JPH06207392A - リグノセルロース含有パルプの漂白方法 - Google Patents

リグノセルロース含有パルプの漂白方法

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JPH06207392A
JPH06207392A JP5291459A JP29145993A JPH06207392A JP H06207392 A JPH06207392 A JP H06207392A JP 5291459 A JP5291459 A JP 5291459A JP 29145993 A JP29145993 A JP 29145993A JP H06207392 A JPH06207392 A JP H06207392A
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pulp
bleaching
peroxide
magnesium
treatment
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Lillemor Holtinger
ホルティンゲル リレモル
Wenche Hermansson
ヘルマンソン ベェンチェ
Lennart Andersson
アンデルソン レナルト
Jiri Basta
バスタ ジリ
Magnus Linsten
リンステン マグヌス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過酸化物含有化合物を用いて行う漂白に対し
て悪影響をおよぼす痕跡量の金属(Mn,Cu,Fe
等)のイオンのみを選択的にリグノセルロース含有パル
プ中から予め除去し、該パルプを一層効率的に漂白でき
る方法を提供すること。 【構成】 リグノセルロース含有パルプを、マグネシウ
ム化合物の存在下、約1から約7までの範囲内のpHで
処理し、次に該パルプを洗浄し、続いて該パルプを過酸
化物含有化合物で漂白することを特徴とする、リグノセ
ルロース含有パルプの漂白方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリグノセルロース含有パ
ルプの漂白方法に関し、この方法では、前記パルプはマ
グネシウム化合物の存在下、約1〜約7の間のpHのも
とで処理され、次にそのパルプを洗浄し続いて過酸化物
含有化合物で漂白される。上記の最初の処理(前段処
理)によって、過酸化物含有化合物を用いて続いて行う
漂白に対して負の作用(悪影響)をおよぼす痕跡の金属
イオンがパルプから除去される。最初の処理工程中にマ
グネシウムイオンが溶解された形態で存在しているた
め、マグネシウムイオンはパルプ中にその位置に保持さ
れ、漂白段階の効率に対して特に正の作用(良い影響)
をおよぼす。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】高白
色度のリグノセルロース含有パルプを製造する際に、パ
ルプは1回以上の工程で漂白される。かなりの期間、機
械パルプは塩素を含有していない漂白剤で漂白されてき
ているが、この場合の目的はリグニンの含量を保持しな
がら発色団を除くことである。環境上の理由のため、化
学パルプも、すでに第一漂白工程で、過酸化水素、過酢
酸およびオゾンのような塩素なしの漂白剤で処理するこ
とが次第に多くなり普通のことになっている。しかしパ
ルプが前処理されていなければ、塩素なしの漂白剤によ
る漂白は効果が低い。したがって、アルカリ性環境中で
の過酸化水素による漂白は、ある種の痕跡の金属、主と
してMn、CuおよびFeのイオンがパルプ中に存在し
ていると妨害される。これらの金属イオンは過酸化水素
を分解して望ましくない生成物を生じさせるので、過酸
化物漂白の効率が低下し、過酸化物の消費量が増大す
る。
【0003】従来技術はマグネシウム塩の存在下での化
学パルプと機械パルプの漂白を教示している。大部分の
公知の漂白法には、酸による前処理が含まれていないの
で、望ましくない痕跡の金属のパルプ中含有量が保持さ
れている。さらに塩素を含有しない漂白剤による漂白は
