JP2001299344A - 純度の高いポリa+rnaの精製方法 - Google Patents

純度の高いポリa+rnaの精製方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】細胞等の核酸を含有する試料から、高純度のポ
リA+RNAを簡便でかつ安全に精製する方法並びにそ
のために用いる試薬の提供。 【解決手段】以下の工程(a)〜(k)を含んでなるポ
リA+RNAの精製方法。(a)核酸を含有する試料を
タンパク質変性剤を含む溶液により溶解する工程、
(b)必要に応じて緩衝液を添加して、ポリA+RNA
を担体に結合させる工程、(c)担体−ポリA+RNA
複合体を液相より分離する工程、(d)該複合体を洗浄
する工程、(e)ポリA+RNAを該複合体から解離さ
せる工程、(f)該ポリA+RNA溶液に混入するDN
AをDNaseで処理する工程、(g)該DNase処
理液をタンパク質変性剤を含む溶液と混合する工程、
(h)ポリA+RNAを担体に結合させる工程、(i)
担体−ポリA+RNA複合体を液相より分離する工程、
(j)該複合体を洗浄する工程、(k)ポリA+RNA
を該複合体から解離させる工程

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高純度なポリA+
NAの精製方法及びそのための試薬に関する。さらに詳
しくは、ポリA+RNAを含有する試料からオリゴdT
固定化担体及びDNaseを用いて、簡便に高純度なポ
リA+RNAを精製する方法ならびにそのための試薬に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年種々の生物において、全ゲノムデオ
キシリボ核酸(DNA)塩基配列が解明されつつある。
例えば、ヒトに関しては、2000年末にはドラフトシ
ーケンスが明らかになり、そこに存在する遺伝子数は1
0万を越えるであろうといわれている。しかしながら、
ゲノムDNA全てが生命現象を担っているわけではな
く、生命現象の主たる担い手タンパク質のアミノ酸配列
情報を含む領域、このタンパク質の合成を触媒するリボ
核酸(RNA)、すなわち、トランスファーRNA(t
RNA)及びリボゾーマルRNA(rRNA)の塩基配
列情報を含む領域の他、生命現象には必要とされない領
域が存在する。また、タンパク質のアミノ酸配列情報を
含む領域も、必ずしも一つのタンパク質に対し一つの連
続した領域からなるものではない。つまり、タンパク質
の合成の前にまずRNAに転写されるが、この際その間
に挟まれたアミノ酸配列情報を含まない領域(イントロ
ン)も合わせて転写され、スプライシングと呼ばれる過
程でこの領域が切除され、アミノ酸配列情報を含む領域
が残ったメッセンジャーRNA(mRNA)が生成する
のである。また、真核生物ではこのmRNAの3’末端
がポリアデニル化されているのが特徴であり、ポリA+
RNAと呼ばれる。
【0003】このポリA+RNAの解析により、生命現
象を解明する上で非常に重要な情報が提供される。ポリ
+RNAの解析において、しばしばtRNA、rRN
A、mRNA(ポリA+RNA)等の混合物であるTotal
RNAを用いて行われるが、このTotal RNAに占め
るポリA+RNAは5%以下であり、特にコピー数の少
ないポリA+RNAの解析は困難である。そのため、生
体材料からポリA+RNAを単離することは、これらの
解析において非常に有意義である。これらの分野で頻繁
に使用されるcDNAライブラリーの調製、cDNAク
ローニング、ノザンブロット解析、逆転写ポリメラーゼ
チェインリアクション(RT−PCR)などの解析法に
おいて良好な結果を得るためには、可能な限り高純度の
ポリA+RNAを使用することが望ましい。
【0004】一般に、ポリA+RNAを精製するには、
生体試料より、AGPC法 [Analytical Biochemistry
162, 156-159(1987)]、リチウム沈殿法(Molecular Clo
ning,1.4, (1989))、あるいはBoomらにより考案さ
れたシリカ粒子を用いた方法[J. Clin. Microbiol. 28
