JP2001293730A - 金型洗浄用ゴム組成物 - Google Patents

金型洗浄用ゴム組成物

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JP2001293730A
JP2001293730A JP2000115312A JP2000115312A JP2001293730A JP 2001293730 A JP2001293730 A JP 2001293730A JP 2000115312 A JP2000115312 A JP 2000115312A JP 2000115312 A JP2000115312 A JP 2000115312A JP 2001293730 A JP2001293730 A JP 2001293730A
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宏太 北原
Kazuhiro Yanagisawa
和宏 柳澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型洗浄用のゴム組成物として、高い洗浄性
能等の優れた特性を持つゴム組成物を提供すること。 【解決手段】 ジエン系ゴムを20重量%以上含有する
ゴム成分100重量部と、下記一般式(I)、 RO−A−H (I) (式中、Rは炭素数1〜24の脂肪族炭化水素基を示
し、Aは鎖中に炭素数3以上のオキシアルキレン基を5
%以上含むオキシアルキレン鎖を示す)で表される非イ
オン系界面活性剤0.5〜30重量部とを配合してなる
金型洗浄用ゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ等の加硫に
使用する金型を洗浄するためのゴム組成物に関し、詳し
くは、繰り返し加硫を行うことによって、表面が汚染さ
れた金型を洗浄するために用いられる金型洗浄用ゴム組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムの成型加工業界においては、加硫金
型の汚染は、加硫工程においてその使用頻度と共に促進
され、ゴム成型品の品質、外観、寸法精度など、製品に
重大な欠陥を与えたり、金型からの離型性や金型の寿命
を短くするといった問題を引き起こすことが古くから知
られている。このため、定期的な金型の洗浄が必要とな
り、例えば、ガラスビーズやプラスチックビーズなどを
用いたショットブラスト法などの物理的洗浄や、酸やア
ルカリを用いた化学的洗浄などが行われているが、これ
らの方法では金型を傷つけ、以後の汚染速度を早めた
り、金型を腐食させたりするという問題があった。ま
た、上記方法では、洗浄のため金型を加硫機から取り外
さなければならず、特に大型のゴム製品の場合は、その
工数は無視できず生産性が低下してしまうといった欠点
があった。
【0003】上記のような事情から、金型を加硫機から
取り外すことなく洗浄する方法として、金型洗浄用ゴム
組成物を利用する技術がこれまでに数多く提案されてい
る(特開昭58−122942号公報、特開昭58−1
80600号公報等)。
【0004】また、前記金型洗浄用ゴム組成物に非イオ
ン系界面活性剤やグリコール類を配合することも知られ
ており、例えば、未加硫ゴムにグリコールエーテル類を
配合した金型洗浄用ゴム(特開昭63−105099号
公報、特開平10−226799号公報)、エチレン−
プロピレン系ゴムにエチレンオキサイド付加型の非イオ
ン系界面活性剤を配合した金型洗浄用ゴム(特開平3−
140214号公報、特開平2−175210号公報、
特開平7−68562号公報、特開平6−128431
号公報)、ゴム成分中にエチレングリコール等のグリコ
ール類を配合した金型洗浄用ゴム(特開平5−1548
50号公報、特開平6−128416号公報、特開平8
−1683号公報)等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金型洗浄用
のゴム組成物として、より優れた特性を持つゴム組成物
を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
を行った結果、金型洗浄用ゴム組成物中に、特定構造の
非イオン系界面活性剤を配合することにより、洗浄性能
等の特性が向上するとの知見を得、本発明を完成するに
至った。
【0007】すなわち本発明は、以下の(1)〜(5)
に存する。 (1) ジエン系ゴムを20重量%以上含有するゴム成
