JP2001299696A - 内視鏡用光線装置 - Google Patents

内視鏡用光線装置

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JP2001299696A
JP2001299696A JP2000121408A JP2000121408A JP2001299696A JP 2001299696 A JP2001299696 A JP 2001299696A JP 2000121408 A JP2000121408 A JP 2000121408A JP 2000121408 A JP2000121408 A JP 2000121408A JP 2001299696 A JP2001299696 A JP 2001299696A
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light
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JP2000121408A
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Hiroaki Kondo
宏明 近藤
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TOKYO IKEN KK
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TOKYO IKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明用の光線装置として使用できると共に、
光線力学的診断用の光線装置及び光線力学的治療用の光
線装置として使用できる内視鏡用光線装置を提供する。 【解決手段】 内視鏡10の光線接続部14に接続さ
れ、光源22から放射される光線を内視鏡10のファイ
ババンドル17を通して内視鏡10の挿入部12の先端
部から出射させる内視鏡用の光線装置20であって、光
線装置20は、可視光線を含む広波長帯域の光線を放射
する光源22と、光源22から放射される光線のうちの
特定の波長域の光線を透過させる光学フィルタ31、3
2と、光学フィルタ31、32を光源22の光路22a
中に挿脱するフィルタ装着手段30とを備え、フィルタ
装着手段30は取付溝33a、34aを有する支持板3
3、34から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡用光線装置
に係り、特に、医用内視鏡(以下、単に内視鏡という)
の光線接続部に接続され、光源から放射された光線を内
視鏡の照明用ファイババンドルを通して内視鏡の挿入部
の照明窓から出射させる内視鏡用光線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の内視鏡用光線装置は、ハ
ロゲンランプ等の光源を備え、内視鏡の挿入部を患者
(被検者を含む。以下同様)の体内に挿入した際に、光
源から放射された光線を内視鏡の照明用ファイババンド
ルを通して内視鏡の挿入部の照明窓から出射させる。照
明窓から出射された照明光は、患者の体内壁で反射さ
れ、内視鏡の観察用ファイババンドルを通して内視鏡本
体の接眼部に至る。したがって、医師(観察者、診断
者、治療者等を含む。以下同様)は、接眼部に眼を当て
ることにより、患者の体内を観察することができる。
【0003】ところで、近年、光線力学的治療(PD
T:Photo Dynamic Therapy)
が、癌等の腫瘍(その他の病変部を含む。以下同様)の
新しい治療手法として注目されている。光線力学的治療
は、腫瘍親和性のある光感受性物質を患者に投与し、特
定の波長帯域のレーザ光線を光感受性物質が蓄積された
腫瘍に照射することにより、光感受性物質を光励起して
活性酸素を発生させ、活性酸素の強い酸化力により腫瘍
を破壊して壊死させる治療手法である。光線力学的治療
は、外科的手術などとは異なり、正常組織にはほとんど
影響を与えずに治療を行えるので、術後の生活の質(Q
OL:Quality Of Life)が高いといわ
れている。
【0004】また、光線力学的治療と同様な原理で診断
を行う光線力学的診断(PDD:Photo Dyna
mic Diagnosis)も行われている。光線力
学的診断は、腫瘍親和性のある光感受性物質を患者に投
与し、特定の波長帯域のレーザ光線を光感受性物質が蓄
積された腫瘍に照射することにより、光感受性物質の光
励起によって発生する蛍光を観察して腫瘍の有無、存在
部位、広がり等を診断するものである。そして、光線力
学的治療及び光線力学的診断は、皮膚癌等の外在性の腫
瘍を除いて、一般的に経内視鏡的に治療及び診断が行わ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の光線力学的治療及び光線力学的診断には、光感受性物
質を光励起するために高出力のレーザ光線を必要として
いたので、エキシマレーザ等の大型でかつ高価なレーザ
光発生装置を使用する必要があるという問題点があっ
た。また、例えば肺癌、胃癌、子宮癌等の内在性の腫瘍
の場合には、経内視鏡的に光線力学的治療及び光線力学
的診断が行われるので、内視鏡に照明用の光線装置を接
