JP2001297310A - リーダライタ装置およびそれを用いた通信システム - Google Patents

リーダライタ装置およびそれを用いた通信システム

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JP2001297310A
JP2001297310A JP2000114794A JP2000114794A JP2001297310A JP 2001297310 A JP2001297310 A JP 2001297310A JP 2000114794 A JP2000114794 A JP 2000114794A JP 2000114794 A JP2000114794 A JP 2000114794A JP 2001297310 A JP2001297310 A JP 2001297310A
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Koji Teraoka
宏二 寺岡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーダライタ装置と非接触データキャリアの
電磁誘導結合を用いた近距離通信システムにおいて、送
信電力を増大させることなく通信距離の拡大を図る。 【解決手段】 リーダライタ装置のアンテナコイル4の
形状が、アンテナコイル4により発生する磁束がアンテ
ナコイル4から離れた空間で集束するように、左右の対
向する辺が平行な直線であって、上下の対向する辺が平
行に湾曲しているものである。上記のリーダライタ装置
のアンテナコイル4を用いて磁束が集束する空間に非接
触データキャリアのアンテナコイルを配置する。この結
果、従来のようにリーダライタのアンテナコイルに沿っ
たコイル面が平面であった場合と比較して、非接触デー
タキャリアのアンテナコイルと鎖交する磁束密度が高く
なるため、非接触データキャリアのアンテナコイルで発
生する起電力は大きくなる。言い換えれば、通信距離を
延ばすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報が記憶された
非接触タグや非接触ICカード等の非接触データキャリ
アと電磁誘導結合による近距離無線通信を行って、情報
を書き込んだり読み出したりするリーダライタ装置およ
びそれを用いた通信システム、特にリーダライタ装置の
アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】非接触データキャリアは、情報化社会を
支える新しい情報処理および情報記録システムとして注
目されており、急速に市場に普及している。
【0003】特に非接触データキャリアの近距離通信シ
ステムにおいては、国内電波法により制限されたリーダ
ライタ装置からの送信電力の規定を満足する送信電力条
件での通信距離の拡大が強く要望されている。
【0004】以下、従来のリーダライタ装置のアンテナ
の構造について図4を参照しながら説明する。
【0005】図4に示すように、従来のリーダライタ装
置のアンテナの形状は、アンテナコイル1の側面図も上
面図も直線であって、アンテナコイル1に沿う面が平面
になる構造となっている。
【0006】なお、図4に示すようにリーダライタ装置
のアンテナコイル1として、一般に1重のものが用いら
れるが、多重のものであってもよい。
【0007】次に、非接触データキャリアのアンテナの
構造について図5を参照しながら説明する。
【0008】図5に示すように、非接触データキャリア
のアンテナの形状は、アンテナコイル2の側面図も上面
図も直線であって、アンテナコイル2に沿う面が平面に
なる構造となっている。なお、非接触データキャリアの
アンテナコイル2は、図5に示すように一般に多重のも
のが用いられているが、1重のものであってもよい。
【0009】次に、従来のリーダライタ装置のアンテナ
コイル1と非接触データキャリアのアンテナコイル2と
の通信システムにおける配置関係を図6を参照しながら
説明する。
【0010】なお、リーダライタ装置と非接触データキ
ャリアの回路等の部分はそれぞれのアンテナコイルに接
続されているが、発明の説明を分かり易くするため図を
省略している。
【0011】図6は、リーダライタ装置のアンテナコイ
ル1および非接触データキャリアのアンテナコイル2
を、共に上面から見た図である。
【0012】リーダライタ装置のアンテナコイル1およ
び非接触データキャリアのアンテナコイル2が、両アン
テナのコイルに沿う面(以後、コイル面と記す)が平行
となるように、かつ、両アンテナのコイル面の垂直方向
から見て両アンテナコイルの中心点が重なるように配置
されている。
【0013】次に、このリーダライタ装置を用いた通信
システムについて説明する。
【0014】このリーダライタ装置のアンテナコイル1
と非接触データキャリアのアンテナコイル2との間の通
信は電磁誘導結合、主に磁界の変化により行われる。
