JP2001300079A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2001300079A
JP2001300079A JP2001099118A JP2001099118A JP2001300079A JP 2001300079 A JP2001300079 A JP 2001300079A JP 2001099118 A JP2001099118 A JP 2001099118A JP 2001099118 A JP2001099118 A JP 2001099118A JP 2001300079 A JP2001300079 A JP 2001300079A
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ball
fitting
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JP2001099118A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付作業を簡略化することができる前面上皿
装置を備えた弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 前面上皿装置200を、ほぼ長方形の平
面板状に形成され且つその裏面側の周囲に補強フランジ
が周設される合成樹脂製の取付板部材201と、該取付
板部材201の前面に組み付けられる合成樹脂製の皿部
材400と、前記取付板部材201の前面に組み付けら
れる合成樹脂製の装飾補強板300と、からなり、前記
皿部材400は、前方から下部を構成する外皿部材40
1と、打玉を貯留する玉貯留部と貯留された打玉を誘導
する玉誘導部とが形成される内皿部材450と、前記外
皿部材401と内皿部材450との上部間隔を閉塞する
上面カバー部材420と、から構成されているので、前
面上皿装置200の強度の向上を図ることができると共
に、装飾の高度化という要望にも容易に対応することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技すべき打玉を
貯留し且つ発射位置へ供給する前面上皿装置を備えた弾
球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、弾球遊技機の前面上皿装置は、金
属製の取付板部材の前面に合成樹脂製の皿部材(通称、
打球供給皿と言われる)を取り付けて構成されている。
このため、多量の打玉を貯留することによる荷重や、打
球供給皿が弾球遊技機の前方に突出しているために遊技
者が手を掛けることによる荷重等に対してほぼ満足し得
る強度や剛性を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
前面上皿装置が荷重等に対してほぼ満足し得る強度や剛
性を有する反面、取付板部材が金属製であるため、その
表面が平滑面であり、そのような平滑面に打球供給皿を
組み付ける組付作業が若干面倒であるという欠点があっ
た。また、近年の弾球遊技機の正面装飾における高度化
において、前面上皿装置の打球供給皿部分の装飾の高度
化は図られつつあるが、取付板部材部分だけが旧態以前
の金属光沢(クロムメッキ光沢)のままであり、仮に取
付板部材の表面を隠そうとすれば、取付板部材の表面に
合成樹脂板を積層する必要があり、これも面倒な作業を
必要としていた。本発明は、上記した事情に鑑みなされ
たもので、その目的とするところは、組付作業を簡略化
することができる前面上皿装置を備えた弾球遊技機を提
供することにある。また、本発明の他の目的は、装飾の
高度化を図ることができると共に強度的にも十分な強さ
を有する前面上皿装置を備えた弾球遊技機を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明のおいては、遊技すべき打玉を貯留し且
つ発射位置へ供給する前面上皿装置を備えた弾球遊技機
において、前記前面上皿装置は、ほぼ長方形の平面板状
に形成され且つその裏面側の周囲に補強フランジが周設
される合成樹脂製の取付板部材と、該取付板部材の前面
に組み付けられる合成樹脂製の皿部材と、前記取付板部
材の前面に組み付けられる合成樹脂製の装飾補強板と、
からなり、前記皿部材は、前方から下部を構成する外皿
部材と、打玉を貯留する玉貯留部と貯留された打玉を誘
導する玉誘導部とが形成される内皿部材と、前記外皿部
材と内皿部材との上部間隔を閉塞する上面カバー部材
と、から構成されていることを特徴とするものである。
【0005】前記外皿部材と上皿カバー部材との組付部
及び内皿部材と上面カバー部材との組付部には、相互に
水平方向に係合する係合部を形成することにより、皿部
材の装飾化の向上及び皿部材の強度の向上を図る点で有
利である。
【0006】前記上面カバー部材の一部を、交換可能な
透光性カバーとすることにより装飾化の向上及び機能の
変更を図る上で有利である。
【0007】前記装飾補強板を、該装飾補強板の後端当
接外周縁形状に沿って前記取付板部材の表面に形成され
た取付用凹部に位置合わせして取り付けることにより組
付作業の簡略化を図る点で有利である。
【0008】前記皿部材及び装飾補強板には、前記取付
板部材に向かって延設される嵌合取付ボスを突設し、前
記取付板部材の表面には、前記嵌合取付ボスの先端を嵌
合し且つその中心に取付穴が穿設される嵌合取付部を形
成し、前記嵌合取付ボスを前記嵌合取付部に嵌合した状
態で前記取付板部材の裏面から前記取付穴にビスで螺着
して前記皿部材及び装飾補強板を前記取付板部材に組み
付けることにより、皿部材及び装飾補強板の取付板部材
への取付作業の効率化及び取付部での強度の向上を図る
点で有利である。
【0009】
【作用】前面上皿装置は、ほぼ長方形の平面板状に形成
され且つその裏面側の周囲に補強フランジが周設される
合成樹脂製の取付板部材と、該取付板部材の前面に組み
付けられる合成樹脂製の皿部材と、前記取付板部材の前
面に組み付けられる合成樹脂製の装飾補強板と、からな
り、前記皿部材は、前方から下部を構成する外皿部材
と、打玉を貯留する玉貯留部と貯留された打玉を誘導す
る玉誘導部とが形成される内皿部材と、前記外皿部材と
内皿部材との上部間隔を閉塞する上面カバー部材と、か
ら構成されているので、補強フランジによって全体の強
度及び剛性が高められた取付板部材に装飾補強板を組み
付けたため、前面上皿装置の強度の向上を図ることがで
きると共に、前面上皿装置を構成する取付板部材、皿部
材、及び装飾補強板のすべてが合成樹脂によって成型さ
れているので、装飾の高度化という要望にも容易に対応
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、実施形態の要部を構
成する前面上皿装置200を有する弾球遊技機1の構成
について図1乃至図3を参照して説明する。図1は、弾
球遊技機1の正面図であり、図2は、枠基体2の分解斜
視図であり、図3は、枠基体2及びガラス板保持枠70
を開放した状態であってガラス板保持枠70から複層ガ
ラスセット83を取り外した状態を示す斜視図である。
【0011】(1)弾球遊技機の全体構造 本実施形態における弾球遊技機1としては、弾発された
打玉が遊技盤60に形成された入賞口や入賞球装置に入
賞した入賞玉に基づいて所定個数の景品玉を払い出す形
式のパチンコ遊技機を図示したものであるが、弾発され
た打玉が遊技盤に設けられる複数の入球口に入球して、
その入球口の組合せによって得点が与えられ、その得点
に応じた景品玉が払い出される形式の弾球遊技機(属に
アレンジ遊技機と称される)であってもよい。しかし
て、弾球遊技機1は、図3に示すように、縦長な方形状
に枠組み形成される外枠50と、該外枠50の一側に開
閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼ
すべてが集約して設けられる枠基体2と、該枠基体2の
前面上部に開閉自在に設けられるガラス板保持枠70、
枠基体2の前面下部に開閉自在に設けられる前面上皿装
置200と、枠基体2の最下部前方に取り付けられる下
皿100及びハンドル装置120と、から構成されてい
る。
【0012】(1−1)外枠 外枠50は、木製の板材を枠組み構成することにより形
成され、その一側上下に固着される軸支用金具52(図
3には、上部の軸支用金具52のみを図示したが、下部
の軸支用金具52は、次に説明する当て板53の上部に
固着される)に枠基体2が開閉自在に軸支される。ま
た、外枠50の下部前面には、閉じたときに枠基体2の
下辺部を載置する当て板53が固定されている。更に、
外枠50の開放側の内側上下には、後に詳述する錠装置
130と係脱して枠基体2を閉じたり開放したりするた
めの係止金具52が固着されている。この係止金具52
と錠装置130との関係については、後に詳述する。な
お、当て板53を含む外枠50を木製の板材ではなく、
合成樹脂によって一体成型又は別体に成型して組み立て
て構成しても良い。
【0013】(1−2)枠基体 上記した外枠50に開閉自在に取り付けられる枠基体2
は、合成樹脂によって一体成型されるものであり、図2
に示すように、その上部にほぼ正方形状の開口部3が形
成され、その下部が板状となっている。つまり、枠基体
2は、従来の合板によって形成された前面枠とほぼ同等
のものであるが、従来の前面枠と相違する点は、枠基体
2の裏面であって遊技盤60を収納固定する遊技盤収納
枠4(図2)が枠基体2と一体的に形成されている点で
ある。即ち、従来の前面枠と遊技盤収納枠との関係にお
いては、木製の前面枠の裏面に合成樹脂製の遊技盤収納
枠を固着しているのに対し、本実施形態における枠基体
2は、前面枠に相当する部分も合成樹脂で形成されてい
るので、遊技盤収納枠4を含む全体を合成樹脂によって
一体成型したものであり、これによって工場における組
み付け作業の簡略化を達成することができるものであ
る。
【0014】ところで、上記遊技盤収納枠4の下方部分
も板状に形成されており、その一側上部に上皿連通口5
が形成され、該上皿連通口5の下部前方に溢れ玉誘導部
材6が取着される。溢れ玉誘導部材6の下流側前方に
は、抜き玉連通口7が形成されている。この抜き玉連通
口7は、後述する前面上皿装置200に貯留されていた
玉であって玉抜きされた玉が溢れ玉誘導部材6の内部に
流入するための流入口である。また、溢れ玉誘導部材6
は、前面上皿装置200を開放したときに前記上皿連通
口5から溢れた玉や抜き玉連通口7から流入した玉を遊
技盤収納枠4の下方の板状部分のほぼ中央に形成された
下皿誘導口(図示しない)から裏面側に導いて後述する
下皿100に導くものである。
【0015】また、遊技盤収納枠4の下方の板状部分の
前面であって前記溢れ玉誘導部材6の側方には、発射点
レール8が固着されている。この発射点レール8は、前
面上皿装置200から1個宛供給される打玉を下流端に
形成される発射点で受け止めて図示しない発射装置で弾
発するために設けられるものである。そして、発射点レ
ール8の上流端と遊技盤60に設けられる誘導レール6
1の下流端との間にファール口が形成され、遊技盤60
の遊技領域に到達することなく戻ってきた打玉がファー
ル口から前記溢れ玉誘導部材6に受け入れられて最終的
に下皿100に導かれるものである。
