JP2001290257A - ハーフトーン位相シフトフォトマスク及びそのためのハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス並びにこれを用いたパターン形成方法 - Google Patents

ハーフトーン位相シフトフォトマスク及びそのためのハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス並びにこれを用いたパターン形成方法

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JP2001290257A
JP2001290257A JP2000101907A JP2000101907A JP2001290257A JP 2001290257 A JP2001290257 A JP 2001290257A JP 2000101907 A JP2000101907 A JP 2000101907A JP 2000101907 A JP2000101907 A JP 2000101907A JP 2001290257 A JP2001290257 A JP 2001290257A
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Toshiaki Motonaga
稔明 本永
Norito Ito
範人 伊藤
Chiaki Hatsuda
千秋 初田
Junji Fujikawa
潤二 藤川
Naoya Hayashi
直也 林
Toshio Onodera
俊雄 小野寺
Takahiro Matsuo
隆弘 松尾
Toru Ogawa
透 小川
Hirosuke Nakazawa
啓輔 中澤
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光に使用されるエキシマレーザーに長時間
にわたって照射されても、透過率及び位相角が変化しな
いハーフトーン位相シフトフォトマスク及びそのブラン
クス、並びにこれを用いたパターン形成方法を提供する
こと。 【解決手段】 透明基板101上に少なくともクロムと
フッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜102のパタ
ーンを有するハーフトーン位相シフトフォトマスク10
8において、ハーフトーン位相シフト膜102により熱
処理を施した膜をパターニングすることにより、露光用
エキシマレーザー照射における光学特性変化を低減し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI等の高密度
集積回路の製造に用いられるフォトマスク及びそのフォ
トマスクを製造するためのフォトマスク用ブランクス並
びにこれを用いたパターン形成方法に関し、特に、微細
寸法の投影像が得られるハーフトーン位相シフトフォト
マスク、このハーフトーン位相シフトフォトマスクを製
造するためのハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブ
ランクス並びにこれを用いたパターン形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】LSI等の半導体集積回路は、フォトマ
スクを使用したいわゆるリソグラフィー工程を繰り返す
ことによって製造されるが、特に微細寸法の形成には、
例えば特開昭58−173744号公報、特公昭62−
59296号公報等に示されているような位相シフトフ
ォトマスクの使用が検討され、その中でも、例えば米国
特許第4,890,309号明細書等に示されるよう
な、いわゆるハーフトーン位相シフトフォトマスクが早
期実用化の観点から注目を集め、特開平5−2259号
公報、特開平5−127361号公報等のように、歩留
りを向上し、またコストを低減した構成・材料に関して
いくつかの提案がされ、実用化が進められている。
【0003】ここで、ハーフトーン位相シフトフォトマ
スクを図面に従って簡単に説明する。図1はハーフトー
ン位相シフトリソグラフィーの原理を示す説明図、図2
は従来法を示す説明図である。図1(a)及び図2
(a)はフォトマスクの断面図、図1(b)及び図2
(b)はフォトマスク上での光の振幅、図1(c)及び
図2(c)はウェハー上での光の振幅、図1(d)及び
図2(d)はウェハー上での光強度をそれぞれ示し、1
1及び21は透明基板、22は100%遮光膜、12は
ハーフトーン位相シフト膜、13及び23は入射光であ
る。ここで、ハーフトーン位相シフト膜とは、透過する
露光光の位相を、同光路長の空気を通る露光光の位相に
対し事実上反転し、かつその強度を減衰させる機能をも
つ膜であり、単層又は多層により形成される。従来法に
おいては、図2(a)に示すように、石英ガラス等から
なる基板21上にクロム等からなる100%遮光膜22
を形成し、所望のパターンの光透過部を形成してあるだ
けであり、ウェハー上の光強度分布は、図2(d)に示
すように、裾広がりとなり、解像度が劣ってしまう。一
方、ハーフトーン位相シフトリソグラフィーでは、半透
明膜であるハーフトーン位相シフト膜12を透過した光
とその開口部を透過した光とでは位相が実質的に反転す
るので、図1(d)に示すように、ウェハー上でパター
ン境界部の光強度が0となり、その裾広がりを抑えるこ
とができ、したがって解像度を向上することができる。
【0004】ここで注目すべきは、ハーフトーン位相シ
フトフォトマスクの効果が得られるためには、マスク上
に形成されるパターンの寸法精度、位置精度等、従来の
フォトマスクに要求される諸特性に加え、その位相角及
び透過率が非常に重要となる点であり、またこれらはハ
ーフトーン位相シフト膜を形成する単層又は多層の膜の
露光光波長での屈折率、消衰係数、及び膜厚で決まると
いう点である。
【0005】一般的に、位相角に関しては180°が最
適値となるが、透過率に関しては、最適値が1乃至20
%(開口部を100%)の範囲にあり、転写するパター
ン、転写する条件等によって決まる。ハーフトーン位相
シフトフォトマスクに関しては、位相角、透過率共に、
その最適値に作り込むことが要求され、最適値からずれ
た場合には、適正露光量等が変化し、寸法精度の低下、
焦点裕度の低下等に至ってしまう。したがって、ハーフ
トーン位相シフト膜を形成する単層又は多層の膜の屈折
率、消衰係数、及び膜厚の精度、安定性は言うまでもな
く重要である。図3及び図4に、ハーフトーン位相シフ
トフォトマスクを使用したリソグラフィーにおける透過
率及び位相差の変化が、焦点深度、転写寸法、ベストフ
ォーカス変化に及ぼす影響をシミュレーションした結果
を示す。
【0006】ところで、形成するパターンの微細化に伴
い、リソグラフィーに使用される露光波長を短くする必
要があるが、いわゆる0.25ミクロンデザインルール
を超える微細化が進むにつれ、KrFエキシマレーザー
(波長:248nm)の実用化が始まり、さらに寸法が
微細化されることを睨み、ArFエキシマレーザー(波
長:193nm)の使用が検討されている。ハーフトー
ン位相シフトフォトマスクに使用するハーフトーン位相
シフト膜に関しても、これらの波長に対して最適な位相
角、透過率を実現でき、かつ安定な屈折率、消衰係数を
有する材料の開発が要求される。
【0007】そこで、具体的には、例えば特開平7−1
10572号公報に示されるような、クロムを主体とし
