JP2001299312A - 生ゴミを原料とする飼料の製造方法及びその装置 - Google Patents

生ゴミを原料とする飼料の製造方法及びその装置

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JP2001299312A JP2000119308A JP2000119308A JP2001299312A JP 2001299312 A JP2001299312 A JP 2001299312A JP 2000119308 A JP2000119308 A JP 2000119308A JP 2000119308 A JP2000119308 A JP 2000119308A JP 2001299312 A JP2001299312 A JP 2001299312A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高い品質と安全性を備えた飼料を
製造することができる生ゴミを原料とする飼料の製造方
法及びその装置の提供を課題とする。 【解決手段】 生ゴミを原料とする飼料の製造方法及び
その装置であって、上記生ゴミを原料とする飼料の製造
方法は、原料となる生ゴミAの細胞組織を破壊すると共
に、生ゴミAに含まれる水分を蒸発させるボイル乾燥工
程と、ボイル乾燥された生ゴミAに含まれる塊状物を取
り除いて粒子の均等化を図るための粒子均等化工程と、
粒子が均等化された生ゴミAを高温殺菌するための再加
熱工程と、再加熱工程によって高温殺菌された生ゴミA
から油脂分を除去するための脱脂工程より成り、さら
に、上記生ゴミを原料とする飼料の製造装置は、ボイル
乾燥工程を担うボイル乾燥機1と、粒子均等化工程を担
う粒子均等化手段3と、再加熱工程を担う再加熱機2
と、脱脂工程を担う脱脂機4を備えて成ることを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々な場所から発
生する生ゴミを原料とする飼料の製造方法及びその装置
に係り、更に詳しくは、高い品質を備えた飼料を生ゴミ
から製造することができる生ゴミを原料とする飼料の製
造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、スーパーや飲食店、食品加
工施設等からは、大量の生ゴミが発生しているものであ
り、この生ゴミを飼料や肥料として利用するために、従
来から様々な方法や装置が提案され実施されている。
【0003】そして、上記生ゴミを飼料として利用する
場合、生ゴミをそのまま牛や豚などの家畜に与えること
も可能であるが、一般的には、生ゴミを乾燥させ、上記
乾燥させた生ゴミを飼料として利用することが広く行わ
れており、生ゴミを乾燥させて飼料を製造するための方
法や装置についても様々なものが提案され実施されてい
る。
【0004】ところで、牛や豚などの家畜を生産する際
に最も懸念されるのが様々な病気への感染であり、家畜
が病気に感染する原因の一つに病原菌に汚染された飼料
が挙げられるため、生ゴミを乾燥させることによって製
造される飼料についても、病原菌による汚染を防止する
必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術による
と、生ゴミを乾燥させる際には、通常、生ゴミを加熱す
ることが行われているものであり、その結果、生ゴミが
加熱殺菌されることとなり、病原菌による飼料の汚染が
防止されていると考えられるが、上記生ゴミの加熱は、
生ゴミを乾燥することを主たる目的として行われている
ため、加熱が十分に行われない部分が生じやすく、例え
ば、生ゴミ中に塊状物が含まれている場合には、この塊
状物の中心部分が十分に加熱されず、加熱殺菌されない
ため、飼料が病原菌に汚染されてしまう恐れがあった。
【0006】さらに、上記生ゴミを乾燥させた飼料が、
たとえ病原菌に汚染されていないとしても、上記のよう
に飼料の殺菌が十分に行われていない可能性があり、こ
のような飼料を家畜に与えた場合には、家畜が体調を崩
してしまう等の不具合が生じる心配があり、そのため、
生ゴミを乾燥させて製造される飼料の品質及び安全性の
向上が求められるようになった。
