JP2001296247A - 結露インジケータ - Google Patents

結露インジケータ

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JP2001296247A JP2001031335A JP2001031335A JP2001296247A JP 2001296247 A JP2001296247 A JP 2001296247A JP 2001031335 A JP2001031335 A JP 2001031335A JP 2001031335 A JP2001031335 A JP 2001031335A JP 2001296247 A JP2001296247 A JP 2001296247A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】結露した水により明瞭に変色し、変色後に乾燥
しても元の色に戻らず、簡便かつ確実に結露発生の有無
を確認できる結露インジケータを提供する。 【解決手段】結露インジケータは、基材2の観察面側に
設けられ水溶性染料の露出している変色層1に、その表
面で結露した水により水溶性染料を拡散するインキビヒ
クルが含まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は結露すると損壊を招
く精密機器に載置または貼付して使用されるものであっ
て、結露の発生の有無を確認するためのインジケータに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器・家電製品等の精密機器は、結
露が発生してその内部の回路が水で濡れると、損壊を招
く。被検物である精密機器の結露発生の有無を目視で確
認するために、特開平7−55788号公報には、水に
より無機金属塩が作用して変色する酸塩基指示薬を有す
るインジケータが開示されている。また特開平5−72
194号公報には、水で変色する試薬を吸水性担体に埋
設したインジケータが開示されている。これらのインジ
ケータは、変色が不明瞭であったり、乾燥すると元の色
調に戻ったり、被検物表面とインジケータとの温度差の
ために結露が発生しても変色しないという問題があっ
た。
【0003】本出願人は、すでに水溶性染料を含む発色
層が透水性フィルムの片面に設けられた水分検知ラベル
を出願している(特願平08−250118号)。これ
は、フィルムを透過した水により発色層中の染料が拡散
しフィルムを変色させて水分を検知するインジケータで
あり、結露によって発色層表面に水が付着しても変色し
ないものである。
【0004】そのため、精密機器表面で結露した水を簡
便かつ確実に確認できるインジケータが望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の課題を
解決するためになされたもので、結露した水により明瞭
に変色し、変色後に乾燥しても元の色に戻らず、簡便か
つ確実に結露発生の有無を確認できる結露インジケータ
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明の結露インジケータは、実施例に対
応する図1を参照して説明すると、基材2の観察面側に
設けられ水溶性染料の露出している変色層1に、その表
面で結露した水により水溶性染料を拡散するインキビヒ
クルが含まれている。
【0007】変色層1の表面に露出している水溶性染料
は微細な粉体である。変色層1の表面に結露した水が付
着すると、水溶性染料がこの水に溶解しインキビヒクル
に拡散する結果、変色層1の色調が変化し、これを観察
することにより結露発生の有無を確認することができ
る。拡散は不可逆的なので、変色層1が変色後に乾燥し
ても変色前の色調に戻ることはない。
【0008】結露インジケータは、水溶性染料を含むイ
ンキを基材2に印刷し変色層1を形成することで好適に
実施することができる。インキ中の水溶性染料の量を増
減することにより、変色層1の変色前後の色差を目視に
より観察し易く調整することができる。インキ中の水溶
性染料の量は、0.01〜20重量%であることが好ま
しい。インキ中の水溶性染料の量がこの範囲より少ない
と、変色層の表面で結露したときに、その水へ溶解しイ
ンキビヒクルに拡散する水溶性染料の濃度が希薄とな
る。そのため拡散した染料の色調が薄く、目視による観
察で変色層1が変色していないと誤認してしまう。一
方、インキ中の水溶性染料の量がこの範囲より多いと、
変色層の表面で結露したときに、その水へ溶解しインキ
ビヒクルに拡散する水溶性染料が、未溶解の染料の色調
