JP2001296574A - 防振カメラ - Google Patents

防振カメラ

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JP2001296574A
JP2001296574A JP2000114203A JP2000114203A JP2001296574A JP 2001296574 A JP2001296574 A JP 2001296574A JP 2000114203 A JP2000114203 A JP 2000114203A JP 2000114203 A JP2000114203 A JP 2000114203A JP 2001296574 A JP2001296574 A JP 2001296574A
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camera
shake
lens
mirror
correction
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JP2000114203A
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English (en)
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Tatsuya Sato
佐藤  達也
Toshiyuki Matsumoto
寿之 松本
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラボディ内にブレ補正光学部を交換レン
ズ装着用マウント面と撮影像をファインダとフィルム面
に投射切り替えるミラーとの間に配置し、ブレ補正光学
部とミラーとを近接して配置すると相互に干渉破損する
ために、小型化できない課題があった。 【解決手段】 カメラの手ブレ情報を検出するブレ検出
センサ12と、撮影レンズからの撮影像をファインダー
光学部に反射投影し、撮影像露光時にフィルム面とに投
影するクィックリターンミラー22を駆動制御するミラ
ー駆動部23と、ブレ検出センサ12で検出した手ブレ
情報に基づいてフィルム27面における撮影像移動を補
正するために撮影レンズの最終群またはレンズマウント
面と上記ミラー22との間に設けられたブレ補正光学部
14と、上記ミラー駆動部23を駆動制御してフィルム
27面に撮影像を露光駆動中は、ブレ補正光学部14の
動作を制限し、ミラー駆動手部23の駆動が終了した際
には、ブレ補正光学部14の動作制限を解除する制御を
行う動作制御手段101を備えた防振カメラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影者の手ブレに
よる撮影画質劣化を防止する手ブレ補正機能を有する防
振カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影者の手ブレによる撮影像の画
質劣化を防止するカメラに関する各種技術が提案されて
いる。例えば、単に手ブレの起こり易い低速シャッタ時
に撮影者に手ブレ警告したり、高速シャッタ側にプログ
ラム線図をシフトさせてしまう技術や、加速度または角
速度センサで手ブレ量を検出し、露光中に手ブレが最小
のタイミングでシャッタ動作を開始したり、あるいは、
手ブレを検出すると積極的に像ブレ補正するものとし
て、像ブレを相殺させるために撮影光学系レンズの一部
を傾斜または光軸と直交する方向に変位させて、フィル
ム面での撮影像を安定させる方法などがある。
【0003】上記撮影光学系レンズを傾斜または変位す
る方法としては、例えば、特開平1−191113号公
報に、撮影レンズの最終レンズ群を光軸と垂直に駆動し
て手ブレを補正するカメラが開示されている。
【0004】また、特開平8−129198号公報に、
フィルムを光軸に対して垂直に駆動して手ブレを補正す
るカメラが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平1−191
113号公報に開示されている撮影者の手ブレを相殺す
るように撮影レンズの一部を駆動する手ブレ補正機構を
持つカメラは、撮影レンズ内に手ブレ補正機構を備える
ために、撮影状態に応じて、カメラボディに各種撮影レ
ンズを交換装着可能とする場合には、その交換レンズで
ある撮影レンズ毎に手ブレ補正機構が必要であり、個々
の撮影レンズにブレ検出センサ、及びブレ補正機構を装
備する必要がある。そのために、撮影レンズの大型化や
コストアップが生じる課題がある。
【0006】また、特開平8−129198号公報に開
示されているフィルムを光軸に対して垂直に駆動させる
手ブレ補正機構を持つカメラは、フィルムを駆動して補
正するために、一眼レフレックスカメラの場合ファイン
ダ内で撮影像の補正の効果を確認できないという課題が
ある。
【0007】上記課題を解決するために、カメラボディ
内にブレ補正光学部を交換レンズ装着用マウント面と撮
影像をファインダとフィルム面に投射切り替えるミラー
との間に配置するものが考えられる。これにより、交換
レンズ個々にブレ補正機構をを装備する必要もなく、交
換レンズの大型化やコストアップが抑制できる。また、
ファインダーでフィルム面に露光される被写体像が確認
できる。しかしながら、上記ブレ補正光学部を交換レン
ズ装着用マウント面からフィルム面までの距離(フラン
ジバック)が大きくなり、カメラボディの形状が大きく
なってしまう。このカメラボディの大型化を解決するた
めには、上記ブレ補正光学部とミラーとの間隔を近接し
て配置することが考えられるが、あまり近接させると、
ブレ補正光学部とミラーの動作が干渉接触してしまい、
撮影できないばかりか破損の恐れも生じる課題がある。
【0008】本発明は、従来の課題に鑑みてなされたも
ので、カメラボディ内にブレ防止光学部を内蔵させ、ブ
レ補正光学部による安定したブレ補正動作ならびブレ補
正光学部とミラーとの干渉接触も生じることなく、カメ
ラボディの大型化を抑制可能な防振カメラを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の防振カメラは、
カメラの手ブレ情報を検出する検出手段と、撮影レンズ
からの撮影像をファインダー光学部に反射投影し、撮影
像露光時にフィルム面とに投影するミラーを駆動制御す
るミラー駆動手段と、上記検出手段で検出した手ブレ情
報に基づいてフィルム面における撮影像移動を補正する
ために撮影レンズの最終群またはレンズマウント面と上
記ミラーとの間に設けられたブレ補正光学手段と、上記
ミラー駆動手段を駆動制御してフィルム面に撮影像を露
光する際に、上記ブレ補正光学手段の動作を制御する動
作制御手段とを具備することを特徴とする。
【0010】また、本発明の防振カメラは、カメラの手
ブレ情報を検出する検出手段と、撮影レンズからの撮影
像をファインダー光学部に反射投影し、撮影像露光時に
フィルム面とに投影するミラーを駆動制御するミラー駆
動手段と、上記検出手段で検出した手ブレ情報に基づい
てフィルム面における撮影像移動を補正するために撮影
レンズの最終群またはレンズマウント面と上記ミラーと
の間に設けられたブレ補正手段と、露光動作のために上
記ミラーが駆動中は、上記ブレ補正手段の動作を制限
し、上記ミラーの駆動が終了した際は、上記ブレ補正手
段の動作制限を解除する制御を行う動作制御手段とを具
備することを特徴とする。
【0011】なお、本発明の防振カメラのミラー駆動手
段によるミラー駆動制御は、撮影像を上記フィルム面に
投影するミラーアップ動作と、撮影像をファインダー光
学部に反射投影するミラーダウン動作であることを特徴
とする。
【0012】本発明により、カメラボディのレンズマウ
ント面または装着された撮影レンズの最終レンズとフィ
ルム面に撮影像を投射制御するミラーとの間にブレ補正
光学手段を配置し、そのブレ補正光学手段を上記ミラー
の動作に対応して、傾動制限制御することで、撮影時の
ブレ補正光学手段と前記ミラーの撮影動作関係が支障な
く駆動でき、かつカメラボディの小型化が可能な防振カ
メラを提供できるようになった。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
防振カメラの概念構成を説明するブロック図で、図2は
本発明に係る防振カメラの全体構成を説明するブロック
図で、図3は本発明に係る防振カメラのボディと撮影レ
ンズの内部構成を説明する側面断面図で、図4は本発明
に係る防振カメラの外観後方斜視図で、図5は本発明に
係る防振カメラのカメラボディの外観正面斜視図で、図
6は本発明に係る防振カメラのブレ補正光学部を示し、
図6(a)は正面斜視図で、図6(b)は説明図で、図
7乃至図19は本発明に係る防振カメラの動作を説明す
るフローチャートで、図20は本発明に係る防振カメラ
のブレ補正光学部の可動範囲を説明する説明図である。
【0014】本発明の防振カメラは、撮影レンズが交換
可能な一眼レフレックスカメラであり、前記交換撮影レ
ンズを装着するために、カメラボディにはレンズマウン
ト面を有している。このカメラボディには、上記レンズ
マウント面に装着された交換撮影レンズで取り込んだ被
写体像を目視確認するファインダーに入射させたり、撮
影露光時にフィルム面に入射させたりするクィックリタ
ーンミラーが設けられている。上記マウント面とクィッ
クリターンミラーとの間には、手ブレ補正光学部材が配
置されており、カメラボディに内蔵されている手ブレ検
出用センサでブレを検出し、上記手ブレ補正光学部材で
フィルム面に入射される被写体像のブレを補正するもの
である。
【0015】図1を用いて本発明の防振カメラの手ブレ
補正の基本構成について説明する。図示していない撮影
レンズが装着可能なレンズマウントを有し、このレンズ
マウントを介して、上記撮影レンズから投射された撮影
像の光軸上にブレ補正光学部14を配置し、このブレ補
正光学部14の後方で、かつ、撮影像の光軸上にクィッ
クリターンミラー22と上記撮影像を図示していないフ
ィルム面に所定時間露光結像させるシャッター装置25
からなる露光手段102が配置されている。上記ブレ補
正光学部14と露光手段102のクィックリターンミラ
ー22とシャッタ装置25は、動作制御手段101で駆
動制御される。この動作制御手段101は、具体的には
カメラボディ内に設けたマイクロコンピュータで構成さ
れ、カメラ全体の動作を制御する部分とブレ補正動作を
制御する部分を有している。
【0016】図示していない撮影開始操作部材により撮
影開始指示操作が撮影者により行われると、通常はクィ
ックリターンミラー22がミラーアップ動作を行い、続
いてシャッタ装置25が動作してフィルム面への露光を
開始(シャッタ先幕動作)し、所定の露光時間が経過す
るとシャッタ装置25が動作してフィルム面への露光を
終了(シャッタ後幕動作)させる。露光が終了するとク
ィックリターンミラー22のミラーダウン動作が行われ
て一連の露光動作が終了する。
【0017】このような露光動作中のブレ補正光学部1
4によるブレ補正動作は、露光前及び露光後も継続して
行われるが、上記ブレ補正光学部14とクィックリター
ンミラー22は、後述する図3及び図20に示すように
近接して配置されていると、上記クィックリターンミラ
ー22のミラーアップ/ダウン動作時には、ブレ補正光
学部14と干渉接触する恐れがある。そのため、本発明
の防振カメラは、クィックリターンミラー22がアップ
/ダウン動作する際は、ブレ補正光学部14の動作を制
限している。具体的には、ブレ補正光学部14の現在の
絶対位置状態を判断し、クィックリターンミラー22の
動作と干渉接触する恐れのある際は、ブレ補正光学14
の位置を変更し、クィックリターンミラー22のアップ
/ダウン動作が完了した際には制限する前の状態に戻し
ている。これによりブレ補正光学部14とクィックリタ
ーンミラー22の動作干渉接触を防止するものである。
【0018】次に本発明の防振カメラの全体構成につい
て図2を用いて説明する。本発明の防振カメラは、カメ
ラの動作を行うカメラ動作ブロックと、ブレ検出・補正
