JP2001300342A - 自走式破砕機 - Google Patents

自走式破砕機

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JP2001300342A
JP2001300342A JP2000123091A JP2000123091A JP2001300342A JP 2001300342 A JP2001300342 A JP 2001300342A JP 2000123091 A JP2000123091 A JP 2000123091A JP 2000123091 A JP2000123091 A JP 2000123091A JP 2001300342 A JP2001300342 A JP 2001300342A
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crushing device
rear direction
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JP2000123091A
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Arimasa Oonami
有正 大南
Takashi Shirai
隆 白井
Masamichi Tanaka
正道 田中
Kentaro Hashimoto
謙太郎 橋本
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】破砕作業の連続性を十分に確保し、生産性を向
上する。 【解決手段】本体フレーム7と、この本体フレーム7に
設けた無限軌道履帯8と、前記本体フレーム8上に設け
た破砕装置2と、本体フレーム7の前後方向の一方側の
下方位置から本体フレーム7の前後方向の他方側へ上り
傾斜させて配設したほぼ一直線のコンベア3とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被破砕物を破砕す
る破砕装置を備えた自走式破砕機に関し、さらに詳しく
は、破砕物をコンベアによって受入手段と反対側へと搬
出する自走式破砕機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、再生資源促進法(いわゆるリサイ
クル法)の施行(平成3年10月)といった廃棄物再利
用促進の背景の下、自走式破砕機の活躍の場が拡がりつ
つある。この自走式破砕機は、例えば、ビル解体時に搬
出されるコンクリート塊や道路補修時に排出されるアス
ファルト塊などの建設現場で発生する大小さまざまな岩
石・建設廃材、あるいは産業廃棄物等(=被破砕物)を
破砕するものである。このとき、破砕装置としてはいく
つかの種類が既に提唱されているが、建設廃材、家電
品、プラスチック廃材、古タイヤなどを破砕するのに特
に好適なものとして、ほぼ平行に配置された複数の回転
軸のそれぞれに回転歯を固定し、被破砕物を噛み切るよ
うに細くせん断するせん断式破砕装置(いわゆるシュレ
ッダを含む2軸せん断機等)が提唱されている。
【0003】このせん断式破砕装置を搭載した自走式破
砕機は、例えば、特開平10−137624号公報に記
載のように、本体フレームと、この本体フレームの下部
に設けた走行体と、前記本体フレームの前後方向(=走
行体の走行前後方向)中間部に設けられた破砕装置と、
この破砕装置上に設けた受入手段(ホッパ)と、前記破
砕装置で破砕した破砕物を搬出するコンベアとを有す
る。
【0004】そして、例えば油圧ショベル等によって自
走式破砕機上部のホッパに投入された被破砕物をホッパ
下方の破砕装置へ導き、この破砕装置で所定の大きさに
破砕処理する。破砕物は、前記破砕装置下方のコンベア
上に落下してこのコンベアで運搬され、最終的にコンベ
アの排出側端部の下方に落下し積載される。
【0005】このとき、特にこの従来技術では、油圧シ
ョベルでホッパに被破砕物を投入するときに障害となら
ないように、そして破砕物の排出高さを比較的高くでき
るように、前記コンベアで破砕物を前記本体フレームの
前後方向一方側の下方位置から他方側外方へ向かって運
搬するようになっている。また、走行手段で自走可能と
することにより、稼働現場にてこまめに場所を移動で
き、スペースの有効利用を図れるようになっている。さ
らに、稼働現場への輸送時には、輸送用トレーラの荷台
上に自力走行で移動して積載できることから、機動性が
向上し、これによって被破砕物の発生現場あるいは破砕
物製品の使用現場へ適宜移動させての迅速かつ無駄のな
い(稼働率の高い)使用が可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、以下のような課題が存在する。1990年
代に入ってから、前記リサイクル法によって建設副産物
再利用が義務づけられる等のリサイクル促進の機運の
下、建設廃棄物・産業廃棄物等の破砕処理されるべき被
破砕物の量は年々増加している。このような背景の下、
自走式破砕機について、破砕作業における破砕効率の向
上や生産性の向上がさらに強く望まれている。
【0007】上記従来技術の自走式破砕機では、コンベ
アは、その排出側と反対側の端部が破砕装置の下方で本
体フレームの前後方向一方側(例えば自走式破砕機の前
方側)端部に位置し、そこからほぼ水平に本体フレーム
の前後方向他方側(例えば自走式破砕機の後方側)端部
手前の1回目の屈曲箇所まで延設される。そして、そこ
から比較的小さな角度で排出方向に向かって上り傾斜で
立ち上がって動力体(パワーユニット)外縁部下方の2
回目の屈曲箇所まで延設され、さらにそこから比較的大
きな角度で排出方向に向かって上り傾斜で立ち上がって
排出方向側端部に至るようになっている。このように、
排出反対側の端部からまず水平方向、小さな傾斜角、大
きな傾斜角と3段階に分けて立ち上がる屈曲形状のた
め、前後方向の寸法(設置面積)がある程度制限される
自走式破砕機においては、その排出側端部の地上からの
高さ(排出高さ)を十分高くとることが困難である。そ
のため、破砕作業開始後短時間でコンベア端部下方の空
間いっぱいに破砕物製品が積載されてしまい、破砕作業
を一旦中断してその破砕物製品の山を別途運搬する必要
が生じる。したがって、破砕作業の連続性を十分に確保
できず、生産性の向上が困難となる。
【0008】一方、上記従来技術では、受入手段(ホッ
パ)及び破砕装置が、本体フレームの前後方向中間部に
搭載されており、本体フレームの前後方向一方側(例え
ば自走式破砕機前方側)端部に別途フィーダを設け、投
入された被破砕物を前記受入手段へと下り勾配で搬送す
るようにしている。そのため、そのフィーダにおける下
り勾配搬送経路の分、油圧ショベル等による被破砕物の
フィーダへの投入高さが高くなっている。ここで、一般
に、被破砕物の投入高さは低ければ低いほど投入作業者
(この例では油圧ショベルの操作者)が容易に投入作業
を行えるため、その操作負担が軽く、投入作業速度も向
上する。上記従来技術では前述のようにフィーダがある
分投入高さが比較的高くなるため、投入作業がその分容
易ではなくなり、投入作業者の操作負担が増大する共に
投入作業速度が低下する。投入高さを少しでも低くする
ためにフィーダを取り去る構造も考えられるが、この場
合でも、ホッパが本体フレームの前後方向中間部に搭載