(3), 495-501] によりTotal RNAを抽出し、このTota
l RNAのうちポリA+RNAをオリゴdTセファロー
ス等のオリゴdT固定化担体に特異的に吸着させ、ポリ
+RNAを精製する方法が用いられてきた。しかしな
がら、これらの方法では操作工程が長く、煩雑となるた
め、一度に多サンプルを処理する場合には向かない。そ
の上操作工程が長いため、RNA分解酵素によるRNA
の分解の危険性も増大する。
【0005】一方、簡便なポリA+RNAの単離方法と
して、カオトロピック剤存在下で生体試料を溶解し、ポ
リA+RNAをオリゴdTセルロース等のオリゴdT固
定化担体に吸着させ、精製する方法が考案されている。
しかしながら、この方法においては、オープンカラムの
操作ではRNA分解酵素の混入の危険性が高く、またバ
ッチ法における閉鎖系では液相と担体−ポリA+RNA
複合体を分離するのに遠心操作が必要とされ、一度に多
サンプルを処理する場合には煩雑となる。
【0006】オリゴdT固定化担体を使用するポリA+
RNAの単離方法としては、ビオチン化オリゴdTをス
トレプトアビジン固定化磁性ビーズに吸着させ、このオ
リゴdT−ストレプトアビジン磁性ビーズにポリA+
NAを特異的に吸着する方法が考案され、磁石を用いて
担体−ポリA+RNA複合体を分離でき、遠心操作を必
要としない。しかしながら、この方法においても担体へ
の吸着が多段階であるため効率が悪い。
【0007】しかしながら、これらいずれの手法におい
てもrRNAやゲノムDNAを一度の精製では完全に除
くことが出来ないため、純度の高いポリA+RNAを得
るには精製操作を2回以上繰り返すことが必要である。
また、ゲノムDNA上には遺伝子の他に類似の配列を持
つが、遺伝子としての機能を失った領域(偽遺伝子)が
存在し、しばしば研究の妨げとなっており、これを防ぐ
には混入DNAを完全に除くことが必要である。その方
法として、DNaseによるゲノムDNAの切断という
手段が採られるが、その後DNaseを変性、除去する
ためにはフェノール−クロロホルム抽出のような有機溶
媒を用いなければならず、危険な操作である。そこで、
これらの問題点を克服した方法が必要とされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、細胞
等の核酸を含有する試料から、高純度のポリA+RNA
を簡便でかつ安全に精製する方法ならびにそのために用
いる試薬を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリA+
RNA中のrRNAの混入を極力抑えるために精製工程
を複数回繰り返すこと、及びゲノムDNAの混入を抑え
るためにDNaseで処理することに着目し、種々検討
を重ねた結果、タンパク質変性剤を含む溶液にて細胞等
の生体材料を溶解して、ポリA+RNAを単離し、DN
aseで処理後、処理液にそのままタンパク質変性剤を
含む溶液を加え、再度ポリA+RNAを精製することに
より危険な有機溶媒による操作を必要とせず、安全でし
かも簡便なポリA+RNAの精製が可能であることを見
出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】すなわち、本発明は以下のような構成から
なる。 (1)以下の工程(a)〜(k)を含んでなることを特
徴とするポリA+RNAの精製方法。 (a)核酸を含有する試料をタンパク質変性剤を含む溶
液により溶解する工程、(b)ポリA+RNAをオリゴ
dTが共有結合もしくは非共有結合により固定化された
担体に特異的に吸着させるか、又はポリA+RNAを担
体に特異的に結合可能な官能基を有するオリゴdTに結
合させ、さらに該官能基に特異的に結合可能な部分を有
する担体に結合させる工程、(c)担体−ポリA+RN
A複合体を液相より分離する工程、(d)該複合体を洗
浄する工程、(e)ポリA+RNAを該複合体から解離
させる工程、(f)該ポリA+RNA溶液に混入するD
NAをDNaseで処理する工程、(g)該DNase
処理液をタンパク質変性剤を含む溶液と混合する工程、
(h)ポリA+RNAをオリゴdTが共有結合もしくは
非共有結合により固定化された担体に特異的に吸着させ