フッ素を含む膜をハーフトーン位相シフト膜に用いるこ
とが提案されているが、この膜は上記波長に対し、位相
角及び透過率に関して要求される範囲を実現できるだけ
でなく、ブランクスの製造、マスク製版加工等が従来型
のフォトマスクのそれと同様にできるという利点があ
り、早期から検討が開始され、既に実用化がされてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クロム
を主体としフッ素を含むハーフトーン位相シフト膜は、
ArFエキシマレーザー等の露光に使用される露光光の
長時間の照射により、その屈折率及び消衰係数、又はこ
れらの何れか一方が変化してしまうという問題があっ
た。これにより、クロムを主体としフッ素を含むハーフ
トーン位相シフト膜を有するハーフトーン位相シフトフ
ォトマスクを用いてレジストパターン形成を行う際、そ
の透過率及び位相角、又はこれらの何れか一方が使用す
る毎に変化してしまう。
【0009】ところが、上記の図3及び図4に示すシミ
ュレーション結果より、ハーフトーン位相シフトフォト
マスクの位相差、透過率が僅かに変動しても、転写寸法
はもとよりフォーカス位置、裕度が大きく変化してしま
う。すなわち、これにより、このマスクを使用する度
に、適正露光量が変化したり、寸法精度の低下や焦点裕
度の低下が生ずる、或いは一回の使用中においても、こ
れらが変化してしまう可能性があり、パターン形成裕度
の減少、パターン形状の劣化が生じる。
【0010】本発明は、従来技術のこのような状況に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、露
光に使用されるエキシマレーザーに長時間にわたって照
射されても、透過率及び位相角が変化しないハーフトー
ン位相シフトフォトマスク、及びこれを作製するための
ハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス、並
びにこれを用いたパターン形成方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
に鑑みて、露光に使用されるエキシマレーザーを長時間
にわたって照射しても、透過率及び位相角が変化しない
ハーフトーン位相シフト膜を開発すべく鋭意研究の結
果、完成に至ったものである。
【0012】すなわち、本発明に係る第1のタイプのハ
ーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクスは、透
明基板上に少なくともクロムとフッ素を含むハーフトー
ン位相シフト膜を有するハーフトーン位相シフトフォト
マスク用ブランクスにおいて、熱処理を施すことによ
り、露光用エキシマレーザー照射における光学特性変化
を低減したことを特徴とする。
【0013】本発明に係る第2のタイプのハーフトーン
位相シフトフォトマスク用ブランクスは、透明基板上に
少なくともクロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シ
フト膜を有するハーフトーン位相シフトフォトマスク用
ブランクスにおいて、前記熱処理を施したハーフトーン
位相シフト膜の上に保護膜を設け、露光用エキシマレー
ザー照射における光学特性変化を低減したことを特徴と
する。
【0014】本発明に係る第3のタイプのハーフトーン
位相シフトフォトマスク用ブランクスは、透明基板上に
少なくともクロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シ
フト膜を有するハーフトーン位相シフトフォトマスク用
ブランクスにおいて、前記熱処理を施したハーフトーン
位相シフト膜の表面をエッチングして除去することによ
り、露光用エキシマレーザー照射における光学特性変化
を低減し、かつ透過率を上昇させたことを特徴とする。
【0015】上記第1のタイプのハーフトーン位相シフ
トフォトマスク用ブランクスにおいて、ハーフトーン位
相シフト膜の界面が消失していることが望ましい。
【0016】上記第2のタイプのハーフトーン位相シフ
トフォトマスク用ブランクスにおいて、保護膜が少なく
ともクロムとフッ素を含み、かつフッ素の含有量がハー
フトーン位相シフト膜よりも少ないことが望ましい。ま
た、保護膜が透明膜であることが望ましい。
【0017】本発明に係る第1のタイプのハーフトーン
位相シフトフォトマスクは、透明基板上に少なくともク
ロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜パター
ンを有するハーフトーン位相シフトフォトマスクにおい
て、熱処理を施すことにより、露光用エキシマレーザー
照射における光学的変化を低減したことを特徴とするも
のである。
【0018】本発明に係る第2のタイプのハーフトーン
位相シフトフォトマスクは、透明基板上に少なくともク
ロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜パター
ンを有するハーフトーン位相シフトフォトマスクにおい
て、前記ハーフトーン位相シフト膜をパターニングした
後に熱処理を施すことにより、露光用エキシマレーザー
照射における光学的変化を低減したことを特徴とする。
【0019】本発明に係る第3のタイプのハーフトーン
位相シフトフォトマスクは、透明基板上に少なくともク
ロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜パター
ンを有するハーフトーン位相シフトフォトマスクにおい
て、前記ハーフトーン位相シフト膜パターンの上に保護
膜のパターンを有することにより、露光用エキシマレー
ザー照射における光学的変化を低減したことを特徴とす
る。
【0020】本発明に係る第4のタイプのハーフトーン
位相シフトフォトマスクは、透明基板上に少なくともク
ロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜パター
ンを有するハーフトーン位相シフトフォトマスクにおい
て、前記ハーフトーン位相シフト膜をパターニングした
後に、マスク上全面に保護膜を設け、ハーフトーン位相
シフト膜の露光用エキシマレーザー照射における光学的
変化を低減したことを特徴とする。
【0021】上記第1のタイプのハーフトーン位相シフ
トフォトマスクにおいて、ハーフトーン位相シフト膜に
熱処理をした後、その上に保護膜を設け、その後保護膜
とハーフトーン位相シフト膜とをパターニングすること
により、露光用エキシマレーザー照射における光学的変
化を低減することが望ましい。
【0022】また、上記第1のタイプのハーフトーン位
相シフトフォトマスクにおいて、ハーフトーン位相シフ
ト膜に熱処理をした後、その膜をパターニングし、その
後保護膜を全面に形成することにより、露光用エキシマ
レーザー照射における光学的変化を低減することが望ま
しい。
【0023】上記第2のタイプのハーフトーン位相シフ
トフォトマスクにおいて、パターニングされたハーフト
ーン位相シフト膜に熱処理をした後に、保護膜を全面に
形成することにより、露光用エキシマレーザー照射にお
ける光学的変化を低減することが望ましい。
【0024】上記第1乃至第2のタイプのハーフトーン
位相シフトフォトマスクにおいて、ハーフトーン位相シ
フト膜に熱処理を施すことによって、ハーフトーン位相
シフト膜の界面が消失していることが望ましい。
