JP2001292120A - デジタル放送受信装置 - Google Patents
デジタル放送受信装置Info
- Publication number
- JP2001292120A JP2001292120A JP2000108199A JP2000108199A JP2001292120A JP 2001292120 A JP2001292120 A JP 2001292120A JP 2000108199 A JP2000108199 A JP 2000108199A JP 2000108199 A JP2000108199 A JP 2000108199A JP 2001292120 A JP2001292120 A JP 2001292120A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- circuit
- transmission
- digital broadcast
- response
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Abstract
延波が存在するときでも、シンボル間干渉の影響を軽減
させて、ガードインターバル内の遅延波による、波形等
化を行わないときと同程度まで、改善させる。 【解決手段】 伝送路特性推定ユニット5と、SP抽出
復調ユニット6とによって、伝送路におけるマルチパス
の伝達関数を推定し、これを打ち消すように、等化器と
なるFIRフィルタ回路9を動作させて、マルチパスを
キャンセルさせながら、受信復調ユニット2の複素除算
回路12、信号復調回路13によって、受信した信号を
復調させる。
Description
のデジタル信号を受信して復調するデジタル放送受信装
置に係わり、特にマルチパス環境下およびSFN(単一
周波数網)における、ガードインターバルを越える遅延
波が発生しても、シンボル間干渉が発生し難くして、伝
送特性への影響を軽減させるようにしたデジタル放送受
信装置に関する。
どを受信するデジタル放送受信装置に関するもので、O
FDM信号に与えたガードインターバルを越える遅延波
が到来したとき、パイロットキャリアの復調結果からマ
ルチパスの遅延時間、強度を推定し、この推定結果を基
に等化器を動作させることで、ガードインターバルを越
えるマルチパス環境下でも、シンボル間干渉による特性
劣化を軽減させ、受信を可能にするものである。
ル間干渉を避けるため、送信側で、有効シンボル期間に
ガードインターバル期間を付加して信号を送出し、これ
を受信した受信側で、遅延波の遅延時間がガードインタ
ーバル長以内であれば、シンボル間干渉が生じないよう
に、ウインドウで有効シンボルを切り出し、復調するよ
うにしている。従来のデジタル放送受信装置としては、
特開平11−298434号公報に記載“OFDM復調
装置”が知られている。
た従来のデジタル放送受信装置によれば、遅延波の遅延
時間がガードインターバル長を越える場合、シンボル間
干渉が生じる遅延波の等化は、FFT回路の前段で受信
信号の自己相関を求め、そのピーク、位相を検出して適
応等化フィルタのフィルタ係数を設定することによって
なされているため、遅延パス数の増える毎に最適値への
収束に時間がかかるという問題があった。
越える遅延時間の遅延波が存在するときでも、シンボル
間干渉の影響を軽減させて、ガードインターバル内の遅
延波による波形等化を行わないときと同程度まで改善さ
せることができるデジタル放送受信装置を提供すること
にある。
めに本発明は、請求項1では、デジタル放送信号を受信
して受信信号を生成するとともに、この受信信号を復調
して情報を再生するデジタル放送受信装置において、受
信信号内に含まれているパイロット信号R(ω)と予め
保持している送信リファレンス信号S(ω)とに基づ
き、マルチパスの伝送路応答H’(ω)を推定するマル
チパス側伝送応答算出手段と、周波数特性W(ω)のフ
ィルタを有する波形等化器を含む伝送路を経由した受信
信号内に含まれているパイロット信号Y(ω)と予め保
持している送信リファレンス信号S(ω)とに基づき、
波形等化器を含めた伝送路応答Z’(ω)を推定する主
経路側伝送応答算出手段と、この主経路側伝送応答算出
手段で得られた伝送路応答Z’(ω)と前記マルチパス
側伝送応答算出手段で得られた伝送路応答H’(ω)と
に基づき、シンボル間干渉による伝送特性を軽減させる
ように、前記波形等化器を制御する波形等化器制御手段
とを備えることを特徴としている。