続すると同時に光線力学的治療用及び/又は光線力学的
診断用のレーザ発生装置を接続する必要があり、システ
ム構成が大型化し、かつ複雑化するという問題点があっ
た。
【0006】さらに、レーザ光発生装置から出力される
レーザ光線は特定の波長帯域の光線であり、光線力学的
治療の対象となる腫瘍及び光線力学的診断の対象となる
腫瘍に応じて光感受性物質が異なることがあり、光感受
性物質によってはレーザ光線の波長に合わないこともあ
り、1台のレーザ光発生装置では光線力学的治療の対象
となる腫瘍及び光線力学的診断の対象となる腫瘍が限ら
れて、腫瘍毎に異なる専用のレーザ光発生装置が必要と
なり、汎用性がないという問題点があった。
【0007】本発明は、前記のような問題に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、腫瘍親和
性のある光感受性物質を光励起する波長帯域の光線を選
択的に透過させる光線力学的治療用の光学フィルタ及び
/又は光線力学的診断用の光学フィルタを備え、照明用
の光線装置として使用できると共に、光線力学的治療用
及び/又は光線力学的診断用の光線装置として兼用して
使用できるようにした内視鏡用光線装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係る内視鏡用光線装置は、光源から放射される
光線を内視鏡の挿入部から出射させる内視鏡用光線装置
であって、該光線装置は可視光線を含む広波長帯域の光
線を放射する光源と、該光源から放射される光線のうち
の特定の波長域の光線を透過させる光学フィルタと、該
光学フィルタを前記光源の光路中に挿脱可能なフィルタ
装着手段とを備えることを特徴とし、前記光線装置は内
視鏡の光線接続部に接続されるコネクタ手段を備え、前
記光源から放射される光線を内視鏡の挿入部の先端部か
ら出射させることを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る内視鏡用光線装置の好
ましい具体的な態様としては、前記光学フィルタは、光
線力学的治療用及び/又は光線力学的診断用の複数の光
感受性物質に対応して特定の波長域の光線を透過するこ
とを特徴とする。前記フィルタ装着手段は、光線方向に
向けて前記光学フィルタを複数個配置可能とされている
ことを特徴とし、前記フィルタ装着手段は、前記光学フ
ィルタを挿入する取付溝を有する支持板を備えているこ
とを特徴とする。
【0010】さらに、本発明に係る内視鏡用光線装置の
好ましい具体的な他の態様としては、前記フィルタ装着
手段は、前記光学フィルタを前記光源の光路中に選択的
に挿脱するフィルタ切換機構により構成されることを特
徴とする。この場合、前記フィルタ切換機構は、複数の
光学フィルタを円周上に配置する切換板を備え、前記切
換板を回動させて前記複数の光学フィルタの一つを前記
光路中に選択的に挿脱するものや、複数の光学フィルタ
を水平に配置する切換板を備え、前記切換板をスライド
させて前記複数の光学フィルタの一つを前記光路中に選
択的に挿脱するものが好適である。そして、前記切換板
は、光学フィルタを配置していない貫通孔を備えること
を特徴とする。
【0011】また、前記フィルタ切換機構は、光学フィ
ルタを装着する揺動可能の切換板を複数備え、前記切換
板を揺動させて前記光学フィルタを前記光路中に選択的
に挿脱するのも好ましい。光源は紫外線ランプ、ハロゲ
ンランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ及び
白色LEDのいずれか1つ、又は複数を結合して構成す
ると好適であり、前記光源が放射する光線の強度を調整
する出力調整手段を備えることが好ましい。
【0012】前記光線装置は制御装置を備えると共に、
前記フィルタ切換機構は駆動手段を備え、該駆動手段は
前記制御装置の出力信号に基づいて駆動されて前記光学
フィルタを移動させ、前記光源の光路中に前記光学フィ
ルタを選択的に挿脱することを特徴とする。
【0013】このように構成された本発明の内視鏡用光
線装置は、可視光線を含む広波長帯域の光線により体内
を正確に観察でき、光学フィルタを切換えて特定波長域
の光線により光線力学的診断を行うことができると共
に、特定波長域の光線により光線力学的治療を行うこと
ができる。この診断は、予め光感受性物質が蓄積された
病変部に、光力学的診断用光学フィルタを挿入して光線
を照射し、光感受性物質の光励起によって生じる蛍光に
より視認して行う。
【0014】前記の治療は、予め光感受性物質が蓄積さ
れた病変部に、光力学的治療用光学フィルタを挿入して
光線を照射し、光感受性物質の光励起によって生じる活
性酸素により病変部の癌細胞を壊死させるものである。
このため、高価なレーザ光発生装置を必要とせず、構成
が簡単で安価な内視鏡用光線装置を提供することができ
る。光学フィルタは、光線力学的治療用及び光線力学的
診断用の光感受性物質に対応して複数備えられ、各種の
治療対象腫瘍に対応して治療することができる。
【0015】フィルタ装着手段は、支持板の取付溝にマ
ニュアル操作で光学フィルタを挿脱できるので、構成が
簡単となり、挿脱操作が容易に行え、観察、光線力学的
診断、光線力学的治療の切換が容易に行える。フィルタ
装着手段は光学フィルタを光源の光路中に選択的に挿脱