動作を行うブレ検出・補正ブロックと、交換撮影レンズ
の交換レンズブロックとからなっている。それら各ブロ
ックには、制御用のマイクロコンピュータであるカメラ
制御用マイコン21、ブレ制御用マイコン11、レンズ
制御用マイコン41が設けられている。上記カメラ制御
用マイコン21は、ブレ制御用マイコン11とレンズ制
御用マイコン41に接続されており、カメラ全体の動作
を制御する。
【0019】カメラ動作ブロックは、後述する交換レン
ズブロックの撮影レンズの光軸上にクィックリターンミ
ラー22が配置されている。このクィックリターンミラ
ー22は、撮影レンズが捉えた被写体光をファインダー
に導いたり、フィルムに被写体光を導くためにアップ・
ダウン動作するミラーで、このクィックリターンミラー
22は上記カメラ制御用マイコン21からの駆動制御の
基で、ミラー駆動部23によって駆動制御される。クィ
ックリターンミラー22のアップ・ダウン状態は、ミラ
ー状態検出部24で検出されて、上記カメラ制御用マイ
コン21にクィックリターンミラー22の現在状態が転
送されるようになっている。このクィックリターンミラ
ー22の光軸の後方には、シャッタ装置25が設けら
れ、このシャッタ装置25は、カメラ制御用マイコン2
1の駆動制御の基で、シャッタ駆動部26によって駆動
制御される。このシャッタ装置25の光軸後方には、被
写体光を露光記録するフィルム27が配置されている。
このフィルム27は、カメラ制御用マイコン21の駆動
制御の基で、フィルム駆動部28によって、巻上げ/巻
戻し駆動制御されると共に、フィルム状態検出部29に
よって、フィルム27の状態が検出されて、カメラ制御
用マイコン21にフィルム状態情報が供給される。
【0020】上記クィックリターンミラー22とシャッ
タ装置25はフィルム27に被写体光を露光させるため
に使用される。
【0021】上記カメラ制御用マイコン21には、レン
ズ交換スイッチ30とレンズ装着検出部31及びボディ
通信部32が接続されている。レンズ交換スイッチ30
は、カメラボディから交換撮影レンズを外す際に使用さ
れるスイッチで、レンズ装着検出部31は、カメラボデ
ィに交換レンズが装着されているか否かを検出するスイ
ッチで、ボディ側通信部32は、交換撮影レンズブロッ
クのレンズ制御用マイコン41と通信するためのボディ
側の通信インターフェイスの電気接点である。
【0022】さらに、上記カメラ制御用マイコン21に
は、撮影モード設定部33、撮影準備指示部(1R)3
4、撮影開始指示部(2R)35、カメラ電源スイッチ
36及びカメラ状態告知部37が接続されている。撮影
モード設定部33は、カメラの撮影モード、例えば、自
動フォーカス、自動露出、ストロボ発光等を選択設定す
るもので、本発明に係るブレ防止撮影を行うか否かのモ
ード設定も行う。
【0023】撮影準備指示部(1R)34は、被写体の
撮影露光に先立ち、図示していない輝度及び距離計測手
段で被写体の輝度計測や距離計測を行うための撮影準備
指示を行うためのボタンスイッチで、一般には、レリー
ズスイッチを半押し状態とした際に、第1レリーズスイ
ッチ(1R)がオンして、撮影準備動作が指示される。
【0024】撮影開始指示部(2R)35は、上記撮影
準備動作で計測された被写体輝度と距離計測値の基で、
上記シャッタ装置25のシャッタ駆動速度と後述する交
換レンズブロックの絞り羽根45にるレンズ開口を設定
すると共に、クィックリターンミラー22をミラーアッ
プ駆動とシャッタ装置25を駆動させて、フィルム27
に被写体光を露光させる撮影開始指示を行うためのボタ
ンスイッチで、一般にはレリーズスイッチを半押し状態
からさらに押し込んだ状態とした際に、第2のレリーズ
スイッチ(2R)がオンして、撮影開始動作が指示され
る。
【0025】カメラ電源スイッチ36は、上記カメラ制
御用マイコン21を始めとする各種駆動部や検出部を駆
動させる駆動電源及び後述するブレ検出・補正ブロック
並びに交換レンズブロックを駆動させる電源を図示して
いない電源電池から供給するためのスイッチである。
【0026】カメラ状態告知部37は、撮影条件である
シャッタ秒時、絞り等や撮影モード設定部33で設定さ
れた撮影モードを撮影者に告知表示するもので、通常カ
メラボディの上部やファインダ内に設けられた表示素子
にて表示される。
【0027】次にブレ検出・補正ブロックは、上記カメ
ラ制御用マイコン21に接続されたブレ制御用マイコン
11が設けられ、カメラに生じる手ブレ状態の検出及び
手ブレにより発生する撮影像ブレ発生を防止するための
ブレ補正動作の制御を行う。このブレ制御用マイコン1
1は、上記カメラ制御用マイコン21からの指示を受け
て動作を行う。また、カメラ制御用マイコン21がレン
ズ制御用マイコン41との通信から焦点距離情報を入手
し、その情報をブレ制御用マイコン11が取り込みブレ
補正動作に利用する。
【0028】このブレ制御マイコン11には、ブレ検出
センサ12、補正駆動アクチュエータ13、補正エンコ
ーダ15及び補正光学系ロック部16が接続され、上記
補正駆動アクチュエータ13及び補正光学系ロック部1
6は、ブレ補正光学部14にも接続されている。
【0029】ブレ検出センサ12は、フィルム面の横軸
(X軸)に対応した手ブレを検出するブレ検出センサ
(X)12Xと、フィルム面の縦軸(Y軸)に対応した
手ブレを検出するためのブレ検出センサ(Y)12Yか
らなっている。このブレ検出センサ12X,12Yは、
公知の角速度センサ(振動ジャイロ)等が用いられる。
このブレ検出センサ12X,12Yで検出された手ブレ
情報は、上記ブレ制御用マイコン11内に取り込み、手
ブレとは直接関係のないノイズ成分除去のためのフィル
タ処理や、手ブレ情報と後述する補正エンコーダ部15
からの出力情報を基に、ブレ補正動作のための制御信号
を作成する。補正駆動アクチュエータ13は、ブレ補正
を行うためのブレ補正光学部14を駆動してブレ補正動
作を行うための補正駆動アクチュエータで、フィルム2
7の横軸(X軸)に対応して補正駆動アクチュエータ
(X)13Xと、縦軸(Y軸)に対応して補正駆動アク
チュエータ(Y)13Yからなっている。この補正駆動
アクチュエータ13X,13Yは、DCモーターやボイ
スコイル等の一般的なアクチュエータが用いられる。
【0030】ブレ補正光学部14は、上記補正駆動アク
チュエータ13X,13Yでの駆動によりフィルム27
の露光面上の撮影像移動を発生させるブレ補正光学部材
である。このブレ補正光学部14は、カメラ動作ブロッ
クに交換レンズブロックを装着するレンズマウント8と
クィックリターンミラー22との間の光軸上に設けられ
てあり、手ブレにより生じるフィルム27の露光面の像
ブレを補正するものである。具体的にはレンズを傾ける
ことで像移動を発生させるものや、レンズをシフトさせ
て像移動を発生させる方法があるが、本発明の実施形態
では、平行板を傾ける形式のブレ補正光学部材を用いて
いる。
【0031】補正エンコーダ15は、ブレ補正光学部1
4の動作状態を検出するもので、フィルム27面上の横
軸(X軸)に対応して補正エンコーダ(X)15Xと、
縦軸(Y軸)に対応して補正エンコーダ(Y)15Yか
らなっている。この補正エンコーダ15X,15Yは、
フォトインタラプタ/フォトレフレクタ(以下、PI/
PRと称する)や、赤外線発光ダイオード/光位置検出
素子(以下、IRED/PSDと称する)等の位置検出
素子を用いて、上記ブレ補正光学部14の動作状態を検
出し、その動作状態情報は、上記ブレ制御用マイコン1
1に送られ、ブレ制御用マイコン11にてブレ補正光学
部14の補正駆動制御信号が生成される。
【0032】補正光学系ロック部16は、上記ブレ補正
光学部14を所定の位置でロック固定するもので、特に
カメラボディと交換撮影レンズとの装着脱着時に不要に
ブレ補正光学部14が駆動しないように固定ロックする
ものである。
【0033】次に、交換レンズブロックは、交換レンズ
内に設けられたレンズ制御用マイクロコンピュータ(以
下、レンズ制御用マイコンと称する)41を有し、この
レンズ制御用マイコン41は、カメラボディ側のカメラ
制御用マイコン21との間で通信を行い、撮影レンズの
ピント合わせのためのフォーカシングレンズ駆動指示や
絞り駆動指示の授受、及び交換レンズの現在の焦点距離
情報の送信を行う。
【0034】この交換レンズブロックには、被写体光を
取り込む撮影レンズ群として、フォーカシングレンズ4
2と変倍レンズ48が設けられ、このフォーカシングレ
ンズ42と変倍レンズ48の間には、絞り羽根45が設
けられている。さらに、この交換レンズブロックは、カ
メラボディに設けられたレンズマウント8によって、装
着と脱着が可能となっている。
【0035】上記フォーカシングレンズ42は、光軸方
向に駆動されることにより被写体光のピント合わせを行
うもので、上記フィルム27の露光面に被写体像を合焦
させるためのレンズである。上記変倍レンズ48は、光
軸方向に移動されることで焦点距離変更動作を行うもの
である。
【0036】上記レンズ制御用マイコン41には、フォ
ーカシングレンズ位置検出部43、レンズ駆動用アクチ
ュエータ44、絞り位置検出部46、絞り駆動用アクチ
ュエータ47、変倍位置検出部50、及びレンズデータ
通信部51が接続されている。
【0037】フォーカシングレンズ位置検出部43は、
フォーカシングレンズ42の現在の位置状態を検出し
て、その位置情報をレンズ制御用マイコン41に供給す
る。このフォーカシングレンズ位置検出部43は、例え
ばPI/PR等で構成されている。レンズ駆動用アクチ
ュエータ44は、レンズ制御用マイコン41からの駆動
制御の基でピント合わせのためにフォーカシングレンズ
42を光軸方向に駆動するためのアクチュエータで、例
えばDCモーター等が用いられる。絞り位置検出部46
は、絞り羽根45の現在の位置状態を検出して、その位
置情報をレンズ制御用マイコン41に供給する。この絞
り位置検出部46は、例えばPI/PR等で構成されて
いる。絞り駆動用アクチュエータ47は、絞り羽根45
をカメラ制御用マイコン21からレンズ制御用マイコン
41を介して指示制御の基で、絞り羽根45を駆動させ
て、被写体光の光量を制御するもので、例えばDCモー
ターやステッピングモーター等が用いられる。
【0038】上記変倍レンズ48は、ズーム操作部49
からの駆動制御により、光軸方向に移動されることで焦
点距離変更動作を行うが、このズーム操作部49は、手
動または電動による変倍レンズ48の移動変位させる方
法があるが、電動による場合は、電動モータ、アクチュ
エータ及びスイッチなどが必要となる。変倍レンズ位置
検出部50は、上記変倍レンズ48の光軸上の位置を検
出し、その検出情報をレンズ制御マイコン41に転送す
る。この変倍レンズ位置検出部50は、例えばPI/P
R等で構成されている。
【0039】レンズデータ通信部51は、レンズ制御用
マイコン41とカメラボディ内のカメラ制御用マイコン
21との通信を行うためのインターフェイスの電気接点
である。
【0040】このような構成の本発明の防振カメラのカ
メラボディの内部構成と外観構成について図3乃至図6
を用いて説明する。最初に図3乃至図5を用いてカメラ
内部の構成と外観構成を説明する。なお、図3は、カメ
ラの断面側面図で、図4は、カメラを背面から見た斜視
図で、図5はカメラ本体から撮影レンズを脱着した状態
の正面斜視図である。
【0041】本発明の防振カメラは、カメラ本体(カメ
ラボディ)1と撮影レンズ2からなり、カメラ本体1の
正面略中央部には、撮影レンズ2を装着するレンズマウ
ント8が設けられている。カメラ本体1のレンズマウン
ト8に装着される撮影レンズ2には、フォーカシングレ
ンズ42、絞り羽根45及び変倍レンズ48が配置され
ると共に、図示していないが、上記フォーカシング位置
検出部43、レンズ駆動アクチュエータ44、絞り位置
検出部46、絞り駆動用アクチュエータ47,変倍レン
ズ位置検出部50及びズーム操作部49が設けられると
共に、上記レンズ制御用マイコン41及びレンズデータ
通信部51が設けられている。
【0042】上記カメラ本体1の正面のレンズマウント