放送受信装置において、前記波形等化器の係数更新頻
度、伝送路の周波数応答の推定頻度を減少させて、装置
内で使用される1つのIFFT回路または1つのFFT
回路に、時分割でIFFT処理、FFT処理とを行わせ
ることを特徴としている。
チパス側伝送応答算出手段は受信信号内に含まれている
パイロット信号R(ω)と予め保持している送信リファ
レンス信号S(ω)とに基づき、マルチパスの伝送路応
答H’(ω)を推定する。主経路側伝送応答算出手段
は、周波数特性W(ω)のフィルタを有する波形等化器
を含む伝送路を経由した受信信号内に含まれているパイ
ロット信号Y(ω)と予め保持している送信リファレン
ス信号S(ω)とに基づき、波形等化器を含めた伝送路
応答Z’(ω)を推定する。この主経路側伝送応答算出
手段で得られた伝送路応答Z’(ω)と前記マルチパス
側伝送応答算出手段で得られた伝送路応答H’(ω)と
に基づき、波形等化器制御手段は、シンボル間干渉によ
る伝送特性を軽減させるように、前記波形等化器を制御
する。これにより、ガードインターバル長を越える遅延
時間の遅延波が存在するときでも、シンボル間干渉の影
響を軽減させて、ガードインターバル内の遅延波による
波形等化を行わないときと同程度まで改善させる。
頻度、伝送路の周波数応答の推定頻度を減少させて、装
置内で使用される1つのIFFT回路、または1つのF
FT回路に、時分割でIFFT処理と、FFT処理とを
行わせることにより、装置全体の部品点数を低減させな
がら、ガードインターバル長を越える遅延時間の遅延波
が存在するときでも、シンボル間干渉の影響を軽減させ
て、ガードインターバル内の遅延波による波形等化を行
わないときと同程度まで改善させる。
本発明によるデジタル放送受信装置の詳細な説明に先だ
って、本発明によるデジタル放送受信装置の動作原理に
ついて説明する。
装置1として、等化器となるFIRフィルタ回路9、減
算回路8、ウインドウ回路10、FFT回路11、複素
除算回路12、信号復調回路13からなる受信復調ユニ
ット2と、基準SP(SP;スキャッタードパイロット
信号)ユニット3と、SP抽出回路14、SP復調回路
15からなるSP抽出復調ユニット4と、ウインドウ回
路16、FFT回路17からなる伝送路特性推定ユニッ
ト5と、SP抽出回路18、SP復調回路19からなる
SP抽出復調ユニット6と、残差情報検出回路(キャン
セル残渣演算回路)20、IFFT回路21、係数抽出
回路22からなるFIRフィルタ係数生成ユニット7と
を備えるものを想定する。
特性推定ユニット5とSP抽出復調ユニット6とによっ
て、受信復調ユニット2の伝送路におけるマルチパスの
伝達関数“H’(ω)”を推定し、FIRフィルタ係数
生成ユニット7によってこれを打ち消すように、等化器
となるFIRフィルタ回路9を動作させて、マルチパス
をキャンセルさせる機能を持たせる。
信装置1のマルチパスキャンセル動作について説明す
る。
ト信号を“S(ω)”とし、伝送路における主波以外の
マルチパスによる周波数特性を“H(ω)”とすると、
デジタル放送送信装置(図示は省略する)から送信され
た送信信号のパイロット信号“S(ω)”が“S(ω)
(1+H(ω))”として、デジタル放送受信装置1に
入力される。
“R(ω)”とすると、次式によって観測点aにおける
伝達関数“F(ω)”を表わすことができる。
の周波数特性を“W(ω)”とすると、次式によって観
測点bにおけるパイロット信号“Y(ω)”を表わすこ
とができる。
整理すると、次式が得られることから、
aから観測点bまでの伝達関数“C(ω)”を表わすこ
とができる。
って伝送路と、等化器とを合わせた伝達関数“Z
(ω)”を求めることができる。
“W(ω)=H(ω)”であるから、次式によってキャ
ンセル残差信号“Err(ω)”を表わすことができ
る。
ル残差信号“Err(ω)”が最小となるように、FI
Rフィルタ回路9のタップ係数を制御することにより、
マルチパスをキャンセルさせることができる。
各SP抽出復調ユニット4,6の各SP復調回路15,
19の復調タイミングをとりながら、伝送路特性推定ユ
ニット5のウインドウ回路16、FFT回路17、SP
抽出復調ユニット6のSP抽出回路18、SP復調回路
19によって、“i”をシンボル番号とする、観測点a
における信号の伝達関数“F(i,ω)”を推定させ、
これを残差情報抽出回路20に導くとともに、受信復調
ユニット2のFIRフィルタ回路9、減算回路8、ウイ
ンドウ回路10、FFT回路11、SP抽出復調ユニッ