【0007】従って、本発明の目的とするところは、上
述の如き従来の技術の有する問題点を解決するものであ
って、生ゴミを原料として製造される飼料の品質及び安
全性の向上を図ることができ、高い品質と安全性を備え
た飼料を生ゴミから製造することができる生ゴミを原料
とする飼料の製造方法及びその装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本発明は次の技術的手段を有する。即ち、生ゴミAを乾
燥させることによって、上記生ゴミAを飼料Bとして利
用するための生ゴミを原料とする飼料の製造方法であっ
て、上記生ゴミを原料とする飼料の製造方法は、原料と
なる生ゴミAの細胞組織を破壊すると共に、生ゴミAに
含まれる水分を蒸発させるボイル乾燥工程と、上記ボイ
ル乾燥された生ゴミAに含まれる塊状物を取り除いて粒
子の均等化を図るための粒子均等化工程と、上記粒子均
等化工程によって粒子が均等化された生ゴミAを高温殺
菌するための再加熱工程と、上記再加熱工程によって高
温殺菌された生ゴミAから油脂分を除去するための脱脂
工程より成ることを特徴とする生ゴミを原料とする飼料
の製造方法である。
【0009】さらに、生ゴミAを乾燥させることによっ
て、上記生ゴミAを飼料Bとして利用するための生ゴミ
を原料とする飼料の製造装置であって、上記生ゴミを原
料とする飼料の製造装置は、ボイル乾燥機1と、粒子均
等化手段3と、再加熱槽2と、脱脂機4を備えて成り、
上記ボイル乾燥機1は、原料である生ゴミAが投入され
る内部が円筒形状のボイル乾燥槽11と、内部に重力方
向に沿うように配設された回転軸13に連結されている
ことにより回転可能な撹拌手段12と、上記撹拌手段1
2により撹拌された生ゴミAに外部から熱を伝えるボイ
ル乾燥槽11の内壁面の伝熱面15を有して成り、上記
ボイル乾燥槽11内に投入される生ゴミAを、上記撹拌
手段12により撹拌することによって、上記生ゴミAの
細胞組織を破壊すると共に、上記生ゴミAを伝熱面15
に押し当てて生ゴミA内の水分を蒸発させるものであ
り、さらに、上記再加熱機2は、上記ボイル加熱機1に
よってボイル乾燥された生ゴミAが投入される内部が円
筒形状の再加熱槽21と、内部に重力方向に沿うように
配設された回転軸23に連結されていることにより回転
可能な撹拌手段22と、上記撹拌手段22により撹拌さ
れた生ゴミAに外部から熱を伝える再加熱槽21の内壁
面の伝熱面25とを有して成り、上記再加熱槽21内に
投入されるボイル乾燥された生ゴミAを、上記撹拌手段
12により撹拌することによって、上記生ゴミAを伝熱
面15に押し当ててボイル乾燥された生ゴミAをムラな
く高温殺菌するものであり、しかも、上記ボイル乾燥機
1によってボイル乾燥され、再加熱機に投入される生ゴ
ミAから塊状物を取り除くことによって生ゴミAの粒子
を均等化するために、上記粒子均等化手段3が、上記ボ
イル乾燥機1と再加熱機2との間に配設され、さらに、
上記再加熱機2によって高温殺菌された生ゴミAから油
脂分を除去するために、上記脱脂機4が、上記再加熱機
2の下流側に配設されていることを特徴とする生ゴミを
原料とする飼料の製造装置である。
【0010】本発明は、上記技術的手段より成り、生ゴ
ミAを原料として飼料Bを製造する際、ボイル乾燥工程
による短時間の乾燥によって、生ゴミAの鮮度が保たれ
ていると共に、粒子均等化工程によって品質の低下を招
く塊状物が取り除かれ、さらに、ボイル乾燥され塊状物
が取り除かれた生ゴミAを、再加熱工程による再加熱に
よって高温殺菌すると共に、脱脂工程によって品質の劣
化を招く油脂分の除去が行われ、上記各工程を経ること
によって生ゴミAを原料とする飼料Bが製造されるもの
であるので、高い品質と安全性を備えた飼料Bを得るこ
とができる。
【0011】さらに、上記ボイル乾燥機1によって生ゴ
ミAのボイル乾燥を行うと共に、上記再加熱機2によっ
てボイル乾燥された生ゴミAの高温殺菌を行い、しか
も、上記粒子均等化手段3によって高温殺菌が行われる
ボイル乾燥された生ゴミAから塊状物を取り除いて粒子
の均等化を図ると共に、上記脱脂機4によって高温殺菌
された生ゴミAから油脂分を除去することによって生ゴ