に遮蔽されてしまうため、目視による観察で変色層が変
色していないと誤認してしまう。
【0009】変色層1に、隠蔽性粉体が含まれていても
よい。隠蔽性粉体は、変色層1が変色する前には染料粉
体の色調を隠蔽し、水の付着により水溶性染料が溶解さ
れ拡散した後には染色されるものであって、乾燥後もそ
の色を保持するものである。水溶性染料がインキビヒク
ルに拡散した後、さらに隠蔽性粉体や基材2に拡散する
結果、変色層1の表面の色調の変化を一層明瞭に観察す
ることができる。隠蔽性粉体は、例えば炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、水酸化マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化チタン、
ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウ
ム、酸化白土、カオリン、ベントナイト、セリサイトが
挙げられる。隠蔽性粉体は単独または複数がインキに配
合されることが好ましい。インキ中の隠蔽性粉体の量は
70重量%以下であることが好ましい。70重量%を越
えるとインキを基材へ印刷する際の塗布性が悪い。
【0010】水溶性染料が、食用色素、酸性染料、塩基
性染料、直接染料、酸性媒染染料、反応染料から選ばれ
る少なくとも一種類であることが好ましい。食用色素
は、例えば、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色4
号、食用赤色102号、食用赤色103号、食用赤色1
04号、食用赤色105号、食用赤色106号、食用青
色1号、食用青色2号が挙げられる。酸性染料は、例え
ばカヤノールレッドNBR、ブリリアントスカーレット
3B、アシッドファストオレンジ SG、アマランス、
アシッドローダミン B、エオシン G、アシッドミリン
グレッド RS、アリザリンダイレクトブルー AGG、
インジゴカルミンブルー G、アシッドミリングシアニ
ン 5Rが挙げられる。塩基性染料は、例えばカチオン
レッド 6B、カチオンピンク FG、クリスタルバイオ
レット、メチレンブルー Bが挙げられる。直接染料
は、例えばカヤノールライトレッドF5B、ダイレクト
ファストスカーレット 4BS、べンゾパープリン 4
B、ダイレクトファストオレンジS、ダイレクトロージ
ュリンレッド B、クロランチファストレッド 6BL
L、シリアスレッド 4B、シリアススプラレッドバイ
オレット RL、シリアススプラバイオレット BL、ダ
イレクトスカイブルー 5Bが挙げられる。酸性媒染染
料は、例えばクロムオレンジ A、クロムオレンジ G
R、クロムレッド B、クロムブリリアントレッド B、
クロムブリリアントバイオレット R、クロムブラウン
PGが挙げられる。反応染料は、例えばリアクトンレッ
ド 2B−F、プロシオンルビン BS、シバクロンバイ
オレット F2R−A、プロシオンブリリアントブルー
RSが挙げられる。水溶性染料は単独または複数がイン
キに配合される。
【0011】結露インジケータは、インキビヒクルがポ
リエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリアセタール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポ
キシ系樹脂、石油系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ケト
ン系樹脂、セルロース系樹脂の中から選ばれる少なくと
も一種類の樹脂を含んでいることが好ましい。インキビ
ヒクルは水溶性染料および隠蔽性粉体を基材2上に保持
するためのものである。この特性を有するものであれ
ば、インキビヒクルとして市販のインキメジウムを用い
てもよい。
【0012】インキビヒクルは、疎水性であることが好
ましく、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、エポキシ系樹脂、石油系樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ケトン系樹脂の中から選ばれる親水基のない樹脂で
あるとより一層好ましい。
【0013】インキビヒクルが親水基のない樹脂である
と、変色層に付く結露した水やそれに溶解した水溶性染
料は親水基のない樹脂との相互作用が小さいので拡散し
易い。そのため、結露した水とともに水溶性染料が広く
拡散するので、変色が明瞭となる。
【0014】一方、インキビヒクルが、水分と相互作用