ト4のSP抽出回路14、SP復調回路15によって、
“i”をシンボル番号とする、観測点bにおける伝送路
と等化器とを含めた伝送関数“Z(i,ω)”を推定さ
せ、これを残差情報抽出回路20に導いて、キャンセル
残差信号“Err(i,ω)”を推定させる。
号“Err(i,ω)”をIFFT回路21に導いて、
IDFT処理またはIFFT処理させ、1シンボル当た
りN個の複素情報を持つ時間領域の信号“err(i,
n)”に変換させて、観測点bにおけるインパルスレス
ポンスを求めさせる。但し、“n”はIDFT処理また
はIFFT処理における変換ポイント数“N”に対し、
“0≦n<N”を満たす整数である。
“err(i,n)”を係数抽出回路22に導いて、F
IRフィルタ回路9のタップ係数“w(i,m)”を求
めさせる。
間の番号が“M”であると仮定すると、FIRフィルタ
回路9に要求される最大タップ長を“M”にしなければ
ならないことから、FIRフィルタ回路9のタップ番号
を“m”にする。但し、“m”はマルチパスが存在する
最大遅延時間の番号“M”に対し、“0≦m<M”を満
たす整数である。
あることから、FIRフィルタ回路9を制御するとき、
時間領域の信号“err(i,n)”において、主波の
番号である“n=0”およびFIRフィルタ回路9の制
限外の番号である“n>M”を切り捨て、マルチパスキ
ャンセル後の残差を示すインパルスレスポンス“err
(i,m)”のみを取り出させ、次式によってFIRフ
ィルタ回路9のタップ係数“w(i,m)”を求めさ
せ、これをFIRフィルタ回路9に導き、マルチパスを
キャンセルさせる。
がら、上述した基本原理を用いた本発明によるデジタル
放送受信装置について詳細に説明する。なお、ここで
は、図1を本発明によるデジタル放送受信装置の実施形
態を示すブロック図として説明する。
ジタル放送送信装置(図示は省略する)から送信された
送信信号、例えば図2に示すようなISDB(Integrat
ed Services Digital Broadcasting)−Tで使用される
OFDM信号(Orthogonal Freguency Division Multip
lex signal)を受信し、この送信信号に含まれている情
報を再生する受信復調ユニット2と、送信信号に含まれ
ているSP信号“Y(i,ω)”を抽出するのに必要な
基準SP信号(送信リファレンス信号)“S_REF
(ω)”を生成する基準SPユニット3と、この基準S
Pユニット3から出力される基準SP信号“S_REF
(ω)”を用いて、受信復調ユニット2の信号処理途中
で得られた周波数軸上のベースバンド信号Y_all
(i,ω)からSP信号“Y(i,ω)”を抽出し、信
号キャリア全体に対する伝送路応答となる伝達関数
“Z’(i,ω)”を推定するSP抽出復調ユニット4
と、デジタル放送送信装置から送信された送信信号を受
信して、受信復調ユニット2の等化器部分を除く伝送路
を模擬して、この伝送路を通過した信号を生成する伝送
路特性推定ユニット5と、基準SPユニット3から出力
される基準SP信号“S_REF(ω)”を用いて、伝
送路特性推定ユニット5から出力される周波数軸上のベ
ースバンド信号“R_all(i,ω)”からSP信号
“R(i,ω)”を抽出し、信号キャリア全体に対する
伝送路応答となる伝達関数“F’(i,ω)”を推定す
るSP抽出復調ユニット6と、これら各SP抽出復調ユ
ニット4,6から出力される各伝達関数“Z’(i,
ω)”、“F’(i,ω)”を用いて、タップ係数“w
(i,m)”を求め、受信復調ユニット2のFIRフィ
ルタ回路9を制御し、マルチパスをキャンセルさせるF
IRフィルタ係数生成ユニット7とを備えており、伝送
路特性推定ユニット5と、SP抽出復調ユニット6とに
よって、伝送路におけるマルチパスの伝達関数を推定
し、これを打ち消すように、等化器となるFIRフィル
タ回路9を動作させて、マルチパスをキャンセルさせな
がら、受信復調ユニット2の複素除算回路12、信号復
調回路13によって、受信した信号を復調させる。
た信号をA/D変換処理して得られたISDB−Tで使
用されるOFDM信号R(i,t)を取り込むととも
に、このOFDM信号から、帰還された等化済みの信号
を減算する減算回路8と、入力されたタップ係数“w
(i,m)”に基づき、減算回路8から出力される信号
をフィルタリングして波形等化させ、減算回路8に帰還
させるFIRフィルタ回路(Finite Inpulse Response
circuit)9と、入力されたクロック信号を用いて、減
