JP2020180583A - 船外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの過冷却を防止し、エンジンを早期に暖機することができる船外機を提供する。【解決手段】船外機1は、取水口41Aから取水路41を介して冷却水を汲み上げるウォータポンプ40と、冷却水が通過するウォータジャケット29が形成されたエンジン2と、ウォータジャケット29を通過した冷却水が流れ、下流端部に排水口57が設けられた排水路56と、を備える。さらに船外機1は、排水路56から取水路41へと冷却水を循環させるバイパス路60と、排水路56とバイパス路60との分岐部に設けられた電磁バルブ73と、電磁バルブ73の駆動を制御するバルブ制御部74と、船外機1の状態の情報を取得する情報取得部80と、を備える。バルブ制御部74は、情報取得部80が取得した情報に基づいて、電磁バルブ73の駆動を制御する。【選択図】図3B

Description

本発明は、船外機に関し、特に、取水口から汲み上げた冷却水によってエンジンを冷却する船外機に関する。
従来から、船外機においては、船外機の水没部分に設けた取水口からポンプで汲み上げた冷却水を、エンジンのシリンダブロック回りに形成されたウォータジャケットに供給することによって、エンジンを冷却することが一般的である。
例えば、特許文献1には、取水口からウォータポンプによって汲み上げられた冷却水が、ウォータジャケットに流入してエンジンを冷却し、排水路を経てシリンダブロックの下端からアンダーカバー内に排出される船外機が開示されている。
特開2002−054438号公報
しかしながら、特許文献1の船外機は、クランク軸に直結された駆動軸によってウォータポンプが駆動するので、エンジンの始動時や、低速トローリング時など、エンジンの温度が低い場合でも、エンジンの駆動によってウォータポンプも駆動して、取水口から冷却水を汲み上げる。したがって、エンジンの温度が低い場合でも、取水口から汲み上げられた冷却水がウォータジャケットに供給される。これにより、エンジンの温度が低い場合に、エンジンが過冷却される虞があり、また、エンジンを早期に暖機することが難しいという課題があった。
本発明は、エンジンの過冷却を防止し、エンジンを早期に暖機することができる船外機を提供する。
本発明は、
取水口が設けられた取水路と、
前記取水口から前記取水路を介して冷却水を汲み上げるウォータポンプと、
前記冷却水が通過するウォータジャケットが形成されたエンジンと、
前記ウォータポンプから前記ウォータジャケットに前記冷却水を供給する給水路と、
前記ウォータジャケットを通過した前記冷却水が流出する出口通路と、
前記出口通路から流出した前記冷却水が流れ、下流端部に排水口が設けられた排水路と、を備える、船外機であって、
前記排水路から前記取水路へと前記冷却水を循環させるバイパス路と、
前記排水路と前記バイパス路との分岐部に設けられ、前記バイパス路に流れる前記冷却水の流量と、前記排水口に流れる前記冷却水の流量とを調節するバイパス流量調節機構と、
前記バイパス流量調節機構の駆動を制御する制御部と、
前記船外機の状態の情報を取得する情報取得部と、を備え、
前記バルブ制御部は、前記情報取得部が取得した情報に基づいて、前記電磁バルブの駆動を制御する。
本発明によれば、エンジンを冷却して昇温した冷却水をバイパス路から再度ウォータジャケットに供給できるので、エンジンの過冷却を防止し、エンジンを早期に暖機することができる。
本発明の第1実施形態の船外機の概略外観図である。 図1の船外機の一部を切除して示す、船外機の要部立面図である。 本発明の第1実施形態の船外機の電磁バルブの駆動制御の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の船外機の電磁バルブの駆動制御を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態の船外機の冷却水温度に対する冷却水流量及びバルブ開度を示すグラフである。 本発明の第2実施形態の船外機の電磁バルブの駆動制御の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態の船外機の電磁バルブの駆動制御を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の船外機のエンジン回転数に対する冷却水流量及びバルブ開度を示すグラフである。 本発明の第3実施形態の船外機の電磁バルブの駆動制御の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態の船外機の電磁バルブの駆動制御を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の船外機の冷却水圧力に対する冷却水流量及びバルブ開度を示すグラフである。 本発明の第4実施形態の船外機の電磁バルブの駆動制御の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態の船外機の電磁バルブの駆動制御を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態の船外機の冷却水圧力に対する冷却水流量及びバルブ開度を示すグラフである。
以下、本発明の船外機の各実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
先ず、本発明の第1実施形態の船外機1について図1〜図3Cを参照しながら説明する。
<船外機構造>
図1に示すように、本実施形態の船外機1は、エンジン2の上部を覆うエンジンカバー3と、エンジンマウント4を含むアンダーカバー5と、減速ギア、クラッチ及び前後進切換装置などからなるミッション装置6を収納し、かつ推進用のプロペラ7を支持するギアケース8と、アンダーカバー5とギアケース8との間を連結するエクステンションケース9と、船外機1を船体の船尾板(不図示)に固定するための万力式スターンブラケット10とを備えている。なお、エンジンカバー3には、吸気ダクト11が開口している。
アンダーカバー5とエクステンションケース9との間には、チルト軸12を介してスターンブラケット10を連結したパイプ状のスイベルケース13によって回動自在に支持されたスイベル軸14の上下各端が結合されている。このスイベル軸14に固定されたステアリングアーム15を操作することにより、船体に対する船外機1の角度を変化させて船体に旋回運動を与えることができるようになっている。なお、スイベル軸14は中空をなし、その中心部には、ミッション装置6の前後進切換操作を行うためのロッド16が挿通されている。
船外機1に搭載されるエンジン2は、シリンダ17及びクランクケース18を一体構成するシリンダブロック19と、シリンダブロック19に垂直方向に支持されたクランク軸20と、シリンダブロック19のピストン上死点側端面に結合されて燃焼室および動弁室を構成するシリンダヘッド21と、カム軸22が支持された動弁室を閉じるヘッドカバー23と、を備えた、4サイクルバーチカルクランク軸エンジンである。
クランク軸20は、シリンダブロック19と一体をなす下部軸受壁によってその下端が支持され、シリンダブロック19の上壁に接合されるアッパカバー24に設けられた上部軸受によってその上端が支持されている。そしてクランク軸20の上端には、フライホイール25及びリコイルスタータ26が連結され、その下端には、プロペラ7に動力を伝達する駆動軸27が連結されている。またクランク軸20とカム軸22との間は、ベルト/プーリ機構28を介して連動連結されている。
