JP2001290003A - 表示装置用フィルターとその製造方法及び表示装置 - Google Patents

表示装置用フィルターとその製造方法及び表示装置

Info

Publication number
JP2001290003A
JP2001290003A JP2000102996A JP2000102996A JP2001290003A JP 2001290003 A JP2001290003 A JP 2001290003A JP 2000102996 A JP2000102996 A JP 2000102996A JP 2000102996 A JP2000102996 A JP 2000102996A JP 2001290003 A JP2001290003 A JP 2001290003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
display device
filter
antireflection film
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000102996A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Hanaoka
英章 花岡
Fumiaki Hisamatsu
史明 久松
Naotaka Yamashita
尚孝 山下
Masahiro Kobayashi
政広 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000102996A priority Critical patent/JP2001290003A/ja
Publication of JP2001290003A publication Critical patent/JP2001290003A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視光領域の広い範囲で低反射率であるとい
う光吸収膜を含む反射防止膜の優れた特性を生かしなが
ら、ゴーストや輪郭をぼかしてしまう等の表示品質の劣
化を抑え、かつ広い範囲で透過率を調整可能な表示装置
用フィルターを提供する。 【解決手段】 表示装置用フィルターの構成として、透
明基材1上に光吸収フィルター層2と反射防止膜5とを
有し、かつ反射防止膜5が光吸収膜3と誘電体膜4との
2層構造を有するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射防止膜を有
し、透過光の量を調整することができるフィルター機能
を有する表示装置用フィルターとその製造方法及び表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】透明材料を通して物体を見る場合、反射
光が強く、反射像が不明瞭であると、見る人間に対して
煩わしさを与える。例えば、眼鏡用レンズでは、ゴース
ト、フレア等と呼ばれる反射像を生じて眼に不快感を与
えたりする場合がある。また、ルッキンググラス等で
は、ガラス面上の反射した光のために内容物が不明瞭と
なる場合もある。
【0003】従来では、これらの対策として、例えば、
反射防止のために屈折率が基材と異なる物質を、真空蒸
着法等により基材上に被覆形成させる方法が行われてい
た。
【0004】この場合、反射防止効果を最も高いものと
するためには、基材を被覆する物質の厚みの選択が重要
であることが知られている。例えば、単層被膜において
は、基材より低屈折率の物質を、光学的膜厚を対象とす
る光波長の1/4乃至はその奇数倍に選択することが極
小の反射率、即ち、極大の透過率を与えることが知られ
ている。ここで、光学的膜厚とは、被膜形成材料の屈折
率と該被膜の膜厚の積で与えられるものである。
【0005】さらに、膜厚を選択する方法として、複層
からなる反射防止膜の形成も可能であり、この場合の膜
厚の選択に関しては、例えば、光学技術コンタクト.,
Vol.9,No.8,17頁(1971年)等におい
て幾つかの提案がなされている。
【0006】これらの反射防止膜の被膜形成材料は、主
として無機酸化物或いは無機ハロゲン化物であり、一般
に可視光領域で低い反射率と高い透過率を兼ね備えてい
る。
【0007】ブラウン管等の表示装置の表示面において
も、外からの光や照明光が画面内に映り込んで、画像が
見えにくくなる場合があり、このような表面反射を抑制
するため、表示面に反射防止膜が設けられることが多
い。
【0008】かかる表示装置では、その構造や用途によ
り、例えば、コントラストを向上させるために、表示パ
ネルの透過率を広い範囲で(20〜92%)調整する必
要がある。例えば、ブラウン管のパネルガラスや透過型
プロジェクター(リアプロジェクター)のアクリル前面
板などの表示用パネルでは、パネル基材自身の透過率を
変化させて、透過率の調整を行っている。
【0009】しかしながら、表示用パネルには表示デバ
イスの機械的な強度を保つ役割もあり、このパネル基材
の透過率を変える方法では、表示装置のサイズが大きく
なる等により、表示パネルが厚くなった場合には、パネ
ル基材を、染色の度合いや顔料の濃度を変える等してそ
の透過率を変えたものを用意しなければならず、そのた
めに表示用パネルが多品種となり、コスト増となり望ま
しくない。
【0010】さらに、ブラウン管のパネルガラスでは、
機械強度の関係から、中央では薄く、端では厚く形成さ
れており、中央と端部では透過率が異なるという問題を
抱えている。特に、近年の表示面を実質的に平面にした
ブラウン管においては、機械的な強度を補強するため
に、更に中央と端部の透過率の差はより大きくなってい
る。
【0011】ところで、光学薄膜を利用したフィルター
である熱線遮断フィルムの中には、金属薄膜を使用する
