JP2001291267A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2001291267A
JP2001291267A JP2000104274A JP2000104274A JP2001291267A JP 2001291267 A JP2001291267 A JP 2001291267A JP 2000104274 A JP2000104274 A JP 2000104274A JP 2000104274 A JP2000104274 A JP 2000104274A JP 2001291267 A JP2001291267 A JP 2001291267A
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light source
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laser
optical pickup
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Tadashi Takeda
正 武田
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Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長の異なるレーザ光を用いた光ピックアッ
プ装置において、その薄型化を図り、さらには収差を補
正することによりいずれのレーザ光についても良好な光
スポットを形成すること。 【解決手段】 波長の異なる第1および第2のレーザ光
L1、L2を出射する第1および第2のレーザ光源1
0、20と、これらのレーザ光を光記録媒体2に向けて
偏向するビームスプリッタ30とを有する光ピックアッ
プ装置1において、ビームスプリッタ30は、第1のレ
ーザ光L1を光記録媒体2に向けて反射し、第2のレー
ザ光L2を部分的に透過する第1の偏向面31と、この
第1の偏向面31より後方位置で第2のレーザ光L2を
反射して光記録媒体2に向かわせる第2の偏向面32と
を備えている。ここで、第1の偏向面31と第2の偏向
面32は、非平行であるため、非点収差を補正すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる波長のレー
ザ光を共通の光路上に導くように構成した光ピックアッ
プ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体(光記録媒体)としては、従
来、厚さ1.2mmのCD(コンパクトディスク)が主
流であったが、波長の短い赤色レーザダイオードが実用
化されるに伴なって、CDと同程度の大きさで大容量化
した厚さ0.6mmのDVD(デジタルバーサタイルデ
ィスク)が商品化されつつある。すなわち、光記録媒体
のディスク面に形成される光スポットの大きさは波長の
2乗に比例するため、波長が780nm帯の赤外光のA
lGaAs系のレーザダイオードを用いるCDよりも、
波長が635/630nm帯の赤色光のAlGaInP
系のレーザダイオードを用いるDVDの方が波長が短い
分、高密度記録を実現できる。
【0003】但し、既存のデータを活用するという観点
からすれば、DVD駆動装置においてもCD系の光記録
媒体(以下、CD系ディスクという。)からの再生が可
能であることは重要である。ここで、波長が635/n
m帯の赤色レーザ光によれば、光記録媒体に対する対物
レンズの絞りを操作して焦点深度を変えることにより、
基本的には、DVD系ディスクの記録再生と、CD系デ
ィスクの再生が可能である。たとえば、DVD系ディス
クの場合にはNA=0.6で情報を再生し、CD系ディ
スクの場合にはNA=0.45で情報を再生する。しか
し、635/630nmの赤色レーザ光は、CD系ディ
スクのうち、CD−R(一度だけ書換可能な追記型C
D)に用いた有機色素の吸収帯に相当するため、波長が
635/630nm帯の赤色レーザ光ではCD−Rから
の情報の再生が不可能である。
【0004】そこで、特開平10−340472号公報
に開示されているように、波長の異なる2つのレーザ光
を用いた光ピックアップ装置が案出されている。これに
開示の光ピックアップ装置では、図10に示すように、
第1のレーザ光L1を出射する第1のレーザ光源10
と、第1のレーザ光L1より長波長の第2のレーザ光L
2を出射する第2のレーザ光源20と、第1および第2
のレーザ光源10、20から出射された第1および第2
のレーザ光L1、L2を対物レンズ51に向けて偏向す
るビームスプリッタ30と、光記録媒体2からの戻り光
を受光する光検出器40とが用いられている。ここで、
ビームスプリッタ30は、第1のレーザ光源10から出
射された第1のレーザ光L1を光記録媒体2に向けて部
分的に反射し、第2のレーザ光源20から出射された第
2のレーザ光L2を完全に透過する第1の偏向面31
と、第1および第2のレーザ光源10、20の出射光軸
方向における第1の偏向面31より後方位置において第
2のレーザ光源20から出射された第2のレーザ光L2
を光記録媒体2に向けて部分的に反射し、第1のレーザ
光源10から出射された第1のレーザ光L1を完全に透
過する第2の偏向面32とを備えている。
【0005】このため、図10に示す光ピックアップ装
置1では、第1および第2のレーザ光源10、20から
出射された第1および第2のレーザ光L1、L2を光記
録媒体2に向けて導くことができるとともに、光記録媒
