JP2001294356A - インクジェットプリンタの折れ記録用紙搬送装置 - Google Patents

インクジェットプリンタの折れ記録用紙搬送装置

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JP2001294356A
JP2001294356A JP2000111026A JP2000111026A JP2001294356A JP 2001294356 A JP2001294356 A JP 2001294356A JP 2000111026 A JP2000111026 A JP 2000111026A JP 2000111026 A JP2000111026 A JP 2000111026A JP 2001294356 A JP2001294356 A JP 2001294356A
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JP2000111026A
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Shigeru Yoshida
茂 吉田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 往復葉書の折り目付近の浮き上がりを抑え、
精巧な画像形成を行え、かつ搬送路での折れ記録用紙の
ジャムの発生を確実に防止するカラーインクジェットプ
リンタの折れ記録用紙搬送装置。 【解決手段】 搬送方向と直交する左右方向の中央位置
に搬送方向の折り目を有する開いた状態の往復葉書に対
しインクを吐出し画像形成するカラーインクジェットプ
リンタX の折れ記録用紙搬送装置V で、給紙トレイ1 上
の往復葉書を給紙する給紙ローラ32の軸31上の中央位置
及び往復葉書を搬送する搬送ローラ52,54 の軸51,53 上
の中央位置に、それぞれ往復葉書の折り目による浮き上
がりを防ぐ浮き上がり防止用の送りローラ81を軸回り回
動自在に支持する。送りローラの外周面を断面円形状に
形成し、各給紙ローラの外径及び各搬送ローラの外径よ
りも外径を小さくする。送りローラの軸線方向中央部
に、往復葉書の折り目との接触を回避する凹状逃げ部82
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタの折れ記録用紙搬送装置に関し、特に、往復葉書
などの折れ記録用紙を搬送する際の浮きを抑える対策に
係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種、インクジェットプリ
ンタにおいて往復葉書などの折れ記録用紙を搬送する折
れ記録用紙搬送装置としては、図8および図9に示すよ
うに、インクジェットプリンタx上面の給紙トレイa上
に、搬送方向と直交する幅方向の中央に搬送方向に延び
る折り目が位置するように折れ記録用紙p(図9に表れ
る)が載置されると、記録用紙pの幅方向左右両側の給
紙ローラb,b(図8に表れる)が回転し、この各給紙
ローラbと圧板cの分離パッドd,dとの間で一枚ずつ
分離された折れ記録用紙pをピックアップさせて搬送路
e(図9に表れる)に送り出すようになされており、こ
の搬送路eに送り出された折れ記録用紙pが、折れ記録
用紙pの幅方向左右両側の搬送ローラf,f(図8に表
れる)により送られてプラテンg(図9に表れる)上を
沿って進み、画像情報に基づいて吐出される記録ヘッド
h(図9に表れる)からのインクによって画像形成さ
れ、折れ記録用紙pの幅方向左右両側の排出ローラi,
i(図9に表れる)によりインクジェットプリンタx前
面の排紙口jから排出されるようにしている。この場
合、各給紙ローラbは、圧板cの各分離パッドdとの間
で折れ記録用紙pを表裏両面側から挟持した状態で搬送
路eに送り出すようになされている。また、各搬送ロー
ラfは、折れ記録用紙pの幅方向左右両側位置において
それぞれ表裏両面側に設けられ、折れ記録用紙pを表裏