【0016】一方、図2に示すように、枠基体2の前面
枠部分において、前記開口部3に対応する枠部の外周縁
には、ガラス板保持枠70の下辺を除く3辺から後方に
突出するように設けられる防犯用フランジ辺部が突入係
合する防犯溝9が形成されている。また、枠基体2の中
程左右に検出器取付穴10,11が貫通形成されてい
る。この検出器取付穴10,11は、その裏面から検出
器を取り付けるものであり、図3の実施形態では、軸支
側に形成される検出器取付穴10には、検出器のアクチ
ュエータ10aが前面側に突出しており、ガラス板保持
枠70を開放したときに検出器がOFFとなるようにな
っている。この検出器は、高電圧が供給される後述する
第1装飾部材72によって被覆される蛍光管の回路途中
に挿入されるものであり、ガラス板保持枠70を開放し
たときに蛍光管への電流の供給が停止されて開放時の安
全を確保している。また、開放側に形成される検出器取
付穴11には、図示の実施形態では検出器が設けられて
いないが、設けるとすれば、例えば、ガラス板保持枠7
0を僅かに開放してセル板やピアノ線等の不正具を挿入
する不正行為を検出するための不正開放検出器等が考え
られる。
【0017】更に、枠基体2の前面枠部分の開口部3に
対応する部分には、軸支側上部に配線通し穴12、開放
側上下にフック連通穴13、左右中程に干渉回避凹部2
6、軸支側の中程上下にヒンジ取付凹部27,28、開
放側の中程よりやや下方に錠穴14がそれぞれ形成され
ている。配線通し穴12は、ガラス板保持枠70に設け
られる後述する電装部品から延びる配線を枠基体2の裏
面側に通すものである。また、フック連通穴13は、ガ
ラス板保持枠70の開放側に設けられるフック部90を
後方に貫通させて錠装置130の係合開口133と係合
させるものである。干渉回避凹部26は、ガラス板保持
枠70を閉じたときに蛍光管を被覆する円弧状の蛍光管
カバーの一部との当接状態を回避するためのものであ
り、このため、干渉回避凹部26は、円弧状に刻設され
ている。また、錠穴14には、錠装置130のシリンダ
ー錠134が挿入されるものである。
【0018】(1−3)遊技盤 前記遊技盤収納枠4に収納固定される遊技盤60の構成
について簡単に説明する。遊技盤60は、ほぼ正方形状
の合板により形成され、その表面には、円形うず巻き状
に誘導レール61が形成され、該誘導レール61の内側
が遊技領域とされて発射された打玉が落下するものであ
る。遊技領域には、図示の場合、可変表示装置62や可
変入賞球装置63が設けられると共に、単に打玉を入賞
とする入賞口、打玉の流下方向・速度を変化せしめる風
車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域の最下
方には、いずれの入賞領域にも入賞しない打玉が取り込
まれるアウト口64が設けられている。
【0019】(1−4)ガラス板保持枠 枠基体2に対して開閉自在に設けられるガラス板保持枠
70の構成について説明すると、円形状の開口が形成さ
れる主枠構成部材71と、該主枠構成部材71の開口に
沿って周設される第1装飾部材72と、第1装飾部材7
2の下部前面に取り付けられる下部装飾部材74と、第
1装飾部材72の左右前面に取り付けられる熊の手状の
左右装飾部材76,77と、第1装飾部材72の上部前
面に取り付けられ且つ左右両端が上方に延設されてスピ
ーカ取付部79が形成される上部装飾部材78と、スピ
ーカ取付部79に挟まれ且つ主枠構成部材71の上部前
面に取り付けられるLEDカバー80と、から構成され
ている。主枠構成部材71及び装飾部材72,74,7
6,77,78,80は、すべて合成樹脂成型によって
形成されている。
【0020】上記した第1装飾部材72は、遊技盤60
の遊技領域とほぼ同じ大きさの開口である遊技開口73
を規制するものであると共に、その左右両側の内部に
は、円弧状の蛍光管を収納するものであり、この蛍光管
は、遊技状態に応じて点滅又は点灯制御されるものであ
る。また、下部装飾部材74の下方部は、正面から見た
ときに図1に示すように前面上皿装置200の取付板部
材201の上部と重複するようになっているが、その重
複状態の違和感をなくすために下部装飾部材74の下部
に凹部75が形成され、該凹部75と前面上皿装置20
0の上部表面に固定される上部装飾部材290を嵌め合
わせることにより、意匠的に連続する印象を遊技者に与
えるようになっている。なお、この下部装飾部材74
は、第1装飾部材72の裏面に取り付けられる補強金具
92と一体的に止着されるものであるが、その補強金具
92には、後方に向かって下部係止フック91が突設さ
れ、図14に示すように、ガラス板保持枠70を閉じた
ときに、下部係止フック91が前面上皿装置200の取
付板部材201の上部に開設される係合用貫通穴209
を貫通してスライド可能に設けられるスライド板257
のスライド長穴258に係合するようになっている。こ
れにより、ガラス板保持枠70の下方部分を強制的に手
前に引き付けて隙間を作り、その隙間から透光性板やピ
アノ線等を差し込んで行う不正遊技を確実に防止するこ
とができる。
【0021】また、上部装飾部材78のスピーカ取付部
79の内部には、スピーカが内蔵されて、この左右2つ
のスピーカで遊技者の頭部に向けて遊技状態に応じたス
テレオ効果音を発生させて弾球遊技機に高級感を持たせ
ている。更に、LEDカバー80の内部には、多数のL
EDが設けられたLED基板が収納され、前記蛍光管と
同様に遊技状態に応じて点灯又は点滅、あるいは点灯移
動表示される。
【0022】一方、ガラス板保持枠70の裏面側におい
ては、図3に示すように、主枠構成部材71の左右上部
に補強金属板81が止着され、また、前記第1装飾部材
72の裏面にガラス取付支持部材82が突設固着されて
いる。このガラス取付支持部材82に2枚のガラス87
をガラス収納部材84で一体化した複層ガラスセット8
3を取り付けるわけであるが、その取り付けは、ガラス
収納部材84の上下左右に突設される取付片部85にガ
ラス取付支持部材82を貫通させ、取付片部85に止着
される止め金具86を回動してガラス支持部材82に形
成される係合溝(図示しない)に係止することにより簡
単に行うことができる。また、複層ガラスセット83の
取り外しも上記したと逆の操作を行うことにより極めて
簡単に行うことができる。
【0023】(1−5)前面上皿装置 上記したガラス扉保持枠70と同様に枠基体2に対して
開閉自在に設けられ且つ本実施形態の要部を構成する前
面上皿装置200の構成について簡単に説明すると、前
面上皿装置200は、合成樹脂製の取付板部材201の
表面に合成樹脂製の皿部材400を固着することにより
構成されている。この皿部材400は、後に詳述するよ
うに複数の部材を組み立てた状態で取付板部材201の
表面に一体として取着固定されているものである。前面
上皿装置200については、後に詳述する。
【0024】(1−6)枠基体へのガラス板保持枠及び
前面上皿装置の取付構造上記したガラス板保持枠70及
び前面上皿装置200の枠基体2への取付構造について
説明すると、まず、前記ヒンジ取付凹部27,28は、
それぞれ金属製のヒンジ部材19,20を止着する領域
である。ヒンジ取付凹部28(以下、中ヒンジ取付凹部
28という)に止着されるヒンジ部材19(以下、中ヒ
ンジ部材19という)は、L字型に形成され、その水平
面にヒンジピン19aが上下に貫通するように固着され
ている。ヒンジ取付凹部27(以下、下ヒンジ取付凹部
27という)に止着されるヒンジ部材20(以下、下ヒ
ンジ部材20という)は、L字型に形成され、その水平
面に係合穴20aが形成されている。また、枠基体2の
軸支側上部にもヒンジ部材18(以下、上ヒンジ部材1
8という)が止着されるが、この上ヒンジ部材18は、
枠基体2の裏面側から止着されるようになっている。ま
た、上ヒンジ部材18には、枠基体2の前面に当接し且
つ係合穴29aを有するヒンジ支持部29と、枠基体2
に対して垂直方向に突設される水平面の下方に向かって
突設されるヒンジピン18aと、を備えて構成されるも
のである。
【0025】上記したヒンジ部材18,19,20に
は、ガラス板保持枠70と前面上皿装置200の取付板
部材201とが開閉自在且つ着脱自在に取り付けられる
ものである。具体的には、まず、ガラス板保持枠70の
着脱構造について説明すると、ガラス板保持枠70の軸
支側上端には、ヒンジピン88が図示しないスプリング
の付勢力により上方に付勢されており、また、軸支側下
端裏面には、係合穴89aを有する軸支部材89がビス
で止着されている。しかして、下部の軸支部材89の係
合穴89aに中ヒンジ部材19のヒンジピン19aの上
部突設側に差し込んだ状態で上端のヒンジピン88を付
勢力に抗して押し下げてヒンジ支持部29の係合穴29
aに差し込むことにより、ガラス板保持枠70が枠基体
2に開閉自在に軸支される。逆に、ガラス板保持枠70
を取り外す場合には、図示しない切欠から例えば目通し
を差し込んでヒンジピン88を押し下げて係合穴29a
からヒンジピン88を抜き出した後に全体を持ち上げて
係合穴89aをヒンジピン19aから外すことにより簡
単に行うことができる。次に、前面上皿装置200の取
付板部材201の着脱構造について説明すると、取付板
部材201の軸支側上下端には、支点穴220が形成さ
れ、また、下端の支点穴220には、軸支ピン221が
スプリング222(図6参照)により常に下方に向けて
付勢されている。しかして、上端の支点穴220を中ヒ
ンジ部材19のヒンジピン19aの下部突設側に差し込
み、その状態で下部の軸支ピン221をスプリング22
2の付勢力に抗して持ち上げて下ヒンジ部材20の係合
穴20aに差し込むことにより、前面上皿装置200の
取付板部材201が枠基体2に開閉自在に軸支される。
逆に、取付板部材201を取り外す場合には、スプリン
グ222の付勢力に抗して軸支ピン221を持ち上げて
係合穴20aから外し、その後、全体を下方に引き下げ
てヒンジピン19aから支点穴220を引き抜くことに
より簡単に行うことができる。
【0026】このように、ガラス板保持枠70や前面上
皿装置200の取付板部材201を枠基体2に対して開
閉自在であり且つ着脱自在に設けたので、弾球遊技機1
の工場における組付作業や遊技場における点検作業時を
簡単に行うことができる。特に、本実施形態のように、
ガラス板保持枠70に電装部品を備えたものにあって
は、電装部品等の故障に基づく修理・交換が必要となる
ことが予想され、そのように予想される場合において、
従来のガラス板保持枠が着脱できない構造のものに比べ
て、ガラス板保持枠70を取り外すことができるので、
修理・交換を簡単に行うことができる。
【0027】(1−7)下皿 枠基体2の前面枠部分の下方部分は、板状に形成されて
おり、その前面のほぼ全域に係合凹部15が刻設されて
いる。この係合凹部15は、次に説明する下皿100や
ハンドル装置120を組み付け固定する際に一応の位置
決めを行うものであり、組付作業の容易化を図ることが
できるものである。また、係合凹部15には、そのほぼ
中央に下皿連通口16が、その開放側よりの側部にハン
ドル作動開口17がそれぞれ開設形成されている。下皿
連通口16に対応して下皿100が取り付けられるが、
その下皿100は、詳細に図示しないが複数の部材を組