8の近傍には、上記撮影レンズ2のフォーカシングレン
ズ42と変倍レンズ48の光軸に直交する方向でブレ補
正が行えるように上記ブレ補正光学部14が設けられ、
このブレ補正光学部14の後方の光軸上にクィックリタ
ーンミラー22が設けられている。このクィックリター
ンミラー22は、上記撮影レンズ2から入射された被写
体光をカメラ本体1の図中上方に設けられたファインダ
光学系3に反射導くように配置されており、かつ、この
クィックリターンミラー22の一端を回転中心として図
中上方にはね上げたミラーアップ状態(図中点線22’
で示す)となる。このクィックリターンミラー22の光
軸上の後方には、シャッタ装置25が配置され、このシ
ャッタ装置25の光軸上の後方にはフィルム27は配置
されるようになっている。前記クィックリターンミラー
22で反射された被写体光は、スクリーン4に投影さ
れ、このスクリーン4に投影された被写体像は、ペンタ
プリズムて成立正像に変換されて、接眼レンズ5から撮
影者によって被写体確認がなされる。上記カメラ本体1
に配置されたブレ補正光学部14の周辺には、補正駆動
アクチュエータ13と補正エンコーダ15が配置されて
いる。さらに、カメラ本体1には、レンズマウント8に
上記撮影レンズ2が装着された際に、レンズデータ通信
部51と接続されるボディ側通信部32とカメラ制御用
マイコン21が配置されており、さらに、このカメラ制
御用マイコン21に接続された図示していない各種駆動
部や検出部が配置されると共に、ブレ制御用マイコン1
1が配置されている。さらにまた、上記ブレ検出センサ
12は、カメラ本体1の背面側に配置されている。
【0043】上記カメラ本体1の中央部分の上部には、
ストロボ収納部6が設けられ、被写体が低輝度時にポッ
プアップしてストロボ光が照射される。このカメラ本体
1の上部の正面から見て左側、背面から見て右側にレリ
ーズボダン9が配置されている。このレリーズボタン9
が配置されたカメラ本体1の部分は、撮影者がカメラ本
体1を把持しやすいようにグリップ7が設けられてい
る。上記ブレ検出センサ12は、例えば、このグリップ
7の内部に横軸(X方向)のブレを検出するブレ検出セ
ンサ12Xと縦軸(Y方向)のブレを検出するブレ検出
センサ12Yが設けられている。カメラ本体1の正面の
レンズマウント8の外周面には、撮影レンズ2を交換す
る際に撮影レンズ2をレンズマウント8から外す際に用
いるレンズ交換スイッチ30が配置されている。
【0044】次に、図6を用いて上記ブレ補正光学部1
4の駆動機構について説明する。図6(a)は駆動機構
を示しており、本発明の防振カメラでは、ジンバル機構
を用いてカメラのブレ状態に応じてブレ補正光学部14
である平行ガラス板を傾動させ、平行ガラス板による像
の変位がブレによる像の変位を相殺するようにしたもの
である。横軸(図中X軸方向で以下、単にX軸と称す
る)と縦軸(図中Y軸方向で以下、単にY軸と称する)
のブレ補正駆動機構は、同じであるために、横軸(X軸
方向)のY軸周りのブレの補正機構についてのみ説明す
る。
【0045】ブレ補正光学部14は平行ガラス板であっ
て、内枠68により保持されている。この内枠68は、
回転軸67Xとギア62Xに固定されている。さらに、
この内枠68は外枠69に対して回転自在に保持されて
いる。上記ギア62Xは、ウォームギア61Xに歯合
し、このウォームギア61Xの軸には、補正駆動アクチ
ュエータ(X)13Xが接続されている。この補正駆動
アクチュエータ(X)13Xの回転は、ウオームギア6
1Xとギア62X及び回転軸67Xを介して、前記内枠
68に保持されているブレ補正光学部14に伝達され
て、X軸のY軸周りに回転駆動する。上記補正駆動アク
チュエータ(X)13Xの回転軸には、等間隔で穿設さ
れた複数のスリットを有する円板63Xが固定されてお
り、この円板63Xを挟んでPI/PR64Xが配置さ
れている。上記補正駆動アクチュエータ(X)13Xが
回転すると円板63XのスリットがPI/PR64Xを
横切る毎にパルス信号が発生し、このパルス信号により
補正駆動アクチュエータ(X)13Xの回転速度が検出
され、これによりブレ補正光学部14である平行ガラス
板の回転量が検出される。なお、上記ギア62Xの平面
部には、溝65Xが穿設され、この溝65Xに嵌合する
ピン66Xが外枠69に植設されており、溝65Xとピ
ン66Xによって、ギア62Xと内枠68の回転範囲を
規制されている。
【0046】つまり、補正駆動アクチュエータ13Xの
正逆回転により、ウォームギア61Xとギア65Xを介
してその回転が上記ブレ補正光学部14を保持する内枠
68がX軸を中心としてY軸周りに回転する。この内枠
68のY軸周りの回転は、上記溝65Xに勘合されたピ
ン66Xで規制されると共に、上記PI/PR64Xで
検出した円板63Xによるパルス信号で回転量が検出さ
れる。なお、Y軸方向のブレ(X軸周りのブレ)の補正
機構はX軸方向の場合とまったく同じであり、図中の符
号にYを付して示している。
【0047】上記手ブレ補正機構を内枠68と外枠69
の図中上部と右部に配置したのは、図中カメラの撮影レ
ンズ2の正面から見て左側には、グリップ7があり、こ
のグリップ7は撮影者が右手でホールディングする部分
で、かつ、図示していないがオートフォーカスの補助光
部等の窓類が左部に配置ことが多く、スペース面で制約
があり補正機構は左部に設置しにくい。また、カメラの
撮影レンズ2の正面から見て下部は、スペース的には余
裕がなく、上部は、ストロボ発光部等を設置するための
凸部を設けるためにスペース的に余裕があるためであ
る。なお、この手ブレ補正機構のカメラ本体1への配置
は、上述した配置に限定されるものではなく、カメラ本
体内に設置される各種機構の配置関係によって、設置場
所を設定することが可能である。
【0048】次に図6(b)を用いて、上述のブレ補正
光学部14に平行ガラス板によるブレ補正の理論につい
て説明する。図中の実線はブレ補正無しの場合を示し、
平行ガラス板を用いたブレ補正光学部14は、光軸と垂
直に位置している。このときに中心を通った光はフィル
ム27上のAの位置に結像する。一方、図中の点線は角
度θだけ傾動した場合を示し、ブレ補正光学部14の中
心を通った光はフィルム27上でAからαだけずれたB
の位置に結像する。
【0049】上記ブレ補正制御用マイコン11は、手ブ
レによるフィルム上の結像位置のずれαを相殺するよう
にブレ補正光学部14を傾動制御させるものである。
【0050】上述した構成の防振カメラの動作につい
て、図7乃至図19を用いて説明する。なお、図7乃至
図19においては、本発明に係る手ブレ補正に関係する
動作部分を主として説明し、本発明と直接関係しない動
作部分については省略して説明する。最初に図7乃至図
13を用いてカメラ制御用マイコンによる動作制御につ
いて説明する。
【0051】図7において、ステップS101では、カ
メラ制御用マイコン21のイニシャル設定を行い、ステ
ップS102では、本発明に関係する部分のフラグの初
期設定を行う。このフラグは、カメラ電源スイッチ36
の状態を示すフラグF_PWをカメラ電源スイッチ36
がオフ状態であると”1”が設定され、オン状態である
と”0”が設定される。初期設定値は、カメラ電源スイ
ッチ36がオフ状態であるF_PW=1に設定する。ま
た、上記カメラ本体1のレンズマウント8に撮影レンズ
2の装着状態を示すフラグF_LENSを撮影レンズ2
が装着されていない状態であると”1”が設定され、装
着された状態であると”0”が設定される。初期設定値
は、撮影レンズ2が装着されていない状態であるF_L
ENS=1に設定する。さらに、撮影モード設定部33
から入力されているカメラの各種撮影モードのうち、手
ブレ補正モードが選択入力状態を示すフラグF_MOD
Eを手ブレ補正モードが選択されていない状態である
と”1”が設定され、手ブレ補正モードが選択入力され
ている状態であると”0”が設定される。初期設定値
は、手ブレ補正モードの選択されていない状態であるF
_MODE=1に設定する。
【0052】次にステップS103では、上記カメラ電
源スイッチ36がオンまたはオフ操作のいずれかに操作
されたか否かを判断する。カメラ電源スイッチ36の操
作有りと判断されると、ステップS105で、カメラ電
源スイッチ36がオフ状態からオン状態に操作されたか
判断し、オフ状態からオン状態に操作されたと判断され
ると、ステップS106でカメラ電源スイッチ36の状
態を示すフラグF_PW=0に変更設定する。
【0053】上記ステップS103でカメラ電源スイッ
チ36が操作されていないと判断されると、ステップS
104でカメラ電源スイッチ36のフラグF_PW=0
であるか判断され、すなわちカメラ電源スイッチ36が
オン状態を示すF_PW=0の場合は、ステップS10
7以降が実行され、上記フラグF_PW=0でなく、カ
メラ電源スイッチ36がオフ状態であるF_PW=1で
あると判断されるとステップS103に戻る。上記ステ
ップS105で、カメラ電源スイッチ36がオン状態か
らオフ状態に操作されたと判断されるとステップS19
1以降が実行される。
【0054】上記ステップS106またはS104でカ
メラ電源スイッチ36のオン状態を示すフラグF_PW
=0に設定または確認されると、ステップS107でカ
メラ本体1のレンズマウント8に撮影レンズ2の装着状
態をレンズ装着検出部31によりチェックされ、ステッ
プS108で撮影レンズ2が装着されているか否かを判
断する。撮影レンズ2が装着有りと判断されると、ステ
ップS114以降が実行され、撮影レンズ2が装着無し
と判断されると、ステップS109で撮影レンズ2の装
着無し状態を示すフラグF_LENS=1に設定する。
次に、ステップS110で、手ブレモードの選択設定状
態フラグF_MODEを判断し、手ブレ補正モード選択
無しのF_MODE=1と判断されるとステップS12
3以降が実行され、手ブレ補正モード選択有りのF_M
ODE=0と判断されると、ステップS111で上記ブ
レ制御用マイコン11に対して、手ブレ検出とブレ補正
動作の停止指示を与える。
【0055】このステップS111での撮影レンズ2が
レンズマウント8に装着されていない状態を受けて、ブ
レ補正光学部14の保護のためブレ制御用マイコン11
との通信を行い、ブレ検出・補正動作の停止、及びブレ
補正光学部14のロック(係止)を指示する。これは、
撮影レンズ2を外した状態で使用者が誤ってブレ補正光
学部14に触れた場合にブレ補正光学部14が破損する
のを防止するためである。
【0056】なお、上記ステップS107での撮影レン
ズ2の装着状態チェックにおいて、カメラ本体1のレン
ズマウント8に撮影レンズ2の装着有無のみならず、撮
影レンズ2が装着されていたとしても所定のマウント位
置に確実に装着されず、所定の装着状態でない場合もチ
ェックされ、その所定装着状態でない場合はステップS
108で、撮影レンズ装着無しと判断されるようにする
ことにより、撮影レンズ2の所定位置への装着以外の不
確実装着時によるブレ補正光学部14の破損が防止でき
る。
【0057】次に、ステップS112で上記ブレ制御用
マイコン11が補正光学系ロック部16を駆動制御して
ブレ補正光学部14のロックと手ブレ検出及びブレ補正
動作が停止状態となることを待ち、ステップS113で
ブレ制御用マイコン11からブレ検出と補正動作の停止
の返答を受信したか否か判断し、ブレ検出と補正動作の
停止返答がない場合は、上記ステップS112に戻り、
ブレ補正光学部14のロックが行われ、手ブレ検出と補
正動作停止が終了した旨の返答が確認されると、ステッ
プS123以降が実行される。
【0058】上記ステップS108で撮影レンズ2がレ
ンズマウント8に装着されていると判断されると、ステ
ップS114で撮影レンズ2の装着有り状態を示すフラ
グF_LENS=0に設定し、ステップS115で、上
記撮影モード設定部33の手ブレ補正モードスイッチが
操作されたか判断する。手ブレ補正モードスイッチが操
作されていないと判断されると、ステップS123以降
が実行され、手ブレ補正モードスイッチが操作されたと