両面側から挟持した状態で搬送するようになされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
折れ記録用紙搬送装置では、折れ記録用紙pは、各給紙
ローラbと各分離パッドdとの間で折れ記録用紙pを搬
送路eに送り出す給紙部、および各搬送ローラf,f間
で折れ記録用紙pを搬送する搬送部において、それぞれ
幅方向左右両側位置が表裏両面側から挟持されることに
なる。このため、折れ記録用紙pの幅方向中央付近に折
り目による浮き上がりが生じ、この浮き上がりによっ
て、折れ記録用紙pに対する記録ヘッドhからのインク
の吐出距離が変化し、精巧な画像形成を行うことができ
ない。
【0004】しかも、図10に示すように、搬送路eが
折れ記録用紙pの表裏方向において限られた寸法A(た
とえば、1.8mm〜2.0mm)に形成されているた
め、折れ記録用紙pに浮きが生じていると、その浮き上
がりによって折れ記録用紙p(折り目付近)の表裏方向
の寸法B(たとえば、2.2mm〜2.5mm)が搬送
路eの寸法Aよりも大きくなる。このため、給紙部(各
給紙ローラb)による搬送路eへの送り出し動作時や、
搬送部(各搬送ローラf)による搬送動作時に、折れ記
録用紙pが搬送路eに支えてジャムを起こすおそれもあ
る。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、折れ記録用紙の折り
目付近の浮き上がりを抑えることで、精巧な画像形成を
行うことができ、かつ搬送路での折れ記録用紙のジャム
の発生を確実に防止することができるインクジェットプ
リンタの折れ記録用紙搬送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、搬送方向と直交する幅方向の中央に搬
送方向の折り目を有する折れ記録用紙に対しインクを吐
出して画像形成するインクジェットプリンタの折れ記録
用紙搬送装置を前提とする。そして、折れ記録用紙を給
紙する給紙部および折れ記録用紙を搬送する搬送部の少
なくとも一方に、折れ記録用紙の折り目による浮き上が
りを防止する浮き上がり防止手段を設けている。
【0007】この特定事項により、折れ記録用紙は、給
紙部および搬送部の少なくとも一方において折り目によ
る浮き上がりが防止され、折れ記録用紙に対する記録ヘ
ッドからのインクの吐出距離に変化が生じることがな
く、精巧な画像形成を行うことが可能となる。しかも、
給紙部による搬送路への送り出し動作時や、搬送部によ
る搬送動作時に、折れ記録用紙の表裏方向において限ら
れた寸法となる搬送路において、折れ記録用紙の折り目
付近の浮き上がりが浮き上がり防止手段により抑えられ
てジャムの発生を確実に防止することが可能となる。
【0008】特に、折れ記録用紙搬送装置を具体的に特
定するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0009】つまり、折れ記録用紙を給紙する給紙ロー
ラの軸上および折れ記録用紙を搬送する搬送ローラの軸
上の少なくとも一方に、折れ記録用紙の折り目による浮
き上がりを防止する浮き上がり防止用の送りローラを設
けている。この場合、折れ記録用紙は、給紙ローラおよ
び搬送ローラの少なくとも一方において折り目による浮
き上がりが防止され、折れ記録用紙に対する記録ヘッド
からのインクの吐出距離に変化が生じることがなく、精
巧な画像形成を行うことが可能となる。しかも、給紙ロ
ーラによる搬送路への送り出し動作時や、搬送ローラに
よる搬送動作時に、折れ記録用紙の表裏方向において限
られた寸法となる搬送路において、折れ記録用紙の折り
目付近の浮き上がりが送りローラによって抑えられ、ジ
ャムの発生を確実に防止することが可能となる。
【0010】特に、送りローラを具体的に特定するもの
として、以下の構成が掲げられる。
【0011】つまり、送りローラの外周面を断面円形状
に形成し、この送りローラが軸上に設けられる給紙ロー
ラの外径および搬送ローラの外径の少なくとも一方より
も送りローラの外径を小さくする。そして、送りローラ
の軸線方向中央部に、折れ記録用紙の折り目との接触を
