JP2001295647A - エンジンの冷却装置 - Google Patents

エンジンの冷却装置

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JP2001295647A
JP2001295647A JP2000109413A JP2000109413A JP2001295647A JP 2001295647 A JP2001295647 A JP 2001295647A JP 2000109413 A JP2000109413 A JP 2000109413A JP 2000109413 A JP2000109413 A JP 2000109413A JP 2001295647 A JP2001295647 A JP 2001295647A
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cooling water
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節雄 西原
Tomoki Nishino
知樹 西野
Tetsuro Ishida
哲朗 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン負荷に応じてシリンダブロック及び
シリンダヘッドへの冷却水流量を適切に制御し、低負荷
時におけるシリンダブロックの過冷却を回避して、シリ
ンダライナ内面の摩擦損失を低減し、燃料消費率の低減
をなし得るエンジンの冷却装置を提供する。 【解決手段】 冷却水を循環させて、エンジンのシリン
ダブロック及びシリンダヘッドを冷却するようにしたエ
ンジンの冷却装置において、エンジンの負荷を検出する
負荷検出手段と前記エンジンの回転数を検出するエンジ
ン回転数検出手段と、シリンダブロックの冷却通路を通
流する冷却水又はシリンダヘッドの冷却通路を通流する
冷却水のうちの少なくとも一方の流量を調整する流量調
整手段と、前記エンジン回転数検出手段で検出されたエ
ンジン回転数と前記負荷検出手段で検出されたエンジン
負荷に基づき流量調整手段の作動を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、 エンジンのシリ
ンダブロック及びシリンダヘッドに形成された冷却通路
に冷却水を循環させて該シリンダブロック及びシリンダ
ヘッドを冷却するようにしたエンジンの冷却装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シリンダヘッドの冷却水循環系とシリン
ダブロックの冷却水循環系とを独立的に制御するように
したエンジンの冷却装置として、特開平5−71341
号の発明が提供されている。かかる従来技術において
は、ウォータポンプの吐出側に対してシリンダブロック
及びシリンダヘッドのウォータジャケットを直列に設
け、シリンダブロック側ウォータジャケットの出口側
を、ラジエータを介して前記ウォータポンプの吸込側に
接続して冷却通路を形成する一方、シリンダヘッドのウ
ォータジャケットからの冷却水を、ラジエータを迂回し
てウォータポンプの吸込側に導くバイパス通路を設け、
前記冷却通路のバイパス通路への合流点の上流にサーモ
スタットバルブを設け、該サーモスタットバルブの感温
部を前記バイパス通路に臨ませたことを特徴としてい
る。
【0003】また、かかる従来技術においては、冷却水
の温度が所定値以上に上昇した温間時においてはシリン
ダヘッド側ウォータジャケットにて加熱された冷却水を
シリンダブロック側ウォータジャケットに流し該シリン
ダブロックの過冷却を防止するとともに、冷間時には冷
却水の全量をシリンダブロック側に流さずにシリンダヘ
ッド側ウォータジャケットからバイパス通路へと循環さ
せて、暖機を促進させるように構成されている。
【0004】一方、シリンダブロック及びシリンダヘッ
ドに形成された冷却通路にウォータポンプにより送給さ
れる冷却水を循環させて該シリンダブロック及びシリン
ダヘッドを冷却するようにしたエンジンにおいては、シ
リンダブロック及びシリンダヘッドの熱負荷は、エンジ
ンの負荷及びエンジン回転数等の車両の走行状態によっ
て決まる。従って、冷却水の流量及び温度も前記エンジ
ン負荷及びエンジン回転数等、車両の走行状態に基づい