【0025】上記第3乃至第4のタイプのハーフトーン
位相シフトフォトマスクにおいて、保護膜が少なくとも
クロムとフッ素とを含み、かつフッ素の含有量がハーフ
トーン位相シフト膜よりも少ないことが望ましい。ま
た、保護膜が透明であることが望ましい。
【0026】また、上記何れのタイプのハーフトーン位
相シフトフォトマスクにおいても、パターンを形成する
際、パターンサイズを目標寸法より小さくすることが望
ましい。
【0027】なお、本発明は、以上のハーフトーン位相
シフトフォトマスクを使用するパターン形成方法を含む
ものである。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明は、透明基板上に少なくと
もクロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を
有するハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランク
スにおいて、前記ハーフトーン位相シフト膜に250℃
以上、かつ500℃以下の温度で熱処理を施すことによ
り、露光用エキシマレーザー照射における光学特性変化
を低減したものである。
【0029】また、本発明は、透明基板上に少なくとも
クロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有
するハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス
において、前記ハーフトーン位相シフト膜に250℃以
上、かつ500℃以下の温度で熱処理を施し、膜表面を
エッチングして除去することにより、露光用エキシマレ
ーザー照射における光学特性変化を低減し、かつ透過率
を上昇させたものである。
【0030】また、本発明は、透明基板上に少なくとも
クロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有
するハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス
において、前記ハーフトーン位相シフト膜に250℃以
上、かつ500℃以下の温度で熱処理を施し、膜表面を
エッチングして除去し、前記ハーフトーン位相シフト膜
の上に保護膜を設けることにより、露光用エキシマレー
ザー照射における光学特性変化を低減し、かつ透過率を
上昇させたものである。
【0031】また、本発明は、透明基板上に少なくとも
クロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有
するハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス
において、前記ハーフトーン位相シフト膜の上に保護膜
を設け、250℃以上、かつ500℃以下の温度で熱処
理を施すことにより、露光用エキシマレーザー照射にお
ける光学特性変化を低減したものである。
【0032】また、本発明は、透明基板上に少なくとも
クロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有
するハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス
において、前記ハーフトーン位相シフト膜の上に保護膜
を設け、250℃以上、かつ500℃以下の温度で熱処
理を施し、膜表面をエッチングして除去することによ
り、露光用エキシマレーザー照射における光学特性変化
を低減し、かつ透過率を上昇させたものである。
【0033】そして、上記のハーフトーン位相シフトフ
ォトマスク用ブランクスにおいて、熱処理後の表面が少
なくともクロムを含み、かつフッ素の含有量が膜内部よ
りも少ないことが望ましい。
【0034】また、上記のハーフトーン位相シフトフォ
トマスク用ブランクスにおいて、前記保護膜が少なくと
もクロムを含み、かつフッ素の含有量が前記ハーフトー
ン位相シフト膜よりも少ないことが望ましい。
【0035】また、上記のハーフトーン位相シフトフォ
トマスク用ブランクスにおいて、前記熱処理により膜中
の界面が消失していることが望ましい。
【0036】本発明のハーフトーン位相シフトフォトマ
スクは、上記のハーフトーン位相シフトフォトマスク用
ブランクスを使用して製造されるものであって、前記処
理を施した後、そのハーフトーン位相シフト膜をパター
ニングして得られるものである。
【0037】本発明は、透明基板上に少なくともクロム
とフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハ
ーフトーン位相シフトフォトマスクにおいて、前記ハー
フトーン位相シフト膜に250℃以上、かつ500℃以
下の温度で熱処理を施し、その膜をパターニングし、そ
の後保護膜を全面に形成することにより、露光用エキシ
マレーザー照射における光学特性変化を低減したもので
る。
【0038】また、本発明は、透明基板上に少なくとも
クロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有
するハーフトーン位相シフトフォトマスクにおいて、前
記ハーフトーン位相シフト膜に250℃以上、かつ50
0℃以下の温度で熱処理を施し、膜表面をエッチングし
て除去し、その膜をパターニングし、その後保護膜を全
面に形成することにより、露光用エキシマレーザー照射
における光学特性変化を低減し、かつ透過率を上昇させ
たものである。
【0039】また、本発明は、透明基板上に少なくとも
クロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有
するハーフトーン位相シフトフォトマスクにおいて、前
記ハーフトーン位相シフト膜をパターニングし、その後
250℃以上、かつ500℃以下の温度で熱処理を施す
ことにより、露光用エキシマレーザー照射における光学
特性変化を低減したものである。
【0040】また、本発明は、透明基板上に少なくとも
クロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有
するハーフトーン位相シフトフォトマスクにおいて、前
記ハーフトーン位相シフト膜をパターニングし、その後
250℃以上、かつ500℃以下の温度で熱処理を施
し、膜表面をエッチングして除去することにより、露光
用エキシマレーザー照射における光学特性変化を低減
し、かつ透過率を上昇させたものである。
【0041】また、本発明は、透明基板上に少なくとも
クロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有
するハーフトーン位相シフトフォトマスクにおいて、前
記ハーフトーン位相シフト膜をパターニングし、その後
250℃以上、かつ500℃以下の温度で熱処理を施
し、膜表面をエッチングして除去し、その後保護膜を全
面に形成することにより、露光用エキシマレーザー照射
における光学特性変化を低減し、かつ透過率を上昇させ
たものである。
【0042】そして、上記のハーフトーン位相シフトフ
ォトマスクにおいて、前記保護膜が少なくともクロムを
含み、かつフッ素の含有量が前記ハーフトーン位相シフ
ト膜よりも少ないことが望ましい。
【0043】また、上記のハーフトーン位相シフトフォ
トマスクにおいて、前記保護膜が透明膜であることが望
ましい。
