JP2001297997A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2001297997A
JP2001297997A JP2000114537A JP2000114537A JP2001297997A JP 2001297997 A JP2001297997 A JP 2001297997A JP 2000114537 A JP2000114537 A JP 2000114537A JP 2000114537 A JP2000114537 A JP 2000114537A JP 2001297997 A JP2001297997 A JP 2001297997A
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resist film
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Masaru Sugimoto
大 杉本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン注入の深さが異なる不純物注入領域を
1回の工程で行うことのよって、不純物注入領域間の位
置精度を高めて高集積化を図るとともに、工程数を削減
して製造コストの低減を図る。 【解決手段】 基板11上に複数の異なった膜厚領域を
有するレジストパターン24を形成する工程と、レジス
トパターン24をマスクにして基板11にイオン注入を
行う工程とを備えていて、レジストパターン24は、例
えば基板11上に形成したレジスト膜21を、ハーフト
ーンマスクを用いて露光し、現像することにより形成す
る。もしくは、露光波長の解像限界以下のパターンサイ
ズを有する網目状パターンを形成したフォトマスクを用
いてレジスト膜を露光した後、現像することによって作
製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、詳しくはイオン注入を行う半導体装置の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の製造方法において、
半導体基板(以下基板という)中に不純物を注入する工
程において、図4に示すような以下の方法がとられてい
た。
【0003】図4の(1)に示すように、フォトレジス
ト(以下レジストという)膜121が所望の厚さになる
ように、レジストの粘度、塗布回転数を調整し、基板1
11表面に塗布する。
【0004】次いで図4の(2)に示すように、従来の
方法によって、透明基板132に形成した遮光膜133
に不純物を注入したい部分のフォトレジスト膜が除去さ
れるように開口パターン134を形成したフォトマスク
131を作製する。そして、このフォトマスク131を
基板111上の既に形成されている下地パターン(図示
せず)と位置合わせを行い、フォトマスク131上より
露光光Lを照射してレジスト膜121の露光を行う。こ
の露光では開口パターン134を通過した露光光Ltが
レジスト膜121を露光する。次いで現像を行って、図
4の(3)に示すように、基板111上にマスクとなる
レジスト膜121に開口部122を形成したレジストパ
ターン123を得る。
【0005】図4の(4)に示すように、イオン注入装
置(図示せず)を用いて、上記レジストパターン123
でマスキングされた基板111全面へ、所望の不純物イ
オンのイオンビーム141(図面では矢印で示す)を所
望の量(以下ドーズ量という)で注入する。このときの
注入エネルギーは基板111中に形成したい不純物領域
の深さとイオン注入種によって決定される。また、上記
レジスト膜121の膜厚は、この注入エネルギーより決
定される。すなわち、イオン注入されたイオンが基板1
11中に注入されることなく、レジスト膜121中で止
まるような膜厚に設定される必要がある。
【0006】不純物イオンの注入が終了した後、図4の
(5)に示すように、基板111上より上記レジストパ
ターン123〔前記図4の(4)参照〕を除去する。こ
のレジストパターンの除去は、例えばレジスト剥離液を
用いて行う。このようにして、基板111中に所望の深
さで所望のドーズ量の不純物注入領域112を形成す
る。
【0007】以下、上記プロセスを、不純物を注入した
い領域、エネルギー、ドーズ量、イオン種ごとに繰り返
し行って、基板中に所望の不純物プロファイルを形成す
る。
【0008】例えば、図4の(6)に示すように、レジ
スト膜221が所望の厚さになるように、レジストの粘
度、塗布回転数を調整し、基板111表面に塗布する。
【0009】次いで図4の(7)に示すように、従来の
方法によって、透明基板232に形成した遮光膜233
に不純物を注入したい部分のフォトレジスト膜が除去さ
