JP2001295189A - 化学パルプ製造方法 - Google Patents

化学パルプ製造方法

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JP2001295189A JP2001000631A JP2001000631A JP2001295189A JP 2001295189 A JP2001295189 A JP 2001295189A JP 2001000631 A JP2001000631 A JP 2001000631A JP 2001000631 A JP2001000631 A JP 2001000631A JP 2001295189 A JP2001295189 A JP 2001295189A
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オウ.ヘンリクソン カイ
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    • D21C1/00Pretreatment of the finely-divided materials before digesting
    • D21C1/04Pretreatment of the finely-divided materials before digesting with acid reacting compounds
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    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 化学パルプ製造法において、漂白の前に、細
砕セルロース繊維材(例えば、木材チップ)から金属を
効率的に除去する方法を提供する。 【解決手段】 化学パルプ製造法において、セルロース
材をスチーム処理し、スラリー化した後、90℃以上の
温度で蒸解液を浸透させ、浸透時、またはその後に金属
を抽出(例えば、連続蒸解缶で)する。普通はこれによ
り、Mnの約30%以上が除去される。抽出した後に、
例えば、蒸解工程の最初の段階に、乾燥セルロースのト
ン当たりキレート剤(例えば、EDTA)を0.05〜
10キログラム添加すると、このキレート剤はスラリー
中に放出された金属イオンと結合し、金属錯体を生成す
る。漂白の前にこの金属錯体を実質的に除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学パルプを製造
する方法に関し、特願平9−145189号明細書(特
開平10−72788号公報)に開示の方法に対する改
良法であるので、前記特許明細書に開示の内容を本明細
書に参考文献として引用する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】化学
パルプが漂白ラインに達する前にそれから金属を除去す
ると、漂白プロセスの効率が上がることが知られてい
る。このことは、金属イオン(特に遷移金属イオン)の
存在によって極めて悪影響を及ぼされる漂白薬剤、例え
ば、過酸化物がある時には、特に著しい。本出願で認識
されたことは、蒸解工程の蒸解缶(例えば、連続蒸解
缶)へキレート剤を添加すると遷移金属イオンの除去率
が向上するということである。スラリー中に放出された
遷移金属イオンとキレート剤とが結合して金属錯体を形
成し、この金属錯体が後で蒸解工程から除かれるからで
ある。現在見出されたことによると、最少量のキレート
剤で最大量の金属イオンを除去するのに最も有利な親出
願に開示の特定の態様の一つでは、キレート剤(金属錯
体形成剤)の添加は、液抽出の下流、または蒸解液の抽
出と希釈の後またはその途中で行われる。キレート化処
理は、並流または向流蒸解モード、単一または多重槽式
蒸解システム、満液式または二相式蒸解缶、あるいは回
分式または連続式で行うことができる。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、抽出の
後にキレート剤を添加する方法に関する先願明細書の開
示内容が拡張され、最適化されたが、基本となる概念は
依然として同じである。すなわち、蒸解工程に際して行
うのは同じであるが、本発明では、キレート剤を使用し
ないで金属を抽出した後にキレート剤を添加する。本発
明で見出されたことによれば、温度約90℃以上でキレ
ート剤を添加せずに木材チップスラリーを単にスチーム
処理およびアルカリ浸透(蒸解プロセスの第一段階)し
さえすれば、望ましくない金属、例えば、Mnの相当程
度の量が除去できるということである。例えば、本発明
に従って行われる幾つかの手順に従えば、従来のスチー
ム処理とアルカリ浸透をただ行っただけでチップに初め
から存在するMnの37%以上を除去することができ
る。次に・・・本発明のように・・・これらの金属を普
通は(従来の抽出スクリーン経由で黒液とともに)抽出
した後にキレート剤を添加すると、金属除去能力が全体
として改良される。すなわち、見出されたことは、浸透
操作の前、あるいは浸透操作中にはキレート剤を導入す
る必要がないことである。浸透操作ではキレート剤は金
属の自然な除去と競合し、あるいはこれを妨害する恐れ
もある。従ってキレート剤は、後で蒸解プロセスの際
に、普通は浸透操作の後で蒸解の始まるときに少量添加
すればよく、キレート剤の使用は、より効率的、より経
済的になる。
【0004】本発明の態様の一つに従えば、含金属化合
物を含有する細砕セルロース繊維材から化学パルプを製
造する方法が提供されるが、この方法は、(a)含金属
化合物を含有する細砕セルロース繊維材を昇圧しスラリ
ー化し、前記スラリーを加熱するステップ、(b)スラ
リー中の前記セルロース材を、異なる段階を含んで、蒸
解する際にセルロース材に蒸解液を浸透させ、セルロー
ス材を蒸解し、化学パルプを製造するステップ、(c)
蒸解の初期段階で、含金属化合物をある程度含有する液
を抽出し、このスラリーから含金属化合物を除くステッ
プ、(d)ステップ(c)の後に前記スラリーにキレー
ト剤を添加し、スラリー中に放出された含金属化合物と
結合させ、金属錯体を生成させるステップ、(e)前記
セルロース材を蒸解するステップ、(f)ステップ
(d)で生成した金属錯体を少なくともある程度抜き出
すステップを含むものである。含金属化合物としては、
金属イオン、金属酸化物、およびスラリーから除去する
のが好ましい他の含金属化合物が挙げられる。
【0005】本方法は、ステップ(f)の後に、ステッ
プ(c)とステップ(f)で除去される少なくとも幾分
かの金属イオンで悪影響を受ける少なくとも一つの漂白
薬剤、例えば、過酸化物で化学パルプを漂白するステッ
プを更に含む。普通ステップ(c)は、スラリー材に存
在するMnの少なくとも約30%をスラリー材から除く
ように行われ、ステップ(c)とステップ(f)は、上
記Mnの少なくとも約90%、例えば、少なくとも約9
3%、並びにスラリー材、例えば、木材チップに初めか
ら存在する少なくとも他の遷移金属の大部分を除くよう
に行われる。
【0006】普通ステップ(c)は、浸透操作後で蒸解
操作の直前、約105〜145℃(例えば、約110〜
130℃)の温度、約30〜120分間、好ましくは約
60〜120分間(例えば、約90分間)の時間、キレ
ート剤添加量はセルロース材乾燥トン当たり約0.05
〜10キログラム、好ましくは約1〜5キログラム、最
も好ましくは約1〜2キログラムで行われる。普通ステ
ップ(d)は、pH9以上で行われるが、本発明では実