ことによって光吸収膜を形成し、透過率を調整できるよ
うにしたものがある。かかる光吸収膜として、例えば、
Au,Pt,Pd,Ni−Cr,Al,In23−Sn
2(ITO),CuI、CuS等が使用されている
(「薄膜の作製、評価とその応用技術ハンドブック」フ
ジテクノシステム、p568等参照)。これらのフィル
ムの可視光透過率としては、60〜90%のものが好ま
しく使用されている。
【0012】また、反射防止膜としては、このような光
吸収膜を取り込んだ設計のフィルターが存在し、例え
ば、ダークミラー、選択吸収ミラーと呼ばれる構成のも
のがある。可視光領域での反射防止膜としては、ダーク
ミラーと呼ばれる構成のものが利用でき、例えば、「光
学ユーザーズハンドブック」日刊工業新聞社、p16
0)には、光吸収膜と誘電体膜とを組み合わせた2層か
らなるダークミラーが提案されている。
【0013】例えば、特開平9−156964号公報に
おいては、このダークミラーの構成において、吸収膜と
して、チタニウム、ジルコニウム及びハフニウム等の金
属の窒化物、即ち、TiN,ZrN,HfN等を用いる
ことにより、可視光領域の広い範囲で低反射を得られる
ことが示唆されている。
【0014】また、米国特許第5,091,244号公
報には、光吸収膜として、窒化チタン(TiN)を用い
た4層乃至は6層構造の反射防止膜により、可視光領域
での低反射と透過率調整を同時に行うことが記載されて
いる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の反射防止膜は、可視光領域の広い範囲で低反射率であ
るという優れた性質を持つものの、光吸収膜の形成に際
して前述のように、例えば、光波長の1/4といったよ
うな膜厚に正確に一致させなければならないという制約
がある。また、そこに使用される物質は、その屈折率が
反射防止膜の設計上で大きな制限を受けるため、その透
過率は光吸収膜として使用できる物質によって定められ
るある狭い範囲に限定され、透過率を広い範囲で自由に
調整することができない。
【0016】また、これらの光吸収膜として用いられる
物質を反射防止膜の一部に用いた場合には、表面の反射
率が低いのに対して、内面からの光に対する反射率は高
く、1%〜20%となる。表示装置においては、このよ
うな内面からの光を反射することは、表示文字若しくは
図画を2重に映したり(ゴースト)、輪郭をぼかしたり
するなどして、表示品質を著しく劣化させてしまうとい
う欠点があった。
【0017】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その主たる目的は、可視光領域の広い範囲
で低反射率であるという光吸収膜を含む反射防止膜の優
れた特性を生かしながら、ゴーストや輪郭をぼかしてし
まう等の表示品質の劣化を抑え、かつ広い範囲で透過率
調整の可能なフィルター機能を備える表示装置用フィル
ター及び表示装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る表示装置用
フィルターにおいては、透明基材上に光吸収フィルター
層と反射防止膜とを有するもので、かつ反射防止膜が少
なくとも一つの層を光吸収膜とした複数の層からなるこ
とを特徴とするものである。この構成において、反射防
止膜は、少なくとも光吸収膜と誘電体膜の積層構造を有
することが好ましい。また、光吸収フィルター層上に接
着層を介して反射防止膜を形成することが好ましい。さ
らに、反射防止膜は、光吸収膜の酸化を防止する酸化バ
リア層を有することが好ましい。
【0019】また本発明に係る表示装置は、表示用パネ
ル上或いは該表示用パネルに貼着された透明基材上に光
吸収フィルター層と反射防止膜とを有するもので、かつ
反射防止膜が少なくとも一つの層を光吸収膜とした複数
の層からなることを特徴とするものである。この構成に
おいても、反射防止膜は、少なくとも光吸収膜と誘電体
膜の積層構造を有することが好ましい。また、反射防止
膜は、光吸収フィルター層上に形成された接着層を有す
ることが好ましい。さらに、反射防止膜は、光吸収膜の
酸化を防止する酸化バリア層を有することが好ましい。
【0020】ここで従来においては、図12(a)に示
すように、蛍光体33を有するパネルガラス等の透明基
材31上、或いはそのパネルガラスに貼着された透明基
材31上に、光吸収膜を有しない反射防止膜(AR膜)
32Aを備えた表示装置の場合は、反射防止膜32Aが
透明でかつ低反射率となる材料で構成されているため、
裏面反射が少なくて虚像等が生じ難く、表示品質の高い
ものとなっているが、透過率を調整する機能を有してい
ない。
【0021】一方、図12(b)に示すように、透明基
材31上に光吸収膜を有する反射防止膜32Bを備えた
表示装置の場合は、透過率をある程度自由に調整できる
ものの、反射防止膜32Bの裏面反射によって虚像34
が生じ易く、表示品質が低いものであった。
【0022】これに対して本発明においては、図12
(c)に示すように、透明基材31上に光吸収フィルタ
ー層35と光吸収膜を有する反射防止膜32Bとを設け
たことにより、反射防止膜32Bの優れた特性を生かし
ながら、裏面反射による表示品質の劣化を抑え、かつ広
い範囲で透過率を調整することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0024】本発明の表示装置用フィルターは、透明基
材上に光吸収フィルター層と反射防止膜とを有するもの
である。このうち反射防止膜は、少なくとも一つの層を
光吸収膜とした複数の層からなるもので、好ましくは、
少なくとも光吸収膜と誘電体膜の積層構造を有するもの
である。
【0025】透明基材は、形状的には、板状、フィルム
状等の基材を用ることができ、材料的には、透明なガラ