されているため、油圧ショベル等によって本体フレーム
の前後方向一方側(例えば自走式破砕機前方側)端部か
ら被破砕物を直接ホッパへ投入しようとしても、ホッパ
までの距離が遠くて投入作業は容易ではない。したがっ
て、上記同様、投入作業者の操作負担が増大すると共に
投入作業速度が低下する。以上のように投入作業速度が
低下する結果、破砕装置における破砕作業速度に比べて
被破砕物の破砕装置への投入が滞りがちになるため、こ
れによっても破砕作業の連続性を十分に確保できず、生
産性の向上が困難となる。
【0009】本発明は、上記の事柄に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、破砕作業の連続性を十分に確保
し、生産性を向上できる自走式破砕機を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明の自走式破砕機は、本体フレームと、
この本体フレームに設けた走行手段と、前記本体フレー
ム上に設けた破砕装置と、この破砕装置上に設けた受入
手段と、前記本体フレームの前後方向の一方側の下方位
置から前記本体フレームの前後方向の他方側外方へ上り
傾斜させて配設したほぼ一直線の排出コンベアとを備え
る。
【0011】排出コンベアを本体フレーム前後方向一方
側(反排出側、排出反対側)から他方側(排出側)まで
ほぼ一直線とすることにより、一方側(排出反対側)端
部からコンベア上のすべりが起こらない限界最大角度
(最大傾斜角)で上り勾配で立ち上げるようにすれば、
他方側(排出側)端部の地上からの高さ(排出高さ)を
十分に高くとることができる。これにより、コンベアが
屈曲構造であって排出高さが小さくなる従来構造に比べ
て、破砕作業開始後の長時間コンベア搬出側端部下方の
広い空間に大量の破砕物製品を積載できる。したがっ
て、破砕作業の連続性を十分に確保できるので、生産性
を向上できる。
【0012】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記受入手段の上縁部の高さを、前記コンベアの排出側
端部よりも低くする。このように受入手段の高さを低く
することにより、投入作業が確実に容易になる。
【0013】(3)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、操作者の搭乗する運転席フロアの高さ
を、前記本体フレームのうち前記破砕装置を取り付ける
部分の高さよりも高くする。このように運転席フロアの
高さを破砕装置に比べて高くすることにより、破砕装置
の破砕状況を運転席から例えば受入手段越しに容易に視
認できる。したがって、自走時、特に輸送時におけるト
レーラー積み下ろし時において素早い動作が可能とな
り、迅速な破砕作業開始あるいは撤収を行うことができ
る。
【0014】(4)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記コンベアを、そのコンベアの下方端
が前記走行手段における前記本体フレームの前後方向の
いずれか一方側の端部よりも外方に突出するように配設
する。
【0015】(5)また上記目的を達成するために、本
発明の自走式破砕機は、本体フレームと、この本体フレ
ームに設けた走行手段と、前記本体フレーム上でこの本
体フレームの前後方向のいずれか一方側の端部に設けた
破砕装置と、この破砕装置上に設けた受入手段と、前記
本体フレームの前後方向の一方側の下方位置から前記本
体フレームの前後方向の他方側外方へ上り傾斜させて配
設した排出コンベアとを備える。
【0016】これにより、本体フレームの前後方向いず
れか一方側(例えば自走式破砕機前方側)端部から被破
砕物を直接受入手段へ投入することができ、またこのと
きの受入手段までの距離が比較的近くなる。したがっ
て、本体フレームの前後方向中間部に搭載した受入手段
にフィーダで被破砕物を導入する従来構造に比べて容易
に投入作業を行えるので、投入作業者の操作負担を軽減
すると共に投入作業速度を向上できる。これにより、破
砕装置における破砕作業速度に比べて被破砕物の破砕装
置への投入が滞るのを防止し、破砕作業の連続性を十分
に確保できるので、生産性を向上できる。
【0017】(6)上記(5)において、好ましくは、
前記破砕装置を、その破砕装置における前記本体フレー
ムの前後方向の一方側がその破砕装置における前記本体
フレームの前後方向の他方側よりも低くなるように傾斜
させる。これにより、破砕装置への被破砕物の投入作業
時において、破砕装置の傾斜に応じて斜め上方から投入
できるので、鉛直上方から投入する場合に比べ、投入位
置(投入方向)を低くすることができる。また、破砕装
置を斜めに設けることで被破砕物投入方向と破砕装置の
噛み込み方向をほぼ一致させる(平行にする)ことがで
きる。したがって、被破砕物の噛み込み性を向上するこ
とができる。また、比較的重量の大きい破砕装置を少し
でも走行体中心側に寄せることになる結果、自走式破砕
機全体の安定性を向上することもできる。
【0018】(7)上記(5)又は(6)において、ま
た好ましくは、前記受入手段はホッパであり、このホッ
パの上縁部を、そのホッパにおける前記本体フレームの
前後方向の一方側がそのホッパにおける前記本体フレー
ムの前後方向の他方側よりも低くなるように傾斜させ
る。これにより、破砕装置の破砕状況を外部(例えば人
力投入作業を行った作業者や投入作業を行う油圧ショベ
ルの運転席・運転室)から視認しやすくなる。
【0019】(8)上記(6)において、また好ましく
は、前記受入手段はほぼ鉛直の受入口を有する。これに
より、被破砕物の投入作業時においてほぼ水平方向から
投入できるので、被破砕物の投入がさらに容易となる。
【0020】(9)上記(1)又は(5)において、ま
た好ましくは、前記破砕装置は、ほぼ平行に配置された
複数の回転軸と、これら複数の回転軸のそれぞれに設け
られた回転歯とを有するせん断式破砕装置である。 (10)上記(9)において、さらに好ましくは、前記
破砕装置を、前記回転軸が前記本体フレームの前後方向
と直交するように配設する。これにより、破砕装置の前
後方向寸法を小さくできるので、自走式破砕機全体の前
後方向寸法を低減できる。また例えば、破砕装置が本体
フレームの前後方向の一方側が他方側よりも低くなるよ
うに傾斜させて設けられている場合には、回転軸が前後
方向になるように配設すると、回転軸の一方側に偏って
被破砕物が投入される傾向となり一方側の固定歯のみが
偏って摩耗する可能性があるが、破砕装置を回転軸が前
後方向と直角方向になるように配設すれば、そのような
ことが生じるのを防止できる。
【0021】(11)また上記目的を達成するために、
本発明の自走式破砕機は、本体フレームと、この本体フ
レームに設けた走行手段と、前記本体フレーム上でこの
本体フレームの前後方向の一方側の端部に設けた破砕装
置と、この破砕装置上に設けた受入手段と、前記本体フ
レームの前後方向の一方側の下方位置から前記本体フレ
ームの前後方向の他方側外方へ上り傾斜させて配設した
ほぼ一直線の排出コンベアとを備え、前記破砕装置は、
ほぼ平行に配置された複数の回転軸と、これら複数の回
転軸のそれぞれに設けられた回転歯とを有するせん断式
破砕装置であって、この破砕装置を、前記回転軸が前記
本体フレームの前後方向と直交するように、そして、そ