際は広範囲のpHで行うことができる。キレート剤は、
EDTA、DTPA、EDTAとDTPAの誘導体およ
び同等品、シュウ酸、酒石酸、フロン酸から実質的に成
る群から選択することができるが、金属錯体形成剤なら
ば殆どどんなものでも利用でき、好ましいのは、耐熱性
のあるもの(好ましくは約150℃の普通の蒸解温度に
耐えることさえできるもの)で、高pH(すなわち、9
より高く、普通は10より高く、好ましくは約12より
高いpH)に耐性のあるものである。いずれにしろ、十
分な量のキレート剤を用いて、セルロース材に存在する
遷移金属の少なくとも10%、好ましくはセルロース材
に存在する遷移金属の少なくとも大部分をスラリー材か
ら除くようにする。
【0007】本発明の態様の別の一つに従えば、金属イ
オン含有の細砕セルロース繊維材から化学パルプを製造
する方法が提供されるが、この方法は、(a)含金属化
合物を含有する細砕セルロース繊維材を昇圧しスラリー
化し、前記スラリーを加熱するステップ、(b)約90
℃以上の温度で前記セルロース材に蒸解液を浸透させる
ステップ、(c)ステップ(b)の後に、含金属化合物
をある程度含有する液を抽出し、このスラリーから金イ
オンを除くステップ、(d)ステップ(c)の後に前記
スラリーにキレート剤を添加し、スラリー中に放出され
た金属化合物と結合させ、金属錯体を生成するステッ
プ、(e)前記セルロース材を蒸解するステップ、およ
び(f)ステップ(d)で生成した金属錯体を少なくと
もある程度抜き出すステップを含むものである。この方
法の詳細は上で説明されている。
【0008】本方法を行うに当たって、ステップ(a)
〜ステップ(f)は、上部スクリーンと黒液抽出スクリ
ーンとを備える直立槽で行うことができるが、その際ス
テップ(d)は、前記上部スクリーンの下から第一距離
にあり、前記抽出スクリーンの上にある第一導管にキレ
ート剤を添加することによって行われ、キレート剤はス
ラリーを流れる上昇液流とともに上部スクリーンの方へ
主として流れるようにし、ステップ(e)は、前記上部
スクリーンの下から第二距離であって、前記第一距離よ
り大きい第二距離にある第二導管に蒸解液を導入するこ
とによって部分的に行われ、蒸解液はスラリーとともに
抽出スクリーンに向かって下向きに流れるようにする。
【0009】本発明の方法は、実質的に連続的に、例え
ば、異なるタイプすべて(一槽式、二槽式、満液式、ガ
ス相式など)を含む従来の連続蒸解缶を用いて行うのが
好ましい。しかし、本発明はパルプ製造に用いられる回
分式蒸解にも適用できる。本発明は特に、クラフトパル
プ製造に用いるのに好適であるが、サルファイトパルプ
およびソーダパルプ製造を含む他のタイプの化学パルプ
製造も、本発明を実施することによって顕著な便益が得
られる。本発明は、上記の方法を実施することによって
製造される化学パルプにも関する。
【0010】アルカリパルプ製造工程の際にヘキセンウ
ロン酸(HexA)生成の可能性があり、これらの酸が
セルロース上の荷電場所として働き、荷電された金属イ
オンがこれらの荷電場所に付着できる可能性がある。本
明細書に開示された本発明の態様の一つに従えば、荷電
HexAによるパルプへのこの金属イオン付着は、蒸解
の終期に向かうパルプを高アルカリ液で処理することに
よって最小限に抑えることができる。しかし、工程中に
HexAが生成する時に関して有利な本発明のもう一つ
の態様がある。
【0011】理解されていることは、HexAは100
℃以上の温度でのアルカリパルプ製造の際に生成され、
問題は150℃以上、例えば、160℃以上で最も顕著
であるということである。これら電気的に荷電されたH
exAは、荷電された金属イオンを引きつけることがで
きる。しかし、本発明の好ましい態様に従えば、荷電さ
れた金属イオンの全部でないにしても少なくともある程
度は、HexAを生成する温度にパルプが曝される前
に、例えば、浸透後の抽出によりまたはキレート処理に
より、除去される。すなわち、浸透後あるいはキレート
処理の際に金属イオンが除かれる本発明の別の利点は、
これらの金属が、蒸解の後で生成するHexAに曝され
る危険性がある前に除去されてしまうということであ
る。
【0012】従って本発明は、上記の方法にも関し、そ
の際キレート剤は、ヘキセンウロン酸が顕著に悪影響を
及ぼす量まで生成される温度にスラリーがなる前に、す
なわち、約140℃以上(あるいはある状況下では約1
20℃、または約100℃以上)の温度になる前にスラ
リーに導入される。
【0013】以上、本発明の主目的は、細砕セルロース
繊維材、例えば、木材チップから遷移金属を、漂白の前
に、最少の量のキレート剤を用いて効果的に除去する方
法を提供することである。本発明のこの目的と他の目的
は、本発明の詳細な説明を吟味し、特許請求の範囲を参
照すれば、より明白になろう。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の態様の一つを概
略示すものである。ライン1の細砕セルロース繊維材、
例えば、針葉樹または広葉樹チップは2でスチーム処理
され、過剰な空気が除去され、ここでセルロース材の加
熱が始まる。2でのスチーム処理は従来の技法を用い
て、好ましくは、米国特許第5,500,083号公
報、5,617,975号公報、5,628,873号
公報に記載され、アールストロームマシーナリー社(Ah
lstrom Machinery)販売のようなダイアモンドバック(D
IAMONDBACK)(登録商標)スチーム処理槽で行うことが
できる。スチーム処理後、4に概略示しているように蒸
解液3(例えば、白液、黒液、サルファイト蒸解液な
ど)をセルロース材に添加してスラリーを形成させ、ス
ラリーを昇圧する。スラリー化と昇圧は、従来の高圧フ
ィーダーにおいて、または米国特許第5,476,57
2号公報に記載のようにスラリーポンプとフィーダー、
あるいは米国特許第5,753,075号公報に記載の
ように1基または複数基のポンプを用いて行うことがで
きる。これらの機器はすべてアールストローム マシー
ナリー社が販売している。
【0015】次に、セルロース材スラリーは、5で遷移
金属の化合物(例えば、イオン)がセルロース材から解
離する温度まで加熱される。この温度は少なくとも約9
0℃、好ましくは約100℃、普通は少なくとも約11
0℃で、図示の態様では蒸解工程の浸透段階にある領域
である。遷移金属イオンのある程度はセルロース材から
(普通、液中に)放出され、図1の6に概略示されてい
るように金属イオンの抽出が起こり、金属を含有する液
流7が生成される。この液流7はスラリーから完全に除
去するのが普通である(すなわち、循環されない。もっ
とも、金属イオンを液から除去した後、液それ自体は戻
すことはできるし、液から除去された好ましい金属イオ
ン、例えば、Mg,またはCaはセルロース材に戻して
加えることができる)。6での抽出は従来のスクリーン
および同様な構造のものを用いて行うことが出来るが、
これらの機器は回分式と連続式蒸解缶双方に共通なもの
である。
【0016】ライン7の金属を含む液を除いた後・・普
通、Mnの少なくとも約30%と他の望ましくない金属
イオンの相当程度の量が除去される・・スラリーは図1
の8に示されているようにキレート剤で処理される。キ
レート処理8は普通、以降のパルプ製造工程と同じコン
システンシー、すなわち、好ましくは中程度のコンシス
テンシー、例えば、約8〜20%で行われる。セルロー
ス材と、存在する液との相対的な量の関係は普通、液/
セルロース材、あるいは液/木材(L/W)の比で表さ
れる。キレート処理8のL/W比は普通、1.0〜5.