通常アルカリ性の環境中で行なわれる。その結果、特に
望ましいマグネシウムイオンを保持するかまたは再導入
することが不可能になる。というのは、マグネシウムイ
オンはアルカリ性のpH下では沈澱するので、高い白色
度と高い強度のパルプが得られる程度までパルプ中に拡
散できないからである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は特許請求の範囲
に開示した条件下でリグノセルロース含有パルプを処理
する方法を提供するものであり、この方法によればパル
プ中の痕跡の金属イオンの含量が選択的に変えられ、次
の過酸化物含有化合物による漂白が一層効率的になる。
【0005】したがって本発明は、リグノセルロース含
有パルプをマグネシウム化合物の存在下、約1から約7
までの範囲内のpHで処理し、次いでそのパルプを洗浄
しかつ続いて過酸化物含有化合物で漂白する、リグノセ
ルロース含有パルプの漂白方法に関する。
【0006】最初の酸処理によってリグノセルロース含
有パルプから金属イオンが効率的に除去される。しか
し、マグネシウムイオンは、特にパルプのもとの位置に
存在している場合に、漂白の選択性および過酸化物含有
化合物の消費量に対して正の影響を与えることが知られ
ている。本発明の方法によれば、望ましくない金属イオ
ンはパルプ懸濁液から除かれ、一方マグネシウムイオン
はそのもとの位置に多量に保持される。後者のことは、
マグネシウム化合物がパルプと接触するときに溶解した
形態であるようなpHと温度下で、マグネシウム化合物
を処理液中に存在させることによって達成される。本発
明の方法はさらに、従来技術の方法と比べて処理工程の
数を減らせる利点がある。
【0007】前記の最初の処理では、マグネシウム化合
物は、優れた効果をもたらすためには、パルプと接触す
るときに溶解した形態でなければならない。これは、と
りわけパルプの種類と特性によって、種々の方法で達成
することができる。マグネシウム化合物は、その適切な
温度と濃度を組み合わせて、約1から約7までの範囲内
のpHを適切に選択することによって、溶解された形態
にすることができる。
【0008】マグネシウム化合物の他に、前記の最初の
処理は、アルカリ土類金属を含有する少なくとも1つ以
上の化合物の存在下で実施できる。したがってカルシウ
ムまたはバリウムを含有する化合物が存在してもよい。
前記パルプは、マグネシウム化合物とカルシウム化合物
を任意の順序または混合物で存在させて処理するのが好
ましい。
【0009】使用されるマグネシウム含有化合物として
適切なのは硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、炭酸
マグネシウムまたは硝酸マグネシウムであり、硫酸マグ
ネシウムが好ましい。使用されるカルシウム含有化合物
として適切なのは、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、
硫酸カルシウムまたは炭酸カルシウムであり、塩化カル
シウムが好ましい。
【0010】本発明の方法において、最初の処理は、約
1から約7まで、適切には1.5から6まで、好ましく
は2から5までのpHで行われる。また前記の最初の処
理は3.1から4までのpHで行ってもよい。
【0011】マグネシウム化合物の存在下での最初の処
理において、そのpHは酸または酸性液体をパルプに添
加することによって調節することができる。使用される
酸は、無機の鉱酸あるいは二酸化塩素反応器からの残留
酸でもよく、別個にもしくは任意に混合物であってもよ
い。硫酸、硝酸または塩酸のような無機鉱酸を用いるの
が適切であり、硫酸が好ましい。
【0012】最初の処理に添加されるマグネシウム化合
物の量は、乾燥パルプの重量部に対するマグネシウムの
重量部として計算して、約100ppmから約4000
ppmまでの範囲内であることが可能である。添加され
るマグネシウム化合物の適切な量は200ppmから3
000ppmまでの範囲内であり、500ppmから2
000ppmまでの範囲内が好ましい。