【0015】まず、リーダライタ装置から非接触データ
キャリアへのデータ送信は、リーダライタ装置のアンテ
ナコイル1に与えられた送信信号により磁束3の磁界強
度を時間的に変化させ、磁束3を非接触データキャリア
のアンテナコイル2と鎖交させることにより上記送信信
号に追従した起電力の信号をアンテナコイル2に得るこ
とにより行われる。
【0016】次に、非接触データキャリアからリーダラ
イタ装置へのデータ送信は、上記と反対に、非接触デー
タキャリアのアンテナコイル2に与えられた送信信号に
より磁束(図示せず)の磁界強度を時間的に変化させ、
磁束をリーダライタ装置のアンテナコイル1と鎖交させ
ることにより上記送信信号に追従した起電力の信号をア
ンテナコイル1に得ることにより行われる。
【0017】上記一連の動作における非接触データキャ
リアとリーダライタ装置との最大通信距離は、13.5
6MHzの搬送波を用いた振幅変調で、国内電波法で規
定された両アンテナコイルの最大空中線電力1W、かつ
両アンテナコイルのアンテナ絶対利得−30dBi以下
なる条件のもとで、約30cmである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非接触
データキャリアとリーダライタ装置により構成される従
来の通信システムでは、最大通信距離が30cm以下で
は使い勝手が悪い場合が多い。
【0019】例えば、通信システムを自動改札システム
へ応用した場合、荷物を持ったまま容易に通過できる使
い勝手の良い自動改札システムを構築するためには、通
信システムの最大通信距離を70cm以上とする必要が
あるので従来の通信システムでは使用しにくい。
【0020】さらに別の一例として、通信システムを物
流仕分けシステムへ応用した場合、通信距離を30cm
よりさらに遠くした方がより大きな荷物の仕分けにも対
応でき、使い勝手は向上する。
【0021】一般に、非接触データキャリアとリーダラ
イタ装置との通信システムでは、最大通信距離が拡大さ
れるほど多くの場合、より違和感のない使い勝手の良い
システムとなり、かつ通信システムの応用分野を拡大す
ることができ、より多くの利便性の良いインフラの構築
を図ることができる。
【0022】本発明は上記課題を解決するものであり、
最大通信距離が70cm以上にできるリーダライタ装置
のアンテナコイルの形状と、非接触データキャリアとリ
ーダライタ装置との電磁誘導結合による通信システムを
提供するものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のリーダライタ装置は、非接触データキャリ
アと無線で情報のやり取りを行うリーダライタ装置のア
ンテナコイルの形状が、同アンテナコイルから離れた空
間において、前記アンテナコイルにより発生する磁束が
集束するように、前記アンテナコイルに沿い、前記非接
触データキャリアに対向する面が凹面であるものであ
る。
【0024】これにより、リーダライタ装置のアンテナ
コイルより発生した磁束を集束させることができ、磁束
が集束した位置に非接触データキャリアのアンテナコイ
ルを配置することにより、磁束密度の濃い磁束と鎖交す
ることができるため、非接触データキャリアのアンテナ
コイルに強い起電力を起こすことができる。言い換えれ
ば、リーダライタ装置のアンテナコイルと非接触データ
キャリアのアンテナコイルとの距離を延ばすことができ
る。
【0025】また、本発明のリーダライタ装置は、非接
触データキャリアと無線で情報のやり取りを行うリーダ
ライタ装置のアンテナコイルの形状が、同アンテナコイ
ルから離れた空間において、前記アンテナコイルにより
発生する磁束が集束するように、前記アンテナコイルの
1組の対向する辺が平行な直線であって、他組の対向す
る辺が平行に湾曲しているものである。
【0026】これにより、簡単な形状でリーダライタ装
置のアンテナコイルより発生した磁束を集束させること
ができ、磁束が集束した位置に非接触データキャリアの
アンテナコイルを配置することにより、磁束密度の濃い
磁束と鎖交することができるため、非接触データキャリ
アのアンテナコイルに強い起電力を起こすことができ
る。言い換えれば、リーダライタ装置のアンテナコイル
と非接触データキャリアのアンテナコイルとの距離を延
ばすことができる。
【0027】また、本発明の通信システムは、上記のリ
ーダライタ装置を2個用い、2個の前記リーダライタ装
置のアンテナコイルが、互いに対向する前記アンテナコ
イルに沿う曲面が凹面となるように配置され、かつ、非
接触データキャリアのアンテナコイルが、2個の前記リ
ーダライタ装置のアンテナコイルの中心線上にあって、
2個の前記リーダライタ装置アンテナコイルの中間に空
間的に配置されているものである。
【0028】これにより、リーダライタ装置の2個のア
ンテナコイルから放射する磁束の極性を、磁束を加算す
る方向に発生させることにより、非接触データキャリア
