JP2001293558A - 金属溶湯の注湯装置 - Google Patents
金属溶湯の注湯装置Info
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- JP2001293558A JP2001293558A JP2000111633A JP2000111633A JP2001293558A JP 2001293558 A JP2001293558 A JP 2001293558A JP 2000111633 A JP2000111633 A JP 2000111633A JP 2000111633 A JP2000111633 A JP 2000111633A JP 2001293558 A JP2001293558 A JP 2001293558A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属溶湯の注湯装置のコンパクト化を図れる
ようにする。 【解決手段】 シリンダ1内のピストン2で吸排作動す
る溶湯ポンプと、シリンダの金属溶湯Dを鋳型に注湯す
る注湯管路5と、シリンダと注湯管路とを連通する注湯
位置と遮断する吸入位置とに上下摺動移動操作自在なス
プール式弁体8とを設け、注湯管路を弁体移動方向と平
行な上流側管路41とそれに対して交差方向の下流側管
路42とで構成し、上流側管路と弁座46とを一連に設
け、弁体と弁棒47とを一連に連結し、弁棒を上流側管
路内に通して、その操作側端部を管路形成部材43の貫
通孔48を通して突出させ、弁棒に、弁体の注湯位置へ
の移動時に、管路形成部材の上流側管路と下流側管路と
の接続箇所よりも上側内周面の受け座61に接当して、
弁棒と貫通孔との摺動部62を通しての金属溶湯の漏れ
出しを阻止する環状接当面63を設ける。
ようにする。 【解決手段】 シリンダ1内のピストン2で吸排作動す
る溶湯ポンプと、シリンダの金属溶湯Dを鋳型に注湯す
る注湯管路5と、シリンダと注湯管路とを連通する注湯
位置と遮断する吸入位置とに上下摺動移動操作自在なス
プール式弁体8とを設け、注湯管路を弁体移動方向と平
行な上流側管路41とそれに対して交差方向の下流側管
路42とで構成し、上流側管路と弁座46とを一連に設
け、弁体と弁棒47とを一連に連結し、弁棒を上流側管
路内に通して、その操作側端部を管路形成部材43の貫
通孔48を通して突出させ、弁棒に、弁体の注湯位置へ
の移動時に、管路形成部材の上流側管路と下流側管路と
の接続箇所よりも上側内周面の受け座61に接当して、
弁棒と貫通孔との摺動部62を通しての金属溶湯の漏れ
出しを阻止する環状接当面63を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダ内のピス
トンを移動させて金属溶湯を吸排作動する溶湯ポンプ
と、前記シリンダに連通されて、そのシリンダから排出
される金属溶湯を鋳型に注湯する注湯管路とを設けると
ともに、前記シリンダと前記注湯管路との連通を遮断す
る吸入位置と、前記シリンダと前記注湯管路とを連通す
る注湯位置とに上下摺動移動操作自在なスプール式弁体
を設け、前記スプール式弁体を前記吸入位置に移動さ
せ、かつ、前記シリンダと溶湯炉とを連通させた状態で
の前記ピストンの吸入移動で、前記溶湯炉内の金属溶湯
を前記シリンダ内に吸入し、前記スプール式弁体を前記
注湯位置に移動させ、かつ、前記シリンダと前記溶湯炉
との連通を遮断した状態での前記ピストンの排出移動
で、前記シリンダ内の金属溶湯を前記注湯管路に排出す
る金属溶湯の注湯装置に関する。
トンを移動させて金属溶湯を吸排作動する溶湯ポンプ
と、前記シリンダに連通されて、そのシリンダから排出
される金属溶湯を鋳型に注湯する注湯管路とを設けると
ともに、前記シリンダと前記注湯管路との連通を遮断す
る吸入位置と、前記シリンダと前記注湯管路とを連通す
る注湯位置とに上下摺動移動操作自在なスプール式弁体
を設け、前記スプール式弁体を前記吸入位置に移動さ
せ、かつ、前記シリンダと溶湯炉とを連通させた状態で
の前記ピストンの吸入移動で、前記溶湯炉内の金属溶湯
を前記シリンダ内に吸入し、前記スプール式弁体を前記
注湯位置に移動させ、かつ、前記シリンダと前記溶湯炉
との連通を遮断した状態での前記ピストンの排出移動
で、前記シリンダ内の金属溶湯を前記注湯管路に排出す
る金属溶湯の注湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の金属溶湯の注湯装置Aを
示し、シリンダ1内のピストン2を移動させて金属溶湯
Dを吸排作動する溶湯ポンプ3と、ピストン2を駆動移
動させる空気圧シリンダなどの駆動装置80と、溶湯炉
C内の金属溶湯Dをシリンダ1に導入する導入路82
と、シリンダ1に連通されて、そのシリンダ1から排出
される金属溶湯Dを鋳型Bに注湯する注湯管路5と、注
湯管路5とシリンダ1とを接続する接続路83を設ける
とともに、溶湯炉Cとシリンダ1とを連通する連通位置
と、溶湯炉Cとシリンダ1との連通を遮断する遮断位置
とに切換自在な切換弁84を導入路82に設け、注湯管
路5とシリンダ1との連通を遮断する吸入位置と、注湯
管路5とシリンダ1とを連通させる注湯位置とに上下摺
動移動操作自在なスプール式弁体8を接続路83に設け
てある。そして、ソレノイドなどを利用した弁棒操作具
81でスプール式弁体8の弁棒47を操作して、図6(
イ) に示すように、スプール式弁体8を吸入位置に移動
させ、かつ、切換弁84を連通位置に切り換えた状態で
のピストン2の吸入移動で、ピストン2の移動ストロー
クに応じた量の金属溶湯Dを溶湯炉Cから導入路82を
通してシリンダ1内に吸入し、図6( ロ) に示すよう
に、スプール式弁体8を注湯位置に移動させ、かつ、切