て調整されることが要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前記の特開平
5−71341号に開示されている技術にあっては、シ
リンダブロック及びシリンダヘッドの冷却通路を循環す
る冷却水の流量は、エンジン負荷については考慮せず、
エンジンの回転数及び冷却水温度のみによって調整して
いる。このためかかる従来技術においては、冷却水の温
間時においても、エンジン負荷が比較的低い場合には、
該エンジンの回転に連動されるウォータポンプの吐出流
量がシリンダブロックの熱負荷に対して多くなって、シ
リンダブロックへの冷却水流量が過大となって該シリン
ダブロックが過冷却され、これによってシリンダライナ
内面の摩擦損失が増大し、燃料消費率の増大を招く惧れ
がある。
【0006】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、主
にエンジン負荷に応じてシリンダブロック及びシリンダ
ヘッドへの冷却水流量を適切に制御し得るエンジンの冷
却装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、請求項1記載の発明として、エンジンのシ
リンダブロック及びシリンダヘッドに形成された冷却通
路に冷却水を循環させて該シリンダブロック及びシリン
ダヘッドを冷却するようにしたエンジンの冷却装置にお
いて、前記エンジンの負荷を検出する負荷検出手段と、
前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手
段と、前記シリンダブロックの冷却通路を通流する冷却
水又はシリンダヘッドの冷却通路を通流する冷却水のう
ちの少なくとも一方の流量を調整する流量調整手段と、
前記エンジン回転数検出手段で検出されたエンジン回転
数と前記負荷検出手段で検出されたエンジン負荷に基づ
き前記流量調整手段の作動を制御する制御手段とを備え
たことを特徴とするエンジンの冷却装置を提案する。
【0008】かかる発明によれば、シリンダブロックの
冷却通路を通流する冷却水又はシリンダヘッドの冷却通
路を通流する冷却水のうち少なくとも一方の流量を調整
する流量調整手段の作動をエンジン負荷及びエンジン回
転数に基づいて制御する制御手段を備えたため、シリン
ダヘッド及びシリンダブロックに循環する冷却水流量を
エンジン負荷及びエンジン回転数により適切に調整する
ことができて、エンジンを最適に冷却することができ
る。また、前記のような低負荷時における水温の低下が
無く、シリンダライナの温度を高く保持できるので、エ
ンジンの暖機時間が短縮される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
【0010】図1は本発明の実施形態の第1実施例に係
る自動車用エンジンのウォータポンプ及びその近傍の縦
断面図、図2はエンジンの冷却水系統図、図3は冷却水
循環用開閉弁の制御ブロック図である。図4は第1実施
例におけるエンジンの冷却水系統図、図5は第3実施例
を示し、(A)はエンジンの冷却水系統図、(B)は冷
却水循環用開閉弁の開閉時期を示す表である。図6はエ
ンジン回転数と負荷との関係線図である。
【0011】図1において、10はウォータポンプで次
のように構成されている。12はポンプケース、16は
該ポンプケース12に回転自在に支持されたポンプ軸、
11は該ポンプ軸16の軸端に固定された羽根車であ
る。該羽根車11は前記ポンプケース12に形成された
渦巻室13内に回転自在に収納されている。2はプーリ
で、エンジン1(図2参照)のクランク軸側のプーリ
(図示省略)にVベルト3を介して連結されている。4
は前記ポンプ軸16及びプーリ2に固定されたフランジ
で、前記プーリ2の回転が該フランジ4を介して前記ポ
ンプ軸16及び羽根車11に伝達されるようになってい
る。
【0012】14は前記渦巻室13の前部に連通し軸方
向に開口する水入口、15は前記渦巻室13の外周部に
連通する水出口である。5は前記ポンプケース12の水
入口14側に固定された入口ダクト、6は該入口ダクト
5の内部に形成された容積室で、該容積室6の入口側に
はウォータパイプ9が接続され、出口側は前記ウォータ
ポンプ10の水入口14に接続されている。7は前記ポ
ンプケース12及び入口ダクト5に形成された戻し通路
で、前記水出口15と容積室6とを連通している。尚、
