の平面図、(b)は(a)
のB矢視図、(c)は(b)のC−C線に沿った断面
図、(d)は(a)のD−D線に沿った断面図である。
【図10】記録用紙の給紙時の操作を説明するための手
差しトレイの平面図である。
【図11】従来の手差しトレイを示し、(a)は平面
図、(b)は(a)におけるB−B線に沿った断面図で
ある。
【符号の説明】
1 カラーインクジェットプリンタ(画像形成装
置) 5 インクジェット機構(画像形成手段) 6 手差しトレイ(記録媒体供給機構) 7 トレイ本体 75 ガイドリブ 8 ガイド部材 82a ガイド部(当接部) 9 板バネ部材(付勢手段) P 記録用紙(記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 茂 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 林山 俊一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 小川 達也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 3F063 BA02 BA04 BC01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を載置する供給トレイ本体と、
    この供給トレイ本体に対してスライド移動可能に組み付
    けられていると共に供給トレイ本体上における記録媒体
    の位置を規制するガイド部材とを備えた記録媒体供給機
    構において、 上記供給トレイ本体とガイド部材との間には、この両者
    間に付勢力を付与し、この付勢力によってこの両者の相
    対移動を規制する付勢手段が設けられていることを特徴
    とする記録媒体供給機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録媒体供給機構におい
    て、 ガイド部材は、供給トレイ本体における記録媒体供給方
    向上流側端縁を覆うように断面略コ字状に形成されてい
    ると共に、付勢手段の付勢力の作用により、供給トレイ
    本体に形成されたガイドリブに当接する当接部を備えて
    いることを特徴とする記録媒体供給機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の記録媒体供給機構におい
    て、 付勢手段は略コ字状に屈曲された板バネにより構成され
    ており、この板バネが、供給トレイ本体とガイド部材と
    の間に縮装されて、ガイド部材に対して供給トレイ本体
    から離脱する方向への付勢力を与えている一方、 上記供給トレイ本体のガイドリブは、ガイド部材の当接
    部に対して上記離脱方向側に位置していることを特徴と
    する記録媒体供給機構。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうち何れか一つに記載の
    記録媒体供給機構を備え、この記録媒体供給機構から供
    給された記録媒体に対して画像形成を行う画像形成手段
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
JP2000124580A 2000-04-25 2000-04-25 記録媒体供給機構及びその供給機構を備えた画像形成装置 Pending JP2001302028A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000124580A JP2001302028A (ja) 2000-04-25 2000-04-25 記録媒体供給機構及びその供給機構を備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000124580A JP2001302028A (ja) 2000-04-25 2000-04-25 記録媒体供給機構及びその供給機構を備えた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001302028A true JP2001302028A (ja) 2001-10-31

Family

ID=18634691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000124580A Pending JP2001302028A (ja) 2000-04-25 2000-04-25 記録媒体供給機構及びその供給機構を備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001302028A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014109080A1 (ja) * 2013-01-08 2014-07-17 サトーホールディングス株式会社 用紙ガイド機構

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014109080A1 (ja) * 2013-01-08 2014-07-17 サトーホールディングス株式会社 用紙ガイド機構
JP2014133603A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Sato Holdings Corp 用紙ガイド機構
US9796551B2 (en) 2013-01-08 2017-10-24 Sato Holdings Kabushiki Kaisha Paper guide mechanism

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8256764B2 (en) Image forming apparatus with paper pressing member
EP1642736B1 (en) Liquid ejecting apparatus
EP3363647B1 (en) Inkjet printing apparatus
JP4877259B2 (ja) 記録装置
JP5266773B2 (ja) 液体吐出装置
US10710368B2 (en) Inkjet printing apparatus
US6666536B2 (en) Ink jet device with movable platen
US7980555B2 (en) Sheet guide apparatus and image forming apparatus
JP2001341911A (ja) 記録装置の紙送り装置及び記録装置
US10946663B2 (en) Inkjet printing apparatus
US20040212140A1 (en) Media bias assembly for hardcopy devices
JP2001302028A (ja) 記録媒体供給機構及びその供給機構を備えた画像形成装置
JP2010179614A (ja) 画像形成装置
JP2002248819A (ja) プラテン、プラテンの支持機構、および前記プラテンの支持機構を備えた記録装置
JP3626393B2 (ja) 記録媒体排出機構及びその排出機構を備えたインクジェットプリンタ
US12064955B2 (en) Medium supporting mechanism and printing apparatus
JP2021094721A (ja) 搬送装置
JP6642050B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP7222230B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
US20220006914A1 (en) Automatic document feeder with disengageable rollers
JP2003053947A (ja) 画像形成装置
JP4308213B2 (ja) 画像形成装置
JP3668247B2 (ja) 記録媒体排出機構及びその排出機構を備えたインクジェットプリンタ
JP2002254737A (ja) プリンタ
JP2000229747A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041018

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041116