体2の記録面から反射してきた第1のレーザ光L1の戻
り光の一部、および第2のレーザ光L2の戻り光の一部
を第1の偏向面31を透過させた後、第2の偏向面32
も透過させることにより、光検出器40に向かわせるこ
とができる。
【0006】従って、この光ピックアップ装置1によれ
ば、波長の短い第1のレーザ光L1を用いてDVDから
の信号再生を行なうことができるとともに、波長の長い
第2のレーザ光L2を用いてCD系ディスクからの信号
再生を行なうことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示す光ピックアップ装置1においては、まず、戻り光
をビームスプリッタ30を透過させて光検出器40に導
く構成であるため、対物レンズ51から光検出器40ま
での寸法が大きいという問題点がある。従って、従来の
光ピックアップ装置1は、これを搭載した機器を厚くせ
ざるを得ないという問題点がある。このため、ノート型
パーソナルコンピュータなどといった薄型の機器に光ピ
ックアップ装置1を搭載するときには、さらに光路折り
曲げ用の光学素子を追加して薄型化を図る必要があるた
め、部品コストが上昇するとともに、部品を追加した
分、温度などの環境変化によって機器全体の信頼性が低
下しやすくなるという問題点がある。
【0008】また、従来の光ピックアップ装置1では、
第2のレーザ光L2が第1の偏向面31を透過した後、
ビームスプリッタ30の内部を透過して出射されるた
め、そのままでは非点収差やコマ収差が発生し、第2の
レーザ光L2による情報の再生が困難である。
【0009】そこで、非点収差およびコマ収差を補正す
ることのできる自由曲面を対物レンズ51に付与するこ
とが考えられるが、このような対物レンズ51は、それ
を製造する自体が難しいとともに、たとえ製造できたと
しても、光軸調整が難しく、かつ、対物レンズ51が移
動すると、収差の悪化が激しくなるという問題点があ
る。
【0010】このような問題点に鑑みて、本発明の課題
は、波長の異なるレーザ光を用いた光ピックアップ装置
において、その薄型化を図ることができる構成を提供す
ることにある。
【0011】また、本発明の課題は、収差を補正するこ
とにより、いずれのレーザ光についても良好な光スポッ
トを光記録媒体に収束させることのできる構成を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、少なくとも、第1のレーザ光を出射す
る第1のレーザ光源と、前記第1のレーザ光と異なる波
長の第2のレーザ光を出射する第2のレーザ光源と、前
記第1および第2のレーザ光源から出射された前記第1
および第2のレーザ光を光記録媒体に向けて偏向する偏
向手段と、光記録媒体からの戻り光を受光する受光手段
とを有する光ピックアップ装置において、前記偏向手段
は、前記第1のレーザ光源から出射された前記第1のレ
ーザ光を光記録媒体に向けて反射し、前記第2のレーザ
光源から出射された前記第2のレーザ光を部分的に透過
する第1の偏向面と、前記第1および第2のレーザ光源
の出射光軸方向における前記第1の偏向面より後方位置
において前記第1の偏向面を透過してきた前記第2のレ
ーザ光を反射し、前記第1の偏向面を通して光記録媒体
に向かわせる第2の偏向面とを備え、前記光記録媒体の
記録面から反射してきた前記第1のレーザ光の戻り光、
および前記第2のレーザ光の戻り光の一部は、前記第1
の偏向面で反射することにより前記受光手段に導かれる
ことを特徴とする。
【0013】本発明では、光記録媒体の記録面から反射
してきた第1のレーザ光の戻り光、および第2のレーザ
光の戻り光は、偏向手段を透過して受光手段に導かれる
のではなく、偏向手段の第1の偏向面で反射することに
より受光手段に導かれ、この方向には第1のレーザ光源
および第2のレーザ光源が配置されている。従って、第
1のレーザ光源や第2のレーザ光源の近くに受光手段を
配置できるので、光ピックアップ装置を構成する部品を
コンパクトに配置できる。従って、光ピックアップ装置
の薄型化を図ることができる。
【0014】本発明において、前記偏向手段から前記光
記録媒体に向かう光路上には、前記偏向手段で反射した
きた前記第1および第2のレーザ光を平行光束に変換す
るコリメート手段を備え、前記偏向手段では、前記第1
および第2のレーザ光を出射するときの非点収差を補正
するように前記第1の偏向面と前記第2の偏向面とが非
平行であることが好ましい。このように構成すると、第
2のレーザ光が発散光として偏向手段の内部を透過する
構成であっても、第2のレーザ光の非点収差を補正する
ことができる。
【0015】本発明において、前記第1および第2のレ
ーザ光源から前記偏向手段に向かう光路上には、前記第
1および第2のレーザ光源から出射された前記第1およ
び第2のレーザ光を平行光束に変換するコリメート手段
を備えている構成であってもよい。このような構成であ
れば、第2のレーザ光が平行光束として偏向手段に入射
するので、偏向手段の内部を透過する第2のレーザ光に
非点収差が発生しない。
【0016】本発明では、さらに、前記第1および第2
のレーザ光が前記偏向手段を出射するときのコマ収差を
補正するコマ収差補正手段を備えていることが好まし
い。すなわち、第2のレーザ光の非点収差については第
1の偏向面と第2の偏向面を非平行とした構成、あるい
は偏光手段に平行光束を入射させる構成により解消でき
るが、まだコマ収差が残る。従って、前記第2の偏向面
に形成された反射型の回折格子、あるいは前記第2の偏
向面に付与した非平面形状などのコマ収差補正手段を追