【0044】また、上記のハーフトーン位相シフトフォ
トマスクにおいて、前記熱処理により膜中の界面が消失
していることが望ましい。
【0045】また、上記のハーフトーン位相シフトフォ
トマスクにおいて、パターンを形成する際、パターンサ
イズを目標寸法より小さくすることが望ましい。
【0046】以下、本発明において上記のような構成を
採る理由について説明する。
【0047】まず、少なくともクロムとフッ素とを含む
ハーフトーン位相シフト膜を有するハーフトーン位相シ
フトフォトマスクのエキシマレーザーの露光による位相
差、透過率の変化の様子を図5(a),(b)に示す。
ここでは、図6に簡略図を示す通りの照射装置を用い、
ArFエキシマレーザー装置1からのArFエキシマレ
ーザー光(以下、簡単にレーザーと呼ぶ)2をパルスエ
ネルギー:0.2mJ/cm2 /pulse、繰り返し
周波数:1kHz、照射雰囲気:大気、の条件で、サン
プルチャンバー3中に配置したガラス基板4側から照射
した際の、ハーフトーン位相シフト膜5の総照射エネル
ギーに対する位相差及び透過率の変化を示している。こ
こで、位相差及び透過率はレーザーテック社製「MPM
193位相差計」を用い測定した。
【0048】上記のArFエキシマレーザーの照射によ
って、少なくともクロムとフッ素とを含むハーフトーン
位相シフト膜の位相角、及び透過率が変化する原因を調
べるために、露光光を照射する前及び後の上記ハーフト
ーン位相シフト膜の組成をX線光電子分光法(XPS)
により分析した結果を表1に示す。表中の数値は、それ
ぞれ原子の存在比率を%で示している。ここで、ArF
エキシマレーザーの照射条件は、パルスエネルギー:
0.2mJ/cm2 /pulse、総照射エネルギー:
21.6kJ/cm2 、繰り返し周波数:1kHz、照
射雰囲気:大気、である。X線光電子分光は、VG S
CIENTIFIC社製「ESCALAB210」を用
いて行った。膜中の組成に関しては、Arイオンビーム
により、膜をハーフトーンエッチングしてから分析を行
った。
【0049】
【表1】
【0050】ここで明らかな通り、ArFエキシマレー
ザーの照射によって、ハーフトーン位相シフト膜の膜中
では膜組成には大きな変化が認められないのに対し、そ
の表面においては、フッ素が減少し酸素が増えるという
膜質変化が認められる。
【0051】また、露光光を照射する前及び後の上記ハ
ーフトーン位相シフト膜の膜構造をX線反射率により分
析した結果を図7に示す。フーリエ変換後のスペクトル
は、露光前には31nm間隔で鋭いピークが現れてお
り、ハーフトーン位相シフト膜は31nmの膜厚をもつ
層が4層に積層していることを示している。この積層構
造は膜の成膜を4回に分けて行ったことに起因する。露
光後にはこのピークが弱くなっており、露光によって原
子が動き、結果として膜の界面が消失したことを示す。
【0052】膜に界面があると、そこへ入射してきた光
は反射する。界面の数が多くなると反射の割合が増加
し、透過する光の量が減少する。上記のような界面の消
失は界面での反射をなくし、その結果として透過率が増
加する。すなわち、上記の露光光の照射による位相差及
び透過率の変化は、界面の消失が主原因と考えられる。
【0053】一方、表面におけるフッ素の減少は、透過
率の減少をもたらすと考えられる。上記の露光光の照射
による位相差及び透過率の変化には、この膜表面近傍で
の膜質変化も加わっていると考えられる。ただし、これ
ら位相差と透過率の変化は界面の反射が原因の時とは逆
であるため図5には見えていない。
【0054】したがって、本発明では、少なくともクロ
ムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有する
ハーフトーン位相シフトフォトマスクにおいて、このフ
ォトマスクが露光に使用される前に、熱処理を施して膜
中の原子を拡散させ、界面を消失させるようにしてい
る。また、熱処理をすると表面のフッ素が蒸発してしま
い、透過率が減少するので、これを防ぐために蒸発した
表面をエッチングで除去し、本来必要な透過率に調整す
るようにする。
【0055】上記の熱処理により表面のフッ素が蒸発
し、適度な濃度に保たれる時、その表面は熱処理によっ
て自然に形成された自然保護膜となる。この自然保護膜
は、その後の露光による位相差及び透過率の変化を抑え
る効果を発揮する。
【0056】次に、本発明では、また、ハーフトーン位
相シフト膜の表面に、上記の膜質変化を防ぐ保護膜を設
ける形態も採りえる。表面をエッチングした後など膜表
面のフッ素量が多い場合には、露光すると表1に示した
ように表面近傍の膜質が変化する。このような表面近傍
の特有な膜質変化を防ぐ構造を設けることによっても、
上記と同様に露光光の照射による位相角及び透過率の変
化を抑えることも可能である。
【0057】上記の表面エッチングの工程を省くため、
予めハーフトーン位相シフト膜中のフッ素濃度が高くな
るように成膜しておき、熱処理後にフッ素とともに規定
の透過率とするようにコントロールすることもできる。
【0058】この保護膜としては、例えばSiO2 膜等
の露光光に対して透明な膜が望ましい。これらの膜は、
ArFエキシマレーザー等の露光光の照射によっても表
1に示されるような表面の変化を生じないだけでなく、
少なくともクロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シ
フト膜に対しても、前記のようなフッ素が減少し、酸素
が増加する変質を生じさせない保護膜の役割を果たし、
したがって、露光光の照射によるハーフトーン位相シフ
トフォトマスクの位相角、透過率の変化を防ぐことがで
きるのである。
【0059】保護膜としては、上記SiO2 の他に、M
gF2 、CaF2 、LiF2 、Al 2 3 、TiO2
ZrO2 、HfO2 、Ta2 5 、ZnO、MgO、W
2 5 等の金属の酸化物、フッ化物、また、CrSi、
MoSi、WSi等の金属シリサイドの酸化物等の透明
膜が挙げられる。これら透明保護膜に関しては、透明基
板上にハーフトーン位相シフト膜を成膜した後であれ
ば、フォトマスクの製造工程中のどの工程で成膜しても
所望の効果が得られる。
【0060】また、この保護膜は、例えば、Mo、Cr
等の金属薄膜等のような、露光光に対して半透明な膜で
あっても構わない。この場合、半透明保護膜は、フォト
マスク用ブランクスを所望のパターンに加工する前に成
膜し、ハーフトーン位相シフト膜の加工と同時、若しく
は別の工程によって、同じパターンに加工することが望
ましい。
【0061】なお、何れにしても、これらの場合のハー
フトーン位相シフト膜は、その透過率及び位相角が、保
護膜を設けた場合に開口部とパターン部との間で所望な
関係になるように成膜されるべきである。また、事前に
所望のパターンに製版された後に保護膜を形成する際の
ように、パターンを形成している断面にも付着されるこ
とが予想される時には、断面への付着による転写寸法の
変化も考慮し、パターンの寸法の変調を加え、製版を行
うことが望まれる。
【0062】また、少なくともクロムとフッ素とを含む
ハーフトーン位相シフト膜が、実質的に多層膜により構
成される場合は、前記の露光光による膜表面での変化が
最も生じ難い膜を最表面に配置することも有効である。
ここで、少なくともクロムとフッ素とを含む膜の場合、
一般的には、フッ素含有量が多い程、上記露光によるフ
ッ素の減少、酸素の増加現象は激しいので、この場合、