0、好ましくは約2.0〜4.0の範囲である。
【0017】キレート剤は1個所または複数個所9でス
ラリーに添加され、スラリーは普通、比較的低温度で相
当な時間保持され、キレート剤は、スラリー中に放出さ
れた金属イオンと結合し金属錯体を生成する。好ましく
は、キレート処理8は、時間は約30〜120分間、好
ましくは約60〜120分間、最も好ましくは約90分
間、温度は約105〜145℃、好ましくは約105〜
125℃、例えば、約110℃で行われる。この比較的
低い温度範囲が好ましいけれども、プロセスに好適なら
ば、キレート剤がもう効かない恐れがある温度まで一杯
に高温度範囲を用いることもできる。普通、処理8の際
のpHは9以上、通常は10以上で、普通は少なくとも
約12である。もっとも、金属錯体化作用自体はもっと
低いpHでも起こる。
【0018】9で添加されるキレート剤の量は金属イオ
ンの所望の量を除くのに有効な量であればよい。普通添
加量は、特にEDTAまたはその同等品が使用される場
合は、セルロース材乾燥トン当たり約0.05〜10キ
ログラムである。通常その範囲は、セルロース材乾燥ト
ン当たり約1〜5キログラム、最も好ましくは比較的低
く、例えば、セルロース材乾燥トン当たり約1〜2キロ
グラムである。本発明の実施では、含金属化合物を錯体
化する薬剤ならどんなものでも使用可能であるが、使用
薬剤は既に記載した条件下で安定であることが好まし
い、すなわち、薬剤はアルカリ条件下で100℃以上で
安定であることが好ましい。例えば、好ましい金属錯体
化薬剤としては、含窒素ポリカルボキシル化合物、例え
ば、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)やジエチ
レントリアミンペンタ酢酸(DTPA)、またはこれら
の塩と誘導体、並びにヒドロキシカルボキシル化合物、
例えば、シュウ酸や酒石酸、またはこれらの塩と誘導体
が挙げられる。
【0019】蒸解液、例えば、白液はライン10の1個
所または双方の個所でスラリーに添加でき、キレート処
理後にセルロース材を蒸解温度である少なくとも約14
0℃、普通は160〜170℃に加熱し、蒸解は、図1
の11に概略示されている蒸解の1段階または複数段階
で完結する。蒸解段階11で、実際はキレート処理段階
8でも、溶解有機物質を高レベル含有する液が抽出さ
れ、溶解有機物質を低レベル含有する置換液(例えば、
白液、水、濾過液など)が添加される。これは、図1の
12に概略示されている通りである。
【0020】図1の13に概略示されているように、形
成された金属錯体の少なくとも幾分かは、11の蒸解で
の黒液と一緒に、あるいは後段の洗滌14で、あるいは
15の漂白前の他の好適な個所で抜き出される。金属錯
体の大部分、例えば、90%以上を除くのが好ましい。
【0021】蒸解後に、製造された化学パルプは、図1
の14に概略示されているように、洗滌され、後段にて
(普通は一度貯蔵し、スクリーン抽出し、恐らく更に洗
滌した後)図1の15に概略示されているように、漂
白、好ましくはTCF(完全塩素フリー)漂白、あるい
はECF(単体塩素フリー)漂白が、普通は過酸化物ま
たはオゾン処理の少なくとも一段を含んで行われる。
【0022】図1に示されている段階5〜14すべて
は、従来の連続式蒸解缶で、欧州特許第476,230
B1公報に開示のようなEMCC(登録商標)、米国
特許第5,489,363号公報、第5,547,01
2号公報、第5,620,562号公報、第5,84
9,150号公報に開示のようなロー・ソリッド(Lo-So
lids)(登録商標)処理のような従来の工程を利用して
行うことができる(これらの開示内容を参考文献として
本明細書に引用する)が、他の好適なパルプ製造法を利
用することも差し支えない。
【0023】上に記載の発明を実施することによって、
既知の方法に較べて・・所与の量のキレート剤に対し
て、より多い量の金属イオンを除去することができる。
例えば、本発明を行う場合、米国特許第5,593,5
44号公報に記載の方法で、キレート剤(ここでは隔離
剤と称されている)が実際の蒸解工程の前の、すなわち
浸透および蒸解前の予備浸透段階で添加される場合に較
べて、本発明に従えば、Mn量は2%以上と、他の悪影
響ある金属イオン量はより一層多く、所与の量のキレー
ト剤で除去することができる。
【0024】図2は、図1の方法を行うのに用いること
ができる連続式蒸解缶の概略を示す。図2では、木材チ
ップまたは同じような細砕セルロース繊維材がチップビ
ン20(例えば、ダイアモンドバック(登録商標)チッ
プビン)に供給され、ここで好ましくはスチーム処理が
行われ(もっとも、スチーム処理はチップビン20の下
流に設置されたスチーム処理槽で行うこともできる)、
次いでチップは従来のチップ・チューブ21または類似
の従来の機器で昇圧され、スラリー化される。次いで、
高圧フィーダーまたはスラリーポンプを用いて(高圧フ
ィーダーは図2の22に概略示されている)、ライン2
3中の昇圧されたスラリーを連続式蒸解缶25の入口2
4に供給する。蒸解液は、図2の25に示されているよ
うに既に添加されており、ライン23中の液は、ライン
26に再循環されるが、高温であり、90℃超である。
蒸解缶25の頂部では、普通温度約105〜145℃で
浸透が起こり、次いで従来のスクリーン27などを用い
て、28に概略示されているように金属抽出が行われ
る。次に、キレート剤が図2の29に概略示されている
ように添加され、大略ゾーン30でキレート処理が行わ
れる。このキレート処理は、時間は約60〜120分
間、温度は約105〜145℃、キレート剤添加量はパ
ルプ乾燥トン当たり約0.05〜10キログラムの範
囲、pHは9以上で行われる。循環ライン31と加熱器
32とを設けることができ、液の一部(普通は高DOM
液)を、図2の33に概略示すように、抜き出すことが
できる。
【0025】黒液と金属錯体とは、図2の34に概略示
するように、従来の抽出スクリーン35などを用いて抜
き出すことができ、図2の36に概略示すように、一段
または複数段の蒸解段階が、従来の洗滌/蒸解段階37
と同様に、設けられる。蒸解段階36は、所望ならば省
略することもできる。従来の再循環ライン38,39
も、従来の加熱器40,41とともに設けられ、液の一
部を、42と43に概略示してあるように(例えば、高
DOM液として)抽出することができる。白液および/
または低DOM希釈液を多くの個所に添加可能なのも、
図2の44と45に概略示する通りである。
【0026】本発明に従って、本発明の有利性を示すた
めに、実際の蒸解を針葉樹と広葉樹双方のチップを用い
て行った。これらの試験では、使用針葉樹紙料はオンタ