るか、又はポリA+RNAを担体に特異的に結合可能な
官能基を有するオリゴdTに結合させ、さらに該官能基
に特異的に結合可能な部分を有する担体に結合させる工
程、(i)担体−ポリA+RNA複合体を液相より分離
する工程、(j)該複合体を洗浄する工程、(k)ポリ
+RNAを該複合体から解離させる工程 (2)工程(b)及び/又は工程(h)を行う前に、緩
衝液の添加を行う(1)のポリA+RNAの精製方法。 (3)タンパク質変性剤がカオトロピック剤及び/又は
界面活性剤である(1)又は(2)の方法。 (4)カオトロピック剤がグアニジニウム塩、尿素、ヨ
ウ化物及び(イソ)チオシアン酸塩からなる群より選択
される少なくとも1種の化合物である(3)の方法。 (5)界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウム、アルキル
硫酸アルカリ金属塩、N−ラウロイルサルコシン、ノニ
デットP−40、ポリエチレングリコールモノ−p−イ
ソオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノラウレートからなる群より選択される少なく
とも1種の化合物である(3)の方法。 (6)工程(b)及び/又は工程(h)を行う前に用い
られる緩衝液が200mM以下のナトリウム塩もしくは
リチウム塩を含む(2)の方法。 (7)洗浄液が25〜100mMのナトリウム塩もしく
はリチウム塩を含む(1)〜(5)のいずれかの方法。 (8)DNaseにRNase阻害剤を共存させる
(1)〜(6)のいずれかの方法。 (9)(a)タンパク質変性剤を含有する溶解液、
(b)オリゴdTが共有結合もしくは非共有結合により
固定化された担体又は担体に特異的に結合可能な官能基
を有するオリゴdT及び該官能基に特異的に結合可能な
部分を有する担体、(c)洗浄液、(d)溶出液、及び
(e)DNaseを含むことを特徴とするポリA+RN
A精製用試薬。 (10)(f)RNase阻害剤をさらに含む(9)の
ポリA+RNA精製用試薬。 (11)(g)溶解工程後に添加する緩衝液をさらに含
む(9)のポリA+RNA精製用試薬。 (12)(f)RNase阻害剤及び(g)溶解工程後
に添加する緩衝液をさらに含む(9)のポリA+RNA
精製用試薬。 (13)(c)洗浄液が25〜100mMのナトリウム
塩もしくはリチウム塩を含む(9)〜(12)のいずれ
かの試薬。 (14)(g)溶解工程後に添加する緩衝液が200m
M以下のナトリウム塩もしくはリチウム塩を含む(1
1)又は(12)の試薬。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明においてポリA+RNAを
含有する試料とは、特に限定されるものではないが、例
えば、血清、血液、髄液、組織、尿、糞便、唾液、精液
等の生体材料から分離した細胞及び培養細胞などの生体
試料が挙げられる。
【0012】本発明においては、まず核酸を含有する試
料をタンパク質変性剤を含む溶液により溶解し、必要に
応じて、pHが5〜10のTris−塩酸緩衝液、He
pes−KOH緩衝液、Hepes−NaOH、クエン
酸ナトリウム緩衝液等の緩衝液を添加し、ポリA+RN
AをオリゴdTが共有結合もしくは非共有結合により固
定化された担体に特異的に吸着させるか、あるいはポリ
+RNAを担体に特異的に結合可能な官能基を有する
オリゴdTに結合させ、さらに該官能基に特異的に結合
可能な部分を有する担体に結合させる。タンパク質変性
剤を含む溶液とは溶解液をいうものである。また、 本
発明に使用するタンパク質変性剤とはカオトロピック剤
及び/又は界面活性剤である。
【0013】カオトロピック剤とは、タンパク質及び核
酸の一次構造に影響を及ぼすことなく、二次、三次また
は四次構造を変えることが可能である物質をいうもので
ある。具体的には、グアニジニウム塩、尿素、ヨウ化
物、及び(イソ)チオシアン酸塩等が挙げられる。該カ
オトロピック剤の濃度は、それぞれの化合物によっても
異なるが、通常は1〜20Mである。グアニジニウム塩
としては、グアニジン無機塩またはグアニジン有機塩が
あり、例えば、塩酸グアニジニウム、酢酸グアニジニウ
ム、リン酸グアニジニウム、(イソ)チオシアン酸グア