図2に示すように、エンジン2のシリンダブロック19には、上下に並設された水平方向に延びる2つのシリンダ17の周囲を囲むウォータジャケット29と、シリンダヘッド21に設けられた排気ポートに接続される排気通路30と、排気通路30の近傍に冷却水を通す排気冷却路31と、クランクケース内圧の変動を緩和するためにクランクケース18とシリンダヘッド21とを相互に連通させるためのブリーザ通路32と、カム軸22の下端に連結された潤滑油ポンプへの吸入油通路33と、潤滑油ポンプからの吐出油通路34と、シリンダヘッド21からの潤滑油戻し通路35と、が、それぞれ形成されている。
シリンダブロック19の下面には、アンダーカバー5に設けられたエンジンマウント4とその外壁の一部が一体をなして潤滑油を貯容するオイルケース37が接合される。オイルケース37の一部には、冷却水供給通路38と排気通路39とが一体形成されている。冷却水供給通路38には、クランク軸20に直結された駆動軸27で駆動されるウォータポンプ40が下端部に設けられた給水路42が接続されている。ウォータポンプ40には、ギアケース8の上部に開口した取水口41Aが下端部に設けられた取水路41が接続されている(図1参照)。また、オイルケース37側の冷却水供給通路38は、シリンダブロック19とオイルケース37との間に挟設されたガスケット44の開口45を介してシリンダブロック19側の冷却水供給通路46と連通している。
オイルケース37に形成された排気通路39には、シリンダブロック19に形成された排気通路30が接続されており、燃焼後の排出ガスは、エクステンションケース9内を経て、プロペラボス47に内設された排気口48から水中へと排気される。
<冷却水経路>
船外機1による航行中、水没する取水口41Aからウォータポンプ40によって汲み上げられた冷却水は、取水路41を介してエクステンションケース9内に延設された給水路42から、シリンダブロック19の下部に内設された入口通路49a・49b及びシリンダヘッド21に内設された連結通路50を経て、シリンダ回りのウォータジャケット29に流入する。そして、冷却水は、ウォータジャケット29を上方へ流れてシリンダブロック19の図2における上左側方に形成された出口通路51から流出する。出口通路51には、サーモスタット弁52が設けられており、ウォータジャケット29内の冷却水が所定の温度に達すると、サーモスタット弁52が開き、冷却水は、シリンダブロック19の側方加工面53及びこれに接合されたウォータジャケットカバー54及びサーモスタット弁52を覆うサーモスタットカバー55に内設された排水路56を経て、排水路56の下流端部に設けられた排水口57から、シリンダブロック19内の図示しない排水経路を通って、アンダーカバー5の内側に排出される。これと同様に、排気通路30の近傍の排気冷却路31を流れた冷却水も、シリンダブロック19の側方加工面53とウォータジャケットカバー54との間の排水路(不図示)を経てアンダーカバー5の内側に排出される。
排水路56には、検水孔43が設けられている。ウォータジャケット29を通過した冷却水が流れる排水路56に検水孔43が設けられていることにより、ウォータジャケット29に冷却水が供給されているか否かを、より確実に検知することができる。
また、排水路56の排水口57の近傍には、排水路56から分岐し、取水路41へと冷却水を循環させるバイパス路60が設けられている。よって、排水路56を流れる冷却水は、排水口57からアンダーカバー5の内側に排出されるものと、バイパス路60から取水路41に循環して再度ウォータジャケット29に供給されるものと、に分かれる。
したがって、エンジン2を冷却して昇温した冷却水の少なくとも一部は、バイパス路60から取水路41に循環して、再度ウォータジャケット29に供給される。
船外機1は、例えば、エンジン2の始動時や、低速トローリング時においては、エンジン2の温度が低い。このような場合でも、ウォータポンプ40は、クランク軸20に直結された駆動軸27で駆動されるので、エンジン2が駆動すると、ウォータポンプ40も駆動して、取水口41Aから冷却水を汲み上げる。よって、エンジン2の温度が低い場合でも、ウォータジャケット29に冷却水が供給される。本実施形態では、このような場合に、エンジン2を冷却して昇温した冷却水を、バイパス路60から取水路41に循環させて、再度ウォータジャケット29に供給できるので、取水口41Aから汲み上げられた冷却水のみの場合よりも温度が高い冷却水をウォータジャケット29に供給できるため、エンジン2の過冷却を防止し、エンジン2を早期に暖機することができる。
船外機1には、冷却水の流量を絞る第1オリフィス71が、バイパス路60に設けられており、冷却水の流量を絞る第2オリフィス72が、排水路56に設けられており、電磁バルブ73が、排水路56の排水口57近傍であって排水路56とバイパス路60との分岐部に設けられている。
第1オリフィス71は、バイパス路60の取水路41との合流部の近傍に配置されている。ウォータポンプ40は、ポンプの吸引力によって、取水路41から冷却水を汲み上げるだけでなく、バイパス路60からも冷却水を吸引する。そのため、ウォータポンプ40の吸引力の変動によって、バイパス路60を流れる冷却水の流量も変動してしまう。しかし、本実施形態では、第1オリフィス71が、バイパス路60の取水路41との合流部の近傍に配置されているので、ウォータポンプ40の吸引力の変動によってバイパス路60を流れる冷却水の流量が変動することを低減できる。そして、適切な流路径を有する第1オリフィス71を用いることによって、冷却水の流量を絞り、適切な量の冷却水を取水路41に供給できるので、エンジン2の状態に応じた適切な温度の冷却水をウォータジャケット29に供給できる。また、オリフィスによって冷却水の流量を絞るので、簡素な構造で精度よく、冷却水の水量を調節することができる。
第2オリフィス72は、排水路56の出口通路51の近傍に配置されている。ウォータジャケット29内の冷却水が所定の温度に達すると、サーモスタット弁52が開いて、冷却水が排水路56に排出されるため、サーモスタット弁52の開閉が行われる前後で、排水路56を流れる冷却水の流量が大きく変動してしまう。しかし、本実施形態では、第2オリフィス72が、排水路56の出口通路51の近傍に配置されているので、サーモスタット弁52の開閉によって排水路56を流れる冷却水の流量が変動することを低減でき、よって、バイパス路60を流れる冷却水の流量が変動することも低減できる。そして、適切な流路径を有する第2オリフィス72を用いることによって、冷却水の流量を絞り、適切な量の冷却水を、排水路56及びバイパス路60を介して取水路41に供給できるので、エンジン2の状態に応じた適切な温度の冷却水をウォータジャケット29に供給できる。また、オリフィスによって冷却水の流量を絞るので、簡素な構造で精度よく、冷却水の水量を調節することができる。
電磁バルブ73は、排水路56とバイパス路60との分岐部に設けられており、電磁バルブ73が閉状態の場合、冷却水は排水口57へ流れず、全ての冷却水がバイパス路60へと流れる。一方、電磁バルブ73が開状態の場合、一部の冷却水はバイパス路60へと流れ、残りの冷却水は、電磁バルブ73を介して排水口57へ流れ、排水口57からアンダーカバー5の内側に排出される。そして、電磁バルブ73は、バルブ開度によって、バイパス路60へと流れる冷却水の流量と、排水口57へと流れる冷却水の流量との比率が変化し、バルブ開度が大きくなるほど、排水口57へと流れる冷却水の流量の比率が大きくなる。