リオ工場からのノーザン針葉樹であった(表1を参
照)。サザン広葉樹紙料はサウスイースタン米国工場か
らのものであった。針葉樹の処理は5リットルの電気加
熱槽で行い、混合を維持し均一温度を得るため槽を27
0゜の円弧で振った。各処理の際に、オーブンで乾燥し
たチップ750gを15分間100℃でスチーム処理
し、槽中に装入した。木材に対して9.0%の有効アル
カリ(EA)と見掛け活性アルカリ(AA)基準で硫化
度30%とを有する合成白液を液/木材比3.5リット
ル/キログラムで添加した。浸透温度を95℃か110
℃に上げるのに15分間をかけた。浸透操作を30分間
維持した。浸透操作の終点で自由液850ミリリットル
を蒸解缶から流出させた。上記で流出させた量と等しい
3.0%のEAの白液を添加した。この白液は、必要に
応じて木材に対して1.0%添加のEDTAを含む場合
と含まない場合があった。浸透操作の終点から加熱の再
スタートまでの時間は約18分間であった。加熱は、槽
が浸透温度に戻るまで続けられた。再加熱に要する時間
は約9分間で、更にその温度に維持した時間は45分間
または90分間であった。
【0027】液は処理段階が終わった後に抜き出し、処
理されたチップは脱イオン水で10分間槽中で洗滌し
た。次にチップを脱イオン水で一晩かけて置換洗滌し
た。チップから液を約2時間かけて抜き、分析用試料を
採取した。浸透と処理段階が終わった後の黒液を分析し
て、残留有効アルカリを調べた。液と、処理されたチッ
プを分析して、金属カルシウム、銅、鉄、マグネシウム
およびマンガンを調べた。処理条件は表2に記載されて
いる。
【0028】次に針葉樹チップの従来のクラフト蒸解
を、プルイン島(Pruyn's Island)技術センター(PIT
C)標準操作手順PITC−P2の後に行った。参照蒸
解一つと浸透時に木材に対して1.0%添加のEDTA
を含む液での蒸解を行った。黒液を分析して、残留有効
アルカリを調べた。液とパルプを分析して、金属カルシ
ウム(Ca)、銅(Cu)、鉄(Fe)、マグネシウム
(Mg)およびマンガン(Mn)を調べた。蒸解条件は
表3に記載されている。
【0029】次に実験室ロー・ソリッド(登録商標)蒸
解を、PITC−P27の後に行った。参照蒸解一つと
浸透時に木材に対して1.0%添加のEDTAを含む液
での蒸解を行った。
【0030】三番目の蒸解は、本発明に従ってロー・ソ
リッド(登録商標)手順の修正法を用いて行った。浸透
の後、黒液3966ミリリットルを蒸解缶から抜き出し
た。木材に対して3.0%EAの白液等容量を木材に対
して1%のEDTAとともに添加した。この処理は17
分間かかった。処理段階は110℃で90分間であっ
た。この蒸解は、処理段階の終期まで標準ロー・ソリッ
ド(登録商標)手順で続行した。黒液を分析して、残留
有効アルカリを調べた。液とパルプを分析して、金属カ
ルシウム、銅、鉄、マグネシウムおよびマンガンを調べ
た。蒸解条件は表3に記載されている。
【0031】実験室拡張修正連続蒸解(EMCC(登録
商標))を、木材に対して1%のEDTAを浸透段階に
添加して行った。この蒸解はPITC−P3手順の後に
行った。黒液を分析して、残留有効アルカリを調べた。
液とパルプを分析して、金属カルシウム、銅、鉄、マグ
ネシウムおよびマンガンを調べた。蒸解条件は表3に記
載されている。
【0032】かくして、表2に示されているように、こ
れらの試験では、1%EDTAキレート剤(これは乾燥
針葉樹チップトン当たり約10キログラム)の存在と、
浸透と処理の温度と時間を変えたことの効果を、キレー
ト剤を添加しない従来のクラフト蒸解(CK)、すなわ
ち、蒸解S1159と比較した。これらの試験は浸透と
キレート処理のみの結果を比較するものであることに注
意のこと。チップはその後で蒸解されなかった。チップ
は最初アルカリである時間とある温度で浸透し、その後
キレート剤とアルカリとである時間とある温度で処理さ
れた。
【0033】これらの試験で処理されたチップの金属含
有量は、表5-1、表5-2および表5-3に示されてい
る。ここに示されているように、各処理に対して金属含
有量は試料を二つ分析し、金属含有量の平均と標準偏差
を二組の試料データから計算した。
【0034】表2の上部に列挙してある処理条件と、表
5-1、表5-2および表5-3に記載の平均金属含有量
とは、表7に要約されている。未処理チップ(「最初の
チップ」)の金属含有量は第1列に記載されている。蒸
解S1159はキレート剤を添加しない従来のクラフト
蒸解に従った浸透操作に対応する。金属含有量を、セル
ロースに最も苛酷な損傷を、特に非塩素漂白の際に与え
るとして知られているMnに限定すると、表7は従来の
浸透でもMn含有量を約37%も低減することを示して
いる。このことは、キレート剤が自然に起こる金属除去
と競合あるいは妨害する恐れがある工程初期にはキレー
ト剤を導入する必要がないことを示している。
【0035】蒸解S1160では、S1160が浸透時
にキレート剤による処理を行ったことを除いて、蒸解S
1159と同じ条件を用いた。この結果ではMnの除去
率は69%であった。蒸解S1161では、キレート剤
による処理時間は45分間から90分間に延長された。
表に示すように、Mn除去率は、処理時間を延長しても
69%から76%へ増加しただけであった。蒸解S11
62では、キレート処理時間は再び45分間に短縮され
たが、浸透とキレート処理双方の処理温度は95℃から
110℃へ上げられた。しかし、低温処理の蒸解S11
60に較べて、金属除去率は実際は66%に減少した。
蒸解S1163では、処理時間は双方とも45分間から
90分間に増加され、浸透とキレート処理の温度は95
℃から110℃に上昇された。この結果、他の処理に較
べてMn除去率は著しく89%へ上昇し、カルシウム
(Ca)とマグネシウム(Mg)の除去率も著しく上昇
した。
【0036】これらの浸透とキレート処理の試験の結
果、金属除去率の向上はチップを、より高温、例えば、
95℃でなく110℃で、より長い接触時間、例えば、
45分間でなく90分間で処理すれば可能であるという
ことが明らかになった。前処理の際に高温と長時間とを
用いれば金属除去率が向上するということは、完全蒸解
のパルプの金属含有量にキレート剤の存在が与えるイン
パクトを更に検討する基盤となった。ノーザン針葉樹蒸
解に対する蒸解試験条件は表3に記載されている。前の
処理試験の結果を採用して、適用できる場合は浸透とキ
レート処理を高温、すなわち、110℃で行った。
【0037】蒸解S2222はキレート剤添加を行わな
い従来のクラフト蒸解に対応する。蒸解S1182は、