スやプラスチック等の基材を用いることができる。
【0026】ガラス基材としては、透明なガラスであれ
ば、特に制限なく用いることができるが、例えば、「化
学便覧」基礎編、P.I.−537,日本化学会編、等
に記載されるものがある。具体的には、ソーダガラス、
鉛ガラス、硬質ガラス、石英ガラス、液晶化ガラス等が
ある。
【0027】本発明に係る表示装置用フィルターをブラ
ウン管に用いる場合は、透明基材として、ストロンチウ
ム(Sr)やバリウム(Ba)等を含む珪酸ガラスを好
適に用いることができる。また、液晶表示装置に用いる
場合には、透明基材として、無アルカリガラスを好適に
用いることができる。
【0028】プラスチック基材としては、透明(無色透
明及び着色透明を含む。)な有機高分子からなる基材で
あれば、特に制限無く用いることができる。特に、材料
自体の透明性、屈折率、分散性等の光学特性や耐衝撃
性、耐熱性、耐久性等の諸特性から見ると、例えば、以
下の高分子を好適に用いることができる。
【0029】(1)アクリル系樹脂 アクリル系樹脂としては、主成分がアクリル酸エステル
(メタクリル酸エステル)及びその誘導体であるアクリ
ルアミドやアクリロニトリルの重合体、及び他のアクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル、オレフィン、ス
チレン等の他の重合性モノマーとの共重合体樹脂を用い
ることができる。
【0030】(2)ポリカーボネート ポリカーボネートは、以下の化学式(化1)で表される
高分子であり、例えば、ビスフェノールAとホスゲン或
いはジフェニルカーボネートから製造されるポリカーボ
ネート、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート
等が挙げられる。また、ポリカーボネートとメタクリル
樹脂等から得られる変成ポリカーボネートも用いること
ができる。
【0031】
【化1】
【0032】(3)ポリアルキレンテレフタレート ポリアルキレンテレフタレートとしては、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のテレ
フタル酸とポリオールとの縮重合生成物が挙げられる。
【0033】(4)(臭素化)ビスフェノールA型のジ
(メタ)アクリレート系樹脂 これには、ビスフェノールA型のジ(メタ)アクリレー
トの単独重合体、臭素化ビスフェノールA型のジ(メ
タ)アクリレートの単独重合体、ビスフェノールA型の
ジ(メタ)アクリレートと他の重合性モノマーとの共重
合体、臭素化ビスフェノールA型のジ(メタ)アクリレ
ートと他の重合性モノマーとの共重合体、ビスフェノー
ルA型のモノ(メタ)アクリレートのウレタン変成モノ
マーの重合体、ビスフェノールA型のモノ(メタ)アク
リレートのウレタン変成モノマーと他の重合性モノマー
との共重合体、臭素化ビスフェノールA型のモノ(メ
タ)アクリレートのウレタン変成モノマーの重合体、臭
素化ビスフェノールA型のモノ(メタ)アクリレートの
ウレタン変成モノマーと他の重合性モノマーとの共重合
体等を例示することができる。
【0034】(5)ポリエステル系樹脂 ポリエステル系樹脂は、一般的には、多塩基酸と多価ア
ルコールとの縮重合生成物(上記(3)のポリアルキレ
ンテレフタレート等も含まれる。)であり、例えば、グ
リプタル樹脂、多価アルコールと不飽和多塩基酸から得
られる不飽和ポリエステルとビニル基含有化合物との共
重合体、ジアリルフタレート樹脂等を挙げることができ
る。
【0035】(6)その他 その他として、ポリエチレンナフタレート、不飽和ポリ
エステル、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリ
塩化ビニル、ポリウレタン、エポキシ樹脂等も好ましく
用いることができる。また、耐熱性を考慮して、ポリア
ミドイミド、ポリイミド、ポリアミノビスマレイミド等
のアラミド系樹脂(芳香族ポリアミド)等を好ましく用
いることもできる。
【0036】プラスチック基材は、これらの樹脂を延伸
あるいは溶剤に希釈した後、フィルム状に成膜して乾燥
する等の方法で得ることができる。該基材の厚さは、通
常、25〜500μm程度である。
【0037】また、上記のようなプラスチック基材表面
には、特公昭50−28092号公報、特公昭50−2
8446号公報、特公昭51−24368号公報、特開
昭52−112698号公報、特公昭57−2735号
公報等の開示されているように、ハードコート等の被膜
材料で被覆されたものであってもよく、後述するような
無機物からなる反射防止膜の下層に、この被覆材料を存
在せしめることによって、付着性、硬度、耐薬品性、耐
久性、染色性等の諸物性を向上させることができる。前
記ハードコート等の被膜の膜厚は、通常3〜20μm程
度である。
【0038】光吸収フィルター層は、例えば、カーボン
ブラック等の顔料や染料等を混合して分散させた樹脂液
を基材表面に塗布し、加熱、紫外線照射、電子線照射等
により重合・硬化させることにより得ることができる。
またこれ以外にも、例えば、透明な樹脂溶液を塗布・硬
化させた後に、染料を分散させた染色浴に浸漬して染色
処理を行うことにより光吸収フィルター層を得ることが
できる。
【0039】このように形成された光吸収フィルター層
は、入射光の方向によって反射特性が大きく変わること
はなく、顔料や染料の混合割合、光吸収フィルター層の
膜厚等を変化させることにより、透過率を自由に調整す
ることができる。
【0040】前記樹脂溶液の基体表面への塗布方法とし
ては、スピンコート、ロールコート、カーテンコート等
のコーティング方法を挙げることができる。