するフィルタ切換機構より構成し、フィルタ切換機構は
複数の光学フィルタを円周上に配置する切換板を備える
ように構成したり、複数の光学フィルタを水平に配置す
る切換板を備えるように構成すると、光学フィルタを光
路中に選択的に挿脱することが自動的に行え、光線力学
的診断、光線力学的治療の切換も容易に行える。切換板
が貫通孔を備え、貫通孔を光路に対応させると、体内の
観察が光波長帯域の光線により正確に、しかも容易に行
える。フィルタ切換機構を、制御装置により駆動手段を
介して駆動できると、医師は指示スイッチ等によりフィ
ルタの切換を自動的に行え、患者に与える負担を最小限
にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内視鏡用光線
装置の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1
は、本実施形態に係る内視鏡用光線装置を接続する内視
鏡用システムの構成図、図2(a)は、図1の内視鏡の
要部平面図、(b)はその要部正面図、図3は、本実施
形態に係る内視鏡用光線装置の要部構成図、図4は、図
3のA−A線断面図、図5(a)は、内視鏡の挿入部の
端面図、(b)は挿入部の他の例の端面図である。先
ず、本発明に係る内視鏡用光線装置を使用する内視鏡シ
ステムについて詳細に説明する。図1、2において、内
視鏡システムは、内視鏡10と、この内視鏡に接続され
る内視鏡用光線装置20とから構成される。内視鏡10
は、内視鏡本体11と、この内視鏡本体11から突出し
体内等に挿入される挿入部12と、内視鏡本体11に付
属する接眼部13とから構成され、内視鏡本体11の底
部には光線装置20を接続する光線接続部14が設けて
ある。この例の内視鏡10は、挿入部12が湾曲可能な
軟性内視鏡である。
【0017】内視鏡本体11には回動可能のレバー15
が設けられ、このレバー15を矢印aのように回動させ
ることにより、湾曲可能な挿入部12の先端部を図1に
2点鎖線で示すように約90度まで湾曲させることがで
きる。内視鏡本体11の側面には、鉗子を挿入する鉗子
チャネル16の挿入孔16aが設けられている。鉗子チ
ャネル16は、内視鏡本体11及び挿入部12を貫通
し、挿入部12の先端には、鉗子チャネル16の開口部
16b(図5参照)が形成されている。なお、内視鏡1
0は鉗子チャネル16を備えていないタイプのものでも
よく、この場合は図5(b)に示す端面となる。
【0018】内視鏡本体11及び挿入部12を、光ファ
イバの束17(以下、ファイババンドルという)が貫通
している。本実施形態では、照明用のファイババンドル
17aと、観察用のファイババンドル17bの2本が貫
通しており、両方のファイババンドル17a、17bの
一端は、挿入部12の先端の照明窓18及び観察窓19
(図5参照)に対応している。照明用のファイババンド
ル17aの他端は、光線接続部14に対応して開口して
おり、観察用のファイババンドル17bの他端は、接眼
部13に対応して開口している。両ファイババンドル1
7は、本実施形態では石英ガラスから構成され、コア部
とクラッド部(図示省略)とから構成されるものである
が、プラスチックファイバ等から構成され表面と中心の
屈折率が徐々に変化するものでもよい。
【0019】接眼部13には図示していない接眼レンズ
が装着され、該接眼レンズは、観察用のファイババンド
ル17bの端面のイメージを目視にて確認できるように
拡大するものである。この接眼レンズは視度調整用に使
用することもできる。接眼部13にはCCD(Char
ge Coupled Device)カメラ等の撮像
装置や、写真撮影用のカメラ等が装着可能であり、撮像
装置を使用して挿入部12の先端の観察窓19が対向す
る部位を撮影したり、写真撮影することもできるように
なっている。
【0020】光線接続部14は、体内に挿入された挿入
部12から体内を照明するための光線装置20を接続す
る部分であり、光線装置20の光源から放射される光線
は照明用のファイババンドル17aにより導光され、照
明窓18から出射されて体内を照明するものである。光
線接続部14は、例えば外周に取付ねじ部が形成され、
この取付ねじ部に光線装置20のライトガイド35を、
後述のコネクタ手段36により取付け固定するものであ
るが、バイヨネット方式のコネクタ手段により光線装置
20のライトガイド35を取付け固定するもの等、適宜
の手段を用いることができる。
【0021】ここで、前記した内視鏡10の光線接続部
14に固定される、本実施形態に係る照明用の光線装置
20について、図1、3、4を参照して詳細に説明す
る。光線装置20は本体21と、この本体21に接続さ
れるライトガイド35とから構成される。本体21は、
可視光線を含む広波長帯域の光線を放射する光源22
と、光源22から放射される光線のうちの特定の波長域
の光線を透過させる複数の光学フィルタ31、32と、
光源22の光路22a中に光学フィルタ31、32を選
択的に挿脱するフィルタ装着手段30とを備えるもので
ある。
【0022】光源22は、比較的安価な紫外線ランプ、
ハロゲンランプの他に、メタルハライドランプ、キャノ
ンランプ、白色LED(Light Emitting
Diode)等が1つ、又は複数を結合して適宜用い
られ、400〜700nm程度の広波長帯域の光線を放