キレート剤添加を行う従来のクラフト蒸解に対応する。
すなわち、チップはアルカリによる浸透後の処理段階
で、一定時間、一定温度で木材に対して1%のEDTA
によって処理される。蒸解S1182は、米国特許第
5,593,544号公報に開示のプロセスと同じよう
なもので、キレート剤が前処理の際に添加されるが、キ
レート剤添加の前には液の抜き出しは行わない。蒸解A
L622はキレート剤添加を行わないロー・ソリッド
(登録商標)蒸解に対応する。この実験室回分式シミュ
レーションでは、向流(または置換1)段階で少量の液
パージ、または除去(約4リットルの液)を行い、ロー
・ソリッド(登録商標)蒸解に特徴的な溶解有機物と溶
解金属含有液の除去をシミュレーションしている。蒸解
AL624は、蒸解AL622と同じようなロー・ソリ
ッド(登録商標)蒸解シミュレーションであるが、浸透
段階で1%EDTA添加を行っている。蒸解AL624
も、少量の液パージを含み、蒸解AL622と同様にロ
ー・ソリッド(登録商標)蒸解をシミュレートする。蒸
解AL625も1%EDTA添加を行うロー・ソリッド
型の蒸解であるが、本発明に従って、蒸解AL625で
は、浸透後(キレート剤なしに)黒液を槽から取り出
す。この液取り出し後に、アルカリとEDTAが蒸解缶
へ導入される。すなわち、試験AL625は、本発明に
相当するもので、浸透操作後の抽出を含み、その後にチ
ップをキレート剤とアルカリで90分間110℃にて処
理する。
【0038】表3の蒸解AE647は従来のEMCC
(登録商標)タイプの蒸解のシミュレーションで、キレ
ート剤は浸透段階で添加される。キレート剤を浸透時に
添加し、正式な蒸解が始まる前に液抜き出しを行わない
蒸解AE647は、米国特許第5,593,544号公
報の試験9と同じようなものである。
【0039】表3に示す試験結果は表5-1、表5-2お
よび表5-3にも示されている。表5-1、表5-2およ
び表5-3には、パルプの金属分析結果も示されてい
る。表3に従って行われた試験に対する未処理チップの
金属含有量は、チップに対して示されている金属含有量
と同じである。表3に示されている試験条件と、表5-
1、表5-2および表5-3に示されている結果は、表8
に要約されている。これらが示すように、Mn除去率を
参照して言えば、本発明に従って行われた蒸解(すなわ
ち、蒸解AL625)ではMnの大部分、すなわち、9
4%が除去された。本発明の蒸解では、米国特許第5,
583,544号公報に開示のものに大略相当する蒸解
よりも、すなわち、蒸解S1182(わずか81%)や
蒸解AE647(91%)よりも多くのMnが除去され
た。
【0040】他の試験が、サザン広葉樹材について行わ
れた(表1の下部を参照)。広葉樹材の処理は5リット
ルの電気加熱槽で行い、混合を維持し均一温度を得るた
め槽を270゜の円弧で振った。各処理の際に、オーブ
ンで乾燥したチップ750gを15分間100℃でスチ
ーム処理し、槽中に装入した。木材に対して9.0%の
EAと見掛けAA基準で硫化度30%とを有する合成白
液を液/木材比3.5リットル/キログラムで添加し
た。浸透温度を110℃に上げるのに15分間をかけ
た。浸透操作を30分間維持した。浸透操作の終点で自
由液850ミリリットルを蒸解缶から流出させた。上記
で流出させた量と等しい3.0%のEAの白液を添加し
た。この白液は、必要に応じて木材に対して0.5%ま
たは1.0%添加のEDTAを含む場合と含まない場合
があった。浸透操作の終点から加熱の再スタートまでの
時間は約18分間であった。加熱は、槽を110℃また
は130℃にするまで続けられた。加熱に要する時間は
約9分間で、更にその温度に維持した時間は90分間で
あった。
【0041】液は処理段階が終わった後に抜き出し、処
理されたチップは脱イオン水で10分間槽中で洗滌し
た。次にチップを脱イオン水で一晩かけて置換洗滌し
た。チップから液を約2時間かけて抜き、分析用試料を
採取した。浸透と処理段階が終わった後の黒液を分析し
て、残留有効アルカリを調べた。液と、処理されたチッ
プを分析して、金属カルシウム、銅、鉄、マグネシウム
およびマンガンを調べた。処理条件は表4に記載してあ
る。
【0042】すなわち、広葉樹チップの処理は前に議論
した針葉樹チップの処理と実質的に同じであった。ま
た、表4に列挙してある処理条件は浸透とキレート処理
だけの条件であって、蒸解の条件ではない。処理された
チップの得られた金属含有量は、表6に示されている。
処理条件と、得られた金属含有量は表9に要約されてい
る。
【0043】表9に示される条件は、表8に示される針
葉樹チップに行われた試験での知見を採用している。す
なわち、キレート処理時間は長く、90分間で、処理温
度は高く、110℃である。更に、最後の2試験例(S
1170とS1171)では処理温度は更に高く、すな
わち、130℃であった。これらの試験ではキレート剤
濃度も木材に対して1.0%から0.5%へ減少させた
例も含まれる。
【0044】蒸解S1166は、前処理でキレート剤添
加を行わない参照の蒸解である。またここでも、針葉樹
での前の試験と同じように、この試験ではキレート剤を
用いないでMnの32%もチップから除去することがで
きる。蒸解S1168は蒸解S1166と同じようなも
のであるが、浸透の後の処理に0.5%EDTAを導入
したものである。Mn除去率は劇的に80%に増加し
た。蒸解S1169では、EDTA添加量は1.0%に
増加し、時間と温度は蒸解S1166およびS1168
と同じに維持した。しかし、蒸解S1169の結果とし
ては、Mn含有量は0.5%EDTA処理と実質的に同
じで、ただCa除去率はETDA濃度が高くなればなる
ほど著しく大きくなった。これが示唆するところは、こ
れらの条件下では、広葉樹チップに対して、EDTA添
加率を増加してもMn除去率は増加しないということで
ある。
【0045】蒸解S1170では、EDTA添加率は、
蒸解S1169の結果に基づいて0.5%に減らし、一
方キレート処理温度は110℃から130℃へ上げた。
しかし、驚くべきことに、このように温度を上げたとこ
ろ、低温度で同じキレート添加率(蒸解S1168)で
の試験に比較してMn除去率は低い結果となった。理由
は現時点では明かでない。
【0046】最後に、キレート剤添加率1.0%とキレ
ート処理温度130℃とを用いて蒸解S1171を行っ
た。このように処理して得られたチップのMn含有量は
この試験セットでは最高でMn除去率91%であった。
得られたチップのCaとMg除去率も蒸解S1171が
最高であった。
【0047】表9に要約されたデータでも、キレート剤
でチップの前処理を行う際に金属が除かれることが確認