の破砕装置における前記本体フレームの前後方向の一方
側がその破砕装置における前記本体フレームの前後方向
の他方側よりも低くなるように配設する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自走式破砕機の実
施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0023】図1は、本発明の自走式破砕機の一実施の
形態の全体構造を表す側面図であり、図2は、図1に示
した自走式破砕機の上面図であり、図3は、図1中A方
向からみた矢視正面図である。
【0024】これら図1〜図3において、この自走式破
砕機は、例えば、可燃物、家電製品、及び家具類といっ
た一般廃棄物を含む生活廃棄物や、廃プラスチック類、
木片、金属屑、建設廃材といった産業廃棄物を含む事業
系廃棄物等、以下単に「被破砕物」という)が投入さ
れ、その被破砕物を受け入れる受入手段としてのホッパ
1と、このホッパ1の下方に設けられホッパ1で受け入
れた被破砕物を所定の大きさに破砕し下方へ排出する破
砕装置(この例では後述のように2軸シュレッダ)2
と、この破砕装置2で破砕され下方へ排出された破砕物
を導入して運搬し搬出(排出)するコンベア3と、走行
体4と、操作者が搭乗する区画である運転席5を備えた
パワーユニット6とを有する。
【0025】前記の走行体4は、本体フレーム7と、走
行手段としての左・右無限軌道履帯8とを備えている。
前記本体フレーム7は、前記破砕装置2及び前記ホッパ
1等を搭載する機器搭載部7Aと、この機器搭載部7A
の下部に設けられたトラックフレーム部7Bと、前記機
器搭載部7Aの上部に設けられ前記パワーユニット6を
搭載するパワーユニット取付け部7Cとから構成され
る。前記機器搭載部7Aは、ほぼ長方形の枠体状であ
り、自走式破砕機の前後方向(=走行体4の走行前後方
向、図1及び図2中左右方向)に延設された2つのビー
ム7Aa,7Abと、これら2つのビーム7Aa,7A
bを接続するように自走式破砕機の幅方向(図2中上下
方向、図3中左右方向)に延設された2つのビーム7A
c,7Adとから構成されている。これら4つのビーム
7Aa〜dはすべて同一の水平面上において配置されて
いる。
【0026】前記パワーユニット取付け部7Cは、前記
機器搭載部7Aの後方側端部に左右2本ずつ合計4本鉛
直方向に立設された鉛直部材7Ca,7Cb,7Cc,
7Cd(但し7Caのみを図1及び図3に示すほかは図
示省ほぼ)によって構成されている。
【0027】前記トラックフレーム部7Bは、自走式破
砕機の前後方向前方側(図1及び図2中右側)に駆動輪
9aを、前後方向後方側(図1及び図2中左側)に従動
輪(アイドラ)9bを回動自在にそれぞれ支持した左・
右脚部7Ba,7Bbと、これら左・右脚部7Ba,7
Bbを接続するように前記幅方向に延設されたビーム7
Bcとから構成されている。そして、前記無限軌道履帯
8は、前記駆動輪9a及び従動輪9bの間に掛け渡さ
れ、駆動輪9a側に設けた左・右走行用油圧モータ10
によって駆動力が与えられることにより駆動輪9a及び
従動輪9bまわりを循環駆動され、これによって自走式
破砕機を走行させるようになっている。
【0028】前記のホッパ1は、図1に示すように、前
記本体フレーム機器搭載部7Aの前方側端部の上方(破
砕装置2の上部)に設けられており、前記走行体4の前
方側端部(=無限軌道履帯8の前方側端部)4aのほぼ
上方に位置している。言い換えれば、前記走行体前方側
端部4aの前後方向位置は、ホッパ1の後方側端部1a
と前方側端部1bとの間に位置している。また、破砕装
置2との関係では、ホッパ後方側端部1aの前後方向位
置は、破砕装置2の後方側端部(=後述するハウジング
13の後端面)2aより前方側となっている。さらに、
コンベア3との関係では、ホッパ1は、コンベア3の搬
出方向(=搬送方向又は排出方向、図1中左側方向)上
流側(自走式破砕機の前方側に相当)部分の上方に位置
している。
【0029】また、ホッパ1は、図1及び図2に示すよ
うに、4つの側壁1A,1B,1C,1Dを備えてお
り、全体として、上方に向かって拡径した角筒形状とな
っている。前記側壁1A〜Dのうち、側壁1A,1Cが
前方側・後方側にそれぞれ配置されるものであり、側壁
1B,1Dが前記幅方向両側にそれぞれ配置されるもの
である。
【0030】側壁1A,1Cについてみると、図1に示
すように、自走式破砕機後方側の側壁1Cは鉛直方向に
配設されているのに対し、自走式破砕機前方側の側壁1
Aは、鉛直方向からの傾斜角度θ1(図1参照)をもっ
て斜めに配設されており、これによって、ホッパ1の上
部投入側の開口面積がなるべく大きくなるように図られ
ている。またこの結果、ホッパ1の前方側端部1bの前
後方向位置は、走行体4の前方側端部4aや破砕装置2
の前方側端部(=後述のハウジング13の前端面)2b
よりも大きく前方に突出している。これら側壁1A,1
Cはともに、上辺の長さが下辺よりも大きい等脚台形形
状となっている。一方、側壁1B,1Dは互いに同一形
状であって、上記側壁1A,1Cの形状に対応して、上
辺の長さが下辺よりも大きい台形形状となっている。
【0031】そして、これらの各側壁1A〜Dの形状及
び配置により、各側壁1A〜Dの上端部1A1〜D1(図
2参照)の高さ方向位置は互いに同一であり、その結
果、それら側壁上端部1A1〜D1から形成されるホッパ
1の上縁部はほぼ水平方向に配設されている。またこの
とき、そのホッパ1の上縁部の高さは、コンベア3の搬
出側(排出側又は自走式破砕機の後方側、図1及び図2
中左側)端部3aの高さよりも低くなっている。
【0032】前記の破砕装置2は、図1に示すように、
前記本体フレーム機器搭載部7Aの前方側端部近傍に搭
載されており、前記走行体前方側端部4aのほぼ上方に
位置している。逆に言うと、前記走行体前方側端部4a
の前後方向位置が、破砕装置2の後方側端部2aと前方
側端部2bとの間に位置している。また前記パワーユニ
ット6との関係では、破砕装置2は、パワーユニット6
の前方側端部6aの斜め下方に隣接するように設けられ
ており、破砕装置2の後方側端部2aの前後方向位置
は、パワーユニット6の前方側端部6aのごく近傍とな
っている。さらにコンベア3との関係では、破砕装置2
は、コンベア3の排出方向上流側(自走式破砕機の前方
側)部分の上方に位置している。
【0033】この破砕装置2は、せん断式の破砕装置
(いわゆる2軸せん断機若しくは2軸シュレッダ)であ
り、スペーサ11A,11B(図2参照)を介し回転歯
(カッタ)12A,12B(図2参照)を櫛歯状に所定
間隔で取り付けた複数本(この場合2つ)の回転軸(図
示せず)を、互いにほぼ平行でかつ前記回転歯12A,
12Bが交互に噛み合うように(隣接回転歯12A,1
2Bどうしが径方向に一部重なり合うように)ほぼ水平
に配置し、周囲をほぼ箱形形状のハウジング13で覆っ
た構成となっている。このとき、それら回転軸は、その
軸線方向が、前記自走式破砕機の前後方向(図2中左右
方向)と直角方向(自走式破砕機の幅方向、図2中上下
方向)となるように(いわゆる横置きに)配置され、回
転軸の両側は前記ハウジング13に設けられた軸受部1
4A,14B(図1参照)によって回転自在に支持され
ている。そして、後述の伝達ギヤを用いてそれら2つの