フッ素含有量が少ない膜を表面に配置することが望まし
いことになる。
【0063】最後に、本発明の、少なくともクロムとフ
ッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜の、ArFエキ
シマレーザー等の露光光照射による透過率又は位相角の
変化を抑えるための熱処理と保護膜の形成とは、上述の
通り、それぞれ単独で行っても十分に効果が得られる
が、同時に両方の適用も可能である。この場合、熱処理
と保護膜形成とは、どちらを先に行っても一般的にその
効果に差は認められない。また、それぞれの処理は、フ
ォトマスク製造工程中のどの工程で行うことも可能であ
る。
【0064】このように、本発明は透明基板上に少なく
ともクロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜
を成膜したハーフトーン位相シフトフォトマスクに関
し、熱処理を施し、界面を消失させることにより、Ar
Fエキシマレーザー等の露光光照射に対し、透過率及び
位相差を安定化させることができる。
【0065】また、前記ハーフトーン位相シフトフォト
マスクに関し、ハーフトーン位相シフト膜の表面に保護
膜を形成することにより、ArFエキシマレーザー等の
露光光照射による表面での膜質変化を防ぎ、露光光照射
に対し、透過率及び位相差を安定化させることができ
る。
【0066】これら膜の改質或いは保護膜形成により、
マスク保管時、使用時或いは使用中の透過率や位相角の
変化が軽減され、マスクを使用する度に適正露光量が変
化したり、寸法精度が低下したり、焦点裕度が低下し、
パターン形成裕度が減少し、パターン形状が劣化する等
の問題が解決若しくは軽減される。
【0067】
【実施例】(実施例1)本発明のハーフトーン位相シフ
トフォトマスク用ブランクス及びハーフトーン位相シフ
トフォトマスクの実施例を図8を参照して説明する。
【0068】図8(a)に示すように、光学研磨され、
よく洗浄された合成石英基板101上に、スパッタリン
グ法で、以下に示す条件でクロムとフッ素とを含むハー
フトーン位相シフト膜102を形成することにより、ハ
ーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス103
を得る。ここで、成膜するハーフトーン位相シフト膜1
02の膜厚は130nmとした。
【0069】 成膜装置:DCマグネトロンスパッタ装置 ターゲット:金属クロム ガス及び流量:アルゴンガス76sccm+四フッ化炭
素ガス24sccm スパッタ圧力:3.0ミリメートル スパッタ電流:5.5アンペア
【0070】なお、合成石英基板101上のハーフトー
ン位相シフト膜102を同一条件で同一膜厚に成膜し、
常用のリソグラフィー法によってハーフトーン位相シフ
ト膜をパターニングすることにより、図8(b)に示す
ような位相差透過率測定用サンプル104を作製し、市
販の位相シフトフォトマスク用位相差計(レーザーテッ
ク社製「MPM193」)で、ハーフトーン位相シフト
膜の波長193nmでの位相差及び透過率を測定したと
ころ、それぞれ約164°、11%であった。
【0071】次に、このハーフトーン位相シフトフォト
マスク用ブランクス103に熱処理を施して、図8
(c)に示すようなフォトマスク使用時の光学特性変化
が軽減されるハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブ
ランクス105を得た。熱処理の条件を表2に示す。ま
た、熱処理後における波長193nmでの透過率を同時
に示す。
【0072】
【表2】
【0073】これらのブランクスに下記の条件で波長1
93nmのArFエキシマレーザー光を照射した後、そ
の波長193nmでの位相差及び透過率を測定した。レ
ーザー照射は下記の条件で行った。
【0074】光源:ArFエキシマレーザー 照射雰囲気:窒素:酸素=80:20 パルスエネルギー:0.2mJ/cm2 /パルス
【0075】ここで、レーザーの照射は、基板101の
方向から行っている。結果を図9に示す。透過率変動の
上下限は±0.3%であり、それぞれの値を点線で図示
してある。熱処理を施さない場合には、総照射エネルギ
ーが10kJ/cm2 で+1.4%変化する。次に、2
00℃の熱処理を施した場合では、熱処理を施さない場
合と違いは認められないが、300℃の熱処理では、1
0kJ/cm2 でも±0.3%の範囲内に収まり、光学
特性の変化が軽減されることが分かる。
【0076】この熱処理によって膜の界面が消失するこ
とはXPSによる深さ方向の分析によって確認した。す
なわち、図9に見られる熱処理後の透過率変動が小さい
理由は、熱処理に伴う原子の拡散によって界面が消失し
たことによる。
【0077】ただし、同じ300℃の熱処理でも、空気
中で処理をする場合と窒素雰囲気中で処理をする場合と
では、レーザー照射後の透過率変動量に違いは認められ
ないものの、初期透過率に違いが認められた。すなわ
ち、表2に示したように窒素雰囲気中では初期透過率が
11%から8%に低下するが、空気中では6%にまで低
下してしまう。表3に熱処理後のXPSによる分析結果
を示す。
【0078】
【表3】
【0079】未照射試料の膜中での組成は、アニール前
(表1)に比べてほとんど変化がない。しかし、300
℃でアニールした場合には表面からフッ素が脱離し、酸
素が入ったことがわかる。XPS分析からフッ素が脱離
した領域を見積もったところ、300℃空気中で熱処理
した場合には表面から30nm、窒素雰囲気中で熱処理
した場合には表面から10nmの深さから脱離してい
た。また表面の酸化も同じ深さから起こっていた。この
事実から、初期透過率の低下は膜中のフッ素と酸素量に
由来し、表面からのフッ素の脱離量と表面酸化量が多い
ほど初期透過率が小さくなることがわかる。これらの量
は熱処理時の雰囲気中の酸素量によって決定されたと思
われる。
【0080】このようにハーフトーン位相シフトフォト
マスク用ブランクス105を300℃で熱処理すると、
その後にArFエキシマレーザーを照射しても光学特性
の変化が起こらず、パターニングをしフォトマスクへと
加工した後の転写使用途中での位相差、透過率の変化が
少なくなり、実用性が向上していることがわかる。
【0081】次に、このハーフトーン位相シフトフォト
マスク用ブランクスをパターニングし、フォトマスクへ
と加工する工程の説明をする。
【0082】図8(d)に示すように、ハーフトーン位
相シフトフォトマスク用ブランクス105上に市販の電
子線レジスト(日本ゼオン社製「ZEP7000」)を
ベーク後の膜厚が300nmになるように塗布し、続い
て110℃で20分間ベークすることにより、電子線レ
ジスト膜106を得る。さらに、フォトマスク用電子線
描画装置により、所望のパターンの潜像を得た後、専用
現像液ZED500で現像処理をし、所望のレジストパ
ターン107を得る。
【0083】このレジストパターン107をマスクと
し、以下の条件で反応性イオンエッチングを行い、ハー
フトーン位相シフト膜102のドライエッチングを行
う。
【0084】 エッチング装置:平行平板反応性イオンエッチャー ガス及び流量:ジクロロメタン30sccm+酸素60
sccm エッチング圧力:200ミリトール エッチング電力:300ワット
【0085】エッチング終了後、紫外線を照射しなが