加して、コマ収差を補正することが好ましい。
【0017】本発明では、さらに、光記録媒体として厚
さの異なる光記録媒体に対して情報の記録あるいは再生
を行なうときの球面収差を補正するための球面収差補正
手段を備えていることが好ましい。このような球面収差
補正手段としては、光軸を中心にして環帯状に非球面形
状を変化させた対物レンズを利用することが好ましく、
このような構成の場合には、該対物レンズに対して前記
第1のレーザ光源と前記第2のレーザ光源を共役位置に
配置することができる。従って、第1のレーザ光源と第
2のレーザ光源とを共通のパッケージ内に収納した構
成、第1のレーザ光源と第2のレーザ光源とを別々のパ
ッケージ内に収納してもユニットとして一体化した構成
を採用することができるので、第1のレーザ光源と第2
のレーザ光源との相対位置に高い精度を得ることができ
る。それ故、装置の信頼性を向上することができる。
【0018】本発明において、前記第1の偏向面におけ
る前記第2のレーザ光の透過率が約0.4から約0.8
までの範囲であることが好ましい。本発明では、第2の
レーザ光源から出射された第2のレーザは、光記録媒体
に到達するまでに第1の偏向面を2回、部分透過する。
従って、透過率が高いほど、光記録媒体に到達する第2
のレーザ光の光量を多く確保できるが、透過率が高すぎ
ると、光記録媒体で反射してきた第2のレーザ光の戻り
光が受光手段に到達したときの光量が低下する。従っ
て、第2のレーザ光の戻り光が受光手段に到達する光量
を最大に確保するという観点から、第1の偏向面の透過
率がある範囲内にあること、すなわち、約0.4から約
0.8までの範囲であることが好ましい。
【0019】本発明において、前記第2の偏向面には、
金属膜からなる反射膜がコーティングされていることが
好ましい。すなわち、第2の偏向面に関しては、可能な
限り、反射率を高く設定し、第2のレーザ光の伝送効率
を高めることが好ましい。
【0020】本発明において、前記第1および第2のレ
ーザ光源がそれぞれ第1のパッケージおよび第2のパッ
ケージに収納されている場合には、前記第1および第2
のパッケージは、共通の光源保持部材上に搭載されてい
ることが好ましい。このように構成すると、光源保持部
材によって第1のレーザ光源と第2のレーザ光源との相
対的な位置が高い精度で規定されているので、一方の光
源についての位置合わせによって双方の光源について位
置合わせを行なうことができる。
【0021】このような構成の場合には、前記第1およ
び第2のパッケージは、前記第1および第2のレーザ光
源の光出射方向からみたときに扁平形状に構成され、前
記第1および第2のパッケージは、当該パッケージの厚
さ方向で重ねて配置されていることが好ましい。このよ
うに構成すると、第1のレーザ光源および第2のレーザ
光源の間隔を狭めることができ、かつ、装置全体を薄型
化できる。
【0022】本発明において、前記第1および第2のレ
ーザ光源は、共通のパッケージに収納され、該共通のパ
ッケージには、前記第1および第2のレーザ光の戻り光
を前記第1のレーザ光源からの出射光軸上から分岐させ
る光路分岐素子が固定されていることが好ましい。この
ように構成すると、第1および第2のレーザ光源と、受
光手段との相対的な位置精度を高めることができる。
【0023】また、前記光路分岐素子として回折素子を
用いることが好ましい。このような回折素子であれば、
キュービック状の光路分岐素子と比較して小さいので、
第1および第2のレーザ光源を収納するパッケージに固
定でき、かつ、装置の小型化を図ることもできる。
【0024】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。なお、本発明を適用した光ピックアッ
プ装置は、基本的な構成が従来のものと共通するので、
共通する機能を有する部分には同一の符号を付して説明
する。
【0025】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態1に係る光ピックアップ装置における各光学素子の
レイアウトの一例を示す説明図である。図2は、この光
ピックアップ装置の概略構成図である。図3は、この光
ピックアップ装置に用いたビームスプリッタにおける第
1の偏向面の第2のレーザ光の透過率と、第2のレーザ
光の伝送効率との関係を示すグラフである。
【0026】図1および図2において、本例の光ピック
アップ装置1は、635nm(あるいは650nm)お
よび780nmのレーザ光を用いてDVDおよびCD系
ディスクの双方から信号の再生可能なものである。
【0027】詳細に説明すると、本例の光ピックアップ
装置1は、まず、波長が635nm(あるいは650n
m)の第1のレーザ光L1、および波長が780nmの
第2のレーザ光L2を出射する光源部5を有している。
【0028】この光源部5は、波長が635nm(ある
いは650nm)の第1のレーザ光L1(赤色光)を出
射するAlGaInP系のレーザダイオードからなる第
1のレーザ光源10と、波長が780nmの第2のレー
ザ光L2(赤外光)を出射するAlGaAs系のレーザ
ダイオードからなる第2のレーザ光源20とを有してい
る。
【0029】また、光ピックアップ装置1では、光源部
5から光記録媒体2への光路上には、ビームスプリッタ
30、このビームスプリッタ30から出射された第1お
よび第2のレーザ光L1、L2を平行光束に変換するコ
リメートレンズ52、およびこのコリメートレンズ52
から出射された光を光記録媒体2の記録面に収束させる
対物レンズ51がこの順に配置されている。第1のレー