回転軸を互いに逆方向へ回転させることにより、ホッパ
1で受け入れた被破砕物を導入して前記回転歯12A,
12Bの間に噛み込み、被破砕物を噛み切るように細片
状にせん断し、所定の大きさに破砕するようになってい
る。
【0034】このとき、前記2つの回転軸への駆動力
は、本体フレーム機器搭載部7A上において前記ハウジ
ング13より前記幅方向左側(図2中上側、図3中右
側)に突出するように設けた駆動装置15内の破砕用油
圧モータ(図示せず)から、その駆動装置15の前記幅
方向右側(図2中下側、図3中左側)に隣接配置された
(すなわち前記駆動装置15と前記ハウジング13との
間に設けられた)減速装置16内の伝達ギヤ(図示せ
ず)を介して与えられる。また、図1及び図3に示され
るように、前記破砕装置2及び前記減速装置16は、前
記機器搭載部7Aの前記前後方向のビーム7Aaと前記
幅方向のビーム7Ac,7Adとの上に載置固定されて
おり、これらによって自重を支持されている。前記のコ
ンベア3は、フレーム17,17と、これらフレーム1
7,17間に支持された駆動輪18a及び従動輪(アイ
ドラ)18bと、それら駆動輪18a及び従動輪18b
の間に巻回して設けられたベルト19と、前記駆動輪1
8aを駆動して前記ベルト19(同)を循環駆動するコ
ンベア用油圧モータ20とを有しており、これによって
破砕装置2で破砕されベルト19上に落下してきた破砕
物を、自走式破砕機後方側に搬出するようになってい
る。
【0035】このとき、コンベア3は、その排出側と反
対側(自走式破砕機前方側、図1及び図2中右側、以下
適宜、排出反対側という)の端部3bから排出側(自走
式破砕機後方側、図1及び図2中左側)端部3aまでほ
ぼ一直線上に延設され、ベルト19上を運搬される破砕
物がスリップしない限界最大角度(最大傾斜角度)に近
い角度で立ち上がるように設けられており、これによっ
てコンベア3の配置に必要な前後方向寸法L1の低減が
図られている。
【0036】このとき、コンベア3の排出反対側(図1
及び図2中右側)部分は、ほぼ本体フレーム機器搭載部
7Aの下方に位置し、支持部材21を介し、本体フレー
ム機器搭載部7Aから吊り下げられるように支持されて
いる。また排出反対側端部3bは、前記走行体前方側端
部4a近傍に位置している。厳密には、コンベア3の前
記排出反対側端部3bを、走行体4の前後方向寸法(言
い換えれば無限軌道履帯8の前後方向寸法)L2内に配
置せず、走行体前方側端部4aよりも前方側に位置させ
ており、これによって、コンベア3のうち、走行体4の
前後方向寸法L2内から後方側に突出する部分の長さL1
0を小さくして自走式破砕機全体の前後方向寸法L3の低
減を図るとともに、後方に大きく突出したコンベア3の
重量が前方側の破砕装置2の重量となるべくバランスす
るように図られている。
【0037】また、コンベア3の排出方向中間部分は、
前記パワーユニット6のパワーユニットフレーム6A
(後述)の下方に位置し、支持部材22を介しパワーユ
ニットフレーム6Aから吊り下げられるように支持され
ている。これにより、コンベア3は、前後方向位置でみ
て、図1に示すように本体フレーム機器搭載部7Aの前
後方向寸法L4内を斜めに通過しており、詳細には、本
体フレーム機器搭載部7Aの後方側端部付近を通過する
ように配設されている。
【0038】さらに、コンベア3の排出側(図1及び図
2中左側)部分は、支持部材23を介しパワーユニット
6の後方側端部6bに支持されている。またコンベア3
の排出側端部3aの高さは、ホッパ1の上縁部の高さよ
りも高くなっている。
【0039】前記のパワーユニット6は、前記本体フレ
ームパワーユニット積載部7Cの上部に搭載され、前記
コンベア3の前方側端部3bより排出方向(搬送方向)
下流側の部分(排出方向中間部)の上方に位置しており
(図1参照)、走行体4の前後方向寸法L2内(詳細に
は走行体4の前後方向中心線kのほぼ上方)に配置され
ている。言い換えれば、コンベア3の上方に位置する空
間に、コンベア3に沿って、排出反対方向側(自走式破
砕機前方側)から破砕装置2及びホッパ1、パワーユニ
ット6の順で配置されている。またパワーユニット6を
中心に破砕装置2、ホッパ1、コンベア3の位置を表す
と、パワーユニット6の前方側に破砕装置2及びホッパ
1を、パワーユニット6の後方側にコンベア3の排出側
部分を、振り分けて配置していることになる。このと
き、このパワーユニット6の上縁部6cの高さは、ホッ
パ1の上縁部や破砕装置2の高さよりも高くなってお
り、コンベア3の排出側端部3aの高さとほぼ同一高さ
となっている。
【0040】このパワーユニット6は、前記の左・右走
行用油圧モータ10、破砕用油圧モータ、及びコンベア
用油圧モータ20等の油圧アクチュエータへ圧油を吐出
する油圧ポンプ(図示せず)と、この油圧ポンプを駆動
する原動機としてのエンジン24と、前記油圧ポンプか
ら前記油圧アクチュエータへ供給される圧油の流れをそ
れぞれ制御する複数のコントロールバルブ(左・右走行
用コントロールバルブ、破砕用コントロールバルブ、及
びコンベア用コントロールバルブ等)を備えた制御弁装
置25とを備えている。
【0041】すなわち、このパワーユニット6の自走式
破砕機前方側(図1及び図2中右側)の領域には、前記
油圧ポンプと、前記エンジン24と、このエンジンの冷
却水を冷却するラジエータ(その冷却水注入口26のみ
を図2に図示)を備えた熱交換器装置とが、自走式破砕
機の前記幅方向(図2中上下方向)に並設されている。
このとき、パワーユニット6内の最も重量物であるエン
ジン24は、走行体4の前後方向中心線kのほぼ上方に
位置しており、これによってパワーユニット6の重心位
置を前記中心線になるべく近くしてパワーユニット6の
安定化を図ると共に、自走式破砕機全体の重量バランス
を良好として安定化を図るようにもなっている。但し、
この重量バランスがあまり問題とならない場合等におい
ては、パワーユニット6上の前方側に運転席5を設け、
後方側にエンジン24等を設ける配置構成としても良い
ことは言うまでもない。
【0042】一方、パワーユニット1の自走式破砕機後
方側(図1及び図2中左側)の領域には、前記エンジン
24の燃料タンク(その給油口27のみを図2に図示)
及び圧油(作動油)を貯留する作動油タンク(その給油
口28のみを図2に図示)と、前記制御弁装置25と、
前記運転席5とが、この順序で自走式破砕機幅方向左側
(図2中上側)から右側(図2中下側)へ向かって並設
されている。
【0043】なお、以上のパワーユニット6の各機器
は、パワーユニット6の基礎下部構造をなすパワーユニ
ットフレーム6A(図1参照)上に配置されており、こ
のパワーユニットフレーム6Aが、前記本体フレームパ
ワーユニット取付け部7C(図1参照)の上部に搭載さ
れている。
【0044】そして、前記のパワーユニットフレーム6
Aの上面が前記の運転席5の床面(フロア)を構成して
おり、その高さ方向位置は、前記本体フレーム機器搭載
部7Aよりもコンベア3に沿って上方の位置にあり、地
上からの高さが破砕装置2上部とほぼ同等であり、本体
フレーム機器搭載部7Aよりも高くなっている。またこ
の運転席5には、前記制御弁装置25に備えられた左・
右走行用コントロールバルブ(図示せず)を切り換え操
作して前記左・右走行用油圧モータ10の駆動速度を制