換弁84を遮断位置に切り換えた状態でのピストン2の
排出移動で、ピストン2の移動ストロークに応じた量の
金属溶湯Dをシリンダ1内から接続路83を通して注湯
管路5に排出して、注湯管路5の下流側に設けた注湯用
ピストン7で加圧して鋳型Bに注湯するようにしてあ
る。
示し、シリンダ1内のピストン2を移動させて金属溶湯
Dを吸排作動する溶湯ポンプ3と、ピストン2を駆動移
動させる空気圧シリンダなどの駆動装置80と、溶湯炉
C内の金属溶湯Dをシリンダ1に導入する導入路82
と、シリンダ1に連通されて、そのシリンダ1から排出
される金属溶湯Dを鋳型Bに注湯する注湯管路5と、注
湯管路5とシリンダ1とを接続する接続路83を設ける
とともに、溶湯炉Cとシリンダ1とを連通する連通位置
と、溶湯炉Cとシリンダ1との連通を遮断する遮断位置
とに切換自在な切換弁84を導入路82に設け、注湯管
路5とシリンダ1との連通を遮断する吸入位置と、注湯
管路5とシリンダ1とを連通させる注湯位置とに上下摺
動移動操作自在なスプール式弁体8を接続路83に設け
てある。そして、ソレノイドなどを利用した弁棒操作具
81でスプール式弁体8の弁棒47を操作して、図6(
イ) に示すように、スプール式弁体8を吸入位置に移動
させ、かつ、切換弁84を連通位置に切り換えた状態で
のピストン2の吸入移動で、ピストン2の移動ストロー
クに応じた量の金属溶湯Dを溶湯炉Cから導入路82を
通してシリンダ1内に吸入し、図6( ロ) に示すよう
に、スプール式弁体8を注湯位置に移動させ、かつ、切
換弁84を遮断位置に切り換えた状態でのピストン2の
排出移動で、ピストン2の移動ストロークに応じた量の
金属溶湯Dをシリンダ1内から接続路83を通して注湯
管路5に排出して、注湯管路5の下流側に設けた注湯用
ピストン7で加圧して鋳型Bに注湯するようにしてあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の金属溶湯の
注湯装置Aは、スプール式弁体8を注湯管路5とシリン
ダ1とを接続する接続路83に設けてあり、また、スプ
ール式弁体8の弁棒47を溶湯炉Cの金属溶湯D中を通
して溶湯面上に立ち上げているので、注湯装置が大型化
する欠点がある。本発明は上記実情に鑑みてなされたも
のであって、金属溶湯の注湯装置のコンパクト化を図れ
るようにすることを目的とする。
注湯装置Aは、スプール式弁体8を注湯管路5とシリン
ダ1とを接続する接続路83に設けてあり、また、スプ
ール式弁体8の弁棒47を溶湯炉Cの金属溶湯D中を通
して溶湯面上に立ち上げているので、注湯装置が大型化
する欠点がある。本発明は上記実情に鑑みてなされたも
のであって、金属溶湯の注湯装置のコンパクト化を図れ
るようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の特
徴構成は、図1に例示するように、シリンダ1内のピス
トン2を移動させて金属溶湯Dを吸排作動する溶湯ポン
プ3と、前記シリンダ1に連通されて、そのシリンダ1
から排出される金属溶湯Dを鋳型Bに注湯する注湯管路
5とを設けるとともに、前記シリンダ1と前記注湯管路
5との連通を遮断する吸入位置と、前記シリンダ1と前
記注湯管路5とを連通する注湯位置とに上下摺動移動操
作自在なスプール式弁体8を設け、前記スプール式弁体
8を前記吸入位置に移動させ、かつ、前記シリンダ1と
溶湯炉Cとを連通させた状態での前記ピストン2の吸入
移動で、前記溶湯炉C内の金属溶湯Dを前記シリンダ1
内に吸入し、前記スプール式弁体8を前記注湯位置に移
動させ、かつ、前記シリンダ1と前記溶湯炉Cとの連通
を遮断した状態での前記ピストン2の排出移動で、前記
シリンダ1内の金属溶湯Dを前記注湯管路5に排出する
金属溶湯の注湯装置であって、図2,図5に例示するよ
うに、前記注湯管路5を、前記スプール式弁体8の移動
方向と平行な上流側管路41と、その上流側管路41に
対して交差する方向の下流側管路42とを連通接続して
構成し、前記上流側管路41と前記スプール式弁体8の
弁座46とを一連に設けるとともに、前記スプール式弁
体8とその弁棒47とをスプール式弁体8の移動方向に
沿って一連に連結し、前記弁棒47を前記上流側管路4
1内に通して、その操作側端部を、前記上流側管路41
の管路形成部材43に形成した貫通孔48を通して上下
摺動移動操作自在に外方に突出させ、前記弁棒47に、
前記スプール式弁体8を前記注湯位置に移動させたとき
に、前記管路形成部材43の前記上流側管路41と前記
下流側管路42との接続箇所よりも上側の内周面に形成
した受け座61に移動方向から環状に接当して、前記弁
棒47と前記貫通孔48との摺動部62を通しての金属
溶湯Dの漏れ出しを阻止する環状接当面63を設けてあ
る点にある。 〔作用〕スプール式弁体8の弁座46と一連に設けてあ
る上流側管路41内に、スプール式弁体8をその移動方
向に沿って一連に連結してある弁棒47を通して、その
弁棒47の操作で、スプール式弁体8を吸入位置と注湯
位置とに摺動移動させ、スプール式弁体8を注湯位置に
移動させたときに、環状接当面63を、上流側管路41
の管路形成部材43の上流側管路41と下流側管路42
との接続箇所よりも上側の内周面に形成した受け座61
に、移動方向から環状に接当させて、弁棒47と貫通孔
48との摺動部62を通しての金属溶湯Dの漏れ出しを
阻止し、スプール式弁体8を吸入位置に移動させたとき
には、環状接当面63と受け座61との接当を解除す
る。 〔効果〕上流側管路41内に通した弁棒47の操作で、
上流側管路41と一連に設けた弁座46に装着してある
スプール式弁体8を移動させることができ、スプール式
弁体8の弁棒47を注湯管路5とは別の箇所に立ち上げ