のアンテナコイルで、集束された磁束をさらに加算した
磁束密度の濃い磁束と鎖交することができるため、非接
触データキャリアのアンテナコイルに強い起電力を起こ
すことができる。言い換えれば、リーダライタ装置のア
ンテナコイルと非接触データキャリアのアンテナコイル
との距離をさらに延ばすことができる。
【0029】また、逆に非接触データキャリアのアンテ
ナコイルから放射された磁束は、リーダライタ装置のア
ンテナコイルのコイル面の凹面が対向するように配置さ
れているため、リーダライタ装置のアンテナコイルに鎖
交する磁束のコイル面に垂直な成分の磁束密度が高くな
るため、強い信号の起電力を起こすことができるととも
に、それぞれのリーダライタ装置のアンテナコイルによ
り発生した信号の起電力を加算することができる。言い
換えれば、リーダライタ装置のアンテナコイルと非接触
データキャリアのアンテナコイルとの距離を延ばすこと
ができる。
【0030】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に、本発明
における第1の実施の形態のリーダライタ装置のアンテ
ナコイルについて図1を参照しながら説明する。
【0031】図1は、本発明のリーダライタ装置のアン
テナコイルの正面図、上面図および側面図の形状を示す
図である。
【0032】同図に示すように、本発明のリーダライタ
装置のアンテナコイル4の形状は、アンテナコイル4か
ら離れた空間において、アンテナコイル4により発生す
る磁束が集束するように、アンテナコイル4の左右の対
向する辺が平行な直線であって、上下の対向する辺が平
行に湾曲しているものである。言い換えれば、アンテナ
コイル4に沿うコイル面が、片側の面に凹部の溝をなす
曲面の形状となっているものである。
【0033】このアンテナコイル4の形状により、アン
テナコイル4により発生する磁束を片側で集束させるこ
とができる。
【0034】次に、このリーダライタ装置のアンテナコ
イルを用いた通信システムを図2に示し、このアンテナ
コイルの作用効果を説明する。
【0035】図2は、1個のリーダライタ装置と非接触
データキャリアとの通信システムにおけるリーダライタ
装置のアンテナコイル4と非接触データキャリアのアン
テナコイル2との配置関係を示す図である。
【0036】ここで、非接触データキャリアのアンテナ
コイル2は図5で示した従来のものと同様であり、説明
を省略する。
【0037】図2において、リーダライタ装置のアンテ
ナコイル4および非接触データキャリアのアンテナコイ
ル2はともに上面から見た図である。
【0038】リーダライタ装置のアンテナコイル4と非
接触データキャリアのアンテナコイル2の配置関係は、
リーダライタ装置のアンテナコイル4と非接触データキ
ャリアのアンテナコイル2を、アンテナコイル4の左右
の2辺の直線部分を含む平面とアンテナコイル2の平面
であるコイル面とが平行となるように位置するととも
に、アンテナコイル2のコイル面に対して垂直な方向か
ら見てアンテナコイル4の中心点とアンテナコイル2の
中心点が重なるように位置し、かつ、リーダライタ装置
のアンテナコイル2のコイル面の凹面側が非接触データ
キャリアのアンテナコイル2の方向に向くように配置さ
れているものである。
【0039】アンテナコイル4とアンテナコイル2との
間の通信は電磁誘導結合、特に磁界により行われる。
【0040】まず、リーダライタ装置から非接触データ
キャリアへのデータ送信は、リーダライタ装置のアンテ
ナコイル4に与えられた送信信号により磁束5の磁界強
度を時間的に変化させ、磁束5をアンテナコイル2と鎖
交させることにより上記送信信号に追従した起電力の信
号をアンテナコイル2に得ることにより行われる。
【0041】このとき、図2に示すように、リーダライ
タ装置のアンテナコイル4により発生する磁束5は、リ
ーダライタ装置のアンテナコイル4のコイル面の凹面側
が非接触データキャリアのアンテナコイル2の方向に向
くように配置されているため、非接触データキャリアの
アンテナコイル2で集束し、アンテナコイル2を貫く磁
束5の磁束密度が高くなるため、通信のためのより大き
な起電力をアンテナコイル2に発生させることができ
る。
【0042】次に、非接触データキャリアからリーダラ
イタ装置へのデータ送信は、上記と反対に、非接触デー
タキャリアのアンテナコイル2に与えられた送信信号に
より磁束(図示していないが、図2に示した磁束5と概
略同じ)の磁界強度を時間的に変化させ、磁束をアンテ
ナコイル4と鎖交させることにより、送信信号に追従し
た起電力の信号をアンテナコイル4に得ることにより行
われる。
【0043】このとき、図2に示すように、非接触デー
タキャリアのアンテナコイル2から放射した磁束は、非
接触データキャリアのアンテナコイル2の方向に湾曲し
たアンテナコイル4の構造により、アンテナコイル4を
貫く磁束の湾曲したコイル面に垂直な成分がより多くな
るため、より大きな起電力の信号をアンテナコイル4よ
