JP2001294737A - 改善された物性を有する生分解性ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents
改善された物性を有する生分解性ポリエステル樹脂組成物Info
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- JP2001294737A JP2001294737A JP2000110484A JP2000110484A JP2001294737A JP 2001294737 A JP2001294737 A JP 2001294737A JP 2000110484 A JP2000110484 A JP 2000110484A JP 2000110484 A JP2000110484 A JP 2000110484A JP 2001294737 A JP2001294737 A JP 2001294737A
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- polyester resin
- biodegradable polyester
- resin composition
- lactic acid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 改善された物性を有する生分解性ポリエステ
ル樹脂を提供する。 【解決手段】 生分解性ポリエステル樹脂に乳酸の２価
金属塩を添加することにより、樹脂自身の離型性及び弾
性が向上した生分解性ポリエステル樹脂組成物を得るこ
とができる。
ル樹脂を提供する。 【解決手段】 生分解性ポリエステル樹脂に乳酸の２価
金属塩を添加することにより、樹脂自身の離型性及び弾
性が向上した生分解性ポリエステル樹脂組成物を得るこ
とができる。
Description
【０００１】
【従来の技術】生分解性ポリエステル樹脂は、環境中で
加水分解や微生物代謝といった作用により自然界に多く
存在する物質になることから、環境に優しい樹脂として
注目され、多く利用されるとともに今後の利用の拡大が
求められている樹脂である。
加水分解や微生物代謝といった作用により自然界に多く
存在する物質になることから、環境に優しい樹脂として
注目され、多く利用されるとともに今後の利用の拡大が
求められている樹脂である。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】しかし、生分解性ポリ
エステル樹脂は、往々にして、そのもろさから、一般の
プラスチックに求められている離型性及び弾性について
必ずしも満足のいくものでなく、代替品になりにくいの
が現状である。また、物性の改善のため、多くの高分子
添加剤が実用化されているが、それ自身が生分解性でな
い場合や内分泌撹乱物質であるおそれがある場合など、
環境中にそのまま放出することが問題となる添加剤も多
い。
エステル樹脂は、往々にして、そのもろさから、一般の
プラスチックに求められている離型性及び弾性について
必ずしも満足のいくものでなく、代替品になりにくいの
が現状である。また、物性の改善のため、多くの高分子
添加剤が実用化されているが、それ自身が生分解性でな
い場合や内分泌撹乱物質であるおそれがある場合など、
環境中にそのまま放出することが問題となる添加剤も多
い。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明者は、生分解性ポ
リエステル樹脂に、添加剤として乳酸の２価金属塩を配
合することにより、離型性及び弾性が向上した生分解性
ポリエステル樹脂組成物を得ることができることを見い
だした。ここで添加剤として採用した乳酸の２価金属塩
は、生分解性ポリエステル同様、環境中で加水分解や微
生物代謝といった作用により自然界に多く存在する物質
になり、環境を汚染することがない。
リエステル樹脂に、添加剤として乳酸の２価金属塩を配
合することにより、離型性及び弾性が向上した生分解性
ポリエステル樹脂組成物を得ることができることを見い
だした。ここで添加剤として採用した乳酸の２価金属塩
は、生分解性ポリエステル同様、環境中で加水分解や微
生物代謝といった作用により自然界に多く存在する物質
になり、環境を汚染することがない。
【０００４】
【発明の実施の形態】乳酸の２価金属塩としては、マグ
ネシウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩、バリウム塩などが
好ましく、特にカルシウムが好ましい。
ネシウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩、バリウム塩などが
好ましく、特にカルシウムが好ましい。
【０００５】本発明に使用する乳酸の２価金属塩は、原
料を混合して中和するという極く一般的な方法により製
造できる。
料を混合して中和するという極く一般的な方法により製
造できる。
【０００６】一方、本発明による効果が現れる生分解性
ポリエステル樹脂は、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポ
リヒドロキシ酪酸、ポリヒドロキシイソ酪酸などからな
るポリエステル樹脂、中でも、乳酸を主たる構成単位と
するポリエステル樹脂である。グリコール酸、ヒドロキ
シ酪酸、ε−カプロラクタム、リジンなどのような、乳
酸と共重合可能な物質との共重合体でも良い。
ポリエステル樹脂は、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポ
リヒドロキシ酪酸、ポリヒドロキシイソ酪酸などからな
るポリエステル樹脂、中でも、乳酸を主たる構成単位と
するポリエステル樹脂である。グリコール酸、ヒドロキ
シ酪酸、ε−カプロラクタム、リジンなどのような、乳
酸と共重合可能な物質との共重合体でも良い。
【０００７】生分解性ポリエステル樹脂と添加剤との混
合は、極く一般的な混合操作で可能であるが、溶融混練
法が、簡便でもあるため、望ましい。
合は、極く一般的な混合操作で可能であるが、溶融混練
法が、簡便でもあるため、望ましい。
【０００８】生分解性ポリエステル樹脂と乳酸の２価金
属塩との配合割合は、特に制限はないが、経済性および
生分解性ポリエステル樹脂組成物の物性からみて、樹脂
１００重量部あたり塩を１．５〜２５重量部、特には５
〜２０重量部、とすることが望ましい。
属塩との配合割合は、特に制限はないが、経済性および
生分解性ポリエステル樹脂組成物の物性からみて、樹脂
１００重量部あたり塩を１．５〜２５重量部、特には５
〜２０重量部、とすることが望ましい。
【０００９】生分解性ポリエステル樹脂に乳酸の２価金
属塩を配合するためには、融点以上の温度に加熱されて
いる樹脂に乳酸の２価金属塩を添加して混合する方法が
採用される。その方法としては、一般の溶融混練法が望
ましく、プレスによる方法、ニーダーによる方法などが
挙げられる。
属塩を配合するためには、融点以上の温度に加熱されて
いる樹脂に乳酸の２価金属塩を添加して混合する方法が
採用される。その方法としては、一般の溶融混練法が望
ましく、プレスによる方法、ニーダーによる方法などが
挙げられる。