る必要もないので、従来のように注湯管路5とシリンダ
1とを接続する接続路83にスプール式弁体8を設ける
場合に比べて、金属溶湯の注湯装置のコンパクト化を図
ることができる。また、弁棒47を上流側管路41内に
通して、その操作側端部を、上流側管路41の管路形成
部材43に形成した貫通孔48を通して上下摺動移動操
作自在に外方に突出させるので、注湯時に、注湯管路5
内の金属溶湯Dが弁棒47と貫通孔48との摺動部62
を通して漏れ出して、ピストン2の移動ストロークに応
じた量の金属溶湯Dを精度良く鋳型Bに注湯できないこ
とがあり、摺動部62を通しての金属溶湯Dの漏れ出し
を防止するために、その摺動部62をシールするシール
材を設けることが考えられるが、高温の金属溶湯Dを取
り扱うので、そのようなシール材を設けにくい問題があ
る。そこで、本発明では、スプール式弁体8を注湯位置
に移動させたときに、環状接当面63を、上流側管路4
1の管路形成部材43の上流側管路41と下流側管路4
2との接続箇所よりも上側の内周面に形成した受け座6
1に、移動方向から環状に接当させて、シール材を設け
ることなく、弁棒47と貫通孔48との摺動部62を通
しての金属溶湯Dの漏れ出しを阻止するので、ピストン
2の移動ストロークに応じた量の金属溶湯を精度良く鋳
型に注湯できる。
徴構成は、図1に例示するように、シリンダ1内のピス
トン2を移動させて金属溶湯Dを吸排作動する溶湯ポン
プ3と、前記シリンダ1に連通されて、そのシリンダ1
から排出される金属溶湯Dを鋳型Bに注湯する注湯管路
5とを設けるとともに、前記シリンダ1と前記注湯管路
5との連通を遮断する吸入位置と、前記シリンダ1と前
記注湯管路5とを連通する注湯位置とに上下摺動移動操
作自在なスプール式弁体8を設け、前記スプール式弁体
8を前記吸入位置に移動させ、かつ、前記シリンダ1と
溶湯炉Cとを連通させた状態での前記ピストン2の吸入
移動で、前記溶湯炉C内の金属溶湯Dを前記シリンダ1
内に吸入し、前記スプール式弁体8を前記注湯位置に移
動させ、かつ、前記シリンダ1と前記溶湯炉Cとの連通
を遮断した状態での前記ピストン2の排出移動で、前記
シリンダ1内の金属溶湯Dを前記注湯管路5に排出する
金属溶湯の注湯装置であって、図2,図5に例示するよ
うに、前記注湯管路5を、前記スプール式弁体8の移動
方向と平行な上流側管路41と、その上流側管路41に
対して交差する方向の下流側管路42とを連通接続して
構成し、前記上流側管路41と前記スプール式弁体8の
弁座46とを一連に設けるとともに、前記スプール式弁
体8とその弁棒47とをスプール式弁体8の移動方向に
沿って一連に連結し、前記弁棒47を前記上流側管路4
1内に通して、その操作側端部を、前記上流側管路41
の管路形成部材43に形成した貫通孔48を通して上下
摺動移動操作自在に外方に突出させ、前記弁棒47に、
前記スプール式弁体8を前記注湯位置に移動させたとき
に、前記管路形成部材43の前記上流側管路41と前記
下流側管路42との接続箇所よりも上側の内周面に形成
した受け座61に移動方向から環状に接当して、前記弁
棒47と前記貫通孔48との摺動部62を通しての金属
溶湯Dの漏れ出しを阻止する環状接当面63を設けてあ
る点にある。 〔作用〕スプール式弁体8の弁座46と一連に設けてあ
る上流側管路41内に、スプール式弁体8をその移動方
向に沿って一連に連結してある弁棒47を通して、その
弁棒47の操作で、スプール式弁体8を吸入位置と注湯
位置とに摺動移動させ、スプール式弁体8を注湯位置に
移動させたときに、環状接当面63を、上流側管路41
の管路形成部材43の上流側管路41と下流側管路42
との接続箇所よりも上側の内周面に形成した受け座61
に、移動方向から環状に接当させて、弁棒47と貫通孔
48との摺動部62を通しての金属溶湯Dの漏れ出しを
阻止し、スプール式弁体8を吸入位置に移動させたとき
には、環状接当面63と受け座61との接当を解除す
る。 〔効果〕上流側管路41内に通した弁棒47の操作で、
上流側管路41と一連に設けた弁座46に装着してある
スプール式弁体8を移動させることができ、スプール式
弁体8の弁棒47を注湯管路5とは別の箇所に立ち上げ
る必要もないので、従来のように注湯管路5とシリンダ
1とを接続する接続路83にスプール式弁体8を設ける
場合に比べて、金属溶湯の注湯装置のコンパクト化を図
ることができる。また、弁棒47を上流側管路41内に
通して、その操作側端部を、上流側管路41の管路形成
部材43に形成した貫通孔48を通して上下摺動移動操
作自在に外方に突出させるので、注湯時に、注湯管路5
内の金属溶湯Dが弁棒47と貫通孔48との摺動部62
を通して漏れ出して、ピストン2の移動ストロークに応
じた量の金属溶湯Dを精度良く鋳型Bに注湯できないこ
とがあり、摺動部62を通しての金属溶湯Dの漏れ出し
を防止するために、その摺動部62をシールするシール
材を設けることが考えられるが、高温の金属溶湯Dを取
り扱うので、そのようなシール材を設けにくい問題があ
る。そこで、本発明では、スプール式弁体8を注湯位置
に移動させたときに、環状接当面63を、上流側管路4
1の管路形成部材43の上流側管路41と下流側管路4
2との接続箇所よりも上側の内周面に形成した受け座6
1に、移動方向から環状に接当させて、シール材を設け
ることなく、弁棒47と貫通孔48との摺動部62を通
しての金属溶湯Dの漏れ出しを阻止するので、ピストン
2の移動ストロークに応じた量の金属溶湯を精度良く鋳
型に注湯できる。
【0005】請求項2記載の発明の特徴構成は、図3,
図4に例示するように、金属溶湯Dの吸排管路4を前記
シリンダ1に連通接続して、前記注湯管路5を前記吸排