の大きい親水基を有する樹脂であると、空気中の湿気を
吸収し易いため結露しなくともインジケータは変色して
しまったり、結露しても水や水溶性染料が拡散し難いの
でインジケータは不明瞭に変色してしまったりする。
【0015】基材2は、変色層用インクの塗布性や保持
性が良好であって、熱伝導性が良く被検物温度とインジ
ケータの変色層の温度とに差が生じないものが用いられ
る。基材2は、樹脂フィルム、紙、不織布から選ばれ、
その厚さが10〜500μmであることが好ましい。
【0016】基材2が、樹脂フィルム、紙、不織布であ
ると、変色層中のインキビヒクルとして用いられる親水
基のない樹脂との相互作用が大きいため、変色層は剥離
することがない。さらに、これらの樹脂フィルム等は熱
伝導性が良く、被検物と変色層との温度差を生じさせ難
いので、被検物が結露するときには変色層表面にも結露
が発生する。その結果、正確に結露の有無が確認でき
る。
【0017】基材2の厚さが10μm未満であると強度
が弱いうえインキの保持性が悪い。一方500μmより
大きいと熱伝導性が悪くなって被検物と変色層との間に
温度差が生じ、被検物が結露しても変色層表面に結露が
発生しなくなってしまう。
【0018】結露インジケータは、図2に示すように、
基材2の非観察面に粘着層3が設けられていてもよい。
さらに、粘着層3には剥離紙4が付設されていてもよ
い。
【0019】結露インジケータは、具体的には以下のよ
うにして製造される。水溶性染料を溶解しない有機溶
剤、例えばジエチルベンゼン、ベンゼン、トルエン、キ
シレンが例示される芳香族炭化水素類、ヘキサン、シク
ロヘキサン、オクタンが例示される飽和炭化水素類、ア
セトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンが例示
されるケトン類、クロロホルム、トリクロロエタンが例
示されるハロゲン化炭化水素類、ミネラルスピリット、
石油エーテルが例示される石油系溶剤から選ばれる少な
くとも一種類の有機溶剤に、前記のインキビヒクル用の
樹脂を溶解する。次いで、水溶性染料および隠蔽性粉体
を加え、ボールミル、三本ロール、攪拌機、らいかい
機、または分散機により分散、混練し、変色層用のイン
キを得る。
【0020】このインキを基材2の片面に、印刷、塗
布、噴霧、または被膜化して変色層1を形成させると、
結露インジケータが得られる。
【0021】なお、変色層用のインキが、色調調整剤、
増量剤、増粘剤、分散剤、安定剤、酸化防止剤の添加剤
を含有していてもよい。
【0022】結露インジケータは、精密機器等の被検物
に載置または貼付されて使用される。これにより結露発
生の有無を確認することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。実
施例1〜23は本発明を適用する結露インジケータを試
作した例であり、比較例1〜3は本発明を適用外のイン
ジケータを試作した例である。
【0024】(実施例1)樹脂であるエチルセルロース
(エトセル:ダウケミカル社製の商品名)9重量部をジ
エチルベンゼン90重量部に溶解させたインキビヒクル
に、水溶性染料として食用青色1号(三栄化学工業
(株)社製)1重量部を添加し、らいかい機で混練して
変色層用のインキとした。基材である粘着剤付き合成紙
ユポタック(大日本インキ化学工業(株)社製の商品
名)に、このインキをスクリーン印刷し、結露インジケ
ータを試作した。
【0025】(実施例2)エチルセルロース(エトセ
ル:ダウケミカル社製の商品名)9重量部をジエチルベ
ンゼン80重量部に溶解させたインキビヒクルに、水溶
性染料として食用青色1号(三栄化学工業(株)社製)
1重量部および隠蔽性粉体としてタルク10重量部を添
加し、らいかい機で混練して変色層用のインキとした。
基材である粘着剤付き合成紙ユポタック(大日本インキ
化学工業(株)社製の商品名)に、このインキをスクリ
ーン印刷し、結露インジケータを試作した。
【0026】(実施例3)水溶性染料として食用赤色4
号(三栄化学工業(株)社製)1重量部を用いたことを
以外は実施例2と同様にして、結露インジケータを試作
した。
【0027】(実施例4)水溶性染料として酸性染料で
あるカヤノールレッドNBR(日本化薬(株)社製の商
品名)1重量部を用いたこと以外は実施例2と同様にし
て結露インジケータを試作した。
【0028】(実施例5)水溶性染料として直接染料で
あるカヤノールライトレッドF5B(日本化薬(株)社
製の商品名)1重量部を用いたこと以外は実施例2と同
様にして結露インジケータを試作した。