ミAを原料とする飼料Bが製造されるものであり、これ
によって、高い品質と安全性を備えた飼料Bを得ること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づき詳細に説明する。図1に示したように、本
発明の生ゴミを原料とする飼料の製造装置は、ボイル乾
燥機1と、再加熱機2と、上記ボイル乾燥機1と再加熱
機2との間に設けられた粒子均等化手段3と、上記再加
熱機33の下流側に設けられた脱脂機4より成り、上記
ボイル乾燥機1の上流側には、原料となる生ゴミAを貯
留する原料ホッパー5が、上記脱脂機4の下流側には、
生ゴミAを原料として製造された飼料Bを貯留する飼料
ホッパー6が設けられている。
【0013】そして、上記生ゴミを原料とする飼料の製
造装置におけるボイル乾燥機1は、原料となる生ゴミA
の細胞組織を破壊すると共に、生ゴミAに含まれる水分
を蒸発させるボイル乾燥工程を担い、上記粒子均等化手
段3は、上記ボイル乾燥工程によってボイル乾燥された
生ゴミAに含まれる塊状物を取り除いて粒子の均等化を
図るための粒子均等化工程を担い、上記再加熱機2は、
上記粒子均等化工程によって粒子が均等化された生ゴミ
Aを高温殺菌するための再加熱工程を担い、上記脱脂機
4は、上記再加熱工程によって高温殺菌された生ゴミA
から生ゴミAに含まれる油脂分を除去するための脱脂工
程を担うものであり、図2に示した本発明のゴミを原料
とする飼料の製造方法(図2)を実現するものである。
【0014】そして、上記ボイル乾燥機1は、導入管3
1を介して上記原料ホッパー5と連結されていると共
に、導出管33を介して上記粒子均等化手段3と連結さ
れており、上記導入管31の内部には導入スクリューコ
ンベア32が、上記導出管33の内部には導出スクリュ
ーコンベア34が設けられている。
【0015】さらに、上記再加熱機2は、連結管35を
介して上記粒子均等化手段3と連結されていると共に、
連結管36を介して上記脱脂機4と連結されており、ま
た、上記脱脂機4は、連結管37を介して飼料ホッパー
6に連結されている。
【0016】そして、上記の如く、各部が連結されてい
ることにより、原料ホッパー5に投入されて貯留された
生ゴミAは、ボイル乾燥機1、粒子均等化手段3、再乾
燥機2、脱脂機4の順に送られ、飼料Bに加工されて飼
料ホッパー6に貯留されるものである。
【0017】次に、上記生ゴミを原料とする飼料の製造
装置を構成する各部の詳細について説明する。上記ボイ
ル乾燥機1は、図3に示したように、生ゴミAを収容す
るためのボイル乾燥槽11を備え、上記ボイル乾燥槽1
1の外壁面には、ジャケット14が取り付けられてお
り、上記ジャケット14の内部には、図示せざるボイラ
ーからの蒸気が送り込まれるように構成され、さらに、
上記ボイル乾燥機1のボイル乾燥槽11の内壁面は、上
記ジャケット14に送り込まれた蒸気の熱を生ゴミAに
伝えるための伝熱面15となっている。
【0018】そして、上記ボイル乾燥機1のボイル乾燥
槽11の内部は、円筒形状に形成されているものであっ
て、上記ボイル乾燥槽11の内部には、重力方向に沿う
方向に回転軸13が配設されており、上記回転軸13に
は、回転巻上羽根、螺旋回転羽根等の撹拌手段12が連
結され、しかも、上記回転軸13及び撹拌手段12は、
上記ボイル乾燥槽11の外部に設けられたモーター16
によって回転可能に構成されている。
【0019】また、上記ボイル乾燥機1のボイル乾燥槽
11には、廃蒸気冷却器7及び脱臭器8が配設されてお
り、上記廃蒸気冷却器7は、上記ボイル乾燥槽11内で
発生した廃蒸気を冷却することにより、上記廃蒸気を凝
縮液と微量な廃ガスとに分けるものであり、上記廃蒸気
冷却器7としては、間接コンデンサー等が考慮され、さ
らに、凝縮液とならない微量な廃ガス成分は、脱臭器8
へと送られ、脱臭処理されるものであり、上記脱臭器8
としては、白金触媒脱臭器等が考慮される。
【0020】そして、上記再加熱機2は、図5に示した
ように、生ゴミAを収容するための再加熱槽21を備
え、上記再加熱槽21の外壁面には、ジャケット24が
取り付けられており、上記ジャケット24の内部には、
図示せざるボイラーからの蒸気が送り込まれるように構