分100重量部と、下記一般式(I)、 RO−A−H (I) (式中、Rは炭素数1〜24の脂肪族炭化水素基を示
し、Aは鎖中に炭素数3以上のオキシアルキレン基を5
%以上含むオキシアルキレン鎖を示す)で表される非イ
オン系界面活性剤0.5〜30重量部とを配合してなる
金型洗浄用ゴム組成物。 (2) さらに、充填剤10〜100重量部およびアミ
ノアルコール2〜50重量部を配合することを特徴とす
る上記(1)記載の金型洗浄用ゴム組成物。 (3) アミノアルコールが、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N-メチ
ルエタノールアミン、N,N-ジメチルエタノールアミ
ン、N,N-ジブチルエタノールアミン、N,N-ジエチ
ルエタノールアミン、N-メチル-N,N-ジエタノール
アミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、3-アミノ
プロパノールおよび2-アミノプロパノールよりなる群
から選ばれた少なくとも1種である上記(1)または
(2)に記載の金型洗浄用ゴム組成物。 (4) 充填剤が、カーボンブラック、シリカ、活性ア
ルミナ、活性炭、酸化マグネシウム、酸化チタン、炭酸
マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウムお
よびクレーよりなる群から選ばれた少なくとも1種であ
る上記(1)ないし(3)のいずれかの項に記載の金型
洗浄用ゴム組成物。 (5) さらに、過酸化物を配合することを特徴とする
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の金型洗浄用
ゴム組成物。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の金型洗浄用ゴム組成物に
おけるゴム成分は、ジエン系ゴムを20重量%以上含む
ものである。これは、洗浄後に金型洗浄用ゴム組成物が
金型内に残留することを防ぐためである。つまり、ジエ
ン系ゴムの配合量が少ないと、金型洗浄用ゴム組成物を
貼り付けたタイヤ表面との共加硫性等が十分でなくな
り、洗浄後にタイヤを金型から外す際に、金型洗浄用ゴ
ムの層だけが金型内に残留してしまうことがあり、その
結果、これを剥離する工程が必要になり、生産性の低下
につながることとなる。ゴム成分中のジエン系ゴムの配
合量は、好ましくは50重量%以上である。
【0009】本発明で好適に用いられるジエン系ゴムと
しては、例えば、天然ゴム、合成イソプレンゴム、スチ
レンブタジエン共重合ゴム、ブタジエンゴム、クロロプ
レンゴムなど、ジエン成分の含有量が多いものが挙げら
れる。また、これらのジエン系ゴムと併用し得るゴムと
しては、例えば、ブチルゴム、エチレンプロピレンジエ
ン三元共重合体ゴム等を挙げることが出来る。
【0010】本発明のゴム組成物に配合される非イオン
系界面活性剤は、上記一般式(I)で表されるものであ
る。式(I)中、Rで表される炭素数1〜24の脂肪族
炭化水素基としては、直鎖でも分岐鎖でもよい。また、
脂肪族炭化水素基の炭素数は6〜18程度がより好まし
い。炭素数1〜24の脂肪族炭化水素基の具体例として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
チル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシ
ル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、
ヘプチル基、5−メチルヘキシル基、オクチル基、2−
エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、カリル基、ゲ
ラニル基、ドデシル基、ラウリル基、ミリスチル基、ヘ
キサデシル基、パルミチル基、ヘプタデシル基、ステア
リル基、ノナデシル基、コラントレニル基(C20)、
フィチル基、ドコシル基(C22)等を挙げることがで
きる。
【0011】式(I)中、Aで表されるオキシアルキレ
ン鎖は、その鎖中に、炭素数3以上のオキシアルキレン
基を5%以上含むものである。より具体的には、Aのオ
キシアルキレン鎖は、以下の式(II)で表すことができ
る。 −(A1O)−(A2O)−(A3O)− ・・・ −(AnO)− (II) {式中、A1〜Anは、それぞれ同一または異なってアル
キレン基を示し(ここで、nはオキシアルキレン基の繰