射することができる。また、出力調整手段である出力可
変電源手段23は出力調整用ダイヤル23aにより、例
えば電圧を調整することができ、光源22は、例えばボ
リウム等の出力可変電源手段23によって放射する光線
の強度(発光量)を容易に調整することができる。
【0023】光源22の周囲には、放射された光線を集
光する凹面鏡24が位置しており、凹面鏡24は連結板
25に固定された支持板26に固定されている。なお、
凹面鏡24と光源22が一体的に形成されたミラー一体
型の光源を使用してもよい。また、凹面鏡24は熱線域
をカットするコールドミラーを用いてもよい。光源22
の後部には、電源を供給するソケット22bが連結され
ている。
【0024】連結板25にはフィルタ装着手段30を構
成する支持板33、34が光線方向に向けて配置固定さ
れ、これらの支持板33、34に光学フィルタ31、3
2がマニュアル操作で挿脱できる。光学フィルタ31、
32は、本体21の上部に設けた開閉蓋21aより挿入
され、光源22の光路22a中に挿脱することができる
ものである。すなわち、支持板33、34には取付溝3
3a、34aが形成され、この溝33a、34aに所定
の光学フィルタ31、32を支持する枠板を本体21の
外部から落とし込むことにより挿入できるものである。
【0025】光学フィルタ31及び光学フィルタ32
は、所望の狭い波長帯域の光線のみを透過させるバンド
パスフィルタ、あるいは所定波長以上又は所定波長以下
の光線を透過させるカットフィルタ等が用いられる。光
学フィルタ31及び光学フィルタ32の各選択及び組合
せにより、例えば、400〜500nm、500〜60
0nm、600〜700nm、700〜800nmとい
うような特定波長帯域の光線のみ、又は所定波長以上や
所定波長以下の光線を選択的に透過させることができ
る。このように、透過させる波長帯域を細分化したの
は、患者に投与される腫瘍親和性の光感受性物質に応じ
て、光励起される光線の波長帯域が異なるからである。
【0026】3番目の支持板34には、中心部にコネク
タ接続孔34bが穿設され、このコネクタ接続孔34b
に光源22から放射された光線が集光されている。前記
した光路22aは、この集光された部分に相当する。そ
して、コネクタ接続孔34bにライトガイド35のファ
イババンドル35aの一端が対向し、ライトガイド35
の一端は本体21に取付ねじより構成される固定手段3
6により支持固定されている。ライトガイド35の他端
は、内視鏡10の光線接続部14にコネクタ手段37に
より接続され、ファイババンドル35aの他端は照明用
ファイババンドル17aの端面と対向するように構成さ
れている。このため、光源22から放射された光線は、
光学フィルタ31、32を通してライトガイド35のフ
ァイババンドル35aに導光され、次いで内視鏡10の
照明用ファイババンドル17aに導光されて、挿入部1
2の照明窓18から出射して、体内を照明する構成とな
っている。
【0027】前記の如く構成された本実施形態の内視鏡
用光線装置20の動作について、内視鏡10を含む内視
鏡システムの全体の操作と共に以下に説明する。なお、
ここでは、肺癌を対象に観察、光線力学的診断及び光線
力学的治療を行う場合を例にとって説明する。
【0028】(1)観察 先ず、医師は、光学フィルタ31、32を装着しない状
態(光路22a中に挿入しない状態)で、光線装置20
の光源22を点灯する。これにより、光源22から放射
された可視光線を含む広波長帯域の光線は、凹面鏡24
により集光されて、ライトガイド35のファイババンド
ル35aを通して内視鏡10内に入り、内視鏡10内の
照明用のファイババンドル17aを通して挿入部12の
照明窓18から出射される。照明窓18から出射された
光線は、体内壁等に照射されて反射され、挿入部12の
観察窓19から再び挿入部12に入射される。挿入部1
2内に入射された光線は、内視鏡10内の観察用のファ
イババンドル17bを通して接眼部13に至る。
【0029】したがって、医師は、内視鏡本体11を手
に持ち、接眼部13に眼を当てながら、挿入部12を患
者の口腔から肺の内部に次第に挿入していき、肺の内部
を観察することができる。このとき、医師は、必要に応
じて出力調整用ダイヤル23aを操作することにより、
光線装置20から出力される光線の強度を変化させて、
観察する視界の照度を調整することができる。医師は広
波長帯域の光線により気管から肺の内部まで正確に観察
することができる。また、CCDカメラ等の撮像装置を
内視鏡10の接眼部13に装着して肺の内部の可視像を
撮影することができる。この場合、必要に応じて、光線
装置20において、撮影に最適な波長帯域の光線を透過
する光学フィルタを装着するようにしてもよい。
【0030】(2)光線力学的診断 先ず、医師は、患者に腫瘍親和性の光感受性物質(例え
ば、ポリフィン系光感受性物質、クロリン系光感受性物
質等)を静脈注射する。この後、患者を暗室内で光感受
性物質の種類に応じて所定時間(例えば、24〜48時
間)待機させる。待機により、光感受性物質は、癌細胞
に蓄積されていく一方、正常細胞からは代謝された状態
となり、結果として癌細胞だけに光感受性物質が残留、
蓄積する。
【0031】所定時間の経過後、医師は、観察の場合と
同様に、光線装置20の光源22を点灯し、内視鏡本体