【0013】最初の処理で添加されるアルカリ土類金属
を含有する任意の化合物の量は、乾燥パルプの重量部に
対するアルカリ土類金属の重量部として計算して、約1
00ppmから約4000ppmまでの範囲内であるこ
とが可能である。添加されるアルカリ土類金属を含有す
る化合物の適切な量は200ppmから3000ppm
までの範囲内であり、500ppmから2000ppm
までの範囲内が好ましい。
【0014】最初の処理におけるマグネシウム化合物の
添加量と他の条件は、過酸化物含有化合物で漂白する前
のパルプのマグネシウム含量が初期含量の少なくとも約
50%になるように選択される。添加されるマグネシウ
ム化合物の量と他の条件は、過酸化物含有化合物で漂白
する前のパルプのマグネシウム含量が初期含量の100
%から300%までの範囲内にあるように選択するのが
適切であり、130%から200%までの範囲が好まし
い。
【0015】過酸化物含有化合物としては、過酸化水
素、過酸化ナトリウムもしくはペルオキソ硫酸(カロ
酸)のような無機の過酸化物化合物、または過酢酸のよ
うな有機の過酸化物化合物がある。過酸化物含有化合物
としては、過酸化水素、または過酸化水素と酸素の混合
物が好ましい。
【0016】過酸化物含有化合物による漂白は、マグネ
シウム化合物の存在下で最初の処理を行う際のpHと等
しいかまたはそれより高いpHで行うのが適切である。
このようにして、漂白に対して正の作用をおよぼす痕跡
の金属イオンは、漂白工程自体でも保持される。過酸化
物含有化合物が過酸化水素の場合は、パルプは約7から
約13までのpH下で処理することができ、8から12
までのpHが適切であり、9.5から11までのpHが
好ましい。上記のその他の過酸化物含有化合物による漂
白は、各漂白剤についての正常なpH範囲内で行われ、
そのpH範囲は当業者によく知られている。
【0017】過酸化物含有化合物による漂白は、アルカ
リ土類金属を含有する他の化合物の存在下で行うのが適
切である。漂白中に存在するアルカリ土類金属含有化合
物は、最初の処理に使用されたのと同じ化合物もしくは
他の化合物でもよい。そのアルカリ土類金属として適切
なのはカルシウム、マグネシウムもしくはバリウムまた
はその混合物である。これは、さらに、漂白の選択性を
改善するとともに過酸化物含有化合物の消費量を減少さ
せる。前記漂白はカルシウム化合物の存在下で行うのが
特に好ましい。カルシウム化合物は、例えば漂白塔に至
る配管に導入することによって、漂白塔の外部でパルプ
懸濁液に添加することができる。また、カルシウム化合
物は、漂白が始まる前に漂白塔内でパルプ懸濁液に添加
することもできる。
【0018】漂白の際に加えられるアルカリ土類金属含
有化合物の量は、乾燥パルプの重量部に対するアルカリ
土類金属の重量部として計算して、約100ppmから
約4000ppmの範囲内にあることが可能である。添
加されるアルカリ土類金属含有化合物の適切な量は、3
00ppmから3000ppmまでの範囲内であり、6
00ppmから2000ppmまでの範囲内が好まし
い。
【0019】カルシウム化合物が、過酸化物含有化合物
による漂白時に存在する場合、この化合物として適切な
のは塩化カルシウム、硝酸カルシウム、硫酸カルシウム
または炭酸カルシウムである。塩化カルシウムを使用す
るのが好ましい。さらに前記カルシウム化合物は、その
化合物がパルプと接触するときに活性形態であるよう
な、pH、温度およびカルシウム化合物の濃度を組み合
わせて添加するのが適切である。したがって、pHは約
7から約11までの範囲内にあるのが適切である。しか
し、カルシウム化合物がパルプ懸濁液中に例えば炭酸カ
ルシウムとして沈澱する場合でも正の作用が得られる。
【0020】添加されるカルシウムの量と、カルシウム
の添加に伴う他の条件は、過酸化物含有化合物で漂白す
る前のパルプのカルシウム含量が最初の処理を行う前の
カルシウム含量の少なくとも約25%になるように選択
される。この場合は、前記パルプは最初の処理と過酸化
物含有化合物による漂白とにおいてカルシウムで処理さ
れてもよい。添加されるカルシウム化合物の量と他の条