り返しを示す正の数を意味する)、A1〜Anの5%以上
は炭素数3以上のアルキレン基である}
【0012】Aのオキシアルキレン鎖中に含まれる炭素
数3以上のオキシアルキレン基の割合は、5%以上であ
り、10〜90%程度が好ましい。オキシアルキレン鎖
中に含まれる炭素数3以上のオキシアルキレン基の割合
が5%未満の場合は、金型の洗浄性が十分に得られない
場合がある。上記炭素数3以上のオキシアルキレン基と
しては、例えばオキシプロピレン基が好ましい。また、
Aのオキシアルキレン鎖における、オキシアルキレン基
の数(すなわち、アルキレンオキサイドの付加モル数で
あり、上記式(II)におけるnに相当する数)は4〜5
0程度が好ましい。上記Aで示されるオキシアルキレン
鎖の好ましい例としては、例えば、オキシプロピレン基
を10〜90%程度、オキシエチレン基を90〜10%
程度含むものが挙げられる。
【0013】式(I)で表される非イオン系界面活性剤
は、HLBが8〜15程度であるものが好ましい。この
非イオン系界面活性剤は、例えば、水酸化ナトリウムを
触媒として、高級アルコールとエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドを接触
させることにより製造することができる。また、式
(I)の非イオン系界面活性剤としては、例えば、エマ
ルゲンLS−110(商標)、エマルゲンLS−106
(商標){以上、花王(株)製}、NIKKOL PB
L−44{商標;日光ケミカルズ(株)製}、レオコン
2100Eに代表される、エチレンオキサイド/プロピ
レンオキサイド付加型のレオコン(商標)シリーズ{ラ
イオン(株)製}等の市販品を好適に利用できる。式
(I)の非イオン系界面活性剤は、構造が異なる二種以
上を組み合わせて使用することができる。
【0014】本発明ゴム組成物における式(I)の非イ
オン系界面活性剤の配合量は、ゴム100重量部に対し
て0.5〜30重量部であり、好ましくは1〜15重量
部である。配合量が0.5重量部未満では、洗浄効果の
向上が十分でなく、逆に30重量部を越えると、ブリー
ドがひどくなり、作業性が著しく低下することがある。
【0015】本発明のゴム組成物には、充填剤、アミノ
アルコールおよび/または過酸化物を配合することが好
ましい。
【0016】充填剤としては、例えば、カーボンブラッ
ク、シリカ、活性アルミナ、活性炭、酸化マグネシウ
ム、酸化チタン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、クレー等を挙げることができる。
上記充填剤の配合量は、ゴム成分100重量部に対し、
10〜100重量部とすることができ、20〜90重量
部が好ましい。充填剤の配合量が10重量部未満では、
ゴム組成物の破壊強度が低く、汚染物を完全にはぎ取る
ことができないことがあり、100重量部を越えると、
ゴム組成物の粘度が高くなり過ぎてしまい、洗浄の際に
金型の細部までゴムが流れなくなることがあり、その結
果、洗浄されない部分が残ってしまうことがある。
【0017】アミノアルコールとしては、例えば、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、N-メチルエタノールアミン、N,N-ジメチ
ルエタノールアミン、N,N-ジブチルエタノールアミ
ン、N,N-ジエチルエタノールアミン、N-メチル-
N,N-ジエタノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロ
パノール、3-アミノプロパノール、2-アミノプロパノ
ール等を挙げることができ、特にモノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパ
ノール、3-アミノプロパノール、2-アミノプロパノー
ルが好ましい。これらは2種以上を併用すること可能で
ある。
【0018】アミノアルコールの配合量は、ゴム成分1
00重量部に対して、2〜50重量部とすることがで
き、5〜35重量部が好ましい。配合量が2重量部未満
では金型洗浄効果が十分に得られない場合があり、50
重量部を越えるとゴム組成物の破壊強度が低下する傾向
を示し、金型を洗浄後ゴム組成物を取り出す際に洗浄用
ゴム組成物が途中で切れて金型に残ってしまい、洗浄効
率が低下したり、過剰のアミノアルコールが金型表面に
残ってしまうことがある。
【0019】過酸化物としては、有機過酸化物を好適に
使用することができる。有機過酸化物の具体例として