判断されると、ステップS116以降が実行される。
【0059】次に、図8において、ステップS116で
手ブレ補正モードスイッチの操作がオフからオン状態に
切り替えられたか判断する。このステップS116でオ
ンからオフ状態への操作と判断されると、ステップS1
17でブレ制御用マイコン11に対して、手ブレ検出と
ブレ補正動作の停止指示を与え、ステップS118で上
記ブレ制御用マイコン11が補正光学系ロック部16を
駆動制御してブレ補正光学部14のロックと手ブレ検出
及びブレ補正動作が停止状態となることを待ち、ステッ
プS119でブレ制御用マイコン11からブレ検出と補
正動作の停止の完了返答を受信したか否か判断し、ブレ
検出と補正動作の停止返答がない場合は、上記ステップ
S118に戻り、ブレ補正光学部14のロックが行わ
れ、手ブレ検出と補正動作停止が終了した旨の返答が確
認されると、ステップS120で手ブレ補正モード無し
であるフラグF_MODE=1に設定して、ステップS
123以降が実行される。
【0060】上記ステップS117のブレ制御用マイコ
ン11に対するブレ検出・補正制御及びブレ補正光学部
14のロック指示により、手ブレ補正モードを選択され
ていないときの不要なブレ補正の実行が停止されると共
に、ブレ検出・補正ブロックにおける不要な電力消費の
防止となる。
【0061】上記ステップS116で手ブレ補正モード
スイッチがオフからオン状態に操作された判断される
と、ステップS121で上記ブレ制御用マイコン11に
対して、ブレ検出とブレ補正開始指示を与え、ステップ
S122でブレ補正モード有りであるフラグF_MOD
E=0に設定する。
【0062】次に、ステップS123では、レンズマウ
ント8に撮影レンズ2の装着有り状態を示すフラグF_
LENS=0であるか否かの判断を行う。撮影レンズ2
が装着無し状態を示すF_LENS=1と判断される
と、ステップS131以降が実行され、撮影レンズ2が
装着有り状態のF_LENS=0と判断されると、ステ
ップS124でレンズ制御用マイコン41に対して、撮
影レンズ2の現在の焦点距離情報の送出を要求するため
の通信を行い、ステップS125でレンズ制御用マイコ
ン41からの返答を待ち、ステップS126でレンズ制
御マイコン41からの焦点距離情報の送出が有ったか否
かの判断を行い、焦点距離情報の送出が無い場合には、
ステップS125に戻り、焦点距離情報が送信されると
ステップS127でレンズ制御用マイコン41から送信
されたた焦点距離情報をカメラ制御用マイコン21のメ
モリに記憶する。この焦点距離情報は、測光結果に基づ
く露出条件決定のためにも用いられたり、ブレ制御用マ
イコン11での手ブレ状態に基づく像ブレ状態算出のた
めに用いられる。
【0063】次に、ステップS128で、手ブレ補正モ
ードのフラグF_MODE=0であるか否かの判断を行
う。手ブレ補正モード有りであるF_MODE=0の場
合は、ステップS129で上記ステップS127でカメ
ラ制御用マイコン21に記憶した焦点距離情報と、それ
以前に記憶されていた焦点距離情報との違いがないか否
かを判断する。以前に記憶されていた焦点距離情報とス
テップS127で記憶された焦点距離情報とに違いがあ
る場合は、ステップS130で焦点距離情報の違いを受
けて、ステップS127で新たに取り込んだ焦点距離情
報をブレ制御用マイコン11に送出するための通信を行
い、ステップS131以降が実行される。 上記ステッ
プS128で手ブレ補正モード無し状態のフラグF_M
ODE=1と判断されたり、上記ステップS129でレ
ンズ制御用マイコン41から送出され、ステップS12
7で記憶した焦点距離情報にそれ以前に記憶されていた
焦点距離情報との違いが無いと判断されると、ステップ
S131以降が実行される。
【0064】ステップS131では、図示していない測
光センサにより被写体の測光動作を行い、シャッタ速度
や絞り値等の露出条件を演算決定する。
【0065】次に図9において、ステップS132で、
撮影準備指示部(1R)34による撮影準備指示操作、
所謂第1レリーズスイッチ1Rがオンされたか否かを判
断し、撮影準備指示部34がオフと判断されると上記ス
テップS103に戻る。撮影準備指示部34がオンされ
たと判断されると、ステップS133で、撮影レンズ2
の装着状態を示すフラグF_LENS=0であるか否か
を判断する。撮影レンズ2が装着有りのフラグF_LE
NS=0であると判断されると、ステップS134以降
が実行され、撮影レンズ装着無しのフラグF_LENS
=1であると判断されると、ステップS146以降が実
行される。
【0066】ステップS134では、撮影モードの手ブ
レ補正モード選択有りを示すフラグF_MODE=0で
あるか判断する。手ブレ補正モードが選択されていない
フラグF_MODE=1の場合は、ステップS136以
降が実行され、フラグF_MODE=0と判断される
と、ステップS135で手ブレ補正モード選択有り及び
撮影準備指示を受けて、ブレ補正駆動の開始指示をブレ
制御用マイコン11に対して行うための通信を行う。
【0067】次にステップS136で、図示していない
焦点検出センサによる焦点検出動作及び焦点検出演算を
行い、ステップS137で焦点検出結果を受けて、ピン
ト合わせのためレンズ制御用マイコン41にフォーカシ
ングレンズ42を駆動する指示を行い、ステップS13
8で再度焦点検出の動作を行う。このステップS138
で再焦点検出後、ステップS139で前記フォーカシン
グレンズ42の駆動によるピント状態が合焦状態か否か
の判断を行い、合焦した場合はステップS140以降が
実行され、合焦してない場合はステップS148以降が
実行される。
【0068】ステップS140では、フォーカシングレ
ンズ42の合焦状態を受けてレンズ制御用マイコン41
に対してフォーカシングレンズ42の駆動を停止する指
示を行うための通信を行い、ステップS141で合焦状
態を受けて前記カメラ状態告知部37に合焦告知を行
う。
【0069】次に、ステップS142で前記レンズ制御
用マイコン41に対して撮影時の絞り情報を送出するた
めの通信を行い、ステップS143で撮影モードが手ブ
レ補正モード設定有りのフラグF_MODE=0である
か判断を行う。手ブレ補正モード設定無しのフラグF_
MODE=1と判断されるとステップS146以降が実
行され、手ブレ補正モード設定有りのフラグF_MOD
E=0と判断されるとステップS144で、現在の焦点
距離は所定範囲内か否かを判断する。
【0070】この焦点距離の判断は、手ブレ補正のため
のブレ補正光学部14の動作範囲、即ち補正対応可能範
囲にはおのずと限界があり、撮影焦点距離が大きい場合
には、この範囲をすぐに使いきってしまう恐れがあり、
補正が正確に行える補正範囲の終端にある場合、特に長
秒時の撮影の際などでは、補正が有効に行えない場合が
生じる。また、焦点距離が短い場合には、補正範囲とし
ては問題ないとしても、補正のためのブレ補正光学部1
4の駆動量があまりにも大きいと、ブレの補正とは関係
ない部分での画像劣化が大きくなる問題が生じる。
【0071】よって、本発明の防振カメラでは、上記し
たような場合にブレ補正動作を制限する。実際には後述
するブレ制御用マイコン11で制御される。このステッ
プS144の判断の結果、手ブレ補正が所定の補正範囲
外である場合には、ステップS145で前記カメラ状態
告知部37に告知(警告)を行い、手ブレ補正が所定範
囲内である場合には、ステップS146以降が実行され
る。
【0072】上記ステップS139で 前記フォーカシ
ングレンズ42の駆動によるピント状態が合焦状態か否
かの判断の結果、合焦してないと判断されると、ステッ
プS148でカメラ制御用マイコン21のカウンタのイ
ンクリメントを行う。これは合焦していない状態が所定
回数(所定時間)になることを受けて警告を行うための
ものである。なお、このカウンタはステップS137の
処理を行う前のどこかで初期化されればよい。次にステ
ップS149でカウンタの値が所定値以上か否か判断す
る。すなわち、非合焦状態が所定時間経過しているか否
かの判断を行う。非合焦状態が所定値以内の場合はステ
ップS137に戻り、非合焦状態が所定値以上の場合
は、ステップS150で前記カメラ状態告知部37に非
合焦告知を行う。次に、ステップS151で、撮影準備
指示部(1R)34による撮影準備指示動作が解除(オ
フ)されたか否かの判断を行い、撮影準備指示部34が
オン状態と判断された場合は、ステップS137に戻
り、撮影準備指示部34がオフされていると判断される
とステップS185以降が実行される。
【0073】次に図10において、ステップS146
で、撮影開始指示部(2R)35による撮影開始指示操
作が有ったか否かを判断する。撮影開始指示部35によ
って撮影開始指示があった場合(オン=2RON)は、
ステップS152以降が実行され、撮影開始指示がない
場合(オフ=2ROFF)は、ステップS147で、前
記撮影準備指示部(1R)34で撮影準備指示されてい
ないか(オフ)であるか判断し、撮影準備指示部34が
オン(1RON)と判断されると前記ステップS146
に戻り、撮影準備指示部34がオフ(1ROFF)と判
断されたり、または前記ステップS151で撮影準備指
示部34がオフ(1ROFF)と判断されると、ステッ
プS185で、撮影レンズ2のレンズマウント8への装
着状態を示すフラグF_LENSを判断し、撮影レンズ
2が装着されていないフラグF_LENS=1と判断さ
れると上記ステップS103に戻り、撮影レンズ2が装
着されているフラグF_LENS=0と判断されると、
撮影準備指示が解除されたものと判定され、ステップS
186でレンズ制御用マイコン41に対して、フォーカ
シングレンズ42の駆動を停止する指示通信を行い、ス
テップS187で手ブレ補正モードの選択状態を示すフ
ラグF_MODE=0であるか判断し、手ブレ補正モー
ドが設定されていないフラグF_MODE=1と判断さ
れるとステップS103へ戻り、手ブレ補正モードが選
択されているフラグF_MODE=0と判断されると、
ステップS188で撮影準備指示が解除されたと判定
し、ブレ制御用マイコン11に対して、ブレ補正光学部
14の駆動を停止させる指示通信を行い、ステップS1
89で前記ブレ制御用マイコン11からのブレ補正光学
部14のブレ補正駆動停止返答待ちを行い、ステップS
190で、前記ブレ制御用マイコン11からのブレ補正
光学部14のブレ補正駆動停止の返答有無を判断し、返
答がない場合は、ステップS189に戻り、返答があっ
た場合には、ステップS103に戻る。
【0074】上記ステップS146で、撮影開始指示部
(2R)35がオンされたと判断されると、ステップS
152で撮影レンズ2のレンズマウント8への装着状態
を示すフラグF_LENSの判断を行い、撮影レンズ2
が装着されていない状態を示すフラグF_LENS=1
と判断されると、ステップS158以降が実行され、撮
影レンズ2がレンズマウント8に装着されている状態を
示すフラグF_LENS=0の場合は、ステップS15
3で手ブレ補正モードの設定状態を示すフラグF_MO
DE=0であるか判断し、手ブレ補正モードが設定され
ていない状態のフラグF_MODE=1と判断されると
ステップS157以降が実行され、手ブレ補正モードが
設定されている状態のフラグF_MODE=0と判断さ
れると、ステップS154でブレ制御用マイコン11に
対して、露光開始のためのクィックリターンミラー22
のミラーアップ駆動にあたり、ブレ補正光学部14を所
定領域内に退避させるための指示通信を行う。
【0075】本発明の防振カメラでは、レンズマウント
8とクィックリターンミラー22の間にブレ補正光学部
14が配置されている。このような配置にするとレンズ
マウント8の面からフィルム27までの距離(フランジ
バック)が長くなり、カメラの大型化につながってしま
う。このカメラの大型化を防ぐためにレンズマウント8
からブレ補正光学部14とクィックリターンミラー22
までの間隔を詰める必要がある。つまり、レンズマウン
ト8とブレ補正光学部14,及びクィックリターンミラ
ー22を近接して配置すればよいわけであるが、そうす