算回路8から出力される等化処理済みの信号から有効シ
ンボル期間を切り出すウインドウ回路10と、このウイ
ンドウ回路10から出力される信号を高速フーリェ変換
して、周波数軸上のベースバンド信号Y_all(i,
ω)を生成するFFT回路(Fast Fourier Transform c
ircuit)11と、SP抽出復調ユニット4から出力され
る伝達関数“Z’(i,ω)”を用いて、FFT回路1
1から出力される周波数軸上のベースバンド信号Y_a
ll(i,ω)を複素除算し、位相調整、振幅調整を行
う複素除算回路12と、この複素除算回路12から出力
される信号を復調処理して、受信処理で得られた信号中
の情報を再生する信号復調回路13とを備えている。
7から出力されるタップ係数“w(i,m)”に応じ
て、FIRフィルタ回路9のフィルタ特性を調整して、
受信処理で得られた信号をA/D変換処理して得られた
信号R(i,t)中に含まれるマルチパス成分をキャン
セルさせるとともに、受信信号中に含まれる有効成分を
切り出して、高速フーリェ変換し、これによって得られ
た周波数軸上のベースバンド信号Y_all(i,ω)
をSP抽出復調ユニット4に供給しながら、SP抽出復
調ユニット4から出力される伝達関数“Z’(i,
ω)”を用いて、周波数軸上のベースバンド信号Y_a
ll(i,ω)を複素除算した後、復調処理して、受信
処理で得られた信号中の情報を再生する。
のベースバンド信号Y_all(i,ω)に含まれるS
P信号を復調するのに必要な基準SP信号、例えば受信
信号をA/D変換処理して得られた信号R(i,t)が
図2に示すようにISDB−Tで使用されるOFDM信
号であるときには、OFDMシンボル番号毎にSP信号
の周波数配置が異なるとともに、4シンボルで完結して
いることから、前の3シンボル分を含むSP信号“Y
(i−1,ω)”、“Y(i−2,ω)”、“Y(i−
3,ω)”を復調するのに必要な基準SP信号“S
(0,ω)”、“S(2,ω)”、“S(3,ω)”を
1つにまとめて“ΣS(j,ω)”(但し、jは0≦j
≦3を満たす整数)にするとともに、これを基準SP信
号“S_REF(ω)”として、各SP抽出復調ユニッ
ト4,6に供給する。
ット2のFFT回路11から出力された周波数軸上のベ
ースバンド信号Y_all(i,ω)に含まれるSP信
号、すなわち抽出対象となるSP信号を基準として、前
にある3シンボル分を含むSP信号“Y(i−1,
ω)”、“Y(i−2,ω)”、“Y(i−3,ω)”
を抽出し、これらを1つにまとめて“ΣY(j,ω)”
(但し、jはi−3≦j≦iを満たす整数)にするとと
もに、これをSP信号“Y_sp(i,ω)”として出
力するSP抽出回路14と、基準SPユニット3から出
力される基準SP信号“S_REF(ω)”を用いて、
SP抽出回路14から出力されるSP信号“Y_sp
(i,ω)”を複素除算し、等化器を含めた全SP信号
に対する伝達関数“Z’_P(i,ω)”を求めるとと
もに、各SP信号が周波数方向に対し、3キャリア毎、
また時間方向に対して、4シンボル毎に挿入されている
ことを利用して、これら各伝達関数“Z’_P(i,
ω)”の周波数方向を低域通過フィルタリング処理し、
信号キャリア全体に対する伝送路応答となる伝達関数
“Z’(i,ω)”を推定するSP復調回路15とを備
えている。
11から出力される周波数軸上のベースバンド信号Y_
all(i,ω)に含まれるSP信号“Y(i−1,
ω)”、“Y(i−2,ω)”、“Y(i−3,ω)”
を抽出するとともに、基準SPユニット3から出力され
る基準信号“S_REF(ω)”を用いて、SP信号
“Y(i−1,ω)”、“Y(i−2,ω)”、“Y
(i−3,ω)”を複素除算し、等化器を含めた全SP
信号に対する伝達関数“Z’_P(i,ω)”を求める
とともに、各伝達関数“Z’_P(i,ω)”の周波数
方向を低域通過フィルタリング処理して、信号キャリア
全体に対する伝送路応答となる伝達関数“Z’(i,
ω)”を推定し、これをFIRフィルタ係数生成ユニッ
ト7と、複素除算回路12とに供給する。
復調ユニット2のウインドウ回路10と同じ特性を持
ち、ウインドウ回路10に入力されているクロック信号
と同じクロック信号を用いて、受信信号をA/D変換処
理して得られた信号R(i,t)、例えば図2に示すよ
うなISDB−Tで使用されるOFDM信号から有効シ
ンボル期間を切り出すウインドウ回路16と、受信復調
ユニット2のFFT回路11と同じ特性を持ち、ウイン
ドウ回路16から出力される信号を高速フーリェ変換し