される。特に、表9のデータが示唆するところによれ
ば、金属除去は、高温、例えば、130℃で、EDTA
添加率木材基準で約1%を用い、処理時間を約90分間
とすれば、より効果的に行うことができるということで
ある。本発明のキレート処理を用いて広葉樹材に対して
行う完全な蒸解試験はまだ終了していない。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
【表7】
【0055】
【表8】
【0056】
【表9】
【0057】
【表10】
【0058】
【表11】
【0059】図3は、図2の態様の改良版を示すもの
で、槽25が改良されている。図3ではオプションで与
えられている蒸解循環36が削除されている。図3の態
様の新規性は、上部蒸解循環に関する二重センターパイ
プ排出構造である。図2の上部循環では、キレート剤含
有液が導管31経由で導入される時、キレート剤の一部
が向流に上向きに流れ、所望のように含金属化合物を錯
体化するが、キレート剤の一部は下向き流れのスラリー
と一緒に下向きに流れ、抽出スクリーン35経由で外に
取り出されることがある。キレート剤は、上向きに流
れ、スクリーン27経由で除かれる前にスラリーを処理
するのが好ましい。図3に示される態様では、再循環導
管31が分割され、少なくとも二本の液導入導管131
と132とに分かれる。キレート剤は導管129経由で
導管132へ導入される。オプションとしては、少なく
ともある程度のキレート剤を導管130経由で導管13
1に導入することもできる。最も、普通は導管130経
由で導入されるキレート剤はほんの少しか、皆無であ
る。導管131は、キレート剤はほんの少しか、皆無な
ので、従来のようにスクリーン133の近辺に出口が設
置される。導管132は、キレート剤を少なくともある
程度含むので、導管131の出口の上の個所に導管13
2の出口が設置される。その結果、導管132の上部出
口経由で導入されたキレート剤は液の向流流れとともに
上向きに流れ、下向きに流れるスラリーを処理し、スク
リーン27と導管28経由で取り出される。導管131
の液は、キレート剤はほんの少しか、皆無なので、スク
リーン133の近辺に導入され、好ましくは、スクリー
ン133の下で行われる蒸解プロセスの方へ下向きに流
れる。この態様に従えば、導管129経由で導入される
液で、パルプ製造プロセスで「失われてしまう」液は、
ほんの少しかまたは皆無であり、できるだけ多くのキレ
ート剤がスクリーン133とスクリーン27との間の向
流ゾーンに存在して含金属化合物を分離する。
【0060】従って、図3の態様は二つの異なる液の流
れをゾーン30に導入することを教示するものである。
上部の流れはキレート剤を含み、上向き流の液とともに
槽25を主としてあるいは実質的に独占的に上向きに流
れ、スクリーン27経由で抜き出される。一方、131
に導入される液は、スラリーとともに槽25の下部ゾー
ンへ主としてあるいは実質的に独占的に下向きに流れ
る。
【0061】本発明はクラフト法に関連して記載されて
いるが、理解すべきは、本発明は従来の化学パルプ製造
法すべてに適用できるということである。これらに含ま
れる方法は、アルカリ法、例えば、クラフト法(サルフ
ェート法としても知られる)、ソーダ法またはソーダ/
AQ法である。本発明は酸性法、例えば、サルファイト
法やその誘導法にも適用できる。本発明は、収率または
強度向上添加剤、例えば、AQ、ポリサルファイド、こ
れらの等価品および誘導体、および界面活性剤や浸透剤
を用いる方法にも適用できる。本発明は、図面に記載の
連続式方法は勿論のこと、回分式のパルプ製造法にも適
用できる。
【0062】上記の説明すべてにおいて、広い範囲各々
内の狭い範囲はすべてその説明に開示されているものと
する。例えば、コンシステンシー8〜20%は、8〜1
2%、9〜16%、10〜18%、およびこの広い範囲
内の他の狭い範囲すべてを意味する。
【0063】以上、本発明に従って分かることは、蒸解
工程の初期の段階、好ましくは浸透操作の直後に、キレ
ート剤処理を行うことなく、金属を抽出し、その後にキ
レート剤処理を行うことによって、化学パルプ製造の際
に木材チップスラリーから除かれる金属の量を、所与の
量のキレート剤に対して最大限にすることが可能である
ということである。本発明は、最も実際的かつ好ましい
態様であると現在考えられるものについて図示しかつ記
載したものであるので、当業者には明かであるが、多く
の部分的修正が本発明の範囲で可能であり、本発明の範
囲としては、前記特許請求の範囲を最大限に解釈し、等
価の方法と製品をすべて含むようにすべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の例示的方法を示す概略図である。
【図2】 本発明の実施に用いることができる例示的連
続蒸解缶システムを示す概略図である。
【図3】 本発明の実施に用いることができる他の例示
的システムを示す図2と同じような図である。
【符号の説明】
1…チップのライン、2…スチーム処理、3…蒸解液の
ライン、4…スラリー化と昇圧、5…加熱/浸透、6…
金属の抽出、7…金属のライン、8…キレート処理、9
…キレート剤添加ライン、10…蒸解液添加ライン、1
1…蒸解、12…抽出ライン、13…金属除去ライン、
14…洗滌、15…漂白、20…チップビン、21…チ
ップチューブ、22…高圧フィーダー、23,26,2
8,29,31,33,42,43,44,45,12
9,130,131,132…ライン、24…入口、2
5…蒸解缶、27,35…スクリーン、30…ゾーン、
32,40,41…加熱器、36…蒸解段階、37…洗
滌/蒸解段階、38,39…再循環ライン。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月15日(2001.2.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項15
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】普通ステップ()は、浸透操作後で蒸解
操作の直前、約105〜145℃(例えば、約110〜
130℃)の温度、約30〜120分間、好ましくは約
60〜120分間(例えば、約90分間)の時間、キレ
ート剤添加量はセルロース材乾燥トン当たり約0.05
〜10キログラム、好ましくは約1〜5キログラム、最
も好ましくは約1〜2キログラムで行われる。普通ステ
ップ(d)は、pH9以上で行われるが、本発明では実
際は広範囲のpHで行うことができる。キレート剤は、
EDTA、DTPA、EDTAとDTPAの誘導体およ