11を手に持ち、接眼部13に眼を当てながら、挿入部
12を患者の口腔から肺の内部に次第に挿入していく。
挿入部12の先端が肺の所望の部位に達すると、医師
は、光線装置20において、光線力学診断用の特定の波
長帯域の光線(例えば、青から紫外線域までの短波長の
ブラックライト)を透過する光学フィルタ31を支持板
33の取付溝33aに挿入して取付け、光学フィルタ3
1を光源の光路22a中に挿入する。
【0032】光源22から放射された広波長帯域の光線
は、凹面鏡24で集光されて、光線力学的診断用の光学
フィルタ31を透過して光線力学的診断用の波長帯域の
光線だけとなり、コネクタ接続孔34bの近辺に集光さ
れる。コネクタ接続孔34bの近辺に集光された光線
は、ライトガイド35のファイババンドル35aを通し
て導光されて、光線接続部14から照明用ファイババン
ドル17aを通して、挿入部12の先端の照明窓18か
ら肺の内部に出射される。挿入部12の先端から出射さ
れた光線力学的診断用の波長帯域の光線は、肺内壁に照
射され、光感受性物質が蓄積された癌細胞から光励起に
よって蛍光を発生させる。
【0033】この蛍光は、観察窓19から観察用のファ
イババンドル17bを通して接眼部13に至るため、光
線装置20の光学フィルタ31の挿入によって暗くなっ
た医師の視界では、癌細胞だけが蛍光を帯びて視認でき
る状態になり、医師は、癌細胞の有無、存在部位、広が
り等を光線力学的に正確に診断することができる。この
とき、医師は、必要に応じて出力可変電源手段23の出
力調整用ダイヤル23aを操作することにより、光源2
2が放射する光線の強度を変化させ、癌細胞が発する蛍
光の明るさを調整することができる。また、医師は、観
察の場合と同様に、CCDカメラ等の撮像装置を内視鏡
10の接眼部13に装着して癌細胞の蛍光像を撮影する
こともできる。
【0034】(3)光線力学的治療 先ず、医師は、光線力学的診断の場合と同様に、患者に
腫瘍親和性の光感受性物質を静脈注射する。このときに
使用される光感受性物質は、治療対象腫瘍に応じて、光
線力学的診断の場合と同じこともあれば、異なることも
ある。この後、光線力学的診断の場合と同様に、患者を
暗室内で光感受性物質の種類に応じて所定時間(例え
ば、24〜48時間)待機させる。待機により、光感受
性物質は、癌細胞に蓄積されていく一方、正常細胞から
は代謝された状態となり、結果として癌細胞だけに光感
受性物質が残留、蓄積する。
【0035】所定時間の経過後、医師は、観察の場合と
同様に、光線装置20の光源22を点灯し、接眼部13
に眼を当て、内視鏡本体11を手に持ちながら、挿入部
12を患者の口腔から肺の内部に挿入する。挿入部12
の先端が肺の所望の部位に達すると、医師は、光線装置
20において、光線力学治療用の特定の波長帯域の光線
(例えば、500〜600nm)を透過する光学フィル
タ32を支持板34の取付溝34aに挿入して取付け、
光学フィルタ32を光源の光路22a中に挿入する。こ
のとき、光力学的診断に用いた光学フィルタ31は離脱
させており、光学フィルタ32を支持板33の取付溝3
3aに挿入してもよい。
【0036】光源22から放射された光線を光学フィル
タ32を通して特定波長帯域の光線とすると、この光線
はライトガイド35及び照明用ファイババンドル17a
を通して、挿入部12の照明窓18から肺の内部に出射
される。このため、医師は癌細胞に蓄積された光感受性
物質により癌細胞の有無、存在部位、広がり等を確認で
き、光線力学治療用の光線を所定時間癌細胞に照射して
光線力学的治療を行う。この照射により光感受性物質か
ら発生する活性酸素により癌脂肪が破壊されて壊死す
る。この治療の状態は、挿入部12の観察窓19から観
察用のファイババンドル17bを通して接眼部13にて
視認できる。
【0037】1回の光線力学的治療に要する時間は、癌
細胞の存在部位、広がり等により異なるが、十数分から
数十分くらいが適当である。このとき、医師は、観察及
び光線力学的診断の場合と同様に、必要に応じて出力可
変電源手段23の出力調整用ダイヤル23aを操作する
ことにより、光源22が放射する光線の強度を変化さ
せ、癌細胞を破壊する程度を調整することができる。癌
細胞に照射する光線の強度は、例えば約150mW/c
2程度が適している。そして、1回の光線力学的治療
の終了後、数日経過してから光線力学的治療を再度実施
して、全ての癌細胞が壊死するまで光力学的治療を繰り
返す。
【0038】前記した実施の形態に係る内視鏡用光線装
置20によれば、内視鏡用光線装置20を観察装置用と
して使用できると共に、予め投与した光感受性物質に応
じた最適な波長帯域の光線を透過する光線力学的診断用
の光学フィルタ31を光路22a中に挿入し、光線力学
的診断用の波長帯域の光線を病変部に照射して、蛍光に
より癌細胞を光線力学的に診断することができる。ま
た、光線力学的治療用の光学フィルタ32を光路22a
中に挿入して、光線力学的治療用の波長帯域の光線を癌
細胞に照射して壊死させる光線力学的治療を行うことも
できる。
【0039】すなわち、1台の内視鏡用光線装置20に
おいて、光学フィルタ31、32を挿脱して交換するこ
とにより、観察、光線力学的診断用及び光線力学的治療
用の光線装置として兼用して使用することができる。ま
た、1台の内視鏡用光線装置20において、光学フィル