管路4を介して前記シリンダ1に連通させるように構成
し、前記スプール式弁体8を、前記吸排管路4を前記溶
湯炉Cに連通させて前記吸排管路4と前記注湯管路5と
の連通を遮断する吸入位置と、前記吸排管路4を前記注
湯管路5に連通させて前記吸排管路4と前記溶湯炉Cと
の連通を遮断する注湯位置とに上下摺動移動操作自在に
設けてある点にある。 〔作用〕スプール式弁体8を吸入位置に移動させた状態
でのピストン2の吸入移動で、溶湯炉C内の金属溶湯D
を吸排管路4を通してシリンダ1内に吸入でき、スプー
ル式弁体8を注湯位置に移動させた状態でのピストン2
の排出移動で、シリンダ1内の金属溶湯Dを吸排管路4
を通して注湯管路5に排出できる。 〔効果〕一つのスプール式弁体8の操作で、溶湯炉C内
の金属溶湯Dをシリンダ1内に吸入したり、シリンダ1
内の金属溶湯Dを注湯管路5に排出したりすることがで
き、金属溶湯の注湯装置の操作の簡略化を図ることがで
きる。尚、図面を参照しながら容易に理解できるよう
に、図中の符号を記入して説明したが、該記入により本
発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
図4に例示するように、金属溶湯Dの吸排管路4を前記
シリンダ1に連通接続して、前記注湯管路5を前記吸排
管路4を介して前記シリンダ1に連通させるように構成
し、前記スプール式弁体8を、前記吸排管路4を前記溶
湯炉Cに連通させて前記吸排管路4と前記注湯管路5と
の連通を遮断する吸入位置と、前記吸排管路4を前記注
湯管路5に連通させて前記吸排管路4と前記溶湯炉Cと
の連通を遮断する注湯位置とに上下摺動移動操作自在に
設けてある点にある。 〔作用〕スプール式弁体8を吸入位置に移動させた状態
でのピストン2の吸入移動で、溶湯炉C内の金属溶湯D
を吸排管路4を通してシリンダ1内に吸入でき、スプー
ル式弁体8を注湯位置に移動させた状態でのピストン2
の排出移動で、シリンダ1内の金属溶湯Dを吸排管路4
を通して注湯管路5に排出できる。 〔効果〕一つのスプール式弁体8の操作で、溶湯炉C内
の金属溶湯Dをシリンダ1内に吸入したり、シリンダ1
内の金属溶湯Dを注湯管路5に排出したりすることがで
き、金属溶湯の注湯装置の操作の簡略化を図ることがで
きる。尚、図面を参照しながら容易に理解できるよう
に、図中の符号を記入して説明したが、該記入により本
発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。図1は、溶湯保持炉( 以下、溶湯炉という) C内の
アルミニウム合金の溶湯(以下、金属溶湯という) Dを
鋳型Bに注湯する金属溶湯の注湯装置Aを示し、シリン
ダ1内のピストン2を移動させて金属溶湯Dを吸排作動
する溶湯ポンプ3と、シリンダ1に連通接続してある金
属溶湯Dの吸排管路4と、シリンダ1から吸排管路4を
通して排出される金属溶湯Dを鋳型Bに注湯する注湯管
路5と、吸排管路4を溶湯炉Cに連通させる状態と注湯
管路5に連通させる状態とに切り換える切換弁機構6と
を設け、金属溶湯Dを鋳型Bに圧入する注湯用ピストン
7を注湯管路5の下流側に設けてある。
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。図1は、溶湯保持炉( 以下、溶湯炉という) C内の
アルミニウム合金の溶湯(以下、金属溶湯という) Dを
鋳型Bに注湯する金属溶湯の注湯装置Aを示し、シリン
ダ1内のピストン2を移動させて金属溶湯Dを吸排作動
する溶湯ポンプ3と、シリンダ1に連通接続してある金
属溶湯Dの吸排管路4と、シリンダ1から吸排管路4を
通して排出される金属溶湯Dを鋳型Bに注湯する注湯管
路5と、吸排管路4を溶湯炉Cに連通させる状態と注湯
管路5に連通させる状態とに切り換える切換弁機構6と
を設け、金属溶湯Dを鋳型Bに圧入する注湯用ピストン
7を注湯管路5の下流側に設けてある。
【0007】前記切換弁機構6は、吸排管路4を溶湯炉
Cに連通させて吸排管路4と注湯管路5との連通を遮断
する吸入位置と、吸排管路4を注湯管路5に連通させて
吸排管路4と溶湯炉Cとの連通を遮断する注湯位置とに
上下摺動移動操作自在なスプール式弁体8を設けて構成
してある。
Cに連通させて吸排管路4と注湯管路5との連通を遮断
する吸入位置と、吸排管路4を注湯管路5に連通させて
吸排管路4と溶湯炉Cとの連通を遮断する注湯位置とに
上下摺動移動操作自在なスプール式弁体8を設けて構成
してある。
【0008】前記溶湯ポンプ3は、セラミック製のシリ
ンダ1をシリンダ軸芯Xが上下方向に沿うように固定し
て、そのシリンダ1内を上下摺動移動自在なセラミック
製のピストン2にセラミック製のロッド9を連結し、ロ
ッド9を昇降させるロッド昇降装置10と、注湯管路5
内の溶湯圧力が設定圧力を越えると金属溶湯Dの一部を
溶湯炉C内に吐出して、その注湯管路5内の溶湯圧力を
減圧するリリーフ弁機構11とを設けてある。
ンダ1をシリンダ軸芯Xが上下方向に沿うように固定し
て、そのシリンダ1内を上下摺動移動自在なセラミック
製のピストン2にセラミック製のロッド9を連結し、ロ
ッド9を昇降させるロッド昇降装置10と、注湯管路5
内の溶湯圧力が設定圧力を越えると金属溶湯Dの一部を
溶湯炉C内に吐出して、その注湯管路5内の溶湯圧力を
減圧するリリーフ弁機構11とを設けてある。
【0009】前記ロッド昇降装置10は、回転自在な螺
軸23を垂直に支持して、ロッド支持アーム24を固定
してある駒部材25をその螺軸23に螺合するととも
に、ロッド支持アーム24の上端に着脱自在に固定して
あるロッド支持具26の雌ネジ部27に、ロッド9の上
部に形成してある雄ネジ部28を着脱自在にねじ込み固
定して、ロッド9をピストン2と共にロッド支持アーム