ニジニウム、硫酸グアニジニウム、炭酸グアニジニウム
などが例示されるが、一般にタンパク質の変性に使用さ
れるグアニジンの塩であれば、特に限定されない。ま
た、それらを組み合わせて用いても良く、グアニジニウ
ム塩の濃度は2M以上の高濃度にて使用するのが望まし
い。一方、ヨウ化物としては、ヨウ化ナトリウムまたは
ヨウ化カリウムなどがあり、(イソ)チオシアン酸塩と
しては、(イソ)チオシアン酸ナトリウム、(イソ)チ
オシアン酸カリウムまたは(イソ)チオシアン酸アンモ
ニウムなどがある。
【0014】さらに、溶解液においては、細胞膜の破壊
あるいは細胞に含まれるタンパク質を可溶化させる界面
活性剤を単独で使用するか、あるいはカオトロピック剤
と併用させても良い。カオトロピック剤と併用しない場
合は、一般に細胞等から核酸抽出されるものであれば特
に限定されないが、特表平11−501504号公報に
開示されているようなドデシル硫酸ナトリウムやアルキ
ル硫酸アルカリ金属塩あるいはサルコシンが望ましい。
しかしながら、カオトロピック剤と併用する場合、前者
2つの界面活性剤は不溶化するために用いることができ
ない。トリトン系界面活性剤、及びツイーン系界面活性
剤などの非イオン性界面活性剤、N−ラウロイルサルコ
シン酸ナトリウムなどの陰イオン性界面活性剤であれば
特に限定されない。本発明においては、特にRNA分解
酵素活性が高い試料において、カオトロピック剤との併
用で0.01〜2.0%の陰イオン性界面活性剤を使用
することが好ましい。
【0015】本発明において、特にカオトロピック剤を
含有する溶解液で試料を溶解した場合、溶液の粘性が非
常に高まり、担体あるいはオリゴdTへの特異的な結合
を妨げてしまう。そのため、pHが5〜10のTris
−塩酸緩衝液、Hepes−KOH緩衝液、Hepes
−NaOH、クエン酸ナトリウム緩衝液等の緩衝液、特
に0〜200mMのリチウム塩もしくはナトリウム塩が
含まれるこれらの緩衝液を2倍量程度加えて希釈し、粘
性を下げることが好ましい。さらに、溶解された試料を
20〜25Gの注射針を装着したシリンジに繰り返し通
すことで、ゲノムDNAを切断して粘性を下げてもよ
い。
【0016】本発明で使用するオリゴdTが共有結合も
しくは非共有結合で固定化された担体とは、ポリA+
NAの3’末端ポリアデニル化領域(ポリAテール)に
実質的に相補的な配列を固定化したものである。また、
本発明において使用する担体に特異的に結合可能な官能
基を有するオリゴdTとは、ポリA+RNAのポリAテ
ールに実質的に相補的な約20〜50塩基からなる配列
で担体に特異的に結合可能な官能基が付加されたもので
あり、担体との組み合わせにおいて具体的にはビオチン
付加オリゴdTとストレプトアビジン付加担体、ジゴキ
シゲニン付加オリゴdTと抗ジゴキシゲニン抗体付加担
体などが挙げられる。これら担体の形態としては、粒
子、フィルター、及び反応器具等が具体的挙げられるが
特に限定はされない。これらのうち、吸着と溶出の効率
を考慮すると粒子の形態のものが好ましい。さらには、
磁性シリカ粒子を用いるのがより好ましい。
【0017】上記工程により得られた担体−ポリA+
NA複合体を液相より分離する工程では、例えば、遠心
分離及び上清の除去、又は担体として磁性粒子を使用す
る場合は磁界を利用して液相から担体−ポリA+RNA
複合体を分離するのが好ましい。また、フィルター及び
反応容器等の場合は、液を排出もしくは除去するのみで
もよい。
【0018】上記工程により得られた担体−ポリA+
NAを洗浄する工程において、該複合体を適当な洗浄液
により、例えばボルテックスミキサーなどを用いて懸濁
し、再び液相より分離し、上清を除去するのが好まし
い。該複合体の分離は、遠心分離、濾過およびカラム操
作が好ましく、さらに磁性粒子を使用すれば、磁石等を
用いた簡便な磁気分離法が可能となるのでより好適であ
る。
【0019】本発明においてしようする洗浄液は、ポリ
+RNAとオリゴdTの特異的な結合を解離させない
程度の低濃度の塩を含むpHが5〜10の例えばTri
s−塩酸緩衝液、Hepes−KOH緩衝液、Hepe
s−NaOH、クエン酸ナトリウム緩衝液等の緩衝液で