ると今度はブレ補正光学部14がブレ補正のために動作
した際にレンズマウント8やクィックリターンミラー2
2に接触してしまい、安定したブレ補正動作が行えない
ばかりか、最悪の場合、ブレ補正光学部14の接触によ
り部品が破損し撮影が行えない恐れもある。よって、本
発明の防振カメラでは、クィックリターンミラー22が
動作する際は、ブレ補正光学部14がレンズマウント8
の面やクィックリターンミラー22に接触しない領域で
動作させるようにする。なお、ブレ補正光学部14が常
に一定位置に退避させるのではなく、クィックリラーン
ミラー22の動作(アップ/ダウン)に支障がない範囲
であれば、ブレ補正動作を継続させ、クィックリターン
ミラー22の動作に支障がある場合は所定の退避位置に
退避させる。これにより、不要なタイムラグの発生を防
止する。
【0076】前記ステップS154でブレ制御用マイコ
ン11に対するブレ補正光学部14の所定の領域内への
退避駆動制御の完了返答をステップS155で待ち、ス
テップS156でブレ補正光学部14が所定範囲内で動
作または退避した旨の返答が来たか否かを判断する。ブ
レ補正光学部14が所定の範囲内で駆動または退避した
回答がない場合には、ステップS155に戻り、所定範
囲内で駆動または退避した回答があった場合には、ステ
ップS157で、露光にあたり所定の絞り値に絞り羽根
45を絞り込むための絞り駆動指示をレンズ制御用マイ
コン41に対して行う。なお、この絞り込み指示は、前
記ステップS153〜S156の間に行ってもよい。
【0077】次に、ステップS158で、ミラー駆動部
23を駆動制御して、クィックリターンミラー22のア
ップ駆動を行い、ステップS159で、クィックリター
ンミラー22のミラーアップ動作が完了したか否かを前
記ミラー状態検出部24からの検出結果を基に判断を行
い、クィックリターンミラー22のアップ動作が完了し
ないと判断されるとステップS158に戻り、クィック
リターンミラー22のアップ動作が完了したと判断され
ると、ステップS160で撮影レンズ2の装着状態を示
すフラグF_LENSを判断し、撮影レンズ2が装着さ
れていないフラグF_LENS=1と判断されると、ス
テップS163以降が実行され、撮影レンズ2が装着さ
れているフラグF_LENS=0と判断されると、ステ
ップS161で、手ブレ補正モードが選択されているか
否かを判断し、手ブレ補正モードを選択していないフラ
グF_MODE=1が設定されていると判断されると、
ステップS164以降が実行され、手ブレ補正モードを
選択しているフラグF_MODE=0が設定されている
と判断されると、ステップS162で、上記ステップS
159のクィックリターンミラー22のアップ動作完了
を受けて、ブレ制御用マイコン11に対して、前記ステ
ップS154でブレ補正光学部14の補正動作退避を制
限していたことに対して、通常の補正動作に戻すための
指示通信をブレ制御用マイコン11に対して行う。次に
ステップS163で、シャッタ駆動部26を駆動させ
て、シャッタ装置25のシャッタ駆動させて、フィルム
27に被写体光の露光を開始する。
【0078】次に図11において、ステップS164
で、所定露光時間が経過したか否かの判断を行い、所定
の露光時間が経過していないと再度露光時間の経過判断
を行い、所定の露光時間が経過したと判断されると、ス
テップS165で、シャッタ駆動部26を介して、シャ
ッタ装置25の駆動を終了させて、露光が終了する。
【0079】次に、ステップS166で、撮影レンズ2
の装着状態を示すフラグF_LENSを判断する。撮影
レンズ2が装着されていないフラグF_LENS=1と
判断されると、ステップS178以降が実行され、撮影
レンズ2が装着されているフラグF_LENS=0と判
断されると、ステップS167で、露光終了にあたり絞
り羽根45を開放にするための絞り開放駆動指示通信を
レンズ制御用マイコン41に対して行い、ステップS1
68で、手ブレ補正モードの選択状態を示すフラグF_
MODEを判断する。手ブレ補正モードが選択されてい
ないフラグF_MODE=1と判断されるとステップS
172以降が実行され、手ブレ補正モードが選択されて
いるフラグF_MODE=0と判断されると、ステップ
S169で露光終了のためのクィックリターンミラー2
2のミラーダウン駆動にあたり、ブレ補正光学部14を
所定領域内に退避させるための指示通信をブレ制御用マ
イコン11に対して行う。この理由は、前述のS154
のところで述べたものと同じである。
【0080】次に、ステップS170で、前記ステップ
SS169での指示通信に対するブレ制御用マイコン1
1からの返答を待ち、ステップS171で、ブレ補正光
学部14が所定領域内に退避または所定領域の範囲内で
動作している旨の返答が来たか否かを判断し、所定領域
内動作または退避がされていないと前記ステップS17
0に戻り、所定領域内動作または退避の確認がされる
と、ステップS172でクィックリターンミラー22を
ミラー駆動部23でダウン駆動させ、ステップS173
でクィックリターンミラー22のダウン駆動を前記ミラ
ー状態検出部24で検出して、クィックリターンミラー
22がダウン完了していないと前記ステップS172に
戻り、ダウン完了が確認されると、ステップS174
で、手ブレ補正モードの選択状態を示すフラグF_MO
DEを判断し、手ブレ補正モードが選択されていないフ
ラグF_MODE=1と判断されるとステップS176
以降が実行され、手ブレ補正モードが選択されているフ
ラグF_MODE=0と判断されると、ステップS17
5でミラーダウン動作完了を受けて、前記ステップS1
69にて手ブレ補正動作を制限していた状態を通常の手
ブレ補正動作に戻すための指示通信をブレ制御用マイコ
ン11に対して行う。
【0081】次に、図12において、ステップS176
で露光終了を受けてフィルム27の巻上げ駆動をフィル
ム駆動部28により行い、ステップS177でフィルム
27の巻き上げ駆動が完了したか否か判断を行う。これ
はフィルム状態検出部29からの出力に基づいて行い、
フィルム27の巻き上げが完了していない場合は、ステ
ップS176に戻り、フィルム27の巻き上げが完了す
ると、ステップS178で露光終了を受けて、撮影開始
指示部(2R)35による撮影開始指示動作が解除(オ
フ=2ROFF)されているか否かの判断を行う。撮影
開始指示部35がオン状態であると判断を繰り返し、撮
影開始指示部35がオフ状態(2ROFF)と判断され
ると、ステップS179で、撮影準備指示部(1R)3
4による撮影準備指示動作が解除(オフ=1ROFF)
されているか否かの判断を行い、撮影準備指示部34が
オンであると前記ステップと178から繰り返され、撮
影準備指示部34がオフ(1ROFF)と判断される
と、ステップS180で、撮影レンズ2の装着状態を示
すフラグF_LENSの判断を行い、撮影レンズ2が装
着されていないフラグF_LENS=1と判断されると
ステップS103に戻り、撮影レンズ2が装着されてい
るフラグF_LENS=0と判断されると、ステップS
181で手ブレ補正モードの選択状態を示すフラグF_
MODEの判断を行い、手ブレ補正モードが設定されて
いないフラグF_MODE=1と判断されると、上記ス
テップS103に戻り、手ブレ補正モードが選択されて
いるフラグF_MODE=0と判断されると、ステップ
S182で前記撮影準備指示動作解除(1ROFF)を
受けて、ブレ補正光学部14の補正駆動を停止するため
の指示通信をブレ制御用マイコン11に対して行う。こ
れは、撮影準備指示動作が解除されたのでブレ補正光学
部14を所定位置でロックするとともに、無駄な電力消
費を防止するために行うものである。
【0082】次に、ステップS183で、ブレ制御用マ
イコン11からの補正駆動停止の返答待ちを行い、ステ
ップS184で、ブレ制御用マイコン11から補正駆動
停止完了の返答通信が有ったか否かの判断を行う。補正
駆動停止完了の返答がない場合は、ステップS183に
戻り、補正駆動停止完了の返答があると上記ステップS
103に戻る。
【0083】次に図13において、上記ステップS10
5(図7参照)でカメラ電源スイッチ36がオンからオ
フに操作されたと判定されると、ステップS191でカ
メラ電源スイッチ36の状態を示すフラグをF_PW=
1に設定し、ステップS192で、撮影レンズ2のレン
ズマウント8への装着状態をチェックし、ステップS1
93で撮影レンズ2の装着有無を判断する。このステッ
プS193の撮影レンズ2が装着されていないと判断れ
ると、ステップS195で撮影レンズ2の装着状態を示
すフラグF_LENS=1に設定してステップS103
に戻り、撮影レンズ2が装着されていると判断される
と、ステップS194で撮影レンズ2の装着状態を示す
フラグF_LENS=0に設定する。
【0084】次に、ステップS196で、撮影モード設
定部33にて、手ブレ補正モードが選択されているか手
ブレ補正モードを示すフラグを判断する。手ブレ補正モ
ードのフラグがF_MODE=1の場合は、手ブレ補正
モードが選択されていないと判断して、上記ステップS
103に戻り、手ブレ補正モードのフラグがF_MOD
E=0の場合は、手ブレ補正モードが選択されていると
判断して、ステップS197で、ブレ検出・補正ブロッ
クにおけるブレ検出動作の停止及びブレ補正光学部14
のロック(係止)を指示する通信をブレ制御用マイコン
11に対して行う。
【0085】このブレ検出停止とブレ補正光学部14の
ロックは、カメラの電源がオフされると撮影レンズ2
は、レンズマウント8からいつでも外すことが可能とな
る。また、電源がオフとなると、撮影レンズ2の装着状
態の検出はできなくなる。このように状態において、使
用者が撮影レンズ2をレンズマウント8から外す際や外
した後に、誤ってブレ補正光学部14に触れた場合に、
ブレ補正光学部14が移動可能であると破損することが
ある。このブレ補正光学部14の破損を防止するために
ロックさせる。
【0086】次に、ステップS198でブレ制御用マイ
コン11からブレ検出動作の停止やブレ補正光学部14
のロックの完了返答を待ち、ステップS199で、ブレ
制御用マイコン11からロック完了の返答通信が有った
か否かの判断を行い、返答通信がない場合は、前記ステ
ップS198に戻り、返答通信があった場合には、前記
ステップS103に戻る。
【0087】次に、前記ブレ制御用マイコン11の制御
動作について、図14乃至図18を用いて説明する。
【0088】図14において、ステップS201では、
ブレ制御用マイコン11のイニシャル設定を行い、ステ
ップS202で、前記撮影モード設定部33で手ブレ補
正モードが選択されたか否かを示すフラグF_MODE
の初期設定を行う。手ブレ補正モードが選択されていな
い場合のフラグはF_MODE=1に設定され、手ブレ
補正モードが選択された場合のフラグはF_MODE=
0に設定される。このステップS202の初期設定で
は、手ブレ補正モードフラグはF_MODE=1に設定
される。
【0089】次に、ステップS203で、前記カメラ制
御用マイコン21との通信を行い、ステップS204
で、カメラ制御用マイコン21から手ブレ検出動作の開
始指示の通信が発生しているか否かの判断を行う。カメ
ラ制御用マイコン21から手ブレ検出動作の開始指示が
ないと判断されると、前記ステップS203に戻り、手
ブレ検出動作の開始指示があると判断されると、ステッ
プS205以降が実行される。このブレ検出開始指示
は、図8で前述したカメラ制御用マイコン21のステッ
プS121でブレ制御用マイコン11に対して通信され
るブレ検出開始指示である。
【0090】次にステップS205で、手ブレ補正モー
ドが選択されているか手ブレ補正モードフラグがF_M
ODE=1であるか否かの判断を行い、手ブレ補正モー
ド選択有りのフラグF_MODE=0の場合は、ステッ
プS209以降が実行され、手ブレ補正モード選択無し
のフラグF_MODE=1の場合は、ステップS206
で、ブレ検出動作開始指示を受けてブレ検出の動作を開
始するために、ブレ検出センサ(X)12Xとブレ検出
センサ(Y)12Yへの給電動作を行う。次に、ステッ