御するための操作手段、例えば左・右操作レバー29
(図1にのみ図示)が設けられている。
【0045】またパワーユニットフレーム6Aの右側下
部には、操作盤30と、前記運転席5へ地上から昇降す
るための梯子(ステップ)31が設けられている。
【0046】前記の操作盤30は、詳細構造の図示を省
ほぼするが、例えば、前記破砕装置2を起動・停止させ
るためのシュレッダ起動・停止スイッチ30aと、破砕
装置2の動作方向を正転又は逆転方向のいずれかに選択
するためのシュレッダ正転・逆転選択ダイヤル30b
と、コンベア3を起動・停止させるためのコンベア起動
・停止スイッチ30cとを備えている。操作者が上記操
作盤30の各種スイッチ及びダイヤルの操作を行うと、
その操作信号が制御盤(図示せず、例えば操作盤30の
背後側に一体的に設置)内のコントローラ(図示せず)
に入力され、そのコントローラが操作盤30からの操作
信号に基づき、前述した破砕用コントロールバルブ及び
コンベア用コントロールバルブに対応する駆動信号を生
成し出力するようになっている。すなわち、操作盤30
のシュレッダ正転・逆転選択ダイヤル30bで「正転」
(又は「逆転」、以下、対応関係同じ)が選択された状
態でシュレッダ起動・停止スイッチ30aが「起動」側
へ押された場合、前記破砕用コントロールバルブを切り
換えて、前記油圧ポンプからの圧油を前記破砕用油圧モ
ータに供給して駆動し、破砕装置2を正転方向(又は逆
転方向)に起動する。その後、シュレッダ起動・停止ス
イッチ30aが「停止」側へ押された場合、破砕用コン
トロールバルブを中立位置に復帰させ、破砕用油圧モー
タを停止し、破砕装置2を停止させる。また、コンベア
起動・停止スイッチ30cが「起動」側へ押された場
合、コンベア用コントロールバルブを切り換えて前記コ
ンベア用油圧モータ20を駆動してコンベア3を起動
し、コンベア起動・停止スイッチ30cが「停止」側へ
押されると、コンベア用コントロールバルブを中立位置
に復帰させてコンベア3を停止させるようになってい
る。
【0047】なお、上記において、自走式破砕機の前後
方向前方側(図1及び図2中右側)が、特許請求の範囲
各項記載の本体フレームの前後方向の一方側に相当し、
自走式破砕機の前後方向後方側(図1及び図2中左側)
が、特許請求の範囲各項記載の本体フレームの他方側に
相当する。
【0048】また、ホッパ1が受入手段を構成し、本体
フレーム機器搭載部7Aが、本体フレームのうち破砕装
置を取り付ける部分を構成し、パワーユニット6が、破
砕装置及びコンベアの動力源となる動力体を構成する。
【0049】次に、本実施の形態の動作及び作用を以下
に説明する。
【0050】上記構成の自走式破砕機において、自走時
には、操作者は、パワーユニット6上の運転席5に搭乗
して操作レバー29を前方に操作する。これにより、前
記制御弁装置25内の前記左・右走行用コントロールバ
ルブが切り換えられ、前記パワーユニット6内の前記油
圧ポンプ19から吐出された圧油が左・右走行用油圧モ
ータ10,10に供給されてこれらが順方向に駆動さ
れ、自走式破砕機の両側の無限軌道履帯8が順方向に駆
動されて走行体4が前方へ走行する。
【0051】一方、破砕作業時においては、操作者はパ
ワーユニット6に昇ることなく地上から操作盤30を操
作し、コンベア起動・停止スイッチ30cを「起動」側
へ押し、さらに、シュレッダ正転・逆転選択ダイヤル3
0bで「正転」を選択しつつシュレッダ起動・停止スイ
ッチ30aを「起動」側へ押す。これにより、前記コン
トローラからコンベア用コントロールバルブ及び破砕用
コントロールバルブが切り換えられ、前記油圧ポンプか
らの圧油が、コンベア用油圧モータ20及び破砕用油圧
モータに供給されてコンベア3及び破砕装置2が正転方
向に起動される。
【0052】そして、例えば油圧ショベルのバケット等
の作業具でホッパ1に被破砕物を投入すると、ホッパ1
で受け入れられた被破砕物は破砕装置2へ導入されて、
噛み切るように所定の大きさに細くせん断破砕される。
破砕された破砕物は、破砕装置2下部の空間からコンベ
ア3上に落下して自走式破砕機後方側(図1中左側)へ
と運搬され、大きさがほぼ揃えられてコンベアの後方側
端部3aから搬出される。
【0053】以上説明した本実施の形態によれば、以下
のような効果を得る。
【0054】(1)破砕作業の連続性確保による生産性
の向上 (1−A)コンベア搬出高さ向上による連続性確保 前後方向の寸法(設置面積)がある程度制限される自走
式破砕機では、コンベアが排出反対側の端部からまず水
平方向に延設されその後に所定の傾斜角で立ち上がる屈
曲形状であると、その排出側端部の地上からの高さ(排
出高さ)を十分高くとることが困難であり、破砕作業開
始後短時間のうちにコンベア端部下方の空間いっぱいに
破砕物製品が積載されてしまう。そのため、その都度破
砕作業を一旦中断してその破砕物製品の山を別途運搬す
る必要が生じ、破砕作業の連続性を十分に確保できず、
生産性の向上が困難となる。
【0055】そこで、本実施の形態においては、コンベ
ア3を排出反対側端部3bから排出側端部3aまでほぼ
一直線構造とし、排出反対側端部3bからベルト19上
のすべりが起こらない限界最大角度(最大傾斜角)で上
り勾配で立ち上げるようにする。これにより、所定の制
約がある自走式破砕機の全長L3の中で、排出側端部の
地上からの高さ(排出高さ)H1を十分に高くとること
ができる。これにより、コンベアが屈曲構造のため排出
高さを高くとれない従来構造に比べて、破砕作業開始後
の比較的長時間にわたりコンベア排出側端部3a下方の
広い空間に大量の破砕物製品を積載できる。したがっ
て、破砕作業の連続性を十分に確保できるので、生産性
を向上できる。
【0056】(1−B)破砕装置端部設置による連続性
確保 一般に、自走式破砕機において、被破砕物の投入高さは
低ければ低いほど投入作業者(例えば油圧ショベルの操
作者)が容易に投入作業を行えるため、その操作負担が
軽く、投入作業速度も向上する。ここで、ホッパ及び破
砕装置を本体フレームの前後方向中間部に搭載し、本体
フレームの前方側端部に設けたフィーダで被破砕物をホ
ッパへと搬送する場合には、そのフィーダがある分投入
高さが比較的高くなって投入作業がその分容易ではなく
なり、投入作業者の操作負担が増大する共に投入作業速
度が低下する。フィーダを取り去った場合でも、ホッパ
が本体フレームの前後方向中間部に搭載されているた
め、本体フレームの前方側端部からホッパまでの距離が
遠く、投入作業は容易ではない。したがって、上記同
様、投入作業者の操作負担が増大すると共に投入作業速
度が低下する。このように投入作業速度が低下する結
果、破砕装置における破砕作業速度に比べて被破砕物の
破砕装置への投入が滞りがちになるため、破砕作業の連
続性を十分に確保できず、生産性の向上が困難となる。
そこで、本実施の形態においては、破砕装置2を、本体
フレーム機器搭載部7Aの前方側端部に設けるようにし
た。これにより、本体フレーム機器搭載部7Aの前方側
から被破砕物を直接ホッパ1へ投入することができ、ま
たこのときのホッパ1までの距離が比較的近くなる。し
たがって、ホッパ及び破砕装置を本体フレームの前後方
向中間部に搭載する上記従来構造に比べて容易に投入作
業を行えるので、投入作業者の操作負担を軽減すると共
に投入作業速度を向上できる。これにより、破砕装置2
