JP2001292049A - 圧電共振部品 - Google Patents

圧電共振部品

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JP2001292049A
JP2001292049A JP2000107109A JP2000107109A JP2001292049A JP 2001292049 A JP2001292049 A JP 2001292049A JP 2000107109 A JP2000107109 A JP 2000107109A JP 2000107109 A JP2000107109 A JP 2000107109A JP 2001292049 A JP2001292049 A JP 2001292049A
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信之 三木
Toshiyuki Suzuki
利幸 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動エネルギーの減衰を最小限に抑えて、圧電
共振子を安定に支持し得る圧電共振部品を提供する。 【解決手段】圧電共振子3は、厚み縦振動モードで動作
するものであって、側面電極13、15を有する。側面
電極13、15は相対向2側面に設けられ、それぞれが
振動電極17、19に導通している。基板5は表面に端
子電極21、23を有する。接続導体7は、金属ボール
31、33を含み、金属ボール31、33は圧電共振子
3の側面電極13、15と基板5の端子電極21、23
との間に介在し、両者を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振回路などを構
成する際に用いられる圧電共振部品に係り、特に基本波
振動モードを利用する圧電共振部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、発振周波数を得る共振子とし
て、圧電振動子を利用した圧電共振部品が知られてい
る。圧電振動子は、圧電素体の一面及び他面に、1対の
対向電極を付与した構造を有する。この圧電振動子は、
発振回路を構成する2個の負荷容量を形成する容量素子
と、互いの厚み方向の一面が向い合う位置関係に積層さ
れる。更に、接続導体により、入力電極、出力電極およ
び接地電極がそれぞれ電気的機械的に接合され、また、
キャップで封止される。
【0003】このような圧電共振部品は、例えば、特開
昭60ー123120号公報、特開平1−236715
号公報、特開平8ー237066号公報または特開平1
0ー135215号公報等に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】厚み縦振動モードを利
用する圧電共振部品には、基本波振動モードを利用する
ものと、高調波振動モード、特に、第三次高調波振動モ
ードを利用するものが知られている。
【0005】第三次高調波振動モードを利用する圧電共
振部品の典型例は、エネルギー閉じ込め型である。この
タイプの圧電共振部品は、圧電基板内に非振動部分が存
在するため、その部分を支持固定することにより、特性
劣化のない圧電共振部品が得られ、多方面に利用されて
いる。
【0006】厚み縦基本振動モードの圧電共振部品は、
基本波振動を利用するため、共振特性の高い(Qmax
大)ものが得られる。しかし、エネルギー閉じ込め型と
は異なって、非振動部分が得られにくい。特に小型化に
移行していく場合、圧電基板全体が振動していく状態で
あり、基板の支持固定が不可能となる。
【0007】また、圧電共振部品の基本波振動モードを
利用するため、圧電基板の誘電基板上への搭載接続にお
いて、導電ペースト接続時の粘度変化による接着面積の
バラツキおよび滲み出し等により接続強度が不安定とな
り、圧電共振部品の振動エネルギーの抑制による特性劣
化、不要振動の抑圧不足による共振特性の劣化を発生
し、不安定な発振飛びなど発振不良を発生することがあ
る。
【0008】本発明の課題は、振動エネルギーの減衰を
最小限に抑えて、圧電共振子を安定に支持し得る圧電共
振部品を提供することである。
【0009】本発明のもう一つの課題は、小型化された
場合でも、振動エネルギーの減衰を最小限に抑えて、圧