成され、さらに、上記再加熱機2の再加熱槽21の内壁
面は、上記ジャケット24に送り込まれた蒸気の熱を生
ゴミAに伝えるための伝熱面25となっている。
【0021】そして、上記再加熱機2の再加熱槽21の
内部は、円筒形状に形成されているものであって、上記
再加熱槽21の内部には、重力方向に沿う方向に回転軸
23が配設されており、上記回転軸23には、回転巻上
羽根、螺旋回転羽根等の撹拌手段22が連結され、しか
も、上記回転軸24及び撹拌手段22は、上記再加熱槽
21の外部に設けられたモーター26によって回転可能
に構成されているものであり、本実施の形態では、上記
再加熱槽21の内部に配設される撹拌手段22が上下2
段に配設されている場合を示している。
【0022】そして、上記粒子均等化手段3としては、
上記ボイル乾燥機1によってボイル乾燥された生ゴミA
に含まれている塊状物を取り除くことができるもの、具
体的には、振動フルイ機等が考慮されるものであり、ボ
イル乾燥された生ゴミAをフルイにかけることで、ボイ
ル乾燥された生ゴミAに含まれている塊状物を取り除
き、ボイル乾燥された生ゴミAの粒子の均等化を行うも
のである。
【0023】そして、上記脱脂機4は、再加熱機2によ
って再加熱されて高温殺菌された生ゴミAに含まれる油
脂分を除去するものであって、高温殺菌された生ゴミA
を搾ることによって、高温殺菌された生ゴミAに含まれ
る油脂分の除去を行うものが考慮され、高温殺菌された
生ゴミAから除去された油脂分は、油タンク9へと導か
れ、回収されるものである。
【0024】そして、上記原料ホッパー5は、所定量の
生ゴミAを貯留することができる容量を備えると共に、
原料ホッパー5内に生ゴミAを投入するための原料投入
機38を備え、スーパーや飲食店、食品加工施設等から
回収された生ゴミAは、上記原料投入機38によって、
原料ホッパー5の原料投入口39から投入され、貯留さ
れるものである。
【0025】そして、上記飼料ホッパー6は、所定量の
飼料Bを貯留することができる容量を備えると共に、そ
の底部に導出スクリューコンベア42が有する導出管4
0を備え、上記飼料Bを貯留しておくと共に、導出管4
0から飼料ホッパー6内に貯留された飼料Bを導出し、
製品収容袋10に袋詰めする等の作業が行えるように構
成されている。
【0026】次に、上記生ゴミを原料とする飼料の製造
装置の作動について説明する。先ず、スーパーや飲食
店、食品加工施設等にて生じた生ゴミAは、飼料Bの原
料として回収された後、上記原料投入機38によって、
原料ホッパー5の原料投入口39から投入され、原料ホ
ッパー5内に貯留される。
【0027】次いで、上記原料ホッパー5内に貯留され
た生ゴミAは、上記原料ホッパー5の底部に設けられた
導入スクリューコンベア32により導入管31内を通っ
てボイル乾燥機1のボイル乾燥槽11内へ送られる。
【0028】そして、上記ボイル乾燥機1のボイル乾燥
槽11内へ送られた生ゴミAは、ボイル乾燥槽11内に
て回転Rする撹拌手段12によって撹拌され、しかも、
上記撹拌手段12によって撹拌された生ゴミAは、上記
撹拌手段12により細胞組織が破壊されると共に、上記
ボイル乾燥槽11内の内壁面の伝熱面15に押し当てら
れるものであり、上記伝熱面15に押し当てられた生ゴ
ミAに熱が伝わることによって、上記生ゴミAの水分が
蒸発していくものである。
【0029】さらに、図3及び図4に示したように、ボ
イル乾燥槽11内に収容された生ゴミAは、ボイル乾燥
槽11内に配設された撹拌手段12の平坦面17によっ
て、ボイル乾燥槽11内にて巻き上げられると共に、巻
き上げによる遠心力Pによって伝熱面15に押し付けら
れる。
【0030】そして、上記伝熱面15に押し付けられた
生ゴミAは、一側に上記伝熱面15に接触する面を有す
ると共に、他側にボイル乾燥槽11内の空間の空気と接
触する蒸発面Fを有することとなり、そのため、上記伝
熱面15に接触した生ゴミAは、伝熱面15からの熱に
よって、その場である程度の水分蒸発を起こし、次い
で、上記伝熱面15に接触した時の水分蒸発によって含
水率が低くなった生ゴミAは、含水率の高い生ゴミAと
入れ換わるようにして上記蒸発面F側に移動し、蒸発面