は、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)シクロヘキサン、t−ブチルパーオキ
シマレイン酸、t−ブチルパーオキシオレート、t−ブ
チルパーオキシ−3,3,5−トリメチルヘキサノエー
ト、シクロヘキサノンパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシアリールカーボネート、t−ブチルパーオキシイ
ソプロピルカーボネート、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,2−ビス
(t−ブチルパーオキシ)オクタン、t−ブチルパーオ
キシアセテート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ブタン、t−ブチルパーオキシベンゾエート、n−
ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレ
ート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、メチ
ルエチルケトンパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン、α,α'−ビス(t−ブチルパーオキ
シ−m−イソプロピル)ベンゼン、t−ブチルクミルパ
ーオキサイド、ジ−イソプロピルベンゼンハイドロパー
オキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン−3等が挙げられ、これらは二種以上を併用すること
ができる。
【0020】過酸化物の配合量は、ゴム成分100重量
部に対して0.5〜10重量部とすることができ、1〜
5重量部が好ましい。配合量が0.5重量部未満では、
架橋密度が低いため破壊強度が低下してしまい、汚染物
を完全にはぎ取ることができない場合がある。逆に、配
合量が10重量部を越えると、架橋初期の段階からゴム
組成物の流動性が損なわれ、洗浄の際に金型の細部まで
ゴムが流れなくなって洗浄されない部分が残ったり、金
型を洗浄後ゴム組成物を取り出す際に架橋密度が高くな
り過ぎて破断伸びが低下する結果、複雑な形状の金型の
場合にゴム組成物が途中で切れて金型に残ってしまうこ
とがある。
【0021】本発明のゴム組成物においては、上記以外
にも、ゴム工業で通常使用される各種の添加剤として、
例えば、アロマオイル、ナフテニックオイルなどの軟化
剤、硫黄などの加硫剤や加硫促進剤、老化防止剤、ステ
アリン酸、亜鉛華などを必要に応じて配合することがで
きる。
【0022】本発明ゴム組成物の調製は、常法に従い行
うことができ、例えば、上記成分を、バンバリーミキサ
ー、ニーダー、ロールミキサー等を用いて機械的に混練
りすることにより製造できる。
【0023】上記ゴム組成物は、タイヤをはじめとする
あらゆるゴム製品の加硫に使用する金型の洗浄に好適に
使用される。また、洗浄の方法は、未加硫のゴム製品と
同様の形状に洗浄用ゴム組成物を調製し、通常の加硫操
作を行うことによって実施ができる。この際に洗浄用ゴ
ム組成物を、例えば1〜5mm位のシート状にして、未
加硫のゴム製品の表面に貼り付けて加硫操作を行うこと
により、過剰のアミノアルコール等が洗浄後の金型表面
に残存して金型を汚染するといった問題を防止できるた
め好ましい。
【0024】
【実施例】次に、実施例、比較例により、本発明を更に
具体的に説明するが、本発明はこれらによって制約され
るものではない。
【0025】実施例1〜6、比較例1〜4 表1に示す配合のゴム組成物について、以下に示す方法
で金型の洗浄効果およびジエン系ゴムとの共加硫性を試
験した。 金型の洗浄効果:表1の各組成のゴム組成物を混錬し、
厚さ2mmの未加硫ゴムシートを作成した。これらのゴ
ムシートを、タイヤサイズ135SR12の生タイヤ表
面に、面積が10等分になるように貼り付けた。この生
タイヤを、同サイズのタイヤを2週間連続して加硫し続
けたことにより、表面が真黒に汚染された金型に入れ、
常法に従い160℃の条件で15分間加硫した後、タイ
ヤを取り出して洗浄を行った。その時の洗浄度を、下記
の基準に従い目視により評価した。その結果を併せて表
1に示した。
【0026】<評価基準> ◎:汚れが完全に除去される。 ○:汚れの大部分が除去されるが、除去されないものが
残る。 △:汚れの大部分が除去されない。 ×:汚れが全く除去されない。
【0027】ジエン系ゴムとの共加硫性:共加硫性試験