24に吊り下げ支持し、電動モータMの駆動で螺軸23
を正逆に回転させることで、駒部材25をガイド29で
案内しながら上下移動させて、ロッド9を昇降させるよ
うにしてある。
軸23を垂直に支持して、ロッド支持アーム24を固定
してある駒部材25をその螺軸23に螺合するととも
に、ロッド支持アーム24の上端に着脱自在に固定して
あるロッド支持具26の雌ネジ部27に、ロッド9の上
部に形成してある雄ネジ部28を着脱自在にねじ込み固
定して、ロッド9をピストン2と共にロッド支持アーム
24に吊り下げ支持し、電動モータMの駆動で螺軸23
を正逆に回転させることで、駒部材25をガイド29で
案内しながら上下移動させて、ロッド9を昇降させるよ
うにしてある。
【0010】前記シリンダ1は、図2に示すように、下
部開口12を溶湯炉Cの金属溶湯D中に開放し、かつ、
上部開口13をピストン2の排出移動方向に対向する部
位の溶湯吐出口として形成してある円筒状のシリンダ本
体14と、シリンダ本体14に外側上方から押し付けて
その溶湯吐出口13を塞いでいる可動塞ぎ部材としての
円形のシリンダ底板15とで構成してあり、ピストン2
とシリンダ底板15との間のシリンダ本体14内側にシ
リンダ室16を形成し、シリンダ底板15にロッド9を
上下摺動移動自在に挿通し、吸排管路4を形成してある
セラミック製の吸排管17をシリンダ本体14に固定し
てある。
部開口12を溶湯炉Cの金属溶湯D中に開放し、かつ、
上部開口13をピストン2の排出移動方向に対向する部
位の溶湯吐出口として形成してある円筒状のシリンダ本
体14と、シリンダ本体14に外側上方から押し付けて
その溶湯吐出口13を塞いでいる可動塞ぎ部材としての
円形のシリンダ底板15とで構成してあり、ピストン2
とシリンダ底板15との間のシリンダ本体14内側にシ
リンダ室16を形成し、シリンダ底板15にロッド9を
上下摺動移動自在に挿通し、吸排管路4を形成してある
セラミック製の吸排管17をシリンダ本体14に固定し
てある。
【0011】前記シリンダ本体14の上端部に、内径が
シリンダ本体14の内径よりも大きく、かつ、外径がシ
リンダ本体14と同径の筒状スペーサ18を一体形成
し、その筒状スペーサ18の上部に形成した環状の鍔1
9を、ベースプレート21を介して溶湯炉Cの炉蓋20
にボルト固定して、シリンダ1の全体を溶湯炉C中にお
ける金属溶湯Dの液面昇降範囲のうちの最も低い溶湯液
面( 以下、最低液面という) Lよりも低い位置で金属溶
湯D中に沈むように固定し、筒状スペーサ18の最低液
面Lに近い下端部に貫通孔22を形成してある。
シリンダ本体14の内径よりも大きく、かつ、外径がシ
リンダ本体14と同径の筒状スペーサ18を一体形成
し、その筒状スペーサ18の上部に形成した環状の鍔1
9を、ベースプレート21を介して溶湯炉Cの炉蓋20
にボルト固定して、シリンダ1の全体を溶湯炉C中にお
ける金属溶湯Dの液面昇降範囲のうちの最も低い溶湯液
面( 以下、最低液面という) Lよりも低い位置で金属溶
湯D中に沈むように固定し、筒状スペーサ18の最低液
面Lに近い下端部に貫通孔22を形成してある。
【0012】そして、図3に示すように、スプール式弁
体8を吸入位置に移動させた状態でのピストン2の吸入
移動、つまり、ロッド昇降装置10でロッド9を下降さ
せてピストン2を下方に移動させることにより、ピスト
ン2の移動ストロークに応じた量の金属溶湯Dを溶湯炉
Cから吸排管路4を通してシリンダ室16内に吸入し、
図4に示すように、スプール式弁体8を注湯位置に移動
させた状態でのピストン2の排出移動、つまり、ロッド
昇降装置10でロッド9を上昇させてピストン2を上方
に移動させることにより、ピストン2の移動ストローク
に応じた量の金属溶湯Dをシリンダ室16内から注湯管
路5に排出して、その金属溶湯Dを注湯用ピストン7で
加圧して鋳型Bに注湯するようにしてある。
体8を吸入位置に移動させた状態でのピストン2の吸入
移動、つまり、ロッド昇降装置10でロッド9を下降さ
せてピストン2を下方に移動させることにより、ピスト
ン2の移動ストロークに応じた量の金属溶湯Dを溶湯炉
Cから吸排管路4を通してシリンダ室16内に吸入し、
図4に示すように、スプール式弁体8を注湯位置に移動
させた状態でのピストン2の排出移動、つまり、ロッド
昇降装置10でロッド9を上昇させてピストン2を上方
に移動させることにより、ピストン2の移動ストローク
に応じた量の金属溶湯Dをシリンダ室16内から注湯管
路5に排出して、その金属溶湯Dを注湯用ピストン7で
加圧して鋳型Bに注湯するようにしてある。
【0013】前記リリーフ弁機構11は、シリンダ底板
15の下面側周縁に下向きテーパ面30を環状に形成す
るとともに、シリンダ本体14の内側上端部に上向きテ
ーパ面31を環状に形成して、下向きテーパ面30を上
向きテーパ面31に弾性的に押圧付勢する付勢機構32
を設け、溶湯吐出口であるシリンダ本体15の上部開口
13を最低液面Lよりも低い金属溶湯D中に臨ませて、
スプール式弁体8を注湯位置に移動させた状態でのピス
トン2の排出移動時にシリンダ1内の溶湯圧力が設定圧
力を越えると、その溶湯圧力でシリンダ底板15を弾性
付勢力に抗してシリンダ本体14から離間移動させて、
シリンダ1内の金属溶湯Dを上部開口13から溶湯炉C
内に吐出し、シリンダ1内の溶湯圧力が設定圧力以下に
減圧されると、シリンダ底板15を弾性付勢力でシリン
ダ本体14に押圧して上部開口13を塞ぐようにしてあ
る。
15の下面側周縁に下向きテーパ面30を環状に形成す
るとともに、シリンダ本体14の内側上端部に上向きテ
ーパ面31を環状に形成して、下向きテーパ面30を上
向きテーパ面31に弾性的に押圧付勢する付勢機構32