件は、過酸化物含有化合物による漂白の前のパルプのカ
ルシウム含量が最初の含量の40%から150%までの
範囲内にあり、好ましくは50%から120%までの範
囲内にあり、最も好ましくは50%から70%までの範
囲内にあるように適切に選択される。
【0021】マグネシウムおよび任意に用いる他のアル
カリ土類金属の量のすべてまたは一部は、例えばpH調
節、洗浄または希釈に使用される水によってパルプ懸濁
液に添加することができ、それも本発明の範囲内であ
る。したがってマグネシウムもしくはカルシウムのイオ
ンまたはその混合物を主として含有する硬水は、前記の
最初の処理、洗浄工程での希釈または漂白工程で適切な
パルプ濃度を得るのに使用するのに有利である。このよ
うに、pH、温度およびアルカリ土類金属の濃度の組合
わせが、アルカリ土類金属がパルプと接触したときに溶
解した形態であるように選択されたならば、対応するア
ルカリ土類金属の添加量を減少させることが可能であ
る。このような硬水としては、石灰石基盤からの淡水、
充填剤としてチャイナクレーまたはチョークを用いる抄
紙機からの白水、またはマグネシウムもしくはカルシウ
ムベースの亜硫酸パルプの製造から得られる工程水があ
る。
【0022】本発明の方法は、最初の処理の後でかつ過
酸化物含有化合物による漂白の前に洗浄工程を伴って行
われる。過酸化物含有化合物によって続いて行われる漂
白に対して負の作用をおよぼす痕跡の金属イオン、例え
ばマンガン、銅および鉄のイオンは、洗浄によって効果
的に除去される。過酸化物含有化合物によって続いて行
う漂白に対して正の作用をおよぼす痕跡の金属イオン、
主としてマグネシウムとカルシウムのイオンを保持する
ためには、洗浄液のpHは前記の最初の処理を行うとき
のpHに等しいかまたはそれより高いことが好ましい。
しかし、洗浄液のpHは約3から約10までの範囲内に
あるべきであり、5から10までの範囲内が適切であ
る。洗浄液のpHは最初の処理におけるpHより少なく
ともpH単位が約2高いことが特に好ましい。
【0023】洗浄液は、任意に、いくつかの添加された
pH調節化学薬剤を含有する淡水、または洗浄工程で適
切なpHを与える1つ以上の漂白工程もしくは抽出工程
からの排水でもよい。さらに、洗浄液は、マンガン、鉄
および銅のような望ましくない金属のイオン含量が低い
ならば、任意に精製された他の種類の排水で構成されて
いてもよい。
【0024】最初の処理と過酸化物含有化合物による漂
白との間に行われる洗浄は、前記懸濁液中に溶解した痕
跡の金属イオンの含量を減少させるために、パルプ懸濁
液から液相を、ほぼ完全に除く方法に関連する。洗浄
は、例えばフィルターを通じて懸濁液を吸引もしくは圧
縮することによってパルプ濃度を上昇させるか、または
例えば洗浄液で希釈することによってパルプ濃度を下げ
ることを包含してもよい。また洗浄は、パルプ濃度を1
回以上交互に上下させる組合わせと順序にも関係する。
本発明の方法では、洗浄法としては、工程の技術と経済
性の問題を考慮して、最初の処理で放出(レリース)さ
れた痕跡の金属イオンを有効に除く方法を選択するべき
である。
【0025】洗浄の効率は、洗浄を行う前にパルプ懸濁
液中に存在する液相に対する、除去された液相の量とし
て示すことができる。洗浄効率は少なくとも約80%に
することができるが、90%から100%までの範囲内
が適切であり、95%から100%までの範囲内が好ま
しい。
【0026】またマグネシウム化合物の存在下での最初
の処理は漂白剤の存在下で実施することも可能である。
最初の処理を行うのに適切なpHの範囲内で活性の漂白
剤としては二酸化塩素、オゾンおよび酸性過酸化物含有
化合物類がある。酸性過酸化物含有化合物としては、過
酢酸のような有機化合物および過酸化水素とペルオキソ
硫酸(カロ酸)のような無機化合物がある。最初の処理
は、オゾンもしくはペルオキソ硫酸、好ましくはオゾ
ン、の存在下で行うのが適切である。なぜならばこれら
の漂白剤は、パルプ中のアルカリ土類金属のイオンの含
量に対してはごくわずかしか影響しないからである。
【0027】また本発明の方法には、過酸化物含有化合