図3Aに示すように、船外機1は、電磁バルブ73の駆動を制御するバルブ制御部74と、船外機1の状態の情報を取得する情報取得部80と、を備える。バルブ制御部74は、情報取得部80が取得した情報に基づいて、電磁バルブ73の駆動を制御し、電磁バルブ73のバルブ開度を調節する。情報取得部80が取得した情報に基づいて、バルブ制御部74が電磁バルブ73のバルブ開度を調節することによって、バイパス路60に流れる冷却水の流量と、排水口57に流れる冷却水の流量とが調節されるので、エンジン2の状態に応じた適切な温度の冷却水をウォータジャケット29に供給できる。
情報取得部80は、冷却水温度取得部81を有する。冷却水温度取得部81には、排水路56に設けられた温度センサ91が接続されている。そして、冷却水温度取得部81は、排水路56を通過する冷却水の冷却水温度を温度センサ91が検出することによって、ウォータジャケット29を通過した冷却水の冷却水温度Tを取得する。
<電磁バルブ制御>
図3B及び図3Cに示すように、バルブ制御部74は、まず、ステップS110において、冷却水温度取得部81が取得した冷却水温度Tと、予め設定された下限温度Tminとを比較する。
バルブ制御部74は、ステップS110において、冷却水温度Tが下限温度Tmin未満であれば、電磁バルブ73が全閉となるように電磁バルブ73を制御し、ステップS110へと戻る。したがって、冷却水温度Tが下限温度Tmin未満であれば、電磁バルブ73が全閉となり、冷却水が排水口57に流れることが禁止される。これにより、エンジン2を冷却して昇温した冷却水が、全てバイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給され、より温度が高い冷却水をウォータジャケット29に供給できるので、より効果的にエンジン2の過冷却を防止し、エンジン2をより早期に暖機することができる。
バルブ制御部74は、ステップS110において、冷却水温度Tが下限温度Tmin以上であれば、次のステップS120に進む。
バルブ制御部74は、ステップS120において、冷却水温度取得部81が取得した冷却水温度Tと、予め設定された設定温度Tsetとを比較する。設定温度Tsetは、下限温度Tminよりも高い温度になっている。
バルブ制御部74は、ステップS120において、冷却水温度Tが設定温度Tset以上の場合は、電磁バルブ73のバルブ開度が大きくなるように電磁バルブ73を制御し、ステップS110へと戻る。したがって、冷却水温度Tが設定温度Tset以上の場合は、電磁バルブ73の開度が大きくなり、排水口57に流れる冷却水の流量が大きくなる。これにより、冷却水温度Tが高い状態においては、多くの冷却水が排水口57から排出され、バイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給される冷却水の比率が小さくなるので、ウォータジャケット29に供給される冷却水の温度が取水口41Aから汲み上げられる冷却水とほぼ変わらなくなり、エンジン2をより効果的に冷却することができる。
バルブ制御部74は、ステップS120において、冷却水温度Tが設定温度Tset未満の場合は、電磁バルブ73のバルブ開度が小さくなるように電磁バルブ73を制御し、ステップS110へと戻る。したがって、冷却水温度Tが設定温度Tset未満の場合は、電磁バルブ73の開度が小さくなり、排水口57に流れる冷却水の流量が小さくなるので、バイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給される冷却水の流量の比率が大きくなる。これにより、冷却水温度Tが低い状態においては、エンジン2を冷却して昇温した冷却水が、より多くバイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給され、より温度が高い冷却水をウォータジャケット29に供給できるので、エンジン2の状態に応じて適切な温度の冷却水をウォータジャケット29に供給できる。
このように、バルブ制御部74は、冷却水温度取得部81が取得した冷却水温度Tに基づいて、電磁バルブ73の駆動を制御する。これにより、冷却水温度Tに応じて、バイパス路60に流れる冷却水の流量と、排水口57に流れる冷却水の流量とを調節できるので、より適切な温度の冷却水をウォータジャケット29に供給できる。
[第2実施形態]
続いて、本発明の第2実施形態の船外機1について図4A〜図4Cを参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態の船外機1と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。第1実施形態の船外機1では、情報取得部80は、冷却水温度取得部81を有するものとしたが、第2実施形態の船外機1では、情報取得部80は、冷却水温度取得部81と、エンジン2のエンジン回転数を取得するエンジン回転数取得部82と、を有する。以下、第1実施形態の船外機1と第2実施形態の船外機1との相違点について詳細に説明する。
図4Aに示すように、情報取得部80は、冷却水温度取得部81と、エンジン回転数取得部82と、を有する。
冷却水温度取得部81には、排水路56に設けられた温度センサ91が接続されている。そして、冷却水温度取得部81は、排水路56を通過する冷却水の冷却水温度を温度センサ91が検出することによって、ウォータジャケット29を通過した冷却水の冷却水温度Tを取得する。
エンジン回転数取得部82には、エンジン2のクランク軸20の基準位置と回転角及びエンジン2の回転数を検出するクランク角センサ92が接続されている。そして、エンジン回転数取得部82は、クランク角センサ92が検出したエンジン2のエンジン回転数Neを取得する。
<電磁バルブ制御>
図4B及び図4Cに示すように、バルブ制御部74は、まず、ステップS210において、冷却水温度取得部81が取得した冷却水温度Tと、予め設定された下限温度Tminとを比較する。
バルブ制御部74は、ステップS210において、冷却水温度Tが下限温度Tmin未満であれば、電磁バルブ73が全閉となるように電磁バルブ73を制御し、ステップS210へと戻る。したがって、冷却水温度Tが下限温度Tmin未満であれば、電磁バルブ73が全閉となり、冷却水が排水口57に流れることが禁止される。これにより、エンジン2を冷却して昇温した冷却水が、全てバイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給され、より温度が高い冷却水をウォータジャケット29に供給できるので、より効果的にエンジン2の過冷却を防止し、エンジン2をより早期に暖機することができる。
バルブ制御部74は、ステップS210において、冷却水温度Tが下限温度Tmin以上であれば、次のステップS220に進む。
バルブ制御部74は、ステップS220において、エンジン回転数取得部82が取得したエンジン回転数Neが上昇しているか低下しているかを判定する。
バルブ制御部74は、ステップS220において、エンジン回転数Neが上昇している場合は、電磁バルブ73のバルブ開度が大きくなるように電磁バルブ73を制御し、ステップS210へと戻る。したがって、エンジン回転数Neが上昇している場合は、電磁バルブ73の開度が大きくなり、排水口に流れる冷却水の流量が大きくなる。これにより、エンジン回転数Neが上昇している状態においては、多くの冷却水が排水口57から排出され、バイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給される冷却水の比率が小さくなるので、ウォータジャケット29に供給される冷却水の温度が取水口41Aから汲み上げられる冷却水とほぼ変わらなくなり、エンジン2をより効果的に冷却することができる。