て、周波数軸上のベースバンド信号R_all(i,
ω)を生成するFFT回路17とを備えており、受信復
調ユニット2のウインドウ回路10に入力されているク
ロック信号と同じクロック信号を用いて、受信信号中に
含まれる有効成分を切り出して、高速フーリェ変換し、
これによって得られた周波数軸上のベースバンド信号R
_all(i,ω)をSP抽出復調ユニット6に供給す
る。
定ユニット5のFFT回路17から出力された周波数軸
上のベースバンド信号R_all(i,ω)に含まれる
SP信号、すなわち抽出対象となるSP信号を基準とし
て、前にある3シンボル分を含むSP信号“R(i−
1,ω)”、“R(i−2,ω)”、“R(i−3,
ω)”を抽出し、これらを1つにまとめて“ΣR(j,
ω)”(但し、jはi−3≦j≦iを満たす整数)にす
るとともに、これをSP信号“R_sp(i,ω)”と
して出力するSP抽出回路18と、基準SPユニット3
から出力される基準SP信号“S_REF(ω)”を用
いて、SP抽出回路18から出力されるSP信号“R_
sp(i,ω)”を複素除算し、等化器を除いた全SP
信号に対する伝達関数“F’_P(i,ω)”を求める
とともに、各SP信号が周波数方向に対して、3キャリ
ア毎、また時間方向に対して、4シンボル毎に挿入され
ていることを利用して、これら各伝達関数“F’_P
(i,ω)”の周波数方向を低域通過フィルタリング処
理し、信号キャリア全体に対する伝送路応答となる伝達
関数“F’(i,ω)”を推定するSP復調回路19と
を備えている。
T回路17から出力される周波数軸上のベースバンド信
号R_all(i,ω)に含まれるSP信号“R(i−
1,ω)”、“R(i−2,ω)”、“R(i−3,
ω)”を抽出するとともに、基準SPユニット3から出
力される基準信号“S_REF(ω)”を用いて、SP
信号“R(i−1,ω)”、“R(i−2,ω)”、
“R(i−3,ω)”を複素除算し、等化器を除いた全
SP信号に対する伝達関数“F’_P(i,ω)”を求
めるとともに、各伝達関数“F’_P(i,ω)”の周
波数方向を低域通過フィルタリング処理して、信号キャ
リア全体に対する伝送路応答となる伝達関数“F’
(i,ω)”を推定し、これをFIRフィルタ係数生成
ユニット7に供給する。
P抽出復調ユニット6から出力される伝達関数“F’
(i,ω)”、すなわち観測点aの信号に対する伝達関
数“F’(i,ω)”と、SP抽出復調ユニット4から
出力される伝達関数“Z’(i,ω)”、すなわち観測
点bにおける伝送路と等化器とを含めた伝送関数“Z’
(i,ω)”とに基づき、前記(6)式に示す演算を行
って、キャンセル残差信号“Err(i,ω)”を推定
する残差情報検出回路(キャンセル残差演算回路)20
と、この残差情報検出回路20から出力されるキャンセ
ル残差信号“Err(i,ω)”を逆離散(ディスクリ
ート)フーリェ変換処理または逆フーリェ変換して、1
シンボル当たりN個の複素情報を持つ時間領域のインパ
ルスレスポンス“err(i,n)”を求めるIFFT
回路(Inverse Fast Fourier Transform circuit)21
と、このIFFT回路21から出力されるインパルスレ
スポンス“err(i,n)”に基づき、主波の番号で
ある“n=0”およびマルチパスが存在する最大遅延時
間の番号“M”に対応して設定されているFIRフィル
タ回路9の最大タップ長“M”に応じたタップ番号であ
る“n>M”を除く部分を切り出すとともに、前記
(7)式で示される演算を行ってFIRフィルタ回路9
のタップ係数“w(i,m)”を求め、これを受信復調
ユニット2のウインドウ回路10が切出しを行っていな
いタイミングで出力する係数抽出回路22とを備えてい
る。
される伝達関数“F’(i,ω)”と、SP抽出復調ユ
ニット4から出力される伝達関数“Z’(i,ω)”と
に基づき、前記(6)式に示す演算を行って、キャンセ
ル残差信号“Err(i,ω)”を推定するとともに、
キャンセル残差信号“Err(i,ω)”を逆離散フー
リェ変換処理または逆フーリェ変換して、1シンボル当
たりN個の複素情報を持つ時間領域のインパルスレスポ
ンス“err(i,n)”を求め、このインパルスレス
ポンス“err(i,n)”から主波の番号である“n
=0”およびマルチパスが存在する最大遅延時間の番号
“M”に対応した、“n>M”を除く部分を切り出し、
前記(7)式で示される演算を行ってFIRフィルタ回
路9のタップ係数“w(i,m)”を求めた後、受信復