び同等品、シュウ酸、酒石酸、フロン酸から実質的に成
る群から選択することができるが、金属錯体形成剤なら
ば殆どどんなものでも利用でき、好ましいのは、耐熱性
のあるもの(好ましくは約150℃の普通の蒸解温度に
耐えることさえできるもの)で、高pH(すなわち、9
より高く、普通は10より高く、好ましくは約12より
高いpH)に耐性のあるものである。いずれにしろ、十
分な量のキレート剤を用いて、セルロース材に存在する
遷移金属の少なくとも10%、好ましくはセルロース材
に存在する遷移金属の少なくとも大部分をスラリー材か
ら除くようにする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】表3に示す試験結果は表5-1、表5-2お
よび表5-3にも示されている。表5-1、表5-2およ
び表5-3には、パルプの金属分析結果も示されてい
る。表3に従って行われた試験に対する未処理チップの
金属含有量は、チップに対して示されている金属含有量
と同じである。表3に示されている試験条件と、表5-
1、表5-2および表5-3に示されている結果は、表8
に要約されている。これらが示すように、Mn除去率を
参照して言えば、本発明に従って行われた蒸解(すなわ
ち、蒸解AL625)ではMnの大部分、すなわち、9
4%が除去された。本発明の蒸解では、米国特許第5,
3,544号公報に開示のものに大略相当する蒸解
よりも、すなわち、蒸解S1182(わずか81%)や
蒸解AE647(91%)よりも多くのMnが除去され
た。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月23日(2001.4.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、抽出の
後にキレート剤を添加する方法に関する先願明細書の開
示内容が拡張され、最適化されたが、基本となる概念は
依然として同じである。すなわち、蒸解工程に際して行
うのは同じであるが、本発明では、キレート剤を使用し
ないで金属を抽出した後にキレート剤を添加する。本発
明で見出されたことによれば、温度約90℃以上でキレ
ート剤を添加せずに木材チップスラリーを単にスチーム
処理およびアルカリ浸透(蒸解プロセスの第一段階)し
さえすれば、望ましくない金属、例えば、Mnの相当程
度の量が除去できるということである。例えば、本発明
に従って行われる幾つかの手順に従えば、従来のスチー
ム処理とアルカリ浸透をただ行っただけでチップに初め
から存在するMnの37%以上を除去することができ
る。次に・・・本発明のように・・・これらの金属を普
通は(従来の抽出スクリーン経由で黒液とともに)抽出
した後にキレート剤を添加すると、金属除去能力が全体
として改良される。すなわち、見出されたことは、浸透
操作の前、あるいは浸透操作中にはキレート剤を導入す
る必要がないことである。浸透操作ではキレート剤は金
属の自然な除去と競合し、あるいはこれを妨害する恐れ
もある。従ってキレート剤は、後で蒸解プロセスの際
に、普通は浸透操作の後で蒸解の始まるときに導入すれ
ばよく、キレート剤の使用は、より効率的、より経済的
になる。
フロントページの続き (72)発明者 カイ オウ.ヘンリクソン フィンランド国、FIN−00330、ヘルシ ンキ、ムンクキニエメン プイストティエ 12A 19 Fターム(参考) 4L055 AB17 BA08 BA19 BA25 BA26 BA27 BA28 BA34 BA35 EA01 EA20 EA24 EA32 FA01 FA22

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含金属化合物を含有する細砕セルロース
    繊維材から化学パルプを製造する方法が、 (a)含金属化合物を含有する細砕セルロース繊維材を
    昇圧しスラリー化し、前記スラリーを加熱するステッ
    プ、 (b)スラリー中の前記セルロース材を、異なる段階を
    含んで、蒸解する際にセルロース材に蒸解液を浸透さ
    せ、セルロース材を蒸解し、化学パルプを製造するステ
    ップ、 (c)蒸解の初期段階で、含金属化合物をある程度含有
    する液を抽出し、このスラリーから含金属化合物を除く
    ステップ、 (d)ステップ(c)の後に前記スラリーにキレート剤
    を添加し、スラリー中に放出された含金属化合物と結合
    させ、金属錯体を生成させるステップ、 (e)前記セルロース材を蒸解するステップ、および (f)ステップ(d)で生成した金属錯体を少なくとも
    ある程度抜き出すステップを含むことを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、ステップ
    (e)の後に、ステップ(c)とステップ(f)で除去
    される少なくとも幾分かの含金属化合物で悪影響を受け
    る少なくとも一つの漂白薬剤で化学パルプを漂白するス
    テップを更に含むことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の方法において、ステップ
    (c)が、スラリー材に存在するMnの少なくとも約3
    0%をスラリー材から除くように行われることを特徴と
    する方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法において、ステップ
    (c)とステップ(f)が、スラリー材に初めから存在
    するMnの少なくとも約90%をスラリー材から除くよ
    うに行われることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の方法において、ステップ
    (c)とステップ(f)が、スラリー材に初めから存在
    するMnの少なくとも約93%をスラリー材から除くよ
    うに行われることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の方法において、ステップ
    (c)が、浸透操作後で蒸解操作の直前、約105〜1
    45℃の温度で行われることを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の方法において、ステップ
    (d)が、時間は約30〜120分間、キレート剤添加
    量はセルロース材乾燥トン当たり約0.05〜10キロ
    グラムで行われることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の方法において、ステップ