回避する凹状逃げ部を設けている。この場合、給紙ロー
ラの外径および搬送ローラの外径の少なくとも一方より
も外径が小さい送りローラによって、給紙ローラによる
搬送路への送り出し動作、および搬送ローラによる搬送
動作が、送りローラに邪魔されることなく円滑に行え
る。しかも、送りローラの軸線方向中央部(折れ記録用
紙の幅方向中央部)の凹状逃げ部によって、折れ記録用
紙の折り目との接触を回避して折れ記録用紙の折り目が
押し潰されないようにし、この折り目の押し潰しによっ
て折れ記録用紙にしわなどが発生することを確実に防止
することが可能となる。
【0012】さらに、浮き上がり防止手段(送りローラ
など)の材質として、折れ記録用紙に対し摺動抵抗の小
さい樹脂材を適用した場合には、搬送路への折れ記録用
紙の送り出し動作、および折れ記録用紙の搬送動作が、
負荷抵抗のほとんど発生しない状態で非常にスムーズに
行われることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】本形態では、本発明に係る折れ用紙搬送装
置をカラーインクジェットプリンタに備えさせた場合に
ついて説明する。
【0015】先ず、本実施形態に係るカラーインクジェ
ットプリンタ1の構成を図1及び図2に基づいて説明す
る。図1はカラーインクジェットプリンタ1の外観を示
す斜視図である。図2はカラーインクジェットプリンタ
1の内部構造を示す図である。この図1および図2にお
いて、折れ記録用紙としての往復葉書Pの搬送方向Xと
直交する幅方向Yを左右方向とし、以下の図面において
も同様に定義されるものとする。
【0016】本カラーインクジェットプリンタXは、そ
の外殻を構成するキャビネットXaの上面側(図1にお
ける上側の面)に給紙トレイ1が備えられ、また、キャ
ビネットXaの前面側には、キャビネットXaから排出
される折れ記録用紙としての往復葉書Pを排紙する排紙
口2が備えられている。給紙トレイ1上には、開いた状
態で載置される往復葉書Pの給紙位置を位置決めするた
めの左右一対の位置決め部材11,11が設けられてい
る。この各位置決め部材11は、給紙トレイ1上におい
て互いに相対移動し、給紙トレイ1上の左右方向中央位
置において折り目Paを搬送方向に延ばした状態で往復
葉書Pを位置決めするようになされている。そして、本
カラーインクジェットプリンタXは各部を制御する制御
装置(図示せず)を有している。尚、以下に説明するカ
ラーインクジェットプリンタXでの処理および動作は、
特に断らない限り制御装置が制御するものとする。
【0017】一方、図2に示すように、キャビネットX
aの内部には、折れ記録用紙搬送装置Vが設けられてい
る。この折れ記録用紙搬送装置Vは、給紙トレイ1から
排紙口2に亘って、給紙トレイ1上の往復葉書Pを搬送
路4(後述する)に対し給紙する給紙部3と、給紙部3
と排紙口2との間に亘って形成された略I型の搬送路4
と、給紙部3により給紙された往復葉書Pを搬送する搬
送部5と、往復葉書Pに対し画像を形成する画像形成部
6と、画像形成部6により画像形成された往復葉書Pの
搬送を補助しつつ排紙口2まで往復葉書Pを排紙する排
紙部7とを搬送方向から順に備えている。
【0018】給紙部3は、給紙トレイ1のキャビネット
Xa側端部を左右方向に延びる軸31の左右両側部にそ
れぞれ回転一体に連結された左右一対の給紙ローラ3
2,32と、給紙トレイ1の下層側に設けられ、給紙ト
レイ1の略中央部を左右方向に延びる回転軸33a回り
に回転自在に支持された圧板33と、この圧板33を各
給紙ローラ32に対し往復葉書Pを挟んで圧接させる方
向(上層側)に回転させる圧板バネ34と、圧板33に
それぞれ設けられ、圧板33の圧接時に給紙トレイ1上
の往復葉書Pを挟んで各給紙ローラ32に対し圧接する
分離パッド35(図2では一方のみ示す)と、給紙トレ
イ1のキャビネットXa側端の上層側に設けられ、給紙
トレイ1上に積層される往復葉書Pを一枚ずつ分離する
分離爪36とを備えている。
【0019】各給紙ローラ32は、それぞれ断面略半円