ら、オゾンにより表面処理をすることにより、不要なレ
ジストを除去し、図8(e)に示すようなハーフトーン
位相シフトフォトマスク108を得る。
【0086】このようにして得られたハーフトーン位相
シフトフォトマスク108は、図9に示す通り、光学特
性が安定しているブランクスを使用して作製しているた
め、転写使用途中での位相差、透過率の変化が少なく、
実用性が向上する。
【0087】(実施例2)次に、本発明のハーフトーン
位相シフトフォトマスクの実施例を図10を参照して説
明する。
【0088】図10(a)に示すように、光学研磨さ
れ、よく洗浄された合成石英基板201上に、実施例1
と同じスパッタリング法で、クロムとフッ素とを含むハ
ーフトーン位相シフト膜202を形成することにより、
ハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス20
3を得る。ここで、成膜するハーフトーン位相シフト膜
202の膜厚は130nmとした。
【0089】次に、図10(b)に示すように、このブ
ランクス203上に、市販の電子線レジスト(日本ゼオ
ン社製「ZEP7000」)をベーク後の膜厚が300
nmになるように塗布し、続いて110℃で20分間ベ
ークすることにより、電子線レジスト膜204を得る。
さらに、フォトマスク用電子線描画装置により、所望の
パターンの潜像を得た後、専用現像液ZED500で現
像処理をし、所望のレジストパターン205を得る。
【0090】このレジストパターン205をマスクと
し、以下の条件で反応性イオンエッチングを行い、ハー
フトーン位相シフト膜202のドライエッチングを行
う。
【0091】 エッチング装置:平行平板反応性イオンエッチャー ガス及び流量:ジクロロメタン30sccm+酸素60
sccm エッチング圧力:200ミリトール エッチング電力:300ワット
【0092】エッチング終了後、紫外線を照射しなが
ら、オゾンにより表面処理をすることにより、不要なレ
ジストを除去し、図10(c)に示すようなハーフトー
ン位相シフトフォトマスク206を得る。
【0093】次に、このハーフトーン位相シフトフォト
マスク206をよく洗浄した後、実施例1と同様に熱処
理を施し、図10(d)に示すようなフォトマスク使用
時の光学特性変化が軽減されるハーフトーン位相シフト
フォトマスク207を得る。ここで、熱処理条件は30
0℃とし、雰囲気中は空気中とする。
【0094】このようにして得られたハーフトーン位相
シフトフォトマスク207は、図5で示す光学特性の変
化を事前に行い、安定領域に達しているため、使用途中
での位相差、透過率の変化が少なく、実用性が向上す
る。
【0095】(実施例3)次に、本発明のハーフトーン
位相シフトフォトマスク用ブランクス及びハーフトーン
位相シフトフォトマスクの別の実施例を説明する。
【0096】光学研磨され、よく洗浄された合成石英基
板上に、実施例1と同じスパッタリング法で、クロムと
フッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を形成する。
ここで、成膜するハーフトーン位相シフト膜の膜厚は1
60nmとした。
【0097】このハーフトーン位相シフト膜を、空気中
300℃の条件下で熱処理し、さらに表面をプラズマエ
ッチングで除去した。プラズマエッチングの条件は下記
の通りである。
【0098】 エッチング装置:平行平板反応性イオンエッチャー ガス及び流量:ジクロロメタン30sccm+酸素60
sccm エッチング圧力:100ミリトール エッチング電力:400ワット
【0099】市販の位相シフトマスク用位相差計(レー
ザーテック社製「MPM193」)でハーフトーン位相
シフト膜の波長193nmでの位相差及び透過率を測定
したところ、それぞれ、約184°、12%であった。
【0100】このブランクスに下記の条件で波長193
nmのArFエキシマレーザー光を照射した後、その波
長193nmでの位相差及び透過率を測定した。レーザ
ー照射は実施例1の場合と同じ条件で行った。
【0101】ここで、レーザーの照射は、基板の方向か
ら行っている。結果を図11に示す。位相差及び透過率
の総照射量による変化は、未処理のものと比較して小さ
いことが分かる。
【0102】次に、実施例1と同様にして、このハーフ
トーン位相シフトフォトマスク用ブランクスをパターニ
ングし、フォトマスクへと加工した。
【0103】このようにして得られたハーフトーン位相
シフトフォトマスクは、図11に示す通り、光学特性が
安定しているブランクスを使用して作製しているため、
転写使用途中での位相差、透過率の変化が少なく、実用
性が向上する。
【0104】(実施例4)次に、本発明のハーフトーン
位相シフトフォトマスク用ブランクス及びハーフトーン
位相シフトフォトマスクのさらに別の実施例を説明す
る。
【0105】光学研磨され、よく洗浄された合成石英基
板上に、実施例1と同様のパッタリング法で、クロムと
フッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を形成する。
ここで、成膜するハーフトーン位相シフト膜の膜厚は1
60nmとした。
【0106】このハーフトーン位相シフト膜を、空気中
300℃の条件下で熱処理し、さらに表面をプラズマエ
ッチングで除去した。プラズマエッチングの条件は実施
例3の場合と同じである。
【0107】さらに続いて、この上に以下の条件でハー
フトーン位相シフト膜よりも低いフッ素濃度を有する保
護膜を形成することにより、ハーフトーン位相シフトフ
ォトマスク用ブランクスを得る。ここで、成膜するハー
フトーン位相シフト膜の膜厚は30nmとした。
【0108】 成膜装置:DCマグネトロンスパッタ装置 ターゲット:金属クロム ガス及び流量:アルゴンガス92sccm+四フッ化炭
素ガス8sccm スパッタ圧力:3.0ミリメートル スパッタ電流:2.0アンペア
【0109】市販の位相シフトマスク用位相差計(レー
ザーテック社製「MPM193」)でハーフトーン位相
シフト膜の波長193nmでの位相差及び透過率を測定
したところ、それぞれ、約183°、10%であった。
【0110】このブランクスに下記の条件で波長193
nmのArFエキシマレーザー光を照射した後、その波
長193nmでの位相差及び透過率を測定した。レーザ
ー照射は実施例1,3の場合と同じである。
【0111】ここで、レーザーの照射は、基板方向から
行っている。結果を図12に示す。この図には実施例3
の結果も同時に示した。両者で位相差の変化には違いが
認められない。透過率では、保護膜を付けた場合には、
照射量が低いところで透過率が上昇するが、その後小さ
くなる。
【0112】次に、実施例1と同様にして、このハーフ
トーン位相シフトフォトマスク用ブランクスをパターニ
ングし、フォトマスクへと加工した。
【0113】このようにして得られたハーフトーン位相
シフトフォトマスクは、図12に示す通り、光学特性が
安定しているブランクスを使用して作製しているため、
転写使用途中での位相差、透過率の変化が少なく、実用
性が向上する。
【0114】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のハーフトーン位相シフトフォトマスク、及びハーフト
ーン位相シフトフォトマスク用ブランクスによると、マ
スク使用時の露光光の照射によって生じるハーフトーン
位相シフト膜の改質を、実用に供する前に生じさせ、安