Fに移動した生ゴミAは、ボイル乾燥槽11内の空間の
空気にさらされることで更に水分蒸発が進む。
【0031】即ち、上記生ゴミAは、ボイル乾燥槽11
内において、伝熱面15側から蒸発面Fへ移動すると同
時に、撹拌手段12の平坦面17によって巻き上げられ
た生ゴミAが、その後に巻き上げられた生ゴミAによっ
て断続的に押し上げられ、伝熱面15に沿って上昇して
行くものであり、そのため、上記生ゴミAには、回転し
つつ上方へ向かう(伝熱面15から蒸発面Fへの移動を
行いつつ、伝熱面15に沿って巻き上がり、上昇してゆ
く)ような作用が働き、その結果、生ゴミAに含まれる
水分が効率良く蒸発させられることとなり、加えて、上
記生ゴミAは、撹拌手段12によって細胞組織が破壊さ
れ、水分を保持する力が低下させられているので、生ゴ
ミAの乾燥が促進され、生ゴミAの乾燥を短時間で行う
ことができる。
【0032】また、上記生ゴミAが伝熱面15と接触す
ることにより発生した廃蒸気は、上記ボイル乾燥槽11
に設けられた廃蒸気冷却器7に送られて冷却されるもの
であり、上記廃蒸気のほとんどが凝縮液となって回収さ
れ、さらに、凝縮液とならない廃ガス成分は、脱臭器8
へと送られ、脱臭処理される。
【0033】そして、上記ボイル乾燥機1のボイル乾燥
槽11内でボイル乾燥させられた生ゴミAは、導出スク
リューコンベア34により導出管33内を通って粒子均
等化手段3を成す振動フルイ機へと送られ、上記振動フ
ルイ機によってボイル乾燥された生ゴミAに含まれてい
る塊状物が取り除かれ、粒子の均等化が図られる。
【0034】次に、上記粒子均等化手段3を成す振動フ
ルイ機によって粒子の均等化が図られた生ゴミAは、連
結管35を経て再加熱機2の再加熱槽21内へ送られ、
上記再加熱機2の再加熱槽21内へ送られた粒子が均等
化された生ゴミAは、再加熱槽21内に配設された撹拌
手段22によって撹拌されると共に、撹拌手段22の平
坦面27によって巻き上げられ、上記再加熱槽21内の
内壁面の伝熱面25に押し当てられるものであり、これ
によって粒子が均等化された生ゴミAに熱が伝わり、高
温殺菌されるものであり、しかも、上記生ゴミAに含ま
れていた塊状物が取り除かれ、生ゴミAの粒子が均等化
されていることにより、生ゴミAの高温殺菌を確実に行
うことができる。
【0035】さらに、上記再加熱槽21内に配設される
撹拌手段22は、上下2段に配設されているものであ
り、再加熱槽21内に収容された粒子が均等化された生
ゴミAをムラなく高温殺菌できるものである。
【0036】また、上記再加熱機2における粒子が均等
化された生ゴミAの再加熱は、上記ボイル乾燥機1にお
ける生ゴミAのボイル乾燥と同様に行われるものであ
り、再加熱時における再加熱槽21内で生じる巻き上げ
等の作用については説明を省略する。
【0037】そして、上記再加熱機2によって粒子が均
等化された生ゴミAを高温殺菌する際、上記再加熱機2
の再加熱槽21内の温度を160℃以上に保つと同時
に、再加熱槽21内に送られた粒子が均等化された生ゴ
ミAを再加熱槽21内に15分以上収容しておくもので
あり、こうすることにより、粒子が均等化された生ゴミ
Aの高温殺菌を確実に行うことができる。
【0038】次いで、上記再加熱槽21内にて高温殺菌
された生ゴミAは、連絡管36を経て脱脂機4へ送ら
れ、上記脱脂機4に送られた高温殺菌された生ゴミA
は、上記脱脂機4によって油脂分を除去(脱脂)される
ものであり、高温殺菌された生ゴミAにおける含有油脂
分が10パーセント以下に成されるものである。
【0039】そして、上記高温殺菌された生ゴミAから
油脂分を除去する作業は、生ゴミAが再加熱され、高温
殺菌された直後に行われるため、生ゴミAに含まれる油
脂分が液状となっているので、生ゴミAから油脂分を除
去(搾出等)し易く、容易且つ確実に生ゴミAに含まれ
る油脂分の除去を行うことができ、しかも、生ゴミAに
含まれる油脂分を除去することにより、油脂分の酸化に
伴う品質の劣化が防止される。
【0040】さらに、上記脱脂機4によって生ゴミから
除去された油脂分(動物性油及び植物油の混合油)は、
油タンク9に回収され、再利用されるものである。
【0041】そして、高温殺菌された後に油脂分の除去