【0041】樹脂としては、ポリエステルアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等のオリゴマーとペンタ
エリスリトールトリアクリレート等の多官能アクリレー
ト系モノマーの混合系等の紫外線硬化樹脂を用いること
ができる。
【0042】また、光吸収フィルター層の形成手法とし
ては、TEOS(テトラエトキシシラン)などの金属ア
ルコキシドを主成分として、ゾル−ゲル法で硬化させる
手法を好適に用いることができる。この手法を用いるこ
とにより、硬度の高い耐久性に優れた光吸収フィルター
層を得ることができる。
【0043】またこれらに、特公平7−36044号公
報、東芝レビュー1992、Vol.47,No.5,
p407−410等に記載されているような、特定の波
長の光を選択的に吸収する選択吸収フィルターの形成手
法や、特開平3−53726号公報に記載されているよ
うなカーボンブラックとバインダーとを含有する導電性
塗料を用いる形成方法も好ましく適用することができ
る。
【0044】さらに、上述のプラスチック基材やハード
コート層の形成時に、上述した着色法を用いて光吸収フ
ィルター層の機能を付加することもできる。
【0045】さらには、光吸収フィルター層について
は、反射防止膜の一部として構成されていてもよく、こ
の場合、光吸収フィルター層の膜厚は反射防止膜の設計
により適宜定めることができる。また、この光吸収フィ
ルター層は、透明基材を挟んで反射防止膜と反対側の面
に形成されていてもよい。
【0046】光吸収膜を有する反射防止膜は、真空蒸着
法、イオンプレーティング法、スパッタリング法等の各
種PVD(Physical Vapour Depo
sition)法等により形成することができる。
【0047】PVD法に適した材料としては、吸収層の
材料として、Au,Pt,Pd,Fe,Fe−Ni,N
i−Cr,Al,Ag,Cu,Ti,Zr,Hf等の金
属,合金、又はそれらの金属の窒化物、さらにはそれら
の金属の酸窒化物を用いることができる。
【0048】また、誘電体膜の材料としては、Si
2,Si34 ,Al23,ZrO2,TiO2 ,Ta
2 5,TaHf2,SiO,TiO,Ti23,HfO
2,ZnO,In23,In23/SnO2,Y23,Y
23,Sb23,MgO,CeO2等の無機酸化物等
を挙げることができる。
【0049】ここで、本発明に係る表示装置用フィルタ
ーの具体的な構造例を、図1の断面図に示す。
【0050】先ず、図1(a)に示す表示装置用フィル
ターでは、透明基材1上に光吸収フィルター層2が形成
され、さらにその光吸収フィルター層2上に、光吸収膜
3と誘電体膜4の2層構造からなる反射防止膜5が形成
されている。
【0051】一方、図1(b)に示す表示装置用フィル
ターでは、光吸収フィルター層2が形成され、その光吸
収フィルター層2と反対側となる透明基材1の他方の面
上に、光吸収膜3と誘電体膜4の2層構造からなる反射
防止膜5が形成されている。
【0052】また、図1(c)に示す表示装置用フィル
ターでは、透明基材1上に光吸収フィルター層2が形成
され、さらにその光吸収フィルター層2上に、光吸収膜
3と第1,第2の誘電体膜4A,4Bの3層構造からな
る反射防止膜5が形成されている。
【0053】このような構成からなる表示装置用フィル
ターは、ブラウン管や透過型プロジェクター、或いは液
晶表示装置の表示用パネル(パネルガラス、前面板等)
に貼着して用いることができる。該フィルターを貼着す
る方法としては、透明な接着剤又は粘着剤を用いる手法
が考えられる。使用する接着剤又は粘着剤は、耐光性に
優れたものが望ましい。
【0054】また、接着剤又は粘着剤に用いられるバイ
ンダー樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル系樹脂、ウレタ
ン樹脂、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等
が挙げられる。接着剤又は粘着剤の膜厚は、通常5〜1
00μm程度である。なお、表示用フィルターが貼着さ
れる表示用パネルの表面は、密着性を高めるために透明
性を損なわない範囲で易接着処理を施すこともできる。
【0055】また、本発明に係る表示装置は、上述のよ
うに表示装置用フィルターを表示用パネルに貼着して構
成されるものに限らず、パネルガラスや前面板等の表示
用パネル上に直に光吸収フィルター層と反射防止膜とを
形成し、且つその反射防止膜が、少なくとも一つの層を
光吸収膜とした複数の層からなるものであってもよい。
また、反射防止膜としては、少なくとも光吸収膜と誘電
体膜の積層構造を有することが好ましい。
【0056】本発明が適用される表示装置としては、例
えば、CRT(ブラウン管、陰極線管)、LCD(液晶
ディスプレイ)、プラズマディスプレイ、FED(Fi
eld Emission Display)、プロジ
ェクター(投影型ディスプレイ)、LED(発光ダイオ
ードを用いたもの)など、種々のものが挙げられる。
【0057】
【実施例】以下、本発明の特徴をより明瞭にするため
に、具体的な実施例を挙げて説明する。ただし、本発明
はそれらの実施例に限定されるものではない。
【0058】〔実施例1〕 (1)光吸収フィルター層の形成 先ず、図2(a)に示すように、透明基材として厚さ1
00μmの透明なポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルム11を用意する。このPETフィルム11
の片面には、予め表面硬度を確保するために、ハードコ
ート処理を施こして、ハードコート層12を形成してお
くのが好ましい。ハードコート処理としては、例えば、
アクリル系架橋性樹脂原料をPETフィルム11の片面
に塗布し、紫外線や電子線等によって架橋硬化させた
り、シリコン系、メラミン系、エポキシ系の樹脂原料を