ポンプケース12の上流側に所定の容積を有する容積室
6が設けられ、該容積室6に戻し通路7を連通する構成
としたのは、戻し通路7により水出口15から戻された
冷却水がウォータパイプ側から流入する冷却水の流れを
乱し、キャビテーションを発生させることを防止するた
めである。8は該戻し通路7を開閉する開閉弁である。
該開閉弁8は図のようなバタフライ弁でも、ポペット弁
等の他の弁でもよい。
【0013】図2に示すエンジンの冷却水系統図におい
て、1はエンジン、31は該エンジン1のシリンダヘッ
ド、32はシリンダブロック、39は該シリンダヘッド
31内の冷却通路であるシリンダヘッド冷却部、40は
該シリンダブロック32内の冷却通路であるシリンダブ
ロック冷却部である。該シリンダブロック冷却部40の
入口は前記ウォータポンプ10の水出口15に接続され
ている。
【0014】33はサーモスタット、34はラジエー
タ、36は該サーモスタット33の水出口とラジエータ
34の水入口とを接続するパイプ、9はラジエータ34
の水出口と前記ウォータポンプ10側の容積室6とを接
続するウォータパイプ、37は前記サーモスタット33
のバイパス出口とウォータパイプ9とを接続するバイパ
ス路である。また、35は前記サーモスタット33に設
けられて前記ラジエータ34へのパイプ36入口を開閉
する開閉弁(サーモスタット弁)である。前記サーモス
タット33は前記シリンダヘッド冷却部39出口の冷却
水温度が設定温度以上のときには開閉弁35を開いて該
冷却水を、パイプ36を経てラジエータ34に送り、設
定温度以下のときは該開閉弁35を閉じて、冷却水をウ
ォータパイプ9へのバイパス路37に送るように構成さ
れた公知のサーモスタットである。
【0015】かかる構成からなるエンジンの冷却装置に
おいて、該エンジンの運転時には、図1に示すように、
該エンジン1に連結されているプーリ2の回転は、フラ
ンジ4を介してウォータポンプ10のポンプ軸16に伝
達され、該ポンプ軸16とともに羽根車11が回転せし
められる。該羽根車11の回転により、前記ウォータパ
イプ9及び容積室6を経て、水入口14から渦巻室13
に供給されている冷却水を加圧し、該冷却水は水出口1
5からエンジン1に送給される。
【0016】図2において、前記ウォータポンプ10の
水出口15から吐出された冷却水は、シリンダブロック
冷却部40を通ってシリンダブロック32に組み込まれ
ているシリンダライナを冷却した後、シリンダヘッド冷
却部39を通ってシリンダヘッド31を冷却し前記サー
モスタット33に入る。該サーモスタット33において
は、前記シリンダヘッド冷却部39出口の冷却水温度が
設定温度以上になったときには、開閉弁35を開いて該
冷却水を、パイプ36を経てラジエータ34に送る。該
ラジエータ34にて冷却された冷却水はウォータパイプ
9を通ってウォータポンプ10に戻される。一方、前記
冷却水温度が設定温度以下になったときは、該開閉弁3
5を閉じて、冷却水を冷却することなくウォータパイプ
9へのバイパス路37に送る。
【0017】次に、図3に基づき前記ウォータポンプ1
0に付設された開閉弁8の開閉制御について説明する。
この実施例においては、図1、2への図示を省略した
が、エンジン1の回転数を検出する回転検出器22、冷
却水温度(水温)を検出する水温検出器23、及び自動
車のアクセル開度を検出するアクセル開度検出器21を
備えている。該アクセル開度検出器21にて検出された
アクセル開度、及び回転検出器22にて検出されたエン
ジン回転数の検出信号は、コントローラ100の負荷算
出部27に入力される。該負荷算出部27においては、
入力されたアクセル開度及びエンジン回転数からエンジ
ンの負荷を算出し、水温設定値算出部25に出力する。
【0018】該水温設定値算出部25においては、前記
エンジン負荷及びエンジン回転数とこれに適応する水温
との関係が設定されており、前記負荷算出部27からエ
ンジン負荷が、前記回転検出器22からエンジン回転数
が夫々入力されると、該エンジン負荷及びエンジン回転
数に適応する水温を求め、これを目標水温として設定す
る。26は水温比較部で、前記水温設定値算出部25に
て設定された目標水温と、前記水温検出器23にて検出
された水温の検出値とを比較し、その偏差即ち水温偏差
を算出する。この水温偏差は弁開度算出部28に入力さ
れる。該弁開度算出部28においては、入力された水温