調ユニット2のウインドウ回路10が切出しを行ってい
ないタイミングで、タップ係数“w(i,m)”をFI
Rフィルタ回路9に供給し、フィルタリング特性を更新
させる。
性推定ユニット5と、SP抽出復調ユニット6とによっ
て、伝送路におけるマルチパスの伝達関数を推定し、こ
れを打ち消すように、等化器となるFIRフィルタ回路
9を動作させて、マルチパスをキャンセルさせながら、
受信復調ユニット2の複素除算回路12、信号復調回路
13によって、受信した信号を復調させるようにしてい
るので、ガードインターバル長を越える遅延時間の遅延
波が存在するときでも、シンボル間干渉の影響を軽減さ
せて、ガードインターバル内の遅延波による、波形等化
を行わないときと同程度まで、改善させることができ
る。
いない期間で、FIRフィルタ回路9のタップ係数を更
新しているので、本線への影響を軽減させることができ
る。
態では、FIRフィルタ回路9のタップ係数を更新した
後、4シンボル以上、経過した後、SP復調回路15で
フィルタ係数更新後の周波数特性を求めているので、最
短で係数更新間隔が4シンボルに1回の割合になり、F
FT回路が計算を行わないシンボル期間が発生しないこ
とから、IFFT回路21と、FFT回路17とを独立
させなければならない。
5シンボル以上に1回の割合にすると、FFT回路17
で計算を行わないですむシンボル期間が発生することか
ら、図3に示すように、時分割でIFFT回路21にI
FFT処理とFFT処理とを行わせても良い。
の部品点数を低減させることができる。
信号として、SP信号を使用するようにしているが、こ
のようなSP信号以外の信号、例えば一般的なOFDM
伝送方式で使用されている振幅/位相基準伝送用のキャ
リア信号であれば、パイロット信号として、どのような
信号を使用しても良い。
求項1のデジタル放送受信装置では、ガードインターバ
ル長を越える遅延時間の遅延波が存在するときでも、シ
ンボル間干渉の影響を軽減させて、ガードインターバル
内の遅延波による波形等化を行わないときと同程度まで
改善させることができる。
置全体の部品点数を低減させながら、ガードインターバ
ル長を越える遅延時間の遅延波が存在するときでも、シ
ンボル間干渉の影響を軽減させて、ガードインターバル
内の遅延波による波形等化を行わないときと同程度まで
改善させることができる。
を示すブロック図である。
OFDM−Tの信号例を示す模式図である。
形態を示すブロック図である。
段) 5:伝送路特性推定ユニット(マルチパス側伝送応答算
出手段) 6:SP抽出復調ユニット(マルチパス側伝送応答算出
手段) 7:FIRフィルタ係数生成ユニット(波形等化器制御
手段) 8:減算回路 9:FIRフィルタ回路 10:ウインドウ回路 11:FFT回路 12:複素除算回路 13:信号復調回路 14:SP抽出回路 15:SP復調回路 16:ウインドウ回路 17:FFT回路 18:SP抽出回路 19:SP復調回路 20:残差情報検出回路 21:IFFT回路 22:係数抽出回路
Claims (2)
- 【請求項1】 デジタル放送信号を受信して受信信号を
生成するとともに、この受信信号を復調して情報を再生
するデジタル放送受信装置において、 受信信号内に含まれているパイロット信号R(ω)と予
め保持している送信リファレンス信号S(ω)とに基づ
き、マルチパスの伝送路応答H’(ω)を推定するマル
チパス側伝送応答算出手段と、 周波数特性W(ω)のフィルタを有する波形等化器を含
む伝送路を経由した受信信号内に含まれているパイロッ
ト信号Y(ω)と予め保持している送信リファレンス信
号S(ω)とに基づき、波形等化器を含めた伝送路応答
Z’(ω)を推定する主経路側伝送応答算出手段と、 この主経路側伝送応答算出手段で得られた伝送路応答
Z’(ω)と前記マルチパス側伝送応答算出手段で得ら
れた伝送路応答H’(ω)とに基づき、シンボル間干渉
による伝送特性を軽減させるように、前記波形等化器を
制御する波形等化器制御手段と、 を備えることを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のデジタル放送受信装置
において、 前記波形等化器の係数更新頻度、伝送路の周波数応答の
推定頻度を減少させて、装置内で使用される1つのIF
FT回路または1つのFFT回路に、時分割でIFFT