物による漂白の前に抽出の工程があってもよい。これ
は、最初の処理が漂白剤の存在下で行われる場合に特に
好都合である。この抽出は、最初の処理の場合のpHに
等しいかまたはそれより高いpHで行うことが適切であ
る。抽出工程のpHは約7から約11までの範囲内が適
切であり、8から10までの範囲内が好ましい。
【0028】最初の処理に続く工程の数と処理の種類に
かかわらず、続く工程のpHは、パルプ中のアルカリ土
類金属イオンの含量を保持するために、その前の工程の
pHに等しいかまたはそれより高いことが適切である。
パルプがまずマグネシウム化合物の存在下で約2のpH
で処理され、次いで洗浄されそして過酸化水素で漂白さ
れるシーケンスの場合、洗浄工程のpHは少なくとも約
4であるべきであり、かつ漂白工程のpHは少なくとも
約8であるべきである。
【0029】リグノセルロース含有パルプという用語
は、化学処理もしくは機械処理で分離された繊維、また
は再生利用繊維を含有するパルプを意味する。その繊維
は広葉樹材(硬材)または針葉樹材(軟材)のいずれの
繊維でもよい。化学パルプという用語は、硫酸塩法、亜
硫酸(塩)法、ソーダ法またはオルガノソルブ法(or
ganosolv process)にしたがって蒸解
されたパルプを意味する。機械パルプという用語は、チ
ップをディスクリファイナーでリファイニングするか
(リファイナメカニカルパルプ)または丸太をグライン
ダーで粉砕する(砕木パルプ)ことによって製造される
パルプを意味する。またリグノセルロース含有パルプと
いう用語は、上記の方法または工程を改変もしくは組合
せた方法で製造されたパルプを意味する。このようなパ
ルプとしては、サーモメカニカルパルプ、ケミメカニカ
ルパルプおよびケミ−サーモメカニカルパルプがある。
リグノセルロース含量パルプとしては、化学的に蒸解さ
れたパルプで構成されたものが適切であるが、針葉樹材
の硫酸塩パルプで構成されたものが好ましい。
【0030】本発明の方法は、約90%までの収率、適
切には40%から80%までの範囲内の収率、好ましく
は45%から65%までの範囲内の収率のパルプに適用
できる。
【0031】本発明の方法は、漂白シーケンス中の任意
の位置で、例えばパルプ生成の直後で行うことができ
る。本発明の方法が化学的に蒸解されたパルプに適用さ
れる場合は、このパルプは、本発明の方法を適用する前
に、酸素工程で脱リグニン化することが好ましい。
【0032】本発明による方法は、初期のカッパー価が
約3から約100まで、適切には4から60まで、好ま
しくは5から40までの範囲内にある化学的に蒸解され
たパルプに適用することができる。このカッパー価は、
標準法SCAN(スカンジナビア紙パルプ標準規格)−
C 1:77に従って決定される。
【0033】本発明の方法において、前記の最初の処理
は、約10℃から約100℃までの温度、適切には25
℃から90℃まで、好ましくは40℃から80℃までの
温度で行うことができる。その最初の処理は、約1秒か
ら約600分間まで、適切には1分間から120分間ま
で、好ましくは10分間から60分間までの期間行うこ
とができる。最初の処理を行う際のパルプの濃度は、約
1重量%から約60重量%まで、適切には2重量%から
40重量%まで、好ましくは3重量%から35重量%ま
でであることが可能である。
【0034】過酸化水素が過酸化物含有化合物として使
用される場合は、パルプは、約30℃から約100℃ま
で、好ましくは60℃から90℃までの温度で、かつ約
30分間から約960分間まで、適切には60分間から
360分間までの時間処理される。さらに過酸化水素が
過酸化物含有化合物として使用される場合、パルプの濃
度は、約1重量%から約70重量%までであってもよ
く、適切には3重量%から60重量%まで、好ましくは
10重量%から50重量%までである。上記の他の過酸
化物含有化合物による処理は、各漂白剤について、温
度、期間およびパルプ濃度に関する通常の範囲内で行わ
れ、これらの範囲は当業者によく知られている。
【0035】過酸化水素を過酸化物含有化合物として使