タを交換することにより、複数種類の光感受性物質に対
して光線力学的診断、及び光線力学的治療を施すことが
できる。
【0040】前記した実施形態では、光学フィルタ3
1、32はマニュアルにて光源22の光路22a中に挿
脱する例を示したが、次に光学フィルタを自動的に切換
えることができるフィルタ切換機構について詳細に説明
する。
【0041】図6はフィルタ切換機構の第1の実施例の
要部構成図、図7は図6のB−B線断面図である。な
お、前記した実施の形態と実質的に同等の構成について
は、同じ符号を付して説明の重複を避ける。図6、7に
おいて、フィルタ切換機構40は、円形の切換板41の
円周上に複数の光学フィルタを装着したものである。本
例では、切換板41には4つの貫通孔が形成され、3つ
の貫通孔に光学フィルタ42、43、44が固定され、
1つは貫通孔45のままの状態である。他の3つの貫通
孔には、例えば300〜400nmを透過する光学フィ
ルタ42、500〜600nmを透過する光学フィルタ
43、600〜700nmを透過する光学フィルタ44
が固定されている。切換板41は支持板26に固定され
た軸26aに回動可能に支持され、駆動手段であるステ
ッピングモータ46、タイミングベルト47により回動
される構成である。フォトインタラプタ等の位置センサ
により所定の位置に位置決めするようにしてもよい。
【0042】ステッピングモータ46には制御装置48
の駆動回路48aが接続され、該制御装置48には指示
スイッチ等の指示手段49が接続されている。このよう
に、光線装置20は制御装置48を備えると共に、フィ
ルタ切換機構40は駆動手段46を備え、駆動手段46
は指示手段49からの指示により制御装置48の出力信
号に基づいて駆動される構成である。
【0043】そして、図6、7の状態は光源22が貫通
孔45に対向しており、光源22の広波長帯域の光線は
光学フィルタを通さずに、そのままライトガイド35に
導光される。この状態では、光線はライトガイド35の
ファイババンドル35aから内視鏡の照明用ファイババ
ンドル17aに導光され、挿入部12の照明窓18から
出射され、その反射光が観察窓19から観察用のファイ
ババンドル17bを通して接眼部13に至り、医師は体
内を広い波長の光線により正確に観察することができ
る。
【0044】光力学的診断を行うときは、指示手段49
から制御装置48に指示信号が入力されると、駆動回路
48aからステッピングモータ46に駆動パルスが供給
される。そして、ステッピングモータ46の回転は、タ
イミングベルト47により切換板41に伝達され、所定
のパルス数が供給されると貫通孔45から光学フィルタ
42に切換わる。すなわち、切換板41が回動して、診
断用の光感受性物質に対応する例えば300〜400n
mを透過する光学フィルタ42に切換わる。光源から放
射される光線は特定の波長の光線となってライトガイド
35に導光され、内視鏡10の照明用のファイババンド
ル17aを通して照明窓18から体内に出射される。こ
れにより、光感受性物質が蓄積された癌細胞は蛍光を発
生し、観察窓19、観察用のファイババンドル17b、
接眼部13を介して、医師は、癌細胞の存在部位、大き
さ等を正確に診断することができる。
【0045】光力学的治療を行うときは、治療用の光感
受性物質に対応する光学フィルタに切換える。このとき
も、前記と同様に、指示手段49から制御装置48に指
示信号が入力されると、駆動回路48aからステッピン
グモータ46に駆動パルスが供給され、ステッピングモ
ータ46が回動して光学フィルタ42から光学フィルタ
43に切換わる。治療用の光感受性物質が例えば500
〜600nmの帯域の波長に対応する場合は、それに対
応する光学フィルタ43に切換える。これにより、特定
波長の光線がライトガイド35のファイババンドル35
a、照明用のファイババンドル17aを通して照明窓1
8から体内に出射され、病変部の癌細胞に蓄積された光
感受性物質を光励起する。これにより、光感受性物質は
活性酸素を発生し、癌細胞を壊死させる。この状態は前
記のように接眼部13から確認できる。もう1つの60
0〜700nmを透過する光学フィルタ44は、例えば
他の光感受性物質に対応するものである。
【0046】この例の場合は、医師がフィルタ切換機構
40に指示手段49から切換え指示を与えると、ステッ
ピングモータ46により切換板41は回動され、安定し
た動作で所定の光学フィルタに切換えることができる。
このため、マニュアルで光学フィルタを切換える必要が
なく、観察、光力学的診断及び光力学的治療を効率よく
行え、患者にかける負担を少なくすることができる。な
お、ステッピングモータ46からタイミングベルト47
により切換板41を回動させる伝達機構の例を示した
が、歯車列等の伝達機構を用いてもよいのは勿論であ
る。また、ステッピングモータに限らず、サーボモータ
等に変更することも可能である。
【0047】図8を参照し、フィルタ切換機構の他の実
施例を説明する。図8はフィルタ切換機構の他の実施例
の要部構成図である。フィルタ切換機構50は水平方向
にスライドする切換板51を備える。切換板51は光源
22の位置に対して3つの停止位置を有しており、図に
おいて中央の位置は貫通孔52となっており、左側の位
置は例えば光力学的診断用の光学フィルタ53が装着さ