の操作を図1に示す。タイヤ路面を想定した天然ゴム及
び/またはジエン系合成ゴムをゴム成分とするゴム組成
物よりなる厚さ2mmのシートと、洗浄用ゴム組成物
(厚さ2mm)のシートとを合わせて、160℃で15
分間、10kgf/cm2の圧力で加硫する。シートか
ら、幅が10mmのサンプルをカットし、両シートを毎
分100mmの速さで引き分けていき、サンプルのゴム
組成物あるいは両シートの界面が断裂したときの応力
(kgf/cm2)を、共加硫性の指標とした。数値が
大きい程、共加硫性が高いことを示す。結果を表1に併
記した。
【0028】
【表1】
【0029】表1より、本発明の金型洗浄用ゴム組成物
は、金型の洗浄効果に優れるとともに、ジエン系ゴムと
の共加硫性が高いことが明らかである。
【0030】
【発明の効果】本発明の金型洗浄用ゴム組成物は、前記
式(I)で表される特定構造の非イオン系界面活性剤を
配合したものであるため、金型洗浄性能に優れるととも
に、ジエン系ゴムとの共加硫性も良好であり、特にタイ
ヤ製造の金型を洗浄する用途に最適なものである。本発
明のゴム組成物を用いることにより、金型を取り外すこ
とによる工数の増加や、物理的または化学的処理に起因
する金型の損傷等の従来の洗浄方法における諸問題が解
決され、工数の大幅な削減と金型表面の損傷防止が図ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】共加硫性試験の操作概要を示す図面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 17/04 C11D 17/04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジエン系ゴムを20重量%以上含有する
    ゴム成分100重量部と、下記一般式(I)、 RO−A−H (I) (式中、Rは炭素数1〜24の脂肪族炭化水素基を示
    し、Aは鎖中に炭素数3以上のオキシアルキレン基を5
    %以上含むオキシアルキレン鎖を示す)で表される非イ
    オン系界面活性剤0.5〜30重量部とを配合してなる
    金型洗浄用ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 さらに、充填剤10〜100重量部およ
    びアミノアルコール2〜50重量部を配合することを特
    徴とする請求項1記載の金型洗浄用ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 アミノアルコールが、モノエタノールア
    ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N
    -メチルエタノールアミン、N,N-ジメチルエタノール
    アミン、N,N-ジブチルエタノールアミン、N,N-ジ
    エチルエタノールアミン、N-メチル-N,N-ジエタノ
    ールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、3-ア
    ミノプロパノールおよび2-アミノプロパノールよりな
    る群から選ばれた少なくとも1種である請求項1または
    2に記載の金型洗浄用ゴム組成物。
  4. 【請求項4】 充填剤が、カーボンブラック、シリカ、
    活性アルミナ、活性炭、酸化マグネシウム、酸化チタ
    ン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミ
    ニウムおよびクレーよりなる群から選ばれた少なくとも
    1種である請求項1ないし3のいずれかの項に記載の金
    型洗浄用ゴム組成物。
  5. 【請求項5】 さらに、過酸化物を配合することを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかの項に記載の金型洗
    浄用ゴム組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109593240A (zh) * 2018-12-11 2019-04-09 天津德高化成新材料股份有限公司 轮胎模具在线清洗方法
CN112553009A (zh) * 2020-11-28 2021-03-26 无锡市科宇橡胶模具厂 一种用于橡胶模具的清洗剂及其使用方法

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