用する好ましい実施態様においては、過酸化水素の量
は、100%の過酸化水素として計算して、乾燥パルプ
1トン当り約1Kgから約60Kgまでの範囲内にあ
る。その上限は重要ではないが経済的な理由で設定し
た。過酸化水素の適切な量は、100%の過酸化水素と
して計算して、乾燥パルプ1トン当り2Kgから50K
gまでの範囲内にあり、好ましくは乾燥パルプ1トン当
り5Kgから40Kgまでの範囲内にある。
【0036】マグネシウムの存在下で最初の処理を行
い、続いて過酸化物含有化合物で漂白を行った後、その
パルプは、例えば低白色度の紙を製造するのに使用する
ことができる。あるいは、このパルプは、1回以上の工
程で処理することによって所望の高白色度まで最終的に
漂白することができる。この最終の漂白は、上記の過酸
化物含有化合物、オゾン、酸素または亜ジチオン酸ナト
リウムのような塩素なしの漂白剤を用いて行われ、任意
に、過酸化物および/または酸素で強化できる中間のア
ルカリ性抽出工程を伴って行うのが適切である。このよ
うにしてAOXの生成と放出は完全に除かれる。
【0037】本発明とその利点は、下記の実施例でより
詳細に説明するが、これらの実施例は、本発明を例示す
ることだけを目的とするものであって本発明を限定する
ものではない。発明の詳細な説明、特許請求の範囲およ
び実施例で述べる百分率と量部はそれぞれ、特にことわ
りがない限り重量%と重量部を意味する。さらに、発明
の詳細な説明、特許請求の範囲および実施例に記載され
ているpH値は、特にことわりがない限り、各処理が終
った時のpHを意味する。
【0038】以下の実施例では、パルプのカッパー価、
粘度および白色度は、SCAN標準法にしたがって決定
し、過酸化水素の消費量はヨウ素滴定法で測定した。
【0039】
【実施例】実施例1 カッパー価が18、白色度が34.2%ISOおよび粘
度が1000dm3 /Kgである、酸素で脱リグニン化
を行った針葉樹材の硫酸塩パルプを、種々のアルカリ土
類金属の存在下、2.1±0.1のpHで処理した。酸
素で脱リグニン化を行った後、上記の硫酸塩パルプのp
Hは約11であった。上記のpHは乾燥パルプ1トン当
り15Kgの硫酸を添加することによって調節した。添
加されたアルカリ土類金属の量は、乾燥パルプの重量部
に対する各アルカリ土類金属の重量部として計算して1
000ppmであった。上記の最初の処理において、温
度は50℃で、処理時間は30分間であり、パルプ濃度
は10重量%であった。最初の処理において、一般条件
とアルカリ土類金属含有の化合物は、存在するアルカリ
土類金属がパルプ懸濁液に溶解されるように選択した。
最初の処理を終ってから、パルプは、次の塩素なしの漂
白工程で負の作用をおよぼす金属イオンを除くために、
pH6〜7で洗浄した。続いて、上記パルプは、90℃
の温度、240分間の滞留時間、および10重量%のパ
ルプ濃度で過酸化水素を用いて漂白した。過酸化水素の
添加量は、100%の過酸化水素として計算して乾燥パ
ルプ1トン当り25Kgであり、pHは約10.5であ
った。比較するために、前記のパルプをアルカリ土類金
属を添加せずに処理し、続いて上記条件下で過酸化水素
を用いて漂白した(試験4)。さらに比較するため、前
記のパルプを試験1に示したのと同様にマグネシウムで
処理したが中間洗浄工程は削除して処理を行った(試験
5)。試験結果を以下の表1に示す。
【0040】
【表1】 上記の表1から明らかなように、マグネシウム化合物の
存在下、約2.1のpH下で本発明にしたがってパルプ
を処理すると、このような化合物なしで処理した場合よ
り、白色度ははるかに大きく増大しかつカッパー価がか
なり減少している。実施例2 最初の処理におけるpHの影響を示すために、実施例1
で使用した酸素で脱リグニン化を行った針葉樹材の硫酸
塩パルプを、マグネシウム化合物の存在下、1.5から
11までの範囲内のpHで処理した。添加したマグネシ
ウムの量は、乾燥パルプの重量部に対するマグネシウム
の重量部として計算して1000ppmであった。最初
の処理の条件は、pHが変化しているのを除いて実施例
1の処理条件と同一であった。同様に、次の過酸化水素