バルブ制御部74は、ステップS220において、エンジン回転数Neが低下している場合は、電磁バルブ73のバルブ開度が小さくなるように電磁バルブ73を制御し、ステップS210へと戻る。したがって、エンジン回転数Neが低下している場合は、電磁バルブ73の開度が小さくなり、排水口57に流れる冷却水の流量が小さくなるので、バイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給される冷却水の流量の比率が大きくなる。これにより、エンジン回転数Neが低下している場合においては、エンジン2を冷却して昇温した冷却水が、より多くバイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給され、より温度が高い冷却水をウォータジャケット29に供給できるので、エンジン2の状態に応じて適切な温度の冷却水をウォータジャケット29に供給できる。
したがって、エンジン回転数Neが高いほど低温の冷却水をウォータジャケット29に供給でき、より効果的にエンジン2を冷却できる。
このように、バルブ制御部74は、冷却水温度取得部81が取得した冷却水温度Tと、エンジン回転数取得部82が取得したエンジン回転数Neと、に基づいて、電磁バルブ73の駆動を制御する。これにより、冷却水温度T及びエンジン回転数Neに応じて、バイパス路60に流れる冷却水の流量と、排水口57に流れる冷却水の流量とを調節できるので、より適切な温度の冷却水をウォータジャケット29に供給できる。
[第3実施形態]
続いて、本発明の第3実施形態の船外機1について図5A〜図5Cを参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態の船外機1と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。第1実施形態の船外機1では、情報取得部80は、冷却水温度取得部81を有するものとしたが、第3実施形態の船外機1では、情報取得部80は、冷却水温度取得部81と、ウォータジャケット29を通過した冷却水の冷却水圧力を取得する冷却水圧力取得部83と、を有する。以下、第1実施形態の船外機1と第3実施形態の船外機1との相違点について詳細に説明する。
図5Aに示すように、情報取得部80は、冷却水温度取得部81と、冷却水圧力取得部83と、を有する。
冷却水温度取得部81には、排水路56に設けられた温度センサ91が接続されている。そして、冷却水温度取得部81は、排水路56を通過する冷却水の冷却水温度を温度センサ91が検出することによって、ウォータジャケット29を通過した冷却水の冷却水温度Tを取得する。
冷却水圧力取得部83には、排水路56に設けられた圧力センサ93が接続されている。そして、冷却水圧力取得部83は、排水路56を通過する冷却水の冷却水圧力を圧力センサ93が検出することによって、ウォータジャケット29を通過した冷却水の冷却水圧力Pを取得する。
<電磁バルブ制御>
図5B及び図5Cに示すように、バルブ制御部74は、まず、ステップS310において、冷却水温度取得部81が取得した冷却水温度Tと、予め設定された下限温度Tminとを比較する。
バルブ制御部74は、ステップS310において、冷却水温度Tが下限温度Tmin未満であれば、電磁バルブ73が全閉となるように電磁バルブ73を制御し、ステップS310へと戻る。したがって、冷却水温度Tが下限温度Tmin未満であれば、電磁バルブ73が全閉となり、冷却水が排水口57に流れることが禁止される。これにより、エンジン2を冷却して昇温した冷却水が、全てバイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給され、より温度が高い冷却水をウォータジャケット29に供給できるので、より効果的にエンジン2の過冷却を防止し、エンジン2をより早期に暖機することができる。
バルブ制御部74は、ステップS310において、冷却水温度Tが下限温度Tmin以上であれば、次のステップS320に進む。
バルブ制御部74は、ステップS320において、冷却水温度取得部81が取得した冷却水温度Tと、予め設定された設定温度Tsetとを比較する。設定温度Tsetは、下限温度Tminよりも高い温度になっている。
バルブ制御部74は、ステップS320において、冷却水温度Tが設定温度Tset未満の場合は、電磁バルブ73のバルブ開度が小さくなるように電磁バルブ73を制御し、ステップS310へと戻る。したがって、冷却水温度Tが設定温度Tset未満の場合は、電磁バルブ73の開度が小さくなり、排水口57に流れる冷却水の流量が小さくなるので、バイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給される冷却水の流量の比率が大きくなる。これにより、冷却水温度Tが低い状態においては、エンジン2を冷却して昇温した冷却水が、より多くバイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給され、より温度が高い冷却水をウォータジャケット29に供給できるので、エンジン2の過冷却を防止することができる。
バルブ制御部74は、ステップS320において、冷却水温度Tが設定温度Tset以上の場合は、次のステップS330に進む。
バルブ制御部74は、ステップS330において、冷却水圧力取得部83が取得した冷却水圧力Pと、予め設定された設定圧力Psetとを比較する。
バルブ制御部74は、ステップS330において、冷却水圧力Pが設定圧力Pset未満の場合は、電磁バルブ73のバルブ開度が小さくなるように電磁バルブ73を制御し、ステップS310へと戻る。したがって、冷却水圧力Pが設定圧力Pset未満の場合は、電磁バルブ73の開度が小さくなり、排水口57に流れる冷却水の流量が小さくなるので、バイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給される冷却水の流量の比率が大きくなる。これにより、冷却水圧力Pが低い状態においては、エンジン2を冷却して昇温した冷却水が、より多くバイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給され、より温度が高い冷却水をウォータジャケット29に供給できるので、エンジン2の状態に応じて適切な温度の冷却水をウォータジャケット29に供給できる。
バルブ制御部74は、ステップS330において、冷却水圧力Pが設定圧力Pset以上の場合は、電磁バルブ73のバルブ開度が大きくなるように電磁バルブ73を制御し、ステップS310へと戻る。したがって、冷却水圧力Pが設定圧力Pset以上の場合は、電磁バルブ73の開度が大きくなり、排水口57に流れる冷却水の流量が大きくなる。これにより、冷却水圧力Pが高い状態においては、多くの冷却水が排水口57から排出され、バイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給される冷却水の比率が小さくなるので、ウォータジャケット29に供給される冷却水の温度が取水口41Aから汲み上げられる冷却水とほぼ変わらなくなり、エンジン2をより効果的に冷却することができる。
したがって、冷却水圧力Pが高いほど低温の冷却水をウォータジャケット29に供給でき、より効果的にエンジン2を冷却できる。
このように、バルブ制御部74は、冷却水温度取得部81が取得した冷却水温度Tと、冷却水圧力取得部83が取得した冷却水圧力Pと、に基づいて、電磁バルブ73の駆動を制御する。これにより、冷却水温度T及び冷却水圧力Pに応じて、バイパス路60に流れる冷却水の流量と、排水口57に流れる冷却水の流量とを調節できるので、より適切な温度の冷却水をウォータジャケット29に供給できる。
[第4実施形態]