PETフィルム11の片面に塗布し、熱硬化させたりす
ることにより行うことができる。このようにして形成さ
れるハードコート層12の厚みは、2〜20nm程度で
ある。
【0059】次いで、上記ハードコート層12の上に、
アクリル系紫外線硬化樹脂に顔料としてカーボンブラッ
クを混合したものを、ロールコート法により1μmの膜
厚で塗布し、乾燥させた後、紫外線を照射して硬化、重
合させることにより、透過率75%の光吸収フィルター
層13を得た。
【0060】(2)反射防止膜の形成 上記のようにして得られる光吸収フィルター層13の上
に、スパッタリング法により、TiNをプレスパッタし
て、膜厚17.5nmのTiNからなる光吸収膜14を
形成する。さらにその上層に、膜厚78nmのSiO2
からなる誘電体膜15をスパッタリング法により形成す
ることにより、2層の反射防止膜16を得た。この反射
防止膜16は、計算機によるシミュレーションによる
と、表面反射特性が図6のようになり、波長546nm
での透過率は70%であった。また、この反射防止膜1
6と上記光吸収フィルター層13とにより、後述する表
示パネルでの透過率を約50%に調整した。
【0061】(3)表示パネルへの貼り付け 上記PETフィルム11の裏面にアクリル系の粘着剤1
7を50nm塗布し、乾燥させた後、図3に示すような
ブラウン管10のパネルガラス7の表面に密着させて貼
り付けることにより、フィルター付きの表示装置を得
た。
【0062】〔実施例2〕 (1)光吸収フィルター層の形成 先ず、図2(b)に示すように、透明基材として、表示
面の中央における厚さが12mmのブラウン管用のパネ
ルガラス7を用意する。このときのガラス材料として
は、クリアガラス(EIAJ(日本電子工業会)の規格
番号:H−8601)を用いた。次いで、そのパネルガ
ラス7の外面に、アクリル系紫外線硬化樹脂に顔料とし
てカーボンブラックを混合したものを塗布し、乾燥した
後、紫外線を照射して硬化、重合させ、透過率70%の
光吸収フィルター層18を得た。さらに、パネルガラス
7の内面に、各色(赤、緑、青)の蛍光体を塗布してパ
ターニングすることにより、蛍光面Aを形成した。
【0063】その後、上記のように処理されたパネルガ
ラス7を、図3に示すファンネル8、電子銃9等を組み
合わせて排気し、さらにテンションバンドを付加するな
どしてブラウン管10を完成させた。
【0064】(2)反射防止膜の形成 上記のように完成されたブラウン管10に対し、パネル
ガラス7の表面に、上記実施例1と同様に、スパッタリ
ング法によりTiNからなる厚さ13nmの光吸収膜1
9を形成した。次いで、その光吸収膜19の上に、厚さ
5nmの窒化シリコンからなる第1の誘電体膜20をス
パッタリング法により形成した。さらに、第1の誘電体
膜21の上に、厚さ80nmの酸化シリコンからなる第
2の誘電体膜21をスパッタリング法により形成するこ
とにより、3層の反射防止膜22を得た。この反射防止
膜22は、計算機によるシミュレーションによると、表
面反射特性が図7のようになり、波長546nmでの透
過率は70%であった。また、この反射防止膜22と上
記光吸収フィルター層18とにより、表示パネルでの透
過率を約50%に調整した。
【0065】〔実施例3〕 (1)光吸収フィルター層の形成 先ず、図4(a)に示すように、透明基材として厚さ1
00μmの透明なポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルム41を用意する。このPETフィルム41
の片面には、予め表面硬度を確保するために、ハードコ
ート処理を施こして、ハードコート層42を形成してお
くのが好ましい。ハードコート処理としては、例えば、
アクリル系架橋性樹脂原料をPETフィルム41の片面
に塗布し、紫外線や電子線等によって架橋硬化させた
り、シリコン系、メラミン系、エポキシ系の樹脂原料を
PETフィルム41の片面に塗布し、熱硬化させたりす
ることにより行うことができる。このようにして形成さ
れるハードコート層42の厚みは、2〜20nm程度で
ある。
【0066】次いで、上記ハードコート層42の上に、
アクリル系紫外線硬化樹脂に顔料としてカーボンブラッ
クを混合したものを、ロールコート法により1μmの膜
厚で塗布し、乾燥させた後、紫外線を照射して硬化、重
合させることにより、透過率75%の光吸収フィルター
層43を得た。
【0067】(2)反射防止膜の形成 上記のようにして得られる光吸収フィルター層43の上
に、特開平9−80205号公報に開示されているよう
にリアクティブスパッタリング法により膜厚6nmのS
iOx(x=0〜2)からなる接着層44を形成した。
次いで、その接着層44の上に、スパッタリング法によ
り膜厚11.5nmのTiNからなる光吸収膜45を形
成し、さらにその上に膜厚85nmのSiO2からなる
誘電体膜46を形成することにより、3層の反射防止膜
47を得た。さらに、この反射防止膜47上に、例えば
特開平9−255929号公報に開示されている耐擦傷
性に優れた防汚膜48を、反射防止特性に影響を与えな
い膜厚2nmで形成した。上記反射防止膜47は、計算
機によるシミュレーションによると、表面の視感反射率
は0.2%、裏面(内面)の視感反射率は7.5%、波
長546nmでの透過率は70%であった。また、この
反射防止膜47と上記光吸収フィルター層43とによ
り、後述する表示パネルでの透過率を約50%に調整し
た。
【0068】(3)表示パネルへの貼り付け 上記PETフィルム11の裏面にアクリル系の粘着剤4
9を50nm塗布し、乾燥させた後、図3に示すような
ブラウン管10のパネルガラス7の表面に密着させて貼
り付けることにより、フィルター付きの表示装置を得
た。