における破砕作業速度に比べて被破砕物の破砕装置2へ
の投入が滞るのを防止し、破砕作業の連続性を十分に確
保できるので、生産性を向上できる。
【0057】(2)その他の効果 コンベアの製造コスト低減効果等 ほぼ一直線状のコンベア3を用いることにより、コンベ
ア3の構造を簡素化して製造コストを低減できる。また
例えば、ベルト蛇行といった不具合の発生を防止できる
効果もある。
【0058】パワーユニットや運転席フロアが高い位
置にあることによる効果 自走時において、操作者が、運転席5の運転席フロア
(パワーユニットフレーム)6A上に立つことで、破砕
装置2やホッパ1に視界を遮られることなく、非常に良
好かつ確実に周囲を視認することができる。したがっ
て、自走時、特に輸送時におけるトレーラー積み下ろし
時において素早い動作が可能となり、迅速な破砕作業開
始あるいは撤収を行うことができる。また破砕作業時に
は、操作者が、運転席フロア(パワーユニットフレー
ム)6A上に立つに立つと、パワーユニット6越しにホ
ッパ1における被破砕物の供給状況や破砕装置2による
破砕状況を容易に視認・監視できる(例えば後述の図7
も参照)。
【0059】破砕装置横置き配置による効果 破砕装置2において、前記回転軸の軸線方向が幅方向と
なるように横置きに配置することにより、回転軸の軸線
方向が前後方向となるように縦置きに配置する場合に比
べ、破砕装置2の前後方向寸法L5(図1参照)を小さ
くできるので、自走式破砕機全体の前後方向寸法L3を
低減できる。
【0060】なお、上記本発明の一実施の形態において
は、コンベア3を排出反対側端部3bから排出側端部3
aまでほぼ一直線構造とし、かつ、破砕装置2を、本体
フレーム機器搭載部7Aの前方側端部に設けたが、上記
(1−A)及び(1−B)で説明したように、これら条
件の一方を満たすだけでも、上記(1)の効果を得るこ
とができることは言うまでもない。本発明の自走式破砕
機の他の実施の形態を図4〜図6により説明する。
【0061】図4は、本発明の自走式破砕機の他の実施
の形態の全体構造を表す側面図であり、図5は、図4に
示した自走式破砕機の上面図であり、図6は、図4中B
方向からみた矢視正面図であり、それぞれ前述した本発
明の一実施の形態の図1、図2、及び図3にそれぞれ相
当する図であり、同等の部材には同一の符号を付し、適
宜説明を省ほぼしている。
【0062】これら図4〜図6において、本実施の形態
では、破砕装置2を、前方側が後方側よりも下がるよう
に水平面から傾斜して設けている。すなわち、本体フレ
ーム7は、前記機器搭載部7A、前記トラックフレーム
部7B、及び前記パワーユニット取付け部7Cのほか
に、破砕機取付け部7Dを新たに備えている。
【0063】この破砕機取付け部7Dは、ほぼ長方形の
枠体状であり、自走式破砕機の前後方向(図4及び図5
中左右方向)かつ下り傾斜方向に延設された2つのビー
ム7Da,7Dbと、これら2つのビーム7Da,7D
bを接続するように自走式破砕機の幅方向(図5中上下
方向、図6中左右方向)に延設された2つのビーム7D
c,7Ddとから構成されている。前記ビーム7Da,
7Dbの自走式破砕機後方側(図4中左側)端部は、そ
れぞれ前記パワーユニット取付け部7Cの前記鉛直部材
7Ca,7Cbに固定されており、またビーム7Da,
7Dbの自走式破砕機前方側(図4中右側)部分は、傾
斜面として形成された前記機器搭載部7Aの2つのビー
ム7Aa,7Abの端面7Aa1,7Ab1(但し7Ab
1のみを図4に図示)上に搭載されるように固定され、
さらにビーム7Da,7Dbの自走式破砕機前方側端部
は、前記機器搭載部7Aの2つのビーム7Aa,7Ab
よりも下方に位置している。そして、図4及び図6に示
されるように、前記破砕装置2及び前記減速装置16
は、前述のように傾斜して設けられた本体フレーム破砕
機取付け部7Dの前記ビーム7Daと前記幅方向のビー
ム7Dc,7Ddとの上に載置固定されており、これら
によって、前方側が下がるように水平面から傾斜して支
持されつつ配置されている。なお、この傾斜構造に対応
して、コンベア3の排出反対側部分は、比較的短い支持
部材21を介し前記本体フレーム破砕機取付け部7Dの
ビーム7Da,7Db,7Dcから吊り下げられるよう
に支持されている。一方、上記の破砕装置2の傾斜配置
に対応し、ホッパ1の形状が若干変わっている。すなわ
ち、ホッパ1の4つの前記側壁1A〜Dのうち、自走式
破砕機後方側の側壁1Cが鉛直方向からの傾斜角度θ2
(図9参照)をもって前方側の側壁1Dとは逆方向に斜
めに配設されている。また、側壁1B,1Dは互いに同
一形状であるが、上記の破砕装置2の傾斜配置に対応し
て下辺が自走式破砕機前方側に向かって下り傾斜となる
結果、上辺と平行でない形状となっている。但し、各側
壁1A〜Dの上端部1A1〜D1(図5参照)の高さ方向
位置は上記本発明の一実施の形態と同様に互いに同一に
維持され、側壁上端部1A1〜D1から形成されるホッパ
1の上縁部はほぼ水平方向に配設されている。また、そ
のホッパ1の上縁部の高さは、コンベア3の排出側端部
3aの高さよりも低く維持されている。
【0064】上記以外の点は、上記本発明の一実施の形
態とほぼ同様の構造である。なお、上記において、本体
フレーム破砕機取付け部7Dが、本体フレームのうち前
記破砕装置を取り付ける部分を構成する。以上図4〜図
6を用いて説明した本発明の自走式破砕機の他の実施の
形態によっても、前述の図1〜図3に示した上記本発明
の一実施の形態と同様に、前述した(1)(2)の効果
を得るが、これらに加えて、特に、小規模な被破砕物発
生現場、例えば、工場、スーパーマーケット、市街地に
ある建設現場・建築現場等への配置に好適である。以
下、このことを詳細に説明する。
【0065】近年、前述したリサイクル促進の機運の
下、より小規模な被破砕物発生現場、例えば、工場、ス
ーパーマーケット、市街地にある建設現場・建築現場等
においても、積極的に自走式破砕機を導入してその現場
内で、段ボール・紙屑等を含む紙類、繊維屑等、及びプ
ラスチック等の可燃物や家電製品あるいは家具類といっ
た一般廃棄物を含む生活廃棄物、さらには、自社製品の
不良品・機材のカバー・梱包等を含む廃プラスチック
類、型枠用の廃ベニヤ板・廃パレット・剪定材等を含む
木片・木屑、内装・サッシ等に用いる廃ビニール、金属
屑、建設廃材、及び動物の死体といった産業廃棄物を含
む事業系廃棄物等の破砕を行おうという動きが活発化し
ている。
【0066】このような現場では、発生する被破砕物の
量が比較的小さく、また許容されるコスト予算も小さい
ことから、例えば総重量10トン程度の以前よりも小型
の自走式破砕機が求められつつある。また、一般に建設
機械のリースは従来より盛んに行われているが、近年、
リサイクル機械の1つとして自走式破砕機もリースの対
象となってきている。リースによる使用は自社専用機と
して購入するほどの被破砕物発生量がない場合であるた
め、上記同様、以前よりも小型の自走式破砕機が求めら
れることとなる。
【0067】ここで、このような小型の自走式破砕機に
おいては、上記の現場での使用に鑑み、以前のもののよ
うに重機を用いて被破砕物の投入を行うのではなく人間
が人力によって被破砕物を投入するかあるいはフォーク
リフト等の比較的小型の運搬機械のみで被破砕物を投入