あり、オリゴdTの塩基数にも依存するが、25〜10
0mMのリチウム塩またはナトリウム塩を含むのがより
好ましい。塩濃度が高いと担体に非特異的に吸着してい
るrRNA、ゲノムDNA等を十分に除けず、純度の高
いポリA+RNAを得ることができない。また、カオト
ロピック剤、界面活性剤等を含んでいてもよいが、後に
DNase等の酵素反応を行う場合には、さらに界面活
性剤、カオトロピック剤を含まない低塩濃度の緩衝液に
て洗浄することが必要である。
【0020】核酸の溶出工程においては、ポリA+RN
Aを担体に固定化されたオリゴdTより解離させる。こ
の場合に用いられる溶出液としては、オリゴdTからの
核酸の溶離を促進するものであれば特に限定されない。
具体的には、RNA分解酵素の混入がない水、トリス緩
衝液 [10mMトリス緩衝液、pH7.0〜8.0]が
好ましい。また、加熱により解離を促進させてもよい。
加熱温度はオリゴdTの塩基数にもよるが、ポリA+
NAに悪影響を及ぼさない程度の条件であれば特に限定
されないが、具体的には60〜65℃が好ましい。
【0021】本発明においては、上記工程にて得られた
ポリA+RNA溶液に混入するDNAをDNaseによ
り処理する。本発明で用いるDNaseとしては、DN
aseI、エキソヌクレアーゼIII,ATP依存型デオ
キシリボヌクレアーゼ、MungBeanヌクレアーゼ、S1ヌ
クレアーゼ等が挙げられるが、特に限定はされない。本
発明においては、RNaseの混入のないDNaseI
が好ましい。さらに、DNaseがRNAに作用しない
ように過剰量の酵素を加えない、氷上などの低温で酵素
反応を行うことの他、DNase中のRNaseの混入
が懸念されるため、RNase阻害剤を共存させること
が望ましい。該RNase阻害剤としては、ヒトあるい
はブタ胎盤由来のRNase Inhibitor等が挙げられる
が、特に限定されない。
【0022】本発明においては、上記処理液をタンパク
質変性剤を含む溶液と混合し、必要に応じて緩衝液を添
加し、ポリA+RNAをオリゴdTが共有結合もしくは
非共有結合により固定化された担体に特異的に吸着させ
るか、又はポリA+RNAを担体に特異的に結合可能な
官能基を有するオリゴdTに結合させ、さらに該官能基
に特異的に結合可能な部分を有する担体に結合させる。
続いて、担体−ポリA +RNA複合体を液相より分離
し、必要に応じて該複合体を洗浄し、ポリA+RNAを
該複合体から解離させる。
【0023】一般にRNA溶液をDNaseで処理した
場合、DNaseを変性失活・除去するために有害なフ
ェノールとクロロホルムの混合液を用いて抽出操作を行
うため危険である。本発明においては、処理液をタンパ
ク質変性剤を含む溶液と混合し、DNaseを変性さ
せ、かつポリA+RNAを吸着分離することにより、D
Naseが除去されるため、有害な有機溶媒を使う必要
がない。また、このポリA+RNAの吸着分離の操作に
より同時に混入したrRNAも除去されるため、さらに
純度の高いポリA+RNAを得ることができる。DNa
se処理後に使用するタンパク質変性剤を含む溶液、緩
衝液、オリゴdT固定化担体または担体に特異的に結合
可能な官能基を有するオリゴdTとその担体、洗浄液、
溶出液等は、先の工程において用いたものと異なるもの
を使用してもよいが、作業効率等を考慮すれば特に異な
るものを使用する必要はなく、同じものを使用すること
が好ましい。
【0024】本発明によるポリA+RNAの精製方法
は、危険な溶媒等を使用することなく、簡便な操作で極
めて高純度なポリA+RNAを生体成分より分離するこ
とが可能であるため、ポリA+RNAの精製キットや、
固相の分離操作や試薬の分注を自動化した核酸抽出装置
への応用が可能であることが明らかである。また、本発
明の方法により得られたポリA+RNAは、ノザンブロ
ット解析、RT−PCR解析、cDNAライブラリーの
調製、cDNAクローニングの鋳型などとして使用可能
であり、不純物の混入が少ないため、上述のような解析
操作の負担を軽減することができる。
【0025】本発明におけるポリA+RNAの精製方法
の一実施態様としては、次の工程を含むものである。 (a)核酸を含有する試料をタンパク質変性剤を含む溶