れ、右側の位置には光力学的治療用の光学フィルタ54
が装着されている。切換板はモータ、ラックピニオン機
構や、ソレノイド等の電磁機構等によりスライド移動が
可能である。
【0048】この例の場合も、内視鏡10の挿入部12
を挿入するときは切換板51の貫通孔52を光源22に
対応させて広い波長の光線により観察し、光力学的診断
をするときは光学フィルタ53に切換えて特定波長の光
線により光感受性物質を光励起させて診断し、光力学的
治療をするときは光学フィルタ54に切換えて特定波長
の光線により光感受性物質を光励起させて活性酸素を発
生させて治療する。この例の場合も、前記した図6、7
の例と同様の効果を奏すると共に、切換板を小型化でき
る。
【0049】図9を参照し、フィルタ切換機構のさらに
他の実施例を説明する。図9はフィルタ切換機構のさら
に他の実施例の要部構成図である。フィルタ切換機構6
0は揺動可能に支持された複数の切換板61、62を選
択的に光源22の光路中に位置させるものである。すな
わち、支持板26に固定された軸63には2枚の切換板
が揺動可能に支持され、第1の切換板61には光力学的
診断用の光学フィルタ64が装着され、第2の切換板6
2には光力学的治療用の光学フィルタ65が装着されて
いる。切換板61、62は図示していないモータや、ソ
レノイド機構により揺動されるように構成される。
【0050】この例の場合も、前記の例と同様に、光学
フィルタ64、65を挿入しない状態で観察し、光学フ
ィルタ64を挿入して光力学的診断し、光学フィルタ6
5を挿入して光力学的治療を行うことができる。この例
の場合は、複数の光学フィルタ64、65を光路22a
中に位置させることができるため、重複して特定波長を
設定することができる。すなわち、一方の光学的フィル
タ64により短波長側をカットし、もう一方の光学的フ
ィルタ65により長波長側をカットするというように、
複数の光学フィルタ64、65により透過する波長帯域
を設定できる。
【0051】なお、出力可変電源手段23の例として、
ボリウムにより電圧を調整する例を示したが、発振周波
数を調整して光源の発光輝度を変更したり、パルス点灯
をする場合はパルスのデューティーを調整して光源の発
光輝度を変更するように構成してもよい。また、前記し
た例より多い複数の光学フィルタを切換えるように構成
してもよい。内視鏡10は鉗子チャネル16を有する例
を示したが、本発明は鉗子チャネルの無い内視鏡にも適
用できることは勿論である。
【0052】さらに、前記した実施の形態では、挿入部
が湾曲可能な軟性内視鏡について説明したが、本発明は
挿入部が湾曲不能な硬性内視鏡についても適用できるも
のである。指示手段49は指示スイッチの例を示した
が、パーソナルコンピュータやマイコン等からの指示に
より、所定の操作のあと自動的に作動するようにしても
よい。また、内視鏡の先端部から光線を出射させるもの
として、光源からの光線を導光するライトガイドを内視
鏡の鉗子チャネルに挿通させて出射させるものでもよ
い。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明の内視鏡用光線装置は、可視光線を含む広波長帯域の
光線を放射する光源を使用すると共に、光学フィルタを
光線力学的診断用及び光線力学的治療用に応じて選択的
に光路中に挿脱可能としたので、1台の光線装置を観察
用、光線力学的診断用、及び光線力学的治療用の光線装
置として兼用することができるという効果がある。ま
た、光源として比較的安価な紫外線ランプ、ハロゲンラ
ンプ等を使用することができるので、光線力学的診断及
び光線力学的治療においても、大型でかつ高価なレーザ
光発生装置が必要でなくなるという効果がある。1台の
内視鏡用光線装置で複数種類の光感受性物質に対応する
ことができ、癌細胞に応じて光感受性物質を変更して、
光力学的診断・治療をすることができる。
【0054】取付溝を有する支持板を備えるフィルタ装
着手段は、構成が簡単で挿脱操作が容易に行える。フィ
ルタ装着手段はフィルタ切換機構を備えると、光学フィ
ルタの挿脱操作が自動的に行え、光学フィルタを円周上
に配置するとフィルタの切換が安定して行える。光学フ
ィルタを水平に配置するとフィルタ切換機構を小型化で
き、切換板に貫通孔を備えると広波長帯域の光線によ
り、観察を正確に行える。光学フィルタを揺動可能の複
数の切換板に装着すると、複数の光学フィルタにより透
過する波長帯域を設定できる。比較的安価な光源により
光線装置のコストダウンを達成でき、光源は出力調整手
段により光線強度を調整でき、正確な診断・治療が可能
となる。フィルタ切換機構は制御手段により駆動される
ため、医師は操作を容易に行え、患者の負担を軽減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内視鏡用光線装置を接続する内視
鏡用システムの構成図。
【図2】(a)は図1の内視鏡の要部平面図、(b)は
その要部正面図。
【図3】図1に示す内視鏡用光線装置の第1の実施形態
の要部構成図。
【図4】図3のA−A線に沿う本体部分を省略した要部
断面図。
【図5】(a)は図1に示す内視鏡の挿入部の端面図、
(b)は挿入部の他の例の端面図。
【図6】本発明に係る内視鏡用光線装置の第2の実施形
態の要部構成図。