プS207で、これらブレ検出センサ12X,12Yの
出力による継続的なブレ検出動作のための初期化動作
(初期値,定数の設定)を行い、ステップS208で手
ブレ補正モード選択有りのフラグF_MODE=0に設
定する。
【0091】次にステップS209で、手ブレ検出と補
正動作を一定周期で制御するための制御周期タイマの動
作を開始する。これは、常時変化する手ブレ状態を正確
に検出し、手ブレによる像ブレ状態を正確に補正するた
めに、一定周期で制御する必要があるためである。ここ
での周期時間は、例えば1ミリ秒(mSEC)等が考え
られる。
【0092】次にステップS210で、ブレ制御用マイ
コン11によりブレ検出センサ(X)12X、及びブレ
検出センサ(Y)12Yの出力をサンプリングする。具
体的にはブレ検出センサ(X,Y)12X,12Yで検
出されたアナログブレ信号をデジタルブレ信号に変換
し、そのデジタルブレ信号をサンプリングする。なお、
ブレ検出/補正に関する処理は、同一サンプリングでフ
ィルム27の面の横軸(X)と縦軸(Y)についてそれ
ぞれ行われるものとする。
【0093】次にステップS211で、ブレ検出センサ
(X,Y)12X,12Yから出力されたブレ信号に混
在する手ブレとは関係しない周波数成分信号の除去(フ
ィルタ処理)を行う。この手ブレとは関係しない周波数
成分の除去は、ブレ制御マイコン11に格納されている
ソフトウェアで行われる。
【0094】次にステップS212で、前記カメラ制御
用マイコン21との通信を行い、ステップS213で、
前記ステップS212でのカメラ制御用マイコン21と
の通信内容がブレ検出補正動作の停止指示か否かの判断
を行う。カメラ制御用マイコン21からの指示がブレ検
出補正動作の停止指示と判断されると、ステップS22
0以降が実行され、ブレ検出補正動作の停止指示でない
と判断されると、ステップS214以降が実行される。
このブレ検出補正動作の停止指示は、図7のステップS
111,図8のステップS118,及び図13のステッ
プS197のカメラ制御用マイコン21からの指示に対
応するものである。
【0095】前記ステップS213でカメラ制御用マイ
コン21からの指示がブレ検出補正動作の停止指示でな
いと判断されると、ステップS214で前記ステップS
212での前記カメラ制御用マイコン21からの指示内
容がブレ補正動作の停止指示であるか否かの判断を行
う。このブレ補正動作の停止指示は、図12のステップ
S182及び図10のステップS188のカメラ制御用
マイコン21からの指示に対応するものである。
【0096】このステップS214でブレ補正動作の停
止指示であると判断されるとステップS229以降が実
行され、ブレ補正動作の停止指示でないと判断される
と、ステップS215で、前記ステップS212でのカ
メラ制御用マイコン21との通信内容がブレ補正動作の
退避指示か否かの判断を行う。このブレ補正動作の退避
指示は、図10のステップS154及び図11のステッ
プS169のカメラ制御用マイコン21からの指示に対
応するものである。
【0097】このステップS215でブレ補正動作の退
避指示であると判断されると、ステップS237以降が
実行され、ブレ補正動作の退避指示でないと判断される
と、ステップS216で、前記ステップS212のでの
カメラ制御用マイコン21との通信内容がブレ補正動作
の開始指示であるか判断される。このブレ補正動作の開
始指示は、図9のステップS135、図10のステップ
S162及び図11のステップS175のカメラ制御用
マイコン21からの指示に対応するものである。
【0098】このステップS216でブレ補正動作の開
始指示であると判断されると、ステップS250以降が
実行され、ブレ補正動作の開始指示でないと判断される
と、ステップS217で、前記ステップS212でのカ
メラ制御マイコン21との通信内容が現在の撮影レンズ
2の撮影焦点距離情報送出に関するものであるか否かの
判断を行う。この撮影焦点距離情報送出は、図8のステ
ップS130に対応するものである。
【0099】このステップS217で撮影焦点距離情報
送出であると判断されると、ステップS218以降が実
行され、撮影焦点距離情報の送出でないと判断されると
ステップS219以降が実行される。ステップS218
では、前記カメラ制御マイコン21からの通信内容によ
り、現在の撮影焦点距離情報を記憶する。この撮影焦点
距離情報は手ブレによる像ブレ状態を把握し、ブレ補正
目標量を算出する際に使用する。次に、ステップS21
9では、前記ステップS209でスタートした制御周期
タイマが所定時間経過したか否かを判断する。所定時間
経過した場合は前記ステップS209に戻り、所定時間
を経過していない場合は、この所定時間経過の判断を繰
り返す。これにより、一定周期のもとで手ブレの検出補
正動作が実行され、実行途中に手ブレ補正モードがオフ
設定や撮影準備指示部(1R)34がオフ操作されて手
ブレ補正動作が必要なくなった際への対応を行う。
【0100】次に図15において、前記ステップS21
3でブレ検出補正動作の停止指示があったと判断される
と、ステップS220で、現在のブレ検出センサ(X,
Y)12X,12Yで検出し、ブレ制御用マイコン11
でサンプリングして生成された手ブレ状態に応じた補正
駆動信号の出力を停止する。具体的にはブレ制御用マイ
コン11から補正駆動アクチュエータ(X)13X、及
び補正駆動アクチュエータ(Y)13Yに供給している
信号を停止する。次にステップS221で、ブレ検出セ
ンサ(X)12Xおよびブレ検出センサ(Y)12Yに
給電している電源を遮断してブレ検出動作を停止し、ス
テップS222で、ブレ補正光学部14の現在の位置情
報を補正エンコーダ(X)15X及び補正エンコーダ
(Y)15Yの出力(変化)から確認する。これは、こ
の後にブレ補正光学部14を可動範囲の中心に存在させ
るための処理(センタリング動作)を行うにあたり、現
在のブレ補正光学部14の位置状態を知る必要があるか
らである。
【0101】次にステップS223では、前記ステップ
S222で検出したブレ補正光学部14の現在情報から
補正駆動アクチュエータ(X)13X及び補正駆動アク
チュエータ(Y)13Yを駆動制御して、ブレ補正光学
部14を可動範囲の中心に位置づけるためのセンタリン
グ動作を行う。次に、ステップS224では、ブレ補正
光学部14の現在の位置状態を補正エンコーダ(X)1
5X及び補正エンコーダ(Y)15Yの出力(変化)か
ら確認し、ステップS225で、ブレ補正光学部14が
所定の位置(可動範囲の中心)に到達したか否かを判断
する。つまりセンタリングが完了したか判断し、センタ
リングが完了していない場合は前記ステップS223に
戻り、センタリングが完了していると判断されると、ス
テップS226以降が実行される。このステップS22
3からS225はX軸、Y軸それぞれについて別個に実
行される。
【0102】ステップS226では、前記ステップS2
23〜S225でセンタリング動作された補正光学部1
4をセンタリング位置で補正光学系ロック部16を駆動
してロックさせる動作を行う。これはブレ補正光学部1
4がブレ補正動作を行っていないときに不必要に動作し
ないようにするためのものである。
【0103】次にステップS227で、カメラ制御用マ
イコン21に対して、ブレ検出補正動作の停止指示によ
る停止動作が完了した情報を送出し、ステップS228
で、手ブレ補正モードの選択状態を示すフラグF_MO
DEを手ブレ補正モード選択設定無しのF_MODE=
1に設定する。これは、前記カメラ制御用マイコン21
からのブレ検出補正動作の停止指示を受けたことに対応
するものであり、その後、前記ステップS203に戻
る。
【0104】次に図16において、前記ステップS21
4で手ブレ補正動作の停止指示であると判断されると、
ステップS229では、前記ステップS212による手
ブレ補正動作の停止の指示を受けて、まずは現在出力し
ている手ブレ状態に応じてたブレ補正駆動信号の出力を
停止する。具体的にはブレ制御用マイコン11から補正
駆動アクチュエータ(X)13X及び補正駆動アクチュ
エータ(Y)13Yに出力している駆動制御信号の供給
を停止する。
【0105】次に、ステップS230〜S235が実行
されるが、ステップS230は前記ステップS222
と、ステップS231は前記ステップS223と、ステ
ップS232は前記ステップS224と、ステップS2
33は前記ステップS225と、ステップS234は前
記ステップS226と、及びステップS235は前記ス
テップS227と同じであるために説明は省略する。
【0106】ステップS236では、ブレ検出センサ
(X)12X及びブレ検出センサ(Y)12Yの出力に
よる継続的なブレ検出動作のための初期化動作(初期
値,定数の設定)を行う。これは、前記ブレ検出センサ
(X)12X及びブレ検出センサ(Y)12Yが有する
ドリフト変化分をキャンセルする為に行われる。その
後、ステップS203に戻る。
【0107】次に図17において、前記ステップS21
5でブレ補正動作の退避指示であると判断されると、ス
テップS237以降で前記ステップS212でカメラ制
御用マイコン21からブレ補正動作の退避指示を受けた
際の処理になる。なお、ブレ補正動作の退避指示が有っ
た場合でも現在のブレ補正光学部14の状態位置がクイ
ックリターンミラー22のアップ/ダウン操作に支障が
ない場合であれば、通常のブレ補正動作は継続し、ブレ
検出結果に基づくブレ補正の為のブレ補正目標信号の算
出は、ブレ補正動作の退避指示の有無に関係なく継続す
る。
【0108】ステップS237では、ブレ検出センサ
(X)12X及びブレ検出センサ(Y)12Yの出力、
即ち現在の手ブレ(角速度)情報を像ブレ補正の為の位
置情報に変換するための積分動作を行い、ステップS2
38では、ブレ補正光学部14の現在の位置状態を補正
エンコーダ(X)15X及び補正エンコーダ(Y)15
Yの出力(変化)から確認する。これは、現在のブレ補
正光学部14の位置状態が、クィックリターンミラー2
2の動作に支障となる範囲にあるか否かの判断、及び通
常のブレ補正動作のために現在のブレ補正光学部14の
位置情報を得るために行われる。
【0109】次にステップS239で、ブレ補正光学部
14はクィックリターンミラー22の動作の支障となる
所定の範囲内にあるか否かの判断を行う。クィックリタ
ーンミラーの動作に支障となる範囲にブレ補正光学部1
4が位置している場合には、ステップS244以降が実
行され、クィックリターンミラー2の動作に支障となら
ない範囲に位置している場合は、ステップS240で、
前記ステップS237での積分結果と前記ステップS2
38でのブレ補正光学部14の現在位置情報、及び前記
ステップS218での撮影焦点距離情報を基に、ブレ補
正光学部14のブレ補正のために駆動させる目標位置信
号を算出する。次に、ステップS241で、前記ステッ
プS240で算出したブレ補正目標位置信号を記憶す
る。これは、ブレ補正光学部14が退避動作のために本
来のブレ補正動作位置状態には位置させられないため
に、退避動作完了後にスムーズに本来のブレ補正のため
の動作位置状態へ移行できるように、情報を残しておく
ためである。
【0110】次に、ステップS242では、前記ステッ
プS240でブレ補正光学部14のブレ補正目標位置信
号の算出とは別に、ブレ補正光学部14を退避させるた
めの所定目標位置信号を設定し、ステップS243で設
定された退避目標位置信号に基づき補正駆動アクチュエ
ータ(X)13X及び補正駆動アクチュエータ(Y)1
3Yを駆動する信号を生成出力して、前記ブレ補正光学
部14を退避位置に駆動して、前記ステップS219に
戻る。
【0111】前記ステップS239でブレ補正光学部1
4がクィックリターンミラー22の動作の支障となる範
囲に位置していると判断されると、ステップS244で
は、前記S239での判断結果を受けて、ブレ補正光学
部14の退避が完了した旨の情報をカメラ制御用マイコ
ン21へ通信する。なお、この通信は一度行えば次から
は行わなくてよい。
【0112】次にステップS245では、前記ステップ