を設け、溶湯吐出口であるシリンダ本体15の上部開口
13を最低液面Lよりも低い金属溶湯D中に臨ませて、
スプール式弁体8を注湯位置に移動させた状態でのピス
トン2の排出移動時にシリンダ1内の溶湯圧力が設定圧
力を越えると、その溶湯圧力でシリンダ底板15を弾性
付勢力に抗してシリンダ本体14から離間移動させて、
シリンダ1内の金属溶湯Dを上部開口13から溶湯炉C
内に吐出し、シリンダ1内の溶湯圧力が設定圧力以下に
減圧されると、シリンダ底板15を弾性付勢力でシリン
ダ本体14に押圧して上部開口13を塞ぐようにしてあ
る。
【0014】前記付勢機構32は、炉蓋20の上部にス
プリング取付け用金具33を固定するとともに、シリン
ダ底板15に弾性付勢力を伝達する付勢力伝達部材34
の上部を、溶湯炉C中における金属溶湯Dの液面昇降範
囲のうちの最も高い溶湯液面( 以下、最高液面という)
Hよりも上方に突出させて、その付勢力伝達部材34の
上部を、付勢力伝達部材34とスプリング取付け用金具
33とを連結するように装着した圧縮コイルスプリング
35で、シリンダ本体14に向けて弾性付勢するように
構成してある。
プリング取付け用金具33を固定するとともに、シリン
ダ底板15に弾性付勢力を伝達する付勢力伝達部材34
の上部を、溶湯炉C中における金属溶湯Dの液面昇降範
囲のうちの最も高い溶湯液面( 以下、最高液面という)
Hよりも上方に突出させて、その付勢力伝達部材34の
上部を、付勢力伝達部材34とスプリング取付け用金具
33とを連結するように装着した圧縮コイルスプリング
35で、シリンダ本体14に向けて弾性付勢するように
構成してある。
【0015】前記付勢力伝達部材34は、シリンダ底板
15の上面側周縁に載置されるセラミック製の円筒部材
36と、その円筒部材36の上端に載置されるセラミッ
ク製の円板状部材37とで構成してあり、円筒部材36
の下端には切欠き69を形成し、円板状部材37には、
ロッド9の中間部を上下移動自在に貫通支持ずる支持部
38を一体形成してある。前記スプリング取付け用金具
33は、筒状スペーサ18の鍔19に着脱自在にボルト
固定される筒状金具39の内側に、ロッド9を挿通する
貫通孔を備えた環状のスプリング取付け板40を着脱自
在にねじ込み固定して構成してある。
15の上面側周縁に載置されるセラミック製の円筒部材
36と、その円筒部材36の上端に載置されるセラミッ
ク製の円板状部材37とで構成してあり、円筒部材36
の下端には切欠き69を形成し、円板状部材37には、
ロッド9の中間部を上下移動自在に貫通支持ずる支持部
38を一体形成してある。前記スプリング取付け用金具
33は、筒状スペーサ18の鍔19に着脱自在にボルト
固定される筒状金具39の内側に、ロッド9を挿通する
貫通孔を備えた環状のスプリング取付け板40を着脱自
在にねじ込み固定して構成してある。
【0016】従って、ピストン2のメンテナンス時に
は、ロッド9から外したロッド支持具26をロッド支持
アーム24から外すとともに、スプリング取付け用金具
33を鍔19から外して、その状態で、ロッド9をスプ
リング取付け用金具33と付勢力伝達部材34ごと上方
に引き出すことにより、ピストン2をシリンダ本体14
及び筒状スペーサ18の内側から取り出すことができ
る。
は、ロッド9から外したロッド支持具26をロッド支持
アーム24から外すとともに、スプリング取付け用金具
33を鍔19から外して、その状態で、ロッド9をスプ
リング取付け用金具33と付勢力伝達部材34ごと上方
に引き出すことにより、ピストン2をシリンダ本体14
及び筒状スペーサ18の内側から取り出すことができ
る。
【0017】前記注湯管路5は、スプール式弁体8の移
動方向と平行な上流側管路41と、その上流側管路41
に対して交差する方向の下流側管路42とを連通接続し
て構成し、下流側管路42の終端側近くを上流側管路4
1との接続箇所よりも高い位置に延設してある。前記上
流側管路41の上流側管路形成部材43と下流側管路4
2の下流側管路形成部材44とをセラミック材料で構成
し、上流側管路形成部材43を、上流側管路41を形成
してある上流側配管部材70と、上流側配管部材70の
上端に着脱自在に外嵌固定した弁棒抜け止め部材71と
で構成して、弁棒抜け止め部材71に弁棒貫通孔48を
形成してある。
動方向と平行な上流側管路41と、その上流側管路41
に対して交差する方向の下流側管路42とを連通接続し
て構成し、下流側管路42の終端側近くを上流側管路4
1との接続箇所よりも高い位置に延設してある。前記上
流側管路41の上流側管路形成部材43と下流側管路4
2の下流側管路形成部材44とをセラミック材料で構成
し、上流側管路形成部材43を、上流側管路41を形成
してある上流側配管部材70と、上流側配管部材70の
上端に着脱自在に外嵌固定した弁棒抜け止め部材71と
で構成して、弁棒抜け止め部材71に弁棒貫通孔48を
形成してある。
【0018】そして、上流側配管部材70を上流側管路
41と下流側管路42との接続箇所よりも上方に延設し
て、弁棒抜け止め部材71に形成してある弁棒貫通孔4
8が、溶湯ポンプ3の排出作動の停止時に下流側管路4
2内に残っている金属溶湯Dの最大液面高さ位置Pより
も高い位置Qで、上流側管路形成部材43の外側に開口
するように設けてある。
41と下流側管路42との接続箇所よりも上方に延設し
て、弁棒抜け止め部材71に形成してある弁棒貫通孔4
8が、溶湯ポンプ3の排出作動の停止時に下流側管路4
2内に残っている金属溶湯Dの最大液面高さ位置Pより
も高い位置Qで、上流側管路形成部材43の外側に開口
するように設けてある。
【0019】図3,図4に示すように、スプール式弁体
8の弁箱45を上流側配管部材70と一体に形成して、