れるように開口パターン234を形成したフォトマスク
231を作製する。そして、このフォトマスク231を
基板111上の既に形成されている下地パターン(図示
せず)と位置合わせを行い、フォトマスク131上より
露光光Lを照射してレジスト膜221の露光を行う。こ
の露光では開口パターン234を通過した露光光Ltが
レジスト膜221を露光する。次いで現像を行って、図
4の(8)に示すように、基板111上にマスクとなる
レジスト膜221に開口部222を形成したレジストパ
ターン223を得る。
【0010】図4の(9)に示すように、イオン注入装
置(図示せず)を用いて、上記レジストパターン223
でマスキングされた基板111全面へ、所望の不純物イ
オンのイオンビーム242(図面では矢印で示す)を所
望の量(以下ドーズ量という)で注入する。このときの
注入エネルギーは基板111中に形成したい不純物領域
の深さとイオン注入種によって決定される。また、上記
レジスト膜221の膜厚は、この注入エネルギーより決
定される。すなわち、イオン注入されたイオンが基板1
11中に注入されることなく、レジスト膜221中で止
まるような膜厚に設定される必要がある。
【0011】不純物イオンの注入が終了した後、図4の
(10)に示すように、基板111上より上記レジスト
パターン223〔前記図4の(9)参照〕を除去する。
このレジストパターンの除去は、例えばレジスト剥離液
を用いて行う。このようにして、上記不純物領域112
とは異なる領域の基板111中に所望の深さで所望のド
ーズ量の不純物注入領域113を形成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の製造方法では、注入を行うイオン種、深さが異なる
と、その都度、上記従来の技術で説明した工程を繰り返
し行う必要があり、注入領域間の位置精度は露光時のフ
ォトマスクと、既に形成去れている下地パターンとの位
置合わせ精度で決まってくる。このため、半導体装置の
設計時にこの合わせずれ量を考慮する必要があり、高集
積化の阻害となっていた。また、必要な素子特性が得ら
れないことにもなっていた。また、合わせずれによっ
て、半導体装置の製造歩留まりを低下させることにもな
っていた。また、イオン注入を行う工程数が増加するた
め、製造コストの増大にもつながっていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置の製造方法である。
【0014】本発明の半導体装置の製造方法は、基板上
に複数の異なった膜厚領域を有するレジストパターンを
形成する工程と、前記レジストパターンをマスクにして
前記基板にイオン注入を行う工程とを備えた製造方法で
ある。そのレジストパターンは、前記基板上にレジスト
膜を形成した後、ハーフトーンマスクを用いてレジスト
膜を露光し、その露光したレジスト膜を現像することに
より形成する。もしくは、前記基板上にレジスト膜を形
成した後、露光波長の解像限界以下のパターンサイズを
有する網目状パターンを形成したフォトマスクを用いて
レジスト膜を露光し、その露光したレジスト膜を現像す
ることにより作製する。
【0015】上記半導体装置の製造方法では、複数の異
なった膜厚領域を有するレジストパターンをマスクにし
て基板にイオン注入を行うことから、基板中の異なった
深さに不純物を注入することが可能になる。
【0016】また、ハーフトーンマスクもしくは露光波
長の解像限界以下のパターンサイズを有する網目状パタ
ーンを形成したフォトマスクを用いて、一回の露光によ
って複数の異なった膜厚領域を有するレジストパターン
を形成することから、複数の異なった膜厚領域間では、
露光時の合わせずれは原理的に存在しない。そのため、
異なった深さで注入された不純物注入領域間の位置精度
は、フォトマスクの位置精度によって決まるため、非常
に高精度の不純物パターンを得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置の製造方法に
係る第1の実施の形態を、図1の製造工程断面図によっ
て説明する。
【0018】図1の(1)に示すように、フォトレジス
ト(以下レジストという)膜21が所望の厚さになるよ
うに、レジストの粘度、塗布回転数を調整し、基板(例
えば、シリコン基板)11表面に塗布する。ここでは、
一例としてレジストの塗布膜厚を3.0μmとした。
【0019】次いで、図1の(2)に示すように、不純
物の注入量に応じて露光光の透過割合が異なる、いわゆ
るハーフトーンマスク31を用意する。このハーフトー
ンマスク31を作製するには、まず、透明基板32に形
成した遮光膜33に不純物を注入したい部分のフォトレ
ジスト膜が露光されるように開口パターン34、35を