による漂白の条件も実施例1の漂白条件と同一であっ
た。なお、最初の処理を行った後、最初の処理における
pHより約2pH単位高いpH下でパルプを洗浄した。
これら試験の結果を下記表2に示す。
【0041】
【表2】 表2から明らかなように、約1から約7までの範囲内の
pHで本発明にしたがってパルプを処理すると、上記の
範囲より高いpH下で処理した場合より、白色度ははる
かに高く増大し、カッパー価はかなり大きく低下してい
る。実施例3 続く洗浄工程のpHの影響を示すために、実施例1で使
用した酸素で脱リグニン化を行った針葉樹材の硫酸塩パ
ルプを、マグネシウム化合物の存在下、pH2.1±
0.1で処理した。最初の処理において、pHは硫酸を
添加することによって調節した。添加したマグネシウム
の量は、乾燥パルプの重量部に対するマグネシウムの重
量部として計算して1000ppmであった。最初の処
理の条件と、過酸化水素漂白の条件は実施例1における
諸条件と同じであった。なお、最初の処理を終ってか
ら、パルプを、適切な場合には水酸化ナトリウムを添加
した脱イオン水を用いて3から約11までの範囲内のp
Hで洗浄した。試験の結果を以下の表3に示す。
【0042】
【表3】 表3から明らかなように、約3から約10までの範囲内
のpHでの中間洗浄工程を有する本発明によるパルプ処
理によって、白色度が著しく増大し、かつカッパー価が
著しく低下した。実施例4 7から12までの範囲内で過酸化水素による漂白におけ
るpHの影響を示すために、実施例1で使用した酸素で
脱リグニン化した針葉樹材の硫酸塩パイプを、マグネシ
ウム化合物の存在下、2.1±0.1のpHで処理し
た。添加したマグネシウムの量は、乾燥パルプの重量部
に対するマグネシウムの重量部として計算して1000
ppmであった。最初の処理の条件は実施例1における
条件と同一であり、また、過酸化水素漂白の条件はpH
を変えたことを除いて実施例1の条件と同一であった。
なお、最初の処理の後、パルプをpH6〜7で洗浄し
た。試験の結果を下記の表4に示す。
【0043】
【表4】 表4から明らかなように、過酸化物含有化合物として過
酸化水素を用いる本発明のパルプ処理によって、白色度
が非常に大きく増大しかつカッパー価が著しく減少し
た。実施例5 過酸化水素漂白に対するカルシウム化合物の影響を示す
ために、実施例1で用いた酸素で脱リグニン化した針葉
樹材の硫酸塩パルプを、マグネシウム化合物の存在下、
pH2.1±0.1で処理した(試験2)。添加したマ
グネシウムの量は、乾燥パルプの重量部に対するマグネ
シウムの重量部として計算して1000ppmであっ
た。洗浄後、乾燥パルプの重量部に対するカルシウムの
重量部として計算して1000ppmの量のカルシウム
を添加した。最初の処理の条件は実施例1における条件
と同一であり、また、過酸化水素漂白の条件はカルシウ
ム化合物が存在することを除いて実施例1の条件と同一
であった。なお、最初の処理を行った後、パルプをpH
6〜7で洗浄した。比較するために、前記パルプをカル
シウム化合物なしで漂白した(試験1)。試験の結果を
以下の表5に示す。
【0044】
【表5】 表5から明らかなように、過酸化水素漂白においてカル
シウム化合物を用いる本発明によるパルプ処理によっ
て、カルシウムなしの漂白の場合に比べて、少ない消費
量の過酸化水素で白色度が著しく大きく増大した。実施例6 漂白を行う前のパルプ中の選択された金属のプロフィー
ルの影響を示すために、実施例1で使用した酸素で脱リ
グニン化した針葉樹材の硫酸塩パルプを、マグネシウム
化合物の存在下、pH2.1±0.1で処理し、洗浄
し、次いで過酸化水素で漂白した。添加したマグネシウ
ムの量は、乾燥パルプの重量部に対するマグネシウムの
重量部として計算して1000ppmであった。洗浄
後、乾燥パルプの重量部に対するカルシウムの重量部と
して計算して1000ppmの量のカルシウムを添加し
た(試験4)。最初の処理の条件は実施例1における条
件と同一であり、また、過酸化水素漂白の条件は試験4
においてカルシウム化合物が存在していることを除いて