続いて、本発明の第4実施形態の船外機1について図6A〜図6Cを参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態の船外機1と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。第1実施形態の船外機1では、情報取得部80は、冷却水温度取得部81を有するものとしたが、第3実施形態の船外機1では、情報取得部80は、ウォータジャケット29を通過した冷却水の冷却水圧力を取得する冷却水圧力取得部83を有する。以下、第1実施形態の船外機1と第3実施形態の船外機1との相違点について詳細に説明する。
図6Aに示すように、情報取得部80は、冷却水圧力取得部83を有する。
冷却水圧力取得部83には、排水路56に設けられた圧力センサ93が接続されている。そして、冷却水圧力取得部83は、排水路56を通過する冷却水の冷却水圧力を圧力センサ93が検出することによって、ウォータジャケット29を通過した冷却水の冷却水圧力Pを取得する。
出口通路51にはサーモスタット弁52が設けられているので、ウォータジャケット29を通過した冷却水の温度が所定の温度に達していない場合、サーモスタット弁52は開いていないため、ウォータジャケット29を通過した冷却水は排水路56に排出されない。したがって、エンジン2が駆動していても、ウォータジャケット29を通過した冷却水の温度が所定の温度に達していない場合は、冷却水がウォータジャケット29内に滞留するので、冷却水の温度はエンジン2の駆動により徐々に上昇する。これにより、サーモスタット弁52が開く温度を適切に設定することによって、エンジン2の過冷却を防止し、エンジン2をより早期に暖機することができる。
バルブ制御部74は、ウォータジャケット29を通過した冷却水の温度が所定の温度に達し、サーモスタット弁52が開いて排水路56に冷却水が排出された場合に、電磁バルブ73の駆動制御を行う。
<電磁バルブ制御>
図6B及び図6Cに示すように、バルブ制御部74は、まず、ステップS410において、冷却水圧力取得部83が取得した冷却水圧力Pと、予め設定された下限圧力Pminとを比較する。
バルブ制御部74は、ステップS410において、冷却水圧力Pが下限圧力Pmin未満であれば、電磁バルブ73が全閉となるように電磁バルブ73を制御し、ステップS310へと戻る。したがって、冷却水圧力Pが下限圧力Pmin未満であれば、電磁バルブ73が全閉となり、冷却水が排水口57に流れることが禁止される。これにより、エンジン2を冷却して昇温した冷却水が、全てバイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給され、より温度が高い冷却水をウォータジャケット29に供給できるので、より効果的にエンジン2の過冷却を防止し、エンジン2をより早期に暖機することができる。
バルブ制御部74は、ステップS410において、冷却水圧力Pが下限圧力Pmin以上であれば、次のステップS420に進む。
バルブ制御部74は、ステップS420において、冷却水圧力取得部83が取得した冷却水圧力Pと、予め設定された設定圧力Psetとを比較する。設定圧力Psetは、下限圧力Pminよりも高い圧力になっている。
バルブ制御部74は、ステップS420において、冷却水圧力Pが設定圧力Pset未満の場合は、電磁バルブ73のバルブ開度が小さくなるように電磁バルブ73を制御し、ステップS410へと戻る。したがって、冷却水圧力Pが設定圧力Pset未満の場合は、電磁バルブ73の開度が小さくなり、排水口57に流れる冷却水の流量が小さくなるので、バイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給される冷却水の流量の比率が大きくなる。これにより、冷却水圧力Pが低い状態においては、エンジン2を冷却して昇温した冷却水が、より多くバイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給され、より温度が高い冷却水をウォータジャケット29に供給できるので、エンジン2の過冷却を防止することができる。
バルブ制御部74は、ステップS420において、冷却水圧力Pが設定圧力Pset以上の場合は、電磁バルブ73のバルブ開度が大きくなるように電磁バルブ73を制御し、ステップS410へと戻る。したがって、冷却水圧力Pが設定圧力Pset以上の場合は、電磁バルブ73の開度が大きくなり、排水口57に流れる冷却水の流量が大きくなる。これにより、冷却水圧力Pが高い状態においては、多くの冷却水が排水口57から排出され、バイパス路60から再度ウォータジャケット29に供給される冷却水の比率が小さくなるので、ウォータジャケット29に供給される冷却水の温度が取水口41Aから汲み上げられる冷却水とほぼ変わらなくなり、エンジン2をより効果的に冷却することができる。
したがって、冷却水圧力Pが高いほど低温の冷却水をウォータジャケット29に供給でき、より効果的にエンジン2を冷却できる。
このように、バルブ制御部74は、冷却水圧力取得部83が取得した冷却水圧力Pに基づいて、電磁バルブ73の駆動を制御する。これにより、冷却水圧力Pに応じて、バイパス路60に流れる冷却水の流量と、排水口57に流れる冷却水の流量とを調節できるので、より適切な温度の冷却水をウォータジャケット29に供給できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、第1〜第4実施形態の船外機1は、排水路56とバイパス路60との分岐部に、電磁バルブ73が設けられているものとしたが、電磁バルブ73に限らず、バイパス路60に流れる冷却水の流量と、排水口57に流れる冷却水の流量とを調節可能な任意のバイパス流量調整機構を用いてもよい。バイパス流量調整機構は、ゲートバルブ、グローブバルブ、チャッキバルブ、ボールバルブ、バタフライバルブ等のバルブ機構が好ましい。また、バイパス流量調整機構は、空気圧式、油圧式、電動式、電磁式等の任意の駆動方式によって駆動するものとしてもよい。バイパス流量調整機構は、小型軽量化の観点から、電磁式によって駆動するものが好ましい。
また、例えば、第1〜第4実施形態の船外機1は、第1オリフィス71及び第2オリフィス72を有するものとしたが、第1オリフィス71に限らず、バイパス路60に設けられた、冷却水の流量を絞る任意の絞り機構を用いてもよく、同様に、第2オリフィス72に限らず、排水路56に設けられた、冷却水の流量を絞る任意の絞り機構を用いてもよい。
また、例えば、第1〜第4実施形態の船外機1は、第1オリフィス71及び第2オリフィス72を有するものとしたが、第1オリフィス71及び第2オリフィス72を省略してもよい。
また、例えば、第1〜第3実施形態の船外機1は、情報取得部80が冷却水温度取得部81を有し、排水路56を通過する冷却水の冷却水温度を温度センサ91が検出することによって、ウォータジャケット29を通過した冷却水の冷却水温度Tを取得できるので、バルブ制御部74によって、冷却水温度Tに応じてバイパス路60を流れる冷却水の流量を調節できる。したがって、第1〜第3実施形態の船外機1は、出口通路51にはサーモスタット弁52が設けられているものとしたが、サーモスタット弁52を省略してもよい。
また、例えば、第3実施形態の船外機1は、情報取得部80が冷却水圧力取得部83を有し、排水路56を通過する冷却水の冷却水圧力を圧力センサ93が検出することによって、ウォータジャケット29を通過した冷却水の冷却水圧力Pを取得できるので、冷却水圧力取得部83によってウォータジャケット29に冷却水が供給されているか否かを検知できる。したがって、第3実施形態の船外機1は、排水路56に検水孔43が設けられているものとしたが、検水孔43を省略してもよい。