電共振子を安定に支持し得る圧電共振部品を提供するこ
とである。
【0010】本発明の更にもう一つの課題は、共振特性
の代表値であるQmax値が高く、安定した共振特性を
発揮し得る圧電共振部品を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る圧電共振部品は、 圧電共振子と、
基板と、接続導体とを含む。前記圧電共振子は、厚み縦
振動モードで動作するものであって、2つの側面電極を
有する。前記2つの側面電極は、厚み方向の面とは異な
る相対向2側面に設けられ、それぞれが振動電極に導通
する。
【0012】前記基板は、表面に端子電極を有する。前
記接続導体は、金属ボールであって、圧電共振子の前記
側面電極と前記基板の前記端子電極との間に介在し、両
者を固定する。
【0013】上述したように、本発明に係る圧電共振部
品では、圧電共振子は2つの側面電極を有しており、2
つの側面電極は、厚み方向の面とは異なる相対向2側面
に設けられ、それぞれが振動電極に導通するから、側面
電極に電気エネルギーを供給して、圧電共振子を励振す
ることができる。
【0014】圧電共振子は厚み縦振動モードで動作する
ものであって、2つの側面電極は、厚み方向の面とは異
なる相対向2側面に設けられている。従って、側面電極
は、振動変位の少ない位置に設けられることになる。
【0015】更に、発明に係る圧電共振部品は、接続導
体を含んでおり、接続導体は圧電共振子の側面電極と基
板の端子電極との間に介在し、両者を固定する。従っ
て、接続導体は、振動変位の小さな側面において、圧電
共振子を基板上に接続固定することになる。また、接続
導体が圧電共振子の側面に位置することになるので、接
続導体による高さ増大を回避し、薄型化された圧電共振
部品を得ることができる。
【0016】しかも、接続導体は金属ボールであるか
ら、圧電共振子の側面のうちでも、最も振動変位の小さ
な領域を狙って、金属ボールを側面電極に対して点接触
的に接触させ、かつ、接続固定することができる。この
ため、振動エネルギーの減衰を最小限に抑えて、圧電共
振子を安定に支持し得る。しかも、小型化された場合で
も、金属ボールの大きさを選択することにより、容易に
対応でき、振動エネルギーの減衰を最小限に抑えて、圧
電共振子を安定に支持し得る。
【0017】上述した作用により、振動エネルギーの放
散、不要振動の抑圧不足、共振特性の劣化、及び、不安
定な発振飛びなどの発振不良を抑え、共振特性の代表値
であるQmax値が高く、安定した共振特性を発揮し得
る圧電共振部品が実現される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る圧電共振部
品の組立状態を示す破断面を含む斜視図、図2は図1に
図示された圧電共振部品の組立状態を示す破断面を含む
拡大側面図、図3は図1、2に図示された圧電共振部品
の分解斜視図である。図示の圧電共振部品は、圧電共振
子3と、基板5と、接続導体7とを含む。また、キャッ
プ9を有する。
【0019】圧電共振子3は、圧電素体11及び複数個
の側面電極13、15並びに複数個の振動電極17、1
9を含んでいる。振動電極17、19は、圧電素体11
を間に介して、対向するようにして圧電素体11の厚み
方向の一面及び他面に形成する。側面電極13、15
は、圧電素体11を間に介し、対向するようにして、圧
電素体11の長さ方向の一側面及び他側面に形成してあ
る。側面電極13は振動電極17に導通し、側面電極1
5は振動電極19に導通している。電気的及び機械的に
接続している。
【0020】また、圧電素体11は、燒結体を所定厚み
に研磨し、高電界で分極処理をしたものである。圧電素
体11の材質は、公害を生じないように、Pboを含ま
ない非鉛材料を用いる。
【0021】振動電極17、19及び側面電極13、1
5は、真空蒸着法又はスパッタ形成法などの薄膜形成技
術によって形成することができる。振動電極17、19
及び側面電極13、15の材質は、Ag、Cu、Crな
どを用いる。
【0022】基板5は、基体27と、基体27の表面に
成形した複数個の端子電極21、23、25を有する。
端子電極21、23は、それぞれ、基体27を一周して
巻かれている。端子電極21及び端子電極25との間並
びに端子電極23及び端子電極25の間には、それぞ
れ、容量が構成される。
【0023】接続導体7は、金属ボール31、33と導
電接着剤35、37とを含んでいる。金属ボール31、
33は、大きさを一例として示すとφ0.3〜0.5m
mであり、非鉛系のハンダボール、銅(Cu)ボール、
銅(Cu)核心としたスズ(Sn)メッキ処理ボールな
どから選んで用いる。また、非鉛系のハンダボールの材
質は、環境汚染防止の観点から、Sn−Sb、Sn−S
b−Cu、Sn−Ag、Sn−Ag−Cu、Sn−Ag
−Cu−Bi、Sn−Ag−Cu−In、Sn−Zn、
Sn−Zn−Biなどの内から一種類以上のものを選ん
で用いる。また、スズ(Sn)メッキ厚さは5μm〜3
0μm である。用いられる金属ボール31、33の具
体例としては、メッキコートボール(Cu核十Snメッ
キ層:メッキ厚5〜30μm)、ボール径φ0.3〜
0.5mmあるいはCuボール(メッキなし)、ボール
径φ0.3〜0.5mmを挙げることができる。
【0024】導電接着剤35、37は、フェノール樹脂
系、ウレタン樹脂及びエポキシ樹脂の混合系又はエポキ
シ樹脂系の内から選ばれた1種類及び銀(Ag)を含ん
で構成する。導電ペースト硬化条件の一例を下に示す。
【0025】 フェノール系 :150℃×30min(in Air) ウレタン/エポキシ混合系:170℃×10min(in Air) エポキシ系 :200℃×30min(in Air) 各構成部品の組み立てとして、圧電共振子3は基板5に
搭載されている。また、金属ボール31、33が基板5
と圧電共振子3との間に介在し、圧電共振子3を基板5
との間に隙間Gを有する状態に保持している。
【0026】金属ボール31、33のそれぞれは、圧電
共振子3の側面電極13、15と点接触している。導電
接着剤35は点接触部分の周辺に付着される。これによ
り、金属ボール31、33は、それぞれ、側面電極1
3、15に固着され、機械的及び電気的に接続される。
【0027】側面電極13、15との接着に使用する導
電接着剤35は、可撓性を有するものを使用する方が圧
電共振子3の特性を出しやすいので、エポキシ樹脂系よ
りもウレタン樹脂とエポキシ樹脂の混合系又はフェノー
ル樹脂系の方がよい。
【0028】また、金属ボール31、33のそれぞれ
は、基体27を一周して巻かれている端子電極21、2
3の圧電共振子3と向き合っている面のそれぞれに載置
され、点接触している。点接触部分の周辺を導電接着剤
37で接着し、金属ボール31、33は、それぞれ、端
子電極21、23に固着され、機械的及び電気的に接続
される。
【0029】端子電極21、23の接着に使用する導電
接着剤37は、側面電極13、15に使用する場合ほど
可撓性を要求しないので、エポキシ樹脂系のものを使用
してもよい。
【0030】圧電共振子3と基板5との組み付け手順
を、一例として示すと、次のようになる。
【0031】先ず、圧電共振子3に設けられた端部電極
13、15に導電接着剤35を塗布する。次に、塗布し
た導電接着剤35の上に、金属ボール31、33を載置
する。次に、塗布した導電接着剤35を乾燥硬化させ
る。
【0032】次に、基板5表面に設けられた端子電極2
1、23に導電接着剤37を塗布する。
【0033】次に、圧電振動子3を、固着している金属
ボール31、33が基板5上の導電接着剤37を塗布し
た面に接する向きに、載置する。次に、端子電極21、
23に塗布した導電接着剤37を乾燥硬化させる。
【0034】導電接着剤35、37は乾燥硬化させる
が、処理条件を一例として示すと、フェノール樹脂系は
150℃で30分、ウレタン樹脂及びエポキシ樹脂の混
合系は170℃で10分、エポキシ樹脂系は200℃で
30分とする。
【0035】キャップ9は、圧電共振子3を基板5に搭
載組み付けた後に、絶縁接着剤39を介して、気密封止
構造で基板5に固着する。
【0036】図4は圧電共振部品の等価回路図である。
圧電共振部品は、等価抵抗R、等価インダクタンスL、
等価キャパシタンスC1及び電極間容量Coを含む。
【0037】図5は、圧電共振子単体の拡大斜視図であ
る。前に示したように、圧電共振子3は、圧電素体11
及び側面電極13、15並びに振動電極17、19を含
んでいる。
【0038】圧電共振子3のサイズを、一例として示す
と、図に矢印で示すX方向の幅Wは1mm〜1.2m
m、Z方向の厚さTは0.4mm〜0.5mm、Y方向
の長さKは1mm〜1.2mmである。
【0039】本発明に係る圧電共振部品は、厚み縦基本
振動モードの基本波振動を利用するものである。利用す
る振動変位の方向はZ方向である。振動変位は、当然の
ことながら、振動電極17、19が形成されているZ方
向の面の中央部が最も大きい。
【0040】圧電共振子3は、図2に示したように、側
面電極13、15部分で金属ボール31、33により支
持されている。この支持されている側面電極13、15
は、Y方向の1側面及び他側面に存在する。Y方向の1
側面及び他側面は、利用する厚み縦振動変位の方向であ
るZ方向にほぼ直交しており、振動変位が小さい。ま
た、圧電共振子の支持の方向が変位方向にほぼ直角であ
ることは、利用する厚み縦振動変位を妨げることが非常
に少ない。
【0041】従って、圧電共振子3を側面電極13、1
5部分で金属ボール31、33により支持する構造によ
れば、振動エネルギの減衰抑制、不要振動の抑圧、及び
共振特性の劣化を回避することができる。
【0042】更に、圧電共振子3の支持は、点接触構造
を有していて、圧電共振子の振動を妨げることが更に少
なくなる。このような支持構造によれば、Q値の高い圧
電共振部品を作ることができる。
【0043】側面部において振動変位の少ない範囲は広
範囲な部分を占めるが、図において、2箇所のS領域
は、振動変位が特に小さい範囲である。このS領域は高
い共振特性が得られる可能範囲を示していて、金属ボー
ル31、33を接触させる支持点の位置として最適な部
分である。S領域は、参照符号C1で図示した厚みTの
中間及び参照符号C2で図示した幅Wの4分線の交点を
ほぼ中心とする、高さが厚みTのおおよそ2分1の範囲
で、幅が全体幅Wのおおよそ4分の1の範囲にある。た
だし、S領域以外は支持点の位置として不可ということ
ではなく、従来の幅方向の全長にわたり帯状に貼り合わ
されたせた構造と異なり、S領域以外に支持点の位置を
定めても実用的性能を得ることができる。
【0044】図6は、圧電共振子側面の振動変位量の分
布図である。図はレーザを用いて、圧電共振子側面部分
の振動変位を実測し、分布図で表示したものである。厚
みTは0.5mmであり、幅Wは1.2mmである。斜
線でハッチングしたB部分は変位量が2nm〜4nmで
比較的振動が大である。その他ハッチングの無いA部分
は変位量が2nm以下である。この側面部分には、図5
で示したZ方向の一面の中央部に見られるような、4n
mを越す変位量の部分は存在しない。また、図5に示し
たS領域は概略変位量が2nm以下のA部分の範囲に含
まれている。
【0045】図7は、図6の中心線X1上の振動変位量
の測定値グラフである。横軸は、図6に示す中心線X1
上の位置を示し、1目盛0.1mm、総幅1.2mmで
ある。縦軸は振動変位量で1目盛1nmである。最大変
位量は3.6nmで、図6に示すZ1の位置に存在す
る。図5に示した、S領域は変位量が概ね1nm以下の
範囲に含まれている。
【0046】図8は、モデル解析による圧電共振子の振
動変位量の分布図である。コンピュータシュミレーショ
ンに使用したモデルのサイズは、図5に示した圧電共振
子単体のサイズの範囲内にあり、図示した、X、Y及び
Zの各方向も図5に示した各方向に合わせてある。振動
変位量は5段階区分とし、白抜きA部分の変位量が最も
小さく、次に鎖線で示すB部分、縦実線で示すC部分、
横実線で示すD部分、斜実線で示すE部分の順で、ハッ
チングの線が重なった部分ほど振動変位量が大きい。Z
方向上面の中心E部分が最大変位量を示している。ま
た、Zの方向上面に比較して、X及びY方向の側面部分
は振動変位が少ない。また、X及びY方向の側面部分に
はZ方向上面の中心部の最大変位量に匹敵するような変
位量の部分は存在しない。
【0047】図5に示したS領域は、5段階区分の変位
量が最も小さい白抜きA部分と、次ぎに変動量の多い点
線ハッチングB部分に一部掛かって納まっている。
【0048】図9は、プローブ接触位置による圧電共振
子の共振特性値の分布図である。圧電共振子の側面を、
その4分1の範囲においてプローブを当て、Qmax値
の変化を測定したものの分布図である。Qmax値の表
示は4段階に分れており、良い方から悪い方にハッチン
グを重ねて表示してある。Aで示す白抜きが最も良く、
Qmax値が30〜25、次に、Bで示す点線ハッチン
グのみの部分が25〜20、Cで示す縦ハッチング追加
部分が20〜15、Dで示す横ハッチング追加部分が1
5〜10の順である。
【0049】図5に示したS領域は、4段階表示の内、
Qmax値が25〜20のBで示す点線ハッチング部分
に納まっている。
【0050】図6〜図9にかけて、圧電共振子の側面部
分の振動変位量及びQmax値を検証したが、図5に示
したS領域は、振動変位量も小さく、Qmax値も高い
部分であるといえる。
【0051】以上述べたように、圧電共振子3が、側面
電極13、15部分で、金属ボール31、33により、
点接触構造を有して支持されている構造によれば、厚み
縦基本振動モードを活用し得、かつ、振動エネルギの減
衰抑制、不要振動の抑圧、及び、共振特性の劣化を抑え
て、共振特性の良い圧電共振部品を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。 (a)振動エネルギーの減衰を最小限に抑えて、圧電共
振子を安定に支持し得る圧電共振部品を提供することが
できる。 (b)小型化された場合でも、振動エネルギーの減衰を
最小限に抑えて、圧電共振子を安定に支持し得る圧電共
振部品を提供することができる。 (c)共振特性の代表値であるQmax値が高く、安定
した共振特性を発揮し得る圧電共振部品を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電共振部品の組立状態を示す破
断面を含む斜視図である。
【図2】図1に図示された圧電共振部品の組立状態を示
す破断面を含む拡大側面図である。
【図3】図1に図示された圧電共振部品の分解斜視図で
ある。
【図4】圧電共振子の等価回路図である。
【図5】圧電共振子単体の拡大斜視図である。
【図6】圧電共振子側面の振動変位量の分布図である。
【図7】図6の中心線X1上の振動変位量の測定値グラ
フである。
【図8】モデル解析による圧電共振子の振動変位量の分
布図である。
【図9】プローブ接触位置による圧電共振子の共振特性
値の分布図である。
【符号の説明】
3 圧電共振子 5 基板 7 接続導体 9 キャップ 11 圧電素体 13、15 側面電極 17、19 振動電極 21、23、25 端子電極 27 基体 31、33 金属ボール 35、37 導電接着剤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電共振子と、基板と、接続導体とを含
    む圧電共振部品であって、 前記圧電共振子は、厚み縦振動モードで動作するもので
    あって、2つの側面電極を有し、前記2つの側面電極
    は、厚み方向の面とは異なる相対向2側面に設けられ、
    それぞれが振動電極に導通しており、 前記基板は、表面に端子電極を有しており、 前記接続導体は、金属ボールであって、圧電共振子の前
    記側面電極と前記基板の前記端子電極との間に介在し、
    両者を固定する圧電共振部品。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された圧電共振部品であ
    って、 前記金属ボールは、振動最小点において、前記圧電共振
    子の前記側面電極に接続される圧電共振部品。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
    圧電共振部品であって、 前記圧電共振子は、基本波振動を利用する圧電共振部
    品。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載された圧
    電共振部品であって、 前記圧電共振子は、圧電基板が非鉛系圧電材料である圧
    電共振部品。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載された圧
    電共振部品であって、 前記金属ボールは、非鉛系材質で構成された導電性ボー
    ルである圧電共振部品。
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