【0029】(実施例6)水溶性染料として塩基性染料
であるカチオンレッド6Bの1重量部を用いたこと以外
は実施例2と同様にして結露インジケータを試作した。
【0030】(実施例7)隠蔽性粉体としてケイ酸であ
るAEROSIL 380(アエロジル:日本アエロジ
ル(株)社製の商品名)10重量部を用いたこと以外は
実施例2と同様にして結露インジケータを試作した。
【0031】(実施例8)隠蔽性粉体として酸化チタン
(チタン白)70重量部、インキビヒクルとしてエチル
セルロース(エトセル:ダウケミカル社製の商品名)3
重量部をジエチルベンゼン26重量部に溶解したものを
用いたこと以外は実施例2と同様にして結露インジケー
タを試作した。
【0032】(実施例9)水溶性染料として食用青色1
号(三栄化学工業(株)社製)0.01重量部、インキ
ビヒクルとしてエチルセルロース(エトセル:ダウケミ
カル社製商品名)8.99重量部をジエチルベンゼン8
0重量部に溶解したものを用いたこと以外は実施例2と
同様にして結露インジケータを試作した。
【0033】(実施例10)水溶性染料として食用青色
1号(三栄化学工業(株)社製)20重量部、インキビ
ヒクルとしてエチルセルロース(エトセル:ダウケミカ
ル社製商品名)7重量部をジエチルベンゼン73重量部
に溶解させたものを用いたこと以外は実施例2と同様に
して結露インジケータを試作した。
【0034】(実施例11)エチルセルロース(エトセ
ル:ダウケミカル社製商品名)8.98重量部をジエチ
ルベンゼン80重量部に溶解させたインキビヒクルにさ
らに色調調整剤であるオイルレッドRR(オリエント化
学工業(株)社製の商品名)0.2重量部を添加したも
のを用いたこと以外は、実施例2と同様にして結露イン
ジケータを試作した。
【0035】(実施例12)樹脂であるエチルセルロー
ス(エトセル:ダウケミカル社製の商品名)9重量部を
ジエチルベンゼン90重量部に溶解させたインキビヒク
ルに、水溶性染料として食用青色1号(三栄化学工業
(株)社製)1重量部を添加し、らいかい機で混練して
変色層用のインキとした。基材である上質タック55K
(東京ターク(株)社製の商品名)に、このインキをス
クリーン印刷し、結露インジケータを試作した。
【0036】(実施例13)樹脂であるエチルセルロー
ス(エトセル:ダウケミカル社製の商品名)9重量部を
ジエチルベンゼン90重量部に溶解させたインキビヒク
ルに、水溶性染料として食用青色1号(三栄化学工業
(株)社製)1重量部を添加し、らいかい機で混練して
変色層用のインキとした。基材であるポリエステルフィ
ルム(クリアベースHB3:(株)きもと社製の商品
名)の裏面に粘着剤である感圧接着剤No.465(住
友スリーエム(株)社製の商品名)を塗布したものに、
このインキをスクリーン印刷し、結露インジケータを試
作した。
【0037】(実施例14)インキビヒクルである市販
のインキメジウム(PAS−800 メジウム:十條化
工(株)製商品名)89重量部に、水溶性染料として食
用青色1号(三栄化学工業(株)社製)1重量部を添加
し、らいかい機で混練して変色層用のインキとした。基
材である粘着剤付き合成紙ユポタック(大日本インキ化
学工業(株)社製の商品名)に、このインキをスクリー
ン印刷し、結露インジケータを試作した。
【0038】(実施例15)親水基のない樹脂であるポ
リアクリル酸メチル9重量部をジエチルベンゼン80重
量部に溶解させたインキビヒクルに、水溶性染料として
食用青色1号(三栄化学工業(株)社製)1重量部およ
び隠蔽性粉体としてタルク10重量部を添加し、らいか
い機で混練して変色層用のインキとした。基材である粘
着剤付き合成紙ユポタック(大日本インキ化学工業
(株)社製の商品名)に、このインキをスクリーン印刷
し、結露インジケータを試作した。
【0039】(実施例16〜23)ポリアクリル酸メチ
ルに代えて、親水基のない樹脂である、ポリアクリル酸
エチル、ポリアクリル酸n−プロピル、ポリメタクリル
酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸
n−プロピル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリメチルイソプロピルケトンを各々、用
いたこと以外は、実施例15と同様にして、結露インジ
ケータを試作した。
【0040】(比較例1)水溶性染料として食用青色1
号(三栄化学工業(株)製)0.001重量部、インキ
ビヒクルとしてエチルセルロース(エトセル:ダウケミ
カル社製の商品名)9重量部をジエチルベンゼン99.