定化させるか、或いは改質を生じさせないための保護膜
を設けるか、或いはその両方の手段を併用することによ
り、マスク使用時の位相差、透過率の変化を低減するこ
とができ、その結果、実用性に優れた最適なハーフトー
ン位相シフトフォトマスクを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハーフトーン位相シフトリソグラフィーの原理
を示す図である。
【図2】図1に対し、従来のリソグラフィー法を示す図
である。
【図3】ハーフトーン位相シフトフォトマスクを使用し
たリソグラフィーにおける、透過率の変化が焦点深度、
転写寸法に及ぼす影響を示す図である。
【図4】ハーフトーン位相シフトフォトマスクを使用し
たリソグラフィーにおける、位相差の変化が焦点深度、
ベストフォーカス変化に及ぼす影響を示す図である。
【図5】クロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフ
ト膜を有するハーフトーン位相シフトフォトマスクのエ
キシマレーザーの露光による位相差、透過率の変化の様
子を示す図である。
【図6】照射装置の簡略図である。
【図7】クロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフ
ト膜を有するハーフトーン位相シフトフォトマスクのエ
キシマレーザーの露光によるX線反射率のスペクトル
(フーリエ変換後)の変化の様子を示す図であり、
(a)は露光前、(b)は露光後である。
【図8】実施例1のハーフトーン位相シフトフォトマス
ク用ブランクスを製造する工程、及びこれを加工してハ
ーフトーン位相シフトフォトマスクを得る工程を説明す
るための図である。
【図9】実施例1に係るハーフトーン位相シフト膜を有
するハーフトーン位相シフトフォトマスクのエキシマレ
ーザーの露光による透過率の変化の様子を示す図であ
る。
【図10】実施例2のハーフトーン位相シフトフォトマ
スクの製造工程を説明するための図である。
【図11】実施例3に係るハーフトーン位相シフト膜を
有するハーフトーン位相シフトフォトマスクのエキシマ
レーザーの露光による位相差、透過率の変化の様子を示
す図である。
【図12】実施例4に係るハーフトーン位相シフト膜を
有するハーフトーン位相シフトフォトマスクのエキシマ
レーザーの露光による位相差、透過率の変化の様子を示
す図である。
【符号の説明】
1 ArFエキシマレーザー装置 2 ArFエキシマレーザー光 3 サンプルチャンバー 4 ガラス基板 5 ハーフトーン位相シフト膜 11 透明基板 12 ハーフトーン位相シフト膜 13 入射光 21 透明基板 22 100%斜行膜 23 入射光 101 合成石英基板 102 ハーフトーン位相シフト膜 103 ハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブラン
クス 104 位相差透過率位相差測定用サンプル 105 ハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブラン
クス 106 電子線レジスト膜 107 レジストパターン 108 ハーフトーン位相シフトフォトマスク 201 合成石英基板 202 ハーフトーン位相シフト膜 203 ハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブラン
クス 204 電子線レジスト膜 205 レジストパターン 206 ハーフトーン位相シフトフォトマスク 207 ハーフトーン位相シフトフォトマスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 範人 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 初田 千秋 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 藤川 潤二 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 林 直也 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 小野寺 俊雄 神奈川県藤沢市亀井野3333 コスモ湘南 103 (72)発明者 松尾 隆弘 神奈川県藤沢市善行1−22−4 サニー19 403 (72)発明者 小川 透 神奈川県川崎市多摩区宿河原5−3−22 (72)発明者 中澤 啓輔 東京都中野区野方4−41−12 Fターム(参考) 2H095 BA07 BB02 BB03 BB23 BB36 BB38 BC19

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に少なくともクロムとフッ素
    とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハーフトー
    ン位相シフトフォトマスク用ブランクスにおいて、前記
    ハーフトーン位相シフト膜に250℃以上、かつ500
    ℃以下の温度で熱処理を施すことにより、露光用エキシ
    マレーザー照射における光学特性変化を低減したことを
    特徴とするハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブラ
    ンクス。
  2. 【請求項2】 透明基板上に少なくともクロムとフッ素
    とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハーフトー
    ン位相シフトフォトマスク用ブランクスにおいて、前記
    ハーフトーン位相シフト膜に250℃以上、かつ500
    ℃以下の温度で熱処理を施し、膜表面をエッチングして
    除去することにより、露光用エキシマレーザー照射にお
    ける光学特性変化を低減し、かつ透過率を上昇させたこ
    とを特徴とするハーフトーン位相シフトフォトマスク用
    ブランクス。
  3. 【請求項3】 透明基板上に少なくともクロムとフッ素
    とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハーフトー
    ン位相シフトフォトマスク用ブランクスにおいて、前記
    ハーフトーン位相シフト膜に250℃以上、かつ500
    ℃以下の温度で熱処理を施し、膜表面をエッチングして
    除去し、前記ハーフトーン位相シフト膜の上に保護膜を
    設けることにより、露光用エキシマレーザー照射におけ
    る光学特性変化を低減し、かつ透過率を上昇させたこと
    を特徴とするハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブ
    ランクス。
  4. 【請求項4】 透明基板上に少なくともクロムとフッ素
    とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハーフトー
    ン位相シフトフォトマスク用ブランクスにおいて、前記
    ハーフトーン位相シフト膜の上に保護膜を設け、250
    ℃以上、かつ500℃以下の温度で熱処理を施すことに
    より、露光用エキシマレーザー照射における光学特性変
    化を低減したことを特徴とするハーフトーン位相シフト