み立てた状態でセット化されて枠基体2の下部中央に止
着固定されているものであり、図2に示すように、多量
の玉を貯留し得る貯留部104を有するように形成され
ている。また、枠基体2への止着構造は、セット化され
た下皿100の裏面に取付ネジ102を後方に向けて複
数本設け、その取付ネジ102を枠基体2に穿設された
取付穴22に貫通させて枠基体2の裏面から図示しない
ナットを螺着することにより固定する。なお、下皿10
0の裏面であって前記貯留部104の左右には、位置決
め片103が突設されており、この位置決め片103を
枠基体2に形成された位置決め穴23に差し込むことに
より、下皿連通口16と下皿100の貯留部104との
接続状態を確実に確保することができると共に下皿10
0の取付作業の容易化を図ることができる。なお、図示
の実施形態における下皿100には、その前面壁内に玉
抜き操作レバー101が設けられ、これを操作すること
により、貯留部104の底面の開口(図示しない)が開
放されて貯留部104に貯留されていた打玉を下方(通
常、玉箱が設置される)に落下せしめることができる。
このように、図示の実施形態においては、玉抜き操作レ
バー101を下皿100の前面壁の中央に内蔵して設け
たので、従来のように操作レバーを下皿の底面に沿って
設けたものに比較して外部からのイタズラによって故障
せしめられることが少なくなるという利点がある。
【0028】(1−8)灰皿 上記した下皿100の隣接した位置であって前記係合凹
部15の端部よりには、灰皿109が設けられるが、こ
の灰皿109は、枠基体2の下部前面に固着され且つ灰
皿109を収納する凹部が形成された灰皿取付枠105
に回転自在に取り付けられるものである。即ち、灰皿取
付枠105は、その裏面に複数の取付ネジ106が後方
に向かって突設され、枠基体2に穿設された取付穴21
に取付ネジ106を貫通させた後に、裏面から図示しな
いナットで締着することにより灰皿取付枠105を枠基
体2に固着する。このように固着された灰皿取付枠10
5に対して灰皿109を凹部に収納した状態で、灰皿取
付枠105の前端部に形成される取付穴107及び灰皿
109の前方上部に形成される支点穴110に支点棒1
08を側方から差し込んで固定することにより、灰皿1
09を回転自在に装着し得るものである。
【0029】(1−9)ハンドル装置 また、前記ハンドル作動開口17に対応してハンドル装
置120が装着される。ハンドル装置120は、前記前
面上皿装置200の側壁から装飾的に連続する取付板部
材121に所謂ハンドルが突設されて構成されるもので
あり、その突設されるハンドルは、取付板部材121に
直接的に固定される外固定部122と該外固定部122
の前面側に固定される内固定部124と外固定部122
と内固定部124との間で回動自在に設けられる可動部
123とから構成されている。また、取付板部材121
の裏面には、複数の取付ネジ125と位置決め突起12
6とが後方に向かって突設されており、取付ネジ125
をハンドル作動開口17の周囲に穿設される取付穴24
に差し込んで裏面から発射装置の取付板部材と共締めす
るようにナットで締着することにより、取付板部材12
1が枠基体2に固定される。なお、位置決め突起126
は、ハンドル作動開口17を貫通して対面する発射装置
の取付板部材と係合して相互の全体的な位置決めを行う
ものである。また、ハンドル作動開口17の側方には、
配線通し穴25が形成されているが、これは、ハンドル
装置120内に設けられるスイッチ(メインスイッチや
タッチセンサ)の配線を枠基体2の裏面側に導くもので
ある。
【0030】上記のように構成されるハンドル装置12
0においては、可動部123を回動せしめることによ
り、その回動操作が発射装置側に伝達されて発射装置の
打球槌の発射勢を変化させることができる。このため、
可動部123を所望の位置まで回動させた状態を保持す
ることにより、打玉を一定の速度で弾発することが可能
となる。なお、図示の実施形態におけるハンドル装置1
20は、取付板部材121(又は枠基体2)に対して垂
直方向に突設されているわけではなく、やや外側に傾斜
した状態で突設されている。これは、遊技者がハンドル
を操作する際に手首を不自然に折り曲げた状態ではなく
自然な状態にしたままでハンドルを握ることができるよ
うに配慮した設計であり、長時間の遊技を行っても疲れ
ないようにしたものである。
【0031】(1−10)錠装置 錠装置130は、図2に示すように、前記枠基体2の開
放側裏面に取り付けられるものであり、L字状の取付基
板131に後方に向かって突設されるフック132を上
下動せしめる第1摺動部材(図示しない)と、係合開口
133の係合位置を変化せしめる第2摺動部材(図示し
ない)と、第1摺動部材と第2摺動部材とを逆方向の回
転運動により逆方向に摺動させるシリンダー錠134と
から構成されている。しかして、シリンダー錠134を
一方向に回転せしめることにより第1摺動部材を摺動し
てフック132と前記外枠50に取り付けられる係止金
具51との係合を解除して枠基体2を外枠50に対して
開放せしめることができ、一方、シリンダー錠134を
他方向に回転せしめることにより第2摺動部材を摺動し
て係合開口133を摺動して係合開口133とガラス板
保持枠70のフック部90との係合を解除してガラス板
保持枠70を枠基体2に対して開放せしめることができ
るようになっている。なお、それらを閉じるときには、
ガラス板保持枠70又は枠基体2を強制的に押し込むこ
とにより簡単に閉じることができる。
【0032】(2)前面上皿装置 以上、弾球遊技機1の概略構成を説明してきたが、以
下、本実施形態の要部を構成する前面上皿装置200の
構成について図4乃至図14を参照して説明する。図4
は、前面上皿装置200の分解斜視図であり、図5は、
前面上皿装置200の断面図であり、図6は、前面上皿
装置200の背面図であり、図7は、前面上皿装置20
0を構成する取付板部材201の正面・背面・断面図で
あり、図8は、前面上皿装置200を構成する装飾補強
板300の正面・背面・断面図であり、図9は、前面上
皿装置200を構成する皿部材400の分解斜視図であ
り、図10は、皿部材400を背面から見た組立斜視図
であり、図11は、皿部材400を構成する外皿部材4
01の正面・断面図であり、図12は、皿部材400を
構成する上面カバー部材420の平面・背面・底面図で
あり、図13は、皿部材400を構成する内皿部材45
0の正面・平面・背面・断面図であり、図14は、ガラ
ス板保持枠70と前面上皿装置200との下方部分での
係合状態を示す断面図である。
【0033】図4に示すように、前面上皿装置200
は、大きく分けて、弾球遊技機1の前面側で開閉自在に
取り付けられる合成樹脂製の取付板部材201と、該取
付板部材201の前面に取り付けられる合成樹脂製の皿
部材400と、前記取付板部材201の前面に積層的に
取り付けられる合成樹脂製の装飾補強板300と、から
構成される。そこで、以下には、各構成部材毎に分けて
説明する。
【0034】(2−1)取付板部材 まず、取付板部材201について図4乃至図7を参照し
て説明する。図4に示すように、取付板部材201は、
ほぼ長方形の平面板状に形成され、その上部が前記ガラ
ス板保持枠70の下部装飾部材74部分が侵入するよう
に凹状に形成された凹部232となっている。その凹部
232の中央部分は、下部装飾部材74の裏面側と前後
に重複する重複部233となっている。また、取付板部
材201の表面には、その前面側に皿部材400及び装
飾補強板300の後端当接外周縁に沿った形状の取付用
凹部202が形成されている。この取付用凹部202
は、その上部が装飾補強板300に対応する部分であ
り、その下部が皿部材400に対応する部分である。し
かして、取付板部材201の表面に装飾補強板300を
取り付ける際には、上部の取付用凹部202に嵌め込む
ようにすれば、簡単に位置決めが行え、その取付作業が
簡単であり、また、皿部材400を取り付ける際にも、
下部の取付用凹部202に嵌め込めば、皿部材400の
取付板部材201に対する位置決めも簡単に行うことが
できる。これも、取付板部材201を従来の金属板に代
えて合成樹脂で成型したため、容易に取付用凹部202
を成型することができるからである。
【0035】ところで、上記した取付用凹部202内に
は、多数の開口が開設されているが、これについて説明
すると、その左側やや上部に長方形状の上皿連通口20
3がが開設され、その左右上部であって前記凹部232
の左右両側には、窓204,205が開設され、右側の
窓205の下方に玉抜きレバー動作枠206が凹設され
ている。玉抜きレバー動作枠206の内部には、連結長
穴207が穿設されると共に、その端部にスプリング取
付棒208が突設されている。また、前記重複部233
のほぼ中央には、前述した下部係止フック91が貫通す
る係合用貫通穴209が形成されている。更に、前記玉
抜きレバー動作枠206の下方に玉送り部材用取付穴2
10が開設され、その側方に玉抜きレバー連結穴211
が開設され、ほぼ中央に玉抜き穴212が開設されてい
る。また、前記上皿連通口203の下方には、配線用穴
213が開設され、その配線用穴213の側方に凹部2
14が形成されている。
【0036】上記した開口について順次説明すると、上
皿連通口203は、枠基体2に形成される前記上皿連通
口5に対応するものであり、上皿連通口203の裏面側
に取りつけられる後述する玉誘導部材240によって上
皿連通口5と上皿連通口203とが連絡されるようにな
っている。窓204,205は、本実施形態の場合、遊
技盤60の下部両端部の前方に位置し、遊技盤60に貼
付される各種のシールや証明のためのシールを覗き見る
ことができるものである。玉抜きレバー動作枠206に
は、後述する操作レバー250が摺動自在に収納される
ものであり、また、玉送り部材用取付穴210は、後述
する内皿部材450の流下端部に形成される玉送り部材
取付ボス465を貫通させるための穴である。また、玉
抜きレバー連結穴211は、内皿部材450の玉誘導部
452の下方に収納される玉抜き弁456に突設される
連結突片457を後方に貫通させるものであり、玉抜き
穴212は、その玉抜き弁456が動作されたときに玉
抜き通路454を流下する玉を前記溢れ玉誘導部材6の
抜き玉連通口7に放出するものである。更に、配線用穴
213は、使用する場合と使用しない場合とがあるが、
使用する場合には、後述する透光性カバー440Aのよ
うに内部にスイッチ446a,446b、LED44
7、数値表示器448等を設けた基板445が皿部材4
00で使用される場合に、その基板445から延びる配
線を導き出すものである。また、凹部214は、特に本
実施形態において機能を発揮するものではないが、その
形成位置が後述する外皿部材401の垂下板部403の
透孔405の背面位置であるため、透孔405の裏面に
効果音を発生するスピーカを取り付ける場合の取付空間
を確保するために形成されるものである。
【0037】取付用凹部202内には、上記した各種の
開口の他、嵌合取付部215〜218、突起部219、
係合ボス224、取付穴225、貫通穴234がそれぞ
れ形成されている。これらについて順次説明すると、嵌
合取付部215〜218は、取付板部材201の前面側
に取り付けられる部材の後面側に向かって突設される取