できるよう、投入高さが比較的低くなる構成が求められ
ている。また、通常、上記の現場において、破砕物は、
その後の処理(中間処分場又は再生処理工場若しくはリ
サイクル工場等)への輸送の便宜のため、コンテナ内に
投入積載し貯留しておくことが多い。そこで、上記小型
の自走式破砕機においては、このコンテナ内に直接破砕
物を投入できるように、以前のものよりもコンベアの排
出高さ(排出側端部の高さ)が高くなる構成が求められ
ている。
【0068】図7は、図4〜図6に示した本実施の形態
の自走式破砕機の破砕作業の様子を表す作業状態説明図
である。本実施の形態の自走式破砕機では、先の実施形
態の(1−A)で上述したようにコンベア排出高さを向
上できるのに加えて、破砕装置2を前方側が下がるよう
に水平面から傾斜して設けることによって、ホッパ1上
縁部の高さH2′(図4参照)を先の実施形態における
ホッパ1上縁部の高さH2(図1参照)よりも低くする
ことができる。これにより、破砕装置2の傾斜に応じて
図7中矢印アに示すように斜め上方から投入できるの
で、鉛直上方から投入する必要がある破砕装置2を水平
に配置した場合に比べ、投入位置(投入方向)を低くす
ることができる。したがって、図7に示すように、フォ
ークリフト100によって自走式破砕機のホッパ1に被
破砕物を容易に投入することができる。そして、破砕装
置2で破砕されコンベア3で搬出されてきた破砕物を、
コンベア後方側端部3aから直接コンテナ101内に投
入し積載することができる。
【0069】さらに、上記に加え、以下のような効果も
ある。 (a)破砕装置噛み込み性の向上 実際の投入作業は、ホッパ1の上方からでなく側方から
斜めに投入されることも多い(図7中矢印イ参照)た
め、破砕装置2を水平に配置した場合には被破砕物の投
入方向が破砕装置2の噛み込み方向から斜めにずれる分
噛み込みにくくなる可能性もあったが、破砕装置2を斜
めに設けることで被破砕物投入方向と破砕装置の噛み込
み方向をほぼ一致させる(平行にする、図7中破線矢印
ウ参照)ことができる。したがって、被破砕物の噛み込
み性を向上することができる。
【0070】(b)自走式破砕機安定性の向上 比較的重量の大きい破砕装置2を少しでも走行体4中心
側(この場合後方側)に寄せることになる結果、自走式
破砕機全体の安定性を向上できる効果もある。
【0071】(c)破砕装置横置き配置による効果 上記のような破砕装置傾斜構造では、破砕装置2の回転
軸が前後方向になるように配設する(いわゆる縦置き)
と、回転軸の一方側(すなわち自走式破砕機前方側)に
偏って被破砕物が投入される傾向となり、その側の固定
歯のみが偏って摩耗する可能性があるが、本実施の形態
では、破砕装置2を回転軸が前後方向と直角方向になる
ように配設しているので、そのような弊害が生じるのを
未然に防止できる。
【0072】(d)操作盤下部配置による効果 操作盤30をパワーユニット6の下部に設けることによ
り、パワーユニット6上にいちいち昇らなくても操作盤
30の各種スイッチ・ダイヤルの操作を行うことができ
る(例えば後述の図10の操作者104参照)。
【0073】なお、上記本発明の他の実施の形態におい
ては、ホッパ1の上縁部をほぼ水平方向としたが、図8
に示すように、ホッパ1の上縁部も破砕装置2と平行に
前方側が下がるように傾斜して設けてもよい。また同様
の構造を先の図1〜図3に示した本発明の一実施の形態
に適用し、図9に示すように、破砕装置2を水平のまま
ホッパ1の上縁部のみを前方側が下がるように傾斜させ
てもよい。これら場合、特に破砕装置2の破砕状況を外
部から(例えば投入作業を行う油圧ショベルの運転席・
運転室から、あるいは人力投入作業を行う作業者から)
視認しやすくなる効果がある。また、自走式破砕機の前
後方向の全長L3′を低減できるという効果もある。
【0074】また、上記本発明の他の実施の形態におい
ては、被破砕物を受け入れる受入手段としてホッパ1を
設けたが、これに代わって、図10に示すように、例え
ば投入側端面をほぼ鉛直面とした(すなわち鉛直の受入
口を備えた)曲管形状のフード32を設けてもよい。こ
の場合、被破砕物をほぼ水平方向から投入できるので被
破砕物の投入方向(投入位置)をさらに低くできる。し
たがって、図10に示すように、投入作用者102が人
力によって被破砕物103を直接投入することが可能と
なる。
【0075】さらに、以上においては、破砕装置2にお
いて、前記回転軸の軸線方向が幅方向(すなわち前後方
向と直交する方向)となるように横置きに配置したが、
これに限られず、使用態様や被破砕物の性質とに応じ
て、回転軸の軸線方向が前後方向となるように縦置きに
配置してもよい。この場合も、本発明の基本的な効果で
ある前述の(1)、(2)、及び(a)(b)(d)の効果
を得ることができる。
【0076】また、以上においては、破砕装置として2
軸せん断機を備えた自走式破砕機を例にとって説明した
が、これに限られず、もっと多数の軸を備えたせん断機
を備えた自走式破砕機にも適用できることは言うまでも
ない。要は、ほぼ平行かつ水平に配置された複数の回転
軸のそれぞれに回転歯を固定し、被破砕物を噛み込んで
せん断するせん断式破砕装置を備えた自走式破砕機であ
れば足りる。
【0077】さらに、以上においては、破砕装置2とし
て、平行に配置された回転軸にカッタを備え互いに逆回
転させることによりせん断破砕を行うせん断式の破砕装
置(いわゆるシュレッダを含む2軸せん断機等)を備え
た自走式破砕機を例にとって説明したが、これに限られ
ず、他の破砕装置、例えば、ロール状の回転体に破砕用
の刃を取り付けたものを一対としてそれら一対を互いに
逆方向へ回転させ、それら回転体の間に被破砕物を挟み
込んで破砕を行う回転式破砕装置(いわゆるロールクラ
ッシャを含む6軸破砕機等)や、揺動する動歯と固定歯
との間で破砕を行うジョークラッシャや、複数個の刃物
を備えた打撃板を高速回転させ、この打撃板からの打撃
及び反発板との衝突を用いて被破砕物を衝撃的に破砕す
る破砕装置(いわゆるインパクトクラッシャ)や、木
材、枝木材、建設廃木等の木材をカッタを備えたロータ
に投入することにより細片にする木材破砕機にも適用可
能である。
【0078】また、以上においては、破砕装置による破
砕作業に関連する作業を行う補助機械としてコンベア3
のみを備えた自走式破砕機に適用した場合を例にとって
説明したが、これに限られない。例えば、作業事情に応
じ、コンベア3の上方に設けられコンベア3上を運搬中
の破砕物に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選
機を備えているものに対し適用しても良い。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、排出コン
ベアを本体フレームの前後方向の一方側の下方位置から
他方側外方までほぼ一直線に配設するので、一方側端部
から最大傾斜角で上り勾配で立ち上げれば他方側端部の
地上からの高さを十分に高くとることができる。したが
って、コンベア排出側端部下方の広い空間に大量の破砕
物製品を積載でき、破砕作業の連続性を十分に確保でき
るので、生産性を向上できる。
【0080】請求項5記載の発明によれば、破砕装置を
本体フレームの前後方向のいずれか一方側の端部に設け
るので、本体フレームのそのいずれか一方端部から被破