    (d)が、pH9以上で行われることを特徴とする方
    法。
  9. 【請求項9】 ステップ(d)が、浸透操作後で蒸解操
    作の直前、温度は約110℃、時間は約90分間、キレ
    ート剤添加量はセルロース材乾燥トン当たり約1〜2キ
    ログラムで行われることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の方法において、キレー
    ト剤が、EDTA、DTPA、EDTAとDTPAの誘
    導体および同等品、シュウ酸、酒石酸およびフロン酸か
    ら実質的に成る群から選択されることを特徴とする方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の方法において、ステッ
    プ(d)が、キレート剤添加量はセルロース材乾燥トン
    当たり約0.05〜10キログラムで行われることを特
    徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の方法において、ステ
    ップ(a)〜ステップ(f)が実質的に連続で行われ、
    ステップ(c)とステップ(f)が、スラリー材に初め
    から存在するMnの少なくとも約90%をスラリー材か
    ら除くように行われることを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の方法において、ステッ
    プ(d)が、スラリーが約120℃以上の温度を達成す
    る前にキレート剤をスラリーに添加するように行われる
    ことを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 含金属化合物を含有する細砕セルロー
    ス繊維材から化学パルプを製造する方法が (a)含金属化合物を含有する細砕セルロース繊維材を
    昇圧しスラリー化し、前記スラリーを加熱するステッ
    プ、 (b)約90℃以上の温度で前記セルロース材に蒸解液
    を浸透させるステップ、 (c)ステップ(b)の後に、含金属化合物をある程度
    含有する液を抽出し、このスラリーから含金属化合物を
    除くステップ、 (d)ステップ(c)の後に前記スラリーにキレート剤
    を添加し、スラリー中に放出された含金属化合物と結合
    させ、金属錯体を生成させるステップ、 (e)前記セルロース材を蒸解するステップ、および (f)ステップ(d)とステップ(e)で生成した金属
    錯体を少なくともある程度抜き出すステップを含むこと
    を特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の方法において、ステ
    ップ(e)の後に、ステップ(c)とステップ(f)で
    除去される少なくとも幾分かの金属イオンで悪影響を受
    ける少なくとも一つの漂白薬剤で化学パルプを漂白する
    ステップを更に含むことを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の方法において、ステ
    ップ(c)とステップ(f)が、スラリー材に初めから
    存在するMnの少なくとも約93%をスラリー材から除
    くように行われることを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項14記載の方法において、ステ
    ップ(b)が約95℃以上の温度で行われ、ステップ
    (d)が約105〜145℃の温度で行われることを特
    徴とする方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の方法において、ステ
    ップ(d)が、時間は約30〜120分間、キレート剤
    添加量はセルロース材乾燥トン当たり約0.05〜10
    キログラムで行われることを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 請求項15記載の方法において、ステ
    ップ(b)が約95℃以上の温度で行われ、ステップ
    (d)が約105〜145℃の温度で行われることを特
    徴とする方法。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の方法において、ステ
    ップ(d)が、時間は約30〜120分間、キレート剤
    添加量はセルロース材乾燥トン当たり約0.05〜10
    キログラムで行われることを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 請求項14記載の方法において、ステ
    ップ(b)がアルカリ性蒸解液を用いて行われ、ステッ
    プ(d)がアルカリ蒸解で行われることを特徴とする方
    法。
  22. 【請求項22】 請求項14記載の方法において、ステ
    ップ(d)が、スラリーが約120℃以上の温度を達成
    する前にキレート剤をスラリーに添加するように行われ
    ることを特徴とする方法。
  23. 【請求項23】 請求項14記載の方法において、ステ
    ップ(a)〜ステップ(f)が、上部スクリーンと黒液
    抽出スクリーンとを備える直立槽で行われ、ステップ
    (d)が、前記上部スクリーンの下から第一距離にあ
    り、前記抽出スクリーンの上にある第一導管にキレート
    剤を添加することによって行われ、キレート剤はスラリ
    ーを流れる上昇液流とともに上部スクリーンの方へ主と
    して流れるようにし、ステップ(e)が、前記上部スク
    リーンの下から第二距離であって、前記第一距離より大
    きい第二距離にある第二導管に蒸解液を導入することに
    よって部分的に行われ、蒸解液はスラリーとともに抽出
    スクリーンに向かって下向きに流れるようにすることを
    特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 請求項21の方法を行うことによって
    製造される化学パルプ。
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JP2009185413A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 San Nopco Ltd リグノセルロース物質蒸解用蒸解助剤及びパルプの製造方法

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