【0069】〔実施例4〕 (1)光吸収フィルター層の形成 先ず、図4(b)に示すように、透明基材として、表示
面の中央における厚さが12mmのブラウン管用のパネ
ルガラス7を用意する。このときのガラス材料として
は、クリアガラス(EIAJ(日本電子工業会)の規格
番号:H−8601)を用いた。次いで、そのパネルガ
ラス7の外面に、テトラエトキシシラン(TEOS:S
i(OC25)4)のエタノール溶液を、水と酸触媒とし
てHClの存在下で、加水分解、縮重合(共重合)させ
て得たゾル溶液に、着色剤として液晶表示装置で一般に
用いられている3色のカラーフィルター顔料を混合し、
これによって得たものを分散し、スピンコート法により
パネルガラス7に塗布して50℃で乾燥させた。このと
き使用したカラーフィルター顔料の透過特性を図10に
示す。その後、190℃に加熱してゲル化し、透過率7
0%の光吸収フィルター層50を得た。この光吸収フィ
ルター層50の透過特性を図11に示す。
【0070】上記図11から分かるように、光吸収フィ
ルター層50は、青色の発光波長ピーク(450nm)
と緑色の発光波長ピーク(532nm)間の領域におい
ては、隣り合う2つ(青色、緑色)の発光波長ピークの
透過率より低い透過率特性を有し、また緑色の発光波長
ピークと赤色の発光波長ピーク(626nm)間の領域
においては、隣り合う2つ(緑色、赤色)の発光波長ピ
ークの透過率より低い透過率特性を有する、いわゆる選
択吸収特性を有したものとなっている。このような選択
吸収特性、即ち赤、緑、青の各色蛍光体の発光スペクト
ルが重なる波長域(発光波長ピーク間の中間領域)の光
を吸収(減衰)する特性により、光吸収フィルター層5
0は、色再現領域を拡大しかつ色純度を向上させる効果
を併せ持つものとなる。
【0071】その後、パネルガラス7の内面に、各色
(赤、緑、青)の蛍光体を塗布してパターニングするこ
とにより、蛍光面Aを形成した。さらに、こうして処理
されたパネルガラス7を、先の図3に示すようにファン
ネル8、電子銃9等を組み合わせて排気し、さらにテン
ションバンドを付加するなどしてブラウン管10を完成
させた。なお、光吸収フィルター層50の形成は、上述
のように単体として存在するパネルガラス7上に形成す
る以外にも、ブラウン管として完成した後にスピンコー
ト法、カーテンコート法、スプレーコート法などでパネ
ルガラス7に塗布して形成することも可能である。
【0072】(2)反射防止膜の形成 上記のように完成されたブラウン管10に対し、パネル
ガラス7の光吸収フィルター層50の表面に、上記実施
例3と同様に、リアクティブスパッタリング法により膜
厚6nmのSiOx(x=0〜2)からなる接着層51
を形成した。次いで、その接着層51に、スパッタリン
グ法により膜厚11.5nmのTiNからなる光吸収膜
52を形成し、さらにその上に、膜厚85nmのSiO
2からなる誘電体膜53を形成することにより、3層の
反射防止膜54を得た。さらに、この反射防止膜54上
に、上記第3実施例と同様に、耐擦傷性に優れた防汚膜
55を、反射防止特性に影響を与えない膜厚2nmで形
成した。上記反射防止膜54は、計算機によるシミュレ
ーションによると、表面の視感反射率は0.2%、裏面
(内面)の視感反射率は7.5%、波長546nmでの
透過率は70%であった。また、この反射防止膜54と
上記光吸収フィルター層50とにより、表示パネルでの
透過率を約50%に調整した。
【0073】〔比較例1〕 図5(a)に示すように、ブラウン管のパネルガラス7
として、ダークティントガラス(EIAJの規格番号:
H−5601)を用意し、ファンネル、電子銃等を組み
合わせて、テンションバンドを付加してブラウン管を完
成させた。次いで、完成したブラウン管(パネルガラス
7)の表面に、膜厚135nmのTiO 2からなる第1
の誘電体膜23をスパッタリング法により形成した。次
に、該誘電体膜23の上に厚さ90nmの酸化シリコン
からなる第2の誘電体膜24をスパッタリング法により
形成し、さらに該第2の誘電体膜24の上に、膜厚19
5nmのMgF2からなる膜25をスパッタリング法に
より形成して、3層からなる反射防止膜26を形成し
た。このときの表示パネルの透過率は、最終的に実施例
1〜4と同じ約50%になるように調整した。また、上
記反射防止膜26は、計算機によるシミュレーションに
よると、表面反射特性が図8のようになった。
【0074】〔比較例2〕図5(b)に示すように、ブ
ラウン管のパネルガラス7として、ダークティントガラ
ス(EIAJの規格番号:H−5601)を用意し、フ
ァンネル、電子銃等を組み合わせて、テンションバンド
を付加して、ブラウン管を完成させた。次いで、完成し
たブラウン管(パネルガラス7)の表面に、膜厚13n
mのTiNからなる吸収層27をスパッタリング法によ
り形成した。次に、該吸収層27の上に厚さ5nmの窒
化シリコンからなる第1の誘電体膜28をスパッタリン
グ法により形成し、さらに該第1の誘電体膜28の上
に、膜厚80nmの酸化シリコンからなる第2の誘電体
膜29をスパッタリング法により形成して、3層からな
る反射防止膜30を形成した。このときの表示パネルの
透過率は、最終的に実施例1〜4と同じ約50%になる
ように調整した。また、上記反射防止膜30は、計算機
によるシミュレーションによると、表面反射率が図7の
ようになり、内面からの光に対する透過特性は図9のよ
うになった。
【0075】〔性能評価〕以上のようにして作製した実
施例1,2,3,4及び比較例1,2の表示装置を用い
て、表示面における透過率の均一性、反射防止特性、表
示品質(ゴースト、フレア等の有無)の3つの項目につ
いて評価した。その結果を表1に示す。なお、表1にお
いては、各々の評価項目につき、○:優れている、△:
良好、×:劣っている、の3段階に分けて評価してい
る。