スプール式弁体8の円筒状弁座46を上流側管路41と
同芯状に一連に設けるとともに、スプール式弁体8とそ
の弁棒47とをスプール式弁体8の移動方向に沿ってセ
ラミック材料で同芯状に一体形成して一連に連結し、弁
棒47を上流側管路41内に通して、その操作側端部を
弁棒貫通孔48を通して上下摺動移動操作自在に外方に
突出させ、弁箱45の横側に吸排管17に連結して、弁
座46の内側と吸排管路4とを連通する連通孔49を弁
箱45に貫通形成してある。
8の弁箱45を上流側配管部材70と一体に形成して、
スプール式弁体8の円筒状弁座46を上流側管路41と
同芯状に一連に設けるとともに、スプール式弁体8とそ
の弁棒47とをスプール式弁体8の移動方向に沿ってセ
ラミック材料で同芯状に一体形成して一連に連結し、弁
棒47を上流側管路41内に通して、その操作側端部を
弁棒貫通孔48を通して上下摺動移動操作自在に外方に
突出させ、弁箱45の横側に吸排管17に連結して、弁
座46の内側と吸排管路4とを連通する連通孔49を弁
箱45に貫通形成してある。
【0020】前記弁棒47は、下端側をスプール式弁体
8で塞いだ筒状に形成するとともに、その上端開口50
を塞ぐキャップ51を着脱自在に固定して、上流側管路
41内の金属溶湯Dを加熱する電気ヒータ52を上端開
口50からその内側に挿抜自在に挿入してあり、エアシ
リンダ53のピストンとキャップ51とを連結棒54で
着脱自在に連結して、エアシリンダ53の駆動でスプー
ル式弁体8を吸入位置と注湯位置とに切換移動させるよ
うにしてある。
8で塞いだ筒状に形成するとともに、その上端開口50
を塞ぐキャップ51を着脱自在に固定して、上流側管路
41内の金属溶湯Dを加熱する電気ヒータ52を上端開
口50からその内側に挿抜自在に挿入してあり、エアシ
リンダ53のピストンとキャップ51とを連結棒54で
着脱自在に連結して、エアシリンダ53の駆動でスプー
ル式弁体8を吸入位置と注湯位置とに切換移動させるよ
うにしてある。
【0021】前記スプール式弁体8は、径方向に貫通す
る第1湯路55と径方向に貫通する第2湯路56とを上
下に間隔を隔てて形成するとともに、これらの湯路5
5,56どうしを連通する連通湯路57を中心部に形成
して、図3に示すように、第1湯路55が吸排管路4に
連通し、かつ、第2湯路56が溶湯炉Cに連通する吸入
位置と、図4に示すように、第1湯路55が上流側管路
41に連通し、かつ、第2湯路56が吸排管路4に連通
する排出位置とに亘って弁座46に沿って上下摺動移動
操作に設けてある。
る第1湯路55と径方向に貫通する第2湯路56とを上
下に間隔を隔てて形成するとともに、これらの湯路5
5,56どうしを連通する連通湯路57を中心部に形成
して、図3に示すように、第1湯路55が吸排管路4に
連通し、かつ、第2湯路56が溶湯炉Cに連通する吸入
位置と、図4に示すように、第1湯路55が上流側管路
41に連通し、かつ、第2湯路56が吸排管路4に連通
する排出位置とに亘って弁座46に沿って上下摺動移動
操作に設けてある。
【0022】前記スプール式弁体8に、そのスプール式
弁体8を吸入位置に移動させたときに、弁箱45の上流
側管路41側に部分円錐状に形成した環状の受け座58
に、上流側管路41の内側で移動方向から環状に接当し
て、スプール式弁体8と弁座46との摺動部59を通し
ての、吸排管路4と、その吸排管路4との連通を遮断し
ている注湯管路5とに亘る金属溶湯Dの移動を阻止する
部分球面状の環状接当面60を設けて、図3に示すよう
に、スプール式弁体8を吸入位置に移動させてピストン
2を吸入移動させたときに、注湯管路5に残っている金
属溶湯Dが摺動部59を通してシリンダ1側に吸入され
るのを防止してある。
弁体8を吸入位置に移動させたときに、弁箱45の上流
側管路41側に部分円錐状に形成した環状の受け座58
に、上流側管路41の内側で移動方向から環状に接当し
て、スプール式弁体8と弁座46との摺動部59を通し
ての、吸排管路4と、その吸排管路4との連通を遮断し
ている注湯管路5とに亘る金属溶湯Dの移動を阻止する
部分球面状の環状接当面60を設けて、図3に示すよう
に、スプール式弁体8を吸入位置に移動させてピストン
2を吸入移動させたときに、注湯管路5に残っている金
属溶湯Dが摺動部59を通してシリンダ1側に吸入され
るのを防止してある。
【0023】前記弁棒47の上部外周側に形成した抜け
止め用の大径部64に、図5に示すように、スプール式
弁体8を注湯位置に移動させたときに、上流側管路形成
部材43の上流側管路41と下流側管路42との接続箇
所よりも上側の内周面、つまり、弁棒抜け止め部材71
の管路内側に臨む端面に形成した受け座61に移動方向
から環状に接当して、弁棒47と弁棒貫通孔48との摺
動部62を通しての金属溶湯Dの漏れ出しを阻止する部
分球面状の環状接当面63を設けて、弁棒47と弁棒貫
通孔48との摺動部62を通しての金属溶湯Dの漏れ出
しを防止してある。
止め用の大径部64に、図5に示すように、スプール式
弁体8を注湯位置に移動させたときに、上流側管路形成
部材43の上流側管路41と下流側管路42との接続箇
所よりも上側の内周面、つまり、弁棒抜け止め部材71
の管路内側に臨む端面に形成した受け座61に移動方向
から環状に接当して、弁棒47と弁棒貫通孔48との摺
動部62を通しての金属溶湯Dの漏れ出しを阻止する部
分球面状の環状接当面63を設けて、弁棒47と弁棒貫
通孔48との摺動部62を通しての金属溶湯Dの漏れ出
しを防止してある。
【0024】また、エアシリンダ53とキャップ51と
を連結している連結棒54を外すとともに、弁棒抜け止
め部材71を上流側配管部材70から外すことによっ
て、弁棒47をスプール式弁体8と共に上流側配管部材