偏差に対応する前記開閉弁8の開度補正量及び補正され
た弁開度を算出し、弁操作部29に出力する。該弁操作
部29においては、開閉弁8の開度を前記補正弁開度に
操作する。
【0019】これにより、前記開閉弁8は、エンジン出
口の水温が、前記水温設定値算出部25にて設定された
目標水温になるような開度に調整され、図1において、
ウォータポンプ10から送出された冷却水の一部が、水
出口15から戻し通路7に分流され、該開閉弁8を経て
前記容積室6に循環され、ウォータパイプ9からの冷却
水と合流し、ウォータポンプ10に還流される。
【0020】かかる実施例によれば、負荷算出部27に
てアクセル開度及びエンジン回転数よりエンジン負荷を
算出し、水温設定値算出部25にて前記エンジン負荷に
対応する目標水温の設定値を算出し、弁開度算出部28
においてエンジン出口の水温が前記目標水温になるよう
な開閉弁8の開度を算出し、弁操作部29によって該開
閉弁8を前記算出開度に制御するので、前記ウォータポ
ンプ10からエンジン1のシリンダヘッド冷却部39及
びシリンダブロック冷却部40に供給される冷却水は、
前記エンジン出口の水温が目標水温になるような流量に
調整される。これにより、シリンダヘッド冷却部39及
びシリンダブロック冷却部40に通流する冷却水を調整
することで、エンジン1に供給される冷却水の流量及び
水温は、エンジン負荷に対応する流量及び水温となり、
エンジン1の低負荷、低回転時にウォータポンプ10か
らの冷却水流量が過大となって、シリンダブロック冷却
部40における水温が低下するのが防止され、該水温の
低下によるシリンダライナ内面の摩擦損失が低減され
る。また、低負荷時における水温の低下が無く、シリン
ダブロック32及びシリンダライナの温度を高く保持で
きるので、エンジンの暖機時間が短縮される。
【0021】図4に示す第2実施例において、ウォータ
ポンプ10の水出口15(図1参照)はシリンダヘッド
冷却部39に接続され、該ウォータポンプ10から送出
された低温の冷却水がシリンダヘッド冷却部39に直接
流入するようになっている。また、サーモスタット33
のケース331には、3つの冷却水出口、即ちパイプ3
6を介してラジエータ34に接続される出口、バイパス
路37を介してウォータパイプ9に接続される出口、及
びシリンダブロック冷却部40の冷却水入口42に接続
される出口が設けられている。そして、バイパス路37
に接続される出口には、該出口通路を開閉する開閉弁3
8が設けられている。また、前記シリンダブロック冷却
部40の出口はウォータパイプ9に接続され、シリンダ
ブロック32を冷却後の冷却水はウォータポンプ10に
吸入されるようになっている。その他の構成は図1、2
に示される第1実施例と同様であり、これと同一の部材
は同一の符号で示す。
【0022】かかる第2実施例において、前記ウォータ
ポンプ10の水出口15から送出された冷却水はシリン
ダヘッド冷却部39に直接流入して、高温になっている
シリンダヘッド31を冷却した後、サーモスタット33
に流入する。該サーモスタット33においては、前記第
1実施例と同様に、前記シリンダヘッド冷却部39出口
の冷却水温度が設定温度以上になったときには、開閉弁
35を開いて該冷却水をパイプ36を経てラジエータ3
4に送り、該ラジエータ34にて該冷却水を冷却する。
【0023】前記冷却水温度が設定温度以下になったと
きは、該開閉弁35が閉じられるため、冷却水はラジエ
ータ34へは循環されずに前記シリンダブロック冷却部
40の冷却水入口42、及び開閉弁38を介してウォー
タパイプ9へのバイパス路37に送給される。前記開閉
弁38は、図3に示される制御ブロック図と同様に、エ
ンジン1の負荷によりその開度を制御される。即ち、負
荷算出部27にてアクセル開度及びエンジン回転数より
エンジン負荷を算出し、水温設定値算出部25にて前記
エンジン負荷に対応する目標水温の設定値を算出し、弁
開度算出部28においてエンジン出口の水温が前記目標
水温になるような開閉弁38の開度を算出し、弁操作部
29によって該開閉弁38を前記算出開度に制御する。
【0024】そして、この実施例においては、前記開閉
弁38は、図6のYに示されるエンジン回転数が中回転
数以上で、エンジン負荷が一定以上の高負荷時には、全
閉または小さな開度として、サーモスタット33を経た
冷却水の大部分を冷却水入口42からシリンダブロック