形成する。そして露光によりフォトレジスト膜が膜減り
を起こすようにする位置に対応した開口パターン35に
は半透明膜36を形成する。このようにして、ハーフト
ーンマスク31を作製する。
【0020】上記ハーフトーンマスク31を基板11上
の既に形成されている下地パターン(図示せず)と位置
合わせを行って露光を行う。ここでは、ハーフトーンマ
スク31の半透明膜36を形成した開口パターン35の
ハーフトーン領域の透過率を50%に設定し、露光波長
が365nmのi線からなる露光光Lを用い、露光量を
150mJ/cm2 に設定して露光を行った。この露光
では開口パターン34、35を通過した露光光Lt1、
Lt2がレジスト膜21を露光する。
【0021】次いで現像を行って、図1の(3)に示す
ように、基板11上にマスクとなるレジスト膜21に開
口部22と膜減り部23を形成したレジストパターン2
4を得る。現像は専用現像液を用い、現像後に残される
膜厚は、図2の現像後のレジスト膜と露光量との関係を
示した残膜厚特性図によった。すなわち、全て露光する
領域の残膜厚は0、また遮光領域の残膜厚は3.0μ
m、ハーフトーン領域は透過率が50%となっているた
め150mJ/cm2 の50%、すなわち、75mJ/
cm2 が露光されるため、レジスト膜厚は1μmとなっ
た。
【0022】図1の(4)に示すように、イオン注入装
置(図示せず)を用いて、上記レジストパターン24で
マスキングされた基板11全面へ、所望の不純物イオン
のイオンビーム41(図面では矢印で示す)を所望のド
ーズ量を注入する。ここでは、注入エネルギーを500
keV、ドーズ量を1×1011個/cm2 に設定した。
【0023】上記注入エネルギーは、基板11中に形成
したい不純物領域の深さとイオン注入種によって決定さ
れる。また、上記塗布したレジスト膜21の膜厚は、こ
の注入エネルギーより決定される。すなわち、レジスト
膜21の開口部22および膜減り部23では、イオン注
入された不純物イオンが基板11中にどの程度の深さま
で到達するかを考慮して、各領域のレジスト膜厚を設定
する必要がある。また、イオン注入した不純物イオンを
基板11に到達させない領域では、注入された不純物イ
オンがレジスト中で止まるような膜厚に設定する必要が
ある。
【0024】不純物イオンの注入が終了した後、図1の
(5)に示すように、基板11中に、不純物注入領域5
1と、それよりも注入深さが浅い不純物注入領域52と
が形成される。この不純物注入領域52は、注入イオン
の一部がレジストパターン24の膜減り部23〔前記図
1の(4)参照〕に吸収されるため、不純物注入領域5
1よりもドーズ量が少なくなる。
【0025】その後、基板11上より上記レジストパタ
ーン24〔前記図1の(4)参照〕を除去する。このレ
ジストパターンの除去は、例えばレジスト専用剥離液
(例えば硫酸と過酸化水素水の混合液)を用いて行う。
このとき、注入エネルギーによっては、レジスト表面が
硬化して剥離されにくくなっているので、その際には、
例えば、アッシング装置による灰化処理を付加して、レ
ジスト除去を容易にしてもよい。
【0026】上記製造方法によれば、レジスト膜の露光
時にハーフトーンマスク31の遮光膜33によって完全
に遮光されていた領域のレジスト膜21の膜厚は3.0
μmあるので、注入したイオンはレジスト膜21中で止
まり、基板11中には注入されない。また、レジスト膜
21の露光時にハーフトーンマスク31の開口部34に
対応する領域のレジスト膜21には開口部22が形成さ
れていて、イオン注入時にはマスクとなるものが存在し
ていない。そのため、500keVの注入エネルギーで
注入されることになる。そのため、基板表面から深さ
1.1μmの領域に不純物注入領域51を得ることがで
きる。また、レジスト膜21の露光時にハーフトーンマ
スク31の半透明膜36に対応する領域のレジスト膜2
1には1μmの厚さの膜減り部23が形成されていて、
その膜減り部23を通して基板11中に不純物イオンが
注入されるため、基板11中には深さ0.38μm領域
に不純物注入領域52を得ることができる。
【0027】つまり、一回の露光、現像、イオン注入に
よって、2種類の深さに不純物を注入することが可能に
なった。
【0028】また、ハーフトーンマスク31を用いて、
一回の露光によって複数の異なった膜厚領域を有するレ
ジストパターン24を形成することから、複数の異なっ
た膜厚領域間では、露光時の合わせずれは原理的に存在
しない。そのため、異なった深さで注入された不純物注
入領域51、52間の位置精度は、フォトマスク(ハー
フトーンマスク31)の位置精度によって決まるため、
非常に高精度の不純物パターンを得ることができる。
【0029】上記実施の形態では、フォトマスクのハー