が行われ、含有油脂分が10パーセント以下に成された
生ゴミAは、上記脱脂機4から連結管37を経て飼料ホ
ッパー6へと送られ、製品である飼料Bとして飼料ホッ
パー6に一旦貯留されるものであり、上記飼料ホッパー
6に貯留された飼料Bは、上記飼料ホッパー6の底部に
設けられた導出スクリューコンベア42により導出管4
0を通って製品収容袋10に袋詰めされる等した後、出
荷され、利用されるものである。
【0042】そして、上述の如く製造された生ゴミAを
原料とする飼料Bは、ボイル乾燥による短時間の乾燥に
よって、生ゴミAの鮮度が保たれていると共に、品質の
低下を招く塊状物が取り除かれており、しかも、ボイル
乾燥され塊状物が取り除かれた生ゴミAを、再加熱する
ことによって高温殺菌すると共に、品質の劣化を招く油
脂分を除去することによって製造されるものであるの
で、高い品質と安全性を備えることとなる。
【0043】さらに、上記再加熱による高温殺菌を上述
した160℃で15分以上行うと共に、含有油脂分を1
0パーセント以下にすることにより、世界一厳しいとさ
れるヨーロッパにおける飼料の品質規格を満たす高い品
質と安全性を備えた飼料Bを提供することができる。
【0044】そして、高い品質と安全性を備えるという
付加価値の高い飼料Bを生ゴミAから製造することがで
きることにより、生ゴミAの処理コストの低減を図るこ
とができる。
【0045】尚、本実施の形態では、ボイル乾燥機1に
おけるボイル乾燥槽11及び再加熱機2における再加熱
槽21の伝熱面15,25を加熱するために、ボイラー
から供給される蒸気が送り込まれるジャケット14,2
4を取り付けた場合を示したが、電気ヒーター等の他の
加熱手段を適用することも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によると次の
様な効果を奏する。即ち、請求項1によると、生ゴミを
原料とする飼料の製造が、ボイル乾燥による短時間の乾
燥によって、生ゴミの鮮度を保つと共に、品質の低下を
招く塊状物を取り除き、さらに、ボイル乾燥され塊状物
が取り除かれた生ゴミを、再加熱することによって高温
殺菌すると共に、品質の劣化を招く油脂分を除去するこ
とによって行われるので、高い品質と安全性を備えた飼
料を製造することができる生ゴミを原料とする飼料の製
造方法を提供することができる。
【0047】さらに、請求項2によると、上記高い品質
と安全性を備えた飼料を製造することができる生ゴミを
原料とする飼料の製造方法を実現することができる生ゴ
ミを原料とする飼料の製造装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生ゴミを原料とする飼料の製造装置を
示す全体構成図である。
【図2】本発明の生ゴミを原料とする飼料の製造方法を
示すフローチャートである。
【図3】本発明の生ゴミを原料とする飼料の製造装置に
おけるボイル乾燥機を示す断面図である。
【図4】図3における右側部の部分拡大図である。
【図5】本発明の生ゴミを原料とする飼料の製造装置に
おける再加熱機を示す一部断面を含む斜視図である。
【符号の説明】
1 ボイル乾燥機 2 再加熱機 3 粒子均等化手段 4 脱脂機 5 原料ホッパー 6 飼料ホッパー 7 廃蒸気冷却器 8 脱臭器 9 油タンク 10 製品収容袋 11 ボイル乾燥槽 12 撹拌手段 13 回転軸 14 ジャケット 15 伝熱面 16 モーター 17 平坦面 21 再加熱槽 22 撹拌手段 23 回転軸 24 ジャケット 25 伝熱面 26 モーター 27 平坦面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 11/16 B09B 3/00 303M Fターム(参考) 3L113 AA04 AA09 AB05 AC05 AC25 AC40 AC45 AC46 AC58 AC59 AC63 AC68 AC79 AC87 BA01 DA10 DA24 4B061 AA01 AA08 DA06 DA10 DB01 DB02 DB12 DB13 DB22 DB23 4D004 AA03 AC05 BA04 CA04 CA08 CA15 CA42 CA46 CA50 CB31 DA02 DA06 DA09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ゴミAを乾燥させることによって、上