砕物を直接受入手段へ投入でき、またこのときの受入手
段までの距離が比較的近くなる。したがって、従来構造
に比べて容易に投入作業を行え、投入作業者の操作負担
を軽減すると共に投入作業速度を向上できるので、被破
砕物の破砕装置への投入が滞るのを防止でき、破砕作業
の連続性を十分に確保して生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式破砕機の一実施の形態の全体構
造を表す側面図である。
【図2】図1に示した自走式破砕機の上面図である。
【図3】図1中A方向からみた矢視正面図である。
【図4】本発明の自走式破砕機の他の実施の形態の全体
構造を表す側面図である。
【図5】図4に示した自走式破砕機の上面図である。
【図6】図4中B方向からみた矢視正面図である。
【図7】図4〜図6に示した本発明の自走式破砕機の他
の実施の形態の破砕作業の様子を表す作業状態説明図で
ある。
【図8】ホッパ上縁部を破砕装置と平行に前方側が下が
るように傾斜して設けた本発明の自走式破砕機の変形例
を表す側面図である。
【図9】破砕装置を水平のままホッパ上縁部を前方側が
下がるように傾斜して設けた本発明の自走式破砕機の他
の変形例を表す側面図である。
【図10】被破砕物受入手段としてホッパの代わりにフ
ードを設けた本発明の自走式破砕機のさらに他の変形例
を表す作業状態説明図である。
【符号の説明】
1 ホッパ(受入手段) 1A〜D 側壁 1A1〜D1 側壁上端部(ホッパの上縁部、受入手
段の上縁部) 2 破砕装置 3 コンベア 3a 排出側端部 3b 排出反対側端部 4 走行体 4a 走行体前方側端部 6 パワーユニット(動力体) 6A パワーユニットフレーム(運転席フロ
ア) 6c 上縁部 7 本体フレーム 7A 機器搭載部(破砕装置を取り付ける部
分) 7D 破砕機取付け部(破砕装置を取り付け
る部分) 8 無限軌道履帯(走行手段) 12A,B 回転歯 32 フード(受入手段)
フロントページの続き (72)発明者 田中 正道 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 橋本 謙太郎 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 4D065 CA12 CB02 CC01 CC08 DD08 EB01 EB20 ED06 ED12 4D067 DD04 DD13 DD14 GA02 GA06 GA20 GB03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体フレームと、 この本体フレームに設けた走行手段と、 前記本体フレーム上に設けた破砕装置と、 この破砕装置上に設けた受入手段と、 前記本体フレームの前後方向の一方側の下方位置から前
    記本体フレームの前後方向の他方側外方へ上り傾斜させ
    て配設したほぼ一直線の排出コンベアとを備えたことを
    特徴とする自走式破砕機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自走式破砕機において、前
    記受入手段の上縁部の高さを、前記コンベアの排出側端
    部よりも低くしたことを特徴とする自走式破砕機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の自走式破砕機におい
    て、操作者の搭乗する運転席フロアの高さを、前記本体
    フレームのうち前記破砕装置を取り付ける部分の高さよ
    りも高くしたことを特徴とする自走式破砕機。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の自走式破砕機におい
    て、前記コンベアを、そのコンベアの下方端が前記走行
    手段における前記本体フレームの前後方向のいずれか一
    方側の端部よりも外方に突出するように配設したことを
    特徴とする自走式破砕機。
  5. 【請求項5】本体フレームと、 この本体フレームに設けた走行手段と、 前記本体フレーム上でこの本体フレームの前後方向のい
    ずれか一方側の端部に設けた破砕装置と、 この破砕装置上に設けた受入手段と、 前記本体フレームの前後方向の一方側の下方位置から前
    記本体フレームの前後方向の他方側外方へ上り傾斜させ
    て配設した排出コンベアとを備えたことを特徴とする自
    走式破砕機。
  6. 【請求項6】請求項5記載の自走式破砕機において、前
    記破砕装置を、その破砕装置における前記本体フレーム
    の前後方向の一方側がその破砕装置における前記本体フ
    レームの前後方向の他方側よりも低くなるように傾斜さ
    せて配設したことを特徴とする自走式破砕機。
  7. 【請求項7】請求項5又は6記載の自走式破砕機におい
    て、前記受入手段はホッパであり、このホッパの上縁部
    を、そのホッパにおける前記本体フレームの前後方向の
    一方側がそのホッパにおける前記本体フレームの前後方
    向の他方側よりも低くなるように傾斜させたことを特徴
    とする自走式破砕機。
  8. 【請求項8】請求項6記載の自走式破砕機において、前
    記受入手段はほぼ鉛直の受入口を有することを特徴とす
    る自走式破砕機。
  9. 【請求項9】請求項1又は5記載の自走式破砕機におい
    て、前記破砕装置は、ほぼ平行に配置された複数の回転
    軸と、これら複数の回転軸のそれぞれに設けられた回転
    歯とを有するせん断式破砕装置であることを特徴とする
    自走式破砕機。
  10. 【請求項10】請求項9記載の自走式破砕機において、
    前記破砕装置を、前記回転軸が前記本体フレームの前後
    方向と直交するように配設したことを特徴とする自走式
    破砕機。
  11. 【請求項11】本体フレームと、 この本体フレームに設けた走行手段と、 前記本体フレーム上でこの本体フレームの前後方向の一
    方側の端部に設けた破砕装置と、 この破砕装置上に設けた受入手段と、 前記本体フレームの前後方向の一方側の下方位置から前
    記本体フレームの前後方向の他方側外方へ上り傾斜させ
    て配設したほぼ一直線の排出コンベアとを備え、前記破
    砕装置は、ほぼ平行に配置された複数の回転軸と、これ
    ら複数の回転軸のそれぞれに設けられた回転歯とを有す
    るせん断式破砕装置であって、 この破砕装置を、前記回転軸が前記本体フレームの前後
    方向と直交するように、そして、その破砕装置における
    前記本体フレームの前後方向の一方側がその破砕装置に
    おける前記本体フレームの前後方向の他方側よりも低く
    なるように配設したことを特徴とする自走式破砕機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110834882A (zh) * 2018-08-17 2020-02-25 凯斯特工程设备有限公司 履带式移动的输送带设备
JP7149725B2 (ja) 2018-04-03 2022-10-07 株式会社フジタ トンネル断面開閉用袋体装置を備えたクラッシャ

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