フトーン領域は50%の透過率のみとしたが、これを複
数種類の透過率を有する領域を持つフォトマスクを用い
てレジスト膜を露光することにより、複数種類の深さに
イオン注入することができる。
【0030】また、ハーフトーンマスクを用いなくて
も、露光波長に対する解像限界以下のサイズの例えば網
目(メッシュ)状パターンを使用することによって、網
目状パターンの部分で露光されたレジスト膜は解像せず
に膜減りのみを生じる。そのため、上記ハーフトーンマ
スクを用いた露光と同様の効果を得ることができる。
【0031】その一例を、第2の実施の形態として、図
3の製造工程断面図によって説明する。図3では、前記
図1によって説明した構成部品と同様のものには同一符
号を付与した。
【0032】図3の(1)に示すように、フォトレジス
ト(以下レジストという)膜21が所望の厚さになるよ
うに、レジストの粘度、塗布回転数を調整し、基板11
表面に塗布する。ここでは、一例としてレジストの塗布
膜厚を3.0μmとした。
【0033】次いで、図3の(2)に示すように、露光
波長の解像限界以下のパターンサイズを有する網目状パ
ターンを形成したフォトマスク61を用意する。このフ
ォトマスク61を作製するには、まず、透明基板62に
形成した遮光膜63に不純物を注入したい部分のフォト
レジスト膜が露光されるように開口パターン64と、露
光波長の解像限界以下のパターンサイズを有する網目状
パターン65を形成する。このようにして、ハーフトー
ンマスク31を作製する。
【0034】上記フォトマスク61を基板11上の既に
形成されている下地パターン(図示せず)と位置合わせ
を行って露光を行う。ここでは、網目状パターン65の
透過率を50%に設定し、露光波長が365nmのi線
からなる露光光Lを用い、露光量を150mJ/cm2
に設定して露光を行った。この露光では、開口パターン
64を通過した露光光Lt1と網目状パターン65を通
過した露光光Lt2とがレジスト膜21を露光する。
【0035】次いで現像を行って、図3の(3)に示す
ように、基板11上にマスクとなるレジスト膜21に開
口部22と膜減り部23を形成したレジストパターン2
4を得る。現像は専用現像液を用いた。現像後に残され
る膜厚は、現像後のレジスト膜と露光量との関係をあら
かじめ求めておくことにより設定した。すなわち、全て
露光する領域の残膜厚は0、また遮光領域の残膜厚は
3.0μm、網目状パターン65の領域は透過率が50
%となっているため150mJ/cm2 の50%、すな
わち、75mJ/cm2 が露光されるため、レジスト膜
厚は1μmとなった。
【0036】図3の(4)に示すように、イオン注入装
置(図示せず)を用いて、上記レジストパターン24で
マスキングされた基板11全面へ、所望の不純物イオン
のイオンビーム41(図面では矢印で示す)を所望のド
ーズ量を注入する。ここでは、注入エネルギーを500
keV、ドーズ量を1×1011個/cm2 に設定した。
【0037】上記注入エネルギーは、基板11中に形成
したい不純物領域の深さとイオン注入種によって決定さ
れる。また、上記塗布したレジスト膜21の膜厚は、こ
の注入エネルギーより決定される。すなわち、レジスト
膜21の開口部22および膜減り部23では、イオン注
入された不純物イオンが基板11中にどの程度の深さま
で到達するかを考慮して、各領域のレジスト膜厚を設定
する必要がある。また、イオン注入した不純物イオンを
基板11に到達させない領域では、注入された不純物イ
オンがレジスト中で止まるような膜厚に設定する必要が
ある。
【0038】不純物イオンの注入が終了した後、図3の
(5)に示すように、基板11中に、不純物注入領域5
1と、それよりも注入深さが浅い不純物注入領域52と
が形成される。この不純物注入領域52は、注入イオン
の一部がレジストパターン24の膜減り部23〔前記図
3の(4)参照〕に吸収されるため、不純物注入領域5
1よりもドーズ量が少なくなる。
【0039】その後、基板11上より上記レジストパタ
ーン24〔前記図3の(4)参照〕を除去する。このレ
ジストパターンの除去は、例えばレジスト専用剥離液
(例えば硫酸と過酸化水素水の混合液)を用いて行う。
このとき、注入エネルギーによっては、レジスト表面が
硬化して剥離されにくくなっているので、その際には、
例えば、アッシング装置による灰化処理を付加して、レ
ジスト除去を容易にしてもよい。
【0040】上記製造方法によれば、レジスト膜の露光
時にフォトマスク61の遮光膜63によって完全に遮光
されていた領域のレジスト膜21の膜厚は3.0μmあ
るので、注入したイオンはレジスト膜21中で止まり、
基板11中には注入されない。また、レジスト膜21の
露光時にフォトマスク61の開口部64に対応する領域