付ボスの先端部を嵌合し、その嵌合した状態で取付板部
材201の裏面から嵌合取付部215〜218の中心に
穿設される取付穴215a〜218a(図7参照)にビ
スを螺着することによりそれらの部材の取付板部材20
1への取付作業の容易化と強度の向上を図るものであ
る。具体的には、取付用凹部202の上部であって前記
凹部232の下方に所定間隔をおいて形成される複数
(3つ)の嵌合取付部215には、ガラス板保持枠70
の前記下部装飾部材74に連続する上部装飾部材290
が取り付けられるものであり、上部装飾部材290の裏
面に突設される取付嵌合ボス291の先端を嵌合し、そ
の嵌合した状態で取付板部材201の裏面から取付穴2
15aにビスを螺着することにより、上部装飾部材29
0を正確に且つ強固に取付板部材201に止着するもの
である。なお、この上部装飾部材290を取付板部材2
01の表面に取り付けた状態で前記重複部233は、上
部装飾部材290の上方に突出しており、したがって、
前記係合用貫通穴209は、上部装飾部材290によっ
て隠されることはない。
【0038】また、取付用凹部202の上部左右から中
央にかけて所定間隔をおいて形成される複数(5つ)の
嵌合取付部216には、後述する装飾補強板300が取
り付けられるものであり、装飾補強板300の裏面に後
方に向かって突設される取付嵌合ボス318の先端を嵌
合し、その嵌合した状態で取付板部材201の裏面から
取付穴216aにビスを螺着することにより、装飾補強
板300を正確に且つ強固に取付板部材201に止着す
るものである。なお、取付用凹部202のセンターより
のやや下方左右に大きく突設される係合ボス224にも
装飾補強板300の嵌合取付ボス313の嵌合凹部31
5(図8参照)が嵌入される。これによっても装飾補強
板300を正確に且つ強固に取付板部材201に止着す
ることができるものである。
【0039】取付用凹部202の左右両側に複数個(3
つ)ずつ三角状に所定間隔をおいて形成される嵌合取付
部217には、後述する皿部材400が取り付けられる
ものであり、皿部材400の裏面に後方に向かって突設
される嵌合取付ボス410の先端を嵌合し、その嵌合し
た状態で取付板部材201の裏面から取付穴217aに
ビスを螺着することにより、皿部材400を正確に且つ
強固に取付板部材201に止着するものである。なお、
皿部材400は、装飾補強板300に形成される嵌合取
付部314と皿部材400に突設される嵌合取付ボス4
67及び嵌合取付ボス413とを嵌合させることにより
正確に且つ強固に取付板部材201に取り付けるもので
ある。
【0040】取付用凹部202の下部左右であって後述
する突起部219の左右に形成される嵌合取付部218
には、突起部219の上辺から側辺に沿って載置される
着座部材295が取り付けられるものであり、着座部材
295の裏面に後方に向かって突設される嵌合取付ボス
296の先端を嵌合し、その嵌合した状態で取付板部材
201の裏面から取付穴218aにビスを螺着すること
により、着座部材295を正確に且つ強固に取付板部材
201に止着するものである。
【0041】上記した嵌合取付部215〜218の構造
は、例えば、図7のB−B断面図に示すように、嵌合取
付部217の断面構造において、上端部が内側に傾斜
し、下端部が嵌合取付ボス410の先端部を密着した状
態で嵌合する構成であるため、最初の位置合わせの段階
で傾斜部によって容易に嵌合取付ボス410の先端を嵌
合取付部217内に嵌め込むことができ(正確な位置合
わせの容易化)、最終的にビスで止着した状態において
は嵌合取付ボス410の先端を完全に嵌着する状態で保
持するので、取付板部材201の表面に取り付けられる
部材(特に、皿部材400や装飾補強板300)に下方
向きの荷重がかかっても螺着したビスだけに負担がかか
ることが少なく、強固な取付状態を確保することができ
る。このような嵌合取付部215〜218を取付板部材
201の表面に形成できるのも、取付板部材201を合
成樹脂で一体成型したからである。
【0042】突起部219は、取付用凹部202の下部
ほぼ中央に架橋状に突設されるものであり、特に前面上
皿装置200に必要とされる構成ではなく、前記着座部
材295を載置(実際に載置しているわけではなく、載
置されたように見える)するものである。ただし、突起
部219を突起させることにより、取付板部材201の
強度及び剛性を飛躍的に高めていることには、相違ない
し、成形時の歪みも防止し得るものである。
【0043】係合ボス224は、上記突起部219の左
右両端上部に突設されるものであり、これは、前記した
ように装飾補強板300の嵌合取付ボス313の内周凹
部である嵌合凹部315が挿入されるものであり、取付
板部材201と装飾補強板300とを正確に且つ強固に
固定するものである。なお、係合ボス224には、その
中心に取付穴224aが穿設されており、係合ボス22
4に嵌合取付ボス313を嵌め込んで、更に嵌合取付ボ
ス313の先端に形成される嵌合取付部314に皿部材
400側の嵌合取付ボス413を嵌め込んだ状態で、取
付板部材201の裏面からビスを係合ボス224内に差
し込んで取付穴224a、314a及び嵌合取付ボス3
13を一体的に螺着することができるようになってい
る。
【0044】また、取付穴225は、取付用凹部202
のやや上部の左右両端に2個ずつ穿設されているが、こ
れは、取付板部材201と装飾補強板300及び皿部材
400の一部に穿設された取付穴319,408,40
9,428とを取付板部材201の裏面側から直接相互
に螺着するための穴であり、一方、貫通穴234は、装
飾補強板300に穿設される止着穴320と内皿部材4
50の取付穴467とのビスによる止着を取付板部材2
01の裏面側から行うために開設されるものである。
【0045】以上で取付板部材201の前面から見える
構成について説明したが、取付板部材201の裏面構成
について、図6及び図7を参照して説明すると、取付板
部材201の裏面側は、その周囲に補強フランジ229
が周設されており、取付板部材201の全体の強度及び
剛性を高めている。そして、軸支側の補強フランジ22
9の上下には、ピン挿入穴220が形成され、上方のピ
ン挿入穴220には、前記したように中ヒンジ部材19
のヒンジピン19aが挿入され、下方のピン挿入穴22
0には、スプリング222によって下方に付勢される軸
支ピン221が挿入されるようになっている。なお、ス
プリング222の一端は、下方のピン挿入穴220の側
方に突設される係止ボス223に係止されるようになっ
ている。また、上方のピン挿入穴220と下方の軸支ピ
ン221とによって枠基体2に軸支される構造について
は、前述したとおりである。
【0046】また、取付板部材201の裏面には、前記
上皿連通口203の左右には、一対の取付ボス226が
突設され、前記係合用貫通穴209の下方及びその水平
線上に一対の案内ボス227が突設され、前記玉抜きレ
バー動作枠206の下方及びその水平線上に一対の取付
ボス228が突設されている。取付ボス226には、上
皿連通口203の裏面に対応して取り付けられる玉誘導
部材240が取り付けられるようになっており、案内ボ
ス227には、操作レバー250の操作によってスライ
ドするスライド板257が案内装着されるようになって
いる。更に、取付ボス228には、上記したスライド板
257を被覆する金属カバー体260が取り付けられる
ものである。
【0047】また、取付板部材201の上部両端部であ
って前記窓204,205の上方には、防犯用フランジ
230が上方に向かって突設され、更に、該防犯用フラ
ンジ230に連続し且つ凹部232の開始点部分の湾曲
部にも背の低い防犯用低フランジ231が突設されてい
る。これらのフランジ230,231は、ガラス板保持
枠70との隙間からピアノ線等の付勢部材の侵入を阻止
するために設けられるものである。なお、防犯用フラン
ジ130を取付板部材201の全長に亘って突設形成し
ても良い。
【0048】(2−1−1)玉誘導部材 取付板部材201の概の構成は、上記した通りである
が、その取付板部材201に止着される主要な部品につ
いて以下説明する。まず、前記上皿連通口203の裏側
に取り付けられる玉誘導部材240の構成について図4
及び図6を参照して説明する。玉誘導部材240は、断
面四角形の筒状に形成され、その側部両サイドに前記取
付ボス226に嵌合される取付片241が突設されてい
る。しかして、取付片241を取付ボス226に嵌合し
てビスで螺着することにより、玉誘導部材240が取付
板部材201の裏面に固定される。また、玉誘導部材2
40には、コ字状の落下防止部材242が回動自在に取
り付けられている。即ち、落下防止部材242は、玉誘
導部材240の下方に差し渡されるように取り付けら
れ、取付板部材201を開放した状態では、落下防止部
材242の側方に設けたバネにより落下防止部材242
が上昇して玉誘導部材240の側方に突設されるストッ
パー片243に当接した状態となっている。これによ
り、皿部材400の後述する玉貯留部451に満杯とな
って且つ玉誘導部材240の後端まで達した景品玉の後
方への落下を防止するようになっている。一方、取付板
部材201を閉じたときには、落下防止部材242が枠
基体2の上皿連通口5の下方部分に押し下げられて下方
に移動し、上皿連通口5と玉誘導部材240との連通状
態を確保するようになっている。つまり、落下防止部材
242は、前面上皿装置200に景品玉が満杯となった
状態で取付板部材201を開放する必要が生じたとき
に、前面上皿装置200側に貯留された玉が開放途中で
玉誘導部材240を逆流して外にこぼれ落ちないための
ものである。
【0049】(2−1−2)玉抜き装置 次に、前記玉抜きレバー動作枠206に取り付けられる
玉抜き装置の構成について図4、図6、及び図10を参
照して説明する。前記玉抜きレバー動作枠206には、
楕円形状の操作レバー250が対応して設けられる。操
作レバー250には、前方に指を掛ける指掛部251が
突設されると共に裏面側に2本の連結ボス252とコイ
ルスプリング(図示しない)の一端部を収納するスプリ
ング収納部253とが突設形成されている。連結ボス2
52は、前記連結長穴207を貫通して取付板部材20
1の裏面に達してその先端に作動部材254とスタイド
板257とが止着される。また、スプリング収納部材2
53には、図示しないコイルスプリングの一端が収納さ
れるが、そのコイルスプリングの他端部は、前記スプリ
ング取付棒208に挿入される。そして、操作レバー2
50は、コイルスプリングの付勢力により常時一方向
(正面から見て図示右方向)に付勢されている。なお、
操作レバー250は、玉抜きレバー動作枠206内に収
納されるわけではなく、装飾補強板300の裏面側に突
設形成される楕円形状の移動規制枠317内に収納案内
されるようになっている。
【0050】一方、操作レバー250の連結ボス252
の端部には、取付板部材201の裏面側で作動部材25
4とスライド板257とが取り付けられるが、作動部材
254との取付においては、作動部材254の端部に形
成された嵌合取付部256に連結ボス252の先端を嵌
合し、その状態で裏面からスライド板257の取付穴を
一致させてビスで止着することにより、作動部材254
とスライド板257とが同時に連結ボス252に止着さ