冷却部40に供給し、高温になっているシリンダブロッ
ク32を効果的に冷却する。また、図6のXに示される
エンジン低回転数領域において、シリンダブロック32
及び該シリンダブロック32に組み込まれているシリン
ダライナの温度が低いときには、前記開閉弁38の開度
を大きくする。これにより、冷却水の一部はバイパス路
37を通ってウォータパイプ9に還流され、冷却水入口
42からシリンダブロック冷却部40に供給される冷却
水の量は減少し、シリンダブロック32及びシリンダラ
イナの冷却度が小さくなり、該シリンダブロック32及
びシリンダライナの温度低下が阻止され、エンジン負荷
に適応した温度に保持される。
【0025】従って、かかる実施例によれば、前記バイ
パス路37の入口を開閉する開閉弁38の開度をエンジ
ン負荷及びエンジン回転数によって制御することによ
り、シリンダブロック冷却部40に供給される冷却水の
量を調整することができ、これにより、シリンダブロッ
ク32及びシリンダライナを常時適正温度に保持するこ
とができ、該シリンダライナの温度低下及びこれに伴う
シリンダライナ内面の摩擦損失を低減し、燃料消費率を
低減することができる。また、かかる実施例によれば、
ウォータポンプ10の水出口15から送出された低温の
冷却水を、シリンダヘッド冷却部39に直接流入して、
シリンダブロック32よりも高温になっているシリンダ
ヘッド31を低温の冷却水で冷却するので、シリンダヘ
ッド31の冷却効果が向上し、エンジンの高出力化と共
にNOの低減が可能となる。
【0026】図5(A)(B)に示される第3実施例
は、前記第1実施例と第2実施例とを組み合わせたもの
で、ウォータポンプ10側の開閉弁8によりエンジン入
口側の全冷却水流量を調整でき、サーモスタット33側
の開閉弁38によりシリンダブロック冷却部40に供給
する冷却水の分配量を調整できる。即ちかかる実施例に
おいては、第1実施例と同様に、ウォータポンプ10の
水入口側に設けられた容積室6の入口側にウォータパイ
プ9を接続し、該容積室6の出口側をウォータポンプ1
0の水入口14に接続し、さらにポンプケース12及び
入口ダクト5に形成された戻し通路7により水出口15
と容積室6とを連通し、該戻し通路7にこれを開閉する
開閉弁8を設けている。また、第2実施例と同様に、サ
ーモスタット33の出口の1つを、バイパス路37を介
してウォータパイプ9に接続し、他の1つをシリンダブ
ロック冷却部40の冷却水入口42に接続し、前記バイ
パス路37に接続される出口に、該出口通路を開閉する
開閉弁38を設けている。
【0027】また、かかる第3実施例においては、開閉
弁8により流量を調整されたウォータポンプ10からの
低温の冷却水がシリンダヘッド冷却部39に直接流入し
て、高温になっているシリンダヘッド31を冷却した
後、サーモスタット33に流入する。そして、該サーモ
スタット33を経たシリンダヘッド冷却後の冷却水は、
エンジン負荷によって開度を制御される開閉弁38によ
り、シリンダブロック冷却部40に供給される冷却水の
量を調整する。図5(B)には、サーモスタット33側
の2つの開閉弁35及び38、並びに前記ウォータポン
プ10側の開閉弁8の開閉時期を示している。
【0028】即ち、エンジン1の冷態始動時には、開閉
弁35を閉じてラジエータ34に冷却水を循環させない
ようにしている。また、開閉弁8を開けてエンジン1全
体に通流する冷却水の流量を減少させると共に、開閉弁
38を開けてバイパス路37に積極的に冷却水を流しシ
リンダブロック32に通流する冷却水の流量を減少させ
ている。これにより、シリンダヘッド31を冷却してノ
ッキング及びNOを防止する一方で、暖機を促進させ
るようにしている。
【0029】暖気時には開閉弁38の開度を小さくして
バイパス路37に流す冷却水の流量を減らすと共に、開
閉弁8の開度を小さくしてエンジン1全体の冷却水流量
を増加させている。これにより、シリンダヘッド31に
通流する冷却水の流量を増加させると共に、シリンダブ
ロック32に通流する冷却水の流量も増加させ、シリン
ダブロック32も適度に冷却するようにしている。
【0030】また、低回転・低負荷運転時には開閉弁8
の開度を小さくしてエンジン1全体の流量を確保し、シ
リンダヘッド31及びシリンダブロック32を適度に冷
却するようにしている。高負荷時運転には、開閉弁35