【図7】図6のB−B線断面図。
【図8】本発明に係る内視鏡用光線装置の第3の実施形
態の要部構成図。
【図9】本発明に係る内視鏡用光線装置の第4の実施形
態の要部構成図。
【符号の説明】
10 内視鏡 14 光線接続部 17 ファイババンドル 18 照明窓 19 観察窓 20 内視鏡用光線装置 21 本体 22 光源 22a 光路 23 出力可変電源手段 30 フィルタ装着手段 31、32 光学フィルタ 33、34 支持板 33a、34a 取付溝 35 ライトガイド 35a ファイババンドル 40、50、60 フィルタ切換機構 41、51、61、62 切換板 42、43、44、53、54、64、65 光学フィ
ルタ 45、52 貫通孔 46 モータ(駆動手段) 48 制御装置 49 指示手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から放射される光線を内視鏡の挿入
    部の先端部から出射させる内視鏡用の光線装置であっ
    て、 該光線装置は、可視光線を含む広波長帯域の光線を放射
    する光源と、該光源から放射される光線のうちの特定の
    波長域の光線を透過させる光学フィルタと、該光学フィ
    ルタを前記光源の光路中に挿脱可能なフィルタ装着手段
    とを備えることを特徴とする内視鏡用光線装置。
  2. 【請求項2】 前記光線装置は、内視鏡の光線接続部に
    接続されるコネクタ手段を備え、前記光源から放射され
    る光線を内視鏡の挿入部の先端部から出射させることを
    特徴とする請求項1記載の内視鏡用光線装置。
  3. 【請求項3】 前記光学フィルタは、光線力学的治療用
    及び/又は光線力学的診断用の光感受性物質に対応して
    特定の波長域の光線を透過することを特徴とする請求項
    1又は2記載の内視鏡用光線装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ装着手段は、光線方向に向
    けて前記光学フィルタを複数個配置可能とされているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    内視鏡用光線装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ装着手段は、前記光学フィ
    ルタを挿入する取付溝を有する支持板を備えていること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の内
    視鏡用光線装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルタ装着手段は、前記光学フィ
    ルタを前記光源の光路中に選択的に挿脱させるフィルタ
    切換機構を備えていることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか1項に記載の内視鏡用光線装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタ切換機構は、複数の光学フ
    ィルタを円周上に配置する切換板を備え、前記切換板を
    回動させて前記複数の光学フィルタの一つを前記光路中
    に選択的に挿脱することを特徴とする請求項6に記載の
    内視鏡用光線装置。
  8. 【請求項8】 前記フィルタ切換機構は、複数の光学フ
    ィルタを水平に配置する切換板を備え、前記切換板をス
    ライドさせて前記複数の光学フィルタの一つを前記光路
    中に選択的に挿脱することを特徴とする請求項6に記載
    の内視鏡用光線装置。
  9. 【請求項9】 前記切換板は、光学フィルタを配置して
    いない貫通孔を備えることを特徴とする請求項7又は8
    記載の内視鏡用光線装置。
  10. 【請求項10】 前記フィルタ切換機構は、光学フィル
    タを装着する揺動可能の切換板を複数備え、前記切換板
    を揺動させて前記光学フィルタを前記光路中に選択的に
    挿脱することを特徴とする請求項6に記載の内視鏡用光
    線装置。
  11. 【請求項11】 前記光源が、紫外線ランプ、ハロゲン
    ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ及び白
    色LEDのいずれか1つ、又は複数を結合してなること
    を特徴とする請求項1乃至10記載のいずれか1項に記
    載の内視鏡用光線装置。
  12. 【請求項12】 前記光源が放射する光線の強度を調整
    する出力調整手段を備えることを特徴とする請求項1乃
    至11のいずれか1項に記載の内視鏡用光線装置。
  13. 【請求項13】 前記光線装置は、制御装置を備えると
    共に、前記フィルタ切換機構は、前記光学フィルタを移
    動させる駆動手段を備え、該駆動手段は前記制御装置の
    出力信号に基づいて駆動されて前記光学フィルタを移動
    させ、前記光源の光路中に前記光学フィルタを選択的に
    挿脱することを特徴とする請求項6又は7に記載の内視
    鏡用光線装置。
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