S237での積分結果、前記ステップS238でのブレ
補正光学部14の現在位置情報、及び前記ステップS2
18での撮影焦点距離情報を基に、ブレ補正光学部14
のブレ補正のために駆動させる補正目標位置信号を算出
する。次にステップS246で、現在の撮影焦点距離値
を判断チェックする。この焦点距離の判断は、これは図
9のステップS144のところで述べたように、手ブレ
補正のためのブレ補正光学部14の動作範囲、即ち補正
対応可能範囲にはおのずと限界があり、撮影焦点距離が
大きい場合には、この範囲をすぐに使いきってしまう恐
れがあり、補正が正確行えるものの補正範囲の終端にあ
る場合、特に長秒時の撮影の際などでは、補正が有効に
行えない場合が生じる。また、焦点距離が短い場合に
は、補正範囲としては問題ないとしても、補正のための
ブレ補正光学部14の駆動量があまりにも大きいと、ブ
レの補正とは関係ない部分での画像劣化が大きくなる問
題が生じる。よって、本発明では上記したような場合に
は補正範囲の制限を行う。
【0113】ステップS247では、現在の撮影焦点距
離が所定範囲内か否かの判断を行い、所定範囲内の場合
はステップS243以降が実行され、所定範囲外の場合
は、ステップS248で、前記ステップS245で算出
された補正目標位置信号が所定の範囲内であるか否かの
判断を行い、所定範囲内の場合はステップS243以降
が実行され、所定範囲外の場合はステップS249で、
補正目標信号が所定の範囲外であることを受けて、前記
ステップS245で算出された補正目標位置信号の制御
(変更)を行う。これは、前述したブレ補正動作が安定
して、かつ像劣化が無いような範囲で変更が行われる。
その後ステップS243以降が実行される。
【0114】次に図18において、前記ステップS21
6で、ブレ補正動作の開始指示があったと判断される
と、ステップS250以降が実行されて、ブレ補正動作
開始指示及びブレ補正継続指示を受けた際の処理にな
る。
【0115】ステップS250では、ブレ補正光学部1
4が補正光学系ロック部16によりロックされているか
否かの判断を行い、ロックされている場合はステップS
251で補正光学系ロック部16を制御してブレ補正光
学部14のロックを解除し、ロックされてない場合はス
テップS252以降が実行される。
【0116】ステップS252では、ブレ検出センサ
(X)12X及びブレ検出センサ(Y)12Yの出力、
即ち現在の手ブレ(角速度)情報を像ブレ補正の為の位
置情報に変換するための積分動作を行い、ステップS2
53で、ブレ補正光学部14の現在の位置状態を補正エ
ンコーダ(X)15X及び補正エンコーダ(Y)15Y
の出力(変化)から確認する。これは、ブレ補正動作の
ために現在のブレ補正光学部14の位置情報を得るため
に行われる。次にステップS254では、前記ステップ
S252での積分結果、前記ステップS253でのブレ
補正光学部14の現在位置情報、及び前記ステップS2
18での撮影焦点距離情報を基に、ブレ補正光学部14
のブレ補正目標位置信号を算出し、ステップS255
で、現在の撮影焦点距離値をチェックする。これは、図
9のステップS144及び図17のステップS246の
ところで述べたのと同じ理由である。
【0117】次にステップS256では、現在の撮影焦
点距離が所定範囲内か否かの判断を行う。所定範囲内の
場合はステップS259以降が実行され、所定範囲外の
場合は、ステップS257で、前記ステップS254で
算出したブレ補正目標位置信号が所定の範囲内であるか
否かの判断を行い、所定範囲内の場合はステップS25
9以降が実行され、所定範囲外の場合は、ステップS2
58で、ブレ補正目標信号が所定の範囲外であることを
受けて、前記ステップS254で算出されたブレ補正目
標位置信号の制御(変更)を行う。これは、前述したブ
レ補正動作が安定して、かつ像劣化が無いような範囲に
変更が行われる。
【0118】ステップS259では、設定されたブレ補
正目標位置信号に基づき補正駆動アクチュエータ(X)
13X及び補正駆動アクチュエータ(Y)13Yを駆動
してブレ補正光学部14を駆動させる信号を出力する。
その後ステップS219に戻る。
【0119】次に図19を用いてレンズ制御用マイコン
41の制御動作について説明する。ステップS301で
は、レンズ制御用マイコン41のイニシャル設定を行
い、ステップS302で、変倍レンズ48の位置状態、
即ち現在の撮影焦点距離状態を変倍レンズ位置検出部5
0の出力により確認し、ステップS303で前記ステッ
プS302で確認した撮影焦点距離情報を記憶する。次
にステップS304では、カメラ本体1のカメラ制御用
マイコン21から撮影焦点距離情報の送出要求通信があ
るか否かの判断を行う。この撮影焦点距離情報の送出要
求は、図8のステップS124のカメラ制御用マイコン
21からの通信に対応している。このステップS304
で撮影焦点距離情報の送出要求がないと判断されると、
ステップS306以降が実行され、送出要求があると判
断されるとステップ305でレンズ制御用マイコン41
からカメラ制御用マイコン21に撮影焦点距離情報を伝
送通信する。これは図8のステップS125に対応して
いる。前記ステップS305の撮影焦点距離情報の伝送
が終了すると、ステップS306でカメラ制御用マイコ
ン21からの次の動作指示を受けるための通信を行う。
【0120】次に、ステップS307では、前記ステッ
プS306でカメラ制御用マイコン21から通信指示さ
れた内容がピント合わせのためのフォーカシングレンズ
42の駆動開始指示に関するものであるか否かの判断を
行い、フォーカシングレンズ42の駆動指示(開始指
示)の場合は、ステップS308以降が実行され、フォ
ーカシングレンズ42の駆動指示でない場合は、ステッ
プ313以降が実行される。これは、図9のステップS
137に対応するものである。
【0121】ステップS308では、図示していない被
写体距離計測部の基で計測し、カメラ制御用マイコン2
1で演算されたフォーカシングレンズ42の駆動方向及
び駆動量に関する情報を入手するためにカメラ制御用マ
イコン21と通信を行い、ステップS309で、現在の
フォーカシングレンズ42の位置情報をフオーカシング
レンズ位置検出部43により確認し、ステップS310
で、前記ステップS308及びS309での情報を基
に、レンズ駆動用アクチュエータ44を駆動制御してフ
ォーカシングレンズ42を駆動する。
【0122】次にステップS311で、カメラ制御用マ
イコン21からフォーカシングレンズ42の駆動停止指
示があったか否かを判断する。これは、ピントがあった
と判断された場合、もしくはフォーカシングレンズ42
の駆動中に撮影準備指示部(1R)34の操作が解除さ
れた湯合に駆動停止指示を発生する。駆動停止指示があ
った場合はステップS312でフォーカシングレンズ4
2の駆動を停止する。
【0123】これは、図9のステップS140及び図1
0のステップS186に対応するものである。前記ステ
ップS311で、駆動停止指示がない場合は、前記ステ
ップS308に戻る。前記ステップS312での前記ス
テップS311での判断を受けてフォーカシングレンズ
42の駆動が停止されると、前記ステップS302に戻
る。
【0124】前記ステップS307で、前記ステップS
306のカメラ制御用マイコン21からの通信でフォー
カシングレンズ42の駆動指示でないと判断されると、
ステップS313で、前記ステップS306の通信内容
は、絞り情報であるか否かの判断を行う。これは、図9
のステップS142に対応する。このステップS313
で絞り情報でないと判断されると、ステップS316以
降が実行され、絞り情報であると判断されると、ステッ
プS314で図示していない被写体輝度計測部で計測し
た輝度値とフィルム感度検出部で検出したフィルム感度
値から演算して求めた絞り羽根45の絞り値をカメラ制
御用マイコン21から送出受信する。次に、ステップS
315では、カメラ制御用マイコン21から送信通信さ
れた被写体撮影時の絞り値情報を入手し記憶し、前記ス
テップS302に戻る。
【0125】ステップS316では、前記ステップS3
06での通信内容が絞り駆動指示に関するものであるか
否かの判断を行う。これは、図10のステップS157
に対応するものであり、絞り駆動指示でない場合は、ス
テップS322以降が実行され、絞り駆動指示である場
合には、ステップS317で、前記ステップS315で
記憶した絞り値情報を読み出し、ステップS318で、
前記ステップS317で読み出した絞り値情報を基に絞
り駆動用アクチュエータ47を駆動制御して、絞り羽根
45を所定の絞り値に駆動する。このステップS318
の絞り駆動用アクチュエータ47の駆動制御による絞り
羽根45の絞り状態情報をステップS319で、絞り位
置検出部46から読みとり、ステップS320で、前記
ステップS317でカメラ制御用マイコン21が送信さ
れた絞り値情報と前記ステップS319で絞り位置検出
部46で検出された絞り位置とが一致するか判断し、一
致しない場合は、前記ステップと318に戻り再度絞り
羽根45の調整が行われ、一致する場合はステップS3
21にて絞り駆動用アクチュエータ47による絞り羽根
45の絞り駆動停止させて、前記ステップS302に戻
る。
【0126】次にステップS322では、前記ステップ
S306での通信内容が絞り開放駆動指示であるか否か
の判断を行う。絞り開放駆動指示でない場合は、前記ス
テップS203に戻り、絞り開放駆動指示である場合
は、ステップ323以降が実行される。これは、図11
のステップS167に対応するものである。
【0127】ステップS323では、絞り羽根45が開
放状態になるように絞り駆動用アクチュエータ47を駆
動し、ステップS324で、現在の絞り羽根45の絞り
位置状態を絞り位置検出部46で検出出力し、ステップ
S325で、絞り羽根45が絞り開放状態になっている
か否かを判断し、絞り開放状態でない場合は、前記ステ
ップS323に戻り再度絞り開放駆動が行われ、絞り開
放状態と判断されると、ステップS326にて絞り駆動
用アクチュエータ47による絞り羽根45の絞り駆動を
停止して前記ステップS302に戻る。
【0128】次に図20を用いて前記ブレ補正光学部1
4の可動範囲について説明する。図20は、撮影レンズ
2をカメラ本体1に装着した場合で、ブレ補正光学部1
4と撮影レンズ2のレンズマウント8側の開口部70の
関係を示している。前記レンズ開口部70の径l1より
もブレ補正光学部14である平行ガラス板の径l2は大き
いこと(l1<l2))が必要である。図20(a)は
ブレ補正光学部14が補正動作していない、すなわち、
ロック位置状態を示している。図20(b)は、:撮影
レンズ2をカメラ本体1に装着した場合で、ブレ補正光
学部14を最大にブレ補正した状態を示しており、ブレ
補正光学部14である平行ガラス板がレンズ開ロ部70
に接触ぎりぎりまでに傾動している。このときの最大駆
動可能角度θ1は、レンズ制御用マイコン41からの通
信によって図8ステップS126において得られ、図1
7のステップS239においてブレ補正光学部14であ
る平行ガラス板が所定範囲内にあるか否かの判断に使用
されることになる。図20(c)は、撮影レンズ2をカ
メラ本体1に装着していない状態で、ブレ補正光学部1
4である平行ガラス板を最大に傾動させた状態を示して
いる。このときの最大駆動可能角度θ2は、クィックリ
ターンミラー22に衝突しないことと、レンズマウント
8の面からはみ出さないような範囲であることは勿論で
ある。このθ2に関する値は、図2のカメラ制御用マイ
コン21の図示していない不揮発性メモリに記憶されて
おり、図17のステップS239における判断に使用す
るようにしてもよい。
【0129】また、ブレ補正光学部14である平行ガラ
ス板を傾動することによって収差が発生し、光学性能の
低下が認められる最大駆動可能角度も前記ステップS2
39においての判断に使用するようにしてもよい。
【0130】また、レンズマウント8にキャップを装着
した場合に、ブレ補正光学部14である平行ガラス板が
衝突しないようにすることも勿論必要である。