のレジスト膜21には開口部22が形成されていて、イ
オン注入時にはマスクとなるものが存在していない。そ
のため、500keVの注入エネルギーで注入されるこ
とになる。そのため、基板表面から深さ1.1μmの領
域に不純物注入領域51を得ることができる。また、レ
ジスト膜21の露光時に網目状パターン65に対応する
領域のレジスト膜21には1μmの厚さの膜減り部23
が形成されていて、その膜減り部23を通して基板11
中に不純物イオンが注入されるため、基板11中には深
さ0.38μm領域に不純物注入領域52を得ることが
できる。
【0041】つまり、一回の露光、現像、イオン注入に
よって、2種類の深さに不純物を注入することが可能に
なった。
【0042】また、フォトマスク61を用いて、一回の
露光によって複数の異なった膜厚領域を有するレジスト
パターン24を形成することから、複数の異なった膜厚
領域間では、露光時の合わせずれは原理的に存在しな
い。そのため、異なった深さで注入された不純物注入領
域51、52間の位置精度は、フォトマスク61の位置
精度によって決まるため、非常に高精度の不純物パター
ンを得ることができる。
【0043】上記実施の形態では、フォトマスク61の
網目状パターン65は50%の透過率のみとしたが、こ
れを複数種類の透過率を有する領域を持つフォトマスク
を用いてレジスト膜を露光することにより、複数種類の
深さにイオン注入することができる。
【0044】上記第2の実施の形態では、フォトマスク
61に網目状パターンが形成されたものを用いたが、上
記網目状パターンの代わりに、露光波長に対する解像限
界以下の格子間隔もしくは格子幅を有する格子状パター
ン、もしくは露光波長に対する解像限界以下のパターン
間隔もしくはパターン幅を有する点状パターンを形成し
たフォトマスクを使用することも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の半導体装
置の製造方法によれば、複数の異なった膜厚領域を有す
るレジストパターンをマスクにして基板にイオン注入を
行うので、一回の露光、現像、イオン注入を行うだけ
で、基板中、異なった深さの不純物注入領域を形成する
ことができる。そのため、複数のイオン注入工程を一回
のイオン注入で行うことが可能になるので、工程数を削
減することができ、製造コストを低く抑えることができ
る。
【0046】また、一枚のフォトマスクによる一回の露
光のみであるため、原理的に異なった深さの不純物注入
領域間の合わせずれは起こらない。そのため、各不純物
注入領域間の位置精度を向上することができるので、半
導体装置の高集積化、半導体装置の特性の向上が図れる
とともに、製造上の歩留りを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法に係る第1の実
施の形態を示す製造工程断面図である。
【図2】現像後のレジスト膜厚と露光量との関係図であ
る。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法に係る第2の実
施の形態を示す製造工程断面図である。
【図4】従来の半導体装置の製造方法におけるイオン注
入工程を示す製造工程断面図である。
【符号の説明】
11…基板、24…レジストパターン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に複数の異なった膜厚領域を有す
    るレジストパターンを形成する工程と、 前記レジストパターンをマスクにして前記基板にイオン
    注入を行う工程とを備えたことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記レジストパターンは開口パターンを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記レジストパターンは、 前記基板上にレジスト膜を形成する工程と、 ハーフトーンマスクを用いて前記レジスト膜を露光する
    工程と、 前記露光したレジスト膜を現像する工程とにより作製す
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記レジストパターンは、 前記基板上にレジスト膜を形成する工程と、 露光波長の解像限界以下のパターンサイズを有する網目
    状パターンを形成したフォトマスクを用いて前記レジス
    ト膜を露光する工程と、 前記露光したレジスト膜を現像する工程とにより作製す
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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