液により溶解する工程、(b)ポリA+RNAをオリゴ
dTが共有結合もしくは非共有結合により固定化された
担体に特異的に吸着させるか、又はポリA+RNAを担
体に特異的に結合可能な官能基を有するオリゴdTに結
合させ、さらに該官能基に特異的に結合可能な部分を有
する担体に結合させる工程、(c)担体−ポリA+RN
A複合体を液相より分離する工程、(d)該複合体を洗
浄する工程、(e)ポリA+RNAを該複合体から解離
させる工程、(f)該ポリA+RNA溶液に混入するD
NAをDNaseで処理する工程、(g)該DNase
処理液をタンパク質変性剤を含む溶液と混合する工程、
(h)ポリA+RNAをオリゴdTが共有結合もしくは
非共有結合により固定化された担体に特異的に吸着させ
るか、又はポリA+RNAを担体に特異的に結合可能な
官能基を有するオリゴdTに結合させ、さらに該官能基
に特異的に結合可能な部分を有する担体に結合させる工
程、(i)担体−ポリA+RNA複合体を液相より分離
する工程、(j)該複合体を洗浄する工程、(k)ポリ
+RNAを該複合体から解離させる工程工程(b)及
び/又は工程(h)を行う前に、緩衝液の添加を行うこ
とがより好ましい。
【0026】また、本発明におけるポリA+RNA精製
用試薬の一実施態様として、(a)タンパク質変性剤を
含有する溶解液、(b)オリゴdTが共有結合もしくは
非共有結合により固定化された担体又は担体に特異的に
結合可能な官能基を有するオリゴdT及び該官能基に特
異的に結合可能な部分を有する担体、(c)洗浄液、
(d)溶出液、及び(e)DNaseを含むことを特徴
とする。さらに、(f)RNase阻害剤及び/又は
(g)溶解工程後に添加する緩衝液を含むことがより好
ましい。(c)洗浄液が25〜100mMのナトリウム
塩もしくはリチウム塩を含むことが好ましい。また、
(g)溶解工程後に添加する緩衝液が200mM以下の
ナトリウム塩もしくはリチウム塩を含むことが好まし
い。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の実施例を例示することによ
って、本発明の効果をより一層明確なものとする。
【0028】実施例1 培養細胞からのポリA+RNA
の精製 (1)ポリA+RNAの精製 培養されたHeLaS3細胞5×106cellに400μ
lの溶解液 [4Mグアニジンチオシアン酸塩、0.5%
ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、0.1Mトリス−
塩酸緩衝液(pH8.0)、5mMジチオトレイトー
ル] を加え、よく溶解した。次に800μlの緩衝液
[0.1Mトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)、200
mM塩化リチウム、20mM EDTA] と混合し、2
5G注射針を装着したシリンジに約10回通し、粘性を
低下させた。新しいマイクロチューブに10mg/ml
のオリゴdT固定化磁性粒子(Genovision社)を125
μl分取し、磁性スタンド(Magical Trapper;東洋紡
績製)に静置し、磁性粒子を回収し、上清を除去した。
この磁性粒子に上記試料溶液を加え、ボルテックスミキ
サーでよく懸濁した後、室温で10分間放置した。
【0029】次に、このマイクロチューブを磁性スタン
ドに静置し、磁性粒子を回収し、上清をピペットで除去
した。次に4条件の洗浄液 [10mMトリス−塩酸緩衝
液(pH8.0)、1mM EDTA、75、50、2
5及び0mM塩化リチウム]を1ml加え、ボルテック
スミキサーでよく懸濁し、磁性粒子を回収し、上清を除
去した。この洗浄操作を3回繰り返し、上清を完全に除
去した。90μlのRNA分解酵素を含まない水を加
え、粒子を懸濁して、65℃、2分間加熱後、再度磁性
スタンドに静置し、上清を回収した。この際、 回収液
より9μl抜き取り、1回精製サンプルとした。このポ
リA+RNAを含む回収液に10×DNaseI Buffe
r [100mMトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)、2
0mM塩化マグネシウム] を10μl、1U/μlに調