【0131】すなわち、本発明の防振カメラは、カメラ
本体1に装着される撮影レンズ2の最終レンズ群または
撮影レンズ2が装着されるレンズマウンド8の面と、フ
ィルム面に撮影像を投射制御するクィックリターンミラ
ー22との間にブレ補正光学部14を配置し、図10の
ステップS146で撮影開始指示部(2R)がオンされ
たことを確認判断されると、フィルム27に撮影像を露
光する動作に移行するが、ステップS154でカメラ制
御用マイコン21からブレ制御用マイコン11に対し
て、ブレ補正光学部14の退避指示が行われる。このブ
レ補正光学部14の退避指示の基で、ブレ制御用マイコ
ン11は、図17のステップS237〜S243の処理
により、ブレ補正光学部14がクィックリターンミラー
22のアップ/ダウン動作に支障が生じる位置にあるの
か判断し、クィックリターンミラー22の動作に支障が
生じる範囲に上記ブレ補正光学部14が位置する場合に
は、ブレ補正するためのブレ補正光学部14の位置情報
を算出記憶して、クィックリターンミラー22の動作に
支障とならない位置に上記ブレ補正光学部14を退避さ
せた後に、図10のステップS156でブレ補正光学部
14の退避確認し、ステップS158でミラー駆動部2
3を駆動制御してクィックリターンミラー22をアップ
動作させ、このクィックリターンミラー22のアップ動
作完了をステップS159で確認されると、ステップS
162でブレ補正光学部14をブレ補正動作させるため
に、図18のステップS251では、上記ステップS1
54でクィックリターンミラー2のアップ動作のために
ブレ補正光学部14を退避ロックした状態を解除して、
ブレ補正する目標位置に駆動させて、ステップS162
〜S165の処理で、撮影像のフィルム27への投影の
ために、シャッタ駆動部26を駆動制御してシャッタ装
置25を所定時間駆動させる露光動作を行う。このシャ
ッタ装置25による露光が終了すると、図11のステッ
プS169でカメラ制御用マイコン21からカメラ制御
用マイコン11に対して、再度ブレ補正光学部14の退
避制御指示を与え、図17のステップS237〜S24
3の処理により、再度ブレ補正光学部14をクィックリ
ターンミラー22のダウン動作に支障とならないたい位
置に退避させ、図11のステップS171でブレ補正光
学部14の退避が確認されると、ステップS172でク
ィックリターンミラー22をミラー駆動部23の駆動制
御の基で、ダウン動作させる。このクィックリターンミ
ラー22のダウン動作の完了がステップS173で確認
されると、ステップS174以降でブレ補正光学部14
をブレ補正動作を行うための位置に戻される。
【0132】この結果、クィックリターンミラー22を
撮影像をフィルム27に露光開始のときのアップ動作と
及び露光終了後のダウン動作させる際には、上記ブレ補
正光学部14をクィックリターンミラー22の動作に支
障となるない位置に退避させ、露光の間にはブレ補正位
置に戻してブレ補正動作させることにより、ブレ補正光
学部14とクィックリターンミラー22を近接して設け
ることが可能となり、近接して設けたことによるブレ補
正光学部14とクィックリターンミラー22との干渉接
触による破損が防止できる。
【0133】なお、前述の本発明の実施形態の説明にお
いて、ブレ補正光学部14として平行ガラス板を傾動し
て手ブレを補正する機構を用いたが、パワーを持つレン
ズ群を光軸と垂直な方向に駆動して手ブレを補正する機
構でもよい。
【0134】[付記]以上詳述した本発明の実施形態に
よれば、以下のごとき構成を得ることができる。
【0135】(1) カメラの手ブレ情報を検出する検
出手段と、撮影レンズからの撮影像をファインダー光学
部に反射投影し、撮影像露光時にフィルム面とに投影す
るミラーを駆動制御するミラー駆動手段と、上記検出手
段で検出した手ブレ情報に基づいてフィルム面における
撮影像移動を補正するために撮影レンズの最終群または
レンズマウント面と上記ミラーとの間に設けられたブレ
補正光学手段と、上記ミラー駆動手段を駆動制御してフ
ィルム面に撮影像を露光する際に、上記ブレ補正光学手
段の動作を制御する動作制御手段と、を具備することを
特徴とする防振カメラ。
【0136】(2) カメラの手ブレ情報を検出する検
出手段と、撮影レンズからの撮影像をファインダー光学
部に反射投影し、撮影像露光時にフィルム面とに投影す
るミラーを駆動制御するミラー駆動手段と、上記検出手
段で検出した手ブレ情報に基づいてフィルム面における
撮影像移動を補正するために撮影レンズの最終群または
レンズマウント面と上記ミラーとの間に設けられたブレ
補正光学手段と、露光動作のために上記ミラーが駆動中
は、上記ブレ補正手段の動作を制限し、上記ミラーの駆
動が終了した際は、上記ブレ補正手段の動作制限を解除
する制御を行う動作制御手段と、を具備することを特徴
とする防振カメラ。
【0137】(3) 上記ミラー駆動手段によるミラー
駆動制御は、撮影像を上記フィルム面に投影するミラー
アップ動作と、撮影像を上記フィルム面への投影を遮断
するミラーダウン動作であることを特徴とする付記1乃
至2記載の防振カメラ。
【0138】(4) 上記ミラー駆動手段によるミラー
駆動制御して、ミラーアップ動作後、上記ブレ補正光学
手段は、所定の動作範囲内でブレ補正動作を行うことを
特徴とする請求項1乃至3に記載の防振カメラ。
【0139】(5) 上記ブレ補正光学手段が所定の動
作範囲外である場合には、上記ブレ補正光学手段が所定
の動作範囲内に駆動設定後、上記ミラー駆動手段により
上記ミラーの駆動動作を行うことを特徴とする付記1乃
至3記載の防振カメラ。
【0140】(6) 上記部補正光学手段は平行平板か
らなり、光軸に対して傾けることで像移動を行ことを特
徴とする付記1乃至5記載の防振カメラ。
【0141】
【発明の効果】本発明の防振カメラは、ブレ補正光学部
をカメラ本体に装着される撮影レンズの最終レンズ群ま
たは撮影レンズが装着されるレンズマウンド面と、フィ
ルム面に撮影像を投射制御するクィックリターンミラー
との間に配置し、上記クィックリターンミラーのアップ
/ダウン動作に際して、上記ブレ補正光学部をクィック
リターンミラーの動作に支障となる範囲にある場合は、
上記ブレ補正光学部をクィックリターンミラーの動作に
支障が生じない位置に退避されてからクィックリターン
ミラーを動作させ、クィックリターンミラーがアップ状
態でフィルムに撮影像を露光中は、上記ブレ補正光学部
をブレ補正のための所定位置に戻して、ブレ補正動作さ
せている。
【0142】この結果、カメラボディ(本体)内にブレ
補正光学部とクィックリターンミラーを近接配置するこ
とが可能となり、かつ、ブレ補正光学部とクィックリタ
ーンミラーとの干渉接触も生じることなく、カメラボデ
ィが小型で撮影レンズの交換が可能な防振カメラが提供
できる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防振カメラの概念構成を説明する
ブロック図。
【図2】本発明に係る防振カメラの全体構成を説明する
ブロック図。
【図3】本発明に係る防振カメラのボディと撮影レンズ
の内部構成を説明する側面断面図。
【図4】本発明に係る防振カメラの外観後方斜視図。
【図5】本発明に係る防振カメラのカメラボディの外観
正面斜視図。
【図6】本発明に係る防振カメラのブレ補正光学部を示
し、図6(a)は正面斜視図で、図6(b)は説明図。
【図7】本発明に係る防振カメラのカメラ制御用マイコ
ンによる制御動作を説明するフローチャート。
【図8】本発明に係る防振カメラのカメラ制御用マイコ
ンによる制御動作を説明するフローチャート。
【図9】本発明に係る防振カメラのカメラ制御用マイコ
ンによる制御動作を説明するフローチャート。
【図10】本発明に係る防振カメラのカメラ制御用マイ
コンによる制御動作を説明するフローチャート。
【図11】本発明に係る防振カメラのカメラ制御用マイ
コンによる制御動作を説明するフローチャート。
【図12】本発明に係る防振カメラのカメラ制御用マイ
コンによる制御動作を説明するフローチャート。
【図13】本発明に係る防振カメラのカメラ制御用マイ
コンによる制御動作を説明するフローチャート。
【図14】本発明に係る防振カメラのブレ制御用マイコ
ンによる制御動作を説明するフローチャート。
【図15】本発明に係る防振カメラのブレ制御用マイコ
ンによる制御動作を説明するフローチャート。
【図16】本発明に係る防振カメラのブレ制御用マイコ
ンによる制御動作を説明するフローチャート。
【図17】本発明に係る防振カメラのブレ制御用マイコ
ンによる制御動作を説明するフローチャート。
【図18】本発明に係る防振カメラのブレ制御用マイコ
ンによる制御動作を説明するフローチャート。
【図19】本発明に係る防振カメラのレンズ制御用マイ
コンによる制御動作を説明するフローチャート。
【図20】本発明に係る防振カメラのブレ補正光学部の
可動範囲を説明する説明図。
【符号の説明】
1…カメラ本体(ボディ) 2…撮影レンズ 8…レンズマウント 11…ブレ制御用マイクロコンピュータ 12…ブレ検出部(ブレ検出センサ) 13…補正駆動アクチュエータ 14…ブレ制御用マイクロコンピュータ 21…カメラ制御用マイクロコンピュータ 22…クィックリターンミラー 25…シャッタ装置 37…カメラ状態告知部 41…レンズ制御用マイクロコンピュータ 42…フォーカシングレンズ 43…フォーカシングレンズ位置検出部 44…レンズ駆動アクチュエータ 48…変倍レンズ 50…変倍レンズ位置検出部 101…動作制御手段 102…露光手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラの手ブレ情報を検出する検出手段
    と、 撮影レンズからの撮影像をファインダー光学部に反射投
    影し、撮影像露光時にフィルム面とに投影するミラーを
    駆動制御するミラー駆動手段と、 上記検出手段で検出した手ブレ情報に基づいてフィルム
    面における撮影像移動を補正するために撮影レンズの最
    終群またはレンズマウント面と上記ミラーとの間に設け
    られたブレ補正光学手段と、 上記ミラー駆動手段を駆動制御してフィルム面に撮影像
    を露光する際に、上記ブレ補正光学手段の動作を制御す
    る動作制御手段と、 を具備することを特徴とした防振カメラ。
  2. 【請求項2】カメラの手ブレ情報を検出する検出手段
    と、 撮影レンズからの撮影像をファインダー光学部に反射投
    影し、撮影像露光時にフィルム面とに投影するミラーを
    駆動制御するミラー駆動手段と、 上記検出手段で検出した手ブレ情報に基づいてフィルム
    面における撮影像移動を補正するために撮影レンズの最
    終群またはレンズマウント面と上記ミラーとの間に設け
    られたブレ補正光学手段と、 露光動作のために上記ミラーが駆動中は、上記ブレ補正
    手段の動作を制限し、上記ミラーの駆動が終了した際
    は、上記ブレ補正手段の動作制限を解除する制御を行う
    動作制御手段と、 を具備することを特徴とした防振カメラ。
  3. 【請求項3】上記ミラー駆動手段によるミラー駆動制御
    は、撮影像を上記フィルム面に投影するミラーアップ動
    作と、撮影像を上記フィルム面への投影を遮断するミラ
    ーダウン動作であることを特徴とする請求項1乃至2記
    載の防振カメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111552053A (zh) * 2020-05-20 2020-08-18 Oppo广东移动通信有限公司 光学组件、成像模组及电子设备
JP2020166244A (ja) * 2015-10-22 2020-10-08 株式会社ニコン レンズ鏡筒
US11733478B2 (en) 2015-10-22 2023-08-22 Nikon Corporation Lens barrel and camera body

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