形状に形成され、その外周面が厚いゴムによって覆われ
ている。この各給紙ローラ32は、軸31の一端に連結
された駆動機構(図示せず)によって回転し、給紙トレ
イ1上の往復葉書Pを一枚ずつ搬送路4に送り出すよう
になされている。
【0020】圧板33は、この圧板33に対し圧板バネ
34の付勢力を作用させるレバー37(図1に表れる)
を備え、給紙トレイ1上において往復葉書Pが各位置決
め部材11によって位置決めされたときにレバー37を
操作して、往復葉書Pの左右両側部を各給紙ローラ32
と分離パッド35との間に圧接状態でセットするように
なされている。
【0021】搬送路4は、その高さ方向の寸法Aが、
1.8mm〜2.0mmに設定されている。そして、搬
送路4において搬送される往復葉書Pは、その厚みが
0.2mm程度であり、給紙トレイ1上に開いた状態で
載置した縦方向(搬送方向)の外形寸法が149mm、
横方向(左右方向)の外形寸法が200mmとなってい
る。この場合、給紙トレイ1上に開いた状態で載置した
往復葉書Pの折り目Paによる浮き上がり量は、2.2
mm〜2.5mm程度となる。
【0022】搬送部5は、画像形成部6よりも搬送方向
上流側(給紙部3側)において左右方向に延びる軸51
の左右両側部にそれぞれ回転一体に連結された左右一対
の上側搬送ローラ52,52と、上記軸51の下方を左
右方向に延びる軸53の左右両側部にそれぞれ回転一体
に連結された左右一対の下側搬送ローラ54,54とを
備えている。この各上側搬送ローラ52および各下側搬
送ローラ54は、両軸51,53の一端に連結された駆
動機構(図示せず)によって相対回転し、各上側搬送ロ
ーラ52と各下側搬送ローラ54との間において左右両
側部を圧接した状態で往復葉書Pを搬送方向に搬送する
ようになされている。また、各搬送ローラ52,53よ
りも搬送方向直上流側には紙センサ55が設けられ、こ
の紙センサ55によって、各給紙ローラ32により搬送
路4上に送り出された往復葉書Pの先端位置が検出さ
れ、画像形成部6による往復葉書P上の画像形成位置を
求めるようにしている。
【0023】画像形成部6は、各搬送ローラ52,54
よりも搬送方向下流側の搬送路4下面上に設けられたプ
ラテン61と、このプラテン61の上方に対峙するよう
に設けられ、図示しないインクキャリッジに搭載された
インクタンク62とを備えている。このインクタンク6
2は、Bk(ブラック),Y(イエロー),M(マゼン
タ),C(シアン)の各色のインクを個別に収容するよ
うに4個備え、それぞれインクヘッド63を一体的に取
り付けてなる。各インクタンク62は、図2における紙
面鉛直方向に往復移動するインクキャリッジに対しその
主走査方向に順に並べて搭載されている。そして、イン
クヘッド63は、電気熱変換体(図示せず)を備え、印
加される熱エネルギーにより生じた膜沸騰による気泡の
成長、収縮によって圧力変化を生じさせ、この圧力変化
を利用して吐出口よりプラテン61上の往復葉書Pに対
しインクを吐出して画像形成を行うようになされてい
る。
【0024】排紙部7は、画像形成部6よりも搬送方向
下流側(排紙口2側)において左右方向に延びる軸71
の左右両側部にそれぞれ回転一体に連結された左右一対
の上側排紙ローラ72,72と、上記軸71の下方を左
右方向に延びる軸73の左右両側部にそれぞれ回転一体
に連結された左右一対の下側排紙ローラ74,74とを
備えている。この各上側排紙ローラ72および各下側排
紙ローラ74は、両軸71,73の一端に連結された駆
動機構(図示せず)によって相対回転し、各上側排紙ロ
ーラ72と各下側排紙ローラ74との間において左右両
側部を圧接した状態で往復葉書Pを搬送方向(排紙口2
側)に搬送するようになされている。
【0025】そして、本発明の特徴部分として、図3〜
図6に示すように、各給紙ローラ32,32間に位置す
る軸31上の中央位置、並びに各上側搬送ローラ52,
52間に位置する軸51上の中間位置および各下側搬送
ローラ54,54間に位置する軸53上の中間位置に
は、それぞれ往復葉書Pの折り目Paによる浮き上がり