製したDNaseI(宝酒造製)を1μl、10U/μ
lに調製したRNase Inhibitor(東洋紡績製)を1
μl加えて、氷上に10分間放置してDNAを処理し
た。この処理液にそのまま溶解液400μlを加えてよ
く混和した後、緩衝液で希釈した。
【0030】新しいマイクロチューブに10mg/ml
のオリゴdT固定化磁性粒子を125μl分取して、磁
性スタンドに静置し、磁性粒子を回収し、上清を除去し
た。この磁性粒子に上記希釈済み溶液を加えて、ボルテ
ックスミキサーでよく懸濁した後、室温で10分間放置
した。次に、このマイクロチューブを磁性スタンドに静
置し、磁性粒子を回収し、上清をピペットで除去した。
次に4条件の洗浄液を1ml加えて、ボルテックスミキ
サーでよく懸濁し、磁性粒子を回収し、上清を除去し
た。この洗浄操作を3回繰り返し、上清を完全に除去し
た。30μlのRNA分解酵素を含まない水を加え、粒
子を懸濁して、65℃、2分間加熱後、再度磁性スタン
ドに静置し、上清を回収した。
【0031】(2)アガロース電気泳動によるポリA+
RNAの解析 本発明の方法により培養細胞から得られたポリA+RN
A溶液3μl及び途中で分取した1回精製サンプル9μ
lをそれぞれ等量の色素液(0.25%ブロモフェノー
ルブルー、1mM EDTA、ホルムアミド)と混合
し、65℃、10分間加熱した後、1%アガロースゲル
に全量をスロットした。電気泳動装置はGelMate(東洋
紡績製)を用い、1×MOPS緩衝液(20mM MO
PS、5mM酢酸ナトリウム、1mM EDTA)中で
100V、40分間泳動を行った。電気泳動終了後、ゲ
ルをエチジウムブロマイド溶液で30分間浸せきし、水
道水にて軽く洗浄後、UV照射下で核酸の蛍光を撮影し
た。その結果を図1に示す。図1において、レーン1、
5は洗浄液中塩化リチウム濃度が75mM、レーン2、
6は洗浄液中塩化リチウムが50mM、レーン3、7は
洗浄液中塩化リチウムが25mM、レーン4、8は洗浄
液中塩化リチウムが0mM、レーン1〜4は1回精製サ
ンプル、レーン5〜8は本発明の方法により得られたポ
リA+RNAの泳動パターンを示す。いずれの洗浄条件
においても1回の精製ではゲノムDNAやrRNAの混
入が見られる。しかし、本発明のDNaseI処理と再
精製を行うことで、特に洗浄液中の塩化リチウムを50
mMとした場合に高純度のポリA +RNAが得られた。
【0032】
【発明の効果】上述したように、本発明により、様々な
生体材料から簡便でかつ高純度にポリA+RNAを精製
することが可能となった。この方法により得られたポリ
+RNAは、ノザンブロット解析、RT−PCR解
析、cDNAライブラリーの調製、cDNAクローニン
グなどの鋳型として利用でき、かつ不純物の混入が少な
いため、上述したような解析操作の負担を大きく軽減す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により、培養細胞より精製された
ポリA+RNAの電気泳動による解析結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 文清 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社敦賀バイオ研究所内 (72)発明者 川村 良久 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社敦賀バイオ研究所内 Fターム(参考) 4B024 AA20 CA11 HA11 HA19

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程(a)〜(k)を含んでなる
    ことを特徴とするポリA+RNAの精製方法。 (a)核酸を含有する試料をタンパク質変性剤を含む溶
    液により溶解する工程、(b)ポリA+RNAをオリゴ
    dTが共有結合もしくは非共有結合により固定化された
    担体に特異的に吸着させるか、又はポリA+RNAを担
    体に特異的に結合可能な官能基を有するオリゴdTに結
    合させ、さらに該官能基に特異的に結合可能な部分を有