実施例1の条件と同一であった。なお、最初の処理を終
ってから、パルプを、約3のpH(試験1)とpH6〜
7(試験2〜4)でそれぞれ洗浄した。比較のため、前
記パルプを、最初の処理においてマグネシウムを使わず
におよび漂白工程でカルシウムを使わずに処理した(試
験1および2)。最初の処理の前(試験0)と後の硫酸
塩パルプ中の所定の金属イオンの含量と、過酸化水素漂
白後の白色度を下記の表6に示す。
【0045】
【表6】 表6から明らかなように、マグネシウム化合物の存在下
での処理とこれに続く過酸化水素漂白を伴う本発明によ
る方法によって、カルシウムなしの漂白の場合に比べ
て、少ない消費量の過酸化水素ではるかに高い白色度が
得られている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レナルト アンデルソン スウェーデン国、エス−433 61 パルテ ィレ、トラッドガルドスバゲン 10 (72)発明者 ジリ バスタ スウェーデン国、エス−433 49 パルテ ィレ、スコグスデュベバゲン 17 (72)発明者 マグヌス リンステン スウェーデン国、エス−442 32 クンゲ ルフ、フォンティンバゲン 54

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リグノセルロース含有パルプを、マグネ
    シウム化合物の存在下、約1から約7までの範囲内のp
    Hで処理し、次に該パルプを洗浄し、続いて該パルプを
    過酸化物含有化合物で漂白することを特徴とする、リグ
    ノセルロース含有パルプの漂白方法。
  2. 【請求項2】 前記リグノセルロース含有パルプが化学
    的に蒸解されたパルプで構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記パルプを、マグネシウム化合物およ
    びカルシウム化合物を任意の順序または混合物で存在さ
    せて処理することを特徴とする請求項1または2に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 漂白剤が、マグネシウム化合物の存在下
    での処理の際に存在していることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記のマグネシウム化合物の存在下での
    処理が、1.5から6までの範囲内のpHで実施される
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 前記洗浄用の液のpHが、マグネシウム
    化合物の存在下での処理の際のpHに等しいかまたはそ
    れより高いことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 マグネシウム化合物の存在下での処理と
    これに続いて洗浄した後でかつ過酸化物含有化合物で漂
    白する前のパルプのマグネシウム含量が、最初の含量の
    100%から300%までの範囲内にあることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記過酸化物含有化合物が、過酸化水素
    または過酸化水素と酸素との混合物で構成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 過酸化物含有化合物によって漂白する際
    のpHが、その前の工程のpHに等しいかまたはそれよ
    り高いことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 過酸化物含有化合物による漂白を、カ
    ルシウム化合物の存在下で行うことを特徴とする請求項
    1〜9のいずれか1つに記載の方法。
JP5291459A 1992-10-29 1993-10-28 リグノセルロース含有パルプの漂白方法 Pending JPH06207392A (ja)

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