70から抜き出すことができるので、弁棒47とスプー
ル式弁体8に対するメンテナンス作業が容易に行える。
を連結している連結棒54を外すとともに、弁棒抜け止
め部材71を上流側配管部材70から外すことによっ
て、弁棒47をスプール式弁体8と共に上流側配管部材
70から抜き出すことができるので、弁棒47とスプー
ル式弁体8に対するメンテナンス作業が容易に行える。
【0025】〔その他の実施形態〕 1.本発明による金属溶湯の注湯装置は、弁棒と、上流
側管路の管路形成部材に形成した貫通孔との摺動部が、
溶湯炉の金属溶湯中に沈むように設けてあっても良い。 2.本発明による金属溶湯の注湯装置は、ピストンを上
昇させて金属溶湯をシリンダ内に吸入し、ピストンを下
降させて金属溶湯をシリンダ内から排出する溶湯ポンプ
を設けてあっても良い。
側管路の管路形成部材に形成した貫通孔との摺動部が、
溶湯炉の金属溶湯中に沈むように設けてあっても良い。 2.本発明による金属溶湯の注湯装置は、ピストンを上
昇させて金属溶湯をシリンダ内に吸入し、ピストンを下
降させて金属溶湯をシリンダ内から排出する溶湯ポンプ
を設けてあっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属溶湯の注湯装置の一部断面側面図
【図2】要部の一部断面側面図
【図3】要部の拡大断面図
【図4】要部の拡大断面図
【図5】要部の拡大断面図
【図6】従来技術を示す概略断面側面図
1 シリンダ 2 ピストン 3 溶湯ポンプ 4 吸排管路 5 注湯管路 8 スプール式弁体 41 上流側管路 42 下流側管路 43 管路形成部材 46 弁座 47 弁棒 48 貫通孔 61 受け座 62 摺動部 63 環状接当面 B 鋳型 C 溶湯炉 D 金属溶湯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 宏 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 中川 賢一 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 Fターム(参考) 4E014 LA10 LA18
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダ内のピストンを移動させて金属
溶湯を吸排作動する溶湯ポンプと、前記シリンダに連通
されて、そのシリンダから排出される金属溶湯を鋳型に
注湯する注湯管路とを設けるとともに、 前記シリンダと前記注湯管路との連通を遮断する吸入位
置と、前記シリンダと前記注湯管路とを連通する注湯位
置とに上下摺動移動操作自在なスプール式弁体を設け、 前記スプール式弁体を前記吸入位置に移動させ、かつ、
前記シリンダと溶湯炉とを連通させた状態での前記ピス
トンの吸入移動で、前記溶湯炉内の金属溶湯を前記シリ
ンダ内に吸入し、前記スプール式弁体を前記注湯位置に
移動させ、かつ、前記シリンダと前記溶湯炉との連通を
遮断した状態での前記ピストンの排出移動で、前記シリ
ンダ内の金属溶湯を前記注湯管路に排出する金属溶湯の
注湯装置であって、 前記注湯管路を、前記スプール式弁体の移動方向と平行
な上流側管路と、その上流側管路に対して交差する方向
の下流側管路とを連通接続して構成し、 前記上流側管路と前記スプール式弁体の弁座とを一連に
設けるとともに、前記スプール式弁体とその弁棒とをス
プール式弁体の移動方向に沿って一連に連結し、 前記弁棒を前記上流側管路内に通して、その操作側端部
を、前記上流側管路の管路形成部材に形成した貫通孔を
通して上下摺動移動操作自在に外方に突出させ、 前記弁棒に、前記スプール式弁体を前記注湯位置に移動
させたときに、前記管路形成部材の前記上流側管路と前
記下流側管路との接続箇所よりも上側の内周面に形成し
た受け座に移動方向から環状に接当して、前記弁棒と前
記貫通孔との摺動部を通しての金属溶湯の漏れ出しを阻
止する環状接当面を設けてある金属溶湯の注湯装置。 - 【請求項2】 金属溶湯の吸排管路を前記シリンダに連
通接続して、前記注湯管路を前記吸排管路を介して前記
シリンダに連通させるように構成し、 前記スプール式弁体を、前記吸排管路を前記溶湯炉に連
通させて前記吸排管路と前記注湯管路との連通を遮断す
る吸入位置と、前記吸排管路を前記注湯管路に連通させ
て前記吸排管路と前記溶湯炉との連通を遮断する注湯位
置とに上下摺動移動操作自在に設けてある請求項1記載
の金属溶湯の注湯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000111633A JP2001293558A (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | 金属溶湯の注湯装置 |
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---|---|---|---|
JP2000111633A JP2001293558A (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | 金属溶湯の注湯装置 |
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---|---|
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2000
- 2000-04-13 JP JP2000111633A patent/JP2001293558A/ja active Pending
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