    する担体に結合させる工程、(c)担体−ポリA+RN
    A複合体を液相より分離する工程、(d)該複合体を洗
    浄する工程、(e)ポリA+RNAを該複合体から解離
    させる工程、(f)該ポリA+RNA溶液に混入するD
    NAをDNaseで処理する工程、(g)該DNase
    処理液をタンパク質変性剤を含む溶液と混合する工程、
    (h)ポリA+RNAをオリゴdTが共有結合もしくは
    非共有結合により固定化された担体に特異的に吸着させ
    るか、又はポリA+RNAを担体に特異的に結合可能な
    官能基を有するオリゴdTに結合させ、さらに該官能基
    に特異的に結合可能な部分を有する担体に結合させる工
    程、(i)担体−ポリA+RNA複合体を液相より分離
    する工程、(j)該複合体を洗浄する工程、(k)ポリ
    +RNAを該複合体から解離させる工程
  2. 【請求項2】 工程(b)及び/又は工程(h)を行う
    前に、緩衝液の添加を行う請求項1記載のポリA+RN
    Aの精製方法。
  3. 【請求項3】 タンパク質変性剤がカオトロピック剤及
    び/又は界面活性剤である請求項1又は2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 カオトロピック剤がグアニジニウム塩、
    尿素、ヨウ化物及び(イソ)チオシアン酸塩からなる群
    より選択される少なくとも1種の化合物である請求項3
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウム、
    アルキル硫酸アルカリ金属塩、N−ラウロイルサルコシ
    ン、ノニデットP−40、ポリエチレングリコールモノ
    −p−イソオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
    レンソルビタンモノラウレートからなる群より選択され
    る少なくとも1種の化合物である請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 工程(b)及び/又は工程(h)を行う
    前に用いられる緩衝液が200mM以下のナトリウム塩
    もしくはリチウム塩を含む請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 洗浄液が25〜100mMのナトリウム
    塩もしくはリチウム塩を含む請求項1〜5のいずれかに
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 DNaseにRNase阻害剤を共存さ
    せる請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 (a)タンパク質変性剤を含有する溶解
    液、(b)オリゴdTが共有結合もしくは非共有結合に
    より固定化された担体又は担体に特異的に結合可能な官
    能基を有するオリゴdT及び該官能基に特異的に結合可
    能な部分を有する担体、(c)洗浄液、(d)溶出液、
    及び(e)DNaseを含むことを特徴とするポリA+
    RNA精製用試薬。
  10. 【請求項10】 (f)RNase阻害剤をさらに含む
    請求項9記載のポリA+RNA精製用試薬。
  11. 【請求項11】 (g)溶解工程後に添加する緩衝液を
    さらに含む請求項9記載のポリA+RNA精製用試薬。
  12. 【請求項12】 (f)RNase阻害剤及び(g)溶
    解工程後に添加する緩衝液をさらに含む請求項9記載の
    ポリA+RNA精製用試薬。
  13. 【請求項13】 (c)洗浄液が25〜100mMのナ
    トリウム塩もしくはリチウム塩を含む請求項9〜12の
    いずれかに記載の試薬。
  14. 【請求項14】 (g)溶解工程後に添加する緩衝液が
    200mM以下のナトリウム塩もしくはリチウム塩を含
    む請求項11又は12に記載の試薬。
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