を防止する浮き上がり防止用の送りローラ81(浮き上
がり防止手段)が軸31,51,53回りにそれぞれ回
動自在に支持されている。この各送りローラ81は、そ
の外周面が断面円形状に形成され、各給紙ローラ52の
外径および各搬送ローラ52,54の外径よりも小径に
形成されている。そして、各送りローラ81の軸線方向
(左右方向)中央部には、それぞれ往復葉書Pの折り目
Paとの接触を回避する凹状逃げ部82が設けられてい
る。この凹状逃げ部82は、送りローラ81の外周面に
対しテーパ面を介して連続している。この場合、各送り
ローラ81の材質としては、往復葉書Pに対し摺動抵抗
の小さい樹脂材、たとえばABS(アクリロニトリル・
ブタジエン・スチレン樹脂)やPS(ポリスチレン)な
どが適用されている。
【0026】ここで、本カラーインクジェットプリンタ
1の折れ記録用紙搬送装置Vによる往復葉書Pの搬送手
順について説明する。
【0027】先ず、給紙トレイ1上に複数枚の往復葉書
Pを開いた状態で載置し、各往復葉書Pの先端(搬送方
向下流端)を分離爪36に当てて揃えるとともに、左右
の位置決め部材11,11を相対移動させて給紙トレイ
1上における左右方向中央位置に折り目Paを搬送方向
に延ばした状態で各往復葉書Pを給紙位置に位置決めす
る。この状態で、レバー37を操作し、圧板33を圧板
バネ34の付勢力によって往復葉書Pの左右両側部を各
給紙ローラ32と分離パッド35との間に圧接状態でセ
ットする。
【0028】そして、カラーインクジェットプリンタ1
のプリント動作を開始すると、各給紙ローラ32の軸3
1が1回転し、給紙トレイ1上に積層された往復葉書P
を一枚だけ分離爪36により分離させ、この1枚だけ分
離された往復葉書Pをピックアップさせる。このとき、
各給紙ローラ32が1回転する間に、往復葉書Pが搬送
路4を通って搬送部5まで送り出され、往復葉書Pの先
端を紙センサ55により検出する。この場合、ピックア
ップした往復葉書Pは、その折り目Paを凹部逃げ部8
2で押し潰すことなく折り目Pa付近が送りローラ81
により抑えられ、往復葉書Pの折り目Paによる浮き上
がり量を搬送路4において搬送可能な寸法(1.8mm
未満)となるように抑えられている。これによって、各
給紙ローラ32による搬送路4への送り出し動作時に搬
送路4において折り目Pa付近の浮き上がりによって往
復葉書Pが支えることがなく、搬送路4入口付近での往
復葉書Pによるジャムの発生を確実に防止することがで
きる。
【0029】それから、搬送部4において、折り目Pa
を凹部逃げ部82で押し潰すことなく折り目Pa付近を
送りローラ81により抑えた状態で、各上側搬送ローラ
52と各下側搬送ローラ54との間に圧接した往復葉書
Pを搬送し、プラテン61上を通過する際に、往復葉書
Pの位置及び画像データに基づいてインクヘッド63の
吐出口から互いに異なる色のインクが滴状に個別に吐出
されることにより、往復葉書Pに対し画像形成を行う。
これにより、往復葉書Pは、送りローラ81によって折
り目Paによる浮き上がりを防止した状態でプラテン6
1上に搬送され、往復葉書Pに対するインクヘッド63
からのインクの吐出距離に変化が生じることがなく、精
巧な画像形成を行うことができる。しかも、各搬送ロー
ラ52,54による搬送動作時に搬送路4内での折り目
Pa付近の浮き上がりによって往復葉書Pが支えること
がなく、搬送路4内での往復葉書Pによるジャムの発生
を確実に防止することができる。
【0030】その後、往復葉書Pの先端が排紙部7まで
搬送されると、各上側排紙ローラ72と各下側排紙ロー
ラ74との間において左右両側部を圧接した往復葉書P
を搬送し、排紙口2から排出する。
【0031】この場合、各給紙ローラ32の外径および
各搬送ローラ52,54の外径よりも外径が小さい送り
ローラ81によって、各給紙ローラ32による搬送路4
への送り出し動作、および各搬送ローラ52,54によ
る搬送動作を、各送りローラ81に邪魔されずに円滑に
行うことができる。しかも、各送りローラ81の軸線方