が開きラジエータに冷却水を循環させると共に、開閉弁
8を閉じてエンジン1全体の冷却水の流量を増加させ、
開閉弁38を閉じてシリンダブロック32に通流する冷
却水の流量も増加させている。これにより、シリンダブ
ロック31及びシリンダブロック32を積極的に冷却
し、過熱を防止するようにしている。そして、冷却水高
温状態では、開閉弁35が開き、冷却水をラジエータ3
4にも積極的に循環させている。
【0031】以上のように、エンジン1の負荷及びエン
ジン回転数に応じて開閉弁を調整することで、車両の運
転状態に応じてエンジン1を適切に冷却することができ
る。尚、本実施形態では、アクセル開度検出器と回転検
出器の検出結果に基いてエンジン負荷を演算する構成と
したがこれに限定されるものではなく、インマニ圧や空
気流量等の検出結果からエンジン負荷を検知する構成と
してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上記載の如く、本発明によれば、シリ
ンダブロックの冷却通路を通流する冷却水またはシリン
ダヘッドの冷却通路を通流する冷却水のうち、少なくと
も一方の流量を調整する流量調整手段の作動をエンジン
負荷及びエンジン回転数に基づいて制御する制御手段を
備えたため、シリンダヘッド及びシリンダブロックに循
環する冷却水流量をエンジン負荷に応じて適切に調整す
ることができ、エンジンを最適に冷却することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の第1実施例に係る自動車
用エンジンのウォータポンプ及びその近傍の縦断面図で
ある。
【図2】 第1実施例におけるエンジンの冷却水系統図
である。
【図3】 第1実施例における冷却水循環用開閉弁の制
御ブロック図である。
【図4】 第2実施例におけるエンジンの冷却水系統図
である。
【図5】 第3実施例を示し、(A)はエンジンの冷却
水系統図、(B)は冷却水循環用開閉弁の開閉時期を示
す表である。
【図6】 エンジン回転数と負荷との関係線図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 プーリ 5 入口ダクト 6 容積室 7 戻し通路 8 開閉弁 9 ウォータパイプ 10 ウォータポンプ 11 羽根車 12 ポンプケース 13 渦巻室 14 水入口 15 水出口 16 ポンプ軸 21 アクセル開度検出器 22 回転検出器 23 水温検出器 25 水温設定値算出部 26 水温比較部 27 負荷算出部 28 弁開度算出部 29 弁操作部 31 シリンダヘッド 32 シリンダブロック 33 サーモスタット 34 ラジエータ 35 開閉弁 36 パイプ 37 バイパス路 38 開閉弁 39 シリンダヘッド冷却部 40 シリンダブロック冷却部 41 冷却水出口 42 冷却水入口 100 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西原 節雄 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 西野 知樹 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 石田 哲朗 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのシリンダブロック及びシリン
    ダヘッドに形成された冷却通路に冷却水を循環させて該
    シリンダブロック及びシリンダヘッドを冷却するように
    したエンジンの冷却装置において、 前記エンジンの負荷を検出する負荷検出手段と、前記エ
    ンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、
    前記シリンダブロックの冷却通路を通流する冷却水又は
    シリンダヘッドの冷却通路を通流する冷却水のうちの少
    なくとも一方の流量を調整する流量調整手段と、前記エ
    ンジン回転数検出手段で検出されたエンジン回転数と前
    記負荷検出手段で検出されたエンジン負荷に基づき前記
    流量調整手段の作動を制御する制御手段とを備えたこと
    を特徴とするエンジンの冷却装置。
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