99重量部に溶解したものを用いたこと以外は実施例1
と同様にしてインジケータを試作した。
【0041】(比較例2)水溶性染料として食用青色1
号(三栄化学工業(株)製)30重量部、隠蔽性粉体とし
てタルク20重量部、インキビヒクルとしてエチルセル
ロース(エトセル:ダウケミカル社製の商品名)5重量
部をジエチルベンゼン45重量部に溶解したものを用い
たこと以外は実施例1と同様にしてインジケータを試作
した。
【0042】(比較例3)基材として濾紙GA−200
(アドバンテック東洋(株)社製の商品名;厚さ0.7
5mm)の裏面に粘着剤として感圧接着剤転写テープ
(住友3M(株)社製の商品名)を貼付したものを用い
たこと以外は実施例2と同様にしてインジケータを試作
した。
【0043】(変色試験)実施例1〜23、比較例1〜
3で試作したインジケータを、各々ステンレス板に貼付
し5℃に冷却した後、30℃相対湿度70%の雰囲気下
に暴露し、ステンレス板表面に結露を発生させた。この
ときのインジケータの変色層表面の色調を観察した。さ
らにこのインジケータを50℃で24時間乾燥した後、
変色層表面の色調を観察した。その結果を表1〜3に示
す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】表から明らかなように、実施例1〜23の
結露インジケータはいずれも、結露したときその変色層
が結露前の色調と比して明瞭な色調で変色し、結露の発
生を確認することができた。また変色後のインジケータ
を乾燥させてもその色調は保持されていた。比較例1〜
3のインジケータはいずれも、結露したときその変色層
が結露前の色調と比して変色していなかった。
【0048】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の結
露インジケータは、結露した水により鋭敏かつ明瞭に変
色し、変色後に乾燥しても元の色に戻らない。そのた
め、精密機器の結露発生の有無を簡便で確実に確認でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する結露インジケータの実施例を
示す断面図である。
【図2】本発明を適用する結露インジケータの別な実施
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1は変色層、2は基材、3は粘着層、4は剥離紙であ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の観察面側に設けられ水溶性染料
    の露出している変色層に、その表面で結露した水により
    該水溶性染料を拡散するインキビヒクルが含まれている
    ことを特徴とする結露インジケータ。
  2. 【請求項2】 前記変色層に、隠蔽性粉体が含まれて
    いることを特徴とする請求項1に記載の結露インジケー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記水溶性染料が、食用色素、酸性染
    料、塩基性染料、直接染料、酸性媒染染料、反応染料か
    ら選ばれる少なくとも一種類であることを特徴とする請
    求項1に記載の結露インジケータ。
  4. 【請求項4】 前記インキビヒクルがポリエステル系
    樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタ
    ール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、石
    油系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ケトン系樹脂、セルロ
    ース系樹脂の中から選ばれる少なくとも一種類の樹脂を
    含んでいることを特徴とする請求項1に記載の結露イン
    ジケータ。
  5. 【請求項5】 前記インキビヒクルがポリエステル系
    樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタ
    ール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、石
    油系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ケトン系樹脂の中から
    選ばれる親水基のない樹脂からなることを特徴とする請
    求項1に記載の結露インジケータ。
  6. 【請求項6】 前記基材は、樹脂フィルム、紙、不織
    布から選ばれ、その厚さが10〜500μmであること
    を特徴とする請求項1に記載の結露インジケータ。
  7. 【請求項7】 前記基材の非観察面に粘着層が設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の結露インジ
    ケータ。
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Cited By (4)

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