【0076】
【表1】
【0077】上記表1から分かるように、比較例1にお
いては、表示品質に優れかつ反射防止特性が良好である
という結果が得られたものの、透過率の均一性は劣ると
いう結果となった。また、比較例2においては、透過率
の均一性及び反射防止特性に優れるという結果が得られ
たものの、表示品質は劣るという結果となった。これに
対して、本発明に係る実施例1〜4については、そのい
ずれにおいても、透過率の均一性、反射防止特性及び表
示品質の全ての項目で優れるという最良の結果が得ら
れ、これによって本発明の有効性が立証された。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、表
示装置用のフィルター構造として、透明基材上に、光吸
収フィルター層と光吸収膜を含む反射防止膜とを設けた
ことにより、次のような効果を得ることができる。 (1)表示パネル材料を変えることなく、広い範囲の透
過率調整が可能となる。 (2)ゴースト、フレア等がなく、優れた表示品質を得
ることができる。 (3)表示装置の機械強度にかかわらず、表示面の全域
に渡り均一な透過率の表示装置を得ることができる。 (4)最小限の層数で優れた反射防止機能を付加するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示装置用フィルターの構造例を
示す断面図である。
【図2】本発明の実施例1、2に係る表示装置の要部断
面図である。
【図3】本発明が適用されるブラウン管の外観図であ
る。
【図4】本発明の実施例3、4に係る表示装置の要部断
面図である。
【図5】本発明の比較例1、2に係る表示装置の要部断
面図である。
【図6】本発明の実施例1における反射防止膜の表面反
射特性を示す図である。
【図7】本発明の実施例2と比較例2における反射防止
膜の表面反射特性を示す図である。
【図8】本発明の比較例1における反射防止膜の表面反
射特性を示す図である。
【図9】本発明の比較例2における反射防止膜の内面か
らの光に対する反射特性を示す図である。
【図10】本発明の実施例4に係るカラーフィルター顔
料の透過特性を示す図である。
【図11】本発明の実施例4に係る光吸収フィルター層
の透過特性を示す図である。
【図12】従来と本発明のフィルター構成の違いによる
光の透過及び反射の様子を示す模式図である。
【符号の説明】
1…透明基材、2,13,18,43,50…光吸収フ
ィルター層、3,14,19,45,52…光吸収膜、
4,15,20,21,46,53…誘電体膜、5,1
6,47,54…反射防止膜、7…パネルガラス、1
1,41…PETフィルム、12,42…ハードコート
層、17,49…粘着剤層、44,51…接着層、4
8,55…防汚膜、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 29/89 G02B 1/10 A (72)発明者 山下 尚孝 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 小林 政広 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H048 CA04 CA05 CA09 CA14 CA19 CA24 2K009 AA05 AA06 AA15 BB02 BB14 BB24 CC02 CC03 CC14 DD03 DD04 EE05 5C028 AA10 5C032 AA02 DD02 DE03 DF01 DF03 DF05 DG01 DG04 EE01 EE03 EE17 EF01 EF02 5G435 AA01 AA17 BB02 DD11 FF01 FF14 GG11 KK05 KK07 LL04 LL15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材上に光吸収フィルター層と反射
    防止膜とを有する表示装置用フィルターであって、 前記反射防止膜は、少なくとも一つの層を光吸収膜とし
    た複数の層からなることを特徴とする表示装置用フィル
    ター。
  2. 【請求項2】 前記反射防止膜は、少なくとも光吸収膜
    と誘電体膜の積層構造を有することを特徴とする請求項
    1記載の表示装置用フィルター。
  3. 【請求項3】 前記反射防止膜は、前記光吸収フィルタ
    ー層上に形成された接着層を有することを特徴とする請
    求項1記載の表示装置用フィルター。
  4. 【請求項4】 前記反射防止膜は、前記光吸収膜の酸化
    を防止する酸化バリア層を有することを特徴とする請求
    項1記載の表示装置用フィルター。
  5. 【請求項5】 透明基材上に光吸収フィルター層と反射
    防止膜とを有するとともに、前記反射防止膜は、少なく
    とも一つの層を光吸収膜とした複数の層からなる表示装
    置用フィルターの製造方法であって、 前記透明基材上において、金属アルコキシドを用いたゾ
    ル−ゲル法により前記光吸収フィルター層を形成するこ
    とを特徴とする表示装置用フィルターの製造方法。
  6. 【請求項6】 表示用パネル上或いは該表示用パネルに
    貼着された透明基材上に光吸収フィルター層と反射防止
    膜とを有する表示装置であって、 前記反射防止膜は、少なくとも一つの層を光吸収膜とし
    た複数の層からなることを特徴とする表示装置。
  7. 【請求項7】 前記反射防止膜は、少なくとも光吸収膜
    と誘電体膜の積層構造を有することを特徴とする請求項
    6記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記反射防止膜は、前記光吸収フィルタ
    ー層上に形成された接着層を有することを特徴とする請