り得ることができる。
【0044】上記の通信システムでは、従来例で示した
通信システムと比較して、同一の13.56MHzの搬
送波を用いた振幅変調、同一の1Wの空中線電力、かつ
非接触データキャリアのアンテナコイル2のアンテナ絶
対利得を同一の−30dBi以下、およびリーダライタ
装置のアンテナコイル4のアンテナ絶対利得を同一の−
30dBi以下とする条件のもとで、アンテナコイル2
およびアンテナコイル4ともに、信号を受信するとき、
従来例より大きな起電力を得ることができるようにな
る。言い換えれば、アンテナコイル2およびアンテナコ
イル4の受信信号の起電力を従来例と等しくすれば、最
大通信距離の拡大を図ることができることになる。
【0045】実際には、本発明の第1の実施形態におけ
る通信距離を、リーダライタ装置のアンテナコイル4の
2辺の直線部分を含む平面と、非接触データキャリアの
アンテナコイル2の平面であるコイル面との距離とした
場合、従来例における最大通信距離が約30cmである
のに対し、本発明の第1の実施形態における最大通信距
離は約70cmとなり、最大通信距離を延ばすことがで
きる。
【0046】(実施の形態2)次に、本発明のリーダラ
イタ装置のアンテナコイルを用いた第2の実施の形態の
通信システムについて図3を参照しながら説明する。
【0047】図3は、2個のリーダライタ装置を用いて
非接触データキャリアと通信する通信システムにおけ
る、2個のリーダライタ装置のアンテナコイル4a、4
bと、非接触データキャリアのアンテナコイル2との配
置関係を示す図である。
【0048】この配置関係は、図3に示すように、2個
のリーダライタ装置のアンテナコイル4a、4bの2辺
の直線部分を含む各平面と、非接触データキャリアのア
ンテナコイル2の平面となるコイル面とがすべて平行と
なるように配置されるとともに、2個のリーダライタ装
置の各アンテナコイル4a、4bの凹面側のコイル面が
互いに対向するように配置され、かつ、非接触データキ
ャリアのアンテナコイル2の中心点を中心として2個の
リーダライタ装置のアンテナコイル4a、4bが対称な
位置に配置され、かつ、2個のアンテナコイル4a、4
bの中心点とアンテナコイル2の中心点が、アンテナコ
イル2のコイル面に対して垂直な方向から見て重なるよ
うに配置されているものである。
【0049】これにより、図3に示すように、非接触デ
ータキャリアのアンテナコイル2は、2個のアンテナコ
イル4a、4bにより発生する磁束6が最も集束する位
置に配置される。
【0050】ここでは、各アンテナコイル4a、4bの
2辺の直線部分を含む平面と、アンテナコイル2のコイ
ル面との距離は等しく、本実施の形態では同距離が通信
距離となる。
【0051】次に、第2の実施の形態の通信システムに
おける通信方法について説明する。
【0052】2個のリーダライタ装置のアンテナコイル
4a、4bと1個の非接触データキャリアのアンテナコ
イル2との間の通信は、電磁誘導結合、特に磁界により
行われる。
【0053】まず、2個のリーダライタ装置から非接触
データキャリアへのデータ送信は、図3に示すように、
2個のアンテナコイル4a、4bから放射されるそれぞ
れの磁束6が、互いに逆方向に放射されて加算されるよ
うに、2個のアンテナコイル4a、4bに対して送信信
号を与え、各アンテナコイル4a、4bに与えられた送
信信号により磁束6の磁界強度を時間的に変化させ、磁
束6をアンテナコイル2と鎖交させることにより送信信
号に追従した起電力の信号をアンテナコイル2に得るこ
とにより行われる。
【0054】次に、非接触データキャリアから2個のリ
ーダライタ装置へのデータ送信は、アンテナコイル2に
与えられた送信信号により磁束(図示していないが、図
3に示した磁束6と概略同じ)の磁界強度を時間的に変
化させ、磁束を2個のアンテナコイル4a、4bと鎖交
させることにより上記送信信号に追従した起電力の信号
を2個のアンテナコイル4a、4bに得るとともに、2
個のアンテナコイル4a、4bの各起電力による信号
を、信号振幅を強めるような極性で加算し、結果として
1個のリーダライタ装置のアンテナコイルを用いた場合
よりも2倍の信号振幅の大きい信号を得ることにより行
われる。
【0055】上記一連の動作における非接触データキャ
リアと2個のリーダライタ装置との最大通信距離は、本
発明における第1の実施の形態と比較して、2個のリー
ダライタ装置のアンテナコイル4a、4bを用いること
により、リーダライタ装置の全体のアンテナ利得を大き
くしており、結果として同一送信電力による通信距離を
第1の実施形態より延ばすことができる。
【0056】この場合の非接触データキャリアとそれぞ
れのリーダライタ装置との最大通信距離は、同様に1
3.56MHzの搬送波を用いた振幅変調、かつ国内電
波法で規定された非接触データキャリアとリーダライタ
装置の両アンテナコイルの最大空中線電力を1W、かつ
非接触データキャリアとリーダライタ装置の両アンテナ