ザ光源10の側方位置には、光記録媒体2からの戻り光
L3を検出する共通の光検出器40(ホトダイオードあ
るいはホトトランジスタ)が配置されている。第2のレ
ーザ光源20からビームスプリッタ30に向かう光路上
にはトラッキングエラー信号を検出するための3ビーム
を形成する回折格子55が配置されている。さらに、ビ
ームスプリッタ30から第1のレーザ光源10に向かう
光路上には、この光路上から戻り光を分離して戻り光を
光検出器40に向けて導く光路変換素子としての回折格
子58が配置されている。
【0030】本形態において、ビームスプリッタ30
は、第1のレーザ光源10および第2のレーザ光源20
の出射光軸の前方に位置する第1の偏向面31と、この
第1の偏向面31の後方でこの偏向面31に対向する第
2の偏向面32とを有する平板状を有しており、その下
面は、第1のレーザ光源10および第2のレーザ光源2
0の出射光軸と略平行な平坦面39に面取り加工が施さ
れている。このため、ビームスプリッタ30の高さ寸法
が圧縮されている。
【0031】このビームスプリッタ30において、第1
の偏向面31は、第1のレーザ光源10から出射された
第1のレーザ光L1を光記録媒体2に向けて全て反射
し、第2のレーザ光源20から出射された第2のレーザ
光L2を部分的に透過する特性を有し、第2の偏向面3
2は、第2のレーザ光L2を全て反射する特性を備えて
いる。このため、第1のレーザ光源10から出射された
第1のレーザ光L1は、第1の偏向面31でコリメート
レンズ52に向けて全部が反射される。これに対して、
第2のレーザ光源20から出射された第2のレーザ光L
2は、第1の偏向面31で一部が反射して一部が透過
し、第1の偏向面31を透過した光は、第2の偏向面3
2で全部が反射されて、第1の偏向面31を通ってコリ
メートレンズ52に向けて出射される。このようにして
コリメートレンズ52に出射された第1および第2のレ
ーザ光L1、L2は、コリメートレンズ52によって平
行光束に変換された後、対物レンズ51により光記録媒
体2に対して光スポットとして集光される。
【0032】また、光ピックアップ装置1では、光記録
媒体2の記録面から反射してきた第1のレーザ光L1の
戻り光、および第2のレーザ光L2の戻り光は、第1の
偏向面31で第1のレーザ光源10の方に反射される。
この際に、第2のレーザ光L2の戻り光が第1の偏向面
31で第1のレーザ光源10の方に反射されるのはその
一部である。
【0033】本形態において、ビームスプリッタ30か
ら第1のレーザ光源10に向かう光路上には、第1およ
び第2のレーザ光L1、L2の戻り光L2を第1のレー
ザ光源10からの出射光軸上から分岐させる光路分岐素
子としての回折格子58が配置されている。このため、
光記録媒体2の記録面から反射してきた第1のレーザ光
L1の戻り光、および第2のレーザ光L2の戻り光は、
第1の偏向面31で第1のレーザ光源10の方に反射さ
れるが、回折格子58の回折作用により、光検出器40
の方に導かれることになる。
【0034】このように構成した光ピックアップ装置1
において、光記録媒体2として、ディスク厚さが0.6
mmのDVD系ディスクから信号を再生するときには、
光源部5の第1のレーザ光源10からは、波長が635
nm(あるいは650nm)の第1のレーザ光L1が出
射される。光源部5から出射された第1のレーザ光L1
は、ビームスプリッタ30の第1の偏向面31で反射し
た後、コリメートレンズ52に入射する。コリメートレ
ンズ52に入射した第1のレーザ光L1は、コリメート
レンズ52によってほぼ平行な光束に変換される。平行
な光束に変換された第1のレーザ光L1は、対物レンズ
51によって、DVDのディスク面に光スポットとして
収束する。このときのNAは0.6である。
【0035】このDVD系ディスクからの戻り光L3
は、対物レンズ51およびコリメートレンズ52を透過
した後、ビームスプリッタ30の第1の偏向面31で全
て第1のレーザ光源10の方に反射し、回折格子58の
回折作用により、光検出器40の方に導かれる。そし
て、光検出器40の受光面で検出された受光信号は制御
装置(図示せず)によって信号再生のための処理が行わ
れる。
【0036】これに対して、光記録媒体2として、ディ
スク厚さが1.2mmのCD系ディスクから信号を再生
するときには、光源部5の第2のレーザ光源20から
は、波長が780nmの第2のレーザ光L2が出射され
る。光源部5から出射された第2のレーザ光L2は、ビ
ームスプリッタ30の第1の偏向面31で一部が屈折、
透過した後、ビームスプリッタ30内を進み、第2の偏
向面32で全て反射した後、再び、第1の偏向面31で
一部が屈折、透過して、ビームスプリッタ30から出射
され、コリメートレンズ52に入射する。コリメートレ
ンズ52に入射した第2のレーザ光L2は、コリメート
レンズ52によってほぼ平行な光束に変換される。平行
な光束に変換された第2のレーザ光L2は、対物レンズ
51によって、CD系ディスクのディスク面に光スポッ
トとして収束する。このときのNAは0.45である。
【0037】このCD系ディスクのディスク面で反射し
た第2のレーザ光L2の戻り光L3も、対物レンズ51
およびコリメートレンズ52を透過した後、ビームスプ
リッタ30の第1の偏向面31で一部が第1のレーザ光
源10の方に反射し、回折格子58の回折作用により、
光検出器40の方に導かれる。そして、光検出器40の
受光面で検出された受光信号は制御装置(図示せず)に
よって信号再生のための処理が行われる。
【0038】このように、本形態の光ピックアップ装置