    記生ゴミAを飼料Bとして利用するための生ゴミを原料
    とする飼料の製造方法であって、 上記生ゴミを原料とする飼料の製造方法は、原料となる
    生ゴミAの細胞組織を破壊すると共に、生ゴミAに含ま
    れる水分を蒸発させるボイル乾燥工程と、上記ボイル乾
    燥された生ゴミAに含まれる塊状物を取り除いて粒子の
    均等化を図るための粒子均等化工程と、上記粒子均等化
    工程によって粒子が均等化された生ゴミAを高温殺菌す
    るための再加熱工程と、上記再加熱工程によって高温殺
    菌された生ゴミAから油脂分を除去するための脱脂工程
    より成ることを特徴とする生ゴミを原料とする飼料の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 生ゴミAを乾燥させることによって、上
    記生ゴミAを飼料Bとして利用するための生ゴミを原料
    とする飼料の製造装置であって、 上記生ゴミを原料とする飼料の製造装置は、ボイル乾燥
    機1と、粒子均等化手段3と、再加熱槽2と、脱脂機4
    を備えて成り、上記ボイル乾燥機1は、原料である生ゴ
    ミAが投入される内部が円筒形状のボイル乾燥槽11
    と、内部に重力方向に沿うように配設された回転軸13
    に連結されていることにより回転可能な撹拌手段12
    と、上記撹拌手段12により撹拌された生ゴミAに外部
    から熱を伝えるボイル乾燥槽11の内壁面の伝熱面15
    を有して成り、上記ボイル乾燥槽11内に投入される生
    ゴミAを、上記撹拌手段12により撹拌することによっ
    て、上記生ゴミAの細胞組織を破壊すると共に、上記生
    ゴミAを伝熱面15に押し当てて生ゴミA内の水分を蒸
    発させるものであり、さらに、上記再加熱機2は、上記
    ボイル加熱機1によってボイル乾燥された生ゴミAが投
    入される内部が円筒形状の再加熱槽21と、内部に重力
    方向に沿うように配設された回転軸23に連結されてい
    ることにより回転可能な撹拌手段22と、上記撹拌手段
    22により撹拌された生ゴミAに外部から熱を伝える再
    加熱槽21の内壁面の伝熱面25とを有して成り、上記
    再加熱槽21内に投入されるボイル乾燥された生ゴミA
    を、上記撹拌手段12により撹拌することによって、上
    記生ゴミAを伝熱面15に押し当ててボイル乾燥された
    生ゴミAをムラなく高温殺菌するものであり、しかも、
    上記ボイル乾燥機1によってボイル乾燥され、再加熱機
    に投入される生ゴミAから塊状物を取り除くことによっ
    て生ゴミAの粒子を均等化するために、上記粒子均等化
    手段3が、上記ボイル乾燥機1と再加熱機2との間に配
    設され、さらに、上記再加熱機2によって高温殺菌され
    た生ゴミAから油脂分を除去するために、上記脱脂機4
    が、上記再加熱機2の下流側に配設されていることを特
    徴とする生ゴミを原料とする飼料の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2426004A (en) * 2005-05-13 2006-11-15 Design Build And Recycle Ltd Process for treating waste
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CN112063493A (zh) * 2020-09-30 2020-12-11 湖北君集水处理有限公司 一种利用湿垃圾好氧发酵制备饲料的系统及方法
CN118066821A (zh) * 2024-04-25 2024-05-24 兰州资源环境职业技术大学 一种基于化学工程催化剂的搅拌干燥设备

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