コイルのアンテナ絶対利得を−30dBi以下なる条件
のもとで、約80cmとなり、第1の実施の形態よりも
さらに最大通信距離を延ばすことができる。
【0057】なお、本発明における実施の形態では、リ
ーダライタ装置のアンテナコイルの形状が、左右の対向
する辺が平行な直線であって、上下の対向する辺が平行
に湾曲しているものであったが、上下の対向する辺が平
行な直線であって、左右の対向する辺が平行に湾曲した
ものであってもよい。
【0058】さらに、リーダライタ装置のアンテナコイ
ルにより発生する磁束が集束するように、前記アンテナ
コイルに沿い、非接触データキャリアに対向する面が凹
面であればよい。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、近距離通信を行う非接
触データキャリアとリーダライタ装置の通信システムに
おいて、リーダライタ装置のアンテナコイルの形状を、
同アンテナコイルから離れた空間において同アンテナコ
イルにより発生する磁束が集束するように、同アンテナ
コイルの沿い、非接触データキャリアに対向する面が凹
面であることにより、最大通信距離を延ばすことができ
る。
【0060】さらに、本発明のリーダライタ装置を2個
用いて、各リーダライタ装置のアンテナコイルを、互い
に凹面となるコイル面が対向するように、かつ、非接触
データキャリアのアンテナコイルの中心点を中心とし
て、2個のリーダライタ装置のアンテナコイルが空間的
に対称となる位置に配置することにより、非接触データ
キャリアとリーダライタ装置との通信システムにおい
て、最大通信距離を80cm以上に延ばすことを実現
し、より違和感がない使い勝手の良い通信システムを実
現するとともに、通信システムの応用分野の拡大による
より多くの利便性の良いインフラの構築を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリーダライタ装置のアンテナコイルの
構造図
【図2】本発明のリーダライタ装置を用いた第1の実施
の形態を示す通信システムの配置図
【図3】本発明のリーダライタ装置を用いた第2の実施
の形態を示す通信システムの配置図
【図4】従来のリーダライタ装置のアンテナコイルの構
造図
【図5】非接触データキャリアのアンテナコイルの構造
【図6】従来のリーダライタ装置を用いた通信システム
の配置図
【符号の説明】
1、2、4、4a、4b アンテナコイル 3、5、6 磁束

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接触データキャリアと無線で情報のや
    り取りを行うリーダライタ装置のアンテナコイルの形状
    が、同アンテナコイルから離れた空間において前記アン
    テナコイルにより発生する磁束が集束するように、前記
    アンテナコイルに沿い、前記非接触データキャリアに対
    向する面が凹面であることを特徴とするリーダライタ装
    置。
  2. 【請求項2】 非接触データキャリアと無線で情報のや
    り取りを行うリーダライタ装置のアンテナコイルの形状
    が、同アンテナコイルから離れた空間において前記アン
    テナコイルにより発生する磁束が集束するように、前記
    アンテナコイルの1組の対向する辺が平行な直線であっ
    て、他組の対向する辺が平行に湾曲していることを特徴
    とするリーダライタ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のリーダライタ装
    置を2個用い、2個の前記リーダライタ装置のアンテナ
    コイルが、互いに対向する前記アンテナコイルに沿う面
    が凹面となるように配置され、かつ、非接触データキャ
    リアのアンテナコイルが、2個の前記リーダライタ装置
    のアンテナコイルの中心線上にあって、2個の前記リー
    ダライタ装置のアンテナコイルの中間に空間的に配置さ
    れていることを特徴とする通信システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015092809A (ja) * 2013-10-04 2015-05-14 Tdk株式会社 受電装置及び給電装置

Cited By (2)

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JP2015092809A (ja) * 2013-10-04 2015-05-14 Tdk株式会社 受電装置及び給電装置
US10090717B2 (en) 2013-10-04 2018-10-02 Tdk Corporation Power receiving device and power feeding device

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