1では、第2のレーザ光源20から出射された第2のレ
ーザ光L2は、所定の透過率(T)をもって第1の偏向
面31で一部が透過した後、第2の偏向面32で反射し
て再び、所定の透過率(T)をもって第1の偏向面31
で一部が透過して光記録媒体2に向かい、光記録媒体2
からの第2のレーザ光L2の戻り光は、反射率(1−透
過率(T))をもって第1の偏向面31で反射して光検
出器40に向かう。従って、第2のレーザ光源20から
出射された第2のレーザ光L2のうち、(T×T×(1
−T))で表される伝送効率に対応する第2のレーザ光
L2が光検出器40で検出されることになる。
【0039】それ故、透過率(T)と、この光の伝送効
率(T×T×(1−T))との関係を求めると、図3に
示すように、第1の偏向面31における第2のレーザ光
L2の透過率が約0.67のときに伝送効率がピークを
示し、第1の偏向面31における第2のレーザ光L2の
透過率(T)が約0.4から約0.85のときに伝送効
率が高いレベルを示す。そこで、本形態では、第1の偏
向面31における第2のレーザ光L2の透過率(T)を
約0.4から約0.85に設定してある。
【0040】また、第2の偏向面32は、反射率が高い
ほど好ましいので、金属膜からなる反射膜をコーティン
グしてある。
【0041】さらに、本形態では、第1および第2のレ
ーザ光L1、L2は、いずれも発散光としてビームスプ
リッタ30に入射するが、第2のレーザ光L2は、発散
光のまま、ビームスプリッタ30内を透過していく。こ
のため、第2のレーザ光L2には余計な収差が発生して
いる。そこで、ビームスプリッタ30では、第1の偏向
面31と第2の偏向面32とを非平行にすることによ
り、第2のレーザ光L2に発生する余計な非点収差を補
正している。本形態において、ビームスプリッタ30
は、その厚さが略2mm程度であり、第1の偏向面31
と第2の偏向面32とは約1°のくさび角を形成してい
る。従って、本形態では、第2のレーザ光L2には余計
な非点収差が発生しない。
【0042】このように、本形態の光ピックアップ装置
1では、光記録媒体2の記録面から反射してきた第1の
レーザ光L1の戻り光、および第2のレーザ光L2の戻
り光は、ビームスプリッタ30の第1の偏向面31で反
射することにより光検出器40に導かれ、この方向には
第1のレーザ光源10および第2のレーザ光源20が配
置されている。従って、第1のレーザ光源10や第2の
レーザ光源20の近くに光検出器40を配置でき、対物
レンズ51、コリメートレンズ52、ビームスプリッタ
30および光検出器40を縦方向に重ねる必要がないの
で、光ピックアップ装置1を構成する部品をコンパクト
に配置できる。それ故、光ピックアップ装置1の薄型化
を図ることができる。
【0043】また、本形態では、第1の偏向面31と第
2の偏向面32とが非平行なビームスプリッタ30を用
いているので、第2のレーザ光L2が発散光の状態でビ
ームスプリッタ30を透過する構成であっても、第2の
レーザ光L2の非点収差を補正することができる。
【0044】なお、第2のレーザ光L2の非点収差につ
いては第1の偏向面31と第2の偏向面32を非平行と
することにより解消できるが、まだコマ収差が残る。こ
のようなコマ収差を補正するには、ビームスプリッタ3
0の第2の偏向面32にコマ収差補正手段としての反射
型の回折格子を形成した構成、あるいは第2の偏向面3
2をコマ収差補正手段としての非平面形状とした構成な
どを採用すればよい。
【0045】[実施の形態1の改良例1]図1および図
2を参照して説明した光ピックアップ装置1において、
さらに高い伝送効率を求めるには、図4に示すように、
コリメートレンズ52と対物レンズ51との間にλ/4
板やλ/2板などの位相板61を配置する一方、ビーム
スプリッタ30の第1の偏向面31に偏光依存性を付与
してもよい。
【0046】[実施の形態1の改良例2]実施の形態1
では、DVD系ディスクとCD系Sディスクといった厚
さの異なる光記録媒体2に対する情報の記録あるいは再
生を良好に行うことを目的に、第2のレーザ光源20か
ら対物レンズ51までの距離を第1のレーザ光源10か
ら対物レンズ51までの距離よりも短くしてあるが、こ
の場合には、第1のレーザ光源10と第2のレーザ光源
20をユニット化できない。そこで、球面収差補正手段
として、光軸を中心にして環帯状に非球面形状を変化さ
せた対物レンズ51を用いることが好ましい。この場合
には、第1および第2のレーザ光L1、L2のいずれに
ついても、回折限界のスポットを光記録媒体2に形成す
ることができる。また、対物レンズ51に対して第1の
レーザ光源10と第2のレーザ光源20とを共役位置に
配置することができので、第1のレーザ光源10と第2
のレーザ光源20をユニット化できる。
【0047】[実施の形態1の改良例3]また、図1お
よび図2を参照して説明した光ピックアップ装置1にお
いて、情報を記録、再生するときに、より高いNAを必
要とするDVD系ディスクに最適化した対物レンズ51
を用いてもよい。但し、この場合には、DVD系ディス
クとCD系ディスクの間でディスク厚さが異なるため、
球面収差の補正が必要となる。そこで、図5に示すよう
に、球面収差補正手段として、コリメートレンズ52と
対物レンズ51との間に各光束の発散度を変換する発散
度変換素子62を配置すればよい。この発散度変換素子
62としては、例えば、屈折型のレンズや回折型のレン
ズを用いることができ、発散度変換素子62は、第1の
レーザ光L1については、コリメートレンズ52から出