向中央部の凹状逃げ部82によって、往復葉書Pの折り
目Paとの接触を回避して往復葉書Pの折り目Paが押
し潰されないようにし、この折り目Paの押し潰しによ
って往復葉書Pにしわなどが発生することを確実に防止
することができる。
【0032】さらに、各送りローラ81の材質として、
往復葉書Pに対し摺動抵抗の小さい樹脂材を適用するこ
とで、搬送路4への往復葉書Pの送り出し動作、および
往復葉書Pの搬送動作を、負荷抵抗のほとんど発生しな
い状態で非常にスムーズに行うことができる。
【0033】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなくその他種々の変形例を包含している。例え
ば、上記実施形態では、各上側搬送ローラ52,52間
に位置する軸51上の中間位置および各下側搬送ローラ
54,54間に位置する軸53上の中間位置にそれぞれ
送りローラ81を設けたが、図7に示すように、折り目
Paによる浮き上がりが生じる往復葉書Pの表面側、つ
まり各上側搬送ローラ52,52間に位置する軸51上
の中間位置にのみ送りローラ81が軸51回りに回動自
在に支持されるようにしてもよい。
【0034】また、上記実施形態では、給紙部3および
搬送部5の各軸31,51,53上の中間位置にそれぞ
れ送りローラ81を設けたが、給紙部および搬送部の少
なくとも一方が位置する搬送路の上面および下面に、往
復葉書の折り目による浮き上がりを防止するチップ状の
浮き上がり防止手段が設けられていてもよいのはもちろ
んである。
【0035】しかも、上記実施形態では、各上側搬送ロ
ーラ52,52の軸51上および各下側搬送ローラ5
4,54の軸53上にそれぞれ送りローラ81を設けた
が、各上側搬送ローラの軸上および各下側搬送ローラの
軸上の少なくとも一方に送りローラが設けられていても
よい。
【0036】さらに、上記実施形態では、往復葉書Pを
搬送する場合について述べたが、手製のノートの表紙な
ど折り目を有する折れ記録用紙を搬送路内に搬送する場
合についても適用できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、給紙
部および搬送部の少なくとも一方に浮き上がり防止手段
を設けることで、折れ記録用紙の折り目による浮き上が
りを防止し、折れ記録用紙に対する記録ヘッドからのイ
ンクの吐出距離を一定にして精巧な画像形成を行うこと
ができる。しかも、給紙部による搬送路への送り出し動
作時や、搬送部による搬送動作時に搬送路でのジャムの
発生を確実に防止することができる。
【0038】特に、給紙ローラの軸上および搬送ローラ
の軸上の少なくとも一方に浮き上がり防止用の送りロー
ラを設けることで、折れ記録用紙の折り目による浮き上
がりを防止し、折れ記録用紙に対するインクの吐出距離
を一定にして精巧な画像形成を行うことができる上、搬
送路でのジャムの発生を確実に防止することができる。
【0039】また、給紙ローラの外径および搬送ローラ
の外径の少なくとも一方よりも送りローラの外径を小さ
くすることで、給紙ローラによる搬送路への送り出し動
作、および搬送ローラによる搬送動作を円滑に行うこと
ができる。しかも、送りローラの軸線方向中央部に凹状
逃げ部を設けることで、折れ記録用紙の折り目との接触
を回避して折れ記録用紙の折り目の押し潰しを防止し、
折れ記録用紙のしわなどの発生を確実に防止することが
できる。
【0040】さらに、浮き上がり防止手段の材質として
摺動抵抗の小さい樹脂材を適用することで、搬送路への
折れ記録用紙の送り出し動作、および折れ記録用紙の搬
送動作を非常にスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る折れ用紙搬送装置を備
えたカラーインクジェットプリンタの外観斜視図であ
る。
【図2】カラーインクジェットプリンタの内部構成を示
す概略断面図である。
【図3】往復葉書の搬送方向上流側から見た給紙部付近
の構成を示す図である。
【図4】往復葉書の搬送方向上流側から見た搬送部付近
の構成を示す図である。