【００１０】また、本発明の組成物には、必要に応じて
タルクのような充填剤を配合することも可能である。
タルクのような充填剤を配合することも可能である。
【００１１】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明する。
明する。
【００１２】
【実施例】溶融混練装置（ニーダー）を使用して、生分
解性ポリエステル樹脂と乳酸の２価金属塩とを表１に示
す割合で２３０℃の温度で混練することによって、樹脂
組成物を製造した。得られた樹脂組成物について物性
（離型性および弾性率）を測定し、表１に示す結果を得
た。
解性ポリエステル樹脂と乳酸の２価金属塩とを表１に示
す割合で２３０℃の温度で混練することによって、樹脂
組成物を製造した。得られた樹脂組成物について物性
（離型性および弾性率）を測定し、表１に示す結果を得
た。
【００１３】
【表１】
【００１４】表１の結果および実施例における乳酸カル
シウム添加量と弾性率との関係を示した図１のグラフに
みられるように乳酸の２価金属塩を添加することによ
り、生分解性樹脂組成物の離型性が向上しかつ弾性率が
向上することは明らかである。
シウム添加量と弾性率との関係を示した図１のグラフに
みられるように乳酸の２価金属塩を添加することによ
り、生分解性樹脂組成物の離型性が向上しかつ弾性率が
向上することは明らかである。
【００１５】
【発明の効果】生分解性ポリエステル樹脂に乳酸の２価
金属塩を添加することにより、離型性及び弾性が向上し
た生分解性ポリエステル樹脂組成物を得ることができ
る。
金属塩を添加することにより、離型性及び弾性が向上し
た生分解性ポリエステル樹脂組成物を得ることができ
る。
【図１】乳酸カルシウム添加量と弾性率との関係を示す
グラフ
グラフ
Claims (4)
- 【請求項１】 乳酸の２価金属塩を生分解性ポリエステ
ル樹脂に配合してなる生分解性樹脂組成物。 - 【請求項２】 生分解性ポリエステル樹脂１００重量部
あたり乳酸の２価金属塩を１．５〜２５重量部配合して
なる、請求項１に記載の生分解性ポリエステル樹脂組成
物。 - 【請求項３】 乳酸の２価金属塩が乳酸カルシウムであ
る、請求項１または２に記載の生分解性ポリエステル樹
脂組成物。 - 【請求項４】 生分解性ポリエステル樹脂が乳酸を主た
る構成単位とする生分解性ポリエステル樹脂である、請
求項１または２に記載の生分解性ポリエステル樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000110484A JP2001294737A (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 改善された物性を有する生分解性ポリエステル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000110484A JP2001294737A (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 改善された物性を有する生分解性ポリエステル樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001294737A true JP2001294737A (ja) | 2001-10-23 |
Family
ID=18622981
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000110484A Pending JP2001294737A (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 改善された物性を有する生分解性ポリエステル樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001294737A (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06504799A (ja) * | 1990-09-06 | 1994-06-02 | バイオパック テクノロジー リミテッド | 乳酸からの包装用熱可塑性プラスチック |
| JPH08333507A (ja) * | 1995-06-07 | 1996-12-17 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 改良型生分解性ポリマー組成物 |
| JPH0995606A (ja) * | 1995-09-29 | 1997-04-08 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 生分解性ポリマー組成物 |
| JPH09137049A (ja) * | 1995-11-15 | 1997-05-27 | Noyaku Bio Technol Kaihatsu Gijutsu Kenkyu Kumiai | 生分解性徐放性製剤 |
| JPH09169896A (ja) * | 1995-09-25 | 1997-06-30 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 生分解性を有するポリマー組成物および収縮フィルム |
-
2000
- 2000-04-12 JP JP2000110484A patent/JP2001294737A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06504799A (ja) * | 1990-09-06 | 1994-06-02 | バイオパック テクノロジー リミテッド | 乳酸からの包装用熱可塑性プラスチック |
| JPH08333507A (ja) * | 1995-06-07 | 1996-12-17 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 改良型生分解性ポリマー組成物 |
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| JPH0995606A (ja) * | 1995-09-29 | 1997-04-08 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 生分解性ポリマー組成物 |
| JPH09137049A (ja) * | 1995-11-15 | 1997-05-27 | Noyaku Bio Technol Kaihatsu Gijutsu Kenkyu Kumiai | 生分解性徐放性製剤 |
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Legal Events
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| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20080126 |
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