射された光を平行光束のまま対物レンズ51に出射し、
第2のレーザ光L2については、コリメートレンズ52
から出射された光を発散光に変換して出射する。
【0048】[実施の形態2]図6は、本発明の実施の
形態2に係る光ピックアップ装置における各光学素子の
レイアウトの一例を示す説明図である。図7は、この光
ピックアップ装置の概略構成図である。
【0049】図6および図7において、本例の光ピック
アップ装置1も、635nm(あるいは650nm)お
よび780nmのレーザ光を用いてDVDおよびCD系
ディスクの双方から信号の再生可能なものであり、光源
部5は、波長が635nm(あるいは650nm)の第
1のレーザ光L1(赤色光)を出射するAlGaInP
系のレーザダイオードからなる第1のレーザ光源10
と、波長が780nmの第2のレーザ光L2(赤外光)
を出射するAlGaAs系のレーザダイオードからなる
第2のレーザ光源20とを有している。
【0050】本形態の光ピックアップ装置1では、光源
部5から光記録媒体2への光路上には、第1および第2
のレーザ光源10、20から出射された第1および第2
のレーザ光L1、L2を平行光束に変換するコリメート
レンズ52、ビームスプリッタ30、およびこのビーム
スプリッタ30から出射された第1および第2のレーザ
光L1、L2を光記録媒体2の記録面に収束させる対物
レンズ51がこの順に配置されている。また、第1のレ
ーザ光源10の側方位置には、光記録媒体2からの戻り
光L3を検出する共通の光検出器40(ホトダイオード
あるいはホトトランジスタ)が配置されている。第2の
レーザ光源20からコリメートレンズ52に向かう光路
上にはトラッキングエラー信号を検出するための3ビー
ムを形成する回折格子55が配置されている。コリメー
トレンズ52から第1および第2のレーザ光源10、2
0に向かう光路上には、これらの光路を跨ぐように光路
変換素子としての回折格子58が配置されている。この
回折格子58には、光記録媒体2からの戻り光のうち、
第1のレーザ光L1の戻り光を回折して光検出器40に
導く第1の回折領域と、第2のレーザ光L2の戻り光を
回折して光検出器40に導く第2の回折領域とが形成さ
れている。
【0051】本形態においても、ビームスプリッタ30
は、第1のレーザ光源10および第2のレーザ光源20
の出射光軸の前方に位置する第1の偏向面31と、この
第1の偏向面31の後方でこの偏向面31に対向する第
2の偏向面32とを有する平板状を有しており、その下
面は、第1のレーザ光源10および第2のレーザ光源2
0の出射光軸と略平行な平坦面39に面取り加工が施さ
れている。
【0052】このビームスプリッタ30においても、実
施の形態1と同様、第1の偏向面31は、第1のレーザ
光源10から出射された第1のレーザ光L1を光記録媒
体2に向けて反射し、第2のレーザ光源20から出射さ
れた第2のレーザ光L2を部分的に透過する特性を有
し、第2の偏向面32は、第2のレーザ光L2を全て反
射する特性を備えている。
【0053】但し、本形態のビームスプリッタ30で
は、第1の偏光面31と第2の偏光面32とが平行であ
る。
【0054】このように構成したビームスプリッタ30
において、第1のレーザ光源10から出射された第1の
レーザ光L1は、第1の偏向面31で対物レンズ51に
向けて全てが反射される。これに対して、第2のレーザ
光源20から出射された第2のレーザ光L2は、第1の
偏向面31で一部が反射して一部が透過し、第1の偏向
面31を透過した光は、第2の偏向面32で全部が反射
されて、第1の偏向面31を通って対物レンズ51に向
けて出射される。このようにして対物レンズ51に出射
された第1および第2のレーザ光L1、L2は、対物レ
ンズ51により光記録媒体2に対して光スポットとして
集光される。
【0055】また、光ピックアップ装置1では、光記録
媒体2の記録面から反射してきた第1のレーザ光L1の
戻り光L3、および第2のレーザ光L2の戻り光L3
は、第1の偏向面31で第1および第2のレーザ光源1
0、20の方に反射される。この際に、第2のレーザ光
L2の戻り光L3が第1の偏向面31で第2のレーザ光
源20の方に反射されるのはその一部である。
【0056】本形態において、ビームスプリッタ30か
ら第1のレーザ光源10に向かう光路上には、コリメー
トレンズ52と、第1および第2のレーザ光L1、L2
の戻り光L2を第1のレーザ光源10からの出射光軸上
から分岐させる光路分岐素子としての回折格子58とが
配置されている。このため、光記録媒体2の記録面から
反射してきた第1および第2のレーザ光L1、L2の戻
り光L3は、第1の偏向面31で第1のレーザ光源10
の方に反射されるが、これらの戻り光L3は、回折格子
58の回折作用により、光検出器40の方に導かれるこ
とになる。
【0057】このように構成した光ピックアップ装置1
においても、実施の形態1と同様、光記録媒体2とし
て、ディスク厚さが0.6mmのDVD系ディスクから
信号を再生するときには、光源部5の第1のレーザ光源
10からは、波長が635nm(あるいは650nm)
の第1のレーザ光L1が出射され、対物レンズ51によ
って、DVDのディスク面に光スポットとして収束す
る。このときのNAは0.6である。
【0058】これに対して、光記録媒体2として、ディ
スク厚さが1.2mmのCD系ディスクから信号を再生
するときには、光源部5の第2のレーザ光源20から
は、波長が780nmの第2のレーザ光L2が出射さ
れ、対物レンズ51によってCD系ディスクのディスク
面に光スポットとして収束する。このときのNAは0.