処理とFFT処理とを行わせる、 ことを特徴とするデジタル放送受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000108199A JP4113651B2 (ja) | 2000-04-10 | 2000-04-10 | デジタル放送受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000108199A JP4113651B2 (ja) | 2000-04-10 | 2000-04-10 | デジタル放送受信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001292120A true JP2001292120A (ja) | 2001-10-19 |
JP4113651B2 JP4113651B2 (ja) | 2008-07-09 |
Family
ID=18621090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000108199A Expired - Fee Related JP4113651B2 (ja) | 2000-04-10 | 2000-04-10 | デジタル放送受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4113651B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007006067A (ja) * | 2005-06-23 | 2007-01-11 | Toshiba Corp | デジタル変調信号受信装置及びその受信方法 |
WO2008078480A1 (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-03 | Megachips Corporation | 信号処理装置、プログラムおよび信号処理方法 |
JP2010021669A (ja) * | 2008-07-09 | 2010-01-28 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | Ofdm信号受信装置および中継装置 |
JP4722931B2 (ja) * | 2005-08-26 | 2011-07-13 | シャープ株式会社 | 通信制御装置、通信端末装置、無線通信システムおよび送信方法 |
US8279953B2 (en) | 2005-01-20 | 2012-10-02 | Panasonic Corporation | Transmitting apparatus, receiving apparatus, and wireless communication method |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021095127A1 (ja) * | 2019-11-12 | 2021-05-20 | 日本電信電話株式会社 | 受信装置 |
-
2000
- 2000-04-10 JP JP2000108199A patent/JP4113651B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8279953B2 (en) | 2005-01-20 | 2012-10-02 | Panasonic Corporation | Transmitting apparatus, receiving apparatus, and wireless communication method |
JP2007006067A (ja) * | 2005-06-23 | 2007-01-11 | Toshiba Corp | デジタル変調信号受信装置及びその受信方法 |
US8345802B2 (en) | 2005-06-23 | 2013-01-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Receiver for digital modulated signal and receiving method for the same |
JP4722931B2 (ja) * | 2005-08-26 | 2011-07-13 | シャープ株式会社 | 通信制御装置、通信端末装置、無線通信システムおよび送信方法 |
WO2008078480A1 (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-03 | Megachips Corporation | 信号処理装置、プログラムおよび信号処理方法 |