また、本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 取水口(取水口41A)が設けられた取水路(取水路41)と、
前記取水口から前記取水路を介して冷却水を汲み上げるウォータポンプ(ウォータポンプ40)と、
前記冷却水が通過するウォータジャケット(ウォータジャケット29)が形成されたエンジン(エンジン2)と、
前記ウォータポンプから前記ウォータジャケットに前記冷却水を供給する給水路(給水路42)と、
前記ウォータジャケットを通過した前記冷却水が流出する出口通路(出口通路51)と、
前記出口通路から流出した前記冷却水が流れ、下流端部に排水口(排水口57)が設けられた排水路(排水路56)と、を備える、船外機(船外機1)であって、
前記排水路から前記取水路へと前記冷却水を循環させるバイパス路(バイパス路60)と、
前記排水路と前記バイパス路との分岐部に設けられ、前記バイパス路へ流れる前記冷却水の流量と、前記排水口へ流れる前記冷却水の流量とを調節するバイパス流量調節機構(電磁バルブ73)と、
前記バイパス流量調節機構の駆動を制御する制御部(バルブ制御部74)と、
前記船外機の状態の情報を取得する情報取得部(情報取得部80)と、を備え、
前記制御部は、前記情報取得部が取得した情報に基づいて、前記バイパス流量調節機構の駆動を制御する、船外機。
(1)によれば、船外機は、排水路から取水路へと冷却水を循環させるバイパス路を有し、エンジンを冷却して昇温した冷却水をバイパス路から再度ウォータジャケットに供給できるので、エンジンの過冷却を防止し、エンジンを早期に暖機することができる。
さらに、船外機は、船外機の状態の情報を取得する情報取得部が取得した情報に基づいて、バイパス流量調節機構の駆動を制御することによって、バイパス路へ流れる冷却水の流量と、排水口に流れる冷却水の流量とを調節するので、エンジンの状態に応じた適切な温度の冷却水をウォータジャケットに供給できる。
(2) (1)に記載の船外機であって、
前記排水路には、前記ウォータジャケットに前記冷却水が供給されているか否かを検知する検水孔(検水孔43)が設けられており、
前記情報取得部は、前記ウォータジャケットを通過した前記冷却水の冷却水温度(冷却水温度T)を取得する冷却水温度取得部(冷却水温度取得部81)を有し、
前記制御部は、前記冷却水温度取得部が取得した前記冷却水温度に基づいて、前記バイパス流量調節機構の駆動を制御する、船外機。
(2)によれば、検水孔が排水路に設けられているので、ウォータジャケットに冷却水が供給されているか否かを、より確実に検知することができる。
さらに、冷却水温度取得部が取得した冷却水温度に基づいて、バイパス流量調節機構の駆動を制御することによって、バイパス路に流れる冷却水の流量と、排水口に流れる冷却水の流量とを調節できるので、冷却水温度に応じて、より適切な温度の冷却水をウォータジャケットに供給できる。
(3) (2)に記載の船外機であって、
前記検水孔によって、前記ウォータジャケットに前記冷却水が供給されていることを検知した場合、
前記制御部は、
前記冷却水温度が予め設定された下限温度(下限温度Tmin)未満であれば、前記冷却水が前記排水口に流れることを禁止するように、前記バイパス流量調節機構を制御し、
前記冷却水温度が前記下限温度以上であれば、前記冷却水温度が予め設定された設定温度(設定温度Tset)以上の場合は、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が大きくなるように前記バイパス流量調節機構を制御し、前記設定温度未満の場合は、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が小さくなるように前記バイパス流量調節機構を制御する、船外機。
(3)によれば、制御部は、冷却水温度が予め設定された下限温度未満であれば、冷却水が排水口に流れることを禁止するようにバイパス流量調節機構を制御するので、エンジンを冷却して昇温した冷却水を全てバイパス路から再度ウォータジャケットに供給でき、より効果的にエンジンの過冷却を防止し、エンジンをより早期に暖機することができる。
冷却水温度が下限温度以上であれば、冷却水温度が設定温度以上の場合は、排水口に流れる冷却水の流量が大きくなるようにバイパス流量調節機構を制御し、設定温度未満の場合は、排水口に流れる冷却水の流量が小さくなるようにバイパス流量調節機構を制御するので、エンジンの状態に応じて、より適切な温度の冷却水をウォータジャケットに供給できる。
(4) (1)に記載の船外機であって、
前記情報取得部は、前記ウォータジャケットを通過した前記冷却水の冷却水温度(冷却水温度T)を取得する冷却水温度取得部(冷却水温度取得部81)と、前記エンジンのエンジン回転数(エンジン回転数Ne)を取得するエンジン回転数取得部(エンジン回転数取得部82)と、を有し、
前記制御部は、前記冷却水温度取得部が取得した前記冷却水温度と、前記エンジン回転数取得部が取得した前記エンジン回転数と、に基づいて、前記バイパス流量調節機構の駆動を制御する、船外機。
(4)によれば、冷却水温度取得部が取得した冷却水温度と、エンジン回転数取得部が取得したエンジン回転数と、に基づいて、バイパス流量調節機構の駆動を制御し、バイパス路に流れる冷却水の流量と、排水口に流れる冷却水の流量とを調節できるので、冷却水温度及びエンジン回転数に応じて、より適切な温度の冷却水をウォータジャケットに供給できる。
(5) (4)に記載の船外機であって、
前記制御部は、
前記冷却水温度が予め設定された下限温度(下限温度Tmin)未満であれば、前記冷却水が前記排水口に流れることを禁止するように、前記バイパス流量調節機構を制御し、
前記冷却水温度が前記下限温度以上であれば、前記エンジン回転数が上昇している場合は、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が大きくなるように前記バイパス流量調節機構を制御し、前記エンジン回転数が低下している場合は、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が小さくなるように前記バイパス流量調節機構を制御する、船外機。
(5)によれば、制御部は、冷却水温度が予め設定された下限温度未満であれば、冷却水が排水口に流れることを禁止するようにバイパス流量調節機構を制御するので、エンジンを冷却して昇温した冷却水を全てバイパス路から再度ウォータジャケットに供給でき、より効果的にエンジンの過冷却を防止し、エンジンをより早期に暖機することができる。
冷却水温度が下限温度以上であれば、エンジン回転数が上昇している場合は、排水口に流れる冷却水の流量が大きくなるようにバイパス流量調節機構を制御し、エンジン回転数が低下している場合は、排水口に流れる冷却水の流量が小さくなるようにバイパス流量調節機構を制御するので、エンジン回転数が高いほど低温の冷却水をウォータジャケットに供給でき、より効果的にエンジンを冷却できる。
(6) (1)に記載の船外機であって、
前記情報取得部は、前記ウォータジャケットを通過した前記冷却水の冷却水温度(冷却水温度T)を取得する冷却水温度取得部(冷却水温度取得部81)と、前記ウォータジャケットを通過した前記冷却水の冷却水圧力(冷却水圧力P)を取得する冷却水圧力取得部(冷却水圧力取得部83)と、を有し、
前記制御部は、前記冷却水温度取得部が取得した前記冷却水温度と、前記冷却水圧力取得部が取得した前記冷却水圧力と、に基づいて、前記バイパス流量調節機構の駆動を制御する、船外機。
(6)によれば、冷却水温度取得部が取得した冷却水温度と、冷却水圧力取得部が取得した冷却水圧力と、に基づいて、バイパス流量調節機構の駆動を制御し、バイパス路に流れる冷却水の流量と、排水口に流れる冷却水の流量とを調節できるので、冷却水温度及び冷却水圧力に応じて、より適切な温度の冷却水をウォータジャケットに供給できる。
(7) (6)に記載の船外機であって、
前記制御部は、
前記冷却水温度が予め設定された下限温度(下限温度Tmin)未満であれば、前記冷却水が前記排水口に流れることを禁止するように、前記バイパス流量調節機構を制御し、
前記冷却水温度が前記下限温度以上であれば、
前記冷却水温度が予め設定された設定温度(設定温度Tset)未満の場合は、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が小さくなるように前記バイパス流量調節機構を制御し、
前記冷却水温度が前記設定温度以上の場合は、前記冷却水圧力が予め設定された設定圧力(設定圧力Pset)未満であれば、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が小さくなるように前記バイパス流量調節機構を制御し、前記冷却水圧力が前記設定圧力以上であれば、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が大きくなるように前記バイパス流量調節機構を制御する、船外機。
(7)によれば、制御部は、冷却水温度が予め設定された下限温度未満であれば、冷却水が排水口に流れることを禁止するようにバイパス流量調節機構を制御するので、エンジンを冷却して昇温した冷却水を全てバイパス路から再度ウォータジャケットに供給でき、より効果的にエンジンの過冷却を防止し、エンジンをより早期に暖機することができる。
冷却水温度が下限温度以上であれば、冷却水温度が設定温度未満の場合は、排水口に流れる冷却水の流量が小さくなるようにバイパス流量調節機構を制御するので、バイパス路に流れる冷却水の流量を大きくすることができ、エンジンの過冷却を防止することができる。一方、冷却水温度が設定温度以上の場合は、冷却水圧力が設定圧力未満であれば、排水口に流れる冷却水の流量が小さくなるようにバイパス流量調節機構を制御し、冷却水圧力が設定圧力以上であれば、排水口に流れる冷却水の流量が大きくなるようにバイパス流量調節機構を制御するので、冷却水圧力が高いほど低温の冷却水をウォータジャケットに供給でき、より効果的にエンジンを冷却できる。
(8) (1)に記載の船外機であって、
前記出口通路には、サーモスタット弁(サーモスタット弁52)が設けられており、
前記情報取得部は、前記ウォータジャケットを通過した前記冷却水の冷却水圧力(冷却水圧力P)を取得する冷却水圧力取得部(冷却水圧力取得部83)を有し、
前記制御部は、前記冷却水圧力取得部が取得した前記冷却水圧力に基づいて、前記バイパス流量調節機構の駆動を制御する、船外機。
(8)によれば、出口通路にサーモスタット弁が設けられているので、ウォータジャケットを通過した冷却水の温度が所定の温度に達していない場合は、冷却水が排水路に排出されないため、エンジンの過冷却を防止し、エンジンをより早期に暖機することができる。また、冷却水圧力取得部が取得した冷却水圧力に基づいて、バイパス流量調節機構の駆動を制御し、バイパス路に流れる冷却水の流量と、排水口に流れる冷却水の流量とを調節できるので、冷却水圧力に応じて、より適切な温度の冷却水をウォータジャケットに供給できる。
(9) (8)に記載の船外機であって、
前記制御部は、
前記冷却水圧力が予め設定された下限圧力(下限圧力Pmin)未満であれば、前記冷却水が前記排水口に流れることを禁止するように、前記バイパス流量調節機構を制御し、
前記冷却水圧力が前記下限圧力以上であれば、前記冷却水圧力が予め設定された設定圧力(設定圧力Pset)以上の場合は、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が大きくなるように前記バイパス流量調節機構を制御し、前記設定圧力未満の場合は、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が小さくなるように前記バイパス流量調節機構を制御する、船外機。
(9)によれば、制御部は、冷却水圧力が下限圧力未満であれば、冷却水が排水口に流れることを禁止するようにバイパス流量調節機構を制御するので、エンジンを冷却して昇温した冷却水を全てバイパス路から再度ウォータジャケットに供給でき、より効果的にエンジンの過冷却を防止し、エンジンをより早期に暖機することができる。
冷却水圧力が下限圧力以上であれば、冷却水圧力が設定圧力以上の場合は、排水口に流れる冷却水の流量が大きくなるようにバイパス流量調節機構を制御し、設定圧力未満の場合は、排水口に流れる冷却水の流量が小さくなるようにバイパス流量調節機構を制御するので、冷却水圧力に応じて、より適切な温度の冷却水をウォータジャケットに供給できる。
(10) (1)〜(9)のいずれかに記載の船外機であって、
前記バイパス流量調節機構は、電磁バルブである、船外機。
(10)によれば、バイパス流量調節機構は、電磁バルブであるので、小型軽量化を図ることができる。
(11) (1)〜(10)のいずれかに記載の船外機であって、
前記冷却水の流量を絞る第1絞り機構(第1オリフィス71)が、前記バイパス路に設けられている、船外機。
(11)によれば、冷却水の流量を絞る第1絞り機構がバイパス路に設けられているので、簡素な構造で、バイパス路を流れる冷却水の流量を調節することができる。
(12) (11)に記載の船外機であって、
前記第1絞り機構は、前記バイパス路の前記取水路との合流部の近傍に配置される、船外機。
(12)によれば、第1絞り機構は、バイパス路の取水路との合流部の近傍に配置されるので、ウォータポンプの吸引力の変動によってバイパス路を流れる冷却水の流量が変動することを低減できる。
(13) (11)または(12)に記載の船外機であって、
前記第1絞り機構はオリフィスである、船外機。
(13)によれば、第1絞り機構はオリフィスであるので、簡素な構造で精度よく、バイパス路を流れる冷却水の流量を調節することができる。
(14) (1)〜(13)のいずれかに記載の船外機であって、
前記冷却水の流量を絞る第2絞り機構(第2オリフィス72)が、前記排水路に設けられている、船外機。
(14)によれば、冷却水の流量を絞る第2絞り機構が排水路に設けられているので、簡素な構造で、排水路を流れる冷却水の流量を調節することができる。
(15) (14)に記載の船外機であって、
前記第2絞り機構は、前記排水路の前記出口通路の近傍に配置される、船外機。
(15)によれば、第2絞り機構は、排水路の出口通路の近傍に配置されるので、排水路を流れる冷却水の流量が変動することを低減できる。
(16) (14)または(15)に記載の船外機であって、
前記第2絞り機構はオリフィスである、船外機。
(16)によれば、第2絞り機構はオリフィスであるので、簡素な構造で精度よく、冷却水の流量を調節することができる。
1 船外機
2 エンジン
29 ウォータジャケット
40 ウォータポンプ
41 取水路
41A 取水口
42 給水路
43 検水孔
51 出口通路
52 サーモスタット弁
56 排水路
57 排水口
60 バイパス路
71 第1オリフィス(第1絞り機構)
72 第2オリフィス(第2絞り機構)
73 電磁バルブ(バイパス流量調節機構)
74 バルブ制御部(制御部)
80 情報取得部
81 冷却水温度取得部
82 エンジン回転数取得部
83 冷却水圧力取得部
Ne エンジン回転数
T 冷却水温度
Tmin 下限温度
Tset 設定温度
P 冷却水圧力
Pmin 下限圧力
Pset 設定圧力

Claims (16)

  1. 取水口が設けられた取水路と、
    前記取水口から前記取水路を介して冷却水を汲み上げるウォータポンプと、
    前記冷却水が通過するウォータジャケットが形成されたエンジンと、
    前記ウォータポンプから前記ウォータジャケットに前記冷却水を供給する給水路と、
    前記ウォータジャケットを通過した前記冷却水が流出する出口通路と、
    前記出口通路から流出した前記冷却水が流れ、下流端部に排水口が設けられた排水路と、を備える、船外機であって、
    前記排水路から前記取水路へと前記冷却水を循環させるバイパス路と、
    前記排水路と前記バイパス路との分岐部に設けられ、前記バイパス路に流れる前記冷却水の流量と、前記排水口に流れる前記冷却水の流量とを調節するバイパス流量調節機構と、
    前記バイパス流量調節機構の駆動を制御する制御部と、
    前記船外機の状態の情報を取得する情報取得部と、を備え、
    前記制御部は、前記情報取得部が取得した情報に基づいて、前記バイパス流量調節機構の駆動を制御する、船外機。
  2. 請求項1に記載の船外機であって、
    前記排水路には、前記ウォータジャケットに前記冷却水が供給されているか否かを検知する検水孔が設けられており、
    前記情報取得部は、前記ウォータジャケットを通過した前記冷却水の冷却水温度を取得する冷却水温度取得部を有し、
    前記制御部は、前記冷却水温度取得部が取得した前記冷却水温度に基づいて、前記バイパス流量調節機構の駆動を制御する、船外機。
  3. 請求項2に記載の船外機であって、
    前記検水孔によって、前記ウォータジャケットに前記冷却水が供給されていることを検知した場合、
    前記制御部は、
    前記冷却水温度が予め設定された下限温度未満であれば、前記冷却水が前記排水口に流れることを禁止するように、前記バイパス流量調節機構を制御し、
    前記冷却水温度が前記下限温度以上であれば、前記冷却水温度が予め設定された設定温度以上の場合は、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が大きくなるように前記バイパス流量調節機構を制御し、前記設定温度未満の場合は、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が小さくなるように前記バイパス流量調節機構を制御する、船外機。
  4. 請求項1に記載の船外機であって、
    前記情報取得部は、前記ウォータジャケットを通過した前記冷却水の冷却水温度を取得する冷却水温度取得部と、前記エンジンのエンジン回転数を取得するエンジン回転数取得部と、を有し、
    前記制御部は、前記冷却水温度取得部が取得した前記冷却水温度と、前記エンジン回転数取得部が取得した前記エンジン回転数と、に基づいて、前記バイパス流量調節機構の駆動を制御する、船外機。
  5. 請求項4に記載の船外機であって、
    前記制御部は、
    前記冷却水温度が予め設定された下限温度未満であれば、前記冷却水が前記排水口に流れることを禁止するように、前記バイパス流量調節機構を制御し、
    前記冷却水温度が前記下限温度以上であれば、前記エンジン回転数が上昇している場合は、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が大きくなるように前記バイパス流量調節機構を制御し、前記エンジン回転数が低下している場合は、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が小さくなるように前記バイパス流量調節機構を制御する、船外機。
  6. 請求項1に記載の船外機であって、
    前記情報取得部は、前記ウォータジャケットを通過した前記冷却水の冷却水温度を取得する冷却水温度取得部と、前記ウォータジャケットを通過した前記冷却水の冷却水圧力を取得する冷却水圧力取得部と、を有し、
    前記制御部は、前記冷却水温度取得部が取得した前記冷却水温度と、前記冷却水圧力取得部が取得した前記冷却水圧力と、に基づいて、前記バイパス流量調節機構の駆動を制御する、船外機。
  7. 請求項6に記載の船外機であって、
    前記制御部は、
    前記冷却水温度が予め設定された下限温度未満であれば、前記冷却水が前記排水口に流れることを禁止するように、前記バイパス流量調節機構を制御し、
    前記冷却水温度が前記下限温度以上であれば、
    前記冷却水温度が予め設定された設定温度未満の場合は、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が小さくなるように前記バイパス流量調節機構を制御し、
    前記冷却水温度が前記設定温度以上の場合は、前記冷却水圧力が予め設定された設定圧力未満であれば、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が小さくなるように前記バイパス流量調節機構を制御し、前記冷却水圧力が前記設定圧力以上であれば、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が大きくなるように前記バイパス流量調節機構を制御する、船外機。
  8. 請求項1に記載の船外機であって、
    前記出口通路には、サーモスタット弁が設けられており、
    前記情報取得部は、前記ウォータジャケットを通過した前記冷却水の冷却水圧力を取得する冷却水圧力取得部を有し、
    前記制御部は、前記冷却水圧力取得部が取得した前記冷却水圧力に基づいて、前記バイパス流量調節機構の駆動を制御する、船外機。
  9. 請求項8に記載の船外機であって、
    前記制御部は、
    前記冷却水圧力が予め設定された下限圧力未満であれば、前記冷却水が前記排水口に流れることを禁止するように、前記バイパス流量調節機構を制御し、
    前記冷却水圧力が前記下限圧力以上であれば、前記冷却水圧力が予め設定された設定圧力以上の場合は、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が大きくなるように前記バイパス流量調節機構を制御し、前記設定圧力未満の場合は、前記排水口に流れる前記冷却水の流量が小さくなるように前記バイパス流量調節機構を制御する、船外機。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の船外機であって、
    前記バイパス流量調節機構は、電磁バルブである、船外機。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の船外機であって、
    前記冷却水の流量を絞る第1絞り機構が、前記バイパス路に設けられている、船外機。
  12. 請求項11に記載の船外機であって、
    前記第1絞り機構は、前記バイパス路の前記取水路との合流部の近傍に配置される、船外機。
  13. 請求項11または12に記載の船外機であって、
    前記第1絞り機構はオリフィスである、船外機。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の船外機であって、
    前記冷却水の流量を絞る第2絞り機構が、前記排水路に設けられている、船外機。
  15. 請求項14に記載の船外機であって、
    前記第2絞り機構は、前記排水路の前記出口通路の近傍に配置される、船外機。
  16. 請求項14または15に記載の船外機であって、
    前記第2絞り機構はオリフィスである、船外機。
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