    求項6記載の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記反射防止膜は、前記光吸収膜の酸化
    を防止する酸化バリア層を有することを特徴とする請求
    項6記載の表示装置。
JP2000102996A 2000-04-05 2000-04-05 表示装置用フィルターとその製造方法及び表示装置 Pending JP2001290003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000102996A JP2001290003A (ja) 2000-04-05 2000-04-05 表示装置用フィルターとその製造方法及び表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000102996A JP2001290003A (ja) 2000-04-05 2000-04-05 表示装置用フィルターとその製造方法及び表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001290003A true JP2001290003A (ja) 2001-10-19

Family

ID=18616768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000102996A Pending JP2001290003A (ja) 2000-04-05 2000-04-05 表示装置用フィルターとその製造方法及び表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001290003A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003041040A2 (en) * 2001-11-08 2003-05-15 Koninklijke Philips Electronics N.V. Display device
JP4794857B2 (ja) * 2002-09-20 2011-10-19 ヒューパー オプティク インターナショナル プライベート リミテッド 割れに対する窒化チタンの脆弱性の低減
KR20190092260A (ko) * 2016-12-26 2019-08-07 신양 써니 옵틱스 컴퍼니., 리미티드. 적외선 차단 필터 및 그 제조 방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003041040A2 (en) * 2001-11-08 2003-05-15 Koninklijke Philips Electronics N.V. Display device
WO2003041040A3 (en) * 2001-11-08 2004-05-27 Koninkl Philips Electronics Nv Display device
JP4794857B2 (ja) * 2002-09-20 2011-10-19 ヒューパー オプティク インターナショナル プライベート リミテッド 割れに対する窒化チタンの脆弱性の低減
KR20190092260A (ko) * 2016-12-26 2019-08-07 신양 써니 옵틱스 컴퍼니., 리미티드. 적외선 차단 필터 및 그 제조 방법
KR102481155B1 (ko) * 2016-12-26 2022-12-23 신양 써니 옵틱스 컴퍼니., 리미티드. 적외선 차단 필터 및 그 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3507719B2 (ja) 防眩フィルム、偏光素子及び表示装置
JP4016178B2 (ja) 表示装置及び反射防止用基体
JPH1173119A (ja) 電磁波シールド効果を有する反射防止コート及び反射防止コートを有する光学部材
US20220244429A1 (en) Optical laminate and article
JP2009244382A (ja) 機能性フィルム及び表示装置
JP2000098131A (ja) プラズマディスプレイパネル用フィルター
KR100636773B1 (ko) 반사 방지막 및 표시 장치
JP2000171605A (ja) 反射防止膜および表示装置
JPH10187056A (ja) 表示装置用フィルター、表示装置及び表示装置用前面板
JP2001159712A (ja) 光学フィルター、表示装置及び表示装置用前面板
JP2002258760A (ja) 着色ハードコートフィルム
TWI298100B (ja)
JP2001290003A (ja) 表示装置用フィルターとその製造方法及び表示装置
JP2000137111A (ja) 表示装置用フィルターおよび表示装置
EP0841680B1 (en) Explosion-proof film and cathode-ray tube
JP2000147244A (ja) 光学フィルター
JP3965732B2 (ja) 反射防止フィルム
JPH1026704A (ja) 反射防止フィルタ
JP2000081510A (ja) 赤外線吸収フィルタ
US6678016B1 (en) Filter for display device and display device
WO2022114037A1 (ja) 光学積層体および物品
JP2000067765A (ja) プラズマディスプレイパネル用保護板とその製造方法
JP2000266930A (ja) 光学選択フイルター
JP4242664B2 (ja) 反射防止フィルム
CN100489653C (zh) 屏幕及其制备方法