JP2008160386A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Mega Chips Corp | 信号処理装置、プログラムおよび信号処理方法 |
JP2010021669A (ja) * | 2008-07-09 | 2010-01-28 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | Ofdm信号受信装置および中継装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4113651B2 (ja) | 2008-07-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100447201B1 (ko) | 채널 등화 장치 및 이를 이용한 디지털 tv 수신기 | |
US8135058B2 (en) | Adaptive known signal canceller | |
US20040125235A1 (en) | Channel equalizer and digital television receiver using the same | |
JP2004503180A (ja) | 地上波デジタルtv受信のための周波数領域の等化器 | |
GB2404542A (en) | Multicarrier modulated signal receiver which cancels impulse noise using an estimate derived from the equalised signal | |
US7340000B1 (en) | Decision feedback equalizer in an OFDM WLAN receiver | |
JP4391702B2 (ja) | 適応イコライザを有するofdm受信機 | |
WO2007032497A1 (ja) | 受信機、伝送方法、及び伝送システム | |
US8098747B2 (en) | OFDM system, symbol estimating apparatus and inter-carrier interference cancellation method for estimating symbol value using output of forward error correction decoder | |
JP2007151097A (ja) | 遅延プロファイル解析回路及びそれを用いた装置 | |
JP4780161B2 (ja) | 受信装置、受信方法、およびプログラム | |
JP4649381B2 (ja) | 回り込みキャンセラ | |
JP4740069B2 (ja) | 回り込みキャンセラ | |
JP4177708B2 (ja) | Ofdm信号復調装置 | |
JP2001292120A (ja) | デジタル放送受信装置 | |
JP2000341242A (ja) | 回り込みキャンセラ | |
JP2005057673A (ja) | マルチキャリア受信装置 | |
JP2001308820A (ja) | 直交周波数分割多重信号受信装置 | |
JP4040228B2 (ja) | 回り込みキャンセラ | |
JP2002111624A (ja) | Ofdm信号受信装置 | |
JP2008042720A (ja) | 無線装置 | |
JP4087047B2 (ja) | Ofdm信号受信装置 | |
JP5460487B2 (ja) | Ofdm信号受信装置および中継装置 | |
JP5331583B2 (ja) | マルチパス等化器 | |
JP5023006B2 (ja) | Ofdm信号受信装置および中継装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051014 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071127 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080408 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080414 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |