JP2001292005A - 抵抗減衰器 - Google Patents

抵抗減衰器

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JP2001292005A
JP2001292005A JP2000104623A JP2000104623A JP2001292005A JP 2001292005 A JP2001292005 A JP 2001292005A JP 2000104623 A JP2000104623 A JP 2000104623A JP 2000104623 A JP2000104623 A JP 2000104623A JP 2001292005 A JP2001292005 A JP 2001292005A
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resistance
resistance attenuator
resistors
attenuator
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Kiyoharu Kiyono
清春 清野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の抵抗減衰器では減衰量を可変した場
合、リターンロス特性も同時に変化するため、振幅補償
用として、この抵抗減衰器を半導体回路に用いた場合、
半導体回路の周波数特性が劣化してしまう課題があっ
た。 【解決手段】 特性インピーダンスが50オームよりも
低く、所要周波数帯でほぼ1/4波長の長さを有する伝
送線路のそれぞれの端子に抵抗を接続し、減衰量を可変
する場合、それぞれの抵抗の両端を金属細線で短絡する
とともに、伝送線路の両端に容量性素子を装荷した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波帯の
レーダあるいは通信装置に使用され、リターンロス特性
に優れ、減衰量の可変が容易な抵抗減衰器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】レーダ装置、通信装置等ではFET(F
ield Effect Transistor)、ダ
イオードなどの半導体を用いた増幅器、発振器あるいは
周波数変換器などの半導体回路が用いられる。一般に、
これらの半導体は特性ばらつきが大きいため、半導体回
路には信号の振幅ばらつきを補償するための抵抗減衰器
が用いられる。
【0003】図7(a)、(b)は例えば特開昭63−
208303号公報に示された従来の抵抗減衰器の構成
及び等価回路を示すもので、図中、1は誘電体基板、2
は伝送線路、3,4は抵抗、5,6は伝送線路、7は入
力端子、8は出力端子である。この抵抗減衰器は図7
(a)に示すように、誘電体基板1上に伝送線路5、抵
抗3、伝送線路2、抵抗4及び伝送線路6とが直列接続
されるように配置されており、これらの伝送線路2,
5,6及び抵抗3,4はマイクロ波集積回路技術により
誘電体基板1上に一体形成されている。また、伝送線路
5及び6の一端にはそれぞれ入力端子7、出力端子8が
接続された構成となっている。この抵抗減衰器を構成す
る基本要素は伝送線路2、抵抗3,4であり、伝送線路
5,6はそれぞれ抵抗3及び4の一端と誘電体基板1の
端面に設けられた入力端子7、出力端子8とを接続する
ためのものである。
【0004】ここで伝送線路2の長さは所要周波数帯で
1/4波長に、また、特性インピーダンスZは入力端子
7及び出力端子8にそれぞれ接続される電源インピーダ
ンス、負荷インピーダンスと等しいZo、即ち、通常5
0Ωに選ばれている。また、伝送線路5,6の特性イン
ピーダンスもまたZoに選ばれている。さらに、所要周
波数帯で良好な特性を得るために、抵抗3,4の形状は
波長に比べ、十分小さく選ばれている。
【0005】このため、図7(a)は図7(b)の等価
回路で表わすことができる。ここで抵抗3,4の値をR
とすれば、この抵抗減衰器の透過係数T及び反射係数Γ
はそれぞれ式(1)、(2)で与えられる。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】例えば、R=10Ωとした場合、伝送線路
2の長さが1/4波長となる周波数においてはT=−
1.73dB、Γ=−35.7dBとなる。また、30
Ωに選んだ場合はそれぞれ−5dB,−19.9dBと
なる。このように抵抗3,4の値を設定することによ
り、所望の抵抗減衰器を得ることができる。
【0009】この抵抗減衰器の減衰量を可変するための
一構成を図8(a)に示す。即ち、抵抗3,4の両端を
金属細線9で短絡したものである。従って、この等価回
路は図8(b)に示すように抵抗3及び抵抗4にそれぞ
れ金属細線9に起因するインダクタが並列接続されたも
のとして表わすことができる。ここで、金属細線9の長
さを波長に比べ十分短く選んだ場合、インダクタが非常
に小さくなるため、等価的に抵抗3,4が無いものと見
なせる。従って、透過係数T及び反射係数Γは抵抗3,
4に関係なくそれぞれ0dB,−∞となる。このよう
に、抵抗3,4をそれぞれ30Ωに選び、これらの抵抗
3,4を金属細線9で短絡することにより、5dBと0
dBの可変形の抵抗減衰器を得ることができる。
【0010】次に動作原理について説明する。図7
(a)において、入力端子7から入力されたマイクロ波
帯の信号は伝送線路5を介して、抵抗3に供給され、そ
こで一部減衰される。残りの信号は伝送線路2を通り、
再び、抵抗4で減衰され、伝送線路6を通って出力端子
8から出力される。この減衰量は抵抗3,4に依存し、
これらの抵抗3,4を30Ωに選んだ場合、前述のよう
に5dBの減衰量となる。一方、図8(a)のように抵
抗3,4を金属細線9で短絡した場合、入力端子7から
入力されたマイクロ波信号は伝送線路7,2及び伝送線
路6を通って、減衰されることなく出力端子8から出力
される。
【0011】以上のように、この抵抗減衰器を半導体回
路に用いることにより、半導体に特性ばらつきがあって
も簡単に振幅補償ができ、特性の揃った半導体回路を得
ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の抵抗減衰器では
伝送線路2の特性インピーダンスをZoに選んでいるた
め、式(2)から明らかなように、抵抗3,4がある場
合、Γは0とはならない。また、これらの抵抗3,4の
値を大きく選んだ場合、Γが大きくなり、リターンロス
が劣化することになる。これに対して、抵抗3,4を金
属細線9で短絡した場合は常にΓ=0となり、良好なリ
ターンロス特性が得られる。このため、図9に示すよう
に抵抗3,4を短絡するか、しないかによってリターン
ロス特性が変化し、振幅補償用としてこの抵抗減衰器を
用いた場合、半導体回路の振幅の周波数特性が変化して
しまう問題点があった。また、この種の抵抗減衰器では
入力端子7に近い抵抗3での消費電力が抵抗4よりも大
きくなる。一般に抵抗3,4の耐電力は面積に比例する
が、従来の抵抗減衰器では抵抗3,4の面積を等しく選
んでいるため、入力端子7から大信号が入力された場
合、先に抵抗3が焼損してしまう問題点もあった。
【0013】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、減衰量を可変してもリターンロス
特性の変化を小さく抑え、また、耐電力向上を図ること
のできる抵抗減衰器を得ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明による抵抗減
衰器は特性インピーダンスが50オームよりも低く、所
要周波数帯でほぼ1/4波長の長さを有する伝送線路
と、この線路のそれぞれの端子に接続された1個の抵抗
とからなり、それぞれの抵抗の両端を金属細線で短絡す
るとともに、伝送線路の両端には容量性素子を接続し、
減衰量を可変するようにしたものである。
【0015】また、第2の発明による抵抗減衰器は上記
第1の発明の抵抗減衰器を複数個縦続接続したものであ
る。
【0016】第3の発明による抵抗減衰器は特性インピ
ーダンスが50オームよりも低く、所要周波数帯でほぼ
1/4波長の長さを有する伝送線路と、この線路のそれ
ぞれの端子に接続された複数個の抵抗とからなり、複数
個の抵抗の内、所定の抵抗の両端を金属細線で短絡する
とともに、伝送線路の両端には容量性素子を接続し、減
衰量を可変するようにしたものである。
【0017】また、第4の発明による抵抗減衰器は上記
第1から第3の抵抗減衰器を構成する抵抗の内、入力端
子側には耐電力の高い抵抗を設けたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1(a)、
(b)はそれぞれ実施の形態1の抵抗減衰器の構成及び
等価回路を示すものであり、図中、10は伝送線路、1
1は容量性素子である。この抵抗減衰器は図1(a)に
示すように、基本構成は従来の抵抗減衰器と同じである
が、抵抗3,4間に設けられた伝送線路10の特性イン
ピーダンスがZo、即ち、50Ωよりも低く選ばれてい
る点及び伝送線路10のそれぞれの端子の近傍に容量性
素子11を配置している点が従来のものと異なる。ここ
では容量性素子11として波長に比べ、長さが十分短い
先端開放スタブで構成した場合について示している。ま
た、伝送線路10の特性インピーダンスZは次式のよう
に与えられる。
【0019】
【数3】
【0020】この式から明らかなように、伝送線路10
の特性インピーダンスは抵抗3,4の抵抗値Rに依存
し、例えばR=10Ωの場合、Z=49Ω、また、30
Ωの場合、40Ωに選ばれる。
【0021】この抵抗減衰器はこのように構成されてお
り、大きな減衰量を得るために、伝送線路10と容量性
素子11とは接続しない。このため、図1(a)の等価
回路は図1(b)のように表わすことができる。ここ
で、伝送線路10の特性インピーダンスZを式(3)の
ように選んだ場合、この発明の抵抗減衰器の透過係数
T、反射係数Γはそれぞれ式(4、(5)で与えられ
る。
【0022】
【数4】
【0023】
【数5】
【0024】例えば、R=10Ωとした場合、伝送線路
10の長さが1/4波長となる周波数においてはT=−
1.76dB、また、30Ωに選んだ場合は−6.02
dBとなる。これに対して、反射係数は抵抗3,4によ
らず、常にΓ=0すなわち−∞dBとなる。以上述べた
ように、伝送線路10の特性インピーダンスを50Ωよ
りも低く選ぶことにより、良好なリターンロス特性を得
ることができる。
【0025】この抵抗減衰器の減衰量を可変するための
一構成を図2(a)に示す。即ち、抵抗3,4の両端間
及び伝送線路10の一端と容量性素子11間をそれぞれ
金属細線9で接続したものである。従って、この等価回
路は図2(b)に示すように抵抗3及び抵抗4にそれぞ
れ金属細線9に起因するインダクタが並列に接続され、
また、伝送線路10のそれぞれの端子と接地間に容量性
素子11が接続されたものとして表わすことができる。
ここで、金属細線9の長さを波長に比べ十分短く選ぶこ
とにより、抵抗3,4が無いものと見なせる。従って、
この等価回路は伝送線路10のそれぞれの端子と接地間
に容量性素子11が接続された簡易な等価回路となる。
この簡易な等価回路において、反射係数Γ=0となる容
量性素子11の値Cは式(6)で与えられる。
【0026】
【数6】
【0027】ここでωは角周波数である。このように容
量性素子11を選ぶことにより、図2(b)の入力端子
7における反射係数は0となる。従って、図3に示すよ
うに減衰量を可変した場合であってもリターンロス特性
が変化すること無く、良好な値が得られる。
【0028】次に動作原理について説明する。図1
(a)において、入力端子7から入力されたマイクロ波
帯の信号は伝送線路5を介して、抵抗3に供給され、そ
こで一部減衰される。残りの信号は伝送線路10を通
り、再び、抵抗4で減衰され、伝送線路6を通って出力
端子8から出力される。一方、図1(b)のように抵抗
3,4を金属細線9で短絡した場合、入力端子7から入
力されたマイクロ波信号は伝送線路5、容量性素子11
及び伝送線路6を通って、減衰されることなく出力端子
8から出力される。この発明の抵抗減衰器の動作として
は従来のものと変わりはないが、抵抗3,4の値を30
Ω一定にした場合であっても、従来のものでは5dBの
減衰量であったのに対し、この発明のものでは6.02
dBと伝送線路11の特性インピーダンスが異なる分だ
け異なる。
【0029】以上のように、この発明の抵抗減衰器では
減衰量を変化させてもリターンロス特性が変化しないた
め、この抵抗減衰器を半導体回路に用いることにより、
周波数特性を変化させることなく振幅補償ができ、特性
の揃った半導体回路を得ることができる利点がある。な
お、金属細線9の代わりに金リボンなどの金属片を用い
ても効果に変わりがない。
【0030】実施の形態2.図4は実施の形態2の抵抗
減衰器の構成を示すものであり、図中、12,13は抵
抗減衰器である。この抵抗減衰器12,13は実施の形
態1で示したものと同じであり、この発明の抵抗減衰器
はこれらの抵抗減衰器12,13を縦続接続した構成の
ものである。ここで抵抗減衰器12の抵抗3,4をそれ
ぞれ30Ω、抵抗減衰器13の抵抗3,4をそれぞれ1
0Ωに選んだ場合、実施の形態1で述べたように、抵抗
減衰器12,13の減衰量はそれぞれ6.02dB,
1.76dBとなる。従って、図4のように抵抗減衰器
13の抵抗3,4を金属細線9で短絡した場合、6.0
2dBの減衰量が得られる。逆に、抵抗減衰器12の抵
抗3,4を金属細線9で短絡した場合、1.76dBの
減衰量が得られる。このようにこの抵抗減衰器では抵抗
減衰器12,13の抵抗3,4を選択的に短絡するか、
しないかによって、0dB,1.76dBM,6.02
dB,7.78dBの減衰量を得ることができる。
【0031】以上のように、この発明の抵抗減衰器では
実施の形態1の抵抗減衰器を複数個縦続接続することに
より、減衰量をより細かく設定できる。従って、この抵
抗減衰器を半導体回路の振幅補償用として用いることに
より、より特性の揃った半導体回路を得ることができ
る。また、減衰量を可変しても抵抗減衰器のリターンロ
スが変化しないため、半導体回路の周波数特性が劣化し
てしまうことはない。なお、ここでは2個の抵抗減衰器
を縦続接続した場合について示したが、それ以上の抵抗
減衰器を接続しても良い。
【0032】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3の抵抗減衰器の構成を示す図である。この抵抗減衰
器は実施の形態1の抵抗減衰器を構成する抵抗3,4を
複数個に分割し、分割された所定の抵抗を短絡したもの
である。図5(a)は抵抗3を3a,3bの2個の抵抗
に、また、抵抗4を4a,4bの2個の抵抗に分割した
場合について示している。さらに、伝送線路10の特性
インピーダンスは抵抗3aと3bとの平均値、抵抗4a
と4bとの平均値とし、式(3)より求めることができ
る。例えば、抵抗3a,4aを30Ωとし、抵抗3b,
4bを10Ωとした場合、伝送線路10の特性インピー
ダンスは45.8Ωとなる。これは抵抗3a,4aある
いは3b,4bを短絡して減衰量を可変するような場
合、リターンロスの劣化を極力小さくするためである。
【0033】一例として、図5(b)は抵抗3b,4b
を金属細線9でそれぞれ短絡した場合について示してい
る。この場合、特性インピーダンス45.8Ωの伝送線
路10の両端にそれぞれ30Ωの抵抗3a,4aが接続
されるため、透過係数及び反射係数は式(1)、式
(2)からそれぞれ−5.37dB,−24.65dB
となる。逆に、抵抗3b,4bを短絡した場合、それぞ
れ−1.9dB,−25.5dBが得られる。このよう
に、減衰量を可変した場合であってもリターンロスの変
化が小さく、劣化量も小さい。
【0034】また、図5(c)は減衰量を0dBにする
ための構成例である。この図のように、分割された全て
の抵抗3a,4a,3b,4bを金属細線9で短絡し、
かつ、伝送線路10の両端と容量性素子11間を金属細
線9で接続することにより簡単に得られる。また、容量
性素子11は式(6)から求めることができ、実施の形
態1で示したように良好なリターンロス特性が得られ
る。このように、この抵抗減衰器では分割された抵抗3
a,3b,4a,4bを選択的に短絡するか、しないか
によって、0dB,1.9dB,5.97dB,6.9
5dBの減衰量を得ることができ、しかも1個の伝送線
路10で構成できるため、回路の小型化が図れる利点が
ある。
【0035】以上のように、この抵抗減衰器を半導体回
路の振幅補償用として用いることにより、小型で、より
特性の揃った半導体回路を得ることができる。なお、こ
の抵抗減衰器では減衰量を可変した場合のリターンロス
の劣化量を小さく抑えることができ、半導体回路の周波
数特性が劣化してしまうことはない。また、抵抗3,4
をそれぞれ2個の抵抗に分割した場合について示した
が、それ以上に分割しても良い。
【0036】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4の抵抗減衰器の構成例である。図6(a)は実施の
形態1の抵抗減衰器と基本構成は同じであるが、抵抗3
の面積を抵抗4よりも大きくしている点が異なる。しか
し、抵抗3と抵抗4との縦と横の寸法比は同じにしてい
る。このため、抵抗3と抵抗4とは同じ抵抗値となり、
この抵抗減衰器の減衰量は抵抗3と4の面積を同じにし
た場合と等しい。例えば、抵抗3,4を30Ωに選んだ
場合、実施の形態1で示したように、この抵抗減衰器の
減衰量は6.02dBとなる。この抵抗減衰器に1Wの
電力が入力された場合、抵抗3,4で消費される電力は
それぞれ0.5W,0.25Wとなり、抵抗3の方が抵
抗4よりも2倍高くなる。従って、抵抗3の面積を抵抗
4よりも2倍にすることにより、抵抗減衰器の耐電力を
2倍に向上させることができる。一般に、良好な特性の
抵抗減衰器を得るには抵抗3,4の寸法を波長に比べ、
十分小さく選ぶ必要があり、耐電力向上とは相反する。
このため、この発明の抵抗減衰器のように必要な抵抗3
のみ面積を広くすることにより、特性劣化を小さく抑え
ることができるとともに、耐電力向上を図ることができ
る。
【0037】また、図6(b)は基本的に実施の形態2
と同じ構成であり、図6(a)と同様に抵抗3a,3b
の面積を抵抗4a,4bよりも大きくした場合である。
このように構成することにより、耐電力が高く、小型
で、より細かな減衰量の設定ができる抵抗減衰器を得る
ことができる。
【0038】以上のように、この抵抗減衰器を半導体回
路の振幅補償用として用いることにより、小型で、耐電
力の高い半導体回路を得ることができる利点がある。な
お、上記実施例では耐電力向上を図るために、抵抗3の
面積を大きくした場合について示したが、耐電力の高い
チップ状の抵抗を用いても同じである。
【0039】
【発明の効果】第1の発明によれば、特性インピーダン
スが50オームよりも低く、所要周波数帯でほぼ1/4
波長の長さを有する伝送線路と、この線路のそれぞれの
端子に接続された1個の抵抗とからなり、それぞれの抵
抗の両端を金属細線で短絡するとともに、伝送線路の両
端に容量性素子を接続することにより、減衰量を変化さ
せてもリターンロス特性が変化しないため、この抵抗減
衰器を半導体回路に用いることにより、周波数特性を変
化させることなく振幅補償ができ、特性の揃った半導体
回路を得ることができる。
【0040】また、第2の発明によれば、第1の発明の
抵抗減衰器を複数個縦続接続することにより、減衰量を
より細かく設定でき、この抵抗減衰器を半導体回路の振
幅補償用として用いることにより、より特性の揃った半
導体回路を得ることができる。
【0041】また、第3の発明によれば、第1の発明の
抵抗減衰器を構成する抵抗を複数個に分割し、分割され
た所定の抵抗を短絡するとともに、伝送線路の両端に容
量性素子を接続することにより、小型で、減衰量を細か
く設定できる抵抗減衰器を得ることができ、この抵抗減
衰器を使用することにより、小型で特性の揃った半導体
回路を得ることができる。
【0042】また、第4の発明によれば、抵抗減衰器を
構成する入力端子側の抵抗の面積を大きくすることによ
り、特性劣化を小さく抑えるとともに、耐電力の高い抵
抗減衰器を得ることができ、この抵抗減衰器を使用する
ことにより、半導体回路の耐電力向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1の抵抗減衰器の
構成及び等価回路を示す図である。
【図2】 この発明による実施の形態1の抵抗減衰器の
減衰量を可変する場合の構成及び等価回路を示す図であ
る。
【図3】 この発明による実施の形態1の抵抗減衰器の
リターンロス特性の一例を示す図である。
【図4】 この発明による実施の形態2の抵抗減衰器の
構成を示す図である。
【図5】 この発明による実施の形態3の抵抗減衰器の
構成を示す図である。
【図6】 この発明による実施の形態4の抵抗減衰器の
構成を示す図である。
【図7】 従来の抵抗減衰器の構成及び等価回路を示す
図である。
【図8】 従来の抵抗減衰器の減衰量を可変する場合の
構成及び等価回路を示す図である。
【図9】 従来の抵抗減衰器のリターンロス特性の一例
を示す図である。
【符号の説明】 1 誘電体基板、3 抵抗、4 抵抗、5 伝送線路、
6 伝送線路、7 入力端子、8 出力端子、9 金属
細線、10 伝送線路、11 容量性素子、12 抵抗
減衰器、13 抵抗減衰器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特性インピーダンスが50オームよりも
    低く、所要周波数帯でほぼ1/4波長の長さを有する伝
    送線路と、上記伝送線路のそれぞれの端子に直列に接続
    された1個の抵抗と、上記伝送線路のそれぞれの端子に
    並列に装荷されるように配置された容量性素子と、上記
    抵抗を短絡し、かつ、伝送線路のそれぞれの端子と容量
    性素子間を接続する金属細線または金属片を具備したこ
    とを特徴とする抵抗減衰器。
  2. 【請求項2】 上記抵抗減衰器を複数個縦続接続したこ
    とを特徴とする請求項1記載の抵抗減衰器。
  3. 【請求項3】 特性インピーダンスが50オームよりも
    低く、所要周波数帯でほぼ1/4波長の長さを有する伝
    送線路と、上記伝送線路のそれぞれの端子に直列に接続
    された複数個の抵抗と、上記伝送線路のそれぞれの端子
    に並列に装荷されるように配置された容量性素子と、上
    記複数個の内、所望の抵抗を短絡し、かつ、伝送線路の
    それぞれの端子と容量性素子間を接続する金属細線また
    は金属片とを具備したことを特徴とする抵抗減衰器。
  4. 【請求項4】 上記伝送線路の両端に接続される抵抗の
    内、信号が入力される側の抵抗の耐電力が高いことを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載の抵抗減衰
    器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010154235A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Mitsubishi Electric Corp 高周波半導体増幅器
CN103943923A (zh) * 2014-04-30 2014-07-23 南通大学 基于ltcc技术的谐波抑制带通滤波器及其制造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010154235A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Mitsubishi Electric Corp 高周波半導体増幅器
CN103943923A (zh) * 2014-04-30 2014-07-23 南通大学 基于ltcc技术的谐波抑制带通滤波器及其制造方法

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