れる。作動部材254の先端部は、下方に向かって曲折
された作動突起255となっており、この作動突起25
5が前記玉抜きレバー連結穴211の裏面側に臨んでい
る。玉抜きレバー連結穴211には、図4及び図10に
示す玉抜き弁456に突設される2条の連結突片457
が貫通されるものであり、その2条の連結突片457に
よって作動突起255が挟まれることにより作動部材2
54と玉抜き弁456とが連結され、引いては、玉抜き
弁456と操作レバー250と連結されることとなる。
玉抜き弁456は、後に詳述するように前面上皿装置2
00に貯留された玉を抜き出して下皿100に導くもの
である。このため、遊技者が操作レバー250をコイル
スプリングの付勢力に抗して移動させることにより玉抜
き弁456が動作して前面上皿装置200に貯留されて
いた玉を下皿100に向けて玉抜きすることができる。
【0051】一方、操作レバー250の連結ボス252
に連結されるスライド板257においては、その中程と
先端部にスライド長穴258が穿設され、先端部のスラ
イド長穴258の上部に係合穴259が穿設されてい
る。スライド長穴258が前記案内ボス227に位置合
わせされた状態でワッシャー付きビスを案内ボス227
に植立することにより、スライド板257がワッシャー
付きビスによって一定方向にスライド案内されるように
なっている。また、係合穴259は、前記係合用貫通穴
209を貫通して挿入される前記下部係止フック91と
係合するようになっている。しかして、このスライド板
257の作用について図14を参照して説明すると、図
14(A)に示すように、ガラス板保持枠70が閉じて
いる状態においては、下部係止フック91が係合用貫通
穴209を貫通してスライド板257の係合穴259に
係合した状態となっている。そのような状態でガラス板
保持枠70を開放する必要が生じたときに、まず、前記
錠装置130を操作してガラス板保持枠70の開放側端
部の施錠を解除すると同時に操作レバー250を操作し
てスライド板257を移動させることにより、図14
(B)に示すように、係合穴259と下部係止フック9
1との係合状態を解除することができるので、ガラス板
保持枠70を開放することができる。一方、ガラス板保
持枠70を閉じるときには、ガラス板保持枠70の開放
側及び下部を強制的に押圧することによりそれぞれ施錠
又は係合させることができる。なお、本実施形態では、
ガラス板保持枠70を開放する毎に操作レバー250を
操作しなければならないが、この操作レバー250を操
作することにより玉抜き動作も同時に行われることとな
る。このような状況を防止するために玉抜き動作を行う
操作レバーと係合解除を行う操作レバーとを別々に設け
ても良い。
【0052】上記した作動部材254及びスライド板2
57を被覆する金属カバー体260が前記取付ボス22
8に取り付けられる。即ち、図6に示すように、金属カ
バー体260は、その中程及び端部に形成される取付片
261を前記取付ボス228に対応させてビスで止着す
ることにより、取付板部材201の裏面に固定する。ま
た、金属カバー体260は、作動部材254及びスライ
ド板257のほぼ全域を被覆すると同時に前面上皿装置
200を閉じた状態で前記発射点レール8の側壁を構成
するものとなるので、発射点レール8を打ち出された打
玉が金属カバー体260によって取付板部材201の裏
側内に落ちないように案内する機能も併せ有するもので
ある。なお、金属カバー体260の一側下部には、後述
する玉送り部材280を押え付ける玉送り部材用止め金
262が回動自在に取り付けられている。
【0053】(2−1−3)錠部材 取付板部材201の開放側端部の裏面には、前面上皿装
置200の施錠を行う錠部材270が取り付けられてい
る。この錠部材270について図6を参照して説明する
と、錠部材270は、L字型基板271の側辺に上下方
向に摺動可能なスライド板272を取り付け、該スライ
ド板272に上下2か所のフック部273を形成すると
共にその上端に押圧部274を設ける。また、スライド
板272には、L字型基板271との間に差し渡される
スプリング275により常時上方向に付勢されている。
しかして、前面上皿装置200の施錠を開放するために
は、前記ガラス板保持枠70を開放した状態で取付板部
材201の一端部内側の上部に臨んでいる押圧部274
を押し下げることによりスライド板272をスプリング
275の付勢力に抗して下降させ、これによってフック
部273と枠基体2の内側に固着される係止金具(図示
しない)との係合状態を解除することにより、取付板部
材201を開放することができる。なお、錠部材270
は、L字型基板271に穿設された取付穴を取付板部材
201の端部の上下2つの前記取付穴225に対応させ
て設け、この取付穴225にビスを螺着することにより
取付板部材201の裏面に装着されるようになってい
る。つまり、錠部材270を装着するビスのうち、上方
の取付穴225に止着されるビスは、取付板部材201
と装飾補強板300とを止着するようになっており、下
方の取付穴225に止着されるボスは、取付板部材20
1と装飾補強板300と皿部材400の上面カバー部材
420の端部に形成される取付穴428とを一体的に止
着するようになっている。
【0054】(2−1−4)玉送り部材 玉送り部材280は、図6及び図10に示すように、取
付板部材201の裏面側に配置されるものであるが、正
確には、取付板部材201の裏面に直接的に固定される
ものではない。即ち、皿部材400を取付板部材201
の前面側に装着したときに、皿部材400を構成する内
皿部材450の下流側に対応する供給通路461の誘導
片462が形成される部分が前記玉送り部材用取付穴2
10に臨み、該取付穴210から玉送り部材取付ボス4
65が取付板部材201の裏側に突出するようになって
いる。このように突出する玉送り部材取付ボス465に
玉送り部材280の左右側部に形成される取付片281
を嵌合し、前記金属カバー体260に回動自在に取り付
けたバネ性の玉送り部材用止め金262で押圧すること
により玉送り部材280が取付板部材201の背面側に
装着される。また、玉送り部材280には、図示しない
発射装置の打球杆の往復動作に連動して上下動する上下
動杆(これも図示しない)によって揺動する玉送り揺動
部材282が揺動自在に設けられ、この玉送り揺動部材
282が揺動することにより打玉を1個ずつ下流側に形
成される供給口283から発射点レール8上に落下せし
めるものである。
【0055】(2−2)装飾補強板 次に、前面上皿装置200を構成する部材であって前記
取付板部材201の前面に積層的に取り付けられる合成
樹脂製の装飾補強板300について、図4及び図8を参
照して説明する。装飾補強板300は、上辺部が凹状の
円弧状凹部301を有する板状に成型され、その周縁に
後方に突設される補強フランジ316が周設されて全体
の強度・剛性を高めている。また、装飾補強板300に
は、前記取付板部材201の上皿連通口203、窓20
4,205、玉抜きレバー動作枠206、玉送り部材用
取付穴210、玉抜きレバー連結穴211、玉抜き穴2
12にそれぞれ対応する上皿連通口302、窓303,
304、玉抜きレバー操作開口305、玉送り部材用切
欠部306、玉抜きレバー連結穴308、玉抜き穴31
2が開設させている。特に、玉抜きレバー連結穴308
を除く各開口は、図8の背面図にも示されるように前記
補強フランジ316とほぼ同じ高さの周縁フランジが後
方に向かって突設され、この周縁フランジによっても装
飾補強板300全体の強度・剛性を高めている。ただ
し、玉抜きレバー操作開口305に対応する周縁フラン
ジは、完全に周縁に突設されているわけではなく玉抜き
レバー操作開口305を囲む移動規制枠317とされ、
他の周縁フランジよりもやや低くなるように形成されて
いる。また、玉送り部材用切欠部306の周縁フランジ
は、前記補強フランジ316が兼用している。
【0056】しかして、前記窓303,304と取付板
部材201の窓204,205との間には、図4に示す
ような透明部材245が挿入され、該透明部材245の
前方楕円レンズ部の一部が窓303,304に嵌合して
固定されるようになっている。また、玉抜きレバー操作
開口305には、前記操作レバー250が臨むようにな
っており、この操作レバー250は、移動規制枠317
に沿って移動し得るようになっている。このため、移動
規制枠317は、操作レバー250の移動方向に大きく
膨出する楕円形状に形成されている。更に、玉送り部材
用切欠部306には、そのほぼ中央に数条の突設片部か
らなる玉誘導部307が突出形成されている。これは、
その部分が皿部材400を装着したときに、内皿部材4
50の供給通路461の誘導片462の上方位置に対応
するものであり、玉誘導部307と誘導片462とによ
って打玉をスムーズに玉送り部材280に流下せしめる
ために設けられるものである。
【0057】また、装飾補強板300には、上記した以
外に前記玉抜きレバー連結穴308のやや上部に摩耗防
止金属板用凹部309がやや傾斜した状態で形成され、
該凹部309の上辺に沿って金属板挿入孔310が穿設
され、凹部309の下辺の上流側の一部に支持突片31
1が形成されている。この摩耗防止金属板用凹部309
には、上辺が直角に折曲された摩耗防止用金属板321
が装着されるもので、上辺の折曲部を金属板挿入孔31
0に入れた後に下端を支持突片311に載置することに
より装着される。このように装着される摩耗防止用金属
板321は、皿部材400を装着したときに、内皿部材
450の玉誘導部452の側壁に対応する部分であり、
玉誘導部452を1列になって流下する玉による側壁部
分の摩耗を防止するために装着されるものである。
【0058】更に、装飾補強板300の前面には、取付
板部材201の前記係合ボス224に対応する位置に嵌
合取付ボス313が突設されている。この嵌合取付ボス
313は、図8のA−A断面図に示すように、前記係合
ボス224を挿入する嵌合凹部315となる円筒状に形
成され、その先端表面に前記嵌合取付部215〜218
と同じ構造の嵌合取付部314が形成されている。しか
して、この嵌合取付部314には、皿部材400の外皿
部材401の嵌合取付ボス313の先端が嵌合されて前
記係合ボス224が嵌合凹部315内に挿入された状態
で取付板部材201の裏面側からビスを係合ボス224
に差し込んで螺着することにより皿部材400と装飾補
強板300と取付板部材201とが一体的に止着される
ものである。なお、嵌合取付部314には、その中心に
取付穴314aが穿設されている。また、装飾補強板3
00の前記支持突片311の下方にも同じ構造の嵌合取
付部314が形成されているが、この嵌合取付部314
は、装飾補強板300の表面に直接的に形成されるもの
であり、後述する内皿部材450の玉抜き弁収納室45
5の後方に突設される取付穴467(ボス状に突設され
ている)が嵌合されるものである。
【0059】一方、装飾補強板300の裏面側には、上
記した周縁フランジの他に、前記嵌合取付部216に対
応する位置に嵌合取付ボス318が突設され、前記取付
穴225に対応する位置に取付ボス319が突設され、
更に、前記貫通穴234に対応する位置に止着穴320
が穿設されている。
【0060】装飾補強板300は、概ね上記した通りで
あり、取付板部材201への取付も前述した通りであっ
て、嵌合取付部216への嵌合取付ボス318の嵌合螺
着によってより強固に止着されるばかりでなく、この強
固に止着された積層的な構造により取付板部材201の
強度・剛性を金属板に比しても見劣りしない程度に向上
せしめることができる。また、取付板部材201と装飾
補強板300を成型する合成樹脂の色合いをいろいろ変
えてコーディネイトすることにより、前面上皿装置20
0の装飾の高度化も容易に達成することができる。
【0061】(2−3)皿部材 次に、前述した取付板部材201の前面に取り付けられ
る合成樹脂製の皿部材400の構成について主として図
9乃至図13を参照して説明する。皿部材400は、図
9に示すように、前方から下部を構成する外皿部材40
1と、打玉を貯留する玉貯留部451と貯留された打玉
を誘導する玉誘導部452とが形成される内皿部材45
0と、外皿部材401と内皿部材450との上部間隔を
閉塞する上面カバー部材420とから構成されている。
そして、外皿部材401と上面カバー部材420と内皿
部材450とを組み付けた状態で前記取付板部材201
の前面に固定するようになっている。そこで、以下、皿
部材400を構成する構成部材毎に分けて説明する。な
お、本実施形態においては、上部カバー部材420は、
透光性カバー440を含んで構成されているが、これに
ついても皿部材400を構成する部材として説明する。
【0062】(2−3−1)外皿部材 まず、外皿部材401について、図9乃至図11を参照
して説明する。外皿部材401は、ラグビーボールを四
等分した形状の膨出部402の前端面両側に下方に向け
て垂下板部403,404を延設した形状で合成樹脂に
よって一体的に成型されている。一方(図示左側)の垂
下板部403には、多数の透孔405が穿設されて波形
状の紋様を形成しているが、この透孔405の裏側空間
にスピーカを取り付けた場合のことを予測して音声を通
るようにしたものであり、スピーカが取り付けられない
場合には、単なる装飾である。また、他方(図示右側)
の垂下板部404には、その表面にシールを貼付し得る
シール貼付凹部406が形成されている。
【0063】また、膨出部402の上端縁には、上面カ
バー部材420に形成される係合突起421と係合する
係合溝407が形成されている。この係合状態は、係合
溝407が後方方向に向かって形成され且つ係合突起4
21も前方方向に向かって突設形成されているので、外
皿部材402と上面カバー部材420との組付部は、水
平方向の係合状態となる。
【0064】更に、膨出部402及び垂下板部403,
404の裏面には、多数の取付ボス408〜413が後
方に向かって突設されている。これについて、順次説明
すると、膨出部402の両端部に突設される取付ボス4
08は、後述する内皿部材450を取り付けるためのも
のであり、内皿部材450の取付穴466と対応してい
る。ただし、図11正面図の左側の取付ボス408は、
取付板部材201の裏面から取付穴225に螺着される
ビスによって取付穴466と共に一体的に止着される
が、右側の取付ボス408は、外皿部材401と内皿部
材450とを組み付けるときに止着されるものである。
なお、右側の取付ボス408の下方には、後述する補強
フィン414が形成されている。また、図11の右側の
取付ボス408のさらに外側に突設される取付ボス40
9は、取付板部材201の取付穴225及び装飾補強板
300の取付ボス319に対応しており、取付板部材2
01の裏面から取付穴225に螺着されるビスによって
止着されるものである。
【0065】垂下板部403,404に形成される嵌合
取付ボス410は、前述したように取付板部材201の
嵌合取付部217に対応して設けられ、皿部材400を
取付板部材201に装着したときに、嵌合取付ボス41
0の先端部分がスムーズに嵌合取付部217に嵌合さ
れ、その状態で取付板部材201の裏面側からビスで螺
着することにより、上からの下方向きの荷重に対してビ
スの止着力を補い十分な強度を保持することができる。
【0066】また、膨出部402の中央部分にも複数の
取付ボス411〜413が突設されるが、これらの取付
ボス411〜413は、膨出部402から後方に向かっ
て延設されるため、上記した取付ボス408〜410よ
りも長くなる。このため、取付ボス411〜413自体
の強度が弱くなるので、これを補うために図11のB−
B断面図〜D−D断面図に示すように、取付ボス411
〜413の底部と膨出部402の底面とを結ぶ補強フィ
ン414が一体的に成型されている。これにより長尺状
の取付ボス411〜413の強度を高めている。ところ
で、膨出部402の中央であって最上部に突設される取
付ボス411は、上面カバー部材420の後述する垂下
取付穴427に対応するものであり、上面カバー部材4
20を外皿部材401に固定する際に使用する。また、
取付ボス411の下部に位置する嵌合取付ボス412
は、内皿部材450の後述する嵌合取付ボス472の嵌
合取付部473に対応するもので、内皿部材450を外
皿部材401に固定する際に使用するものである。更
に、膨出部402の下部左右に位置する嵌合取付ボス4
13は、前記装飾補強板300の嵌合取付ボス313の
嵌合取付部314に対応するものであり、嵌合取付ボス
413の先端部が嵌合取付部314に嵌合して、前述し
たように取付板部材201の裏面からビスで取付板部材
201、装飾補強板300及び皿部材400を一体的に
止着するものである。
【0067】(2−3−2)上面カバー部材 次に、前記外皿部材401と後述する内皿部材450と
の上部間隔を閉塞する上面カバー部材420について、
図9、図10、図12を参照して説明する。上面カバー
部材420は、その前方形状が外皿部材401の膨出部
402の上端縁形状に沿った円弧状に形成され、その後
方形状が内皿部材450の前方上端縁形状に沿った外形
形状を有するように成型されている。しかして、その前
方周縁には、前方に向かって係合突起421が突設さ
れ、この係合突起421が前述したように外皿部材40
1の係合溝407と水平方向の係合状態となるものであ
る。また、上面カバー部材420の後部側のほぼ中央に
後述する透光性カバー440を装着するための透光性カ
バー取付段部422が形成され、該段部422に透光性
カバー440を装着したときには、上面カバー部材42
0の表面と透光性カバー440の表面とが同一平面とな
るようになっている。
【0068】また、上面カバー部材420の後部上流側
(内皿部材450の玉貯留部451に対応する部分)の
裏面には、その形状に沿った垂下片423が下方に向か
って突設され、該垂下片423に適宜間隔を持って係合
穴424が穿設されている。この係合穴424は、内皿
部材450の後述する係合片469が水平方向に挿入さ
れて係合するものである。また、前記透光性カバー取付
段部422の後端縁にも係合片425が突設され、この
係合片425が内皿部材450の後述する係合溝471
に水平方向に挿入されて係合するものである。更に、透
光性カバー取付段部422の前方側の側壁にも係合穴4
26が適宜間隔を持って形成されており、この係合穴4
26に透光性カバー440の後述する係合片441が水
平方向から挿入されて係合するようになっている。
【0069】その他、上面カバー部材420には、前記
取付ボス411に対応する位置であって透光性カバー取
付段部422の裏面に垂下取付穴427が形成され、後
部両端に取付穴428が形成され、透光性カバー取付段
部422に取付穴429と取付ボス430とが形成され
ている。垂下取付穴427と取付ボス411との止着
は、前記した通りであり、取付穴428は、取付板部材
201の取付穴225及び装飾補強板300の取付ボス
319に対応するものであり、取付板部材201の裏面
側からビスでこれらを一体的に止着するものである。ま
た、取付穴429は、透光性カバー440の取付ボス4
43と対応させて裏面からビスで止着するものであり、
取付ボス430は、透光性カバー440内に後述する基
板445が設けられる場合に、該基板445を取り付け
るものである。
【0070】(2−3−3)透光性カバー 透光性カバー440は、上面カバー部材420の一部を
構成するものであり、必ずしも上面カバー部材420と
独立して形成する必要はないが、本実施形態において
は、近年における弾球遊技機の1機種として前面上皿装
置200にスイッチや表示LED等も設けたものにも対
応できるようにしたため、透光性カバー440として上
面カバー部材420と別の部材に構成したものである。
しかして、透光性カバー440は、外部からは内部が透
視できない程度であって内部に光を発するものがあると
きにその光を視認できる程度の着色が施された合成樹脂
によって成型されており、その構造は、図9に示すよう
に、前方側壁に前記係合穴426と係合する係合片44
1が突設され、後方側壁に内皿部材450に形成される
後述する係合片470が水平方向から挿入される係合穴
442が穿設されている。また、透光性カバー440の
裏面には、一対の取付ボス443が下方に向けて突設さ
れ、該取付ボス443が前記取付穴429に対応して上
面カバー部材420の裏面からビスで止着するようにな
っている。
【0071】透光性カバー440内にスイッチやLED
等を設けた基板445を収納しない場合には、上記した
構成の透光性カバー440を上面カバー部材420に取
り付ければ良いが、基板445を収納する場合には、図
9に示す透光性カバー440Aのように、外形形状は、
透光性カバー440と全く同じ(係合片441A,係合
穴442A,取付ボス443Aを有する点)であるが、
スイッチ446a,446bを操作するための操作ボタ
ンを臨ませるスイッチ取付穴444をその上面に穿設し
たものを使用する必要がある。もちろん、基板445に
操作スイッチが設けられていない場合には、そのような
スイッチ取付穴444を設ける必要はなく、上記した透
光性カバー440をそのまま使用することもできる。と
ころで、図示の基板445には、2つのスイッチ446
a,446bと1つのLED447と3桁の数値を表示
する数値表示器448とが設けられており、基板445
に穿設された取付穴449を前記取付ボス430に対応
させてビスで止着した後、透光性カバー440Aを上面
カバー部材420に装着する。そして、上記の基板44
5が収納された前面上皿装置200は、例えば、遊技玉
をカードで借り受ける形式のカード式弾球遊技機用に提
供され、一方のスイッチ446aを操作することにより
所定個数ずつの遊技玉が自動的に前面上皿装置200に
供給され、他方のスイッチ446bを操作することによ
りカードユニット装置(弾球遊技機に隣接して設けられ
るか又は弾球遊技機に内蔵されている)に投入されたカ
ードが返却されるようになっている。また、LED44
7は、カードユニット装置にカードが投入されているこ
とを表示し、数値表示器448には、投入されているカ
ードの残額を表示するようになっている。
【0072】このように、本実施形態においては、通常
の弾球遊技機1の前面上皿装置200としても、あるい
はカード式弾球遊技機の前面上皿装置としても、透光性
カバー440を交換するだけで兼用することができ、極
めて経済的に前面上皿装置を提供することができるもの
である。その他に、透光性カバーを構成する合成樹脂の
着色を変えて組合せることにより、印象の異なる前面上
皿装置とすることもできる。
【0073】(2−3−4)内皿部材 次に、打玉を貯留する玉貯留部451と貯留された打玉
を誘導する玉誘導部452とが形成される内皿部材45
0について図9、図10、図13を参照して説明する。
内皿部材450は、打玉を貯留する玉貯留部451と貯
留された打玉を1列に整列して誘導する玉誘導部452
とが連続して形成されており、その玉誘導部452の下
流部に玉抜き口453が開設されている。そして、玉誘
導部452の下部には、玉抜き口453と連通する玉抜
き通路454が形成され、皿部材400が取付板部材2
01及び装飾補強板300に装着されたときに前記玉抜
き穴312,212に接続されるものである。また、玉
抜き口453は、玉抜き弁456によって開閉制御され
るものであるが、その玉抜き弁456は、玉誘導部45
2と玉抜き通路454との間に形成される玉抜き弁収納
室455に収納されるようになっている。そして、その
収納保持は、玉誘導部452の底面に敷設される転動金
属板458によって行われる。即ち、転動金属板458
は、図10に示すように、玉誘導部材452の底面を構
成する長尺状の金属板部に対して上流側約半分がコ字状
に折り返された挾持部460となっており、下流側の約
半分が前記玉抜き収納室455の側壁を構成するように
垂下され、その垂下されたうちの上流側も断面コ字状に
曲折されて収納室455を挾持するようになっている。
また、収納室455の側壁を構成する部分には、長方形
状の貫通長穴459が形成され、該貫通長穴459を玉
抜き弁456の側方に後方に向かって突設される連結突
片457が貫通するようになっている。
【0074】しかして、玉抜き弁456を玉抜き弁収納
室455に側方から収納した後に、連結突片457を貫
通長穴459に挿入しながら挾持部460及び収納室の
挾持部をそれぞれ玉誘導部452及び収納室に挾持させ
ることにより、転動金属板458を玉誘導部452に装
着することができると共に玉抜き弁456を玉抜き弁収
納室455に収納することができる。そして、このよう
に収納された玉抜き弁456は、前述したように、取付
板部材201の裏側に摺動自在に設けられる作動部材2
54に連結され、操作レバー250の操作により玉抜き
口453を開放したり閉塞したりすることができる。な
お、転動金属板458を敷設する玉誘導部452の底面
は、金属板458の厚みに相当する凹部が形成されてお
り、転動金属板458を装着したときには、転動金属板
458の表面が玉貯留部451の底面よりも高くならな
いようになっている。
【0075】上記した玉抜き口453は、通常、玉抜き
弁456によって閉塞されており、操作レバー250を
操作したときだけ開放するものである。したがって、通
常時においては、玉誘導部452を流下する打玉は、玉
抜き弁456の上面を通ってさらに下流側に転動する
が、玉抜き口453の下流側は、その途中で奥側(図1
0の手前側)に向かって方向変換される供給通路461
となっている。そして、供給通路461の出口直前部分
には、玉をスムーズに後方に向けて誘導する誘導片46
1が形成され、出口の下流側にも誘導片463が突設さ
れている。また、供給通路461の出口及び誘導片46
3を挟んで一対の玉送り部材取付ボス465が後方に向
かって突設されている。この玉送り部材取付ボス465
は、皿部材400を取付板部材201に装着したときに
前記玉送り部材用取付穴10を貫通するようになってお
り、その貫通した玉送り取付ボス465に前述したよう
に玉送り部材280を取り付けるようになっている。な
お、供給通路461の上部から側壁にかけて供給上部壁
464が形成されている。
【0076】また、内皿部材450の前端両側には、前
記した取付穴466が形成され、更に、玉抜き通路45
4近傍の前端面にも複数の取付穴467が形成されてい
る。取付穴466は、前述したように外皿部材401の
取付ボス408と止着するものであり、取付穴467
は、装飾補強板300の止着穴320と対応するもので
ある。
【0077】また、内皿部材450の前記玉貯留部45
1の上流側の上端部は、図13のA−A断面図に示すよ
うに、折返し部468となって貯留される景品玉又は上
皿連通口302から放出される景品玉が溢れ出ないよう
になっている。更に、玉貯留部451の上端縁には、前
方に延びる係合片469が適宜間隔を置いて複数突設さ
れ、玉誘導部452の上端縁にも前方に延びる係合片4
70が適宜間隔を置いて複数突設されている。また、玉
誘導部452の側壁の裏側には、1条の係合溝471が
形成され、更に、玉誘導部452と玉抜き通路454と
の間の裏側に図13のB−B断面図に示すような嵌合取
付ボス472が前方に向かって突設されている。この嵌
合取付ボス472の先端には、その中心に取付穴473
aを有する嵌合取付部473が形成されている。
【0078】上記係合片469は、上面カバー部材42
0に形成される前記係合穴424に水平方向から挿入さ
れて係合するものであり、上記係合片470も透光性カ
バー440に形成される前記係合穴442に水平方向か
ら挿入されて係合するものであり、上記係合溝471に
も上面カバー部材420に形成される係合片425が水
平方向から挿入されて係合するものである。このように
上面カバー部材420と内皿部材450との組付部にお
ける組付状態が水平方向の係合によって行われている。
また、上記嵌合取付ボス472の先端部に形成される嵌
合取付部473には、外皿部材401の前記嵌合取付ボ
ス412の先端が嵌合されるようになっており、その嵌
合された状態で内皿部材450の後方側から嵌合取付ボ
ス472内にビスを差し込んで取付穴473aに止着す
ることにより嵌合取付ボス412と嵌合取付部473と
を強固に止着するようになっている。
【0079】(2−4)前面上皿装置の組付 以上、前面上皿装置200の詳細な構成について説明し
てきたが、それらの組付けは、皿部材400の組付、組
付けた皿部材400を取付板部材201へ組付ける手順
を踏んで前面上皿装置200として完成する。そこで、
以下、それぞれの組付手順を含む構成について説明す
る。
【0080】(2−4−1)皿部材の組付 皿部材400を組み付けるには、まず、上面カバー部材
420に透光性カバー440を組み付ける。その組付
は、透光性カバー440の係合片441を上面カバー部
材420の係合穴426に水平方向から挿入して係合さ
せ、その状態で上面カバー部材420の裏面から取付穴
429にビスを螺着して取付ボス443を止着して透光
性カバー440の上面カバー部材220への組付けを完
了する。もちろん、内部に基板445を取り付ける場合
には、基板445を先に取付ボス430に止着し、その
後、上記した手順で透光性カバー440を上面カバー部
材420に組み付ける。
【0081】次に、透光性カバー440を装着した上面
カバー部材420を外皿部材401に組み付けるわけで
あるが、まず、外皿部材401の係合溝407に上面カ
バー部材420の前方縁に形成される係合突起421を
水平方向から挿入して係合させ、その状態で取付ボス4
11と垂下取付穴427とを一致させてビスを螺着する
ことにより、上面カバー部材420の外皿部材401へ
の組付けを完了する。
【0082】上面カバー部材420を組み付けた外皿部
材401に内皿部材450を組み付けるには、内皿部材
450の係合片469,470を上面カバー部材420
の係合穴424,442に水平方向から挿入すると共に
上面カバー部材240の係合片425も係合溝471に
水平方向から挿入してそれぞれ係合させ、その状態で下
流側の取付穴466と取付ボス408とを一致させてビ
スで止着し、それと同時に嵌合取付ボス472内にビス
を挿入して取付穴473aに螺着することにより嵌合取
付部473に嵌合している嵌合取付ボス412を止着す
る。これにより外皿部材401への内皿部材450への
組付けを完了して皿部材400全体の組付け作業を完了
する。
【0083】上記したように、本実施形態における皿部
材400の組付け作業においては、相互の組付部を水平
方向の係合によって行うので、複数の部材から構成され
る皿部材400に上から下向きの強い荷重がかかって
も、複数の部材の組付部の位置がずれたり、変形したり
することがなく十分な強度を得ることができる。また、
皿部材400が外皿部材401、透光性カバー440を
含む上面カバー部材420、及び内皿部材450の複数
の合成樹脂製部材から構成されているので、それらの合
成樹脂の着色を変えていろいろな色調の組合せを簡単に
実現することができるため、装飾効果を向上せしめるこ
とも簡単に行うことができる。更に、上面カバー部材4
20の一部である透光性カバー440も交換可能とされ
ているので、透光性カバー440内に所定の機能を組み
込ませた前面上皿装置200と、特に所定の機能を組み
込ませない前面上皿装置200との両方に簡単に適用す
ることができる。なお、本実施形態においては、前述し
たように、皿部材400の組付け過程で使用するビス
は、3本だけであり、それ以外は、相互の部材間の組付
部における水平方向の係合だけであるため、組付け作業
の簡略化を図ることができると共に組付け時間を大幅に
短縮することができる。
【0084】(2−4−2)皿部材の取付板部材への組
付 上記のように組付けセット化された皿部材400を取付
板部材201へ組み付けるには、以下の手順による。ま
ず、取付板部材201の表面側において、上部装飾部材
290の嵌合取付ボス291を嵌合取付部215に嵌合
させ、取付板部材201の裏面側から取付穴215aに
ビスを螺着することにより上部装飾部材290を取付板
部材201に止着する。その後、透明部材245及び操
作レバー250を取付板部材251の所定の位置に置い
た状態で、装飾補強板300を取付用凹部202に沿っ
て且つ嵌合取付ボス313の嵌合凹部315を係合ボス
224に挿入して押し込む。この押し込みにより嵌合取
付ボス318の先端が嵌合取付部216に嵌合された状
態となる。このように装飾補強板300を取付板部材2
01の所定の位置に取り付けた後、該装飾補強板300
と突起部219との間に着座部材295を載置すべく嵌
合取付ボス296を嵌合取付部218に押し込み、次い
で、セット化された皿部材400を、玉抜き弁456の
連結突片457の玉抜きレバー連結穴308への挿入に
注意しながら取付用凹部202に沿って且つ嵌合取付ボ
ス410の先端を嵌合取付部217に挿入しながら押し
込む。このとき、皿部材400の嵌合取付ボス413の
先端が嵌合取付ボス313の嵌合取付部314に嵌合さ
れた状態であると共に、他の取付穴225と取付ボス3
19及び取付穴428,466、及び止着穴320と取
付穴467とが合致した状態となっている。
【0085】そして、そのままの状態で皿部材400と
取付板部材201とを裏返し、例えば、係合ボス224
内にビスを挿入して取付穴224aを螺着することによ
り、皿部材400の嵌合取付ボス413を止着すること
ができる。つまり、左右2か所の係合ボス224内にビ
スを挿入してそれぞれ螺着することにより、皿部材40
0及び装飾補強板300が取付板部材201に一体的に
固定される。その後、取付板部材201の裏面側から各
取付穴216a,217a,218a,225及び貫通
穴234を介して止着穴320に順次ビスを螺着するこ
とにより、すべての止着部分を止着して完全に皿部材4
00を取付板部材201に固着する。その後、取付板部
材201の裏面に、玉誘導部材240、作動部材254
及びスライド板257、錠部材270、及び玉送り部材
280を順次所定の位置に取り付けることにより、前面
上皿装置200の組付けを終了する。
【0086】このように、本実施形態における前面上皿
装置200は、弾球遊技機1の前面側で開閉自在に取り
付けられる合成樹脂製の取付板部材201と、該取付板
部材201の前面に取り付けられる合成樹脂製の皿部材
400と、取付板部材201の前面に積層的に取り付け
られる合成樹脂製の装飾補強板300と、からなり、装
飾補強板300及び皿部材400を、該装飾補強板30
0及び皿部材400の後端当接外周縁形状に沿って取付
板部材201の表面に形成された取付用凹部202に位
置合わせして取り付けたので、取付板部材201の表面
への装飾補強板300及び皿部材400の取付位置が一
義的に決められ、その取付作業の簡略化を図ることがで
きる。また、取付板部材201と装飾補強板300とを
積層的に取り付けたので、前面上皿装置200の強度の
向上を図ることができると共に、前面上皿装置200を
構成する取付板部材201、皿部材400、及び装飾補
強板300のすべてが合成樹脂によって成型されている
ので、合成樹脂の着色等を変更することにより装飾の高
度化という要望にも容易に対応することができる。
【0087】特に、本実施形態では、皿部材400及び
装飾補強板300には、取付板部材201に向かって延
設される嵌合取付ボス318,410を突設し、取付板
部材201の表面には、嵌合取付ボス318,410の
先端を嵌合し且つその中心に取付穴216a,217a
が穿設される嵌合取付部216,217を形成し、嵌合
取付ボス318,410の先端を嵌合取付部216,2
17に嵌合した状態で取付板部材201の裏面から取付
穴216a,217aにビスで螺着して皿部材400及
び装飾補強板300を取付板部材201に組み付けるよ
うに構成したので、上から下向きの荷重が加えられたと
き、従来のように平滑面にビスだけで止着した構造に比
べると、その荷重をビスだけでなく嵌合取付ボス31
8,410と嵌合取付部216,217との嵌合状態に
よっても補うことができるので、より堅固で強度の強い
前面上皿装置200を提供することができる。
【0088】なお、上記した実施形態では、取付板部材
201の形状として上部中央に凹部232が形成される
ものを示したが、ガラス板保持枠70の下方部分が侵入
しない形態のものであれば、長方形状の取付板部材20
1のもので良く、この場合には、上部装飾部材290を
止着する必要はない。また、上記した実施形態では、取
付板部材201の取付凹部202に皿部材400と装飾
補強板300とを同時に装着し得るものを示したが、そ
れぞれ単独に装着し得る取付凹部を形成しても良いし、
少なくとも皿部材に対応する取付凹部が形成されていれ
ば良い。
【0089】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、前面上皿装置は、ほぼ長方形の
平面板状に形成され且つその裏面側の周囲に補強フラン
ジが周設される合成樹脂製の取付板部材と、該取付板部
材の前面に組み付けられる合成樹脂製の皿部材と、前記
取付板部材の前面に組み付けられる合成樹脂製の装飾補
強板と、からなり、前記皿部材は、前方から下部を構成
する外皿部材と、打玉を貯留する玉貯留部と貯留された
打玉を誘導する玉誘導部とが形成される内皿部材と、前
記外皿部材と内皿部材との上部間隔を閉塞する上面カバ
ー部材と、から構成されているので、補強フランジによ
って全体の強度及び剛性が高められた取付板部材に装飾
補強板を組み付けたため、前面上皿装置の強度の向上を
図ることができると共に、前面上皿装置を構成する取付
板部材、皿部材、及び装飾補強板のすべてが合成樹脂に
よって成型されているので、装飾の高度化という要望に
も容易に対応することができる。
【0090】前記外皿部材と上皿カバー部材との組付部
及び内皿部材と上面カバー部材との組付部には、相互に
水平方向に係合する係合部を形成することにより、皿部
材の装飾化の向上及び皿部材の強度の向上を図る点で有
利である。
【0091】前記上面カバー部材の一部を、交換可能な
透光性カバーとすることにより装飾化の向上及び機能の
変更を図る上で有利である。
【0092】前記装飾補強板を、該装飾補強板の後端当
接外周縁形状に沿って前記取付板部材の表面に形成され
た取付用凹部に位置合わせして取り付けることにより組
付作業の簡略化を図る点で有利である。
【0093】前記皿部材及び装飾補強板には、前記取付
板部材に向かって延設される嵌合取付ボスを突設し、前
記取付板部材の表面には、前記嵌合取付ボスの先端を嵌
合し且つその中心に取付穴が穿設される嵌合取付部を形
成し、前記嵌合取付ボスを前記嵌合取付部に嵌合した状
態で前記取付板部材の裏面から前記取付穴にビスで螺着
して前記皿部材及び装飾補強板を前記取付板部材に組み
付けることにより、皿部材及び装飾補強板の取付板部材
への取付作業の効率化及び取付部での強度の向上を図る
点で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る弾球遊技機の正面図である。
【図2】弾球遊技機の枠基体の分解斜視図である。
【図3】枠基体及びガラス板保持枠を開放した状態であ
ってガラス板保持枠から複層ガラスセットを取り外した
状態を示す斜視図である。
【図4】前面上皿装置の分解斜視図である。
【図5】前面上皿装置の断面図である。
【図6】前面上皿装置の背面図である。
【図7】前面上皿装置を構成する取付板部材の正面・背
面・断面図である。
【図8】前面上皿装置を構成する装飾補強板の正面・背
面・断面図である。
【図9】前面上皿装置を構成する皿部材の分解斜視図で
ある。
【図10】皿部材を背面から見た組立斜視図である。
【図11】皿部材を構成する外皿部材の正面・断面図で
ある。
【図12】皿部材を構成する上面カバー部材の平面・背
面・底面図である。
【図13】皿部材を構成する内皿部材の正面・平面・背
面・断面図である。
【図14】ガラス板保持枠と前面上皿装置との下方部分
での係合状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 2 枠基体 50 外枠 60 遊技盤 70 ガラス板保持枠 100 下皿 109 灰皿 120 ハンドル装置 130 錠装置 200 前面上皿装置 201 取付板部材 202 取付用凹部 215〜218 嵌合取付部 215a〜218a 取付穴 224 係合ボス 229 補強フランジ 240 玉誘導部材 250 操作レバー 270 錠部材 280 玉送り部材 290 上部装飾部材 295 着座部材 300 装飾補強板 313 嵌合取付ボス 314 嵌合取付部 314a 取付穴 316 補強フランジ 318 嵌合取付ボス 400 皿部材 401 外皿部材 407 係合溝 410 嵌合取付ボス 412 嵌合取付ボス 413 嵌合取付ボス 420 上面カバー部材 421 係合突起 422 透光性カバー取付段部 424 係合穴 425 係合片 426 係合穴 427 垂下取付穴 440,440A 透光性カバー 441,441A 係合片 442,442A 係合穴 445 基板 450 内皿部材 451 玉貯留部 452 玉誘導部 469 係合片 470 係合片 471 係合溝 472 嵌合取付ボス 473 嵌合取付部 473a 取付穴

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技すべき打玉を貯留し且つ発射位置へ
    供給する前面上皿装置を備えた弾球遊技機において、 前記前面上皿装置は、ほぼ長方形の平面板状に形成され
    且つその裏面側の周囲に補強フランジが周設される合成
    樹脂製の取付板部材と、該取付板部材の前面に組み付け
    られる合成樹脂製の皿部材と、前記取付板部材の前面に
    組み付けられる合成樹脂製の装飾補強板と、からなり、 前記皿部材は、前方から下部を構成する外皿部材と、打
    玉を貯留する玉貯留部と貯留された打玉を誘導する玉誘
    導部とが形成される内皿部材と、前記外皿部材と内皿部
    材との上部間隔を閉塞する上面カバー部材と、から構成
    されていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記外皿部材と上皿カバー部材との組付
    部及び内皿部材と上面カバー部材との組付部には、相互
    に水平方向に係合する係合部を形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記上面カバー部材の一部を、交換可能
    な透光性カバーとしたことを特徴とする請求項2記載の
    弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記皿部材を、該皿部材の後端当接外周
    縁形状に沿って前記取付板部材の表面に形成された取付
    凹部に位置合わせして組み付けたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記装飾補強板を、該装飾補強板の後端
    当接外周縁形状に沿って前記取付板部材の表面に形成さ
    れた取付用凹部に位置合わせして取り付けたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の弾球遊
    技機。
  6. 【請求項6】 前記皿部材及び装飾補強板には、前記取
    付板部材に向かって延設される嵌合取付ボスを突設し、
    前記取付板部材の表面には、前記嵌合取付ボスの先端を
    嵌合し且つその中心に取付穴が穿設される嵌合取付部を
    形成し、 前記嵌合取付ボスを前記嵌合取付部に嵌合した状態で前
    記取付板部材の裏面から前記取付穴にビスで螺着するこ
    とにより前記皿部材及び装飾補強板を前記取付板部材に
    組み付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のい
    ずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 前記外皿部材の裏面には、前記内皿部材
    を固定するための取付ボスを突設し、該取付ボスに補強
    用の補強フィンを形成したことを特徴とする請求項1乃
    至請求項6のいずれかに記載の弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021007430A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2021007444A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2021007443A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 京楽産業.株式会社 遊技機

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