45である。
【0059】本形態においても、第2のレーザ光源20
から出射された第2のレーザ光L2は、所定の透過率
(T)をもって第1の偏向面31で一部が透過した後、
第2の偏向面32で反射して再び、所定の透過率(T)
をもって第1の偏向面31で一部が透過して光記録媒体
2に向かい、光記録媒体2からの第2のレーザ光L2の
戻り光は、反射率(1−透過率(T))をもって第1の
偏向面31で反射して光検出器40に向かう。従って、
実施の形1と同様、第1の偏向面31における第2のレ
ーザ光L2の透過率(T)を約0.4から約0.85に
設定してある。また、第2の偏向面32は、反射率が高
いほど好ましいので、金属膜からなる反射膜をコーティ
ングしてある。
【0060】さらに、本形態では、第2のレーザ光L2
は、コリメートレンズ52で平行光束に変換された後、
ビームスプリッタ30内を透過していくため、第2のレ
ーザ光L2には余計な非点収差が発生しない。従って、
ビームスプリッタ30は、第1の偏向面31と第2の偏
向面32とが平行なものを用いるので、安価である。
【0061】このように、本形態の光ピックアップ装置
1でも、光記録媒体2の記録面から反射してきた第1の
レーザ光L1の戻り光、および第2のレーザ光L2の戻
り光は、ビームスプリッタ30の第1の偏向面31で反
射することにより光検出器40に導かれ、この方向には
第1のレーザ光源10および第2のレーザ光源20が配
置されている。従って、第1のレーザ光源10や第2の
レーザ光源20の近くに光検出器40を配置でき、対物
レンズ51、コリメートレンズ52、ビームスプリッタ
30および光検出器40を縦方向に重ねる必要がないの
で、光ピックアップ装置1を構成する部品をコンパクト
に配置できる。それ故、光ピックアップ装置1の薄型化
を図ることができる。
【0062】なお、本形態の光ピックアップ装置1にお
いても、実施の形態1と同様、DVD系ディスクとCD
系Sディスクといった厚さの異なる光記録媒体2に対す
る情報の記録あるいは再生を良好に行うことを目的に、
第2のレーザ光源20から対物レンズ51までの距離を
第1のレーザ光源10から対物レンズ51までの距離よ
りも短くしてもよいが、この場合には、第1のレーザ光
源10と第2のレーザ光源20をユニット化できない。
そこで、球面収差補正手段として、光軸を中心にして環
帯状に非球面形状を変化させた対物レンズ51を用いる
ことが好ましい。この場合には、対物レンズ51に対し
て第1のレーザ光源10と第2のレーザ光源20とを共
役位置に配置することができので、第1のレーザ光源1
0と第2のレーザ光源20をユニット化できる。
【0063】また、第2のレーザ光L2の非点収差につ
いては、コリメメートレンズ52によって平行光束に変
換した光をビームスプリッタ30に入射させることによ
り解消できるが、まだコマ収差が残る。このようなコマ
収差を補正するには、ビームスプリッタ30の第2の偏
向面32にコマ収差補正手段としての反射型の回折格子
を形成した構成、あるいは第2の偏向面32をコマ収差
補正手段としての非平面形状とした構成などを採用すれ
ばよい。
【0064】[光源部5の構成例]以上説明した光ピッ
クアップ装置1において、光源部5としては、図8に示
すように、第1および第2のレーザ光源10、20がマ
ウント15、25上に搭載された状態で、それぞれ第1
のパッケージ16および第2のパッケージ26に別々に
収納されている構成、あるいは、図9に示すように、第
1および第2のレーザ光源10、20がマウント15、
25上に搭載された状態で、共通のパッケージ6に一括
して収納されている構成のいずれであってもよい。な
お、図8および図9には、パッケージの蓋などの図示は
省略してある。
【0065】図8に示すように、第1および第2のレー
ザ光源10、20がそれぞれ、第1および第2のパッケ
ージ16、26に別々に収納されている構成の場合に
は、第1および第2のパッケージ16、26は、共通の
光源保持部材7上に搭載されていることが好ましい。こ
のように構成すると、光源保持部材7によって第1のレ
ーザ光源10と第2のレーザ光源20との相対的な位置
が高い精度で規定されているので、一方の光源について
の位置合わせによって双方の光源について位置合わせを
行なうことができる。
【0066】また、第1および第2のパッケージ16、
26は、第1および第2のレーザ光源10、20の光出
射方向からみたときに扁平形状に構成され、第1および
第2のパッケージは、厚さ方向および幅方向をそれぞれ
矢印H、Wで示すと、パッケージの厚さ方向(矢印Hの
方向)で重ねて配置されていることが好ましい。このよ
うに構成すると、第1のレーザ光源10と第2のレーザ
光源20との間隔を狭めることができ、かつ、装置全体
を薄型化できる。
【0067】これに対して、図9に示すように、第1お
よび第2のレーザ光源10、20が共通のパッケージ6
に一括して収納されている場合には、第1および第2の
レーザ光源10、20の相対的な位置精度が高いという
利点がある。また、図示を省略するが、第1および第2
のレーザ光源10、20が共通のパッケージ6に一括し
て収納されている場合に、このパッケージ6に対して、
第1および第2のレーザ光L1、L2の戻り光を第1の
レーザ光源10からの出射光軸上から分岐させる光路分
岐素子としての回折素子58(図1、図2、図4、図
5、図6、図7を参照)も固定されていることが好まし
い。このように構成すると、第1および第2のレーザ光
源10、20と、光検出器40との相対的な位置精度を
高めることができる。また、光路分岐素子として用いた
回折素子58は、キュービック状の光路分岐素子と比較
して小さいので、第1および第2のレーザ光源10、2
0を収納するパッケージ6に固定でき、かつ、装置の小
型化を図ることもできる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光ピ
ックアップ装置では、光記録媒体の記録面から反射して
きた第1のレーザ光の戻り光、および第2のレーザ光の
戻り光は、偏向手段の第1の偏向面で反射することによ
り受光手段に導かれ、この方向には第1のレーザ光源お
よび第2のレーザ光源が配置されている。従って、第1
のレーザ光源や第2のレーザ光源の近くに受光手段を配
置できるので、光ピックアップ装置を構成する部品をコ
ンパクトに配置できる。従って、光ピックアップ装置の
薄型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る光ピックアップ装
置における各光学素子のレイアウトの一例を示す説明図
である。
【図2】図1に示す光ピックアップ装置の概略構成図で
ある。
【図3】図1に示す光ピックアップ装置に用いたビーム
スプリッタにおける第1の偏向面の第2のレーザ光の透
過率と伝送効率との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の実施の形態1の改良例1に係る光ピッ
クアップ装置の概略構成図である。
【図5】本発明の実施の形態1の改良例2に係る光ピッ
クアップ装置の概略構成図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る光ピックアップ装
置における各光学素子のレイアウトの一例を示す説明図
である。