【図5】送りローラの側面図である。
【図6】図5のI−I線における断面図である。
【図7】本発明の変形例に係わる折れ用紙搬送装置の搬
送部付近の構成を往復葉書の搬送方向上流側から見た図
である。
【図8】従来例に係わる折れ用紙搬送装置を備えたイン
クジェットプリンタの外観斜視図である。
【図9】同じくインクジェットプリンタの内部構成を示
す概略断面図である。
【図10】同じく折れ記録用紙の搬送方向上流側から見
た給紙部付近の構成を示す図である。
【符号の説明】
3 給紙部 31 軸 32 給紙ローラ 4 搬送路 5 搬送部 51 軸 52 上側搬送ローラ 53 軸 54 下側搬送ローラ 81 送りローラ(浮き上がり防止手段) 82 凹状逃げ部 P 往復葉書(折れ記録用紙) Pa 折り目 V 折れ記録用紙搬送装置 X カラーインクジェットプリンタ(インク
ジェットプリンタ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送方向と直交する幅方向の中央に搬送
    方向の折り目を有する折れ記録用紙に対しインクを吐出
    して画像形成するインクジェットプリンタの折れ記録用
    紙搬送装置であって、 折れ記録用紙を給紙する給紙部および折れ記録用紙を搬
    送する搬送部の少なくとも一方には、折れ記録用紙の折
    り目による浮き上がりを防止する浮き上がり防止手段が
    設けられていることを特徴とするインクジェットプリン
    タの折れ記録用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 搬送方向と直交する幅方向の中央に搬送
    方向の折り目を有する折れ記録用紙に対しインクを吐出
    して画像形成するインクジェットプリンタの折れ記録用
    紙搬送装置であって、 折れ記録用紙を給紙する給紙ローラの軸上および折れ記
    録用紙を搬送する搬送ローラの軸上の少なくとも一方に
    は、折れ記録用紙の折り目による浮き上がりを防止する
    浮き上がり防止用の送りローラが設けられていることを
    特徴とするインクジェットプリンタの折れ記録用紙搬送
    装置。
  3. 【請求項3】 上記送りローラは、その外周面が断面円
    形状に形成され、この送りローラが軸上に設けられる給
    紙ローラの外径および搬送ローラの外径の少なくとも一
    方よりも小さくなっており、 送りローラの軸線方向中央部には、折れ記録用紙の折り
    目との接触を回避する凹状逃げ部が設けられていること
    を特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタ
    の折れ記録用紙搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記浮き上がり防止手段の材質として
    は、折れ記録用紙に対し摺動抵抗の小さい樹脂材が適用
    されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェットプリンタの折れ記録用紙搬送装置。
JP2000111026A 2000-04-12 2000-04-12 インクジェットプリンタの折れ記録用紙搬送装置 Pending JP2001294356A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101452249B (zh) * 2007-12-09 2011-03-23 株式会社理光 片材运送装置及设有该片材运送装置的图像形成装置
US20140037352A1 (en) * 2009-06-03 2014-02-06 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Sheet skew correcting device of image forming apparatus

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