    フォトマスク用ブランクス。
  5. 【請求項5】 透明基板上に少なくともクロムとフッ素
    とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハーフトー
    ン位相シフトフォトマスク用ブランクスにおいて、前記
    ハーフトーン位相シフト膜の上に保護膜を設け、250
    ℃以上、かつ500℃以下の温度で熱処理を施し、膜表
    面をエッチングして除去することにより、露光用エキシ
    マレーザー照射における光学特性変化を低減し、かつ透
    過率を上昇させたことを特徴とするハーフトーン位相シ
    フトフォトマスク用ブランクス。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れか1項に記載のハ
    ーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクスにおい
    て、熱処理後の表面が少なくともクロムを含み、かつフ
    ッ素の含有量が膜内部よりも少ないことを特徴とするハ
    ーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至5の何れか1項に記載のハ
    ーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクスにおい
    て、前記保護膜が少なくともクロムを含み、かつフッ素
    の含有量が前記ハーフトーン位相シフト膜よりも少ない
    ことを特徴とするハーフトーン位相シフトフォトマスク
    用ブランクス。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至5の何れか1項に記載のハ
    ーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクスにおい
    て、前記熱処理により膜中の界面が消失していることを
    特徴とするハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブラ
    ンクス。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の何れか1項に記載のハ
    ーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクスを使用
    して製造されるハーフトーン位相シフトフォトマスクで
    あって、前記処理を施した後、そのハーフトーン位相シ
    フト膜をパターニングして得られることを特徴とするハ
    ーフトーン位相シフトフォトマスク。
  10. 【請求項10】 透明基板上に少なくともクロムとフッ
    素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハーフト
    ーン位相シフトフォトマスクにおいて、前記ハーフトー
    ン位相シフト膜に250℃以上、かつ500℃以下の温
    度で熱処理を施し、その膜をパターニングし、その後保
    護膜を全面に形成することにより、露光用エキシマレー
    ザー照射における光学特性変化を低減したことを特徴と
    するハーフトーン位相シフトフォトマスク。
  11. 【請求項11】 透明基板上に少なくともクロムとフッ
    素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハーフト
    ーン位相シフトフォトマスクにおいて、前記ハーフトー
    ン位相シフト膜に250℃以上、かつ500℃以下の温
    度で熱処理を施し、膜表面をエッチングして除去し、そ
    の膜をパターニングし、その後保護膜を全面に形成する
    ことにより、露光用エキシマレーザー照射における光学
    特性変化を低減し、かつ透過率を上昇させたことを特徴
    とするハーフトーン位相シフトフォトマスク。
  12. 【請求項12】 透明基板上に少なくともクロムとフッ
    素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハーフト
    ーン位相シフトフォトマスクにおいて、前記ハーフトー
    ン位相シフト膜をパターニングし、その後250℃以
    上、かつ500℃以下の温度で熱処理を施すことによ
    り、露光用エキシマレーザー照射における光学特性変化
    を低減したことを特徴とするハーフトーン位相シフトフ
    ォトマスク。
  13. 【請求項13】 透明基板上に少なくともクロムとフッ
    素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハーフト
    ーン位相シフトフォトマスクにおいて、前記ハーフトー
    ン位相シフト膜をパターニングし、その後250℃以
    上、かつ500℃以下の温度で熱処理を施し、膜表面を
    エッチングして除去することにより、露光用エキシマレ
    ーザー照射における光学特性変化を低減し、かつ透過率
    を上昇させたことを特徴とするハーフトーン位相シフト
    フォトマスク。
  14. 【請求項14】 透明基板上に少なくともクロムとフッ
    素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハーフト
    ーン位相シフトフォトマスクにおいて、前記ハーフトー
    ン位相シフト膜をパターニングし、その後250℃以
    上、かつ500℃以下の温度で熱処理を施し、膜表面を
    エッチングして除去し、その後保護膜を全面に形成する
    ことにより、露光用エキシマレーザー照射における光学
    特性変化を低減し、かつ透過率を上昇させたことを特徴
    とするハーフトーン位相シフトフォトマスク。
  15. 【請求項15】 請求項10、11、14の何れか1項
    に記載のハーフトーン位相シフトフォトマスクにおい
    て、前記保護膜が少なくともクロムを含み、かつフッ素
    の含有量が前記ハーフトーン位相シフト膜よりも少ない
    ことを特徴とするハーフトーン位相シフトフォトマス
    ク。
  16. 【請求項16】 請求項10、11、14の何れか1項
    に記載のハーフトーン位相シフトフォトマスクにおい
    て、前記保護膜が透明膜であることを特徴とするハーフ
    トーン位相シフトフォトマスク。
  17. 【請求項17】 請求項10乃至14の何れか1項に記
    載のハーフトーン位相シフトフォトマスクにおいて、前
    記熱処理により膜中の界面が消失していることを特徴と
    するハーフトーン位相シフトフォトマスク。
  18. 【請求項18】 請求項10、11、14乃至16の何
    れか1項に記載のハーフトーン位相シフトフォトマスク
    において、パターンを形成する際、パターンサイズを目
    標寸法より小さくすることを特徴とするハーフトーン位
    相シフトフォトマスク。
  19. 【請求項19】 請求項9乃至18の何れか1項に記載
    のハーフトーン位相シフトフォトマスクを使用すること
    を特徴とするパターン形成方法。
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