【図7】図6に示す光ピックアップ装置の概略構成図で
ある。
【図8】本発明を適用した光ピックアップ装置に使用さ
れる光源ユニットの構成例を示す説明図である。
【図9】本発明を適用した光ピックアップ装置に使用さ
れる光源ユニットの別の構成例を示す説明図である。
【図10】従来の光ピックアップ装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 光ピックアップ装置 2 光記録媒体 5 光源部 10 第1のレーザ光源 20 第2のレーザ光源 30 ビームスプリッタ(偏向手段) 31 第1の偏向面 32 第2の偏向面 40 光検出器 51 対物レンズ 52 コリメートレンズ(コリメート手段) L1 第1のレーザ光 L2 第2のレーザ光 L3 光記録媒体からの戻り光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 AA07 AA13 AA50 AA51 AA57 AA64 AA65 BA05 BA43 BB03 BB61 BC21 2H087 KA13 LA01 LA21 NA01 PA02 PA17 PB02 QA02 QA05 QA14 QA21 QA33 QA41 RA03 RA12 RA44 RA45 RA46 5D119 AA02 AA04 AA41 BA01 EC02 EC45 EC47 FA05 FA08 FA35 JA09 JA10 JA17

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、第1のレーザ光を出射する
    第1のレーザ光源と、前記第1のレーザ光と異なる波長
    の第2のレーザ光を出射する第2のレーザ光源と、前記
    第1および第2のレーザ光源から出射された前記第1お
    よび第2のレーザ光を光記録媒体に向けて偏向する偏向
    手段と、前記光記録媒体からの戻り光を受光する受光手
    段とを有する光ピックアップ装置において、 前記偏向手段は、前記第1のレーザ光源から出射された
    前記第1のレーザ光を光記録媒体に向けて反射し、前記
    第2のレーザ光源から出射された前記第2のレーザ光を
    部分的に透過する第1の偏向面と、前記第1および第2
    のレーザ光源の出射光軸方向における前記第1の偏向面
    より後方位置において前記第1の偏向面を透過してきた
    前記第2のレーザ光を反射し、前記第1の偏向面を通し
    て前記光記録媒体に向かわせる第2の偏向面とを備え、 前記光記録媒体の記録面から反射してきた前記第1のレ
    ーザ光の戻り光、および前記第2のレーザ光の戻り光の
    一部は、前記第1の偏向面で反射することにより前記受
    光手段に導かれることを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記偏向手段から前
    記光記録媒体に向かう光路上には、前記偏向手段から出
    射されてきた前記第1および第2のレーザ光を平行光束
    に変換するコリメート手段を備え、 前記偏向手段では、前記第1および第2のレーザ光を出
    射するときの非点収差を補正するように前記第1の偏向
    面と前記第2の偏向面とが非平行であることを特徴とす
    る光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記第1および第2
    のレーザ光源から前記偏向手段に向かう光路上には、前
    記第1および第2のレーザ光源から出射された前記第1
    および第2のレーザ光を平行光束に変換するコリメート
    手段を備えていることを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、さらに、前
    記第1および第2のレーザ光が前記偏向手段を出射する
    ときのコマ収差を補正するコマ収差補正手段を備えてい
    ることを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記コマ収差補正手
    段は、前記第2の偏向面に形成された反射型の回折格子
    であることを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記コマ収差補正手
    段は、前記第2の偏向面に付与した非平面形状である光
    ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし6のいずれかにおいて、
    さらに、前記光記録媒体として厚さの異なる光記録媒体
    に対して情報の記録あるいは再生を行なうときの球面収
    差を補正するための球面収差補正手段を備えていること
    を特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記球面収差補正手
    段は、光軸を中心にして環帯状に非球面形状を変化させ
    た対物レンズであり、該対物レンズに対して前記第1の
    レーザ光源と前記第2のレーザ光源は共役位置に配置さ
    れていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかにおいて、
    前記第1の偏向面における前記第2のレーザ光の透過率
    が約0.4から約0.8までの範囲であることを特徴と
    する光ピックアップ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかにおい
    て、前記第2の偏向面には、金属膜からなる反射膜がコ
    ーティングされていることを特徴とする光ピックアップ
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかにおい
    て、前記第1および第2のレーザ光源は、それぞれ第1
    のパッケージおよび第2のパッケージに収納され、 前記第1および第2のパッケージは、共通の光源保持部
    材上に搭載されていることを特徴とする光ピックアップ
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記第1および
    第2のパッケージはいずれも、前記第1および第2のレ
    ーザ光源の光出射方向からみたときに扁平形状に構成さ
    れ、 前記第1および第2のパッケージは、当該パッケージの
    厚さ方向で重ねて配置されていることを特徴とする光ピ
    ックアップ装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし10のいずれかにおい
    て、前記第1および第2のレーザ光源は、共通のパッケ
    ージに収納され、 該共通のパッケージには、前記第1および第2のレーザ
    光の戻り光を前記第1のレーザ光源からの出射光軸上か
    ら分岐させる光路分岐素子が固定されていることを特徴
    とする光ピックアップ装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記光路分岐素
    子は回折素子であることを特徴とする光ピックアップ装
    置。
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